JP6443314B2 - シートの帯電密着装置、シートの真空成膜装置および薄膜付きシートの製造方法 - Google Patents
シートの帯電密着装置、シートの真空成膜装置および薄膜付きシートの製造方法 Download PDFInfo
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Description
前記帯電手段が、プラズマ発生手段と、アース電位と前記シート案内面電位との間に10V以上1000V以下の電位差を付与できる電位差付与手段と、で構成され、
前記プラズマ発生手段が、電流調整手段を介して電気的に接地された筐体と、この筐体の内部に設置されプラズマを発生させるプラズマ電極と、前記筐体の前記シート案内面と対向する位置に設けられプラズマで発生した荷電粒子を前記筐体の外部に放出するための放出口と、で構成されている。
前記帯電手段が、プラズマ発生手段と、アース電位と前記シート案内面電位との間に10V以上1000V以下の電位差を付与できる電位差付与手段と、で構成され、
前記プラズマ発生手段が、電気的に接地された筐体と、この筐体の内部に設置されプラズマを発生させるプラズマ電極と、前記筐体の前記シート案内面と対向する位置に設けられプラズマで発生した荷電粒子を前記筐体の外部に放出するための放出口と、この放出口に設けられ電流調整手段を介して電気的に接地された開口を有する板状金属部材と、で構成されている。
電気絶縁性シートとして、厚さ12μm、幅200mmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製「ルミラー(登録商標)」)の片面を、図2に示すプラズマ発生手段を用いた図1に示す巻取式真空蒸着装置にて、以下に示す条件で帯電させた。
(1)減圧室圧力:2Pa。
接地した筐体内にマグネトロン電極を内蔵するプラズマ発生手段を用いた。各条件は以下の通り。
(1)プラズマ電極のシート幅方向の長さ:300mm
(2)プラズマ用直流電源の電力出力:100W
(3)プラズマ電極の筐体の荷電粒子放出口:シート走行方向の開口3mm、シート幅方向の開口280mm
(4)シート案内面と荷電粒子放出口との距離:10mm
(5)荷電粒子放出口の向き:プラズマ電極であるマグネトロン電極の中心と、荷電粒子放出口の中心を結んだ直線の延長線が円筒形シート案内面の表面にほぼ垂直に入射する向き。
(6)プラズマ生成用ガス種:アルゴン
(7)プラズマ生成用ガス流量:100cc/分
(8)筐体に接続された抵抗の抵抗値:10Ω。
図1に示すように円筒形のシート案内面を使用した。各条件は以下の通り。
(1)円筒形シート案内面の直径:600mm
(2)シート搬送速度:5m/分。
(1)蒸発源:抵抗加熱ボート
(2)蒸発材料:アルミニウム
(3)蒸着室圧力:2×10−2Pa
(4)膜厚:30nm。
プラズマ発生手段を図4aに示すプラズマ発生手段へ変更した以外は、使用した電気絶縁性シート、減圧室条件およびシート案内面条件は実施例1と同じ条件で帯電させた。
プラズマ発生手段を図4bに示すプラズマ発生手段へ変更した以外は、使用した電気絶縁性シート、減圧室条件およびシート案内面条件は実施例1と同じ条件で帯電させた。実施例1で使用したプラズマ発生手段との違いは以下のとおりである。
(1)板状金属部材に接続された抵抗の抵抗値:10Ω。
実施例3の、板状金属部材に接続された抵抗の抵抗値のみを変更し、実施例3と同じ条件で帯電させた。
(1)板状金属部材に接続された抵抗の抵抗値:100Ω。
実施例3の、板状金属部材に接続された抵抗の抵抗値のみを変更し、実施例3と同じ条件で帯電させた。
(1)板状金属部材に接続された抵抗の抵抗値:1000Ω。
プラズマ発生手段を図4dに示すプラズマ発生手段へ変更した以外は、使用した電気絶縁性シート、減圧室条件およびシート案内面条件は実施例1と同じ条件で帯電させた。実施例1で使用したプラズマ発生手段との違いは以下のとおりである。
(1)板状金属部材に接続された抵抗の抵抗値:100Ω
(2)筐体に接続された抵抗の抵抗値:10Ω。
実施例6の各抵抗値を変更した以外は、使用した電気絶縁性シート、減圧室条件およびシート案内面条件は実施例6と同じ条件で帯電させた。実施例6で使用したプラズマ発生手段との違いは以下のとおりである。
(1)板状金属部材に接続された抵抗の抵抗値:100kΩ
(2)筐体に接続された抵抗の抵抗値:100kΩ。
実施例7の各抵抗値を変更した以外は、使用した電気絶縁性シート、減圧室条件およびシート案内面条件は実施例7と同じ条件で帯電させた。実施例7で使用したプラズマ発生手段との違いは以下のとおりである。
(1)板状金属部材に接続された抵抗の抵抗値:0.1Ω
(2)筐体に接続された抵抗の抵抗値:0.1Ω。
実施例1で用いたプラズマ発生手段のうち、筐体とアース電位との電気的接続を切り離した状態にて、使用した電気絶縁性シート、減圧室条件およびシート案内面条件は実施例1と同じ条件で帯電させた。筐体が浮遊電位となることが実施例1で使用したプラズマ発生手段との違いである。
実施例3で用いたプラズマ発生手段のうち、板状金属部材をアース接地した状態で放電出力30Wにて、使用した電気絶縁性シート、減圧室条件およびシート案内面条件は実施例3と同じ条件で帯電させた。板状金属部材がアース電位となること、放電出力が30Wであることが実施例3で使用したプラズマ発生手段との違いである。
荷電粒子供給源を図7に示す電子ビーム照射装置へ変更し、シート案内面を接地電位に変更した以外は、使用した電気絶縁性シート、減圧室条件およびシート案内面条件は実施例1と同じ条件で帯電させた。実施例1で使用したプラズマ発生手段との違いは以下のとおりである。
(1)電子ビーム照射装置の放電電圧:9kV
(2)電子ビーム照射装置の放電電流:700mA。
2 原反ロール体
3 シート案内面
4 中間ローラ(巻出側)
5 中間ローラ(巻取側)
6 巻取ロール体
7 蒸発源(微粒子発生手段)
8 蒸着材料
9 蒸気
10 薄膜
11 アース
12 シート搬送方向
13 減圧室
14 直流電源(電位差付与手段)
15 電気抵抗
16 プラズマ発生手段
17 プラズマ用電源
18 プラズマ電極
19 プラズマ発生手段の筐体
20 真空ポンプ
21 バルブ
22 プラズマ電極排気経路
25 荷電粒子放出口
26 電流調整手段
27 プラズマ放電領域
28 ガス導入ノズル
29 ガス導入経路
30 板状金属部材
31 絶縁部材
32 冷却水経路
33 磁石
34 電子ビーム照射装置
Claims (8)
- 減圧室と、
前記減圧室内の空気を排気する排気手段と、
前記減圧室内に設置され、シートと接触しながらシートを搬送するシート案内面を有し、前記シート案内面の移動に伴ってシートを搬送するシート搬送手段と、
前記シート案内面上のシートを帯電させる帯電手段と、を備えたシートの帯電密着装置であって、
前記帯電手段が、
プラズマ発生手段と、
アース電位と前記シート案内面電位との間に10V以上1000V以下の電位差を付与できる電位差付与手段と、で構成され、
前記プラズマ発生手段が、
電気的に接地された筐体と、
前記筐体の内部に設置され、プラズマを発生させるプラズマ電極と、
前記筐体の前記シート案内面と対向する位置に設けられ、プラズマで発生した荷電粒子を前記筐体の外部に放出するための放出口と、
前記放出口に設けられ、電流調整手段を介して電気的に接地された開口を有する板状金属部材と、で構成された、シートの帯電密着装置。 - 前記放出口に少なくとも2つの前記板状金属部材が設けられ、
前記2つの板状金属部材の1つは前記シート案内面に近い側に設けられ、もう1つは前記プラズマ電極に近い側に設けられており、
前記2つの板状金属部材は、お互いが電気的に接続されておらず、いずれか一方が電気的に接地されている、請求項1のシートの帯電密着装置。 - 減圧室と、
前記減圧室内の空気を排気する排気手段と、
前記減圧室内に設置され、シートと接触しながらシートを搬送するシート案内面を有し、前記シート案内面の移動に伴ってシートを搬送するシート搬送手段と、
前記シート案内面上のシートを帯電させる帯電手段と、を備えたシートの帯電密着装置であって、
前記帯電手段が、
プラズマ発生手段と、
アース電位と前記シート案内面電位との間に10V以上1000V以下の電位差を付与できる電位差付与手段と、で構成され、
前記プラズマ発生手段が、
電流調整手段を介して電気的に接地された筐体と、
前記筐体の内部に設置され、プラズマを発生させるプラズマ電極と、
前記筐体の前記シート案内面と対向する位置に設けられ、プラズマで発生した荷電粒子を前記筐体の外部に放出するための放出口と、で構成された、シートの帯電密着装置。 - 前記放出口に開口を有する板状金属部材が設けられ、この記板状金属部材が前記電流調整手段を介して、前記電流調整手段とは別の電流調整手段を介して、または電流調整手段を介さずに電気的に接地された、請求項3のシートの帯電密着装置。
- 前記プラズマ電極が、その内部にプラズマ発生面の表面にマグネトロン磁場を形成するための磁石を備えた、請求項1〜4のいずれかのシートの帯電密着装置。
- 前記電流調整手段が可変抵抗である、請求項1〜5のいずれかのシートの帯電密着装置。
- 請求項1〜6のシートの帯電密着装置を用いたシートの真空成膜装置であって、
前記プラズマ発生手段よりもシート搬送方向下流側に、前記シート案内面上のシート上に薄膜を形成するためにシートに向かって微粒子を飛散させる微粒子発生源が配置された、シートの真空製膜装置。 - 請求項7のシートの真空成膜装置を用い、減圧雰囲気下において、シート案内面に接触しながら搬送方向に搬送されている電気絶縁性シート上に、微粒子発生源から飛来させた微粒子を堆積させ、薄膜を形成する薄膜付きシートの製造方法であって、
シート案内面上のシート薄膜形成面に、プラズマ発生手段から供給される荷電粒子のうちいずれかの極性の荷電粒子を、アース電位と前記シート案内面電位との電位差が10V以上1000V以下となるよう電位差を付与し誘導することにより、前記シート薄膜形成面を帯電させた後、前記シート案内面上の前記シート薄膜形成面に前記薄膜を形成する、薄膜付きシートの製造方法。
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JP2015239078A JP6443314B2 (ja) | 2015-12-08 | 2015-12-08 | シートの帯電密着装置、シートの真空成膜装置および薄膜付きシートの製造方法 |
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