JP2013138853A - 医療用針安全装置 - Google Patents

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JP2013138853A
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Masayuki Morita
将之 森田
Masatoshi Watanabe
正年 渡邉
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Kawasumi Laboratories Inc
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Abstract

【課題】 血液等で汚染された尖った先端が、装置下部から偶発的に飛び出すことがない医療用針安全装置を提供する。
【解決手段】シールド部材(3)を備え、当該シールド部材は、シールドハブ(35)と、シールド部材接続ハブ(40H)と、脚部(31・32)とを有し、
この脚部(31・32)は、第1の折り畳み位置から第2の伸張位置まで伸張でき、
前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置にあるときは、針(21)は、前記シールド部材接続ハブ(40H)の空間(40S)内に挿入され、
前記脚部(31・32)が第二の伸長位置までに伸長されたときは、前記摺動部材(42)の壁(43DW)は、前記シールド部材接続ハブ(40H)の空間(40S)内に引きこまれ、針(21)の末端(23)が外部に露出するのを防ぐことができるように形成した、医療用針安全装置(1)を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療用針のための安全装置に関し、特に使用後の医療用針の危険な露出を防止するためのシールド部材(保護部材)を有する医療用針安全装置に関する。
本発明は、例えば、ポート アクセス インフュージョン セット(PORT ACCESS INFUSION SET、「PAIS」と称される。)を構成する湾曲針(針ハブに対して略90度曲がった形状をしている。)を保護(シールド)するもので、特に湾曲針のシールド部材(保護部材)の形態を改良した医療用針安全装置の改良に関する。
なお「ポート」とは、患者の体内に埋め込まれた部材であり、当該部材を通して医療用針から抗癌剤等の薬液を注入するシステムを形成する部材である。
このような、医療用針安全装置に関する先行技術として、代表的なものである特許文献1には、以下のような、医療用針安全装置が記載されている。すなわち、ハブに取り付けられた基端を有する針の末端を包囲するために後退位置から伸長位置まで伸長可能であるシールドであって、長手軸線の周りに第一の内側空間を規定している側壁を有している外側軸受けと、前記長手軸線の周りに第二の内側空間を規定している側壁を有している内側軸受けであって、前記針が当該第二の内側空間内に配置されて前記長手軸線に沿って移動できるようになされており、前記第一の内側空間内に配置されて当該空間内で前記長手軸線に沿って動くことができる前記内側軸受けと、前記伸長位置において前記針の末端を前記第二の内側空間内に固定するために、前記針に対して楔止めするために前記内側軸受けと共に動くことができる楔状部分とを有する前記シールドと、前記ハブに結合された基端と、前記伸長位置において前記シールドが前記針から分離するのを防止するために前記内側軸受けに結合された末端とを備えた繋ぎ綱とを含む、針安全装置、である。
特表2007−511285号公報(特許請求の範囲、図1〜図7、図16〜図28:パテントファミリー米国特許第7351230))
しかしながら、以上詳述した、特許文献1の、特に図1〜図7に示された針安全装置10や図16〜図28に記載された針安全装置110においては、患者の体内から抜き取られ、患者の血液や体液が付着したその医療用針12、112の尖った先端は、シールドアセンブリ22、122の楔状部分52、152の内部の壁面によって包囲されるが、当該医療用針12、112の尖った先端末端14、114は、その楔状部分52、152に、完全に包囲されることなく、下部は解放されているという問題がある。
このため当該医療用針12、112の患者の病原体ウイルス等を含む可能性のある血液等で汚染された尖った先端14、114が、下部から偶発的に飛び出して、医療従事者や作業者(医師、看護士等)の針刺し、ウイルス等の感染事故を起こすことが懸念される。
また当該尖った先端14、114に、病原菌を含む患者の血液が付着している場合は、解放されている部分から汚染血液が飛散することもあり、衛生的でない。
さらにまた、その製造上、特許文献1の図1〜図7に記載の針安全装置10、図16〜図28に記載された針安全装置110の、シールドアセンブリ22、122は、ヒンジ部分44A、44B、144A、144B、内側軸受け24、124、外側軸受け26、126及び楔状部分52、152のそれぞれが、それぞれ別々の部品により形成され、これらを組み立てている。
このため部品点数が多くなり、組み立てるのも手間がかり、コスト高になるという製造上の問題もある。
本発明の目的は、特許文献1に代表される先行技術における医療用針において、使用後の針の先端が安全装置内に確実に封じこめ(contain or confine)られ、または装置内に固定され、血液等で汚染された尖った先端が、装置下部から偶発的に飛び出すことがなく、また、付着血液の飛散することのない、医療用針安全装置を提供することである。
また本発明の別の目的は、部品点数が少なく、容易に組み立てられ、経済的に生産できる医療用針安全装置を提供することである。
本発明は、このような課題を達成するためになされたもので、本発明によれば、以下の新規な医療用針安全装置が提供される。
本発明は共通の技術的思想により特徴付けられる二つの発明(または二つの実施態様)により構成される。これらを総合的に記載すると以下のとおりである。
〔1〕
医療用針安全装置(1、1´)であって、
針部材(2)と、シールド部材(3、3´)と、固定部材(5、5´)とを有し、
前記針部材(2)は、末端(23)を有する針(21)を有し、当該針(21)は、基端PE側を針ハブ(22)に固定し、
前記シールド部材(3、3´)は、シールドハブ(35)と、シールド部材接続ハブ(40H、40H´)と、脚部(31・32)とを有し、
前記固定部材(5、5´)は、固定部材接続ハブ(50H、50H´)を有し、
前記シールド部材(3、3´)のシールド部材接続ハブ(40H、40H´)は、第一摺動部材(42)、または、第二摺動部材(42´)を有し、
当該シールド部材接続ハブ(40H、40H´)は、前記針(21)の末端(23)と前記第一摺動部材(42)の壁(43DW)、または前記第二摺動部材(42´)の壁(42B´、45´)を収容することのできる空間(40S)を形成し、
当該シールド部材接続ハブ(40H、40H´)は、下部Dに針(21)が通過できる開口部(40O、40O´)を有し、
前記脚部(31・32)は、第1の折り畳み位置から第2の伸張位置まで伸張でき、
前記第一摺動部材(42)の壁(43DW)は、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸びるときに、これらと連動して、前記空間(40S)の断面を遮断することができる位置まで変位し、または、
前記第二摺動部材(42´)の壁(42B´、45´)は、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸びるときに、これらと連動して、前記接続部ハブ(40H´)の開口部(40O´)の断面を遮断することができる位置まで変位し、
前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置にあるときは、前記針(21)は、前記シールド部材接続ハブ(40H、40H´)の空間(40S)内に挿入され、
前記脚部(31・32)が第二の伸長位置までに伸長されたときは、前記第一摺動部材(42)の壁(43DW)または前記第二摺動部材(42)の壁(42B´、45´)は、前記シールド部材接続ハブ(40H、40H´)の空間(40S)内に引きこまれ、
これにより前記第一摺動部材(42)の壁(43DW)は、前記シールド部材接続ハブ(40H)の空間(40S)の断面を遮断して、前記針(21)の末端(23)が、前記摺動部材(42)の壁(43DW)よりも下部Dに移動するのを阻止し、または、
前記第二摺動部材(42´)の壁(42B´)は、前記シールド部材接続ハブ(40H´)の開口部(40O´)の断面を遮断して、前記針(21)の末端(23)が、前記摺動部材(42´)の壁(42B´)よりも下部Dに移動するのを阻止し、
前記針(21)の末端(23)が外部に露出するのを防ぐことができるように形成した、
ことを特徴とする針安全装置(1、1´)。
〔2〕
前記シールド部材(3、3´)のシールド部材接続ハブ(40H、40H´)は、基端PE側に前記第一摺動部材(42)または前記第二摺動部材(42´)を形成し、
末端DE側にシールド部材第1係止部(48)を形成し、第1側部S1側と第2側部S2側にそれぞれ、シールド部材第2係止部(46)と、シールド部材第3係止部(47)を形成し、
前記シールド部材第2係止部(46)は、前記シールド部材第3係止部(47)よりも上部Uに形成したことを特徴とする〔1〕に記載の医療用針安全装置(1、1´)。
〔3〕
前記固定部材(5、5´)の固定部材接続ハブ(50H、50H´)は、複数の壁(52、57、63)と壁(51W)を有するカバー(51、51´)を有し、
前記複数の壁(52、57、63)と前記カバー(51、51´)の前記壁(51W)により、
当該固定部材接続ハブ(50H、50H´)の空間を、第1空間(53)と第2空間(59)に区画し、
前記第1空間(53)は、前記シールド部材(3、3´)のシールド部材接続ハブ(40H、40H´)を収納することができる、ことを特徴とする〔1〕または〔2〕に記載の医療用針安全装置(1、1´)。
〔4〕
前記固定部材(5、5´)の固定部材接続ハブ(50H、50H´)の複数の壁(52、57、63)は、
水平軸線HLの長さ方向に延設した一対の第1側壁(52)と、
固定部材接続ハブ(50H)の基端PE側に第1側部S1から第2側部S2方向に形成した第2側壁(63)と、
前記一対の第1側壁(52)の途中から第1側部S1から第2側部S2方向に形成した中壁(57)と、
当該中壁(57)の基端側に形成した摺動壁(60)とを有する、ことを特徴とする〔1〕から〔3〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1、1´)。
〔5〕
前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の複数の壁(52、57、63)は、
水平軸線HLの長さ方向に延設した一対の第1側壁(52)と、
固定部材接続ハブ(50H)の基端PD側に第1側部S1から第2側部S2方向に形成した第2側壁(63)と、
前記一対の第1側壁(52)の途中から第1側部S1から第2側部S2方向に形成した中壁(57)と、
当該中壁(57)の基端側に形成した摺動壁(60)とを有し、
当該中壁(57)の末端側に、固定部材第3係止部(58)を形成した、ことを特徴とする〔1〕から〔4〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
〔6〕
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)の第一摺動部材(42)は、
末端側壁(43DW)と下部壁(42B)を有し、
第1側S1側と第2側部S2側に、摺動壁(45)を形成し、
当該摺動壁(45)に、溝(43)を形成した、ことを特徴とする〔1〕から〔5〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)
〔7〕
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)と、前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)とを接続した時、
前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の固定部材第3係止部(58)は、前記シールド部材(3)の第一摺動部材(42)の溝(43)に嵌合して係止され、かつ前記第一摺動部材(42)の摺動壁(45)は、前記中壁(57)の摺動壁(60)に当接され、
前記シールド部材接続ハブ(40H)の第一摺動部材(42)が、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して、前記接続ハブ(40H)の空間(40S)内に引き込まれ、
前記第一摺動部材(42)の末端側壁(43DW)は、前記空間(40S)の断面を遮断することができる位置まで変位することができる、ことを特徴とする〔4〕から〔6〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
〔8〕
前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置にあるときは、
前記シールド部材(3、3´)のシールド部材接続ハブ(40H、40H´)の第2係止部(46)は、前記固定部材(5、5´)の固定部材接続ハブ(50H、50H´)の第1上壁(61)の下部の位置にあり、
前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長したときは、
前記シールド部材接続ハブ(40H、40H´)のシールド部材第2係止部(46)は、第1上壁(61)の上部に係止され、かつ前記シールド部材接続ハブ(40H、40H´)のシールド部材第3係止部(47)は、第1上壁(61)の下部に係止され、
前記シールド部材接続ハブ(40H、40H´)が、前記固定部材(5、5´)の固定部材接続ハブ(50H、50H´)から抜けるのを防止することができる、ことを特徴とする〔1〕から〔7〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1、1´)。
〔9〕
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)の摺動壁(45)に溝(43)を形成し、当該溝(43)に係止するために、前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の中壁(57)の固定部材第3係止部(58)をリブ状に形成し、または
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)の摺動壁(45)に、リブ状の係止部を形成し、当該リブ状の係止部を係止するために、前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の中壁(57)に溝を形成した、ことを特徴とする〔4〕から〔8〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
〔10〕
前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)の摺動部材(42´)は、
摺動壁(45´)と下部壁(42B´)を有する、ことを特徴とする〔1〕から〔9〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔11〕
前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)と、前記固定部材(5´)の固定部材接続ハブ(50H´)とを接続した時、
前記摺動部材(42´)の摺動壁(45´)は、前記中壁(57)の摺動壁(60)に当接され、
前記シールド部材接続ハブ(40H´)の摺動部材(42´)は、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して、前記シールド部材接続ハブ(40H´)の空間(40S´)内に引き込まれ、
前記摺動部材(42´)の下部壁(42B´)は、前記開口部(40O´)の断面を遮断することができる位置まで変位することができる、ことを特徴とする〔1〕から〔10〕いずれかに1項に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔12〕
前記カバー(51´)は、上部Uに、新規固定部材第2係止部(56´)を有し、
前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)と、前記固定部材(5´)の固定部材接続ハブ(50H´)とを接続した時、
前記新規固定部材第2係止部(56´)は、前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)を、上部U方向から抑えつけて、一度閉じたカバー(51´)が開かないように形成した、ことを特徴とする〔3〕から〔11〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔13〕
前記シールド部材(3、3´)は、前記シールドハブ(35)、前記脚部(31・32)、及び前記シールド部材接続ハブ(40、40H´)を、同一材料で一体成形により形成した、ことを特徴とする〔1〕から〔12〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1、1´)。
〔14〕
前記固定部材(5、5´)は、針ガイド部材(70、70´)を有し、当該針ガイド部材(70、70´)を、下開口部(50OD)に装着した、ことを特徴とする〔1〕から〔13〕のいずれか1項に記載の針安全装置(1、1´)。
〔15〕
前記針ガイド部材(70、70´)は、略板状の壁(71、71´)を有し、
当該壁(71、71´)は、針通過孔(72、72´)を有し、
前記壁(71、71´)は、針ガイド部材第1係止部(73、73´)と針ガイド部材第2係止部(75、75´)とを有する、ことを特徴とする〔14〕に記載の針安全装置(1、1´)。
〔16〕
前記固定部材(5、5´)は、第1側壁(52)に第1側壁係止溝(52M)を有し、
前記固定部材(5、5´)は、摺動壁(60)の下部D側に針ガイド部材係止部(60K)を有し、
前記針ガイド部材(70、70´)の針ガイド部材第1係止部(73、73´)を前記第1側壁係止溝(52M)に係止し、
前記針ガイド部材(70、70´)の針ガイド部材第2係止部(75、75´)を前記針ガイド部材係止部(60K)に係止した、ことを特徴とする〔14〕または〔15〕に記載の針安全装置(1、1´)。
〔17〕
前記針(21)は、基端PE側から末端DE側へ向かう途中から、水平軸線HLに対して、垂直軸線VL側に所定の角度で折れ曲がり、
前記針(21)の基端PE側の針ハブ(22)を、前記シールドハブ(35)に固定したことを特徴とする〔1〕から〔16〕のいずれか1項に記載の針安全装置(1、1´)。
以下、第一発明、第二発明(または第一実施態様、第二実施態様という。)を総称して「本発明」(または「本発明の実施態様」)といい、それぞれを区別するときは、「第一発明」(第一実施態様)または「第二発明」(第二実施態様)として説明する。
本発明は以下の効果を有する。
本第一発明の医療用針安全装置によれば、脚部31、32が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長したときは、摺動部材42の壁43DWは、接続ハブ40Hの空間40S内に引きこまれ、これにより摺動部材42の壁43DWは、接続ハブ40Hの空間40Sの断面を遮断する。
このため針21の末端23が、摺動部材42の壁43DWよりも下部Dに移動するのを阻止し、針21の末端23が外部に露出するのを確実に防止することができる。
また、本第二発明の医療用針安全装置によれば、脚部31、32が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長したときは、摺動部材42´の壁42B´は、接続ハブ40H´の空間40S内に引きこまれ、これにより摺動部材42´の壁42B´は、接続ハブ40H´の開口部40O´の断面を遮断する。
このため針21の末端23が、摺動部材42´の壁42B´よりも下部Dに移動するのを阻止し、針21の末端23が外部に露出するのを確実に防止することができる。
また、本第一発明(第一実施態様)、第二発明(第二実施態様)とも共通して以下の効果を奏する。
すなわち、(i)上記したところにより、針21の末端23に患者の血液等が付着していても、接続ハブ40H(又は40H´)の外に、飛散することを防ぐことができるので、衛生的であり、また(ii)このようにして、一度、接続ハブ40H(又は40H´)内に収納した針21の末端23が、偶発的に外に飛び出すことがないので、作業者は安心して廃棄することができ、さらに、(iii)シールド部材3を構成するシールドハブ35、脚部31、32、及び接続ハブ40H(又は40H´)を、同一材料で一体成形により形成しているので、製造が容易で例えば引用文献1に記載の従来の装置と比較して安価に製造できる。
図1は、本発明(第一発明をいう。以下図1−23、50−51、54−55について同じ。)の医療用針安全装置の全体図(組み立て前の分解斜視図)である。 図2は、シールド部材3を、第1側部S1方向、かつ基端PE方向から見た全体斜視図である。 図3は、シールド部材3を、第1側部S1方向、かつ基端PE方向から見た全体斜視図である。 図4は、シールド部材を、下部D方向かつ、末端DE方向から見た場合の接続ハブ40Hの一部拡大斜視図である。 図5は、図2の接続ハブ40Hの一部拡大斜視図である。 図6は、接続ハブ40Hを、下部D方向かつ、第1側部S1方向から見た接続ハブ40Hの一部拡大斜視図である。 図7は組み立て前の固定部材5(カバー51は開いた状態にある。以下図8も同じ)を、上部U方向、かつ末端DE方向から見た全体斜視図である。 図8は、図7を第1側部S1方向から見た側面図 である。 図9は、組み立て後(第一の状態ないし第二の状態にある)の固定部材5(カバー51は閉じた状態にある。以下図10〜図11、52−53についても同じ)を上部U方向、かつ末端DE方向から見た全体斜視図である。 図10は、固定部材5を上部U方向、かつ基端DE方向から見た全体斜視図である。 図11は、図9のB−B′断面図である。 図12は、本発明(第一発明)の医療用針安全装置の全体斜視図(第一の状態:第1・第2脚部(31・32)が完全に折り畳まれた位置(第一の折り畳み位置)にある状態、針をシールドする前の状態)である。 図13は、本発明の医療用針安全装置の全体斜視図(第二の状態:第1・第2脚部(31・32)が完全に伸長された位置(第二の伸張位置)にある状態、針21の末端23をシールドした後の状態)である。 図14は、図12の一部拡大図である。 図15は、図12の水平軸線HL方向の一部拡大縦断面図である。 図16は、図12の第1側部S1−第2側部S2方向の一部拡大横断面図である。 図17は、図12の水平軸線HL方向の一部拡大縦断面斜見図である。 図18は、図12を下部D方向かつ、第2側部S2方向から見た全体斜視図である。 図19は、図13の水平軸線HL線方向の縦断面図である。 図20は、図19の一部拡大断面図である。 図21は、図13の接続ハブ40H付近の第1側部S1−第2側部S2方向の一部拡大横断面図である。 図22は、図13の接続ハブ40H付近の第2側部S2方向から見た水平軸線HL方向の一部拡大縦〔横〕断面図である。 図23は、図13を、下部方向かつ基端PE方向から見た全体斜視図)である。 図24は、本発明(第二発明をいう。図24−49、52−53について同じ。)の医療用針安全装置の全体斜視図(第一の状態:第1・第2脚部(31・32)が完全に折り畳まれた位置(第一の折り畳み位置)にある状態、針をシールドする前の状態)である。 図25(A)は、図1を下部D方向、かつ基端PE側から見た全体斜視図である。図25(B)は(A)の一部拡大図である。 図26(A)は、図1の平面図である。図26(B)は図1の底面図である。 図27(A)は、図1を末端DE側から見た正面図である。図27(B)は、図24を基端PE側から見た正面図である。 図28(A)は、図24を第1側部S1側からみた側面図である。図28(B)は、図24を第2側部S2側からみた側面図である。 図29(A)は、図24の水平軸線方向の縦断面図である。図29(B)は、図29(A)の一部拡大図である。 図30は、本発明の医療用針安全装置の全体斜視図(第二の状態:第1・第2脚部(31、32)が完全に伸長された位置(第二の伸張位置)にある状態、針21の末端23をシールドした後の状態)である。 図31(A)は、図30を下部D方向、かつ基端PE側から見た全体斜視図である。図31(B)は図31(A)の一部拡大図である。 図32は、図30を上部U方向、かつ基端PE側から見た全体斜視図である。 図33(A)は、図30の平面図である。図33(B)は図30の底面図である。 図34(A)は、図30の背面図である。図34(B)は図30を第1側部S1側から見た側面図である。図34(C)は図30を第2側部S2側から見た側面図である。 図35(A)は、図30の水平軸線方向の縦断面図である。図35(B)は、図35(A)の一部拡大図である。 図36は、本発明(第二発明)の医療用針安全装置の全体図(組み立て前の分解斜視図)である。 図37(A)は、組み立て前のシールド部材を上部U方向、かつ末端DE側から見た全体斜視図である。図37(B)は、シールド部材の正面図である。図37(C)は、シールド部材を下部D方向、かつ末端DE側から見た全体斜視図である。 図38(A)は、図37(A)の接続ハブ40H付近の一部拡大図である。図38(B)は、図38(A)を下部D方向、かつ基端PE側から見た接続ハブ40H付近の一部拡大図である。 図39(A)は、組み立て前のシールド部材を上部U方向、かつ基端PE側から見た全体斜視図である。図39(B)は、シールド部材の背面図である。図39(C)は、シールド部材を下部D方向、かつ基端PE側から見た全体斜視図である。 図40(A)は、組み立て前のシールド部材の平面図である。図40(B)は、図40(A)の第1側部S1側から見た側面図である。図40(C)は、図40(A)の底面図である。 図41は、組み立て前の固定部材5(カバー51は開いた状態にある。以下図42〜図45も同じ)を、上部U方向、かつ末端DE側から見た全体斜視図である。 図42は、固定部材5を、上部U方向、かつ基端PE側から見た全体斜視図である。 図43(A)は、固定部材5を、下部D方向、かつ末端DE側から見た全体斜視図である。図43(B)は、固定部材5を、下部D方向、かつ基端PE側から見た全体斜視図である。 図44(A)は、固定部材5の平面図である。図44(B)は、固定部材5の底面図である。 図45(A)は、固定部材5の正面図である。図45(B)は、固定部材5を第1側部S1側から見た側面図である。図45(C)は、(B)のB−B断面図である。図45(D)は、固定部材5の背面図である。 図46(A)は、組み立て後(第一の状態ないし第二の状態にある)固定部材5(カバー51は閉じた状態にある。以下図47〜図49も同じ)を上部U方向、かつ末端DE側から見た全体斜視図である。図46(B)は、固定部材5を上部U方向、かつ基端DE側から見た全体斜視図である。 図47(A)は、固定部材5を下部D方向、かつ末端DE側から見た全体斜視図である。図47(B)は、固定部材5を下部D方向、かつ基端PE側から見た全体斜視図である。 図48(A)は、固定部材5の平面図である。図48(B)は、固定部材5の底面図である。 図49(A)は、固定部材5の正面図である。図49(B)は、固定部材5を第1側部S1側から見た側面図である。図49(C)は、(B)のB−B断面図である。図49(D)は、固定部材5の背面図である。 図50は、固定部材5´の下開口部50ODに、針ガイド部材70を装着した医療用安全装置1´の末端DE側かつ、下部D方向から見た全体斜視図である。 図51は、針ガイド部材70を末端DE側かつ、上部U方向から見た全体斜視図である。 図52は、針ガイド部材70´(その他の実施例)を末端DE側かつ、上部U方向から見た全体斜視図である。 図53は、図29に対応し、(A)は、(第二発明(第二の実施態様)の)固定部材5´の摺動壁60に針ガイド部材係止部60K(係止溝)を形成した縦断面図である。(B)は、固定部材5´の下開口部50ODに針ガイド部材70を装着したところの縦断面図である。 図54は、図19に対応し、(A)は、(第一発明(第一の実施態様)の)固定部材5の摺動壁60に針ガイド部材係止部60K(係止溝)を形成した縦断面図である。(B)は、固定部材5の下開口部50ODに針ガイド部材70を装着したところの縦断面図である。 図55は、図7に対応し、(第一発明(第一の実施態様)の)固定部材5の第1側壁52に第1側壁係止溝52Mを形成した全体斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
以下、本発明を明確に説明するため、次の定義をおく。
(i)本発明の医療用安全装置において 「第一の状態」(第一の折り畳み位置)とは、例えば図12に示したように、図2−3に示されているシールド部材3の延伸した第1・第2脚部(31・32)が、完全に折り畳まれた位置にある状態を意味する。換言すれば、第1・第2脚部(31・32)が完全に折り畳まれた状態であり、一方、針21は下方に延伸し、輸液等の操作に供されるとき又は使用時の状態であり、さらに言えば、末端23が保護(シールド)されていない状態を意味する。
(ii)同様に、「第二の状態」(第二の折り畳み位置)とは、例えば図13、19に示したように、シールド部材3の第1・第2脚部(31・32)が完全に伸長された位置にある状態を意味する。換言すれば、針の使用(穿刺)が終了し第1・第2脚部(31・32)が完全に伸張された状態で、針21の末端23が本医療用安全装置内に閉じこめられ、保護(シールド)されている状態を意味する。
(iii)「移行状態」とは、「第一の状態」から「第二の状態」へ移行する途中の状態を意味する。
(iv) 「移行開始状態」とは、「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を開始する初期の状態を意味する。
(v)「移行終了状態」とは、「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を終了する間際の状態を意味する。
(vi)本発明で、「基端PE(側または方向)」とは、図1、図12に示すように、針ハブ22に接続するチューブT側の端部を意味する。
(vii)「末端DE(側または方向)」とは、図1、図12に示すように、針21を装着した側の端部を意味する。
(viii)「水平軸線HL(方向)」とは、図1、図12に示すように、例えば管状の針ハブ22の長手方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
(iix)「垂直軸線VL(方向)」とは、図1、図12に示すように、例えば針21の曲った末端23側が長手方向に垂下して延びる方向(図の破線参照)を意味する。
(ix)「第1側部S1(側または方向)」とは、図1、図12に示すように、例えば翼34の右側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
(x)「第2側部S2(側または方向)」とは、図1、図12に示すように、例えば翼34の左側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
(xi)「上部U(側または方向)」とは、図1、図12に示すように、例えば針21の曲った末端23側と反対方向(図の破線矢印参照)を意味する。
(xii)「下部D(側または方向)」とは、図1、図12に示すように、例えば針21の曲った末端23側方向(図の破線矢印参照)を意味する。
本発明において、第一発明(または第一の実施態様)と第二発明(または第二の実施態様)とは共通の技術的思想により特徴づけられるものであり、その全体像を示す図1(第一発明(第一の実施態様))、図36(第二発明(第二の実施態様))から把握されるように、シールド部材3、3´、固定部材5,5´からなり、基本的には同一であり、ただこれを接続する接続ハブ40H、40H´において、その一部の形状、または固定部材5、5´の構造の一部が異なるだけであり、実質的にその機能は同一である。
まず、第一発明(本発明の第一実施態様)について説明する。
[医療用針安全装置1]
本発明の医療用針安全装置1(以下、単に「装置1」という場合がある。)について、以下、図面を参照しながら説明する。
本発明の医療用針安全装置1は、図1に示すように、針部材2と、シールド部材3と、及び固定部材5とを有する。
針部材2、シールド部材3、及び固定部材5の形態と機能は、以下のとおりである。
[針部材2]
針部材2は、針21と針ハブ22を有する。
図1に例示するように、針21は、針ハブ22の一端に固定され、基端PE側から末端DE側へ向かう途中から、水平軸線HLに対して、垂直軸線VL側に所定の角度(例えば、略90度)で折れ曲がっている。
針21は、下部Dに末端23を有する。末端23は下部D側に、鋭利な尖端を有する。
末端23は、その穿刺工程が円滑、かつ、安定的に実施されるように、垂直軸線VLに対して、若干の角度で、基端PE側へ向けて、わずかな所定の角度で折れ曲がっている。
針21の基端PE側は、管状の針ハブ22に装着(固定)している。
針21の末端23は、通常、患者に植設した薬液注入ポート(図示せず)に穿刺する。針ハブ22の基端PE側に接続したチューブT(図1に破線で記載)より、末端23を経由して患者の体に薬液を注入する。チューブTは、通常、薬液バッグ等に接続され、当該バッグより薬液が供給される。
針21は、患者に薬液を注入し終えた後は、薬液注入ポート(図示せず)より引き抜かれる。
[シールド部材3の概要]
シールド部材3とは、患者に薬液を注入し終えた後に、使用後の針21を受け入れてその末端23を露出しないように保護(シールド)する部材である。シールド部材3は、シールドハブ35、脚部(31・32)、及びシールド部材接続ハブ40H(以下、「接続ハブ40H」と略記することがある。)を有する。シールドハブ35は、針ハブ22を固定する。
脚部(31・32)は、少なくとも二つ以上の脚部(31・32)より構成される。当該脚部(31・32)は中間ヒンジ39により折り曲げ可能に接続されている。すなわち上半分を構成する第1脚部31と下半分を構成する第2脚部32とを、当該中間ヒンジ39を介して、折り畳んだり、伸長することにより、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長できるように形成している。
シールド部材3における接続ハブ40Hは、患者に薬液を注入し終えた後、この部分に針21の末端23を受け入れ、封じ込め、保護(シールド)するものである。
[固定部材5の概要]
固定部材5とは、例えば図12に示す針使用時においては、シールド部材3を受け入れて固定するもので、より正確には、その接続ハブ40Hとシールドハブ35の両者を保持し、針使用後においては、例えば図13に示すように、当該接続ハブ40Hのみを保持する部材である。(シールドハブ35は、固定部材5より解放されて脚部を延伸することにより上部に引き上げられ、これにより引き上げられた針先端部が、接続ハブ40Hにより保持(保護)されることになる。)
すなわち、固定部材5は、まず、シールド部材3の接続ハブ40Hを接続して固定する。
また固定部材5は、第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置(第一の状態)にあるときに、第1・第2脚部(31・32)、シールド部材3、及び針ハブ22を収納する。
また固定部材5は、使用時(針穿刺時)患者の皮膚に固定する部材でもあり、そのため平らな接触面板50を有する。
[シールド部材3の各部材の説明]
シールド部材3は、たとえば図2−3に示すように、シールドハブ35と、シールド部材接続ハブ40Hと、及び第1・第2脚部(31・32)とを有する。
シールドハブ35は、相対的にシールド部材3の基端PE側に形成し、シールド部材接続部ハブ40Hは相対的にその末端DE側に形成している。第1・第2脚部(31・32)は、基端PE側と末端DE側との間に形成している。
シールドハブ35と接続ハブ40Hは、図1等において示されているように、第1・第2脚部(31・32)を介して接続している。
[シールドハブ35]
シールドハブ35は、針ハブ22を固定するためのハブである。シールドハブ35は、針ハブ22を受け入れる部材として機能する。
シールドハブ35は、図1、図2、図3に例示するように、略管状(略円筒状ともいう場合がある)に形成している。
シールドハブ35は、針ハブ22を受け入れ、かつ、その状態で固定できる形状であれば、どのような形状でも良い。例えば略角筒状等が挙げられる。
シールドハブ35は、末端DE側に、基端側ヒンジ37を介して第1・第2脚部(31・32)を接続している。
シールドハブ35は、第1側部S1と第2側部S2に、それぞれ翼34、34を接続している。翼34、34は、(シールドハブ35が受け入れ固定化された)針21を上部U方向にひきあげるときの取手として機能する。
翼34、34とシールドハブ35は、図2、図3に例示するようにヒンジ34Hを介して接続している。これにより、翼34、34の第1側部S1と第2側部S2を指でつかんで、翼34、34を上部U方向に折り曲げて、第1・第2脚部(31・32)を第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに針21を上部U方向に引き上げることができる。
さらにいえば、図示されているように、第1側部S1と第2側部S2のそれぞれの翼34、34の上部Uには、(略矩形の)凸部と凹部(あえて符号は記載せず)を形成している。翼34、34を重ね合わせてこれらの凸部と凹部を係合させて、上部U方向に引き上げることができる。
[第1・第2脚部(31・32)]
第1・第2脚部(31・32)は、第一の折り畳み位置(第一の状態)から第二の伸長位置(第二の状態)まで伸長できるように形成している。
第1・第2脚部(31・32)は、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置に伸長するときに、図12−13に示すように、シールド部材の接続ハブ40Hの摺動部材42と、針21が連動して動く。第1・第2脚部(31・32)は摺動部材42と針21のいわゆる「引き綱」のような機能を有する。
第1・第2脚部(31・32)が、第二の伸長位置まで伸長し終えたときに、針21の末端23と、摺動部材42の末端側壁43DW(図22参照。)は、図20に示すように、接続ハブ40Hの空間40S内に引き込まれる(収納される。)。
第1・第2脚部(31・32)は、図1、図13に、例示するように、二つの部材を折り畳んだ形態から伸長できる形態に形成している。
第1脚部31は、相対的に、シールド部材3の基端PE側に配置している。第2脚部32は、相対的にその末端DE側に配置している。
第1・第2脚部(31・32)は、それぞれ第1側部S1側と第2側部S2側とで、対で形成している。
第1脚部31、31は、基端側ヒンジ37を介して、シールドハブ35の末端DE側と接続している。
第2脚部32、32は、末端側ヒンジ38を介して、接続ハブ40Hの上部接続部41の上部U側と接続している。
第1脚部31と第2脚部32は、上記したように、中間ヒンジ39を介して接続している。
以上の本発明の説明で、「脚部」は、「第1・第2脚部(31・32)」と記載し、二つの部材を使用して、これらを折り畳んだ形態から伸張できる形態について例示したが、二つ以上の部材を折り畳んだ形態から伸張できる形態にしてもよい。
要するに、「第一の状態」(脚部が完全に折り畳まれた位置にある状態、換言すれば、脚部が完全に折り畳まれた状態で、針21の末端23が保護(シールド)されていない状態、例えば、図12等参照)から「第二の状態」(脚部が完全に伸長された位置にある状態、換言すれば、脚部が完全に伸張された状態で、針21の末端23が保護(シールド)されている状態、例えば、図13、図19等参照)にできる形態(形状、構造、材料)に形成できればよい。
[シールド部材の接続ハブ40H(各部材の説明)]
当該接続ハブ40Hは、固定部材5の固定部材接続ハブ50H(以下、「接続ハブ50H」と略記することがある。)と接続する部材である。
当該接続ハブ40Hは、脚部[第1・第2脚部(31・32)]が、たとえば図13に示すように、完全に伸長された状態で、図5に示すように、空間40S内に針21の末端23と、後述する摺動部材42の末端側壁43DWを引き込み、針21の末端23を保護(シールド)する部材である。
シールド部材の接続ハブ40Hは、図4、図5、図6に例示するように、摺動部材42、シールド部材第1係止部48(以下、「第1係止部48」と略記することがある。)、シールド部材第2係止部46(以下、「第2係止部46」と略記することがある。)、及びシールド部材第3係止部47(以下、「第3係止部47」と略記することがある。)を有する。
シールド部材の接続ハブ40Hは、基端PE側に、摺動部材42を形成し、末端DE側に、その第1係止部48を形成している。
また接続ハブ40Hは、図4に示すように、第1側部S1側と第2側部S2側にそれぞれ、当該第2係止部46と第3係止部47を形成(突設)している。
当該第2係止部46は、上部接続部41と当該第3係止部47との間に形成している。換言すれば、第2係止部46は、上部接続部41の下部Dで、第3係止部47の上部Uに形成している。摺動部材42、及びその第1係止部48及び第3係止部47は、水平軸線HL方向に見て実質的に略同じ高さの位置に形成している。
シールド部材3の接続ハブ40Hは、図2、図3、図5に例示するように、略中央部に、空間40Sを形成し、図4、図6に例示するように、下部Dに開口部40Oを形成している。
空間40Sと開口部40Oは、針21と末端23の通路として機能する。空間40Sは、当該接続ハブ40Hの上部Uから下部Dにわたって貫通している。
空間40Sは、少なくとも針21の末端23(ないし末端23の一部)と、摺動部材42の末端側壁43DW(図22参照。)(ないし末端側壁43DWの一部、少なくとも空間40Sの断面を遮断する部分)とを収容することができる大きさ(容積)に形成している。
また当該接続ハブ40Hは、上部Uに、上部接続部41を形成している。上部接続部41は、図4に例示するように略板状(鍔状ともいう)の形態を有している。
上部接続部41は、末端側ヒンジ38(図1、図2、図5等を参照。)を介して第1・第2脚部(31・32)と接続している。
これにより第1・第2脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、シールド部材の接続ハブ40Hの摺動部材42は、第1・第2脚部(31・32)と連動して、後記するようにヒンジ44を介して、いわば「スイング」して、基端PE側から末端DE側に変位する。
[(第一)摺動部材42]
摺動部材42は、基本的に、図5に示されているように、末端側壁43DW、摺動壁45(傾斜壁45ともいう)、下部壁42B及び溝43を有する部材である。第一発明の摺動部材42は、第一摺動部材42という場合がある。
当該摺動部材42は、図5に示されているように、ヒンジ44を介して接続ハブ40Hに接続しているので、当該ヒンジを起点として基端PE側から末端DE側への変位(スイング)することができる。
この動作をより詳しく説明するに、ヒンジ44で接続ハブ40Hに接続された摺動部材42は、第1・第2脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して動く。
すなわち、摺動部材42は、第1・第2脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、ヒンジ44を起点(ないし中心)として、図15の位置(第一の位置)から図20の位置(第二の位置)まで、「スイング」して、接続ハブ40Hの空間40Sの断面を遮断するように変位する。
さらにいえば、摺動部材42の「第一の位置」とは、末端側壁43DWが、図15の位置にあり接続ハブ40Hの空間40Sの断面を遮断していない位置を意味する。
さらに下部壁42Bが接続ハブ40Hの開口部40O(図4、図6等参照。)(ないし開口部40O近傍)の断面を遮断していない位置を意味する。
一方、摺動部材42の「第二の位置」とは、末端側壁43DWが、図20に示した位置にあり、接続ハブ40Hの空間40Sの断面を遮断している位置を意味する。さらに下部壁42Bが接続ハブ40Hの開口部40O(ないし開口部40O近傍)の断面を遮断している位置を意味する。
摺動部材42は、上記したように、末端側壁43DW、摺動壁45(傾斜壁45ともいう)、下部壁42B及び溝43を有する。
摺動部材42は、より詳しくはその形状において、末端側壁43DWと下部壁42Bにより、第1側部S1(または第2側部S2)方向からみて、略L字状に形成している。
さらに略L字の第1側部S1方向と第2側部S2方向に、摺動壁45として、たとえば図5−6に示すように、傾斜した壁からなる「傾斜壁45」を一対形成している。
組み立て後の第一の状態[摺動部材42の「第一の位置]のときは、図15に例示するように、摺動壁(傾斜壁)45は、垂直軸線VLに対して、略平行になっている。下部壁42Bは、水平軸線HLに対して、略平行になっている。
組み立て後の第二の状態[摺動部材42の「第二の位置」]のときは、図20に例示するように、摺動壁45は、垂直軸線VLに対して、鋭角に交わるように、角度αをもって配置される。換言すれば、基端PE側から末端DE側へ下るように傾斜して配置されている。下部壁42Bは、水平軸線HLに対して、鋭角に交わるように、角度βをもって配置される。換言すれば、基端PE側から末端DE側へ登るように傾斜して配置されている。
図20に示されているように、末端側壁43DWは、第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して接続ハブ40Hの空間40S内に引き込まれ、空間40Sの断面を遮断する。下部壁42Bもこれらと連動して接続ハブ40Hの開口部40O(ないし開口部40O近傍)の断面を遮断する。
[摺動壁45(傾斜壁45)]
摺動壁45は、固定部材5の接続ハブ50Hの摺動壁60(傾斜壁60ともいう)(図10を参照。)に当接する部材である。
以下、摺動壁45として、「傾斜壁45」を使用する場合について説明する。
傾斜壁45は、第1側S1側と第2側部S2側に、それぞれ対向して形成している。(一対形成している。)
傾斜壁45は、基端PE側から末端DE側へ登る傾斜面を有する。傾斜面は、途中に段部を形成している。
傾斜壁45の傾斜面は、第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して、固定部材5の接続ハブ50Hの傾斜壁60の傾斜面と接触した状態で、基端PE側から末端DE側に動く。(いわば摺動する。)これにより末端側壁43DWが、シールド部材の接続ハブ40Hの空間40S内に引き込まれるのを促進する。下部壁42Bが接続ハブ40Hの開口部40O(ないし開口部40O近傍)の断面を遮断するのを促進する。
また摺動部材42は、後述する固定部材5の第3係止部58と係止する部材である。
摺動部材42は、二つの傾斜壁45の間に、溝43を形成している。溝43は、後述する固定部材5の接続ハブ50Hの第3係止部58を係止する溝として機能する。
溝43は、第3係止部58との係止により、接続ハブ40Hが、固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜けるのを防いでいる。
摺動部材42は、第一の状態[第1・第2脚部(31・32)が図15に示すように第一の折り畳み位置]にあるときでは、摺動部材42の末端側壁43DWは、接続ハブ40Hの空間40Sの断面を遮断していない。下部壁42Bは、接続ハブ40Hの開口部40O(ないし開口部40O近傍)の断面を遮断していない。(したがって、針21は、開口部40Oより下部に突出する。)
第一の状態では、針21は接続ハブ40Hの空間40S内に挿入され、これを貫通してより下方に延伸している。(図15、17、18参照)
第二の状態[第1・第2脚部(31・32)が第二の伸長位置]になるときは、図20に示すように、摺動部材42の末端側壁43DWが、接続ハブ40Hの空間40S内に引きこまれる。
これにより、摺動部材42の末端側壁43DWが、接続ハブ40Hの空間40Sの断面を遮断して、さらに下部壁42Bが接続ハブ40Hの開口部40O(ないし開口部40O近傍)の断面を遮断して、針21の末端23が、摺動部材42の末端側壁43DWよりも下部Dに移動するのを阻止する。
これにより針21の末端23が、接続部ハブ40Hの開口部40Oより、露出するのを防ぐことができる。(図20参照)
[シールド部材3の第1係止部48、第2係止部46、及び第3係止部47]
以下、シールド部材3の接続ハブ40Hと固定部材5との係止について説明する。
固定部材5は、図13に示すように、シールド部材3にその接続ハブ40Hを介して、接続されている。この状態において、シールド部材3の(接続ハブ40Hの)第1係止部48、第2係止部46、及び第3係止部47は、第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長する時に、当該接続ハブ40Hが、固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜けないように機能する部材である。
シールド部材3の接続ハブ40Hの第1係止部48は、図4に例示するように、いわゆる「突出」状で、略台形状の形態を有している。(略台形状に突出した形態)
当該第1係止部48は、第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置(図17)から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して上部U方向に引き上げられ、固定部材5のカバー51の壁面51Wの下部Dに係止される(図22参照)。これにより、シールド部材3の接続ハブ40Hが、固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜かれるのを防ぐことができる。(「第二の状態」)(図22参照。)
シールド部材3の接続ハブ40Hの第2係止部46は、図4に例示するように、いわゆる「(鍵)爪」状の形態を有している。接続ハブ40Hの中心から第1側部S1方向、第2側部S2方向に向けて、下部D方向に傾斜して形成(突設)している。(46、46と一対形成している。)
当該一対の第2係止部46は、第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、図21に示したように、これらと連動して上部U方向に移動し、固定部材5の接続ハブ50Hの第1上壁61(図7、図9参照)を乗り越えて、上壁61の上部(天面)に係止される。このようにして、第2係止部46は、いわゆる「戻り防止の爪」として機能する。(図21参照。)
さらにいえば、当該第2係止部46は、第一の状態から第二の状態に移行する時、当該シールド部材3の接続ハブ40Hの第2係止部46が、第1上壁61を乗り越える際に、第1上壁61を乗り越えた感触が作業者に伝わり、針21の末端23が接続ハブ40H内に引き込まれて保護(シールド)された状態、いわゆる誤刺防止完了の合図を示す機能を有する。
一方、シールド部材3の接続ハブ40Hの第3係止部47は、図4に例示するように、いわゆる「鍔(フランジ)」状の形態を有している。(47、47と一対形成している。)
当該第3係止部47は、第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長し終えた後、図21に示すように、上壁61の下部(底面)に係止される。すなわち、第3係止部47は、上部がいわゆる「抜け(引き抜き)防止のストッパー」として機能する。
以上のようにして、シールド部材3において、台形状の第1係止部48、一対の爪状の第2係止部46及びフランジ状の第3係止部47は、シールド部材3が固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜けないようにし、例えば図13に示した「第二の状態」を維持する。
[固定部材5]
固定部材5は、たとえば図7に例示するように、大略的にシールド部材3と接続される部位である接続ハブ50Hと患者(の体の外表面)に固定される平らな接触面板50とを有する。
接続ハブ50Hは、シールド部材3の接続ハブ40Hと接続する部材である。
接続ハブ50Hは、以下の形状、構造を有する。
図7に例示するように、接続ハブ50Hは、複数の壁(第1側壁52、中壁57、第2側壁63)を有し、かつ末端DE側にカバー51を接続している。
接続ハブ50Hは、末端DE側の第1側部S1と第2側部S2側にそれぞれ、患者に固定される平らな接触面板50、50を、例えば一体成形等により接続している。
当該カバー51の壁51Wと、上記した複数の壁(52、57、63)とにより、図7に示すように、シールド部材3を受け入れるための空間(53、59)を形成している。
これらの空間(53、59)は、さらに具体的には第1空間53と、第2空間59に区画される。
固定部材5における当該第1空間53は、上開口部50OU(図10参照)と下開口部50OD(図18参照)を有する。上開口部50OUと下開口部50ODは、図7に示すように貫通している。(この上開口部50OUと下開口部50ODは図18に示すように、針21の下方への延伸を許容(allow)する。)
[カバー51及び第1係止部]
固定部材5のカバー51は、シールド部材3の接続ハブ40Hを、固定部材5の接続ハブ50Hに固定する部材である。
カバー51は、図7に例示するような形態(形状、構造)を有する。
カバー51は、図7に示すように、略板(矩形)状の壁51Wを有し、固定部材5の接続ハブ50Hの末端DE側から基端PE側方向に向けて第1係止部55を突設している。
カバー51の下部Dは、ヒンジ54を介して、固定部材の接続ハブ50Hの末端DE側に接続している。
カバー51は、図7〜図11に例示するように、ヒンジ54を介して、基端PE側に略90ー回動して、固定部材5の第1係止部55(以下、「第1係止部55」と略記することがある。)と(後述する)固定部材第2係止部56(以下、「第2係止部56」と略記することがある。)とが、図11に示すように係合できるように形成している。
固定部材5の第1係止部55は、いわゆる「楔状」の形状を有し、図7〜11に例示するように、カバー51の末端DE側から基端PE側方向に向けて一対突設している。
さらに固定部材5の第1係止部55は、第1側壁52の内側に形成している第2係止部56と係止できるように、上記したようにいわゆる「楔状」に形状している。
図7に示した第1空間53は、シールド部材3の接続ハブ40Hを収納し、固定するためのものである。
一方、第2空間59は、シールド部材3のシールドハブ35、第一の折り畳み位置における第1・第2脚部(31・32)、翼34を収納(より正確にはその上に載置)するためのものである。
[第1側壁52]
第1側壁52は、固定部材5における接続ハブ50Hを、中壁57、第2側壁63とともに、第1空間53と第2空間59に区画する壁である(第1側壁52は長尺方向、中壁57及び第2側壁は短尺方向を区画する。)。
長尺方向の当該第1側壁52は、水平軸線HLの長さ方向に、互いに対向して一組形成(延設)している。(すなわち一対形成している。)さらに具体的にいえば、第1側部S1側と第2側部S2側に、それぞれ一対の第1側壁52、52を形成している。
この一対の第1側壁52、52は、これに連接して基端PE側に第2側壁63を形成している。
さらに図7に示すように、当該一対の第1側壁52、52は、それぞれの対向する壁に、対向するように一対の第2係止部56を形成(突設)している。
第2係止部56は、第1係止部55と係止(係合)できるように、図7のごとくいわゆる「楔状」に形状している。
[中壁57]
中壁57は、固定部材5の接続ハブ50Hを、長手方向に伸びる一対の第1側壁52、52とともに、第1空間53と第2空間59に区画する壁である。
当該中壁57は、一対の第1側壁52、52の間に、第1側部S1側から第2側部S2側にわたって形成している。
さらにいえば、当該中壁57は、一対の第1側壁52、52の途中(略中央位置)から第1側部S1から第2側部S2方向に形成(突設)している。
中壁57は、末端DE側に固定部材5の第3係止部58(以下、「第1係止部58」と略記することがある。)を突設し、図10に示すように基端PE側に傾斜壁60を形成(突設)している。
当該第3係止部58は、シールド部材3の接続ハブ40Hの摺動部材42の溝43に係止する部材である。当該第3係止部58は、接続ハブ40Hの溝43と係止することにより、当該接続ハブ40Hが、固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜けるのを防いでいる。
第3係止部58は、いわゆる「リブ」状に形成している。当該リブ状の第3係止部58は、摺動部材42の溝43に貫入しこれに嵌合することにより、摺動部材42の溝43に係止でき、シールド部材3の接続ハブ40Hが、固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜けるのを防ぐことができれば、どのように形成してもよい。
[摺動壁60(傾斜壁60)]
摺動壁60(以下、傾斜壁60という場合がある)は、シールド部材3の接続ハブ40Hの摺動部材42の傾斜壁45の傾斜面に当接する部材である。傾斜壁60は、基端PD側に下る傾斜面を有する。当該傾斜面は、階段状に複数の段部を形成している。(図10、図15、図17等参照)
傾斜壁60は、第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して、(シールド部材3の接続ハブ40Hの摺動部材42の傾斜壁45)が傾斜壁60に接触した状態で、基端PE側から末端DE側に動く。(いわゆる摺動する。)
これにより接続ハブ40Hの摺動部材42の末端側壁43DWが、接続ハブ40Hの空間40S内に引き込まれるのを促進する。
[第2側壁63]
第2側壁63は、固定部材5の接続ハブ50Hを、中壁57、一対の第1側壁52、52とともに、第1空間53と第2空間59に区画する壁である。
[第1上壁61]
図7−9等に示す第1上壁61、第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置にあるときは、接続ハブ40Hの第2係止部46が、この第1上壁61と図16に示すように、係合し上部U方向に移動するのを阻止する。
第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長し終えたときは、シールド部材3の接続ハブ40Hの第2係止部46が、固定部材5の第1上壁61の上部(天面)に係止されて、戻り防止の爪となる(図21参照。)。さらにシールド部材の接続ハブ40Hの第3係止部47の上部が第1上壁61の下部(底面)に係止され、ストッパーとなり、シールド部材3の接続ハブ40Hが、固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜けるのを防止する。
[第2上壁62]
図7−9等に示す第2上壁62は、第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置にあるときは、第1・第2脚部31・32、(針カバーを保持した)シールドハブ35、及び翼34を上に載せるためのもので、安定的に載置し易いように、図10に示すように湾曲面63Cを形成している。
[第一の状態への組み立て:シールド部材3と固定部材5との組み立て]
以下、シールド部材3をその接続ハブ40Hを介して固定部材5と接続し、また、シールド部材3のシールドハブ35等を固定部材5に載置して組み立てる(第一の状態とする)過程を説明する。
〈1〉図1に示すように、針ハブ22を、シールド部材3のシールドハブ35(の円筒形状空隙部35S)に差し込んで固定する。
〈2〉シールド部材3の接続ハブ40Hの部分を、固定部材5の接続ハブ50Hの第1空間53内に上部から差し込んで接続する。
〈3〉固定部材5のカバー51を基端PE側に、略90ー回動させて閉じる。
この時、カバー51の固定部材の第1係止部55と第1側壁52の第2係止部56が係合する。(これにより、カバー51は閉じた状態で固定される。)
図15または図17に示すように、接続ハブ40Hの第1係止部48は、末端DE側の壁面が、カバー51の対応する内側壁面に当接される。一方、カバー51の基端PE側の壁は、接続ハブ40Hの末端DE側の壁に当接される。
中壁57の第3係止部58は、上記したように摺動部材42の溝43に係止され、シールド部材3の接続ハブ40Hが固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜けるのを防止するストッパーとして機能する。
また摺動部材42の傾斜壁45の傾斜面は、図15に示すように、固定部材5の傾斜壁60の下部D側の傾斜面に当接する。
〈4〉シールド部材3の第1・第2脚部(31・32)を折りたたみ、針21を末端23側から、接続ハブ40Hの空間40Sに差し込む。
〈5〉第1・第2脚部(31・32)は、図12や15に例示するように折りたたんで、シールドハブ35の下部とともに、図7に示す第2空間59内に収納する。[すなわち、空間59の上に載置する。第1・第2脚部(31・32)は、第2空間59の上部の位置に載置される。]
シールド部材3の一対の第2係止部46は、図16に示すように、固定部材5の第1上壁61の下部に係止する。
〈6〉針21の末端23側に、図1に示すように、針カバー6を装着し、保護する。
[針21の末端23の保護(シールド)]
〈1〉「移行開始状態」(図15)
針部材21を、垂直軸線VLの上部U側に持ち上げると、第1・第2脚部(31・32)がこれに連動して、垂直軸線VLの上部U側に伸長を開始する。
さらにこれらに連動して、摺動部材42の傾斜壁45の傾斜面が、固定部材5の接続ハブ50Hの傾斜壁60の下部D側の傾斜面にそって、末端DE側に移動を開始する。(いわゆる「摺動」を開始する。)シールド部材3の一対の第2係止部46も上部U方向への移動を開始する(図16)。
〈2〉「移行終了状態」
第1・第2脚部(31・32)は、垂直軸線VLの上部U側に伸びきろうとする。
シールド部材3の接続ハブ40Hの一対の第2係止部46は、当該固定部材5の上部開口部50OUを経て、その固定部材5の第1上壁61を乗り越えようとする。
当該摺動部材42の末端側壁43DWは、接続ハブ40Hの空間40Sに引き込まれ、空間40Sの断面を閉じ、遮断するように変位する。
〈3〉(第二の状態)(図19)
第1・第2脚部(31・32)は、垂直軸線VLの上部U側に完全に伸びきる。
シールド部材3の一対の第2係止部46は、固定部材5の第1上壁61の上部(天面)に係止される(図21参照。)。当該第2係止部46は、戻り防止の爪となる。またシールド部材3の一対の第3係止部47は、上部が第1上壁61の下部(底面)に係止され、ストッパーとなり、シールド部材3の接続ハブ40Hが、固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜けるのを防ぐことができる。(図21参照)
シールド部材3の接続ハブ40Hの空間40Sの断面は、摺動部材42の末端側壁43DWにより遮断される。さらに接続ハブ40Hの開口部40O(ないし開口部40O近傍)の断面は、下部壁42Bにより遮断される(図20)。
針21の末端23は、空間40S内に収納され、保護(シールド)される。このため針21の末端23は、末端側壁43DWよりも下部Uに移動して、外部に露出するのを妨げられる。(図22、図23参照)
さらに、患者への取付け、薬液の注入、患者からの取外しと廃棄までの使用例について説明する。
[患者への取り付け、薬液の注入]
〈1〉第一の状態(折り畳まれた状態)において針先には針カバー6(図1)が取りけられ保護されている。使用に際しては、針カバー6を、取り外して、針21の末端23を露出する。
〈2〉垂直軸線VLの下部D方向に垂下して、患者に埋め込まれたポート(図示せず)へ針21の末端23を穿刺する。固定部材5の平らな接触面板50を、テープ等で患者の体の表面に固定する。
〈3〉抗癌剤等を含んだ薬液等を、針ハブ22の基端PE側に接続された薬液注入チューブTから薬液等を、針21の末端23、ポート(図示せず)を経由して、注入する。このように第一の状態で輸液等が行われる。(すなわち、図12等に示す折りたたまれた第一の状態とは、例えば輸液等が行われる状態である。)
[患者からの取外しと廃棄まで]
薬液の注入が終了したら、作業者(医師、看護師等)は、一方の手を患者の皮膚に当て、もう一方の手で一対の翼部34を、つかんで上部Uに持ち上げる(図14)。
これにより、ポート(図示せず)から針21の末端23が引き出され、第1・第2脚部(31・32)を伸長させる。第1・第2脚部(31・32)が伸長中、針21の末端23は、シールド部材の接続ハブ40Hの空間40S内に引き込まれ、さらに当該接続ハブ40Hの末端側壁43DWが、接続ハブ40Hの空間40Sの断面を遮断するように変位する。
これにより、接続ハブ40Hの末端側壁43DWは、針21の末端23が、末端側壁43DWよりも再び下部D方向に移動するのを防ぐことができる。
第1・第2脚部(31・32)が完全に伸長すると、針安全装置1は、定位置に固定され、針21の末端23は、接続ハブ40Hによって完全に保護(シールド)することができる。
作業者(医師・看護師等)は、偶発的な針の露出による針刺事故を心配せずに針21を処分することができる。
[本発明のその他の実施例]
本発明(第一発明(第一の実施態様))の医療用安全装置1は、以上の説明と図1〜図23及び第50−51、図54−55に記載した形態に限定されない。次にごとき実施例のような形態も本発明の技術的範囲に含まれるものである。以下その他の実施例について各部位(部材)ごとに詳細に説明する。
すなわち、脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長したときは、摺動部材42の少なくとも末端側壁43DW(ないし末端側壁43DWの一部)が)、接続ハブ40Hの空間40S内に引きこまれ、これにより摺動部材42の末端側壁43DW(ないし末端側壁43DWの一部)が、シールド部材接続ハブ40Hの空間40Sの断面を遮断することができ、これにより、針21の末端23が、摺動部材42の壁43DWよりも下部Dに移動するのを阻止し、針21の末端23が外部に露出するのを防ぐことができるものであればよい。
[脚部(31・32)]
脚部(31・32)は、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長でき、第二の伸長位置にあるときに、接続ハブ40H内に、針21の末端23、シールド部材3の摺動部材42の末端側壁43DWを、引き込んで、保護(シールド)できる形態であればよい。
図1〜図3の例示では、脚部(31・32として)いわゆる「略板状」のものが記載されているが、上記機能が奏されるものであれば任意の形状でよく、いわゆる「紐状、棒状、帯状、鎖状」等のものでも良い。
[シールドハブ35]
シールドハブ35は、針ハブ22を固定でき、脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、脚部(31・32)と連動して、針21を上部U方向に引き上げることができる形態であればよい。
[シールド部材の接続ハブ40H]
図2〜図3の例示では、接続ハブ40Hの中央部はいわゆる「角筒状」(横断面が矩形状)に形成されているが、これに限られるものではなく、横断面円筒状、横断面楕円筒状等、針21の末端23、摺動部材42の末端壁43DWを、引き込んで、保護(シールド)できる空間40Sを有する形態であればよい。
また、前記した摺動部材42、シールド部材3の第1係止部48、第2係止部46及び第3係止部47を有するものであればよい。さらに言えば、それぞれの部位又は部材の機能を奏するものであればよい。
摺動部材42の末端壁43DWは、図20の例示では、空間40Sの断面を、斜め位置で遮断しているが、水平位置で遮断できるようにすることもできる。
脚部(31・32)の第二の伸長位置における、摺動部材42の末端壁43DWの姿勢は、斜め位置でもよいし水平位置でもよい。
摺動部材42の下部壁42Bは、図20の例示では、接続ハブ40Hの下部の開口部40O(ないし開口部40O近傍)の断面を斜め位置で遮断しているが、水平位置で遮断できるようにすることもできる。
脚部(31・32)の第二の伸長位置における、下部壁42Bの姿勢は、斜め位置でもよいし水平位置でもよい。
[摺動部材42]
摺動部材42は、図5〜6の例示では、いわゆる「略L字状」に形成されているが、脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これと連動することができ、かつ、シールド部材の接続ハブ40Hの空間40Sを遮断できるいわゆる「壁」(又は壁部)を有するものであればよい。
また摺動部材42は、図5〜6に例示したように「傾斜壁45」(又は「摺動壁45」とも称される。)により、脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、いわゆる「摺動」できるようにしたものである。(より具体的には、固定部材5の摺動壁(傾斜壁)60と図15−20に示されているように、当接した状態で摺動する。)
このように「摺動」できる形態であればいかなるものでもよい。例えば「傾斜壁45」に代えて、「湾曲壁」等に形成することもできる。この場合、これに呼応(対応)して、固定部材5の接続ハブ50Hも「傾斜壁60」に代えて、「湾曲壁」等に形成してもよい。これらの「湾曲壁」も「摺動壁」に含まれる。
また摺動部材42は、図5〜6の例示したように「溝43」に、固定部材5の接続ハブ50Hの第3係止部58を係止して、シールド部材の接続ハブ40Hが、固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜けないように形成したものであり、接続ハブ50Hから引き抜けない形態であればよい。
例えば、「溝43」に代えて、「リブ」を形成してもよい。これに呼応(対応)して、固定部材5の接続ハブ50Hは、第3係止部58(リブ)に代えて、「溝」に形成し、(当該溝中にリブが貫入、係止するように)してもよい。
[シールド部材3(接続ハブ40H)の第1係止部48、第2係止部46、及び第3係止部47]
シールド部材の第1係止部48、第2係止部46、及び第3係止部47は、前記したように第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長する時に、接続ハブ40Hが、固定部材5の接続ハブ50Hから引き抜けないように機能する形態であればよい。
当該第1係止部48は、図4に例示したよう、いわゆる「突」状(略台形状)のものに代えて、いわゆる「(鍵)爪」状、「鍔(フランジ)」状とすることができる。
また第2係止部46は、図4に例示するような、いわゆる「(鍵)爪」状のものに代えて、いわゆる「鍔(フランジ)」状、「突」状とすることができる。
さらに第3係止部47は、図4に例示するような、いわゆる「鍔(フランジ)」状のものに代えて、「(鍵)爪」状、「突」状とすることができる。
[固定部材5の接続ハブ50H]
固定部材の接続ハブ50Hは、前記したように、シールド部材3の接続ハブ40Hが引き抜けないように機能する形態であればよい。
より具体的には、第1空間53は、接続ハブ40Hを収納し、固定できる形態であればよい。
第2空間59は、シールド部材3の円筒状のシールドハブ35、第一の折り畳み位置の第1・第2脚部(31・32)、及び翼34を収納(上に載せる)できる形態であればよい。
第1側壁52、中壁57、第2側壁63は、前記したように、接続ハブ50Hを第1空間53と第2空間59に区画できる形態であればよい。
カバー51は、前記のように、シールド部材3の接続ハブ40Hを固定する機能を有する形態であればよい。
固定部材5の第1係止部55と第2係止部56も前記したように(図11に示したごとく)互いに係合できる形態であり、かくしてカバー51が、図9、図11のように、固定部材5の接続ハブ50HのDE方向の開口面を閉じることができるものであればよい。
なお固定部材5の第3係止部58と傾斜壁60の機能は、前記のとおりである。
医療用針安全装置1を構成する、シールド部材3、固定部材5は、同一材料で一体成形により形成することが好ましく、製造が容易で引用文献1に記載の発明と比較して安価に製造できる。
シールド部材3は、シールドハブ35、脚部(31・32)、及び接続ハブ40Hを、同一材料で一体成形により形成することが好ましい。
接続ハブ40Hは、第1側部S1側と第2側部S2側にそれぞれ、その第2係止部46と第3係止部47を同一材料で一体成形により形成ことが好ましい。
固定部材5は、接続ハブ50Hと平らな接触面板50を同一材料で一体成形により形成することが好ましい。
接続ハブ50Hは、複数の壁(52、57、63)、カバー51、第3係止部58、摺動壁(傾斜壁)60を、同一材料で一体成形により形成することが好ましい。
シールド部材3や固定部材5の材料は、射出成形、押出成形、吹き込み成形、及び注形成形できる熱可塑性合成樹脂で形成することが好ましく、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PB(ポリブチレン)、PS(ポリスチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PVdC(ポリビニリデンクロライド)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PMA(ポリメチルアクリレート)、PC(ポリカーボネート)、PAm(ポリアミド)、ETFE共重合体等があげられるが、これに限定されるものではない。例えば熱硬化性樹脂により成形することも可能である。
[医療用針安全装置1´](第二発明((第二の実施態様)))
以下、図24〜図49、図52−53を参照して、第二発明(第二の実施態様)の医療用針安全装置1´について説明する。
(第二発明(以下、「第二の実施態様」ともいう。)の医療用針安全装置1´の説明は、符号の複雑化を回避するために、第一発明(第二の実施態様)の医療用針安全装置1と共通ないし、実質的に同じ部材は、同じ符号を使用している。また、第二発明の医療用針安全装置1´において、第一発明の医療用針安全装置1と異なるが、実質的に同じないし対応する機能を有する部品には、符号の複雑化を回避するために、同じ符号を使用し、当該符号に「´」の符号を付している。)
[シールド部材3´]
第二発明の医療用針安全装置1´のシールド部材3´は、図37〜図40に例示する形態(形状、構造)を有する。
第二発明の医療用針安全装置1´は、第一発明の医療用針安全装置1と比較して、
シールド部材3´におけるシールド部材接続ハブ40H´(以下、「接続ハブ40H´」と略記することがある。)の形態が一部異なっている。
(第一発明の)摺動部材42[末端側壁43DW、摺動壁45(傾斜壁45ともいう)、下部壁42B及び溝43を有する]の代わりに、[(第二発明の)シールド部材3´は、その接続ハブ40H´の]摺動部材42´を、図29、35、特に38に例示するように、略L字状(摺動壁45´と下部壁42B´を有する)に形成している点で異なる。
さらに詳述すると、(第二発明の)シールド部材3´は、
(a)(第一発明で)摺動部材42に形成していた末端側壁43DW、溝43、及び傾斜壁45(第1側S1側と第2側部S2側に、それぞれ対向して一対形成している)の代わりに、図38(B)に示すように、一つ(単数)の摺動壁45´を採用している。
(b)(第一発明で)摺動部材42の末端側壁43DW、溝43、及び傾斜壁45の下部に形成していた下部壁42Bの代わりに、一つ(単数)の摺動壁45´の下部に形成した下部壁42B´を採用している。
[(第二)摺動部材42´]
さらに第二発明の摺動部材42´について詳述する。第二発明の摺動部材42´を第二摺動部材42´という場合がある。
摺動部材42´は、摺動壁45´と下部壁42B´を有し、これらを一体化して略L字状(すなわち下向きのL字状で摺動壁45´PE方向に水平に伸び下部壁42B´は摺動壁の先端より概略的に下方に伸びている。)に形成している。
より具体的には摺動壁45´は、図38(B)に例示するように、一方の末端DE側の端部をヒンジ44に接続している。もう一方の基端PE側の端部を図38(B)に例示するように、下部壁42B´に(一体成形により)接続している。
摺動部材42´は、ヒンジ44を介して接続ハブ40H´の上部U方向でかつ、基端PE側に接続している。
これにより摺動部材42´は、第1・第2脚部(31、32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して動く。
すなわち、摺動部材42´は、第1・第2脚部(31、32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、ヒンジ44を起点として、図29の位置(第一の位置)から図35の位置(第二の位置)まで、いわば「スイング」して、下部壁42B´が、接続ハブ40H´の底部(下部D方向)の開口部40O´の断面を遮断するように変位する。これは、第一発明において詳述したとおりである。
さらにいえば、摺動部材42´の「第一の位置」とは、下部壁42B´が、図29の位置にあり、接続ハブ40H´の底部(下部D方向)の開口部40O´の断面を遮断していない位置を意味する。
また摺動部材42´の「第二の位置」とは、下部壁42B´が、図35の位置にあり、接続ハブ40H´の底部(下部D方向)の開口部40O´の断面を遮断している位置を意味する。
摺動壁45´は、固定部材5´の固定部材接続ハブ50H´の摺動壁60(傾斜壁60)に当接する部材である。(当接(接触)した状態で摺動する。)
(第二発明の固定部材5´の固定部材接続ハブ50H´(以下、「接続ハブ50H´」と略記することがある。)については後に詳述する。)
摺動壁45´は、図29、35、38に例示するように、実質的に「略水平」の「略板状」に形成している。
さらにいえば、摺動壁45´は、基端PE側端部に、凹凸またはキャタピラー状のような切り込み(注:図25において、「横の線」として表現されている。)を形成している。当該凹凸またはキャタピラー状切り込みは、摺動壁45´が、固定部材5´の摺動壁60(傾斜壁60)と相対して、(一気に動いたり、またあまり動きにくくないような)適度に摺動しやすいように形成したものである。
下部壁42B´は、第1・第2脚部(31、32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して接続ハブ40H´の開口部40O´を閉塞する部材である。
さらにいえば、下部壁42B´は、図29、35、38に例示するように、「略水平」ではなく、下部D方向で、かつ末端DE側に、切断部42BSを形成している。
(また、基端PE側端部、すなわち摺動壁60(傾斜壁60)側に、凹凸またはキャタピラーのような切り込み(注:図25において、上記したように、「横の線」として表現されている。)を形成している。)
以下、摺動部材42´と固定部材5´の摺動壁60(傾斜壁60)とのコンビネーションを採用する場合について説明する。
摺動壁45´は、組み立て前のときは、図38(B)に例示するように、水平軸線HLと略平行になっている。
組み立て後の第一の状態[摺動部材42´の「第一の位置」]のときは、図29に例示するように、摺動壁45´は、垂直軸線VLに対して、鋭角に交わるように、角度γをもって配置される。換言すれば、基端PE側から末端DE側へ登るように傾斜して配置されている。
組み立て後の第二の状態[摺動部材42´の「第二の位置」]のときは、摺動壁45´は、図35に例示するように、垂直軸線VLと略平行になっている。
摺動壁45´は、第1・第2脚部(31、32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して、前記傾斜壁60の傾斜面と接触(当接)した状態で、基端PE側から末端DE側に動く。(いわゆる摺動する。)これにより下部壁42B´が、[第1・第2脚部(31、32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動してシールド部材の接続ハブ40Hの開口部40O´を閉塞する動きを促進する。
摺動部材42´は、第一の状態[第1・第2脚部(31、32)が第一の折り畳み位置]にあるときは、摺動部材42´の下部壁42B´は、接続ハブ40H´の開口部40O´の断面を遮断していない。(すなわち、当該開口部40O´より針が下方に突出し伸びる。)
言い換えれば、第一の状態では、針21は接続ハブ40H´の空間40S内に挿入されている。(図29(参照))
第二の状態[第1・第2脚部(31・32)が第二の伸長位置]にあるときは、摺動部材42´の下部壁42B´が、接続ハブ40H´の開口部40O´を閉塞する。(図35参照)
これにより、摺動部材42´の下部壁42B´が、シールド部材の接続ハブ40H´の開口部40O´の断面を遮断して、針21の末端23が、摺動部材42´の下部壁42B´よりも下部Dに(再び)移動するのを阻止する。
これにより針21の末端23が、当該接続ハブ40H´の開口部40O´より、露出するのを防ぐことができる。(図35参照)
[固定部材5´]
第二発明(第二実施形態)の医療用針安全装置1´における固定部材5´は、例えば図41〜図49に例示する形態(形状、構造)を有する。
第二発明(第二の実施形態)の医療用針安全装置1´は、第一発明の医療用針安全装置1と比較して、
固定部材5´の接続ハブ50H´と、カバー51´の一部の形態が異なっている。
また、第二発明の医療用針安全装置1´の接続ハブ50H´は、第一発明の医療用針安全装置1の接続ハブ50Hと比較して、以下の点で異なる。
(a)(第一発明で)第1側壁52の内側に形成していた第2係止部56を、(第二発明では)なくしている。
(b)また(第一発明において)中壁57の末端DE側に形成していた固定部材の第3係止部58をなくしている。
さらに第二発明の医療用針安全装置1´のカバー51´は、第一発明の医療用針安全装置1のカバー51と比較して、以下の点で異なる。
(c)(第一発明の)第1係止部55の形態を、(第二発明では)図41に示すように、第1係止部55´の形態に変更している。
(d)(第二発明では)図41に例示するように、上部U方向で、かつ末端DE側に、新たに新規固定部材第2係止部56´(以下、「新規第2係止部56´」と略記することがある。)を形成している。新規第2係止部56´は、閉じたカバー51´のいわゆる「抑え部材」として機能する。
以下、(第二発明の)固定部材第1係止部55´(以下、「第1係止部55´」と略記することがある。)について、詳述する。
(第一発明の)第1係止部55は、前記で説明したとおり(第一発明の例えば図7参照)、カバー51の末端DE側から基端PE側方向に向けて一対突設していた。
さらに(第一発明で)長尺方向の第1側壁52の内側に形成していた第2係止部56と係止できるように、第1係止部55は、いわゆる「楔状」に形状していた。
これに対して(第二発明の)第1係止部55´は、図41〜49に例示するように、カバー51´の底壁(下部D)から上部U方向に、略垂直に立ち上がるように、第1側部S1側と第2側部S2側に一対突設している。
第1係止部55´は、水平軸線HL方向の断面(上部U方向からみた平面)は、いわゆる「略L字状」の形状を有する。さらにいえば、「蟹爪状」、「クワガタ虫の角状」にも似ている。
固定部材5´のカバー51´は、図41〜図49に例示するように、ヒンジ54を介して、基端PE側に略90°回動して、第1係止部55エと第1上壁61の下部D壁(第二発明では、第一発明の固定部材5のように、第2係止部56がない)と係合できるように形成している。(図47( B)参照)
固定部材5´の新規第2係止部56´は、シールド部材3´の接続ハブ40H´を、固定部材5´の接続ハブ50H´の第1空間53内に差し込んで接続した後、接続ハブ40H´の接続、固定をさらに強固にするために設けたものである。当該新規第2係止部56´は、図41〜49に例示するように、いわゆる「鍵爪状」に形成している。
さらにいえば、新規第2係止部56´は、第二の形態になった時に、針21の末端23を露出させにくくする機能を有する。
カバー51´を前記のように、ヒンジ54を介して、基端PE側に略90°回動して、やや幅広の第1上壁61の下部D壁と係合したときに、これと同時に、例えば図28等に例示するように、新規第2係止部56´は、接続ハブ40H´の上部接続部41を、上部U方向から抑えつける。これにより、一度閉じたカバー51が、反対側の開く方向に、回動するのを防ぐことができる。
[第一の状態への組み立て:シールド部材3´と固定部材5´との組み立て]
以下、第一発明(第一の実施態様)の場合と同様にしてシールド部材3´をその接続ハブ40H´を介して固定部材5´と接続し、また、シールド部材3´のシールドハブ35等を固定部材5´に載置して組み立てる(第一の状態とする)過程を説明する。
〈1〉図36に示すように、針ハブ22を、シールド部材3´のシールドハブ35に差し込んで固定する。
〈2〉シールド部材3´の接続ハブ40H´を、固定部材5´の接続ハブ50H´の第1空間53内に差し込んで接続する。
〈3〉カバー51´を基端PE側に、略90°回動させて閉じる。
この時、図41に示すように、カバー51の第1係止部55´と接続ハブ50H´の第1上壁61の下部D壁が係合する。
すなわち、図33に例示するように、シールド部材3´の接続ハブ40H´の第1係止部48は、その末端DE側の壁面が、固定部材の接続ハブ50H´の末端DE側の下部D側の壁面に当接される。すなわち図29(A)に例示するように、カバー51´の基端PEの側壁は、接続ハブ40H´の末端DE側壁に当接される。
〈4〉これと同時に、新規第2係止部56´は、例えば図28等に例示するように、接続ハブ40H´の上部接続部41を、上部U方向から抑えつける。これにより、一度閉じたカバー51´が、反対側の開く方向に、回動することはない。
また摺動部材42´の摺動壁45´は、例えば図29に例示するように、固定部材5´の摺動壁(傾斜壁)60の下部D側の傾斜面に当接する。
〈5〉図36に示す、シールド部材3´の第1・第2脚部(31、32)を折りたたみ、針21を末端23側から、シールド部材の接続ハブ40H´の空間40S(図38参照。)に差し込む。
〈6〉第1・第2脚部(31・32)は、例えば図29(A)に例示するように折りたたんで、シールドハブ35の下部とともに、固定部材5´の第2空間59内に収納する。[すなわち、空間59の上に載置する。第1・第2脚部(31・32)は、第2空間59(図41参照。)の上部の位置に載置される。]
シールド部材3´の第2係止部46は、第1上壁61の下部に係止する。(第一発明の図16参照。)
〈7〉針21の末端23側に、図36に示すように、針カバー6を装着し、保護する。
[針21の末端23の保護(シールド)]
〈1〉「移行開始状態」(図24)
針部材21を、図24に示した第一の位置から垂直軸線VLの上部U側に持ち上げると、第1・第2脚部(31・32)がこれに連動して、垂直軸線VLの上部U側に伸長を開始する。
さらにこれらに連動して、摺動部材42´の摺動壁45´が、固定部材の接続ハブ50Hの摺動壁(傾斜壁)60の下部D側の傾斜面にそって、末端DE側に移動を開始する。(いわゆる「摺動」を開始する。(上方に移動する。))シールド部材の第2係止部46も上部U方向への移動を開始する。
〈2〉「移行終了状態」
第1・第2脚部(31・32)は、垂直軸線VLの上部U側に伸びきろうとする。
第2係止部46は、上部開口部50OUを経て、第1上壁61を乗り越えようとする。
摺動部材42の下部壁42B´は、接続部ハブ40H´の空間40Sに引き込まれ、開口部40O´を閉じるように変位する(図35)。
〈3〉(第二の状態)(図30)
第1・第2脚部(31・32)は、垂直軸線VLの上部U側に完全に伸びきる。
シールド部材3´の第2係止部46は、第1上壁61の上部(天面)に係止される。当該第2係止部46は、戻り防止の爪となる。また、第3係止部47は、上部がやや幅広の第1上壁61の下部D(底面)に係止され、ストッパーとなり、シールド部材3´の接続ハブ40Hが、固定部材5´の接続ハブ50H´から引き抜けるのを防ぐことができる。これらの係止の態様は、基本的に第一発明の図21と同様である。
接続部ハブ40H´の開口部40O´(ないし開口部40O´近傍)の断面は、摺動部材42´の下部壁42B´により遮断される。針21の末端23は、空間40S内に収納され、保護(シールド)される。このため針21の末端23は、下部壁42B´よりも下部Uに移動して、外部に露出するのを妨げられる。(第二の位置を示す図35参照)
さらに、患者への取付け、薬液の注入、患者からの取外しと廃棄までの使用例について説明するが、基本的には、第一発明について述べたものと同様であるので簡単に説明する。
[患者への取り付け、薬液の注入]
〈1〉針カバー6を、取り外して、針21の末端23を露出する。
〈2〉垂直軸線VLの下部D方向に垂下して、患者に埋め込まれたポート(図示せず)へ針21の末端23を穿刺する。固定部材5の平らな接触面50を、テープ等で患者に固定する。
〈3〉抗癌等を含んだ薬液等を、針ハブ22の基端PE側に接続された薬液注入チューブTから薬液等を、針21の末端23、ポート(図示せず)を経由して、注入する。
[患者からの取外しと廃棄まで]
薬液の注入が終了したら、作業者(医師、看護師等)は、一方の手を患者の皮膚に当て、もう一方の手で翼部34を、つかんで上部Uに持ち上げる。
これにより、ポート(図示せず)から針21の末端23が引き出され、第1・第2脚部(31・32)を伸長させる。第1・第2脚部(31・32)が伸長中、針21の末端23は、接続ハブ40H´の空間40S内に引き込まれ、さらに接続ハブ40H´の下部壁42B´が、接続ハブ40H´の開口部40O´の断面を遮断するように変位する。
これにより、接続ハブ40H´の下部壁42B´は、針21の末端23が、下部壁42B´よりも再び下部D方向に移動するのを防ぐことができる。
第1・第2脚部(31・32)が完全に伸長すると、針安全装置1´は、定位置に固定され、針21の末端23は、接続ハブ40H´によって完全に保護(シールド)することができる。
このようにして作業者(医師・看護師等)は、偶発的な針の露出による針刺事故を心配せずに針21を処分することができる。
[本発明の他の実施態様]
本発明(第二発明(第二実施態様))の医療用安全装置1´は、以上の説明と図24〜図49に記載した形態に限定されない。
すなわち、脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長したときは、摺動部材42´の下部壁42B´は、接続ハブ40H´の空間40S内に引きこまれ、これにより摺動部材42´の下部壁42B´は、接続ハブ40H´の開口部40O´の断面を遮断することができ、これにより、針21の末端23が、摺動部材42´の下部壁42B´よりも下部Dに移動するのを阻止し、針21の末端23が外部に露出するのを防ぐことができるものであれば上記した形態に限られるものではない。
[脚部(31・32)]
脚部(31・32)は、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長でき、第二の伸長位置にあるときに、接続ハブ40H´内に、針21の末端23、摺動部材42´の下部壁42B´を、引き込んで、保護(シールド)できる形態であればよい。
図24〜図26の例示では、脚部(31・32)としては、いわゆる「略板状」のものが記載されているが、これに限られるものではなく、いわゆる「紐状、棒状、帯状、鎖状」等のものでも良い。
[シールドハブ35]
シールドハブ35は、針ハブ22を固定でき、脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、脚部(31・32)と連動して、針21を上部U方向に引き上げることができる形態であればここで図示したものに限られるものではない。
[接続ハブ40H´]
図37〜図40の例示では、中央部はいわゆる「略角筒状」(横断面矩形状)に形成されているが、針21の末端23、摺動部材42´の下部壁42B´を、引き込んで、保護(シールド)できる空間40Sを有する形態であれば、すでに第一発明(第一の実施形態)について述べたそれ以外の形態であってもよい。
また、前記した摺動部材42´、シールド部材3'の第1係止部48、第2係止部46及び第3係止部47を有するものであればよい。
摺動部材42´の下部壁42B´は、図35の例示では、開口部40O´の断面を、略水平位置で遮断しているが、略斜め位置で遮断できるようにすることもできる。
脚部(31・32)の第二の伸長位置における、下部壁42B´の姿勢は、斜め位置でもよいし水平位置でもよい。
[摺動部材42´]
摺動部材42´は、図29、35、38の例示では、略L字状(摺動壁45´と下部壁42B´を有する)に形成しているが、脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これと連動することができ、接続ハブ40H´の空間40S内に引き込まれ、当該接続ハブ40H´の開口部40O´の断面を遮断することができる、いわゆる「壁」を有するものであればそれ以外の形態であってもよい。
また摺動部材42´は、図29、35、38に例示したように「摺動壁45´」により、脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、いわゆる「摺動」できるようにしたものである。
すなわち、当該摺動部材42´は、いわゆる「摺動」できる形態であればよい。例えば、図29、35、38に例示するように、実質的に「略水平」の「略板状」に形成した「摺動壁45´」に代えて、「湾曲壁」等に形成することもできる。これに呼応(対応)して、固定部材5´の接続ハブ50H´も「傾斜壁60」に代えて、「湾曲壁」等に形成してもよい。これらの「湾曲壁」も「摺動壁」に含まれる。
[シールド部材3´の第1係止部48、第2係止部46、及び第3係止部47]
シールド部材の1係止部48、第2係止部46、及び第3係止部47は、前記したように第1・第2脚部(31・32)が、第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長する時に、シールド部材の接続ハブ40H´が、固定部材5の接続ハブ50H´から引き抜けないように機能する形態であればよい。すなわち、
第1係止部48は、図38に例示したようにいわゆる「突」状(略台形状)に代えて、いわゆる「(鍵)爪」状、「鍔(フランジ)」状とすることができる。
また第2係止部46は、図38に例示するように、いわゆる「(鍵)爪」状に代えて、いわゆる「鍔(フランジ)」状、「突」状とすることができる。
さらに第3係止部47は、図38に例示するように、いわゆる「鍔(フランジ)」状に代えて、「(鍵)爪」状、「突」状とすることができる。
[固定部材5´の接続ハブ50H´]
固定部材の接続ハブ50H´は、前記したように、シールド部材3´の接続ハブ40H´が引き抜けないように機能する形態であればよい。
第1空間53は、接続ハブ40H´を収納し、固定できる形態であればよい。
第2空間59は、シールド部材3´のシールドハブ35、第一の折り畳み位置の第1・第2脚部(31・32)、翼34を収納(上に載せる)できる形態であればよい。
第1側壁52、中壁57、第2側壁63は、前記したように、固定部材5´の接続ハブ50H´を第1空間53と第2空間59に区画できる形態であればよい。
カバー51´は、前記のように、シールド部材3´の続ハブ40H´を固定する機能を有する形態であればよい。
固定部材の第1係止部55´と第2係止部56´も前記したように互いに係合できる形態であればよい。
[針ガイド部材70]
本発明(第二発明)の医療用安全装置1´は、図50(より詳しくは図51を参照。)に例示するように、固定部材5´の下部Dの下開口部50ODに、針の上方への移動を安定して行うための針ガイド部材70を装着することができる。
固定部材5´は、針ガイド部材70を装着するために、図41、図47に例示するように、第1側壁52[の第1側部S1内側と第2側部S2内側]の末端DE寄りに、第1側壁係止溝52Mを形成する。
さらに固定部材5´は、図53(A)に例示するように摺動壁60の略中腹部ないし下部D側寄りに針ガイド部材係止部60K(「係止溝」ともいう)を形成する。
針ガイド部材70は、図51に例示するように、平らな略板状の壁71(以下、単に「壁71」と略記する)を有する。
壁71は、略中央部から末端DE側にわたって針通過孔72を形成している。
針通過孔72は、二つのいわゆる「略矩形状」を繋げて略凸状に形成し、略中央部より末端DE側を大きく形成している。
また壁71は、第1側部S1側と第2側部S2側に、針ガイド部材第1係止部73(以下、単に「第1係止部73」と略記する)を形成している。
第1係止部73は、第1側部S1側(第2側部S2側)の末端DE寄りに配置(形成)し、上部U方向に立ち上がるように形成している。第1係止部73の上部U側は、第1側部S1側(第2側部S2側)から見ていわゆる「略L字状」に形成している。
また壁71は、基端PE側に針ガイド部材第2係止部75を形成している。
第2係止部75は、基端PE側の略中央に配置(形成)し、上部U方向に立ち上がるように形成している。当該第2係止部75は、第1側部S1側(第2側部S2側)から見ていわゆる「略L字状」に形成している。
針ガイド部材70の第1係止部73は、固定部材5´の第1側壁係止溝52Mに貫入して係止する。
第2係止部75は、図53に示したように固定部材5´の摺動壁60の針ガイド部材係止部60Kに係止する。
針ガイド部材70の壁71は、図50、図53(B)に例示するように、固定部材5´の下開口部50ODの大部分を覆う。
針21は、壁71に形成された針通過孔72(壁71を装着していない下開口部50ODよりもはるかに開口面積が狭い)を経て上部U方向に移動する。
このため針21は、上方向の移動中に横方向の揺動が針通過孔72内に制限されるため、ガタツキが少なく安定して上部U方向に移動することができる。
[針ガイド部材70´]
針ガイド部材の形状は、その機能を保持しうる限りにおいて任意の変更が可能であり、図51の針ガイド部材70に代えて、図52に例示する針ガイド部材70´を使用することができる。
針ガイド部材70´は、壁71´の針通過孔72´と第1係止部73´の形態(形状)が針ガイド部材70と異なる。すなわち、
壁71´は、略中央部から末端DE側にわたって(外方に連続する形状にして)針通過孔72´を形成している。
針通過孔72´は、二つのいわゆる「略円ないし略長円状」を繋げていわゆる「略だるま状」に形成している。略中央部より末端DE側を大きく形成し、末端DE側は貫通している。
第1係止部73´は、全体が末端DE側(基端PE側)から見ていわゆる「略L字状」に形成している。
針ガイド部材70´は、前記のように壁71´の針通過孔72´と第1係止部73´の形態(形状)が針ガイド部材70と異なるが、針ガイド部材70と同様に第1係止部73´は、図41、図47に記載された固定部材5´の第1側壁係止溝52Mに係止することができる。
第2係止部75´は、第2係止部75と同様に固定部材5´の摺動壁60の針ガイド部材係止部60Kに係止することができる。
壁71´は、固定部材5´の下開口部50ODの大部分を覆うことができる。
針21は、壁71´に形成された針通過孔72´(壁71´を装着していない下開口部50ODよりもはるかに開口面積が狭い)を経て上部U方向に移動する。このため針21は、上方向の移動中に横方向の揺動が針通過孔72'内に制限されるため、ガタツキが少なく安定して上部U方向に移動することができる。
また第一発明の医療用安全装置1も第二発明の医療用安全装置1´と同様に、針ガイド部材(70、70´)を装着して、針21の移動中のガタツキを少なく安定して上部U方向に移動することができる。
すなわち図54、図55に例示するように、固定部材5の下部Dの下開口部50ODに、前記針ガイド部材(70、70´)を装着することができる。
固定部材5は、針ガイド部材(70、70´)を装着するために、図55に例示するように、第1側壁52[の第1側部S1内側と第2側部S2内側]の末端DE寄りに、第1側壁係止溝52Mを形成する。
さらに固定部材5は、図54(A)に例示するように摺動壁60の略中腹部ないし下部D側寄りに針ガイド部材係止部60K(「係止溝」ともいう)を形成する。
第二発明(第二の実施態様)にかかる医療用針安全装置1´を構成する、シールド部材3´、固定部材5´は、同一材料で一体成形により形成することができるので、製造が容易で引用文献1に記載の発明と比較して安価に製造できる。
シールド部材3´は、シールドハブ35、脚部(31・32)、及び接続ハブ40H´を、同一材料で一体成形により形成することが好ましい。
当該接続ハブ40H´は、図38(A)、(B)に示したように、第1側部S1側と第2側部S2側にそれぞれ、第2係止部46と第3係止部47を同一材料で一体成形により形成することができる。
固定部材5´は、その接続ハブ50H´と平らな接触面板50を同一材料で一体成形により形成している。
固定部材の接続ハブ50H´は、複数の壁(52、57、63)、カバー51´、第3係止部58、摺動壁(傾斜壁)60を、同一材料で一体成形により形成することが好ましい。
シールド部材3´や固定部材5´の材料は、第一発明の場合と同様に、射出成形等が可能な熱可塑性合成樹脂で形成することが好ましく、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PB(ポリブチレン)、PS(ポリスチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PVdC(ポリビニリデンクロライド)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PMA(ポリメチルアクリレート)、PC(ポリカーボネート)、PAm(ポリアミド)、ETFE共重合体等があげられるが、第一発明の場合と同様に、これらに限定されるものではない。
なお、参考のため、本発明の幾つかの実施態様をまとめて記載しておく。
第一発明(の実施態様)は、以下のとおりである。
〔1〕
医療用針安全装置(1)であって、
針部材(2)と、シールド部材(3)と、固定部材(5)とを有し、
前記針部材(2)は、末端(23)を有する針(21)を有し、当該針(21)は、基端PE側を針ハブ(22)に固定し、
前記シールド部材(3)は、シールドハブ(35)と、シールド部材接続ハブ(40H)と、脚部(31・32)とを有し、
前記固定部材(5)は、固定部材接続ハブ(50H)を有し、
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)は、摺動部材(42)を有し、
当該シールド部材接続ハブ(40H)は、前記針(21)の末端(23)と前記摺動部材(42)の壁(43DW)を収容することのできる空間(40S)を形成し、
当該シールド部材接続ハブ(40H)は、下部Dに針(21)が通過できる開口部(40O)を有し、
前記脚部(31・32)は、第1の折り畳み位置から第2の伸張位置まで伸張でき、
前記摺動部材(42)の壁(43DW)は、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸びるときに、これらと連動して、前記空間(40S)の断面を遮断することができる位置まで変位し、
前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置にあるときは、前記針(21)は、前記接続部ハブ(40H)の空間(40S)内に挿入され、
前記脚部(31・32)が第二の伸長位置までに伸長されたときは、前記摺動部材(42)の壁(43DW)は、前記シールド部材接続ハブ(40H)の空間(40S)内に引きこまれ、
これにより前記摺動部材(42)の壁(43DW)は、前記シールド部材接続ハブ(40H)の空間(40S)の断面を遮断して、前記針(21)の末端(23)が、前記摺動部材(42)の壁(43DW)よりも下部Dに移動するのを阻止し、
前記針(21)の末端(23)が外部に露出するのを防ぐことができるように形成した、
ことを特徴とする針安全装置(1)。
〔2〕
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)は、基端PE側に前記摺動部材(42)を形成し、
末端DE側にシールド部材第1係止部(48)を形成し、第1側部S1側と第2側部S2側にそれぞれ、シールド部材第2係止部(46)と、シールド部材第3係止部(47)を形成し、
前記シールド部材第2係止部(46)は、前記シールド部材第3係止部(47)よりも上部Uに形成したことを特徴とする〔1〕に記載の医療用針安全装置(1)。
〔3〕
前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)は、複数の壁(52、57、63)とカバー(51)を有し、
前記複数の壁(52、57、63)と前記カバー(51)の壁(51W)により、
当該固定部材接続ハブ(50H)の空間を、第1空間(53)と第2空間(59)に区画し、
前記第1空間(53)は、前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)を収納することができる、ことを特徴とする〔1〕または〔2〕に記載の医療用針安全装置(1)。
〔4〕
前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の複数の壁(52、57、63)は、
水平軸線HLの長さ方向に延設した一対の第1側壁(52)と、
固定部材接続ハブ(50H)の基端PD側に第1側部S1から第2側部S2方向に形成した第2側壁(63)と、
前記一対の第1側壁(52)の途中から第1側部S1から第2側部S2方向に形成した中壁(57)と、
当該中壁(57)の基端側に形成した摺動壁(60)とを有し、
当該中壁(57)の末端側に、第3係止部(58)を形成した、ことを特徴とする〔1〕から〔3〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
〔5〕
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)の摺動部材(42)は、
末端側壁(43DW)と下部壁(42B)を有し、
第1側S1側と第2側部S2側に、摺動壁(45)を形成し、
当該摺動壁(45)に、溝(43)を形成した、ことを特徴とする〔1〕から〔4〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
〔6〕
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)と、前記固定部材(5)の接続ハブ(50H)とを接続した時、
前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の固定部材第3係止部(58)は、前記シールド部材(3)の摺動部材(42)の溝(43)に係止され、かつ
前記摺動部材(42)の摺動壁(45)は、前記中壁(57)の摺動壁(60)に当接され、
前記シールド部材接続ハブ(40H)の摺動部材(42)が、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して、前記接続ハブ(40H)の空間(40S)内に引き込まれ、
前記摺動部材(42)の末端側壁(43DW)は、前記空間(40S)の断面を遮断することができる位置まで変位することができる、ことを特徴とする〔4〕または〔5〕に記載の医療用針安全装置(1)。
〔7〕
前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置にあるときは、
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)の第2係止部(46)は、前記固定部(5)の固定部材接続ハブ(50H)の第1上壁(61)の下部の位置にあり、
前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長したときは、
前記シールド部材接続ハブ(40H)のシールド部材第2係止部(46)は、第1上壁(61)の上部に係止され、かつ前記シールド部材接続ハブ(40H)のシールド部材第3係止部(47)は、第1上壁(61)の下部に係止され、
前記シールド部材接続ハブ(40H)が、前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)から抜けるのを防止することができる、ことを特徴とする〔1〕から〔6〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
〔8〕
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)の摺動壁(45)に溝(43)を形成し、当該溝(43)に係止するめに、前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の中壁(57)の固定部材第3係止部(58)をリブ状に形成し、または
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)の摺動壁(45)に、リブ状の係止部を形成し、当該リブ状の係止部を係止するめに、前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の中壁(57)に溝を形成した、ことを特徴とする〔4〕から〔7〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
〔9〕
前記シールド部材(3)は、前記シールドハブ(35)、前記脚部(31・32)、及び前記シールド部材接続ハブ(40H)を、同一材料で一体成形により形成した、ことを特徴とする〔1〕から〔8〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
〔10〕
前記固定部材(5)は、針ガイド部材(70、70´)を有し、当該針ガイド部材(70、70´)を、下開口部(50OD)に装着した、ことを特徴とする〔1〕から〔9〕のいずれか1項に記載の針安全装置(1)。
〔11〕
前記針ガイド部材(70、70´)は、略板状の壁(71、71´)を有し、
当該壁(71、71´)は、針通過孔(72、72´)を有し、
前記壁(71、71´)は、針ガイド部材第1係止部(73、73´)と針ガイド部材第2係止部(75、75´)とを有する、ことを特徴とする〔1〕から〔10〕のいずれか1項に記載の針安全装置(1)。
〔12〕
前記固定部材(5)は、第1側壁(52)に第1側壁係止溝(52M)を有し、
前記固定部材(5)は、摺動壁(60)の略中腹部ないし下部D側に針ガイド部材係止部(60K)を有し、
前記針ガイド部材(70、70´)の針ガイド部材第1係止部(73、73´)を前記第1側壁係止溝(52M)に係止し、
前記針ガイド部材(70、70´)の針ガイド部材第2係止部(75、75´)を前記針ガイド部材係止部(60K)に係止した、ことを特徴とする〔1〕から〔11〕のいずれか1項に記載の針安全装置(1)。
〔13〕
前記針(21)は、基端PE側から末端DE側へ向かう途中から、水平軸線HLに対して、垂直軸線VL側に所定の角度で折れ曲がり、
前記針(21)の基端PE側の針ハブ(22)を、前記シールドハブ(35)に固定したことを特徴とする〔1〕から〔12〕のいずれか1項に記載の針安全装置(1)。
第二発明(の実施態様)は、以下のとおりである。
〔14〕
医療用針安全装置(1´)であって、
針部材(2)と、シールド部材(3´)と、固定部材(5´)とを有し、
前記針部材(2)は、末端(23)を有する針(21)を有し、当該針(21)は、基端PE側を針ハブ(22)に固定し、
前記シールド部材(3´)は、シールドハブ(35)と、シールド部材接続ハブ(40H´)と、脚部(31・32)とを有し、
前記固定部材(5´)は、固定部材接続ハブ(50H´)を有し、
前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)は、摺動部材(42´)を有し、
当該シールド部材接続ハブ(40H´)は、前記針(21)の末端(23)と前記摺動部材(42´)の壁(42B´、45´)を収容することのできる空間(40S)を形成し、
当該シールド部材接続ハブ(40H´)は、下部Dに針(21)が通過できる開口部(40O´)
を有し、
前記脚部(31・32)は、第1の折り畳み位置から第2の伸張位置まで伸張でき、
前記摺動部材(42)の壁(42B´、45´)は、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸びるときに、これらと連動して、前 記接続部ハブ(40H´)の開口部(40O´)の断面を遮断することができる位置まで変位し、
前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置にあるときは、前記針(21)は、前記シールド部材接続ハブ(40H´)の空間(40S)内に挿入され、
前記脚部(31・32)が第二の伸長位置までに伸長されたときは、前記摺動部材(42´)の壁(42B´)は、前記シールド部材接続ハブ(40H´)の空間(40S)内に引きこまれ、
これにより前記摺動部材(42´)の壁(42B´)は、前記シールド部材接続ハブ(40H´)の開口部(40O´)の断面を遮断して、前記針(21)の末端(23)が、前記摺動部材(42´)の壁(42B´)よりも下部Dに移動するのを阻止し、
前記針(21)の末端(23)が外部に露出するのを防ぐことができるように形成した、
ことを特徴とする針安全装置(1´)。
〔15〕
前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H´)は、基端PE側に前記摺動部材(42´)を形成し、
末端DE側にシールド部材第1係止部(48)を形成し、第1側部S1側と第2側部S2側にそれぞれ、シールド部材第2係止部(46)と、シールド部材第3係止部(47)を形成し、
前記シールド部材第2係止部(46)は、前記シールド部材第3係止部(47)よりも上部Uに形成したことを特徴とする〔14〕に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔16〕
前記固定部材(5)の固定部接続ハブ(50H´)は、複数の壁(52、57、63)とカバー(51´)を有し、
前記複数の壁(52、57、63)と前記カバー(51´)の壁(51W)により、
当該固定部材接続ハブ(50H´)の空間を、第1空間(53)と第2空間(59)に区画し、
前記第1空間(53)は、前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)を収納することができる、ことを特徴とする〔14〕または〔15〕に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔17〕
前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H´)の複数の壁(52、57、63)は、
水平軸線HLの長さ方向に延設した一対の第1側壁(52)と、
固定部材接続ハブ(50H´)の基端PD側に第1側部S1から第2側部S2方向に形成した第2側壁(63)と、
前記一対の第1側壁(52)の途中から第1側部S1から第2側部S2方向に形成した中壁(57)と、
当該中壁(57)の基端側に形成した摺動壁(60)とを有する、ことを特徴とする〔14〕から〔16〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔18〕
前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)の摺動部材(42´)は、摺動壁(45´)と下部壁(42B´)を有する、ことを特徴とする〔14〕から〔17〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔19〕
前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)と、前記固定部材(5´)の固定部材接続ハブ(50H´)とを接続した時、
前記摺動部材(42´)の摺動壁(45´)は、前記中壁(57)の摺動壁(60)に当接され、
前記シールド部材接続ハブ(40H´)の摺動部材(42´)は、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して、前記シールド部材接続ハブ(40H´)の空間(40S´)内に引き込まれ、
前記摺動部材(42´)の下部壁(42B´)は、前記開口部(40O´)の断面を遮断することができる位置まで変位することができる、ことを特徴とする〔14〕または〔15〕に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔20〕
前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置にあるときは、
前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)のシールド部材第2係止部(46)は、前記固定部(5)の固定部材接続ハブ(50H´)の第1上壁(61)の下部の位置にあり、
前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長したときは、
前記シールド部材接続ハブ(40H´)のシールド部材第2係止部(46)は、第1上壁(61)の上部に係止され、かつ前記シールド部材接続ハブ(40H´)のシールド部材第3係止部(47)は、第1上壁(61)の下部に係止され、
前記シールド部材接続ハブ(40H´)が、前記固定部材(5´)の固定部材接続ハブ(50H´)から抜けるのを防止することができる、ことを特徴とする〔14〕から〔19〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔21〕
前記カバー(51´)は、上部Uに、新規固定部材第2係止部(56´)を有し、
前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)と、前記固定部材(5´)の固定部材接続ハブ(50H´)とを接続した時、
前記新規固定部材第2係止部(56´)は、前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)を、上部U方向から抑えつけて、一度閉じたカバー(51´)が開かないように形成した、ことを特徴とする〔14〕から〔20〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔22〕
前記シールド部材(3´)は、前記シールドハブ(35)、前記脚部(31・32)、及び前記シールド部材接続ハブ(40H´)を、同一材料で一体成形により形成した、ことを特徴とする〔14〕から〔21〕のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1´)。
〔23〕
前記固定部材(5´)は、針ガイド部材(70、70´)を有し、当該針ガイド部材(70、70´)を、下開口部(50OD)に装着した、ことを特徴とする〔14〕から〔22〕のいずれか1項に記載の針安全装置(1´)。
〔24〕
前記針ガイド部材(70、70´)は、略板状の壁(71、71´)を有し、
当該壁(71、71´)は、針通過孔(72、72´)を有し、
前記壁(71、71´)は、針ガイド部材第1係止部(73、73´)と針ガイド部材第2係止部(75、75´)とを有する、ことを特徴とする〔14〕から〔23〕のいずれか1項に記載の針安全装置(1´)。
〔25〕
前記固定部材(5´)は、第1側壁(52)に第1側壁係止溝(52M)を有し、
前記固定部材(5´)は、摺動壁(60)の下部D側に針ガイド部材係止部(60K)を有し、
前記針ガイド部材(70、70´)の針ガイド部材第1係止部(73、73´)を前記第1側壁係止溝(52M)に係止し、
前記針ガイド部材(70、70´)の針ガイド部材第2係止部(75、75´)を前記針ガイド部材係止部(60K)に係止した、ことを特徴とする〔14〕から〔24〕のいずれか1つに記載の針安全装置(1´)。
〔26〕
前記針(21)は、基端PE側から末端DE側へ向かう途中から、水平軸線HLに対して、垂直軸線VL側に所定の角度で折れ曲がり、
前記針(21)の基端PE側の針ハブ(22)を、前記シールドハブ(35)に固定したことを特徴とする〔14〕から〔25〕のいずれか1項に記載の針安全装置(1´)。
本発明は以下の産業上の利用可能性を有する。
本発明の医療用針安全装置1、1´によれば、使用後の針末端が、外部に露出するのを確実に防止することができる。したがって、装置内に収納した患者の血液等が付着していて針の末端が、偶発的に外に飛び出すことがないので、作業者は安心して廃棄することができ、また、針の末端に患者の血液等が付着していても、装置外に、付着血液が飛散することを防ぐことができるので、衛生的である。
また本発明の医療用針安全装置1、1´によればシールド部材3、3´を構成するシールドハブ、脚部、及びシールド部材のハブ接続ハブを、同一材料で一体成形により形成できるので、製造が容易でかつ安価に製造できる。
1、1´ 医療用針安全装置
2 針部材
3、3´ シールド部材
5、5´ 固定部材
6 針カバー
HL 水平軸線
VL 垂直軸線
PE 基端
DE 末端
S1 第1側部
S2 第2側部
U 上部
D 下部
21 針
22 針ハブ
23 末端
31 第1脚部
32 第2脚部
34 翼
34H ヒンジ
35 シールドハブ
35S 円筒形状空隙部
37 基端側ヒンジ
38 末端側ヒンジ
39 中間ヒンジ
40H、40H´ シールド部材接続ハブ
40S 空間
40O、40O´ 開口部
41 上部接続部
42、42´ 第一摺動部材、第二摺動部材
42B、42B´ 下部壁
42BS´ 切断部
43DW 壁(末端側壁)
43 溝
44 ヒンジ
45、45´ 摺動壁(傾斜壁)
46 シールド部材第2係止部
47 シールド部材第3係止部
48 シールド部材第1係止部
50 平らな接触面板
50OU 上開口部
50OD 下開口部
50H 固定部材接続ハブ
51、51´ カバー
51W カバー壁
52 第1側壁
52M 第1側壁係止溝
53 第1空間
54 ヒンジ
55、55´ 固定部材第1係止部
56、56´ 固定部材第2係止部(抑え部材)
57 中壁
58 固定部材第3係止部
59 第2空間
60 摺動壁(傾斜壁)
60K 針ガイド部材係止部
61 第1上壁
62 第2上壁
63 第2側壁
63C 湾曲面
T チューブ
70、70´ 針ガイド部材
71、71´ 壁
72、72´ 針通過孔
73、73´ 針ガイド部材第1係止部
75、75´ 針ガイド部材第2係止部

Claims (17)

  1. 医療用針安全装置(1、1´)であって、
    針部材(2)と、シールド部材(3、3´)と、固定部材(5、5´)とを有し、
    前記針部材(2)は、末端(23)を有する針(21)を有し、当該針(21)は、基端PE側を針ハブ(22)に固定し、
    前記シールド部材(3、3´)は、シールドハブ(35)と、シールド部材接続ハブ(40H、40H´)と、脚部(31・32)とを有し、
    前記固定部材(5、5´)は、固定部材接続ハブ(50H、50H´)を有し、
    前記シールド部材(3、3´)のシールド部材接続ハブ(40H、40H´)は、第一摺動部材(42)、または、第二摺動部材(42´)を有し、
    当該シールド部材接続ハブ(40H、40H´)は、前記針(21)の末端(23)と前記第一摺動部材(42)の壁(43DW)、または前記第二摺動部材(42´)の壁(42B´、45´)を収容することのできる空間(40S)を形成し、
    当該シールド部材接続ハブ(40H、40H´)は、下部Dに針(21)が通過できる開口部(40O、40O´)を有し、
    前記脚部(31・32)は、第1の折り畳み位置から第2の伸張位置まで伸張でき、
    前記第一摺動部材(42)の壁(43DW)は、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸びるときに、これらと連動して、前記空間(40S)の断面を遮断することができる位置まで変位し、または、
    前記第二摺動部材(42´)の壁(42B´、45´)は、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸びるときに、これらと連動して、前記接続部ハブ(40H´)の開口部(40O´)の断面を遮断することができる位置まで変位し、
    前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置にあるときは、前記針(21)は、前記シールド部材接続ハブ(40H、40H´)の空間(40S)内に挿入され、
    前記脚部(31・32)が第二の伸長位置までに伸長されたときは、前記第一摺動部材(42)の壁(43DW)または前記第二摺動部材(42)の壁(42B´、45´)は、前記シールド部材接続ハブ(40H、40H´)の空間(40S)内に引きこまれ、
    これにより前記第一摺動部材(42)の壁(43DW)は、前記シールド部材接続ハブ(40H)の空間(40S)の断面を遮断して、前記針(21)の末端(23)が、前記摺動部材(42)の壁(43DW)よりも下部Dに移動するのを阻止し、または、
    前記第二摺動部材(42´)の壁(42B´)は、前記シールド部材接続ハブ(40H´)の開口部(40O´)の断面を遮断して、前記針(21)の末端(23)が、前記摺動部材(42´)の壁(42B´)よりも下部Dに移動するのを阻止し、
    前記針(21)の末端(23)が外部に露出するのを防ぐことができるように形成した、ことを特徴とする針安全装置(1、1´)。
  2. 前記シールド部材(3、3´のシールド部材接続ハブ(40H、40H´)は、基端PE側に前記第一摺動部材(42)または前記第二摺動部材(42´)を形成し、
    末端DE側にシールド部材第1係止部(48)を形成し、第1側部S1側と第2側部S2側にそれぞれ、シールド部材第2係止部(46)と、シールド部材第3係止部(47)を形成し、
    前記シールド部材第2係止部(46)は、前記シールド部材第3係止部(47)よりも上部Uに形成したことを特徴とする請求項1に記載の医療用針安全装置(1、1´)。
  3. 前記固定部材(5、5´)の固定部材接続ハブ(50H、50H´)は、複数の壁(52、57、63)と壁(51W)を有するカバー(51、51´)を有し、
    前記複数の壁(52、57、63)と前記カバー(51、51´)の前記壁(51W)により、
    当該固定部材接続ハブ(50H、50H´)の空間を、第1空間(53)と第2空間(59)に区画し、
    前記第1空間(53)は、前記シールド部材(3、3´)のシールド部材接続ハブ(40H、40H´)を収納することができる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療用針安全装置(1、1´)。
  4. 前記固定部材(5、5´)の固定部材接続ハブ(50H、50H´)の複数の壁(52、57、63)は、
    水平軸線HLの長さ方向に延設した一対の第1側壁(52)と、
    固定部材接続ハブ(50H)の基端PE側に第1側部S1から第2側部S2方向に形成した第2側壁(63)と、
    前記一対の第1側壁(52)の途中から第1側部S1から第2側部S2方向に形成した中壁(57)と、
    当該中壁(57)の基端側に形成した摺動壁(60)とを有する、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1、1´)。
  5. 前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の複数の壁(52、57、63)は、
    水平軸線HLの長さ方向に延設した一対の第1側壁(52)と、
    固定部材接続ハブ(50H)の基端PD側に第1側部S1から第2側部S2方向に形成した第2側壁(63)と、
    前記一対の第1側壁(52)の途中から第1側部S1から第2側部S2方向に形成した中壁(57)と、
    当該中壁(57)の基端側に形成した摺動壁(60)とを有し、
    当該中壁(57)の末端側に、固定部材第3係止部(58)を形成した、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
  6. 前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)の第一摺動部材(42)は、
    末端側壁(43DW)と下部壁(42B)を有し、
    第1側S1側と第2側部S2側に、摺動壁(45)を形成し、
    当該摺動壁(45)に、溝(43)を形成した、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)
  7. 前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)と、前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)とを接続した時、
    前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の固定部材第3係止部(58)は、前記シールド部材(3)の第一摺動部材(42)の溝(43)に嵌合して係止され、かつ前記第一摺動部材(42)の摺動壁(45)は、前記中壁(57)の摺動壁(60)に当接され、
    前記シールド部材接続ハブ(40H)の第一摺動部材(42)が、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して、前記接続ハブ(40H)の空間(40S)内に引き込まれ、
    前記第一摺動部材(42)の末端側壁(43DW)は、前記空間(40S)の断面を遮断することができる位置まで変位することができる、ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
  8. 前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置にあるときは、
    前記シールド部材(3、3´)のシールド部材接続ハブ(40H、40H´)の第2係止部(46)は、前記固定部材(5、5´)の固定部材接続ハブ(50H、50H´)の第1上壁(61)の下部の位置にあり、
    前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長したときは、
    前記シールド部材接続ハブ(40H、40H´)のシールド部材第2係止部(46)は、第1上壁(61)の上部に係止され、かつ前記シールド部材接続ハブ(40H、40H´)のシールド部材第3係止部(47)は、第1上壁(61)の下部に係止され、
    前記シールド部材接続ハブ(40H、40H´)が、前記固定部材(5、5´)の固定部材接続ハブ(50H、50H´)から抜けるのを防止することができる、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1、1´)。
  9. 前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)の摺動壁(45)に溝(43)を形成し、当該溝(43)に係止するために、前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の中壁(57)の固定部材第3係止部(58)をリブ状に形成し、または
    前記シールド部材(3)のシールド部材接続ハブ(40H)の摺動壁(45)に、リブ状の係止部を形成し、当該リブ状の係止部を係止するために、前記固定部材(5)の固定部材接続ハブ(50H)の中壁(57)に溝を形成した、ことを特徴とする請求項4から請求項8のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1)。
  10. 前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)の摺動部材(42´)は、
    摺動壁(45´)と下部壁(42B´)を有する、ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1´)。
  11. 前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)と、前記固定部材(5´)の固定部材接続ハブ(50H´)とを接続した時、
    前記摺動部材(42´)の摺動壁(45´)は、前記中壁(57)の摺動壁(60)に当接され、
    前記シールド部材接続ハブ(40H´)の摺動部材(42´)は、前記脚部(31・32)が第一の折り畳み位置から第二の伸長位置まで伸長するときに、これらと連動して、前記シールド部材接続ハブ(40H´)の空間(40S´)内に引き込まれ、
    前記摺動部材(42´)の下部壁(42B´)は、前記開口部(40O´)の断面を遮断することができる位置まで変位することができる、ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の医療用針安全装置(1´)。
  12. 前記カバー(51´)は、上部Uに、新規固定部材第2係止部(56´)を有し、
    前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)と、前記固定部材(5´)の固定部材接続ハブ(50H´)とを接続した時、
    前記新規固定部材第2係止部(56´)は、前記シールド部材(3´)のシールド部材接続ハブ(40H´)を、上部U方向から抑えつけて、一度閉じたカバー(51´)が開かないように形成した、
    ことを特徴とする請求項3から請求項11のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1´)。
  13. 前記シールド部材(3、3´)は、前記シールドハブ(35)、前記脚部(31・32)、及び前記シールド部材接続ハブ(40、40H´)を、同一材料で一体成形により形成した、ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の医療用針安全装置(1、1´)。
  14. 前記固定部材(5、5´)は、針ガイド部材(70、70´)を有し、当該針ガイド部材(70、70´)を、下開口部(50OD)に装着した、ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の針安全装置(1、1´)。
  15. 前記針ガイド部材(70、70´)は、略板状の壁(71、71´)を有し、
    当該壁(71、71´)は、針通過孔(72、72´)を有し、
    前記壁(71、71´)は、針ガイド部材第1係止部(73、73´)と針ガイド部材第2係止部(75、75´)とを有する、ことを特徴とする請求項14に記載の針安全装置(1、1´)。
  16. 前記固定部材(5、5´)は、第1側壁(52)に第1側壁係止溝(52M)を有し、
    前記固定部材(5、5´)は、摺動壁(60)の下部D側に針ガイド部材係止部(60K)を有し、
    前記針ガイド部材(70、70´)の針ガイド部材第1係止部(73、73´)を前記第1側壁係止溝(52M)に係止し、
    前記針ガイド部材(70、70´)の針ガイド部材第2係止部(75、75´)を前記針ガイド部材係止部(60K)に係止した、ことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の針安全装置(1、1´)。
  17. 前記針(21)は、基端PE側から末端DE側へ向かう途中から、水平軸線HLに対して、垂直軸線VL側に所定の角度で折れ曲がり、
    前記針(21)の基端PE側の針ハブ(22)を、前記シールドハブ(35)に固定したことを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の針安全装置(1、1´)。
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