JP6443763B2 - コネクタの誤実装防止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板上にコネクタが実装されたコネクタ実装基板におけるコネクタの誤実装防止構造に関するものである。
従来から、自動車用の電気接続箱の内部回路等として、プリント基板にコネクタが実装されたコネクタ実装基板が用いられているが、車種やグレード等により回路構成が異なる複数種類のプリント基板が存在し、それに対応して実装されるコネクタも複数種類存在する場合がある。このような場合、プリント基板に対するコネクタ実装エリアの位置やコネクタの形状は共通にして電気接続箱の共用化を図ることが行われることから、プリント基板に対して、異なる組み合わせのコネクタが誤実装されるおそれがある。また、1つのプリント基板上の複数種類のコネクタ実装エリアに、複数種類のコネクタを実装する場合もあり、同様に誤実装が発生するおそれがある。
プリント基板上へのコネクタを含む電気部品の誤実装を防止する構造として、コネクタの種類毎にコネクタハウジングの色彩を変更して、コネクタの種類を判別できるようにするものが考えられる。さらに、特開2012−99670号公報(特許文献1)には、実装される電気部品に種類毎に異なる識別マークを設ける一方、それら電気部品が実装されるプリント基板上の複数の実装エリアにも実装される電気部品に対応した識別マークを付すことにより、識別マークの適合を条件として誤実装を容易に判別できるようにした構造も提案されている。
しかしながら、コネクタハウジングの色彩を異ならせたり、コネクタとプリント基板に対応する識別マークを設ける構造では、別途色づけやシルク印刷等により識別マークを設ける工程が必要となり、コスト高や作業効率の低下が避けられないという問題を内在していた。また、コネクタハウジングの色彩を異ならせたり、コネクタとプリント基板に対応する識別マークを設ける構造のみでは、作業者の誤認識による誤実装を完全には防ぎ得ず、さらに確実にコネクタの誤実装が防止できる対策が望まれていた。
特開2012−99670号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、既存の部品を利用してプリント基板上のコネクタの誤実装が確実に防止できる、新規なコネクタの誤実装防止構造を提供することにある。
本発明の第一の態様は、少なくとも1枚のプリント基板上に設けられた複数種類のコネクタ実装エリアに対して、それぞれ対応した複数種類のコネクタが実装されてなるコネクタ実装基板におけるコネクタの誤実装防止構造であって、各前記コネクタが、コネクタハウジングに装着されたペグの端部が各前記コネクタ実装エリアに設けられたスルーホールに挿通されて半田付けされた状態で、前記コネクタ実装エリアに固定されるようになっており、前記コネクタ実装エリアの種類毎に前記スルーホールの形成位置が異ならされている一方、前記コネクタの種類毎に前記コネクタハウジングにおける前記ペグの端部の装着位置が、対応する前記コネクタ実装エリアの前記スルーホールの形成位置に対応するように異ならされており、前記プリント基板として、互いに回路構成が異なる複数種類のプリント基板が用いられており、前記複数種類のプリント基板の共通位置に設けられたコネクタ実装エリアによって、前記複数種類のコネクタ実装エリアが、構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、複数種類のコネクタ実装エリア毎にそれぞれ対応した種類の異なるコネクタを実装しなければならない場合において、既存の部品であるコネクタハウジングに装着されてプリント基板のスルーホールに半田付け固定されるペグを利用してコネクタの誤実装を防止することができる。具体的には、コネクタ実装エリアの種類毎にコネクタのペグが挿通されるスルーホールの形成位置が異なっている一方、コネクタの種類毎に、コネクタハウジングにおけるペグの端部の装着位置が、対応するコネクタ実装エリアのスルーホールの形成位置に対応するように異ならされている。その結果、各コネクタ実装エリアに対応する種類の各コネクタが搭載されると、ペグの端部がスルーホールを貫通してコネクタ実装エリアへのコネクタの実装が可能であるが、各コネクタ実装エリアに対応しない種類の各コネクタが誤搭載されると、ペグの端部がスルーホールを貫通せず、コネクタ実装エリアへのコネクタの誤実装が防止されるのである。これにより、既存の部品であるペグを利用して、プリント基板へのコネクタの誤実装を確実に防止することができるのである。
本態様によれば、回路構成が異なる複数種類のプリント基板における共通位置に設けられたコネクタ実装エリアに、異なる種類のコネクタを実装する必要があり、プリント基板とコネクタの組み合わせを間違え易い。このような場合においても、コネクタとプリント基板(コネクタ実装エリア)の組み合わせ毎で、コネクタハウジングにおけるペグの端部の装着位置とスルーホールの位置が異なっていることから、確実な誤組付および誤実装の防止を図ることができる。
本発明の第の態様は、少なくとも1枚のプリント基板上に設けられた複数種類のコネクタ実装エリアに対して、それぞれ対応した複数種類のコネクタが実装されてなるコネクタ実装基板におけるコネクタの誤実装防止構造であって、各前記コネクタが、コネクタハウジングに装着されたペグの端部が各前記コネクタ実装エリアに設けられたスルーホールに挿通されて半田付けされた状態で、前記コネクタ実装エリアに固定されるようになっており、前記コネクタ実装エリアの種類毎に前記スルーホールの形成位置が異ならされている一方、前記コネクタの種類毎に前記コネクタハウジングにおける前記ペグの端部の装着位置が、対応する前記コネクタ実装エリアの前記スルーホールの形成位置に対応するように異ならされており、前記複数種類のコネクタの前記コネクタハウジングが、相互に同一の外形形状を備える一方、前記コネクタハウジング内のリブの位置が相互に異ならされており、前記複数種類のコネクタハウジングには、前記ペグの端部の装着位置を複数箇所に変更可能な共通形状のペグ装着部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、コネクタハウジングの外形形状が同一でハウジング内のリブの位置が異なることで、コネクタの種類分けがされていることから、コネクタの種類の判別が一層難しくなるが、本発明によるペグの端部とスルーホールの形成位置の変更により、コネクタの誤組み付けを確実に防止することができる。特に、各コネクタがペグの端部の装着位置を複数箇所に変更可能な共通形状のペグ装着部を備えていることから、コネクタハウジングの効率的な製造と、ペグの端部の装着位置の変更を容易かつ多様に行うことができる。それゆえ、例えば、複数種類のプリント基板に複数種類のコネクタ実装エリアが設けられる場合等、コネクタの種類が多くなる場合にも、多種類のコネクタを峻別できるペグの取付位置の設定が容易に実現できる。
本発明の第の態様は、少なくとも1枚のプリント基板上に設けられた複数種類のコネクタ実装エリアに対して、それぞれ対応した複数種類のコネクタが実装されてなるコネクタ実装基板におけるコネクタの誤実装防止構造であって、各前記コネクタが、コネクタハウジングに装着されたペグの端部が各前記コネクタ実装エリアに設けられたスルーホールに挿通されて半田付けされた状態で、前記コネクタ実装エリアに固定されるようになっており、前記コネクタ実装エリアの種類毎に前記スルーホールの形成位置が異ならされている一方、前記コネクタの種類毎に前記コネクタハウジングにおける前記ペグの端部の装着位置が、対応する前記コネクタ実装エリアの前記スルーホールの形成位置に対応するように異ならされており、前記ペグが複数の前記端部と前記複数の端部を相互に連結する基部を含んで構成されており、前記基部の長手方向で前記複数の端部の形成位置を異ならせることで、前記ペグの端部の装着位置が複数種類構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、ペグを複数の端部とそれらを相互に連結する基部を含んで構成することで、ペグの取り扱いを容易にすると共に、複数の端部の形成位置を異ならせることで、ペグの端部の装着位置のバリエーションを容易に増やすことができ、複数種類のコネクタを峻別する必要がある場合でも、効率的に対応することができる。
本発明によれば、複数種類のコネクタ実装エリア毎にそれぞれ対応した種類の異なるコネクタを実装しなければならない場合、コネクタハウジングに装着されてプリント基板のスルーホールに半田付け固定される既存の部品のペグを利用することでコネクタの誤実装を防止できる。具体的には、コネクタ実装エリアの種類毎にコネクタのペグが挿通されるスルーホールの形成位置が異なっている一方、コネクタの種類毎に、コネクタハウジングにおけるペグの端部の装着位置が、対応するコネクタ実装エリアのスルーホールの形成位置に対応するように異ならされている。これにより、各コネクタ実装エリアに対応する種類の各コネクタが搭載されると、ペグの端部がスルーホールを貫通してコネクタ実装エリアへ実装できるが、各コネクタ実装エリアに対応しない種類の各コネクタが誤搭載されると、ペグの端部がスルーホールを貫通せず、コネクタの誤実装が防止されるのである。
本発明の一実施形態としてのコネクタの実装前の状態を示す分解斜視図。 図1の実装時の平面図。 図2のIII−III断面の要部拡大図。 図2のIV−IV断面の要部拡大図。 図2のV−V断面の要部拡大図。 本発明のプリント基板の他の態様を示す図であって、図1に相当する分解斜視図。 本発明のコネクタとプリント基板の別の態様を示す図であって、図6に相当する分解斜視図。 本発明のコネクタとプリント基板のもう1つの別の態様を示す図であって、図7に相当する分解斜視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜5には、本発明の一実施形態に従うコネクタ10の誤実装防止構造を用いて、1枚のプリント基板12上に設けられた3種類のコネクタ実装エリア14a,14b,14cに対して、それぞれ対応した3種類のコネクタ10a,10b,10cを誤実装なく正規の実装状態で実装されてなるコネクタ実装基板15が示されている。なお、以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方、前方とは、図2中の左方、後方とは、図2中の右方を言うものとする。
3種類のコネクタ10a,10b,10cはそれぞれ、図1〜2に示されているように、3種類のコネクタハウジング16a,16b,16c内に、複数の接続端子18が挿通されて収容保持された構造とされている。より詳細には、接続端子18の一方の端部20がプリント基板12のプリント配線22に半田付けされるようになっている一方、接続端子18の他方の端部が図示しない相手側コネクタと接続されることにより、相手側コネクタとプリント基板12のプリント配線22が電気的に接続されるようになっている。なお、理解を容易とするため、図1では、プリント配線22を記載していない。
3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cはいずれも、図1に示されているように、合成樹脂から形成された一体成形品であり、正面に開口する略矩形の嵌合部24を有する箱体形状とされており、嵌合部24には図示しない相手側コネクタが嵌合されるようになっている。また、3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cはいずれも、相互に同一の外形形状を備えている一方、嵌合部24内のリブ26a,26b,26cの位置が相互に異ならされている。より詳細には、リブ26a,26b,26cはいずれも、3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cの嵌合部24の上面28から下方に向かって突出しかつ相手側コネクタの嵌合方向(図2中、右方向)に向かって略矩形断面形状で延出して形成されている。加えて、リブ26a,26b,26cの突出端面にはいずれも、嵌合部24内に開口しかつリブ26a,26b,26cの延出方向に延びる溝部30が設けられている。これにより、3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cの嵌合部24に対して、所望の相手側コネクタのみが挿通可能とされている一方、嵌合部24に挿通された相手側コネクタは嵌合方向に延びるリブ26a,26b,26cおよび溝部30にガイドされて、接続端子18の他方の端部に確実に接続された状態で嵌合できるようになっている。
一方、3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cの幅方向(図2中、上下方向)の両側の下端部にはいずれも、外方に向かって突出する共通形状の扁平ブロック状のペグ装着部32が設けられている。ペグ装着部32の上面34には、ペグ装着部32の上面34に開口してコネクタハウジング16の長手方向(図2中、左右方向)に延びる溝状のペグ挿通孔36が設けられている一方、ペグ装着部32の下面38には、コネクタハウジング16の長手方向に離隔した5箇所において、ペグ装着部32の下面38に開口すると共にペグ挿通孔36に連通された溝状の端部挿通孔40が設けられている(図3〜5参照)。
そして、3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cの共通形状のペグ装着部32に対して、ペグ42が収容保持されるようになっている。ペグ42は、図1に示されているように、平板形状を有しており、例えば銅板等の表面に錫等のめっきが施された金属板がプレス打ち抜き加工されて形成されている。より詳細には、ペグ42は、ペグ42の幅方向(図3〜5中、左右方向)で相互に離隔した3つの略縦長平板状の端部44と、それら端部44の基端側を相互に連結する略矩形状の基部46を含んで構成されている。なお、3つの端部44はいずれも基端側が先端側よりも幅広とされている。これにより、図3〜5に示されているように、3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cの共通形状のペグ装着部32に対して、ペグ42の端部44の装着位置を3箇所にそれぞれ変更可能となっている。すなわち、3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cの共通形状のペグ装着部32に対して、ペグ42の端部44がそれぞれペグ装着部32の中央側,前方側および後方側の端部挿通孔40に収容保持されるように、ペグ42がそれぞれ装着されるようになっているのである。
プリント基板12は、図1に示されているように、ガラスエポキシ樹脂などの公知の絶縁材料で形成された略矩形平板状の絶縁基板において、その表面48や裏面50等にプリント配線22(図2参照)を設けたものである。かかるプリント基板12の一側縁部52には、3種類のコネクタ実装エリア14a,14b,14cが設けられている。3種類のコネクタ実装エリア14a,14b,14cにはいずれも6個のスルーホール54が3個ずつ平行に整列配置された状態で貫設されている一方、3種類のコネクタ実装エリア14a,14b,14c毎にそれぞれスルーホール54の形成位置が異ならされている。より詳細には、3種類のコネクタ実装エリア14a,14b,14c毎のスルーホール54の形成位置は、コネクタ実装エリア14aを基準にして考えると、コネクタ実装エリア14bではコネクタ実装エリア14aよりも前方側(一側縁部52寄り)に設けられている一方、コネクタ実装エリア14cではコネクタ実装エリア14aよりも後方側(一側縁部52から離隔する側)に設けられているのである。このことと、コネクタハウジング16a,16b,16cにおいてペグ42の装着位置がペグ装着部32の中央側,前方側および後方側と異ならされていたことを合わせて考えると、コネクタ10a,10b,10cのコネクタハウジング16a,16b,16cにおけるペグ42の端部44の装着位置が、対応するコネクタ実装エリア14a,14b,14cにおけるスルーホール54の形成位置に対応するように異ならされているということになる。それゆえ、図2に示されているように、正規実装状態においては、コネクタ10a,10b,10cのコネクタハウジング16a,16b,16cはいずれも、プリント基板12の一側縁部52に対して同じ位置に実装されるようになっているのである。
図3〜5に示されているように、スルーホール54は略円形断面形状の貫通孔とされており、その径寸法は、ペグ42の端部44の先端側がスルーホール54に対して遊嵌状態で挿通保持可能な大きさで形成されている一方、ペグ42の端部44の基端側の幅寸法は、スルーホール54の径寸法よりも幅広に形成されている。さらに、スルーホール54の内周面には全面に亘って図示しないめっきが施されていると共に、プリント基板12の表面48側および裏面50側においてスルーホール54の開口部の周囲には図示しないフランジ状のランド部が設けられている。
そして、図1〜5に示されているように、このような構造とされたプリント基板12のコネクタ実装エリア14a,14b,14cに設けられたスルーホール54に対して、プリント基板12の表面48側から裏面50側に向って、コネクタ10a,10b,10cに装着されたペグ42の端部44が挿通配置されるようになっている。より詳細には、かかるコネクタ10a,10b,10cは、コネクタハウジング16a,16b,16c内に複数の接続端子18が挿通されて収容保持されると共に、コネクタハウジング16a,16b,16cのペグ装着部32の所定のペグ挿通孔36に対してペグ42が収容保持されることによって構成されている。そして、かかるコネクタハウジング16a,16b,16cに装着されたペグ42の端部44をプリント基板12のスルーホール54に対して挿通配置する。かかる状態において、コネクタ10がプリント基板12に対して正規位置に位置決め保持されるようになっている。すなわち、コネクタハウジング16a,16b,16cに装着されたペグ42の端部44がプリント基板12のスルーホール54に対して挿通配置されていると共に、コネクタハウジング16a,16b,16c内に収容保持された複数の接続端子18の一端部である一方の端部20の先端部がプリント基板12の表面48に設けられたプリント配線22上に載置されているのである。なお、ペグ42の端部44のスルーホール54への挿し込み量は、端部44の基端側の幅寸法がスルーホール54の径寸法よりも幅広とされていることから、端部44の基端側がプリント基板12の表面48に当接されることで規定されるようになっている。
最後に、コネクタ10の接続端子18の一方の端部20をプリント基板12のプリント配線22へ半田付けする工程と、ペグ42の端部44をプリント基板12のスルーホール54に半田付けする工程を、例えばリフロー方式を用いて同時に行う。これにより、接続端子18の一方の端部20がプリント基板12のプリント配線22に半田付けされて、相手側コネクタとプリント基板12のプリント配線22が電気的に接続されるようになっていると共に、プリント基板12のスルーホール54に挿通配置されたペグ42の端部44が半田付けされることにより、コネクタ10a,10b,10cがプリント基板12のコネクタ実装エリア14a,14b,14cに固定されるようになっている。このようにして、コネクタ実装基板15が完成されるのである。
このような構造とされたコネクタ10の誤実装防止構造によれば、例えば3種類のコネクタ実装エリア14a,14b,14cに対して、それぞれに対応した3種類のコネクタ10a,10b,10cを誤実装なく正規の実装状態で実装しなければならない場合において、コネクタ10a,10b,10cをプリント基板12のスルーホール54に半田付け固定するための既存の部品であるペグ42を利用してコネクタ10a,10b,10cの誤実装を防止することができる。より詳細には、コネクタ10a,10b,10cにおけるペグ42の装着位置が、対応するコネクタ実装エリア14a,14b,14cにおけるスルーホール54の形成位置に対応するように異ならされているのである。これにより、各コネクタ実装エリア14a,14b,14cに対応する各コネクタ10a,10b,10cが搭載される正規の実装状態においては、ペグ42の端部44がスルーホール54を貫通して各コネクタ実装エリア14a,14b,14cへの各コネクタ10a,10b,10cの実装が可能となる。一方、各コネクタ実装エリア14a,14b,14cに対応しない各コネクタ10a,10b,10cが誤実装された場合には、ペグ42の端部44がスルーホール54を貫通せずに、各コネクタ実装エリア14a,14b,14cへの各コネクタ10a,10b,10cの誤実装が防止されるのである。このように、既存の部品であるペグ42を利用することにより、プリント基板12へのコネクタ10a,10b,10cの誤実装を確実に防止することができるのである。
また、本実施形態では、3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cはいずれも相互に同一の外形形状を備えている一方、嵌合部24内のリブ26a,26b,26cの位置が相互に異ならされていることによってコネクタ10a,10b,10cの種類分けがされている。それゆえ、コネクタ10a,10b,10cの種類の判別が難しくなるが、既存の部品であるペグ42を利用して、ペグ42の端部44の装着位置とペグ42の端部44が固定されるスルーホール54の形成位置を変更することにより、各コネクタ実装エリア14a,14b,14cに対応する各コネクタ10a,10b,10cの誤組み付けを確実に防止することができるのである。加えて、3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cの共通形状のペグ装着部32が、ペグ42の端部44の装着位置を3箇所にそれぞれ変更可能とされていることから、ペグ42の端部44の装着位置を変えるだけで3種類のコネクタハウジング16a,16b,16cを効率的に製造できる。
次に、図6を用いて、本発明のプリント基板12の他の態様について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。かかるプリント基板56では、互いに回路構成が異なる3種類のプリント基板56a,56b,56cを含んで構成されており、3種類のプリント基板56a,56b,56cの共通位置にそれぞれコネクタ実装エリア14a,14b,14cが構成されている点に関して、上記実施形態と異なる実施形態を示すものである。なお、本実施形態では、3種類のプリント基板56a,56b,56cに3種類のコネクタ10a,10b,10cが誤実装なく正規の実装状態で実装されてコネクタ実装基板57a,57b,57cが構成されている。また、理解を容易とするため、図6ではプリント配線22を記載していない。
本態様によれば、互いに回路構成が異なる3種類のプリント基板56a,56b,56cにおける共通位置に設けられたコネクタ実装エリア14a,14b,14cに、異なる種類のコネクタ10a,10b,10cを実装する必要があることから、プリント基板56a,56b,56cとコネクタ10a,10b,10cの組み合わせを間違え易い。本実施形態のような場合であっても、コネクタ10a,10b,10cにおけるペグ42の端部44の装着位置に対応するように、対応するコネクタ実装エリア14a,14b,14cにおけるスルーホール54の形成位置が異ならされていることから、確実に誤実装の防止を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの具体的な記載によって限定されない。例えば、上記実施形態では、3種類のコネクタ10a,10b,10cのペグ装着部32に対して、ペグ42がそれぞれペグ装着部32の中央側,前方側および後方側に装着されるようになっていた。ここで、3種類のコネクタ10a,10b,10cの幅方向両側に設けられたペグ装着部32に対して、ペグ42はいずれも側面視で同じ位置に装着されていたが、図7に示されているように、必ずしも側面視で同じ位置に装着されている必要はない。それゆえ、3種類のコネクタ10a,10b,10cだけでなく、3×3=9種類のコネクタ10にも対応することができる。このような場合も、9種類のコネクタ10におけるペグ42の端部44の装着位置に対応するように、9種類のコネクタ実装エリア14におけるスルーホール54の形成位置を異ならせることにより、9種類のコネクタ10に対しても確実に誤実装の防止を図ることができる。
また、上記実施形態では、コネクタ10の種類によらずペグ42の形状はいずれも同じ形状であったが、図8に示されているように、基部46の長手方向で複数の端部44の形成位置を異ならせることにより、ペグ58の端部44の装着位置を複数種類設けるようにしてもよい。より詳細には、例えば今回のような端部44の本数が3本のペグ58を端部挿通孔40の個数が5つのペグ装着部32に装着する場合、コネクタ10の幅方向両側に設けられたペグ装着部32に対するペグ58の端部44の装着位置は、5 3 =10種類ある。ここで、ペグ装着部32はコネクタ10の幅方向両側に設けられていることから、両側のペグ装着部32では、10×10=100種類のコネクタ10に対応することができることが分かる。したがって、100種類のコネクタ10におけるペグ58の端部44の装着位置に対応するように、100種類のコネクタ実装エリア14においてスルーホール54の形成位置を異ならせることにより、100種類のコネクタ10に対しても確実に誤実装の防止を図ることができる。
上記実施形態では、各コネクタハウジング16a〜cに共通形状の長手方向に広がるペグ装着部32を設け、ペグ42,58の装着位置を変更できるようにしていたが、各コネクタハウジング16a〜cの特定位置に形成されるペグ42,58の装着位置を変更できない各別のペグ装着部を設けてもよい。また、ペグ42,58の形状は例示のものに限定されず、単一の端部を有するペグを単数または複数装着するようにしてもよい。
10,10a〜c:コネクタ、12,56,56a〜c:プリント基板、14,14a〜c:コネクタ実装エリア、15,57,57a〜c:コネクタ実装基板、16,16a〜c:コネクタハウジング、26a〜c:リブ、32:ペグ装着部、42,58:ペグ、44:端部、46:基部、54:スルーホール

Claims (6)

  1. 少なくとも1枚のプリント基板上に設けられた複数種類のコネクタ実装エリアに対して、それぞれ対応した複数種類のコネクタが実装されてなるコネクタ実装基板におけるコネクタの誤実装防止構造であって、
    各前記コネクタが、コネクタハウジングに装着されたペグの端部が各前記コネクタ実装エリアに設けられたスルーホールに挿通されて半田付けされた状態で、前記コネクタ実装エリアに固定されるようになっており、
    前記コネクタ実装エリアの種類毎に前記スルーホールの形成位置が異ならされている一方、
    前記コネクタの種類毎に前記コネクタハウジングにおける前記ペグの端部の装着位置が、対応する前記コネクタ実装エリアの前記スルーホールの形成位置に対応するように異ならされており、
    前記プリント基板として、互いに回路構成が異なる複数種類のプリント基板が用いられており、前記複数種類のプリント基板の共通位置に設けられたコネクタ実装エリアによって、前記複数種類のコネクタ実装エリアが、構成されている
    ことを特徴とするコネクタの誤実装防止構造。
  2. 少なくとも1枚のプリント基板上に設けられた複数種類のコネクタ実装エリアに対して、それぞれ対応した複数種類のコネクタが実装されてなるコネクタ実装基板におけるコネクタの誤実装防止構造であって、
    各前記コネクタが、コネクタハウジングに装着されたペグの端部が各前記コネクタ実装エリアに設けられたスルーホールに挿通されて半田付けされた状態で、前記コネクタ実装エリアに固定されるようになっており、
    前記コネクタ実装エリアの種類毎に前記スルーホールの形成位置が異ならされている一方、
    前記コネクタの種類毎に前記コネクタハウジングにおける前記ペグの端部の装着位置が、対応する前記コネクタ実装エリアの前記スルーホールの形成位置に対応するように異ならされており、
    前記複数種類のコネクタの前記コネクタハウジングが、相互に同一の外形形状を備える一方、前記コネクタハウジング内のリブの位置が相互に異ならされており、前記複数種類のコネクタハウジングには、前記ペグの端部の装着位置を複数箇所に変更可能な共通形状のペグ装着部が設けられていることを特徴とするコネクタの誤実装防止構造。
  3. 少なくとも1枚のプリント基板上に設けられた複数種類のコネクタ実装エリアに対して、それぞれ対応した複数種類のコネクタが実装されてなるコネクタ実装基板におけるコネクタの誤実装防止構造であって、
    各前記コネクタが、コネクタハウジングに装着されたペグの端部が各前記コネクタ実装エリアに設けられたスルーホールに挿通されて半田付けされた状態で、前記コネクタ実装エリアに固定されるようになっており、
    前記コネクタ実装エリアの種類毎に前記スルーホールの形成位置が異ならされている一方、
    前記コネクタの種類毎に前記コネクタハウジングにおける前記ペグの端部の装着位置が、対応する前記コネクタ実装エリアの前記スルーホールの形成位置に対応するように異ならされており、
    前記ペグが複数の前記端部と前記複数の端部を相互に連結する基部を含んで構成されており、前記基部の長手方向で前記複数の端部の形成位置を異ならせることで、前記ペグの端部の装着位置が複数種類構成されていることを特徴とするコネクタの誤実装防止構造。
  4. 前記ペグが複数の前記端部と前記複数の端部を相互に連結する基部を含んで構成されており、前記基部の長手方向で前記複数の端部の形成位置を異ならせることで、前記ペグの端部の装着位置が複数種類構成されている請求項1又は2に記載のコネクタの誤実装防止構造。
  5. 前記プリント基板として、互いに回路構成が異なる複数種類のプリント基板が用いられており、前記複数種類のプリント基板の共通位置に設けられたコネクタ実装エリアによって、前記複数種類のコネクタ実装エリアが、構成されている請求項2に記載のコネクタの誤実装防止構造。
  6. 前記複数種類のコネクタの前記コネクタハウジングが、相互に同一の外形形状を備える一方、前記コネクタハウジング内のリブの位置が相互に異ならされており、前記複数種類のコネクタハウジングには、前記ペグの端部の装着位置を複数箇所に変更可能な共通形状のペグ装着部が設けられており、前記ペグが複数の前記端部と前記複数の端部を相互に連結する基部を含んで構成されており、前記基部の長手方向で前記複数の端部の形成位置を異ならせることで、前記ペグの端部の装着位置が複数種類構成されている請求項1に記載のコネクタの誤実装防止構造。
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