添付の図面を参照しつつ、本発明に係る実施形態の例について以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。また「前後」「左右」「上下」という表現は、説明の便宜のために用いるものであり、実際の使用状態における姿勢や方向を限定するものではない。
図1の(a)は、一実施形態に係るインダクタ1の外観を示す斜視図である。図1の(b)は、図1の(a)における線IB−IBに沿う断面を示す斜視図である。図2の(a)は、インダクタ1の外観を示す正面図である。図2の(b)は、インダクタ1の外観を示す上面図である。図2の(c)は、インダクタ1の外観を示す背面図である。図2の(d)は、インダクタ1の外観を示す底面図である、図2の(e)は、インダクタ1の外観を示す左側面図である。図2の(f)は、インダクタ1の外観を示す右側面図である。
インダクタ1は、第一磁性体コア2を備えている。第一磁性体コア2は、第一鍔部21、第二鍔部22、および芯部23を有している。芯部23は、第一鍔部21と第二鍔部22の間に配置されて、左右方向(第一方向の一例)に延びている。
インダクタ1は、第一コイル3を備えている。第一コイル3は、第一導線が第一磁性体コア2の芯部23に巻き回されることにより形成されている。
インダクタ1は、第一導電端子4を備えている。第一導電端子4は、第一挟持部41、第二挟持部42、および中間部43を有している。中間部43は、上下方向(第二方向の一例)に延びている。第一鍔部21の第一部分211は、第一挟持部41と第二挟持部42の間に挟持されている。図示を省略するが、第一導線の第一端部は、第一挟持部41に接合されている。接合は、はんだ付けや溶接により行なわれる。これにより、第一導線の第一端部は、第一導電端子4と電気的に接続されている。
インダクタ1は、第二導電端子5を備えている。第二導電端子5は、第一挟持部51、第二挟持部52、および中間部53を有している。中間部53は、上下方向(第二方向の一例)に延びている。第二鍔部22の第一部分221は、第一挟持部51と第二挟持部52の間に挟持されている。図示を省略するが、第一導線の第二端部は、第一挟持部51に接合されている。接合は、はんだ付けや溶接により行なわれる。これにより、第一導線の第二端部は、第二導電端子5と電気的に接続されている。
図3の(a)は、第一導電端子4の外観を示す斜視図である。図4の(a)は、第一導電端子4の外観を示す正面図である。図4の(b)は、第一導電端子4の外観を示す上面図である。図4の(c)は、第一導電端子4の外観を示す背面図である。図4の(d)は、第一導電端子4の外観を示す底面図である、図4の(e)は、第一導電端子4の外観を示す左側面図である。図4の(f)は、第一導電端子4の外観を示す右側面図である。
第一挟持部41は、中間部43の上端部(第一導電端子の中間部の第一端部の一例)から右方(第三方向の一例)に延びている。第二挟持部42は、中間部43の下端部(第一導電端子の中間部の第二端部の一例)から、右方(第三方向の一例)に延びている。
第一導電端子4は、第一爪部44と第二爪部45を有している。第一爪部44は、第一挟持部41の側端縁から、第二挟持部42に向かって下方(第二方向の一例)に延びている。第二爪部45は、第二挟持部42の側端縁から、第一挟持部41に向かって上方(第二方向の一例)に延びている。
図3の(b)は、第二導電端子5の外観を示す斜視図である。第二導電端子5は、第一導電端子4と対称な形状を有しているため、六面図の図示は省略する。
第一挟持部51は、中間部53の上端部(第二導電端子の中間部の第一端部の一例)から左方(第三方向の一例)に延びている。第二挟持部52は、中間部53の下端部(第二導電端子の中間部の第二端部の一例)から、左方(第三方向の一例)に延びている。
第二導電端子5は、第一爪部54と第二爪部55を有している。第一爪部54は、第一挟持部51の側端縁から、第二挟持部52に向かって下方(第二方向の一例)に延びている。第二爪部55は、第二挟持部52の側端縁から、第一挟持部51に向かって上方(第二方向の一例)に延びている。
図5の(a)は、第一導電端子4と第二導電端子5が装着されていない状態の第一磁性体コア2を、上前方から見た外観を示す斜視図である。
第一鍔部21の第一部分211は、上面211aを有している。上面211aには、第一凹部211bが形成されている。第一凹部211bは、左右方向に延びている。
第二鍔部22の第一部分221は、上面221aを有している。上面221aには、第一凹部221bが形成されている。第一凹部221bは、左右方向に延びている。
図5の(b)は、第一導電端子4と第二導電端子5が装着されていない状態の第一磁性体コア2を、下前方から見た外観を示す斜視図である。
第一鍔部21の第一部分211は、下面211cを有している。下面211cには、第二凹部211dが形成されている。第二凹部211dは、左右方向に延びている。
第二鍔部22の第一部分221は、下面221cを有している。下面221cには、第二凹部221dが形成されている。第二凹部221dは、左右方向に延びている。
第一導電端子4における第一挟持部41と第二挟持部42の上下方向における間隔は、第一鍔部21の第一部分211における上面211aと下面211c間の距離と実質的に同一である。したがって、第一導電端子4における第一爪部44の先端と第二爪部45の先端の上下方向における間隔は、上面211aと下面211c間の距離より短い。
第二導電端子5における第一挟持部51と第二挟持部52の上下方向における間隔は、第二鍔部22の第一部分221における上面221aと下面221c間の距離と実質的に同一である。したがって、第二導電端子5における第一爪部54の先端と第二爪部55の先端の上下方向における間隔は、上面221aと下面221c間の距離より短い。
図7の(a)は、第一導電端子4と第二導電端子5が装着された状態の第一磁性体コア2を、上前方から見た外観を示す斜視図である。
第一導電端子4は、第一磁性体コア2における第一鍔部21の第一部分211に左方から装着される。第一導電端子4の第一爪部44は、第一部分211の上面211aに形成された第一凹部211bと係合する。第一導電端子4の第二爪部45は、第一部分211の下面211cに形成された第二凹部211dと係合する。
第一凹部211bとの係合に先立ち、第一爪部44は、上面211a上を摺動する。他方、第二凹部211dとの係合に先立ち、第二爪部45は、下面211c上を摺動する。前述のように、第一導電端子4における第一爪部44の先端と第二爪部45の先端の上下方向における間隔は、上面211aと下面211c間の距離より短い。そのため、第一導電端子4の第一挟持部41の先端部が、前後方向に延びる軸線を中心として上方へ撓み変形する。他方、第一導電端子4の第二挟持部42の先端部は、前後方向に延びる軸線を中心として下方へ撓み変形する。
さらに、第一導電端子4の第一爪部44は、第一挟持部41の側端縁から延びている。よって、当該側端縁側が、左右方向に延びる軸線を中心として上方へ撓み変形する。他方、第一導電端子4の第二爪部45は、第二挟持部42の側端縁から延びている。よって、当該側端縁側が、左右方向に延びる軸線を中心として下方へ撓み変形する。
すなわち、第一導電端子4を第一磁性体コア2に装着するとき、第一導電端子4は、前後方向に延びる軸線を中心とする撓み変形に加え、左右方向に延びる軸線を中心とする撓み変形が可能とされている。これにより、装着操作により第一導電端子4に加わる応力が分散されやすい。よって、応力集中によって第一導電端子4に塑性変形が生じることを抑制できる。
したがって、第一爪部44と第一凹部211bの係合、および第二爪部45と第二凹部211dの係合により、第一導電端子4の撓み変形が解消した後も、第一挟持部41と第二挟持部42による第一鍔部21の第一部分211の挟持性が良好に維持される。すなわち、第一導電端子4と第一部分211の間に、がたつきの原因となる隙間が生じにくく、第一導電端子4の位置決め精度が向上する。これにより、インダクタ1の特性低下が抑制される。とりわけ、第一導電端子4の寸法が小さい場合においても、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第一導電端子4の塑性変形を抑制できるため、インダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性を向上できる。
第二導電端子5は、第一磁性体コア2における第二鍔部22の第一部分221に右方から装着される。第二導電端子5の第一爪部54は、第一部分221の上面221aに形成された第一凹部221bと係合する。第二導電端子5の第二爪部55は、第一部分221の下面221cに形成された第二凹部221dと係合する。
第一凹部221bとの係合に先立ち、第一爪部54は、上面221a上を摺動する。他方、第二凹部221dとの係合に先立ち、第二爪部55は、下面221c上を摺動する。前述のように、第二導電端子5における第一爪部54の先端と第二爪部55の先端の上下方向における間隔は、上面221aと下面221c間の距離より短い。そのため、第二導電端子5の第一挟持部51の先端部が、前後方向に延びる軸線を中心として上方へ撓み変形する。他方、第二導電端子5の第二挟持部52の先端部は、前後方向に延びる軸線を中心として下方へ撓み変形する。
さらに、第二導電端子5の第一爪部54は、第一挟持部51の側端縁から延びている。よって、当該側端縁側が、左右方向に延びる軸線を中心として上方へ撓み変形する。他方、第二導電端子5の第二爪部55は、第二挟持部52の側端縁から延びている。よって、当該側端縁側が、左右方向に延びる軸線を中心として下方へ撓み変形する。
すなわち、第二導電端子5を第一磁性体コア2に装着するとき、第二導電端子5は、前後方向に延びる軸線を中心とする撓み変形に加え、左右方向に延びる軸線を中心とする撓み変形が可能とされている。これにより、装着操作により第二導電端子5に加わる応力が分散されやすい。よって、応力集中によって第二導電端子5に塑性変形が生じることを抑制できる。
したがって、第一爪部54と第一凹部221bの係合、および第二爪部55と第二凹部221dの係合により、第二導電端子5の撓み変形が解消した後も、第一挟持部51と第二挟持部52による第二鍔部22の第一部分221の挟持性が良好に維持される。すなわち、第二導電端子5と第一部分221の間に、がたつきの原因となる隙間が生じにくく、第二導電端子5の位置決め精度が向上する。これにより、インダクタ1の特性低下がより抑制される。とりわけ、第二導電端子5の寸法が小さい場合においても、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第二導電端子5の塑性変形を抑制できるため、インダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図3の(a)、図4の(b)、および図4の(c)に示すように、第一導電端子4の第一爪部44の一部は、第一挟持部41を前後方向(第四方向の一例)に延びる切欠き41aにより形成されている。
図3の(a)、図4の(c)、および図4の(d)に示すように、第一導電端子4の第二爪部45の一部は、第二挟持部42を前後方向(第四方向の一例)に延びる切欠き42aにより形成されている。
このような構成によれば、第一導電端子4の第一爪部44と第二爪部45は、上下方向に延びる部分に加えて、前後方向に延びる部分を有する。これにより、第一爪部44と第二爪部45は、それぞれ、第一挟持部41と第二挟持部42により、片持ち梁状に支持される。よって、撓み変形可能性が向上され、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第一導電端子4の塑性変形がより抑制される。したがって、第一導電端子4の寸法が小さい場合においても、第一導電端子4の位置決め精度の低下がより抑制される。したがって、インダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図3の(b)に示すように、第二導電端子5の第一爪部54の一部は、第一挟持部51を前後方向(第四方向の一例)に延びる切欠き51aにより形成されている。
図3の(b)に示すように、第二導電端子5の第二爪部55の一部は、第二挟持部52を前後方向(第四方向の一例)に延びる切欠き52aにより形成されている。
このような構成によれば、第二導電端子5の第一爪部54と第二爪部55は、上下方向に延びる部分に加えて、前後方向に延びる部分を有する。これにより、第一爪部54と第二爪部55は、それぞれ、第一挟持部51と第二挟持部52により、片持ち梁状に支持される。したがって、撓み変形可能性が向上され、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第二導電端子5の塑性変形がより抑制される。よって、第二導電端子5の寸法が小さい場合においても、第二導電端子5の位置決め精度の低下がより抑制される。これにより、インダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図3の(a)、図4の(a)、および図4の(c)に示すように、第一導電端子4の第一爪部44における中間部43から遠い側の端縁44aは、左右方向(第三方向の一例)に対して傾斜している。また、第一導電端子4の第二爪部45における中間部43から遠い側の端縁45aは、左右方向(第三方向の一例)に対して傾斜している。
このような構成によれば、第一導電端子4を第一磁性体コア2に装着するとき、第一爪部44の傾斜した端縁44aと第二爪部45の傾斜した端縁45aが、まず第一鍔部21の第一部分211に当接する。第一部分211が傾斜した端縁44a、45a上を摺動することにより、第一導電端子4の第一挟持部41と第二挟持部42が徐々に撓み変形される。したがって、第一導電端子4へ急激に応力が加わることが回避され、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第一導電端子4の塑性変形がより抑制される。これにより、第一導電端子4の寸法が小さい場合においても、第一導電端子4の位置決め精度の低下がより抑制される。したがって、インダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図3の(b)に示すように、第二導電端子5の第一爪部54における中間部53から遠い側の端縁54aは、左右方向(第三方向の一例)に対して傾斜している。また、第二導電端子5の第二爪部55における中間部53から遠い側の端縁55aは、左右方向(第三方向の一例)に対して傾斜している。
このような構成によれば、第二導電端子5を第一磁性体コア2に装着するとき、第一爪部54の傾斜した端縁54aと第二爪部55の傾斜した端縁55aが、まず第二鍔部22の第一部分221に当接する。第一部分221が傾斜した端縁54a、55a上を摺動することにより、第二導電端子5の第一挟持部51と第二挟持部52が徐々に撓み変形される。したがって、第二導電端子5へ急激に応力が加わることが回避され、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第二導電端子5の塑性変形がより抑制される。これにより、第二導電端子5の寸法が小さい場合においても、第二導電端子5の位置決め精度の低下がより抑制される。したがって、インダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図5の(a)に示すように、第一磁性体コア2の第一鍔部21は、ガイド面21aを有している。ガイド面21aは、第一鍔部21の第一部分211の上面211aに隣接して左右方向(第三方向の一例)に延びている。図7の(a)に示すように、第一導電端子4が第一鍔部21に装着された状態においては、ガイド面21aは、第一導電端子4の第一挟持部41に隣接して左右方向に延びている。
このような構成によれば、ガイド面21aが第一挟持部41の延びる方向に沿って延びているため、第一導電端子4が第一鍔部21に装着されるとき、第一挟持部41は、ガイド面21aに案内される。これにより、第一導電端子4の第一爪部44が第一鍔部21の第一凹部211bに円滑に導かれ、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第一導電端子4の塑性変形がより抑制される。また、装着後の第一導電端子4の位置ずれが、ガイド面21aによって抑制される。したがって、第一導電端子4の寸法が小さい場合においても、第一導電端子4の位置決め精度の低下がより抑制される。結果として、インダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図5の(a)に示すように、第一磁性体コア2の第二鍔部22は、ガイド面22aを有している。ガイド面22aは、第二鍔部22の第一部分221の上面221aに隣接して左右方向(第三方向の一例)に延びている。図7の(a)に示すように、第二導電端子5が第一部分221に装着された状態においては、ガイド面22aは、第二導電端子5の第一挟持部51に隣接して左右方向に延びている。
このような構成によれば、ガイド面22aが第一挟持部51の延びる方向に沿って延びているため、第二導電端子5が第二鍔部22に装着されるとき、第一挟持部51は、ガイド面22aに案内される。これにより、第二導電端子5の第一爪部54が第二鍔部22の第一凹部221bに円滑に導かれ、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第二導電端子5の塑性変形がより抑制される。また、装着後の第二導電端子5の位置ずれが、ガイド面22aによって抑制される。したがって、第二導電端子5の寸法が小さい場合においても、第二導電端子5の位置決め精度の低下がより抑制される。結果として、インダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図1の(b)に示すように、インダクタ1は、第二コイル6を備えている。第二コイル6は、第二導線が第一磁性体コア2の芯部23に巻き回されることにより形成されている。第二コイル6は、芯部23の径方向における第一コイル3の内方に形成されている。これにより、インダクタ1は、コモンモードチョークコイル機能を有している。
図7の(b)に示すように、インダクタ1は、第三導電端子7を備えている。第三導電端子7は、第一挟持部71、第二挟持部72、および中間部73を有している。中間部73は、上下方向(第二方向の一例)に延びている。第一鍔部21の第二部分212は、第一挟持部71と第二挟持部72の間に挟持されている。図示を省略するが、第二導線の第一端部は、第一挟持部71に接合されている。接合は、はんだ付けや溶接により行なわれる。これにより、第二導線の第一端部は、第三導電端子7と電気的に接続されている。
図7の(b)に示すように、インダクタ1は、第四導電端子8を備えている。第四導電端子8は、第一挟持部81、第二挟持部82、および中間部83を有している。中間部83は、上下方向(第二方向の一例)に延びている。第二鍔部22の第二部分222は、第一挟持部81と第二挟持部82の間に挟持されている。図示を省略するが、第二導線の第二端部は、第一挟持部81に接合されている。接合は、はんだ付けや溶接により行なわれる。これにより、第二導線の第二端部は、第四導電端子8と電気的に接続されている。
第三導電端子7は、第二導電端子5と同一の構成を有している。よって、図3の(b)を参照しつつ、第三導電端子7の構成について説明する。
第一挟持部71は、中間部73の上端部(第三導電端子の中間部の第一端部の一例)から左方(第三方向の一例)に延びている。第二挟持部72は、中間部73の下端部(第三導電端子の中間部の第二端部の一例)から、左方(第三方向の一例)に延びている。
第三導電端子7は、第一爪部74と第二爪部75を有している。第一爪部74は、第一挟持部71の側端縁から、第二挟持部72に向かって下方(第二方向の一例)に延びている。第二爪部75は、第二挟持部72の側端縁から、第一挟持部71に向かって上方(第二方向の一例)に延びている。
第四導電端子8は、第一導電端子4と同一の構成を有している。よって、図3の(a)を参照しつつ、第四導電端子8の構成について説明する。
第一挟持部81は、中間部83の上端部(第四導電端子の中間部の第一端部の一例)から右方(第三方向の一例)に延びている。第二挟持部82は、中間部83の下端部(第三導電端子の中間部の第二端部の一例)から、右方(第三方向の一例)に延びている。
第四導電端子8は、第一爪部84と第二爪部85を有している。第一爪部84は、第一挟持部81の側端縁から、第二挟持部82に向かって下方(第二方向の一例)に延びている。第二爪部85は、第二挟持部82の側端縁から、第一挟持部81に向かって上方(第二方向の一例)に延びている。
図6の(a)は、第三導電端子7と第四導電端子8が装着されていない状態の第一磁性体コア2を、上後方から見た外観を示す斜視図である。
第一鍔部21の第二部分212は、上面212aを有している。上面212aには、第一凹部212bが形成されている。第一凹部212bは、左右方向に延びている。
第二鍔部22の第二部分222は、上面222aを有している。上面222aには、第一凹部222bが形成されている。第一凹部222bは、左右方向に延びている。
図6の(b)は、第三導電端子7と第四導電端子8が装着されていない状態の第一磁性体コア2を、下後方から見た外観を示す斜視図である。
第一鍔部21の第二部分212は、下面212cを有している。下面212cには、第二凹部212dが形成されている。第二凹部212dは、左右方向に延びている。
第二鍔部22の第二部分222は、下面222cを有している。下面222cには、第二凹部222dが形成されている。第二凹部222dは、左右方向に延びている。
第三導電端子7における第一挟持部71と第二挟持部72の上下方向における間隔は、第一鍔部21の第二部分212における上面212aと下面212c間の距離と実質的に同一である。したがって、第三導電端子7における第一爪部74の先端と第二爪部75の先端の上下方向における間隔は、上面212aと下面212c間の距離より短い。
第四導電端子8における第一挟持部81と第二挟持部82の上下方向における間隔は、第二鍔部22の第二部分222における上面222aと下面222c間の距離と実質的に同一である。したがって、第四導電端子8における第一爪部84の先端と第二爪部85の先端の上下方向における間隔は、上面222aと下面222c間の距離より短い。
図7の(b)は、第三導電端子7と第四導電端子8が装着された状態の第一磁性体コア2を、上後方から見た外観を示す斜視図である。
第三導電端子7は、第一磁性体コア2における第一鍔部21の第二部分212に左方から装着される。第三導電端子7の第一爪部74は、第二部分212の上面212aに形成された第一凹部212bと係合する。第三導電端子7の第二爪部75は、第二部分212の下面212cに形成された第二凹部212dと係合する。
第一凹部212bとの係合に先立ち、第一爪部74は、上面212a上を摺動する。他方、第二凹部212dとの係合に先立ち、第二爪部75は、下面212c上を摺動する。前述のように、第三導電端子7における第一爪部74の先端と第二爪部75の先端の上下方向における間隔は、上面212aと下面212c間の距離より短い。そのため、第三導電端子7の第一挟持部71の先端部が、前後方向に延びる軸線を中心として上方へ撓み変形する。他方、第三導電端子7の第二挟持部72の先端部は、前後方向に延びる軸線を中心として下方へ撓み変形する。
さらに、第三導電端子7の第一爪部74は、第一挟持部71の側端縁から延びている。よって、当該側端縁側が、左右方向に延びる軸線を中心として上方へ撓み変形する。他方、第三導電端子7の第二爪部75は、第二挟持部72の側端縁から延びている。よって、当該側端縁側が、左右方向に延びる軸線を中心として下方へ撓み変形する。
すなわち、第三導電端子7を第一磁性体コア2に装着するとき、第三導電端子7は、前後方向に延びる軸線を中心とする撓み変形に加え、左右方向に延びる軸線を中心とする撓み変形が可能とされている。これにより、装着操作により第三導電端子7に加わる応力が分散されやすい。よって、応力集中によって第三導電端子7に塑性変形が生じることを抑制できる。
したがって、第一爪部74と第一凹部212bの係合、および第二爪部75と第二凹部212dの係合により、第三導電端子7の撓み変形が解消した後も、第一挟持部71と第二挟持部72による第一鍔部21の第二部分212の挟持性が良好に維持される。すなわち、第三導電端子7と第二部分212の間に、がたつきの原因となる隙間が生じにくく、第三導電端子7の位置決め精度が向上する。これにより、コモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1の特性低下が抑制される。とりわけ、第三導電端子7の寸法が小さい場合においても、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第三導電端子7の塑性変形を抑制できるため、コモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性を向上できる。
第四導電端子8は、第一磁性体コア2における第二鍔部22の第二部分222に右方から装着される。第四導電端子8の第一爪部84は、第二部分222の上面222aに形成された第一凹部222bと係合する。第四導電端子8の第二爪部85は、第二部分222の下面222cに形成された第二凹部222dと係合する。
第一凹部222bとの係合に先立ち、第一爪部84は、上面222a上を摺動する。他方、第二凹部222dとの係合に先立ち、第二爪部85は、下面222c上を摺動する。前述のように、第四導電端子8における第一爪部84の先端と第二爪部85の先端の上下方向における間隔は、上面222aと下面222c間の距離より短い。そのため、第四導電端子8の第一挟持部81の先端部が、前後方向に延びる軸線を中心として上方へ撓み変形する。他方、第四導電端子8の第二挟持部82の先端部は、前後方向に延びる軸線を中心として下方へ撓み変形する。
さらに、第四導電端子8の第一爪部84は、第一挟持部81の側端縁から延びている。よって、当該側端縁側が、左右方向に延びる軸線を中心として上方へ撓み変形する。他方、第四導電端子8の第二爪部85は、第二挟持部82の側端縁から延びている。よって、当該側端縁側が、左右方向に延びる軸線を中心として下方へ撓み変形する。
すなわち、第四導電端子8を第一磁性体コア2に装着するとき、第四導電端子8は、前後方向に延びる軸線を中心とする撓み変形に加え、左右方向に延びる軸線を中心とする撓み変形が可能とされている。これにより、装着操作により第四導電端子8に加わる応力が分散されやすい。よって、応力集中によって第四導電端子8に塑性変形が生じることを抑制できる。
したがって、第一爪部84と第一凹部222bの係合、および第二爪部85と第二凹部222dの係合により、第四導電端子8の撓み変形が解消した後も、第一挟持部81と第二挟持部82による第二鍔部22の第二部分222の挟持性が良好に維持される。すなわち、第四導電端子8と第二部分222の間に、がたつきの原因となる隙間が生じにくく、第四導電端子8の位置決め精度が向上する。これにより、コモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1の特性低下が抑制される。とりわけ、第四導電端子8の寸法が小さい場合においても、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する塑性変形を抑制できるため、コモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性を向上できる。
図3の(b)に示すように、第三導電端子7の第一爪部74の一部は、第一挟持部71を前後方向(第四方向の一例)に延びる切欠き71aにより形成されている。また、第三導電端子7の第二爪部75の一部は、第二挟持部72を前後方向(第四方向の一例)に延びる切欠き72aにより形成されている。
このような構成によれば、第三導電端子7の第一爪部74と第二爪部75は、上下方向に延びる部分に加えて、前後方向に延びる部分を有する。これにより、第一爪部74と第二爪部75は、それぞれ、第一挟持部71と第二挟持部72により、片持ち梁状に支持される。したがって、撓み変形可能性が向上され、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第三導電端子7の塑性変形がより抑制される。これにより、第三導電端子7の寸法が小さい場合においても、第三導電端子7の位置決め精度の低下がより抑制される。したがって、コモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図3の(a)に示すように、第四導電端子8の第一爪部84の一部は、第一挟持部81を前後方向(第四方向の一例)に延びる切欠き81aにより形成されている。また、第四導電端子8の第二爪部85の一部は、第二挟持部82を前後方向(第四方向の一例)に延びる切欠き82aにより形成されている。
このような構成によれば、第四導電端子8の第一爪部84と第二爪部85は、上下方向に延びる部分に加えて、前後方向に延びる部分を有する。これにより、第一爪部84と第二爪部85は、それぞれ、第一挟持部81と第二挟持部82により、片持ち梁状に支持される。したがって、撓み変形可能性が向上され、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第四導電端子8の塑性変形がより抑制される。これにより、第四導電端子8の寸法が小さい場合においても、第四導電端子8の位置決め精度の低下がより抑制される。したがって、コモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図3の(b)に示すように、第三導電端子7の第一爪部74における中間部73から遠い側の端縁74aは、左右方向(第三方向の一例)に対して傾斜している。また、第三導電端子7の第二爪部75における中間部73から遠い側の端縁75aは、左右方向(第三方向の一例)に対して傾斜している。
このような構成によれば、第三導電端子7を第一磁性体コア2に装着するとき、第一爪部74の傾斜した端縁74aと第二爪部75の傾斜した端縁75aが、まず第一鍔部21の第二部分212に当接する。第二部分212が傾斜した端縁74a、75a上を摺動することにより、第三導電端子7の第一挟持部71と第二挟持部72が徐々に撓み変形される。したがって、第三導電端子7へ急激に応力が加わることが回避され、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第三導電端子7の塑性変形がより抑制される。これにより、第三導電端子7の寸法が小さい場合においても、第三導電端子7の位置決め精度の低下がより抑制される。したがって、コモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図3の(a)に示すように、第四導電端子8の第一爪部84における中間部83から遠い側の端縁84aは、左右方向(第三方向の一例)に対して傾斜している。また、第四導電端子8の第二爪部85における中間部83から遠い側の端縁85aは、左右方向(第三方向の一例)に対して傾斜している。
このような構成によれば、第四導電端子8を第一磁性体コア2に装着するとき、第一爪部84の傾斜した端縁84aと第二爪部85の傾斜した端縁85aが、まず第二鍔部22の第二部分222に当接する。第二部分222が傾斜した端縁84a、85a上を摺動することにより、第四導電端子8の第一挟持部81と第二挟持部82が徐々に撓み変形される。したがって、第四導電端子8へ急激に応力が加わることが回避され、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第四導電端子8の塑性変形がより抑制される。これにより、第四導電端子8の寸法が小さい場合においても、第四導電端子8の位置決め精度の低下がより抑制される。したがって、コモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図6の(a)に示すように、第一磁性体コア2の第一鍔部21は、ガイド面21bを有している。ガイド面21bは、第一鍔部21の第二部分212の上面212aに隣接して左右方向(第三方向の一例)に延びている。図7の(b)に示すように、第三導電端子7が第一鍔部21に装着された状態においては、ガイド面21bは、第三導電端子7の第一挟持部71に隣接して左右方向に延びている。
このような構成によれば、ガイド面21bが第一挟持部71の延びる方向に沿って延びているため、第三導電端子7が第一鍔部21に装着されるとき、第一挟持部71は、ガイド面21bに案内される。これにより、第三導電端子7の第一爪部74が第一鍔部21の第一凹部212bに円滑に導かれ、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第三導電端子7の塑性変形がより抑制される。また、装着後の第三導電端子7の位置ずれが、ガイド面21bによって抑制される。したがって、第三導電端子7の寸法が小さい場合においても、第三導電端子7の位置決め精度の低下がより抑制される。結果として、コモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図6の(a)に示すように、第一磁性体コア2の第二鍔部22は、ガイド面22bを有している。ガイド面22bは、第二鍔部22の第二部分222の上面222aに隣接して左右方向(第三方向の一例)に延びている。図7の(b)に示すように、第四導電端子8が第二部分222に装着された状態においては、ガイド面22bは、第四導電端子8の第一挟持部81に隣接して左右方向に延びている。
このような構成によれば、ガイド面22bが第一挟持部81の延びる方向に沿って延びているため、第四導電端子8が第二鍔部22に装着されるとき、第一挟持部81は、ガイド面22bに案内される。これにより、第四導電端子8の第一爪部84が第二鍔部22の第一凹部222bに円滑に導かれ、第一磁性体コア2への装着時における応力に起因する第四導電端子8の塑性変形がより抑制される。また、装着後の第四導電端子8の位置ずれが、ガイド面22bによって抑制される。したがって、第四導電端子8の寸法が小さい場合においても、第四導電端子8の位置決め精度の低下がより抑制される。結果として、コモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
図1の(a)に示すように、インダクタ1は、第二磁性体コア9を備えている。図1の(b)に示すように、第二磁性体コア9は、第一部分9aと第二部分9bを有している。第一部分9aは、第一磁性体コア2の第一鍔部21に接合されている。第二部分9bは、第一磁性体コア2の第二鍔部22に接合されている。具体的には、図5の(a)に示すように、第一鍔部21は、上面21cを有しており、第二鍔部22は、上面22cを有している。第二磁性体コア9の第一部分9aは、接着剤や溶着などにより、上面21cと接合されている。第二磁性体コア9の第二部分9bは、接着剤や溶着などにより、上面22cと接合されている。
このような構成によれば、閉磁路が形成されるため、同じ巻数のコイルを備えるインダクタよりもインダクタンス値を大きくできる。逆に、同じ値のインダクタンスを得るためのコイルの巻数を減らせるため、損失を抑制できる。したがって、インダクタ1に対する小型化の要求に応えつつ、信頼性をより向上できる。
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
上記の実施形態においては、第一コイル3と第二コイル6を備えることによりコモンモードチョークコイル機能を有するインダクタ1が例示されている。しかしながら、インダクタ1の仕様に応じて、第二コイル6は省略されうる。この場合、第二コイル6を形成する第二導線が電気的に接続される第三導電端子7と第四導電端子8も省略される。
上記の実施形態においては、第一磁性体コア2の第一鍔部21は、第一部分211の上面211aに隣接するガイド面21a、および第二部分212の上面212aに隣接するガイド面21bを有している。加えて、第一磁性体コア2の第一鍔部21は、第一部分211の下面211cと第二部分212の下面212cの少なくとも一方に隣接して左右方向に延びるガイド面を有してもよい。
上記の実施形態においては、第一磁性体コア2の第二鍔部22は、第一部分221の上面221aに隣接するガイド面22a、および第二部分222の上面222aに隣接するガイド面22bを有している。加えて、第一磁性体コア2の第二鍔部22は、第一部分221の下面221cと第二部分222の下面222cの少なくとも一方に隣接して左右方向に延びるガイド面を有してもよい。
上記の実施形態においては、第一導電端子4の第一挟持部41と第二挟持部42が中間部43から延びている方向(第三方向の一例)は、第一磁性体コア2の芯部23の延びている方向(第一方向の一例)と一致している。このような構成によれば、ガイド面21aを形成するための第一鍔部21の形状を簡略化できる。したがって、上述の効果に加えて、製造コストを抑制できる。しかしながら、第一導電端子4の第一挟持部41と第二挟持部42が中間部43から延びている方向と、第一磁性体コア2の芯部23の延びている方向(第一方向の一例)とは異なっていてもよい。例えば、第一導電端子4が第一鍔部21の第一部分211に対して前方から装着される構成が採用されうる。
上記の実施形態においては、第二導電端子5の第一挟持部51と第二挟持部52が中間部53から延びている方向(第三方向の一例)は、第一磁性体コア2の芯部23の延びている方向(第一方向の一例)と一致している。このような構成によれば、ガイド面22aを形成するための第二鍔部22の形状を簡略化できる。したがって、上述の効果に加えて、製造コストを抑制できる。しかしながら、第二導電端子5の第一挟持部51と第二挟持部52が中間部53から延びている方向と、第一磁性体コア2の芯部23の延びている方向(第一方向の一例)とは異なっていてもよい。例えば、第二導電端子5が第二鍔部22の第一部分221に対して前方から装着される構成が採用されうる。
上記の実施形態においては、第三導電端子7の第一挟持部71と第二挟持部72が中間部73から延びている方向(第三方向の一例)は、第一磁性体コア2の芯部23の延びている方向(第一方向の一例)と一致している。このような構成によれば、ガイド面21bを形成するための第一鍔部21の形状を簡略化できる。したがって、上述の効果に加えて、製造コストを抑制できる。しかしながら、第三導電端子7の第一挟持部71と第二挟持部72が中間部73から延びている方向と、第一磁性体コア2の芯部23の延びている方向(第一方向の一例)とは異なっていてもよい。例えば、第三導電端子7が第一鍔部21の第二部分212に対して後方から装着される構成が採用されうる。
上記の実施形態においては、第四導電端子8の第一挟持部81と第二挟持部82が中間部83から延びている方向(第三方向の一例)は、第一磁性体コア2の芯部23の延びている方向(第一方向の一例)と一致している。このような構成によれば、ガイド面22bを形成するための第二鍔部22の形状を簡略化できる。したがって、上述の効果に加えて、製造コストを抑制できる。しかしながら、第四導電端子8の第一挟持部81と第二挟持部82が中間部83から延びている方向と、第一磁性体コア2の芯部23の延びている方向(第一方向の一例)とは異なっていてもよい。例えば、第四導電端子8が第二鍔部22の第二部分222に対して後方から装着される構成が採用されうる。
上記の実施形態においては、第一導電端子4の第一挟持部41が第一爪部44を有しており、第二挟持部42が第二爪部45を有している。しかしながら、第一磁性体コア2の第一鍔部21における第一部分211に対して所望の挟持機能が発揮できれば、第一爪部44と第二爪部45の一方は省略されうる。この場合、第一部分211に形成された第一凹部211bと第二凹部211dのうち、省略される第一爪部44と第二爪部45に対応する一方の凹部も省略される。
上記の実施形態においては、第二導電端子5の第一挟持部51が第一爪部54を有しており、第二挟持部52が第二爪部55を有している。しかしながら、第一磁性体コア2の第二鍔部22における第一部分221に対して所望の挟持機能が発揮できれば、第一爪部54と第二爪部55の一方は省略されうる。この場合、第一部分221に形成された第一凹部221bと第二凹部221dのうち、省略される第一爪部54と第二爪部55に対応する一方の凹部も省略される。
上記の実施形態においては、第三導電端子7の第一挟持部71が第一爪部74を有しており、第二挟持部72が第二爪部75を有している。しかしながら、第一磁性体コア2の第一鍔部21における第二部分212に対して所望の挟持機能が発揮できれば、第一爪部74と第二爪部75の一方は省略されうる。この場合、第二部分212に形成された第一凹部212bと第二凹部212dのうち、省略される第一爪部74と第二爪部75に対応する一方の凹部も省略される。
上記の実施形態においては、第四導電端子8の第一挟持部81が第一爪部84を有しており、第二挟持部82が第二爪部85を有している。しかしながら、第一磁性体コア2の第二鍔部22における第二部分222に対して所望の挟持機能が発揮できれば、第一爪部84と第二爪部85の一方は省略されうる。この場合、第二部分222に形成された第一凹部222bと第二凹部222dのうち、省略される第一爪部84と第二爪部85に対応する一方も省略される。
第一導電端子4には絡げ部が形成されうる。この場合、第一コイル3を形成する第一導線の第一端部を当該絡げ部に巻き付けた後で、はんだ付けや溶接が行なわれる。
第二導電端子5には絡げ部が形成されうる。この場合、第一コイル3を形成する第一導線の第二端部を当該絡げ部に巻き付けた後で、はんだ付けや溶接が行なわれる。
第三導電端子7には絡げ部が形成されうる。この場合、第二コイル6を形成する第二導線の第一端部を当該絡げ部に巻き付けた後で、はんだ付けや溶接が行なわれる。
第四導電端子8には絡げ部が形成されうる。この場合、第二コイル6を形成する第二導線の第二端部を当該絡げ部に巻き付けた後で、はんだ付けや溶接が行なわれる。