JP6431577B1 - 昇降機監視システムおよびその試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降機の試験を容易に実施することが可能な昇降機監視システムおよびその試験方法を提供する。【解決手段】一実施形態によれば、昇降機監視システムは、建物内の設備の動作を監視する監視装置と、前記建物内の昇降機の運行動作を制御する制御装置とを備える。前記監視装置は、前記昇降機の運行ログを前記制御装置から取得する運行ログ取得手段と、前記制御装置から取得された前記運行ログを表示する運行ログ表示手段と、前記制御装置から取得された試験用の運行ログに対する応答を前記制御装置に送信する運行ログ応答手段とを備える。前記制御装置は、前記昇降機に運行指令を出力して、前記昇降機の運行動作を制御する運行制御手段と、前記監視装置に前記試験用の運行ログを送信し、前記試験用の運行ログに対する前記応答を前記監視装置から受信することにより、前記監視装置による前記昇降機の動作の監視が正常か否かを試験する試験制御手段とを備える。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、昇降機監視システムおよびその試験方法に関する。
一般に、中規模ビルや大規模ビルでは、空調、照明、セキュリティ設備などのビル内の各種設備機器を監視するための監視制御システムが導入されている。この種のビルでは、監視制御システムを構成する監視装置がビル内の監視室に設置されており、監視員は監視装置を通じて各種設備機器の動作状態を監視することができる。監視制御システムの監視対象には、エレベータ、エスカレータなどの昇降機が含まれることが多い。以下、昇降機を監視する機能を有する監視制御システムを、昇降機監視システムと呼ぶことにする。
特開昭63−242879号公報
ビルの建設時に実施する昇降機監視システムの立ち上げ作業や、昇降機監視システムの機器交換時に実施する立ち上げ作業時には、各昇降機からの各種信号を正常に受信できるかどうかを確認するための動作試験(発報試験)が必要となる。これらの立ち上げ作業を行う作業者は、昇降機から昇降機監視システムに信号を1つずつ入力し、昇降機の動作と昇降機監視システムの画面表示の内容とが同一かどうかを確認している。この場合、発報試験は昇降機監視システムが監視するすべての昇降機に対して行う必要があり、発報試験に長い作業時間を要している。
そこで、本発明の実施形態は、昇降機の試験を容易に実施することが可能な昇降機監視システムおよびその試験方法を提供することを課題とする。
一実施形態によれば、昇降機監視システムは、建物内の設備の動作を監視する監視装置と、前記建物内の昇降機の運行動作を制御する制御装置とを備える。前記監視装置は、前記昇降機の運行ログを前記制御装置から取得する運行ログ取得手段と、前記制御装置から取得された前記運行ログを表示する運行ログ表示手段と、前記制御装置から取得された試験用の運行ログに対する応答を前記制御装置に送信する運行ログ応答手段とを備える。前記制御装置は、前記昇降機に運行指令を出力して、前記昇降機の運行動作を制御する運行制御手段と、前記監視装置に前記試験用の運行ログを送信し、前記試験用の運行ログに対する前記応答を前記監視装置から受信することにより、前記監視装置による前記昇降機の動作の監視が正常か否かを試験する試験制御手段とを備える。
一実施形態の昇降機監視システムの構成を示す模式図である。 本実施形態の制御装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の監視装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の発報試験の流れを示すフローチャートである。 本実施形態の試験項目の生成処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態の制御装置と監視装置との間の伝送データの一例を示す図である。 本実施形態の発報試験における正常処理の例を示すアクティビティ図である。 本実施形態の発報試験における異常処理の例を示すアクティビティ図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1から図8では、同一または類似の構成に同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態の昇降機監視システムの構成を示す模式図である。
図1の昇降機監視システムは、客先ビル11に設置されており、昇降機、空調、照明、セキュリティ設備などの客先ビル11内の各種設備機器を監視している。図1は、本システムの監視対象の例として、かご12aとおもり12bとを備えるエレベータ12を示している。本システムはさらに、監視室13内に設置された監視装置14と、機械室15内に設置された制御装置16と、監視装置14と制御装置16を接続する伝送ケーブル17とを備えている。なお、以下の説明は、客先ビル11以外の建物や、エレベータ12以外の昇降機にも適用可能である。
監視装置14は、客先ビル11内の各種設備機器の動作状態を常時監視する装置であり、例えばPC(Personal Computer)からなる。監視員は、監視装置14を操作することで各種設備機器の動作状態をチェックすることができる。
制御装置16は、エレベータ12の運行動作を制御する装置(エレベータ制御装置)であり、例えば汎用のコンピュータからなる。具体的には、制御装置16は、乗場呼びまたはかご呼びが登録された際に、かご12aを目的階まで所定の速度で運転し、かご12aが目的階に到着した後にドアを開閉するなどの制御を行う。
なお、乗場呼びとは、各階の乗場に設置された乗場呼びボタンの操作により登録される呼び信号のことであり、登録階と行先方向の情報を含む。また、かご呼びとは、かご12a内に設けられた行先呼びボタンの操作により登録される呼び信号のことであり、行先階の情報を含む。
伝送ケーブル17は、種々の伝送データを送受信するためのケーブルである。制御装置16と監視装置14は、伝送ケーブル17を介して互いに接続されており、伝送ケーブル17を介して信号の送受信を行う。このような信号の例は、エレベータ12の運行内容を示す運行ログであり、制御装置16から監視装置14に送信される。監視装置14は、制御装置16を通じてエレベータ12の動作状態を常時監視することができる。
図2は、本実施形態の制御装置16の構成を示すブロック図である。
制御装置16は、制御部21と、I/F(インタフェース)部22と、記憶部23と、試験制御部24とを備えている。制御部21は運行制御手段の一例であり、試験制御部24は試験制御手段の一例である。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサからなり、記憶部23から読み込まれた運行制御プログラムに従ってエレベータ12の運転制御を行う。具体的には、制御部21は、エレベータ12に運行指令を出力することで、エレベータ12の運行動作を制御する。
I/F部22は、伝送ケーブル17を介して監視装置14に信号を送信したり、伝送ケーブル17を介して監視装置14から信号を受信するための通信I/Fとして機能する。例えば、I/F部22は、制御部21によって運転制御されているエレベータ12の運転動作や制御内容の情報の入出力処理を行う。また、エレベータ12の運行ログも、制御部21からI/F部22を介して監視装置14に送信される。
記憶部23は、種々のデータを記憶するためのメモリやストレージからなる。具体的には、記憶部23には、制御部21用の運行制御プログラムや、試験制御部24用の発報試験プログラムおよび制御プログラムや、エレベータ12の設定を示す設定データが格納されている。メモリの例はRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)であり、ストレージの例はHDD(Hard Disk Drive)である。
試験制御部24は、記憶部23から読み込まれた発報試験プログラムに従って、エレベータ12の発報試験を自動的に行う。具体的には、試験制御部24は、エレベータ12の通常運転中は制御プログラムに従って動作しているが、制御部21から発報試験の要求を受け取ると発報試験プログラムを起動する。そして、試験制御部24は、発報試験プログラムに従って、記憶部23からエレベータ12の設定データを読み込み、設定データに基づいて発報試験で確認する試験項目を生成し、試験項目に沿って発報試験を行う。
発報試験において、試験制御部24は、制御装置16と監視装置14との間の通信試験を行う。具体的には、試験制御部24は、監視装置14に試験用の運行ログを送信し、この試験用の運行ログに対する応答を監視装置14から受信することにより、監視装置14によるエレベータ12の動作の監視が正常か否かを試験する。例えば、試験制御部24は、試験用の運行ログに対する応答を監視装置14から正常に受信した場合には、監視装置14によるエレベータ12の動作の監視は正常であると判断する。なお、通常の運行ログが、エレベータ12の実際の運行内容を示すデータであるのに対し、試験用の運行ログは、通常の運行ログを模擬するデータに過ぎず、エレベータ12の実際の運行内容を示すデータではない。
試験制御部24の制御プログラムは、発報試験において、制御装置16と監視装置14との間の情報の入出力制御に関与する。よって、発報試験プログラムによる試験用の運行ログの送受信は、制御プログラムを介して行われる。なお、試験制御部24の制御プログラムは、制御部21の運行制御プログラムとは異なり、エレベータ12の運転制御には関与しないプログラムである。以下、試験制御部24の制御プログラムを適宜、入出力制御プログラムとも表記する。
なお、試験制御部24は、制御部21と同じCPUにより実現されてもよいし、制御部21とは異なるCPUにより実現されてもよい。制御装置16が汎用のコンピュータである場合には、前者の構成を採用する場合が多いと考えられる。
図3は、本実施形態の監視装置14の構成を示すブロック図である。
監視装置14は、制御部31と、I/F部32と、操作部33と、表示部34と、記憶部35とを備えている。制御部31およびI/F部32は運行ログ取得手段と運行ログ応答手段の一例であり、表示部34は運行ログ表示手段の一例である。
制御部31は、CPUなどのプロセッサからなり、記憶部35から読み込まれたプログラムに従って客先ビル11内の各種設備機器の動作を監視する。
I/F部32は、伝送ケーブル17を介して制御装置16に信号を送信したり、伝送ケーブル17を介して制御装置16から信号を受信するための通信I/Fとして機能する。
操作部33は、ユーザが監視装置14を操作するための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウスからなる。操作部33は、監視員が監視装置14に対し何らかの操作を行うときに用いられる。
表示部34は、ユーザに種々の情報を表示するための表示デバイスであり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる。表示部34は、監視員が各種設備機器の動作状態を確認するときに用いられる。
記憶部35は、種々のデータを記憶するためのメモリやストレージからなる。具体的には、記憶部23には、制御部31の機能を実現するためのプログラムや、エレベータ12の運行ログを含む各種情報が記憶される。メモリの例はRAMやROMであり、ストレージの例はHDDである。
例えば、制御部31は、エレベータ12の運行ログを制御装置16から受け取り、表示部34は、制御部31からの制御によりこの運行ログを表示する。これにより、監視者は、エレベータ12の通常運転時にエレベータ12の動作状態をチェックすることができる。
また、制御部31は、試験用の運行ログを制御装置16から受け取ると、この試験用の運行ログに対する応答を制御装置16に送信する。これにより、試験制御部24は、監視装置14によるエレベータ12の監視が正常か否かを判断することができる。なお、制御部31が通常の運行ログと試験用の運行ログとを区別する方法については、図6を参照して後述する。
図4は、本実施形態の発報試験の流れを示すフローチャートである。
上述のように、制御装置16と監視装置14は、伝送ケーブル17を介して接続された状態にある。この状態で、発報試験の作業員が監視装置14の操作部33を操作して発報試験の開始操作を入力すると、昇降機監視システムによる自動発報試験が開始される。実際には、自動発報試験の開始前にID情報(識別情報)やパスワードなどを用いた認証処理が必要となるが、その詳細な説明は省略する。上記の開始操作が入力されると、監視装置14の制御部31は、伝送ケーブル17を介して制御装置16の制御部21に発報試験の実施を要求する(ステップA11)。
制御装置16の制御部21は、監視装置14から発報試験の実施要求を受け取ると、試験制御部24に対して発報試験プログラムの起動を要求する。試験制御部24は、この起動要求に応じて発報試験プログラムを起動する(ステップA12)。
発報試験プログラムは、記憶部23に記憶されているエレベータ12の設定データを読み込み(ステップA13)、読み込んだ設定データに基づいて、発報試験で試験する試験項目を生成する(ステップA14)。例えば、3個の事項を試験するために、3個の試験項目が生成される。試験項目の生成処理の詳細は、図5を参照して後述する。
次に、試験制御部24は、試験制御部24の入出力制御プログラムを、制御部21の運転制御プログラムから分離する(ステップA15)。具体的には、制御装置16が監視装置14から受信したデータについて、すべて入出力制御プログラムが発報試験用に処理することにし、運転制御プログラムは通常動作用の処理を行わないようにする。よって、発報試験中に制御装置16が監視装置14から受信したデータは、制御部21による処理の対象外となるため、このデータにより制御部21が誤動作することを回避することができる。これにより、試験制御部24は、発報試験をエレベータ12の通常運転中でも実施することが可能となる。
なお、監視装置14から受信したデータを制御部21による処理の対象外とすることが可能であれば、入出力制御プログラムと運転制御プログラムとの分離は、試験制御部24の代わりに制御部21が行ってもよい。
次に、試験制御部24は、上述の試験項目に従い、監視装置14に対して発報試験を開始する(ステップA16)。なお、試験制御部24は、監視装置14がどの発報から発報試験が開始したかを判断できるように、制御装置16からの伝送データの伝送マップ内に、発報試験であることを示す項目を設定する。監視装置14は、この項目の状態を確認することで、発報試験用の伝送データとその他のデータとを区別する。このような項目の詳細は、図6を参照して後述する。
監視装置14は、発報試験であることを示す項目の信号がONであることを検知した場合には、表示部34に自動発報試験中であることを表示し(ステップA17)、監視装置14も発報試験を開始する(ステップA18)。
発報試験が開始されると、試験用の運行ログが試験項目ごとに制御装置16から監視装置14に送信(発報)される。監視装置14は、制御装置16から受信した伝送データを確認し、最初の試験項目について試験用の運行ログ(発報内容)を受信できたか否かを確認する(ステップA19)。
監視装置14は、最初の試験項目の発報内容を確認できた場合、この発報に対する応答を発信し、発報内容を正常に受信できたことを制御装置16に回答する(ステップA20)。これと同時に、監視装置14は、この試験結果を記憶部35に格納する。
監視装置14は、最初の試験項目の発報内容を確認できなかった場合、この発報に対する応答を発信しない。そこで、試験制御部24は、発報から一定時間が経過しても応答を受信しない場合には、最初の試験項目について試験用の運行ログを再発報し、同じ項目の発報試験を再度実施する(ステップA31)。
監視装置14は、再発報の発報内容を確認できた場合(ステップA32)、この発報に対する応答を発信し、発報内容を正常に受信できたことを制御装置16に回答する(ステップA33)。これと同時に、監視装置14は、この試験結果を記憶部35に格納する。
監視装置14は、再発報の発報内容を確認できなかった場合、この発報に対する応答を発信しない。試験制御部24は、同じ項目の発報試験を所定回数(例えば3回)実施するが、それでも応答を受信しない場合には、最初の試験項目を不合格と判断し、次の試験項目の発報試験に進む(ステップA34)。
なお、各試験項目の発報試験に関し、合格と判断される正常処理の例は図7を参照して後述し、不合格と判断される異常処理の例は図8を参照して後述する。各試験項目の発報試験は、最初の試験項目と同様に、ステップA19、A20、A31、A32、A33、A34により実施される。
試験制御部24は、監視装置14に対する発報試験を終了する場合には、発報試験であることを示す項目の信号をOFFに設定する。また、試験制御部24は、入出力制御プログラムと運転制御プログラムとの分離を解除する。監視装置14は、発報試験であることを示す項目の信号がOFFになったことを検知した場合に、発報試験が終了したと判断し、以下の処理を実行する。
前述のように、発報試験中でもエレベータ12は運転を行っているため、発報試験中にエレベータ12の運転に異常が発生してしまう可能性がある。そこで、監視装置14は、発報試験中にエレベータ12に異常が発生していないかを常に監視し(ステップA21)、異常が発生しなかった場合には、全試験項目についての発報試験の終了後に、表示部34に自動発報試験が終了したことを表示する(ステップA22)。
監視装置14は、自動発報試験が終了したことを表示した後、試験用の監視状態から通常の監視状態に戻る(ステップA23)。そして、監視装置14は、記憶部35に格納された試験結果に基づいて、表示部34に発報試験の試験項目とその試験結果を表示する(ステップA24)。これにより、発報試験の作業員は発報試験の試験結果を知ることができる。
仮に、発報試験中にエレベータ12に異常が発生した場合には、制御装置16は、発報試験であることを示す項目の信号をOFFにして発報試験を中断する。そして、制御装置16は、入出力制御プログラムと運転制御プログラムとの分離を解除し、エレベータ12の異常信号を監視装置14に発報する(ステップA41)。これにより、エレベータ12に本当の異常が発生したことが制御装置16から監視装置14に通知される。
監視装置14は、エレベータ12の異常信号を受信すると、エレベータ12に異常が発生したことを表示部34に表示する(ステップA42)。監視装置14は、異常発生後は異常が復旧したかを確認し続ける(ステップA43)。
そして、エレベータ12が異常から復旧した場合には、制御装置16は、発報試験であることを示す項目の信号を再びONにして発報試験を再開する。監視装置14は、発報試験であることを示す項目の信号が再びONになったことを検知した場合に、発報試験が再開したと判断し、表示部34に自動発報試験中であることを再表示する(ステップA44)。自動発報試験は、試験が中断された試験項目から再開される。
前述のように、全試験項目について発報試験が終了すると、ステップA24で表示部34に発報試験の試験項目とその試験結果が表示される。この際、監視装置14は、記憶部35に記憶された試験結果を分析し、不合格となった試験項目の有無を確認する(ステップA25)。
不合格項目がなかったと判断された場合には、監視装置14は、発報試験の処理を終了する。一方、不合格項目があったと判断された場合には、監視装置14は、不合格項目の是正を促す内容を表示部34に表示する(ステップA51)。作業員は、この表示に応じて不合格項目の是正を行い、発報試験の開始操作を再入力する。これにより、発報試験プログラムの再実行が監視装置14から制御装置16に要求され(ステップA52)、ステップA12以降の処理が再度実施される。
図5は、本実施形態の試験項目の生成処理の流れを示すフローチャートである。図5のフローチャートは、ステップA14の詳細を示している。
試験制御部24は、記憶部23に記憶されるエレベータ12の設定データを読み込み(ステップB11)、読み込んだ設定データからエレベータ12の付加機能を抽出する(ステップB12)。付加機能の例は、エレベータ12のドアの安全装置の有無、かご12a内の液晶画面の有無、エレベータ12のバッテリの有無、かご12aが非常時にどの階に停まるかの設定の有無などである。制御装置16は、このような付加機能等に関する情報を設定データとして記憶部23に保持している。試験制御部24は、これらの付加機能を試験の対象(試験項目)とするために、以下の処理を行う。
試験制御部24は、付加機能の抽出結果に基づいて、伝送マップのアドレスビット構成に合わせて試験項目を順番に並べる処理を行う(ステップB13)。例えば、バッテリに関する試験項目を1番目に並べ、液晶画面に関する試験項目を2番目に並べ、安全装置に関する試験項目を3番目に並べる。
伝送マップの最初のアドレスビットは、発報試験であるか否かを示すデータを埋め込むために使用される。図4で説明したように、この埋め込みデータをONすることで、発報試験を実施していることを試験制御部24から監視装置14に通知することができる(ステップB14)。伝送マップのアドレスビット構成については、図6を参照して後述する。
試験制御部24は、伝送マップの構成に合わせて試験項目の信号を昇順で1つずつONさせることで、発報試験を試験項目ごとに実施する(ステップB15)。監視装置14も、1つずつ発報されてくる試験項目ごとに発報試験を実施するよう設定されており、発報に対する応答も試験項目ごとに送信する。
試験制御部24は、全試験項目についての発報試験の終了後に、伝送マップの最初のアドレスビットをOFFにした伝送データを送信する。これにより、発報試験が終了したことを試験制御部24から監視装置14に通知することができる(ステップB16)。
図6は、本実施形態の制御装置16と監視装置14との間の伝送データの一例を示す図である。
図6は、1台のエレベータ12に関する伝送データ(伝送マップ)を示しており、最初のアドレスビットに、発報試験であるか否かを示すデータが埋め込まれている様子を示している(001のBit0を参照)。本実施形態では、すべての伝送データの最初のアドレスビットに発報試験であるか否かを示すデータを埋め込み、この埋め込みデータをONにすることで発報試験の開始を通知する。また、この埋め込みデータをOFFにすることで発報試験の終了を通知する。
なお、埋め込みデータは、Bit0以外に設けられていてもよく、例えば、Bit1やBit2に設けられていてもよい。
図7は、本実施形態の発報試験における正常処理の例を示すアクティビティ図である。
まず、制御装置16は、1番目の試験項目について試験用の運行ログを発報する(ステップC11)。監視装置14は、この試験項目の発報内容を確認できた場合、この発報に対する応答を制御装置16に送信する(ステップC12)。例えば、監視装置14は、現在の受信内容のアドレスビットと監視装置14内の伝送マップのアドレスビットとが合致するか否かを判断し、合致した場合には応答を送信する。これにより、制御装置16は、1番目の試験項目の発報状態を確認することができる。制御装置16は、発報から一定時間内に応答を受信した場合には、監視装置14は発報内容を確認できたと判断し、次の試験項目の試験に移行する。
2番目以降の試験項目についても、同様の処理が実施される。監視装置14は、2番目の試験項目の発報内容を確認できた場合、この発報に対する応答を制御装置16に送信する(ステップC13、C14)。監視装置14はさらに、3番目の試験項目の発報内容を確認できた場合、この発報に対する応答を制御装置16に送信する(ステップC15、C16)。
図8は、本実施形態の発報試験における異常処理の例を示すアクティビティ図である。
まず、制御装置16は、1番目の試験項目について試験用の運行ログを発報する(ステップC11a)。監視装置14は、この試験項目の発報内容を確認できなかった場合、この発報に対する応答を制御装置16に送信しない(ステップC12a)。例えば、監視装置14は、現在の受信内容のアドレスビットと監視装置14内の伝送マップのアドレスビットとが合致するか否かを判断し、合致しない場合には応答を送信しない。
制御装置16は、発報から一定時間内に応答を受信しなかった場合には、監視装置14は発報内容を確認できなかったと判断し、1番目の試験項目について試験用の運行ログを再発報する(ステップC11b)。監視装置14は、この試験項目の発報内容を確認できなかった場合、この発報に対する応答を制御装置16に送信しない(ステップC12b)。この場合には、ステップC11b、C12bと同様にステップC11c、C12cがさらに実施される。
制御装置16は、同じ項目の発報試験を所定回数(例えば3回)実施するが、それでも応答を受信しない場合には、1番目の試験項目を不合格と判断し、2番目の試験項目の発報試験に進む。2番目以降の試験項目についても、1番目の試験項目と同様の処理が実施される(ステップC13〜C16)。
以上のように、本実施形態の昇降機監視システムは、制御装置16と監視装置14との間で試験用の運行ログとその応答とを授受することで、エレベータ12の発報試験を自動的に行う。よって、本実施形態によれば、エレベータ12の発報試験を容易に実施することが可能となる。
例えば、本実施形態とは異なりエレベータ12の発報試験を人手で行う場合には、監視装置14を取り扱う作業員と、制御装置16で発報操作を行う作業員が必要となり、2人の作業員を確保する必要がある。そのため、作業を進行するために作業員同士が情報交換を行う手間と時間や、作業員が発報操作を行う手間と時間がかかり、発報試験に過大な手間と時間を要してしまう。このような問題を緩和するために作業員を増員すると、作業員の人件費がかさむ原因となる。
また、客先ビル11に複数のエレベータ12が存在する場合には、エレベータ12ごとに作業員を確保すると人件費がかさみ、少ない作業員で発報試験を行うと長い作業時間を要してしまう。
一方、本実施形態の昇降機監視システムでは、監視装置14を取り扱う作業員だけでも発報試験を行うことができる。よって、本実施形態によれば、発報試験の手間や時間を削減することが可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規なシステムおよび方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明したシステムおよび方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
11:客先ビル、12:エレベータ、12a:かご、12b:おもり、13:監視室、14:監視装置、15:機械室、16:制御装置、17:伝送ケーブル、21:制御部、22:I/F部、23:記憶部、24:試験制御部、31:制御部、32:I/F部、33:操作部、34:表示部、35:記憶部

Claims (6)

  1. 建物内の設備の動作を監視する監視装置と、前記建物内の昇降機の運行動作を制御する制御装置とを備える昇降機監視システムあって、
    前記監視装置は、
    前記昇降機の運行ログを前記制御装置から取得する運行ログ取得手段と、
    前記制御装置から取得された前記運行ログを表示する運行ログ表示手段と、
    前記制御装置から取得された試験用の運行ログに対する応答を前記制御装置に送信する運行ログ応答手段とを備え、
    前記制御装置は、
    前記昇降機に運行指令を出力して、前記昇降機の運行動作を制御する運行制御手段と、
    前記監視装置に前記試験用の運行ログを送信し、前記試験用の運行ログに対する前記応答を前記監視装置から受信することにより、前記監視装置による前記昇降機の動作の監視が正常か否かを試験する試験制御手段とを備え
    前記試験制御手段は、前記昇降機の設定を示す設定データに基づいて、前記試験で確認する複数の試験項目を抽出し、前記複数の試験項目を確認するよう前記試験用の運行ログを前記監視装置に送信する、昇降機監視システム。
  2. 前記試験制御手段は、ある試験項目についての前記試験用の運行ログを前記監視装置に所定回数送信しても前記監視装置から前記応答を受信しない場合には、前記試験項目は不合格であると判断する、請求項に記載の昇降機監視システム。
  3. 建物内の設備の動作を監視する監視装置と、前記建物内の昇降機の運行動作を制御する制御装置とを備える昇降機監視システムあって、
    前記監視装置は、
    前記昇降機の運行ログを前記制御装置から取得する運行ログ取得手段と、
    前記制御装置から取得された前記運行ログを表示する運行ログ表示手段と、
    前記制御装置から取得された試験用の運行ログに対する応答を前記制御装置に送信する運行ログ応答手段とを備え、
    前記制御装置は、
    前記昇降機に運行指令を出力して、前記昇降機の運行動作を制御する運行制御手段と、
    前記監視装置に前記試験用の運行ログを送信し、前記試験用の運行ログに対する前記応答を前記監視装置から受信することにより、前記監視装置による前記昇降機の動作の監視が正常か否かを試験する試験制御手段とを備え、
    前記運行制御手段は、前記試験制御手段が前記試験を前記昇降機の通常運転中でも実施できるように、前記試験中に前記監視装置から受信したデータについて前記通常運転用の処理の対象外とする昇降機監視システム。
  4. 前記運行ログ表示手段は、前記試験の終了後には前記試験が終了したことを表示し、前記試験中に前記昇降機の異常が発生した場合には異常が発生したことを表示する、請求項1からのいずれか1項に記載の昇降機監視システム。
  5. 前記試験用の運行ログは、前記試験用に送信されたものであることを判断するための判断情報を含む、請求項1からのいずれか1項に記載の昇降機監視システム。
  6. 建物内の設備の動作を監視する監視装置と、前記建物内の昇降機の運行動作を制御する制御装置とを備える昇降機監視システムの試験方法あって、
    前記制御装置が前記昇降機に運行指令を出力して、前記昇降機の運行動作を制御し、
    前記制御装置が前記監視装置に試験用の運行ログを送信し、
    前記監視装置が前記制御装置に前記試験用の運行ログに対する応答を送信し、
    前記制御装置が、前記監視装置による前記昇降機の動作の監視が正常か否かを前記応答に基づいて判断する、
    ことを有し、
    前記制御装置は、前記試験を前記昇降機の通常運転中でも実施できるように、前記試験中に前記監視装置から受信したデータについて前記通常運転用の処理の対象外とする、昇降機監視システムの試験方法。
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