JP6443279B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に、関する。
従来、クランク軸及びカム軸とそれぞれ連動して回転軸線まわりに回転するアウタロータ及びインナロータにより、バルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置は、広く知られている。この装置では、アウタロータの内部においてインナロータを相対回転させることで、それら両ロータ間の回転位相に応じてバルブタイミングを調整することが可能となる。
さて、こうした装置の一種として特許文献1の開示装置は、回転軸線まわりにコイル状に巻回されたねじりコイルばねを、備えている。このねじりコイルばねでは、固定端がインナロータと連繋している一方、自由端がアウタロータと連繋している。故にねじりコイルばねは、アウタロータに対するインナロータの相対回転に応じてねじり変形することで、アウタロータとの連繋を維持してインナロータを付勢する。これにより、例えば内燃機関の停止時には、ねじりコイルばねの付勢力が利用されることで、両ロータ間の回転位相が始動に適した位相等に強制される。その結果、所期のバルブタイミングが実現されることになる。
また、特許文献1の開示装置は、インナロータから同軸上に突出するブッシュロータを、備えている。このブッシュロータは、ねじりコイルばねを径方向に支持して、当該ねじりコイルばねの付勢力特性を安定させている。ここでブッシュロータは、回転軸線に対して中心軸線の心合わせされる円筒状に、形成されている。それと共にねじりコイルばねは、回転軸線に対して中心軸線の心合わせされるコイル状に、巻回されている。こうした構成下では、ブッシュロータによるねじりコイルばねの支持姿勢が変動し難くなるため、付勢力特性の乱れによって所期のバルブタイミング実現が妨げられる事態につき、抑制することが可能となる。
特許第4487957号公報
しかし、特許文献1の開示装置では、ねじりコイルばねのうち自由端側の一巻目には、回転軸線に対するズレがねじり変形に伴って現出する。このようなズレが現出すると、自由端側の一巻目がブッシュロータに押し付けられる。その結果、押し付け箇所での応力集中がねじりコイルばねに発生するため、当該応力集中の繰り返しによりねじりコイルばねの疲労破壊を招くおそれがあった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、耐久性の高いバルブタイミング調整装置を提供することにある。
以下、課題を達成するための発明の技術的手段について、説明する。尚、発明の技術的手段を開示する特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上述の課題を解決するために開示された第一発明は、
内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸(2)が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(1)であって、
クランク軸と連動して回転軸線(O)まわりに回転するアウタロータ(10)と、
カム軸と連動して回転軸線まわりに回転し、アウタロータの内部において相対回転するインナロータ(20)と、
回転軸線まわりのコイル状に巻回され、固定端(501)がインナロータと連繋し、自由端(500)がアウタロータと連繋し、アウタロータに対するインナロータの相対回転に応じてねじり変形することにより、アウタロータとの連繋を維持してインナロータを付勢するねじりコイルばね(50)と、
アウタロータ又はインナロータから同軸上に突出し、ねじりコイルばねを径方向に支持することにより、ねじりコイルばねのうち自由端側の一巻目(502)から作用する荷重(Fa)が、ねじりコイルばねのうち自由端側の一巻目よりも固定端側の巻回部(504)から作用する荷重(Fb)に比して、小さくなる筒状のブッシュロータ(40,2040)とを、備え
ブッシュロータは、内周側のねじりコイルばねを支持し、
自由端とは回転軸線を挟んで反対側の周方向位置を、特定位置(Ps)と定義すると、
特定位置において、自由端側の一巻目からブッシュロータに作用する荷重は、自由端側の一巻目よりも固定端側の巻回部から作用する荷重に比して、小さくなるバルブタイミング調整装置である。
また、上述の課題を解決するために開示された第二発明は、
内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸(2)が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(1)であって、
クランク軸と連動して回転軸線(O)まわりに回転するアウタロータ(10)と、
カム軸と連動して回転軸線まわりに回転し、アウタロータの内部において相対回転するインナロータ(20)と、
回転軸線まわりのコイル状に巻回され、固定端(501)がインナロータと連繋し、自由端(500)がアウタロータと連繋し、アウタロータに対するインナロータの相対回転に応じてねじり変形することにより、アウタロータとの連繋を維持してインナロータを付勢するねじりコイルばね(50)と、
アウタロータ又はインナロータから同軸上に突出し、ねじりコイルばねを径方向に支持することにより、ねじりコイルばねのうち自由端側の一巻目(502)から作用する荷重(Fa)が、ねじりコイルばねのうち自由端側の一巻目よりも固定端側の巻回部(504)から作用する荷重(Fb)に比して、小さくなる筒状のブッシュロータ(3040)とを、備え、
ブッシュロータは、外周側のねじりコイルばねを支持し、
自由端のセットされる周方向位置を、特定位置(Ps)と定義すると、
特定位置において、自由端側の一巻目からブッシュロータに作用する荷重は、自由端側の一巻目よりも固定端側の巻回部から作用する荷重に比して、小さくなるバルブタイミング調整装置である。
このような第一及び第二発明のねじりコイルばねによると、自由端側の一巻目には、ねじり変形に伴って回転軸線に対するズレが現出することで、ブッシュロータへの押し付けが生じる。このときねじりコイルばねでは、自由端側の一巻目からブッシュロータに作用する荷重が、自由端側の一巻目よりも固定端側の巻回部から同ロータに作用する荷重に比して、小さくなる。これによりねじりコイルばねでは、ブッシュロータへの押し付け箇所における応力集中が緩和され得る。故に、そうした応力集中の繰り返しによりねじりコイルばねの疲労破壊を招く事態を抑制して、耐久性を高めることが可能となる。
また、発明によると、ブッシュロータの内周側におけるねじりコイルばねのねじり変形に伴って、自由端側の一巻目には、自由端とは回転軸線を挟んで反対側へのズレが現出し易い。その結果として自由端側の一巻目には、自由端とは回転軸線を挟んで反対側の周方向位置に定義された特定位置において、ブッシュロータへの押し付けが生じ易くなる。このときねじりコイルばねの特定位置では、自由端側の一巻目からブッシュロータに作用する荷重が、自由端側の一巻目よりも固定端側の巻回部から同ロータに作用する荷重に比して、小さくなる。これによれば、ねじりコイルばねにおいて応力集中を緩和したい押し付け箇所を狙って、当該応力集中の緩和を達成し得る。故に、応力集中の緩和不足よりねじりコイルばねに疲労破壊を招く事態を抑制して、高い耐久性を確保することが可能となる。
一方、発明によると、ブッシュロータの外周側におけるねじりコイルばねのねじり変形に伴って、自由端側の一巻目には、自由端とは回転軸線を挟んで反対側へのズレが現出し易い。その結果として自由端側の一巻目には、自由端のセットされる周方向位置に定義された特定位置において、ブッシュロータへの押し付けが生じ易くなる。このときねじりコイルばねの特定位置では、自由端側の一巻目からブッシュロータに作用する荷重が、自由端側の一巻目よりも固定端側の巻回部から同ロータに作用する荷重に比して、小さくなる。これによれば、ねじりコイルばねにおいて応力集中を緩和したい押し付け箇所を狙って、当該応力集中の緩和を達成し得る。故に、応力集中の緩和不足よりねじりコイルばねに疲労破壊を招く事態を抑制して、高い耐久性を確保することが可能となる。
第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図であって、図2のI−I線断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線矢視図である。 図1のバルブタイミング調整装置を示す外観斜視図である。 図1のねじりコイルばねを拡大して示す断面図である。 図1のねじりコイルばねの作動状態を説明するための摸式図である。 第二実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図であって、図1に対応する断面図である。 第三実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図であって、図1に対応する断面図である。 図5の変形例を示す断面図である。 図5の変形例を示す断面図である。 図5の変形例を示す断面図である。 図5の変形例を示す断面図である。 図5の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1に示すように、本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置1は、作動油の圧力を利用する油圧式である。装置1は、内燃機関においてクランク軸から出力のクランクトルクがカム軸2へと伝達される伝達系に、設置されている。ここでカム軸2は、クランク軸からのクランクトルクの伝達により、「動弁」としての排気弁を開閉駆動する。そこで装置1は、排気弁のバルブタイミングを調整する。
図1〜4に示すように装置1は、アウタロータ10、インナロータ20、ブッシュロータ40及びねじりコイルばね50を備えている。装置1は、アウタロータ10の内部においてインナロータ20を作動油により相対回転させることで、それらロータ10,20間の回転位相に応じてバルブタイミングを調整する。
金属製のアウタロータ10は、シューハウジング12の軸方向両側に、それぞれスプロケットプレート13及びカバープレート14を螺子止めしてなる、所謂ハウジングロータである。図1,2に示すようにシューハウジング12は、収容筒120及び複数のシュー122を有している。各シュー122は、円筒状の収容筒120において周方向に所定間隔ずつあけた箇所から、径方向内側へ略扇形状に突出している。周方向に隣り合うシュー122の間には、それぞれ収容室123が形成されている。
図1〜4に示すようにスプロケットプレート13は、複数のスプロケット歯133を有している。各スプロケット歯133は、スプロケットプレート13において周方向に等間隔ずつあけた箇所から、径方向外側へ略扇形状に突出している。スプロケットプレート13は、それらスプロケット歯133とクランク軸の複数の歯との間にタイミングチェーンを掛け渡されることで、当該クランク軸と連繋する。これにより、内燃機関の運転時にスプロケットプレート13は、タイミングチェーンを通じてクランク軸からのクランクトルクを受ける。このとき、クランク軸と連動してアウタロータ10は、回転軸線Oまわりとなる周方向の片側(図2,3の時計方向)へと回転する。
図1に示すようにスプロケットプレート13は、軸方向に貫通する中心孔130を、有している。スプロケットプレート13は、中心孔130に同軸上に嵌合したカム軸2により、軸受されている。
図1,3,4に示すようにカバープレート14は、連繋ストッパ140を有している。連繋ストッパ140は、回転軸線Oとは偏心して配置される円柱ピン状に、形成されている。連繋ストッパ140は、カバープレート14においてシューハウジング12とは軸方向反対側の端面から、アウタロータ10の外部へ突出している。
図1〜4に示すように金属製のインナロータ20は、アウタロータ10の内部に収容される、所謂ベーンロータである。
インナロータ20は、回転軸200及び複数のベーン202を有している。円筒状の回転軸200は、アウタロータ10の内部に同軸上に配置されている。回転軸200には、環状凹部201及び連繋溝部203が設けられている。環状凹部201は、軸方向のカバープレート14側へと向かって開口する円環溝状に、形成されている。連繋溝部203は、環状凹部201の内面に開口する矩形溝状に、形成されている。
図1に示すように回転軸200は、中心孔130を通してアウタロータ10の外部から内部へと挿入されたカム軸2に、同軸上に連結される。これにより、内燃機関の運転時にカム軸2と連動することでインナロータ20は、回転軸線Oまわりとなる周方向の片側(図2,3の時計方向)へと回転する。このときインナロータ20は、アウタロータ10に対しては周方向の両側に相対回転可能となる。ここで、ロータ10,20間での相対回転時に回転軸200は、軸方向における一端面及び他端面を、それぞれスプロケットプレート13及びカバープレート14に対して摺動させる。それと共に回転軸200は、径方向において外周面を各シュー122の突出先端面に対して摺動させる。
図2に示すように各ベーン202は、回転軸200において周方向に所定間隔ずつあけた箇所から、径方向外側へ略扇形状に突出している。各ベーン202は、それぞれ対応する収容室123に突入している。ロータ10,20間での相対回転時に各ベーン202は、軸方向における一端面及び他端面を、それぞれスプロケットプレート13及びカバープレート14に対して摺動させる。それと共に各ベーン202は、径方向における突出先端面を収容筒120の内周面に対して摺動させる。
アウタロータ10の内部において各ベーン202は、それぞれ対応する収容室123を周方向に仕切ることで、進角作動室34及び遅角作動室35を複数ずつ形成している。これにより内燃機関では、ポンプから吐出の作動油が油圧制御弁の作動により各進角作動室34へと導入されると、周方向のうちアウタロータ10に対する進角側Daにインナロータ20を相対回転させる回転トルクが、発生する。このとき内燃機関では、油圧制御弁の作動により作動油が各遅角作動室35からドレンへと排出されることで、アウタロータ10に対するインナロータ20の回転位相が進角して、バルブタイミングも進角する。
一方で内燃機関では、ポンプから吐出の作動油が油圧制御弁の作動により各遅角作動室35へと導入されると、周方向のうちアウタロータ10に対する遅角側Drにインナロータ20を相対回転させる回転トルクが、発生する。このとき内燃機関では、油圧制御弁の作動により作動油が各進角作動室34からドレンへと排出されることで、回転位相が遅角して、バルブタイミングも遅角する。
複数のベーン202のうち特定の一つであるストッパベーン202sは、複数のシュー122のうち特定の二つであるストッパシュー122a,122r間の収容室123に、突入している。進角ストッパシュー122aは、アウタロータ10に対して周方向の進角側Daへと相対回転するストッパベーン202sと図2の実線の如く当接することで、インナロータ20の同側Daへの動きを止める。これにより回転位相は、最進角位相において進角側Daへの変化を規制される。
一方で遅角ストッパシュー122rは、アウタロータ10に対して周方向の遅角側Drへと相対回転するストッパベーン202sと図2の二点鎖線の如く当接することで、インナロータ20の同側Drへの動きを止める。これにより回転位相は、最遅角位相において遅角側Drへの変化を規制される。以上のことから、アウタロータ10に対するインナロータ20の相対回転可能範囲は、最進角位相から最遅角位相までの範囲に設定されることになる。
図1,3〜5に示すように金属製のブッシュロータ40は、回転軸線Oに対して中心軸線Cbの心合わせされた円筒状に、形成されている。ブッシュロータ40は、カバープレート14においてシューハウジング12とは軸方向反対側の端面から、アウタロータ10の外部へと同軸上に突出している。これにより、内燃機関の運転時にブッシュロータ40は、回転軸線Oまわりとなる周方向の片側(図2の時計方向)へ、アウタロータ10と一体に回転する。ここで本実施形態のブッシュロータ40は、カバープレート14と一体形成されているが、別体形成されたカバープレート14に対して一体回転可能に固定されていてもよい。
図1,3,4に示すようにブッシュロータ40は、カバープレート14とは軸方向の反対側に、引出窓400を有している。引出窓400は、ブッシュロータ40において軸方向の突出側と径方向の内側及び外側とに向かって開口する円弧溝状に、形成されている。これにより引出窓400は、ブッシュロータ40における回転軸線Oまわりの周方向位置のうち、後に詳述するように特定位置Psとは同線Oを挟んで反対側にてねじりコイルばね50の自由端500がセットされる位置に、配置されている。
図1〜5に示すように金属製のねじりコイルばね50は、回転軸線Oまわりのコイル状に素線を巻回してなる、所謂トーションスプリングの一種である。ねじりコイルばね50は、アウタロータ10の内部から外部に跨って配置されている。ねじりコイルばね50は、素線の両端をそれぞれ、自由端500及び固定端501として有している。本実施形態のねじりコイルばね50は、自由端500及び固定端501等を除いて部分的に、ブッシュロータ40の内周側に収容されている。これによりブッシュロータ40は、内周側のねじりコイルばね50を径方向に支持している。
図1,3,4に示すように自由端500は、アウタロータ10の外部に配置されている。自由端500は、同端500側の一巻目502から外周側に向かって屈曲されることで、引出窓400を通してブッシュロータ40の外周側へと延出している。自由端500は、連繋ストッパ140により遅角側Drから係止されることで、アウタロータ10と連繋している。これにより自由端500は、アウタロータ10に対して遅角側Drへの動きは止められるが、進角側Daへの動きは自由な状態にセットされている。ここで、回転軸線Oまわりの周方向位置のうち、かかる自由端500のセット位置とは同線Oを挟んで反対側の位置に、特定位置Psが定義されている。
図1〜3に示すように固定端501は、アウタロータ10の内部に配置されている。固定端501は、同端501側の一巻目503から内周側に向かって屈曲されることで、当該一巻目503の収容される環状凹部201から内周側へと延出している。固定端501は、連繋溝部203に嵌合することで、インナロータ20と連繋している。これにより固定端501は、インナロータ20に対して進角側Daへの動きも、遅角側Drへの動きも常に止められた固定状態となっている。
このような構成下、アウタロータ10に対してインナロータ20が遅角側Drへと相対回転すると、それに応じてねじりコイルばね50がねじり変形する。このとき、ねじりコイルばね50の発生する復原力は、アウタロータ10に対しては遅角側Drへ作用する一方、インナロータ20に対しては進角側Daに作用する。これにより、相対回転可能範囲の全域においてねじりコイルばね50は、アウタロータ10との連繋を維持しつつ、インナロータ20をアウタロータ10に対する進角側Daへと付勢する。
以上のことから、アウタロータ10及びインナロータ20との連繋下にてねじりコイルばね50は、それら両ロータ10,20間の回転位相が最進角位相に到達することで、最大に復原した図1〜5,6(a)の最大復原状態Srとなる。一方でねじりコイルばね50は、連繋した両ロータ10,20間の回転位相が最遅角位相に到達することで、最大にねじり変形した図6(c)の最大変形状態Stとなる。
(ねじりコイルばねの詳細構成)
次に、第一実施形態によるねじりコイルばね50の詳細構成を、説明する。
図5に示すようにねじりコイルばね50は、両ロータ10,20の回転軸線Oに対して自由端500側にコイル軸線Ccの傾斜する異形コイル状に、巻回されている。特に本実施形態では、自由端500及び固定端501の間において実質一定径のコイル径を保って傾斜する異形コイル状に、ねじりコイルばね50が巻回されている。ここで、コイル軸線Ccの回転軸線Oに対する傾斜角度θcは、図5,6(a)に示す最大復原状態Srでの特定位置Psにおいて、ねじりコイルばね50に外接する接線Loの同線Oに対する傾斜角度θoに、実質一致している。
このような巻回形態により、両ロータ10,20との連繋下にてねじりコイルばね50は、図1,3,5,6(a)に示すように最大復原状態Srでの特定位置Psでは、自由端500側の一巻目502とブッシュロータ40との間に隙間60をあける。このとき、最大復原状態Srでの特定位置Psにおいては、ねじりコイルばね50のうち自由端500側の一巻目502よりも固定端501側の巻回部504として、固定端501側の二巻目がブッシュロータ40と接触する。こうした最大復原状態Srでの特定位置Psでは、自由端500側の一巻目502からブッシュロータ40に作用する荷重Faが、自由端500側の一巻目502よりも固定端501側の巻回部504から同ロータ40に作用する荷重Fbに比して、小さくなる。即ち、Fa<Fbの荷重関係が成立する。
ここで特に、最大復原状態Srでの特定位置Psにおいて一巻目502からブッシュロータ40に作用する荷重Faは、隙間60の存在により実質0乃至は微小となる。そこで、図6(a)では荷重Faを、仮想線(即ち、二点鎖線)の矢印により模式的に示している。
さらに図6(a)の最大復原状態Srから、図6(b),(c)に順に示すようにねじり変形が進む過程のねじりコイルばね50では、特定位置Psにおいて自由端500側の一巻目502に、ブッシュロータ40に接近する側へのズレが現出する。このねじり変形過程におけるブッシュロータ40の特定位置Psにあっても、一巻目502から作用する荷重Faは、巻回部504から作用する荷重Fbに比して、小さくなる。
ここで特に、図6(b)に示す如くねじり変形過程が進むと、回転軸線Oに対する接線Loの傾斜角度θoが減少することで、一巻目502とブッシュロータ40との間の隙間60も減少する。但し、このときにも特定位置Psでは、荷重Faが荷重Fbよりも小さな実質0乃至は微小の荷重となる。そこで、図6(b)においても荷重Faを、仮想線(即ち、二点鎖線)の矢印により模式的に示している。また、ねじり変形過程が図6(b)の変形途中状態から最大変形状態Stまで進む間にて、図6(c)に示す如く特定位置Psでは、一巻目502がブッシュロータ40と接触する。このように一巻目502がブッシュロータ40と接触したとしても、本実施形態では、Fa<Fbの荷重関係が維持されることになる。
(作用効果)
以上説明した第一実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第一実施形態のねじりコイルばね50によると、自由端500側の一巻目502には、ねじり変形に伴って回転軸線Oに対するズレが現出することで、ブッシュロータ40への押し付けが生じる。このときねじりコイルばね50では、自由端500側の一巻目502からブッシュロータ40に作用する荷重Faが、自由端500側の一巻目502よりも固定端501側の巻回部504から同ロータ40に作用する荷重Fbに比して、小さくなる。これによりねじりコイルばね50では、ブッシュロータ40への押し付け箇所における応力集中が緩和され得る。故に、そうした応力集中の繰り返しによりねじりコイルばね50の疲労破壊を招く事態を抑制して、耐久性を高めることが可能となる。
また、ブッシュロータ40の外周側におけるねじりコイルばね50のねじり変形に伴って一巻目502には、自由端500とは回転軸線Oを挟んで反対側へのズレが現出し易い。その結果として一巻目502には、自由端500とは回転軸線Oを挟んで反対側の周方向位置に定義された特定位置Psにおいて、ブッシュロータ40への押し付けが生じ易くなる。このときねじりコイルばね50の特定位置Psでは、一巻目502からブッシュロータ40に作用する荷重Faが、巻回部504から同ロータ40に作用する荷重Fbに比して、小さくなる。これによれば、ねじりコイルばね50において応力集中を緩和したい押し付け箇所を狙って、当該応力集中の緩和を達成し得る。故に、応力集中の緩和不足よりねじりコイルばね50に疲労破壊を招く事態を抑制して、高い耐久性を確保することが可能となる。
さらに、両ロータ10,20との連繋下にて最大復原状態Srとなったねじりコイルばね50の特定位置Psでは、一巻目502からブッシュロータ40に作用する荷重Faが、巻回部504から同ロータ40に作用する荷重Fbに比して、小さくなる。これにより、最大復原状態Srのねじりコイルばね50においてだけでなく、同状態Srからねじり変形の進む過程のねじりコイルばね50においても、ブッシュロータ40への押し付け箇所を狙って応力集中の緩和作用が発揮され得る。故に、ねじりコイルばね50の疲労破壊を両ロータ10,20間の回転位相に拘らずに抑制して、高い耐久性の確保に貢献することが可能となる。
またさらに、両ロータ10,20との連繋下にて最大復原状態Srとなったねじりコイルばね50の特定位置Psでは、巻回部504がブッシュロータ40と接触する一方、一巻目502が同ロータ40との間に隙間60をあける。その結果、特定位置Psにおいて一巻目502からブッシュロータ40に作用する荷重Faは、巻回部504から同ロータ40に作用する荷重Fbに比して、小荷重に確保され得る。これによれば、最大復原状態Sr及び同状態Srからねじり変形の進む過程のねじりコイルばね50において、ブッシュロータ40への押し付け箇所を狙った応力集中の緩和作用を確実に発揮できる。故に、ねじりコイルばね50の疲労破壊を抑制する効果を確固たるものとして、高い耐久性についての信頼度を確保することが可能となる。
加えて、回転軸線Oに対して中心軸線Cbが心合わせされる円筒状のブッシュロータ40は、同線Oに対してコイル軸線Ccが自由端500側に傾斜する異形コイル状のねじりコイルばね50を、径方向に支持する。これにより、両ロータ10,20との連繋下にて最大復原状態Srとなったねじりコイルばね50の特定位置Psにおいて、巻回部504がブッシュロータ40と接触する一方、一巻目502が同ロータ40との間に隙間60をあける構成を、構築し易くなる。故に、特定位置Psにおいて一巻目502からブッシュロータ40に作用する荷重Faを、巻回部504から同ロータ40に作用する荷重Fbに比して、小荷重に容易に確保し得る。したがって、円筒状のブッシュロータ40及び傾斜する異形コイル状のねじりコイルばね50の採用は、高い耐久性についての信頼度を確保する上で特に有効となる。
(第二実施形態)
図7に示すように本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。
第二実施形態のブッシュロータ2040は、アウタロータ10の内部から外部に跨って配置されている。ブッシュロータ2040は、カバープレート14の内周側を通して、インナロータ20からアウタロータ10の外部へと同軸上に突出している。これにより、内燃機関の運転時にブッシュロータ40は、回転軸線Oまわりとなる周方向の片側へ、インナロータ20と一体に回転する。ここでブッシュロータ2040は、別体形成された回転軸200に対して一体回転可能に固定されているが、回転軸200と一体形成されていてもよい。尚、ブッシュロータ2040は、一体に回転対象が異なる以外は、第一実施形態のブッシュロータ40と実質同一の構成を備えている。
このような第二実施形態にあっても、両ロータ10,20との連繋下にてねじりコイルばね50は、最大復原状態Srでの特定位置Psにおいて、自由端500側の一巻目502とブッシュロータ2040との間に隙間60をあけることになる。したがって、第一実施形態と同様の作用効果を発揮可能である。
(第三実施形態)
図8に示すように本発明の第三実施形態は、第二実施形態の変形例である。
第三実施形態では、インナロータ20から突出したブッシュロータ3040の外周側に、ねじりコイルばね50が配置されている。これによりブッシュロータ3040は、外周側のねじりコイルばね50を径方向に支持している。また、第三実施形態のブッシュロータ3040には、引出窓400が設けられていない。そこで自由端500は、同端500側の一巻目502から外周側に向かって屈曲されることで、当該外周側の連繋ストッパ140へと向かって延伸している。また、回転軸線Oまわりの周方向位置のうち、かかる自由端500のセットされる位置に、特定位置Psが定義されている。尚、第三実施形態において固定端501は、同端501側の一巻目503から外周側に向かって屈曲され、連繋溝部203に嵌合している。
このような第三実施形態にあっても、両ロータ10,20との連繋下にてねじりコイルばね50は、最大復原状態Srでの特定位置Psにおいて、自由端500側の一巻目502とブッシュロータ3040との間に隙間60をあけることになる。故に、ブッシュロータ3040の内周側におけるねじりコイルばね50のねじり変形に伴って、一巻目502には、自由端500とは回転軸線Oを挟んで反対側へのズレが現出し易い。その結果として一巻目502には、自由端500のセットさる周方向位置に定義された特定位置Psにおいて、ブッシュロータ40への押し付けが生じ易くなる。したがって、第一実施形態と同様の作用効果を発揮可能である。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
第一〜第三実施形態に関する変形例1では、図9に示すように回転軸線Oに対してコイル軸線Ccが自由端500側へ傾斜し、且つ固定端501側から自由端500側へ向かうほどコイル径が縮径する異形コイル状に、ねじりコイルばね50を巻回してもよい。この場合、最大復原状態Srでの特定位置Psにおいて回転軸線Oに対する接線Loの傾斜角度θoは、同線Oに対するコイル軸線Ccの傾斜角度θcに比して大きくなる。尚、図9は、第一実施形態の変形例1を示している。
第一〜第三実施形態に関する変形例2では、図10に示すように回転軸線Oに対してコイル軸線Ccが心合わせされ、且つ固定端501側から自由端500側へ向かうほどコイル径が縮径する異形コイル状に、ねじりコイルばね50を巻回してもよい。尚、図10は、第一実施形態の変形例2を示している。
第一〜第三実施形態に関する変形例3では、図11に示すように回転軸線Oに対してコイル軸線Ccが心合わせされ、且つ巻回部504よりも自由端500側においてコイル径が縮径する異形コイル状に、ねじりコイルばね50を巻回してもよい。尚、図11は、第一実施形態の変形例3として、自由端500側の一巻目502を巻回部504等の残部よりも縮径させた例を、示している。
第一〜第三実施形態に関する変形例4では、図12,13に示すように、回転軸線Oに対して中心軸線Cbが自由端500とは反対側へ傾斜する傾斜円筒状に、ブッシュロータ40,2040,3040を形成してもよい。この場合にはねじりコイルばね50を、例えば図12に示すように、第一〜第三実施形態と同様な異形コイル状に巻回してもよいし、図示はしないが、上述の変形例1〜3のうちいずれかの異形コイル状に巻回してもよい。あるいは、図13に示すようにねじりコイルばね50を、回転軸線Oに対してコイル軸線Ccが心合わせされ、且つコイル径が実質一定径となるストレートな円筒コイル状に、巻回してもよい。
第一〜第三実施形態に関する変形例5では、最大復原状態Srでの特定位置Psにおいて自由端500側の一巻目502がブッシュロータ40と接触して隙間60を形成しない構成を、Fa<Fbの荷重関係が成立する限りにて採用してもよい。この場合、両ロータ10,20との連繋を解除された自然長状態のねじりコイルばね50につき、例えばFa<Fbの荷重関係に必要な角度分、コイル軸線Ccを傾斜させておくことで、かかる荷重関係の成立が可能となる。
第一〜第三実施形態に関する変形例6では、アウタロータ10との連繋を維持しつつ、インナロータ20をアウタロータ10に対する遅角側Drへと付勢するように、ねじりコイルばね50を配置してもよい。この場合、連繋ストッパ140により自由端500を、進角側Daから係止させることになる。
第一〜第三実施形態に関する変形例7では、相対回転可能範囲の一部においてねじりコイルばね50を、アウタロータ10と連繋させたままインナロータ20を付勢するように、変形させてもよい。この場合、相対回転可能範囲の残部では、ねじりコイルばね50がアウタロータ10との連繋を解除されてインナロータ20の付勢を中止することになる。
以上の他に変形例8では、「動弁」としての吸気弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に、本発明を適用してもよい。
1 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、10 アウタロータ、20 インナロータ、40,2040,3040 ブッシュロータ、50 ねじりコイルばね、60 隙間、140 連繋ストッパ、203 連繋溝部、500 自由端、501 固定端、502 一巻目、504 巻回部、Cb 中心軸線、Cc コイル軸線、O 回転軸線、Ps 特定位置、Sr 最大復原状態

Claims (5)

  1. 内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸(2)が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(1)であって、
    前記クランク軸と連動して回転軸線(O)まわりに回転するアウタロータ(10)と、
    前記カム軸と連動して前記回転軸線まわりに回転し、前記アウタロータの内部において相対回転するインナロータ(20)と、
    前記回転軸線まわりのコイル状に巻回され、固定端(501)が前記インナロータと連繋し、自由端(500)が前記アウタロータと連繋し、前記アウタロータに対する前記インナロータの相対回転に応じてねじり変形することにより、前記アウタロータとの連繋を維持して前記インナロータを付勢するねじりコイルばね(50)と、
    前記アウタロータ又は前記インナロータから同軸上に突出し、前記ねじりコイルばねを径方向に支持することにより、前記ねじりコイルばねのうち前記自由端側の一巻目(502)から作用する荷重(Fa)が、前記ねじりコイルばねのうち前記自由端側の一巻目よりも前記固定端側の巻回部(504)から作用する荷重(Fb)に比して、小さくなる筒状のブッシュロータ(40,2040)とを、備え、
    前記ブッシュロータは、内周側の前記ねじりコイルばねを支持し、
    前記自由端とは前記回転軸線を挟んで反対側の周方向位置を、特定位置(Ps)と定義すると、
    前記特定位置において、前記自由端側の前記一巻目から前記ブッシュロータに作用する荷重は、前記自由端側の前記一巻目よりも前記固定端側の前記巻回部から作用する荷重に比して、小さくなるバルブタイミング調整装置。
  2. 内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸(2)が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(1)であって、
    前記クランク軸と連動して回転軸線(O)まわりに回転するアウタロータ(10)と、
    前記カム軸と連動して前記回転軸線まわりに回転し、前記アウタロータの内部において相対回転するインナロータ(20)と、
    前記回転軸線まわりのコイル状に巻回され、固定端(501)が前記インナロータと連繋し、自由端(500)が前記アウタロータと連繋し、前記アウタロータに対する前記インナロータの相対回転に応じてねじり変形することにより、前記アウタロータとの連繋を維持して前記インナロータを付勢するねじりコイルばね(50)と、
    前記アウタロータ又は前記インナロータから同軸上に突出し、前記ねじりコイルばねを径方向に支持することにより、前記ねじりコイルばねのうち前記自由端側の一巻目(502)から作用する荷重(Fa)が、前記ねじりコイルばねのうち前記自由端側の一巻目よりも前記固定端側の巻回部(504)から作用する荷重(Fb)に比して、小さくなる筒状のブッシュロータ(3040)とを、備え、
    前記ブッシュロータは、外周側の前記ねじりコイルばねを支持し、
    前記自由端のセットされる周方向位置を、特定位置(Ps)と定義すると、
    前記特定位置において、前記自由端側の前記一巻目から前記ブッシュロータに作用する荷重は、前記自由端側の前記一巻目よりも前記固定端側の前記巻回部から作用する荷重に比して、小さくなるバルブタイミング調整装置。
  3. 前記ねじりコイルばねが前記アウタロータ及び前記インナロータとの連繋下にて最大に復原した最大復原状態(Sr)での前記特定位置において、前記自由端側の前記一巻目から前記ブッシュロータ(40,2040,3040)に作用する荷重は、前記自由端側の前記一巻目よりも前記固定端側の前記巻回部から前記ブッシュロータに作用する荷重に比して、小さくなる請求項又はに記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記最大復原状態での前記特定位置において、前記自由端側の前記一巻目が前記ブッシュロータとの間に隙間(60)をあける一方、前記自由端側の前記一巻目よりも前記固定端側の前記巻回部が前記ブッシュロータと接触する請求項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記ブッシュロータは、前記回転軸線に対して中心軸線(Cb)が心合わせされる円筒状に、形成され、
    前記ねじりコイルばねは、前記回転軸線に対して前記自由端側にコイル軸線(Cc)が傾斜する異形コイル状に、巻回される請求項に記載のバルブタイミング調整装置。
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