JP6430749B2 - 電源供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、電装品、特にバッテリで駆動する電装品に電源供給を行う電源供給システムに関する。
現在、このような電源供給システムを適用した製品として、例えば、電動モータによって人力による駆動を補助するアシスト自転車が知られている。アシスト自転車には、モータ及び前照灯の他に、当該モータのトルクセンサ、回転センサ、それらを操作する操作ユニット、及びアシスト制御部等の電装品が搭載されている(例えば、特許文献1参照)。また、近年、自転車の変速機を電動化した電動変速装置を備えた自転車が登場している。従って、このような電装品を搭載した製品では、バッテリが生成した電源電圧を電力線を介して各電装品に供給するようにしている。
特開2011−230714号公報
よって、バッテリから電源供給を受ける電装品の数が多いとバッテリの消耗が早くなり、バッテリに対する充電頻度が大となることから、低消費電力化が望まれている。ところで、例えば自転車等に搭載されている複数の電装品のなかには待機状態となっている期間が長いものがあり、特に電装品の待機状態時に消費される無効電力が低消費電力化の妨げになっていた。
そこで、本発明は、電力消費を抑えることが可能な電源供給システムを提供することを目的とする。
本発明に係る電源供給システムは、電源電圧を生成するバッテリと、使用者からの操作を受け付ける操作部と、前記操作部が受けた前記操作の内容を示す操作信号を生成するスレイブ装置と、前記バッテリに接続されており前記電源電圧を電源伝送線を介して前記スレイブ装置に供給し得るように構成されたマスタ装置と、を有し、前記スレイブ装置は、前記操作部が前記操作を受けた場合にオン状態となって基準電位を抵抗を介して前記電源伝送線に印加する操作実施スイッチを含み、前記マスタ装置は、前記スレイブ装置への前記電源電圧の供給を停止した状態で前記電源伝送線にパイロット信号を断続的に送出しつつ前記電源伝送線に電流が流れているか否かを判定し、電流が流れていると判定した場合に前記スレイブ装置への前記電源電圧の供給を開始する。
また、本発明に係る電源供給システムは、電源電圧を生成するバッテリと、使用者からの操作を受け付ける操作部と、前記操作部が受けた前記操作の内容を示す操作信号を生成する第1スレイブ装置と、センサによって検出された検出内容を示す検出信号を生成する第2スレイブ装置と、前記バッテリに接続されており前記電源電圧を電源伝送線を介して前記第1及び第2スレイブ装置に供給するマスタ装置と、を有し、前記第1スレイブ装置は、前記操作部が前記操作を受けた場合にオン状態となって基準電位を抵抗を介して前記電源伝送線に印加する操作実施スイッチを含み、前記マスタ装置は、前記第1及び第2スレイブ装置への前記電源電圧の供給を停止した状態で前記電源伝送線にパイロット信号を断続的に送出しつつ前記電源伝送線に電流が流れているか否かを判定し、電流が流れていると判定した場合に前記第1及び第2スレイブ装置への前記電源電圧の供給を開始する。
本発明においては、操作部が受けた操作の内容を示す操作信号を生成するスレイブ装置に対して、上記操作部が操作を受けた場合にだけマスタ装置が電源供給を行うようにしている。よって、操作が為されていない待機状態時にはスレイブ装置に対して電源供給は為されないので、電力消費を抑えることが可能となる。
本発明に係る電源供給システム10の構成を示すブロック図である。 電源供給システム10における電源供給制御フローを示すフローチャートである。 本発明に係る電源供給システム10を自転車の電動変速装置に適用した場合における自転車全体の構成を示す図である。 制御ユニット200の構成を示すブロック図である。 変速状態検出部403c及び404c、並びに操作情報検出部406c及び407cの構成を示すブロック図である。 図3に示す電動変速装置における電源供給動作の一例を示すタイムチャートである。 電源供給制御フローの変形例を示すフローチャートである。 電源供給制御フローの他の一例を示すフローチャートである。 図8に示す電源供給制御によって為される動作の一例を示すタイムチャートである。 電源供給動作の他の一例を示すタイムチャートである。 モータ駆動部405cの構成を示すブロック図である。 モータ駆動部405cを採用した場合の制御ユニット200の接続形態を示すブロック図である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電源供給システム10の概略構成を示すブロック図である。電源供給システム10は、バッテリ1、マスタ装置2、電源伝送線3、及び夫々が独立した電装品であり且つマスタ装置2から電源供給を受けるスレイブ装置4(1)〜4(n)を有する(nは2以上の整数)。
バッテリ1は、直流の電源電圧VDDを生成してこれをマスタ装置2に供給する。
マスタ装置2は、バッテリ1から供給された電源電圧VDDによって駆動し、電源供給有効期間の間だけ電源電圧VDDを、電源伝送線3を介してスレイブ装置4(1)〜4(n)に供給する。また、マスタ装置2は、スレイブ装置4(1)〜4(n)の各々から送信された操作信号又は検出信号を電源伝送線3を介して受信し、当該操作信号又は検出信号に基づく制御を行う。
スレイブ装置4(1)〜4(n)のうちの少なくとも1つ、例えばスレイブ装置4(n)は、使用者からの操作を受け付ける操作部OP、通信処理部TR1、ラインLC、操作実施スイッチSW、抵抗R、及び操作リンク機構LKを有する。通信処理部TR1は、電源伝送線3を介して供給された電源電圧VDDに応じて駆動し、操作部OPが受けた操作の内容を示す操作信号を電源伝送線3を介してマスタ装置2に送信する。
ラインLCは、電源伝送線3と操作実施スイッチSWの一端とに電気的に接続されている。操作実施スイッチSWの他端には抵抗Rを介して接地電位GNDが印加されている。操作リンク機構LKは、使用者が操作部OPを操作した際の力を操作実施スイッチSWに伝達する。操作実施スイッチSWは、操作リンク機構LKを介して力が加わっている間だけオン状態となる、例えば機械式のマイクロスイッチである。これにより、操作実施スイッチSWは、使用者によって操作部OPが操作を受けている間だけオン状態となり、基準電位としての接地電位GNDをラインLCを介して電源伝送線3に印加する。
一方、スレイブ装置4(1)〜4(n)のうちの他のスレイブ装置、例えばスレイブ装置4(1)は、センサCS及び通信処理部TR2を有する。通信処理部TR2は、電源伝送線3を介して供給された電源電圧VDDに応じて駆動し、センサCSによって検出された検出信号を電源伝送線3を介してマスタ装置2に送信する。
また、スレイブ装置4(1)〜4(n)のうちの他のスレイブ装置、例えばスレイブ装置4(2)は、通信処理部TR3及び電圧調整部GCを有する。通信処理部TR3は、マスタ装置2から電源電送線3を介して供給された電源電圧VDD、及び負荷駆動データを電圧調整部GCへ供給する。電圧調整部GCは、例えばDAコンバータなどにより構成されており、電源電圧VDDに基づき負荷駆動データによって示される負荷駆動電圧を、例えばモータ等の負荷に供給する。このモータとしては、例えば後述するフロントディレイラ部403やリアディレイラ部404に組み込まれているものであっても良い。尚、スレイブ装置4(2)としては、通信処理部TR3のみで構成されても良い。つまり、この際、通信処理部TR3が上記した負荷駆動電圧を生成し、これを負荷に供給する。
以下に、図1に示す電源供給システムによる電源供給動作について説明する。マスタ装置2は、図2に示す電源供給制御フローに従ってスレイブ装置4(1)〜4(n)に電源電圧VDDの供給を行う。
図2において、先ず、マスタ装置2は、電源伝送線3への電源電圧VDDの供給を停止する(ステップS1)。
次に、マスタ装置2は、周波数信号であるパイロット信号PLSを断続的に電源伝送線3に送出する(ステップS2)。
次に、マスタ装置2は、パイロット信号PLSの送出に伴う電流が電源伝送線3に流れているか否かを判定する(ステップS3)。この間、スレイブ装置4(1)〜4(n)のうちで操作部OPが設けられているスレイブ装置、例えばスレイブ装置4(n)の操作部OPが使用者からの操作を受けていないと、操作実施スイッチSWはオフ状態となる。よって、この際、電源伝送線3にはパイロット信号PLSの送出に伴う電流は流れない。一方、操作部OPが使用者からの操作を受けている間は、操作実施スイッチSWがオン状態となるので、マスタ装置2から送出されたパイロット信号PLSに伴う電流が電源伝送線3、ラインLC及び操作実施スイッチSWを介して抵抗Rに流れ込む。
ステップS3において電源伝送線3にパイロット信号PLSに伴う電流が流れていないと判定された場合、マスタ装置2は、上記したステップS2の実行に戻って前述した動作を繰り返し実行する。一方、ステップS3において電源伝送線3にパイロット信号PLSに伴う電流が流れていると判定された場合、マスタ装置2は、パイロット信号PLSの送出を停止する(ステップS4)。
次に、マスタ装置2は、バッテリ1が生成した電源電圧VDDを電源伝送線3に供給する(ステップS5)。
次に、マスタ装置2は、ステップS5において電源電圧VDDの供給を開始してから所定の電源供給有効期間ETが経過したか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6において電源供給有効期間ETが経過していないと判定された場合、マスタ装置2は、引き続きステップS6による判定を繰り返し行う。
よって、上記した一連の動作によれば、電源供給有効期間ETの間だけ、電源電圧VDDがスレイブ装置4(1)〜4(n)が供給される。かかる電源電圧VDDの供給により、スレイブ装置4(1)〜4(n)は駆動する。そして、スレイブ装置4(1)〜4(n)は、夫々に設けられている操作部OP又はセンサCSによって取得した情報(操作信号、検出信号)を電源伝送線3を介してマスタ装置2に送信する。
ここで、ステップS6において電源供給有効期間ETが経過したと判定された場合、マスタ装置2は、上記ステップS1の実行に戻って電源伝送線3への電源電圧VDDの供給を停止させてから、引き続きステップS2〜S6の動作を繰り返し実行する。
よって、図2に示す電源供給制御によれば、使用者による操作部OPの操作に応じて、スレイブ装置4(1)〜4(n)への電源電圧VDDの供給が開始され、その電源供給状態が電源供給有効期間ETの間だけ継続する。従って、操作部OPが使用者による操作を受けていない状態、つまり待機状態時には、スレイブ装置4(1)〜4(n)への電源供給が停止しているので、電力消費量を低減させることが可能となる。
図3は、図1に示す電源供給システム10を自転車の電動変速装置に適用させた場合の自転車全体の構成を示す図である。
図3において、自転車の前輪を回転自在に支持するフロントフォーク101を有するフレーム102には、フロントディレイラ部403及びリアディレイラ部404が設けられている。フロントフォーク101にはハンドル部103が固定されている。
フロントディレイラ部403は、クランクスプロケット104に対してチェーン105の掛け替えを行う機構部403a、機構部403aを駆動するモータ403b、及び変速状態を検出する変速状態検出部403cを含む。
リアディレイラ部404は、後輪スプロケット106に対してチェーン105の掛け替えを行う機構部404a、機構部404aを駆動するモータ404b、及び変速状態を検出する変速状態検出部404cを含む。
ハンドル部103には、左手用のブレーキ操作部406及び右手用のブレーキ操作部407が設けられている。
ブレーキ操作部406は、ブレーキレバー406a、変速操作部406b、及び操作情報検出部406cを含む。
ブレーキ操作部407は、ブレーキレバー407a、変速操作部407b、及び操作情報検出部407cを含む。
更に、フレーム102には、図1に示すバッテリ1に相当するバッテリ100と、マスタ装置2の機能を有する制御ユニット200と、電源伝送線3に相当する電源伝送線300と、モータ制御駆動用の配線500と、が装着されている。
バッテリ100は、制御ユニット200に接続されており、直流の電源電圧VDDを制御ユニット200に供給する。
制御ユニット200は、バッテリ100から供給された電源電圧VDDによって駆動する。制御ユニット200は、夫々が図1に示すスレイブ装置4に対応した変速状態検出部403c、変速状態検出部404c、操作情報検出部406c及び407cに対して電源供給制御を行う。更に、制御ユニット200は、フロントディレイラ部403及びリアディレイラ部404に対して電動変速制御を行う。
図4は制御ユニット200の内部構成を示すブロック図であり、図5は変速状態検出部403c、変速状態検出部404c、操作情報検出部406c及び407c各々の内部構成を示すブロック図である。
図4に示すように、制御ユニット200は、通信処理部21、ハイパスフィルタ22、ローパスフィルタ23及び電源スイッチ24を含む。
通信処理部21は、パイロット発生部210、制御部211、電流検出部212、接続切替スイッチ213、及び送受信部214を含む。
パイロット発生部210は、図6に示すように、制御部211から供給された開始パルスSTAに応じて、所定周波数でのレベル変化が断続的に生じるパイロット信号PLSを生成する。パイロット発生部210は、パイロット信号PLSを電流検出ラインLG上に送出する。なお、パイロット発生部210は、図6に示すように、制御部211から供給された停止パルスSTPに応じて、パイロット信号PLSの生成動作を停止する。
電流検出部212は、電流検出ラインLG上にパイロット信号PLSに伴う電流が流れているか否かを検出し、その検出結果を示す電流検出信号CDを制御部211に供給する。
接続切替スイッチ213は、制御部211から供給された接続選択信号SSに基づき、上記電流検出ラインLG及び送受信部214のうちの一方を選択し、選択した方とハイパスフィルタ22とを電気的に接続する。例えば、接続切替スイッチ213は、図6に示すように、論理レベル0の接続選択信号SSが供給された場合には電流検出ラインLGとハイパスフィルタ22とを電気的に接続する。これにより、パイロット発生部210で生成されたパイロット信号PLSを、ハイパスフィルタ22及び電源伝送線300を介して操作情報検出部406c及び407cに送信することが可能となる。一方、図6に示すように、論理レベル1の接続選択信号SSが供給された場合には、接続切替スイッチ213は、送受信部214とハイパスフィルタ22とを電気的に接続する。これにより、電源伝送線300を介して、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々と、送受信部214との間での通信が可能となる。
送受信部214は、電源伝送線300及びハイパスフィルタ22を介して受信した操作信号OS又は検出信号DQ(後述する)を制御部211に供給する。また、送受信部214は、制御部211から供給された設定信号CT(後述する)を接続切替スイッチ213に供給する。
制御部211は、上記した開始パルスSTA及び停止パルスSTPをパイロット発生部210に供給する。また、制御部211は、接続選択信号SSを接続切替スイッチ213に供給すると共に、電源供給開始信号Gs又は電源停止信号Gnを電源スイッチ24に供給する。また、制御部211は、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々に対応付けさせて、操作信号OS又は検出信号DQを送信する際の送信タイミングを示す設定信号CTを生成し、これを送受信部214に供給する。なお、設定信号CTによって示される操作信号OS又は検出信号DQを送信するタイミングは、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々で異なる。
更に、制御部211は、送受信部214から操作信号OS及び検出信号DQが供給された場合には、操作信号OS及び検出信号DQに基づき、フロントディレイラ部403の機構部403a又はリアディレイラ部404の機構部404aを駆動するディレイラ駆動信号を生成する。そして、制御部211は、フロントディレイラ部403を駆動するディレイラ駆動信号を配線500を介してフロントディレイラ部403のモータ403bに供給する。更に、制御部211は、リアディレイラ部404を駆動するディレイラ駆動信号を配線500を介してリアディレイラ部404のモータ404bに供給する。例えば、リアディレイラ部404をシフトダウンさせる操作信号OSに応じて、制御部211は、シフトダウン方向にチェーン105を移動させるディレイラ駆動信号をモータ部404bに供給する。このディレイラ駆動信号に応じて、モータ部404bは、シフトダウンさせる方向にチェーン105を移動させるべく機構部404aを駆動する。なお、モータ部403b及び404bには、配線500を介して電源電圧VDDが常時供給されている。
ローパスフィルタ23は、電源伝送線300を介して受信された検出信号DQ又は操作信号OSがバッテリ100及び配線500に流れ込むのを防止しつつ、バッテリ100から供給された電源電圧VDDを電源スイッチ24に供給する。
電源スイッチ24は、制御部211から電源供給開始信号Gsが供給された場合にはオン状態に維持され、上記した電源電圧VDDを電源伝送線300に印加する。つまり、この際、電源伝送線300を介して変速状態検出部403c、変速状態検出部404c、操作情報検出部406c及び407c各々に電源電圧VDDの供給が為される。一方、制御部211から電源停止信号Gnが供給された場合には電源スイッチ24はオフ状態となり、電源伝送線300への電源電圧VDDの印加を停止する。つまり、この際、変速状態検出部403c、変速状態検出部404c、操作情報検出部406c及び407c各々への電源電圧VDDの供給が停止する。
ハイパスフィルタ22は、検出信号DQ、操作信号OS、パイロット信号PLS又は設定信号CTを通過させつつ、電源伝送線300に重畳されている直流成分である電源電圧VDDが通信処理部21の接続切替スイッチ213に供給されるのを防止する。
上記した構成により、マスタ装置としての制御ユニット200は、先ず、スレイブ装置(403c、404c、406c、407c)各々への電源電圧VDDの供給を停止した状態で電源伝送線300にパイロット信号PLSを断続的に送出する。次に、このような電源電圧VDDの供給停止状態で、制御ユニット200は、電流検出部212からの電流検出信号CDに基づき、電源伝送線300に電流が流れているか否かを判定する。この際、電流が流れていると判定した場合には、制御ユニット200は、スレイブ装置(403c、404c、406c、407c)への電源電圧VDDの供給を開始する。そして、引き続き制御ユニット200は、各スレイブ装置が操作信号OS又は検出信号DQを送信する際の送信タイミング、すなわちスレイブ装置毎に異なる送信時点を示す設定信号CTを各スレイブ装置に送信する。
一方、スレイブ装置としての変速状態検出部403cは、図5に示すように、ローパスフィルタ41、パワーオンリセット回路42、通信制御回路43、センサ44及びハイパスフィルタ45を含む。センサ44は、図1に示すセンサCSに相当する。ローパスフィルタ41、パワーオンリセット回路42、通信制御回路43及びハイパスフィルタ45は、図1に示す通信処理部TR2に相当する。
ローパスフィルタ41は、電源伝送線300から直流成分である電源電圧VDDを抽出し、これをパワーオンリセット回路42及び通信制御回路43に供給する。パワーオンリセット回路42は、電源電圧VDDの供給に応じて、その供給開始時点のみで単一のリセットパルスを生成し、これを通信制御回路43に供給する。
通信制御回路43は、電源電圧VDDの供給によって駆動する制御部431及び送受信部432を含む。制御部431及び送受信部432は、電源電圧VDDの供給直後に供給された上記リセットパルスに応じて初期化され、引き続き以下の動作を行う。
つまり、制御部431は、センサ44から供給された検出信号DQを送受信部432に供給する。
送受信部432は、制御ユニット200から送信された設定信号CTをハイパスフィルタ45を介して受信する。そして、送受信部432は、設定信号CTにて示される変速状態検出部403cに対応した送信タイミング、例えば図6に示す時点T1にて、上記した検出信号DQをハイパスフィルタ45に供給する。
センサ44は、クランクスプロケット104での変速状態、例えばクランクスプロケット104に対するチェーン105の位置を検出してその位置を示す信号を上記検出信号DQとして制御部431に供給する。
ハイパスフィルタ45は、電源伝送線300及び送受信部432間において検出信号DQ又は設定信号CTを通過させつつ、電源伝送線300に重畳されている直流成分である電源電圧VDDが通信制御回路43の送受信部432に供給されるのを防止する。
上記した構成により、スレイブ装置としての変速状態検出部403cは、電源伝送線300を介して供給された電源電圧VDDに応じて駆動する。そして、電源電圧VDDが供給されている間、変速状態検出部403cは、クランクスプロケット104での変速状態を示す検出信号DQを、図6に示す時点T1のタイミングで電源伝送線300を介して制御ユニット200に送信する。
スレイブ装置としての変速状態検出部404cは、変速状態検出部403cと同様な構成、つまり前述したローパスフィルタ41、パワーオンリセット回路42、通信制御回路43、センサ44及びハイパスフィルタ45を含む。ただし、変速状態検出部404cのセンサ44は、後輪スプロケット106での変速状態、例えば後輪スプロケット106に対するチェーン105の位置を検出してその位置を示す検出信号DQを制御部431に供給する。また、変速状態検出部404cの送受信部432は、制御ユニット200から送信された設定信号CTをハイパスフィルタ45を介して受信する。そして、送受信部432は、設定信号CTにて示される変速状態検出部404cに対応した送信タイミング、例えば図6に示す時点T2にて、上記した検出信号DQをハイパスフィルタ45に供給する。
かかる構成により、スレイブ装置としての変速状態検出部404cは、電源電圧VDDの供給に応じて駆動する。そして、電源電圧VDDが供給されている間、変速状態検出部404cは、後輪スプロケット106での変速状態を示す検出信号DQを、図6に示す時点T2のタイミングで電源伝送線300を介して制御ユニット200に送信する。
スレイブ装置としての操作情報検出部406cには、図5に示すように、図1の操作部OPに相当する変速操作部406bが接続されている。変速操作部406bは、自転車の運転者(以下、単に運転者と称する)からのクランクスプロケット104に対する変速操作、つまりシフトアップ操作又はシフトダウン操作を受ける。例えば、運転者は、クランクスプロケット104をシフトアップさせたい場合には、自身の指先で変速操作部406bを所定の第1方向に向けて押圧する(シフトアップ操作)。また、運転者は、クランクスプロケット104をシフトダウンさせたい場合には、自身の指先で変速操作部406bを上記した第1方向とは異なる第2方向に向けて押圧する(シフトダウン操作)。
操作情報検出部406cは、図5に示すように、ローパスフィルタ51、パワーオンリセット回路52、通信制御回路53、接続切替スイッチ54、ハイパスフィルタ55、操作実施スイッチSW、ラインLC、操作リンク機構LK及び抵抗Rを含む。尚、ローパスフィルタ51、パワーオンリセット回路52、通信制御回路53、接続切替スイッチ54、ハイパスフィルタ55は、図1に示す通信処理部TR1に相当する。
ローパスフィルタ51は、電源伝送線300から直流成分である電源電圧VDDを抽出し、これをパワーオンリセット回路52、通信制御回路53及び接続切替スイッチ54に供給する。
パワーオンリセット回路52は、電源電圧VDDの供給に応じて、その供給開始時点のみで単一のリセットパルスを生成し、これを通信制御回路53に供給する。
通信制御回路53は、電源電圧VDDの供給によって駆動するセンサ531、制御部532及び送受信部533を含む。センサ531、制御部532及び送受信部533は、電源電圧VDDの供給直後に供給された上記リセットパルスに応じて初期化され、引き続き以下の動作を行う。
つまり、センサ531は、運転者が変速操作部406bにてシフトアップ操作を行ったのか、又はシフトダウン操作を行ったのか、或いは変速操作を実施しなかったのかを検出し、その操作内容を示す操作信号OSを制御部532に供給する。
制御部532は、センサ531から供給された操作信号OSを送受信部533に供給する。
送受信部533は、制御ユニット200から送信された設定信号CTをハイパスフィルタ55及び接続切替スイッチ54を介して受信する。そして、送受信部533は、設定信号CTにて示される、操作情報検出部406cに対応した送信タイミング、例えば図6に示す時点T3にて、上記した操作信号OSを接続切替スイッチ54に供給する。
接続切替スイッチ54は、ローパスフィルタ51から電源電圧VDDが供給されているか否かに基づき、送受信部533及び操作実施スイッチSWのうちの一方を選択し、選択した方をハイパスフィルタ55と電気的に接続する。
すなわち、接続切替スイッチ54は、ローパスフィルタ51から電源電圧VDDが供給されている期間中は、送受信部533をハイパスフィルタ55と電気的に接続する。これにより、接続切替スイッチ54は、送受信部533から供給された操作信号OSをハイパスフィルタ55に供給する。一方、電源電圧VDDが供給されていない期間中は、接続切替スイッチ54は、ハイパスフィルタ55をラインLCを介して操作実施スイッチSWの一端と電気的に接続する。操作実施スイッチSWの他端には抵抗Rを介して、基準電位としての接地電位GNDが印加されている。尚、接続切替スイッチ54を設けずに、ハイパスフィルタ55を通信制御回路53とラインLCとに直接接続しても良い。
操作リンク機構LKは、運転者が変速操作部406bにてシフトアップ操作又はシフトダウン操作を行った際に変速操作部406bに加えられた力を操作実施スイッチSWに伝える。これにより、操作実施スイッチSWがオフ状態からオン状態に切り替わる。なお、操作実施スイッチSWは、運転者が変速操作部406bにてシフトアップ操作又はシフトダウン操作を行っている間だけオン状態となる例えば機械式のマイクロスイッチである。操作実施スイッチSWがオン状態となることにより、ラインLCには接地電位GNDが印加されることになる。
ハイパスフィルタ55は、電源伝送線300及び接続切替スイッチ54間において操作信号OS、パイロット信号PLS又は設定信号CTを通過させつつ、電源伝送線300に重畳されている電源電圧VDDが通信制御回路43の送受信部432に供給されるのを防止する。なお、ハイパスフィルタ55は、電源を必要としない、いわゆるパッシブフィルタである。
上記した構成により、スレイブ装置としての操作情報検出部406cは、電源伝送線300を介して供給された電源電圧VDDに応じて駆動し、変速操作部406bが受けた操作の内容(シフトアップ操作、シフトダウン操作、操作無し)を検出する。そして、操作情報検出部406cは、その操作内容を示す操作信号OSを図6に示す時点T3のタイミングで電源伝送線300を介して制御ユニット200に送信する。
一方、電源電圧VDDが供給されていない期間中は、操作情報検出部406cは、ハイパスフィルタ55がラインLCを介して操作実施スイッチSWと電気的に接続される、操作状態検出モードとなる。
操作状態検出モードでは、変速操作部406bが変速操作(シフトアップ操作又はシフトダウン操作)を受けると、操作実施スイッチSWがオン状態となる一方、変速操作を受けていない場合には、操作実施スイッチSWはオフ状態となる。よって、変速操作部406bが変速操作を受けていると、電源伝送線300、ハイパスフィルタ55、接続切替スイッチ54、ラインLC、操作実施スイッチSW及び抵抗Rからなる電流路がクローズ状態となる。一方、変速操作を受けていない場合には当該電流路がオープン状態となる。従って、操作状態検出モードでは、制御ユニット200がパイロット信号PLSを電源伝送線300に送出した際に、上記した変速操作を受けると、当該電流路を介して電源伝送線300にはパイロット信号PLSに伴う電流が流れる。しかしながら、変速操作を受けていない場合には当該電流路がオープン状態となるので、電源伝送線300にはパイロット信号PLSに伴う電流は流れない。
よって、操作状態検出モードでは、制御ユニット200側においてパイロット信号PLS送出に伴う電流が電流検出ラインLG上に流れたか否かを判定することにより、変速操作部406bが変速操作を受けたか否かを知ることが可能となる。
図5において、スレイブ装置としての操作情報検出部407cは、操作情報検出部406cと同様な構成を有する。つまり、操作情報検出部407cは、ローパスフィルタ51、パワーオンリセット回路52、通信制御回路53、接続切替スイッチ54、ハイパスフィルタ55、操作実施スイッチSW、ラインLC、操作リンク機構LK及び抵抗Rを含む。ただし、操作情報検出部407cには、図1の操作部OPに相当する変速操作部として、後輪のスプロケットに対する変速操作を受ける変速操作部407bが接続されている。例えば、運転者は、後輪スプロケット106をシフトアップさせたい場合には、自身の指先で変速操作部407bを第1方向に向けて押圧する(シフトアップ操作)。また、運転者は、後輪スプロケット106をシフトダウンさせたい場合には、自身の指先で変速操作部407bを第2方向に向けて押圧する(シフトダウン操作)。また、操作情報検出部407cにおける通信制御回路53の送受信部533は、制御ユニット200から送信された設定信号CTを受信する。そして、送受信部533は、設定信号CTにて示される変速状態検出部407cに対応した送信タイミング、例えば図6に示す時点T4にて、センサ531で検出された変速操作部407bでの操作内容を示す操作信号OSを接続切替スイッチ54に供給する。
よって、スレイブ装置としての操作情報検出部407cは、電源伝送線300を介して供給された電源電圧VDDに応じて駆動し、先ず、変速操作部407bが受けた操作の内容(シフトアップ操作、シフトダウン操作、操作無し)を検出する。そして、操作情報検出部407cは、その操作内容を示す操作信号OSを図6に示す時点T4のタイミングで電源伝送線300を介して制御ユニット200に送信する。なお、電源電圧VDDが供給されていない期間中は、操作情報検出部407cは、操作情報検出部407cと同様な操作状態検出モードとなる。
以下に、上記した図3〜図5に示す構成による動作について、図6を参照しつつ説明する。
先ず、バッテリ100から電源電圧VDDの供給が開始されると、制御ユニット200の制御部211は、電源停止信号Gnを電源スイッチ24に供給する。かかる電源停止信号Gnに応じて電源スイッチ24がオフ状態に維持されるので、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407c各々への電源電圧VDDの供給が停止する。よって、変速状態検出部403c及び404cは動作停止状態となり、操作情報検出部406c及び407cの各々は、前述した操作状態検出モードの状態となる。
更に、制御部211は、論理レベル0の接続選択信号SSを接続切替スイッチ213に供給すると共に、開始パルスSTAをパイロット発生部210に供給する。これにより、パイロット発生部210は、図6に示すように断続的に信号レベルが高周波数で変化するパイロット信号PLSを生成し、これを電流検出ラインLG、接続切替スイッチ213、及びハイパスフィルタ22を介して電源伝送線300に送出する。
なお、操作情報検出部406c及び407cの各々は、電源電圧VDDが供給されていない間は、前述した操作状態検出モードの状態となる。この際、変速操作部406b及び407bの双方が変速操作を受けていない場合には、操作情報検出部406c及び407c各々の操作実施スイッチSWは共にオフ状態となる。よって、パイロット発生部210から送出されたパイロット信号PLSに伴う電流が電源伝送線300に流れることは無い。従って、この際、制御ユニット200の電流検出部212は、電流検出ラインLG上にパイロット信号PLSに伴う電流が流れていないことを示す電流検出信号CDを制御部211に供給する。
ここで、変速操作部406b及び407bのうちの少なくとも一方で変速操作が開始されると、操作実施スイッチSWがオン状態となる。よって、この際、パイロット信号PLSに伴う電流が、制御ユニット200内の電流検出ラインLG、接続切替スイッチ213、ハイパスフィルタ22、電源伝送線30、ハイパスフィルタ55、ラインLC及び操作実施スイッチSWを介して抵抗Rに流れ込む。これにより、制御ユニット200の電流検出部212は、電流検出ラインLG上にパイロット信号PLSに伴う電流が流れていることを示す例えば図6に示すような論理レベル1の電流検出信号CDを制御部211に供給する。
電流が流れていることを示す電流検出信号CDに応じて、制御部211は、停止パルスSTPをパイロット発生部210に供給すると共に論理レベル1の接続選択信号SSを接続切替スイッチ213に供給する。これにより、パイロット発生部210は、図6に示すようにパイロット信号PLSの生成を停止する。また、論理レベル1の接続選択信号SSに応じて、接続切替スイッチ213は、送受信部214をハイパスフィルタ22に接続する。これにより、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々と、制御ユニット200との間の通信が可能となる。
更に、電流が流れていることを示す電流検出信号CDに応じて、制御部211は、電源供給開始信号Gsを電源スイッチ24に供給する。かかる電源供給開始信号Gsに応じて電源スイッチ24がオン状態に維持され、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407c各々へ電源電圧VDDの供給が開始される。
ここで、制御ユニット200の送受信部214は、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々が操作信号OS又は検出信号DQを送信する際の送信タイミングを示す設定信号CTを、接続切替スイッチ213を介してハイパスフィルタ22に供給する。この際、設定信号CTは、例えば変速状態検出部403cの送信タイミングとして図6に示す時点T1、変速状態検出部404cの送信タイミングとして時点T2、操作情報検出部406cの送信タイミングとしてT3、操作情報検出部407cの送信タイミングとしてT4を夫々示すものである。
これにより、制御ユニット200は、上記した電源電圧VDDの供給開始後、図6に示すように設定信号CTを、電源伝送線300を介して変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々に送信する。
変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cは、制御ユニット200から供給された電源電圧VDDに応じて駆動し、夫々個別に初期化される。引き続き変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々は、制御ユニット200から送信された設定信号CTを電源伝送線300を介して受信する。そして、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々は、設定信号CTにて示される送信タイミングにて、以下のように検出信号DQ又は操作信号OSを送信する。
すなわち、先ず、変速状態検出部403cが、クランクスプロケット104での変速状態を検出し、その検出結果を示す検出信号DQを、図6に示す時点T1のタイミングで電源伝送線300を介して制御ユニット200に送信する。次に、変速状態検出部404cが、後輪スプロケット106での変速状態を検出し、その検出結果を示す検出信号DQを、図6に示す時点T2のタイミングで電源伝送線300を介して制御ユニット200に送信する。次に、操作情報検出部406cは、変速操作部406bが受けたクランクスプロケット104に対する変速操作の内容を検出し、その操作内容を示す操作信号OSを、図6に示す時点T3のタイミングで電源伝送線300を介して制御ユニット200に送信する。次に、操作情報検出部407cは、変速操作部407bが受けた後輪スプロケット106に対する変速操作の内容を検出し、その操作内容を示す操作信号OSを、図6に示す時点T4のタイミングで電源伝送線300を介して制御ユニット200に送信する。
すると、制御ユニット200は、変速状態検出部403cから供給された検出信号DQ、及び操作情報検出部406cから供給された操作信号OSに基づき、フロントディレイラ部403の機構部403aを駆動するディレイラ駆動信号を生成する。すなわち、制御ユニット200は、検出信号DQに基づく距離だけ、操作信号OSにて示されるシフト方向にチェーン105を移動させるディレイラ駆動信号を生成する。そして、制御ユニット200は、当該ディレイラ駆動信号を配線500を介してフロントディレイラ部403のモータ403bに供給する。また、制御ユニット200は、変速状態検出部404cから供給された検出信号DQ、及び操作情報検出部407cから供給された操作信号OSに基づき、リアディレイラ部404の機構部404aを駆動するディレイラ駆動信号を生成する。すなわち、制御ユニット200は、検出信号DQに基づく距離だけ、操作信号OSにて示されるシフト方向にチェーン105を移動させるディレイラ駆動信号を生成する。制御ユニット200は、当該ディレイラ駆動信号を配線500を介してリアディレイラ部404のモータ404bに供給する。
上記した制御ユニット200による一連の処理により、運転者によって為された変速操作に応じて、クランクスプロケット104又は後輪スプロケット106に対する電動変速処理が為される。
ここで、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々に電源電圧VDDの供給を開始してから、電源供給有効期間ETが経過したら、制御ユニット200の制御部211は、図6に示すように電源停止信号Gnを電源スイッチ24に供給する。かかる電源停止信号Gnに応じて電源スイッチ24がオン状態からオフ状態に遷移し、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407c各々への電源電圧VDDの供給が停止する。よって、変速状態検出部403c及び404cは動作停止状態となり、操作情報検出部406c及び407cの各々は、再び前述した操作状態検出モードの状態となる。
更に、制御部211は、論理レベル0の接続選択信号SSを接続切替スイッチ213に供給すると共に、開始パルスSTAをパイロット発生部210に供給する。これにより、パイロット発生部210は、図6に示すように断続的に信号レベルが高周波数で変化するパイロット信号PLSを再び電流検出ラインLG、接続切替スイッチ213、及びハイパスフィルタ22を介して電源伝送線300に送出する。
つまり、再び、運転者による変速操作が為されるまでの間、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cへの電源電圧VDDの供給が停止し、変速操作が為されたか否かを判定する操作状態検出モードとなるのである。
よって、図3〜図5に示す電動変速装置に適用された電源供給システムでは、運転者が変速操作を行っていないとき、つまり変速処理が為されない待機状態時には、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cへの電源供給が停止する。これにより、変速処理が為されない待機状態時の電力消費量が抑制されるので、バッテリ100の充電頻度を下げることが可能となる。
要するに、上記した電源供給システムは、操作部(406b、407b)が受けた操作の内容を示す操作信号を生成するスレイブ装置(406c、407c)に対して、マスタ装置(200)が電源伝送線(300)を介して電源電圧(VDD)を供給する。スレイブ装置は、操作部が操作を受けた場合にオン状態となって基準電位(接地電位)を電源伝送線に印加する操作実施スイッチ(SW)を含む。ここで、マスタ装置は、スレイブ装置への電源電圧の供給を停止した状態で電源伝送線にパイロット信号(PLS)を断続的に送出しつつ、この電源伝送線に電流が流れているか否かを判定し、電流が流れていると判定した場合にスレイブ装置への電源電圧の供給を開始する。すなわち、操作実施スイッチは、操作部が操作を受けるとオン状態となる一方、操作を受けていない場合にはオフ状態となる。よって、この際、マスタ装置がパイロット信号を電源伝送線に送出すると、操作部が操作を受けている間は電源伝送線にパイロット信号に伴う電流が流れ、操作部が操作を受けていない間は電源伝送線に電流は流れない。これにより、マスタ装置側で電源伝送線に電流が流れているか否かを判定することにより、スレイブ装置(406c、407c)に電源電圧を供給していなくても、操作部が操作を受けているか否かを判定することができる。そこで、マスタ装置では、パイロット信号を電源伝送線に送出した際に当該電源伝送線に電流が流れたか否かを判定することにより、操作部が操作を受けたか否かを判定し、操作を受けた場合に所定の電源供給有効期間(ET)だけ電源電圧をスレイブ装置に供給するのである。
なお、上記実施例では、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cへの電源供給を停止させてから、運転者が変速操作を行うまでの間、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cへの電源供給は為されない。
しかしながら、電源供給を停止させてから所定の待機期間が経過しても変速操作が為されなかった場合には、強制的に電源電圧VDDを変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cに供給するようにしても良い。例えば、センサを備えたスレイブ装置では、センサを用いて定常的にその状態を把握しておくために常に電源電圧の供給を受けてスレイブ装置側で間欠動作をさせる場合がある。しかしながら、このような設定、つまり、上記したように、電源供給を停止させてから所定の待機期間が経過しても変速操作が為されなかった場合には、強制的に電源電圧VDDを変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cに供給するという設定を採用することで、マスタ側で電源電圧の供給を制御しつつセンサの間欠動作を行うことが可能となり、より一層の省電力化を図ることができる。
図7は、かかる点に鑑みて為された電源供給制御フローの変形例を示す図である。尚、図7に示す電源供給制御フローでは、図2に示す電源供給制御フローと同一のステップS1〜S6が含まれており、制御ユニット200の制御部211は、前述したマスタ装置2と同様に、図7に示すステップS1〜S6を実行する。ただし、ステップS3においてパイロット信号PLSに伴う電流が流れていないと判定された場合には、制御部211は、ステップS1にて電源供給が停止させてから所定の待機期間WTが経過したか否かを判定する(ステップS30)。ステップS30において待機期間WTが経過していないと判定された場合、制御部211は、ステップS2に移行する。一方、ステップS30において待機期間WTが経過したと判定された場合、又はステップS3においてパイロット信号PLSに伴う電流が流れていると判定された場合、制御部211は、ステップS4及びS5を順次実行する。これにより、電源電圧VDDを変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cに供給開始する。
また、上記実施例では、電源電圧VDDを共通の電源伝送線300を介して変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々に同時に印加している。
しかしながら、変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cの各々に対して、夫々個別の電源伝送線を介して電源電圧VDDの供給を行うようにしても良い。この際、制御ユニット200は、操作情報検出部406c及び407cのうちで、実際に変速操作を受けた変速操作部(406b又は407b)が接続されている方の操作情報検出部と、この操作情報検出部に対応した変速状態検出部(403c又は404c)だけに電源電圧VDDの供給を行うようにしても良い。更に、この構成において、変速状態検出部403c及び404cのうちで、電源電圧VDDの供給停止期間が待機期間WTを経過した方の変速状態検出部に対して、この待機期間WTの経過直後に電源電圧VDDを強制的に供給するようにしても良い。
また、図7に示される電源供給制御では、電源供給を停止させてから所定の待機期間が経過しても変速操作が為されなかった場合には、強制的に電源電圧VDDを変速状態検出部403c、404c、操作情報検出部406c及び407cに供給するようにしているが、この際、パイロット信号の送出周期を長くするようにしても良い。
図8は、かかる動作を実施する為に制御ユニット200の制御部211が実行する電源供給制御フローの他の一例を示す図である。尚、図8に示すステップS1〜S6の動作については、図7に示すものと同一である。ただし、ステップS3においてパイロット信号PLSに伴う電流が流れていないと判定された場合、制御部211は、以下のステップS31〜S33を実行する。つまり、制御部211は、ステップS3においてパイロット信号PLSに伴う電流が流れていないと判定された場合、このパイロット信号PLSが周期変更済みであるか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31において周期変更済みでは無いと判定された場合、制御部211は、電源供給の停止が為されてから所定の待機期間WT2が経過したか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32において待機期間WT2が経過したと判定された場合、制御部211は、図9に示すようなパイロット信号PLSの送出周期TP1を、これよりも長い送出周期TP2に変更する制御指令をパイロット発生部210に供給する(ステップS33)。かかるステップS33の実行により、パイロット発生部210は、図9に示すように、その送出周期をTP1からTP2に変更したパイロット信号PLSを電源伝送線300に送出する。
ステップS33の実行後、又はステップS32において待機期間WT2が経過していないと判定された場合、或いはステップS31において周期変更済みで有ると判定された場合、制御部211は、ステップS2の実行に戻って前述した動作を繰り返し実行する。
更に、図8に示す電源供給制御フローでは、ステップS6において、電源供給有効期間ETが経過したと判定された場合、制御部211は、パイロット信号PLSが周期変更済みであるか否かを判定する(ステップS61)。ステップS61においてパイロット信号PLSの周期が変更されていると判定された場合、制御部211は、パイロット信号PLSの送出周期TP2を、元の周期、つまり送出周期TP1に戻す為の制御指令をパイロット発生部210に供給する(ステップS62)。かかるステップS62の実行により、パイロット発生部210は、元の送出周期TP1にてパイロット信号PLSを断続的に電源伝送線300に送出する。
ステップS62の実行後、又はステップS61においてパイロット信号PLSの周期が変更されていないと判定された場合、制御部211は、ステップS1の実行に戻って前述した動作を繰り返し実行する。
以下に、図8に示す電源供給制御によって為される動作について、図9を参照しつつ説明する。
先ず、制御ユニット200は、図9に示すように、送出周期TP1にて断続的にパイロット信号PLSを送出する(S2)ことにより、変速操作部406b又は407bによる操作が為されたか否かの判定を行う(S3)。この際、制御ユニット200は、電源電圧VDDの送出を停止してから待機期間WT2内に、変速操作部406b又は407bによる操作が為されると、電源電圧VDDの送出を開始する。しかしながら、待機期間WT2を経過するまでの間に、変速操作部406b又は407bによる操作が為されないと、制御ユニット200は、図9に示すようにその送出周期をTP1よりも長いTP2に変更したパイロット信号PLSを送出する(S33、S2)。この間、変速操作部406b又は407bによる操作が為されると、制御ユニット200は、図9に示すように電源電圧VDDの送出を開始し、引き続きパイロット信号PLSの周期を送出周期TP2からTP1に戻す(S62)。
このように図8及び図9に示す電源供給制御では、電源電圧VDDの送出を停止してから待機期間WT2内に、変速操作部406b又は407bによる操作が為されていないと判定された場合には、パイロット信号PLSの送出周期を長くする。これにより、更なる省電力化を図るのである。
尚、図8及び図9に示す電源供給制御では、変速操作部(406b、407b)による操作の実施間隔に基づいてパイロット信号PLSの周期を変更しているが、変速状態検出部(403c、404c)、操作情報検出部(406c、407c)から送出された検出信号DQ又は操作信号OSに基づいてパイロット信号PLSの周期を変更しても良い。
例えば、図10に示すように、検出信号DQ又は操作信号OSの送出周期QTが所定の基準周期よりも小であるか否かを判定し、小であると判定された場合には、制御ユニット200は、送出周期TP1を有するパイロット信号PLSを送出する。一方、検出信号DQ又は操作信号OSの送出周期QTが所定の基準周期よりも大であると判定された場合には、それ以降、図10に示すように、パイロット信号PLSの送出周期をTP1から、これよりも長い送出周期TP2に変更するのである。
また、図4及び図5に示すシステムでは、マスタ装置としての制御ユニット200がモータ403b及び404bに対して直接、電源電圧の供給及び駆動制御を行っているが、これをスレイブ装置側で行うようにしても良い。このような構成とすることでモータへの電源電圧の供給を制御して省電力化を図るとともに、適切な電圧供給により電力消費の効率化を図ることが可能となる。
例えば、図11に示すように、モータ403b及び404bに対して直接、電源電圧の供給及び駆動制御を行うスレイブ装置としてのモータ駆動部405cを、上記した変速状態検出部403c404c、操作情報検出部406c及び407cと共に電源伝送線300に接続するのである。この際、電源伝送線300に接続される制御ユニット200としては、図12に示すように、モータ403b及び404bとの接続が為されていないものを採用する。
図11に示すモータ駆動部405cは、変速状態検出部403cと同様に、ローパスフィルタ41、パワーオンリセット回路42、及びハイパスフィルタ45を有する。ただし、モータ駆動部405cでは、変速状態検出部403cにおける通信制御回路43に代えて通信制御回路46を採用し、センサ44に代えて電圧調整部47を採用している。
この際、通信制御回路46は、制御ユニット200から電源伝送線300を介して供給されたディレイラ駆動データVQを受信し、これを電圧調整部47に供給する。電圧調整部47は、ディレイラ駆動データVQをアナログのディレイラ駆動信号に変換しこれを配線500を介してモータ403b及び404bに供給する。尚、モータ駆動部405cは、ローパスフィルタ41を介して取得した電源電圧VDDを配線500を介してモータ403b及び404bに供給する。
1、100 バッテリ
2 マスタ装置
3、300 電源伝送線
4(1)〜4(n) スレイブ装置
24 電源スイッチ
54 接続切替スイッチ
200 制御ユニット
210 パイロット発生部
211 制御部
212 電流検出部
403c、404c 変速状態検出部
406b、407b 変速操作部
406c、407c 操作情報検出部
OP 操作部
SW 操作実施スイッチ

Claims (16)

  1. 電源電圧を生成するバッテリと、
    使用者からの操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部が受けた前記操作の内容を示す操作信号を生成するスレイブ装置と、
    前記バッテリに接続されており前記電源電圧を電源伝送線を介して前記スレイブ装置に供給し得るように構成されたマスタ装置と、を有し、
    前記スレイブ装置は、前記操作部が前記操作を受けた場合にオン状態となって基準電位を抵抗を介して前記電源伝送線に印加する操作実施スイッチを含み、
    前記マスタ装置は、前記スレイブ装置への前記電源電圧の供給を停止した状態で前記電源伝送線にパイロット信号を断続的に送出しつつ前記電源伝送線に電流が流れているか否かを判定し、電流が流れていると判定した場合に前記スレイブ装置への前記電源電圧の供給を開始することを特徴とする電源供給システム。
  2. 前記マスタ装置は、前記スレイブ装置に前記電源電圧の供給を開始してから所定の電源供給有効期間が経過したときに前記スレイブ装置への前記電源電圧の供給を停止することを特徴とする請求項1記載の電源供給システム。
  3. 前記マスタ装置は、前記電源電圧の供給を停止してから所定の待機期間が経過するまでの間に亘り前記電流が流れていないと判定された場合には前記スレイブ装置への前記電源電圧の供給を開始することを特徴とする請求項1又は2記載の電源供給システム。
  4. 前記操作実施スイッチは、前記操作部が受けた操作に伴う力によってオン状態となる機械式スイッチであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の電源供給システム。
  5. 前記スレイブ装置は、前記電源電圧の供給に応答して前記操作部が受けた操作の内容を示す前記操作信号の生成を行い、前記操作信号を前記電源伝送線を介して前記マスタ装置に送出する通信処理部を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の電源供給システム。
  6. 前記スレイブ装置は、前記電源電圧の供給が開始された時点で前記通信処理部を初期化するパワーオンリセット回路を含むことを特徴とする請求項5記載の電源供給システム。
  7. 前記マスタ装置は、前記電源電圧の供給を停止してから所定の待機期間が経過するまでの間に亘り前記電流が流れていないと判定された場合には前記パイロット信号の送出周期を長くすることを特徴とする請求項1又は2記載の電源供給システム。
  8. 前記マスタ装置は、前記スレイブ装置による前記操作信号の送出周期が所定の基準周期よりも長い場合には前記パイロット信号の送出周期を長くすることを特徴とする請求項5記載の電源供給システム。
  9. 電源電圧を生成するバッテリと、
    使用者からの操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部が受けた前記操作の内容を示す操作信号を生成する第1スレイブ装置と、
    センサによって検出された検出内容を示す検出信号を生成する第2スレイブ装置と、
    前記バッテリに接続されており前記電源電圧を電源伝送線を介して前記第1及び第2スレイブ装置に供給するマスタ装置と、を有し、
    前記第1スレイブ装置は、前記操作部が前記操作を受けた場合にオン状態となって基準電位を抵抗を介して前記電源伝送線に印加する操作実施スイッチを含み、
    前記マスタ装置は、前記第1及び第2スレイブ装置への前記電源電圧の供給を停止した状態で前記電源伝送線にパイロット信号を断続的に送出しつつ前記電源伝送線に電流が流れているか否かを判定し、電流が流れていると判定した場合に前記第1及び第2スレイブ装置への前記電源電圧の供給を開始することを特徴とする電源供給システム。
  10. 前記マスタ装置は、前記第1及び第2スレイブ装置に前記電源電圧の供給を開始してから所定の電源供給有効期間が経過したときに前記第1及び第2スレイブ装置への前記電源電圧の供給を停止することを特徴とする請求項9記載の電源供給システム。
  11. 前記マスタ装置は、前記電源電圧の供給を停止してから所定の待機期間が経過するまでの間に亘り、前記電流が流れていないと判定された場合には前記第2スレイブ装置に対して前記電源電圧の供給を開始することを特徴とする請求項9又は10に記載の電源供給システム。
  12. 前記操作実施スイッチは、前記操作部が受けた操作に伴う力によってオン状態となる機械式スイッチであることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1に記載の電源供給システム。
  13. 前記マスタ装置は、前記第1及び第2スレイブ装置への前記電源電圧の供給を開始した直後に、前記第1及び第2スレイブ装置の各々に対応しており且つ互いに異なる第1及び第2の送信タイミングを示す設定信号を前記電源伝送線を介して前記第1及び第2スレイブ装置に送信し、
    前記第1スレイブ装置は、前記電源電圧の供給に応答して、前記操作部が受けた操作の内容を示す前記操作信号の生成を行い、前記操作信号を前記設定信号にて示される前記第1の送信タイミングで前記電源伝送線を介して前記マスタ装置に送出し、
    前記第2スレイブ装置は、前記電源電圧の供給に応答して、前記センサによって検出された検出内容を示す前記検出信号の生成を行い、前記検出信号を前記設定信号にて示される前記第2の送信タイミングで前記電源伝送線を介して前記マスタ装置に送出することを特徴とする請求項9〜12記載の電源供給システム。
  14. 前記マスタ装置は、前記電源電圧の供給を停止してから所定の待機期間が経過するまでの間に亘り前記電流が流れていないと判定された場合には前記パイロット信号の送出周期を長くすることを特徴とする請求項9又は10記載の電源供給システム。
  15. 前記マスタ装置は、前記第1スレイブ装置による前記操作信号の送出周期又は前記第2スレイブ装置による前記検出信号の送出周期が所定の基準周期よりも長い場合には前記パイロット信号の送出周期を長くすることを特徴とする請求項13記載の電源供給システム。
  16. 前記電源伝送線に接続されており、前記マスタ装置によって前記電源伝送線に送出された前記電源電圧を取り込んでこれを前記電源伝送線とは異なる配線を介して負荷に供給する第3スレイブ装置を更に含むことを特徴とする請求項9記載の電源供給システム。
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