JP6433845B2 - ペンダントライト - Google Patents
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Description
照明器具としての蛍光灯型LED照明器具を開発し商品化するにあたり、従来例を示しつつ、それらの課題を列挙すれば、次の通りである。
かかる照明器具では、LED素子から発生する熱は、LED基板、基板載置部、補強部などのアルミニウム材を介して、容易に放熱させることができる、とされている(同文献段落0024)。
しかし、この照明器具にはポリカーボネート製の透明カバー部材が取付けられ、LED基板の上方の空間を密閉していることから(同文献図3)、効率的な放熱が難しいように思われる。
その透光カバーは光拡散グレード樹脂で成形され、内面に光拡散層が塗装されている(段落0013)。かかる構成は、「従来のLED光源は指向性が強いため、灯具の真下方向への光量は十分であるが、側方域への配光量が不足するという問題点」を解決するものとされ(段落0004)、その効果は「(f)透光カバー4は、内面に光拡散層8が設けられているので、LEDパッケージ6の発光を効率よく透過して、LED灯具1の周囲へ均一に拡散できる」(段落0020)とされている。
しかし、光の拡散を図るための部品を必要としていることから、照明器具の複雑化、コスト高、大型化につながる一方で、LED光源の指向性が強いという特性が生かされていないことにもなる。
前記一対のソケットは例えば既存の蛍光灯を装着するソケット対であるとされている(段落0020)。
この照明器具は、従来型の管内に水銀が封入されている蛍光灯に代替させるものとして、有意義であるものの、その配光は上方から下方への直接照明形となり、照明器具の用途の面で限定されることとなる。
1.効率的な放熱を可能にすること、
2.LED光源の光の特性を生かすこと、
3.蛍光灯に代替させる照明装置において、用途の面での多様性を図ること、その他、電源部を本体から分離させたり、本体から省くことができる照明器具を提供することとする。
かかる本願発明においては、本体を覆うカバー等の部品は設けられておらず、LEDプレートで発生した熱は、本体の周囲の空間に、直接放熱される。また、本体の短手方向の断面形状は、三日月型となっていて、効率的な放熱を可能にしている。
第1の紐通部と第2の紐通部とを備え、天井から吊り下げられるペンダントライトとして構成されているので、LED光源の指向性が強いという特性を生すことができる。
第1の紐通部の各通孔にワイヤー等の紐を架け渡すことで、直接照明形のペンダントライトとなり、第2の紐通部の各通孔にワイヤー等の紐を架け渡すことで、間接照明形のペンダントライトとなり、蛍光灯に代替させる照明装置において、用途の面での多様性を図ることができる。
前記本体の最大厚を薄くすることができる。
また、複数の前記LEDプレートから1ユニットが構成されている場合には、1ユニット内の任意のLEDプレート毎に点灯及び消灯可能に制御されるようにしてよい。
ペンダントライトの照度の強弱を調整したり、照射の範囲を調整することができる。
本体内において、交流電圧を直流電圧に変換する電源部を不要にすることができる。
前記本体2は、その平面20に凹部24が形成され、その凹部24にLEDプレート25が取り付けられるとともに、前記曲面23にペンダントライト吊下ワイヤーW用の通孔30、30が形成されている第1の紐通部3と、前記曲面23に前記ワイヤーW用の通孔40、40が、前記平面20に前記ワイヤーW用の通孔41、41が形成されている第2の紐通部4を備えている。
これらの第1の紐通部3と第2の紐通部4は、ワイヤーWを介して前記本体2をバランスよく吊下げることができる位置に形成されている。
前記平面20の短手方向の両端26,26は、図1〜図3に図示されているようにラウンド状に、且つ、前記両端21,21と同様に面取りがされており、シャープに形成されている。
本体2は長手方向及び短手方向の各両端21〜26から徐々に肉厚となり、前記平面20の中心線22上において最大厚Tとなるもので、その最大厚Tは、例えば約8mmである(図5参照)。
前記配線抜孔27に隣接させて、図7及び図8のように、配線用段部28が形成され、前記LEDプレート25と配線5との半田箇所や、そこから引き出される配線5が配線抜孔27に導出され易いようにしている。
前記LEDプレート25の少なくともの1つにより1ユニットのペンダントライト1が構成される。
1ユニットのペンダントライト1を複数のLEDプレート25により構成する場合には基盤連結部(図示せず)を介して、長尺状に接続できるようになっている。
また、後述のように、1ユニットのペンダントライト1を組み合わせて、複数のユニットによりコ字状にしたり、ロ字状にすることができる。
かかる場合に、1ユニット毎に点灯及び消灯可能に制御するようにしてもよい。
また、1ユニット内の任意のLEDプレート25毎に点灯及び消灯可能に制御するようにしてよい。例えば、1ユニットに配置された全てのLEDプレート25を点灯及び消灯可能にする回路及びその回路のスチッチを設け、また互い違いLEDプレート25を点灯及び消灯可能にする回路及びの回路のスチッチを設けてもよい。
前記第2の紐通部4は、前記横孔31の各通孔30、30に一方の曲面23側の各通孔40、40を臨ませると共に、他方の各通孔41、41を平面20側に臨ませる一対の縦孔42、42からなるものである。
図6に図示されているように、一対の縦孔42,42は前記平面20と前記曲面23間で前記本体2を貫通し、前記凹部24の左右に隣接させて、前記平面20に対して鉛直方向に形成されている。
これらの第1の紐通部3と第2の紐通部4は、ワイヤーWを介して前記本体2をバランスよく吊下げることができる位置の2か所に配置されている。
また、前記第2の紐通部4の平面20側の一方の通孔41から縦孔42、通孔40及び前記横孔31を経由して他方の通孔40、縦孔42及び通孔41にワイヤーWを通し、天井等に取り付けた吊り金具6,6により、昇降自在に取付けて、下方から上方への間接照明形の配光とすることができる(図9及び図10参照)。
(1)本体2を覆うカバー等の部品は設けられておらず、LEDプレート25で発生した熱は、本体2の周囲の空間に、直接放熱させることができる。また、本体2の短手方向の断面形状は三日月型となっていて、効率的な放熱を可能にしている。
(2)第1の紐通部3と第2の紐通部4とを備え、天井から吊り下げられるペンダントライトとして構成されているので、LED光源の光の指向性が強いという特性を生すことができる。
(3)第1の紐通部3と第2の紐通部4の曲面23側の各通孔30、40によりワイヤーW等の紐を架け渡すことで、直接照明形のペンダントライト1となり、第1の紐通部3と第2の紐通部4の平面20側の各通孔30、40によりワイヤーW等の紐を架け渡すことで、間接照明形のペンダントライト1となり、蛍光灯に代替させる照明装置において、用途の面での多様性を図ることができる。
(4)前記凹部24の深さは、前記LEDプレート25と前記平面20とを略面一にする(図4参照)ことができるように設けられており、本体2の最大厚Tは約8mmとなっているので、薄いペンダントライト1となっている。
(5)1ユニット毎に点灯及び消灯可能に制御されているようにしてもよいし、また1ユニット内の任意のLEDプレート25毎に点灯及び消灯可能に制御されるようにしてよく、ペンダントライト1の照度の強弱を調整したり、照射の範囲を調整することができる。
LEDプレート29は、基板にアンカー部としてのピンホールを形成させると共に、ブリッジ整流回路BCの配線パターン200にエッチングされる金属箔と、前記配線パターン200に、交流電源ACの極性に対応して点灯可能な範囲の数量で、320a〜320o,330a〜330o及び340a〜340o,350a〜350oで図示するように、直列に、且つ、交流電源ACの極性に対応してそれぞれ反転通電されるものを対にして隣接させて、それぞれの電極が接続される発光ダイオードのベアチップ300を備え、且つ、前記基板の表面に塗布されるコーティング層は、対となるベアチップにレンズ状に形成されている(図12(ロ)参照)。
交流電源ACの極性がAC1(+)、AC2(―)の場合、入力端200から第2アーム205のベアチップ(330a〜330o)、電流制限抵抗R及び第4アーム207のベアチップ(350a〜350o)に電流を通す経路が形成される。よって、これらの各ベアチップは発光するが、第1アーム204の各ベアチップ(320a〜320o)及び第3アーム206のベアチップ(34a0〜340o)はオフとなる。
他方、交流電源ACの極性がAC1(―)、AC2(+)の場合、入力端201から第3アーム206のベアチップ(340a〜340o)、電流制限抵抗R及び第1アーム204のベアチップ(320a〜320o)を通す経路が形成される。
よって、これらの各ベアチップは発光するが、第2アーム205の各ベアチップ(330a〜330o)及び第4アーム207のベアチップ(350a〜350o)はオフとなる。
このとき、各ベアチップは、隣接して対となっているので、対となるベアチップ、例えばベアチップ320aと350aの場合のように、ベアチップ320aの発光がベアチップ35a0の消灯を補い、またベアチップ350aの発光がベアチップ320aの消灯を補う関係が形成される。
即ち、図12(ハ)は、交流電源の周波数の1サイクルの波形を示したもので、上記構成により対となるベアチップにおいては合成されることを示している。例えば交流電源が、50サイクルの周波数の場合、対となるベアチップにおいては、その倍の100サイクルの周波数で点灯されることとなり、恰も1つの光源が形成され、各ベアチップのオン/オフが認識し難くなっており、連続発光が可能となる。
よって、このLEDプレート29を用いることにより、ペンダントライトの効果として、電源部を省くことができる。
2 本体
20 平面 21、21 長手方向の両端
22 中心線 23 曲面
24 凹部 25 LEDプレート
26、26 短手方向の両端
27 配線抜孔 28 配線用段部
3 第1の紐通部 30 通孔
31 横孔
4 第2の紐通部
40 41 通孔 42、42 一対の縦孔
5 配線
6、6 吊り金具
7 エンドキャップ
T 最大厚
W ワイヤー
Claims (4)
- 長方形状の平面と、その平面の長手方向に沿う両端から徐々に肉厚となり、前記平面の中心線上において最大厚を形成させる曲面を備えた本体と、この本体の平面に取付けられるLEDプレートと、前記曲面に各通孔が臨む横孔からなる第1の紐通部と、前記横孔の各通孔に一方の各通孔が臨むと共に、他方の各通孔が平面に臨む一対の縦孔からなる第2の紐通部を備えたペンダントライト。
- 前記LEDプレートと前記平面とが略面一となるように、前記平面には前記LEDプレートを取付けることができる凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のペンダントライト。
- 少なくとも1つの前記LEDプレートから1ユニットが構成され、複数のユニットからペンダントライトが構成される場合には、その任意の1ユニット毎に点灯及び消灯可能に制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載のペンダントライト。
- 前記LEDプレートは、交流を整流するブリッジ整流回路の配線パターンが形成される基板と、前記配線パターン上に施される補助メッキ及び金メッキを介して電極が接続されると共に、前記配線パターンに、交流電源の極性に対応して点灯可能な範囲の数量で直列に、且つ、交流電源の極性に対応してそれぞれ反転通電されるものを対にして隣接させて、それぞれ接続されるベアチップと、前記電極の接続個所を除き、形成される印刷層と、前記基板の表面に塗布されるコーティング層を備え、前記コーティング層は、対となるベアチップにレンズ状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のペンダントライト。
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