JP6430811B2 - 電子部品用キャリアテープ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
なお、巻取りリールに電子部品用キャリアテープを巻回すると、電子部品用キャリアテープに巻き癖が付き、シート2や収納エンボス20Aが円弧形に湾曲変形し、収納エンボス20Aの最も変形しやすい中央部付近が開口21A方向に膨出することがある。
収納エンボスは、シートに設けられる開口と、この開口の周縁部からシートの裏面方向に伸びる周壁と、この周壁からシートの開口の中心部方向に設けられ、シートの開口方向に起立した短い対向壁部が周壁の内面に部分的に対向する折り返し底板と、この折り返し底板からシートの開口の中心部方向に設けられ、シートの開口と折り返し底板の底板部との間に位置して電子部品を搭載する平面枠形の搭載板と、この搭載板に支持されて電子部品に対向する底板とを含み、
折り返し底板の対向壁部と搭載板との間に、少なくとも電子部品の一部に対向する電子部品用の位置規制突起を平面枠形に形成し、搭載板の四隅部付近のうち、少なくとも二隅部付近における位置規制突起の高さを、他の箇所の位置規制突起よりも高くし、搭載板を形成する複数の区画辺のうち、少なくともシートの長手方向に伸びる区画辺の中央部付近における位置規制突起の高さを低くしたことを特徴としている。
また、シートに導電性を付与し、このシートの長手方向における両側部のうち、少なくとも一側部に複数の送り孔を所定の間隔で穿孔することができる。
また、電子部品を、パッケージ本体の周面の二方向あるいは四方向から複数本のリードが突出する厚さ3mm以下の半導体パッケージとすることもできる。
また、収納エンボスの位置規制突起を、搭載板の隅部付近から区画辺の中央部付近に向けて徐々に低くしても良い。
シート厚みの1/3<位置規制突起の最大高さと最小高さとの差<位置規制突起の高さ
に基づいて設定することが好ましい。
長尺のシートを上流側から一定の長さで順次繰り出し、このシートの一定の長さ部分を加熱して金型にセットし、この金型により、シートの一定の長さ部分に複数の収納エンボスを所定の間隔で成形し、収納エンボスの折り返し底板の対向壁部と平面枠形の搭載板との間に、少なくとも電子部品の一部に対向する電子部品用の位置規制突起を平面枠形に一体的に形成し、搭載板の四隅部付近のうち、少なくとも二隅部付近における位置規制突起の高さを、他の箇所の位置規制突起よりも高くするとともに、搭載板を形成する複数の区画辺のうち、少なくともシートの長手方向に伸びる区画辺の中央部付近における位置規制突起の高さを低くした後、シートの一定の長さ部分を金型から取り出して下流側に移動させることを特徴としている。
シート厚みの1/3<位置規制リブの最大高さと最小高さとの差<位置規制リブの高さ
に基づいて設定される。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、位置規制リブ40の高さが急激、かつ直線的に変化するのではなく、比較的広い範囲で傾斜状に滑らかに変化するので、位置規制リブ40の強度を増大させて変形や破損を防止することができるのは明らかである。
先ず、連続した長尺のシートを用意し、このシートの一定の長さ部分をヒータにより加熱軟化させて専用の金型にセットし、この金型を型締めしてシートの一定の長さ部分に複数の収納エンボスを一定の間隔でプレス成形し、各収納エンボスに位置規制リブを一体化した。シートは、幅が44mm、厚さが0.3mmの市販されているポリスチレン製の導電タイプとした。また、各収納エンボスは、外形寸法が24mm×24mmの表面実装型の半導体パッケージに対応する大きさにプレス成形した。また、位置規制リブは、第1の実施形態の形にプレス成形した。この位置規制リブの搭載板の隅部付近における最大高さは0.35mmとし、位置規制リブの最大高さと最小高さとの差(凹み量)は0.10mmとした。
基本的には実施例1と同様としたが、位置規制リブの最大高さと最小高さとの差(凹み量)を0.15mmに変更した。また、収納エンボスの湾曲値を0.31mmに変更した。
〔実施例3〕
基本的には実施例1と同様としたが、位置規制リブの最大高さと最小高さとの差(凹み量)を0.20mmに変更した。また、収納エンボスの湾曲値を0.26mmに変更した。
基本的には実施例1と同様としたが、位置規制リブの最大高さと最小高さとの差(凹み量)を0.25mmに変更した。また、収納エンボスの湾曲値を0.19mmに変更した。
〔実施例5〕
基本的には実施例1と同様だが、位置規制リブの最大高さと最小高さとの差(凹み量)を0.30mmとした。また、収納エンボスの湾曲値を0.12mmとした。
基本的には実施例1と同様だが、位置規制リブの最大高さと最小高さとの差(凹み量)を0.35mmとした。また、収納エンボスの湾曲値を0.04mmとした。
〔実施例7〕
各収納エンボスの位置規制リブを第2の実施形態の形にプレス成形し、その他は実施例3と同様とした。
〔実施例8〕
各収納エンボスの位置規制リブを第3の実施形態の形にプレス成形し、その他は実施例3と同様とした。
連続した長尺のシートを用意し、このシートをヒータにより予熱して専用の金型にセットし、この金型を型締めしてシートの長手方向に複数の収納エンボスを一定の間隔でプレス成形し、各収納エンボスに図18や図19に示す従来の位置規制リブを一体化した。シートや各収納エンボスの大きさについては、実施例と同様とした。位置規制リブは、高さが常に0.35mmで一定の従来タイプとし、最大高さと最小高さとの差(凹み量)を0.00mmとした。
電子部品用キャリアテープを図16に示す構成とし、シートの収納エンボスに位置規制リブを一体化せず、省略した。この位置規制リブ以外は比較例1と同様としたが、収納エンボスの湾曲値は0.42mmとした。
なお、位置規制リブを第2、第3の実施形態の形に変更してプレス成形しても、半導体パッケージのリードは変形せず、良好な結果を得ることができた。
2 シート
10 電子部品
11 半導体パッケージ
12 パッケージ本体
13 リード
20 収納エンボス
21 開口
22 周壁
23 折り返し底板
24 底板部
25 対向壁部
26 上端部
27 搭載板
28 隅部付近
29 区画辺
30 一対の区画辺
31 中央部付近
32 底板
33 底部
40 位置規制リブ(位置規制突起)
Claims (6)
- 長尺のシートに、電子部品を収納する収納エンボスを設けた電子部品用キャリアテープであって、
収納エンボスは、シートに設けられる開口と、この開口の周縁部からシートの裏面方向に伸びる周壁と、この周壁からシートの開口の中心部方向に設けられ、シートの開口方向に起立した短い対向壁部が周壁の内面に部分的に対向する折り返し底板と、この折り返し底板からシートの開口の中心部方向に設けられ、シートの開口と折り返し底板の底板部との間に位置して電子部品を搭載する平面枠形の搭載板と、この搭載板に支持されて電子部品に対向する底板とを含み、
折り返し底板の対向壁部と搭載板との間に、少なくとも電子部品の一部に対向する電子部品用の位置規制突起を平面枠形に形成し、搭載板の四隅部付近のうち、少なくとも二隅部付近における位置規制突起の高さを、他の箇所の位置規制突起よりも高くし、搭載板を形成する複数の区画辺のうち、少なくともシートの長手方向に伸びる区画辺の中央部付近における位置規制突起の高さを低くしたことを特徴とする電子部品用キャリアテープ。 - 電子部品を、パッケージ本体の周面の二方向あるいは四方向から複数本のリードが突出する厚さ3mm以下の半導体パッケージとした請求項1記載の電子部品用キャリアテープ。
- 搭載板の四隅部付近における位置規制突起の高さを最も高くし、搭載板を形成する複数の区画辺の中央部付近における位置規制突起の高さを最も低くした請求項1又は2記載の電子部品用キャリアテープ。
- 収納エンボスの位置規制突起を、搭載板の隅部付近から区画辺の中央部付近に向けて徐々に低くした請求項3記載の電子部品用キャリアテープ。
- 位置規制突起の最大高さと最小高さとの差を、
シート厚みの1/3<位置規制突起の最大高さと最小高さとの差<位置規制突起の高さ
に基づいて設定した請求項1ないし4のいずれかに記載の電子部品用キャリアテープ。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載した電子部品用キャリアテープの製造方法であって、
長尺のシートを上流側から一定の長さで順次繰り出し、このシートの一定の長さ部分を加熱して金型にセットし、この金型により、シートの一定の長さ部分に複数の収納エンボスを所定の間隔で成形し、収納エンボスの折り返し底板の対向壁部と平面枠形の搭載板との間に、少なくとも電子部品の一部に対向する電子部品用の位置規制突起を平面枠形に一体的に形成し、搭載板の四隅部付近のうち、少なくとも二隅部付近における位置規制突起の高さを、他の箇所の位置規制突起よりも高くするとともに、搭載板を形成する複数の区画辺のうち、少なくともシートの長手方向に伸びる区画辺の中央部付近における位置規制突起の高さを低くした後、シートの一定の長さ部分を金型から取り出して下流側に移動させることを特徴とする電子部品用キャリアテープの製造方法。
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JP2014260762A JP6430811B2 (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | 電子部品用キャリアテープ及びその製造方法 |
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