JP6430405B2 - 舌背弾性牽引装置、はさみ鉗子、取付け鉗子、スレッドガイド、及び移植方法 - Google Patents

舌背弾性牽引装置、はさみ鉗子、取付け鉗子、スレッドガイド、及び移植方法 Download PDF

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Description

本発明は、舌背弾性牽引装置、はさみ鉗子、取付け鉗子、スレッドガイド、及び移植方法に関し、特に、閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea/Hypopnea Syndrome;以下、単にOSAHSと称する)を治療するための舌背弾性牽引装置、この舌背弾性牽引装置と組み合わせて使用される工具としてのはさみ鉗子、取付け鉗子、スレッドガイド、及び移植方法に関する。
閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群(OSAHS)は、睡眠時に上気道の軟部組織が陥没、閉塞することにより引き起こされる、臨床での特徴がいびきや呼吸の暫定的停止、低呼吸である睡眠呼吸障害性の疾病である。
OSAHSの病原論としては、一般的に、多数の要因の共同作用の結果として形成されたものであると考えられている。上気道の解剖構造が狭い以外、睡眠時に上気道の開存を維持するための拡張筋が弛緩し、軟部組織の陥没による閉塞が発生することが主な要因となる。閉塞部位が口蓋帆咽頭および舌咽平面にあることが多い。
研究によると、OSAHS患者の20%〜25%が単純な口蓋帆咽頭平面の陥没によるもので、OSAHS患者の15%〜20%が単純な舌咽平面の陥没によるもので、OSAHS患者の50%〜70%が同時に口蓋帆咽頭と舌咽平面の陥没によるもの、即ち混合型OSAHS患者である。
舌下垂陥没によるOSAHSを治療するために、本発明者は、中国特許出願CN102198010Aに移植式舌根牽引装置を開示しており、当該発明は、臨床で良好な治療効果を得て、特に、舌根陥没による中等度又は重度のOSAHS患者の手術治療に適する。
なお、従来技術には、いびき症とOSAHSを治療するために用いられる種々の口腔矯正器具が更にある。従来技術における口腔矯正器具は、主に口腔内に1つの装置をセットすることで、下顎を前へ移動させ、又は舌体を前へ引き、咽頭腔を拡大し、睡眠時の気道の閉塞を解消するものである。この方法では、種々のタイプがあり、一定の効果があるが、適応が難しい患者が多数である。口腔矯正器具には、ある程度の刺激性及び異物感があって眠れず、長期間使用すると、顎関節の損傷を引き起す可能性がある。
本発明は、従来技術における口腔矯正器具に存在する種々の欠陥を克服し、創傷がより小さく、より快適で、使用がより便利になるという利点を有する、舌下垂陥没による軽度又は中等度のOSAHS患者を治療するための舌背牽引装置を提供することを目的とする。
舌背弾性牽引装置は、
舌下垂を防止できる舌粘膜下トンネル式牽引接続機構100又は舌背のところに設けられた接続体101である舌背接続機構1と、
医療用弾性材料により製造されたもので、外力の作用の下で伸び、復元力を生じ、外力が解除された後、また元の形状に復元可能な弾性帯状体、又は弾性糸状体、又はバネ状体、又は弾性帯状体含有弾性機構、又は弾性糸状体含有弾性機構、又はバネ状体含有弾性機構である弾性牽引体2と、
歯側固定器3を支持できる支持架31と、弾性牽引体2を接続可能な弾性牽引体歯側接続機構32と、歯側固定器3を歯、又は歯槽骨、又は上顎、又は下顎、又は上下顎に固定できる歯側固定機構33とを含み、前記弾性牽引体歯側接続機構32と歯側固定機構33が前記支持架31に設置された歯側固定器3と、
を備え、
力を受ける支点としての前記歯側固定器3は、歯側固定機構33により歯又は歯槽骨に固定され、あるいは、上顎唇外、又は下顎唇外、又は上下顎唇外に取り外し可能に固定され、前記弾性牽引体2は、一方の端が前記歯側固定器3の弾性牽引体歯側接続機構32に接続され、他方の端が前記舌背接続機構1に接続される。
本発明の基本原理は、舌の有郭乳頭前方の舌背領域に前記舌背接続機構1を設けた後、歯、又は歯槽骨、又は上下顎唇外に固定された歯側固定器3を支点とし、弾性牽引体2により舌背領域を弾性牽引することである。前記舌背接続機構1が舌背粘膜層下に設けられ、口腔に沿う横方向に一定の幅を有するので、前記弾性牽引体2により舌背領域を牽引する時に、舌根部にグルーブ効果を形成し、相対的に小さい牽引力で下垂した舌根部を有効的に引っ張ることができ、舌咽頭部の気道を拡大し、さらにOSAHSを治療するという目的を達する。特に注意すべきことに、牽引される部位が舌根に近い有郭乳頭前方の舌背領域であり、舌体の厚さ方向に沿って貫いておらず、舌背粘膜下の深さが1 cmより小さいところにおいて口腔に沿う横方向の幅が1.5 cmより大きい舌背範囲内のみに、一定の横の面積を有する弾性牽引を行うので、舌根部を有効的に引っ張ると同時に、舌の先と舌体の運動を過度に規制し、影響しない。本発明の舌背弾性牽引装置により舌に対する牽引を行う時に、舌根部に対する適度の牽引力を保持し、舌根の下垂を防止すると同時に、舌の先と舌体の運動に過度に影響せず、患者が口を閉じて呼吸することができ、従来技術におけるOSAHS矯正器具を装着した後に口腔が閉じられなく、よだれを流しやすいという欠点を克服し、はっきりした言語機能と適度の嚥下機能を保持し、患者の快適度を向上させた。
さらに、前記舌背接続機構1は、舌の有郭乳頭前方であって、口腔に沿う縦方向の長さLが0 cm〜5 cm、横方向の幅Wが0.2 cm〜6 cm、深さHが0 cm〜1.0 cmである舌背領域に設けられた。上述した舌背領域には舌背接続機構1が設けられ、固定されており、弾性牽引体2で上述した舌背領域に設けられた舌背接続機構1を弾性牽引する時に、小さい弾性牽引力で、舌根下垂陥没による舌咽頭部の気道の閉塞を有効的に改善し、舌根を前へ引っ張るという好適な効果を得ることができる。舌根が有効的に引っ張られ、舌咽頭部の気道が有効的に拡大した場合に、使用する牽引力が小さいほど、舌の運動に対する干渉が小さく、舌が牽引された後の快適度が高い。前記舌背牽引領域を超えて舌根部に寄ると、異物感が強く、不快感が激増し、患者が適応し、耐えにくい。舌の先端部へ寄ると、牽引を行う時に、所要の牽引力が大きくなり、かつ舌の先端部が良好な伸縮性を有するため、舌の先端部に対する牽引が舌根部を前へ有効的に引っ張りにくく、舌咽頭部の気道が拡大しにくく、舌下垂陥没による舌咽頭部の気道の閉塞を改善しにくいとともに、舌の先端部の運動が妨げられ、発音と嚥下に影響してしまう。したがって、本発明に記載されている舌背領域は、舌背接続機構1を移植する最適な領域であり、最適な舌咽頭部の気道拡大効果を得ることができ、かつ舌の運動を過度に影響することがなく、良好な発音と嚥下機能を保持できる(図33参照)。
前記弾性牽引体2が歯側固定器3と舌背接続機構1との間に形成した弾性牽引力は15 g〜300 gである。上述した弾性牽引力の範囲は、最適化した後の弾性牽引力の範囲であり、患者の個体差と舌の重さにより、医者の指導の下で選用することで、有効的に下垂した舌を前へ引っ張り、舌下垂陥没に起因して舌咽頭部の気道が狭まり、閉塞することを改善できるし、舌の運動を過度に影響せず、好適な治療効果を得ることもでき、また、良好な舌運動機能を保持し、はっきりとしゃべったり、順調に嚥下したり、快適に睡眠したりすることができる。
さらに、舌背接続機構1の舌粘膜下トンネル式牽引接続機構100は、取り出された後に舌粘膜下トンネルを形成できる移植体100-2が取り外された後に残った舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1であり、又は薄壁管状移植物100-4を移植した後に舌粘膜下に形成された薄壁管状移植物含有舌粘膜下トンネル100-3である。ここには、本発明の舌背弾性牽引装置の舌背接続機構1の一つの構造、即ちトンネル式牽引接続機構100が開示されている。
前記取り出された後に舌背のところに舌粘膜下トンネルを形成できる移植体100-2には、医療用高分子材料管、又は医療用高分子材料バネ管、又は医療用高分子材料糸、又は医療用高分子材料テープ、又は医療用金属材料管、又は医療用金属バネ管、又は医療用金属材料糸、又は医療用金属材料テープが用いられる。
前記薄壁管状移植物100-4には、医療用高分子材料薄壁管、又は医療用高分子バネ管、又は医療用金属薄壁管、又は医療用金属バネ管が用いられる。
さらに、前記トンネル式牽引接続機構100は、両端に滑り防止位置決めバンプ100-4-1が設けられた薄壁管状移植物100-4であり、前記滑り防止位置決めバンプ100-4-1には、舌粘膜表面とマッチする平滑面100-4-2が含まれる。前記トンネル式舌背接続機構100の薄壁管状移植物100-4の両端のいずれにも滑り防止位置決めバンプ100-4-1が設けられたので、前記薄壁管状移植物100-4が舌粘膜下に移植された場合に、前記位置決めバンプ100-4-1は、外力の作用の下で前記薄壁管状移植物100-4が舌粘膜下から滑り落ちることを防止できる。同時に、前記位置決めバンプ100-4-1と舌粘膜とが面接触であるので、前記位置決めバンプ100-4-1の舌粘膜表面に対する刺激を低減させ、ユーザーの快適度を増加させることができる。
前記位置決めバンプ100-4-1の両端の2つの平滑面100-4-2の間の夾角βは90°〜180°である。最適化した後、前記夾角βは100°〜150°であることが好ましい。舌体の生物学的な形状は一定の角度を有するアーチ構造であるので、前記位置決めバンプ100-4-1の両端の2つの平滑面100-4-2の間に一つの夾角βを形成した後、前記薄壁管状移植物100-4が舌粘膜下に移植された後、前記位置決めバンプ100-4-1は、舌体表面粘膜により良く貼り合わせて、患者の使用過程中での快適度を増加させることができる。
前記トンネル式牽引接続機構100は、医療用シリカゲル、又は医療用ゴム、又は医療用エマルジョン、又は医療用ポリウレタンから選ばれる医療用軟性材料により製造される。前記トンネル式舌背接続機構100が医療用軟性材料、特に医療用シリカゲル又は医療用ポリウレタンにより製造される場合に、前記トンネル式舌背接続機構100が舌粘膜下に移植された後に、舌の運動により前記トンネル式舌背接続機構100の形状を適度に変え又は自動的に調整することで、舌粘膜下トンネルに良好に適応できる。柔らかい材質も前記位置決めバンプ100-4-1を、舌粘膜組織と接触する時により良い柔軟性を持たせ、舌粘膜組織に対する刺激を低減させ、患者の快適度を増加させ、患者の従順性を向上させた。
さらに、前記舌背接続機構1の接続体101は、すべてが舌粘膜下に移植可能な全移植式接続体102であり、又は一部が舌粘膜下に移植され、残りの部分が舌粘膜外に露出した半移植式接続体103であり、又は舌背粘膜上に固定できる粘膜表面固定式接続体104である。ここには、舌背のところに設けられた舌背接続機構1の接続体101と舌との間の三つの異なる接続方式としての全移植式、半移植式、表面接着式が開示されている。
前記全移植式接続体102は磁性を有する扁平状体102-1である。前記全移植式接続体102の磁性を有する扁平状体102-1は、マトリクス1021-2と、マトリクス1021-2に分布している磁気ユニット1021-1とを備える。前記磁気ユニット1021-1とマトリクス1021-2との接続方式がいろいろあり、前記磁気ユニット1021-1は、完全にマトリクス1021-2に被覆されてもよく、柔らかいマトリクス1021-2に嵌め込まれてもよく、マトリクス1021-2によりグリッド方式で接続されてもよい。
前記全移植式接続体102の磁性を有する扁平状体102-1は、前記弾性牽引体2と磁気的に接続される。前記全移植式接続体102、又は半移植式接続体103の移植部分には、移植物の変位を防止できるスルーホール106又はバンプ105が設けられた。
前記半移植式接続体103は、舌背粘膜下に長期間にわたって移植可能な支持体11と、弾性牽引体2と接続可能で舌背粘膜外に露出した弾性牽引体舌背接続機構12とを備え、前記弾性牽引体舌背接続機構12は、支持体11上に設置された。
前記半移植式接続体103の弾性牽引体舌背接続機構12は、前記弾性牽引体2を取り外し可能に接続するために用いられる接続凹み溝12-1、又は接続バンプ12-2、又は接続フック12-3、又は接続リング12-6である。
前記半移植式接続体103の支持体11は、弧状支持体、又はU型支持体、又は円環支持体、又は楕円環状支持体であってもよい。
さらに、前記舌背弾性接続機構1が半移植式接続体103である場合に、前記半移植式接続体103の弾性牽引体舌背接続機構12と支持体11とは、取り外し不可能な一体構造である。異なる材料特性により、前記舌背接続機構1は、通常、数値制御加工、又は精密鋳造、又は射出成形等のプロセスにより製造される。
前記舌背弾性接続機構1が半移植式接続体103である場合に、前記半移植式接続体103の弾性牽引体舌背接続機構12と支持体11とは、取り外し可能な組合せ構造である。このような弾性牽引体舌背接続機構12と支持体11とは、取り外し可能な組合せ構造であり、支持体11が舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を通り抜け、着脱しやすい。
前記半移植式接続体103の弾性牽引体舌背接続機構12は、ねじ接続、又は凹凸係合接続、又は締まり嵌め接続、又は接着等の方式により支持体11に取り付けられる。もちろん、その他の形式の取り外し可能な構造を採用してもよい。
さらに、前記舌背接続機構1が半移植式接続体103である場合に、前記弾性牽引体舌背接続機構12は、弾性牽引体2を固定できる接続バンプ12-2と弾性牽引体2を固定できる接続凹み溝12-1とを含み、前記接続凹み溝12-1のうち少なくとも1つが前記接続バンプ12-2に分布している。
前記接続凹み溝12-1は、前記接続バンプ12-2の軸方向に垂直な横向き接続凹み溝12-1-1と、前記横向き接続凹み溝12-1-1と空間的に交差する縦向き接続凹み溝12-1-2とを含む。通常、前記縦向き接続凹み溝12-1-2と前記横向き接続凹み溝12-1-1とがなす角度は10°〜90°である。
前記横向き接続凹み溝12-1-1及び前記縦向き接続凹み溝12-1-2は、前記舌背弾性牽引装置の弾性牽引体2の舌側接続機構21を空間位置決め、固定することができる。通常、前記弾性牽引体2は帯状構造を採用し、前記帯状構造の弾性牽引体2の舌側接続機構21が舌側接続孔21-1である場合に、前記舌側接続孔21-1は、前記接続バンプ12-2を通り抜けた後に前記接続バンプ12-2下の前記横向き接続凹み溝12-1-1内に固定されるとともに、前記帯状構造の弾性牽引体2を歯側へ締め付ける場合に、前記舌側接続孔21-1のエッジが前記接続バンプ12-2における縦向き接続凹み溝12-1-2内に自動的に引っ掛かり、横向き接続凹み溝12-1-1と縦向き接続凹み溝12-1-2の空間的に交差する組み合せ固定がなされる。
前記縦向き接続凹み溝12-1-2は、前記横向き接続凹み溝12-1-1に垂直で、前記接続バンプ12-2に均一に分布している。
前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2には、4つの縦向き接続凹み溝12-1-2が均一に分布している。このような4つの縦向き接続凹み溝12-1-2が接続バンプ12-2に均一に分布している構造は、前記横向き接続凹み溝12-1-1と互いに合わせて、弾性牽引体2に対する空間で交差する固定役割を果たすことができ、舌が運動する時に抜け落ちる現象を生じない。
前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2は、表面が平滑な半球状又はテーパ状である。ここでいう表面が平滑な接続バンプ12-2は、種々の形状に設計でき、半球状又はテーパ状であることが好ましく、その表面には、鋭いエッジ又はとげがない。
前記舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12と支持体11との間には、前記弾性牽引体舌背接続機構12のエッジの舌表面粘膜に対する刺激を低減できる円錐状移行機構12-4が設けられており、前記円錐状移行機構12-4は、前記弾性牽引体舌背接続機構12に近いところの直径d12が前記支持体11に近いところの直径d11より大きく、前記円錐状移行機構12-4と前記接続バンプ12-2との間には、弾性牽引体2を固定できる横向き接続凹み溝12-1-1が設けられた。本発明の舌背接続機構に前記円錐状移行機構12-4を設けることは、前記舌背接続機構1と舌表面粘膜の面接触を実現し、前記弾性牽引体舌背接続機構12のエッジの舌表面粘膜に対する刺激を低減させ、快適度を向上させることができる。
前記粘膜表面固定式接続体104は、舌背粘膜表面に接着又は吸着可能な支持ホルダー104-1と、弾性牽引体2と接続した接続機構104-2とを備え、前記接続機構104-2は、接続凹み溝1042-1、又は接続バンプ1042-2、又は接続フック1042-3であり、前記接続機構104-2は、前記支持ホルダー104-1に設けられた。
前記弾性牽引体2は、舌背接続機構1と接続可能な舌側接続機構21を備える。前記弾性牽引体2は、歯側固定器3と接続可能な歯側接続機構22を備える。さらに、前記弾性牽引体2における舌側接続機構21と舌背接続機構1とは、取り外し可能に接続されており、前記舌側接続機構21は、舌側接続孔21-1、又は舌側接続バンプ21-2、又は舌側接続フック21-3、又は舌側接続線21-4等の構造である。ここには、前記弾性牽引体2と舌背接続機構1との間の幾つかの具体的な接続方式が開示されている。
前記弾性牽引体2における歯側接続機構22と歯側固定器3とは、取り外し可能に接続されており、前記歯側接続機構22は、歯側接続孔22-1、又は歯側接続バンプ22-2、又は歯側接続フック22-3、又は歯側接続線22-4等の構造である。ここには、前記弾性牽引体2と歯側固定器3との間の幾つかの具体的な接続方式が開示されている。
さらに、前記弾性牽引体2は、医療用シリカゲル薄膜、又は医療用エマルジョン薄膜、又は医療用ポリウレタン薄膜、又は医療用ゴム薄膜、又は弾性医療用材料織編物により製造された、厚さが0.01 mm〜3 mmである医療用弾性薄膜又は弾性帯状物である。ここには、最適化した後の前記弾性牽引体2の薄膜の厚さが開示されており、上述した厚さの範囲内に所要の弾性牽引力、即ち300 gより小さい牽引力を得ることができる。
前記弾性牽引体2は、医療用シリカゲル、又は医療用エマルジョン、又は医療用ポリウレタン、又は医療用ゴム、又は弾性医療用材料織編物により製造された、直径が0.05 mm〜5 mmである医療用弾性線状物である。ここには、最適化した後の前記弾性牽引体2の直径が開示されており、上述した直径範囲内に所要の弾性牽引力、即ち300 gより小さい牽引力を得ることができる。
さらに、前記弾性牽引体2は、舌側接続機構21と、弾性変形機構20と、歯側接続機構22とを備え、前記舌側接続機構21と歯側接続機構22は、前記弾性牽引体2の両端にそれぞれ設けられ、前記舌側接続機構21には、1つの舌側接続孔21-1が設けられ、前記歯側接続機構22には、少なくとも1つの歯側接続孔22-1が設けられ、前記弾性変形機構20は、前記舌側接続機構21と歯側接続機構22との間に設けられた。前記歯側接続機構22に多数の歯側接続孔22-1が設けられたので、前記歯側接続機構22における異なる箇所の歯側接続孔22-1を用いることで、前記弾性変形機構20の弾性牽引力の大きさを便利に調節できる。
同等な力を受ける条件の下で、前記弾性牽引体2の弾性変形機構20が弾性変形した弾性変形量は、前記歯側接続機構22又は舌側接続機構21が発生した弾性変形量より大きく、前記弾性変形機構20が弾性変形した場合に、前記舌側接続機構21又は前記歯側接続機構22はほとんど弾性変形しない。通常、同等な力を受ける条件の下で、前記弾性変形機構20が弾性変形した時の弾性変形量は、前記舌側接続機構21又は前記歯側接続機構22が発生した弾性変形量の3倍以上であることが好ましい。
同一の性能の弾性材料により前記弾性牽引体2を製造する場合に、前記弾性変形機構20の横断面の面積は、前記歯側接続機構22の横断面の面積だけでなく、舌側接続機構21の横断面の面積よりも小さい。通常、前記弾性変形機構20の横断面の面積は、前記歯側接続機構22又は舌側接続機構21の横断面の面積の30%又はより小さいに過ぎない。
前記弾性牽引体2の舌側接続機構21に設けられた舌側接続孔21-1の周りには、引張抵抗を増加できるフランジ21-1-1が設けられた。前記舌側接続孔21-1の周りのフランジ21-1-1は、前記舌背接続機構1における弾性牽引体を接続する弾性牽引体舌背接続機構12を有効的に取り囲んで、前記三段式の弾性牽引体2が前記弾性牽引体舌背接続機構12から意外に抜け落ちることを防止できる。
前記弾性牽引体2の歯側接続機構22に設けられた歯側接続孔22-1の周りには、引張抵抗を増加できるフランジ22-1-1が設けられた。前記歯側接続孔22-1の周りのフランジ22-1-1は、歯側固定器3を有効的に取り囲んで、前記三段式の弾性牽引体2が歯側固定器3から意外に抜け落ちることを防止できる。
前記舌背接続機構1と弾性牽引体2とは、一体製造技術により一つの全体を形成し、一体型弾性牽引機構212を構成でき、前記一体型弾性牽引機構212には、舌背接続機構1と弾性牽引体2とが備えられる。
前記一体型弾性牽引機構212は、歯側接続機構22と、弾性変形機構20と、舌側接続機構21とを備え、前記歯側接続機構22が前記一体型弾性牽引機構212の両端に位置し、前記歯側接続機構22には、少なくとも1つの歯側接続孔22-1が設けられ、前記舌背接続機構1が前記一体型弾性牽引機構212の中部に位置し、前記弾性変形機構20が前記舌背接続機構1と歯側接続機構22との間に設けられ、前記弾性変形機構20が前記舌側接続機構21により前記舌背接続機構1と接続した。
同等な力を受ける条件の下で、前記一体型弾性牽引機構212の弾性変形機構20が弾性変形した時の弾性変形量は、前記舌背接続機構1が発生した弾性変形量より大きい。前記弾性変形機構20が弾性変形した場合に、前記舌背接続機構1はほとんど弾性変形しない。通常、同等な力を受ける条件の下で、前記弾性変形機構20が弾性変形した弾性変形量は、前記舌背接続機構1が発生した弾性変形量の3倍以上であることが好ましい。換言すれば、前記舌背接続機構1の弾性変形抵抗は、少なくとも前記弾性変形機構20の3倍以上である。
同等な力を受ける条件の下で、前記一体型弾性牽引機構212の弾性変形機構20が弾性変形した時の弾性変形量は、前記歯側接続機構22の弾性変形量より大きい。前記弾性変形機構20が弾性変形した場合に、前記歯側接続機構22はほとんど弾性変形しない。通常、同等な力を受ける条件の下で、前記弾性変形機構20が弾性変形した弾性変形量は、前記歯側接続機構22が発生した弾性変形量の3倍以上であることが好ましい。換言すれば、前記歯側接続機構22の弾性変形抵抗は少なくとも前記弾性変形機構20の3倍以上である。
前記一体型弾性牽引機構212は、長尺状の弾性体であり、前記歯側接続機構22、弾性変形機構20、舌側接続機構21及び舌背接続機構1は、
歯側接続機構22、弾性変形機構20、舌側接続機構21、舌背接続機構1、舌側接続機構21、弾性変形機構20、歯側接続機構22の順で配列されている。
前記一体型弾性牽引機構212の歯側接続機構22に設けられた歯側接続孔22-1の周りには、引張抵抗を増加できるフランジ22-1-1が設けられた。前記フランジ22-1-1は、歯側固定器3を有効的に取り囲んで、前記一体型弾性牽引機構212が歯側固定器3から意外に抜け落ちることを防止できる。
同一の性能の弾性材料により前記一体型弾性牽引機構212を製造する場合に、前記弾性変形機構20の横断面の面積は、前記歯側接続機構22の横断面の面積だけでなく、舌背接続機構1の横断面の面積よりも小さい。通常、前記弾性変形機構20の横断面の面積は、前記歯側接続機構22又は舌背接続機構1の横断面の面積の30%又はより小さいに過ぎない。前記一体型弾性牽引機構212は、弾性材料により一体的に製造され、横断面積の変化により、前記弾性変形機構20の変形抵抗が前記歯側接続機構22又は舌背接続機構1の変形抵抗より小さいことを実現できる。前記一体型弾性牽引機構212に300 g以下の引張力をかける作業状態下で、前記弾性変形機構20は弾性変形したが、前記歯側接続機構22又は舌背接続機構1はほとんど弾性変形しない。なお、前記舌背接続機構1と前記弾性変形機構20との間の移行領域は、前記舌側接続機構21を構成している。
前記一体型弾性牽引機構212は、前記舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を通り抜けられ、前記舌背接続機構1は、前記舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1とマッチする弧状領域を有する。
前記一体型弾性牽引機構212は、舌背の舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を通り抜けられ、前記舌背接続機構1は、舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1に対する支持・固定役割を有効的に果たすことができ、2つの歯側接続機構22は、前記一体型弾性牽引体2の両端に位置し、それを歯側固定器3に固定しやすく、歯側接続機構22と舌背接続機構1との間に設けられた弾性変形機構20は、舌に適当な弾性牽引力をかけて、陥没した舌根を前へ引き上げ、舌根陥没によるOSAHSを回避することができるし、舌の運動を妨げず、いびき症又はOSAHSを治療すると同時に、良好な言語能力を保ち、患者の快適度を向上させた。
前記弾性牽引体2における歯側接続機構22は、磁気的接続方式により歯側固定器3に接続された。例えば、前記弾性牽引体2における歯側接続機構22は、医療用シリカゲルで被覆されたNdFeB磁性材料により製造されるが、前記歯側固定器3は、強磁性を有する医療用ステンレス材料により製造されると、磁性材料を含む前記弾性牽引体2における歯側接続機構22は、前記歯側固定器3に磁気的に吸着できる。もちろん、その他の具体的な構造の磁気的接続機構を設計することで本発明の技術方案を実現してもよい。
前記弾性牽引体2における舌側接続機構21は、磁気的接続方式により舌背接続機構1に接続された。例えば、前記弾性牽引体2における舌側接続機構21は、医療用シリカゲルで被覆されたNdFeB磁性材料により製造されるが、前記舌背接続機構1は強磁性を有する医療用ステンレス材料により製造され、前記舌背接続機構1を舌背領域に移植すれば、磁性材料を含む前記弾性牽引体2における舌側接続機構21は、前記舌背接続機構1に磁気的に吸着できる。もちろん、その他の具体的な構造の磁気的接続機構を設計することで本発明の技術方案を実現してもよい。
前記歯側固定器3の支持架31は、上歯又は下歯に固定された歯側固定支持架31-1、又は歯槽骨に固定された歯科用骨ねじ型固定支持架31-2、又は上歯又は下歯に取り外し可能に吻合するブレース型固定支持架31-3、又は上下唇外に取り外し可能に吻合する唇外固定支持架31-4である。ここで、前記歯側固定器3の口腔部における4種類の固定方式、即ち歯に接着される方式、歯槽骨に移植される方式、歯にカバーされる方式、上下顎唇外に固定される方式について、例を挙げて説明した。
さらに、本発明の技術方案によれば、三角状の唇外歯側固定器3について例を挙げて説明した。前記歯側固定器3は、
A.前記歯側固定器3の弾性牽引体歯側接続機構32には、弾性牽引体2を固定できる歯側固定器の位置決め凹み溝32-1と位置決めバンプ32-2とが含まれ、
B.前記歯側固定器3には、少なくとも3つの唇外固定支持架31-4が含まれ、
C.前記唇外固定支持架31-4は、一方の端が前記弾性牽引体歯側接続機構32に交差して接続され、他方の端に前記歯側固定機構33が設けられたアーチ構造であり、前記歯側固定器3は、前記弾性牽引体歯側接続機構32を中心とし、前記唇外固定支持架31-4をアーチ支持脚とし、上下顎外の皮膚と接触した前記歯側固定機構33の底部の表面を支持点とする放射状アーチ構造を形成する、ことを特徴とする。
前記唇外固定支持架31-4は、アーチ構造を採用したものであり、前記弾性牽引体2を前記唇外式歯側固定器3に固定する場合に、前記支持架31-4の外へ膨らむアーチ構造は、前記唇外固定支持架31-4が上、下唇等の敏感な組織と直接に接触することを回避して、しゃべる、又は、口を開けて呼吸する過程の中でも、上唇と下唇は、前記唇外固定支持架31-4と接触することがなく、前記支持架31-4の底部に設けられた歯側固定機構33の底部の平滑な曲面33-1だけが上顎外の皮膚、下顎外の皮膚、及び唇角外の皮膚と接触するが、これらの支持点は、しゃべる、又は、口を開けて呼吸する時の可動域が小さく、患者が装着し使用する過程での快適度を向上させた。
前記歯側固定器3は、上顎唇外固定支持架31-4-1と、下顎唇外固定支持架31-4-2と唇角支持架31-4-3とからなる3つの唇外固定支持架31-4を含み、前記上顎唇外固定支持架31-4-1と下顎唇外固定支持架31-4-2との間の夾角γが前記上顎唇外固定支持架31-4-1と唇角支持架31-4-3との間の夾角ε以上であり、前記上顎唇外固定支持架31-4-1と下顎唇外固定支持架31-4-2との間の夾角γが前記下顎唇外固定支持架31-4-2と唇角支持架31-4-3との間の夾角θ以上である。
前記上顎唇外固定支持架31-4-1又は下顎唇外固定支持架31-4-2の長さが前記唇角支持架31-4-3の長さ以上である。
前記唇外式歯側固定器3の上顎唇外固定支持架31-4-1、下顎唇外固定支持架31-4-2、唇角支持架31-4-3は、上顎唇外、下顎唇外及び唇角外にそれぞれ支持され、三角状の支持構造を形成する。本発明の唇外式歯側固定器が採用するこのような三角状の支持構造は、固定支持が安定しているだけでなく、重量も軽いので、本発明の唇外式歯側固定器が人体の生物学的な要求に応えるようになる。
前記歯側固定機構33の皮膚表面と接触した表面は、平滑な曲面33-1である。前記唇外式歯側固定器3が弾性牽引体2により上下顎外に固定された場合に、前記歯側固定構造33と皮膚表面とは面接触方式であり、皮膚表面の単位面積あたりの受けた力が小さい。なお、平滑な接触曲面は、前記歯側固定機構33の皮膚表面に対する刺激を減少でき、ユーザーは、前記唇外式歯側固定器3を採用することでユーザーの快適度を向上できる。
前記位置決めバンプ32-2は平滑なテーパ状構造である。前記平滑なテーパ状構造は、案内役割を有し、前記弾性牽引体2が前記位置決めバンプ32-2により前記位置決め凹み溝32-1に固定された場合に、前記位置決めバンプ32-2の平滑なテーパ状構造は、前記弾性牽引体2の固定を便利になり、平滑な表面が前記弾性牽引体2の歯側接続孔22-1にダメージを与えることがなく、前記弾性牽引体2の使用過程での安全性を強めた。
さらに、本発明の技術方案によれば、歯に接着される工字型歯側固定器3について、例を挙げて説明した。前記歯側固定器3は、
A.前記弾性牽引体歯側接続機構32、前記支持架31及び前記歯側固定機構33は、横断面が工字型である歯側固定器3を構成し、
B.前記歯側固定器3における弾性牽引体2と接続した弾性牽引体歯側接続機構32は、平滑な表面を有する球冠状の位置決めバンプ32-2であり、
C.前記支持架31は、平滑な柱体であり、
D.前記歯側固定機構33は、歯の表面に応じる弧度を有するハウジング33-1を備える、ことを特徴とする。
前記歯側接続機構32は平滑な表面を有する球冠状の設計を採用したため、前記歯側接続機構32が歯の表面に固定された場合に、前記歯側接続機構32と人体口腔内部粘膜組織との接触は円滑な面接触であり、人体口腔粘膜組織に対する刺激を最大限に低減し、患者の長期間の使用過程での快適度を確保することができる。
前記弾性牽引体2が歯側接続機構22により前記歯側固定器3に接続される場合に、前記歯側接続機構22の歯側接続孔22-1は、前記支持架31を取り囲むとともに位置決め凹み溝32-1内に嵌め込まれる。前記支持架31は平滑な柱体設計を採用したため、平滑な表面が前記弾性牽引体2の歯側接続孔22-1にダメージを与えることなく、前記弾性牽引体2の使用過程での安全性を強めた。
前記歯側固定機構33における歯と接着した部位が歯の表面に応じる弧度を有するため、前記歯側固定機構33を歯の表面によりよく貼合させるようになって、前記歯側固定機構33と歯の表面との間の接着信頼性をよりよく確保し、前記歯側固定器3の使用過程での安全性を強めた。
前記歯側固定機構33における歯の表面に応じる弧度を有するハウジング33-1には、ゲル収容孔33-1-1が設けられた。前記歯側固定機構33のハウジング33-1にゲル収容孔33-1-1が設けられたため、前記歯側固定機構33が歯の表面と接着した過程の中で接着剤と前記歯側固定機構33との接触面積を大きくでき、前記歯側固定機構33と歯の表面との接着がより堅固になり、前記歯側固定器3の使用過程での安全性をよりよく確保した。
さらに、前記歯側固定器3は、弾性牽引体の牽引力の大きさを調節できる牽引力調節機構34を備える。前記牽引力調節機構34は、回転運動により前記弾性牽引体2を巻き上げられ、又は緩められる回転機構34-1である。前記牽引力調節機構34は、摺動により前記弾性牽引体2を締め付けられ、又は緩められる摺動機構34-2である。
前記弾性牽引体2又は舌背接続機構1又は歯側固定器3は、人体組織とマッチする色を有する。例えば舌背接続機構1は、透明で、又は舌粘膜に近い色を有し、隠蔽の目的を達し、同様に、弾性牽引体2としての医療用弾性薄膜は、透明で、又は口腔粘膜とマッチする色を有し、隠蔽の目的を達してもよい。なお、歯側に貼り付け、固定された歯側固定器3は、歯に近い色を有するが、歯ねじにより歯茎に固定された歯側固定器3は、歯茎粘膜に近い色を有してもよい。これらの色の設計と変化は、隠蔽と美観の効果を達するためである。
本発明は、はさみ鉗子400と、取付け鉗子500と、スレッドガイド200とを含む本発明の舌背弾性牽引装置を取り付ける工具がさらに開示されている。
さらに、
A.右腕401と、左腕402と、回転軸403とを備え、
B.前記右腕401は、右作業凹み溝401-1-1、右側抜け止めリミットバンプ401-1-3及び少なくとも1つの右側回しリミットバンプ401-1-2からなる右鉗子ヘッド401-1と、右腕尾部401-2と、回転軸を取り付けるために用いられるスルーホール401-3-1が設けられた右腕回転軸取付けバンプ401-3とを備え、
C.前記左腕402は、左作業凹み溝402-1-1、左側抜け止めリミットバンプ402-1-3及び少なくとも1つの左側回しリミットバンプ402-1-2からなる左鉗子ヘッド402-1と、左腕尾部402-2と、回転軸を取り付けるために用いられるスルーホール402-3-1が設けられた左腕回転軸取付けバンプ402-3とを備え、
D.前記右腕回転軸取付けバンプ401-3と前記左腕回転軸取付けバンプ402-3とは、形状が互いにマッチし、前記右腕取付け回転軸のスルーホール401-3-1と前記左腕取付け回転軸のスルーホール402-3-1の中線が同一直線にあり、前記回転軸403は、前記右腕回転軸取付けバンプにおけるスルーホール401-3-1と前記左腕回転軸取付けバンプにおけるスルーホール402-3-1を順に通り抜けられ、前記右腕401と前記左腕402を回転軸403により開閉運動させることができる、ことを特徴とする舌背弾性牽引装置を取り付けるはさみ鉗子400が開示されている。
さらに、前記はさみ鉗子400の前記右作業凹み溝401-1-1と前記左作業凹み溝402-1-1は、前記はさみ鉗子400が閉状態を保持する時に形成される空間内に舌背弾性牽引装置の舌背接続機構1の接続バンプ12-2を収容可能であり、前記右側抜け止めリミットバンプ401-1-3と左側抜け止めリミットバンプ402-1-3は、前記接続バンプ12-2の横向き接続凹み溝12-1-1内に取り外し可能に嵌め込まれ、前記右側回しリミットバンプ401-1-2と左側回しリミットバンプ402-1-2は、前記縦向き接続凹み溝12-1-2内に取り外し可能に嵌め込まれる。
前記はさみ鉗子400は、閉状態を保持する時に、前記舌背接続構造1の接続バンプ12-2を良好に取り囲むことができ、前記右側抜け止めリミットバンプ401-1-3と左側抜け止めリミットバンプ402-1-3は、前記接続バンプ12-2の横向き接続凹み溝12-1-1内に嵌め込まれ、前記接続バンプ12-2が前記はさみ鉗子400から意外に抜け落ちることを有効的に回避できる。なお、前記右側回しリミットバンプ401-1-2と左側回しリミットバンプ402-1-2は、作業状態時に前記縦向き接続凹み溝12-1-2内に嵌め込まれ、前記はさみ鉗子400が回転している過程の中で、前記右側回しリミットバンプ401-1-2と左側回しリミットバンプ402-1-2により前記接続バンプ12-2を前記はさみ鉗子400内に有効的に固定でき、前記接続バンプ12-2と前記はさみ鉗子400を相対的に回転運動させないようにする。前記はさみ鉗子400の回転により、前記舌背弾性牽引装置の舌背接続機構1の接続バンプ12-2の接続ナット12-7を前記舌背弾性牽引装置の舌背接続機構1の支持体11の接続スクリュー11-7にねじ込みやすい。同時に、前記右側抜け止めリミットバンプ401-1-3と左側抜け止めリミットバンプ402-1-3の存在のため、前記接続バンプ12-2の接続ナット12-7が意外に滑り出し、人体に落ち込み、異物を形成してしまうことを回避できる。
前記はさみ鉗子400は、前記右腕尾部401-2と前記左腕尾部402-2との間に設けられ、一方の端が前記右腕尾部401-2に支持され、他方の端が前記左腕尾部402-2に支持され、又は、前記回転軸403に巻きつけられ、一方の端が前記右腕尾部401-2に支持され、他方の端が前記左腕尾部402-2に支持されるリセットバネ404を含み、前記リセットバネ404は、前記右腕尾部401-2と前記左腕尾部402-2との間に開き力をかけることができる。
前記はさみ鉗子400は、
A.前記右腕尾部401-2と前記左腕尾部402-2に設けられ、前記右腕尾部401-2と左腕尾部402-2には、前記自動ロック式機構の取付け溝406が含まれ、
B.カシメピン405-1と、ねじりバネ405-2と自動ロック式位置決めブロック405-3とを含み、
C.前記右腕尾部401-2には、前記自動ロック式機構405を取り付けるために用いられるカシメピン孔401-2-1が設けられ、
D.前記カシメピン405-1が前記カシメピン孔401-2-1、ねじりバネ405-2、自動ロック式位置決めブロック405-3を順に通り抜けた後、前記自動ロック式機構405を前記右腕尾部401-2の取付け溝406内に固定し、前記ねじりバネ405-2が前記自動ロック式位置決めブロック405-3におけるねじりバネ取付け溝405-3-4内に置かれ、一方の端が前記右腕尾部401-2に支持され、他方の端が前記自動ロック式位置決めブロック405-3に支持され、前記自動ロック式位置決めブロック405-3に対して閉じ力を形成し、
E.前記自動ロック式位置決めブロック405-3は、ロック歯405-3-1と、自動ロック式スイッチ405-3-2と、取付けスルーホール405-3-3とを含み、前記ロック歯405-3-1と前記左腕尾部402-2における前記自動ロック式機構の取付け溝406の位置決めバンプ402-2-1とが凹凸係合を形成し、前記自動ロック式スイッチ405-3-2がロック解除溝401-2-2に膨らみ、前記カシメピン405-1が前記取付けスルーホール405-3-3を通り抜けることができ、前記自動ロック式位置決めブロック405-3を前記右腕401の取付け溝406内に運動可能に取り付ける、ことを特徴とする自動ロック式機構405を備える。
前記自動ロック式位置決めブロック405-3におけるロック歯405-3-1が前記左腕402における自動ロック式機構の取付け溝406の位置決めバンプ402-2-1に置かれた場合に、前記はさみ鉗子400の右鉗子ヘッド401-1と左鉗子ヘッド402-1が閉状態を保持していることを確保できる。操作者が意識的に前記自動ロック式位置決めブロック405-3における自動ロック式スイッチ405-3-2を押してこそ、前記ロック歯405-3-1を位置決めバンプ402-2-1から除去し、前記はさみ鉗子400の右鉗子ヘッド401-1と左鉗子ヘッド402-1を開けることができるぐらいである。作業過程の中で、誤操作による前記はさみ鉗子400の右鉗子ヘッド401-1と左鉗子ヘッド402-1の開きに起因して、前記舌背弾性牽引装置の舌背接続機構1の接続バンプ12-2の接続ナット12-7が前記はさみ鉗子400から意外に抜け落ちることを有効的に回避できる。
前記はさみ鉗子400の右腕401の外側と左腕402の外側には、滑り防止模様又は滑り防止凹み溝407が設けられた。作業状態時に、前記滑り防止模様又は滑り防止凹み溝407は、操作者と前記はさみ鉗子400の右腕401及び左腕402との間の摩擦力を大きくし、作業過程の中で前記はさみ鉗子400が滑り出す現象を有効的に回避できる。
前記はさみ鉗子400の右腕401と左腕402には、案内役割と位置決め役割を果たす一対の互いに配合した位置決め案内ブロック402-1-4と位置決め案内溝401-1-4が設けられた。前記右腕401と左腕402が閉じる場合に、前記位置決め案内ブロック402-1-4と位置決め案内溝401-1-4が凹凸係合を形成し、前記右腕401と左腕402は閉過程の中で転位することがないことを確保でき、前記右側回しリミットバンプ401-1-2及び左側回しリミットバンプ402-1-2が、前記舌背弾性牽引装置の舌背接続機構1における縦向き接続凹み溝12-1-2内に正確に嵌め込まれるようになり、操作の円滑性を確保した。
前記はさみ鉗子400は、右腕401、左腕402及び回転軸403を含む。前記はさみ鉗子400が閉状態を保持する場合に、前記右作業凹み溝401-1-1と左作業凹み溝402-1-1が形成したキャビティーに前記舌背接続構造1の接続バンプ12-2を収容可能である。前記右側回しリミットバンプ401-1-2と左側抜け止めリミットバンプ402-1-3が前記舌背接続機構1の横向き接続凹み溝12-1-1内に嵌め込まれ、前記右側回しリミットバンプ401-1-2及び左側回しリミットバンプ402-1-2が前記舌背接続機構1の縦向き接続凹み溝12-1-2内に嵌め込まれ、前記舌背弾性牽引装置の舌背接続機構1の接続バンプ12-2の接続ナット12-7を前記舌背接続機構1の支持体11の接続スクリュー11-7にねじ込みやすい。前記はさみ鉗子400の自動ロック式機構405は、誤操作時に、前記はさみ鉗子400の開きを止め、前記接続バンプ12-2が前記はさみ鉗子400から意外に抜け落ちることを防止することができる。
さらに、
A.開き端501とハンドル端502とを含み、
B.前記開き端501は、少なくとも一つのブラケット501-1を含み、
C.前記ブラケット501-1が形成した収納空間501-2には、前記舌背弾性牽引装置の舌背接続機構12における接続バンプ12-2を収容可能である、ことを特徴とする舌背弾性牽引装置の弾性牽引体を取り付ける取付け鉗子500が開示されている。
さらに、前記ブラケット501-1には、弾性牽引体2の舌側接続機構21が抜け落ちることを防止できる凹み溝501-1-1が設けられた。前記ブラケット501-1に凹み溝501-1-1が設計されたため、前記弾性牽引体2の舌側接続機構21を取付け鉗子500のブラケット501-1に置く場合に、取付け鉗子500が移動している過程の中で、前記取付け鉗子500のブラケット501-1における凹み溝501-1-1の位置決め役割により、弾性牽引体2の舌側接続機構21が取付け鉗子500から抜け落ちることなく、前記取付け鉗子500の作業過程をより安全、簡便になる。
さらに、前記開き端501には、二つのブラケット501-1が対称的に分布しており、前記二つの対称的に分布しているブラケット501-1の間の距離d501が前記弾性牽引体舌背接続機構12の接続バンプ12-2の最大の直径より大きい。操作時に、弾性牽引体2の舌側接続孔21-1を拡大した後に二つの対称的なブラケット501-1にカバーし、舌背接続機構1における接続バンプ12-2を、拡大された舌側接続孔21-1内に置き、前記取付け鉗子500を取り出し、前記弾性牽引体2が前記ブラケット501-1から滑り出し、前記舌側接続孔21-1が前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2の横向き接続凹み溝12-1-1内に嵌め込まれ、これにより弾性牽引体2と舌背接続機構1との接続がなされた。
前記ハンドル端502の表面には、滑り防止凹み溝、滑り防止凸条又は滑り防止模様502-1がある。前記ハンドル端502の表面の滑り防止凹み溝、又は滑り防止凸条又は滑り防止模様は、操作者と前記取付け鉗子500との間の摩擦力を強め、使用過程の中で取付け鉗子500が操作者の手から抜け落ちることを有効的に防止できる。
前記取付け鉗子500は、医療用金属材料、又は医療用高分子材料、又は医療用金属材料と医療用高分子材料の複合材料を含む、人体と直接に接触可能な医療用材料により製造された。前記取付け鉗子500は、人体と直接に接触可能な医療用高分子材料を選用することで製成されたため、取付け鉗子500が弾性牽引体2を取り付ける時に、取付け鉗子500のブラケット500-1が人体舌粘膜と常に直接に接触しても、ユーザーに対して不良作用を一切生じない。
前記取付け鉗子500は、少なくとも一つのブラケット501-1を含む開き端501とハンドル端502とを備え、前記ブラケット501-1が形成した収納空間501-2には、前記舌背弾性牽引装置1の舌背接続機構12における接続バンプ12-2を収容可能である。前記ブラケット501-1には、弾性牽引体2の舌側接続機構21が抜け落ちることを防止できる凹み溝501-1-1が設けられた。前記ハンドル端502の表面には、滑り防止凹み溝、滑り防止凸条又は滑り防止模様502-1があるので、前記取付け鉗子500が使用過程の中で操作者の手から滑り出すことを有効的に防止した。前記取付け鉗子500は、医療用高分子材料により製成されたため、人体組織と頻繁に接触しても、人体に不良影響を与えることがない。
さらに、
A.ガイドロッド201とスライダー202とを含み、
B.前記ガイドロッド201は、平滑な案内ヘッド201-1と、弾性牽引体2を取り付けるために用いられる取付けフック201-2とスライダー202の摺動距離を規制するリミット溝201-3とを含み、
C.前記スライダー202は、前記ガイドロッド201のリミット溝201-3を摺動可能な摺動バンプ202-1を含み、
D.前記摺動バンプ202-1が前記リミット溝201-3における前記案内ヘッド201-1に近い端に位置する時に、前記スライダー202は前記取付けフック201-2を覆うことができず、前記摺動バンプ202-1が前記リミット溝201-3における前記取付けフック201-2に近い端に位置する時に、前記スライダー202は前記取付けフック201-2を覆うことができる、ことを特徴とする舌背弾性牽引装置の一体型弾性牽引機構を取り付けるスレッドガイド200が開示されている。
さらに、前記リミット溝201-3の横断面は円形である。前記リミット溝201-3は、表面が平滑な丸棒状構造を採用したため、前記スライダー202がリミット溝201-3の表面を取り囲んで摺動し、別の案内機構を設計する必要がなく、構造が簡単で、かつ前記リミット溝201-3のスライダー202に対する案内役割を有効的に強め、前記スライダー202のリミット溝201-3の表面での摺動がより安定的になり、弾性牽引体2のガイド過程の中で案内ずれによるガイドの不円滑現象をより生じにくい。
前記スライダー202は、前記案内ヘッド201-1に近い端に裏へ折り返す薄壁管が設けられ、前記裏へ折り返す構造は、前記摺動バンプ202-1を構成する。前記スライダー202は、裏へ折り返す構造により前記摺動バンプ202-1を構成したため、前記摺動バンプ202-1の円滑な移行を実現し、前記スレッドガイド200を作業過程の中で舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1表面と面接触させ、舌表面粘膜に対する刺激を低減させ、前記スレッドガイド200の作業過程の中での人体の快適度を向上させることができる。
前記取付けフック201-2は、U形フック又はJ形フックである。さらに、前記取付けフック201-2の尾部に案内設計を増加でき、前記スレッドガイド200を使用する過程の中で前記一体型弾性牽引機構212を前記取付けフック201-2内により便利に置くことができる。
前記スレッドガイド200は、ガイドロッド201とスライダー202を含み、前記スライダー202の摺動バンプ202-1は、前記ガイドロッド201のリミット溝201-3を摺動可能であり、前記スライダー202が前記案内ヘッド201-1端に寄る時に、前記スライダー202は前記取付けフック201-2を覆うことができず、前記スライダー202が前記取付けフック201-2端に寄る時に、前記スライダー202は前記取付けフック201-2を覆うことができる。前記舌背弾性牽引装置1の一体型弾性牽引機構212を本発明のスレッドガイドに接続する場合に、前記スレッドガイド200は、前記一体型弾性牽引機構212を動かし舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を便利に通り抜けることができる。
前記案内ヘッド201-1のトップは、表面が円滑な錐体であるので、前記スレッドガイド200が前記一体型弾性牽引機構212に対するガイドを実現する過程で、前記案内ヘッド201-1と舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1の表面とは面接触であり、舌表面粘膜に対する刺激を有効的に低減できる。同時に、前記スレッドガイド200が前記一体型弾性牽引機構212に対するガイドを実現する過程で妨げられる場合に、前記案内ヘッド201-1は障害物を良好に避け、ガイド過程の安定的な進行を実現できる。
作業状態時に、まず前記スライダー202を前記リミット溝201-3の前記案内ヘッド201-1に近い端部に摺動し、前記一体型弾性牽引機構212の歯側接続孔22-1を前記取付けフック201-2内に置く。そして前記スライダー202を前記リミット溝201-3の前記取付けフック201-2に近い端部に摺動し、前記取付けフック201-2を前記スライダー202により完全に覆う。前記一体型弾性牽引機構212が取り付けられた前記スレッドガイド200を前記案内ヘッド201-1により舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を安定的に通し、前記一体型弾性牽引機構212を引き出した後に、前記スライダー202を前記リミット溝201-3における前記案内ヘッド201-1に近い端部に摺動し、前記取付けフック201-2を露出させ、そして前記一体型弾性牽引機構212の歯側接続孔22-1を前記取付けフック201-2から取り出すことで、前記スレッドガイド200の前記一体型弾性牽引機構212に対するガイド過程を完成する。
作業状態時に、前記スライダー202を摺動することで、前記取付けフック201-2を完全に覆うとともに、一体型弾性牽引機構212を前記取付けフック201-2に良好に固定することができ、前記スレッドガイド200が舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を通す時に、前記一体型弾性牽引機構212が取付けフック201-2から抜け落ちることなく、同時に、前記取付けフック201-2がスライダー202外に露出することがないため、前記取付けフック201-2と舌粘膜表面との直接的接触及び刺激を有効的に回避し、ガイド過程の快適度と円滑性を大きく強めた。
本発明の移植方法については、
本発明の舌背弾性牽引装置の移植方法は、具体的な製品の構造タイプにより、舌粘膜下の上皮化したトンネル式牽引接続による舌背弾性牽引装置の移植方法、舌粘膜下全移植式接続体による舌背弾性牽引装置の移植方法、舌粘膜下半移植式接続体による舌背弾性牽引装置の移植方法、及び粘膜表面固定式接続体による舌背弾性牽引装置の移植方法を含む5種類の方法に分けられる。
移植方法一:舌粘膜下の上皮化したトンネル式牽引接続による本発明の舌背弾性牽引装置の移植方法
第一のステップでは、舌の有郭乳頭前方に粘膜下トンネル式牽引接続機構を設ける。
局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、舌背粘膜表面の有郭乳頭前方の約0 cm〜5 cmのところにおいて中線から1 cm〜3 cmの両側に、手術器具で舌粘膜下を貫いて、トンネルを形成してから、舌背接続機構1の舌粘膜下トンネルを形成できる移植体100-2を移植し、固定することで、前記移植体100-2の両端を舌粘膜外に露出させる。
手術後の15〜60日目、前記移植体100-2を取り外した後、舌背粘膜下に一定の引張力に耐えうる舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1が形成され、前記舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1は本発明の舌粘膜下トンネル式牽引接続機構100とされる。
例えば、医療用シリカゲル管又は医療用シリカゲルテープを本発明の舌粘膜下トンネルを形成できる移植体100-2として舌背のところに移植し、そして医療用シリカゲル管又は医療用シリカゲルテープの舌背粘膜外に露出した両端を接続し、リング状に形成して、固定する。手術後の15〜60日目、医療用シリカゲル管又は医療用シリカゲルテープを取り外すことで、舌粘膜下に上皮化したトンネル100-1を形成でき、前記舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1は本発明の舌粘膜下トンネル式牽引接続機構100とされる。
第二のステップでは、歯側固定器3を固定する。
医療用粘着剤により二つの歯側固定器3を、左と右のそれぞれの一つの上歯の内側にそれぞれ固定する。通常、歯側固定器3の接着固定点として門歯から左に数えて4番目の上歯、又は門歯から右に数えて4番目の上歯を選択する。もちろん、患者の実際の状況により、歯側固定器3の接着固定点として他の上歯又は下歯を選択してもよい。なお、本発明の歯側固定器3は異なる構造タイプ及びそれに対応する固定方法があり、それぞれ歯、又は歯槽骨、又は上顎、又は下顎、又は上下顎唇外を歯側固定器3の支持・固定点として、取り付け固定する。
第三のステップでは、睡眠前に、本発明の舌背弾性牽引装置を装着する。
寝る前に、補助工具で弾性牽引体2を、舌背のところに形成された舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1に通す。前記弾性牽引体2が前記舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を通した後、弾性牽引体2、又は一体型弾性牽引機構212の両端を歯側固定器3に固定することで、本発明の舌背弾性牽引装置の取り付け装着過程を完成した。
第四のステップでは、起きた後、本発明の舌背弾性牽引装置を取り外す。
前記弾性牽引体2、又は一体型弾性牽引機構212を歯側固定器3から取り外すとともに、舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1から抜き出すことで、舌背に対する牽引を解消することができる。
移植方法二:舌粘膜下薄壁管トンネル式牽引接続による本発明の舌背弾性牽引装置の移植方法
第一のステップでは、舌の有郭乳頭前方に粘膜下トンネル式牽引接続機構を設ける。
局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、舌背粘膜表面の有郭乳頭前方の約0 cm〜5 cmのところにおいて中線から1 cm〜3 cmの両側に、手術器具で舌粘膜下を貫いて、トンネルを形成してから、舌背接続機構1の薄壁管状移植物100-4を移植し、固定することで、前記薄壁管状移植物100-4の両端の管口を舌粘膜表面外にちょうど露出させる。手術後の15〜60日目、手術で移植された前記薄壁管状移植物100-4を牽引し、患者に痛みと不快感がなければ、舌背に対する牽引を行うことができる。前記薄壁管状移植物100-4が舌粘膜下に移植され、固定されることで形成された薄壁管状移植物含有舌粘膜下トンネル100-3は、本発明の舌粘膜下トンネル式牽引接続機構100とされる。
第二のステップでは、歯側固定器3を固定する。
医療用粘着剤により二つの歯側固定器3を、左と右のそれぞれの一つの上歯の内側にそれぞれ固定する。通常、歯側固定器3の接着固定点として門歯から左に数えて4番目の上歯、又は門歯から右に数えて4番目の上歯を選択する。もちろん、患者の実際の状況により、歯側固定器3の接着固定点として他の上歯又は下歯を選択してもよい。なお、本発明の歯側固定器3は異なる構造タイプ及びそれに対応する固定方法があり、それぞれ歯、又は歯槽骨、又は上顎、又は下顎、又は上下顎を歯側固定器3の支持・固定点として、取り付け固定する。
第三のステップでは、睡眠前に、本発明の舌背弾性牽引装置を装着する。
寝る前に、補助工具で弾性牽引体2、又は一体型弾性牽引機構212を、舌背のところに形成された薄壁管状移植物含有舌粘膜下トンネル100-3に通す。弾性牽引体2、又は一体型弾性牽引機構212が前記トンネル100-3を通した後に、弾性牽引体2、又は一体型弾性牽引機構212の両端を歯側固定器3に固定することで、本発明の舌背弾性牽引装置の取り付け装着過程を完成した。
第四のステップでは、起きた後、本発明の舌背弾性牽引装置を取り外す。
起きた後、前記弾性牽引体2、又は一体型弾性牽引機構212を歯側固定器3から取り外すとともに、薄壁管状移植物含有舌粘膜下トンネル100-3から抜き出すことで、舌背に対する牽引を解消することができる。
移植方法三:舌粘膜下全移植式接続体による本発明の舌背弾性牽引装置の移植方法
第一のステップでは、舌の有郭乳頭前方に全移植式接続体を移植する。
局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、舌背粘膜表面の有郭乳頭前方の約0 cm〜5 cmのところにおいて中線から約0.5 cm〜2 cmの両側に、手術器具で舌粘膜上に約0.5 cm幅の切り口を横に開けてから、専用の器具で全移植式接続体102を前から後へ舌粘膜下に移植する。舌中線の左右両側のそれぞれに少なくとも一つの本発明の全移植式接続体102を移植する。前記本発明の全移植式接続体102は、磁性材料を含む。
第二のステップでは、歯側固定器3を固定する。
医療用粘着剤により二つの歯側固定器3を、左と右のそれぞれの一つの上歯の内側にそれぞれ固定する。通常、歯側固定器3の接着固定点として門歯から左に数えて4番目の上歯、又は門歯から右に数えて4番目の上歯を選択する。もちろん、患者の実際の状況により、歯側固定器3の接着固定点として他の上歯又は下歯を選択してもよい。なお、本発明の歯側固定器3は異なる構造タイプ及びそれに対応する固定方法があり、それぞれ歯、又は歯槽骨、又は上顎、又は下顎、又は上下顎を歯側固定器3の支持・固定点として、取り付け固定する。
第三のステップでは、睡眠前に、本発明の舌背弾性牽引装置を装着する。
寝る前に、弾性牽引体2の一方の端を歯側固定器3に固定し、弾性牽引体2の磁性材料を含む他方の端を舌背部における本発明の全移植式接続体102に近い部分に入れ、磁力の作用の下で、前記弾性牽引体2の磁性材料含有端と磁性を有する前記全移植式接続体102とは吸着し、磁気的な接続がなされており、弾性牽引体2の弾性復元力の作用の下で、舌を前へ引っ張ることで、本発明の舌背弾性牽引装置の取り付け装着過程を完成した。
第四のステップでは、起きた後、本発明の舌背弾性牽引装置を取り外す。
起きた後、前記弾性牽引体2を歯側固定器3から取り外すとともに、舌背部からも弾性牽引体2の磁性材料を含む一方の端を分離し、取り外すことで、舌背に対する牽引を解消することができる。
移植方法四:舌粘膜下半移植式接続体による本発明の舌背弾性牽引装置の移植方法
第一のステップでは、舌の有郭乳頭前方に半移植式接続体を移植する。
局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、舌背粘膜表面の有郭乳頭前方の約0 cm〜5 cmのところにおいて中線から1 cm〜3 cmの両側に、手術器具で舌粘膜下を貫いて、トンネルを形成してから、舌背接続機構1の半移植式接続体103を移植し、固定することで、前記半移植式接続体103の支持体11が舌粘膜下に埋まり、弾性牽引体舌背接続機構12を舌粘膜表面外に露出させる。手術後の15〜60日目、手術で移植された前記半移植式接続103を牽引して、患者に痛みと不快感がなければ、舌背に対する牽引を行うことができる。
第二のステップでは、歯側固定器3を固定する。
医療用粘着剤により二つの歯側固定器3を、左と右のそれぞれの一つの上歯の内側にそれぞれ固定する。通常、歯側固定器3の接着固定点として門歯から左に数えて4番目の上歯、又は門歯から右に数えて4番目の上歯を選択する。もちろん、患者の実際の状況により、歯側固定器3の接着固定点として他の上歯又は下歯を選択してもよい。なお、本発明の歯側固定器3は異なる構造タイプ及びそれに対応する固定方法があり、それぞれ歯、又は歯槽骨、又は上顎、又は下顎、又は上下顎を歯側固定器3の支持・固定点として、取り付け固定する。
第三のステップでは、睡眠前に、本発明の舌背弾性牽引装置を装着する。
寝る前に、弾性牽引体2の一方の端を歯側固定器3に固定し、他方の端を前記半移植式接続体103の弾性牽引体舌背接続機構12に固定し、弾性牽引体2が歯側固定器3を支点とし、前記半移植式接続体103に対して弾性引張力を生じる。弾性牽引体2の弾性復元力の作用の下で、舌を前へ引っ張ることで、本発明の舌背弾性牽引装置の取り付け装着過程を完成した。
第四のステップでは、起きた後、本発明の舌背弾性牽引装置を取り外す。
起きた後、前記弾性牽引体2を歯側固定器3から取り外すとともに、舌背接続機構1の半移植式接続体103の弾性牽引体舌背接続機構12からも分離し、取り外すことで、舌背に対する牽引を解消する。
移植方法五:粘膜表面固定式接続体による本発明の舌背弾性牽引装置の移植方法
第一のステップでは、舌の有郭乳頭前方に本発明の粘膜表面固定式接続体を接着・固定する。
患者は、鏡の前で自ら操作して、口を開けて、舌を出し、舌背表面をクリーニングし、乾燥させ、医療用接着剤を塗る。そして本発明の粘膜外固定式接続体104の支持ホルダー104-1の接着面に医療用接着剤を塗る。そして、医療用接着剤が塗られた本発明の粘膜外固定式接続体104を舌背表面に接着・固定すればよい。
第二のステップでは、歯側固定器3を固定する。
医療用粘着剤により二つの歯側固定器3を、左と右のそれぞれの一つの上歯の内側にそれぞれ固定する。通常、歯側固定器3の接着固定点として門歯から左に数えて4番目の上歯、又は門歯から右に数えて4番目の上歯を選択する。もちろん、患者の実際の状況により、歯側固定器3の接着固定点として他の上歯又は下歯を選択してもよい。なお、本発明の歯側固定器3は異なる構造タイプ及びそれに対応する固定方法があり、それぞれ歯、又は歯槽骨、又は上顎、又は下顎、又は上下顎を歯側固定器3の支持・固定点として、取り付け固定する。
第三のステップでは、睡眠前に、本発明の舌背弾性牽引装置を装着する。
寝る前に、弾性牽引体2の一方の端を歯側固定器3に固定し、他方の端を前記粘膜外固定式接続体104の弾性牽引体舌背接続機構104-2に接続し固定し、弾性牽引体2が歯側固定器3を支点とし、前記粘膜外固定式接続体104に対して弾性引張力を生じる。弾性牽引体2の弾性復元力の作用の下で、舌を前へ引っ張ることで、本発明の舌背弾性牽引装置の取り付け装着過程を完成した。
第四のステップでは、起きた後、本発明の舌背弾性牽引装置を取り外す。
起きた後、前記弾性牽引体2を歯側固定器3から取り外すとともに、弾性牽引体2と本発明の粘膜外固定式接続体104を舌背から分離し、取り外すことで、舌背に対する牽引を解消することができる。
本発明の利点は以下のとおりである。
本発明の舌背弾性牽引装置は、舌背接続機構1と、弾性牽引体2と歯側固定器3とを備える。前記弾性牽引体2の一方の端が歯側固定器3に固定され、他方の端が舌背接続機構1に接続される。弾性牽引体2は、舌背接続機構1と歯側固定器3との間に弾性牽引力を形成する。前記弾性牽引体2が発生した引張力は、15 g〜300 gであり、弾性牽引体2の弾性牽引により、直接に舌背を前へ引っ張ることで、舌下垂を防止し、舌咽頭部の気道を拡大して、いびき症とOSAHSを治療するという目的を達する。
弾性牽引体2は舌背接続機構1を弾性牽引するものであるため、舌背を適度に引っ張ると同時に、舌の運動に影響することがなく、一定の嚥下としゃべる機能を保持できるので、舌咽頭部の気道を拡大するだけでなく、良好な快適度も有し、特に、牽引力調節機構34付きの本発明の舌背弾性牽引装置は、舌背部に対する牽引力を最適な大きさに調節できる。なお、本発明の舌背弾性牽引装置は、取り付けが簡単で、使用に便利で、洗淨、消毒しやい。
本発明に係る上歯内側固定型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 図1のAを拡大した図である。 図1のBを拡大した図である。 図1の舌背接続機構の構造模式図である。 図1の弾性牽引体の構造模式図である。 図1の歯側固定器の構造模式図である。 図1の歯側固定器が上歯内側に接着・固定した構造模式図である。 図1の舌背接続機構が舌背に移植された構造模式図である。 図1の歯側固定器が上歯内側に固定した位置模式図である。 本発明に係る歯外側接着固定型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係る歯槽骨内側歯ねじ固定型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 図3の歯側固定器及び弾性牽引体の構造模式図である。 一つの薄膜テープ状弾性牽引体で楕円環状舌背接続機構を接続した本発明の舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係る歯槽骨外側歯ねじ固定型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係るブレース固定型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係るシリカゲル唇外固定型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係る回転調節唇外固定型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 図7の爆発図である。 本発明に係る摺動調節唇外固定型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 図8の爆発図である。 本発明に係る弾性牽引体調節型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係る舌粘膜下の上皮化したトンネル式舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 舌粘膜下トンネルを形成できる移植体が舌に移植された構造模式図である。 本発明に係る薄壁管状物含有舌粘膜下トンネル式舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 図11の断面図である。 本発明に係る薄壁管状物含有舌粘膜下トンネルが舌にある構造模式図である。 本発明に係る螺旋バネ状舌粘膜下トンネル式舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係る磁気的に接続される全移植式接続体の舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 図13の全移植式接続体の構造模式図である。 本発明に係る磁気的に接続される舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 図14のEを拡大した図である。 図14の磁性全移植式接続体の構造模式図である。 図14-2のD-D断面図である。 図14の磁性全移植式接続体が舌背のところに移植された位置分布図である。 本発明に係る舌背接着型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 図15の接続凹み溝に変えて用いた場合の構造模式図である。 図15の接続フックに変えて用いた場合の構造模式図である。 弾性牽引体の遠端が直接に舌背に貼った本発明の舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係る唇外接着型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係るトンネル式舌背接続機構の作動原理の模式図である。 本発明に係るトンネル式舌背接続機構の構造模式図である。 図17-1の平面図である。 図17-1の断面図である。 本発明に係る接続バンプに縦向き接続凹み溝が設けられた舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係る舌背接続機構の横向き接続凹み溝及び縦向き接続凹み溝が弾性牽引体を固定する構造模式図である。 本発明に係る取り外し可能な4凹み溝ねじ型舌背接続機構の構造模式図である。本実施例では、前記舌背接続機構1の支持体11の一方の端の前記接続バンプ12-2は、ねじ型取り外し可能な接続構造を採用するが、前記支持体11の他方の端は一体的に製造された取り外し不可能な4凹み溝型接続バンプ12-2であり、このような構造がねじの着脱に便利である。 図18-2の分解図である。 図18-2の断面図である。 本発明に係る取り外し可能な4凹み溝凹凸係合型舌背接続機構の構造模式図である。 図18-5の分解図である。 図18-5の断面図である。 本発明に係る一体成形した4凹み溝型舌背接続機構の構造模式図である。本実施例では、前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2には、4つの縦向き接続凹み溝12-1-2が均一に分布している。 図18-8の断面図である。 本発明に係る4凹み溝型テーパ状接続バンプの舌背接続機構の構造模式図である。本実施例では、前記接続バンプ12-2は、テーパ状構造を採用しており、テーパ状構造の接続バンプ12-2には、4つの縦向き接続凹み溝12-1-2が均一に分布している。 本発明に係る2凹み溝型舌背接続機構の構造模式図である。本実施例では、前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2には、2つの縦向き接続凹み溝12-1-2が均一に分布している。 本発明に係る3凹み溝型舌背接続機構の構造模式図である。本実施例では、前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2には、3つの縦向き接続凹み溝12-1-2が均一に分布している。 本発明に係る5凹み溝型舌背接続機構の構造模式図である。本実施例では、前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2には、5つの縦向き接続凹み溝12-1-2が均一に分布している。 本発明に係る三段式の弾性牽引体の構造模式図である。本実施例では、前記三段式の弾性牽引体2は、4つの歯側接続孔22-1が設けられた歯側接続機構22と、ただ1つの舌側接続孔21-1が設けられた舌側接続機構21と、弾性変形機構20とを備える。 図19の断面図である。 本発明に係る三段式の弾性牽引体の作動原理図である。 本発明に係る一体型弾性牽引機構の構造模式図である。本実施例では、前記一体型弾性牽引機構212は、それぞれ前記弾性変形機構20の弾性復元力を調節するための歯側接続孔22-1が4つ設けられた2つの歯側接続機構22と、1つの舌背接続機構1と、2つの弾性変形機構20とを備える。 図20の歯側接続機構のF-F断面図である。 図20の弾性変形機構のG-G断面図である。 図20の舌背接続機構のJ-J断面図である。 図20のK-K断面図である。 本発明に係る一体型弾性牽引機構の作動原理図である。 本発明に係る三脚架型唇外固定式歯側固定器の構造模式図である。 図21の底面図である。 図21の平面図である。 図21-2の側面図である。 本発明に係る三脚架型唇外固定式歯側固定器の作動原理図である。 本発明に係る工字型歯側固定器の立体構造模式図である。 本発明に係る歯側固定器の立面図である。 図22-1の断面図である。 本発明に係る工字型歯側固定器の作動原理図である。 本発明に係るはさみ鉗子が閉状態である場合の構造模式図である。本実施例では、前記はさみ鉗子400のリセットバネ404は、前記右腕尾部401-2と前記左腕尾部402-2との間に設けられ、一方の端が前記右腕尾部401-2に支持され、他方の端が前記左腕尾部402-2に支持される。 図23に記載のはさみ鉗子のヘッドの構造模式図である。 図23の断面図である。 本発明に係るはさみ鉗子が開状態である場合の構造模式図である。 図23-3に記載のはさみ鉗子のヘッドの構造模式図である。 図23-3の断面図である。 本発明に係るはさみ鉗子の爆発図である。 本発明に係るはさみ鉗子の爆発図である。 本発明に係るはさみ鉗子の右腕の構造模式図である。 図23-8の正面図である。 図23-8の断面図である。 本発明に係るはさみ鉗子の左腕の構造模式図である。 図23-11の正面図である。 図23-11の断面図である。 本発明に係るはさみ鉗子の自動ロック式位置決めブロックの構造模式図である。 図23-14の立体構造模式図である。 本発明に係るはさみ鉗子は開いた後に舌背接続機構の接続バンプを収納しようとする時の作動原理図である。 図23-16の舌背接続機構の接続バンプが本発明のはさみ鉗子に収まった後の作動原理図である。 本発明に係るはさみ鉗子で舌背接続機構の接続バンプをねじ接続により舌背接続機構の支持体に係入する作動原理図である。 自動ロック式スイッチを押した後、舌背接続機構の接続バンプを本発明のはさみ鉗子から取り出す時の作動原理図である。 リセットバネが回転軸に取り付けられた本発明のはさみ鉗子の爆発図である。 図23-20の右腕の立体構造模式図である。図23-20、図23-21に示す実施例では、前記はさみ鉗子400のリセットバネ404は、前記回転軸403に巻きつけられており、一方の端が前記右腕尾部401-2の右側リセットバネ取付け溝401-2-3に支持され、他方の端が前記左腕尾部402-2の左側リセットバネ取付け溝402-2-3に支持される。 本発明に係る取付け鉗子の構造模式図である。 本発明に係る取付け鉗子の立面図である。 本発明に係る取付け鉗子の左面図である。 図24-2のP-P断面図である。 本発明に係る取付け鉗子の作動原理図の第一のステップである。 本発明に係る取付け鉗子の作動原理図の第二のステップである。 本発明に係る取付け鉗子の作動原理図の第三のステップである。 本発明に係る取付け鉗子の作動原理図の第四のステップである。 上述した図24-4〜図24-7では、左から右へ舌背接続機構1、弾性牽引体2、本発明の取付け鉗子500が順に配列されている。前記舌背接続機構1は、支持体11と、弾性牽引体を接続する弾性牽引体舌背接続機構12とを備え、前記弾性牽引体舌背接続機構12は、接続バンプ12-2を含み、右側の前記接続バンプ12-2がねじにより支持体11に接続される。前記弾性牽引体2の上端には、1つの舌側接続孔21-1が含まれ、前記舌側接続孔21-1は、前記接続バンプ12-2にカバーされ、前記弾性牽引体2と舌背接続機構1との間に取り外し可能な接続がなされる。本発明の取付け鉗子は、一対のブラケット501-1を含む開き端501とハンドル端502とを有し、前記ブラケット501-1が形成した収納空間501-2には、前記接続バンプ12-2を収容可能である。前記弾性牽引体2における舌側接続孔21-1が引っ張られ、拡大した後に前記取付け鉗子500のブラケット501-1の凹み溝501-1-1にカバーすることができ、そしてヘッドに弾性牽引体2がカバーされた前記取付け鉗子500を前記接続バンプ12-2にカバーし、前記取付け鉗子を抜き出し、前記接続バンプ12-2が存在するので、前記弾性牽引体2の舌側接続孔21-1が収縮し支持体11に嵌め込まれ、前記舌背接続機構12の接続バンプ12-2下の横向き接続凹み溝12-1-1内に嵌め込まれることで、前記弾性牽引体2と舌背接続機構1における弾性牽引体舌背接続機構12との接続がなされた。 本発明に係る取付け鉗子で弾性牽引体を舌背接続機構に取り付ける作動原理図である。 本発明に係る一体型弾性牽引機構スレッドガイドの構造模式図である。 図25の断面図である。 図25-1のXを部分的に拡大した図である。 本発明に係るはんだ接続された一体型弾性牽引機構スレッドガイドの構造模式図である。本実施例では、前記ガイドロッド201の案内ヘッド部分とガイドロッド201の取付けフック部分との間は、はんだプロセスにより接続された。 図25-3のTを部分的に拡大した図である。 本発明に係るねじ接続された一体型弾性牽引機構スレッドガイドの構造模式図である。本実施例では、前記ガイドロッド201の案内ヘッド部分とガイドロッド201の取付けフック部分との間は、ねじ接続プロセスにより接続された。 図25-5のZを部分的に拡大した図である。 前記一体型弾性牽引機構の歯側接続機構における歯側接続孔を本発明の弾性牽引体スレッドガイドの取付けフックに置いた場合の構造模式図である。本実施例では、まず、前記スライダー202を前記案内ヘッド201-1端に近づけて、前記取付けフック201-2を前記スライダー202外に露出させ、そして、前記一体型弾性牽引機構212の歯側接続機構22における歯側接続孔22-1を前記一体型弾性牽引機構スレッドガイド200の取付けフック201-2内に置く。 本発明に係る一体型弾性牽引機構スレッドガイドの取付けフックと前記一体型弾性牽引機構の一部の端部がスライダーに被覆された場合の構造模式図である。本実施例では、前記一体型弾性牽引機構212の歯側接続機構22における歯側接続孔22-1を前記一体型弾性牽引機構スレッドガイド200の取付けフック201-2内に置いた後に、前記取付けフック201-2端へ前記スライダー202を摺動させ、前記取付けフック201-2、及び前記一体型弾性牽引機構212の歯側接続機構22における歯側接続孔22-1の前記取付けフック201-2に置かれた部分を完全に被覆することで、前記弾性牽引体スレッドガイド200のガイド前の準備を完成する。 本発明のバネ含有歯槽骨内側用歯ねじ固定型舌背弾性牽引装置の構造模式図である。 本発明に係るU型舌背接続機構の構造模式図である。 本発明に係る楕円環型舌背接続機構の構造模式図である。 本発明に係る円環型舌背接続機構の構造模式図である。 本発明に係る接続凹み溝付き舌背接続機構の構造模式図である。 本発明に係る接続フック付き舌背接続機構の構造模式図である。 本発明に係る接続フックがねじ接続である舌背接続機構の構造模式図である。 本発明に係る舌背接続機構の接続凹み溝及びそれとマッチする弾性牽引体における舌側接続バンプの構造模式図である。 本発明に係る接続リング付き舌背接続機構の構造模式図である。 本発明に係る接続リングが条状支持体に取り付けられた舌背接続機構の構造模式図である。 本発明に係る両フック型弾性牽引体の構造模式図である。 本発明に係るバネ含有両フック型弾性牽引体の構造模式図である。 本発明の接続線含有弾性牽引体の構造模式図である。 本発明に係るバネ含有四フック型弾性牽引体の構造模式図である。 本発明に係る三フックY字型弾性牽引体の構造模式図である。 歯側固定器と弾性牽引体との間が磁気的に接続される本発明の歯側固定器と弾性牽引体の構造模式図である。 図29-1の組立図である。 本発明に係る弾性牽引体と歯側固定器との間の接続方式の構造模式図である。 図30-1の爆発図である。 本発明に係る弾性牽引体と歯側固定器との間の接続方式の構造模式図である。 図31-1の爆発図である。 本発明に係る弾性牽引体と歯側固定器との間の接続方式の構造模式図である。 図32-1の爆発図である。 本発明に係る舌背弾性牽引装置の舌背接続機構の移植領域分布図である。
本発明のOSAHSを治療する原理は、歯、又は歯茎、又は上下顎唇外を支持点とし、歯側固定器3を歯、又は歯茎、又は唇外に固定し、舌に舌背接続機構1を設け、弾性牽引体2の一方の端を歯側固定器3に接続し、他方の端を舌背接続機構1に接続し、弾性牽引体2が舌背接続機構1と歯側固定器3との間に弾性牽引力を形成し、下垂した舌を引っ張ることで、舌咽頭部の気道の空間を拡大して、舌下垂陥没によるいびき症とOSAHSを治療することである(図1参照)。
弾性牽引体2が非常に良い弾性を有するので、歯側固定器3と舌背接続機構1との間に弾性牽引を実現でき、舌に十分な運動自由を持たせ、舌根を適度に引っ張ると同時に、舌の先と舌体の運動に過度に影響することなく、舌咽頭部の気道を拡大し、OSAHSを治療するという目的を達するだけでなく、舌の先端部の良好な運動機能を保持し、はっきりした言語機能と適度の嚥下機能を保ち、良好な快適度も有する。舌側固定器3に牽引力調節機構34が設けられた場合に、患者の実際の要求により舌背部の牽引力の大きさを調節して、さらに快適度と治療効果を改善することができる。なお、歯側固定器3が歯内側に固定される場合に、すごく良い隠蔽効果を有しており、患者が口を開けて呼吸しなければ、本発明の舌背弾性牽引装置が見られなく、患者と家族の心理的負担を大幅に軽減した。
実施例1:本発明に係る歯内側隠蔽固定型舌背弾性牽引装置
図1を参照して、本実施例では、本発明に係る歯内側隠蔽固定型舌背弾性牽引装置を示している。
図1-3を参照して、前記舌背接続機構1は、支持体11と弾性牽引体舌背接続機構12とで構成される。前記支持体11は、医療用チタンで製造された弧状金属線であり、弾性牽引体2を取り付け固定しやすくように、前記支持体11の両端のそれぞれに、サイズが前記弧状金属線の直径より大きい接続バンプ12-2が設けられており、前記接続バンプ12-2が舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12を構成している。
前記接続バンプ12-2と前記支持体11の端部は、ねじ接続、又は凹凸係合接続、又は締まり嵌め接続、又は接着剤での接着により固定でき、前記接続バンプ12-2と前記支持体11とは、同一の金属材で機械加工方式により製造されてもよく、例えば、本実施例では、前記接続バンプ12-2と支持体11とは、同一の金属材で机械加工により製造された。
図1-4を参照して、前記弾性牽引体2は、医療用弾性薄膜により製造され、例えば医療用シリカゲル薄膜、又は医療用エマルジョン薄膜を選択しており、前記薄膜の厚さが0.01 mm〜3 mmであり、通常、厚さが0.10 mmである医療用エマルジョン薄膜を選択する。前記弾性牽引体2は長方形帯状構造を採用しており、前記弾性牽引体2には舌側接続孔21-1と歯側接続孔22-1が設けられた。前記舌側接続孔21-1は、前記接続バンプ12-2に取り付け固定されてもよく、前記接続バンプ12-2から取り外されてもよい。前記舌側接続孔21-1は、舌背接続機構1と接続した弾性牽引体2における舌側接続機構21を構成している(図1-2、図1-7参照)。前記歯側接続孔22-1は、歯側固定器3の位置決めバンプ32-2に取り付け固定されてもよく、歯側固定器3の位置決めバンプ32-2から取り外されてもよい。前記歯側接続孔22-1は、歯側固定器3と接続した弾性牽引体2における歯側接続機構22を構成している(図1-1、図1-6参照)。
図1-5を参照して、前記歯側固定器3は、支持架31と、弾性牽引体歯側接続機構32と歯側固定機構33とで構成される。前記支持架31は歯側固定支持架31-1である。前記歯側固定支持架31-1は、歯側接着面31-1-1と支持ホルダー31-1-2とで構成される。前記歯側接着面31-1-1は、上歯の内側表面とマッチする形状を有しており、歯科用粘着剤により上歯の内面に接着・固定可能である。前記歯側接着面31-1-1は歯側固定器の歯側固定機構33を構成している(図1-6参照)。前記弾性牽引体歯側接続機構32は位置決めバンプ32-2である。前記位置決めバンプ32-2と前記支持ホルダー31-1-2とは接続している。前記弾性牽引体2における歯側接続孔22-1は、前記位置決めバンプ32-2に取り付け固定されてもよく、前記位置決めバンプ32-2から取り外されてもよい(図1-1、図1-6参照)。
臨床で使用する場合に、まず、低侵襲手術方式により舌背接続機構1を舌背のところに移植し、舌背接続機構1の支持体11を舌背の粘膜下に移植させ、舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12を舌背粘膜外に露出させるようにする。手術後の15〜45日目、前記支持体11は、舌背粘膜下に堅固に固定でき、このとき、舌背粘膜外に露出した前記弾性牽引体舌背接続機構12を引くことで、下垂した舌を引っ張ることができる(図1-7参照)。
次に、医療用粘着剤により二つの歯側固定器3を、左と右のそれぞれの一つの上歯の内側にそれぞれに固定する。通常、歯側固定器3の接着固定点として門歯から左に数えて4番目の上歯、又は門歯から右に数えて4番目の上歯を選択する。もちろん、患者の実際の状況により、歯側固定器3の接着固定点として他の上歯又は下歯を選択してもよい(図1-8参照)。
寝る前に、前記弾性牽引体2の一方の端を歯側固定器3に取り外し可能に接続し、他方の端を舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12に取り外し可能に接続し、弾性牽引体2が舌背接続機構1と歯側固定器3との間に弾性牽引力を形成して、下垂した舌を引っ張ることで、舌咽頭部の気道の空間を拡大して、舌下垂陥没によるOSAHSを治療するという目的を達する(図1参照)。具体的な接続方式は、以下の通りである。
長方形帯状構造の前記弾性牽引体2における舌側接続孔21-1を舌背接続機構の接続バンプ12-2に固定することで、弾性牽引体2と舌背接続機構1との間の接続がなされた(図1-7参照)。そして、弾性牽引体2における歯側接続孔22-1を歯側固定器3における位置決めバンプ32-2に固定することで、弾性牽引体2と歯側固定器3との間の接続がなされた(図1-6参照)。
弾性牽引体2が舌背接続機構1を弾性牽引するため、下垂した舌を適度に引っ張ると同時に、舌の運動に影響することがないので、舌咽頭部の気道を拡大するだけでなく、良好な快適度も有する。なお、本発明の舌背弾性牽引装置の2つの歯側固定器3は、それぞれ左右2つの上歯の内側に取り付け固定されており、隠蔽の効果を有する。患者が睡眠時に口を開けなければ、本発明の舌背弾性牽引装置が既に口腔に内蔵されたことは見られなく、患者と家族の心理的負担を大幅に軽減した。本発明に記載されるこのような歯内側隠蔽固定型舌背弾性牽引装置は、取り付けが簡単で、使用に便利で、洗淨、消毒しやすく、かつ美観で快適である。
実施例2:本発明に係る歯外側接着固定型舌背弾性牽引装置
図2を参照して、本実施例と実施例1との相違点は、実施例1では、歯側固定器3は上歯の内側に接着・固定されたが、本実施例では、二つの歯側固定器3は左と右のそれぞれの一つの上歯の外側にそれぞれ固定されたことにある。通常、歯側固定器3の接着固定点として門歯から左に数えて4番目の上歯、又は門歯から右に数えて4番目の上歯を選択する。もちろん、患者の実際の状況により、歯側固定器3の接着固定点として他の上歯を選択してもよい。このようなやり方の利点は、歯側固定器3に弾性牽引体2を取り付けることをより便利になることであるが、歯側固定器3は、唇外に露出し、美観に影響することがある。
別の相違点は、前記歯側接着面31-1-1は、上歯の外側表面とマッチする形状を有しており、歯科用粘着剤により上歯の外面に接着・固定可能であることにある。
実施例3:本発明に係る歯茎内側歯ねじ固定型舌背弾性牽引装置
図3を参照して、本実施例と実施例1との相違点は、実施例1では、前記歯側固定器3は、歯科用接着剤により歯に接着・固定されたが、本実施例では、前記歯側固定器3は、歯ねじ型構造であり、前記歯側固定器3における歯科用骨ねじ型固定支持架31-2により、前記歯側固定器3を上歯茎の内側に固定することにある。
前記歯側固定器3の構造は、歯茎に固定できる歯科用骨ねじ型固定支持架31-2を採用している。上述した一方の歯側固定器3を前記歯科用骨ねじ型固定支持架31-2により左側の門歯から数えて4番目の歯と5番目の歯との間の上歯茎の内側に固定し、他方の前記歯側固定器3を前記歯科用骨ねじ型固定支持架31-2により右側の門歯から数えて4番目の歯と5番目の歯との間の上歯茎の内側に固定する(図3参照)。
図3-1を参照して、前記歯側固定器3は、支持架31と、弾性牽引体歯側接続機構32と歯側固定機構33とで構成される。前記支持架31は、構造が歯科用固定ねじに類似した歯科用骨ねじ型固定支持架31-2である。前記弾性牽引体歯側接続機構32は位置決めバンプ32-2である。前記歯側固定機構33は、歯茎に固定できるチタンねじ33-1である。前記歯側固定器3は、前記チタンねじ33-1により歯茎に固定され、弾性牽引体2の歯側接続孔22-1は、前記位置決めバンプ32-2と支持架31との間に形成された凹み溝にカバーされ、歯側固定器3と弾性牽引体2との間の接続固定関係を築くことができる。
本実施例の一つの変形例として、舌背に移植された舌背接続機構1を、弧状支持体から楕円環状支持架に変えることができる(図3-2参照)。舌背接続機構1が楕円環状支持架を採用している場合に、前記楕円環状支持架の一部は、舌背接続機構1の支持体11として舌背粘膜下に移植される。前記楕円環状支持架の他の一部は、弾性牽引体舌背接続機構12として舌背粘膜外に露出した。弾性牽引体2を、舌背粘膜外に露出した楕円環状支持架に通した後に、前記弾性牽引体2の一方の端における位置決め孔22-1を上歯左側歯茎における歯側固定器3にカバーし、前記弾性牽引体2の他方の端における位置決め孔22-1を上歯右側歯茎における歯側固定器3にカバーすることで、弾性牽引体2の舌背接続機構1に対する弾性牽引を形成したが、このような舌に対する弾性牽引方式は、ただ一本の弾性牽引体2を採用している(図3-2参照)。
実施例4:本発明に係る歯茎外側歯ねじ固定型舌背弾性牽引装置
図4を参照して、本実施例と実施例3の相違点は、前記歯側固定器3は、歯科用骨ねじ型固定支持架31-2により左側の門歯から数えて4番目の歯と5番目の歯との間の上歯茎の外側に固定され、他方の前記歯側固定器3は、前記歯科用骨ねじ型固定支持架31-2により右側の門歯から数えて4番目の歯と5番目の歯との間の上歯茎の外側に固定されることにある。舌背接続機構1における支持体11が舌粘膜下に移植させるように舌背接続機構1を舌背部に半移植的に固定するが、舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12が舌背粘膜外に露出し、弾性牽引体2の一方の端が歯側固定器3に接続され、他方の端が舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12に取り外し可能に接続され、弾性牽引体2が舌背接続機構1と歯側固定器3との間に弾性牽引力を形成して、下垂した舌を引っ張ることで、舌咽頭部の気道の空間を拡大して、舌下垂陥没によるOSAHSを治療する。
実施例5:本発明に係るブレース固定型舌背弾性牽引装置
図5を参照して、本実施例と実施例1の相違点は、実施例1では、歯側固定器は、上歯内側に接着・固定された歯内側固定型歯側固定器3であるが、本実施例では、ブレース固定型歯側固定器3を採用していることにある。前記ブレース固定型歯側固定器3の歯側固定器の支持架31は、上歯の配列形状とマッチする歯溝31-2-1を含有しており、前記歯溝31-2-1は、歯側固定器の歯側固定機構33とされ、前記歯側固定器3を上歯に取り外し可能に嵌め込ませるようになる。
前記ブレース固定型歯側固定器3は、医療用形状記憶高分子材料により製造できる。まず医療用形状記憶高分子材料で製造されたブレース固定型歯側固定器3を45℃程度の熱湯に浸してから、歯に置いて噛み合わせて、温度が体温に下降した時に、形状記憶高分子材料が自動的に成形して、上歯の配列形状とマッチする歯溝31-2-1を形成したので、前記歯溝31-2-1は、歯側固定機構33として、歯側固定器3が上歯を支持点とする固定に使用できる。
本実施例では、弾性牽引体2は、医療用弾性薄膜により製造されたものであり、前記弾性牽引体2の舌側接続端が上ブレース31-3ブレース型固定器に直接に取り付けられ、固定されており、舌側接続端には、舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12に取り外し可能に固定できる舌側接続孔21-1が設けられた。
実施例6:本発明に係るシリカゲル唇外固定型舌背弾性牽引装置
図6を参照して、本実施例と実施例1の相違点は、本実施例では、歯側固定器3は、医療用シリカゲルで一体的に製造された唇外固定型歯側固定器3を採用していることにある。
前記歯側固定器3は、医療用硅ゴムにより一体的に製造されたもので、支持架31と、弾性牽引体歯側接続機構32と歯側固定機構33とを備える。前記支持架31は唇外固定支持架31-4である。前記唇外固定支持架31-4は、力を受ける楕円状のシリカゲルリングとされ、歯側固定器3の支持架31に相当するだけでなく、唇外に置かれ、口腔を支持点とし、歯側固定機構33とされることもできる。前記力を受ける楕円状のシリカゲルリングと弾性牽引体2としてのシリカゲル薄膜テープとの間にはスルーホール付き移行領域が設けられ、前記移行領域は、支持架31と弾性牽引体2とを接続して、弾性牽引体歯側接続機構32を構成している。前記弾性牽引体歯側接続機構32は、弾性牽引体2と唇外固定支持架31-4とを接続した。弾性牽引体2の他方の端には、舌側接続孔21-1が設けられ、舌背接続機構1と接続した。
前記歯側固定器3は、唇外に置かれ、口腔を支持点とし、弾性牽引体2の舌背接続機構1に対する牽引により、下垂した舌を引っ張ることで、舌咽頭部の気道の空間を拡大して、舌下垂陥没によるOSAHSを治療する。
実施例7:本発明に係る回転調節唇外固定型舌背弾性牽引装置
図7を参照して、本実施例と実施例6の相違点は、本実施例では、歯側固定器3には牽引力調節機構34が設けられたことにある。前記牽引力調節機構34は、回転調節方式を採用しており、回転機構34-1を備える。
前記回転機構34-1は、回転軸3411と回転軸取付け位置決め溝3412とで構成される。前記回転軸3411には、位置決め多角形3411-1、リセットバネ3411-2、位置決めナット3411-3、弾性牽引体固定溝3411-4、回転ノブ3411-5が設けられた(図7-1参照)。前記回転軸取付け位置決め溝3412には、位置決め多角形溝3412-1、リセットバネ取付け孔3412-2、位置決めナット取付け孔3412-3が設けられた。前記回転軸3411が回転軸取付け位置決め溝3412に取り付けられ、前記リセットバネ3411-2がリセットバネ取付け孔3412-2に取り付けられ、位置決めナット3411-3でリセットバネ3411-2を回転軸3411の遠端に固定する。弾性牽引体2の舌側接続端が回転軸3411の弾性牽引体固定溝3411-4に固定される。
力を入れて回転ノブ3411-5を外側へ引っ張ると、リセットバネ3411-2が圧縮変形し、位置決め多角形3411-1が位置決め多角形溝3412-1の規制から離れて、回転軸3411を回すことができるようになる。弾性牽引体2が弾性牽引体固定溝3411-4に接続されるので、回転ノブ3411-5を時計回りに回転すると、回転軸3411を時計回りに回し、弾性牽引体2を巻き上げ、弾性牽引体2の牽引力を大きくすることができる。逆に、回転ノブ3411-5を反時計回りに回転すると、回転軸3411を反時計回りに回し、弾性牽引体2を緩め、弾性牽引体2の牽引力を小さくすることができる。牽引力が適当な大きさに調節された後、回転ノブ3411-5を緩め、リセットバネ3411-2の弾力作用の下で、位置決め多角形3411-1が位置決め多角形溝3412-1内に滑り、回転軸3411の動きを規制する役割を果たす。牽引力調節機構34の回転ノブ3411-5は、口腔外に設置され、手動で調節しやすい。
実施例8:本発明に係る摺動調節唇外固定型舌背弾性牽引装置
図8を参照して、本実施例と実施例7との相違点は、歯側固定器3には、牽引力調節機構34が設けられたことにある。前記牽引力調節機構34は、摺動調節方式を採用しており、摺動機構34-2を備える。
前記摺動機構34-2は、スライダー3421と位置決めブロック3422とで構成される。前記スライダー3421は、位置決め歯槽3421-1と、U型スライダーブラケット3421-3の両端に位置するハンドル3421-2と、U型構造のブラケットであるスライダーブラケット3421-3とを含む。ハンドル3421-2を内側へ押すと、U型スライダーブラケット3421-3が内へ収縮し、位置決め歯槽3421-1が前記位置決めブロック3422から離れ、スライダー3421が前後に移動することができる。ハンドル3421-2における圧力を解除した場合に、U型スライダーブラケット3421-3が元の形状に復元し、前記位置決め歯槽3421-1が位置決めブロック3422に引っ掛かり、スライダー3421の前後運動を規制する役割を果たす(図8-1参照)。
前記弾性牽引体2の舌側接続端が前記U型スライダーブラケット3421-3に固定されており、スライダー3421を前へ引っ張ると、弾性牽引体2の引張力を大きくすることができ、逆に、スライダー3421が後へ運動すると、弾性牽引体2の引張力を小さくすることができる。
実施例9:本発明に係る弾性牽引体調節型舌背弾性牽引装置
図9を参照して、本実施例の相違点は、本実施例では、弾性牽引体2における異なる箇所には、一つ以上の舌側接続孔21-1又は一つ以上の歯側接続孔22-1が設けられており、異なる箇所の舌側接続孔21-1を舌背接続機構1に固定することで、異なる牽引力を得ることにある。
本実施例では、前記弾性牽引体2は、医療用シリカゲル薄膜、医療用エマルジョン薄膜、医療用ポリウレタン薄膜、医療用ゴム薄膜等の医療用弾性材料から選ばれる医療用弾性薄膜により製造されたもので、前記医療用弾性薄膜の厚さが0.01 mm〜3 mmである。前記弾性牽引体2は、通常、0.10 mm〜0.30 mmである医療用エマルジョン薄膜又は医療用シリカゲル薄膜を選択して製造される。
前記弾性牽引体2は、Y字型に製造できる。前記Y字型弾性牽引体2の上両端は、弾性牽引体2と歯側固定器3との接続端とされる。Y字型の上両端の異なる箇所には、スルーホールY1、スルーホールY2、スルーホールY3がそれぞれ設けられており、前記スルーホールY1、又はスルーホールY2、又はスルーホールY3は、歯側固定器3の位置決めバンプ32-2にカバーできる歯側接続孔22-1を構成している。前記Y字型弾性牽引体2の下端は、弾性牽引体2と舌背接続機構1との接続端とされる。前記Y字型弾性牽引体2の下端の異なる箇所には、スルーホールS1、スルーホールS2、スルーホールS3がそれぞれ設けられており、前記スルーホールS1、又はスルーホールS2、又はスルーホールS3は、舌背接続機構1の接続バンプ12-2に取り外し可能に取り付けられる舌側接続孔21-1とされる。
異なる舌側接続孔21-1で舌背接続機構1と接続する場合に、弾性牽引体2は異なる弾性変形量を有するので、大きさの異なる牽引力を得ることができる。同様に、異なる歯側接続孔22-1で歯側固定器3と接続する場合に、大きさの異なる牽引力を得ることもできる。このように、弾性牽引体調節型の本発明の舌背弾性牽引装置を得た。
実施例10:本発明に係る舌粘膜下の上皮化したトンネル式舌背弾性牽引装置
図10と図10-1を参照して、本実施例では、舌背接続機構1は、下垂した舌を引っ張ることができる舌粘膜下トンネル式牽引機構100を採用している。前記舌粘膜下トンネル式牽引機構100は、以下のように設置できる。
局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、有郭乳頭前方の約1 cm〜4 cmのところにおいて中線から約1 cm〜3 cmの両側に、舌粘膜下を貫いて舌粘膜下トンネルを形成できる移植体100-2、通常、一部の医療用シリカゲル管を舌背のところに移植して、前記医療用シリカゲル管のほとんどを舌背の粘膜下に移植させ、両端を舌背粘膜における左右両側に露出させ、リング状に結び目を作って固定する。手術後の15〜45日目、前記医療用シリカゲル管を引き上げ、患者に痛み感又は不快感がなければ、舌背粘膜下に移植された前記医療用シリカゲル管を抜き出すことができる。前記医療用シリカゲル管を抜き出した後、医療用シリカゲル管が移植された舌背のところに上皮化したトンネル100-1が形成される。前記舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1は、本発明の舌粘膜下トンネル式牽引機構100として、弾性牽引体2を舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1から通り抜け、下垂した舌を前へ引っ張ることができる(図10-1参照)。
本実施例の利点は、舌背のところに舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を設けた後、舌背のところに何らの移植物もなく、患者に異物感又は不快感をもたらすことがないことにある。睡眠前に、舌背を牽引する必要がある場合に、前記弾性牽引体2を前記舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1に通し、歯側固定器3に固定することで、下垂した舌を前へ引っ張り、舌咽頭部の気道を拡大し、いびき症とOSAHSを治療することができる。起きた後、前記弾性牽引体2を歯側固定器3から取り外すとともに、舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1から引き出すことで、舌の自由運動を復元することもできる。
本実施例における弾性牽引体2は、通常、弾性の良い医療用エマルジョン薄膜、又は医療用シリカゲル薄膜により製造されたもので、厚さが約0.03 mm〜0.10 mmである。このほか、弾性牽引体2として医療用エマルジョン管、又は医療用シリカゲル管を選択してもよい。医療用エマルジョン糸、又は医療用シリカゲル糸も弾性牽引体2とすることができ、このような線状の弾性牽引体2は、薄膜テープ状の弾性牽引体2よりも舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を容易に通り抜けて、使用しやすい。
本実施例の欠点は、舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1に支持力が足りず、通常、陥没状態にあり、前記帯状弾性牽引体2が比較的に舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を通り抜けにくく、専用の工具であるスレッドガイド200の補助がなければ、舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を容易に通り抜けられないことにある。
実施例11:本発明に係る薄壁管状舌粘膜下トンネル式舌背弾性牽引装置
図11と図11-1を参照して、本実施例は、実施例10を改良したもので、舌粘膜下に一部の弧状に曲がった医療用チタン薄壁管である薄壁管状移植物100-4が移植される。舌粘膜下に移植された15〜60日目後、前記医療用チタン薄壁管が舌粘膜下の舌組織に固定され、医療用チタン薄壁管の両端の管口だけが舌粘膜外に残った。このような薄壁管で支持される舌粘膜下トンネルは、本発明に記載される薄壁管状移植物含有舌粘膜下トンネル100-3を構成している。
前記薄壁管状移植物含有舌粘膜下トンネル100-3は、金属薄壁管で支持されるので、陥没することがなく、弾性牽引体2が通り抜けやすい。実施例10における舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1に支持力が足りず、陥没しやすく、弾性牽引体2が通り抜けにくいという欠点を克服した。
弾性牽引体2が前記薄壁管状移植物の舌粘膜下トンネル100-3を通り抜けることをさらに容易にするために、前記薄壁管状移植物100-4の舌粘膜外に露出した管口部分には、階段又はラッパの口を設けることができる。弾性牽引体2が挿入し、通り抜けやすい一方で、前記薄壁管状移植物100-4の固定に有利で、変位し、抜け落ちることを防止できる(図11-2参照)。
実施例12:本発明に係る螺旋バネ状舌粘膜下トンネル式舌背弾性牽引装置
図12を参照して、本実施例は、実施例11をさらに改良したものである。本実施例の相違点は、前記薄壁管移植物100-4は、実施例11において使用されたチタン合金薄壁管の代わり、形状記憶機能を有するチタンニッケル形状記憶合金最密螺旋管であることにある。
前記医療用最密螺旋バネ管が舌粘膜下に移植された後、舌粘膜下の舌組織に固定され、最密螺旋管の管口だけが舌粘膜両側に露出した。舌粘膜下に固定された最密螺旋管は、本発明の薄壁管状移植物含有舌粘膜下トンネル100-3を構成している。前記薄壁管状移植物含有舌粘膜下トンネル100-3は最密螺旋バネ管で支持されるので、陥没することがなく、弾性牽引体2が通り抜けやすい。同時に、最密螺旋バネ管は、チタン薄壁管と比べると、良好な柔軟性を有し、舌の快適度をさらに向上させた(図12参照)。
前記最密螺旋バネ管は、通常、チタンニッケル形状記憶合金糸により製造され、成形・熱処理され、前記最密螺旋バネ管の几何形状が舌背の移植されたところの生理要求に応え、管口のところにラッパの口が設けられたことで、弾性牽引体2が挿入し、通り抜けやすい一方で、前記薄壁管状移植物100-4の固定に有利で、変位し、抜け落ちることを防止できる(図12参照)。
実施例13:本発明に係る強磁性全移植式接続体による舌背弾性牽引装置
図13と図13-1を参照して、本実施例では、舌背に移植された舌背接続機構1の舌に固定された移植体101は、舌粘膜下に完全に移植された全移植式接続体102である。前記全移植式接続体102は扁平状体102-1である。
前記全移植式接続体102は、強磁性を有する医療用金属材料、例えば、厚さが0.30 mm〜0.60 mmである強磁性医療用ステンレス板により製造される。前記強磁性医療用ステンレス板をサイズが約8 mm×20 mmである扁平状体102-1に製造し、舌背接続機構1の全移植式接続体102として舌背のところに移植される。
局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、有郭乳頭前方の約1 cm〜4 cmのところにおいて中線から約1 cm〜2 cmの両側の舌粘膜下に、それぞれ一つの前記扁平状体102-1を移植し、前記扁平状体102-1が舌粘膜に完全に覆われるようになる。
手術後の15〜60日目、移植された前記強磁性を有する扁平状体102-1が舌粘膜下の舌組織に完全に固定された後、舌背に対する弾性牽引を行うことができる。
磁性材料含有弾性牽引体2を選択して、前記強磁性を有する全移植式接続体102を弾性牽引する。前記弾性牽引体2の舌側接続機構21には磁性材料が含まれる。このような磁性材料を含む前記弾性牽引体2は、強磁性を有する全移植式接続体102に吸着可能であり、弾性牽引体2と全移植式接続体102との間に舌粘膜組織が挟まれ、弾性牽引体2と前記全移植式接続体102との間に磁気的接続がなされた。
そして、弾性牽引体2の歯側接続機構22を歯側固定器3に固定し、このようにして、歯側固定器3を支持点とし、弾性牽引体2と舌背接続機構1との間の磁気的接続により、下垂した舌を引っ張ることで、舌咽頭部の気道を拡大し、いびき症とOSAHSを治療することを実現した。
舌粘膜下に移植された全移植式接続体102が舌組織に変位することを防止するために、前記全移植式接続体102にスルーホール106を設けることができる。舌組織が前記スルーホール106内に成長し、附着することで、前記全移植式接続体102が舌組織に変位することを防止できる(図13-1参照)。
実施例14:本発明に係る磁気的接続による舌背弾性牽引装置
図14〜図14-4を参照して、本実施例では、実施例13をさらに改良した。舌背のところに移植された磁性を有する全移植式接続体102の舌運動に対する順応性を改良するために、前記磁性を有する全移植式接続体102を改良した。
本実施例では、舌背接続機構1としての全移植式接続体102は扁平状体102-1である。前記扁平状体102-1は、磁気ユニット1021-1がマトリクス1021-2に完全に被覆される複合構造を採用している(図14-2、図14-3参照)。
マトリクス1021-2として医療用シリカゲルを選択するが、マトリクス1021-2の製造原料として人体中に長期間にわたって移植可能な他の軟性医療用材料、例えば医療用ポリウレタン等を選択してもよい(図14-2、図14-3参照)。
磁気ユニット1021-1としてNdFeB永久磁石材料を選択する。通常、磁気ユニット1021-1として接触面積の大きいNdFeB磁気シートを採用するが、磁気ユニット1021-1としてNdFeB磁性粉、又は他の永久磁石材料の顆粒又は粉末を採用してもよい(図14-2、図14-3参照)。
モールドでは、医療用シリカゲルで金属粉末を被覆する汎用のプロセスにより、NdFeB磁気シートの磁気ユニット1021-1が医療用シリカゲルのマトリクス1021-2に完全に被覆されるようにすることで、磁性を有する医療用シリカゲルテープを得て、裁断した後、洗淨し滅菌し、舌背接続機構1の全移植式接続体102として使用してもよい。
前記磁性を有する医療用シリカゲルテープは、その磁気ユニット1021-1が医療用シリカゲルのマトリクス1021-2に完全に被覆され、磁気ユニット1021-1が存在するので、磁性を有し、医療用シリカゲルマトリクス1021-2が存在するので、良好な弾性と変形能力を有し、全移植式接続体102として使用してもよく、弾性牽引体2として使用してもよく、特に前記弾性牽引体2の舌側接続機構21は、このような材料により製造されることで、磁気的接続がなされるようにしてもよい(図14、図14-1参照)。
本実施例では、前記弾性牽引体2の舌側接続機構21は、このようなマトリクス1021-2が磁気ユニット1021-1を完全に被覆した磁性を有する医療用シリカゲル材料により製造されてもよく、前記弾性牽引体2の舌側接続機構21に磁性を持たせるようにする。
医療用シリカゲル材料で製造された移植体は、舌組織に附着・固定されにくいので、前記全移植式接続体102が採用している扁平状体102-1には、スルーホール106とバンプ105を設け、舌組織のスルーホール106での成長・附着、及びバンプ105により、移植された扁平状体102-1の変位を防止できる(図14-1、図14-2参照)。
局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、有郭乳頭前方の約1 cm〜4 cmのところにおいて中線から約1 cm〜2 cmの両側の舌粘膜下に、それぞれ1つ以上の前記磁性を有する扁平状体102-1を移植することで、前記磁性を有する扁平状体102-1が完全に舌粘膜に覆われるようになる(図14-4参照)。手術後の15〜60日目、移植された前記磁性を有する扁平状体102-1が舌粘膜下の舌組織に完全に固定された後、舌背に対する弾性牽引を行うことができる。
寝る前に、前記磁性を有する弾性牽引体2を選択して舌背接続機構1の磁性を有する全移植式接続体102を牽引する。
舌背粘膜下に移植された全移植式接続体102が磁性を有し、前記弾性牽引体2の一方の端が歯側固定器3に固定され、他方の端における舌側接続機構21も磁性を有するので、前記磁性を有する弾性牽引体2の舌側接続機構21を舌背の移植体が移植されたところの付近に入れるだけで、それらの磁極が反対であるので互いに吸引し、磁気的接続を築いた(図14、図14-1参照)。このようにして、歯側固定器3を支持点とし、弾性牽引体2と舌背接続機構1との間の磁気的接続により、下垂した舌を引っ張ることで、舌咽頭部の気道を拡大し、いびき症とOSAHSを治療することを実現した。
起きた後、力を入れて前記磁性を有する弾性牽引体2の舌側接続機構21を、吸着された舌背のところから分離することで、磁気的接続を解消し、舌に対する弾性牽引を解消することができる。
実施例15:本発明に係る舌背接着型舌背弾性牽引装置
図15を参照して、本実施例では、前記舌背接続機構1の舌に固定された接続体101は粘膜表面固定式接続体104である。前記粘膜表面固定式接続体104は、舌背粘膜表面に接着又は吸着できる支持ホルダー104-1、及び弾性牽引体2と接続した接続機構104-2を備え、前記接続機構104-2が接続バンプ1042-2であり、前記接続機構104-2が前記支持ホルダー104-1に設けられた。
前記粘膜表面固定式接続体104は、医療用接着剤により舌背粘膜表面に貼り付けられる(図15参照)。弾性牽引体2は、前記接続バンプ1042-2にカバーされ、弾性牽引体2の引張力により、下垂した舌に対する牽引を実現できる。
前記接続機構104-2は、接続凹み溝1042-1(図15-1参照)、又は接続バンプ1042-2(図15参照)、又は接続フック1042-3を採用できる(図15-2参照)。このほか、前記舌背粘膜表面の支持ホルダー104-1は、柔らかい医療用シリカゲル材料により製造され、負圧吸引により支持ホルダー104-1を舌背粘膜表面に吸着できる(図15参照)。
図15-3を参照して、弾性牽引体2の遠端、即ち舌側に近い一方の端の端部21-5には、前記端部21-5の舌背粘膜と接触した表面に医療用接着剤を塗り、直接に前記端部21-5を舌背粘膜の表面に接着した。このとき、前記端部21-5は、弾性牽引体2の一部でありながら、舌背接続機構1の粘膜表面固定式接続体104にも相当する。
実施例16:本発明に係る唇外接着型舌背弾性牽引装置
図16を参照して、本実施例では、舌背接続機構1は、楕円環型接続体101を採用して半移植的に舌背に固定した。前記楕円環型接続体101の一部が舌粘膜下に移植され、他の一部が舌背粘膜外に露出した。
前記弾性牽引体2は、医療用エマルジョン薄膜で製造された長尺型弾性薄膜テープを採用しており、前記帯状弾性牽引体2の両端に、医療用接着剤をそれぞれ塗り、医療用接着型構造を形成した。前記帯状弾性牽引体2を楕円環型接続体101に通した後、保護膜を剥ぎ取り、前記帯状弾性牽引体2の両端をそれぞれ唇外の頬に貼り付けることで、舌背に対する弾性牽引を実現して、舌咽頭部の気道を拡大し、いびき症とOSAHSを治療することができる。このとき、医療用接着剤が塗られた弾性牽引体2の両端部分は歯側固定器3に相当する(図16参照)。
実施例17:本発明に係るシリカゲルトンネル式舌背接続機構が採用された舌背弾性牽引装置
図17を参照して、本実施例では、前記舌背接続機構1は、医療用シリカゲルで製造されたトンネル式舌背接続機構100を採用しており、前記弾性牽引体2は、両端に多数の歯側接続孔22-1がある医療用シリカゲルで製造された帯状弾性牽引体を採用しており、前記歯側固定器3は、歯の表面に接着・固定できる歯側固定器3である。2つの前記歯側固定器3は、門歯の両側の適当な位置の歯外側にそれぞれ接着・固定され、前記牽引体2が前記トンネル式舌背接続機構100の中心孔100-4-3を通した後、前記牽引体2の両端がそれぞれ前記歯側接続孔22-1により歯側固定器3に固定されることで、本発明のシリカゲルトンネル式舌背接続機構が採用された舌背弾性牽引装置を構成している。
図17-1〜図17-3を参照して、本実施例では、前記トンネル式舌背接続機構100は、医療用シリカゲルにより製成された薄壁管状移植物100-4である。前記薄壁管状移植物100-4の両端には、底部に舌粘膜表面とマッチする平滑面100-4-2が備えられる滑り防止位置決めバンプ100-4-1が設けられた。前記位置決めバンプ100-4-1の両端の2つの平滑面100-4-2の間の夾角βは100°〜150°である。
前記薄壁管状移植物100-4が舌粘膜下に移植された場合に、前記位置決めバンプ100-4-1下の舌粘膜表面とマッチする平滑面100-4-2は、舌粘膜との面接触を実現し、前記薄壁管状移植物100-4が舌粘膜下から滑り落ちることを防止することができる。同時に、前記位置決めバンプ100-4-1が舌粘膜と面接触しているため、前記位置決めバンプ100-4-1の舌粘膜表面に対する刺激を低減させ、ユーザーの快適度を増加させることができる。
前記位置決めバンプ100-4-1の両端の2つの平滑面100-4-2の間には、100°〜150°の夾角βを形成しうる。舌体の生物学的な形状が一定の角度を有するアーチ構造であるので、前記薄壁管状移植物100-4が舌粘膜下に移植された後、前記夾角βは、前記位置決めバンプ100-4-1を舌体表面粘膜により良く貼合させ、患者の使用過程での快適度を増加させることができる。
なお、前記トンネル式舌背接続機構100が医療用シリカゲルで製造されたため、前記トンネル式舌背接続機構100が舌粘膜下に移植された場合に、形状を随意に変えて、舌粘膜下トンネルに良好に適応させることができる。柔らかい材質も前記位置決めバンプ100-4-1に舌粘膜組織と接触する時により良い柔軟性を持たせて、舌粘膜組織に対する刺激を低減させ、患者の従順性を増加させることができる。
臨床で使用する時に、まず局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、舌背粘膜表面の有郭乳頭前方の約0 cm〜5 cmのところにおいて中線から1 cm〜3 cmの両側に、手術器具で舌粘膜下を貫いて、トンネルを形成してから、前記トンネル式舌背接続機構100の薄壁管状移植物100-4を移植し、固定することで、前記薄壁管状移植物100-4の両端の位置決めバンプ100-4-1を舌粘膜表面外にちょうど露出させる。手術後の15〜60日目、前記薄壁管状移植物100-4を牽引して、患者に痛みと不快感がなければ、舌背に対する牽引を行うことができる。
第二のステップでは、選用しようとする歯側固定器3の異なる具体的な構造により、選用された歯側固定器3を、歯、又は歯槽骨、又は上顎、又は下顎、又は上下顎の唇外を歯側固定器3の支持・固定点として、取り付け固定する。本実施例では、採用された歯側固定器3は、歯の外側に接着・固定された(図17参照)。
第三のステップでは、寝る前に、補助工具で前記一体型弾性牽引機構212を本発明のトンネル式舌背接続機構の中心孔100-4-3に通してから、前記一体型弾性牽引機構212の両端を歯側固定器3に固定する。前記一体型弾性牽引機構212は、歯側固定器3を支点とし、本発明のトンネル式舌背接続機構100に対して弾性引張力を生じる。前記一体型弾性牽引機構212の弾性復元力の作用の下で、陥没した舌根部を前へ引っ張ることで、舌咽頭部の気道を拡張させ、OSAHSを治療するという目的を達する(図17参照)。
本発明のトンネル式舌背接続機構100により前記一体型弾性牽引機構212を取り付ける場合に、特に以下の要点を注意する必要がある。
前記一体型弾性牽引機構212の弾性変形機構20の弾性牽引力の大きさを調節するために、前記一体型弾性牽引機構212の歯側接続機構22における歯側接続孔22-1を選択しておく必要がある。本実施例では、1番目〜4番目の歯側接続孔22-1から2番目の歯側接続孔22-1を選択した。そして選択された前記歯側接続孔22-1により前記一体型弾性牽引機構212を歯側固定器3に固定する。
前記一体型弾性牽引機構212の弾性変形機構20の適当な弾性牽引力を確保すると同時に、前記一体型弾性牽引機構212の舌背接続機構1をちょうど前記トンネル式舌背接続機構100の薄壁管状移植物100-4の中心孔100-4-3に置くことができ、そして前記一体型弾性牽引機構212の舌背牽引機構1の両側の舌側接続機構21の位置が本発明のトンネル式舌背接続機構100の薄壁管状移植物100-4の両端の位置決めバンプ100-4-1の位置とほぼ一致する。前記一体型弾性牽引機構212の弾性牽引体2の弾性変形機構20が本発明のトンネル式舌背接続機構100の位置決めバンプ100-4-1と歯側固定器3との間の空間内に露出した。舌の運動につれて、前記弾性変形機構20は、自由に変形することができるとともに、終始、舌背に適当な弾性牽引力をかけることができる。
第四のステップでは、起きた後、前記一体型弾性牽引機構212を歯側固定器3から取り外すとともに、本発明のトンネル式舌背接続機構の中心孔100-4-3から抜き出すことで、舌背に対する牽引を解消する(図17参照)。
実施例18:本発明に係る舌背接続機構の接続バンプに縦向き接続凹み溝が設けられた舌背弾性牽引装置
図18〜図18-13を参照して、本実施例の相違点は、本実施例では、前記舌背接続機構1における弾性牽引体2と接続した弾性牽引体舌背接続機構12は、縦向き接続凹み溝12-1-2が設けられた接続バンプ12-2の構造を採用していることにある。前記縦向き接続凹み溝12-1-2を設けることで、弾性牽引体2と前記舌背接続機構1との間の接続信頼性を増加でき、舌が激しく運動する状況でも、前記弾性牽引体2は、前記接続バンプ12-2から滑り落ちることがない(図18-1参照)。
図18-8〜図18-13を参照して、前記舌背接続機構1は、支持体11、及び弾性牽引体2と接続した弾性牽引体舌背接続機構12を備える。前記支持体11は、両端に円錐状移行機構12-4が設けられた弧状の円柱体である。前記円錐状移行機構12-4が前記舌背接続機構1を舌の表面粘膜と面接触させることで、舌表面粘膜に対する刺激を低減させ、移植された舌背接続機構1の快適度を向上させることができる。
図18-1〜図18-10を参照して、前記弾性牽引体を接続する弾性牽引体舌背接続機構12は、接続バンプ12-2と接続凹み溝12-1とで構成される。前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2は半球状である。前記舌背接続機構1の接続凹み溝12-1は、接続バンプ12-2の底部と前記円錐状移行機構12-4の端部との間に形成された凹み溝で構成される1つの横向き接続凹み溝12-1-1と、前記舌背接続機構の接続バンプ12-2に均一に分布している4つの縦向き接続凹み溝12-1-2とを含む。前記接続バンプ12-2、横向き接続凹み溝12-1-1、縦向き接続凹み溝12-1-2は、共同で弾性牽引体2に対する固定がなされる。
図18を参照して、臨床で使用する時に、まず局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、舌背粘膜表面の有郭乳頭前方の約0 cm〜5 cmのところにおいて中線から1 cm〜3 cmの両側に、手術器具で舌粘膜下を貫いて、トンネルを形成してから、舌背接続機構1の支持体11を舌粘膜下に埋め、弾性牽引体舌背接続機構12を舌粘膜表面外に露出させる。手術後の15〜60日目、手で舌背接続機構1を牽引して、患者に痛みと不快感がなければ、舌背に対する牽引を行うことができる。
第二のステップでは、選用しようとする歯側固定器3の異なる具体的な構造により、選用された歯側固定器3を、歯、又は歯槽骨、又は上顎、又は下顎、又は上下顎の唇外を歯側固定器3の支持・固定点として、取り付け固定する。本実施例では、採用された歯側固定器3は、歯の外側に直接に接着・固定された(図18参照)。
第三のステップでは、寝る前に、まず弾性牽引体2の一方の端を本発明の舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12に固定し、そして弾性牽引体2の他方の端を歯側固定器3に固定し、弾性牽引体2が歯側固定器3を支点とし、本発明の舌背接続機構1に対して弾性引張力を生じる。弾性牽引体2の弾性復元力の作用の下で、陥没した舌根部を前へ引っ張ることで、舌咽頭部の気道を拡張させ、いびき症又はOSAHSを治療するという目的を達する(図18参照)。
第四のステップでは、起きた後、前記弾性牽引体2の弾性により、前記弾性牽引体2の歯側接続孔22-1を拡大して、前記弾性牽引体2を歯側固定器3から取り外し、同様に、前記弾性牽引体2を舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12からも分離し、取り外すことで、舌背に対する牽引を解消する(図18参照)。
本実施例では、前記横向き接続凹み溝12-1-1及び前記縦向き接続凹み溝12-1-2は、横向きと縦向きに舌背弾性牽引装置の弾性牽引体2の舌側接続機構21を固定することができる。通常、前記弾性牽引体2は、帯状構造を採用しており、前記帯状構造の弾性牽引体2の舌側接続機構21が舌側接続孔21-1である場合に、前記舌側接続孔21-1は、前記接続バンプ12-2を通り抜けた後、前記接続バンプ12-2下の前記横向き接続凹み溝12-1-1内に固定されるとともに、前記帯状構造の弾性牽引体2を歯側へ締め付ける場合に、4つの縦向き接続凹み溝12-1-2が設置されているため、前記舌側接続孔21-1のエッジが前記接続バンプ12-2における縦向き接続凹み溝12-1-2内に自動的に引っ掛かり、横向き接続凹み溝12-1-1と縦向き接続凹み溝12-1-2の空間的に交差する組み合せ固定がなされる(図18-1〜図18-10参照)。
なお、前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2における縦向き接続凹み溝12-1-2は、2つ、又は3つ、又は5つ設けられてもよく、臨床での具体的な要求により選択してもよい(図18-11、図18-12、図18-13参照)。
前記縦向き接続凹み溝12-1-2について、本実施例による横向き接続凹み溝12-1-1に垂直であるという形式以外、前記縦向き接続凹み溝12-1-2と横向き接続凹み溝12-1-1が一定の空間的な交差角を構成してもよく、このような空間的な交差角が、通常10°〜90°である。
実施例18-1:本発明に係る舌背弾性牽引装置の4凹み溝ねじ型舌背接続機構
図18-2、図18-3及び図18-4を参照して、本実施例では、相変わらず実施例18において最適化した接続バンプに4つの縦向き接続凹み溝が設けられた舌背接続機構1を採用しており、前記接続バンプ12-2、及び前記縦向き接続凹み溝12-1-2と横向き接続凹み溝12-1-1の共同位置決め役割により、前記弾性牽引体2に対する良好な固定・接続を実現するものであり、実施例18との相違点は、本実施例の前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2と前記支持体11との間が取り外し可能なねじ接続構造であることにある。
本実施例では、前記舌背接続機構1は、弧状の円柱体である前記支持体11と、接続バンプ12-2と接続凹み溝12-1とで構成され前記弾性牽引体を接続する弾性牽引体舌背接続機構12とを備える。前記接続バンプ12-2と支持体11の端部とはねじにより接続された。前記接続バンプ12-2における接続ナット12-7を前記支持体11の端部の接続スクリュー11-7にねじ込むことで、前記弾性牽引体舌背接続機構12と前記支持体11との間の接続を実現した。逆に、回転により前記接続ナット12-7を前記接続スクリュー11-7から緩めることで、前記弾性牽引体舌背接続機構12と前記支持体11との間の接続を解消することができる。前記取り外し可能なねじ接続型舌背接続機構の舌背粘膜下への取り付けと取り外しは、いずれも便利である。
本実施例では、前記舌背接続機構1の左側は、ねじ接続構造である取り外し可能な方式により前記弾性牽引体舌背接続機構12と前記支持体11との間の組み合せ接続を実現する。前記舌背接続機構1の右側は、はさみ鉗子が挟んで取り付けやすいように一体的な製造方式を採用している。
実施例18-2:本発明に係る舌背弾性牽引装置の4凹み溝凹凸係合式舌背接続機構
図18-5、図18-6及び図18-7を参照して、本実施例では、相変わらず実施例18において最適化した接続バンプに4つの縦向き接続凹み溝が設けられた舌背接続機構1を採用しており、前記接続バンプ12-2、及び前記縦向き接続凹み溝12-1-2と横向き接続凹み溝12-1-1の共同位置決め役割により、前記弾性牽引体2に対する良好な固定・接続を実現するものであり、実施例18及び実施例18-1との相違点は、本実施例の前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2と前記支持体11との間が取り外し可能な凹凸係合接続構造であることにある。
前記支持体11における凹凸係合した取付けバンプ11-5を、前記弾性牽引体を接続する弾性牽引体舌背接続機構12の接続バンプ12-2における凹凸係合した取り付け凹み溝12-5内にかしめることで組み立てを完成できる。解除する必要がある場合に、前記支持体11におけるスロット11-6を内へ圧縮することで、スロット11-6を内へ収縮させ、前記凹凸係合した取付けバンプ11-5を向心的に収縮させることで、前記凹凸係合した取付けバンプ11-5を前記凹凸係合した取り付け凹み溝12-5から解除して、取り外しを完成できる。
実施例19:本発明に係る舌背弾性牽引装置の三段式の弾性牽引体
図19〜図19-2を参照して、本実施例には、舌背弾性牽引装置に用いられる弾性牽引体2が開示されており、前記弾性牽引体2は、医療用シリカゲル材料で、モールド成形技術により一体的に製造された。
前記三段式の弾性牽引体2は、舌側接続機構21と、歯側接続機構22と弾性変形機構20とを備える。
図19〜図19-1を参照して、前記舌側接続機構21と歯側接続機構22は、前記三段式の弾性牽引体2の両端にそれぞれ設けられ、前記舌側接続機構21に1つの舌側接続孔21-1が設けられ、前記歯側接続機構22に4つの歯側接続孔22-1が設けられ、それぞれの歯側接続孔22-1の間の間隔距離が約3〜5 mmであり、前記三段式の弾性牽引体の牽引力の大きさを調節するために用いられており、前記弾性変形機構20が前記舌側接続機構21と歯側接続機構22との間に設けられた。
前記三段式の弾性牽引体2は長尺片状弾性体である。医療用弾性材料で一体的に製造された前記三段式の弾性牽引体2は、断面を変える方式により、前記弾性変形機構20が弾性変形した場合に、前記舌側接続機構21又は歯側接続機構22がほとんど弾性変形しないことを実現した。
さらに、前記舌側接続機構21に設けられた舌側接続孔21-1の周りには、引張抵抗を増加できるフランジ21-1-1が設けられた。前記フランジ21-1-1は、舌背接続機構2を有効的に取り囲んで、前記三段式の弾性牽引体2が舌背接続機構1から意外に抜け落ちることを防止できる。
本実施例では、前記歯側接続機構22には、4つの歯側接続孔22-1が設けられており、それぞれの歯側接続孔22-1の間の間隔距離が5 mmであり、かつそれぞれの歯側接続孔22-1の付近にアラビア数字で位置番号が付いている。位置番号の異なる歯側接続孔22-1を歯側固定器3に固定した時に、本発明の三段式の弾性牽引体2の舌に対する弾性牽引力の大きさを調節できる。前記歯側接続孔22-1が前記弾性変形機構20に近いほど、歯側固定器3に固定される時に生じる弾性牽引力が大きくなる。逆に、前記歯側接続孔22-1が前記弾性変形機構20から遠いほど、歯側固定器3に固定される時に生じる弾性牽引力が小さくなる。
さらに、それぞれの前記歯側接続孔22-1の周りには、引張抵抗を増加できるフランジ22-1-1が設けられており、前記フランジ22-1-1は、歯側固定器3を有効的に取り囲んで、前記三段式の弾性牽引体2が歯側固定器3から意外に抜け落ちることを防止できる。
作業状態時に、前記弾性変形機構20が弾性変形し、舌に弾性牽引力をかけることで、陥没した舌根を前へ引き上げ、舌根陥没によるOSAHSを回避できるだけでなく、舌の運動を妨げることなく、OSAHSを治療すると同時に、良好な言語能力を保ち、患者の快適度を向上させた。
さらに、前記弾性変形機構20が作業状態で舌にかける弾性牽引力について、OSAHS患者の個体差及び臨床治療の要求により、このような弾性牽引力が通常300 gより小さく、一般的に30 g〜200 gである。前記歯側接続機構22における位置番号の異なる歯側接続孔22-1を使用することで、前記弾性変形機構20のこのような弾性牽引力の大きさを調節できる。
図19-2を参照して、臨床で使用する時に、まず、舌の有郭乳頭前方に舌背接続機構1を移植する。
局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、舌背粘膜表面の有郭乳頭前方の約0 cm〜5 cmのところにおいて中線から1 cm〜3 cmの両側に、手術器具で舌粘膜下を貫いて、トンネルを形成する。そして舌背接続機構1を移植し、固定することで、前記舌背接続機構1の支持体11が舌粘膜下に埋まり、前記弾性牽引体舌背接続機構12を舌粘膜表面外に露出させる。手術後の15〜60日目、手術で移植された前記舌背接続機構1を手で牽引して、患者に痛みと不快感がなければ、舌背に対する牽引を行うことができる。
第二のステップでは、歯側固定器3を固定する。医療用粘着剤により二つの歯側固定器3を、左と右のそれぞれの一つの上歯の内側にそれぞれ固定する。通常、歯側固定器3の接着固定点として門歯から左に数えて4番目の上歯、又は門歯から右に数えて4番目の上歯を選択する。
第三のステップでは、睡眠前に、前記三段式の弾性牽引体2を装着する。寝る前に、前記弾性牽引体2の舌側接続機構21を前記舌背接続機構1に固定し、前記歯側接続器22を歯側固定器3に固定し、前記弾性牽引体2が歯側固定器3を支点とし、前記舌背接続機構1に対して弾性引張力を生じる。弾性牽引体2の弾性復元力の作用の下で、舌を前へ引っ張る。
第四のステップでは、起きた後、前記三段式の弾性牽引体2を取り外す。起きた後、前記三段式の弾性牽引体2を歯側固定器3から取り外すとともに、三段式の弾性牽引体2を舌背接続機構1からも分離し、取り外すことで、舌背に対する牽引を解消する。
実施例20:本発明に係る舌背弾性牽引装置の一体型弾性牽引機構
図20〜図20-5を参照して、本実施例では、本発明に係る舌背弾性牽引機構の舌背接続機構1と弾性牽引体2を一つの全体部材に形成し、前記一体型弾性牽引機構212を構成している。前記一体型弾性牽引機構212は、舌背接続機構1と弾性牽引体2を備え、医療用シリカゲルでモールド成形技術により一体的に製造された。
図20〜図20-4を参照して、本発明の一体型弾性牽引機構212は、舌背接続機構1と弾性牽引体2を備える。前記弾性牽引体2は、歯側接続機構22と、弾性変形機構20と、舌側接続機構21とを備える。前記一体型弾性牽引機構212の歯側接続機構22、弾性変形機構20、舌側接続機構21及び舌背接続機構1は、
歯側接続機構22、弾性変形機構20、舌側接続機構21、舌背接続機構1、舌側接続機構21、弾性変形機構20、歯側接続機構22の順で配列されている。
前記一体型弾性牽引機構212は、断面を変える設計アイデアを採用することで、同等な力を受ける条件の下で、弾性体の機能モジュールのそれぞれが異なる弾性変形量を有することを実現する。
前記弾性変形機構20の横断面の面積は、前記歯側接続機構22の横断面の面積だけでなく、舌背接続機構1の横断面の面積よりも小さい。本実施例では、前記弾性変形機構20の横断面の面積は、前記歯側接続機構22又は舌背接続機構1の横断面の面積の30%又はより小さいに過ぎない。本実施例における本発明の一体型弾性牽引機構212は、同等な力を受ける条件の下で、前記弾性変形機構20が弾性変形した弾性変形量は、前記歯側接続機構22又は舌背接続機構1が発生した弾性変形量の3倍以上に達する。別の視点からみれば、前記弾性変形機構20の変形抵抗が前記歯側接続機構22又は舌背接続機構1の変形抵抗より小さい。
前記一体型弾性牽引機構212が300 g以下の引張力をかける作業状態で、前記弾性変形機構20は弾性変形したが、前記歯側接続機構22又は舌背接続機構1はほとんど弾性変形しない。
さらに、前記歯側接続機構22には、4つの歯側接続孔22-1が設けられており、それぞれの歯側接続孔22-1の間の間隔距離が5 mmであり、かつそれぞれの歯側接続孔22-1の付近にアラビア数字で位置番号が付いている。位置番号の異なる歯側接続孔22-1を歯側固定器3に固定した時に、本発明の一体型弾性牽引機構212の舌に対する弾性牽引力の大きさを調節できる。前記歯側接続孔22-1が前記弾性変形機構20に近いほど、歯側固定器3に固定される時に生じる弾性牽引力が大きくなる。逆に、前記歯側接続孔22-1が前記弾性変形機構20から遠いほど、歯側固定器3に固定される時に生じる弾性牽引力が小さくなる。
なお、それぞれの前記歯側接続孔22-1の周りには、引張抵抗を増加できるフランジ22-1-1が設けられており、前記フランジ22-1-1は、歯側固定器3を有効的に取り囲んで、前記一体型弾性牽引機構212が歯側固定器3から意外に抜け落ちることを防止できる。
作業状態時に、前記弾性変形機構20が弾性変形し、舌に弾性牽引力をかけることで、陥没した舌根を前へ引き上げ、舌根陥没によるOSAHSを回避できる。弾性牽引方式を採用するので、前記一体型弾性牽引機構212が舌背にかける引張力は、柔らかく弾性に富んで、舌の運動を妨げることなく、OSAHSを治療すると同時に、良好な言語能力を保ち、患者の快適度を向上させた。
さらに、前記弾性変形機構20が作業状態で舌にかける弾性牽引力について、OSAHS患者の個体差及び臨床治療の要求により、このような弾性牽引力が通常300 gより小さく、一般的に30 g〜200 gである。前記歯側接続機構22における位置番号の異なる歯側接続孔22-1を使用することで、前記弾性変形機構20のこのような弾性牽引力の大きさを調節できる。
本発明の一体型弾性牽引機構212の舌背接続機構1は、舌背の舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1内に置かれ、前記舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1とマッチする弧状領域を有する。作業状態時に、前記舌背接続機構1はほとんど弾性変形せず、舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を有効的に支持・固定する役割を果たし、牽引時の舌背の力を受ける面積を確保し、舌咽頭部の気道の拡張効果を向上できる。
臨床で使用する時に、まず、舌背の舌粘膜下に一定の引張力に耐えうる舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を形成する。局所麻酔下で、低侵襲手術方式により、舌背粘膜表面の有郭乳頭前方の約0 cm〜5 cmのところにおいて中線から1 cm〜3 cmの両側に、手術器具で舌粘膜下を貫いて、トンネルを形成してから、舌粘膜下トンネルを形成できる移植体を移植し、固定することで、前記移植体の両端を舌粘膜外に露出させる。手術後の15〜60日目、前記移植体を取り外した後、舌背粘膜下に一定の引張力に耐えうる舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を形成できる。
第二のステップでは、歯側固定器3を固定する。医療用粘着剤により二つの前記歯側固定器3を、門歯から左に数えて4番目の上歯と、門歯から右に数えて4番目の上歯にそれぞれ固定する。
第三のステップでは、睡眠前に、本発明の一体型弾性牽引体を装着する。寝る前に、補助工具で前記一体型弾性牽引機構212を、舌背のところに形成された舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1に通す。前記一体型弾性牽引機構212が前記舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を通した後、患者の個体差により、前記歯側接続孔22-1の異なる位置番号を選択することができる。本実施例では、前記歯側接続孔22-1の2番目の位置番号を選択して、2番目の位置番号のタグラインに沿って前記歯側位置接続孔22-1の3番目の位置と4番目の位置を取り除く。前記歯側接続孔22-1により、前記弾性牽引体2の両端を歯側固定器3に固定することで、本発明の舌背弾性牽引装置の取り付け装着過程を完成した。
第四のステップでは、起きた後、本発明の一体型弾性牽引体を取り外す。前記一体型弾性牽引機構212を歯側固定器3から取り外すとともに、舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1から抜き出すことで、舌背に対する牽引を解消することができる。
実施例21:本発明に係る舌背弾性牽引装置の三脚架型唇外固定式歯側固定器
図21〜図21-4を参照して、本実施例には、本発明の舌背弾性牽引装置の歯側固定器3が開示されており、前記歯側固定器3は、三脚架式構造を採用しており、上顎、下顎が交差する口元のところに固定され、唇外式歯側固定器3に属する。前記唇外式歯側固定器3は、前記唇外式歯側固定器3を支持できる支持架31と、弾性牽引体2を接続可能な弾性牽引体歯側接続機構32と、前記唇外式歯側固定器3を上下顎外に固定できる歯側固定機構33とを備え、前記歯側固定機構33における皮膚表面と接触した表面が平滑な曲面である。前記弾性牽引体歯側接続機構32と歯側固定機構33は、前記支持架31に設置された。
前記弾性牽引体歯側接続機構32には、弾性牽引体2を固定できる歯側固定器の位置決め凹み溝32-1と、平滑なテーパ状構造を採用した位置決めバンプ32-2とが備えられる。
前記唇外式歯側固定器3には、アーチ構造である3つの唇外固定支持架31-4が備えられる。前記唇外固定支持架31-4の一方の端が前記弾性牽引体歯側接続機構32に交差して接続され、他方の端に前記歯側固定機構33が設けられた。前記唇外式歯側固定器3は、前記弾性牽引体歯側接続機構32を中心とし、前記唇外固定支持架31-4をアーチ支持脚とし、上下顎外の皮膚と接触した前記歯側固定機構33の底部の平滑な曲面33-1を支持点とする放射状アーチ構造を形成した。
前記唇外式歯側固定器3は、上顎唇外固定支持架31-4-1、下顎唇外固定支持架31-4-2及び唇角支持架31-4-3の3つの唇外固定支持架31-4を備える。前記上顎唇外固定支持架31-4-1と下顎唇外固定支持架31-4-2との間の夾角γが上顎唇外固定支持架31-4-1と唇角支持架31-4-3との間の夾角εより大きい又は等しく、前記上顎唇外固定支持架31-4-1と下顎唇外固定支持架31-4-2との間の夾角γが前記下顎唇外固定支持架31-4-2と唇角支持架31-4-3との間の夾角θより大きい又は等しい。
前記上顎唇外固定支持架31-4-1又は下顎唇外固定支持架31-4-2の長さが前記唇角支持架31-4-3の長さより大きい又は等しい。
作業状態時に、前記弾性牽引体2は、前記位置決めバンプ32-2の平滑なテーパ状構造により前記位置決め凹み溝32-1内に固定され、前記唇外式歯側固定器3の上顎唇外固定支持架31-4-1、下顎唇外固定支持架31-4-2、唇角支持架31-4-3がそれぞれ上顎唇外、下顎唇外及び唇角外に支持され、三角状の支持構造を形成して、前記弾性牽引体2の弾性変形機構20のかけた弾性牽引力により前記唇外式歯側固定器3を患者の上下顎外のところに固定することで、前記弾性牽引体2の前記唇外式歯側固定器3での装着過程を完成する(図21-4参照)。
実施例22:本発明に係る舌背弾性牽引装置の工字型歯側固定器
図22〜図22-2を参照して、本実施例では、本発明に係る舌背弾性牽引装置の歯側固定器3は、歯に接着・固定できる工字型歯側固定器3を採用しており、前記歯側固定器3は、支持架31と、弾性牽引体歯側接続機構32と歯側固定機構33とで構成され、前記弾性牽引体歯側接続機構32と前記歯側固定機構33は、前記支持架31に設置された。前記弾性牽引体歯側接続機構32、前記支持架31及び前記歯側固定機構33が構成した横断面は工字型である。前記歯側固定機構33は、接着方式により歯の表面に固定された。
前記歯側接続機構32は、弾性牽引体2を固定できる位置決め凹み溝32-1と、平滑な表面を有する球冠状の位置決めバンプ32-2とを備える。前記歯側接続機構32は、平滑な表面を有する球冠状の設計を採用しているため、前記歯側接続機構32が歯の表面に固定された場合に、前記歯側接続機構32と人体口腔内部粘膜組織との接触は円滑な面接触であり、人体口腔粘膜組織に対する刺激を最大限に低減させ、患者の長期間の使用過程での快適度を確保できる。
前記支持架31は平滑な柱体である。前記弾性牽引体2が歯側接続機構22により前記歯側固定器3との接続がなされた場合に、前記歯側接続機構22の歯側接続孔22-1は、前記支持架31を取り囲んで位置決め凹み溝32-1内に嵌め込む。前記支持架31が平滑な柱体設計を採用しているため、平滑な表面は、前記弾性牽引体2の歯側接続孔22-1にダメージを与えることがなく、前記弾性牽引体2の使用過程での安全性を強めた。
前記歯側固定機構33は、歯の表面に応じる弧度を有するハウジング33-1を備える。前記歯側固定機構33における歯と接着した部位が歯の表面に応じる弧度を有するので、前記歯側固定機構33を歯の表面によりよく貼合させ、前記歯側固定機構33と歯の表面との間の接着信頼性をよりよく確保して、前記歯側固定器3の使用過程での安全性を強めた。
前記歯側固定機構33における歯の表面に応じる弧度を有するハウジング33-1には、ゲル収容孔33-1-1が設けられた。前記歯側固定機構33のハウジング33-1にゲル収容孔33-1-1が設けられたため、前記歯側固定機構33が歯の表面と接着する過程において接着剤と前記歯側固定機構33との接触面積を増大させ、前記歯側固定機構33と歯の表面との接着がより堅固になり、前記歯側固定器3の使用過程での安全性をよりよく確保した。
前記歯側固定器3は、医療用チタン合金により製造されたもので、材料の生物学的な安全性を確保し、人体組織と長期間にわたって接触しても人体に何らの不良影響を与えない一方で、材料の力学性能が要求を満たすことを確保し、患者が長期間にわたって使用している過程での前記歯側固定器3の安全性を確保できる。
図22-3を参照して、作業状態時に、まず前記歯側固定器3をその上の歯側固定機構33における歯の表面に応じる弧度を有するハウジング33-1により歯の表面と接着して、接着が堅固になった後、前記弾性牽引体2は、平滑な表面を有する球冠状の位置決めバンプ32-2により、前記支持架31を取り囲んで位置決め凹み溝32-1内に嵌め込むことで、前記弾性牽引体2の前記歯側固定器3での装着過程を完成した。
実施例23:本発明に係る舌背弾性牽引装置を取り付けるはさみ鉗子
図23〜図23-15を参照して、本実施例には、本発明の舌背弾性牽引装置の4凹み溝ねじ型舌背接続機構1を取り付けるために用いられるはさみ鉗子が開示されており、前記はさみ鉗子400は、実施例18-1に開示されている舌背弾性牽引装置の4凹み溝ねじ型舌背接続機構1と組合わせて使用可能である。前記はさみ鉗子400は、右腕401、左腕402、回転軸403、リセットバネ404、自動ロック式機構405及び自動ロック式機構405を取り付ける取付け溝406を備える。
前記右腕401は、右作業凹み溝401-1-1、右側抜け止めリミットバンプ401-1-3及び1つの右側回しリミットバンプ401-1-2からなる右鉗子ヘッド401-1と、右側リセットバネ取付け溝401-2-3が設けられた右腕尾部401-2と、回転軸を取り付けるために用いられるスルーホール401-3-1が設けられた右腕回転軸取付けバンプ401-3とを含む。前記はさみ鉗子右腕401には、位置決め案内溝401-1-4がさらに設けられた。前記取付け溝406が前記右腕尾部401-2の端部に設けられた(図4〜図4-2参照)。
前記左腕402は、左作業凹み溝402-1-1、左側抜け止めリミットバンプ402-1-3及び1つの左側回しリミットバンプ402-1-2からなる左鉗子ヘッド402-1と、左側リセットバネ取付け溝402-2-3が設けられた左腕尾部402-2と、回転軸を取り付けるために用いられるスルーホール402-3-1が設けられた左腕回転軸取付けバンプ402-3とを含む。前記はさみ鉗子左腕402には、位置決め案内ブロック402-1-4がさらに設けられた。前記取付け溝406が前記左腕尾部402-2の端部に設けられた(図5〜図5-2参照)。
前記回転軸403は、円柱体であり、その直径が右側回転軸取付けバンプにおけるスルーホール401-3-1と締まり嵌めを形成でき、前記回転軸403を前記スルーホール401-3-1に固定する。前記左側回転軸取付けバンプにおけるスルーホール402-3-1の内径が前記回転軸403の直径より大きく、前記左腕402は、前記スルーホール402-3-1により前記回転軸403のまわりに回転できる(図23-6、図23-7参照)。
前記はさみ鉗子400のリセットバネ404は螺旋バネを採用している。前記リセットバネ404は、前記右腕尾部401-2と前記左腕尾部402-2との間に設けられ、一方の端が前記右腕尾部401-2の右側リセットバネ取付け溝401-2-3内に支持され、他方の端が前記左腕尾部402-2の左側リセットバネ取付け溝402-2-3内に支持される。前記リセットバネ404は、前記はさみ鉗子400の鉗子ヘッドに閉状態を保持させるように前記右腕尾部401-2と前記左腕尾部402-2に開き力をかける(図23-2、図23-5、図23-6、図23-7参照)。
前記はさみ鉗子400の自動ロック式機構405は、カシメピン405-1と、ねじりバネ405-2と自動ロック式位置決めブロック405-3とを備え、前記はさみ鉗子400の自動ロック式機構の取付け溝406内に取り付けられる。
さらに、前記カシメピン405-1は、円柱体であり、カシメピン孔401-2-1と締まり嵌めを形成し、堅固に固定される。
前記ねじりバネ405-2が前記カシメピン405-1に巻きつけられ、前記ねじりバネ405-2の一方の端が前記右腕尾部401-2に支持され、他方の端が前記自動ロック式位置決めブロック405-3のねじりバネ取付け溝405-3-4に支持され、前記自動ロック式位置決めブロック405-3のロック歯405-3-1に下向きの閉じ力を提供する。
前記自動ロック式位置決めブロック405-3は、ロック歯405-3-1と、自動ロック式スイッチ405-3-2と、取付けスルーホール405-3-3と、ねじりバネ取付け溝405-3-4とを備える。前記自動ロック式位置決めブロック405-3は、L字形板状構造をなし、前記ロック歯405-3-1が前記自動ロック式位置決めブロック405-3の前端にあり、前記自動ロック式スイッチ405-3-2が前記自動ロック式位置決めブロック405-3の尾部にあり、前記取付けスルーホール405-3-3が前記自動ロック式位置決めブロック405-3のL字形のコーナーにあり、前記ねじりバネ取付け溝405-3-4が前記取付けスルーホール405-3-3の付近にある。前記ロック歯405-3-1と前記左腕尾部402-2における前記自動ロック式機構である取付け溝406の位置決めバンプ402-2-1とは凹凸係合を形成して、前記自動ロック式スイッチ405-3-2がロック解除溝401-2-2に膨らみ、前記カシメピン405-1が前記取付けスルーホール405-3-3を通し、前記自動ロック式位置決めブロック405-3を前記右腕401の取付け溝406内に運動可能に取り付けることができる(図23-2、図23-5、図23-6、図23-7、図23-14、図23-15参照)。
前記はさみ鉗子400の実装は、前記はさみ鉗子400の主体の取り付けと前記自動ロック式機構405の取り付けの二つのステップに分けられる。
実装時に、まず前記はさみ鉗子400の主体を取り付ける。前記リセットバネ404の一方の端を前記右腕尾部401-2の右側リセットバネ取付け溝401-2-3内に置き、そして前記右腕401と左腕402を右腕回転軸取付けバンプ401-3と左腕回転軸取付けバンプ402-3との凹凸係合により実装し、前記リセットバネ404の他方の端を前記左腕尾部402-2の左側リセットバネ取付け溝402-2-3内に置く。前記右腕401と左腕402が実装された後に、前記回転軸403を前記右側回転軸取付けバンプにおけるスルーホール401-3-1、左側回転軸取付けバンプにおけるスルーホール402-3-1に順に通してから、右側回転軸取付けバンプにおけるスルーホール401-3-1に入り、締まり嵌めにより前記回転軸403を前記右側回転軸取付けバンプにおけるスルーホール401-3-1に固定することで、左側回転軸取付けバンプにおけるスルーホール402-3-1の内径が前記回転軸403の直径より大きいので、前記左腕402を前記回転軸403のまわりに動かすことができる。前記回転軸403により、前記右腕401と左腕402が実装され、このようにして前記はさみ鉗子400の主体を実装した。
次に、前記自動ロック式機構405を実装する。まず、前記カシメピン405-1を前記右腕尾部401-2のカシメピン孔401-2-1に挿入し、前記カシメピン405-1をねじりバネ405-2、自動ロック式位置決めブロック405-3の取付けスルーホール405-3-3に順に通し、再び前記カシメピン孔401-2-1に入る。前記カシメピン405-1と前記カシメピン孔401-2-1が締まり嵌めることで、前記カシメピン405-1を堅固に固定する。前記自動ロック式位置決めブロック405-3におけるスルーホール405-3-3の内径が前記カシメピン405-1の直径より大きいので、前記自動ロック式位置決めブロック405-3は、前記カシメピン405-1のまわりに動かすことができる。最後に前記ねじりバネ405-2の一方の端を前記自動ロック式位置決めブロック405-3のねじりバネ取付け溝405-3-4内に置き、他方の端を前記右腕尾部401-2に支持する。前記ねじりバネ405-3の弾力作用の下で、自動ロック式位置決めブロック405-3のロック歯405-3-1を前記左腕尾部402-2における前記自動ロック式機構の取付け溝406の位置決めバンプ402-2-1に置かせ、凹凸係合を形成して、下向きの閉じ力を形成する。このようにして前記自動ロック式機構405の取り付けを完成した。ここまで、本発明のはさみ鉗子の取り付けを完成した(図23-6、図23-7参照)。
図23-16〜図23-19を参照して、使用時に、まず前記自動ロック式位置決めブロックの自動ロック式スイッチ405-3-2を押し、前記はさみ鉗子の自動ロック式位置決めブロックのロック歯405-3-1を前記左腕尾部における自動ロック式機構の取付け溝の位置決めバンプ402-2-1から引き上げ、前記はさみ鉗子400の鉗子ヘッドが開き状態にあることを保持する。そして前記舌背接続機構の接続バンプ12-2を前記はさみ鉗子の右作業凹み溝401-1-1と左作業凹み溝402-1-1が形成したキャビティーに収め、前記はさみ鉗子400を閉じながら、前記舌背接続機構の接続バンプ12-2を軽く回すことで、前記右側回しリミットバンプ401-1-2及び左側回しリミットバンプ402-1-2を前記舌背接続機構1の縦向き接続凹み溝12-1-2内に嵌め込ませ、前記右側抜け止めリミットバンプ401-1-3と左側抜け止めリミットバンプ402-1-3を前記舌背接続機構1の横向き接続凹み溝12-1-1内に嵌め込ませることができるようになり、このようにして舌背接続機構の接続バンプをねじ接続により舌背接続機構の支持体に係入する準備作業を完成する。
前記はさみ鉗子400を回転し、前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2の接続ナット12-7をねじ接続により前記舌背接続機構1の支持体11の接続スクリュー11-7に固定することで、ねじ接続による取り付け作業を完成した。
前記自動ロック式位置決めブロックの自動ロック式スイッチ405-3-2を押し、前記はさみ鉗子の自動ロック式位置決めブロックのロック歯405-3-1を前記左腕尾部における自動ロック式機構の取付け溝の位置決めバンプ402-2-1から引き上げ、前記はさみ鉗子400の鉗子ヘッドが開き状態にあることを保持し、本発明のはさみ鉗子を抜ける。
なお、本発明が提供している技術方案は、他の具体的な設計を行って本発明のはさみ鉗子を製造してもよい。例えば、前記リセットバネ404を螺旋バネからねじりバネに変更し、ねじりバネ型のリセットバネ404を前記回転軸403に巻きつけ、一方の端が前記右腕尾部401-2の右側リセットバネ取付け溝401-2-3に支持され、他方の端が前記左腕尾部402-2の左側リセットバネ取付け溝402-2-3に支持されてもよい(図23-20、図23-21参照)。
実施例24:本発明に係る舌背弾性牽引装置の弾性牽引体を取り付ける取付け鉗子
図24〜図24-3を参照して、本実施例には、舌背弾性牽引装置の弾性牽引体を取り付ける取付け鉗子500が開示されており、前記取付け鉗子500は、実施例19における三段式の弾性牽引体および実施例20における一体型弾性牽引機構と組合わせて使用可能である。
前記取付け鉗子500は、二つの対称的に分布しているブラケット501-1を含む開き端501とハンドル端502を備え、前記二つの対称的に分布しているブラケット501-1の間の距離d501が前記弾性牽引体舌背接続機構12の接続バンプ12-2の最大直径より大きい。
前記ブラケット501-1には、弾性牽引体2の舌側接続機構21が抜け落ちることを防止できる凹み溝501-1-1が設けられた。前記弾性牽引体2の舌側接続機構21を取付け鉗子500のブラケット501-1に置いた後、取付け鉗子500が移動している過程で、前記取付け鉗子500のブラケット501-1における凹み溝501-1-1の位置決め役割により、弾性牽引体2の舌側接続機構21が取付け鉗子から抜け落ちることなく、前記取付け鉗子500の作業過程がより安全、簡便になる。
前記ハンドル端502の表面には、滑り防止凹み溝、又は滑り防止凸条又は滑り防止模様502-1があり、前記取付け鉗子500が使用過程で操作者の手から滑り出すことを有効的に防止できる。
前記取付け鉗子500は、医療用高分子材料により製成されたもので、取付け鉗子500が弾性牽引体2を取り付ける時に、取付け鉗子500のブラケット500-1が人体舌粘膜組織と常に直接に接触しても、ユーザーに何らの不良作用を生じることがない。
図24-4〜図24-8を参照して、本発明の取付け鉗子を使用して前記弾性牽引体2を取り付ける時に、弾性牽引体2の舌側接続孔21-1を弾性的に引っ張り、拡大した後に二つの対称的なブラケット501-1にカバーし、前記取付け鉗子500のハンドル端502を握りしめ、取付け鉗子500を移動させて前記弾性牽引体2の舌側接続機構21を弾性牽引体舌背接続機構12の接続バンプ12-2に近づけ、舌背接続機構1における接続バンプ12-2を拡大した舌側接続孔21-1内に置き、前記取付け鉗子500を取り出し、前記弾性牽引体2の舌側接続孔21-1が前記ブラケット501-1から滑り出し、前記舌背接続機構1の接続バンプ12-2の横向き接続凹み溝12-1-1内に嵌め込まれることで、前記弾性牽引体2と舌背接続機構1との接続がなされる。
実施例25:本発明に係る舌背弾性牽引装置の一体型弾性牽引機構を取り付けるスレッドガイド
図25〜図25-8を参照して、本実施例には、本発明の舌背弾性牽引装置の一体型弾性牽引機構を取り付けるスレッドガイド200が開示されており、前記スレッドガイド200は、実施例20における舌背弾性牽引装置の一体型弾性牽引機構212と組み合わせて使用可能である。
前記一体型弾性牽引機構スレッドガイド200は、ガイドロッド201とスライダー202を含む。前記ガイドロッド201は、平滑な案内ヘッド201-1と、弾性牽引体2を取り付けるために用いられる取付けフック201-2と、スライダー202の摺動距離を規制するリミット溝201-3とを備え、前記スライダー202は、前記ガイドロッド201のリミット溝201-3を摺動可能である円滑に移行する摺動バンプ202-1を備える。前記摺動バンプ202-1が前記リミット溝201-3における前記案内ヘッド201-1に近い端に位置する時に、前記スライダー202は前記取付けフック201-2を覆うことができず、前記摺動バンプ202-1が前記リミット溝201-3における前記取付けフック201-2に近い端に位置する時に、前記スライダー202は前記取付けフック201-2を完全に覆うことができる。
作業状態時に、まず前記スライダー202を前記リミット溝201-3における前記案内ヘッド201-1に近い端部に摺動し、前記一体型弾性牽引機構212の歯側接続孔22-1を前記取付けフック201-2内に置く。そして前記スライダー202を前記リミット溝201-3における前記取付けフック201-2に近い端部に摺動し、前記取付けフック201-2を前記スライダー202により完全に覆う。前記一体型弾性牽引機構212を取り付けた前記スレッドガイド200を、前記案内ヘッド201-1により安定的に舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1に通し、前記一体型弾性牽引機構212を引き出した後、前記スライダー202を前記リミット溝201-3における前記案内ヘッド201-1に近い端部に摺動し、前記取付けフック201-2を露出させ、そして前記一体型弾性牽引機構212の歯側接続孔22-1を前記取付けフック201-2から取り出すことで、前記スレッドガイド200による前記一体型弾性牽引機構212のガイド過程を完成した。
前記スライダー202は、裏へ折り返す構造により前記摺動バンプ202-1を構成したため、前記摺動バンプ202-1の円滑な移行を実現し、舌表面粘膜に対する刺激を低減し、前記スレッドガイド200の作業過程での快適度を向上させることができる。
前記案内ヘッド201-1のトップは表面が円滑な錐体であるので、前記スレッドガイド200による前記一体型弾性牽引機構212のガイドを実現する過程の中で、前記案内ヘッド201-1と舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1の表面とが面接触して、舌表面粘膜に対する刺激を有効的に低減できる。同時に、前記スレッドガイド200が前記一体型弾性牽引機構212のガイドを実現する過程の中で妨げられる場合に、前記案内ヘッド201-1は、障害物を良好に迂回して、ガイド過程の安定的な進行を実現することができる。
作業状態時に、前記スライダー202を摺動することで、前記取付けフック201-2を完全に覆うとともに、一体型弾性牽引機構212を前記取付けフック201-2に良好に固定することができ、前記スレッドガイド200が舌粘膜下の上皮化したトンネル100-1を通す時に、前記一体型弾性牽引機構212は取付けフック201-2から抜け落ちることなく、同時に、前記取付けフック201-2がスライダー202外に露出することがないので、前記取付けフック201-2と舌粘膜表面との直接的な接触及び刺激を有効的に回避し、ガイド過程の快適度と円滑性を大きく強めた。
以上に紹介した実施例は、本発明を実現する唯一の構造ではない。当業者であれば、これらの実施例が例示的なものに過ぎないことは明らかである。本発明を逸脱しない範囲で、当業者が種々の変形、改良と代用を成し得る。
例えば、図26は、本発明の歯茎内側用歯ねじ固定型の舌背弾性牽引装置を示しており、前記弾性牽引体2は、医療用チタンニッケル形状記憶合金糸により製造されたもので、螺旋バネ9を含む。前記弾性牽引体2の舌側接続機構21は舌側接続フック21-3を採用している。前記弾性牽引体2の歯側接続機構22も歯側接続フック22-3を採用している。舌背接続機構1が楕円環状支持架であるので、前記舌側接続フック21-3は、舌背接続機構1に引っ掛かりやすく、このような構造の本発明の舌背弾性牽引装置は、使用時に特に便利である。
以下の実施例では、舌背接続機構1のいくつかの変化を示す。
図27-1を参照して、ここで、本発明の舌背牽引装置のU型支持体の舌背接続機構1が示されている。前記U型支持体舌背接続機構1の支持体11がU字型であり、弾性牽引体舌背接続機構12が接続バンプ12-2である。前記接続バンプ12-2と支持体11は、一体的に製造された。また、接続バンプ12-2を、個別で一つの部材に製造し、そしてねじ接続方式、又は凹凸係合接続方式、又は締まり嵌め方式、又は接着方式により支持体11のU字型両端に固定してもよい。
図27-2を参照して、ここで、本発明の舌背牽引装置の楕円環状支持体の舌背接続機構1が示されている。前記舌背接続機構1は、一本のチタン線を屈曲させることによりなされたもので、舌粘膜下に移植された楕円環状部分が前記舌背接続機構1の支持体11を構成しているが、楕円環状の舌粘膜外に露出した部分が前記舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12を構成している。
図27-3を参照して、ここで、本発明の舌背牽引装置の円環支持体の舌背接続機構1が示されている。前記舌背接続機構1は、一本のチタン線を屈曲させることによりなされたもので、舌粘膜下に移植された円環部分が前記舌背接続機構1の支持体11を構成しているが、円環状の舌粘膜外に露出した部分が前記舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12を構成している。
図27-4を参照して、本実施例と図27-1の実施例との相違点は、前記舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12が接続凹み溝12-1を採用していることにある。前記接続凹み溝12-1は、医療用薄膜で製造された帯状弾性牽引体2を前記接続凹み溝12-1に便利に固定することができ、前記接続凹み溝12-1から便利に取り外すこともできる。
図27-5を参照して、本実施例と図27-1の実施例との相違点は、前記舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12が接続フック12-3を採用していることにある。前記舌背接続機構1は、一つのチタン線を屈曲させることによりなされたもので、弧状支持体11が舌粘膜下に移植され、両端の接続フック12-3が舌粘膜外に露出した。前記接続フック12-3は、医療用薄膜で製造された帯状弾性牽引体2を前記接続フック12-3に便利に固定することができ、前記接続フック12-3から便利に取り外すこともできる。
図27-6を参照して、本実施例と図27-5の実施例との相違点は、前記舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12が接続フック12-3を採用していることにある。前記舌背接続機構1の弧状支持体11は、一つのチタン線を屈曲させることによりなされたもので、舌粘膜下に移植され、両端の接続フック12-3がねじにより支持体11に接続され、舌粘膜外に露出した。
図27-7を参照して、本実施例では、前記舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12は接続凹み溝12-1を採用している。前記弾性牽引体2における舌側接続機構21は舌側接続バンプ21-2を採用している。前記舌側接続バンプ21-2を前記舌側固定器の接続凹み溝12-1の凹み溝に嵌め込むことで、取り外し可能な固定接続がなされた。
図27-8を参照して、本実施例では、前記舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12は接続リング12-6を採用している。前記接続リング12-6が支持体11の両端に設けられ、前記接続リング12-6と支持体11とは、一体的な製造により成形され、又はねじ方式により接続され、又は凹凸係合方式により接続されてもよい。
図27-9を参照して、本実施例では、前記舌背接続機構1の弾性牽引体舌背接続機構12は接続リング12-6を採用している。前記支持体11は、円滑に移行する長尺状であり、前記支持体11の二つの端部にねじ孔が設けられ、前記接続リング12-6が前記接続リング12-6の下端のスクリューにより支持体11のねじ孔と接続され、前記接続リング12-6を舌背粘膜外に露出させ、前記支持体11と前記接続リング12-6のスクリューが舌背粘膜下に移植される。前記支持体11は円滑に移行する長尺状の構造を採用しているので、前記支持体と舌体組織との間が面接触となり、接触面積が大きくなる。したがって、前記弾性牽引体2により舌背接続機構1に弾性牽引力をかけて舌を牽引する場合に、前記支持体11は、舌体組織を切断しようとせず、本発明の舌背弾性牽引装置の長期間の使用過程での安全性と快適度を確保した。
以下の実施例では、弾性牽引体2のいくつかの変化を示す。
図28-1を参照して、本実施例では、前記弾性牽引体2の両端は歯側接続フック22-3と舌側接続フック21-3である。
図28-2を参照して、本実施例では、前記弾性牽引体2は、一つの医療用バネ線で製造されたもので、二つの螺旋バネ9を含む。両端はそれぞれ歯側接続フック22-3と舌側接続フック21-3である。
図28-3を参照して、本実施例では、前記弾性牽引体2の一方の端に舌側接続線21-4が設けられ、他方の端に歯側接続線22-4が設けられた。前記舌側接続線21-4は、舌背接続機構1の接続凹み溝12-1、又は接続バンプ12-2、又は接続フック12-3に巻きつけられやすい。前記歯側接続線22-4は歯側固定器3の接続凹み溝32-1、又は接続バンプ32-2、又は接続フック32-3に巻きつけられやすい。前記舌側接続線21-4と歯側接続線22-4とは、医療用エマルジョン薄膜又は医療用シリカゲルにより一体的に製造される。
図28-4を参照して、本実施例では、前記弾性牽引体2の中部には一つの螺旋バネ9が備えられ、前記弾性牽引体2の歯側端には二つの歯側接続フック22-3が備えられ、前記弾性牽引体2の舌側端には二つの舌側接続フック21-3が備えられる。前記歯側接続フック22-3と舌側接続フック21-3は、リベット打ち方式により螺旋バネ9に固定された。
図28-5を参照して、本実施例では、前記弾性牽引体2は3つの弾性糸状体を含み、そのうち2つの前記弾性糸状体の一方の端が歯側接続フック22-3とリベット打ち方式又は接着方式により接続され、3番目の弾性糸状体の一方の端が舌側接続フック21-3とリベット打ち方式又は接着方式により接続され、3つの弾性糸状体の一方の端がリベット打ち方式又は接着方式により接続され、前記弾性牽引体2全体はY字型をなす。
以下の実施例では、弾性牽引体2と歯側固定器3との間の接続方式のいくつかの変化を示す。
図29-1と図29-2を参照して、前記歯側固定器3は、強磁性を有する医療用ステンレスで製造された歯科用骨ねじ型固定支持架31-2を備える。前記弾性牽引体歯側接続機構32は、強磁性を有する歯側固定器の位置決めバンプ32-2を採用している。前記弾性牽引体2における歯側接続機構22は、磁性材料により製造されたもので、前記弾性牽引体2における歯側接続機構22と歯側固定器3における弾性牽引体歯側接続機構32とは、一対の互いに吸引する磁気的接続を形成し、取り付けや位置決めに便利である。同時に、前記弾性牽引体2における舌側位置決め孔22-1が歯側固定器3における位置決めバンプ32-2と凹凸係合接続を形成してもよい。
図30-1と図30-2を参照して、前記歯側固定器3は、歯科用骨ねじ型固定支持架31-2を備え、その弾性牽引体歯側接続機構32が歯側固定器の位置決めバンプ32-2を採用しており、前記弾性牽引体2における歯側接続孔22-1が二つの位置決めバンプ32-2の間に形成された凹み溝にカバーされ、接続構造を形成した。
図31-1と図32-2を参照して、前記歯側固定器3は、歯科用骨ねじ型固定支持架31-2を備え、その弾性牽引体歯側接続機構32が歯側固定器の位置決めフック32-3を採用しており、前記弾性牽引体2における歯側接続孔22-1が歯側固定器の位置決めフック32-3にカバーされ、接続構造を形成した。
図32-1と図32-2を参照して、本実施例では、前記歯側固定器3は、歯科用骨ねじ型固定支持架31-2を備え、その弾性牽引体歯側接続機構32が歯側固定器の位置決め凹み溝32-1を採用している。前記弾性牽引体2における歯側接続機構22が歯側接続バンプ22-2を採用している。前記歯側接続バンプ22-2を前記歯側固定器の位置決め凹み溝32-1の凹み溝に嵌め込むことで、取り外し可能な固定接続がなされた。
本文で開示し、説明した構造が他の同じ効果の構造で代用可能であるとともに、本発明で紹介した実施例が本発明を実現する唯一の構造ではない、と注意すべきである。本発明の優先実施例について、本文で紹介し、説明したが、当業者であれば、これらの実施例が例示的なものに過ぎないことは明らかである。本発明を逸脱しない範囲で、当業者が種々の変形、改良と代用を成し得る。したがって、本発明で添付した特許請求の範囲の精神と範囲で本発明の保護範囲を限定すべきである。
1 : 舌背接続機構
2 : 弾性牽引体
3 : 歯側固定器
4 : 舌
5 : 歯
6 : 唇
7 : 舌咽頭部の気道
8 : 歯茎
9 : 螺旋バネ
4-1 : 舌の有郭乳頭
4-2 : 舌中線
4-3 : 移植式舌背接続機構の舌背領域
L : 舌背接続機構が移植される舌背領域の長さ
W : 舌背接続機構が移植される舌背領域の幅
H : 舌背接続機構が移植される舌背領域の深さ
100 : トンネル式牽引接続機構
101 : 舌に固定された接続体
102 : 全移植式接続体
103 : 半移植式接続体
104 : 粘膜表面固定式接続体
105 : 移植された接続体の変位を防止するバンプ
106 : 移植された接続体の変位を防止するスルーホール
100-1 : 舌粘膜下の上皮化したトンネル
100-2 : 舌粘膜下トンネルを形成できる移植体
100-3 : 薄壁管状移植物含有舌粘膜下トンネル
100-4 : 薄壁管状移植物
100-4-1 : 位置決めバンプ
100-4-2 : 前記位置決めバンプ底部における舌粘膜表面とマッチする平滑面
100-4-3 : 前記薄壁管状移植物の中心孔
102-1 : 扁平状体
1021-1 : 磁気ユニット
1021-2 : マトリクス
104-1 : 粘膜表面固定式接続体の支持ホルダー
104-2 : 粘膜表面固定式接続体における弾性牽引体と接続した接続機構
1042-1 : 接続凹み溝
1042-2 : 接続バンプ
1042-3 : 接続フック
11 : 支持体
11-5 : 支持体における凹凸係合した取付けバンプ
11-6 : 支持体におけるスロット
11-7 : 支持体における接続スクリュー
12 : 弾性牽引体を接続する弾性牽引体舌背接続機構
12-1 : 接続凹み溝
12-2 : 接続バンプ
12-3 : 接続フック
12-4 : エッジの舌表面粘膜に対する刺激を低減する円錐状移行機構
12-5 : 接続バンプにおける凹凸係合した取り付け凹み溝
12-6 : 接続リング
12-7 : 接続バンプにおける接続ナット
12-1-1 : 横向き接続凹み溝
12-1-2 : 縦向き接続凹み溝
d12 : 円錐状移行機構の弾性牽引体舌背接続機構に近いところの直径
d11 : 円錐状移行機構の支持体に近いところの直径
β : トンネル式舌背接続機構における位置決めバンプの両端の2つの平滑面の間の夾角
20 : 弾性変形機構
21 : 舌背接続機構と接続した弾性牽引体における舌側接続機構
22 : 歯側固定器と接続した弾性牽引体における歯側接続機構
212 : 一体型弾性牽引機構
21-1 : 舌側接続孔
21-2 : 舌側接続バンプ
21-3 : 舌側接続フック
21-4 : 舌側接続線
21-5 : 舌側接続端部
22-1 : 歯側接続孔
22-2 : 歯側接続バンプ
22-3 : 歯側接続フック
22-4 : 歯側接続線
21-1-1 : 舌側接続孔におけるフランジ
22-1-1 : 歯側接続孔におけるフランジ
S1 : 弾性牽引体の舌側端に開設された舌側接続スルーホール
S2 : 弾性牽引体の舌側端に開設された舌側接続スルーホール
S3 : 弾性牽引体の舌側端に開設された舌側接続スルーホール
Y1 : 弾性牽引体の歯側端に開設された歯側接続スルーホール
Y2 : 弾性牽引体の歯側端に開設された歯側接続スルーホール
Y3 : 弾性牽引体の歯側端に開設された歯側接続スルーホール
31 : 支持架
32 : 弾性牽引体を接続する弾性牽引体歯側接続機構
33 : 固定歯側固定器の歯側固定機構
34 : 牽引力調節機構
31-1 : 歯側固定支持架
31-2 : 歯科用骨ねじ型固定支持架
31-3 : ブレース型固定支持架
31-4 : 唇外固定支持架
32-1 : 歯側固定器の位置決め凹み溝
32-2 : 歯側固定器の位置決めバンプ
32-3 : 歯側固定器の位置決めフック
33-1 : 歯側固定機構における歯の表面に応じる弧度を有するハウジング
34-1 : 回転機構
34-2 : 摺動機構
31-1-1 : 歯側固定支持架の歯側接着面
31-1-2 : 歯側固定支持架の支持ホルダー
31-2-1 : ブレース固定型歯側固定器における歯溝
31-4-1 : 上顎唇外固定支持架
31-4-2 : 下顎唇外固定支持架
31-4-3 : 唇角支持架
33-1-1 : ハウジングに設けられたゲル収容孔
3411 : 回転軸
3411-1 : 回転軸における位置決め多角形
3411-2 : リセットバネ
3411-3 : 位置決めナット
3411-4 : 弾性牽引体固定溝
3411-5 : 回転ノブ
3412 : 回転軸取付け位置決め溝
3412-1 : 位置決め多角形溝
3412-2 : リセットバネ取付け孔
3412-3 : 位置決めナット取付け孔
3421 : 摺動機構のスライダー
3422 : 摺動機構の位置決めブロック
3421-1 : スライダーの位置決め歯槽
3421-2 : スライダーのハンドル
3421-3 : スライダーブラケット
γ : 上顎唇外固定支持架31-4-1と下顎唇外固定支持架31-4-2との間の夾角
ε : 上顎唇外固定支持架31-4-1と唇角支持架31-4-3との間の夾角
θ : 下顎唇外固定支持架31-4-2と唇角支持架31-4-3との間の夾角
400 : はさみ鉗子
500 : 取付け鉗子
200 : 一体型弾性牽引機構スレッドガイド(スレッドガイド)
212 : 一体型弾性牽引機構
201 : ガイドロッド
202 : スライダー
201-1 : 案内ヘッド
201-2 : 取付けフック
201-3 : リミット溝
202-1 : 摺動バンプ
400 : はさみ鉗子
401 : 右腕
402 : 左腕
403 : 回転軸
404 : リセットバネ
405 : 自動ロック式機構
406 : 自動ロック式機構の取付け溝
407 : 滑り防止模様及び滑り防止凹み溝
401-1 : 右鉗子ヘッド
401-2 : 右腕尾部
401-3 : 右腕回転軸取付けバンプ
402-1 : 左鉗子ヘッド
402-2 : 左腕尾部
402-3 : 左腕回転軸取付けバンプ
405-1 : カシメピン
405-2 : ねじりバネ
405-3 : 自動ロック式位置決めブロック
401-1-1 : 右作業凹み溝
401-1-2 : 右側回しリミットバンプ
401-1-3 : 右側抜け止めリミットバンプ
401-1-4 : 位置決め案内溝
401-2-1 : カシメピン孔
401-2-2 : ロック解除溝
401-2-3 : 右側リセットバネ取付け溝
401-3-1 : 右側回転軸取付けバンプにおけるスルーホール
402-1-1 : 左作業凹み溝
402-1-2 : 左側回しリミットバンプ
402-1-3 : 左側抜け止めリミットバンプ
402-1-4 : 位置決め案内ブロック
402-2-1 : 位置決めバンプ
402-2-3 : 左側リセットバネ取付け溝
402-3-1 : 左側回転軸取付けバンプにおけるスルーホール
405-3-1 : ロック歯
405-3-2 : 自動ロック式スイッチ
405-3-3 : 取付けスルーホール
405-3-4 : ねじりバネ取付け溝
501 : 開き端
502 : ハンドル端
501-1 : ブラケット
501-2 : 収納空間
502-1 : 滑り防止凹み溝、又は滑り防止凸条及び滑り防止模様
501-1-1 : 凹み溝
d501 : ブラケットの間の距離

Claims (16)

  1. 舌背接続機構と、弾性牽引体と、歯側固定器と、を備える舌背弾性牽引装置であって、
    前記舌背接続機構は、舌下垂及び陥没を防止するように構成されたU字形状の舌粘膜下トンネル式牽引接続機構であり、前記舌背接続機構は、舌根の有郭乳頭前方の舌背領域に横方向に配置され、
    前記弾性牽引体は、医療用弾性材料で製造されたもので、外力の作用の下で伸び、復元力を生じ、外力が解除された後、また元の形状に復元可能な弾性帯状体、又は弾性糸状体、又はバネ状体、又は弾性帯状体含有弾性機構、又は弾性糸状体含有弾性機構、又はバネ状体含有弾性機構であり、
    前記歯側固定器は、前記歯側固定器を支持できる支持架と、前記弾性牽引体を接続可能な弾性牽引体歯側接続機構と、前記歯側固定器を歯、又は歯槽骨、又は上顎、又は下顎、又は上下顎に固定できる歯側固定機構と、を含み、前記弾性牽引体歯側接続機構と前記歯側固定機構が前記支持架に設置され、
    力を受ける支点としての前記歯側固定器は、前記歯側固定機構により歯又は歯槽骨に固定されるように適合され、あるいは、上顎唇外、又は下顎唇外、又は上下顎唇外に取り外し可能に固定されるように適合され、
    前記弾性牽引体は、一方の端が前記歯側固定器の前記弾性牽引体歯側接続機構に接続され、他方の端が前記舌背接続機構に接続される、舌背弾性牽引装置。
  2. 前記舌背接続機構は、舌の有郭乳頭の前方であって、口腔に沿う縦方向の長さLが0.1cm〜5cm、横方向の幅Wが0.2cm〜6cm、深さHが0.1cm〜1.0cmである舌背領域に設けられている、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  3. 前記弾性牽引体が前記歯側固定器と前記舌背接続機構との間に形成した弾性牽引力は、15g〜300gである、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  4. 前記舌背接続機構の前記舌粘膜下トンネル式牽引接続機構は、
    粘膜下の上皮化したトンネルを形成する移植体であって、前記トンネルは前記移植体が取り外された後に形成される、移植体、又は、
    舌粘膜下トンネルを形成する薄壁管状移植物であって、前記舌粘膜下トンネルは前記薄壁管状移植物が移植されたに形成される、薄壁管状移植物、
    である、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  5. 前記舌背接続機構の前記接続体は
    すべてが舌粘膜下に移植可能な全移植式接続体、又は
    一部が舌粘膜下に移植され、残りの部分が舌粘膜外に露出した半移植式接続体、又は
    舌背粘膜上に固定できる粘膜表面固定式接続体
    である、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  6. 前記弾性牽引体は前記舌背接続機構と接続可能な舌側接続機構を備える、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  7. 前記弾性牽引体は前記歯側固定器と接続可能な歯側接続機構を備える、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  8. 前記弾性牽引体は、医療用シリカゲル、又は医療用エマルジョン、又は医療用ポリウレタン、又は医療用ゴム、又は弾性医療用材料織編物により製造された、厚さが0.01mm〜3mmである医療用弾性帯状物である、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  9. 前記弾性牽引体は、医療用シリカゲル、又は医療用エマルジョン、又は医療用ポリウレタン、又は医療用ゴム、又は弾性医療用材料織編物により製造された、直径が0.05mm〜5mmである医療用弾性線状物である、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  10. 前記弾性牽引体は、舌側接続機構と、弾性変形機構と、歯側接続機構と、を備え、
    前記舌側接続機構と前記歯側接続機構は、前記弾性牽引体の両端にそれぞれ設けられ、
    前記舌側接続機構には、1つの舌側接続孔が設けられ、
    前記歯側接続機構には、少なくとも1つの歯側接続孔が設けられ、
    前記弾性変形機構は、前記舌側接続機構と前記歯側接続機構との間に設けられている、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  11. 前記舌背接続機構と前記弾性牽引体とは、一体製造技術により一つの全体を形成し一体型弾性牽引機構を構成でき、
    前記一体型弾性牽引機構は前記舌背接続機構と前記弾性牽引体とを有する、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  12. 前記弾性牽引体における前記歯側接続機構は、磁気的接続方式により前記歯側固定器に接続される、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  13. 前記弾性牽引体における前記舌側接続機構は、磁気的接続方式により前記舌背接続機構に接続される、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  14. 前記歯側固定器の前記支持架は
    上歯又は下歯に固定されるように適合された歯側固定支持架、又は
    歯槽骨に固定されるように適合された歯科用骨ねじ型固定支持架、又は
    上歯又は下歯に取り外し可能に吻合するように適合されたブレース型固定支持架、又は
    上下唇外に取り外し可能に吻合する唇外固定するように適合された支持架、
    である、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  15. 前記歯側固定器は、弾性牽引体の牽引力の大きさを調節できる牽引力調節機構を備える、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
  16. 前記弾性牽引体又前記舌背接続機構又前記歯側固定器は、人体組織とマッチする色を有する、請求項1に記載の舌背弾性牽引装置。
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