JP6432136B2 - 評価装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池の状態を評価する評価装置に関する。
近年、地球環境問題が注目される中、クリーンなエネルギーである太陽光エネルギーを利用した太陽光発電システムの普及が進んでいる。この太陽光発電システムを構成する少なくとも一部の太陽電池モジュールが故障した場合には、発電量が低下する。即ち、太陽電池モジュールの故障の発生が発電量の低下として現れるので、発電量が低下した場合には、太陽電池モジュールの故障を確認して交換するといったメンテナンス作業を行うことになる。
しかし、太陽光発電システムの発電量は、日照の状態によって常時変化するので、発電量の低下から単純に太陽電池モジュールの故障を判定することは出来ない。
例えば、電柱や近隣の建物の影が太陽電池モジュールにかかると、影のかかった太陽電池モジュールだけでなく、影のかかった太陽電池モジュールと直列に接続された他の太陽電池モジュールとが構成するストリング全体の発電量(出力)が低下する。このため、僅かな影であっても大きな発電量の低下を招くことがあり、故障と誤認されることがある。
特に太陽電池モジュールは、建物の屋根に設置されていることが多く、影がかかっているのかどうかを目視確認することが容易でない場合が多いため、影の影響を推定し難く、故障の影響と区別できるように、適切に影の影響を判定する技術が望まれていた。
特開2012−114108号公報 特開2013−239686号公報
本発明は、上記の従来技術に鑑みて発明されたものであり、その目的は、太陽電池における影の影響の評価を精度良く実施することができる技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の評価装置は、
複数のサブユニットが互いに接続されてなる太陽電池ユニットから、所定の測定タイミングで、出力電圧値を変化させた時の出力電圧値に対する出力電流値を取得する取得部と、
複数の前記測定タイミングで検出した前記出力電圧値に対する出力電流値から、前記サブユニットの出力低下によって生じる特徴量を求める演算部と、
前記特徴量が前記測定タイミングによって変化した場合に、前記出力低下を影の影響と評価する評価部と、
を備える。
前記評価装置は、前記演算部が、前記複数の測定タイミングで検出した前記出力電圧値に対する前記出力電流値、又は前記複数の測定タイミングで検出した前記出力電圧値に対する出力電力値を二階微分することで前記特徴量を求めても良い。
前記評価装置は、季節、月日、時刻、天候、太陽の高度、太陽の方向のうち少なくとも一つを周期条件とし、
前記評価部が、前記周期条件で特定される周期で前記変化が生じている場合に、前記出力低下を影の影響と評価しても良い。
前記測定タイミングは、前記太陽電池ユニットと接続するパワーコンディショナーの起動時から所定時間経過した時点と、前記パワーコンディショナーの停止時より所定時間前の時点であっても良い。
前記測定タイミングは、前記太陽電池ユニットと接続するパワーコンディショナーの起動時と比べて前記太陽電池ユニットの出力が所定割合増加した時点と、前記太陽電池ユニットの出力がピーク時と比べて所定割合低下した時点であっても良い。
また、上記課題を解決するため、本発明のパワーコンディショナは、
上記評価装置における前記取得部と前記演算部と前記評価部のうちの少なくとも一つと、DC/DCコンバータと、インバータと、を有する。
なお、上記した課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することが可能である。
本発明によれば、太陽電池における影の影響の評価を精度良く実施することができる。
図1は、太陽電池の説明図である。 図2は、複数の測定タイミングでI−Vカーブを測定した結果を示す図である。 図3は、図2に示した各I−Vカーブから特徴量を求めた演算の結果を示す図である。 図4は、実施例1における太陽電池評価システムの概略構成を示す図である。 図5は、実施例1における太陽電池評価システムが実行する評価方法の説明図である。 図6は、出力の低下が生じた場合に、過去のデータに基づいて影の影響か否かを評価する評価方法を示す図である。 図7は、実施例2における太陽電池評価システムが実行する評価方法の説明図である。 図8は、実施例3における太陽電池評価システムが実行する評価方法の説明図である。 図9は、実施例4における太陽電池評価システムが実行する評価方法の説明図である。 図10は、本発明の実施例5における陽電池評価システムの第1の態様の概略構成を示す図である。 図11は、本発明の実施例5における陽電池評価システムの第2の態様の概略構成を示す図である。 図12は、本発明の実施例5における陽電池評価システムの第3の態様の概略構成を示す図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。
<実施例1>
図1は、太陽電池の説明図である。太陽電池2において、セル21は直列に複数接続され、このセル21の列と並行にバイパスダイオード22が接続されてクラスタ23が形成
される。また、クラスタ23が、直列に複数接続されてモジュール24を形成し、モジュール24が、直列に複数接続されてストリング25を形成し、ストリング25が、並列に複数接続されてアレイ26を形成し、アレイ26が太陽電池2を形成している。
本実施例1では、この複数接続する単位をサブユニット、複数のサブユニットで構成されるものを電池ユニットとも称する。即ち、セル21をサブユニットとしてクラスタ23の電池ユニットが形成され、クラスタ23をサブユニットとしてモジュール24の電池ユニットが形成され、モジュール24をサブユニットとしてストリング25の電池ユニットが形成され、ストリング25をサブユニットとしてアレイ26の電池ユニットが形成される。
図2は、建物の屋根に設置され、西側に障害物(不図示)がある環境の太陽電池2について、1日に複数の測定タイミングでI−Vカーブを測定した結果を示す図である。図2(a)は、朝8時に測定したI−Vカーブ31、図2(b)は、昼の12時に測定したI−Vカーブ41、図2(c) は、夕方の16時に測定したI−Vカーブ61を示している。
図2(a),図2(b)に示すI−Vカーブ31,41は、最大動作点32,42より電圧値が高くなると、大きな傾きで電流値が一様に低下している。これに対し、図2(c)に示すI−Vカーブ61では、最大動作点62より電圧値が高くなると、大きな傾きで電流値が一様に低下した後、一旦傾きが小さくなり、その後また大きな傾きで電流値が低下している。即ち、図2(c)のI−Vカーブ61には、この大きな傾きから小さな傾きに変化する変曲点63を有する段が現れている。従って、図2(a),図2(b)の測定タイミングでは、段の数が0、図2(c)の測定タイミングでは段の数が1と変化している。
このようなI−Vカーブ61の段は、太陽電池2を構成する一部のモジュール24の電力が出力されず最大動作電圧が低下した場合に生じる。なお、図2の例では、最大動作電圧が低下した場合を示したが、最大動作電流が低下した場合にも同様にI−Vカーブに段が生じる。
また、太陽電池2の最大動作電圧又は最大動作電流が低下する原因としては、一部のモジュール24やストリング25等のサブユニットが、不具合や影の影響によって出力できなくなったことが考えられる。但し、サブユニットに不具合が生じた場合には、測定タイミングに関わらず最大動作電圧又は最大動作電流が低下し、I−Vカーブに段が現れるので、図2に示されるように特定の時間帯にのみI−Vカーブに段が現れる場合には、影の影響と判定できる。これにより太陽電池2が建物の屋根に設置され、西側の障害物の影が太陽電池2に影がかかっているか否かを地上から確認できない状況であっても、屋根に上る等して、影の状況を視認することなく、I−Vカーブから影の影響を判定できる。
なお、上記の例では、1日のデータのなかで、夕方にI−Vカーブの段が増えたことから影の影響を判定したが、更に他の日時のデータを参照して周期的にI−Vカーブの段数が変化したか否かによって影の影響を判定しても良い。
例えば前日の朝8時、昼の12時、夕方の16時にI−Vカーブを測定し、朝8時と昼の12時の段数が0、夕方の16時の段数が1のように、同じ段数の変化が周期的に繰り返された場合に影の影響と判定しても良い。
このように太陽電池2の一部に影がかかると、I−Vカーブに段が現れるといった特徴的変化が生じるので、この段が現れること、例えばこの段数を特徴量として求めることに
より、影の影響の評価が可能になる。図3は、図2に示した各I−Vカーブから特徴量を求めた演算の結果を示す図である。図3の例では、各測定タイミングにおいて、電圧値Vを最小値から開放電圧(最大値)まで変化させた時の電圧値Vに対する電流値Iを式1のように二階微分した。
Pd=dI/dV ・・・式1
図2(a)、図2(b)に示すように段差のないI−Vカーブについて、二階微分を行うと、図3(a)、図3(b)に示すように、結果Pdは、略 フラット となる。
一方、図2(c)に示すように、段差のあるI−Vカーブについて、二階微分を行うと、図3(c)に示すように、結果Pdは、図2(c)の変曲点63に相当する位置に先鋭なピーク58が生じる。そこで、ピーク58の高さ以下であって、ピーク58以外の二階微分の結果Pdよりも高い閾値Taを設定する。これにより、二階微分の結果Pdを閾値Taと比較し、二階微分の結果Pdが閾値Ta以上であれば段が生じている(段数1)と判定できる。また、二階微分の結果Pdが閾値Taよりも低ければ段が生じていない(段数0)と判定できる。
また、図3は、電圧値に対する電流値を二階微分した例を示したが、これに限らず各不具合のモードにおいて、電圧値Vを最小 値から開放 電圧(最大値)まで変化させた時の電圧値Vに対する電力値Pを式2のように二階微分しても良い。
Pd=dP/dV ・・・式2
図2,図3では、アレイ26について評価する例を示したが、これに限らず、ストリング25やモジュール24についても同様に評価できる。
図4は、本実施例1における太陽電池評価システム1の概略構成を示す図である。太陽電池評価システム1においては、太陽電池2が測定データ取得部5に接続されており、太陽電池2の出力が測定データ取得部5に入力されるようになっている。また、測定データ取得部5は、電圧設定部51と、測定部 52と、タイマー53を有する。電圧設定部51は、太陽電池2の出力電圧値を変化(スイープ)させるように設定する。測定部52は、この出力電圧値を変化させたときの当該出力電圧値に対する出力電流値を測定する。タイマー53は、前記測定部52による測定を所定の測定タイミングで行わせる。例えば所定の時間間隔や所定の時刻に測定を行わせる。
測定データ取得部5において取得されたデータは、演算部6に入力される。演算部6は、入力されたデータを演算して、影の影響等に伴う出力低下によって生じる特徴量を求める。例えば、演算部6は、複数の前記測定タイミングで検出した前記出力電圧値に対する前記出力電流値又は複数の前記測定タイミングで検出した前記出力電圧値に対する出力電力値を二階微分し、この二階微分の結果Pd(図3)を求める。また、演算部6は、前記出力電圧値に対する前記出力電流値又は前記出力電圧値に対する出力電力値を微分し、この微分した値の前後の差を求めても良い。
なお、演算部6は、前記二階微分を行う場合、二階微分の結果Pdのうち、開放電圧付近の値は、出力低下の有無にかかわらず生じるノイズのため、開放電圧から所定の範囲の値を除外しても良い。そして、演算部6は、閾閾値記憶部7から閾値Taを読出し、前記二階微分の結果Pdや、前記微分した値の前後の差が閾値Taを超えたか否かを判定し、閾値Taを超えた回数、即ちI−Vカーブに生じた段の数を演算結果(影の影響に伴う特徴量)とする。なお、本実施例1では、I−Vカーブの段数を特徴量としたが、特徴量は、影の影響を評価可能な値であればこれに限らず、例えば、前記二階微分の結果Pdや、前記出力電力値を微分した値の前後の差、測定データ取得部5で取得した開放電圧値や、
短絡電流値、電力値、これらの平均や偏差、最大値、最小値等の統計値であっても良い。
演算部6における演算結果は、データ記憶部4に記憶され、また、評価部8に入力される。評価部8は、演算部6から入力された段差等の特徴値と、データ記憶部4から読み出した特徴量とが測定タイミングによって異なれば、前記出力低下を影の影響と評価する。
出力部9は、評価部8による評価結果を出力する。出力部9は、例えば表示、印刷、音声出力、記憶媒体への書き込み、他の装置への送信等によって評価結果を出力する。即ち、出力部9は、太陽電池2に影の影響が生じている場合には、その旨を操作者や管理者へ通知する。なお、本実施例1において、計測データ取得部5、演算部6、閾値記憶部7、評価部8、出力部9が、本発明の評価装置を構成している。
図5は、本実施例1における太陽電池評価システム1が実行する評価方法の説明図である。
まず、タイマー53が、所定の測定タイミングに達したか否かを判定し(ステップS1
0)、所定の測定タイミングに達していなければ(ステップS10,No)、所定の測定タ
イミングに達するまで待機する。
そして、所定の測定タイミングに達した場合には(ステップS10,Yes)、測定データ取得部5が、太陽電池2からI−Vカーブを取得する(ステップS20)。例えば、電圧設定部51が、アレイ26の出力電圧を最小値から開放電圧値まで所定時間内に複数回変化(スイープ)させて、測定部52が、このときの出力電圧値に対する出力電流値を測定してメモリ(不図示)に記憶する。ここで、複数回の変化は、例えば出力電圧を最小値から開放電圧値まで上昇させた後、開放電圧値から最小値に戻す、或るいは出力電圧を開放電圧値から最小値まで低下させた後、最小値から開放電圧値へ戻すように双方向にスイープさせることでも良い。また、双方向に限らず、出力電圧を最小値から開放電圧値まで上昇させた後、再度、出力電圧を最小値から開放電圧値まで上昇させることでも良い。
演算部6は、ステップS20で複数回測定したI−Vカーブを比較し、これらが一致するか否かによって、雲や鳥などの一時的な外乱要因の影響があるか否かを判定する(ステ
ップS30)。ここで、一時的な外乱要因か否かの判定は、太陽の運行に応じて移動する
影と、雲や鳥などの影とを区別するように、例えば数秒から数分といった比較的短い時間内に複数回測定したI−Vカーブが一致するか否かによって判定する。ここで、I−Vカーブが一致しない場合、即ち外乱要因の影響を受けていると判定する場合には(ステップ
S30、No)、ステップS20に戻ってI−Vカーブを取得し直す。
また、ステップS30で、I−Vカーブが一致した場合、即ち外乱要因の影響を受けていないと判定する場合には(ステップS30、Yes)、ステップS40に移行し、I−Vカーブから特徴量を求める。例えば演算部6が、ステップS20で測定した出力電流値Iに対して出力電圧値Vで二階微分し、二階微分の結果Pdを求め、閾値記憶部7から閾値Taを取得して、二階微分の結果Pdと比較し、二階微分の結果Pdが閾値Taを超えているか否かを判定し、段数を求める。即ち、二階微分の結果Pdが閾値Taを超えていなければ段数を0とし、二階微分の結果Pdが閾値Taを超えていれば超えた回数を段数とし、この段数を測定タイミングと共にデータ記憶部4に記憶させる(ステップS50)。
次に評価部8は、ステップS50でデータ記憶部4に記憶させたデータが、複数あるか否かを判定し(ステップS60)、例えば測定を開始した日のデータが複数記憶されていなければ(ステップS60,No)、ステップS10に戻る。
一方、データ記憶部4にデータが複数記憶されている場合、評価部8は、記憶されているデータの段数を比較して(ステップS70)、段数に変化があるか否かを判定する(ステ
ップS80)。
ここで、段数に変化があった場合、評価部8は、この変化が生じたときの出力低下が影の影響と評価する(ステップS90)。この評価結果が、出力部9に入力され、出力部9は、影の影響が生じている旨の出力を行う(ステップS100)。
一方、ステップS80で、段数に変化が無いと判定した場合には(ステップS80,N
o)、評価を終了するか否か、例えば、日没か否かを判定し(ステップS110)、日没で
なければステップS10に戻る(ステップS110,No)。
また、ステップS110で日没と判定した場合(ステップS110,Yes)、評価部8は影の影響はないと評価し、これを出力部9に入力して出力部9が、影の影響がない旨の出力を行う(ステップS120)。
このように図5の評価方法によれば、定期的に特徴量を求め、特徴量に変化があった場合に影の影響が生じていると判定することができる。
また、図6は、出力の低下が生じた場合に、過去のデータに基づいて影の影響か否かを評価する評価方法を示す図である。
図6の処理を開始すると、先ず、測定データ取得部5が、太陽電池2からI−Vカーブを取得する(ステップS210)。例えば、電圧設定部51が、アレイ26の出力電圧を最小値から開放電圧値まで所定時間内に複数回変化(スイープ)させて、測定部52が、このときの出力電圧値に対する出力電流値を測定してメモリ(不図示)に記憶する。
演算部6は、ステップS210で複数回測定したI−Vカーブを比較し、これらが一致するか否かによって、雲や鳥などの一時的な外乱要因の影響があるか否かを判定する(ス
テップS220)。I−Vカーブが一致しない場合、即ち外乱要因の影響を受けていると
判定する場合には(ステップS220、No)、ステップS210に戻ってI−Vカーブを取得し直す。
また、ステップS220で、I−Vカーブが一致した場合、即ち外乱要因の影響を受けていないと判定する場合には(ステップS220、Yes)、ステップS230に移行し、I−Vカーブから特徴量を求める。例えば演算部6が、ステップS210で測定した出力電流値Iに対して出力電圧値Vで二階微分し、二階微分の結果Pdを求め、閾値記憶部7から閾値Taを取得して、二階微分の結果Pdと比較し、二階微分の結果Pdが閾値Taを超えているか否かを判定し、段数を求める。
そして、評価部8は、ステップS230で求めた特徴量の状態、例えば、二階微分の結果Pdが閾値Taを超えたか否かによって、モジュール24等の出力の低下が生じているか否かを判定する(ステップS240)。ここで出力の低下が生じていなければ(ステップ
S240,No)、処理を終了する。
また、評価部8は、出力の低下が生じている場合には周期条件に基づいて過去のデータをデータ記憶部4から抽出する(ステップS250)。ここで、周期条件は、季節、月日、時刻、天候、太陽の高度、太陽の方向等であり、予め設定されていても良いし、操作者が適宜入力しても良い。なお、データ記憶部4に記憶させるデータ(特徴量)は、ここで用いる周期条件と対応づけて記憶されているものとする。例えば、太陽の高度や方向、季節
を周期条件とする場合、図5のステップS50でデータをデータ記憶部4へ記憶させる際に、この時の太陽の高度や方向、季節を演算により求めるか、ネットワークを介して他の装置から取得するなどして、データ(特徴量)と周期条件とを対応付けて記憶させておく。例えば周期条件が時刻の場合、評価部8は、同じ時刻の過去データと、時刻の異なる過去データを抽出する。同様に、太陽の高度や季節等の周期条件の場合、同じ太陽の高度や季節等の周期条件と対応付けられた過去データと、異なる周期条件と対応付けられた過去データを抽出する。
そして、評価部8は、これらのデータを比較して周期性の有無を判定する(ステップS
260)。例えば、評価対象のデータの段数が、同じ周期条件の過去データと一致し、異
なる周期条件の過去データと異なる場合に周期性があると判定する。反対に、評価対象のデータの段数が、同じ周期条件の過去データと異なる場合や、異なる周期条件の過去データと一致する場合に周期性がないと判定する。例えば、15時に段が生じている場合に、15時の過去データに段が生じており、15時以外過去データに段が生じていない場合に周期性があると判定する。そして、このように周期性があれば、前記出力の低下が影の影響であると評価し、周期性がなければ影の影響ではないと評価する。
そして、この評価結果を評価部8が出力部9へ伝えて、出力部9が評価結果を出力する。
このように、本実施例1によれば、屋根に上って、太陽電池の状態を視認するといった手間をかけることなく、I−Vカーブから影の影響を適切に評価できる。
<実施例2>
次に、本発明の実施例2について説明する。前述の実施例1においては、所定の測定タイミング毎に測定と評価を繰り返し行った。これに対し本実施例2においては、パワーコンディショナーの起動時刻から所定時間後と停止時刻の所定時間前に測定を行い評価する。なお、この他の構成は、前述の実施例1と同じであるので、同一の要素には同符号を付すなどして再度の説明を省略する。例えば、本実施例2の太陽電池評価システム1の概略構成は、前述の図4の構成と同じであるため、再度の説明を省略する。
本実施例2では、パワーコンディショナー(不図示)の前日の起動時刻及び停止時刻を基準に測定タイミングを判定するため、測定データ取得部5がパワーコンディショナーの起動時刻及び停止時刻を日々取得してメモリ等に記憶し、評価処理時に測定データ取得部5が当該メモリから起動時刻や停止時刻を読み出して利用する。
例えば、測定データ取得部5は、パワーコンディショナーを介して太陽電池2の出力電圧値や出力電力値等のデータを取得する場合に、パワーコンディショナーから、このデータの出力が開始された時刻をパワーコンディショナーの起動時刻、このデータの出力が停止した時刻をパワーコンディショナーの停止時刻として取得する。また、測定データ取得部5は、パワーコンディショナーの動作ログから起動時刻及び停止時刻を読み出す構成でも良い。更に、測定データ取得部5は、パワーコンディショナーから起動を示す信号や停止を示す信号を受信して、この受信時刻を起動時刻や停止時刻とする構成でも良い。
また、測定データ取得部5は、パワーコンディショナーが動作を開始する電圧(動作開始電圧)やパワーコンディショナーが動作を停止する電圧(動作停止電圧)を予め記憶しておき、太陽電池2の出力電圧が測定日の最初に動作開始電圧を超えた時刻をパワーコンディショナーの起動時刻、その後、太陽電池2の出力電圧が動作停止電圧を下回った時刻をパワーコンディショナーの停止時刻として取得しても良い。
図7は、本実施例2の評価方法の説明図である。先ず、タイマー53が、前日のパワーコンディショナー(不図示)の起動時刻又は停止時刻を基準に、所定時間(測定タイミング)に達したか否かを判定し(ステップS310)、所定時間に達していなければ(ステップS310,No)、所定時間に達するまで待機する。例えば、本実施例2では、前日の起動時刻から30分経過した時点と、前日の停止時刻より30分前の時点の2回、測定を行うこととしている。即ち、タイマー53は、測定回数を記憶し、1回目の測定であれば、前日の起動時刻から30分後に達したか否かを判定し、2回目の測定であれば、前日の停止時刻から30分前に達したか否かを判定する。
なお、これに限らず、起動時刻や停止時刻からの時間や測定回数は任意に設定して良い。例えば、前日の起動時刻から40分後と1時間後、及び前日の停止時刻から45分前と1時間30分前に所定時間に達したと判定しても良い。また、基準とする起動時間や停止時間は、前日のものに限らず、数日前のものや、1年前の同じ月日のもの、過去の所定期間の起動時間や停止時間を平均したもの、直近の晴れた日のもの等、他の日の起動時間や停止時間であっても良い。更に、起動時間は、過去のものに限らず、当日の起動時間を用いても良い。
そして、所定時間に達した場合(ステップS310,Yes)、測定データ取得部5が、晴れているか否かを判定する(ステップS320)。なお、晴れているか否かの判定は、例えば、測定部52で太陽電池2の最大電力点を10分毎に求めて所定回数更新された、例えば10分毎に連続して3回更新された場合に晴れと判定する。また、測定部52で太陽電池2の最大電力点を求め、所定の閾値を超えた場合に晴れと判定しても良い。更に、日射計を用いて、日射量を測定し、所定の閾値を超えた場合に晴れと判定しても良い。
ここで晴れていないと判定した場合には(ステップS315,No)、影の影響を評価したとしてもデータの信頼性が低い可能性があるため、評価を行わずに、ステップS410へ移行し、出力部9は、評価が行えない旨を出力する。
一方、晴れていた場合(ステップS315,Yes)、測定データ取得部5は、太陽電池2からI−Vカーブを取得する(ステップS320)。例えば、電圧設定部51が、アレイ26の出力電圧を最小値から開放電圧値まで所定時間内に複数回変化(スイープ)させて、測定部52が、このときの出力電圧値に対する出力電流値を測定してメモリ(不図示)に記憶する。
演算部6は、ステップS320で複数回測定したI−Vカーブを比較し、これらが一致するか否かによって、雲や鳥などの一時的な外乱要因の影響があるか否かを判定する(ス
テップS330)。ここで、I−Vカーブが一致しない場合、即ち外乱要因の影響を受け
ていると判定する場合には(ステップS330、No)、ステップS320に戻ってI−Vカーブを取得し直す。
また、ステップS330で、I−Vカーブが一致した場合、即ち外乱要因の影響を受けていないと判定する場合には(ステップS330、Yes)、ステップS340に移行し、I−Vカーブから特徴量を求める。例えば演算部6が、ステップS320で測定した出力電流値Iに対して出力電圧値Vで二階微分し、二階微分の結果Pdを求め、閾値記憶部7から閾値Taを取得して、二階微分の結果Pdと比較し、二階微分の結果Pdが閾値Taを超えているか否かを判定し、段数を求める(ステップS340)。そして、演算部6は、求めた段数(特徴量)をデータ記憶部4に記憶させる(ステップS350)。
次に評価部8は、所定回数の測定が全て完了したか否か、本実施例2では2回目の測定が完了したか否かを判定し(ステップS360)、測定が完了していない場合には(ステ
ップS360,No)、ステップS310に戻る。
一方、所定回数の測定が全て完了した場合、評価部8は、記憶されているデータの段数を比較して(ステップS370)、段数に変化があるか否かを判定する(ステップS380)。
ここで、段数に変化があった場合(ステップS380,Yes)、評価部8は、この変化が生じたときの出力低下が影の影響と評価する(ステップS390)。この評価結果が、出力部9に入力され、出力部9は、影の影響が生じている旨の出力を行う(ステップS41
0)。
一方、ステップS380で、段数に変化が無いと判定した場合(ステップS380,N
o)、評価部8は影の影響はないと評価する(ステップS400)。この評価結果が、出
力部9に入力され、出力部9は、影の影響がない旨の出力を行う(ステップS410)。
このように本実施例2の評価方法によれば、パワーコンディショナーの起動時刻及び停止時刻を基準とした特定のタイミングで測定を行うので、I−Vカーブを取得する回数が少なく抑えられ、発電量のロスを少なくすることができる。
また、本実施例2では、晴れているか否かを判定し、晴れている場合に影の影響を評価するので、信頼性の高い評価結果が得られる。即ち、曇っていて影の影響が正確に現れない状況では評価を行わず、信頼性の低い状態での評価を排除しているので、信頼性の高い評価結果のみを得ることができる。
更に、本実施例2では、パワーコンディショナーの起動時刻から所定時間と停止時刻の所定時間前にはI−Vカーブの測定を行わないので、太陽電池2の出力が不安定な状態での精度の低いデータを排除できる。パワーコンディショナーの起動時刻や停止時刻となる朝夕の時間帯は、影が非常に長くなるため、太陽電池2の出力が不安定になりやすく、この時間帯に影の影響を評価しても有意な結果を得ることが難しい。また、この時間帯は太陽電池2の出力が低く、例え影が太陽電池2にかかっていたとしても1日の総出力に与える影響が少ないため、この時間帯を評価対象から外しても良い。
そこで、本実施例2では、パワーコンディショナーの起動時刻から所定時間経過した時点と停止時刻の所定時間前の時点でI−Vカーブを測定して、影の影響の評価を行うので、影の長い朝夕の時間帯に近く、且つ朝夕の出力が不安定な時間帯を外したタイミングで影の影響の評価を行うことができ、的確な評価結果を得ることができる。
<実施例3>
次に、本発明の実施例3について説明する。前述の実施例2においては、パワーコンディショナーの起動時刻から所定時間後と停止時刻の所定時間前に測定を行い評価を行った。これに対し本実施例3においては、パワーコンディショナーの起動時から所定時間毎に測定を行い評価する。なお、この他の構成は、前述の実施例2と同じであるので、同一の要素には同符号を付すなどして再度の説明を省略する。
図8は、本実施例3の評価方法の説明図である。先ず、タイマー53が、パワーコンディショナー(不図示)の起動時から所定時間毎のタイミング(測定タイミング)に達したか否かを判定し(ステップS310A)、測定タイミングに達していなければ(ステップS310A,No)、測定タイミングに達するまで待機する。なお、パワーコンディショナーの起動時の判定は、例えば、測定データ取得部5が、パワーコンディショナーを介して太陽電池2の出力電圧値や出力電力値等のデータを取得する場合に、パワーコンディショ
ナーから、このデータの出力が開始された時点をパワーコンディショナーの起動時とする。
また、測定データ取得部5は、パワーコンディショナーから起動を示す信号を受信し、この信号を受信した時点を起動時とする構成でも良い。
また、測定データ取得部5は、パワーコンディショナーが動作を開始する電圧(動作開始電圧)を予め記憶しておき、太陽電池2の出力電圧が測定日の最初に動作開始電圧を超えた時点をパワーコンディショナーの起動時としても良い。
そして、この測定タイミングに達した場合(ステップS310,Yes)、前述の実施形態2と同様に、晴れているか否かの判定(ステップS315)や、I−Vカーブの取得 (ステップS320)、外乱要因の影響の判定 (ステップS330)、段数(特徴量)の算出(ステップS340)、そして、段数(特徴量)の記憶(ステップS350)を行う。
次に評価部8は、パワーコンディショナーが停止したか否かを判定し(ステップS360A)、停止していない場合には(ステップS360A,No)、ステップS310Aに戻り、パワーコンディショナーが停止するまで、前述の測定や特徴量を求める処理(ステップS310A〜S350)を繰り返す。
一方、パワーコンディショナーが停止した場合、前述と同様に、影の影響の評価(ステップS370〜S400)とこの評価結果の出力(ステップS410)を行う。
なお、ステップS360Aにおいて、演算部6は、パワーコンディショナーが停止するまで繰り返すことに限らず、前述の実施形態2と同様にパワーコンディショナーの停止時刻を記憶しておき、ステップS360Aで、パワーコンディショナーの前日の停止時刻より所定時間前に達したか否かを判定し、所定時間前に達していなければステップS310Aに戻り、所定時間前に達していればステップS370へ移行するようにしても良い。
このように本実施例3の評価方法によれば、パワーコンディショナーの起動時を基準に所定の時間毎に測定を行うので、信頼性の高い評価結果が得られる。パワーコンディショナーの起動時となる朝方の時間帯は、影が非常に長くなるため、太陽電池2の出力が不安定になりやすく、この時間帯に影の影響を評価しても有意な結果を得ることが難しい。また、この時間帯は太陽電池2の出力が低く、例え影が太陽電池2にかかっていたとしても1日の総出力に与える影響が少ないため、この時間帯を評価対象から外しても良い。
そこで、本実施例3では、パワーコンディショナーの起動時から所定時間経過した時点を含む所定の時間間隔でI−Vカーブを測定して、影の影響の評価を行うことで、的確な評価結果を得ることができるようにしている。
<実施例4>
次に、本発明の実施例4について説明する。実施例3においては、パワーコンディショナーの起動時から所定時間毎に測定を行い評価を行った。これに対し本実施例4においては、太陽電池の出力がパワーコンディショナーの起動時と比べて所定割合増加した時点と、太陽電池の出力がピーク時と比べて所定割合低下した時点で測定を行い評価する。なお、この他の構成は、前述の実施例3と同じであるので、同一の要素には同符号を付すなどして再度の説明を省略する。
図9は、本実施例4の評価方法の説明図である。先ず、測定データ取得部5が、パワーコンディショナー(不図示)の起動時に太陽電池2の出力、例えば電圧を測定して、メモリ
等に記憶し、この起動時の出力と比べて太陽電池2の出力が所定割合増加したか否かを判定し(ステップS310B)、出力が所定割合増加していなければ(ステップS310B,No)、出力が所定割合増加するまで待機する。なお、パワーコンディショナーの起動時の判定は、前述の実施例3と同じである。
本実施例4では、パワーコンディショナーの起動時と比べて太陽電池の出力が30%増加した時点と、太陽電池の出力がピーク時と比べて70%低下した時点の2回、測定を行うこととしている。なお、これに限らず、測定タイミンクを決める出力の値は、太陽電池2の出力が安定すると思われる値や、影の影響を評価する上で有意な値を任意に設定して良い。例えば、パワーコンディショナーの起動時と比べて太陽電池の出力が25%増加した時点と55%増加した時点、及び太陽電池の出力がピーク時と比べて60%低下した時点と、ピーク後定格出力の30%に達した時点のように2回以上設定しても良い。
そして、太陽電池2の出力が起動時と比べて所定割合増加した場合(ステップS310
B,Yes)、前述の実施形態3と同様に、晴れているか否かの判定(ステップS315
)や、I−Vカーブの取得 (ステップS320)、外乱要因の影響の判定 (ステップS3
30)、段数(特徴量)の算出(ステップS340)、そして、段数(特徴量)の記憶(ステップS350)を行う。
次に評価部8は、所定回数の測定が全て完了したか否か、本実施例2では2回目の測定が完了したか否かを判定し(ステップS360B)、測定が完了していない場合には(ステップS360B,No)、ステップS310Bに戻り、測定が完了するまで、前述の測定や特徴量を求める処理(ステップS310B〜S350)を繰り返す。
一方、測定が完了した場合、前述と同様に、影の影響の評価(ステップS370〜S400)と、この評価結果の出力(ステップS410)を行う。
このように本実施例4の評価方法によれば、パワーコンディショナーの起動時を基準に太陽電池2の出力が所定割合増加した時点と、太陽電池の出力がピーク時と比べて所定割合低下した時点の2回に特定して測定を行うので、I−Vカーブを取得する回数が少なく抑えられ、発電量のロスを少なくすることができる。
また、本実施例4では、パワーコンディショナーが起動してから太陽電池の出力が所定の割合増加するまでや、太陽電池の出力がピーク時と比べて所定割合低下した以降に、I−Vカーブの測定を行わないので、太陽電池2の出力が不安定な状態での精度の低いデータを排除できる。パワーコンディショナーの起動開始や停止間際となる朝夕の時間帯は、影が非常に長くなるため、太陽電池2の出力が不安定になりやす・BR>ュ、この時間帯に
影の影響を評価しても有意な結果を得ることが難しい。また、この時間帯は太陽電池2の出力が低く、例え影が太陽電池2にかかっていたとしても1日の総出力に与える影響が少ないため、この時間帯を評価対象から外しても良い。
そこで、本実施例4では、太陽電池の出力がパワーコンディショナーの起動時と比べて所定割合増加した時点と、太陽電池の出力がピーク時と比べて所定割合低下した時点でI−Vカーブを測定して、影の影響の評価を行うので、影の長い朝夕の時間帯に近く、且つ朝夕の出力が不安定な時間帯を外したタイミングで影の影響の評価を行うことができ、的確な評価結果を得ることができる。
<変形例>
前述の実施例4では、パワーコンディショナーの起動時と比べて太陽電池の出力が所定割合増加した時点で測定を行い評価する例を示したが、パワーコンディショナーの起動時
を基準にすることに限らず、太陽電池の出力が安定した時点でI−Vカーブの測定を行うように、測定を行う出力の値を定めても良い。
例えば、太陽電池の出力が特定の値に達した時点や、太陽電池の出力が定格出力の所定割合に達した時点、太陽電池の出力がピーク時と比べて所定割合に達した時点でI−Vカーブの測定を行う構成であっても良い。
このように本変形例によれば、太陽電池の出力が安定した値となる時点で、I−Vカーブの測定を行い、影の影響の評価を行うので、信頼性の高い評価結果を得ることができる。
なお、本変形例ではパワーコンディショナー起動時の太陽電池の出力を基準にしていないため、ステップS315の晴れているか否かの判定を省略しても良い。
<実施例5>
次に、実施例5について説明する。本実施例5においては、太陽電池評価システムの構成の様々な態様について説明する。
図10には、本実施例における太陽電池評価システム1Aの態様について示す。この態様における構成要素の太陽電池2、計測データ取得部5、演算部6、閾値記憶部7、評価部8、出力部9については、各々、図4の太陽電池評価システム1に示した構成と同等であり、計測データ取得部5、演算部6、閾値記憶部7、評価部8、出力部9が、本例の評価装置102を構成している。
図10において、パワーコンディショナ74は、太陽電池2の出力を昇圧するDC/DCコンバータ74aや、この昇圧後の直流電力を交流電力に変換するインバータ74bを備えている。また、パワーコンディショナ74は、太陽電池2の出力電圧及び出力電流を検出する電流電圧特性計測部73を備えている。電流電圧特性計測部73は、太陽電池2の出力電圧及び出力電流を検出することで、I−Vカーブを取得する機能を有している。
図10の態様においては、パワーコンディショナ74の電流電圧特性計測部73が、太陽電池2の出力電圧を変化させたときの出力電圧値と出力電流値を計測し、評価装置102は、この計測結果を計測データ取得部5で取得して前述の評価に用いる。
このように太陽電池評価システム1Cは、パワーコンディショナ74のI−Vカーブトレース機能を利用して評価を行う構成とした。
図11には、本実施例における太陽電池評価システム1Bの態様について示す。この態様における、太陽電池2、及び評価装置103の構成要素の計測データ取得部5、演算部6、閾値記憶部7、評価部8、出力部9については、各々、図10の太陽電池評価システム1Aに示した構成と同等である。一方、図11の態様においては、計測データ取得部5、演算部6、閾値記憶部7、評価部8が、パワーコンディショナ74内に搭載されている点が異なる。
このように、計測データ取得部5、演算部6、閾値記憶部7、評価部8の機能を有する評価装置103をパワーコンディショナ74に内蔵させた構成としても良い。
図12には、本実施例における太陽電池評価システム1Cの態様について示す。この態様における、太陽電池2、及び評価装置104の構成要素の計測データ取得部5、演算部6、閾値記憶部7、評価部8、出力部9については、各々、図11の太陽電池評価システム1Bに示した構成と同等である。一方、図12の態様においては、出力部9が、計測デ
ータ取得部5、演算部6、閾値記憶部7、評価部8と共にパワーコンディショナ74内に搭載されている点が異なる。
このように、評価装置104をパワーコンディショナ74に内蔵させたことで、評価装置を別途用意する必要が無く、容易に太陽電池2の評価を行うことができる。
上記実施例は、可能な限り組み合わせて使用することが可能である。例えば、実施例1〜4及び変形例の測定タイミングを組み合わせて用いても良い。具体的には、実施例2に係るパワーコンディショナーの起動時刻から所定時間経過した時点と停止時刻より所定時間前の時点、及び実施例4に係る太陽電池の出力がパワーコンディショナーの起動時と比べて所定割合増加した時点と、太陽電池の出力がピーク時と比べて所定割合低下した時点で、それぞれI−Vカーブの測定を行い、影の影響を評価しても良い。
1,1A,1B,1C 太陽電池評価システム
2 太陽電池
4 データ記憶部
5 測定データ取得部
6 演算部
7 閾値記憶部
8 評価部
9 出力部
21 セル
22 バイパスダイオード
23 クラスタ
24 モジュール
25 ストリング
26 アレイ
51 電圧設定部
52 測定部
53 タイマー
74 パワーコンディショナ

Claims (3)

  1. 複数のサブユニットが互いに接続されてなる太陽電池ユニットから、複数の測定タイミングで、出力電圧値を変化させた時の出力電圧値に対する出力電流値、又は前記出力電圧値に対する出力電力値を取得する取得部と、
    前記出力電流値又は前記出力電力値を二階微分することで特徴量を求める演算部と、
    前記特徴量が前記複数の測定タイミングで変化した場合に、影の影響が生じたと評価する評価部と、
    を備え、
    前記複数の測定タイミングが、前記太陽電池ユニットと接続するパワーコンディショナーの起動時と比べて前記太陽電池ユニットの出力が所定割合増加した時点と、前記太陽電池ユニットの出力がピーク時と比べて所定割合低下した時点である
    ことを特徴とする評価装置。
  2. 季節、月日、太陽の高度、太陽の方向のうち少なくとも一つを周期条件とし、
    前記評価部が、前記周期条件で特定される周期で前記変化が生じている場合に、前記影の影響が生じたと評価する請求項1に記載の評価装置。
  3. 請求項1又は2に記載の評価装置と、DC/DCコンバータと、インバータと、を有するパワーコンディショナ。
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