JP6441398B2 - 拡管装置 - Google Patents

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Description

本発明は、板状部材に挿通された金属管を拡径する拡管装置に関する。
例えば、船舶などに用いられる熱交換器は、並列配置された複数の熱交換フィンとこれら熱交換フィンに挿通された円筒状の複数の金属管とを有している。複数の金属管は、複数の熱交換フィンに挿通・拡径されることにより互いに固定される。
例えば、特許文献1に開示されている従来の拡管装置は、コントローラと、コントローラに接続された電動モータと、電動モータと結合されたチューブエキスパンダとを備えている。コントローラは、供給電源の電圧を検知し、電動モータに拡管作業に適した所定電圧及び所定電流を供給する。電動モータは、コントローラによって制御された電圧及び電流によって、チューブエキスパンダを駆動する。
特開2003−244985号公報
しかしながら、上述した拡管装置は、作業者が電動モータを持ち上げるとともにチューブエキスパンダが金属管を挿通するように前に進める作業を金属管ひとつ一つに対して行う必要があるところ、船舶などに用いられる熱交換器は、拡径すべき複数の金属管が数百本以上あるので、作業効率の改善が求められていた。
そこで、本発明は、作業効率を効果的に高めることができる拡管装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の拡管装置は、金属管を拡径する拡管装置であって、機台と、前記機台に少なくとも前後方向にスライド移動自在に載置されるスライダと、前記スライダに同一方向に向けて固定される複数の回転駆動手段と、前記複数の回転駆動手段のそれぞれに取り付けられる複数のチューブエキスパンダと、前記複数のチューブエキスパンダのそれぞれの先端に設けられ、前記チューブエキスパンダの回転により前記金属管を拡径しながら前進する複数の拡管治具と、前記複数の回転駆動手段に同時に動力源を供給する動力源供給部と、前記機台の前部のみに設けられ、前記複数のチューブエキスパンダを回転可能でかつ軸心が一定の位置にとどまるように保持する保持部材と、を有し、前記複数の拡管治具とともに前進する前記複数のチューブエキスパンダに前記複数の回転駆動手段が引っ張られることにより前記スライダが前記機台上を前方に移動するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、動力源供給部により動力源を供給された複数の回転駆動手段によってチューブエキスパンダが同一速度で回転されると、複数のチューブエキスパンダの先端に設けられた複数の拡管治具が金属管を拡径しながら前進する。これにより複数の拡管治具が互いに前進速度を補完し合いながら共進し、拡管治具とともに前進するチューブエキスパンダに各回転駆動手段が引っ張られてスライダが機台上を前方に自律的に移動する。このようにしたことから、複数の回転駆動手段がチューブエキスパンダを回転させることによりスライダが機台上を前方に自律的に移動して、複数の金属管を同時に拡径することができる。また、動力源供給部によって複数の回転駆動手段に同時に動力源を供給するので、複数の回転駆動手段の回転を容易に同時に開始させることができ、回転開始の時間差による拡管治具の進みの差を抑制できる。また、機台の前部に設けられた保持部材が、金属管内でのチューブエキスパンダの振れを抑制するとともにチューブエキスパンダにおける保持部材より後方の部分を振れ可能として、当該部分が振れることにより拡管治具の進みの差を吸収することができる。
本発明において、前記保持部材と前記スライダとの間に、前記複数のチューブエキスパンダを回転可能でかつ左右方向の振れのみ許容するように保持する補助保持部材をさらに有していることが好ましい。このようにすることで、チューブエキスパンダにおける保持部材とスライダとの間の部分を左右方向にのみ振れ可能として、チューブエキスパンダの過剰な振れを抑制しつつチューブエキスパンダの左右方向の振れにより拡管治具の進みの差を吸収することができる。
本発明において、前記補助保持部材が、前記機台に前後方向にスライド移動自在に載置されていることが好ましい。このようにすることで、スライダの前方への移動に伴って補助保持部材を前方に移動させることができる。
本発明において、前記機台の側部および前部の少なくとも一方に、前記複数の回転駆動手段への動力源の供給を停止する停止スイッチが設けられていることが好ましい。このようにすることで、拡管対象の金属管のより近くに停止スイッチが配置されているので、緊急時に素早く停止することができる。
本発明によれば、複数の金属管を同時に拡径することができるので、作業効率を効果的に高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る拡管装置の斜視図である。 図1の拡管装置の平面図である。 図1の拡管装置の側面図である。 図1の拡管装置が有する電動モータを説明する図である。 図1の拡管装置が有する拡管治具を示す図である。 図1の拡管装置が有する保持部材を示す図である。 熱交換器を示す図である。 図1の拡管装置において熱交換器の金属管を拡管する様子を示す平面図である(拡管開始前)。 図1の拡管装置において熱交換器の金属管を拡管する様子を示す平面図である(拡管途中)。 図1の拡管装置において熱交換器の金属管を拡管する様子を示す平面図である(拡管終了後)。 本発明の第2実施形態に係る拡管装置の側面図である。 図11の拡管装置が有する補助保持部材を示す図である。 図12の補助保持部材の変形例の構成を示す図である。 図11の拡管装置において熱交換器の金属管を拡管する様子を示す平面図である(拡管開始前)。 図11の拡管装置において熱交換器の金属管を拡管する様子を示す平面図である(拡管途中)。 図11の拡管装置において熱交換器の金属管を拡管する様子を示す平面図である(拡管終了後)。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る拡管装置について、各図を参照して説明する。本実施形態の拡管装置は、例えば、熱交換器に用いられる金属管を拡管するものである。対象となる金属管の材料として、圧延鋼材(SS材)、ステンレス鋼材(SUS材)、キュプロニッケル(銅ニッケル合金)、銅およびチタンなどが例として挙げられる。
図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係る拡管装置の斜視図、平面図および側面図である。図4は、図1の拡管装置が有する電動モータを説明する図であって、(a)は平面組立図であり、(b)は側面図である。図5は、図1の拡管装置が有する拡管治具を示す図である。図6は、図1の拡管装置が有する保持部材を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。なお、本実施形態においては、図1左上、図2上、図3左を前方とし、図1右下、図2下、図3右を後方としている。
図1に示すように、本実施形態の拡管装置1は、機台10と、スライダ20と、回転駆動手段としての電動モータ30と、チューブエキスパンダ40と、拡管治具50と、保持部材60と、動力源供給部70と、停止スイッチ80とを有している。電動モータ30、チューブエキスパンダ40および拡管治具50は、それぞれ同数の複数個有しており、本実施形態ではそれぞれ10個ずつ有している。
機台10は、前後方向に水平に延在する縦レール11、11と、左右方向に水平に延在する横レール15、15とを有している。縦レール11、11は複数の連結アーム12によって互いに平行に結合されている。縦レール11、11は、それぞれが前後方向に1列に並べられた複数のローラ13を有している。横レール15、15は、それぞれの両端がスライド板16、16に互いに平行に固定して取り付けられている。スライド板16、16は、縦レール11、11の複数のローラ13に前後方向にスライド移動自在に載置されている。横レール15、15は、それぞれが左右方向に1列に並べられた複数のローラ17を有している。機台10は、床面に置かれたベースB上に設置されている。
スライダ20は、スライド板21と、スライド板21に固定して取り付けられたモータ固定部22と、を有している。スライド板21は、左右方向に長い矩形状に形成されており、一対の横レール15、15の複数のローラ17に左右方向にスライド移動自在に載置されている。モータ固定部22は、両面が前後方向に向けられた矩形板状の前板部23と、前板部23の後方を向く面に直角にかつ左右方向に等間隔に配置された複数の略正方形状の固定板部24と、を一体に有している。本実施形態において、スライダ20は、機台に前後左右方向にスライド移動自在に載置されているが、スライダ20は少なくとも前後方向にスライド自在に載置されていればよい。
複数の電動モータ30は、後述するチューブエキスパンダ40の後端部を取り付けるチャック部31が前板部23に形成された貫通孔(図示なし)に挿通された状態で、スライダ20の複数の固定板部24にそれぞれ同一方向(前方)に向けて固定して取り付けられている。本実施形態において、10台の電動モータ30を有しているが、電動モータ30の台数は、例えば、3台であっても、11台以上であってもよく、拡管対象に応じて任意の複数の台数とすることができる。5台以上が作業効率の点で好ましい。電動モータ30は、後述する複数のチューブエキスパンダ40が互いに平行でかつ間隔が後述する熱交換器100(図7)の金属管105のピッチ(間隔)の整数倍となるように配置されている。なお、本実施形態においては、電気を動力源としているが、これに限定されるものではなく、例えば、圧縮空気を動力源としたエアモータ工具を回転駆動手段として採用してもよい。また、複数の電動モータ30は、互いの回転を同期させる必要がなく、例えば、市販の電動ドリルなどを採用することができる。複数の電動モータ30は、後述する動力源供給部70と図示しない電源ケーブルで接続されている。
本実施形態では、電動モータ30として市販の電動ドリルを採用し、図4に示すようにその本体部に設けられたねじ孔33に螺合された補助グリップ34を取り外して、このねじ孔33にボルト35aおよび座金35bからなる締結部材35を螺合させることにより、電動モータ30を固定板部24に固定して取り付けている。
複数のチューブエキスパンダ40は、それぞれが長尺の円柱棒状に形成されており、熱交換器100の金属管105の長手方向に挿通できる長さを有している。複数のチューブエキスパンダ40は、対応する電動モータ30の先端のチャック部31に取り付けられ、電動モータ30によって回転される。
複数の拡管治具50は、図5に示すように、それぞれがチューブエキスパンダ40の先端に同軸に連接されたマンドレル51と、マンドレル51の先端に設けたキャップナット52と、マンドレル51の円周方向に間隔をあけて配置されたテーパー状の複数のローラ53と、マンドレル51が挿通されたフレーム54を有している。複数のローラ53は、マンドレル51の軸方向に対し傾斜して配置されている。拡管治具50は、その先端に位置するキャップナット52側から金属管105内に挿通され、チューブエキスパンダ40によりマンドレル51が回転される。これにより、金属管105の内径よりもわずかに径の大きいテーパー状のローラ53が公転および自転して金属管105の内周面を外側へと押圧して金属管105を拡径しながら前方に自走する。本実施形態において、拡管治具50は市販品を採用している。
保持部材60は、図6に示すように、水平柱61と、水平柱61の上面に上述したチューブエキスパンダ40と同じ間隔で配置された複数の軸受部62と、を一体に有している。水平柱61は、機台10の最前部に配置された連結アーム12に立設された支柱14、14の先端に固定して取り付けられる。軸受部62は、略U字状に形成されており、U字の内側にチューブエキスパンダ40が配置されることにより、軸心を中心に回転可能に保持(軸支)する。軸受部62は、軸心が大きくぶれることなく一定の位置にとどまるようにチューブエキスパンダ40を保持する。保持部材60は、機台10の前部のみに設けられている。このようにすることで、チューブエキスパンダ40が過剰に振れてしまうことを抑制するとともに、チューブエキスパンダ40における保持部材60より後方の部分を振れ可能として、当該部分が振れることにより拡管治具50の進みの差を吸収することができる。軸受部62は、内径がチューブエキスパンダ40の外径とほぼ同一の円環状(O字状)に形成されていてもよい。または、軸受部62は、水平柱61の上面に前後方向に延在するように形成された凹溝であってもよい。
動力源供給部70は、100Vまたは200Vの商用電源(すなわち動力源)が供給されるとともに、電力を複数の電動モータ30に分配して供給する。動力源供給部70は、電源入ボタンスイッチ71と、電源切ボタンスイッチ72とを有している。動力源供給部70は、電源入ボタンスイッチ71が押下されると全ての電動モータ30に同時に電源を供給し、電源切ボタンスイッチ72が押下されると全ての電動モータ30への電源供給を同時に停止する。電動モータ30は、電源が供給されると同一速度で回転を開始し、電源供給が停止されると回転を停止する。
停止スイッチ80、80は、押しボタンスイッチであって、機台10の縦レール11、11の側部に取り付けられている。停止スイッチ80、80は、動力源供給部70に接続されており、電源切ボタンスイッチ72と同様に、押下されると全ての電動モータ30への電源供給を同時に停止する。停止スイッチ80は、機台10の前部に取り付けられていてもよい。このようにすることで、拡管対象の金属管105のより近くに停止スイッチ80、80が配置されているので、緊急時に素早く停止することができる。
次に、上述した拡管装置1によって拡径される複数の金属管を有する熱交換器100について、図7を参照して説明する。図7は、熱交換器を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は管板から突き出た金属管の部分拡大図であり、(c)は熱交換フィンの正面図である。
熱交換器100は、フレーム101と、前後方向に間隔をあけて配置された管板102、102と、管板102、102の間に等間隔かつ平行に配置された複数の熱交換フィン103と、管板102、102および複数の熱交換フィン103を貫通して配置される複数の金属管105と、フレーム101の左右側面に取り付けられる側面カバー106とを有している。複数の金属管105は、管板102、102および複数の熱交換フィン103に形成された貫通孔Kに挿通され、拡径されることにより管板102、102および複数の熱交換フィン103に固定される。
次に、上述した拡管装置1によって熱交換器100の複数の金属管105を拡径する動作について、図8〜図10を参照して説明する。図8〜図10は、図1の拡管装置において熱交換器の金属管を拡管する様子を示す平面図であって、それぞれ、拡管開始前、拡管途中および拡管終了後を示す。なお、図8〜図10において、説明の便宜上、熱交換フィン103および金属管105の一部を間引いて記載を省略している。また、図9において、チューブエキスパンダ40’のたわみを実際より大きく表現している。
まず、図8に示すように、拡管装置1の前方に熱交換器100を配置し、拡径前の複数の金属管105の後方寄りの端部と拡管治具50とを対向させる。そして、スライダ20を前進させて拡管治具50の先端を金属管105の後方寄りの端部に挿入し、動力源供給部70の電源入ボタンスイッチ71を押下して複数の電動モータ30の動作を同時に開始させる。
複数の電動モータ30が動作を開始すると、それぞれに取り付けられたチューブエキスパンダ40が回転して拡管治具50が金属管105を拡径しながら自律的に前進する。このとき、複数の金属管105の内径の微少な差や複数の電動モータ30の回転速度のわずかなズレなどにより拡管治具50の進みに違いが生じるが、進みが遅れた拡管治具50が設けられたチューブエキスパンダ40において、当該チューブエキスパンダ40の保持部材60より後方の部分がたわんで振れることにより、他の拡管治具50との進みの違いを吸収する。図9においてたわみが生じているチューブエキスパンダを符号40’で示す。
そして、図10に示すように、全ての拡管治具50が、複数の金属管105の前方寄りの端部まで進んで金属管105を通り抜けると拡径が終了して前進が止まる。そのあと、拡管装置1または熱交換器100をずらして、他の複数の金属管105の端部と拡管治具50とを対向させて、上記拡管動作を繰り返す。
以上より、本実施形態の拡管装置1によれば、動力源供給部70により電源を供給された複数の電動モータ30によってチューブエキスパンダ40が同一速度で回転されると、チューブエキスパンダ40の先端に設けられた拡管治具50が拡管しながら前進する。これにより複数の拡管治具50が互いに前進速度を補完し合いながら共進し、拡管治具50とともに前進するチューブエキスパンダ40に各電動モータ30が引っ張られてスライダ20が機台10上を前方に自律的に移動する。このようにしたことから、複数の電動モータ30がチューブエキスパンダ40を回転させることによりスライダ20が機台10上を前方に自律的に移動して、複数の金属管105を同時に拡径することができる。また、動力源供給部70によって複数の電動モータ30に同時に電源を供給するので、複数の電動モータ30の回転を容易に同時に開始させることができ、回転開始の時間差による拡管治具50の進みの差を抑制できる。また、機台10の前部に設けられた保持部材60が、金属管105内でのチューブエキスパンダ40の振れを抑制するとともにチューブエキスパンダ40における保持部材60より後方の部分を振れ可能として、当該部分が振れることにより拡管治具50の進みの差を吸収することができる。
したがって、拡管装置1によれば、複数の金属管105を同時に拡径することができるので、作業効率を効果的に高めることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態に係る拡管装置について、各図を参照して説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係る拡管装置の側面図である。図12は、図11の拡管装置が有する補助保持部材を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であり、(c)は開いた状態(上水平柱を上方に移動した状態)の正面図である。図13は、図12の補助保持部材の変形例の構成を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であり、(c)は開いた状態の正面図である。なお、本実施形態においては、図11左を前方とし、図11右を後方としている。
図11に示すように、本実施形態の拡管装置2は、機台10と、スライダ20と、回転駆動手段としての電動モータ30と、チューブエキスパンダ40と、拡管治具50と、保持部材60と、動力源供給部70と、停止スイッチ80と、補助保持部材90と、を有している。本実施形態の拡管装置2は、上記第1実施形態の拡管装置2に補助保持部材90を追加した構成を有している。以下の説明において、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
補助保持部材90は、保持部材60とスライダ20(具体的には、スライダ20が載置された横レール15、15の両端が固定されたスライド板16、16)との間に配置されている。
図12(a)〜(c)に示すように、補助保持部材90は、スライド板91と、支柱92、92と、下水平柱93と、上水平柱94と、締結部材95、95と、スペーサ96、96と、を有している。スライド板91は、縦レール11、11の複数のローラ13に前後方向にスライド自在に載置されている。支柱92、92は、スライド板91の上面に立設されている。下水平柱93は、支柱92、92の先端に固定して取り付けられている。上水平柱94は、下水平柱93との間にスペーサ96、96を挟んだ状態で当該下水平柱93と上下方向に対向配置されている。締結部材95は、環状部分95aに下水平柱93および上水平柱94の端部が挿通され、環状部分95aの下壁に螺合されたボルト95bをねじ込むことで、下水平柱93および上水平柱94がスペーサ96、96を挟んだ状態で締結される。スペーサ96、96の高さは、チューブエキスパンダ40の径と同一または若干大きくされている。これにより、下水平柱93と上水平柱94との間に、チューブエキスパンダ40の径と同一または若干大きい横方向に延在する間隙97が形成される。
または、補助保持部材90に代えて、図13(a)〜(c)に示す補助保持部材90Aを採用してもよい。この補助保持部材90Aは、下水平柱93および上水平柱94のそれぞれの一方の端部がヒンジ98で接続されており、他方の端部にはスペーサ96が設けられている。上水平柱94は、ヒンジ98を軸として揺動することにより、下水平柱93と上水平柱94との間隔を広げたり狭めたり(すなわち開閉)する。下水平柱93と上水平柱94とを閉じると、上記補助保持部材90と同様に、横方向に延在する間隙97が形成される。
そして、補助保持部材90または補助保持部材90Aの間隙97に複数のチューブエキスパンダ40が挿通されることにより、チューブエキスパンダ40は上下方向の振れが抑制されかつ左右方向の振れが許容されるように保持される。このようにすることで、チューブエキスパンダ40における保持部材60とスライダ20との間の部分を左右方向にのみ振れ可能として、チューブエキスパンダ40の過剰な振れを抑制しつつチューブエキスパンダ40の左右方向の振れにより拡管治具50の進みの差を吸収することができる。
次に、上述した拡管装置2によって熱交換器100の複数の金属管105を拡径する動作について、図14〜図16を参照して説明する。図14〜図16は、図11の拡管装置において熱交換器の金属管を拡管する様子を示す平面図であって、それぞれ、拡管開始前、拡管途中および拡管終了後を示す。なお、図14〜図16において、説明の便宜上、熱交換フィン103および金属管105の一部を間引いて記載を省略している。また、図15において、チューブエキスパンダ40’のたわみを実際より大きく表現している。
まず、図14に示すように、拡管装置2の前方に熱交換器100を配置し、拡径前の複数の金属管105の後方寄りの端部と拡管治具50とを対向させる。そして、スライダ20を前進させて拡管治具50の先端を金属管105の後方寄りの端部に挿入し、動力源供給部70の電源入ボタンスイッチ71を押下して複数の電動モータ30の動作を同時に開始させる。この時点で、補助保持部材90は、保持部材60とスライダ20のほぼ中間位置に配置されている。
複数の電動モータ30が動作を開始すると、それぞれに取り付けられたチューブエキスパンダ40が回転して拡管治具50が金属管105を拡径しながら自律的に前進する。このとき、複数の金属管105の内径の微少な差や複数の電動モータ30の回転速度のわずかなズレなどにより拡管治具50の進みに違いが生じるが、進みが遅れた拡管治具50が設けられたチューブエキスパンダ40において、当該チューブエキスパンダ40の保持部材60より後方の部分がたわんで振れることにより、他の拡管治具50との進みの違いを吸収する。そして、補助保持部材90Aによりチューブエキスパンダ40は左右方向の振れのみ許容する。図15においてたわみが生じているチューブエキスパンダを符号40’で示す。
拡管治具50の前進により、チューブエキスパンダ40によってスライダ20が前方に引っ張られて、スライダ20が載置されたスライド板16、16が縦レール11、11上を前方に進む。そして、図15に示すように、これらスライド板16、16が補助保持部材90のスライド板91に突き当たると、それ以降、補助保持部材90のスライド板91はスライド板16、16に押されて共に縦レール11、11上を前方に進む。
そして、図16に示すように、全ての拡管治具50が、複数の金属管105の前方寄りの端部まで進んで金属管105を通り抜けると拡径が終了して前進が止まる。そのあと、拡管装置2または熱交換器100をずらして、他の複数の金属管105の端部と拡管治具50とを対向させて、上記拡管動作を繰り返す。
このように、第2実施形態の拡管装置2についても、上述した第1実施形態の拡管装置1と同様の作用効果を奏する。
上記に本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
1、2…拡管装置、10…機台、11…縦レール、12…連結アーム、13…ローラ、14…支柱、15…横レール、16…スライド板、17…ローラ、20…スライダ、21…スライド板、22…モータ固定部、23…前板部、24…固定板部、30…電動モータ(回転駆動手段)、31…チャック部、33…ねじ孔、34…補助グリップ、35…締結部材、35a…ボルト、35b…座金、40、40’…チューブエキスパンダ、50…拡管治具、51…マンドレル、52…キャップナット、53…ローラ、54…フレーム、60…保持部材、61…水平柱、62…軸受部、70…動力源供給部、71…電源入ボタンスイッチ、72…電源切ボタンスイッチ、80…停止スイッチ、90、90A…補助保持部材、91…スライド板、92…支柱、93…下水平柱、94…上水平柱、95…締結部材、95a…環状部分、95b…ボルト、96…スペーサ、97…間隙、98…ヒンジ、100…熱交換器、101…フレーム、102…管板、103…熱交換フィン、105…金属管、106…側面カバー、B…ベース、K…貫通孔

Claims (4)

  1. 金属管を拡径する拡管装置であって、
    機台と、
    前記機台に少なくとも前後方向にスライド移動自在に載置されるスライダと、
    前記スライダに同一方向に向けて固定される複数の回転駆動手段と、
    前記複数の回転駆動手段のそれぞれに取り付けられる複数のチューブエキスパンダと、
    前記複数のチューブエキスパンダのそれぞれの先端に設けられ、前記チューブエキスパンダの回転により前記金属管を拡径しながら前進する複数の拡管治具と、
    前記複数の回転駆動手段に同時に動力源を供給する動力源供給部と、
    前記機台の前部のみに設けられ、前記複数のチューブエキスパンダを回転可能でかつ軸心が一定の位置にとどまるように保持する保持部材と、を有し
    前記複数の拡管治具とともに前進する前記複数のチューブエキスパンダに前記複数の回転駆動手段が引っ張られることにより前記スライダが前記機台上を前方に移動するように構成されていることを特徴とする拡管装置。
  2. 前記保持部材と前記スライダとの間に、前記複数のチューブエキスパンダを回転可能でかつ左右方向の振れのみ許容するように保持する補助保持部材をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の拡管装置。
  3. 前記補助保持部材が、前記機台に前後方向にスライド移動自在に載置されていることを特徴とする請求項2に記載の拡管装置。
  4. 前記機台の側部および前部の少なくとも一方に、前記複数の回転駆動手段への動力源の供給を停止する停止スイッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の拡管装置。
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