JP6435623B2 - インクセット及び記録方法 - Google Patents
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Description
処理剤と光輝性顔料インクとを含むインクセットであって、
前記処理剤は、ヒュームドシリカを含み、
前記光輝性顔料インクは、光輝性顔料、水及びウレタン樹脂を含むことを特徴とする。
記録媒体に処理剤を付与する前処理工程と、
前記処理剤が付与された前記記録媒体に光輝性顔料インクをインクジェット方式により吐出して記録する記録工程とを有する記録方法であって、
前記処理剤及び前記光輝性顔料インクとして、本発明のインクセットを構成する前記処理剤及び前記光輝性顔料インクを用いることを特徴とする。
(A) 2≦X/Y≦30
(B) 1.2≦X+Y≦12
X:前記光輝性顔料インク全量に対する前記光輝性顔料の配合量(重量%)
Y:前記光輝性顔料インク全量に対する前記ウレタン樹脂の配合量(重量%)
2≦X/Yとすることで、ムラ及び滲み並びに光の反射率の低下による黒ずんだ色への変色がより抑制され、光輝性により優れた記録物を得ることができる。また、X/Y≦30とすることで、定着性により優れた記録物を得ることができる。さらに、1.2≦X+Yとすることで、光輝性により優れた記録物を得ることができる。
(A1) 2≦X/Y≦15
(B1) 1.2≦X+Y≦9.5
X:前記光輝性顔料インク全量に対する前記光輝性顔料の配合量(重量%)
Y:前記光輝性顔料インク全量に対する前記ウレタン樹脂の配合量(重量%)
X/Y≦15とすることで、定着性にさらに優れた記録物を得ることができる。
(A2) 3≦X/Y≦10
(B2) 2.2≦X+Y≦9
X:前記光輝性顔料インク全量に対する前記光輝性顔料の配合量(重量%)
Y:前記光輝性顔料インク全量に対する前記ウレタン樹脂の配合量(重量%)
3≦X/Yとすることで、ムラ及び滲み並びに前記変色がさらに抑制され、光輝性にさらに優れた記録物を得ることができる。また、X/Y≦10とすることで、定着性にさらに優れた記録物を得ることができる。さらに、2.2≦X+Yとすることで、光輝性にさらに優れた記録物を得ることができる。
(処理剤の調製)
処理剤組成(表1)の各成分を、均一に混合して、処理剤1〜8を得た。
光輝性顔料インク組成(表2)における、光輝性顔料を除く成分を、均一に混合しインク溶媒を得た。つぎに、光輝性顔料に前記インク溶媒を加え、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径3.00μm)でろ過することで、光輝性顔料インク1〜21を得た。
マット紙(ブラザー工業(株)製のBP60MA)上に、バーコータ―((株)安田製機製作所製のバーコータ―のロッドNo.3)を用いて、実施例1〜20及び比較例1〜4のインクセットを構成する処理剤を塗布した。ついで、ブラザー工業(株)製のインクジェットプリンタMFC−J4510Nを使用して、実施例1〜20及び比較例1〜4のインクセットを構成する光輝性顔料インクを用いて前記マット紙上に解像度600dpi×2400dpiの画像を記録した。
前記評価サンプルのベタ部を目視にて観察し、画像の光沢感、ムラ及び滲みを、下記評価基準に従って評価した。
A:充分な光沢感があり、ムラ及び滲みが充分抑制されていた。
B:僅かに光沢感、ムラ及び滲みのいずれかが劣るが、実用上問題ないレベルであった。
C:光沢感がないか、ムラ及び滲みの少なくとも一方が抑制されておらず、実用上問題となるレベルであった。
前記評価サンプルのベタ部を記録から30秒経過した後に指で擦り、光輝性顔料インクの擦れ具合を目視により観察し、記録部の定着性を、下記評価基準に従って評価した。
A:記録部の擦れが見られなかった。
B:僅かに記録部の擦れが見られたが、実用上問題ないレベルであった。
C:明らかに記録部の擦れがあり、実用上問題となるレベルであった。
マット紙(ブラザー工業(株)製のBP60MA)上に、バーコータ―((株)安田製機製作所製のバーコータ―のロッドNo.3)を用いて、実施例1〜20及び比較例1〜4のインクセットを構成する処理剤を塗布した直後に指で擦り、処理剤の速乾性を、下記評価基準に従って評価した。
A:指に処理剤が付着した。
C:指に処理剤が付着しなかった。
前記(a)〜(c)の結果から、下記評価基準に従って、総合評価を行った。
G :(a)〜(c)の結果全てが、A又はBであった。
NG:(a)〜(c)の結果のいずれかがCであった。
2 インクカートリッジ集合体
3 インク吐出手段(インクジェットヘッド)
4 ヘッドユニット
5 キャリッジ
6 駆動ユニット
7 プラテンローラ
8 パージ装置
Claims (12)
- 処理剤と光輝性顔料インクとを含むインクセットであって、
前記処理剤は、ヒュームドシリカを含み、
前記光輝性顔料インクは、光輝性顔料、水及びウレタン樹脂を含み、
前記処理剤は、樹脂を含まないことを特徴とするインクセット。 - 前記光輝性顔料及び前記ウレタン樹脂が、それぞれ、下記(A)及び(B)の条件を満たすように前記光輝性顔料インクに配合されていることを特徴とする請求項1記載のインクセット。
(A) 2≦X/Y≦30
(B) 1.2≦X+Y≦12
X:前記光輝性顔料インク全量に対する前記光輝性顔料の配合量(重量%)
Y:前記光輝性顔料インク全量に対する前記ウレタン樹脂の配合量(重量%)
- 前記光輝性顔料及び前記ウレタン樹脂が、それぞれ、下記(A1)及び(B1)の条件を満たすように前記光輝性顔料インクに配合されていることを特徴とする請求項1記載のインクセット。
(A1) 2≦X/Y≦15
(B1) 1.2≦X+Y≦9.5
X:前記光輝性顔料インク全量に対する前記光輝性顔料の配合量(重量%)
Y:前記光輝性顔料インク全量に対する前記ウレタン樹脂の配合量(重量%)
- 前記光輝性顔料及び前記ウレタン樹脂が、それぞれ、下記(A2)及び(B2)の条件を満たすように前記光輝性顔料インクに配合されていることを特徴とする請求項1記載のインクセット。
(A2) 3≦X/Y≦10
(B2) 2.2≦X+Y≦9
X:前記光輝性顔料インク全量に対する前記光輝性顔料の配合量(重量%)
Y:前記光輝性顔料インク全量に対する前記ウレタン樹脂の配合量(重量%)
- 前記ウレタン樹脂が、ウレタンエマルションであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記ウレタンエマルションの平均粒子径が、300nm以下であることを特徴とする請求項5記載のインクセット。
- 前記ウレタンエマルションの平均粒子径が、150nm以下であることを特徴とする請求項5記載のインクセット。
- 前記処理剤全量に対する前記ヒュームドシリカの配合量が、8重量%〜24重量%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記ヒュームドシリカの平均粒子径が、250nm以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記ヒュームドシリカの平均粒子径が、150nm以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記光輝性顔料が、銀粒子及びアルミニウム粒子の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のインクセット。
- 記録媒体に処理剤を付与する前処理工程と、
前記処理剤を付与した前記記録媒体に光輝性顔料インクをインクジェット方式により吐出して記録する記録工程とを有する記録方法であって、
前記処理剤及び前記光輝性顔料インクとして、請求項1〜11のいずれか一項に記載のインクセットを構成する前記処理剤及び前記光輝性顔料インクを用いることを特徴とする記録方法。
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