JP6429370B2 - 車両のエンジン組付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のエンジン組付け方法に関する。
例えば自動車などの車両を構成するボデーへのエンジンの組付けに際しては、従来、ボデーを所定の高さ位置で搬送すると共に、エンジンをボデーの鉛直下方に配置した状態から当該エンジンをリフター等を用いて上昇させて、ボデーのエンジン搭載スペースに搭載することにより行われていた(例えば、特許文献1や特許文献2を参照)。
特開平8−295273号公報 特開2011−73593号公報
しかしながら、ボデーのエンジン搭載スペースは非常に狭く(特に軽自動車においてはその傾向が顕著である)、またその周囲をダッシュパネルやサイドメンバ、クロスメンバなどで囲まれた状態にあることから、エンジン搭載スペース内での作業スペースが確保しづらく、視認性も悪かった。そのため、エンジンの搭載作業自体がし難くなっており、また搭載後の組付けに係る作業性も決して良いとは言えなかった。
また、エンジンはボデーの下方から搭載する一方で、ラジエータを含む熱交換ユニット(FEM:フロントエンドモジュールとも呼ばれる)はボデーの前方から搭載しており、部品によって搭載方向が異なっていた。そのため、組付けが煩雑になっており、このことも作業性を低下させる一因となっていた。
以上の事情に鑑み、本発明により解決すべき課題は、車両のボデーに設けたエンジン搭載スペース内における作業スペースを確保して、エンジンとその周辺部材を組付け可能とし、これにより組付け作業の簡易化と作業性の向上を図ることにある。
前記課題の解決は、本発明に係る車両のエンジン組付け方法によって達成される。すなわち、この組付け方法は、 車両を構成するボデーにエンジンを組付けるに際し、エンジンにその周辺要素を取付けてなるエンジンユニットと、熱交換ユニット、及びフロントサスペンションユニットとをサブアッシー化してエンジンサブアッシーを形成した後、エンジンユニットと、熱交換ユニット、及びフロントサスペンションユニットとの間で配管、配線の少なくとも何れか一方を行ってエンジンサブアッシー内に配管系、配線系の少なくとも何れか一方を構築した状態で、構築した配管系、配線系の少なくとも何れか一方に対し配管系のリークチェック、又は配線系の導通チェックを行い、然る後、エンジンサブアッシーをボデーのサイドメンバの間に形成されるエンジン搭載スペースに搭載する点をもって特徴付けられる。
このように、本発明では、予めエンジンと、熱交換ユニットの少なくとも一部を構成する部材とをサブアッシー化した後、サブアッシー化した状態でエンジンをボデーのサイドメンバの間に形成されるエンジン搭載スペースに搭載するようにした。このようにサブアッシー化した状態でエンジンを搭載することで、熱交換ユニット又はその一部構成部材によって画成されるエンジン搭載スペースの前方側が開放され、あるいは当該スペースが前方側へ広がった状態でエンジンを搭載することができる。よって、エンジンを搭載させ易くなり、かつその後の組付け作業も容易となる。これにより、エンジン搭載スペースまわりの作業性が向上するので、組付け品質を向上させることが可能となる。また、作業性が向上すれば、その分不具合の発生を防止できる確率も上昇するので、歩留まりの改善にもつながる。もちろん、エンジンと熱交換ユニット又はその一部構成部材とをサブアッシー化した状態でエンジンを搭載すれば、一度の搭載作業で複数の部品を搭載できるので、非常に簡易かつ効率的に作業を進めることができる。
また、本発明に係る組付け方法は、サブアッシー化によりエンジンサブアッシーを形成するに際し、エンジン及び熱交換ユニットの少なくとも一部を構成する部材を含むエンジンサブアッシーの構成要素の間で配管、配線の少なくとも何れか一方を行うものであってもよい。
このように、予めエンジンサブアッシーを形成するのに併せて、当該サブアッシーを構成する要素(エンジン、ラジエータなど)の間で配管、配線の少なくとも一方を行っておくことで、ボデーへ搭載した後の作業数を減らすことができる。また、組付け前ならエンジン搭載スペースよりも作業し易い場所で配管、配線を行うことができるので、作業性もよい。また、上記サブアッシー時に配管、配線を行っておくことで、組付け前に配管のリークチェックや配線の導通チェック(断線チェック)を行うことができる。これにより、先にサブアッシー単位で品質保証(検査)をした状態で組付けを図ることができる。また、組付け前に不具合が発見できれば、不具合品(不良品)の流出防止を効果的に図ることも可能となる。
以上のように、本発明によれば、車両のボデーに設けたエンジン搭載スペース内における作業スペースを確保して、エンジンとその周辺部材を組付け可能とし、これにより組付け作業の簡易化と作業性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るエンジン組付け方法の概要を説明するための斜視図である。 図1に示すエンジンサブアッシーを構成するエンジンユニットの分解斜視図である。 図1に示すエンジンサブアッシーを構成する熱交換ユニットの分解斜視図である。 図1に示すエンジンサブアッシーを構成するフロントサスペンションユニットの分解斜視図である。 図1に示すエンジンサブアッシーの形成態様の一例を説明するための概略側面図である。 図1に示すエンジンサブアッシーの検査態様の一例を説明するための概略側面図である。 本発明の一実施形態に係るエンジン組付け方法を説明するための概略側面図であって、(a)は搭載前、(b)は搭載時におけるボデーとエンジンサブアッシーとの位置関係を示す側面図である。 本発明の他の実施形態に係るエンジン組付け方法を説明するための概略側面図であって、(a)は搭載前、(b)は搭載時、(c)は搭載後の組付け時におけるボデーとエンジンサブアッシーとの位置関係を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両のエンジン組付け方法を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジン組付け方法に係る車両のボデー1及びエンジンサブアッシー10を示す斜視図である。この組付け方法は、(1)エンジンユニット20、熱交換ユニット30、及びフロントサスペンションユニット40を形成する工程、(2)エンジンユニット20と熱交換ユニット30、及びフロントサスペンションユニット40とをサブアッシー化してエンジンサブアッシー10を形成する工程、及び(3)エンジンサブアッシー10をボデー1に組付ける工程とを備える。まず、ボデー1とエンジンサブアッシー10の構成を説明する。
ボデー1は、図1に示すように、その前方部(図1において左下方向が車両の前方、右上方向が車両の後方を示す)に、ダッシュパネル2と、ダッシュパネル2からボデー1の前後方向に伸びる左右一対のサイドメンバ3と、ボデー1の幅方向(水平でかつ車両の前後方向に直交する向きをいうものとする。以下、同じ。)に伸び、サイドメンバ3の前方側端部に取付けられるクロスメンバ4とを有するもので、ダッシュパネル2と一対のサイドメンバ3とで囲まれた領域がエンジン搭載スペース5となっている。
各サイドメンバ3の上部には、後述するエンジン21をボデー1に取付けるためのエンジンマウント6が設けられている。また、各サイドメンバ3の幅方向外側にはサスペンションタワー7が設けられると共に、このサスペンションタワー7にショックアブソーバー8が取付けられている。また、ダッシュパネル2の前方側には、A/Cのエクスパンションバルブ9aとヒーターパイプ9bとが設けられており、(3)エンジンサブアッシー10の組付け工程時に、コンデンサ33とエクスパンションバルブ9aとがA/Cパイプ35で接続される。また、ヒーターパイプ9bとエンジンユニット20とが図示しないホースで接続される。
エンジンサブアッシー10を構成する各ユニット20〜40のうち、エンジンユニット20はエンジン21にその周辺要素を取付けてなるもので、本実施形態では、エンジン21にトランスミッションユニット22を取付けてなる。よって、(1−1)エンジンユニット20を形成する工程では、図2に示すように、エンジン本体23にエンジン吸排気部24を取付けてエンジン21を形成すると共に、トランスミッション25にドライブシャフト26を取付けてトランスミッションユニット22を形成する。然る後、エンジン21にトランスミッションユニット22を取付けることでエンジンユニット20を形成する。もちろん、先にエンジン21にトランスミッション25を取付けておき、然る後、トランスミッション25にドライブシャフト26を取付けることによりトランスミッションユニット22及びエンジンユニット20を形成してもよい。
熱交換ユニット30はラジエータサポート31にその周辺要素を取付けてなるもので、本実施形態では、ラジエータサポート31にラジエータ32とコンデンサ33、及びクロスメンバ4を取付けてなる。よって、(1−2)熱交換ユニット30を形成する工程では、図3に示すように、ラジエータサポート31にクロスメンバ4を取付けると共に、ラジエータ32にコンデンサ33を取付ける。然る後、ラジエータサポート31にラジエータ32を取付けることで熱交換ユニット30を形成する。
フロントサスペンションユニット40は、本実施形態では、図4に示すように、フロントサスペンションメンバ41、ステアリングギヤ42、ロアアーム43、トルクロッド44、スタビライザー45、ナックル46、及びブレーキディスク47を一体的に取付けてなる。よって、(1−3)フロントサスペンションユニット40を形成する工程では、図4に示すように、フロントサスペンションメンバ41にステアリングギヤ42、ロアアーム43、トルクロッド44、スタビライザー45を取付け、ナックル46にブレーキディスク47を取付けた後、このナックル46をロアアーム43に取付けることでフロントサスペンションユニット40を形成する。
このようにして、エンジンユニット20、熱交換ユニット30、及びフロントサスペンションユニット40を形成した後、これら一連のユニット20〜40をサブアッシー化してエンジンサブアッシー10を形成する(図1)。この(2)エンジンサブアッシーの形成工程では、例えば、図5に示す治具50を用いてエンジンユニット20と熱交換ユニット30、及びフロントサスペンションユニット40のサブアッシー化を行う。この治具50は、エンジンユニット20を支持する第一支持部51と、フロントサスペンションユニット40を支持する第二支持部52と、熱交換ユニット30を支持する第三支持部53とを有するもので、この治具50を用いたサブアッシー化は例えば以下のようにして行われる。まず、ドライブシャフト26及びトルクロッド44を介してエンジンユニット20とフロントサスペンションユニット40とを連結する。然る後、互いに連結した状態のエンジンユニット20とフロントサスペンションユニット40とを治具50の第一支持部51及び第二支持部52上にそれぞれ載置する。また、治具50の第三支持部53上に熱交換ユニット30を載置する。これにより、エンジンユニット20と熱交換ユニット30、及びフロントサスペンションユニット40が治具50により一体化され(サブアッシー化され)、エンジンサブアッシー10が形成される。
なお、このサブアッシー化に際して、エンジンサブアッシー10の構成要素(エンジンユニット20、熱交換ユニット30、フロントサスペンションユニット40)の間で配管、配線の少なくとも何れか一方を行っておいてもよい。具体的には、ラジエータ32とエンジン21とをラジエータホース34で接続すると共に、トランスミッション25とラジエータ32とを冷却パイプ48で接続する等して、エンジンサブアッシー10内にLLCやA/Cガスの配管系(流路)を予め構築しておいてもよい。もちろん、図示は省略するが、これらのユニット20〜40間を、例えばケーブルやワイヤーハーネスなどで接続(配線)することで、エンジンサブアッシー10内に配線系(回路)を構築しておいてもよい。
また、上述のようにLCCの系やA/Cガスの配管系、あるいは配線系を構築した場合、組付け前の段階で、各種クーラントやガスのリークチェック、あるいは配線系(回路)の導通チェック(断線チェック)を行うことも可能である。具体的には、例えば図6に示すように、エンジンユニット20、熱交換ユニット30、及びフロントサスペンションユニット40が治具50で一体的に支持されてなるエンジンサブアッシー10のエンジン吸排気部24(インテークマニホールド)に検査装置55をホース56等で接続して、検査装置55を含めた吸排気系を構築する。そして、エンジン吸排気部24に向けて高圧エアを供給した際のエア圧を検知することでリークチェックを行う。これにより機能上問題のないエンジンサブアッシー10のみが次工程(エンジン組付け工程)に搬送される。
以上のようにしてエンジンサブアッシー10を形成した後、このエンジンサブアッシー10を車両(ボデー1)の前方からエンジン搭載スペース5に向けて移動させ、エンジン21をエンジン搭載スペース5に搭載する。この際用いられる搭載装置60は、例えば図1に示すように、スライド機構61と、リフター62と、図示しないボデー支持部とを備える。
上記構成の搭載装置60を用いたエンジンサブアッシー10のボデー1への組付け作業は例えば下記のようにして行われる。
まず、図7(a)に示すように、スライド機構61上のリフター62にエンジンサブアッシー10を載置する。すなわち、リフター62上に、治具50の各支持部51〜53により一体的に支持された状態のエンジンユニット20、熱交換ユニット30、及びフロントサスペンションユニット40を載置する。この時点で、リフター62及びエンジンサブアッシー10はボデー1から前方側に離れた位置にある。また、エンジンサブアッシー10はボデー1のエンジン搭載スペース5と同一高さレベルにある。然る後、スライド機構61の駆動によりリフター62及びエンジンサブアッシー10をボデー1に向けてスライド(水平移動)させ、エンジンサブアッシー10のエンジン21をボデー1のサイドメンバ3間に設けられたエンジン搭載スペース5に導入する(図1、図7(b))。
このようにエンジンサブアッシー10のエンジン21をボデー1内のエンジン搭載スペース5に搭載した後、上方からエンジンユニット20をエンジンマウント6に締結することで、ボデー1とエンジンユニット20との組付けが行われる。また、熱交換ユニット30の一構成要素としてラジエータサポート31に取付けられたクロスメンバ4を、サイドメンバ3の前方側端部に対して締結等により固定することで、ボデー1と熱交換ユニット30との組付けが行われる。
また、フロントサスペンションユニット40のナックル46をボデー1に予め取付けておいたショックアブソーバー8に締結すると共に、図示しない所定の治具でフロントサスペンションメンバ41を吊り下げ支持した状態で、ボデー1の下方からサイドメンバ3にフロントサスペンションメンバ41を締結する。これによりボデー1とフロントサスペンションユニット40との組付けが行われる。
このように、本発明に係るエンジン組付け方法では、予めエンジン21(エンジンユニット20)とラジエータサポート31及びクロスメンバ4(熱交換ユニット30の一部構成部材)とをサブアッシー化してエンジンサブアッシー10を形成した後、サブアッシー化した状態のエンジン21をボデー1に搭載するようにした。このようにすることで、クロスメンバ4とサイドメンバ3、及びダッシュパネル2で画成されるエンジン搭載スペース5の前方側が開放された状態でエンジンサブアッシー10を搭載することができる。よって、エンジン21を搭載させ易くなり、かつその後の組付け作業も容易となる。これにより、エンジン搭載スペース5まわりの作業性が向上するので、組付け品質を向上させることが可能となる。また、作業性が向上すれば、その分不具合の発生を防止できる確率も上昇するので、歩留まりの改善にもつながる。もちろん、エンジンユニット20と熱交換ユニット30等とをサブアッシー化した状態でこのエンジンサブアッシー10のエンジン21をボデー1に搭載すれば、一度の搭載作業で複数の部品を搭載できるので、非常に簡易かつ効率的に作業を進めることができる。
また、本実施形態では、予めエンジンサブアッシー10を形成するのに併せて、エンジンサブアッシー10を構成するエンジンユニット20、熱交換ユニット30、フロントサスペンションユニット40の間で配管、配線の少なくとも一方を行っておくことで、ボデー1へ搭載した後の作業数を減らすことができる。また、組付け前ならエンジン搭載スペース5よりも作業し易い場所で配管、配線を行うことができるので、作業性もよい。また、上記サブアッシー時に配管、配線を行っておくことで、図6に例示の如く、エンジン21の組付け前に配管のリークチェックや配線の導通チェックを行うことができる。これにより、先にエンジンサブアッシー10単位で品質保証(検査)をした状態で組付けを図ることができる。また、組付け前に不具合が発見できれば、不具合品(不良品)の流出防止を効果的に図ることも可能となる。
また、本実施形態では、エンジン21を、熱交換ユニット30又はその一部を構成する部材(例えばラジエータサポート31やクロスメンバ4)がボデー1に取り付けられていない状態で、ボデー1の前方からエンジン搭載スペース5に搭載するようにした。このように搭載することで、熱交換ユニット30又はその一部構成部材とエンジン21との干渉を回避して、エンジン21を傷付けることなく確実にエンジン搭載スペース5に搭載することができる。ボデー1の前方からエンジン21を搭載できるのであれば、あえて従来の如き高い位置にボデー1を配置する必要はなく、相対的に低い位置(床面から数百ミリ以下の位置)でエンジン21を搭載することができる。これにより締結部位(サイドメンバ3の上部に設けられるエンジンマウント6)の視認性が向上し、作業性の改善を図ることができる。また、床面に近いレベルでエンジン21を搭載することができれば、ボデー1とエンジン21(エンジンサブアッシー10)の何れも高い位置まで上昇させる必要がないため、エネルギーコストの面からも経済的である。もちろん、床面に近いレベルでエンジン21を搭載することで、搭載したエンジン21等の組付け作業も床面レベルで行うことができる。そのため、従来のように高い位置で締付け等の組付け作業を行う場合のように特殊な工具も必要なく汎用の工具で済む。これにより、工具の操作性が向上するので、誤締付け(締付け力の過不足)を可及的に防止して、締付け品質の向上、ひいては歩留まりの向上を図ることが可能となる。また、従来よりも低い位置で締付けできることで、従来用いていた特殊部品や機能上必要のない締付け部位を廃止することができ、これによってもコスト低減を図ることが可能となる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明に係る組付け方法は上記例示の形態に限定されることなく、本発明の範囲内において任意の形態を採り得ることはもちろんである。
例えば上記実施形態では、エンジンサブアッシー10をボデー1の前方側でかつエンジン搭載スペース5と同一高さレベルに配置した状態から、エンジン搭載スペース5に向けて移動させる場合を説明したが、必ずしもこの形態に限定される必要はない。例えば、 上記実施形態に記載の態様でエンジンサブアッシー10のエンジン21をエンジン搭載スペース5に搭載した後、エンジンサブアッシー10を所定高さ分だけ上昇させてサイドメンバ3にエンジン21、クロスメンバ4、フロントサスペンションメンバ41を固定するようにしてもよい。
図8はその一例を示すもので、エンジンサブアッシー10をボデー1の前方側から搭載する点は図7に示す態様と同じであるが、搭載時の高さが異なっている。すなわち、エンジンサブアッシー10をエンジン搭載スペース5に同一高さレベルから水平移動させて搭載した場合、車種によっては、ボデー1側との不要な干渉が懸念される場合がある。また、図1及び図4に示すように、ナックル46を取付けたフロントサスペンションユニット40とエンジンユニット20とをサブアッシー化してなるエンジンサブアッシー10の状態でエンジン21を搭載する場合、ボデー1に予め取付けておいたショックアブソーバー8とナックル46との干渉が懸念される場合がある。これらの点に鑑み、本実施形態では、図8(b)に示すように、正規の搭載位置よりも少し低い位置にエンジンサブアッシー10を搭載し、然る後、リフター62の駆動によりエンジンサブアッシー10を上昇させて、各ユニット20〜40をボデー1側と組付け可能な高さ位置まで移動させる(図8(c))。
このように一旦サブアッシー化した状態でエンジン21をエンジン搭載スペース5に搭載した後、エンジンサブアッシー10を上昇させてエンジン21をエンジンマウント6等に締結固定することで、周辺要素との干渉を確実に回避してエンジン21の搭載及び組付けを行うことができる。よって、作業性の更なる改善を図ることができる。また、この上昇動作は、周辺要素との干渉を回避する目的で行われるものであるから、その上昇量は少しで済む。よって、作業時間、エネルギーコストの面でもそれほど問題にはならない。
なお、上記実施形態では、スライド機構61を用いてサブアッシー化した状態におけるエンジン21のエンジン搭載スペース5への搭載を行う場合を例示したが、もちろんスライド機構61の採用は任意である。例えばボデー1を吊り下げ状態で支持するボデー支持部を水平方向に移動させることで、エンジンサブアッシー10をボデー1の前方からエンジン搭載スペース5に向けて移動(相対移動)させるようにしてもよい。また、ボデー支持部を下降させてボデー1を下降させることで、エンジンサブアッシー10を所定の高さ位置に待機させた状態のエンジンサブアッシー10を相対的に上昇させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、エンジンサブアッシー10を、ボデー1の前方からエンジン搭載スペース5に向けて移動させる場合を例示したが、もちろんこの搭載方向には限定されない。エンジン21と熱交換ユニット30又はその一部を構成する部材とをサブアッシー化してエンジンサブアッシー10を形成した後、当該サブアッシー化した状態のままでエンジン21をエンジン搭載スペース5に搭載する限りにおいてその搭載方向は任意である。
また、上記実施形態では、エンジンサブアッシー10として、エンジンユニット20と熱交換ユニット30及びフロントサスペンションユニット40を治具50により一体的に支持したものを例示したが、エンジンサブアッシー10はこれには限られない。エンジン21と熱交換ユニット30又はその一部を構成する部材を含む限りにおいて、エンジンサブアッシー10は任意の構成を採り得る。
また、エンジンサブアッシー10は、各ユニット20〜40を治具50で必ずしも一体的に支持したものでなくてもよい。エンジン21と熱交換ユニット30又はその一部を構成する部材を含み、各ユニット20〜40間の位置関係を一定の状態に保持したままでボデー1のエンジン搭載スペース5に向けて移動させ得る限りにおいて、エンジンサブアッシー10は任意の形態を採ることが可能であり、また、この際に用いられる治具についても任意の形態を採用可能である。図示例の如く各ユニット20〜40を下方から支持するものの他、図示は省略するが、各ユニット20〜40を上方から吊り下げ支持する形態の治具などを採用することも可能である。もちろん、エンジンユニット20とフロントサスペンションユニット40とをサブアッシー化する場合であれば、ドライブシャフト26及びトルクロッド44等を介してエンジンユニット20にフロントサスペンションユニット40を連結することができるので、この場合、治具を用いずともエンジンユニット20とフロントサスペンションユニット40とを一体的にエンジンサブアッシー10として取り扱うことも可能である。
また、個々のユニット20,30,40の構成についても任意であり、例えばエンジンユニット20であれば、少なくともエンジン21が含まれていればよい。
1 ボデー
2 ダッシュパネル
3 サイドメンバ
4 クロスメンバ
5 エンジン搭載スペース
6 エンジンマウント
8 ショックアブソーバー
10 エンジンサブアッシー
20 エンジンユニット
21 エンジン
22 トランスミッションユニット
25 トランスミッション
26 ドライブシャフト
30 熱交換ユニット
31 ラジエータサポート
32 ラジエータ
33 コンデンサ
40 フロントサスペンションユニット
41 フロントサスペンションメンバ
50 治具
55 検査装置
60 搭載装置
61 スライド機構
62 リフター

Claims (1)

  1. 車両を構成するボデーにエンジンを組付けるに際し、
    前記エンジンにその周辺要素を取付けてなるエンジンユニットと、熱交換ユニット、及びフロントサスペンションユニットとをサブアッシー化してエンジンサブアッシーを形成した後、
    前記エンジンユニットと、前記熱交換ユニット、及び前記フロントサスペンションユニットとの間で配管、配線の少なくとも何れか一方を行って前記エンジンサブアッシー内に配管系、配線系の少なくとも何れか一方を構築した状態で、前記構築した配管系、配線系の少なくとも何れか一方に対し前記配管系のリークチェック、又は前記配線系の導通チェックを行い、然る後、
    前記エンジンサブアッシーを前記ボデーのサイドメンバの間に形成されるエンジン搭載スペースに搭載することを特徴とする車両のエンジン組付け方法。
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