JP6435774B2 - マスターバッチ、およびそれを用いた樹脂組成物、繊維強化樹脂組成物、成形品 - Google Patents
マスターバッチ、およびそれを用いた樹脂組成物、繊維強化樹脂組成物、成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6435774B2 JP6435774B2 JP2014216837A JP2014216837A JP6435774B2 JP 6435774 B2 JP6435774 B2 JP 6435774B2 JP 2014216837 A JP2014216837 A JP 2014216837A JP 2014216837 A JP2014216837 A JP 2014216837A JP 6435774 B2 JP6435774 B2 JP 6435774B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- masterbatch
- master batch
- mass
- polycarbodiimide compound
- thermoplastic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
(I)ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアリーレンスルフィド、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリエーテルケトンケトンからなる群から選択される少なくとも1種の熱可塑性樹脂(A)40〜90質量%と、カルボジイミド基を1分子内に2個以上有するポリカルボジイミド化合物(B)10〜60質量%を含んで構成されるマスターバッチであって、成分(A)に成分(B)が分散した海島構造のモルフォロジーであり、成分(B)の分散粒子の平均粒子径が1〜100μmであるマスターバッチ。
(II)ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアリーレンスルフィド、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリエーテルケトンケトンからなる群から選択される少なくとも1種の熱可塑性樹脂(A)40〜90質量%と、カルボジイミド基を1分子内に2個以上有するポリカルボジイミド化合物(B)10〜60質量%を含んで構成されるマスターバッチであって、成分(B)が連続構造のモルフォロジーであり、連続相の平均厚みが1〜100μmであるマスターバッチ。
(III)前記マスターバッチの表面積(S)にしめる前記マスターバッチの表面に現れるポリカルボジイミド化合物(B)の面積(Sb)の露出度(Sb/S)と、前記マスターバッチの体積(V)にしめる前記マスターバッチ中のポリカルボジイミド化合物(B)の体積(Vb)の割合(Vb/V)が、次式(1)、(2)の関係を示す、上記のマスターバッチ。
(V)前記マスターバッチの断面の長径/短径の比が1〜2である、上記のマスターバッチ。
(VI)成分(A)が、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホンおよびポリエーテルケトンからなる群から選択される少なくとも1種の熱可塑性樹脂である、上記のマスターバッチ。
(VII)成分(A)が、チオール基、カルボキシル基、水酸基から選択される少なくとも1種の官能基を有する熱可塑性樹脂である、上記のマスターバッチ。
(VIII)前記成分(B)の質量平均分子量が1,000〜40,000である、上記のマスターバッチ。
(IX)前記成分(B)の350℃における熱質量減少が5%以下である、上記のマスターバッチ。
(X)さらに、ウレア構造を1分子内に2個以上有するポリウレア化合物(C)0〜30質量%を含む、上記のマスターバッチ。
(XI)上記のマスターバッチを用いた樹脂組成物。
(XII)の樹脂組成物に強化繊維が含まれてなる繊維強化樹脂組成物。
(XIII)上記の樹脂組成物または上記の繊維強化樹脂組成物が成形されてなる成形品。
である。
本発明における熱可塑性樹脂(A)は、耐熱性の高い樹脂を対象としており、ガラス転移温度が140℃以上の樹脂や、スーパーエンジニアリングプラスチックが挙げられる。具体的にはポリカーボネート、ポリエステル、ポリアリーレンスルフィド、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリエーテルケトンケトンからなる群から選択される少なくとも1種の熱可塑性樹脂である。これらの共重合体、変性体、および2種類以上ブレンドした樹脂などであってもよい。
ポリカーボネートとしては、芳香族ポリカーボネート、脂肪族ポリカーボネート、脂環式ポリカーボネート、芳香族−脂肪族ポリカーボネートを用いることができる。
ポリアリーレンスルフィドとしては、ポリフェニレンスルフィドが代表的である。
ポリエーテルイミドとは、脂肪族、脂環族または芳香族系のエーテル単位と環状イミド基を繰り返し単位として含有するポリマーである。溶融成形性を有するポリマーで有れば特に限定されない。また、本発明の効果を阻害しない範囲で有れば、ポリエーテルイミドの主鎖に環状イミド、エーテル結合以外の構造単位、例えば、エステル単位、オキシカルボニル単位などが含有されていても良い。
具体的なポリエーテルイミドとしては、下記一般式で示されるポリマーが好ましく使用される。
ポリエーテルスルホンとは、芳香族基がスルホン基およびエーテル基により結合された骨格を有するものを総称する。例えば、下記一般式(X)〜(Z)からなる群より選ばれる少なくとも一種の繰り返し単位からなるポリエーテルスルホンが挙げられる。
ポリエーテルケトンおよびポリエーテルエーテルケトンは、例えば“VICTREX(登録商標)”の商標でビクトレックス社から市販されているものを用いることができる。また、ポリエーテルケトンケトンは、例えば、“OXPEKK(登録商標)”の商標でオックスフォードパフォーマンスマテリアルズ社から市販されているものを用いることができる。
ポリカルボジイミド化合物(B)は、カルボジイミド基を1分子内に2個以上有するポリカルボジイミド化合物であり、脂肪族ポリカルボジイミドおよび芳香族ポリカルボジイミドが例示できる。ポリカルボジイミド化合物(B)は、肪族ポリカルボジイミド、芳香族ポリカルボジイミドいずれかに限定されるものではないが、カルボジイミド基の反応性が高く、これらを含有するマスターバッチを用いて得られる樹脂組成物および成形品の力学特性に優れるために、脂肪族ポリカルボジイミドであることが好ましい。
本発明のマスターバッチには、本発明の効果を損なわない範囲で、エラストマーあるいはゴム成分などの耐衝撃性向上剤、他の充填材や添加剤を含有しても良い。添加剤の例としては、難燃剤、導電性付与剤、結晶核剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、制振剤、抗菌剤、防虫剤、防臭剤、着色防止剤、熱安定剤、離型剤、帯電防止剤、可塑剤、滑剤、着色剤、顔料、染料、発泡剤、あるいは制泡剤が挙げられる。
かかる強化繊維としては、特に限定されないが、成形品の軽量化や高剛性化、比弾性率、比強度に優れた炭素繊維が特に好ましい。強化繊維として、炭素繊維以外にも、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、PBO繊維、高強力ポリエチレン繊維、アルミナ繊維、および炭化ケイ素繊維などの繊維を用いることができ、これらの繊維を2種以上混合して用いても構わない。また、これらの強化繊維は、表面処理が施されているものであっても良い。表面処理としては、金属の被着処理、カップリング剤による処理、サイジング剤による処理、添加剤の付着処理などが挙げられる。
かかるサイジング剤としては、特に限定されないが、カルボキシル基、アミノ基、水酸基およびエポキシ基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基を1分子中に3個以上有する化合物が好ましい。前記官能基は1分子中に2種類以上が混在しても良く、1種類の官能基を1分子中に3個以上有する化合物を2種類以上併用しても良い。
本発明のマスターバッチを用いた樹脂組成物、特に繊維強化樹脂組成物は、次のような用途に好適に使用される。
得られたマスターバッチの長さ方向に対して直角方向に切断し、その断面の中心部から、−20℃で0.1μm以下の薄片を切削し、日立製作所製H−7100型透過型電子顕微鏡にて、400倍に拡大して観察した際の任意の50個の成分(B)について、図1に示すように、まずそれぞれの外接円と内接円の直径を測定して平均値をその分散粒子径とし、その後、それらの平均値を平均粒子径とした。
ポリカルボジイミド化合物(B)の分散粒子の平均粒子径の測定と同様にして、マスターバッチの薄片を切削し、日立製作所製H−7100型透過型電子顕微鏡にて、400倍に拡大して観察した際の任意の50個の熱可塑性樹脂(A)を選択し、図2に示すように任意の熱可塑性樹脂(An)からポリカルボジイミド化合物(B)を介して最も近接する成分(Am)までの最短距離を成分(B)の連続相の厚みとし、その後、それらの平均値を平均厚みとした。
任意の50個のマスターバッチを長さ方向と直角方向が観察できるようにエポキシ樹脂で包埋し、エポキシ樹脂の硬化後、観察面の研磨を行い、断面観察用サンプルを作製した。マスターバッチの断面全体を超深度カラー3D形状測定顕微鏡VK−9500(コントローラー部)/VK−9510(測定部)(株式会社キーエンス製)を使用して拡大倍率200倍で撮影した。断面全体を撮影した画像より解析アプリケーションVK−H1A9を使用して、マスターバッチの外接円の直径を測定した。その後、それらの平均値を算出し、マスターバッチの断面の長径とした。
マスターバッチの長さ方向の長さをマイクロメーターで測定し、最大値をマスターバッチの長さLmとした。前記マスターバッチの断面の長径Dmと長さLm、次式(3)より、マスターバッチのアスペクト比Amを算出した。
評価方法3で作製した断面観察用サンプルを用い、同様に断面全体を撮影した画像より解析アプリケーションVK−H1A9を使用して、マスターバッチの内接円の直径を測定し、平均値を断面の短径とした。前記マスターバッチの断面の長径Dmlと短径Dms、次式(4)より、マスターバッチの長径/短径比を算出した。
評価方法1と同様にして任意の点の薄片を切削し、日立製作所製H−7100型透過型電子顕微鏡にて、マスターバッチの外周を400倍に拡大して観察し、ポリカルボジイミド化合物(B)が占める長さ(Lb)を測定した。なお、マスターバッチの全ての表面について、ポリカルボジイミド化合物(B)の面積(Sb)を測定することは、非常に時間がかかるため、便宜的にマスターバッチの任意の断面の外周長さ(L)とポリカルボジイミド化合物(b)の占める長さ(Lb)を測定しても差し支えなく、これを用いて露出度を算出することとした。すなわち、こうして測定した50個の断面のマスターバッチの外周長さ(L)と長さ(Lb)、次式(5)を用いて算出した値の平均値をポリカルボジイミド化合物(B)の露出度(Sb/S)とした。
熱質量測定装置(TAインスツルメント社製)により、窒素100ml/min雰囲気中、30℃から400℃まで10℃/minで昇温させ、100℃のときの質量Msを基準として、350℃到達時の質量Meから次式(7)から算出した。
JIS K6935−2に準拠し、図3(a)に示す底面部の内径13が60mmである漏斗12を準備した。またメスシリンダーを用いてマスターバッチを300cc計量した。底面部を蓋14で塞ぎ、表面温度を100℃に温度調整した漏斗12の中にマスターバッチを入れた。3分後、図3(b)に示すように蓋14を取り外し、漏斗12から全てのマスターバッチが流れ落ちるまでの時間を計測した。
図4(a)に示す内径が60mmのメスシリンダー17を用いてマスターバッチを300cc計量し、マスターペレットの質量(M1)も合わせて測定した。測定後、図4(b)に示すように蓋19をして1kgのおもり20を乗せ、5分間荷重を負荷した状態とした。その後、図4(c)および図4(d)に示すようにメスシリンダーを反転させ、30秒ほど放置した。このとき、メスシリンダーに残存したマスターバッチの質量(M2)を測定した。これらの質量と次式(8)より、マスターバッチのブロッキング性を測定した。
300gに計量したマスターバッチ1およびマスターバッチ2を準備し、マスターバッチ1は25℃の真空乾燥機で乾燥を行い、マスターバッチ2は25℃の相対湿度80%の恒温恒湿槽で加速吸湿させた。24時間後、それぞれのマスターバッチを取り出し、マトリックス樹脂とドライブレンドを行い、射出成形機(JSW社 J150EII−P)を用いて、ASTM D638に準拠したType−Iのダンベル試験片を成形した。このとき、マスターバッチ1をブレンドしたものを成形品1、マスターバッチ2をブレンドしたものを成形品2とした。
(A−1)融点285℃のポリフェニレンスルフィド(ペレット)
(A−2)繊維径8μmのポリフェニレンスルフィド繊維からなる不織布
(A−3)繊維径4μmのポリフェニレンスルフィド繊維からなる不織布
(A−4)“スミカエクセル(登録商標)”4100G(住友化学社製)、ポリエーテルスルホン
(A−5)“VICTREX(登録商標)”HT G22(ビクトレックス社製)、ポリエーテルケトン。
(B−1)脂肪族ポリカルボジイミド“カルボジライト(登録商標)”HMV−8CA(日清紡ケミカル社製)(カルボジイミド基当量278、質量平均分子量3,000)
(B−2)芳香族ポリカルボジイミド“スタバクゾール(登録商標)”P400(ラインケミー社製)(質量平均分子量20,000)
(B−3)芳香族ポリカルボジイミド“スタバクゾール(登録商標)”P(ラインケミー社製)(質量平均分子量4,000)。
熱可塑性樹脂(A−1)、ポリカルボジイミド化合物(B−1)を用いて、以下の手順によりマスターバッチを得た。
熱可塑性樹脂(A−2)、ポリカルボジイミド化合物(B−1)を用いて、以下の手順によりマスターバッチを得た。
熱可塑性樹脂(A−2)を熱可塑性樹脂(A−3)に変更した以外は、実施例2と同様にして、マスターバッチを得た。測定および評価結果を表1に示す。
熱可塑性樹脂(A−2)を熱可塑性樹脂(A−4)に変更し、溶融混練時のシリンダー温度を330℃に変更した以外は、実施例1と同様にしてマスターバッチを得た。測定および評価結果を表1に示す。
熱可塑性樹脂(A−2)を熱可塑性樹脂(A−5)に変更し、ポリカルボジイミド化合物(B−1)をポリカルボジイミド化合物(B−2)に変更し、溶融混練時のシリンダー温度を390℃に変更した以外は、実施例1と同様にしてマスターバッチを得た。測定および評価結果を表1に示す。
ポリカルボジイミド化合物(B−1)をポリカルボジイミド化合物(B−3)に変更した以外は、実施例1と同様にしてマスターバッチを得た。測定および評価結果を表1に示す。
成分(C)として、ポリカルボジイミド化合物(B−2)を80℃の熱水中で5日間浸漬し、カルボジイミドをウレアへと反応したポリウレア化合物を得た。なお、カルボジイミドがウレアへと反応したことを、化合物のIRスペクトル測定で、カルボジイミドの吸収ピークが消失することで確認した。
熱可塑性樹脂(A−1)とポリカルボジイミド化合物(B−1)との構成比を表5に示すように変更した以外は、実施例1と同様にしてマスターバッチを得た。測定および評価結果を表1に示す。
熱可塑性樹脂(A−1)を、押出機を用いて押出成形を行い、幅3mmの矩形断面となる帯状のガットを成形した。ついで、110℃に加熱されたホットメルト装置のポットで溶融させたポリカルボジイミド化合物(B−1)を、前記した帯状のガットの上に塗布し、空冷後、ガットを切断することで柱状体のペレットとしたマスターバッチを得た。測定および評価結果を表1に示す。
スクリュー回転数を150rpmから250rpmに変更した以外は、実施例1と同様にしてマスターバッチを得た。測定および評価結果を表1に示す。
実施例1で作製したマスターバッチ(M−1)、熱可塑性樹脂(A−1)、強化繊維として炭素繊維“トレカ(登録商標)”T700SC−12K−50C(東レ社製)を6mmの長さに切断したチョップドストランドを用い、以下の手順により繊維強化樹脂組成物および成形品を得た。
2 熱可塑性樹脂(A)
3 ポリカルボジイミド化合物(B)
4 内接円
5 外接円
6 マスターバッチ
7 熱可塑性樹脂(A)
8 ポリカルボジイミド化合物(B)
9 任意に選択された熱可塑性樹脂(An)
10 任意に選択された熱可塑性樹脂(An)に最近接する熱可塑性樹脂(Am)
11 ポリカルボジイミド化合物(B)連続相の厚み
12 漏斗
13 漏斗の内径
14 蓋
15 マスターバッチ
16 容器
17 メスシリンダー
18 マスターバッチ
19 蓋
20 おもり
Claims (10)
- ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアリーレンスルフィド、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリエーテルケトンケトンからなる群から選択される少なくとも1種の熱可塑性樹脂(A)40〜90質量%と、カルボジイミド基を1分子内に2個以上有するポリカルボジイミド化合物(B)10〜60質量%を含んで構成されるマスターバッチであって、成分(A)に成分(B)が分散した海島構造のモルフォロジーであり、成分(B)の分散粒子の平均粒子径が1〜100μmであるマスターバッチ。
- ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアリーレンスルフィド、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリエーテルケトンケトンからなる群から選択される少なくとも1種の熱可塑性樹脂(A)40〜90質量%と、カルボジイミド基を1分子内に2個以上有するポリカルボジイミド化合物(B)10〜60質量%を含んで構成されるマスターバッチであって、成分(B)が連続構造のモルフォロジーであり、連続相の平均厚みが1〜100μmであるマスターバッチ。
- 前記マスターバッチの表面積(S)にしめる前記マスターバッチの表面に現れるポリカルボジイミド化合物(B)の面積(Sb)の露出度(Sb/S)と、前記マスターバッチの体積(V)にしめる前記マスターバッチ中のポリカルボジイミド化合物(B)の体積(Vb)の割合(Vb/V)が、次式(1)および(2)の関係を示す、請求項1または2に記載のマスターバッチ。
- 前記マスターバッチが柱状体であり、断面の長径が1〜10mm、かつアスペクト比が1〜10である、請求項1〜3のいずれかに記載のマスターバッチ。
- 前記マスターバッチの断面の長径/短径の比が1〜2である、請求項4に記載のマスターバッチ。
- 成分(A)が、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホンおよびポリエーテルケトンからなる群から選択される少なくとも1種の熱可塑性樹脂である、請求項1〜5のいずれかに記載のマスターバッチ。
- 成分(A)が、チオール基、カルボキシル基、水酸基から選択される少なくとも1種の官能基を有する熱可塑性樹脂である、請求項1〜6のいずれかに記載のマスターバッチ。
- 前記成分(B)の質量平均分子量が1,000〜40,000である、請求項1〜7のいずれかに記載のマスターバッチ。
- 前記成分(B)の350℃における熱質量減少が5%以下である、請求項1〜8のいずれかに記載のマスターバッチ。
- さらに、ウレア構造を1分子内に2個以上有するポリウレア化合物(C)0〜30質量%を含む、請求項1〜9のいずれかに記載のマスターバッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014216837A JP6435774B2 (ja) | 2013-10-29 | 2014-10-24 | マスターバッチ、およびそれを用いた樹脂組成物、繊維強化樹脂組成物、成形品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013224131 | 2013-10-29 | ||
JP2013224131 | 2013-10-29 | ||
JP2014216837A JP6435774B2 (ja) | 2013-10-29 | 2014-10-24 | マスターバッチ、およびそれを用いた樹脂組成物、繊維強化樹脂組成物、成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015110748A JP2015110748A (ja) | 2015-06-18 |
JP6435774B2 true JP6435774B2 (ja) | 2018-12-12 |
Family
ID=53525815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014216837A Active JP6435774B2 (ja) | 2013-10-29 | 2014-10-24 | マスターバッチ、およびそれを用いた樹脂組成物、繊維強化樹脂組成物、成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6435774B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0586291A (ja) * | 1991-09-30 | 1993-04-06 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ポリフエニレンスルフイド樹脂の組成物 |
JPH09194741A (ja) * | 1996-01-16 | 1997-07-29 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 樹脂組成物 |
EP1342746A1 (de) * | 2002-03-06 | 2003-09-10 | Mitsubishi Polyester Film GmbH | Biaxial orientierte, hydrolysebeständige Kondensatorfolie aus einem kristallisierbaren Thermoplasten, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
JP2005239917A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Polyplastics Co | 水廻り用部品 |
JP2006143932A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Mitsubishi Chemicals Corp | 脂肪族或いは脂環式ポリエステル系樹脂組成物 |
CN101313023A (zh) * | 2005-11-23 | 2008-11-26 | 纳幕尔杜邦公司 | 碳纤维增强的聚酰胺树脂组合物 |
JP5158350B2 (ja) * | 2008-01-25 | 2013-03-06 | 東ソー株式会社 | ポリアリーレンスルフィド組成物 |
KR20110052615A (ko) * | 2008-08-12 | 2011-05-18 | 윈테크 폴리머 가부시키가이샤 | 폴리뷰틸렌 테레프탈레이트 수지 혼합물 및 필름 |
-
2014
- 2014-10-24 JP JP2014216837A patent/JP6435774B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015110748A (ja) | 2015-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10472498B2 (en) | Molded article and molding material | |
JP5505304B2 (ja) | 繊維強化樹脂組成物、成形材料および繊維強化樹脂組成物の製造方法 | |
WO2015064483A1 (ja) | 繊維強化樹脂組成物、および繊維強化複合材料 | |
KR20180102062A (ko) | 프리프레그, 그 제조 방법, 및 섬유 강화 성형품 | |
US10093802B2 (en) | Molding material, method of producing same, and master batch used in same | |
CN110431187B (zh) | 氰酸酯树脂组合物及预浸料 | |
US20120248381A1 (en) | Resin composition and molded article made of the same | |
TWI787405B (zh) | 纖維強化複合材料用環氧樹脂組成物、預浸體及纖維強化複合材料 | |
JP6435774B2 (ja) | マスターバッチ、およびそれを用いた樹脂組成物、繊維強化樹脂組成物、成形品 | |
JP6623510B2 (ja) | 繊維強化複合材料 | |
JP2015214612A (ja) | 成形材料およびそれを用いた成形品 | |
JP6503688B2 (ja) | 繊維強化複合材料 | |
JP6467864B2 (ja) | 成形材料およびその製造方法、ならびに成形品 | |
JP5468819B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物及びそれをマトリックス樹脂とするプリプレグ | |
JP2007191540A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP5804173B2 (ja) | 繊維強化樹脂組成物 | |
JP2011057907A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ | |
WO2022097493A1 (ja) | 成形材料および成形品 | |
WO2023074305A1 (ja) | 繊維強化熱可塑性樹脂成形品 | |
JPH07238215A (ja) | 耐熱、導電性樹脂組成物並びにこれを用いた耐熱icトレイ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171003 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180717 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180724 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181016 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181029 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6435774 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |