JP6436540B2 - 重心移動可能なルアーとこれを用いた魚類釣り方法 - Google Patents
重心移動可能なルアーとこれを用いた魚類釣り方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6436540B2 JP6436540B2 JP2015187929A JP2015187929A JP6436540B2 JP 6436540 B2 JP6436540 B2 JP 6436540B2 JP 2015187929 A JP2015187929 A JP 2015187929A JP 2015187929 A JP2015187929 A JP 2015187929A JP 6436540 B2 JP6436540 B2 JP 6436540B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lure
- powder
- head
- partition wall
- moving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 CCC(CCCC*C*)C(CC)CN Chemical compound CCC(CCCC*C*)C(CC)CN 0.000 description 1
Images
Description
を具備し、前記空洞部に移動容易な粉体Pを封入したルアーであって、
前記腹部から前記背部方向に前記空洞部の内面に沿って仕切り壁を突出させて、該空洞部を頭部室と尾部室とに画し、該仕切り壁の上端部と該空洞部の背部内面間に、前記粉体Pが通過可能な移動通路を形成すると共に、該仕切り壁に前記粉体Pの通路孔を設けたことを特徴とする。
上記の重心移動可能なルアーを準備するステップと、
前記ルアーの前記ラインアイに釣糸を接続するステップと、
前記ルアーを上昇姿勢にして、前記本体部の空洞内に封入した粉体Pを前記尾部室に移動させるステップと、
前記ルアーを遠投して、海面に着水させるステップと、
前記着水したルアーを、沈下姿勢で海底方向に沈下させるステップと、
前記沈下したルアーを、釣竿の動作により前記釣糸を介して前記上昇姿勢とし、上昇させるステップと、を含む。
以下、図面を参照しながら本発明に係るルアーの実施形態について説明する。以下の実施形態および実施例では、主にイカ釣りを例に挙げて説明するが、本発明のルアーはイカのみでなく、その他の釣り対象となる魚類にも適用可能である。なお、以下各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。
図1に示すように、本発明に係るルアー1は、主にイカ釣り用のルアー(餌木)として用いられる疑似餌であり、頭部10hと尾部10t、背部10bと腹部10sを有する本体部10の内部に空洞部30を形成し、小魚やエビを象っている。
本実施形態2に係るルアー1においても、腹部10sから背部10b方向に空洞部30の内面に沿って仕切り壁40を頭部10h方向に前傾させて突出させることにより、空洞部30を頭部室32と尾部室34と分離する。さらに本実施形態2では、図2のように、仕切り壁40の上端部42から頭部10h方向に案内板44を突起させて、空洞部30の背部10bの内壁面と当該案内板44間に、上記粉体Pが通過可能な移動通路50を形成する。また、このように案内板44を仕切り壁40から突起させれば、頭部室32内に、仕切り壁40と案内板44に封止されると同時に頭部室32側に開放された貯留スペース33を、上記移動通路50と共に形成することができる。
本実施形態3に係るルアー1は、実施形態2の変形例であり、イカ釣り用の「餌木」と呼ばれるルアー1である。図3に示すように、仕切り壁40を頭部10h側に前傾させ、当該仕切り壁40を尾部室34の底面部から滑らかに接続させて立ち上げ、ルアー本体部10の沈下姿勢において、粉体Pの移動通路50への移動をより円滑となるようにした。すなわち、図3のように、尾部室34の底面部から仕切り壁40の上端部42までを略直線状として、尾部室34に存する粉体Pが頭部室32へ移動容易にした。
図5に断面を示す本実施形態4に係るルアー1も、上記実施形態2の変形例であり、仕切り壁40を頭部10h側に前傾させるが、仕切り壁40が尾部室34の底面部から接続する接続部に、尾部室34の底面部から急峻に立ち上がる規制壁402を設け、本体部10の沈下姿勢において、上記粉体Pの移動通路50への移動を抑制する。
・全長(頭部10h〜尾部10t) ・・・104.66mm
・高さ(腹部10s〜背部10b)・・・31.83mm
・幅・・・・・・17.95mm
・粉体P・・・「鉄紛#300 Iron powder」(協和純薬工業株式会社)
図4(a)及び(b)は、図10に示す本実施例1に係る深場用のルアー本体部の、A−A断面図及びB−B断面図である。実験1として、空洞部30に突起させた仕切り壁40の上端部42と、空洞部30の背部10bの内壁面との間隔51(正面視における移動通路50の最小幅;以下「移動通路幅」51という。)を2.29mmとした(図4(a)参照)。この移動通路幅51は好適幅よりは僅かに狭く、粉体Pの尾部室34から頭部室32への移動は最適とは言えないが、円滑であった。したがって、粉体Pの粒径が約30μm〜100μm程度と小さい場合は、上記背部10bの内壁面との間隔を2.3mm以上とすれば、粉体Pは十分円滑に、尾部室34と頭部室32間を移動可能と期待できる。なお、上記のように、「移動通路幅」51とは、仕切り壁40の上端部42と、空洞部30の背部10bの内壁面との、正面視における移動通路50の最小幅(最小間隔)であり、必ずしも移動通路50の最小幅ではない。しかし、両者の差異は高々0.1mm程度であり、本明細書では粉体Pの移動容易性を評価するために、正面視最小幅の「移動通路幅」51を採用する。
以上、主にイカ釣りに用いる餌木と呼ばれる疑似餌(ルアー)を例として、本発明に係るルアー1について詳細に説明したが、上述のように、本発明のルアー1はイカ以外の魚類の釣りにも適用できる。そこで、次に、イカ釣り以外の、一般的な魚類釣りのためのルアーについて、本発明に係るルアー1の他の実施形態を図7(a)、(b)等を用いて説明する。
図7(a)に示す、本実施形態5に係るルアー1は、仕切り壁40の突出位置は上記実施形態と略同様に腹部10sの中腹としたが、仕切り壁40の厚さを頭部室32方向に延伸させることにより、尾部室34の容積はそのままに、頭部室32の容積を極端に小さくした。仕切り壁40の厚さを厚くしたので、移動通路50の長さは長くなるが、移動通路幅51(上記移動通路50の正面視最小幅)を大きめに取れば、粉体Pは移動通路50を経由して頭部室32と尾部室34間を容易に移動することができる。例えば、移動通路幅を3.0mmとすればよい。
図7(b)に示す、本実施形態6に係るルアー1は、仕切り壁40の突出位置は上記実施形態5と略同様であるが、仕切り壁40の厚さを実施形態5のルアーより薄くし、尾部室34の容積はそのままに、頭部室32の容積を広げた。実施形態5と比較すると、移動通路50の長さは短くなり、頭部室32が収容できる粉体Pの体積は大きくなる。本実施形態6に係るルアー1においても、移動通路幅51を上記2.3mmより十分大きい5.0mm程度に取れば、粒径30μm乃至300μm程度の粉体Pは移動通路50を容易に通過して、頭部室32と尾部室34間を移動することができる。なお、本実施形態6の本体部10のその他の構成は、上記実施形態5と同様であってよい。
以上のような本発明に係るルアー1を用いた魚類釣り方法は、以下のようなステップで行うことができる。
(1)上記魚類釣り用ルアー1を準備するステップ、
(2)ルアー1のラインアイ12に釣糸72を接続するステップ、
(3)ルアー1を前記上昇姿勢にして、本体部10の空洞部30内に封入した粉体Pを尾部室34に移動させるステップ、
(4)ルアー1を遠投して、海面304に着水させるステップ、
(5)海面304に着水したルアー1を沈下姿勢で海底302の方向に沈下させるステップ、
(6)沈下したルアー1を、しゃくり上げなどの釣竿70の動作により、釣糸72を介して上昇姿勢とし、上昇させるステップ、
を含む。
10:(ルアー)本体部
10h:頭部
10t:尾部
10b:背部
10s:腹部
12:ラインアイ
14:(固定)錘
16:掛針
18:目
20:繊維状部材
22:小孔
30:空洞部
32:頭部室
33:貯留スペース
34:尾部室
40:仕切り壁
402:規制壁
42:(仕切り壁の)上端部
44:案内板
46:(案内板の)先端部
50:移動通路
51:移動通路幅
52:通路孔
70:釣竿
72:釣糸(ライン)
100:(従来の)ルアー
200:釣り人
300:海
302:海底
304:海面
310:岸壁
Claims (9)
- 頭部と尾部、背部と腹部を有し、内部に空洞部を形成した、小魚やエビを象ったルアーの本体部において、
前記頭部側に設けた釣糸を接続するためのラインアイと、
前記本体部の重心Gが該ラインアイ側に位置するように固定した固定錘と、
を具備し、
前記空洞部に移動容易な粉体Pを封入したルアーであって、
前記腹部から前記背部方向に前記空洞部の内面に沿って仕切り壁を突出させて、該空洞部を頭部室と尾部室とに画し、
該仕切り壁の上端部と該空洞部の背部内面間に、前記粉体Pが通過可能な移動通路を形成すると共に、該仕切り壁に前記粉体Pの通路孔を設けたことを特徴とする、
本体部の重心移動可能なルアー。 - 前記仕切り壁を頭部方向に傾斜させて突出させた、請求項1に記載の重心移動可能なルアー。
- 前記仕切り壁の上端部から前記頭部方向に案内板を突起させて、該案内板と前記空洞部の背部内面間に、前記粉体Pが通過可能な移動通路を形成すると共に、
前記頭部室内に、該仕切り壁と該案内板に封止される一方で、前記頭部室側に開放された貯留スペースを形成した、請求項1又は2に記載の重心移動可能なルアー。 - 前記仕切り壁を前記頭部側に前傾させると共に、該仕切り壁の前記背部側の表面を前記尾部室の底面から滑らかに接続させて立ち上げ、
前記本体部の沈下姿勢において、前記粉体Pの前記移動通路への移動を円滑化した、
請求項3に記載の重心移動可能なルアー。 - 前記仕切り壁を前記頭部側に前傾させると共に、該仕切り壁の前記背部側の表面が前記尾部室の底面から接続する接続部に、該尾部室の底面部から急峻に立ち上がる規制壁を設け、
前記本体部の沈下姿勢において、前記粉体Pの前記移動通路への移動を規制した、
請求項3に記載の重心移動可能なルアー。 - 前記粉体Pの粒径を30μm乃至300μmとした、請求項1に記載の重心移動可能なルアー。
- 前記粉体Pの粒径を30μm乃至100μmとした、請求項1に記載の重心移動可能なルアー。
- 前記移動通路幅を、2.3mm以上とした、請求項1に記載の重心移動可能なルアー。
- 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の重心移動可能なルアーを準備するステップと、
前記ルアーの前記ラインアイに釣糸を接続するステップと、
前記ルアーを上昇姿勢にして、前記本体部の空洞内に封入した粉体Pを前記尾部室に移動させるステップと、
前記ルアーを遠投して、海面に着水させるステップと、
前記着水したルアーを、沈下姿勢で海底方向に沈下させるステップと、
前記沈下したルアーを、釣竿の動作により前記釣糸を介して前記上昇姿勢とし、上昇させるステップと、
を含む、ルアーを用いた魚類釣り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015187929A JP6436540B2 (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | 重心移動可能なルアーとこれを用いた魚類釣り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015187929A JP6436540B2 (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | 重心移動可能なルアーとこれを用いた魚類釣り方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017060430A JP2017060430A (ja) | 2017-03-30 |
JP6436540B2 true JP6436540B2 (ja) | 2018-12-12 |
Family
ID=58428474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015187929A Expired - Fee Related JP6436540B2 (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | 重心移動可能なルアーとこれを用いた魚類釣り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6436540B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EE05847B1 (et) * | 2020-11-26 | 2022-10-17 | Osaühing Tarvos Grupp | Muudetava raskuskeskme-asukohaga voobler |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03103134A (ja) * | 1989-09-18 | 1991-04-30 | Kazuhiko Ogawa | 魚釣り用ミノー型ルアー装置 |
US5134799A (en) * | 1991-09-18 | 1992-08-04 | Barry Trnka | Fishing lure |
CN1073345C (zh) * | 1993-03-19 | 2001-10-24 | 麦加巴斯株式会社 | 具有衡重体的移动及保持机构的鱼饵 |
JP3084577U (ja) * | 2001-09-07 | 2002-03-29 | 株式会社ジャッカル | イカ釣用疑似餌 |
JP4167548B2 (ja) * | 2003-06-13 | 2008-10-15 | 斐太設備工業 株式会社 | ルアー |
-
2015
- 2015-09-25 JP JP2015187929A patent/JP6436540B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017060430A (ja) | 2017-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7627979B2 (en) | Fish lure with vortex tail | |
US7263798B2 (en) | Removable head for a fishing lure | |
US20190208756A1 (en) | Fishing lure | |
JP2844045B2 (ja) | ルア− | |
US2644265A (en) | Fish lure | |
US20160157471A1 (en) | Fishing lure having a dying minnow action | |
US20140123540A1 (en) | Fishing lure | |
JP4227883B2 (ja) | ジョイントタイプミノー | |
US7059080B2 (en) | Fishing lure system | |
JP6978919B2 (ja) | ルアー | |
JP2010068712A (ja) | ルアー | |
JP6436540B2 (ja) | 重心移動可能なルアーとこれを用いた魚類釣り方法 | |
JP6803017B2 (ja) | 水中移動体及び釣り具 | |
US20120272563A1 (en) | Controllable suspension fishing lure | |
US3126661A (en) | Lure with balancing weights | |
US20150128478A1 (en) | Fishing lure with vortex tail | |
US20090100740A1 (en) | Triangular shaped cedar plug fishing lure and method | |
US20180070569A1 (en) | Darting Fishing Lure | |
JP4842218B2 (ja) | 餌木 | |
JP3159066U (ja) | 疑似餌 | |
JP5981152B2 (ja) | リップルアー | |
US20150250157A1 (en) | Device for fishing | |
JP2005210951A (ja) | ルアー | |
JP2003061531A (ja) | 浮き及びルアー | |
US20010023551A1 (en) | Fishing artificial bait and fishing terminal tackle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20170523 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20170523 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170803 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180320 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180513 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181011 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20181029 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20181029 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6436540 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |