JP6430805B2 - 液体燃料ガスの供給装置および供給方法 - Google Patents
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Description
WI=H/(G)1/2 …式9
また、ウォッベ指数WIは、天然ガスの総発熱量H(kcal/m3)および比重Gによって決まり、ウォッベ指数WIを指標として用いた場合には、供給される天然ガスの組成が変化しても、数値が近いものであればバーナーや燃焼炉等燃焼設備の運転にそれほど影響が与えない。
(i)燃焼設備に供給されるLNG量は、一般に火力発電や都市ガス等の需要変動によって変動することがあり、供給されるLNGが減少した場合においても、燃焼設備の燃焼状態に対して影響を受けないように、発熱量等が安定なLNGを効率よく利用できる装置や方法が要求されている。
(ii)具体的には、LNGタンクが切り替わり産地の異なるためウォッベ指数が異なるLNGが天然ガスの使用点に供給された場合には、燃焼設備において、不完全燃焼や最悪は逆火による事故に至る可能性もあり、大きな課題となっていた。
(iii)さらに、タンクに貯留された天然ガスは、その取出し時間あるいはタンク内の取出し位置によっても組成変動が生じることがあることから、素早い応答性のある発熱量の制御が可能な装置の開発が望まれていた。
(iv)また、天然ガスの組成の測定については、日本工業規格K2301:2011「燃料ガス及び天然ガス−分析・試験方法」にあるように、ウォッベ指数を用いる方法が知られているが、窒素ガス等の減熱用ガスを用い、気相の高発熱量の天然ガスに混合した場合(例えば、特許文献1段落0009参照)、測定されたウォッベ指数と発熱量の相関がずれて正確な発熱量の制御ができないことがあった。
調整流体の貯留槽と、該調整流体の供送量調整手段と、を備えた調整流体供送部と、
前記液体原料供送部から供送された液体原料が、前記調整流体供送部から供送された調整流体と混合される混合槽と、混合された液体燃料ガスが供出される供出部と、を備えた混合部と、を有し、
前記混合槽において液体原料が低温液体状態で調整流体と混合されるとともに、混合された液体燃料ガスのウォッベ指数が所定値の範囲となるように、前記液体原料の比重測定値を指標とするフィードファード制御によって、前記液体原料の供送量に対応する調整流体の供送量の調整を行うことを特徴とする。
(Va/Fa)>(Vo/Fo) …式1
△Ta=(Va/Fa)−(Vo/Fo) …式2
Gao=(Fa×Ga+Fo×Go)/(Fa+Fo) …式3
液体原料への調整流体の混合においては、液体原料が比重測定時から混合槽で混合されるまでの時間と、制御された時から調整流体が実際に混合槽で混合される時までの時間に差があれば、混合流体の均一性に影響を与えることがある。例えば、供送量が増大するように制御された調整流体が、制御の基になった比重測定時に供送された液体原料よりも早く混合槽に到達した場合、混合槽においては制御値よりも濃度の高い調整流体を含む混合流体が形成される。つまり、こうした制御要素の時間ズレによって、発熱量に対してスパイクノイズ様の液体燃料ガスが供給される可能性がある。また、両者の流量の差によって生じる制御要素の立上り特性(例えば90%立上り時間T90)のズレは、こうした時間ズレの影響を増大させる。本発明は、こうした制御要素に影響を与える液体原料と調整流体に係る空間容積を制限するとともに、調整流体の供送量の制御基準を混合槽での混合開始時に設定し、実測の液体原料の比重測定時からのズレを補正することによって、スパイクノイズ様の発生を防止することが可能となった。
前記混合槽において液体原料が低温液体状態で調整流体およびオフガスと混合されるとともに、混合された液体燃料ガスのウォッベ指数が所定値の範囲となるように、前記液体原料の比重測定値およびオフガスの比重測定値を指標とするフィードファード制御によって、前記液体原料の供送量に対応する調整流体およびオフガスの供送量の調整を行うことを特徴とする。
(Va/Fa)>(Vo/Fo) …式1
(Vb/Fb)>(Vo/Fo) …式4
△Ta=(Va/Fa)−(Vo/Fo) …式2
△Tb=(Vb/Fb)−(Vo/Fo) …式5
Gabo=(Fab×Gab+Fo×Go)/(Fab+Fo) …式6
ここで、FabおよびGabは、下式7および8とする。
Fab=Fa+Fb …式7
Gab=(Fa×Ga+Fb×Gb)/(Fa+Fb) …式8
上記のように、液体燃料ガスの作製に当たり、液体原料に混合する調整流体の一部としてオフガスを使用することができる。このとき、オフガスの液体原料および調整流体への混合条件は、上記のように制御要素に対する影響を与えないように設定する必要がある。本発明は、液体原料への調整流体の混合条件を基本とし、さらにオフガスと調整流体の混合に係る空間容積を制限するとともに、調整流体およびオフガスの供送量の制御基準を混合槽での混合開始時に設定し、実測の液体原料の比重測定時からのズレを補正することによって、スパイクノイズ様の発生を防止することが可能となった。
調整流体または調整流体およびオフガスの液体原料への混合条件は、上記のように制御要素に対する影響を与えないように設定する必要がある。本発明は、液体原料への調整流体の混合条件を基本とし、調整流体または調整流体およびオフガスの混合に係る空間容積を制限し、比重測定手段から混合槽に繋がる液体原料の供送流路において、所定の容積に設定可能な空間を設けるとともに、調整流体およびオフガスの供送量の制御基準を混合槽での混合開始時に設定し、実測の液体原料の比重測定時からの時間的・空間的ズレを補正することによって、スパイクノイズ様の発生を防止することが可能となった。
本発明に係る液体燃料ガスの供給装置(以下「本装置」という)は、液体原料の貯留槽と、液体原料の供送量調整手段と、液体原料の比重測定手段と、を備えた液体原料供送部と、調整流体の貯留槽と、調整流体の供送量調整手段と、を備えた調整流体供送部と、液体原料供送部から供送された液体原料が、調整流体供送部から供送された調整流体と混合される混合槽と、混合された液体燃料ガスが供出される供出部と、を備えた混合部と、を有し、混合槽において液体原料が低温液体状態で調整流体と混合されるとともに、混合された液体燃料ガスのウォッベ指数が所定値の範囲となるように、液体原料の比重測定値を指標とするフィードファード制御によって、液体原料の供送量に対応する調整流体の供送量の調整を行うことを特徴とする。以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各部の温度、圧力、流量などの条件は、ガスの種類や流量等、その他の条件に応じて適宜変更することができる。
本装置の基本構成の概要を、図1に例示する。本装置は、液体原料の貯留槽11と、液体原料の供送量調整手段12と、液体原料の比重測定手段13と、を備えた液体原料供送部10と、調整流体の貯留槽21と、該調整流体の供送量調整手段22と、を備えた調整流体供送部20と、液体原料供送部10から供送された液体原料が、調整流体供送部20から供送された調整流体と混合される混合槽31と、混合された液体燃料ガスが供出される供出部32と、を備えた混合部30と、を有する。貯留槽11から供出された液体原料(例えばLNG)は、供送量調整手段12によって所望の供送量が調整され、比重測定手段13によって比重を測定された後、低温液体状態で混合槽31に導入される。貯留槽21から供出された調整流体(例えば窒素)は、供送量調整手段22によって液体原料の供送量に対応する供送量に調整され、混合槽31に導入される。混合槽31においては、低温液体状態を維持したまま液体原料に調整流体が混合され、所望の発熱量を有する液体燃料ガスとして供出部32から供出される。低温液体状態あるいは過冷却液体状態の液体原料に、調整流体が溶け込む状態で混合されることによって、均一で安定性の高い液体燃料ガスを作製することができる。なお、図1においては、液体原料供送部10の比重測定手段13の下流および調整流体供送部20の供送量調整手段22の下流に、逆流防止等観点から各々バルブ14および24を備えた構成を例示したが、これらを省いた構成とすることが可能である。
本装置においては、混合された液体燃料ガスのウォッベ指数が所定値の範囲となるように、液体原料の比重測定値を指標とするフィードファード制御によって、液体原料の供送量に対応する調整流体の供送量の調整を行うことを特徴とする。このとき、例えばLNGを液体原料として使用する場合においては、日本工業規格K2301:2011「燃料ガス及び天然ガス−分析・試験方法」の適用に際して、各国産のLNGの組成の大きな相違に適した制御方法が必要となる。本装置は、発熱量の変動が少ない液体燃料ガスを作製することができ、迅速かつ安定的に制御することができる。
Gao=(Fa×Ga+Fo×Go)/(Fa+Fo) …式3
このとき、液体燃料ガスのウォッベ指数Waは、所望の発熱量Haと上記比重Gaoを基に、下式3aに示す演算式で求められる。
Wa=Ha/√(Gao) → Ha2=Wa2×Gao …式3a
従って、液体燃料ガスの所望の発熱量Ha,これに対応するウォッベ指数Waに対する調整流体の供送量Foの関係は、下式3bに示す演算式で求められる。
Ha2=Wa2×(Fa×Ga+Fo×Go)/(Fa+Fo) …式3b
以上から、調整流体の供送量Foを、下式3cに基づき、液体原料の比重Gaを指標として制御することによって、該液体燃料ガスの所望の発熱量の範囲に対応するウォッベ指数が所定の範囲となるように調整することができる。
Fo=(Ha2×Fa−Wa2×Fa×Ga)/(Wa2×Go−Ha2) …式3c
本装置においては、液体燃料ガス(混合流体)の均一性を確保することが非常に重要であり、そのために、液体原料が比重測定時から混合槽で混合されるまでの時間と、制御された時から調整流体が実際に混合槽で混合される時までの時間の差に伴う制御のズレを補正する必要がある。例えば、供送量が増大するように制御された調整流体が、制御の基になった比重測定時に供送された液体原料よりも早く混合槽に到達した場合、混合槽においては制御値よりも濃度の高い調整流体を含む混合流体が形成される。また、両者の流量の差によって生じる制御要素の立上り特性(例えば90%立上り時間T90)のズレは、こうした時間ズレの影響を増大させる。こうしたズレは、組成の異なる液体原料への切換や使用に伴う貯留槽内での組成の変化等により生じることから、その影響を補正することによって、制御要素の時間ズレによって生じるスパイクノイズ様の混合流体の形成を防止することができる。
(Va/Fa)>(Vo/Fo) …式1
△Ta=(Va/Fa)−(Vo/Fo) …式2
下式1は、制御要素に影響を与える液体原料と調整流体に係る空間容積Va,Voを制限することによって、スパイクノイズ様の発生を防止することができる。また、調整流体の供送量の制御基準を混合槽31での混合開始時に設定し、実測の液体原料の比重測定時からのズレを補正することによって、スパイクノイズ様の発生を防止することが可能となった。
上記液体原料と調整流体に係る空間容積Vo,Vaの差異および該空間を液体原料と調整流体が通過する時間の差異に伴う影響を、混合された液体燃料ガスのウォッベ指数の変動としてシミュレーションを行った。
(i)検証条件
空間容積Voに液体原料としてLNGを約7326L/min(圧力約0.7MPa)、空間容積Vaに調整流体として窒素を約5830L/min(圧力約0.7MPa)供送し、上式1および式2の条件の有無による混合後のウォッベ指数の変動について、シミュレーションを行った。
(ii)検証結果
両者を対比すると、ウォッベ指数の変動として約50%低減することができた。
本装置を用いた液体燃料ガスの供給方法は、以下の工程から構成される。
(1)液体原料が、貯留槽11から供出され、所望の供送量に調整され、その比重が測定された後、混合槽31に導入される。
(2)調整流体が、貯留槽21から供出され、混合槽31に導入される。
(3)このとき、その供送量は、上記(1)において測定された比重を指標としたフィードファード制御によって調整される。具体的には、要求される液体燃料ガスの発熱量に対応し、ウォッベ指数が所定値の範囲となるように調整される。
(4)混合槽31内において、導入された液体原料が、低温液体状態または過冷却液体状態で、供送量が制御・調整されて導入された調整流体と混合される。
(5)混合槽31において混合されて作製された液体燃料ガスが、供出部32から供出される。
本装置の他の1の構成例(第2構成例)の概要を、図2に示す。第2構成例では、基本構成例の構成に加え、貯留槽11の液体原料が気化したオフガスまたは他の貯留槽から供出されたオフガスが貯留される貯留槽51と、オフガスの供送量調整手段52と、オフガスの比重測定手段53と、バルブ54(基本構成例同様省略可)を備えたオフガス供送部50を有し、混合槽31において液体原料が低温液体状態で調整流体およびオフガスと混合され、液体燃料ガスが作製される。作製された液体燃料ガスは、供出部32を介して供出される。液体燃料ガスの作製に当たり、液体原料に混合する調整流体の一部としてオフガスを使用することによって、所望の発熱量を広い範囲で調整することができる。
Gf=Gn×(1−Ym)+Gm×Ym …式9a
Ym=(Gn−Gf)/(Gn−Gm) …式9b
Hf=Hm×Ym …式9c
第2構成例において、混合された液体燃料ガスのウォッベ指数が所定値の範囲となるように、液体原料の比重測定値およびオフガスの比重測定値を指標とするフィードファード制御によって、液体原料の供送量に対応する調整流体の供送量およびオフガスの供送量の調整を行う。
Gabo=(Fab×Gab+Fo×Go)/(Fab+Fo) …式6
ここで、FabおよびGabは、下式7および8とする。
Fab=Fa+Fb …式7
Gab=(Fa×Ga+Fb×Gb)/(Fa+Fb) …式8
このとき、液体燃料ガスのウォッベ指数Wbは、所望の発熱量Hbと上記比重Gaboを基に、下式6aに示す演算式で求められる。
Wb=Hb/√(Gabo) → Hb2=Wb2×Gabo …式6a
従って、液体燃料ガスの所望の発熱量Hb,これに対応するウォッベ指数Wbに対する調整流体の供送量Foの関係は、下式6bに示す演算式で求められる。
Hb2=Wb2×(Fab×Gab+Fo×Go)/(Fab+Fo) …式6b
以上から、調整流体の供送量Foを、下式6cに基づき、液体原料の比重Gaを指標として制御することによって、該液体燃料ガスの所望の発熱量の範囲に対応するウォッベ指数が所定の範囲となるように調整することができる。
Fo=(Hb2×Fab−Wb2×Fab×Gab)/(Wb2×Go−Hb2)
…式6c
ここで、FabおよびGabは、上式7および8とする。
第2構成例において、液体原料供送部10における比重測定手段13から混合槽31までの空間容積をVa、液体原料の比重をGa、液体原料の供送流量をFa、オフガス供送部50における比重測定手段53から混合槽31までの空間容積をVb、オフガスの比重をGb、オフガスの供送流量をFb、調整流体供送部20における供送量調整手段22から混合槽31までの空間容積をVo、調整流体の比重をGo、調整流体の供送流量をFoとし、前記液体原料,オフガスおよび調整流体の各空間容積Va,Vb,Voでの空塔速度の関係を下式1および4の条件とし、かつ下式2および5に係る時間遅れ△Ta,△Tbとし、フィードファード制御を行う。
(Va/Fa)>(Vo/Fo) …式1
(Vb/Fb)>(Vo/Fo) …式4
△Ta=(Va/Fa)−(Vo/Fo) …式2
△Tb=(Vb/Fb)−(Vo/Fo) …式5
下式1,4は、制御要素に影響を与える液体原料と調整流体およびオフガスに係る空間容積Va,Vo,Vbを制限することによって、スパイクノイズ様の発生を防止することができる。また、調整流体の供送量の制御基準を混合槽31での混合開始時に設定し、実測の液体原料の比重測定時およびオフガスの比重測定時からのズレを補正することによって、スパイクノイズ様の発生を防止することが可能となった。
第2構成例に係る液体燃料ガスの供給方法は、以下の工程から構成される。
(1)液体原料が、貯留槽11から供出され、所望の供送量に調整され、その比重が測定された後、混合槽31に導入される。
(2)オフガスが、貯留槽51から供出され、所望の供送量に調整され、その比重が測定された後、混合槽31に導入される。
(3)調整流体が、貯留槽21から供出され、混合槽31に導入される。
(4)このとき、その供送量は、上記(1)および(2)において測定された比重を指標としたフィードファード制御によって調整される。具体的には、要求される液体燃料ガスの発熱量に対応し、ウォッベ指数が所定値の範囲となるように調整される。
(5)混合槽31内において、導入された液体原料が、低温液体状態または過冷却液体状態で、供送量が制御・調整されて導入された調整流体と混合される。
(6)混合槽31において混合されて作製された液体燃料ガスが、供出部32から供出される。
本装置の第3構成例の概要を、図3に示す。第3構成例は、基本構成例に加えて、比重測定手段13から混合槽31に繋がる液体原料の供送流路において、所定の容積に設定可能な空間15を設けることを特徴とする。これによって、空間15の容積を調整しながら比重測定値を基に、調整流体の供送量の調整を行うことができる。なお、図示しないが、本構成を第2構成例に適用した場合には、調整流体の供送量に加えてオフガスの供送量の調整をも行うことができる。上記〔混合条件について〕に示したように、調整流体または調整流体およびオフガスの液体原料への混合条件は、上記のように制御要素に対する影響を与えないように設定する必要がある。特に調整流体およびオフガスの液体原料への混合には、3つの流体の混合条件を調整する必要があり、固定された空間容積を制限するだけでは、液体原料の組成変換が大きい場合には、調整に限界がある。最も供送量の大きな液体原料の供送流路に所定の容積に設定可能な空間15を設けることによって、実測時の時間的・空間的ズレを補正することによって、より効果的にスパイクノイズ様の発生を防止することができる。
11,21 貯留槽
12,22 供送量調整手段
13 比重測定手段
14,24 バルブ
20 調整流体供送部
30 混合部
31 混合槽
32 供出部
40 制御部
Claims (7)
- 液体原料の貯留槽と、該液体原料の供送量調整手段と、該液体原料の比重測定手段と、を備えた液体原料供送部と、
調整流体の貯留槽と、該調整流体の供送量調整手段と、を備えた調整流体供送部と、
前記液体原料供送部から供送された液体原料が、前記調整流体供送部から供送された調整流体と混合される混合槽と、混合された液体燃料ガスが供出される供出部と、を備えた混合部と、を有し、
前記混合槽において液体原料が低温液体状態で調整流体と混合されるとともに、混合された液体燃料ガスのウォッベ指数が所定値の範囲となるように、前記液体原料の比重測定値を指標とするフィードファード制御によって、前記液体原料の供送量に対応する調整流体の供送量の調整を行うことを特徴とする液体燃料ガスの供給装置。 - 前記液体原料供送部における比重測定手段から混合槽までの空間容積をVa、前記液体原料の比重をGa、前記液体原料の供送流量をFa、前記調整流体供送部における供送量調整手段から混合槽までの空間容積をVo、前記調整流体の比重をGo、前記調整流体の供送流量をFoとし、前記液体原料と調整流体の各空間容積Va,Voでの空塔速度の関係を下式1の条件とし、かつ下式2に係る時間遅れ△Taとするとともに、下式3に示す作製された液体燃料ガスの比重Gaoを基に、該液体燃料ガスの所望の発熱量の範囲に対応するウォッベ指数が所定の範囲となるように、フィードファード制御を行うことを特徴とする請求項1記載の液体燃料ガスの供給装置。
(Va/Fa)>(Vo/Fo) …式1
△Ta=(Va/Fa)−(Vo/Fo) …式2
Gao=(Fa×Ga+Fo×Go)/(Fa+Fo) …式3 - 前記貯留槽の液体原料が気化したオフガスまたは他の貯留槽から供出されたオフガスの供送量調整手段と、該オフガスの比重測定手段と、を備えたオフガス供送部を有し、
前記混合槽において液体原料が低温液体状態で調整流体およびオフガスと混合されるとともに、混合された液体燃料ガスのウォッベ指数が所定値の範囲となるように、前記液体原料の比重測定値およびオフガスの比重測定値を指標とするフィードファード制御によって、前記液体原料の供送量に対応する調整流体およびオフガスの供送量の調整を行うことを特徴とする請求項1記載の液体燃料ガスの供給装置。 - 前記液体原料供送部における比重測定手段から混合槽までの空間容積をVa、前記液体原料の比重をGa、前記液体原料の供送流量をFa、前記オフガス供送部における比重測定手段から混合槽までの空間容積をVb、前記オフガスの比重をGb、前記オフガスの供送流量をFb、前記調整流体供送部における供送量調整手段から混合槽までの空間容積をVo、前記調整流体の比重をGo、前記調整流体の供送流量をFoとし、前記液体原料,オフガスおよび調整流体の各空間容積Va,Vb,Voでの空塔速度の関係を下式1および4の条件とし、かつ下式2および5に係る時間遅れ△Ta,△Tbとするとともに、下式6に示す作製された液体燃料ガスの比重Gaboを基に、該液体燃料ガスの所望の発熱量の範囲に対応するウォッベ指数が所定の範囲となるように、フィードファード制御を行うことを特徴とする請求項3記載の液体燃料ガスの供給装置。
(Va/Fa)>(Vo/Fo) …式1
(Vb/Fb)>(Vo/Fo) …式4
△Ta=(Va/Fa)−(Vo/Fo) …式2
△Tb=(Va/Fa)−(Vo/Fo) …式5
Gabo=(Fab×Gab+Fo×Go)/(Fab+Fo) …式6
ここで、FabおよびGabは、下式7および8とする。
Fab=Fa+Fb …式7
Gab=(Fa×Ga+Fb×Gb)/(Fa+Fb) …式8 - 前記比重測定手段から混合槽に繋がる液体原料の供送流路において、所定の容積に設定可能な空間を設け、該空間容積と前記比重測定値を基に、前記調整流体の供送量、または前記調整流体およびオフガスの供送量の調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体燃料ガスの供給装置。
- 液体原料の貯留槽から供出され、所望の供送量に調整された後、その比重を測定された液体原料が、低温液体状態で、調整流体の貯留槽から供出され、供送量が制御・調整された調整流体と、混合槽において混合されて液体燃料ガスが作製されるとともに、該液体燃料ガスのウォッベ指数が所定値の範囲となるように、前記液体原料の比重測定値を指標とするフィードファード制御によって、前記調整流体の供送量が調整されることを特徴とする液体燃料ガスの供給方法。
- 前記液体原料が、前記調整流体、および前記液体原料の貯留槽または他の貯留槽から供出され、供送量が制御・調整された後、その比重を測定されたオフガスと、混合槽において混合されて液体燃料ガスが作製されるとともに、該液体燃料ガスのウォッベ指数が所定値の範囲となるように、前記液体原料およびオフガスの比重測定値を指標とするフィードファード制御によって、前記調整流体およびオフガスの供送量の供送量が調整されることを特徴とする請求項6記載の液体燃料ガスの供給方法。
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