JP6435800B2 - 充電機器のロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、充電機器のロック装置に関する。
電動駆動源として電動モータを単独で備えた車両や内燃機関と電動モータの双方を備えた車両には、電動モータの電源部となるバッテリーパックを充電するための充電機器(充電コネクター)を装着する給電部となる給電ソケットが装備されている。給電ソケットには、充電用電源と接続された充電機器を作業者が給電ソケットに押し込むことで、充電機器に揺動可能に設けられているロック爪部が給電ソケットの溝部に引っかかることで、充電機器が保持される。
車両には、充電中に給電ソケットから充電機器が離脱できないようにするためのロック装置が設けられている。ロック装置は、充電機器に設けられた操作部を操作することで揺動するロック爪部に対して接離自在なロック部材を有し、このロック部材をロック爪部の上部でロック爪部に向かってスライド移動させることで、ロック爪部と給電ソケットの溝部の引っ掛かり状態(係合状態)を解除できないようにしている(例えば特許文献1)。
特開2012−54095号公報
充電機器のロック装置では、ロック部材をロック爪部の上部でロック爪部に向かって移動させることで、ロック爪部と給電ソケットの溝部との係合状態を解除できないようにしているが、充電機器の操作部が係合状態の解除方向に操作されてしまうと、ロック部材の移動方向であるロック爪部との接触方向によっては、ロック部材が動いてロック爪部と給電ソケットの溝部との係合状態が解除されてしまうことが想定される。また、ロック部材をスライドさせて上方からロック爪部を押す場合、ロック部材もロック爪部も同じ部位が接触するので、両者の偏摩耗による耐久性に課題がある。
本発明は、耐久性が良く、充電機器のロック爪部が係合状態において操作部を操作されても係合状態を維持できる新規な充電機器のロック装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る充電機器のロック装置は、車両に設けられた給電部に装着された充電機器を装着状態にロックするものであって、充電機器の操作部を操作することで、給電部の一部と引っかかる係合状態から係合状態が解除される離脱状態となるロック爪部に対し、係合状態のロック爪部に接触して、ロック爪部の移動を阻害する第1の位置を占めるロック方向と、係合状態のロック爪部から離間して、ロック爪部の移動を許容する第2の位置を占める離間方向へと回動可能なロック部材と、ロック部材に設けられ、ロック部材が第1の位置を占めたときに、ロック爪部と接触する回転体を有することを特徴としている。
本発明によれば、係合状態のロック爪部に接触して、ロック爪部の移動を阻害する第1の位置を占めるロック方向と、係合状態のロック爪部から離間して、ロック爪部の移動を許容する第2の位置を占める離間方向へと回動可能なロック部材を有するので、上下にスライドしてロック爪部を上方から押さえる方式に比べて、ロック部材が移動し難くなり、ロック爪部が係合状態において充電機器の操作部が操作されても係合状態を維持できる。また、ロック爪部とロック部材との接触は回転体を介して行われるので、両者の接触部分を変えることができ、偏摩耗を低減できて耐久性が向上する。
本発明が適用された車両の一実施形態を示す図。 給電部への充電機器の着脱動作を説明する図であり、(a)は給電部から外された状態を示す図、(b)はロック爪部の離脱状態を示す図、(c)は充電機器が給電部に装着されてロック爪部の係合状態を示す図。 本発明に係る充電機器のロック装置の第1の実施形態の構成と動作を示す図であり、(a)はロック部材の第2の位置とロック爪部の係合状態を示す図、(b)はロック部材の第1の位置とロック爪部の係合状態を示す図。 ロック装置が備えるロック部材と回転体の構成と、ロック爪部との関係を説明する拡大断面図。 第1の実施形態に係るロック部材と回転体の支持構造を説明する拡大断面図。 第1の実施形態に係るロック部材と回転体の作用を説明する拡大断面図。 本発明に係る充電機器のロック装置の第2の実施形態の構成を説明する拡大断面図。 第2の実施形態に係るロック部材と回転体の支持構造を説明する拡大断面図。 ロック部材の駆動部の構成を説明する拡大図。 ロック部材の回動駆動制御系の一実施形態を説明する概念図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
本発明に係る充電機器のロック装置は、第1の位置であるロック位置と第2の位置である収納位置とに回動自在なロック部材に、ローラ、球体等の回転体を設け、充電機器が車両に設けられた給電部に装着されているときに、ロック部材をロック位置へ回動させて、充電機器が備えているロック爪部を回転体で押さえ付け、ロック爪部と給電部とが引っかかる係合状態を解除できないようにするものである。
最初に充電機器と給電部周りの構成について説明し、その後にロック装置の複数の実施形態について順次説明する。各実施形態及び変形例等において、同一部材、同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、重複説明は適宜省略する。
図1において、符号1で示す車両は、電源部となるバッテリーパック2からインバータ3を介して駆動部となる電動モータ4に電力を供給し、電動モータ4を回転させることで車輪5を回転駆動して走行するものであり、本発明が適用されるものである。車両1としては、電動モータ4を備えた電動車両あるいは、電動モータ4と内燃機関の双方を備えたハイブリットタイプの車両の何れであってもよい。本実施形態において、車両1は、電動モータ4で駆動輪となる後輪5B(車輪5)を回転駆動しているが、前輪5A(車輪5)を回転駆動する車両であってもよい。車両1には、ドア6が開閉自在に設けられている。ドア6は、ドアロック部9によって閉状態における施錠と開錠が行われるように構成されている。
バッテリーパック2は、車両1のフロア7の下方に配置された遮蔽板8の上に配設されている。バッテリーパック2は、複数のセルを1つのモジュールとしたものを複数備えていて、各モジュールの+端子と−端子とを、それぞれ同極同士を直列に連結して高電圧を出力可能とされている。車両1の外装部分には、給電部8が配置されている。給電部8は、内部に電極が配置された筒状の給電ソケット8aを備え、この給電ソケット8aがバッテリーパック2と配線で接続されていて、充電機器である充電ガンと称される電極を備えた充電コネクタ10が着脱されるものである。バッテリーパック2は、給電ソケット8aに充電コネクタ10が装着されて充電開始指令が発せられることで、充電コネクタ10が接続されている充電用電源40からの電力が電極を介して供給されて充電されるように構成されている。
充電コネクタ10は、図2に示すように、持ち手を備えた本体部11と、本体部11の先端に設けられ、給電ソケット8aに連結可能な電極部12と、給電ソケット8aの外周側に設けられた溝部8bに係合離脱可能な金属製のロック爪部13と、ロック爪部13を揺動操作する操作部14とを備えている。
ロック爪部13と操作部14とは、揺動自在に本体部11に設けられている金属製のロックレバー15の両端部に配設されている。ロックレバー15は、付勢部材としての引っ張りコイルばね(以下「ばね」と記す)16によってロック爪部13が給電部8の一部となる溝部8bに引っかかって係合状態となる係合方向A1に付勢されている。つまり、ロック爪部13は、係合方向A1に付勢されていて、操作部14に対して上方から下方に向かって押し込む操作がなされると、係合方向A1と逆方向であり、ロック爪部13が溝部8b内に進入して両者が引っ掛かった係合状態が解除される離脱状態となる離脱方向A2に揺動されるように構成されている。ロック爪部13と溝部8bとは、図2(c)に示すように、電極部12が給電ソケット8aに充電可能位置まで押し込まれることでロック爪部13が溝部8b内に進入して引っかかる係合状態となるように構成されている。
このため、図2(a)に示すように給電部8から外れている充電コネクタ10を作業者が矢印D1で示す取付方向に移動させて給電部8に近づけ、図2(b)に示すように、電極部12の先端を給電ソケット8aに装着し、その状態からさらに電極部12を取付方向D1に押し込むと、図2(c)に示すように、ロック爪部13が溝部8bに進入して係合状態となり、充電コネクタ10が給電部8に装着状態に保持される。
充電コネクタ10を給電部8から取り外すには、ロック爪部13と溝部8bとの係合状態を解除すべく、図2(c)に示す装着状態から図2(b)に白抜き矢印で示す方向に、操作部14を押し込み操作する。すると、ロックレバー15がばね16の付勢力に抗して離脱方向A2に持ち上がり、ロック爪部13と溝部8bとの係合状態が解除される。そして解除操作後、矢印D2で示す取外し方向に本体部11を移動させることで、図2(a)に示すように、電極部12が給電ソケット8aから抜けて、充電コネクタ10が給電部8から取り外される。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る充電機器のロック装置20の構成について図3〜図5を用いて説明する。
車両1には、図3に示すように、給電部8に装着された充電コネクタ10を装着状態にロックするロック装置20が設けられている。ロック装置20は、ロック爪部13の係合状態から離脱状態への移動を規制するロック部材21と、ロック部材21に設けられていて、係合状態のロック爪部13に接触する回転体としてのコロ22と、ロック部材21の駆動部23とを備えている。
ロック部材21は、図3(a)に示すように、給電部8の溝部8bの上部に形成された収納空間部8c内にコロ22が収納された第2の位置である収納位置と、図3(b)に示すように、収納空間部8cからコロ22が突出して係合状態のロック爪部13に接触する第1の位置であるロック位置とを占めるように軸24で給電部8に回動自在に支持されている。すなわち、ロック部材21は、図3(a)に示すように、ロック爪部13の離脱方向A2への移動を阻害する仮想線で示す第1の位置を占めるロック方向B1と、図3(b)に示すように、係合状態のロック爪部13から離間して、その移動を許容する仮想線で示す第2の位置を占める離間方向B2へと軸24で回動可能に支持されている。ロック部材21は、樹脂で形成されている。
駆動部23は、軸24の端部に一端25aがアーム26を介して連結された連結部材としての周知のプッシュプルケーブル25と、プッシュプルケーブル25の他端25bに連結された操作レバー27とを備えた手動式のものである。操作レバー27は、車両1の例えば運転席や給電部8の近傍に配置されている。
駆動部23は、図3(a)に示すように、操作レバー27を矢印C1で示す方向に引く操作をすると、ロック部材21を実線で示す収納位置からロック方向B1に回動させて仮想線で示すロック位置へと移動させる。
駆動部23は、図3(b)に示すように、操作レバー27を矢印C2で示す方向に押す操作をすると、ロック部材21を実線で示すロック位置から離間方向B2に回動させて仮想線で示す収納位置へと移動させる。
図4、図5に示すように、コロ22は、ロック部材21の下部21aの中央に開放するように形成された空間21c内に配置されていて、ロック部材21に設けられた軸29に軸受28を介して回転自在に支持されている。コロ22は、軸29に支持された状態で、下部21aよりも外方にその外周面が突出し、ロック部材21がロック位置(第1の位置)を占めたときに、ロック爪部13の上部13a(コロ22との対向面)に接触、好ましくは圧接するように配置構成されている。
コロ22は、軸29に支持された金属製の基体22aと、基体22aの外側を覆う弾性部材22bとを有している。コロ22は、弾性部材22bの厚さをt1、ロック爪部13と給電部の溝部8bとの引っ掛かり量をt2としたとき、t1<t2となるように形成されている。コロ22は、基体22aの厚さをt3としたとき、t1<t3となるように形成されている。
コロ22は、その基体22aの外周面を弾性部材22で覆うことで、弾性層を形成している。このため、ロック部材21がロック位置(第1の位置)を占めたときに、弾性変形してロック爪部13の上面13aと接触幅W1をもって接触する。この際、コロ22とロック爪部13の上面13aとの接触中心Pは、ロック部材21の回動中心(軸24の中心)Pよりも、ロック部材21のロック方向B1側に位置するようになっている。接触中心Pとは、ロック部材21の回動方向における接触幅W1の中心である。別の見方をすると、コロ22の回転中心(軸29の中心)P2は、ロック部材21の回動中心P1よりも、ロック部材21のロック方向B1側に配置されることになる。図5に示すように、コロ22の軸線方向Xへの幅X2は、ロック爪部13の上面13aの幅X1よりも狭く形成されている。
このような構成のロック装置20を備えていると、ロック部材21が、係合状態のロック爪部13の上面13aから離間してその移動を許容する収納位置から、ロック方向B1に回動してロック位置を占めると、係合状態のロック爪部13の上面13aにコロ22が接触する。すると、ロック爪部13の離脱方向A2への移動が阻害され、上下にスライドしてロック爪部13を上方から押さえる方式に比べてロック部材21が移動し難くなる。このため、充電コネクタ10のロック爪部13が係合状態において操作部14を操作されても係合状態を維持できる。ロック爪部13の上面13aとロック部材21との接触は、回転自在なコロ22を介して行われるので、コロ22が回転することで両者の接触部分を変えることができ、偏摩耗や傷を低減できて耐久性が向上する。
操作部14が図2(b)に白抜き矢印で示す方向に押し込み操作されてロック爪部13が組み付け誤差や交差によるガタつきによって離脱方向A2へ持ち上げられた場合でも、その移動は、図6に示すように、弾性部材22bの弾性変形によって吸収されるので、両者の接触時の当接音の発生が低減される。さらに、コロ22の弾性部材22bの厚さt1は、ロック爪部13と給電部の溝部8bとの引っ掛かり量t2よりも(t1<t2)となるように形成されているので、弾性部材22bがロック爪部13の離脱方向A2への移動によって潰されても、金属製の基体22aによって、そのつぶれ量は規制される。このため、ロック爪部13と溝部8bの係合状態が解除されることはなく、より安定して充電コネクタ10を給電部8に装着した状態に保持することができる。
操作部14が操作されてロック爪部13が組み付け誤差や交差によるガタつきによって離脱方向A2へ持ち上げられた場合でも、ロック部材21の回転中心P1よりも、接触中心Pやコロ22の回転中心P2が、ロック部材21のロック方向B1側に位置しているので、ロック部材21は離間方向B2へは移動せず、ロック方向B1へ移動する。このため、ロック爪部13が離脱方向a2に移動したとしてもロック部材21が離間方向B2に移動することはなく、より安定して充電コネクタ10を給電部8に装着した状態に保持することができる。
本実施形態では、ロック爪部13が離脱方向A2へ移動してロック部材21がロック方向B1に移動した場合でも、ロック部材21の上面21bと収納空間部8cの内側上面(上面21bとの対向面)8dとが接触するように構成している。このため、ロック部材21がロック方向B1に回転し過ぎるオーバーランを防止することができ、より安定して充電コネクタ10を給電部8に装着した状態に保持することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態に係るロック装置20Aは、図7、図8に示すように、ロック部材21に設ける回転体を2つのコロ22A、22Aで構成した点に特徴がある。コロ22A、22Aは、同一構成である。コロ22A、22Aは、ロック部材21に設けられた軸29に軸受28を介して回転自在に支持されていて、図8に示すように、ロック部材21の軸線方向X側に位置するロック部材21の側面21d、21e側に配置されている。コロ22は、軸29に支持された状態で、ロック部材21の下部21aよりも外方にその外周面が突出し、ロック部材21がロック位置(第1の位置)を占めたときに、ロック爪部13の上部13aに接触、好ましくは圧接する直径に形成されている。
各コロ22Aは、軸29に支持された金属製の基体22aと、基体22aの外側を覆う弾性部材22bとをそれぞれ有している。各コロ22Aは、弾性部材22bの厚さをt1、ロック爪部13と給電部の溝部8bとの引っ掛かり量をt2としたとき、t1<t2となるように形成されている。各コロ22Aは、基体22aの厚さをt3としたとき、t1<t3となるように形成されている。
各コロ22Aは、基体22aの外周面を弾性部材22で覆うことで、弾性層を形成している。このため、ロック部材21がロック位置(第1の位置)を占めたときに、弾性変形してロック爪部13の上面13aと接触幅W1をもって接触する。この際、各コロ22Aとロック爪部13の上面13aとの接触中心Pは、ロック部材21の回動中心(軸24の中心)Pよりも、ロック部材21のロック方向B1側に位置するようになっている。接触中心Pとは、ロック部材21の回動方向における接触幅W1の中心である。別の見方をすると、各コロ22Aの回転中心(軸29の中心)P2は、ロック部材21の回動中心P1よりも、ロック部材21のロック方向B1側に配置されることになる。図7に示すように、各コロ22Aの軸線方向Xへの幅X3は、ロック爪部13の上面13aの幅X1よりも狭く、第1の実施形態で説明したコロ22の幅X2よりも狭く形成されている。
このような構成のコロ22A、22Aを設けられたロック部材21を有するロック装置20Aであると、ロック部材21が、係合状態のロック爪部13の上面13aから離間してその移動を許容する収納位置から、ロック方向B1に回動してロック位置を占めると、係合状態のロック爪部13の上面13aに各コロ22Aが接触する。すると、ロック爪部13の離脱方向A2への移動が阻害され、上下にスライドしてロック爪部13を上方から押さえる方式に比べてロック部材21が移動し難くなる。このため、充電コネクタ10のロック爪部13が係合状態において操作部14を操作されても係合状態を維持できる。ロック爪部13の上面13aとロック部材21との接触は、回転自在な各コロ22Aを介して行われるので、各コロ22Aが回転することで両者の接触部分を変えることができ、偏摩耗や傷を低減できて耐久性が向上する。
操作部14が図2(b)に白抜き矢印で示す方向に押し込み操作されてロック爪部13が組み付け誤差や交差によるガタつきによって離脱方向A2へ持ち上げられた場合でも、その移動は、弾性部材22bの弾性変形によって吸収されるので、両者の接触時の当接音の発生が低減される。さらに、各コロ22Aの弾性部材22bの厚さt1は、ロック爪部13と給電部の溝部8bとの引っ掛かり量t2よりも(t1<t2)となるように形成されているので、弾性部材22bがロック爪部13の離脱方向A2への移動によって潰されても、金属製の基体22aによって、そのつぶれ量は規制される。このため、ロック爪部13と溝部8bの係合状態が解除されることはなく、より安定して充電コネクタ10を給電部8に装着した状態に保持することができる。
操作部14が操作されてロック爪部13が組み付け誤差や交差によるガタつきによって離脱方向A2へ持ち上げられた場合でも、ロック部材21の回転中心P1よりも、接触中心Pや各コロ22Aの回転中心P2が、ロック部材21のロック方向B1側に位置しているので、ロック部材21は離間方向B2へは移動せず、ロック方向B1へ移動する。このため、ロック爪部13が離脱方向a2に移動したとしてもロック部材21が離間方向B2に移動することはなく、より安定して充電コネクタ10を給電部8に装着した状態に保持することができる。
さらに、ロック部材21の側面21d、21e側にコロ22A、22Aを同軸上に設けて配置すると、軸線方向Xにコロ22Aとコロ22Aとを離して配置することができる。このため、ロック爪部13の幅X1が軸線方向Xに延びた場合でも、1つのコロ22で抑える第1の実施形態の場合よりも少ない接触面積でロック部材21の離脱方向A2への移動を阻止することができ、軽量化を図ることができるので好ましい。
駆動部の変形例について説明する。図3に示した駆動部23は手動式であったが、図9に示すように電動式の駆動部230としても良い。駆動部230は、ロック部材21の軸24の端部に固定されて軸24と一体回転可能なウォームホイール231と、給電部8に軸232で回転自在に支持されていて、ウォームホイール231と噛み合うウォームギア233と、軸232を回転することでウォームギア233を回転駆動する電動駆動源としての駆動モータ234を備えている。
このような構成の場合、充電コネクタ10を給電部8に装着してロック爪部13が溝部8bに係合した係合状態となった後に、駆動モータ234を作動する。すると、ウォームギア233の回転駆動力がウォームホイール231を介して軸24に伝達されることで、ロック部材21がロック方向B1に回動して収納位置からロック位置へと移動し、ロック爪部13の上部13aにコロ22又はコロ22Aを当接させることができる。駆動モータ234の作動は、運転席や給電部8の近傍に作動スイッチを設け、当該スイッチをオン操作することで作動するようにしても良い。
あるいは、図10に示すように、ドア6のドアロック部9の施錠動作と連動して駆動モータ234を作動してロック部材21の動作を制御するようにしてもよい。例えばドアロック部9と駆動モータ234を制御部250に信号線を介して接続する。ドアロック部9は、駆動アクチュエータを備え、この駆動アクチュエータを制御部250でオン・オフ動作させることで、ドア6の施錠と開錠を行う承知のものである。制御部250には、受信部90が信号線を介して接続されている。受信部92は、リモコン装置260からの施錠信号や解除信号を受信し、制御部250に送信するものである。リモコン装置260には、ドア6の施錠と開錠を行うための施錠スイッチ261と開錠スイッチ262が設けられていて、各スイッサを操作することで施錠信号や解除信号を送信する周知のものである。
このような構成の場合、充電コネクタ1を図2(c)に示すように給電部8に装着した後、施錠スイッチ261を乗員がオン操作することで、ドアロック部9のドアロック動作とロック装置20、20Aによる充電コネクタ10のロック動作を同時に行える。また、乗員によって解除スイッチ262がオン操作されると、ドアロック部9のドア解除動作とロック装置20、20Aによる充電コネクタ10のロック解除動作を同時に行える。
ドアロック部9の施錠動作と開錠動作と連動させなくとも、図10に示すリモコン装置260Aのように、充電コネクタ用のロックとロック解除の信号をオン操作によって送信するロックスイッチ263と解除スイッチ264を施錠スイッチ261と開錠スイッチ262とは個別に設け、これらロックスイッチ263と解除スイッチ264をオン操作することで、ロック装置20,20Aの駆動モータ234の正、逆回転方向を制御し、ロック部材21をロック方向B1と離間方向B2とに回動させるようにしても良い。
ロック爪部13やコロ22、22Aの剛性を確保するためには、双方金属製が良いが、金属製であると、ロック爪部13やコロ22、22A側の摩耗があるため、耐久性と静粛性を考慮すると、ロック部材21側に位置するコロ22やコロ22Aに弾性部材22bを設けることで、耐摩耗性と静音性を高めることになるので好ましい。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、回転体の構成としてはコロ22、22Aに限定されるものでなくなく、例えばコロ22に換えて球体を回転体としてロック部材21に回転自在に支持させて設けてもよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1・・・車両、8・・・給電部、8b・・・給電部の一部、10・・・充電機器、13・・・ロック爪部、14・・・操作部、20・・・ロック装置、21・・・ロック部材、22・・・回転体、22a・・・金属製の基体、22b・・・弾性部材、B1・・・ロック方向、B2・・・離間方向、t1・・・弾性部材の厚さ、t2・・・引っ掛かり量、P・・・回転体とロック爪部との接触中心、P1・・・ロック部材の回動中心、P2・・・回転体の回転中心

Claims (4)

  1. 車両に設けられた給電部に装着された充電機器を装着状態にロックする充電機器のロック装置であって、
    前記充電機器の操作部を操作することで、前記給電部の一部と引っかかる係合状態から前記給電部の一部との引っ掛かりが解除される離脱状態となるロック爪部に対し、前記係合状態のロック爪部に接触して、前記ロック爪部の移動を阻害する第1の位置を占めるロック方向と、前記係合状態のロック爪部から離間して、前記ロック爪部の移動を許容する第2の位置を占める離間方向へと回動可能なロック部材と、
    前記ロック部材に設けられ、当該ロック部材が前記第1の位置を占めたときに、前記ロック爪部と接触する回転体を有することを特徴とする充電機器のロック装置。
  2. 請求項1に記載の充電機器のロック装置において、
    前記回転体は、金属製の基体と、前記基体の外側を覆う弾性部材とを有し、
    前記弾性部材の厚さをt1、
    前記ロック爪部と給電部との引っ掛かり量をt2としたとき、t1<t2であることを
    特徴とする充電機器のロック装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電機器のロック装置において、
    前記回転体と前記ロック爪部との接触中心は、前記ロック部材の回動中心よりも、前記
    ロック部材のロック方向側に位置することを特徴とする充電機器のロック装置。
  4. 請求項1又は2に記載の電機器のロック装置において、
    前記回転体の回転中心は、前記ロック部材の回動中心よりも、前記ロック部材のロック
    方向側に配置されていることを特徴とする充電機器のロック装置。
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