JP2020132095A - 遠隔操船装置及び遠隔操船システム - Google Patents

遠隔操船装置及び遠隔操船システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020132095A
JP2020132095A JP2019032049A JP2019032049A JP2020132095A JP 2020132095 A JP2020132095 A JP 2020132095A JP 2019032049 A JP2019032049 A JP 2019032049A JP 2019032049 A JP2019032049 A JP 2019032049A JP 2020132095 A JP2020132095 A JP 2020132095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ship
remote
maneuvering
receives
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019032049A
Other languages
English (en)
Inventor
伸和 若林
Nobukazu Wakabayashi
伸和 若林
貴大 藤田
Takahiro Fujita
貴大 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Original Assignee
Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Denshikiki Co Ltd filed Critical Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Priority to JP2019032049A priority Critical patent/JP2020132095A/ja
Publication of JP2020132095A publication Critical patent/JP2020132095A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

【課題】船舶を従来よりも的確に遠隔操作する。【解決手段】航行に関する検出情報を船舶から無線受信すると共に船舶の操船に関する操作情報を前記船舶に無線送信する通信部と、検出情報に表示すると共に操作情報を受け付けるタッチパネルとを備え、タブレット端末として構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔操船装置及び遠隔操船システムに関する。
船舶の遠隔操作に関する技術として、下記非特許文献1に記載されたジェスチャーコントローラがある。このジェスチャーコントローラは、針路を変更する操作ボタンと針路を表示する液晶表示部を備えており、船舶に装備されたオートパイロットを電波を介して遠隔操作することにより船舶の進路を変更するワイヤレスリモコンである。このようなジェスチャーコントローラによれば、操舵室に依拠することなく船上のどこにいても、変針や操舵モード切替などの操作を行うことが可能であり、より自由な操船を実現することができる。
https://www.furuno.com/jp/products/autopilot/NAVpilot-300
しかしながら、このような背景技術は、各種航海機器の情報表示機能に乏しく船舶の状態を正確に把握することが困難なので、船舶を的確に遠隔操作することはできない。特に、背景技術は比較的小型な船舶用に開発されたものであり、フェリーやタンカー等の比較的大型な船舶の操船には適用することができない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、船舶を従来よりも的確に遠隔操作することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、遠隔操船装置に係る第1の解決手段として、航行に関する検出情報を船舶から無線受信すると共に前記船舶の操船に関する操作情報を前記船舶に無線送信する通信部と、前記検出情報に表示すると共に前記操作情報を受け付けるタッチパネルとを備え、タブレット端末として構成されている、という手段を採用する。
また、本発明では、遠隔操船装置に係る第2の解決手段として、上記第1の手段において、前記通信部は、少なくとも針路及び船速を前記検出情報として受信し、前記タッチパネルは、前記針路及び前記船速を少なくとも表示する、という手段を採用する。
また、本発明では、遠隔操船装置に係る第3の解決手段として、上記第2の手段において、前記通信部は、さらに電子海図を前記検出情報として受信し、前記タッチパネルは、前記電子海図をさらに表示する、という手段を採用する。
また、本発明では、遠隔操船装置に係る第4の解決手段として、上記第2または第3の手段において、前記タッチパネルは、前記船舶の主機及び舵に関する操作情報を少なくとも受け付け、前記通信部は、前記船舶の主機及び舵に関する操作情報を前記船舶に無線送信する、という手段を採用する。
また、本発明では、遠隔操船装置に係る第5の解決手段として、上記第2〜第4の手段において、前記タッチパネルは、前記船舶のスラスタに関する操作情報を受け付け、前記通信部は、前記船舶のスラスタに関する操作情報を前記船舶にさらに無線送信する、という手段を採用する。
さらに、本発明では、遠隔操船システムに係る第1の解決手段として、上記第1〜第7のいずれかの解決手段に係る遠隔操船装置と、前記船舶に備えられた無線アクセスポイントと、前記船舶の航行に関する複数の物理量を検出するセンサ部と、前記船舶の操船に関する複数の操作量を生成する操作制御部と、前記無線アクセスポイントと前記センサ部と前記操作制御部とを通信自在に接続する船内通信回線とを備える、という手段を採用する。
本発明によれば、船舶を従来よりも的確に遠隔操作することが可能である。
本発明の一実施形態に係る操船タブレット端末(遠隔操船装置)及び遠隔操船システムのシステム構成図である。 本発明の一実施形態における船舶の航行動力系の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る操船タブレット端末の操船画面を示す第1の模式図である。 本発明の一実施形態に係る操船タブレット端末の操船画面を示す第2の模式図である。 本発明の一実施形態に係る操船タブレット端末の操船画面を示す第3の模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る遠隔操船システムは、図1に示すように、操作制御部C、センサ部D、船内LAN1、無線LANアクセスポイント2及び複数の操船タブレット端末T1〜Tnを備えている。なお、「T」の添字である「n」は、2以上の自然数(2、3、……)であり、操船タブレット端末が複数存在することを示している。
これら複数の構成要素のうち、操作制御部C、センサ部D、船内LAN1及び無線LANアクセスポイント2は、船舶Sに設けられた構成要素である。すなわち、この遠隔操船システムは、船舶Sに設けられた操作制御部C、センサ部D、船内LAN1及び無線LANアクセスポイント2と船舶S外に設けられた複数の操船タブレット端末T1〜Tnとによって構成されている。
操作制御部Cは、船舶Sの操船に関する複数の操作量を生成する装置群であり、具体的にはオートパイロット3、主機制御部4、舵制御部5及びスラスタ制御部6を備えている。この操作制御部Cは、図示するように船内LAN1及び無線LANアクセスポイント2を介してセンサ部D及び複数の操船タブレット端末T1〜Tnと通信自在に接続されている。
オートパイロット3は、あらかじめ設定された航路及び測位装置から入力される船舶Sの方位(緯度・経度)に基づいて船舶Sの針路を自動制御する自動操舵装置である。すなわち、このオートパイロット3は、電子海図システム8で設定された船舶Sの航路と測位装置であるジャイロコンパス7あるいは衛星測位システム10の計測結果とに基づいて船舶Sの各方位における目標針路を生成して舵制御部5に出力することにより、船舶Sの針路を自動制御する。
主機制御部4は、船舶Sに備えられている主機関を制御する制御装置であり、主機関の推進力を制御する。この主機関は、例えばディーゼルエンジンであり、図2に示すように船舶Sの船底かつ後部に備えられたプロペラ11を回転駆動する。舵制御部5は、船舶Sに備えられている操舵機を制御する制御装置であり、操舵機の動作を制御する。この操舵機は、例えば油圧機械であり、船舶Sの後部に備えられた舵12の向きを設定する。
スラスタ制御部6は、船舶Sに備えられているスラスタ駆動機関を制御する制御装置であり、スラスタ駆動機関の回転を制御する。本実施形態における船舶Sは、図2に示すように例えば船首(BOW)近傍の左右に船首スラスタ13(2基)が設けられ、また船尾(STERN)近傍の左右に船尾スラスタ14(2基)が設けられている。すなわち、本実施形態における船舶Sは、船首に2基、また船尾に2基の合計4基のスラスタ(THRUSTER)を備えている。
上記プロペラ11は船舶Sの定常航行時に使用される主推進装置であり、これに対して船首スラスタ13及び船尾スラスタ14は、船舶Sの停留や接岸時に使用される補助推進装置である。すなわち、スラスタ制御部6は、船舶Sの停留や接岸時において船首スラスタ13及び船尾スラスタ14の回転を制御する。
センサ部Dは、船舶Sの航行に関する複数の物理量を検出するセンサ群であり、具体的にはジャイロコンパス7、電子海図システム8、船速距離計9及び衛星測位システム10を備えている。このセンサ部Dは、図示するように船内LAN1及び無線LANアクセスポイント2を介して操作制御部C及び複数の操船タブレット端末T1〜Tnと通信自在に接続されており、各操船タブレット端末T1〜Tnの何れか1つからの要求に応じてジャイロコンパス7、電子海図システム8、船速距離計9及び衛星測位システム10の各検出情報を船内LAN1を介して無線LANアクセスポイント2に出力する。
ジャイロコンパス7は、例えば船舶Sの操舵室に備えられており、回転コマにおける回転軸の運動を利用して船舶Sの方位を計測する自律型の方位計測装置である。電子海図システム8は、同じく船舶Sの操舵室に備えられており、海図上に船舶Sの航路及び現在位置(方位)等を表示する。船速距離計9は、例えば船舶Sの船底に備えられており、船舶Sの対水船速(SPD)及び対地船速(SOG)を船速として計測する。衛星測位システム10は、測位用の衛星から受信する電波に基づいて船舶Sの方位を計測する方位計測装置であり、ジャイロコンパス7を補完するためのものである。
船内LAN1は、LAN(Local Area Network)に準拠した船内通信回線であり、船舶Sに備えられた操作制御部C、センサ部D及び無線LANアクセスポイント2を有線通信自在に相互接続する。なお、図1では単一の船内LAN1を示しているが、船内LAN1は、冗長性を確保するために二重系を構成していてもよい。
無線LANアクセスポイント2は、無線LANつまりWi-Fi(登録商標)に準拠した無線アクセスポイントであり、操作制御部C及びセンサ部Dと複数の操船タブレット端末T1〜Tnとを船内LAN1を介して無線通信自在に相互接続する。なお、図1では1つの無線LANアクセスポイント2を示しているが、無線LANアクセスポイント2は、例えば船舶Sの甲板上において船首近傍及び船尾近傍等、複数個所に設けられていてもよい。
ここで、無線LANアクセスポイント2は、複数の操船タブレット端末T1〜Tnとの無線通信が可能であるが、単一の操船タブレット端末に通信の優先権を与えて、船舶Sの遠隔操作に関する無線通信を行う。例えば、無線LANアクセスポイント2は、最初に無線通信を求めてきた操船タブレット端末に通信の優先権を与え、当該操船タブレット端末との通信回線を設定すると、他の操船タブレット端末との無線通信を拒絶する。そして、優先権を与えた操船タブレット端末との無線通信が終了すると、他の操船タブレット端末との無線通信を許容する。
複数の操船タブレット端末T1〜Tnは、タブレット形式の携帯用コンピュータである。これら操船タブレット端末T1〜Tnは、上記無線LANアクセスポイント2を介して船内LAN1に無線接続することにより船舶Sを遠隔操作する遠隔操船装置である。図1では操船タブレット端末T1の詳細構成のみが示されているが、全ての操船タブレット端末T1〜Tnが同一の詳細構成を備えている。すなわち、各操船タブレット端末T1〜Tnは、内部バスによって相互接続された通信部a、タッチパネルb及び処理部cを機能構成要素として備えている。
通信部aは、無線LANつまりWi-Fi(登録商標)に準拠した無線通信を無線LANアクセスポイント2と行う機能構成要素である。この通信部aは、無線LANアクセスポイント2から無線受信した受信情報を処理部cに出力し、処理部cから入力された送信情報を無線LANアクセスポイント2に無線送信する。
上記受信情報は、センサ部Dを構成するジャイロコンパス7、電子海図システム8、船速距離計9及び衛星測位システム10の各検出情報、また操作制御部Cを構成するオートパイロット3、主機制御部4、舵制御部5及びスラスタ制御部6の各状態を示す状態情報を少なくとも含んでいる。また、上記送信情報は、処理部cが通信部aに出力する操作情報を少なくとも含んでいる。
タッチパネルbは、入力機能と表示機能とを兼ね備えたインタフェース装置であり、処理部cから入力される画像信号に基づいて操船画像を表示すると共に、操作者の操作指示を受け付けて操作情報として処理部cに出力する。上記操船画像は、船舶Sの遠隔操作に必要な情報(操船情報)を示すものであり、上述した検出情報及び状態情報等を含んでいる。なお、以下では操船画像を表示するタッチパネルbの操作表示面を操船画面という。
処理部cは、通信部aから入力される受信情報に基づいて上記操船情報を示す操船画像を生成し、当該操船画像を示す画像信号をタッチパネルbに出力する。すなわち、処理部cは、機能的に通信部aとタッチパネルbとの間に位置し、各種情報の情報処理を行うと共に通信部a及びタッチパネルbの動作を制御する。
ここで、上記操船画像の構成について図3を参照して説明する。この操船画像は、タッチパネルbに表示される画面であり、入力機能と表示機能とを併せ持つ。この操船画像は、図3に示すように方位角表示部t1、ターンレート表示部t2、操舵角操作表示部t3、センサ情報表示部t4、針路情報設定・表示部t5、システム設定部t6、主機操作部t7及びスラスタ操作部t8を備えている。
方位角表示部t1は、ジャイロコンパス7の検出情報に基づいて船舶Sの針路を表示する画像領域である。すなわち、この方位角表示部t1は、船舶Sの針路を目盛及び数値として表示する。ターンレート表示部t2は、同じくジャイロコンパス7の検出情報に基づいて船舶Sの回頭角速度(ターンレート)を表示する画像領域である。すなわち、このターンレート表示部t2は、船舶Sの回頭角速度(ターンレート)を目盛及び数値として表示する。
操舵角操作表示部t3は、舵制御部5の状態情報に基づいて舵12の操舵角を目盛及び数値として表示する。すなわち、この操舵角操作表示部t3は、船舶Sが直進する場合の操舵角を「0」(deg)とする数値及び目盛として舵12の操舵角を表示する。
センサ情報表示部t4は、ジャイロコンパス7あるいは衛星測位システム10の検出情報及び船速距離計9の検出情報等に基づいて、船舶Sの航行に関係する検出情報を表示する画像領域である。すなわち、このセンサ情報表示部t4は、船首方位角(HDG)、対水船速(SPD)、対地針路(COG)、対地船速(SOG)、緯度(LAT)、経度(LON)及び航路誤差(XTE)を数値表示し、また船舶Sに別途設けられた風向風速計の検出値に基づいて風速(SPD)を数値表示すると共に風向(DIR)を数値及びイラストで表示する。なお、このイラストは、船舶Sの針路と風向との相対関係を矢印で示すものである。
このようなセンサ情報表示部t4の左側には、針路情報設定・表示部t5が設けられている。この針路情報設定・表示部t5は、北を基準とした方位円の中心に対地針路(COG)を矢印で表示すると共に、船舶Sの対地針路(COG)の変更操作を受け付ける画像領域である。
システム設定部t6は、操作者の操作指示(操作情報)を受け付けると共に、当該操作指示に基づく船舶Sの設定状態を表示する画像領域である。すなわち、このシステム設定部t6は、舵12の制御モードを切り替える操作ボタン(STEERING)、船首方位角の取得元を切り替える操作ボタン(HDG SOURCE)、対水船速(SPD)の取得元を切り替える操作ボタン(SPD SOURCE)、オートパイロット3の動作モードを切り替える操作ボタン(OPERATION)、積荷の状態を表示・設定する表示部(LOADING)及び操舵角の限界値を切り替える操作ボタン(RUDDER LIMIT)を備えている。
主機操作部t7は、主機に対する操作指示(操作情報)を受け付けると共に、主機制御部4の状態情報に基づいて主機の動作状態を表示する画像領域である。すなわち、この主機操作部t7は、主機の前進・後進方向の出力を最高出力(FULL)、半出力(HALF)、低出力(SLOW)、超低出力(DEAD SLOW)及び停止(STOP)の5段階に設定する複数の操作ボタンが設けられている。
スラスタ操作部t8は、船首スラスタ13及び船尾スラスタ14に対する操作情報を受け付けると共に、スラスタ制御部6の状態情報に基づいて船首スラスタ13及び船尾スラスタ14の動作状態を表示する画像領域である。すなわち、このスラスタ操作部t8は、船首スラスタ13の左右方向の出力を最高出力(F)、半出力(H)及び停止(STOP)の3段階に設定する複数の操作ボタン(BOW)、また船尾スラスタ14の左右方向の出力を最高出力(F)、半出力(H)及び停止(STOP)の3段階に設定する複数の操作ボタン(STERN)が設けられている。
次に、本実施形態に係る操船タブレット端末T1〜Tn(遠隔操船装置)及び遠隔操船システムの動作について、図4及び図5をも参照して詳しく説明する。
最初に、船舶Sの通常航行について図3を参照して説明する。図3は通常航行時における操船タブレット端末T1〜Tnの画面(操船画面)を示している。この通常航行時において、操作者は、操船タブレット端末T1〜Tnの主機操作部t7を選択操作することにより、主機の出力を最高出力(FULL)、半出力(HALF)、低出力(SLOW)、超低出力(DEAD SLOW)及び停止(STOP)の何れかに設定することにより船速つまり対水船速(SPD)及び対地船速(SOG)を変更させる。
また、操作者は、システム設定部t6の操作ボタン(STEERING)を操作して舵12の制御モードを切り替えることにより針路を変更する。すなわち、操作者は、操作ボタン(STEERING)を操作して舵12の制御モードを自動操舵モード(AUTO)に設定することにより舵12をオートパイロット3によって自動操舵させ、また舵12の制御モードを手動操舵モード(HAND)に設定することにより舵12を手動操作する。
ここで、自動操舵モード(AUTO)において、操作者は、操船タブレット端末T1〜Tnの中央に表示された針路情報設定・表示部t5をタッチ操作することにより船舶Sの針路を設定する。この設定針路に従ってオートパイロット3が舵12の操舵角を制御することによって船舶Sの針路が変更される。一方、手動操舵モード(HAND)において、操作者は、方位角表示部t1の表示内容を参照しつつ操舵角操作表示部t3の目盛をタッチ操作することにより舵12の操舵角を変更する。
続いて、船舶Sを接岸させる場合について図4を参照して説明する。この図4は、船舶Sを接岸させる場合における操船画面を示している。この着岸時において、操作者は、操船タブレット端末T1〜Tnの主機操作部t7を選択操作することにより、主機の出力を超低出力(DEAD SLOW)に設定することにより船速を十分に低下させると共に操舵角操作表示部t3をタッチ操作して舵12の操舵角を調整することにより、船舶Sの向きを岸の方向と略平行な方向に合わせる。
そして、操作者は、スラスタ操作部t8の操作ボタン(BOW)及び/または操作ボタン(STERN)を操作することにより船舶Sを徐々に岸に近づけて接岸(着岸)させる。例えば、操作者は、船舶Sの船首が船尾よりも岸から遠い場合には、船首スラスタ13の出力を船尾スラスタ14の出力よりも高く設定することにより船舶Sの岸に対する平行度をより高め、当該平行度が十分に得られた状態で船首スラスタ13の出力と船尾スラスタ14の出力とを同一に設定することにより接岸(着岸)させる。
最後に、船舶Sを海上の1点に停留させる場合について図5を参照して説明する。この図5は、船舶Sを1点に停留させる場合における操船画面を示している。この場合、操作者は、停留させるべき位置(緯度及び経度)に船舶Sを航行させた上で、操船タブレット端末T1〜Tnの画面を図5に示す画像に切り替える。この画面には船舶Sの方位角を示す方位円の下側に仮想ジョイスティクt9が表示される。操作者は、この仮想ジョイスティクt9を操作することにより、主機及びスラスタ(船首スラスタ13及び船尾スラスタ14)の出力を調整して海流や波浪によって変化し得る船舶Sの位置(緯度及び経度)を維持する。
このような本実施形態によれば、操船タブレット端末T1〜Tnを用いて船舶Sを遠隔操作するので、的確な操船を実現することが可能である。また、操作者は、船舶Sに関する複数の検出情報や状態情報が操船タブレット端末T1〜Tnに表示された状態で船舶Sを遠隔操作することができるので、船舶Sを従来よりも細かく遠隔操作することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、図3〜図5として3つの操船画面(操船画像)を示したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、操船画面(操船画像)に表示する各情報は図3〜図5に限定されず、種々の変更や追加が考えられる。また、操船画面(操船画像)における各情報のレイアウトは、図3〜図5に限定されない。
(2)上記実施形態では、操船タブレット端末T1〜Tnと船舶Sとの通信に無線LANつまりWi-Fi(登録商標)を採用したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、Wi-Fi(登録商標)以外のより信頼性の高い無線方式を採用してもよい。
(3)上記実施形態では、船内通信回線として船内LAN1を採用したが、本発明はこれに限定されない。通信の安全性や信頼性をより向上させた有線通信方式を船内通信回線として採用してもよい。
(4)上記実施形態では、電子海図システム8が保持する電子海図を操船タブレット端末T1〜Tnに表示させないが、電子海図を電子海図システム8から検出情報の1つとして取得し、遠隔操作の一助として操船タブレット端末T1〜Tnに表示させてもよい。
(5)上記実施形態では、船首スラスタ13及び船尾スラスタ14を備える船舶Sの遠隔操作について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、スラスタを備えない船舶につても適用可能である。
(6)上記実施形態では、タッチパネルbで操作者の操作指示を受け付けるようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、タッチパネルbに加えて、あるいはタッチパネルbに代えて、操船タブレット端末T1〜Tnに別途接続されたマウスやキーボードから操作者の操作指示を入力してもよい。
C 操作制御部
D センサ部
S 船舶
T1〜Tn 操船タブレット端末
t1 方位角表示部
t2 ターンレート表示部
t3 操舵角操作表示部
t4 センサ情報表示部
t5 針路情報設定・表示部
t6 システム設定部
t7 主機操作部
t8 スラスタ操作部
t9 仮想ジョイスティク
a 通信部
b タッチパネル
c 処理部
1 船内LAN
2 無線LANアクセスポイント
3 オートパイロット
4 主機制御部
5 舵制御部
6 スラスタ制御部
7 ジャイロコンパス
8 電子海図システム
9 船速距離計
10 衛星測位システム
11 プロペラ
12 舵
13 船首スラスタ
14 船尾スラスタ

Claims (6)

  1. 航行に関する検出情報を船舶から無線受信すると共に前記船舶の操船に関する操作情報を前記船舶に無線送信する通信部と、
    前記検出情報に表示すると共に前記操作情報を受け付けるタッチパネルとを備え、
    タブレット端末として構成されていることを特徴とする遠隔操船装置。
  2. 前記通信部は、少なくとも針路及び船速を前記検出情報として受信し、
    前記タッチパネルは、前記針路及び前記船速を少なくとも表示することを特徴とする請求項1に記載の遠隔操船装置。
  3. 前記通信部は、さらに電子海図を前記検出情報として受信し、
    前記タッチパネルは、前記電子海図をさらに表示することを特徴とする請求項2に記載の遠隔操船装置。
  4. 前記タッチパネルは、前記船舶の主機及び舵に関する操作情報を少なくとも受け付け、
    前記通信部は、前記船舶の主機及び舵に関する操作情報を前記船舶に無線送信することを特徴とする請求項2または3に記載の遠隔操船装置。
  5. 前記タッチパネルは、前記船舶のスラスタに関する操作情報を受け付け、
    前記通信部は、前記船舶のスラスタに関する操作情報を前記船舶にさらに無線送信することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の遠隔操船装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の遠隔操船装置と、
    前記船舶に備えられた無線アクセスポイントと、
    前記船舶の航行に関する複数の物理量を検出するセンサ部と、
    前記船舶の操船に関する複数の操作量を生成する操作制御部と、
    前記無線アクセスポイントと前記センサ部と前記操作制御部とを通信自在に接続する船内通信回線と
    を備えることを特徴とする遠隔操船システム。
JP2019032049A 2019-02-25 2019-02-25 遠隔操船装置及び遠隔操船システム Pending JP2020132095A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019032049A JP2020132095A (ja) 2019-02-25 2019-02-25 遠隔操船装置及び遠隔操船システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019032049A JP2020132095A (ja) 2019-02-25 2019-02-25 遠隔操船装置及び遠隔操船システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020132095A true JP2020132095A (ja) 2020-08-31

Family

ID=72262090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019032049A Pending JP2020132095A (ja) 2019-02-25 2019-02-25 遠隔操船装置及び遠隔操船システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020132095A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004019302A1 (ja) * 2002-08-26 2004-03-04 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co.,Ltd. 操船支援システム
JP2016074247A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 ヤマハ発動機株式会社 操船システム
JP2017088120A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 ヤマハ発動機株式会社 船舶の操船制御方法および船舶の操船制御システム
WO2017167884A1 (en) * 2016-03-31 2017-10-05 A.P. Møller - Mærsk A/S A method and system for operating one or more tugboats

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004019302A1 (ja) * 2002-08-26 2004-03-04 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co.,Ltd. 操船支援システム
JP2016074247A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 ヤマハ発動機株式会社 操船システム
JP2017088120A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 ヤマハ発動機株式会社 船舶の操船制御方法および船舶の操船制御システム
WO2017167884A1 (en) * 2016-03-31 2017-10-05 A.P. Møller - Mærsk A/S A method and system for operating one or more tugboats

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6336162B2 (ja) 改良した船舶操縦方法およびシステム
EP3486742B1 (en) System and method for controlling a position of a marine vessel near an object
CA3101609C (en) Method, device and apparatus for autonomous docking of marine vessel
EP3210878B1 (en) Vessel steering apparatus
US10126748B2 (en) Vessel display system and small vessel including the same
US10095232B1 (en) Station keeping methods
US9594375B2 (en) Heading control using multiple autopilots
US20210300517A1 (en) System and method for positioning a marine vessel
KR20090029233A (ko) 해양 선박의 제어와 관련된 개선
US9857794B1 (en) System for controlling position and speed of a marine vessel
JP2017088111A (ja) 船舶の操船制御方法および船舶の操船制御システム
JP6441014B2 (ja) セーリングヨットにおける追風帆走方向表示装置及びプログラム
WO2020069750A1 (en) Thruster assisted docking
JP2020132095A (ja) 遠隔操船装置及び遠隔操船システム
JPH1045095A (ja) ジョイスティック制御の予測位置表示装置
JP7417538B2 (ja) 制御目標生成装置及び操船制御装置
JPH08216989A (ja) 船舶の自動操船装置
US20220291688A1 (en) Watercraft auto-docking system and watercraft auto-docking method
US20240109627A1 (en) System for switching sensors when mooring to berth having roof
US20240174331A1 (en) Ship maneuvering device and ship
US20230294809A1 (en) Remote trolling motor steering control
US20240116619A1 (en) Steering system having steering angle correction function for single-propeller twin-rudder ship
JP7294255B2 (ja) 着岸航路生成方法
JP2023039659A (ja) 情報処理装置、操船支援システム
JPH0438635B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20190326

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220531

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221129