JP6441014B2 - セーリングヨットにおける追風帆走方向表示装置及びプログラム - Google Patents

セーリングヨットにおける追風帆走方向表示装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、セーリングヨットにおける追風帆走(風下航)時に風下側目標に最短時間で到達するための追風帆走方向表示装置及びプログラムに関する。
従来、セーリングヨットは、マストとブームとによってセールが張られ、セールで風を受け帆走する。このため、セーリングヨットを速く帆走させるためには、風向に対してセールを適切な位置(向き)になるように調整して操船を行う必要がある。
そこで、風向を検出する風向計と、ブーム位置を検出するエンコーダと、ブームを回転させるブーム駆動手段と、コントローラとを備え、コントローラは、上記風向計およびエンコーダによって検出した信号を受けて風向とブームとのなす角がほぼ一定範囲に保たれるようにブーム駆動手段を作動させるヨットのセールの自動制御装置が提案されている(特許文献1)。
特許文献1のセールの自動制御装置によれば、セール位置の適正な調整が可能で、操船者は操舵のみを行なえば適正な操船を行なうことができる。
特開平10−218084号公報
しかしながら、セーリングヨットは、風に対してセールが適切な位置(向き)になるように調整されていても、風向に対する帆走方向によっては、船速が速くなっても、目的位置から遠ざかってしまい、結果として、目的位置への到達時間が遅くなってしまう。
セーリングヨットの風下航(レース等)においては、風向に対して約30°の傾き(シフト)で走行することが理想とされているが、この角度は、風速に応じて異なる。
本発明は、上記のような課題に鑑み、風向と風速に応じて、最適な追風帆走方向(風下航)を表示できる追風帆走方向表示装置及びプログラムを提供することを目的とする。
(1) セーリングヨットの目標とする帆走方向を表示する追風帆走方向表示装置であって、
前後方向に延びる基準線の磁気子午線に対する角度である方位で示される風向を取得する風向取得部と、
風速を受け付ける風速受付部と、
前記基準線に沿って風が吹いた場合に最適な前記帆走方向と、前記基準線と、の角度である帆走角度を、前記風速毎に記憶する帆走角度テーブルを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記帆走角度テーブルを参照して、前記風速受付部で受け付けた前記風速に基づき、当該風速における前記帆走角度を決定する帆走角度決定部と、
前記帆走角度決定部で決定した前記帆走角度と、前記風向取得部で取得した前記風向と、から前記帆走方向の方位を算出する帆走方向方位算出部と、
前記帆走方向方位算出部が算出した前記帆走方向の方位を表示部に表示する制御を行う表示制御部と、を備える追風時の追風帆走方向表示装置。
(1)の発明によれば、追風帆走方向表示装置は、セーリングヨットの目標とする帆走方向を表示し、風向取得部と、風速受付部と、記憶部と、帆走角度決定部と、帆走方向方位算出部と、表示制御部と、を備える。

風向取得部は、前後方向に延びる基準線の磁気子午線に対する角度である方位で示される風向を取得する。
風速受付部は、風速を受け付ける。
記憶部は、基準線に沿って風が吹いた場合に最適な帆走方向と、基準線と、の角度である帆走角度を、風速毎に記憶する帆走角度テーブルを記憶する。
帆走角度決定部は、記憶部に記憶された帆走角度テーブルを参照して、風速受付部で受け付けた風速に基づき、当該風速における帆走角度を決定する。
帆走方向方位算出部は、帆走角度決定部で決定した帆走角度と、風向取得部で取得した風向と、から帆走方向の方位を算出する。
表示制御部は、帆走方向方位算出部が算出した帆走方向の方位を表示部に表示する制御を行う。
これにより、風向と風速に応じて、最適な帆走方向の方位を算出し、表示部に表示できる。
ユーザは、セーリングヨットの操舵において、以下の手順で、追風帆走方向表示装置を使用する。
まず、ユーザは、風の吹く方向に追風帆走方向表示装置(基準線)を合わせる。このとき、追風帆走方向表示装置は、方位で示される風向を取得する。
次に、ユーザは、例えば、タッチパネルの操作や外部機器により、風速受付部に風速を入力する。
風速が入力されると、追風帆走方向表示装置は、帆走角度テーブルを参照して、風速受付部で受け付けた風速に基づき最適な帆走角度を決定し、この帆走角度から帆走方向の方位を算出し、表示部(例えば、ディスプレイ)に表示する。
ユーザは、表示部に表示された帆走方向の方位に、セーリングヨットを操舵する。
したがって、風向と風速に応じて、最適な追風帆走方向(風下航)を表示できる追風帆走方向表示装置を提供できる。
(2) 前記風向取得部は、前記風速受付部で前記風速を受け付けたら、前記風向を固定し、
前記帆走角度決定部は、前記風向取得部が前記風向を固定した場合にのみ、前記帆走角度を決定し、
前記帆走方向方位算出部は、前記基準線に対して右側に前記帆走角度分回転した右側の前記帆走方向と、前記基準線に対して左側に前記帆走角度分回転した左側の前記帆走方向と、をそれぞれ算出し、
前記表示制御部は、前記表示部において、
前記風向取得部が取得した前記風向を表示する制御を行い、
前記風向取得部が前記風向を固定するまで、随時、前記風向取得部が取得した値に前記風向の表示を更新し、
前記風向取得部が前記風向を固定したときには、前記風向取得部が固定した前記風向の表示を固定し、
前記帆走方向方位算出部が算出した、右側の前記帆走方向の方位及び左側の前記帆走方向の方位を表示する制御を行う(1)に記載の追風帆走方向表示装置。
(2)の発明によれば、風向取得部は、風速受付部で風速を受け付けたら、風向を固定する。
帆走角度決定部は、風向取得部が風向を固定した場合にのみ、帆走角度を決定する。
帆走方向方位算出部は、基準線に対して右側に帆走角度分回転した右側の帆走方向と、基準線に対して左側に帆走角度分回転した左側の帆走方向と、をそれぞれ算出する。
表示制御部は、表示部において、風向取得部が取得した風向を表示する制御を行い、風向取得部が風向を固定するまで、随時、風向取得部が取得した値に風向の表示を更新し、風向取得部が風向を固定したときには、風向取得部が固定した風向の表示を固定し、帆走方向方位算出部が算出した、右側の帆走方向の方位及び左側の帆走方向の方位を表示する制御を行う。
(2)の発明によれば、風速を受け付けたことで、風向を固定するので、安定して最適な帆走方向の方位を算出し、表示部に表示できる。
また、右側の帆走方向の方位及び左側の帆走方向の方位を表示することができるので、セーリングヨットを操作するユーザは、目的位置と風向に応じて、右側又は左側の帆走方向を適宜選択し、操舵することができる。
(3) セーリングヨットの目標とする帆走方向を表示する追風帆走方向表示装置を制御するコンピュータを、
前後方向に延びる基準線の磁気子午線に対する角度である方位で示される風向を取得する風向取得部、
風速を受け付ける風速受付部、
前記基準線に沿って風が吹いた場合に最適な前記帆走方向と、前記基準線と、の角度である帆走角度を、前記風速毎に記憶する帆走角度テーブルを記憶する記憶部、
前記記憶部に記憶された前記帆走角度テーブルを参照して、前記風速受付部で受け付けた前記風速に基づき、当該風速における前記帆走角度を決定する帆走角度決定部、
前記帆走角度決定部で決定した前記帆走角度と、前記風向取得部で取得した前記風向と、から前記帆走方向の方位を算出する帆走方向方位算出部、
前記帆走方向方位算出部が算出した前記帆走方向の方位を表示部に表示する制御を行う表示制御部、として機能させるプログラム。
(3)の発明によれば、(1)の追風帆走方向表示装置と同様の作用効果を奏する。
本発明によれば、風向と風速に応じて、最適な追風帆走方向(風下航)を表示できる追風帆走方向表示装置を及びプログラムを提供できる。
本発明の実施形態に係る追風帆走方向表示装置1の機能の概略を説明する図である。 本実施形態に係る追風帆走方向表示装置1の機能ブロックを示す図である。 本実施形態に係る記憶部40に記憶された帆走角度テーブルを説明する図である。 本実施形態に係る帆走方向方位算出部14による帆走方向の方位の算出について説明する図である。 本発明の実施形態に係る追風帆走方向表示装置1における追風帆走方向表示処理フローを示す図である。 本実施形態に係る表示制御部15の制御による入出力部30における表示例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明において、同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図1は、本発明の実施形態に係る追風帆走方向表示装置1の機能の概略を説明する図である。
本実施形態において、追風帆走方向表示装置1は、セーリングヨットに持ち込まれ、風向及び風速に応じて、目的位置に最も早く到達できる最適な帆走方向を表示する。
なお、本実施形態では、追風帆走方向表示装置1はスマートフォンで構成しているが、これに限らず、追風帆走方向表示装置1は、方位を取得できれば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、タブレット、専用機器等で構成してもよい。
まず、風の吹く方向に追風帆走方向表示装置1(基準線L1)を合わせる。このとき、追風帆走方向表示装置1は、前後方向に延びる基準線L1の磁気子午線Mに対する角度である方位で示される風向αを取得する。
また、追風帆走方向表示装置1は、例えば、ユーザの操作により風速を受け付ける。なお、本実施形態において、追風帆走方向表示装置1は、風速を、例えば、スマートフォンのタッチパネルに表示された数字キーにおけるユーザの操作により受け付けるが、これに限らず、外部の風速測定装置から出力された風速を示す情報を受信してもよい。
追風帆走方向表示装置1は、基準線L1に沿って風が吹いた場合に最適な帆走方向と、基準線L1と、の角度である帆走角度θを、風速毎に記憶する帆走角度テーブルを参照して、受け付けた風速に応じた帆走角度θを決定する。
そして、追風帆走方向表示装置1は、決定した帆走角度θと、取得した風向αと、から帆走方向の方位を算出し、この帆走方向の方位を表示部(例えば、スマートフォンのディスプレイやタッチパネル)に表示する。
ユーザは、表示部に表示された帆走方向の方位に、セーリングヨットを操舵することで、目的位置に最も早く到達できる最適な帆走方向に帆走できる。
図2は、本実施形態に係る追風帆走方向表示装置1の機能ブロックを示す図である。
追風帆走方向表示装置1は、制御部10と、方位取得部20と、表示部としての入出力部30と、記憶部40と、位置情報取得部50と、を備える。
制御部10は、風向取得部11と、風速受付部12と、帆走角度決定部13と、帆走方向方位算出部14と、表示制御部15と、ログ取得部16と、を備える。
風向取得部11は、方位取得部20により、前後方向に延びる基準線L1(図1参照)の磁気子午線M(図1参照)に対する角度である方位で示される風向α(図1参照)を取得する。
方位取得部20は、公知の電子コンパスを用いることができるが、例えば、微弱な地磁気を検知する一対の磁気センサで構成され、この一対の磁気センサが直角に配置されている。
風向取得部11は、方位取得部20(一対の磁気センサ)から、それぞれ地磁気を検出し、その強さから北の方向(磁気子午線M)を検出し、検出した磁気子午線Mと基準線L1との角度を算出する。
例えば、通常、スマートフォンにおいて基準線L1は、前後方向に延び、中央に配置されている。ユーザは、このようなスマートフォンで構成された追風帆走方向表示装置1の前後方向の向きを風が吹いている方向に合わせる。これにより、風向取得部11は、風向αを取得する。具体的には、ユーザは、追風帆走方向表示装置1を風上に向ける。そして、風向取得部11は、磁気子午線Mと基準線L1との角度を算出し、この算出した角度に180°を加算して、風向αを取得する。
なお、本実施形態において、風向取得部11は、風向を、例えば、スマートフォンに内臓された方位取得部20により取得するが、これに限らず、外部の風向測定装置から出力された風向を示す情報を受信してもよい。
また、風向取得部11は、後述する風速受付部12で風速を受け付けたら、風向α(図1参照)を固定する。
具体的には、風向取得部11は、風速受付部12で風速を受け付けときに、取得していた風向αで固定し、例えば、受け付けた風速がクリアされるまで、風向αを取得しない。
風速受付部12は、入出力部30におけるユーザの操作により、風速を受け付ける。
入出力部30は、例えば、タッチパネルで構成され、表示制御部15の制御により、ユーザが操作可能なテンキーの画像等の各種の画像を表示するとともに、ユーザの入力操作を受け付ける。
帆走角度決定部13は、記憶部40に記憶された帆走角度テーブルを参照して、風速受付部12で受け付けた風速に基づき、当該風速における帆走角度θ(図1参照)を決定する。
図3は、本実施形態に係る記憶部40に記憶された帆走角度テーブルを説明する図である。
帆走角度テーブルは、基準線L1(図1参照)に沿って風が吹いた場合に最適な帆走方向と、基準線L1と、の角度である帆走角度(°)が、複数種類の風速(m)毎に対応付けられている。帆走角度テーブルは、風速が大きくなるほど、より小さい帆走角度が対応付けられている。
また、帆走角度テーブルにおいては、風速1〜3m(下限側)に、同じ値の帆走角度が対応付けられ、風速13〜19m(上限側)にも、同じ値の帆走角度が対応付けられている。
なお、本実施形態において、最適な帆走角度とは、過去の帆走ログ等から予め設定される風向に対する角度であり、目的位置に最も早く到達できる方向の角度である。
図2に戻って、帆走角度決定部13は、風向取得部11が風向を固定した場合にのみ、帆走角度θ(図1参照)を決定する。即ち、帆走角度決定部13は、風速受付部12により、風速を受け付けてから帆走角度θを決定する。
帆走方向方位算出部14は、帆走角度決定部13で決定した帆走角度θ(図1参照)と、風向取得部11で取得した風向α(図1参照)と、から帆走方向の方位を算出する。
詳細には、帆走方向方位算出部14は、基準線L1(図1参照)に対して右側に帆走角度θ分回転した右側の帆走方向と、基準線L1に対して左側に帆走角度θ分回転した左側の帆走方向と、をそれぞれ算出する。
図4は、本実施形態に係る帆走方向方位算出部14による帆走方向の方位の算出について説明する図である。
帆走方向方位算出部14は、風向取得部11で取得した風向αに、帆走角度決定部13で決定した帆走角度θを加算することで、右側の帆走方向の方位βを算出する。
また、帆走方向方位算出部14は、風向取得部11で取得した風向αから、帆走角度決定部13で決定した帆走角度θを減算することで、左側の帆走方向の方位γを算出する。
具体的には、例えば、風速受付部12で受け付けた風速が8mだった場合、図3に示す帆走角度テーブルの例では、帆走角度決定部13は、帆走角度θとして10°を決定する。
そして、例えば、風向取得部11が受け付けた風向αが135°であった場合、帆走方向方位算出部14は、風向α(135°)に、帆走角度θ(10°)を加算することで、右側の帆走方向の方位βとして145°を算出する。
また、帆走方向方位算出部14は、風向α(135°)から、帆走角度θ(10°)を減算することで、左側の帆走方向の方位γとして125°を算出する。
図2に戻って、表示制御部15は、帆走方向方位算出部14が算出した帆走方向の方位(右側の帆走方向の方位β及び左側の帆走方向の方位γ)を表示部としての入出力部30に表示する制御を行う。
詳細には、表示制御部15は、入出力部30において、風向取得部11が取得した風向α(図4参照)を表示する制御を行い、風向取得部11が風向αを固定するまで、随時、風向取得部11が取得した値に風向αの表示を更新し、風向取得部11が風向を固定したときには、風向取得部11が固定した風向αの表示を固定し、帆走方向方位算出部14が算出した、右側の帆走方向の方位β(図4参照)及び左側の帆走方向の方位γ(図4参照)を表示する制御を行う。
ログ取得部16は、入出力部30において、ユーザの所定の操作(例えば、セーリングヨットの速度の入力)を受け付けた場合に、風速受付部12で受け付けた風速、風向取得部11で取得した風向α、入出力部30において受け付けたセーリングヨットの速度、帆走方向方位算出部14が算出した右側の帆走方向の方位βと左側の帆走方向の方位γ、位置情報取得部50が取得した追風帆走方向表示装置1の位置情報(緯度、経度)及びユーザの所定の操作がされた日時を互いに対応づけたログ情報を、記憶部40に記憶する。
なお、表示制御部15は、ユーザによる所定の操作(例えば、タッチパネルで構成された入出力部30に表示された画面切り替えボタンのタッチやスワイプ)を契機に、ログ情報を入出力部30に表示する制御を行う。
位置情報取得部50は、GPS(Global Positioning System)衛星から、GPS信号を受信し、受信したGPS信号に基づき位置情報を算出する。
位置情報取得部50は、ユーザの所定の操作(例えば、セーリングヨットの速度の入力)を受け付けた場合に、位置情報を算出し、ログ取得部16に送信する。
なお、図2に示した機能ブロックは、あくまでも一例であり、一つの機能部を分割したり、複数の機能部をまとめて一つの機能部として構成してもよい。各機能部は、追風帆走方向表示装置1に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、記憶手段としてのROM(Read Only Memory)またはハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されるコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。
次に、本発明の実施形態に係る追風帆走方向表示装置1における追風帆走方向表示処理について説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る追風帆走方向表示装置1における追風帆走方向表示処理フローを示す図である。
ステップS1において、風向取得部11は、方位取得部20により、前後方向に延びる基準線L1(図4参照)の磁気子午線M(図4参照)に対する角度である方位で示される風向α(図4参照)を取得する。
また、表示制御部15は、風向取得部11が取得した風向αを入出力部30に表示する制御を行う。
ステップS2において、風速受付部12は、入出力部30におけるユーザの操作により、風速を受け付ける。
ステップS3において、風向取得部11は、ステップS1で取得した風向α(図4参照)を固定する。
ステップS4において、帆走角度決定部13は、記憶部40に記憶された帆走角度テーブル(図3参照)を参照して、ステップS2で風速受付部12が受け付けた風速に基づき、当該風速における帆走角度θ(図4参照)を決定する。
ステップS5において、帆走方向方位算出部14は、ステップS4で帆走角度決定部13が決定した帆走角度θ(図4参照)と、風向取得部11で取得した風向α(図4参照)と、から右側の帆走方向の方位β(図4参照)及び左側の帆走方向の方位γ(図4参照)と、をそれぞれ算出する。
ステップS6において、表示制御部15は、ステップS5で帆走方向方位算出部14が算出した右側の帆走方向の方位β(図4参照)及び左側の帆走方向の方位γ(図4参照)を入出力部30に表示する制御を行う。
図6は、本実施形態に係る表示制御部15の制御による入出力部30における表示例を示す図である。
図6を参照して、追風帆走方向表示装置1の使用方法について、説明する。
まず、ユーザは、風の吹く方向に基準線L1(図4参照)の向きを示すマーク32aを合わせる。これにより、表示制御部15は、風向表示32において、風向取得部11が取得した風向α(図4参照)を表示する。
次に、ユーザは、テンキー36により、風速を入力し、ENTERボタン38をタッチする。これにより、風速受付部12は風速を受け付け、風向取得部11は取得した風向α(図4参照)を固定し、表示制御部15は受け付けた風速を風速表示31に表示する。
なお、ユーザは、クリアボタン37をタッチ操作することで、入力した風速を初期状態(例えば、00)に戻すことができる。
ユーザにより風速が入力され、ENTERボタン38がタッチされると、帆走角度決定部13及び帆走方向方位算出部14は、上記ステップS4及びステップS5の処理を実行する。
そして、表示制御部15は、左側の帆走方向の方位γ(図4参照)をPort表示34に表示し、右側の帆走方向の方位β(図4参照)をStarboard表示35に表示する。
また、表示制御部15は、ユーザによる、画面切り替えボタン39のタップや、画面のスワイプを契機に、ログ画面を入出力部30に表示してもよい。
表示制御部15は、このログ画面において、ログ取得部16が記憶部40に記憶した風速、風向α、セーリングヨットの速度、右側の帆走方向の方位βと左側の帆走方向の方位γ、位置情報、日時等のログ情報を表示する。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 追風帆走方向表示装置
11 風向取得部
12 風速受付部
40 記憶部
13 帆走角度決定部
14 帆走方向方位算出部
15 表示制御部




Claims (2)

  1. セーリングヨットの目標とする帆走方向を表示する追風帆走方向表示装置であって、
    前後方向に延びる基準線の磁気子午線に対する角度である方位で示される風向を取得する風向取得部と、
    風速を受け付ける風速受付部と、
    前記基準線に沿って風が吹いた場合に最適な前記帆走方向と、前記基準線と、の角度である帆走角度を、前記風速毎に記憶する帆走角度テーブルを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記帆走角度テーブルを参照して、前記風速受付部で受け付けた前記風速に基づき、当該風速における前記帆走角度を決定する帆走角度決定部と、
    前記帆走角度決定部で決定した前記帆走角度と、前記風向取得部で取得した前記風向と、から前記帆走方向の方位を算出する帆走方向方位算出部と、
    前記帆走方向方位算出部が算出した前記帆走方向の方位を表示部に表示する制御を行う表示制御部と、を備え、
    前記風向取得部は、前記風速受付部で前記風速を受け付けたら、前記風向を固定し、
    前記帆走角度決定部は、前記風向取得部が前記風向を固定した場合にのみ、前記帆走角度を決定し、
    前記帆走方向方位算出部は、前記基準線に対して右側に前記帆走角度分回転した右側の前記帆走方向と、前記基準線に対して左側に前記帆走角度分回転した左側の前記帆走方向と、をそれぞれ算出し、
    前記表示制御部は、前記表示部において、
    前記風向取得部が取得した前記風向を表示する制御を行い、
    前記風向取得部が前記風向を固定するまで、随時、前記風向取得部が取得した値に前記風向の表示を更新し、
    前記風向取得部が前記風向を固定したときには、前記風向取得部が固定した前記風向の表示を固定し、
    前記帆走方向方位算出部が算出した、右側の前記帆走方向の方位及び左側の前記帆走方向の方位を表示する制御を行う追風時の追風帆走方向表示装置。
  2. セーリングヨットの目標とする帆走方向を表示する追風帆走方向表示装置を制御するコンピュータを、
    前後方向に延びる基準線の磁気子午線に対する角度である方位で示される風向を取得する風向取得部、
    風速を受け付ける風速受付部、
    前記基準線に沿って風が吹いた場合に最適な前記帆走方向と、前記基準線と、の角度である帆走角度を、前記風速毎に記憶する帆走角度テーブルを記憶する記憶部、
    前記記憶部に記憶された前記帆走角度テーブルを参照して、前記風速受付部で受け付けた前記風速に基づき、当該風速における前記帆走角度を決定する帆走角度決定部、
    前記帆走角度決定部で決定した前記帆走角度と、前記風向取得部で取得した前記風向と、から前記帆走方向の方位を算出する帆走方向方位算出部、
    前記帆走方向方位算出部が算出した前記帆走方向の方位を表示部に表示する制御を行う表示制御部、として機能させ
    前記風向取得部は、前記風速受付部で前記風速を受け付けたら、前記風向を固定し、
    前記帆走角度決定部は、前記風向取得部が前記風向を固定した場合にのみ、前記帆走角度を決定し、
    前記帆走方向方位算出部は、前記基準線に対して右側に前記帆走角度分回転した右側の前記帆走方向と、前記基準線に対して左側に前記帆走角度分回転した左側の前記帆走方向と、をそれぞれ算出し、
    前記表示制御部は、前記表示部において、
    前記風向取得部が取得した前記風向を表示する制御を行い、
    前記風向取得部が前記風向を固定するまで、随時、前記風向取得部が取得した値に前記風向の表示を更新し、
    前記風向取得部が前記風向を固定したときには、前記風向取得部が固定した前記風向の表示を固定し、
    前記帆走方向方位算出部が算出した、右側の前記帆走方向の方位及び左側の前記帆走方向の方位を表示する制御を行うプログラム。
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