JP6439499B2 - 医療用針 - Google Patents
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Description
針体10は、針管12および尖鋭な針先11を有し、図1および図2に示す初期状態の医療用針100において針先11は針孔22より突出して設けられている。針体10の誤穿刺を防止するため、初期状態の針体10の針先11にチューブ状などに形成されたキャップ(図示せず)を装着して針先11を保護してもよい。ただし、初期状態において針先11が針孔22から突出せず、医療用針100を手技に供する際に針先11を前進させて針孔22より突出させることを排除するものではない。
そして、図9および図10に示すように、引き上げられた針体10および連結機構50をベース部20に対して上記一方側(後方側)に倒すことにより、針先保護部材70が回動部74を中心に回動し、保護部72は針先11の近傍に配置された状態で針先11とともにベース部20に対して移動する。これにより、図9および図10に示す横倒状態で、保護部72は針先11に沿って傾斜および上昇し、保護部72は使用者や廃棄作業者の指先が針先11に接触することを防止し続けることができる。
一方、図4に示すように、針管12の基端側は自然状態で90度よりも鋭角に屈曲している。具体的には、針体10は針支持部40の先端部(遠位部)の近傍において75度以上85度以下の屈曲角度θで屈曲している。針管12の基端側の屈曲部を基端屈曲部と呼称する。
図2に示すように、針先11(先端屈曲部)は針管12から近位側(図中、右方)に向かって屈曲している。針先11(先端屈曲部)の形成幅Wは、針管12(ただし基端屈曲部を除く)の伸長方向(図中、上下方向)に延在するとともに針先11に外接する円筒の直径である。この形成幅Wは、針管12の外径の1倍以上、2倍未満が好ましい。すなわち、針先11が針管12の直径内で偏心テーパー状に先細に形成された針体10の場合、針先11の形成幅Wは針管12の外径と等しくなる。そして、本実施形態の針体10のように針先11が針管12から径方向の一方側に屈曲しているヒューバー針の場合、針先11の形成幅Wは針管12の外径よりも大きくなる。
図7は針体10と針先保護部材70と連結機構50との係合状態を示す下面図であり、図8はこれらを互いに分離した組立下面図である。針体10、針先保護部材70および連結機構50は、図8に矢印で示す方向に互いに組み合わされて、図7に示す係合状態となる。図7および図8では、連結機構50の折畳片53、針体10および針先保護部材70のみを図示する。折畳片53の下端にはヒンジ部57および境界部64が形成されている。境界部64の先端に一体形成されている蓋部60は図示を省略している。図7および図8は、針体10の針管12が延在する下方側からこれらを目視した図である。医療用針100の基端側(後方)は図7の上方にあたり、医療用針100の幅方向は図7の左右方向にあたる。
針先11の形成幅Wとは、上述のように、針管12(ただし基端屈曲部を除く)の伸長方向(図2における上下方向)に延在するとともに針先11に外接する円筒の直径である。
(1)針孔を有するベース部と、針管および尖鋭な針先を有し、前記針先が前記針孔より突出して設けられる針体と、前記針体の一方側に配置され、一端が前記ベース部に接続され他端が前記針管に接続され、前記針体を前記ベース部に対して引き上げ可能に連結する連結機構と、前記ベース部に対して引き上げられた前記針体の前記針先の近傍に配置される保護部、および回動部を有する針先保護部材と、を備え、前記連結機構の前記一端は、前記ベース部における前記針孔よりも前記一方側に偏移した位置に接続されており、引き上げられた前記針体および前記連結機構を前記ベース部に対して前記一方側に倒すことにより、前記針先保護部材が前記回動部を中心に回動し、前記保護部は前記針先の近傍に配置された状態で前記針先とともに前記ベース部に対して移動することを特徴とする医療用針。
(2)前記回動部が、前記保護部の前記一方側に偏移して形成されている上記(1)に記載の医療用針。
(3)前記連結機構の前記一端は前記ベース部に対して回動可能に取り付けられた揺動軸であり、前記回動部が前記連結機構の前記揺動軸と同軸に設けられている上記(1)または(2)に記載の医療用針。
(4)前記ベース部は、前記揺動軸を中心とする円弧状の案内部を有し、前記針先保護部材は、前記回動部を中心に回転するときに前記案内部に係合して案内される係合部を有する上記(3)に記載の医療用針。
(5)円弧状の前記案内部の中心角は、引き上げられた前記針体に沿って前記連結機構が起立する起立状態から前記連結機構が前記一方側に倒された横倒状態まで遷移しうる角度と略等しい上記(4)に記載の医療用針。
(6)前記連結機構は、互いに折り畳み可能に連結された複数の折畳片を備え、前記折畳片が互いに折り畳まれた折畳状態から前記折畳片が互いに展開した展開状態に遷移可能であり、前記針体を前記ベース部から引き上げて前記連結機構が前記折畳状態から前記展開状態に遷移することに連動して、前記連結機構は前記一端で軸回動して前記起立状態となる上記(5)に記載の医療用針。
(7)前記保護部は、引き上げられた前記針体の前記針先と係合し、前記針体を前記一方側に倒すことにより前記針先保護部材は前記針先に付勢されて前記回動部を中心に回動する上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の医療用針。
(8)前記針先保護部材は、前記針体を挿通する挿通孔と、前記一方側に対する交差方向に延在するとともに前記挿通孔と連通するスリット部と、を有する上記(1)から(7)のいずれか一項に記載の医療用針。
(9)前記針体は、前記針先が偏心したヒューバー針であり、前記スリット部の幅寸法は、前記針管の太さよりも小さく、前記挿通孔の直径は、前記針管の太さよりも大きくかつ前記針先の形成幅と略等しい上記(8)に記載の医療用針。
(10)被験者の体表に当接させて用いられる平板状または湾曲板状の当接部を更に備え、前記ベース部は、前記当接部に係止されているとともに、前記当接部の上面に重なる押さえ片を有する上記(1)から(9)のいずれか一項に記載の医療用針。
(11)前記当接部は前記ベース部を該当接部に向かって保持するロック部を有し、前記押さえ片は前記ベース部に一体形成されている上記(10)に記載の医療用針。
(12)前記押さえ片と前記ベース部とが、上下方向の少なくとも一方に向かって屈曲自在に形成された易屈曲部を介して接続されている上記(10)または(11)に記載の医療用針。
(13)前記押さえ片の少なくとも上面に凹凸部が形成されている上記(10)から(12)のいずれか一項に記載の医療用針。
11 針先
12 針管
20 ベース部
21a,21b ベース半体
22 針孔
23 下端開口
24 上端開口
25 凹部
26 底面
27 軸受穴
28 係合突片
29 突条部
30 当接部
32 取付孔
34 ロック部
36 切込部
40 針支持部
46 送液チューブ
48 架橋部
50 連結機構
53,54 折畳片
55 内側軸
57 ヒンジ部
59 上端ヒンジ
60 蓋部
64 境界部
68 保持部
70 針先保護部材
72 保護部
74 回動部
76 係合部
77 挿通孔
78 スリット部
80 案内部
84 押さえ片
86 易屈曲部
88 凹凸部
100 医療用針
θ 屈曲角度
φ 角度
φ1 最大倒れ角度
φ2 中心角
W 形成幅
Claims (13)
- 針孔を有するベース部と、
針管および尖鋭な針先を有し、前記針先が前記針孔より突出して設けられる針体と、
前記針体の一方側に配置され、一端が前記ベース部に接続され他端が前記針管に接続され、前記針体を前記ベース部に対して引き上げ可能に連結する連結機構と、
前記ベース部に対して引き上げられた前記針体の前記針先の近傍に配置される保護部、および回動部を有する針先保護部材と、を備え、
前記連結機構の前記一端は、前記ベース部における前記針孔よりも前記一方側に偏移した位置に接続されており、
引き上げられた前記針体および前記連結機構を前記ベース部に対して前記一方側に倒すことにより、前記針先保護部材が前記回動部を中心に回動し、前記保護部は前記針先の近傍に配置された状態で前記針先とともに前記ベース部に対して移動することを特徴とする医療用針。 - 前記回動部が、前記保護部の前記一方側に偏移して形成されている請求項1に記載の医療用針。
- 前記連結機構の前記一端は前記ベース部に対して回動可能に取り付けられた揺動軸であり、前記回動部が前記連結機構の前記揺動軸と同軸に設けられている請求項1または2に記載の医療用針。
- 前記ベース部は、前記揺動軸を中心とする円弧状の案内部を有し、
前記針先保護部材は、前記回動部を中心に回転するときに前記案内部に係合して案内される係合部を有する請求項3に記載の医療用針。 - 円弧状の前記案内部の中心角は、引き上げられた前記針体に沿って前記連結機構が起立する起立状態から前記連結機構が前記一方側に倒された横倒状態まで遷移しうる角度と略等しい請求項4に記載の医療用針。
- 前記連結機構は、互いに折り畳み可能に連結された複数の折畳片を備え、前記折畳片が互いに折り畳まれた折畳状態から前記折畳片が互いに展開した展開状態に遷移可能であり、
前記針体を前記ベース部から引き上げて前記連結機構が前記折畳状態から前記展開状態に遷移することに連動して、前記連結機構は前記一端で軸回動して前記起立状態となる請求項5に記載の医療用針。 - 前記保護部は、引き上げられた前記針体の前記針先と係合し、前記針体を前記一方側に倒すことにより前記針先保護部材は前記針先に付勢されて前記回動部を中心に回動する請求項1から6のいずれか一項に記載の医療用針。
- 前記針先保護部材は、前記針体を挿通する挿通孔と、前記一方側に対する交差方向に延在するとともに前記挿通孔と連通するスリット部と、を有する請求項1から7のいずれか一項に記載の医療用針。
- 前記針体は、前記針先が偏心したヒューバー針であり、
前記スリット部の幅寸法は、前記針管の太さよりも小さく、
前記挿通孔の直径は、前記針管の太さよりも大きくかつ前記針先の形成幅と略等しい請求項8に記載の医療用針。 - 被験者の体表に当接させて用いられる平板状または湾曲板状の当接部を更に備え、
前記ベース部は、前記当接部に係止されているとともに、前記当接部の上面に重なる押さえ片を有する請求項1から9のいずれか一項に記載の医療用針。 - 前記当接部は前記ベース部を該当接部に向かって保持するロック部を有し、前記押さえ片は前記ベース部に一体形成されている請求項10に記載の医療用針。
- 前記押さえ片と前記ベース部とが、上下方向の少なくとも一方に向かって屈曲自在に形成された易屈曲部を介して接続されている請求項10または11に記載の医療用針。
- 前記押さえ片の少なくとも上面に凹凸部が形成されている請求項10から12のいずれか一項に記載の医療用針。
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