JP6436573B2 - 受信装置、受信方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る放送システム1の概略ブロック図である。
放送システム1は、送信装置10と、受信装置30とを含んで構成される。放送システム1では、一般に送信装置10、受信装置30が、それぞれ複数個存在しうる。但し、以下では説明を簡潔にするため、送信装置10の個数、受信装置30の個数が、それぞれ1個である場合を例にする。
次に、ダイアログ音声について説明する。
図2は、ダイアログ音声を説明するための図である。
ダイアログ音声とは、複数のチャンネルのうち所定のチャンネルを用いて再生される音声である。ダイアログ音声は、通例2ch(channel)よりも多くのチャンネルを有するサラウンド音声の一部として用いられる。ダイアログとは、本来、ドラマ、映画などの演芸のせりふを意味する語であるが、本実施形態では、ダイアログ音声には、せりふに限らず、主に人間が発話した音声もしくは合成された音声であって、放送番組の内容、要点、意味、背景などの内容を表す音声も含まれる。ダイアログ音声には、例えば、スポーツ放送、演芸番組、ニュース番組などの番組の解説音声が含まれる。また、ダイアログ音声は、外国語で発話された外国語音声やそれらを含む多言語音声として提供されることがある。また、ダイアログ音声は、視覚障害や聴覚障害などの知覚障害を補完するために用いられることがある。視覚障害用の音声として、例えば、映像が表現する情報を表す解説音声が用いられる。聴覚障害用の音声として、例えば、通常の音声よりも発話速度が遅い音声や、通常の音声よりも音量が大きい音声が用いられる。
次に、ダイアログ音声の音量調整について説明する。
図3は、ダイアログ音声の音量調整を説明するための図である。
受信装置30は、複数のチャンネルのうちダイアログ音声を再生するダイアログ専用チャンネルの音量と、その他のチャンネルの音量を個々に制御する。図3に示す例では、ダイアログ専用チャンネルの音量は、その他のチャンネルの音量との差分である相対レベルによって指定される。縦軸、横軸は、それぞれ音量のレベル、相対レベルを示す。図3は、左から右に順に相対レベルが+10dB、+7dB、0dB、−3dBである場合におけるダイアログ専用チャンネル、その他のチャンネルの音量レベルをそれぞれ示す。ダイアログ専用チャンネルの音量レベル、その他のチャンネルの音量レベルは、それぞれ塗りつぶし、白抜きの棒グラフで表される。
次に、音声データのストリームについて説明する。
図4は、音声データのストリームの例を示す図である。本実施形態では、送信装置10が送信する音声データのストリームは、符号化された音声データに付加情報が付加されて構成されるビットストリームである。図4は、音声データのストリームがLATM/LOAS(Low−overhead MPEG−4 Audio Transport Multiplex/Low Overhead Audio Stream)ストリーム形式で構成されている場合を例にする。LATM/LOASストリーム形式は、LOAS、LATMヘッダ、SCE1(Single Channel Element 1)、CPE1(Channel Pair Element 1)、CPE2、LFE、PCE(Program Configuration Element)、DSE(Data Stream Element)、TERM(Terminator)の各領域を有する。
図5は、補助情報のデータ構成を示す図である。補助情報には、ダイアログ存在情報(ext_dialogue_status)、ダイアログ分類情報(dialogue_category_code)及びダイアログ分類デフォルト利得情報(dialogue_category_default_gain)が含まれる。
ダイアログ存在情報には、設定値としてダイアログ音声の有無を示す設定値が指定される。例えば、設定値「1」は、ダイアログ音声が存在することを示す。設定値「0」は、ダイアログ音声が存在しないことを示す。ダイアログ分類情報は、設定値としてダイアログ音声が属する分類(ジャンル)を示す設定値が指定される。ダイアログ分類デフォルト利得情報は、設定値として指定された分類に属するダイアログ音声に与えるデフォルトの利得を示す設定値が指定される。デフォルトの利得とは、具体的にはユーザによる指示を受けずにダイアログ音声に与えられる相対レベル又は増幅率である。
図6は、ダイアログ分類テーブルの例を示す図である。図6に示す例では、設定値「0000」、「0001」、「0010」、「0011」、「0100」は、それぞれ、「聴覚障害」、「視覚障害」、「スポーツ解説」、「演芸解説」、「その他解説」を示す。受信装置30は、ダイアログ分類テーブルを参照し、指定された設定値に対応する分類を、ダイアログ音声が属する分類として特定することができる。
図7は、ダイアログ分類デフォルトテーブルの例を示す図である。図7に示す例では、設定値「0011」、「0101」、「1000」、「1010」は、それぞれ増幅率として「0.251」、「0.501」、「1」、「1.995」を示す。これらの増幅率は、それぞれ−12dB、−6dB、0dB、+6dBの相対レベルに相当する。受信装置30は、ダイアログ分類テーブルを参照し、指定された設定値に対応するデフォルトの増幅率又は相対レベルを、ダイアログ音声に与えられる初期の増幅率又は相対レベルとして特定することができる。
次に、受信装置30の構成について説明する。
図8は、本実施形態に係る受信装置30の構成を示す概略ブロック図である。
受信装置30は、放送受信部31と、拡声部33と、入出力部34と、表示部35と、記憶部36と、制御部37と、を含んで構成される。
拡声部33は、制御部37から入力される音声信号に基づく音声を再生する。拡声部33は、例えば、複数のスピーカを含んで構成される。個々のスピーカは、各チャンネルの音声を再生するために用いられる。拡声部33は、6個のスピーカを備えることで5.1chサラウンドの音声を再生することができる。
表示部35は、制御部37から取得した映像信号が示す映像を表示する。表示部35は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−luminescence)ディスプレイなどのディスプレイである。
なお、後述するように拡声部33、入出力部34により接続される他の機器又は表示部35は、制御部37から入力された通知情報を提示する通知部38として機能する。
なお、ダイアログ検出部3733は、付加情報解析部3732においてダイアログ情報があると判定されたとき、ダイアログ音声があると判定し、ダイアログ情報がないと判定されたとき、ダイアログ音声がないと判定してもよい。
表示合成部3752は、映像復号部3751から入力された映像データが示す映像と、通知処理部374から入力された通知画面データ又はその他の画面データが示す画面とを合成する。表示合成部3752は、合成により得られた合成映像を示す表示データを表示部35に出力する。
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図9は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)分離部372は、放送で伝送された多重化データに含まれるプログラム情報に基づいて、当該多重化データから音声データのストリームを分離する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)付加情報解析部3732は、分離された音声データのストリームから音声データに付加された付加情報を解析し、ダイアログ情報の有無を判定する。ダイアログ情報があると判定するとき、付加情報解析部3732は、ダイアログ情報を記述した補助情報を抽出する。その後、ステップS103に進む。
(ステップS103)音声復号部3731は、音声データのストリームに含まれる各チャンネルの音声データを復号し、音声信号を取得する。その後、ステップS104に進む。
(ステップS105)通知処理部374は、ダイアログ音声に関する通知情報を通知部38に出力する。通知部38は、通知処理部374からの通知情報を通知する。その後、ステップS106に進む。
(ステップS106)音量制御部3734は、各チャンネルの音声データが示す音声のうち、ダイアログ専用チャンネルの音声について、補助情報に含まれるダイアログ分類デフォルト利得情報に基づいてデフォルトのダイアログ音量を定める。音量制御部3734は、操作信号に基づいてダイアログ専用チャンネルの音量と他チャンネルの音量を制御する。拡声部33は、音量が制御された各チャンネルの音声を再生する。その後、図9に示す処理を終了する。
次に、通知部38が通知する通知情報の例について説明する。
図10は、本実施形態に係る通知画面の一例を示す図である。図10に示す通知画面は、表示部35の表示領域の右下端から所定範囲内の領域に表示される。この領域に表示されることにより、ユーザによる映像の視認が妨げられない。通知画面に含まれるメッセージMg1が含まれる。メッセージMg1の第1文「この放送では、演劇解説のダイアログがあります。」は、放送番組において演劇解説に属する分類の内容を示すダイアログ音声が含まれることを示す。メッセージMg1の第2文「演劇解説をお聞きになる場合には、ダイアログボタンを押して音量調節を行います」は、ダイアログ音量が調節可能であることと、その調節に係る操作方法を案内する案内情報の一例である。
カラーボタンBbt、Rbt、Gbt、Ybtは、青、赤、緑、黄の各色が着色された無地のボタンである。円で囲まれる色を表す文字、例えば、「青」は、その色が着色されていることを示す文字であり、実際にはそれらの文字が表されない。本実施形態では、カラーボタンBbt、Rbt、Gbt、Ybtは、後述する機能を指示するために用いられる。以下の説明では、カラーボタンBbt、Rbt、Gbt、Ybtを、それぞれ青ボタンBbt、赤ボタンRbt、緑ボタンGbt、黄ボタンYbtと呼ぶ。
図12は、本実施形態に係る通知画面の他の例を示す図である。図12に示す例では、通知画面は、表示部35の表示領域の左下端から所定範囲内の領域に表示される。この領域に表示されることにより、ユーザによる映像の視認が妨げられない。通知画面に含まれるメッセージMg2として「ダイアログ対応放送です。」とのメッセージと、「黄」の文字で囲まれる円と、その円に隣接した「詳細」とのメッセージを含む。「ダイアログ対応放送です。」とのメッセージは、放送番組においてダイアログ音声が提供されることを示すメッセージである。従って、その円に隣接した「詳細」とのメッセージは、黄ボタンYbtの押下により、提供されるダイアログ音声に関するより詳細な情報が表示されることを表す。ユーザの操作により黄ボタンYbtが押下されるとき、リモートコントローラRcは、詳細情報の表示を示す操作信号を受信装置30の入出力部34に送信する。通知処理部374は、入出力部34からの操作信号の入力に応じて、当該ダイアログ音声に関する詳細情報を表示合成部3752に出力することにより、表示部35に表示させる。
図13は、本実施形態に係る通知画面のさらに他の例を示す図である。図13に示す例では、通知画面は、表示部35の表示領域の下辺から所定範囲内の領域に表示される。通知画面に含まれるメッセージMg3の第1文の「この放送は、フランス語音声のダイアログがあります。」とのメッセージは、提供言語がフランス語であるダイアログ音声が提供されることを示す。この提供言語は、通知処理部374は、ダイアログ検出部3733からのダイアログ言語情報が示す言語である。
ユーザの操作により音声切替ボタンAswが押下されるとき、リモートコントローラRcは、再生対象音声の切り替えを示す操作信号を受信装置30の入出力部34に送信する。音量制御部3734は、入出力部34からの操作信号の入力に応じて、ダイアログ音声に係る音声信号の出力を開始する。このとき、音量制御部3734は、その他の音声データに基づく音声信号の出力を停止(ミュート)してもよい。
この構成により、放送中に提供される放送番組の音声から検出されたダイアログ音声に関する通知情報が提示されるので、ユーザは検出されるダイアログ音声の存在を認知することができる。そのため、提供されるダイアログ音声の利用をユーザに促進することができる。
この構成により、ダイアログ音声の属性情報に応じた通知情報が提示されるので、検出されるダイアログ音声の属性情報が示す属性に応じてダイアログ音声の利用や、その利用の要否の判断をユーザに促進することができる。
これにより、ユーザにはダイアログ音量が調整可能であって、その調整方法が通知される。そのため、ダイアログ音声を所望の音量で受聴するための調整をユーザに促進することができる。
これにより、ユーザは、ダイアログ音声に関する解説情報として、例えば、番組制作者や放送事業者による提供の意図、ダイアログ音声の概要、背景、番組における位置づけ、などを知得することができる。そのため、ダイアログ音声や当該ダイアログ音声が提供される放送番組全体についてユーザの興趣を深めることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。以下、主に第1の実施形態との差異点について説明する。
第1の実施形態では、送信装置10(図1)が放送伝送路11を介して番組データを送信する放送システム1を例にした。本実施形態では、放送システム1が放送通信連携システムとして構成されている場合を例にする。
本実施形態に係る放送システム1は、さらに通信装置20を含んで構成される。
通信装置20は、受信装置30から要求信号を受信するとき、その応答としてアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションと呼ぶ)を受信装置30に送信する。このアプリケーションは、所定の記述言語(例えば、HTML5)で記述され、放送番組を構成する一部のコンテンツのデータを含む。そのデータとして音声データが含まれることがある。このアプリケーションには、通知情報が含まれることや、その通知情報を通知部38に通知させるための命令が記述されることがある。通信装置20は、例えば、放送事業者又はコンテンツ提供者のサーバー装置である。
図18は、本実施形態に係る受信装置30の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る受信装置30は、さらに通信部32と、アプリケーション処理部376とを備える。アプリケーション処理部376は、アプリケーション制御部3761と、アプリケーション実行部3762とを備える。
アプリケーション制御部3761は、分離部372から制御情報を取得し、取得した制御情報に基づいてアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションに記述された命令で指示される処理を制御する。なお、以下の説明ではアプリケーションに記述された命令で指示される処理を行わせることを、「アプリケーションを実行する」と呼ぶ。
アプリケーション制御部3761は、制御情報で指示されたアプリケーションの取得先情報が示す通信装置20にアプリケーションの取得を指示するための要求信号を生成する。アプリケーション制御部3761は、生成した要求信号を通信装置20に通信部32を介して送信する。アプリケーション制御部3761は、その応答として通信装置20から通信部32を介してアプリケーションを受信する。アプリケーション制御部3761は、受信したアプリケーションをアプリケーション実行部3762に出力する。アプリケーション制御部3761は、制御情報に基づいてアプリケーション実行部3762にアプリケーションの実行を開始させ、その実行を停止させる。
この構成によっても、放送中に提供されるアプリケーションの実行により取得した音声から検出されたダイアログ音声に関する通知情報が提示されるので、ユーザは検出されるダイアログ音声の存在を認知することができ、提供されるダイアログ音声の利用をユーザに促進することができる。
また、補助情報は、音声データが伝送されるストリームにおいて当該音声データに付加される。そのため、本実施形態において取得した音声データについても、受信装置30は、放送により取得した音声データと共通のダイアログ検出部3733、音量制御部3734、通知処理部374、それぞれの機能を発揮することができる。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
また、受信装置30との間で各種のデータが送受信可能であれば拡声部33、入力部34、及び表示部35のいずれか又はそれらの組み合わせが受信装置30の本体から省略され、別体として構成されてもよい。
(1)受信した音声データから所定のチャンネルで再生させるダイアログ音声の音声データを放送番組の音声に関する補助情報に基づいて検出するダイアログ検出部と、複数のチャンネルのうち前記ダイアログ音声を再生するダイアログ専用チャンネルの音量と、その他のチャンネルの音量をそれぞれ制御する音量制御部と、前記ダイアログ検出部が検出したダイアログ音声に関する通知情報を出力する通知処理部と、を備える受信装置。
Claims (6)
- 受信した音声データから所定のチャンネルで再生させるダイアログ音声の音声データを放送番組の音声に関する補助情報に基づいて検出するダイアログ検出部と、
複数のチャンネルのうち前記ダイアログ音声を再生するダイアログ専用チャンネルの音量と、その他のチャンネルの音量をそれぞれ制御する音量制御部と、
前記ダイアログ検出部が検出したダイアログ音声に関する通知情報を出力する通知処理部と、
を備え、
前記通知情報は、前記ダイアログ音声の操作方法を案内する案内情報を含む
受信装置。 - 前記補助情報は前記ダイアログ音声の属性を示す属性情報を含み、
前記通知処理部は、前記属性情報に応じた通知情報を出力する請求項1に記載の受信装置。 - 前記通知情報は、前記ダイアログ音声に関する解説情報を含む請求項1または請求項2に記載の受信装置。
- 前記通知処理部は、前記ダイアログ音声の存在を示す通知情報の出力後、操作入力に応じて前記案内情報または前記ダイアログ音声に関する解説情報を出力する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受信装置。
- 受信装置の受信方法であって、
受信した音声データから所定のチャンネルで再生させるダイアログ音声の音声データを放送番組の音声に関する補助情報に基づいて検出するダイアログ検出過程と、
複数のチャンネルのうち前記ダイアログ音声を再生するダイアログ専用チャンネルの音量と、その他のチャンネルの音量をそれぞれ制御する音量制御過程と、
前記ダイアログ検出過程で検出されたダイアログ音声に関する通知情報を出力する通知処理過程と、
を有し、
前記通知情報は、前記ダイアログ音声の操作方法を案内する案内情報を含む
受信方法。 - 受信装置のコンピュータに、
受信した音声データから所定のチャンネルで再生させるダイアログ音声の音声データを放送番組の再生に関する補助情報に基づいて検出するダイアログ検出手順、
複数のチャンネルのうち前記ダイアログ音声を再生するダイアログ専用チャンネルの音量と、その他のチャンネルの音量をそれぞれ制御する音量制御手順、
前記ダイアログ検出手順で検出されたダイアログ音声に関する通知情報を出力する通知処理手順、
を実行させるためのプログラムであって、
前記通知情報は、前記ダイアログ音声の操作方法を案内する案内情報を含む
プログラム。
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