JP6442212B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、包装箱に関する。
複数の商品を収納するための包装箱として、各種のものが用いられている。近年では、包装箱として、積層した場合に荷崩れにしくいものが販売されている。このような荷崩れしにくい包装箱としては、例えば、特開2014−144778(特許文献1)のものを本件出願人が提案している。
特許文献1の包装箱1は、2つの外蓋フラップ31,32と、2つの内蓋フラップ33、34を備える。内蓋フラップは、切り抜き部11,12,13,14により形成された上部フラップ35、36と、先端が上部フラップ35、36の先端まで延びる隙間封鎖用延出部37、38を備える。外蓋フラップは、他方の外蓋フラップの先端中央部と重なる積層部形成用突出部39を備える。内蓋フラップ33、34は、折り曲げられたとき先端部が、積層部形成用突出部39の下方となるように形成されおり、隙間封鎖用延出部37、38は、折り曲げられた外蓋フラップ31、32の先端部の下方となるように設けられている。これにより、2つの外蓋フラップ(天面部外フラップ)の向かい合う先端間が若干離間した状態であっても、隙間が形成されず、内部への異物の侵入がないものとなっている。
また、この特許文献1の包装箱1では、積層部形成用突出部39部分にて、第1の外蓋フラップ31は、第2の外蓋フラップ32に固着されることにより封止されている。そして、積層部形成用突出部39には、上記の固着部の端部より若干側部側となる部分に設けられた破断用切り込み89が設けられている、さらに、第1の外蓋フラップ31には、上記の破断用切り込み89の一端より第1の側面部21の角部に到達するように延びる2本の破断用斜め切り込み86が設けられている。また、第2の外蓋フラップ32にも、上述した固着部の側部より、第2の側面部22の角部に到達するように延びる2本の破断用斜め切り込み87が設けられている。これにより、破断用切り込み89を破断し、2つの外蓋フラップ31,32を押し広げるように開くことにより、第1の外蓋フラップ31は、破断用斜め切り込み86に沿って破断し、第2の外蓋フラップ32は、破断用斜め切り込み87に沿って破断することにより開口し、収納物を取り出し可能となる。
特開2014−144778
特許文献1の包装箱は、積載可能である点、内部への異物の侵入がない点などにおいて有用である。しかし、特許文献1の包装箱では、積層作業時などにおいて、積層部形成用突出部39部分の先端部に上方から負荷がかかった場合に、第2の外蓋フラップ32の破断用斜め切り込み87の先端部が破断することがあった。
そこで、本発明は、外蓋フラップの一方が積層部形成用突出部とこの突出部に設けられた破断用切込部を持ち、外側フラップの双方が開封用切込部を持ち、2つの外蓋フラップを押し広げるように開くことにより、開口し、収納物を取り出し可能である包装箱において、積層部形成用突出部に荷重が負荷されても、外側フラップの開封用切込部に破断が生じることがない包装箱を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 第1の側面部と、前記第1の側面部と向かい合う第2の側面部と、第3の側面部と、前記第3の側面部と向かい合う第4の側面部とからなる少なくとも4つの略矩形状の側面部と、前記矩形状の側面部の上辺と連接した複数の蓋部フラップと、前記矩形状の側面部の下辺と連接した複数の底部フラップとを備える多角形筒状の包装箱であって、前記複数の蓋部フラップは、前記第1の側面部の上辺に設けられた第1の外蓋フラップと、前記第2の側面部の上辺に設けられた第2の外蓋フラップと、前記第3の側面部の上辺に設けられた第1の内蓋フラップと、前記第4の側面部の上辺に設けられた第2の内蓋フラップとからなり、前記第1の外蓋フラップは、先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、前記第2の外蓋フラップの先端中央部の上面に重なることが可能な積層部形成用突出部を備え、かつ、前記積層部形成用突出部に形成された固着部により、前記第1の外蓋フラップの下面と前記第2の外蓋フラップが固着されており、さらに、前記第1の外蓋フラップは、前記積層部形成用突出部の一方および他方の側部より前記第1の側面部またはその付近まで延びる2本の開封用切込部と、前記2本の開封用切込部の先端部間を連結するように設けられた破断用切込部とを備え、前記第2の外蓋フラップは、前記固着部の一方および他方の側部付近より、前記第2の側面部またはその付近まで延びる2本の開封用切込部を備え、前記第1の外蓋フラップおよび前記第2の外蓋フラップは、折り曲げられ、前記積層部形成用突出部は、前記第2の外蓋フラップの先端中央部の上面に重なっており、かつ、前記第2の外蓋フラップの開封用切込部の先端部は、前記第1の外蓋フラップの前記積層部形成用突出部の側縁より、5〜35mm内側に位置し、前記積層部形成用突出部の下方を延びるものとなっており、かつ、前記積層部形成用突出部の先端部の両側部は、前記第2の外蓋フラップの前記2本の開封用切込部の先端部の外側に位置し、前記第2の外蓋フラップに固着されず、かつ、前記第2の外蓋フラップ上に位置するものとなっている包装箱。
(2) 前記各開封用切込部は、前記内蓋フラップ上に位置するように設けられている上記(1)に記載の包装箱。
(3) 前記包装箱は、前記積層部形成用突出部に設けられた前記破断用切込部を破断し、前記第1および第2の外蓋フラップを押し広げるように開くことにより、前記第1の外蓋フラップは、前記開封用切込部に沿って破断し、前記第2の外蓋フラップは、前記開封用切込部に沿って破断することにより開口し、収納物を取り出し可能となるものである上記(1)または(2)に記載の包装箱。
(4) 前記複数の底部フラップは、前記第1の側面部の下辺に設けられた第1の外底フラップと、前記第2の側面部の下辺に設けられた第2の外底フラップと、前記第3の側面部の下辺に設けられた第1の内底フラップと、前記第4の側面部の下辺に設けられた第2の内底フラップとからなるものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の包装箱。
(5) 前記第1の内蓋フラップは、前記第3の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して起立可能かつ折り曲げ後の前記外蓋フラップ上に折り曲げ可能に形成された第1の上部フラップと、前記第1の上部フラップを形成するための部分的切り抜き部を有し、前記第2の内蓋フラップは、前記第4の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して起立可能かつ折り曲げ後の前記外蓋フラップ上に折り曲げ可能に形成された第2の上部フラップと、前記第2の上部フラップを形成するための部分的切り抜き部を有している上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の包装箱。
(6) 前記包装箱は、前記内底フラップの下面かつ前記外底フラップの側縁の外側に形成された向かい合う2つの凹部を備え、前記2つの凹部は、前記2つの上部フラップの形状に対応し、積層時に下層となる包装箱の前記2つの上部フラップを収納可能な形状となっている上記(5)に記載の包装箱。
(7) 前記包装箱は、前記各側面部間を連結する4つの略矩形状のコーナー側面部を備え、かつ、1つのコーナー側面部は、隣り合う側面部に設けられた2つのコーナー部形成用側面部が重ね合わされ接合された接合コーナー側面部となっている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の包装箱。
(8) 前記第2の外蓋フラップの開封用切込部の先端部は、前記第1の外蓋フラップの前記積層部形成用突出部の側縁より、10〜25mm内側に位置し、前記積層部形成用突出部の下方を延びるものとなっている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の包装箱。
本発明の包装箱は、第1の側面部と、第1の側面部と向かい合う第2の側面部と、第3の側面部と、第3の側面部と向かい合う第4の側面部とからなる少なくとも4つの略矩形状の側面部と、矩形状の側面部の上辺と連接した複数の蓋部フラップと、矩形状の側面部の下辺と連接した複数の底部フラップとを備える多角形筒状の包装箱である。そして、複数の蓋部フラップは、第1の側面部の上辺に設けられた第1の外蓋フラップと、第2の側面部の上辺に設けられた第2の外蓋フラップと、第3の側面部の上辺に設けられた第1の内蓋フラップと、第4の側面部の上辺に設けられた第2の内蓋フラップとからなる。また、第1の外蓋フラップは、先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、第2の外蓋フラップの先端中央部の上面に重なることが可能な積層部形成用突出部を備え、かつ、積層部形成用突出部に形成された固着部により、第1の外蓋フラップの下面と第2の外蓋フラップが固着されており、さらに、第1の外蓋フラップは、積層部形成用突出部の一方および他方の側部より第1の側面部またはその付近まで延びる2本の開封用切込部と、2本の開封用切込部の先端部間を連結するように設けられた破断用切込部とを備え、第2の外蓋フラップは、固着部の一方および他方の側部付近より、第2の側面部またはその付近まで延びる2本の開封用切込部を備え、第1の外蓋フラップおよび第2の外蓋フラップは、折り曲げられ、積層部形成用突出部は、第2の外蓋フラップの先端中央部の上面に重なっており、かつ、かつ、第2の外蓋フラップの開封用切込部の先端部は、第1の外蓋フラップの積層部形成用突出部の側縁より内側に位置し、積層部形成用突出部の下方を延びるものとなっている。
この包装箱は、積層部形成用突出部に設けられた破断用切込部を破断した後、第1および第2の外蓋フラップを押し広げるように開くことにより、外側フラップの双方が開封用切込部により、破断され開口するため、収納物を容易に取り出すことができる。さらに、第2の外蓋フラップの開封用切込部の先端部は、第1の外蓋フラップの積層部形成用突出部の側縁より内側に位置し、積層部形成用突出部の下方に位置するものとなっている。このため、積層部形成用突出部に荷重が負荷されても、第2の外側フラップの開封用切込部の先端部にその荷重が直接的に付与されることがなく、荷重負荷に起因する第2の外側フラップの開封用切込部の先端部の破断がない。
図1は、本発明の実施例の包装箱の上面側から見た斜視図である。 図2は、図1に示した包装箱の底面側から見た斜視図である。 図3は、本発明の実施例の包装箱の展開図である。 図4は、図3の第2の外蓋フラップ付近の部分拡大図である。 図5は、図3の部分省略拡大図である。 図6は、蓋部フラップを広げた状態の本発明の包装箱の平面図である。 図7は、図6に示す状態から、2つの内蓋フラップを閉じた状態の本発明の包装箱の平面図である。 図8は、図7に示す状態から、2つの外蓋フラップを閉じた状態の本発明の包装箱の平面図である。 図9は、図8に示す状態から、2つの上部フラップを閉じた状態の本発明の包装箱の平面図である。 図10は、底部フラップを広げた状態の本発明の包装箱の底面図である。 図11は、図10に示す状態から、底部フラップを閉じた状態の本発明の包装箱の平面図である。 図12は、本発明の包装箱の他の実施例を説明するための説明図である。 図13は、本発明の他の実施例の包装箱の上面側から見た斜視図である。 図14は、図13に示した本発明の包装箱を説明するための説明図である。 図15は、本発明の他の実施例の包装箱の上面側から見た斜視図である。 図16は、図15に示した実施例の包装箱の底面側から見た斜視図である。
本発明の包装箱を図面に示した実施例を用いて説明する。
本発明の包装箱1は、第1の側面部21と、第1の側面部21と向かい合う第2の側面部22と、第3の側面部23と、第3の側面部23と向かい合う第4の側面部24とからなる少なくとも4つの略矩形状の側面部と、矩形状の側面部の上辺と連接した複数の蓋部フラップと、矩形状の側面部の下辺と連接した複数の底部フラップとを備える多角形筒状の包装箱である。
そして、複数の蓋部フラップは、第1の側面部21の上辺に設けられた第1の外蓋フラップ31と、第2の側面部22の上辺に設けられた第2の外蓋フラップ32と、第3の側面部23の上辺に設けられた第1の内蓋フラップ33と、第4の側面部24の上辺に設けられた第2の内蓋フラップ34とからなる。
そして、第1の外蓋フラップ31は、先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、第2の外蓋フラップ32の先端中央部の上面に重なることが可能な積層部形成用突出部39を備え、かつ、積層部形成用突出部39に形成された固着部95により、第1の外蓋フラップ31の下面と第2の外蓋フラップ32が固着されている。第1の外蓋フラップ31は、積層部形成用突出部39の一方および他方の側部より第1の側面部21またはその付近(具体的には、第1の側面部21の角部付近)まで延びる2本の開封用切込部86と、2本の開封用切込部86の先端部間を連結するように設けられた破断用切込部89とを備える。第2の外蓋フラップは、固着部95の一方および他方の側部付近より、第2の側面部22またはその付近(具体的には、第2の側面部22の角部付近)まで延びる2本の開封用切込部87,88を備える。そして、第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32は、折り曲げられ、積層部形成用突出部39は、第2の外蓋フラップ32の先端中央部の上面に重なっており、かつ、第2の外蓋フラップ32の開封用切込部87,88の先端部は、第1の外蓋フラップ31の積層部形成用突出部39の側縁より内側に位置し、積層部形成用突出部39の下方を延びるものとなっている。
本発明の包装箱は、図9に示すように、第1の外蓋フラップ31は、先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、第2の外蓋フラップ32の先端中央部と重なる積層部形成用突出部39を備え、かつ、第1の内蓋フラップ33および第2の内蓋フラップ34は、折り曲げられたとき先端部が、積層部形成用突出部39の下方となるように形成されている。そして、積層部形成用突出部39の下面に形成された固着部95により、第1の外蓋フラップ31の下面と第2の外蓋フラップ32が固着されている。
そして、この実施例の包装箱1は、第1の外蓋フラップ31に設けられた破断用切込部89を破断し、第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32を押し広げるように開くことにより、第1の外蓋フラップ31は、2本の開封用切込部86に沿って破断し、第2の外蓋フラップ32は、2本の開封用切込部87,88に沿って破断し、開口する。
また、第1の外蓋フラップ31の開封用切込部86および第2の外蓋フラップ32の開封用切込部87,88は、内蓋フラップ33,34上に位置するように設けられている。このため、切込部に荷重が負荷されても容易に破断しない。また、部分的に破断しても、下に内蓋フラップが存在するため、内部への異物の混入を防止する。
本発明の包装箱は、どのようなものを収納してもよいが、例えば、高い衛生性を求められるもの、例えば、食品、医薬品を複数梱包する場合に有効である。また、食品、医薬品としては、スープや粥、半固形栄養剤、流動食、ゼリー飲料、粉末(顆粒を含む)スープ等の流動性食品、輸液剤や、粉末(顆粒を含む)医薬品があげられる。また、収納物の形態としては、パウチ、ガセット袋等の袋状の柔包装体である場合、特に有効である。
そして、この実施例の包装箱1を形成可能な包装箱作成用台紙(切り抜き済みかつ折り曲げ前形態)10は、図3、図4および図5に示すような各部位を備えている。また、この包装箱作成用台紙10は、1枚の横長のシート(具体的には、板紙、ダンボール紙)を部分的に切断および打ち抜くことにより、その基本構成が形成されている。
本発明の包装箱1および包装箱作成用台紙10は、複数の略矩形状の側面部を備える環状側面部形成部2と、環状側面部形成部の上辺と折り曲げ可能部を介して連接する蓋部形成部(蓋部フラップ)3と、環状側面部形成部の下辺と折り曲げ可能部を介して連接する底部形成部(底部フラップ)4とを備えている。
そして、図6は、蓋部フラップの説明のために、すべて開いた状態を示している。しかし、包装箱の組立において、図6のように、蓋部フラップを外側に開く必要はなく、側面部と同一平面となった状態にて、順次折り曲げられる。
環状側面部形成部は、矩形状の第1の側面部21と、第1の側面部21と向かい合いかつほぼ同じ形状に形成された矩形状の第2の側面部22と、第1の側面部21と第2の側面部22間に位置する矩形状の第3の側面部23と、第3の側面部23と向かい合いかつほぼ同じ形状に形成された矩形状の第4の側面部24とからなる少なくとも4つの略矩形状の主側面部を備えている。なお、この実施例では、第1の側面部21および第2の側面部22に比べて、第3の側面部23および第4の側面部24は、幅が狭いものとなっている。また、各側面部の高さは、同じものとなっている。
さらに、この実施例の包装箱1では、環状側面部形成部は、各側面部間を連結する略矩形状の4つのコーナー側面部25,26,27,28、29を備え、かつ、1つのコーナー側面部は、図6に示すように、隣り合う側面部に設けられた2つのコーナー部形成用側面部28,29が重ね合わされ接合された接合コーナー側面部7となっている。この接合コーナー側面部7が形成されることにより、環状側面部形成部は、環状側面部となる。
より具体的には、第1の側面部21と第3の側面部23間には、側面部21,23より幅が狭い、第1のコーナー側面部25が設けられている。第3の側面部23と第2の側面部22間には、側面部22,23より幅が狭い、第2のコーナー側面部26が設けられている。第2の側面部22と第4の側面部24間には、側面部22,24より幅が狭い、第3のコーナー側面部27が設けられている。第4の側面部24の第3のコーナー側縁部が設けられた側縁と対向する側縁には、第1のコーナー部形成用側面部28が設けられ、第1の側面部21の側縁には、第2のコーナー部形成用側面部29が設けられている。コーナー側面部25,26,27は、ほぼ同じ幅を有し、コーナー部形成用側面部28,29は、コーナー側面部25,26,27より若干幅が狭いものとなっている。
また、第1の側面部21と第1のコーナー側面部25は、折曲可能部51を介して連接している。第1のコーナー側面部25と第3の側面部23は、折曲可能部52を介して連接している。第3の側面部23と第2のコーナー側面部26は、折曲可能部53を介して連接している。第2のコーナー側面部26と第2の側面部22は、折曲可能部54を介して連接している。第2の側面部22と第3のコーナー側面部27は、折曲可能部55を介して連接している。第3のコーナー側面部27と第4の側面部24は、折曲可能部56を介して連接している。第4の側面部24と第1のコーナー部形成用側面部28は、折曲可能部57を介して連接している。そして、第1の側面部21は、折曲可能部58を介して第2のコーナー部形成用側面部29と連接している。
そして、この実施例の包装箱1は、図1ないし図3に示すように、4つの主側面部と4つのコーナー側面部とを備えることにより、横断面が略8角形となった8角柱状体となっている。このように、包装箱の角部が、いわゆる直角に屈曲せず、隣り合う主側面部が傾斜するコーナー側面部により連結されていることにより、強度が強く潰れにくいとともに、収納した内容物の箱内移動を規制するものとなっている。
そして、蓋部形成部は、複数の蓋部フラップにより構成されている。蓋部フラップは、図1、図3ないし図9に示すように、第1の側面部21の上辺に、折曲可能部61を介して連接された第1の外蓋フラップ31と、第2の側面部22の上辺に、折曲可能部63を介して連接された第2の外蓋フラップ32と、第3の側面部23の上辺に、折曲可能部71を介して連接された設けられた第1の内蓋フラップ33と、第4の側面部24の上辺に、折曲可能部72を介して連接された設けられた第2の内蓋フラップ34とからなる。
さらに、図1、図3、図6ないし図8に示すように、第1の外蓋フラップ31は、その先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、第2の外蓋フラップ32の先端中央部と重なる積層部形成用突出部39を備える。具体的には、積層部形成用突出部39は、第1の外蓋フラップ31の先端中央より、ある程度の長さの幅と短い突出長を有する延出部により形成されている。
また、第1の内蓋フラップ33および第2の内蓋フラップ34は、折り曲げられたとき先端部が、積層部形成用突出部39の側部の下方となるように形成されている。
そして、包装箱1は、図9に示すように、積層部形成用突出部39部分にて、第1の外蓋フラップ31は、第2の外蓋フラップ32に固着されている。具体的には、積層部形成用突出部39部分にて、第1の外蓋フラップ31の下面は、第2の外蓋フラップ32の上面に、固着部95により固着されている。
そして、この実施例の包装箱1では、図3ないし図9に示すように、第1の外蓋フラップ31には、上記の固着部95の内側端部上もしくは若干内側となる部分に設けられた破断用切込部89が設けられている。
そして、第1の外蓋フラップ31は、積層部形成用突出部39の一方および他方の側部より第1の側面部21の角部付近に到達するように延びる2本の開封用切込部86と、2本の開封用切込部86の先端部間を連結するように設けられた破断用切込部89とを備える。
具体的には、この実施例の包装箱1では、図3、図6ないし図9に示すように、第1の外蓋フラップ31に設けられた2本の開封用切込部86は、第1の側面部21の両角部である折曲可能部51、58もしくはその付近に始端を有し、この始端より、積層部形成用突出部39方向に向かって延びる斜め部分を持ち、さらに、斜め部分は、積層部形成用突出部39に到達することなく終端する終端部を持ち、さらに、この終端部より、第1の外蓋フラップ31の側部方向に斜めに延びる短い逆傾斜部を備え、この短い逆傾斜部の端部より、積層部形成用突出部39の側縁に向かって、第1の外蓋フラップの先端に直交するように(言い換えれば、第1の外蓋フラップの側縁とほぼ平行に)延びる先端部を備えている。
よって、開封用切込部86は、第1の外蓋フラップ31の先端側から見ると、短く、かつほぼ平行となり、かつ、積層部形成用突出部39の側縁と連続する2本の先端部と、その端部に形成された屈曲部と、屈曲部より、それぞれ離間する方向に延びる斜め部分と、第1の側面部21の角部付近(折曲可能部51、58付近)にて、第1の側面部21の端部に到達する始端を有するものとなっている。そして、2本の開封用切込部86の先端部間を連結するように、破断用切込部89が設けられている。この実施例では、破断用切込部89は、積層部形成用突出部39より、若干、第1の外蓋フラップ31の内側となるように形成されている。このため、2本の開封用切込部86の先端部は、破断用切込部89を越えて延び、積層部形成用突出部39の側縁に到達している。なお、破断用切込部89は、積層部形成用突出部39に設けてもよい。
そして、この包装箱1では、第2の外蓋フラップ32は、固着部95の一方の側部より、第2の側面部22の一方の角部付近に到達するように延びる開封用切込部87と、第2の側面部22の他方の角部付近に到達するように延びる開封用切込部88を備える。そして、第1の内蓋フラップ33および第2の内蓋フラップ34を折り曲げ、さらに、第2の外蓋フラップ32、第1の外蓋フラップ31の順に折り曲げたとき、積層部形成用突出部39は、第2の外蓋フラップ32の先端中央部と重なる、そして、この状態において、第2の外蓋フラップ32の開封用切込部87、88の先端部87d、88dは、積層部形成用突出部39の下方となるように形成されている。また、第2の外蓋フラップ32の開封用切込部87,88の先端部87d、88dは、第1の外蓋フラップ31の積層部形成用突出部39の側縁より内側に位置している。第2の外蓋フラップ32の開封用切込部87,88の先端部は、第1の外蓋フラップ31の積層部形成用突出部39の側縁より、5〜35mm内側に位置することが好ましく、特に、10〜25mm内側であることが好ましい。
具体的には、第2の外蓋フラップ32の開封用切込部87,88の先端は、第2の外蓋フラップ32の先端に到達している。そして、開封用切込部87,88間に固着部95が設けられる。また、この実施例のものでは、開封用切込部87は、図3および図4に示すように、第2の側面部22の一方の角部付近である折曲可能部55に始端87aを有し、この始端87aより、固着部95方向に向かって延びる斜め部分87bを持ち、さらに、斜め部分87bは、固着部95に到達することなく終端する終端部87cを持ち、さらに、この終端部87cより、固着部に向かって、第2の外蓋フラップの先端に直交するように(言い換えれば、第2の外蓋フラップの側縁とほぼ平行に)延びる先端部87dを備えている。
同様に、開封用切込部88も、図3および図4に示すように、第2の側面部22の他方の角部付近である折曲可能部54に始端88aを有し、この始端88aより、固着部95方向に向かって延びる斜め部分88bを持ち、さらに、斜め部分88bは、固着部95に到達することなく終端する終端部88cを持ち、さらに、この終端部88cより、固着部に向かって、第2の外蓋フラップの先端に直交するように(言い換えれば、第2の外蓋フラップの側縁とほぼ平行に)延びる先端部88dを備えている。
よって、開封用切込部87、88は、第2の外蓋フラップの先端側から見ると、短く、かつほぼ平行となった2本の先端部87d、88dと、その端部87c、88cにて屈曲し、それぞれ離間する方向に延びる斜め部分87b、88bと、第2の側面部22の角部付近にて、第2の側面部22の端部に到達する始端87a,88aを有するものとなっている。
また、この実施例では、開封用切込部86,87、88の主要部は、Y字状の切込部となっている。
そして、固着部95は、第2の外蓋フラップ32の2本の開封用切込部87,88間に設けられている。言い換えれば、積層部形成用突出部39は、第2の外蓋フラップ32の2本の開封用切込部87,88の外側においては、第2の外蓋フラップ32と固着されていない。これにより、第2の外蓋フラップ32の開封用切込部87,88による破断を確実かつ容易なものとしている。具体的には、固着部95は、開封用切込部87、88の先端部87d、88d間に形成されている。固着部95は、開封用切込部87、88の先端部87d、88d間の全体に形成されることが好ましいが、部分的なものであってもよい。また、固着部95は、その側部が、積層部形成用突出部39の側部に到達しないものとなっている。
そして、開封用切込部87、88の先端部87d、88dは、第1の外蓋フラップ31の積層部形成用突出部39の側縁より内側に位置し、積層部形成用突出部39の下方を延びるものとなっている。このため、積層部形成用突出部39に荷重が負荷されても、第2の外側フラップ32の開封用切込部87,88の先端部87d、88dにその荷重が直接的に付与されることがなく、荷重負荷に起因する第2の外側フラップ32の開封用切込部の先端部の破断がない。
そして、この実施例の包装箱1は、積層部形成用突出部39に設けられた破断用切込部89を破断し、第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32を押し広げるように開くことにより、第1の外蓋フラップ31は、2本の開封用切込部86に沿って破断し、第2の外蓋フラップ32は、2本の開封用切込部87,88に沿って破断する。
また、第1の外蓋フラップ31の開封用切込部86および第2の外蓋フラップ32の開封用切込部87,88は、内蓋フラップ33,34上に位置するように設けられている。このため、切込部に荷重が負荷されても容易に破断しない。また、部分的に破断しても、下に内蓋フラップが存在するため、内部への異物の混入を防止する。
なお、第2の外蓋フラップ32の開封用切込部87,88および第1の外蓋フラップ31の開封用切込部86は、図12に示す実施例のようなものであってもよい。この実施例の包装箱作成用台紙(切り抜き済みかつ折り曲げ前形態)10aの蓋部形成部3aでは、第2の外蓋フラップ32の開封用切込部87,88は、先端部に形成された平行となる部分を持たないものとなっている。具体的には、この実施例における開封用切込部87,88は、第2の側面部22の一方の角部付近である折曲可能部54,55に始端87a,88aを有し、第2の外蓋フラップ32の先端に、終端87e,88eを持ち、始端87a,88aと終端87e,88e間を延びる斜め部分87b、88bを有するものとなっている。つまり、開封用切込部87,88は、その全体が、斜め切込部より形成されている。そして、この実施例においても、開封用切込部87,88の先端部間に固着部95が設けられる。
また、第1の外蓋フラップ32の開封用切込部86も、上記の開封用切込部87,88と同様に、先端部に形成された平行となる部分を持たないものであってもよい。この場合、開封用切込部87,88は、第1の側面部22の一方の角部付近である折曲可能部51,58に始端を有し、第1の外蓋フラップ31の破断用切込部89に始端を有し、全体が斜め切込部より形成されたものであってもよい。
さらに、この実施例の包装箱1では、図1ないし図11に示すように、第1の内蓋フラップ33は、第3の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して、第1の内蓋フラップ33に対して起立可能、かつ折り曲げ後の外蓋フラップ31,32上に折り曲げ可能に形成された第1の上部フラップ35と、第1の上部フラップ35を形成するための部分的切り抜き部11,12を有し、第2の内蓋フラップ34は、第4の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して、第2の内蓋フラップ34に対して起立可能、かつ折り曲げ後の外蓋フラップ31,32上に折り曲げ可能に形成された第2の上部フラップ36と、第2の上部フラップ36を形成するための部分的切り抜き部13,14を備える。
そして、第1の内蓋フラップ33は、切り抜き部11,12の内側より第1の上部フラップ35の先端まで延びる第1の隙間封鎖用延出部37を備え、第2の内蓋フラップ34は、切り抜き部13,14の内側より第2の上部フラップ36の先端まで延びる第2の隙間封鎖用延出部38を備える。
このため、第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32が折り曲げられ、積層部39が他方の外蓋フラップの先端中央部と重なった状態において、積層部以外の部分における第1の外蓋フラップ31の先端と第2の外蓋フラップ32の先端間に隙間があっても、下方に第1の内蓋フラップ33または第2の内蓋フラップ34が位置する。さらに、第1の内蓋フラップ33は、第1の隙間封鎖用延出部37を備え、第2の内蓋フラップ34は、第2の隙間封鎖用延出部38を備え、かつ、第1の隙間封鎖用延出部37および第2の隙間封鎖用延出部38は、折り曲げられた第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32の先端部の下方となる位置に設けられている。このため、折り曲げられた2つの上部フラップ35,36により被包されない第1の外蓋フラップの先端と第2の外蓋フラップの先端間の隙間の全体の下方に、第1の内蓋フラップ33または第2の内蓋フラップ34が位置するものとなっており、包装箱1の上面(蓋部)には、実質的な隙間が形成されず、隙間に起因する異物混入を防止する。
さらに、内蓋フラップ33は、部分的に切り抜くことにより形成された切り抜き部11、12を備えており、第1の上部フラップ35は、主な外縁が切り抜き部11、12の内縁により形成されている。同様に、第2の内蓋フラップ34も、部分的に切り抜くことにより形成された切り抜き部13、14を備えており、第2の上部フラップ36は、主な外縁が切り抜き部13、14の内縁により形成されている。第1の上部フラップ35は、第3の側面部23の上辺付近に設けられた折曲可能部62を介して、第1の内蓋フラップ33に対して起立可能、かつ折り曲げ後の外蓋フラップ31,32上に折り曲げ可能に形成されている。同様に、第2の上部フラップ36も、第4の側面部24の上辺付近に設けられた折曲可能部64を介して、第2の内蓋フラップ34に対して起立可能、かつ折り曲げ後の外蓋フラップ31,32上に折り曲げ可能に形成されている。
なお、切り抜き部11、12、13、14は、内蓋フラップ33,34より、上部フラップ35、36を引き起こす際に、治具もしくは指の挿入に用いられるものである。このような切り抜き部を設けることにより、箱形成時に、容易に内蓋フラップ33,34より、上部フラップ35、36を引き起こすことが可能となる。言い換えれば、この実施例の包装箱は、内蓋フラップ33,32の内縁と上部フラップ35,36の外縁間に設けられ、後述する隙間封鎖用延出部37,38を介して区分された2つの上部フラップ起立作業用切欠部11、12、13、14を備えるものとなっている。
そして、包装箱作成用台紙10は、第1の外蓋フラップ31の基端部の第1の内蓋フラップ33側の側部および第1の内蓋フラップ33の基端部の第1の外蓋フラップ31側の側部を形成する切欠部15と、第1の内蓋フラップ33の基端部の第2の外蓋フラップ32側の側部および第2の外蓋フラップ32の基端部の第1の内蓋フラップ33側の側部を形成する切欠部16と,第2の外蓋フラップ32の基端部の第2の内蓋フラップ34側の側部および第2の内蓋フラップ34の基端部の第2の外蓋フラップ32側の側部を形成する切欠部17を備えている。
また、包装箱作成用台紙10は、第1の外底フラップ41の基端部の第1の内底フラップ43側の側部および第1の内底フラップ43の基端部の第1の外底フラップ41側の側部を形成する切欠部18と、第1の内蓋底ラップ43の基端部の第2の外底フラップ42側の側部および第2の外底フラップ42の基端部の第1の内底フラップ43側の側部を形成する切欠部19と,第2の外底フラップ42の基端部の第2の内底フラップ44側の側部および第2の内底フラップ44の基端部の第2の外底フラップ42側の側部を形成する切欠部20を備えている。
そして、図5に示すように、第1の内蓋フラップ33は、切り抜き部11,12の内側より第1の上部フラップ35の先端まで延びる第1の隙間封鎖用延出部37を備えている。同様に、第2の内蓋フラップ34は、切り抜き部13,14の内側より第2の上部フラップ36の先端まで延びる第2の隙間封鎖用延出部38を備えている。隙間封鎖用延出部37、38の先端と、上部フラップ35、36間には、切れ目が形成されており、それらは、連接していない。
また、隙間封鎖用延出部37、38は、内蓋フラップ33,34の内縁側より、徐々に幅が狭くなるように、上部フラップ35、36方向に延びる側面が傾斜した本体部(略台形状部分)37a,38aと、側面傾斜部37a,38aの先端より、ほぼ同一幅にて延び、上部フラップ36、37に到達する先端部(略直方形部分)37b、38bを備えている。さらに、隙間封鎖用延出部37、38の先端側部分(この実施例では、上記先端部および上記本体部の先端側部分)は、段ボールを厚さ方向に押し潰した段潰し部となっている。このように、隙間封鎖用延出部37、38の先端側部分を段潰し部とすることにより、内蓋フラップ33、34からの分離が確実なものとなり、箱形成時における内蓋フラップ33,34からの上部フラップ35、36の引き起こしがより容易なものとなる。
なお、隙間封鎖用延出部37、38としては、上述のような先細り形態を有することが好ましいが、このようなものに限定されるものではない。例えば、隙間封鎖用延出部37、38は、ほぼ同じ幅、さらには、幅が広がり、上部フラップ35,36の先端に到達するものであってもよい。また、この実施例においても、隙間封鎖用延出部37、38の先端側部分は、段ボールを厚さ方向に押し潰した段潰し部となっていることが好ましい。
特に、この実施例の包装箱1では、図3に示すように、第1の外蓋フラップ31は、積層部形成用突出部39を除く図2における縦方向長さ(突出長)が、第2の内蓋フラップ34の図2における縦方向長さ(突出長)より、若干短いものとなっている。このため、図8に示すように、第1の外蓋フラップ31と第2の外蓋フラップ32を近接する方向に折り曲げたとき、第1の外蓋フラップ31の先端と第2の外蓋フラップ32の先端間により形成される隙間5,6は、第1の内蓋フラップ33および第2の内蓋フラップ34の中心線より、図2における縦方向長さ(突出長)が短い第1の外蓋フラップ31側に若干寄った位置となる。これに対応するように、内蓋フラップ33、34に形成される隙間封鎖用延出部37、38は、内蓋フラップ33、34の中心線より、第1の外蓋フラップ31側に若干寄った位置、言い換えれば、図2に示すように、第2の外蓋フラップ32より若干遠ざかる位置に設けられている。これにより、第1の外蓋フラップ31の先端と第2の外蓋フラップ32の先端が離間することにより形成される隙間5,6の端部を下方より封鎖する。
そして、図6および図8に示すように、第1および第2の内蓋フラップ33,34が近接する方向(環状側面部の内側方向)に、最初に折り曲げられ、続いて、折り曲げられた内蓋フラップ33,34上に重なるように、第1および第2の外蓋フラップ31,32が近接する方向に折り曲げられる。そして、この状態では、図8に示す隙間5、6の端部は、開放した状態となっている。そして、図9に示すように、上部フラップ35、36を、外蓋フラップ31,32の側部上に折り曲げることにより、上記隙間5、6の端部が封止される。また、折り曲げられた上部フラップ35、36は、外蓋フラップ31,32上に位置するため、凸部を形成する。
なお、本発明の包装箱としては、上述したような隙間5,6が形成された場合に有効であるが、このようなものに限定されるものではなく、図13および図14に示す実施例の包装箱1aのように、外蓋フラップ31,32の先端間に上述の隙間5、6が形成されないものであってもよい。
そして、本発明の包装箱は、図2、図10および図11に示すように、底部形成部を備えている。底部形成部は、複数の底部フラップにより構成されている。蓋部フラップは、第1の側面部21の下辺に設けられた第1の外底フラップ41と、第2の側面部22の下辺に設けられた第2の外底フラップ42と、第3の側面部23の下辺に設けられた第1の内底フラップ43と、第4の側面部24の下辺に設けられた第2の内底フラップ44とを備えている。そして、第1の外底フラップ41は、折曲可能部65を介して、第1の側面部21の下辺と連接している。第2の外底フラップ42は、折曲可能部67を介して、第2の側面部22の下辺と連接している。第1の内底フラップ43は、折曲可能部66を介して、第3の側面部23の下辺と連接している。第2の内底フラップ44は、折曲可能部68を介して、第4の側面部24の下辺と連接している。
そして、図10および図11に示すように、第1および第2の内底フラップ43,44が近接する方向(環状側面部の内側方向)に、最初に折り曲げられ、続いて、折り曲げられた内底フラップ43,44上に重なるように、第1および第2の外底フラップ41,42が近接する方向に、かつ当接するように折り曲げられる。
また、この実施例の包装箱1は、内底フラップ43,44の下面かつ外底フラップの側縁の外側に形成された向かい合う2つの凹部43a,44aを備え、2つの凹部43a,44aは、2つの上部フラップ35,36の形状に対応し、積層時に下層となる包装箱の2つの上部フラップ35,36を収納可能な形状となっている。具体的には、図2および図11に示すように、第1および第2の外底フラップ41,42は、両側部に切欠部を備えており、これにより、内底フラップ43,44の下面かつ外底フラップの側縁の外側に形成された向かい合う2つの凹部43a,44aを備えるものとなっている。さらに、2つの凹部43a,44aは、上述した2つの上部フラップ35,36の形状に対応し、凹部43a,44aは、若干上部フラップ35,36より大きいものとなっている。これにより、包装箱1の底面に形成される凹部43a,44aは、積層時に下層となる包装箱の2つの上部フラップ35,36を収納可能なものとなっている。
そして、この実施例の包装箱1では、第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32は、図1、図8および図9に示すように、コーナー側面部25,26,27,7(28,29)の上端を覆うように延びる延出部を備えている。このため、コーナー側面部の上端が露出することなく、コーナー側面部の上端付近に隙間が形成されることを防止している。具体的には、第1の外蓋フラップ31は、基端側の一方の側部に、接合コーナー側面部7(コーナー側面部28,29)の上端を被包する延出部81を、基端側の他方の側部に、コーナー側面部25の上端を被包する延出部82を備える。同様に、第2の外蓋フラップ32は、基端側の一方の側部に、コーナー側面部26の上端を被包する延出部83を、基端側の他方の側部に、コーナー側面部27の上端を被包する延出部84を備える。
さらに、この実施例の包装箱1では、第1の外底フラップ41および第2の外底フラップ42は、図1、図2および図11に示すように、コーナー側面部25,26,27,7(28,29)の下端を覆うように延びる延出部を備えている。このため、コーナー側面部の下端が露出することなく、コーナー側面部の下端付近に隙間が形成されることを防止している。具体的には、第1の外底フラップ41は、基端側の一方の側部に、接合コーナー側面部7(コーナー側面部28,29)の下端を被包する延出部91を、基端側の他方の側部に、コーナー側面部25の下端を被包する延出部92を備える。同様に、第2の外底フラップ42は、基端側の一方の側部に、コーナー側面部26の下端を被包する延出部93を、基端側の他方の側部に、コーナー側面部27の下端を被包する延出部94を備える。
本発明の包装箱としては、上述した実施例のような4つの主側面部と4つのコーナー側面部とを備えることにより、横断面が略8角形となった8角柱状体となっているものが好ましい。しかし、このようなものに限定されるものではない。例えば、図15および図16に示す実施例の包装箱1bのように、4つのコーナー側面部を備えず、環状側面部が、4つの主側面部により形成された横断面が略長方形のものであってもよい。
1、1a,1b 包装箱
10、10a 包装箱作成用台紙
21 第1の側面部
22 第2の側面部
23 第3の側面部
24 第4の側面部
31 第1の外蓋フラップ
32 第2の外蓋フラップ
33 第1の内蓋フラップ
34 第2の内蓋フラップ
35 第1の上部フラップ
36 第2の上部フラップ
39 積層部形成用突出部
86、87,88 開封用切込部
89 破断用切込部
95 固着部

Claims (8)

  1. 第1の側面部と、前記第1の側面部と向かい合う第2の側面部と、第3の側面部と、前記第3の側面部と向かい合う第4の側面部とからなる少なくとも4つの略矩形状の側面部と、前記矩形状の側面部の上辺と連接した複数の蓋部フラップと、前記矩形状の側面部の下辺と連接した複数の底部フラップとを備える多角形筒状の包装箱であって、
    前記複数の蓋部フラップは、前記第1の側面部の上辺に設けられた第1の外蓋フラップと、前記第2の側面部の上辺に設けられた第2の外蓋フラップと、前記第3の側面部の上辺に設けられた第1の内蓋フラップと、前記第4の側面部の上辺に設けられた第2の内蓋フラップとからなり、
    前記第1の外蓋フラップは、先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、前記第2の外蓋フラップの先端中央部の上面に重なることが可能な積層部形成用突出部を備え、かつ、前記積層部形成用突出部に形成された固着部により、前記第1の外蓋フラップの下面と前記第2の外蓋フラップが固着されており、
    さらに、前記第1の外蓋フラップは、前記積層部形成用突出部の一方および他方の側部より前記第1の側面部またはその付近まで延びる2本の開封用切込部と、前記2本の開封用切込部の先端部間を連結するように設けられた破断用切込部とを備え、前記第2の外蓋フラップは、前記固着部の一方および他方の側部付近より、前記第2の側面部またはその付近まで延びる2本の開封用切込部を備え、
    前記第1の外蓋フラップおよび前記第2の外蓋フラップは、折り曲げられ、前記積層部形成用突出部は、前記第2の外蓋フラップの先端中央部の上面に重なっており、かつ、前記第2の外蓋フラップの開封用切込部の先端部は、前記第1の外蓋フラップの前記積層部形成用突出部の側縁より、5〜35mm内側に位置し、前記積層部形成用突出部の下方を延びるものとなっており、
    かつ、前記積層部形成用突出部の先端部の両側部は、前記第2の外蓋フラップの前記2本の開封用切込部の先端部の外側に位置し、前記第2の外蓋フラップに固着されず、かつ、前記第2の外蓋フラップ上に位置するものとなっていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記各開封用切込部は、前記内蓋フラップ上に位置するように設けられている請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記包装箱は、前記積層部形成用突出部に設けられた前記破断用切込部を破断し、前記第1および第2の外蓋フラップを押し広げるように開くことにより、前記第1の外蓋フラップは、前記開封用切込部に沿って破断し、前記第2の外蓋フラップは、前記開封用切込部に沿って破断することにより開口し、収納物を取り出し可能となるものである請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記複数の底部フラップは、前記第1の側面部の下辺に設けられた第1の外底フラップと、前記第2の側面部の下辺に設けられた第2の外底フラップと、前記第3の側面部の下辺に設けられた第1の内底フラップと、前記第4の側面部の下辺に設けられた第2の内底フラップとからなるものである請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 前記第1の内蓋フラップは、前記第3の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して起立可能かつ折り曲げ後の前記外蓋フラップ上に折り曲げ可能に形成された第1の上部フラップと、前記第1の上部フラップを形成するための部分的切り抜き部を有し、前記第2の内蓋フラップは、前記第4の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して起立可能かつ折り曲げ後の前記外蓋フラップ上に折り曲げ可能に形成された第2の上部フラップと、前記第2の上部フラップを形成するための部分的切り抜き部を有している請求項1ないし4のいずれかに記載の包装箱。
  6. 前記包装箱は、前記内底フラップの下面かつ前記外底フラップの側縁の外側に形成された向かい合う2つの凹部を備え、前記2つの凹部は、前記2つの上部フラップの形状に対応し、積層時に下層となる包装箱の前記2つの上部フラップを収納可能な形状となっている請求項5に記載の包装箱。
  7. 前記包装箱は、前記各側面部間を連結する4つの略矩形状のコーナー側面部を備え、かつ、1つのコーナー側面部は、隣り合う側面部に設けられた2つのコーナー部形成用側面部が重ね合わされ接合された接合コーナー側面部となっている請求項1ないし6のいずれかに記載の包装箱。
  8. 前記第2の外蓋フラップの開封用切込部の先端部は、前記第1の外蓋フラップの前記積層部形成用突出部の側縁より、10〜25mm内側に位置し、前記積層部形成用突出部の下方を延びるものとなっている請求項1ないし7のいずれかに記載の包装箱。
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