JP2023039659A - 情報処理装置、操船支援システム - Google Patents

情報処理装置、操船支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】十分に操船を支援することが可能な、情報処理装置を提供する。【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、本船の操船を支援する情報処理装置であって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記本船とは異なる支援船上の距離センサの出力信号、および前記支援船上の第1GNSS受信機の出力信号を取得する第1取得処理と、前記距離センサの出力信号、および前記第1GNSS受信機の出力信号に基づき、前記本船が航行する港湾内の海図データを生成する海図データ生成処理と、を実行する。【選択図】図1

Description

本開示は、情報処理装置、操船支援システムに関する。
従来から、操船を支援する情報処理装置が知られている。このような情報処理装置が、例えば、特許文献1の自動着岸装置で提案されている。特許文献1によれば、ユーザーが自動着岸を指示する前に、本船上のLiDARにより港湾内に位置する物体までの距離が予め計測され、この計測データに基づき、操船を支援する海図データが生成される。
特開2020-59403号公報
特許文献1の自動着岸装置では、本船が着岸する際に該本船から港湾内に位置する物体までの距離を計測し、この計測データに基づき海図データを生成する。しかし、このような場合、海図データの精度が、本船が着岸する際の観測状況に依存してしまい、十分に操船を支援できない場合があった。
そこで、本開示は、十分に操船を支援することが可能な、情報処理装置および操船支援システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る情報処理装置は、本船の操船を支援する情報処理装置であって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記本船とは異なる支援船上の距離センサの出力信号、および前記支援船上の第1GNSS受信機の出力信号を取得する第1取得処理と、前記距離センサの出力信号、および前記第1GNSS受信機の出力信号に基づき、前記本船が航行する港湾内の海図データを生成する海図データ生成処理と、を実行する。
上記課題を解決するために、本開示の他の態様に係る情報処理装置は、本船の操船を支援する情報処理装置であって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記本船とは異なる支援船上の距離センサの出力信号、および前記支援船上の第1GNSS受信機の出力信号に基づき生成された、前記本船が航行する港湾の海図データを取得する第2取得処理と、前記本船の形状データ、前記本船の方位データ、および前記本船上の第2GNSS受信機の出力信号を取得する第3取得処理と、前記海図データ、前記本船の形状データ、前記本船の方位データ、および前記第2GNSS受信機の出力信号に基づき、前記海図データに基づく海図画像上に現況の位置および方位の前記本船を示す本船図形を含む現況画像を生成する現況画像生成処理と、を実行する。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る操船支援システムは、上記他の態様に係る情報処理装置と、記支援船上の前記距離センサおよび前記第1GNSS受信機と、
前記本船上の前記第2GNSS受信機と、を備える。
本開示によれば、十分に操船を支援することが可能な、情報処理装置および操船支援システムを提供することができる。
本開示の一態様に係る操船支援システムを示すブロック図である。 本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバで利用される岸壁の形状データおよび第1GNSS信号を取得するために、支援船が港湾の沿岸を航行している様子を示す概略図である。 本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバにより生成される海図データの一例を示す概略図である。 本開示の一態様に係る操船支援システムにより操船を支援される本船が、港湾の沿岸を航行している様子を示す概略図である。 本開示の他の態様に係る情報処理装置としてのクライアントコンピュータにより生成される現況画像を含む操船支援画面の一例を示す概略図である。 本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバにより生成される海図データなどを複数の船舶で共有している様子を示す概略図である。 本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバにより実行される処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の他の態様に係る情報処理装置としてのクライアントコンピュータにより実行される処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の一態様に係る操船支援システムの第1変形例を示すブロック図である。 本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバの第1変形例により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の一態様に係る操船支援システムの第2変形例を示すブロック図である。
1.操船支援システム
図1は、本開示の一態様に係る操船支援システムを示すブロック図である。図1に示すように、本態様に係る操船支援システム5Aは、本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバ10a、本開示の他の態様に係る情報処理装置としてのクライアントコンピュータ10b、距離センサとしてのLiDAR60、第1GNSS受信機としてのアンテナ62、HDD70、方位計72、第2GNSS受信機としてのアンテナ74、ディスプレイ76、操作器77および推進装置78を備える。LiDAR60およびアンテナ62が、支援船Va上に配置され、HDD70、方位計72、アンテナ74、ディスプレイ76、操作器77および推進装置78が、支援船Vaとは異なる本船Vb上に配置される。クラウドサーバ10aは、支援船Va上のLiDAR60およびアンテナ62、ならびに本船Vb上のクライアントコンピュータ10bとインターネット回線、有線または無線など公知の通信装置でデータの送受信を行っても良い。クライアントコンピュータ10bは、本船Vb上のHDD70、方位計72、アンテナ74、ディスプレイ76、操作器77および推進装置78と有線または無線など公知の通信装置でデータの送受信を行っても良い。
図1に示すように、クラウドサーバ10aは、プロセッサ12aを備え、該プロセッサ12aは、第1取得部21、第2取得部22、海図データ生成部30、第1メモリとしてのメモリ32、受信部34および送信部36を含む。同図に示すように、クライアントコンピュータ10bは、プロセッサ12bを備え、該プロセッサ12bは、第3取得部23、第4取得部24、第5取得部25、第6取得部26、現況画像生成部としての操船支援画面生成部38、第2メモリとしてのメモリ39、送信部40、受信部42および制御部50を含む。
本明細書で開示する要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、および/または、それらの組み合わせ、を含む回路または処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路または回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット、または手段は、列挙された機能を実行するハードウエアであるか、または、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウエアである。ハードウエアは、本明細書に開示されているハードウエアであってもよいし、あるいは、列挙された機能を実行するようにプログラムまたは構成されているその他の既知のハードウエアであってもよい。ハードウエアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、またはユニットはハードウエアとソフトウエアの組み合わせであり、ソフトウエアはハードウエアおよび/またはプロセッサの構成に使用される。
図2は、本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバで利用される岸壁の形状データおよび第1GNSS信号を取得するために、支援船が港湾の沿岸を航行している様子を示す概略図である。図2に示すように、本態様では、まず、支援船Vaが、本船Vbが着岸する予定の港湾Hの沿岸を、本船Vbが着岸するよりも前に予め航行し、図3に示す海図データ80を生成するためのデータを取得する。図3は、本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバにより生成される海図データの一例を示す概略図である。
図3に示す海図データ80を生成するためのデータは、支援船Va上のLiDAR60の出力信号、および支援船Va上のアンテナ62の出力信号を含む。LiDAR60の出力信号は、該LiDAR60により検出される3次元の岸壁Qの形状データを含む。アンテナ62の出力信号は、該アンテナ62により人工衛星ASから受信される第1GNSS信号を含む。なお、ここでいう「GNSS」とは、Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システムのことである。本態様において、GNSSは、例えば、米国のGPS、日本のQZSS、ロシアのGLONASS、および欧州連合のGalileoなどの衛星測位システムのいずれかであっても良いし、これらの衛星測位システムのうちの複数を組み合わせたものであっても良い。また、図1、2、4、6では、それぞれ、人工衛星ASを1つのみ図示してあるが、アンテナ62より人工衛星ASを含む複数の人工衛星から第1GNSS信号が受信されても良いし、アンテナ74より該人工衛星ASを含む複数の人工衛星から第2GNSS信号が受信されても良い。図2に示すように、LiDAR60は、例えば、支援船Vaの船首、船尾、左舷および右舷にそれぞれに配置されても良い。同図に示すように、アンテナ62は、例えば、船橋の天井に立設されても良い。アンテナ62は、誤差10cm以下で測位可能な態様で第1GNSS信号を受信しても良い。
本態様では、クラウドサーバ10aにおいて、第1取得部21が、支援船Va上のLiDAR60により検出される3次元の岸壁Qの形状データを該LiDAR60から取得し、第2取得部22が、支援船Va上のアンテナ62により人工衛星ASから受信される第1GNSS信号を該アンテナ62から取得する。そして、本態様では、クラウドサーバ10aにおいて、海図データ生成部30が、第1取得部21により取得される3次元の岸壁Qの形状データ、および第2取得部22により取得される第1GNSS信号に基づき、図3に示す港湾Hの3次元の海図データ80を生成する。海図データ生成部30は、第1GNSS信号に含まれる支援船Vaの絶対的な位置データに基づき、3次元の岸壁Qの形状データに含まれる岸壁Qの相対的な位置データを絶対的な位置データに変換することで、図3に示す海図データ80を生成することができる。
本態様では、クラウドサーバ10aにおいて、メモリ32が、海図データ生成部30により生成された海図データ80を保存する。また、本態様では、クラウドサーバ10aにおいて、受信部34が、メモリ32に保存された海図データ80の送信を要求する第1要求信号として、本船Vb上の操作器77により入力を受け付けた操作指示を受信する。さらに、本態様では、クラウドサーバ10aにおいて、送信部36が、受信部34により受信された第1要求信号に基づき、メモリ32に保存された海図データ80を、クライアントコンピュータ10bの操船支援画面生成部38へと送信する。
図4は、本開示の一態様に係る操船支援システムにより操船を支援される本船が、港湾の沿岸を航行している様子を示す概略図である。図4に示すように、本態様では、クラウドサーバ10aの海図データ生成部30により港湾Hの海図データ80が生成されたあと、本船Vbが港湾Hに着岸するために該港湾Hの沿岸を航行する。ここで、本態様では、沿岸を航行する本船Vb上のHDD70が該本船Vbの形状データを予め記憶しており、また、該本船Vb上の方位計72が該本船Vbの方位データを検出する。さらに、本態様では、沿岸を航行する本船Vb上のアンテナ74が人工衛星ASから第2GNSS信号を受信する。本船Vbの形状データは、3次元であっても良いし、2次元であっても良い。図4に示すように、HDD70および方位計72は、例えば、本船Vbの船橋内に配置されても良い。同図に示すように、アンテナ74は、例えば、船橋の天井に立設されても良い。アンテナ74は、誤差10cm以下で測位可能な態様で第2GNSS信号を受信しても良い。
本態様では、図4に示すように、本船Vbが航行しているとき、クライアントコンピュータ10bにおいて、第3取得部23が、HDD70から本船Vbの形状データを取得し、第4取得部24が、方位計72から本船Vbの方位データを取得し、第5取得部25が、アンテナ74の出力信号として該アンテナ74から第2GNSS信号を取得する。また、本態様では、同図に示すように、本船Vbが航行しているとき、クライアントコンピュータ10bにおいて、第6取得部26が、クラウドサーバ10aから海図データ80を取得する。
本態様では、図4に示すように、本船Vbが航行しているとき、クライアントコンピュータ10bにおいて、操船支援画面生成部38が、第6取得部26により取得される3次元の海図データ80、第3取得部23により取得される本船Vbの形状データ、第4取得部24により取得される本船Vbの方位データ、および第5取得部25により取得される第2GNSS信号に基づき、図5に示すように、3次元の海図データ80に基づく2次元の海図画像104上に現況の位置および方位の本船Vbを示す本船図形106を含む2次元の現況画像102を生成する。図5は、本開示の他の態様に係る情報処理装置としてのクライアントコンピュータにより生成される現況画像を含む操船支援画面の一例を示す概略図である。
図5に示すように、操船支援画面生成部38は、上記のように生成される現況画像102に、メニュー切り替え部108を並列させることで、操船支援画面100を生成しても良い。メニュー切り替え部108は、ユーザーによる操作指示に基づき現況画像102を表示する現況ボタン110a、ユーザーによる操作指示に基づき本船Vb上の撮像装置により撮像される画像データを表示するモニタボタン110b、ユーザーによる操作指示に基づき航路計画を表示する航路計画ボタン110c、ユーザーによる操作指示に基づき操船指示を行う指示ボタン110d、およびユーザーによる操作指示に基づき通話を行う通話ボタン110eを含む。図5に示すように、現況ボタン110aが、ユーザーによる操作指示に基づき選択されると、現況画像102に並列して、本船Vbの船速、舵の方向および推力に係る情報の表示と非表示を切り替えるボタンなどが表示される。これにより、例えば、現況画像102上に所望する情報のみを表示することができるので、操船支援画面100上に表示される情報量を減らし、利便性を向上させることができる。
本態様では、クライアントコンピュータ10bにおいて、メモリ39が、操船支援画面生成部38により生成された操船支援画面100を保存する。また、本態様では、クライアントコンピュータ10bにおいて、受信部42が、現況画像102の送信を要求する第2要求信号として、本船Vb上の操作器77により入力を受け付けた操作指示を受信する。そして、本態様では、クライアントコンピュータ10bにおいて、送信部40が、受信部42により受信された操作指示に基づき、メモリ39に保存された操船支援画面100を、本船Vb上のディスプレイ76へと送信する。ディスプレイ76は、クライアントコンピュータ10bから受信した操船支援画面100を表示する。操作器77は、例えば、クラウドサーバ10aのメモリ32に保存された海図データ80の送信を要求する第1要求信号を該クラウドサーバ10aへと送信する操作指示の入力、クライアントコンピュータ10bのメモリ39に保存された操船支援画面100の送信を要求する第2要求信号を該クライアントコンピュータ10bへと送信する操作指示の入力、および、操船支援画面100の表示を切り替える操作指示の入力などをユーザーから受け付けても良い。操作器77は、例えば、ディスプレイ76に隣接して配置されても良い。
本態様では、クライアントコンピュータ10bにおいて、制御部50は、第6取得部26により取得される3次元の海図データ80、第3取得部23により取得される本船Vbの形状データ、第4取得部24により取得される本船Vbの方位データ、および第5取得部25により取得される第2GNSS信号に基づき、本船Vbの推進装置78の動作を自律的に制御する。
図6は、本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバにより生成される海図データなどを複数の船舶で共有している様子を示す概略図である。図6に示すように、例えば、海図データ80を、本船Vbの操船を支援するために用いるだけでなく、他船VA、VB、VCなどの操船を支援するために用いることもできる。ここで、例えば、他船VA、VB、VCは、それぞれ、本船Vb上のHDD70、方位計72、アンテナ74およびディスプレイ76などと同様の機器を備えていても良い。また、例えば、他船VAが上記港湾Hとは異なる他の港湾に着岸するために、上記と同様の態様で生成された該他の港湾の海図データを、本船Vb、他船VB、VCの操船を支援するために用いることもできる。他船VB、VCについても同じであるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。
2.クラウドサーバ10aによる処理の一例
図7に基づき、クラウドサーバ10aより実行される処理の一例について説明する。図7は、本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバにより実行される処理の一例を示すフローチャートである。
まず、支援船Va上のLiDAR60から港湾H内の岸壁Qの形状データを取得するステップS1-1が実行される。次に、支援船Va上のアンテナ62から第1GNSS信号を取得するステップS1-2が実行される。これらステップS1-1、S1-2が、第1取得処理に相当する。次に、ステップS1-1で取得した岸壁Qの形状データ、およびステップS1-2で取得した第1GNSS信号に基づき、海図データ80を生成するステップS1-3が実行される。このステップS1-3が、海図データ生成処理に相当する。
次に、ステップS1-3で生成した海図データ80をメモリ32に保存するステップS1-4が実行される。このステップS1-4が、海図データ保存処理に相当する。次に、メモリ32に保存された海図データ80の送信を要求する第1要求信号として、本船Vb上の操作器77により入力を受け付けた操作指示を受信したか否かを判定するステップS1-5が実行される。このステップS1-5が、第1判定処理に相当し、このステップS1-5で第1要求信号を受信する処理が、第1要求信号受信処理に相当する。最後に、ステップS1-5で受信した第1要求信号の受信状態に基づき、換言すれば、ステップS1-5で「YES」と判定した場合に、ステップS1-4でメモリ32に保存した海図データ80をクライアントコンピュータ10bへと送信するステップS1-6が実行される。このステップS1-6が、海図データ送信処理に相当する。なお、ステップS1-5で「NO」と判定した場合、第1要求信号を受信するまでステップS1-5を繰り返し実行する。
ステップS1-1、S1-2は、順序を入れ替えて実行されても良いし、並行して実行されても良い。ステップS1-3は、ステップS1-1、S1-2が実行されたあとで実行される。ステップS1-4は、ステップS1-3が実行されたあとで実行される。ステップS1-5は、ステップS1-1乃至S1-4と並行して実行されても良い。ステップS1-6は、ステップS1-4、S1-5が実行されたあとで実行される。
3.クライアントコンピュータ10bによる処理の一例
図8に基づき、クライアントコンピュータ10bより実行される処理の一例について説明する。図8は、本開示の他の態様に係る情報処理装置としてのクライアントコンピュータにより実行される処理の一例を示すフローチャートである。
まず、クラウドサーバ10aから海図データ80を取得するステップS2-1が実行される。このステップS2-1が、第2取得処理に相当する。次に、本船Vb上のHDD70から本船Vbの形状データを取得するステップS2-2が実行される。次に、本船Vb上の方位計72から本船Vbの方位データを取得するステップS2-3が実行される。次に、本船Vb上のアンテナ74から第2GNSS信号を取得するステップS2-4が実行される。これらステップS2-2乃至S2-4が、第3取得処理に相当する。
次に、ステップS2-1で取得した海図データ80、ステップS2-2で取得した本船Vbの形状データ、ステップS2-3で取得した本船Vbの方位データ、およびステップS2-4で取得した第2GNSS信号に基づき、現況画像102を含む操船支援画面100を生成するステップS2-5が実行される。このステップS2-5が、現況画像生成処理に相当する。
次に、ステップS2-5で生成した操船支援画面100をメモリ39に保存するステップS2-6が実行される。このステップS2-6が、現況画像保存処理に相当する。次に、メモリ39に保存された操船支援画面100の送信を要求する第2要求信号として、本船Vb上の操作器77により入力を受け付けた操作指示を受信したか否かを判定するステップS2-7が実行される。このステップS2-7が、第2判定処理に相当し、このステップS2-7で第2要求信号を受信する処理が、第2要求信号受信処理に相当する。次に、ステップS2-7で受信した第2要求信号の受信状態に基づき、換言すれば、ステップS2-7で「YES」と判定した場合に、ステップS2-6でメモリ39に保存した操船支援画面100を本船Vb上のディスプレイ76へと送信するステップS2-8が実行される。このステップS2-8が、現況画像送信処理に相当する。最後に、ステップS2-1で取得した海図データ80、ステップS2-2で取得した本船Vbの形状データ、ステップS2-3で取得した本船Vbの方位データ、およびステップS2-4で取得した第2GNSS信号に基づき、本船Vbの推進装置78の動作を自律的に制御するステップS2-9が実行される。このステップS2-9が、動作制御処理に相当する。なお、ステップS1-5で「NO」と判定した場合、第1要求信号を受信するまでステップS1-5を繰り返し実行する。
ステップS2-1は、図7に示すステップS1-6が実行されたあとで実行される。ステップS2-2乃至S2-4は、順序を入れ替えて実行されても良いし、並行して実行されても良い。また、ステップS2-2乃至S2-4は、図7に示す各ステップおよびステップS2-1が実行されるよりも前に実行されても良いし、同図に示す各ステップおよびステップS2-1と並行して実行されても良いし、同図に示す各ステップおよびステップS2-1が実行されたあとで実行されても良い。ステップS2-5は、ステップS2-1乃至S2-4が実行されたあとで実行される。ステップS2-6は、ステップS2-5が実行されたあとで実行される。ステップS2-7は、図7に示す各ステップ、およびステップS2-1乃至S2-6と並行して実行されても良い。ステップS2-8は、ステップS2-6、S2-7が実行されたあとで実行される。ステップS2-9は、ステップS2-1乃至S2-4が実行されたあとで実行される。
3.効果
3.1.クラウドサーバ10aによる効果
本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバ10aは、支援船Va上のLiDAR60により検出される港湾Hの岸壁Qの形状データ、および支援船Va上のアンテナ62により受信される第1GNSS信号に基づき、港湾Hの海図データ80を生成する。これにより、例えば、従来のように本船上のLiDARによる検出値に基づき海図データを生成する場合などと比較して、精確な海図データ80を生成することができる。例えば、比較的良好な観測状況のもと、支援船Vaが、本船Vbが着岸するよりも前に港湾Hの沿岸を予め航行し、LiDAR60により岸壁Qの形状データを検出し、アンテナ62により第1GNSS信号を受信することができる。したがって、例えば、従来のように本船Vb上のLiDARによる検出値に基づき海図データを生成する場合などと比較して、本船Vbが着岸するときの観測状況に依存せずに、海図データを生成するためのデータを取得することができる。これにより、例えば、従来のように本船上のLiDARによる検出値に基づき海図データを生成する場合などと比較して、精確な海図データ80を生成することができる。そして、この精確な海図データ80に基づき、十分に操船を支援することが可能となる。
本態様に係るクラウドサーバ10aは、海図データ80をメモリに32に保存し、メモリ32に保存した海図データ80の送信を要求する第1要求信号として操作器77により入力を受け付けた操作指示を受信し、受信した該操作指示に基づき、本開示の他の態様に係る情報処理装置としてのクライアントコンピュータ10bへの海図データ80の送信が要求されているか否かを判定するので、利便性を向上させることができる。なお、操船支援システム5Aが、操作器77などの第1要求信号を送信するための機器を備えず、クラウドサーバ10aがクライアントコンピュータ10bへの海図データ80の送信が要求されているか否かを判定しない場合であっても、クラウドサーバ10aは十分に本船Vbの操船を支援することができる。
本態様に係るクラウドサーバ10aは、上記のように海図データ80の送信が要求されているか否かを判定し、該海図データ80の送信が要求されていると判定したとき、該海図データ80をクライアントコンピュータ10bへと送信するので、利便性をさらに向上させることができる。なお、上記のように海図データ80の送信が要求されているか否かを判定せずに、該海図データ80をクライアントコンピュータ10bへと送信する場合であっても、クラウドサーバ10aは、十分に本船Vbの操船を支援することができる。このような場合、例えば、クラウドサーバ10aは、海図データ80をクライアントコンピュータ10bへと送信し続けても良い。
本態様では、支援船Va上の距離センサとしてLiDAR60により3次元の岸壁Qの形状データが検出されるので、例えば、他の距離センサにより2次元の岸壁Qの形状データが検出される場合などと比較して、いっそう精確な海図データ80を生成することができる。なお、このように海図データ80が生成されない場合であっても、十分に本船Vbの操船を支援することが可能となる。また、本態様では、第1GNSS受信機としてのアンテナ62の出力信号が、誤差10cm以下で測位可能な態様でアンテナ62により人工衛星ASから受信される第1GNSS信号を含むので、この第1GNSS信号などに基づき、いっそう精確な海図データ80を生成することができる。なお、このように海図データ80が生成されない場合であっても、十分に本船Vbの操船を支援することが可能となる。
本態様では、3次元の岸壁Qの形状データおよび第1GNSS信号に基づき、2次元の海図データ80が生成されるので、いっそう精確で見易い海図データ80を生成することができる。なお、このように海図データ80が生成されない場合であっても、十分に本船Vbの操船を支援することが可能となる。
3.2.クライアントコンピュータ10bによる効果
本開示の他の態様に係る情報処理装置としてのクライアントコンピュータ10bは、上記のようにクラウドサーバ10aで生成された海図データ80などを取得し、取得した海図データ80に基づく海図画像104上に本船図形106を含む現況画像102を生成する。これにより、例えば、従来のように本船上のLiDARによる検出値に基づき現況画像を生成する場合などと比較して、精確な現況画像102を生成することができる。そして、この精確な現況画像102に基づき、十分に操船を支援することが可能となる。
本態様に係るクライアントコンピュータ10bは、現況画像102をメモリに39に保存し、メモリ39に保存した海図データ80の送信を要求する第2要求信号として操作器77により入力を受け付けた操作指示を受信し、受信した第2要求信号に基づき、現況画像102を本船Vb上のディスプレイ76へと送信するので、利便性を向上させることができる。なお、操船支援システム5Aが、操作器77などの第2要求信号を送信するための機器を備えない場合であっても、クライアントコンピュータ10bは十分に本船Vbの操船を支援することができる。このような場合、例えば、クライアントコンピュータ10bは、現況画像102をディスプレイ76へと送信し続けても良い。
本態様では、第2GNSS受信機としてのアンテナ74の出力信号が、誤差10cm以下で測位可能な態様でアンテナ74により人工衛星ASから受信される第2GNSS信号を含むので、この第2GNSS信号などに基づき、いっそう精確な現況画像102を生成することができる。なお、第2GNSS受信機としてのアンテナ74の出力信号が、誤差10cm以下で測位可能な態様の第2GNSS信号を含まず、例えば他の態様の第2GNSS信号を含むような場合であっても、十分に本船Vbの操船を支援することが可能となる。
本態様では、海図データ80、本船Vbの形状データ、本船Vbの方位データ、および第2GNSS信号に基づき、本船Vbの推進装置78の動作が自律的に制御されるので、いっそう十分に本船Vbの操船を支援することが可能となる。なお、このように推進装置78の動作が自律的に制御されない場合であっても、十分に本船Vbの操船を支援することが可能となる。
4.変形例
上記説明から、当業者にとっては、本開示の多くの改良や他の態様が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本開示を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本開示の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
4.1.第1変形例
図9は、本開示の一態様に係る操船支援システムの第1変形例を示すブロック図である。本変形例係る操船支援システム5Bは、上記したクラウドサーバ10aに設けられるメモリ32、受信部34および送信部36を除く全ての構成、および、上記したクライアントコンピュータ10bに設けられる第6取得部26を除く全ての構成を含むクラウドサーバ10cを備え、上記したクライアントコンピュータ10bを備えないことを除き、上記した操船支援システム5Aと同じ構造である。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図9に示すように、本変形例に係る情報処理装置としてのクラウドサーバ10cは、プロセッサ12cを備える。そして、該プロセッサ12cが、第1取得部21、第2取得部22、第3取得部23、第4取得部24、第5取得部25、海図データ生成部30、メモリ39、送信部40、受信部42、および制御部50を備える。このようなクラウドサーバ10cであっても、十分に本船Vbの操船を支援することができる。
本変形例では、上記で説明した態様とは異なり、クラウドサーバ10cにおいて、海図データ生成部30で生成された海図データ80が、操船支援画面生成部38に直接送信される。したがって、本変形例では、上記で説明した態様とは異なり、海図データ保存処理、第1要求信号受信処理および第2取得処理が実行されない。この点を除き、本変形に係るクラウドサーバ10cにより実行される処理は、上記で図7に基づき説明したクラウドサーバ10aにより実行される処理を実行したあとで、上記で図8に基づき説明したクライアントコンピュータ10bにより実行される処理を実行するものである。
図10に基づき、クラウドサーバ10cより実行される処理の一例について説明する。図10は、本開示の一態様に係る情報処理装置としてのクラウドサーバの第1変形例により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
まず、支援船Va上のLiDAR60から港湾H内の岸壁Qの形状データを取得するステップS3-1が実行される。次に、支援船Va上のアンテナ62から第1GNSS信号を取得するステップS3-2が実行される。これらステップS3-1、S3-2が、第1取得処理に相当する。次に、ステップS3-1で取得した岸壁Qの形状データ、およびステップS3-2で取得した第1GNSS信号に基づき、海図データ80を生成するステップS3-3が実行される。このステップS3-3が、海図データ生成処理に相当する。次に、ステップS3-3で生成した海図データ80を操船支援画面100へと送信するステップS3-4が実行される。このステップS3-4が、海図データ送信処理に相当する。
次に、本船Vb上のHDD70から本船Vbの形状データを取得するステップS3-5が実行される。次に、本船Vb上の方位計72から本船Vbの方位データを取得するステップS3-6が実行される。次に、本船Vb上のアンテナ74から第2GNSS信号を取得するステップS3-7が実行される。これらステップS3-5乃至S3-7が、第3取得処理に相当する。
次に、ステップS3-5で取得した海図データ80、ステップS3-6で取得した本船Vbの形状データ、ステップS3-6で取得した本船Vbの方位データ、およびステップS3-7で取得した第2GNSS信号に基づき、現況画像102を含む操船支援画面100を生成するステップS3-8が実行される。このステップS3-8が、現況画像生成処理に相当する。
次に、ステップS3-5で生成した操船支援画面100をメモリ39に保存するステップS3-9が実行される。このステップS3-9が、現況画像保存処理に相当する。次に、メモリ39に保存された操船支援画面100の送信を要求する第2要求信号として、本船Vb上の操作器77により入力を受け付けた操作指示を受信したか否かを判定するステップS3-10が実行される。このステップS3-10が、第2判定処理に相当し、このステップS3-10で第2要求信号を受信する処理が、第2要求信号受信処理に相当する。次に、ステップS3-10で受信した第2要求信号の受信状態に基づき、換言すれば、ステップS3-10で「YES」と判定した場合に、ステップS3-9でメモリ39に保存した操船支援画面100を本船Vb上のディスプレイ76へと送信するステップS3-11が実行される。このステップS3-11が、現況画像送信処理に相当する。最後に、ステップS3-3で生成した海図データ80、ステップS3-5で取得した本船Vbの形状データ、ステップS3-6で取得した本船Vbの方位データ、およびステップS3-7で取得した第2GNSS信号に基づき、本船Vbの推進装置78の動作を自律的に制御するステップS3-12が実行される。このステップS2-9が、動作制御処理に相当する。なお、ステップS3-10で「NO」と判定した場合、第2要求信号を受信するまでステップS3-10を繰り返し実行する。
ステップS3-1、S3-2は、順序を入れ替えて実行されても良いし、並行して実行されても良い。ステップS3-3は、ステップS3-1、S3-2が実行されたあとで実行される。ステップS3-4は、ステップS3-3が実行されたあとで実行される。ステップS3-5乃至S3-7は、順序を入れ替えて実行されても良いし、並行して実行されても良い。また、ステップS3-5乃至S3-7は、ステップS3-1乃至S3-4が実行されるよりも前に実行されても良いし、ステップS3-1乃至S3-4と並行して実行されても良いし、ステップS3-1乃至S3-4が実行されたあとで実行されても良い。ステップS3-8は、ステップS3-4乃至S3-7が実行されたあとで実行される。ステップS3-9は、ステップS3-8が実行されたあとで実行される。ステップS3-10は、ステップS3-1乃至S3-9と並行して実行されても良い。ステップS3-11は、ステップS3-9、S3-10が実行されたあとで実行される。ステップS3-12は、ステップS3-4乃至S3-7が実行されたあとで実行される。
4.2.第2変形例
図11は、本開示の一態様に係る操船支援システムの第2変形例を示すブロック図である。本変形例に係る操船支援システム5Cは、図9、10に基づき説明したクラウドサーバ10cの代わりに該クラウドサーバ10cと同様の構造を有し、同様の処理を実行するコンピュータ10dを備え、該コンピュータ10dが本船Vb上に配置されることを除き、上記した操船支援システム5Bと同じ構造である。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図11に示すように、本変形例に係る情報処理装置としてのコンピュータ10dは、本船Vb上に配置される。コンピュータ10dは、プロセッサ12dを備える。そして、該プロセッサ12dが、第1取得部21、第2取得部22、第3取得部23、第4取得部24、第5取得部25、海図データ生成部30、メモリ39、送信部40、受信部42、および制御部50を備える。このようなコンピュータ10dであっても、十分に本船Vbの操船を支援することができる。
4.3.他の変形例
上記態様では、クライアントコンピュータ10bが、本船Vb上に配置される場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、クライアントコンピュータ10bは、例えば、支援船Va上に配置されても良いし、港湾Hの岸壁Q上に配置されても良いし、岸壁Qの遠隔地に配置されても良いし、またはその他の場所に配置されても良い。
上記態様および変形例では、支援船Va上の距離センサとしてLiDAR60が設けられる場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、支援船Va上の距離センサは、LiDAR60以外の光センサであっても良いし、ミリ波センサであっても良いし、または超音波センサであっても良い。或いは、距離センサは、カメラにより撮像した画像データに基づき、岸壁Qまでの距離を検出するものであっても良い。また、支援船Vaは、例えば、上記のような各種の距離センサを複数含んでも良い。
上記態様および変形例では、岸壁Qの形状データが3次元であり、海図データ生成処理において、3次元の岸壁Qの形状データおよび第1GNSS信号に基づき、2次元の海図データ80が生成される場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、例えば、岸壁Qの形状データが2次元であり、この2次元の岸壁Qの形状データなどから、2次元の海図データ80が生成されても良いし、或いは、岸壁Qの形状データが3次元であり、この3次元の岸壁Qの形状データなどから、3次元の海図データ80が生成されても良い。
上記態様および変形例では、本船Vbの形状データが、本船Vb上のHDD70に予め記憶されている場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、本船Vbの形状データは、本船Vb以外の場所に配置されたHDDに予め記憶されていても良いし、SSDおよびその他の記憶装置に予め記憶されていても良い。そして、第3取得部23は、HDD70以外の記憶装置に予め記憶されている本船Vbの形状データを、該記憶装置から取得しても良い。或いは、本船Vbの形状データは、記憶装置に予め記憶されているのではなく、例えば、第3取得部23に送信する際に生成されても良い。
上記態様および変形例では、本船Vbの方位データが、本船Vb上の方位計72により検出される場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、本船Vbの方位データは、例えば、人工衛星ASにより撮像された画像データなどに基づき検出されても良いし、或いは、その他の態様で検出されても良い。そして、第4取得部24が、方位計72以外の装置により検出された本船Vbの方位データを該装置から取得しても良い。
上記態様および変形例では、第1GNSS受信機としてのアンテナ62が、誤差10cm以下で測位可能な態様で人工衛星ASから第1GNSS信号を受信する場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、第1GNSS受信機が、誤差10cm以下で測位可能な態様以外で人工衛星ASから第1GNSS信号を受信しても良い。そして、第2取得部22が、この第1GNSS信号を第1GNSS受信機から取得しても良い。なお、第2GNSS受信機としてのアンテナ74、および第5取得部25についても同様であるため、ここではその説明を繰り返さない。
上記態様および変形例では、海図データ80、本船Vbの形状データ、本船Vbの方位データ、および第2GNSS信号に基づき、本船Vbの推進装置78の動作が制御部50により自律的に制御される場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、例えば、クライアントコンピュータ10bおよびクラウドサーバ10cが、それぞれ、制御部50を備えず、本船Vbの推進装置78の動作が自律的に制御されなくても良い、このような場合、例えば、操作器77により入力を受け付けた操作指示に基づき、推進装置78の動作が手動で制御されても良い。
上記態様および変形例では、海図データ80および現況画像102などに基づき操船支援画面100が生成され、この操船支援画面100が、メモリ39に保存されたあと、本船Vb上のディスプレイ76に送信される場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、操船支援画面100を生成しなくても良い。このような場合、海図データ80自体が、メモリ32に保存されたあと、本船Vb上のディスプレイ76に送信されても良いし、或いは、現況画像102自体が、メモリ39に保存されたあと、本船Vb上のディスプレイ76に送信されても良い。
上記態様および変形例で説明した支援船Vaは、距離センサおよび第1GNSS受信機を備えるのであれば、運搬船、漁船およびその他の船舶であっても良い。同様に、本船Vbは、第2GNSS受信機を備えるのであれば、運搬船、漁船およびその他の船舶であっても良い。
上記第1変形例では、クラウドサーバ10cにおいて、海図データ生成部30で生成された海図データ80が、操船支援画面生成部38に直接送信される場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、クラウドサーバ10cが、上記態様に係るクラウドサーバ10aと同様に、メモリ32を備え、このメモリ32に海図データ80を保存し、第1要求信号に基づき、メモリ32に保存された海図データ80を操船支援画面生成部38へと送信しても良い。上記第2変形例に係るコンピュータ10dについても同様であるため、ここではその説明を繰り返さない。
5.まとめ
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る情報処理装置は、本船の操船を支援する情報処理装置であって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記本船とは異なる支援船上の距離センサの出力信号、および前記支援船上の第1GNSS受信機の出力信号を取得する第1取得処理と、前記距離センサの出力信号、および前記第1GNSS受信機の出力信号に基づき、前記本船が航行する港湾内の海図データを生成する海図データ生成処理と、を実行する。
上記構成によれば、支援船上の距離センサの出力信号、および支援船上の第1GNSS受信機の出力信号に基づき、港湾内の海図データを生成するので、精確な海図データを生成することができる。そして、この精確な海図データに基づき、十分に操船を支援することが可能となる。
第1メモリをさらに備え、前記プロセッサは、前記海図データを前記第1メモリに保存する海図データ保存処理と、前記第1メモリに保存された前記海図データの送信を要求する第1要求信号を受信する第1要求信号受信処理と、前記第1要求信号の受信状態に基づき、前記第1メモリに保存された前記海図データの送信が要求されているか否かを判定する第1判定処理と、をさらに実行しても良い。
上記構成によれば、利便性が向上する。なお、上記構成を備えなくても、十分に操船を支援することが可能である。
前記プロセッサは、前記第1判定処理において、前記第1メモリに保存された前記海図データの送信が要求されていると判定したとき、前記海図データに基づく海図画像上に現況の位置および方位の前記本船を示す本船図形を含む現況画像を生成する現況画像生成部、または前記本船上のディスプレイへと、前記第1要求信号に基づき、前記海図データを送信する海図データ送信処理と、をさらに実行しても良い。
上記構成によれば、利便性がさらに向上する。なお、上記構成を備えなくても、十分に操船を支援することが可能である。
前記距離センサは、LiDARを含み、前記距離センサの出力信号は、前記LiDARにより検出される岸壁の形状データを含み、前記第1GNSS受信機の出力信号は、誤差10cm以下で測位可能な態様で前記第1GNSS受信機により人工衛星から受信される第1GNSS信号を含み、前記プロセッサは、前記海図データ生成処理において、前記岸壁の形状データおよび前記第1GNSS信号に基づき、前記海図データを生成しても良い。
上記構成によれば、いっそう精確な海図データを生成することができる。なお、上記構成を備えなくても、十分に操船を支援することが可能である。
前記岸壁の形状データは3次元であり、前記プロセッサは、前記海図データ生成処理において、3次元の前記岸壁の形状データおよび前記第1GNSS信号に基づき、3次元または2次元の前記海図データを生成しても良い。
上記構成によれば、いっそう精確で見易い海図データを生成することができる。なお、上記構成を備えなくても、十分に操船を支援することが可能である。
上記課題を解決するために、本開示の他の態様に係る情報処理装置は、本船の操船を支援する情報処理装置であって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記本船とは異なる支援船上の距離センサの出力信号、および前記支援船上の第1GNSS受信機の出力信号に基づき生成された、前記本船が航行する港湾の海図データを取得する第2取得処理と、前記本船の形状データ、前記本船の方位データ、および前記本船上の第2GNSS受信機の出力信号を取得する第3取得処理と、前記海図データ、前記本船の形状データ、前記本船の方位データ、および前記第2GNSS受信機の出力信号に基づき、前記海図データに基づく海図画像上に現況の位置および方位の前記本船を示す本船図形を含む現況画像を生成する現況画像生成処理と、を実行する。
上記構成によれば、本船とは異なる支援船上の距離センサの出力信号、および前記支援船上の第1GNSS受信機の出力信号に基づき生成された、前記本船が航行する港湾の海図データなどに基づき、現況画像を生成するので、精確な現況画像を生成することができる。そして、この精確な現況画像に基づき、十分に操船を支援することが可能となる。
第2メモリをさらに備え、前記プロセッサは、前記現況画像を前記第2メモリに保存する現況画像保存処理と、前記第2メモリに保存された前記現況画像の送信を要求する第2要求信号を受信する第2要求信号受信処理と、前記第2要求信号の受信状態に基づき、前記第2メモリに保存された前記現況画像の送信が要求されているか否かを判定する第2判定処理と、前記第2判定処理において、前記第2メモリに保存された前記現況画像の送信が要求されていると判定したとき、前記現況画像を前記本船上のディスプレイへと送信する現況画像送信処理と、をさらに実行しても良い。
上記構成によれば、利便性が向上する。なお、上記構成を備えなくても、十分に操船を支援することが可能である。
前記第2GNSS受信機の出力信号は、誤差10cm以下で測位可能な態様で前記第2GNSS受信機により人工衛星から受信される第2GNSS信号を含み、前記プロセッサは、前記現況画像生成処理において、前記海図データ、前記本船の形状データ、前記本船の方位データ、および前記第2GNSS信号に基づき、前記現況画像を生成しても良い。
上記構成によれば、いっそう精確な現況画像を生成することができる。なお、上記構成を備えなくても、十分に操船を支援することが可能である。
前記プロセッサは、前記海図データ、前記本船の形状データ、前記本船の方位データ、および前記第2GNSS受信機の出力信号に基づき、前記本船の推進装置の動作を自律的に制御する動作制御処理をさらに実行しても良い。
上記構成によれば、いっそう十分に操船を支援することが可能となる。なお、上記構成を備えなくても、十分に操船を支援することが可能である。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る操船支援システムは、上記他の態様に係る情報処理装置と、前記支援船上の前記距離センサおよび前記第1GNSS受信機と、前記本船上の前記第2GNSS受信機と、を備える。
上記構成によれば、上記他の態様に係る情報処理装置を備えるので、十分に操船を支援することが可能となる。
5A、5B 操船支援システム
10a、10c クラウドサーバ
10b クライアントコンピュータ
12a-12c プロセッサ
21 第1取得部
22 第2取得部
23 第3取得部
24 第4取得部
25 第5取得部
26 第6取得部
30 海図データ生成部
34、42 受信部
36、40 送信部
38 操船支援画面生成部
50 制御部
60 LiDAR
62、74 アンテナ
70 HDD
72 方位計
76 ディスプレイ
77 操作器
78 推進装置
80 海図データ
100 操船支援画面
102 現況画像
104 海図画像
106 本船図形
108 メニュー切り替え部
110a-110e 切り替えボタン
AS 人工衛星
Q 岸壁
H 港湾
Va 支援船
Vb 本船
VA-VC 他船

Claims (10)

  1. 本船の操船を支援する情報処理装置であって、
    プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    前記本船とは異なる支援船上の距離センサの出力信号、および前記支援船上の第1GNSS受信機の出力信号を取得する第1取得処理と、
    前記距離センサの出力信号、および前記第1GNSS受信機の出力信号に基づき、前記本船が航行する港湾内の海図データを生成する海図データ生成処理と、
    を実行する、情報処理装置。
  2. 第1メモリをさらに備え、
    前記プロセッサは、
    前記海図データを前記第1メモリに保存する海図データ保存処理と、
    前記第1メモリに保存された前記海図データの送信を要求する第1要求信号を受信する第1要求信号受信処理と、
    前記第1要求信号の受信状態に基づき、前記第1メモリに保存された前記海図データの送信が要求されているか否かを判定する第1判定処理と、
    をさらに実行する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記プロセッサは、前記第1判定処理において、前記第1メモリに保存された前記海図データの送信が要求されていると判定したとき、前記海図データに基づく海図画像上に現況の位置および方位の前記本船を示す本船図形を含む現況画像を生成する現況画像生成部、または前記本船上のディスプレイへと前記海図データを送信する海図データ送信処理をさらに実行する、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記距離センサは、LiDARを含み、
    前記距離センサの出力信号は、前記LiDARにより検出される岸壁の形状データを含み、
    前記第1GNSS受信機の出力信号は、誤差10cm以下で測位可能な態様で前記第1GNSS受信機により人工衛星から受信される第1GNSS信号を含み、
    前記プロセッサは、前記海図データ生成処理において、前記岸壁の形状データおよび前記第1GNSS信号に基づき、前記海図データを生成する、請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記岸壁の形状データは3次元であり、
    前記プロセッサは、前記海図データ生成処理において、3次元の前記岸壁の形状データおよび前記第1GNSS信号に基づき、3次元または2次元の前記海図データを生成する、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 本船の操船を支援する情報処理装置であって、
    プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    前記本船とは異なる支援船上の距離センサの出力信号、および前記支援船上の第1GNSS受信機の出力信号に基づき生成された、前記本船が航行する港湾の海図データを取得する第2取得処理と、
    前記本船の形状データ、前記本船の方位データ、および前記本船上の第2GNSS受信機の出力信号を取得する第3取得処理と、
    前記海図データ、前記本船の形状データ、前記本船の方位データ、および前記第2GNSS受信機の出力信号に基づき、前記海図データに基づく海図画像上に現況の位置および方位の前記本船を示す本船図形を含む現況画像を生成する現況画像生成処理と、
    を実行する、情報処理装置。
  7. 第2メモリをさらに備え、
    前記プロセッサは、
    前記現況画像を前記第2メモリに保存する現況画像保存処理と、
    前記第2メモリに保存された前記現況画像の送信を要求する第2要求信号を受信する第2要求信号受信処理と、
    前記第2要求信号の受信状態に基づき、前記第2メモリに保存された前記現況画像の送信が要求されているか否かを判定する第2判定処理と、
    前記第2判定処理において、前記第2メモリに保存された前記現況画像の送信が要求されていると判定したとき、前記現況画像を前記本船上のディスプレイへと送信する現況画像送信処理と、
    をさらに実行する、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記第2GNSS受信機の出力信号は、誤差10cm以下で測位可能な態様で前記第2GNSS受信機により人工衛星から受信される第2GNSS信号を含み、
    前記プロセッサは、前記現況画像生成処理において、前記海図データ、前記本船の形状データ、前記本船の方位データ、および前記第2GNSS信号に基づき、前記現況画像を生成する、請求項6または7に記載の情報処理装置。
  9. 前記プロセッサは、前記海図データ、前記本船の形状データ、前記本船の方位データ、および前記第2GNSS受信機の出力信号に基づき、前記本船の推進装置の動作を自律的に制御する動作制御処理をさらに実行する、請求項6乃至8のいずれかに記載の情報処理装置。
  10. 請求項6乃至9のいずれかに記載の情報処理装置と、
    前記支援船上の前記距離センサおよび前記第1GNSS受信機と、
    前記本船上の前記第2GNSS受信機と、を備える、操船支援システム。
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