JP6442343B2 - ブロック成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、ブロック材料をブロックに成形するブロック成形機に関する。
従来、建築用ブロック等の成形に際し、型枠にブロック材料を供給して加圧装置でブロック材料を加圧してブロックを成形するブロック成形機が知られている(特許文献1〜3)。
これらのブロック成形機は、予め適量のブロック材料をホッパーより給材箱内に貯留した後、給材箱をブロック成形機の型枠開口部にシリンダなどの駆動装置によって前進させ、型枠内にブロック材料を落下供給した後、給材箱を型枠開口部よりホッパー直下に後退させ、型枠上方に設けた押型を型枠に向かって下降させて型枠に流し込んだブロック材料の上面を押型で押圧しながら振動機を駆動させてブロック材料を締固め成形する。この間、給材箱には次のブロック成形に用いるブロック材料が貯留される。
押型で型枠内のブロック材料を押圧してブロック材料を締固め成形する際には、コンクリート製品が所定の寸法になるまで押型を下降させる必要がある。自動で動くブロック成形機では、加圧装置側に第1検知部材を設け、パレットを載置するテーブルを支持するテーブル支持装置側に第2検知部材を設けて、加圧装置が下降して、型枠内のコンクリートブロックの高さが、所定の寸法(高さ)になった時に第1検知部材と第2検知部材とが接触するようにしている。そして、第1検知部材と第2検知部材とが接触したときに第1検知部材と第2検知部材との間に電流が流れるようにしておけば、この電流を検知して加圧操作を停止させるようにすることが考えられる。
しかしながら、テーブル支持装置側の第2検知部材の上面を平らにすると、この平らな面にほこりや飛散した砂粒などが存在する場合がある。このような状態で第1検知部材が下降すると、そういう砂粒等が押型によって押圧されて粉砕され第2検知部材の上面に圧着してしまう。そして、このような現象が繰り返されると、圧着物が層を形成して、電気を通さなくなり、電気信号が発生されず、自動運転できなくなるという問題がある。
そして、自動運転ができなくなった時または圧着物の層が形成されていることが目視できた時に、ブロック成形機の稼働を停止して、第2検知部材の上面の粉体を取り除く作業が必要になる。しかしながら、このような粉体除去作業を行うと生産効率が落ち、作業者の安全の面でも問題がある。
そこで、作業者の安全を図るために別途ガス配管をしてガス噴射ノズルからボルト上面に向けてガスを噴射させて砂粒等を吹き飛ばすことが考えられるが、ノズル先端からボルト上面までの距離もあり、十分な効果が得られないという問題がある。
特開平6−134740号公報 特開平7−171814号公報 特開2000−158428号公報
本発明は、加圧装置によって型枠内のブロック材料を押圧成形する際に、押圧を停止する時点を正確に検知することを可能にするブロック成形機を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためにブロック成形機において以下の構成を採用した。
(1)型枠と、該型枠の上方に設けられ、型枠内のブロック材料を押圧する押型を備えた加圧装置と、該型枠の下方に設けられたテーブル支持装置とを有し、前記加圧装置を下降させて前記型枠内のブロック材料を前記押型によって加圧成形してブロックを製造するブロック成形機であって、
前記加圧装置は第1検知部材を有し、前記テーブル支持装置は第2検知部材を有し、前記第1検知部材と前記第2検知部材とは加圧装置が下降したときに第1検知部材の下面と第2検知部材の上面とが接触するように配置されており、
前記第1検知部材と前記第2検知部材とが接触したことを検知して、加圧装置による加圧を停止する制御装置を備えており、
前記第1検知部材は第2検知部材の上面にガスを吹き付けるためのガス噴出手段を備えている、
ことを特徴とするブロック成形機。
(2)前記第1検知部材は、ガス取入口と、ガス噴出口と、前記ガス取入口から前記ガス噴出口に至るガス通気孔とを有し、前記ガス噴出口は前記第2検知部材の上面にガスを吹き付ける位置に開口していることを特徴とする上記(1)に記載のブロック成形機。
(3)前記第1検知部材はガス噴出口とガス通気孔とを有しており、前記ガス通気孔には第1検知部材に貫入したガス供給管が連通しており、前記ガス噴出口は前記第2検知部材の上面にガスを吹き付ける位置に開口していることを特徴とする上記(1)に記載のブロック成形機。
本発明のブロック成形機は型枠側検知部材の表面に圧着物の層が形成されることがないため、生産効率を落とすことなく、かつ安全にブロックを成形することが可能となる。
本発明に係るブロック成形機の一例を示す概念図である。 本発明に係るブロック成形機の一例を正面から見た図である。 本発明に係るブロック成形機の動作を経時的に示す図である。 本発明に係るブロック成形機の動作を経時的に示す図である。 本発明に係るブロック成形機における第1検知部材の一例の構造を示す図である。 本発明に係るブロック成形機における第1検知部材の一例の構造を示す図である。 本発明に係るブロック成形機における第2検知部材の一例の構造を示す図である。 第1検知部材と第2検知部材とが接近した状態を示す図である。
まず初めに、本発明のブロック成形機の実施の形態の例を挙げて、その動作の概要について説明する。以下の態様はあくまで例示であって、本発明を限定するものではない。
図1に、本発明に係るブロック成形機100の概念図を示す。
ブロック成形機100は、ブロックを成形する型枠30と、型枠30内のブロック材料を押圧して所定の寸法に締固め成形する押型51を取付けた加圧装置50と、型枠30内にブロック材料を供給する給材箱10を備えた給材箱装置20と、適量のブロック材料を給材箱10内に落下させて供給するホッパー11と、該給材箱装置20を型枠30の開口部に対して前進後退自在とするシリンダ21とを備えている。
加圧装置50は後述するシリンダ装置を介してテーブル支持装置40によって支持されている。テーブル支持装置40は振動受けテーブル44を支持している。なお、以下ではテーブル支持装置を単に「支持装置」ということがある。
ブロックを成形するに際しては、図1に示す如く予め適量のブロック材料をホッパー11より、ゲートシリンダ12を開くことによって、給材箱10内に貯留する。そして給材箱装置20は、ブロック成形機の型枠30の開口部に向って、シリンダ21に押圧されて前進し、型枠30上部でブロック材料を型枠30内に落下させる。かかる給材箱装置20は、給材箱支持体1と給材箱10とが一体となって形成されている。この際、給材箱10が型枠30上部に停止する時間を調整することによって、型枠30内に落下するブロック材料の量を調整することができる。また給材箱内に設置されたアジテータや振動によって、ブロック材料が落下し易くすることができる。
そして、給材箱装置20をシリンダ21によって、再度初期位置に後退させた後、加圧装置50が下降し、振動及びプレス装置の重量等で適切なプレス動作を加える。
かかるプレス動作中にホッパー11より、ゲートシリンダ12を開くことによって、次のサイクルの為のブロック材料を給材箱10内に貯留する。
適切な状態までプレス動作を継続した後、振動は停止する。その後、支持装置40が図示していないシリンダ装置によって下降すると共に加圧装置50が下降してブロックを型枠30から下方に脱型する。 脱型後、パレット31上に成形されたコンクリートブロックは、パレット31に載置されたままブロック成形機100から押し出される。この際、新たなパレット31が型枠30の下に運ばれ、支持装置40が上昇することによってパレット31が型枠30の底部に押しつけられて底型枠を形成する。また、加圧装置50も上昇し、初期位置まで上昇する。その後、次のサイクルに移行する。
図2に基づいてブロック成形機の加圧装置及び支持装置の詳細を説明する。
図2Aはブロック成形機を正面から見た図であり、図2Bは図2Aのブロック成形機の押型51を上下動させるシリンダ装置41を図のX方向から見た図である。
ブロック成形機の前面部は支持装置40と加圧装置50とを備えている。
支持装置40と加圧装置50とはシリンダ装置41によって連結されており、シリンダ本体42内を摺動するシリンダロッド43の上下動によって、加圧装置50が上下動可能となっている。また、加圧装置50はシリンダ装置41を介して支持装置40によって支持されている。
加圧装置50は押型51を備えており、支持装置40には防振ゴム45を備えた振動受けテーブル44が取付けられている。
振動受けテーブル44はパレット31を支持しており、パレット31は型枠30の底型枠を構成する。
図2Bに示すように、加圧装置50には第1検知部材60が設けられ、支持装置40には第2検知部材70が設けられている。
第1検知部材60と第2検知部材70とは、型枠30内のブロック材料が加圧装置50によって加圧され、ブロックが所定の寸法(高さ)に成形された時に第1検知部材60の下面と第2検知部材70の上面とが接触するような寸法及び配置となっている。そして、第1検知部材60及び第2検知部材70には電位差があり、第1検知部材60が第2検知部材70に接触することによって第1検知部材60と第2検知部材70間に電流が流れるようになっている。そして、制御装置がこの電流の流れを検知して加圧装置の加圧動作を止める。
図3−1及び図3−2はブロック成形機の作動状況を経時的に示す図である。
図3−1Aは加圧装置が型枠に向かって下降する前の状態を示している。
図3−1Bは加圧装置50が下降中の状態を示している。この間に型枠30は振動を続けて型枠30中のブロック材料が均一になるようにしている。
図3−2Cは加圧装置50に固定された第1検知部材60が支持装置40に固定された第2検知部材に接触した状態を示している。第1検知部材60と第2検知部材70とが接触すると電気配線に電流が流れ、図示しない制御装置がこの電流を検知して加圧装置50による加圧動作を止める。
次に図3−2Dに示すように、図示しないシリンダ装置が作動して支持装置40を下降させると共に加圧装置50を下降させる。支持装置40が下降すると支持装置40に固定されている振動受けテーブル44に載置されているパレット31が下降し、また、型枠30内のブロックが加圧装置50の押型51に押圧されてパレット31に載置された状態で脱型する。
なお、上記ではテーブルとして振動機を有する振動受けテーブルを用いた例を挙げたが、型枠に振動機を取付けて振動させる方式の場合にはテーブルとしては振動機を備えないテーブルを用いることができる。
図4は第1検知部材60の一例を示す図である。図4Aは側面図であり、図4Bは平面図である。
図4に示した第1検知部材60は頭部61と軸部62とからなっている。頭部61には通気孔63が設けられており、軸部62の中央には軸方向に通気孔64が設けられている。この通気孔63と通気孔64とは連通しており、ガス取入口65に供給されたガスは通気孔63及び通気孔64を通ってガス噴出口66から噴出する。
また、ガス取入口65は圧縮ガス供給手段に接続されている。
図5は第1検知部材60の他の例を示す図である。
図5Aに示した例は、ガス供給管67を第1検知部材60の頭部61に貫入させて通気孔64と連通させたものである。
図5Bに示した例は、第1検知部材60の軸部62の軸線方向に対して垂直にガス供給管67を貫入させて通気孔64と連通させたものである。
図5Cに示した例は、第1検知部材60の軸部62の軸線に対して斜めにガス供給管を嵌入させて通気孔64と連通させたものである。
また、ガス供給管67は圧縮ガス供給手段に接続されている。
図6に第2検知部材70の一例を示す。第2検知部材70はボルト部71と該ボルト部71をねじ込んで固定する内ねじを設けた基材部72とからなっている。基材部72のボルト71部側と反対側の端部は雄ねじ部73となっており、ナット74によって第2検知部材70は支持装置40に固定される。雄ねじ部73の端部には電気信号を検知するための電気配線76が接続しており、第2検知部材70は絶縁材75によって周囲の部材と絶縁されている。
ボルト部71は基材部72に対して着脱自在となっており、製造するブロックの高さに応じて長さの異なるボルトを取付けることによって種々の寸法のブロックの製造に対応できるようになっている。
図7は第1検知部材60からガス77が噴出する様子を示した図である。
ガス噴出口66からのガスの噴出は、ブロック成形機の稼働中に連続的に行っても良く、間欠的に行っても良い。
間欠的に行う場合について以下説明する。
加圧装置50の下降開始の信号を受けてガスの噴出を開始し、第1検知部材60の下面が第2検知部材70の上面に接触した時点でガスの噴出を停止する。
第1検知部材60が第2検知部材70に接近しつつある間はガス77がガス噴出口66から噴出されるので第2検知部材70の上面に存在する粉体等は吹き飛ばされる。これにより、第2検知部材70の上面に圧着物が付着することはなく、安定した操業が可能となる。
1 給材箱支持体
2 モータ
10 給材箱
11 ホッパー
12 ゲートシリンダ
20 給材箱装置
21 シリンダ
30 型枠
31 パレット
40 テーブル支持装置
41 シリンダ装置
42 シリンダ本体
43 シリンダロッド
44 振動受けテーブル
45 防振ゴム
50 加圧装置
51 押型
60 第1検知部材
61 頭部
62 軸部
63 通気孔
64 通気孔
65 ガス取入口
66 ガス噴出口
67 ガス供給管
70 第2検知部材
71 ボルト部
72 基材部
73 雄ねじ部
74 ナット
75 絶縁材
76 電気配線
77 ガス
80 ブロック
100 ブロック成形機

Claims (3)

  1. 型枠と、該型枠の上方に設けられ、型枠内のブロック材料を押圧する押型を備えた加圧装置と、該型枠の下方に設けられたテーブル支持装置とを有し、前記加圧装置を下降させて前記型枠内のブロック材料を前記押型によって加圧成形してブロックを製造するブロック成形機であって、
    前記加圧装置は第1検知部材を有し、前記テーブル支持装置は第2検知部材を有し、前記第1検知部材と前記第2検知部材とは加圧装置が下降したときに第1検知部材の下面と第2検知部材の上面とが接触するように配置されており、
    前記第1検知部材と前記第2検知部材とが接触したことを検知して、加圧装置による加圧を停止する制御装置を備えており、
    前記第1検知部材は第2検知部材の上面にガスを吹き付けるためのガス噴出手段を備えている
    ことを特徴とするブロック成形機。
  2. 前記第1検知部材は、ガス取入口と、ガス噴出口と、前記ガス取入口から前記ガス噴出口に至るガス通気孔とを有し、前記ガス噴出口は前記第2検知部材の上面にガスを吹き付ける位置に開口していることを特徴とする請求項1に記載のブロック成形機。
  3. 前記第1検知部材はガス噴出口とガス通気孔とを有しており、前記ガス通気孔には第1検知部材に貫入したガス供給管が連通しており、前記ガス噴出口は前記第2検知部材の上面にガスを吹き付ける位置に開口していることを特徴とする請求項1に記載のブロック成形機。
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