JP6435761B2 - モールドコンベアの鋳型変形検知装置 - Google Patents
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Description
第2発明のモールドコンベアの鋳型変形検知装置は、第1発明において、前記検知棒を支持する支持部材を備え、前記支持部材は、前記鋳型の搬送方向に上昇する傾斜部を有し、前記検知棒は、前記傾斜部に載せられ、前記鋳型の上方に配置されていることを特徴とする。
第3発明のモールドコンベアの鋳型変形検知装置は、第2発明において、前記検知棒を係留する係留索を備えることを特徴とする。
第4発明のモールドコンベアの鋳型変形検知装置は、第1、第2または第3発明において、前記検知棒は、配管用炭素鋼鋼管であることを特徴とする。
第5発明のモールドコンベアの鋳型変形検知装置は、第1、第2、第3または第4発明において、前記検知棒は、前記鋳型が排出端から装入端に搬送される部分に配置されていることを特徴とする。
第2発明によれば、検知棒が傾斜部に載せられているため、検知棒が鋳型の搬送方向へ移動すると鋳型との間隔が広がり、変形した鋳型の通過を許容する。そのため、検知棒が変形した鋳型に押されて破損することを防止できる。また、鋳型の搬送方向へ移動した検知棒は自重で元の位置に戻るため、繰り返し検知できる。さらに、モールドコンベアの振動による検知棒の移動が抑制され、誤検知を防止できる。
第3発明によれば、検知棒が係留されているため、検知棒が支持部材から脱落してもモールドコンベアの内部に侵入することを防止できる。
第4発明によれば、検知棒として配管用炭素鋼鋼管を用いるので、十分な耐熱性がある。また、配管用炭素鋼鋼管は容易に入手でき、安価であるので、設備コストを低減できる。
第5発明によれば、検知棒が、鋳型が排出端から装入端に搬送される部分に配置されているので、鋳型の温度が低下しており、検知棒が熱により変形することを防止できる。
本発明の一実施形態に係る鋳型変形検知装置は、モールドコンベアに備えられた鋳型の変形を検知するための装置である。モールドコンベアは、例えば銅製錬プロセスにおいて、転炉から排出される転炉スラグを塊状物に鋳造しつつ次工程に搬送するために用いられる。以下では転炉スラグを搬送するモールドコンベアを例に説明するが、これに限定されず、他の用途のモールドコンベアに本発明を適用してもよい。
図1に示すように、モールドコンベア10は、一対の無端チェーン11(図1では一方の無端チェーン11のみを示す。)を備えており、それらの間に複数の鋳型12が架け渡された構造を有している。モールドコンベア10の装入端(図1における右端)および排出端(図1における左端)には、それぞれスプロケット13が設けられており、無端チェーン11が巻き掛けられている。
つぎに、本実施形態に係る鋳型変形検知装置Aを説明する。
前述のごとく、モールドコンベア10の鋳型12は、熱により変形することがある。変形した鋳型12はモールドコンベア10の狭小部分に挟まれてしまう恐れがある。そこで、鋳型変形検知装置Aにより鋳型12の変形を検知する。
検知棒21は、鋳型12の上方に限らず、下方に配置してもよい。また、鋳型12の底面側に限らず、上面側に配置してもよい。検知器23は、支持部材22の一方に設けてもよいし、両方に設けてもよい。検知棒21の一端を前記検知器23を有する支持部材22で支持し、他端は他の構成の支持部材で支えてもよい。
以下に説明する実施例1および比較例1における共通の条件は以下のとおりである。
モールドコンベアのサイズ:全長102.8m、幅2.65m
モールドコンベア搬送速度:1.00〜2.66m/分
電動モータの定格電流:39.2A
操業期間:6か月
上記実施形態に係る鋳型変形検知装置Aを用いた。その結果、鋳型12の変形により1回の緊急停止が発生した。しかし、変形した鋳型12が狭小部分に挟まれることはなく、鋳型12を容易に除去できた。また、モールドコンベア10に損傷はなかった。そのため、転炉の操業に影響はなかった。
鋳型変形検知装置Aを用いなかった。電動モータ14の保護装置として設定値が55Aのショックリレーを用いた。その結果、変形した鋳型12を検知できず、変形した鋳型12が狭小部分に挟まれモールドコンベア10が損傷した。また、復旧作業に5時間を要し、転炉の操業を停止させる必要があった。
11 無端チェーン
12 鋳型
13 スプロケット
14 電動モータ
15 樋
A 鋳型変形検知装置
21 検知棒
22 支持部材
23 検知器
24 係留索
Claims (5)
- モールドコンベアに備えられた鋳型の変形を検知するための鋳型変形検知装置であって、
前記鋳型の搬送方向と略直交し、未変形の前記鋳型から所定間隔を開けて配置された検知棒と、
変形した前記鋳型との接触による前記検知棒の前記鋳型の搬送方向への移動を検知する検知器と、を備え、
前記所定間隔は前記鋳型の変形量の許容限界に設定されている
ことを特徴とするモールドコンベアの鋳型変形検知装置。 - 前記検知棒を支持する支持部材を備え、
前記支持部材は、前記鋳型の搬送方向に上昇する傾斜部を有し、
前記検知棒は、前記傾斜部に載せられ、前記鋳型の上方に配置されている
ことを特徴とする請求項1記載のモールドコンベアの鋳型変形検知装置。 - 前記検知棒を係留する係留索を備える
ことを特徴とする請求項2記載のモールドコンベアの鋳型変形検知装置。 - 前記検知棒は、配管用炭素鋼鋼管である
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のモールドコンベアの鋳型変形検知装置。 - 前記検知棒は、前記鋳型が排出端から装入端に搬送される部分に配置されている
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のモールドコンベアの鋳型変形検知装置。
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JP2014206163A JP6435761B2 (ja) | 2014-10-07 | 2014-10-07 | モールドコンベアの鋳型変形検知装置 |
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JP2003207281A (ja) * | 2002-01-18 | 2003-07-25 | Jfe Steel Kk | スラグの連続凝固装置の操業方法 |
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