JP6431139B2 - ガラス付建具 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス障子やガラス扉等の様に、矩形枠状の框枠体と、この框枠体の内側に嵌め込まれたガラスパネルとから成る、ガラス付建具の改良に関し、平常時に於ける排水性と、火災発生時に於ける防火性とを両立できる構造を実現する事を目的とする。
建物躯体の開口部には、採光や換気等を目的として、窓装置を設ける事が行われている。図21は、この様な窓装置の1例を示している。この窓装置1は、建物躯体の開口部に固定された窓枠2と、この窓枠2の内側に引き違い式に建て込まれた1対のガラス障子3a、3bとから構成されている。
このうちの窓枠2は、水平方向に配置されて上辺を構成する上枠4と、同じく水平方向に配置されて下辺を構成する下枠5と、鉛直方向に配置されて左右の縦辺を構成する1対の竪枠6、6とから成り、これら各枠4〜6のそれぞれの端部を連結する事により矩形枠状に構成されている。
前記各ガラス障子3a、3bは、矩形枠状の框枠体7a、7bの内側に、ガラスパネル8a、8bを嵌め込む事により構成されている。これら框枠体7a、7bは、それぞれがアルミニウム合金の一体押し出し型材製であり、上辺を構成する上框9a、9bと、下辺を構成する下框10a、10bと、左右の縦辺を構成する竪框である、召し合わせ框11a、11b及び戸先框12a、12bとのそれぞれの端部を連結する事により、矩形枠状に構成されている。
又、図22に示す様に、ガラス障子3b(3a)を構成する下框10b(10a)には、水抜き孔(排水孔)13を設けて、ガラスパネル8b(8a)の下辺を支持するガラス溝14内に浸入した雨水や、ガラスパネル8b(8a)の室内側ガラス面に発生した結露水などを、室外に排出する事が行われている。尚、図示の例は、ガラスパネル8b(8a)として、断熱性や防音性に優れた複層ガラスを使用した場合を示している。
但し、ガラス障子3a、3bを構成する下框10a、10bに、排水の為の水抜き孔13を設ける場合、何らかの対策を施さないと、次の様な問題を生じる可能性がある。
例えば建物内で火災が発生し、炎又は輻射熱にガラス障子3a、3bが曝らされると、これらガラス障子3a、3bを構成する複数の部品のうちで、ガラスパネル8a、8bの周辺に配置される事の多い樹脂製部品等が、熱によって溶解し、可燃性ガスを発生させる可能性がある。そして、この様にして発生した可燃性ガスが、自重によって下方に溜り、下框10a、10bの水抜き孔13を通じて室外に流出する可能性がある。可燃性ガスは、引火し易い性質を有する為、室外に流出した可燃性ガスに引火する事により、火災の延焼を招き易くなる。又、炎や熱風などが、水抜き孔13を通じて、建物内に入り込んだり、又は建物の外に出たりする可能性もある。この様に、下框に排水の為の水抜き孔を設ける場合、十分な防火性を確保する事が難しくなる。
この様な問題を解決する為に、加熱により発泡(膨張)する加熱発泡材を利用して、火災発生時に、水抜き孔を塞ぐ事が検討され始めている。但し、これまでに提案されている構造は何れも、水抜き孔の近傍に加熱発泡材を接着剤により貼付するものであり、水抜き孔を塞ぐ事に関する信頼性が低くなる事が避けられない。この理由は、加熱発泡材が、一般的に200℃程度で発泡し始めるのに対し、貼付に用いられる接着剤が、それよりも低い温度(例えば120℃程度)で溶け始める為、加熱発泡材が発泡し始めるよりも前に接着剤が溶けて、加熱発泡材が所定の取付位置から剥がれ落ちる可能性がある為である。加熱発泡材が所定位置から脱落した場合にも、発泡した加熱発泡材により、水抜き孔の一部を塞げる可能性はあるが、水抜き孔を十分に塞ぐ事は難しくなる。又、ガラス障子は、ガラスを嵌め込む以前の状態で、施工現場等の屋外に一時的に保管される場合があるが、この様な場合に、加熱発泡材が風雨に曝らされて、やはり所定位置から剥がれ落ちる可能性がある。この様に、加熱発泡材を貼付により取り付けるのみでは、水抜き孔を塞ぐ事に関する信頼性が低くなる事が避けられない。
建具の防火性の向上を図る為に、加熱発泡材を利用する事を開示した先行技術文献として、例えば特許文献1、2に記載された発明がある。このうちの特許文献1には、窓枠と窓框との間部分の防火性の向上を図るべく、加熱発泡材を使用している。又、特許文献2に記載された発明の場合には、ガラス溝が煙等の流路になる事を防止すべく、このガラス溝内に加熱発泡材を設置している。但し、これら特許文献1、2に記載された何れの発明の場合にも、加熱発泡材を貼付により取り付ける事を意図しており、上述の様な問題を解決できる加熱発泡材の取り付け構造は開示されていない。
特開2005−351009号公報 特開平9−184372号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、平常時に於ける排水性を確保できると共に、火災発生時には水抜き孔を効果的に塞ぐ事ができて十分な防火性を得られる、ガラス付建具を実現すべく発明したものである。
本発明のガラス付建具は、框枠体と、ガラスパネルとを備える。
このうちの框枠体は、例えばそれぞれがアルミニウム押し出し型材製である、上框と、下框と、左右1対の竪框とを矩形枠状に連結して成る。
又、前記ガラスパネルは、単層又は複層ガラスで、前記框枠体の内側に嵌め込まれている。
又、前記框枠体を構成する下框には、前記ガラスパネルの下辺を挿入するガラス溝内に浸入した水分を室外に排出する為の(例えば上下方向、屋内外方向に貫通した)水抜き孔が設けられている。
特に本発明のガラス付建具の場合には、前記下框のうちで、前記ガラス溝の溝底板部によりこのガラス溝と隔てられた下方空間に、加熱により少なくとも板厚方向に発泡する板状(帯状、シート状を含む)の加熱発泡材を、前記水抜き孔に隙間を介して配置しており、且つ、前記加熱発泡材を、前記下方空間に配置された取付アタッチメントを構成する被固定部に対し、例えばねじやカシメなどの機械的手段により固定している。
更に、前記取付アタッチメントには、前記被固定部に隣接する部分に切り欠きが形成されている。
この様な本発明のガラス付建具を実施する場合には、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記下方空間を、中空の収納部とする
又、この様な請求項2に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記取付アタッチメントを、前記下框の下面を構成する底板部に取り付ける
更に、本発明を実施する場合には、例えば請求項4に記載した発明の様に、前記取付アタッチメントを、前記下框のうち前記水抜き孔が設けられた部分に直接固定する
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項5に記載した発明の様に、前記切り欠きを前記取付アタッチメントの熱容量を低く抑え、前記加熱発泡材の温度上昇を早期に行わせる為のものとする
更に、本発明を実施する場合には、例えば請求項6に記載した発明の様に、前記加熱発泡材の少なくとも一部を、発泡時に、前記水抜き孔の内部に入り込ませる
以上の様な構成を有する本発明のガラス付建具によれば、平常時に於ける水抜き孔の排水性を確保できると共に、火災発生時には、発泡した加熱発泡材により水抜き孔を効果的に塞ぐ事ができて、十分な防火性を得られる。
即ち、本発明の場合には、少なくとも板厚方向に発泡する板状の加熱発泡材を、水抜き孔に隙間を介して配置している為、平常時に於いては、排水性を良好に確保できる。
又、本発明の場合には、加熱発泡材を、下框に取り付けた取付アタッチメントに対し、ねじやカシメ等の機械的手段により固定している。この為、加熱発泡材を貼付のみで取り付けた場合の様に、加熱発泡材が発泡するよりも前に脱落する事を有効に防止できる。又、ガラス付建具が屋外に一時的に保管され、風雨に曝らされた場合にも、同様の理由で、加熱発泡材が脱落する事を有効に防止できる。従って、本発明によれば、火災発生時に、この加熱発泡材を所期の取付位置で発泡させる事が可能になる。この結果、加熱発泡材により水抜き孔を塞ぐ事に関する信頼性を向上できる。そして、加熱発泡材により水抜き孔を効果的に塞ぐ事ができて、十分な防火性を得られる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、開き戸式の窓装置を屋内側から見た状態で示す正面図。 同じくA−A断面図。 同じくB−B断面図。 同じく図2から下框のみを取り出して示す拡大断面図であり、(A)は平常時の状態を示しており、(B)は火災発生後に加熱発泡材が発泡した状態を示している。 同じく(A)は図4の(A)のC−C断面図であり、(B)は図4の(B)のC´−C´断面図である。 同じく竪枠を省略して示す、図1のD−D断面図。 同じく取付アタッチメントのみを取り出して示す斜視図。 同じく取付アタッチメントのみを取り出して示す正面図(A)、平面図(B)、右側面図(C)。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図7に相当する図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図4に相当する図。 同じく(A)は図10の(A)のE−E断面図であり、(B)は図10の(B)のE´−E´断面図である。 同じく図7に相当する図。 本発明の実施の形態の第4例を示す、開き戸式のドア装置を屋内側から見た状態で示す正面図。 同じくF−F断面図。 同じくG−G断面図。 同じく図14から下框のみを取り出して示す拡大断面図であり、(A)は平常時の状態を示しており、(B)は火災発生後に加熱発泡材が発泡した状態を示している。 同じく(A)は図16の(A)のH−H断面図であり、(B)は図16の(B)のH´−H´断面図である。 同じく取付アタッチメントを省略し、図17の(A)を上方から見た状態を示す図。 同じく取付アタッチメントのみを取り出して示す斜視図。 同じく取付アタッチメントのみを取り出して示す正面図(A)、平面図(B)、左側面図(C)。 従来構造の引き戸式の窓装置を屋内側から見た状態で示す略正面図。 同じく従来構造のガラス障子の縦断面斜視図。
[実施の形態の第1例]
図1〜8は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例は、本発明を縦すべり出し窓用のガラス障子に適用した場合を示している。本例の窓装置1aは、建物躯体の開口部に固定された窓枠2aと、この窓枠2aの内側に開閉(縦すべり出し)自在に取り付けられたガラス障子3cとから構成されている。このガラス障子3cは、図示しない上下1対のステーにより前記窓枠2aに支持されており、室内側に設けた操作レバー15の回動操作に基づいて開閉可能とされている。
前記窓枠2aは、水平方向に配置されて上辺を構成する上枠4aと、同じく水平方向に配置されて下辺を構成する下枠5aと、鉛直方向に配置されて左右の縦辺を構成する1対の竪枠6a、6aとから成り、これら各枠4a〜6aのそれぞれの端部を連結する事により矩形枠状に構成されている。これら各枠4a〜6aは何れも、アルミニウム合金の一体押し出し成型材製である。又、これら各枠4a〜6aには、屋内外方向(図1の表裏方向、図2の左右方向、図3の上下方向)に関して同一位置に、気密片16a〜16dを四周に連続する状態で支持している。これら各気密片16a〜16dは、前記ガラス障子3cの閉鎖状態で、このガラス障子3c(框枠体7c)と前記窓枠2aとの間でそれぞれ弾性的に挟持される。
前記ガラス障子3cは、矩形枠状の框枠体7cの内側に、ガラスパネル8cを嵌め込む事により構成されている。このうちの框枠体7cは、それぞれがアルミニウム合金の一体押し出し成型材製であり、上辺を構成する上框9cと、下辺を構成する下框10cと、左右の縦辺を構成する1対の竪框17、17とのそれぞれの端部を連結する事により、矩形枠状に構成されている。
前記ガラスパネル8cは、複層ガラスであり、スペーサ18を介して所定の間隔を隔てて互いに平行に配置された2枚のガラス板19a、19bと、これら両ガラス板19a、19b同士の間の中間層20と、この中間層20の周縁部(スペーサ18の周囲)を密封する封着材21とから構成されている。尚、図示の例では、前記両ガラス板19a、19bのうち、屋外側に配置されたガラス板19aを、防火性能に優れた網入りガラスとしている。又、前記中間層20には、断熱性能を考慮して、六フッ化硫黄ガス、アルゴンガス、又はクリプトンガス等の不活性ガスを充填している。
前記ガラスパネル8cの上辺(上縁部)、下辺(下縁部)、及び、側辺(側縁部)は、前記框枠体7cを構成する上框9c、下框10c、及び、左右の竪框17、17にそれぞれ設けられたガラス溝22a〜22c内にそれぞれ挿入されている。又、前記ガラスパネル8cの下辺は、セッティングブロック23を介して、前記下框10cに設けられたガラス溝22bの溝底板部24に突き当てられており、前記ガラスパネル8cの両側辺と、前記両竪框17、17に設けられたガラス溝22c、22cの溝底板部24a、24aとの間には、それぞれスペーサーブロック25、25が嵌装されている。又、前記ガラスパネル8aの外周縁寄り部分の両側面と、前記各ガラス溝22a〜22cの開口部との間部分を、屋外側シール材26aと屋内側シール材26bとで、それぞれ全周に亙りシールしている。尚、この様な屋外側、屋内側シール材26a、26bに代えて、前記図22に示した様な、グレイジングチャンネル27を使用する事もできる。
又、前記下框10cには、上下方向に貫通する水抜き孔28、28aを複数設けており、前記ガラス溝22b内に浸入した雨水や、屋内側のガラス板19bの屋内側ガラス面に発生した結露水などを、室外に排出する様にしている。本例の場合には、前記下框10cに、合計3個の水抜き孔28、28aを形成している。このうちの2個の水抜き孔28、28は、前記ガラス溝22bの溝底板部24の長手方向両端寄り部分に形成されており、残り1個の水抜き孔28aは、前記下框10cの下面を構成する底板部29のうち、一方の水抜き孔28の下方に位置する部分に形成されている。前記各水抜き孔28、28aの形状は、何れも長円形状であるが、円形や楕円形、又はその他の形状を採用しても良い。
特に本例の場合には、火災発生時に、前記ガラスパネル8cの周辺に配置された樹脂製部品等(例えば、スペーサ18、封着材21、セッティングブロック23、スペーサーブロック25、シール材26a、26b)が溶解して可燃性ガスを発生させた場合にも、この可燃性ガスが前記各水抜き孔28、28aを通じて室外に流出するのを防止すると共に、炎や熱風等が、これら各水抜き孔28、28aを通じて、建物内に入り込んだり、又は建物の外に出たりする事を防止する為に、前記下框10cに加熱発泡材30を設置している。
本例に使用する加熱発泡材30は、厚さが数ミリ程度の板状(帯状、シート状)で、加熱により少なくとも板厚方向に発泡(膨張)し、耐火性を有するものであれば足り、例えば積水化学工業株式会社製の商品名「フィブロック」を使用できる。尚、「フィブロック」は、発泡開始温度が200℃程度であり、板厚はその種類(ブチル系、エポキシ系など)に応じて5〜40倍程度にまで厚くなる。本例の場合には、この様な構成(特性)を有する加熱発泡材30を、前記下框10cのガラス溝22bよりも下方空間(溝底板部24によりガラス溝22bと隔てられた下方空間)である、中空の収納部31内に配置している。そして、前記加熱発泡材30を、前記各水抜き孔28、28aのうちで、最下部に設けられた水抜き孔28aの上方に位置させている。より具体的には、前記加熱発泡材30の下面を、この水抜き孔28aに対し、この加熱発泡材30の板厚方向に一致する上下方向の隙間32を介して対向させている。この隙間32の大きさは、小さい程、発泡状態での前記加熱発泡材30の密度を高くできて、前記水抜き孔28aを効果的に塞ぐ事が可能になるが、平常時に於ける排水性を確保する面からは、少なくとも水の表面張力を考慮して、ある程度の大きさを確保する必要がある。そこで、本例の場合には、平常時に於ける排水性と、火災発生時に於ける水抜き孔28aの閉塞性とを両立させられる様に、前記隙間32の大きさを決定している(具体的には5〜10mm程度としている)。
本例の場合、上述の様な位置に前記加熱発泡材30を配置する為に、図7、8に示した様な、取付アタッチメント33を利用している。この取付アタッチメント33は、ステンレス等の耐食性及び耐熱性を有する金属製の板材を、打ち抜き、曲げ形成して成るもので、被固定板部34と、基板部35と、取付板部36と、1対の切り欠き37、37とを有している。
このうちの被固定板部34は、前記加熱発泡材30を固定する為の部分で、本例の場合、前記底板部29に対し平行に設けられており、長手方向両端寄り部分にそれぞれねじ孔38、38が形成されている。又、前記基板部35は、正面から見た形状が逆T字形で、上半部の幅狭部39と下半部の幅広部40とから成り、前記被固定板部34の屋内側端部から上側に向けて直角に折れ曲がる状態で形成されている。又、前記取付板部36は、前記取付アタッチメント33を前記下框10cに対して取り付ける為の部分で、前記基板部35(幅狭部39)の上端部から屋外側に向けて直角に折れ曲がる状態で形成されており、その中央部にはねじ孔38aが形成されている。更に、前記各切り欠き37、37は、前記取付アタッチメント33の熱容量を低く抑え、前記被固定板部34(延いては加熱発泡材30)の温度上昇を早期に行わせる部分で、前記基板部35を構成する幅狭部39の両側部分に形成されている。尚、本例の場合には、前記被固定板部34の長さ寸法及び幅寸法を、前記加熱発泡材30の長さ寸法及び幅寸法と同じとしている。又、これら加熱発泡材30及び被固定板部34の長さ寸法及び幅寸法を、前記水抜き孔28aの長さ寸法及び幅寸法よりもそれぞれ大きくしている。
特に本例の場合には、前記取付アタッチメント33を構成する被固定板部34に対し、前記加熱発泡材30をねじ止め固定している。具体的には、この被固定板部34の下面に対し前記加熱発泡材30の上面を当接させた状態で、この加熱発泡材30に形成した取付孔41、41を下方から挿通した固定ねじ42、42を、前記被固定板部34に形成したねじ孔38、38に螺合し更に締め付ける事で、前記加熱発泡材30を前記被固定板部34に対して機械的に固定している。
そして、この様に前記加熱発泡材30をねじ止め固定した状態で、前記取付アタッチメント33を前記下框10cに対して結合固定する。具体的には、前記取付板部36の上面を前記ガラス溝22bの溝底板部24の下面に対し当接させた状態で、この溝底板部24に形成した通孔43を上方から挿通した取付ねじ44を、前記取付板部36に形成したねじ孔38aに螺合し更に締め付ける事により、前記取付アタッチメント33を前記下框10cの溝底板部24に対して吊り下げ固定している。そして、この様な取り付け状態で、前記加熱発泡材30の下面を、前記水抜き孔28aに対し、この加熱発泡材30の板厚方向に一致する上下方向の隙間32を介して対向させている。尚、本例の場合には、この隙間32の上下方向に関する寸法(大きさ)を、前記加熱発泡材30の長手方向及び短手方向に亙り一定として、前記加熱発泡材30の下面と前記水抜き孔28aとを平行に配置しているが、本発明を実施する場合には、隙間の大きさを一定とせずに、加熱発泡材と水抜き孔とを非平行に配置しても良い(斜めに対向させても良い)。
以上の様な構成を有する本例の場合には、平常時に於ける排水性を確保できると共に、火災発生時には、発泡した加熱発泡材30により水抜き孔28aを効果的に塞ぐ事ができて、十分な防火性を得られる。
即ち、本例の場合には、少なくとも板厚方向に発泡する板状の加熱発泡材30を、この板厚方向に一致する上下方向の隙間32を介して前記水抜き孔28aに対向させており、平常時に於いては、前記加熱発泡材30の下面と前記底板部29の上面との間に、排水性を考慮した大きさの隙間32が存在する。この為、平常時に於いては、排水性を良好に確保できる。
本例の場合には、前記加熱発泡材30を、前記下框10cに取り付けた取付アタッチメント33に対し、固定ねじ42、42を使用した機械的手段により固定している。この為、接着剤による貼付のみで取り付けた場合の様に、前記加熱発泡材30が発泡するよりも前に脱落する事を有効に防止できる。又、前記ガラス障子3cが屋外に一時的に保管され、風雨に曝らされた場合にも、やはり同様の理由により、前記加熱発泡材30が脱落する事を有効に防止できる。従って、本例の場合には、火災発生時に、前記加熱発泡材30を所期の取付位置(設計通りの位置)で発泡させる事が可能になる。又、この加熱発泡材30の発泡方向(板厚方向)に前記水抜き孔28aを配置している為、図4の(B)及び図5の(B)に発泡後の状態を梨子地模様で示した様に、前記加熱発泡材30の一部を前記水抜き孔28aの内側に入り込ませる事ができる。この結果、この加熱発泡材30によりこの水抜き孔28aを塞ぐ事に関する信頼性を向上できる。そして、加熱発泡材30により水抜き孔28aを効果的に塞ぐ事ができて、十分な防火性を得られる。
又、火災発生時に、前記加熱発泡材30により、下方に設けられた水抜き孔28aを塞ぐ為、上方に設けられた水抜き孔28のみを塞ぐ場合に比べて、可燃性ガスの室外への流出量を少なく抑えられる。即ち、下方に設けられた水抜き孔28aを塞ぐ場合には、前記加熱発泡材30が発泡する以前の状態で、可燃性ガス等を前記収納部31内にある程度留めて置くことができる為、前記加熱発泡材30が発泡までに前記水抜き孔28aから流出する量を少なく抑えられるのに対し、上部に設けられた水抜き孔28を塞ぐ場合には、発泡する前にこの水抜き孔28を通過した可燃性ガス等は、その後、流出を防止される事なく、室外に排出されてしまう為である。
更に、本例の場合には、前記加熱発泡材30を固定する前記取付アタッチメント33に、切り欠き37、37を設けている為、この取付アタッチメント33の熱容量を低く抑えられ、前記被固定板部34(延いては加熱発泡材30)の温度上昇を早期に行わせる事ができる。この為、火災発生時に、前記加熱発泡材30を早期に発泡させて、前記水抜き孔28aを直ちに塞ぐ事が可能になる。従って、可燃性ガス等が室外に流出する事を有効に防止できると共に、炎や熱風等が、前記水抜き孔28aを通じて、建物内に入り込んだり、又は建物の外に出たりする事を有効に防止できる。
[実施の形態の第2例]
図9は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の特徴は、加熱発泡材30(図2、4、5等参照)をより早期に発泡させるべく、取付アタッチメント33aの形状を工夫した(切り欠きの範囲を拡大した)点にある。その他の部分の構成及び作用効果に就いては、前述した実施の形態の第1例の場合と同じである為、重複する説明及び図示は省略し、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の取付アタッチメント33aの場合には、基板部35aの幅寸法を上下方向に亙り一定(全体を幅狭部)としており、この基板部35aの上半部の両側部分だけでなく、下半部の両側部分に亙る範囲に、切り欠き37a、37aを形成している。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記実施の形態の第1例の場合に比べて、前記取付アタッチメント33aの熱容量を低く抑えられる為、前記加熱発泡材30をより早く発泡させる事ができる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
図10〜12は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の特徴は、上下方向に設けられた2個の水抜き孔28、28aを塞ぐ様にした点にある。その他の部分の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例と同じである為、重複する説明及び図示は省略し、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例に使用する取付アタッチメント33bは、前記実施の形態の第1例の取付アタッチメント33に比べて、基板部35bの幅狭部39aの上下方向寸法を小さくして、幅広部40aの上下方向寸法を大きくしている。又、この幅広部40aの上端部から屋外側に向けて直角に折れ曲がる状態で、1対の水平板部45、45を形成している。
そして、前記両水平板部45、45のうち、下框10cの溝底板部24に形成された水抜き孔28の下方に位置する一方の水平板部45の上面に、加熱発泡材30aを接着剤により貼付している。これにより、この加熱発泡材30aの上面を、前記水抜き孔28に対して、この加熱発泡材30aの板厚方向に一致する上下方向の隙間32aを介して対向させている。又、前記下框10cの底板部29に形成された下方の水抜き孔28aに対しては、前記実施の形態の第1例の場合と同様に、前記取付アタッチメント33bを構成する被固定板部34の下面に対し、固定ねじ42、42により加熱発泡材30を機械的に固定している。そして、この加熱発泡材30の下面を、この加熱発泡材30の板厚方向に一致する上下方向の隙間32を介して、前記水抜き孔28aに対向させている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、火災発生時に、下方に位置する水抜き孔28aだけでなく、この水抜き孔28aの上方に位置する水抜き孔28も塞ぐ事ができる。この為、可燃性ガス等の室外への流出をより有効に防止できると共に、火炎や熱風等が、前記各水抜き孔28、28aを通じて、建物内に入り込んだり、又は建物の外に出たりする事を有効に防止できる。又、本例を実施する場合に、上方に位置する水抜き孔28を塞ぐ為の加熱発泡材30aに就いても、前記一方の水平板部45に対し機械的に固定する構造を採用しても良い。
[実施の形態の第4例]
図13〜20は、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例は、本発明をドア用のガラス扉に適用した場合を示している。本例のドア装置46は、建物躯体の開口部に固定されたドア枠47と、このドア枠47の内側に開閉自在に取り付けられたガラス扉48とから構成されている。このガラス扉48は、上下方向に配置された複数の蝶番49により前記ドア枠47に支持されており、室内側及び室外側にそれぞれ設けたドアノブ50の回動操作に基づいて開閉可能とされている。
本例の場合には、前記ガラス扉48を構成する下框10dに対して、取付アタッチメント51を使用して加熱発泡材30を取り付けている。ドア用と窓用という用途による相違はあるものの、前記ドア枠47及び前記ガラス扉48の基本的な構成に就いては、前記第1例の窓枠2a及びガラス障子3cと同じである為、同等部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
本例の場合には、前記下框10dに、上下方向に貫通する合計4個の水抜き孔28b、28cを形成している。このうちの2個の水抜き孔28bは、ガラス溝22dの溝底板部24bの長手方向両端部に形成しており、残り2個の水抜き孔28cは、前記下框10dの下面を構成する底板部29aの長手方向両端寄り部分に形成している。尚、本例の場合には、下方に位置する水抜き孔28cを、前記底板部29aの上面に立設されたタッピンホール52の一部を切り欠く事により形成している。又、上方に設けられた前記水抜き孔28bは矩形状であり、下方に設けられた前記水抜き孔28cは長円形状である。
本例の場合にも、前記下框10dのうちでガラス溝22dよりも下方空間に加熱発泡材30を設置して、下方に配置された水抜き孔28cのみを塞ぐ様にしている。この為に、この水抜き孔28cの上方に前記加熱発泡材30を位置させて、この加熱発泡材30の下面を、この水抜き孔28cに対し、この加熱発泡材30の板厚方向に一致する上下方向の隙間32bを介して対向させている。
本例の場合、上述の様な位置に前記加熱発泡材30を配置する為に、図19、20に示した様な、取付アタッチメント51を利用している。この取付アタッチメント51は、ステンレス等の耐食性及び耐熱性を有する金属製の板材を、打ち抜き、曲げ形成して成るもので、被固定板部53と、4本の脚部54、54と、1対の切り欠き55、55と、1対の取付板部56、56とを有している。
このうちの被固定板部53は、前記加熱発泡材30を固定する為の部分で、前記底板部29aと平行に設けられており、長手方向両端寄り部分にそれぞれねじ孔57、57が形成されている。又、前記各脚部54、54は、前記被固定板部53の長辺の両端部からそれぞれ下側に向けて直角に折れ曲がる状態で形成されており、それぞれの下端縁を前記底板部29aの上面に当接させている。又、前記各切り欠き55、55は、前記取付アタッチメント51の熱容量を低く抑え、前記被固定板部53(延いては加熱発泡材30)の温度上昇を早期に行わせると共に、排水の為の通路となる部分であり、長手方向に配置された1対の脚部54、54同士の間部分にそれぞれ形成されている。更に、前記各取付板部56、56は、前記取付アタッチメント51を前記下框10dに対して取り付ける為の部分で、前記4本の脚部54、54のうち、屋内側に配置された1対の脚部54、54の下端部から屋内側に向けて直角に折れ曲がる状態で形成されており、それぞれの中央部にはねじ孔57a、57aが形成されている。尚、本例の場合には、前記取付アタッチメント51の短手方向(屋内外方向)に配置された1対の脚部54、54同士の間部分の空間も、排水の為の通路となる。
特に本例の場合には、前記取付アタッチメント51を構成する被固定板部53に対し、前記加熱発泡材30をねじ止め固定している。具体的には、この被固定板部53の下面に対し前記加熱発泡材30の上面を当接させた状態で、この加熱発泡材30に形成した取付孔58、58に対し下方から挿入した固定ねじ59、59を、前記被固定板部53に形成したねじ孔57、57に螺合し更に締め付ける事で、前記加熱発泡材30を前記被固定板部53に対して機械的に固定している。
そして、この様に前記加熱発泡材30をねじ止め固定した状態で、前記取付アタッチメント51を前記下框10dに対して結合固定する。具体的には、前記各取付板部56、56の下面を前記底板部29aの上面に対し当接させた状態で、この底板部29aに形成した通孔60、60に対し下方から挿入した取付ねじ61、61を、前記各取付板部56、56に形成したねじ孔57a、57aに螺合し更に締め付ける事により、前記取付アタッチメント51を前記下框10dの底板部29aに対して結合固定している。そして、この様な取り付け状態で、前記加熱発泡材30の下面を、前記水抜き孔28cに対し、この加熱発泡材30の板厚方向に一致する上下方向の隙間32bを介して対向させている。尚、この下框10dに対する前記取付アタッチメント51の支持剛性が十分であれば、前記加熱発泡材30の温度上昇をより早く行わせる為に、前記4本の脚部54、54のうち、屋外側の1対の脚部54、54を省略する事もできる。
以上の様な構成を有する本例の場合にも、平常時に於ける排水性を確保できると共に、火災発生時には、発泡した加熱発泡材30により水抜き孔28cを効果的に塞ぐ事ができて、十分な防火性を得られる。
即ち、本例の場合には、少なくとも板厚方向に発泡する板状の加熱発泡材30を、この板厚方向に一致する上下方向の隙間32bを介して前記水抜き孔28cに対向させており、平常時に於いては、前記加熱発泡材30の下面と前記底板部29aの上面との間に、排水性を考慮した大きさの隙間32bが存在する。この為、平常時に於いては、排水性を良好に確保できる。
又、本例の場合には、前記加熱発泡材30を、前記下框10dに取り付けた取付アタッチメント51に対し、固定ねじ59、59を使用した機械的手段により固定している。この為、接着剤による貼付のみで取り付けた場合の様に、前記加熱発泡材30が発泡するよりも前に脱落する事を有効に防止できる。又、前記ガラス扉48が屋外に一時的に保管され、風雨に曝らされた場合にも、やはり同様の理由により、前記加熱発泡材30が脱落する事を有効に防止できる。従って、本例の場合には、火災発生時に、この加熱発泡材30を所期の取付位置(設計通りの位置)で発泡させる事が可能になる。又、この加熱発泡材30の発泡方向(板厚方向)に前記水抜き孔28cを配置している為、図16の(B)及び図17の(B)に発泡後の状態を梨子地模様で示した様に、前記加熱発泡材30の一部を前記水抜き孔28cの内側に入り込ませる事ができる。この結果、この加熱発泡材30によりこの水抜き孔28cを塞ぐ事に関する信頼性を向上できる。そして、加熱発泡材30により水抜き孔28cを効果的に塞ぐ事ができて、十分な防火性を得られる。
更に、前記ガラス扉48が炎又は輻射熱に曝らされた場合に、この熱を、前記取付アタッチメント51に設けられた切り欠き55、55を通じて、前記加熱発泡材30に伝える事ができる。この為、これら各切り欠き55、55を設けない場合に比べて、この加熱発泡材30を早期に発泡させる事が可能になる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
上述した実施の形態の第1〜4例では、取付アタッチメントに対して加熱発泡材をねじを用いて固定する場合に就いて説明したが、加熱発泡材を取付アタッチメントに固定する構造としては、例えばカシメにより固定する構造を採用できる。この場合には、取付アタッチメントを構成する被固定板部の一部(例えば短手方向両側部分)を180度折り返して(塑性変形させて)、当該部分にかしめ部を形成する事により、加熱発泡材を機械的に固定する事ができる。又、リベットを使用して固定する構造も採用できる。
本発明のガラス付建具は、縦すべり出し窓用のガラス障子やドア用のガラス扉に限らず、横すべり出し窓、外開き窓、内開き窓、FIX窓等のプロジェクト窓に用いられるガラス障子は勿論、前記図21〜22に示した様な、引き戸式の窓に用いられるガラス障子、引き戸式のドアに用いられるガラス扉等にも適用する事ができる。
又、本発明のガラス付建具を構成する下框としては、前記実施の形態の第1〜4例に示した様な、ガラス溝よりも下方に中空状の収納部を有する構造(ホロータイプ)に限らず、この様な中空状の収納部を持たない、下方が開口した構造(ソリッドタイプ)も採用する事ができる。この様なソリッドタイプの下框を使用する場合には、ガラス溝の溝底板部にのみ水抜き孔を設ける為、この水抜き孔を加熱発泡材により塞ぐ。
1、1a 窓装置
2、2a 窓枠
3a、3b、3c ガラス障子
4、4a 上枠
5、5a 下枠
6、6a 竪枠
7a、7b、7c 框枠体
8a、8b、8c ガラスパネル
9a、9b、9c 上框
10a、10b、10c、10d 下框
11a、11b 召し合わせ框
12a、12b 戸先框
13 水抜き孔
14 ガラス溝
15 操作レバー
16a〜16d 気密片
17 竪框
18 スペーサ
19a、19b ガラス板
20 中間層
21 封着材
22a〜22d ガラス溝
23 セッティングブロック
24、24a、24b 溝底板部
25 スペーサーブロック
26a 屋外側シール材
26b 屋内側シール材
27 グレイジングチャンネル
28、28a、28b、28c 水抜き孔
29、29a 底板部
30、30a 加熱発泡材
31 収納部
32、32a、32b 隙間
33、33a、33b 取付アタッチメント
34 被固定板部
35、35a、35b 基板部
36 取付板部
37、37a 切り欠き
38、38a ねじ孔
39、39a 幅狭部
40、40a 幅広部
41 取付孔
42 固定ねじ
43 通孔
44 取付ねじ
45 水平板部
46 ドア装置
47 ドア枠
48 ガラス扉
49 蝶番
50 ドアノブ
51 取付アタッチメント
52 タッピンホール
53 被固定板部
54 脚部
55 切り欠き
56 取付板部
57、57a ねじ孔
58 取付孔
59 固定ねじ
60 通孔
61 取付ねじ

Claims (6)

  1. 上框と下框と左右1対の竪框とを矩形枠状に連結した框枠体と、
    この框枠体の内側に嵌め込まれたガラスパネルとを備え、
    前記下框には、このガラスパネルの下辺を挿入するガラス溝内に浸入した水分を室外に排出する為の水抜き孔が設けられている
    ガラス付建具であって、
    前記下框のうちで、前記ガラス溝の溝底板部によりこのガラス溝と隔てられた下方空間に、加熱により少なくとも板厚方向に発泡する板状の加熱発泡材が、前記水抜き孔に隙間を介して配置されており、且つ、前記加熱発泡材は、前記下方空間に配置された取付アタッチメントを構成する被固定部に対し機械的手段により固定されており、
    前記取付アタッチメントのうち、前記被固定部に隣接する部分に切り欠きが形成されている、
    事を特徴とするガラス付建具。
  2. 前記下方空間は、中空の収納部である、請求項1に記載したガラス付建具。
  3. 前記取付アタッチメントは、前記下框の下面を構成する底板部に取り付けられている、請求項2に記載したガラス付建具。
  4. 前記取付アタッチメントは、前記下框のうち前記水抜き孔が設けられた部分に直接固定されている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したガラス付建具。
  5. 前記切り欠きは、前記取付アタッチメントの熱容量を低く抑え、前記加熱発泡材の温度上昇を早期に行わせる為のものである、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したガラス付建具。
  6. 前記加熱発泡材は、発泡時に、少なくともその一部が前記水抜き孔の内部に入り込む、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したガラス付建具。
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