JP6428359B2 - 記憶装置の収納ユニット及び収納ユニットを備えるストレージ装置 - Google Patents

記憶装置の収納ユニット及び収納ユニットを備えるストレージ装置 Download PDF

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Description

本発明は、記憶装置を収納する収納ユニット、及びその収納ユニットを格納するストレージ装置に関する。
複数の記憶装置を搭載したストレージ装置が広く普及している。このようなストレージ装置は一般にディスクアレイ装置と称される。多くの場合に、記憶装置としてハードディスクドライブユニット(以後、HDDユニットと称する)が使用されるので、以下では記憶装置としてHDDユニットを例示する。図13は、複数のディスクアレイ装置を含むストレージシステム4の斜視図である。図13中のストレージシステム4は、上下方向に延在するラック状の本体40と、本体40から水平方向に引出し可能な複数のディスクアレイ装置41と、を有している。図13中の各ディスクアレイ装置41に格納されたHDDユニットを挿抜する手順について図14及び図15を参照して説明する。
先ず、図14では、ラック状の本体40の上から4番目のディスクアレイ装置41が手前に引き出されている。図14のように、各ディスクアレイ装置41は上部が開口した箱型のシャーシ410を有しており、シャーシ410の上部はヒンジ式の天板411によって塞がれている。この天板411は、シャーシ410の内側に格納された複数のHDDユニットの冷却効率が低下するのを防止する密閉部材の役割を果たす。つまり、図14のように天板411が閉じられている間は、シャーシ410の内側に上方から外気が流れ込むことはないので、シャーシ410の内側を流れる冷却風の流路が適正に確保される。なお、冷却風を発生させる送風ユニットは、HDDユニットの格納部に隣接してシャーシ410の内側に配置されている。シャーシ410の内側を流れる冷却風の方向が図14中の矢印F14で表されている。さらに、上記の天板411は、シャーシ410内のHDDユニットが発生した電磁波を遮蔽する遮蔽部材の役割を果たす。
次いで、図15では、シャーシ410の天板411が開けられている。これによりシャーシ410内の各HDDユニット42の上端がシャーシの410の外側に露出される。HDDユニット42はHDD421とHDD421を収納する活性枠422とを含んでおり、図15では活性枠422の上端がシャーシ410の外側に露出されている。その後、保守者によってシャーシ410内の所望のHDDユニット42がシャーシ410に対して抜き差しされる。ところが、上記の構造を有するストレージシステム4を使用する場合には、各シャーシ410の上方に天板411が回動するための空間を確保する必要があるので、ストレージシステム4の設置施設内の空間を十分に活用することができない。ストレージシステム4の設置施設は、例えば、データセンターである。つまり、ラック状の本体40が設置施設の天井の近くまで伸びていても、設置施設の天井の近くにディスクアレイ装置41を配置することはできない。そのため、各ディスクアレイ装置41におけるHDDユニット42の実装密度が大きくても、ストレージシステム4全体におけるHDDユニット42の実装密度は必ずしも大きくならない。また、図14及び図15中のストレージシステム4を使用する場合には、天板411そのものが原因で保守者の作業領域が制限される。具体定に言うと、天板411が図15のように開けられているときは、保守者が天板411のヒンジ側から各HDDユニット42にアクセスするのは困難であるので、各HDDユニット42を挿抜する保守者の作業効率が低下するおそれがある。
図16は、図14及び図15中のディスクアレイ装置41の変形例を示す斜視図である。図16中のディスクアレイ装置41では、密閉部材及び遮蔽部材の役割を果たす天板411がシャーシ410に着脱可能に取り付けられているので、天板411の取り回しに伴う上記の問題点は解消されうる。ところが、図16中のディスクアレイ装置41を使用する場合、天板411が取り外されてから再び装着されるまでの間は、シャーシ410に格納されたHDDユニット42の間の隙間Gに、上方から外気Eが自由に流れ込む。そのため、シャーシ410内のHDDユニット42の冷却効率が低下するおそれがある。また、図16中のディスクアレイ装置41を使用する場合には、取り外した天板411を置くための追加のスペースを確保する必要がある。さらに、天板411の取り回し中にストレージシステム4の他の部分が損傷を受けることのないように特別な注意を払う必要もある。
上記の問題点に関連して、複数のHDDユニットを格納するブラケットと、ブラケットに回動可能に設けられたロックレバーと、を含む、ディスクアレイ装置のロック機構が知られている(例えば特許文献1を参照)。このロック機構によれば、保守者がロックレバーをディスクアレイ装置の取っ手として使用することで、ディスクアレイ装置を容易に筐体から取り外して持ち運ぶことができる。また、金属板及びその金属板に止着された化粧板を含む前面パネルを備え、箱状のドライブユニットを収納する収納筐体が知られている(例えば、特許文献2を参照)。この収納筐体によれば、収納筐体の内側で発生した電磁波が漏洩するのを前面パネルの金属板によって防止することができる。
特開2005−322306号公報 特開平7−201163号公報
ところが、上記のロック機構及び収納筐体を図14〜図16中のストレージシステム4に採用しても、ディスクアレイ装置41の天板411が開いている間は、シャーシ410の上方から外気が自由に流れ込む。天板411がシャーシ410から取り外されている間も同様である。そのため、上記のロック機構及び収納筐体を作用しても、シャーシ410の内側を流れる冷却風の流路を適正に確保することはできない。
本出願は、複数の記憶装置がストレージ装置に格納されたときにストレージ装置の内側を流れる冷却風の流路を確保する記憶装置の収納ユニットを提供すること、及びその収納ユニットを備えるストレージ装置を提供することを目的とする。
実施形態の一観点によれば、記憶装置を収納するとともに記憶装置をストレージ装置において活性状態で支持する収納ユニットであって、記憶装置が取り付けられる本体部と、ストレージ装置に係合するように本体部の一端に設けられる係合部と、を備え、係合部には、収納ユニットがストレージ装置に挿入された時に、ストレージ装置の外部に露出する係合部の露出端に対して出没可能な第1の可動部と、収納ユニットがストレージ装置に挿入された時に、第1の可動部の係合部内への没入に連動して、係合部の露出端に接する側面の1つから、隣接する他の収納ユニット又はストレージ装置の内壁面に向かって突出する第2の可動部と、が設けられており、第2の可動部は、第2の可動部の突出時に第2の可動部に向かって流れる気流を阻害する形状に形成されている、収納ユニットが提供される。
開示の収納ユニットによれば、ストレージ装置を密閉する天板等の密閉部材をストレージ装置側に設けなくても、ストレージ装置の内側を流れる冷却風の流路を確保することができる。
図1Aは、第1実施例の収納ユニットが適用されたディスクアレイ装置の斜視図である。 図1Bは、複数のHDDユニットのうちの1つのみがシャーシから取り出された状態を示す、図1Aと同様の斜視図である。 図1Cは、シャーシの前後方向に垂直なディスクアレイ装置の断面を含む、図1A及び図1Bと同様の斜視図である。 図2は、図1A〜図1C中のシャーシのみを示す斜視図である。 図3は、HDDユニットを収納した状態の収納ユニットを示す斜視図である。 図4Aは、HDDユニットが取り外された状態の収納ユニットを示す斜視図である。 図4Bは、図4Aに対応する分解斜視図である。 図5Aは、ハンドルが上方位置に在るときの収納ユニットを示す斜視図である。 図5Bは、図5Aに対応する収納ユニットの断面図である。 図6Aは、ハンドルが下方位置に在るときの収納ユニットを示す斜視図である。 図6Bは、図6Aに対応する収納ユニットの断面図である。 図7Aは、スライダが退避位置に在るときの収納ユニットを示す斜視図である。 図7Bは、図6Aに対応する収納ユニットの断面図である。 図8は、ハンドルとスライダの連動機構の変形例が適用された収納ユニットにおいてハンドルが上方位置に在る状態を示す断面図である。 図9は、ハンドルとスライダの連動機構の変形例が適用された収納ユニットにおいてハンドルが下方位置に在る状態を示す断面図である。 図10は、図8中のハンドル、スライダ、及びリンクのみを示す斜視図である。 図11Aは、収納ユニットをディスクアレイ装置のシャーシに装着する手順を時系列で示す第1の拡大断面図である。 図11Bは、収納ユニットをディスクアレイ装置のシャーシに装着する手順を時系列で示す第2の拡大断面図である。 図11Cは、収納ユニットをディスクアレイ装置のシャーシに装着する手順を時系列で示す第3の拡大断面図である。 図12Aは、第1密着構造部及び第2密着構造部が設けられたシャーシの変形例を示す斜視図である。 図12Bは、図12A中のシャーシの断面図である。 図12Cは、図12A中のシャーシを別の方向に眺めた斜視図である。 図13は、複数のディスクアレイ装置を含むストレージシステムの斜視図である。 図14は、図13中のディスクアレイ装置に格納された収納ユニットを挿抜する手順を時系列で示す第1の斜視図である。 図15は、図13中のディスクアレイ装置に格納された収納ユニットを挿抜する手順を時系列で示す第2の斜視図である。 図16は、図14及び図15中のディスクアレイ装置の変形例を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本出願に係る収納ユニット及びストレージ装置の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。以下に説明する実施例では、本出願に係るストレージ装置として、複数のHDDユニットを搭載したディスクアレイ装置を例示している。ただし、本出願に係るストレージ装置は、上記のディスクアレイ装置と同様の構造を有する他のストレージ装置、例えば、複数の光ディスクドライブユニット又は複数のソリッドステートドライブ(SSD)ユニットを搭載したストレージ装置等であってもよい。
図1Aは、本出願の第1実施例の収納ユニットが適用されたディスクアレイ装置1の斜視図である。図1Aのように、ディスクアレイ装置1は、上部が開口した箱型のシャーシ10と、シャーシ10の内側に挿抜可能に格納された複数のHDDユニット2と、を備えている。また、シャーシ10は、互いに対向する左側壁W1及び右側壁W2と、左側壁W1及び右側壁W2の各々と交差する前壁W3と、左側壁W1及び右側壁W2の各々と交差する後壁W4を含む後方部分11と、を有している。シャーシ10の後方部分11には、図示を省略した冷却ファンユニットが内蔵されている。冷却ファンユニットは、シャーシ10の内側で前壁W3から後壁W4に向かって流れる冷却風を発生させる。シャーシ10の内側を流れる冷却風の方向が図1A中の矢印F1で表されている(図1B及び図1Cにおいても同様)。ただし、冷却ファンユニットは図1A中の矢印F1の逆向きの冷却風を発生させることもできる。シャーシ10の後方部分11には、冷却ファンユニットの他にも、制御ユニット及び電源ユニット等が内蔵されている。
図1Bは、図1Aと同様の斜視図であり、複数のHDDユニット2のうちの1つのみがシャーシ10から取り出された状態を示している。図1Bのように、個々のHDDユニット2は、シャーシ10に対して縦向きの姿勢に配置されている。また、個々のHDDユニット2は、収納ユニット3に収納された状態でシャーシ10の内側に格納されている。収納ユニット3は、シャーシ10内に格納されたHDDユニット2をシャーシ10に対して活性状態で支持する役割を果たす。ここでいう活性状態とは、シャーシ10の内側を流れる冷却風の流路が確保された状態、すなわち、シャーシ10の内側を流れる冷却風が収納ユニット3によって遮断されない状態を意味している。さらに、収納ユニット3は、HDDユニット2の保守又は修理等のために使用者がHDDユニット2をシャーシ10に対して挿抜するのを補助する役割を果たす。具体的に言うと、使用者は収納ユニット3のハンドル33を把持することによって、収納ユニット3に収納されたHDDユニット2をシャーシ10に対して容易に挿抜することができる。なお、収納ユニット3は、HDDユニット2の代わりに、HDDユニット2と同等の外形寸法を有するダミー部材を収納することもできる。
続いて、ディスクアレイ装置1における複数のHDDユニット2の配列について説明する。以下の説明では、左側壁W1と右側壁W2が並ぶ方向をシャーシ10の左右方向と称し、前壁W3と後壁W3が並ぶ方向をシャーシ10の前後方向と称する。また、シャーシ10の左右方向及び前後方向の両方と垂直な方向をシャーシ10の上下方向と称する。図1A〜図1Cでは、シャーシ10の左右方向、前後方向、及び上下方向が、それぞれ矢印D11、矢印D12、及び矢印D13で表されている(他の図面においても同様である)。図1A及び図1Bのように、ディスクアレイ装置1は、複数のHDDユニット2をシャーシ10の前後方向に4列に並べて格納している。シャーシ10の前後方向の各列は12個のHDDユニット2を含んでいるので、ディスクアレイ装置1は最大で48個のHDDユニット2を格納することができる。以下の説明では、シャーシ10の前後方向に並んだHDDユニット2の列のそれぞれを単にHDD列と称することがある。
図1Cは、図1A及び図1Bと同様の斜視図であり、シャーシ10の前後方向に垂直なディスクアレイ装置1の断面を含んでいる。図1Cのように、各HDD列に含まれる12個のHDDユニット2は、シャーシ10の左右方向に間隔を空けて配置される。つまり、複数のHDDユニット2がシャーシ10に格納されると、シャーシ10の左右方向に隣接するHDDユニット2の間には、シャーシ10の前後方向に延びる通風路Pが形成される。通風路Pは、シャーシ10の左側壁W1と各HDD列の左端に位置するHDDユニット2との間にも形成されるし、シャーシ10の右側壁W2と各HDD列の右端に位置するHDDユニット2との間にも形成される。このように各HDD列に含まれるHDDユニット2はシャーシ10内で活性状態に支持されている。
図2は、図1A〜図1C中のディスクアレイ装置1のシャーシ10のみを示す斜視図である。図2のように、HDDユニット2が格納されるシャーシ10の内部空間には、前壁W3と平行に延びる4つの仕切り壁12が、シャーシ10の前後方向に間隔を空けて設置されている。それら仕切り壁12は左側壁W1から右側壁W2まで延びているので、シャーシ10の内部空間は、それら仕切り壁12によって、シャーシ10の前後方向に並んだ4つの小部屋Cに分割されている。各小部屋Cには各HDD列が格納される。以下では、個々のHDDユニット2が格納される小部屋C内の空間を特にスロットSと称する(図1Cを参照)。
図2のように、各仕切り壁12には、シャーシ10の左右方向に間隔を空けて配置された複数の通気孔Hが設けられている。複数の通気孔Hはシャーシ10の上下方向に並んだ2つの列から構成されている。そして、各通気孔Hは、各小部屋CにHDD列が格納されたときに仕切り壁12の両側に位置する2つの通風路Pを連通するように配置されている。そのため、通風路Pを通ってシャーシ10の前後方向に流れる冷却風が、仕切り壁12によって遮断されることはない。仕切り壁12の上端面12aは、シャーシ10の左右方向に延びる板状のガスケットから形成されている。ガスケットは密閉部材の一例である。また、仕切り壁12の前面及び後面には、個々の収納ユニット3をシャーシ10に対して固定するための複数の固定突起13が設けられている。それら固定突起13は、仕切り壁12の上端面12aに沿って間隔を空けて配置されている。固定突起13の作用については後述する。
続いて、収納ユニット3の構造について説明する。図3は、HDDユニット2を収納した状態の収納ユニット3を示す斜視図である。便宜上、図3には、シャーシ10の一部が収納ユニット3と一緒に示されている。図3のように、収納ユニット3は、HDDユニット2が取り付けられる活性枠31と、シャーシ10の仕切り壁12と係合するように活性枠31の一端に設けられる係合部32と、を有している。活性枠31は、HDDユニット2が取り付けられる収納ユニット3の本体部の一例である。また、係合部32には、それぞれが所定方向に移動可能なハンドル33及びスライダ34が組み入れられている。ハンドル33は収納ユニット3の第1の可動部の一例であり、スライダ34は収納ユニット3の第2の可動部の一例である。活性枠31及び係合部32の構造について以下に詳細に説明する。
図4Aは、HDDユニット2が取り外された状態の収納ユニット3を示す斜視図である。また、図4Bは、図4Aに対応する分解斜視図である。図4Aのように、収納ユニット3の活性枠31は、縦向きの姿勢にされたHDDユニット2を上方から収納可能な逆U字型の全体形状を有している。具体的に言うと、活性枠31は、板状の基部311と、基部311の長手方向の両端部から基部311に垂直に突出する一対の板状の挟持部312と、を有している。基部311は、互いに隣接する仕切り壁12の間の距離よりも小さい長手方向寸法を有する。そのため、収納ユニット3の全体がシャーシ10に格納されると、基部311及び挟持部312はシャーシ10内の隣接する仕切り壁12の間に配置される。
また、一対の挟持部312は、HDDユニット2の一対の側面を側方から挟持するように形成されている(図3を参照)。一対の挟持部312は、縦向きの姿勢にされたHDDユニット2の全長と同程度の突出長さを有することが好ましい。これにより各挟持部312はHDDユニット2の全長にわたってHDDユニット2を挟持することができる。以下の説明では、基部の311の延在方向を収納ユニット3の左右方向と称し、挟持部312の突出方向を収納ユニット3の上下方向と称する。また、収納ユニット3の左右方向及び上下方向の両方と垂直な方向を収納ユニット3の前後方向と称する。図4Aでは、収納ユニット3の左右方向、前後方向、及び上下方向が、それぞれ矢印D21、矢印D22、及び矢印23で表されている(他の図面においても同様である)。
図4A及び図4Bのように、収納ユニット3の係合部32は、活性枠31の基部311の上面に立設される壁状部320と、壁状部320の上端に取り付けられる板状の蓋部323と、を有している。図4Bのように、係合部32の壁状部320は、活性枠31の基部311と一体に形成されており、基部311の上面から挟持部312の逆向きに突出した一対の側壁部321と、一対の側壁部321の後端部の間に延びる後壁部322と、を有している。図4Bのように、各側壁部321の前端面321aは、基部311の前端面311aよりも後方に位置している。そして、各側壁部321の前端面321aの前方には可動式のスライダ34が配置されており、各側壁部321の前端面321aは、スライダ34を後述する退避位置で停止させるように形成されている。
図4Aのように、係合部32の蓋部323は、収納ユニット3の左右方向において活性枠31の両側に張り出した一対の張出部323aを有している。一対の張出部323aを含む蓋部323全体の左右方向の寸法は、シャーシ10内の隣接する仕切り壁12の間の距離よりも大きくされる。そのため、収納ユニット3がシャーシ10に格納されると、壁状部320は活性枠31と一緒に2つの仕切り壁12の間に配置されるものの、蓋部323は2つの仕切り壁12の上端に架け渡される。つまり、収納ユニット3がシャーシ10に格納されたときに、蓋部323の上面はシャーシ10の外側に露出する収納ユニット3の露出端を形成する。
図4Bのように、蓋部323は、収納ユニット3の左右方向に延びる貫通式のスリット323bを有している。蓋部323のスリット323bには可動式のハンドル33が挿通されており、スリット323bの内周面はハンドル33の上下方向の運動を案内するように形成されている。蓋部323の上面には、使用者がハンドル33を把持するのを補助する一対の切欠き部323cがさらに設けられている。一対の切欠き部323cは、スリット323b2を収納ユニット3の前後方向に挟むように配置されており、それら切欠き部323cの各々は、使用者の指先を収容可能な曲面形状を有している。切欠き部323cの内部空間はスリット323bの内部空間と連通しているので、使用者は切欠き部323cに指先を入れることによってハンドル33を容易に把持することができる。
図4Bのように、収納ユニット3は、蓋部323の下方に配置される板状の遮蔽部材35をさらに備えている。遮蔽部材35は、HDDユニット2から放出されて蓋部323に向かう電磁波を遮断する役割を果たす。これによりディスクアレイ装置1の稼働中にシャーシ10の外側に漏出する電磁波の漏出量を軽減することができる。遮蔽部材35は、例えば、電磁波を遮断する各種の金属板から形成されており、基部311及び壁状部320と蓋部323とを結合するボルト324によって基部311の下面に取り付けられている。
引き続き図4A及び図4Bを参照して、収納ユニット3のハンドル33及びスライダ34について説明する。収納ユニット3のハンドル33は、蓋部323の上面に対して出没可能に係合部32に組み入れられている。図4Bのように、ハンドル33は収納ユニット3の左右方向に延びる板状の全体形状を有しており、蓋部323のスリット323bの内周面に案内されることによって所定の上方位置と下方位置との間で往復動可能である。図4Aには上方位置に在るハンドル33が示されている。ハンドル33の上端部には、使用者がハンドル33を把持するのを補助する溝部33aが設けられている。溝部33aは収納ユニット3の左右方向に延びており、ハンドル33の前面及び後面の両方に設けられている。図4Aのように、ハンドル33の各面の溝部33aは蓋部323の切欠き部323cに対向するように配置されている。そのため、使用者はハンドル33の溝部33aに指先を引っ掛けることによってハンドル33を容易に把持することができる。なお、スリット323bの内周面に案内されるハンドル33の外周面の少なくとも一部は、スリット323bの内周面に気密に接触可能なガスケットから形成されることが好ましい。ガスケットは密閉部材の一例である。これによりハンドル33の外周面とスリット323bの内周面との間の密閉性を向上させることができる。
また、収納ユニット3のスライダ34は、ハンドル33が係合部32内に没入するのと連動して、蓋部323の上面と交差する係合部32の側面の1つから係合部32の外方に突出するように形成されている。そのため、収納ユニット3の全体がシャーシ10に格納されたときに、収納ユニット3のスライダ34は、シャーシ10の左右方向に隣接する他の収納ユニット3に向かって突出することができる。これによりスライダ34に向かってシャーシ10の上下方向に流れる気流が阻害されるので、隣接する2つの収納ユニット3の間の通風路Pへの外気の流入が軽減ないし防止される(図1Cを参照)。その結果、シャーシ10の上下方向における通風路Pの密閉性が向上するので、シャーシ10内を前後方向に流れる冷却風の流路が確保される。図4Bのように、スライダ34は収納ユニット3の左右方向に延びる角棒状の全体形状を有しており、蓋部323の下面と基部311の上面の両方に案内されることによって、所定の突出位置と退避位置との間で往復動可能である。図4Aには退避位置に在るスライダ34が示されている。
なお、スライダ34の角棒形状は、収納ユニット3の左右方向における壁状部320の寸法と同程度の長さを有することが好ましい。これにより、シャーシ10の上下方向に流れる気流が収納ユニット3の左右方向の全長にわたって阻害されるので、シャーシ10の上下方向における通風路Pの密閉性をさらに向上させることができる。また、スライダ34の突出方向の前端面34aは、収納ユニット3の左右方向に延びる板状のガスケットから形成されることが好ましい。ガスケットは密閉部材の一例である。これによりスライダ34の突出時にスライダ34の前端面34aがシャーシ10内で隣接する他の収納ユニット3’の後壁部322’と気密に接触するようになる(図11Cを用いて後述する)。
続いて、収納ユニット3のハンドル33とスライダ34の連動機構について説明する。図5Aは、ハンドル33が上方位置に在るときの収納ユニット3を示す斜視図である。図5Aは、収納ユニット3の左右方向に垂直な断面を含んでいる。図5A中の断面は、ハンドル33が延在する係合部32の中央部分を切断したものである。図5Bは、図5Aに対応する収納ユニット3の断面図である。図5Bのように、ハンドル33の下端部には、スライダ34の後端部に向かって下向きに傾斜した傾斜面33Iが設けられており、スライダ34の後端部には、ハンドル33の下端部に向かって上向きに傾斜した傾斜面34Iが設けられている。ハンドル33及びスライダ34の傾斜面33I,34Iは、互いに滑り接触することによって、上方位置から下方位置に向かうハンドル33の運動を、退避位置から突出位置に向かうスライダ34の運動に変換するように形成されている。そのため、上方位置に在るハンドル33が使用者によって下向きに押されると、退避位置に在るスライダ34が突出位置に向かって係合部32の外方に移動させられる。
また、ハンドル33の下端部には、上記の傾斜面33Iと連続する、スライダ34の移動方向に垂直な垂直面33Vが設けられており、スライダ34の後端部には、上記の傾斜面34Iと連続する、スライダ34の移動方向に垂直な垂直面34Vが設けられている。図6Aは、ハンドル33が下方位置に在るときの収納ユニット3を示す斜視図である。図6Aは、図5Aと同様に、収納ユニット3の左右方向に垂直な断面を含んでいる。図6Bは、図6Aに対応する収納ユニット3の断面図である。図6A及び図6Bのように、ハンドル33及びスライダ34の垂直面33V,34Vは、傾斜面33I,34Iの滑り接触の終了後に互いに面接触することによって、スライダ34が突出位置から退避位置に向かって移動するのを阻止するように形成されている。つまり、スライダ34は、傾斜面33I,34Iの滑り接触の終了後に、ハンドル33の垂直面33Vによって突出位置にロックされる。そのため、突出位置に在るスライダ34が退避位置に向かって後方に押されたとしても、そのスライダ34が退避位置に向かって移動することはない。
再び図4Bの分解斜視図を参照すると、収納ユニット3の係合部32には、スライダ34の後面に取り付けられた引張ばね36がさらに内蔵されている。引張ばね35は、付勢部材の一例でありスライダ34を退避位置に向かって常時付勢している。図7Aは、スライダ34が退避位置に在るときの収納ユニット3を示す斜視図である。図7Aは、図6Aと同様に収納ユニット3の左右方向に垂直な断面を含んでいる。ただし、図7中の断面は、ハンドル33が延在しない係合部32の側方部分を切断したものである。図7Bは、図7Aに対応する収納ユニット3の断面図である。図7A及び図7Bのように、引張ばね36の一端はスライダ34の後面に取り付けられており、引張ばね35の他端は、スライダ34の後面に対向する係合部32の後壁部322に取り付けられている。そのため、スライダ34はその位置によらずに、常時、後壁部322に向かって後方に付勢されている。ただし、係合部32はスライダ34を退避位置で停止させる側壁部321をさらに有するので、スライダ34が退避位置からさらに後方に移動することはない(図4B及び図6Bを参照)。
再び図5B及び図6Bを参照して、ハンドル33が図6B中の下方位置から図5B中の上方位置まで引き上げられる間のスライダ34の動作について説明する。先ず、ハンドル33が所定の高さ位置に到達するまでの間は、ハンドル33の垂直面33Vとスライダ34の垂直面34Vが上下方向の滑り接触を行うだけなので、スライダ34が突出位置から退避位置に向かって移動することはない。つまり、ハンドル33の垂直面33Vによるスライダ34のロック状態が維持される。その後、2つの垂直面33V,34Vの滑り接触が終了すると、今度はハンドル33の傾斜面33Iとスライダ34の傾斜面34Iが斜め方向の滑り接触を開始する。これによりスライダ34のロック状態が解除されるので、ハンドル33がさらに引き上げられるのに伴い、スライダ34が引張ばね36の作用によって後壁部322側に移動することになる。その後、スライダ34の後面が側壁部321に当接して停止した時点で、スライダ34の突出位置から退避位置までの移動が完了する。
ここで、収納ユニット3におけるハンドル33とスライダ34の連動機構の変形例について説明する。図8及び図9は、本例の連動機構が採用された収納ユニット3の左右方向に垂直な断面図である。図8は図5Bと同様にハンドル33が上方位置に在るときの収納ユニット3を示しており、図9は図6Bと同様にハンドル33が下方位置に在るときの収納ユニット3を示している。図8及び図9のように、本例による収納ユニット3は、ハンドル33の下端部及びスライダ34の後端部の各々に回動可能に連結されたリンク37をさらに備えている。リンク37は、ハンドル33の下端部に設けられた第1の回動軸A1を中心に回動可能であるとともにスライダ34の後端部に設けられた第2の回動軸A2を中心に回動可能である。
図10は、図8中のハンドル33、スライダ34、及びリンク37のみを示す斜視図である。図10のように、リンク37は収納ユニット3の左右方向におけるハンドル33の両側に一個ずつ設けられている。また、リンク37の2つの回動軸A1,A2は収納ユニット3の左右方向と平行に伸びている。本例による収納ユニット3のハンドル33及びスライダ34は、上述した箇所を除き、図4A〜図7Bに示されるハンドル33及びスライダ34と同様の構造を有している。また、本例による収納ユニット3の活性枠31及び係合部32は、図4A〜図7Bに示される活性枠31及び係合部32と同様の構造を有している。
図8及び図9のように、リンク37は、上方位置から下方位置に向かうハンドル33の運動を、退避位置から突出位置に向かうスライダ34の運動に変換するように形成されている。具体的に言うと、ハンドル33が上方位置から下方位置に向かって移動するときには、リンク37が第1の回動軸A1を中心に図8中の矢印D81の方向に回動し、かつ第2の回動軸A2を中心に図8中の矢印A82の方向に回動する。これによりスライダ34が退避位置から突出位置に向かって押し出される。そして、スライダ34が突出位置に到達すると、リンク37の2つの回動軸A1,A2が収納ユニット3の上下方向に垂直な仮想平面上に整列される。この仮想平面が図9中の鎖線で表されている。この状態では、スライダ34が退避位置に向かって押されてもリンク37が回動することはない。つまりスライダ34は突出位置にロックされる。
他方、ハンドル33が下方位置から上方位置に向かって移動するときには、リンク37が第1の回動軸A1を中心に図9中の矢印D91の方向に回動し、かつ第2の回動軸A2を中心に図9中の矢印A92の方向に回動する。これによりスライダ34が退避位置に向かって引き入れられる。以上のように、本例の収納ユニット3では、下方位置に向かうハンドル33の運動が、リンク37の回動によって、突出位置に向かうスライダ34の運動に変換されるので、上記の傾斜面33I,34Iをハンドル33及びスライダ34に設ける必要がない。また、本例の収納ユニット3では、上方位置に向かうハンドル33の運動が、リンク37の回動によって、退避位置に向かうスライダ34の運動に変換されるので、上記の引張ばね36をスライダ34に取り付ける必要がない。
次に、図11A〜図11Cを参照して、収納ユニット3をディスクアレイ装置1のシャーシ10に装着する手順について説明する。先ず、本手順では、HDDユニット2を収納した収納ユニット3がシャーシ10の対応するスロットSの上方に位置決めされる。その際に、収納ユニット3は、その上下方向がシャーシ10の上下方向と平行になり、かつその前後方向がシャーシ10の左右方向と平行になる姿勢に維持される。そのような姿勢でスロットSの上方に位置決めされた収納ユニット3が図1Bに示されている。次いで、収納ユニット3が上記の姿勢のまま対応するスロットSに挿入される。図1Bのように、収納ユニット3が挿入されるスロットSに隣接するスロットSには、予め他の収納ユニット3が挿入されているものとする。
図11A〜図11Cは、シャーシ10の左右方向に垂直な拡大断面図である。図11A〜図11Cは、HDD2を収納した収納ユニット3がシャーシ10に装着される手順を時系列で示している。先ず、図11Aの時点では、収納ユニット3がシャーシ10内のスロットSに部分的に挿入されている。図11Aのように、収納ユニット3がスロットSに挿入される間は、ハンドル33が上方位置に維持されるので、スライダ34が退避位置に維持される。これにより収納ユニット3のスライダ34がシャーシ10内の他の収納ユニット3’と干渉するのを防止できる。次いで、図11Bの時点では、収納ユニット3がスロットSに完全に挿入されている。それと同時にHDD2の下面側のコネクタがシャーシ10の底面B側のコネクタに嵌合されている。
図11A及び図11Bのように、収納ユニット3がスロットSに挿入される間は、その右側に隣接する収納ユニット3”のスライダ34”がHDD2又は収納ユニット3の後壁部322と気密に接触している。これにより、挿入途中の収納ユニット3と右側に隣接する収納ユニット3”との間の通風路Pがシャーシ10の上下方向において密閉されるので、その通風路Pへの外気の流入を防止することができる。ただし、図11Bの時点では、挿入途中の収納ユニット3のスライダ34が未だ退避位置に在るので、挿入途中の収納ユニット3と左側に隣接する収納ユニット3’との間の通風路Pはシャーシ10の上下方向において開放されたままである。なお、図11Bのように収納ユニット3がスロットSに完全に挿入されると、収納ユニット3の張出部323aの下面が仕切り壁12の上端面12aと気密に接触するようになる(図2及び図4Aを参照)。その結果、シャーシ10への外気の流入をシャーシ10の前後方向における収納ユニット3の両側で阻止することができる。
次いで、図11Cの時点では、収納ユニット3のハンドル33が上方位置から下方位置まで押し下げられている。これにより収納ユニット3のスライダ34が退避位置から突出位置まで押し出されるので、スライダ34の前端面34aが左側に隣接する収納ユニット3’の後壁部322’に当接するようになる。その結果、スライダ34の前端面34aが隣接する収納ユニット3’の後壁部322’と気密に接触するので、2つの収納ユニット3,3’の間の送風路Pもシャーシ10の上下方向において密閉される。つまり、シャーシ10への外気の流入をシャーシ10の左右方向における収納ユニット3の両側で阻止することができる。これをもって収納ユニット3をシャーシ10に装着する手順が完了する。
なお、図11Cの状態では、スライダ34がシャーシ10の固定突起13の下側に完全に入り込んでいるので、収納ユニット3はシャーシ10に対して上下方向に移動することができない。つまり、収納ユニット3はシャーシ10から取り出されないように固定突起13によってロックされている。そのため、一旦シャーシ10に装着された収納ユニット3を取り出すためには、ハンドル33を上方に引き上げることによってスライダ34を突出位置から退避位置まで移動させる必要がある。これにより収納ユニット3のロック状態が解除されるので、ハンドル33をさらに上方に引き上げることによって収納ユニット3をシャーシ10から取り外すことができる。
以上のように、本実施例のディスクアレイ装置1では、収納ユニット3のスライダ34がハンドル33と連動して他の収納ユニット3’側に突出することによってシャーシ10の上下方向における密閉状態を形成している(特に図11Cを参照)。ただし、シャーシ10内で各HDD列の左端に位置する収納ユニット3と左側壁W1との間には他の収納ユニットが存在しないので、各HDD列の左端に位置する収納ユニット3は他の収納ユニットではなく左側壁W1に向かって突出することになる(図1A〜図1Cを参照)。そのため、シャーシ10の左側壁W1には、スライダ34の前端面34aと気密に接触可能な第1の密着構造部が設けられることが好ましい。同様に、シャーシ10内で各HDD列の右端に位置する収納ユニット3と右側壁W2との間には他の収納ユニットが存在しない。そのため、シャーシ10の右側壁W2には、収納ユニット3の後壁部322と気密に接触可能な第2の密着構造部が設けられることが好ましい。
図12Aは、第1及び第2の密構造部が設けられたシャーシ10の変形例を示す斜視図である。また、図12Bは、図12A中のシャーシ10の前後方向に垂直な断面図である。図12A及び図12Bのように、左側壁W1の内壁面には、シャーシ10の前後方向に延びる溝部14が設けられている。溝部14は第1の密着構造部の一例である。具体的に言うと、側壁W1の溝部14は、突出位置に在るスライダ34を受容可能な寸法を有している。そして、溝部14の底面は、突出位置に在るスライダ34の前端面34aと密着するように形成されている。これにより、隣接する収納ユニット3の間の通風路Pだけでなく、左側壁W1と収納ユニット3との間の通風路Pもシャーシ10の上下方向において密閉されるので、シャーシ10の内部空間の密閉性をさらに向上させることができる。なお、左側壁W1と収納ユニット3との間の位置関係によっては、図12A及び図12B中の溝部14とは異なる形態の密着構造部が採用されうる。例えば、左側壁W1と収納ユニット3との間の距離が比較的大きい場合には、シャーシ10の前後方向に延びるリッジ状の構造部が左側壁W1の内壁面に設けられる。
図12Cは、図12B中のシャーシ10を別の方向に眺めた斜視図である。図12Cのように、本例のシャーシ10は、右側壁W2の内壁面に設けられたリッジ状の隆起部15をさらに備えている。隆起部15は第2の密着構造部の一例である。具合的に言うと、隆起部15はシャーシ10の前後方向に延びる角棒状の密閉部材から形成されている。そして、隆起部15の隆起方向の先端面は、収納ユニット3の後壁部322と気密に接触するように形成されている。これにより、隣接する収納ユニット3の間の通風路Pだけでなく、右側壁W2と収納ユニット3との間の通風路Pもシャーシ10の上下方向において密閉されるので、シャーシ10の内部空間の密閉性をさらに向上させることができる。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 記憶装置を収納するとともに前記記憶装置をストレージ装置において活性状態で支持する収納ユニットであって、
前記記憶装置が取り付けられる本体部と、
前記ストレージ装置に係合するように前記本体部の一端に設けられる係合部と、を備え、
前記係合部には、
前記収納ユニットが前記ストレージ装置に挿入されたときに前記ストレージ装置の外側に露出する前記係合部の露出端に対して出没可能な第1の可動部と、
前記収納ユニットが前記ストレージ装置に挿入されたときに、前記第1の可動部の前記係合部内への没入に連動して、前記係合部の露出端に接する側面の1つから、隣接する他の収納ユニット又は前記ストレージ装置の内壁面に向かって突出する第2の可動部と、が設けられており、
前記第2の可動部は、前記第2の可動部の突出時に前記第2の可動部に向かって流れる気流を阻害する形状に形成されている、収納ユニット。
(付記2) 前記第1の可動部は、前記第2の可動部を前記他の収納ユニットに当接する位置まで突出させることができる、付記1に記載の収納ユニット。
(付記3) 前記第2の可動部は、前記第1の可動部の没入方向と逆方向への移動に連動して、前記係合部に没入する方向に移動する、付記1または2に記載の収納ユニット。
(付記4) 前記第1の可動部は、前記第2の可動部に向かって傾斜する第1の傾斜面を有し、
前記第2の可動部は、前記第1の可動部に向かって傾斜する第2の傾斜面を有し、
前記第1の傾斜面及び前記第2の傾斜面は、互いに滑り接触することによって前記第1の可動部の没入方向の運動を前記第2の可動部の突出方向の運動に変換するように形成されている、付記1〜3のいずれかに記載の収納ユニット。
(付記5) 前記第1の可動部は、前記第1の傾斜面と連続している前記第2の可動部の突出方向に垂直な第1の垂直面を有し、
前記第2の可動部は、前記第2の傾斜面と連続している前記第2の可動部の突出方向に垂直な第2の垂直面を有し、
前記第1の垂直面と前記第2の垂直面は、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面の前記滑り接触の終了後に面接触することによって、前記第2の可動部が突出方向と逆方向への移動を阻止するように形成されている、付記4に記載の収納ユニット。
(付記6) 前記係合部には、前記第2の可動部を前記係合部内に没入させる方向に付勢する付勢部材がさらに設けられる、付記1〜5のいずれかに記載の収納ユニット。
(付記7) 前記係合部には、前記第1の可動部及び前記第2の可動部の各々に回動可能に連結されたリンクがさらに設けられており、
前記リンクは、2つの回動軸を中心に回動することによって、前記第1の可動部の没入方向の運動を前記第2の可動部の突出方向の運動に変換するように形成されている、付記1〜3のいずれかに記載の収納ユニット。
(付記8) 前記記憶装置から放出されて前記係合部の前記露出端に向かう電磁波を遮断する遮断部材をさらに備える、付記1〜7のいずれかに記載の収納ユニット。
(付記9) 前記第2の可動部の突出方向の前端面が、前記他の収納ユニットと気密に接触可能な密閉部材から形成されている、付記1〜8のいずれかに記載の収納ユニット。
(付記10) 記憶装置を収納する収納ユニットを複数格納するストレージ装置であって、
前記収納ユニットの各個が、付記1〜9のいずれかに記載の収納ユニットである、ストレージ装置。
(付記11) 前記収納ユニットの配列方向に沿って延びる仕切り壁を備え、
前記収納ユニットの前記係合部は、前記本体部から側方に張り出した張出部を有しており、前記仕切り壁の上端面に前記張出部で係合するように形成されている、付記10に記載のストレージ装置。
(付記12) 前記仕切り壁の前記上端面が、前記張出部と気密に接触可能な密閉部材から形成されている、付記11に記載のストレージ装置。
(付記13) 前記記憶装置と同じ寸法を有するダミー部材を前記記憶装置の代わりに収納した前記収納ユニットをさらに格納している、付記10〜12のいずれかに記載のストレージ装置。
(付記14) 前記収納ユニットの配列方向における前記ストレージ装置の一方の側壁に、前記収納ユニットの前記第2の可動部の突出方向の前端面と気密に接触可能な第1の密着構造部が設けられる、付記10〜13のいずれかに記載のストレージ装置。
(付記15) 前記記憶装置の配列方向における前記ストレージ装置の他方の側壁に、前記第2の可動部の突出方向の前端面の反対側を向いた前記収納ユニットの壁面と気密に接触可能な第2の密着構造部が設けられる、付記14に記載のストレージ装置。
1 ディスクアレイ装置
10 シャーシ
A1 回動軸
A2 回動軸
W1 左側壁
W2 右側壁
W3 前壁
W4 後壁
P 通風路
11 後方部分
12 仕切り壁
12a 上端面
13 固定突起
H 通気孔
S スロット
2 HDDユニット
3 収納ユニット
31 活性枠
311 基部
311a 前端面
312 挟持部
32 係合部
320 壁状部
321 側壁部
321a 前端面
322 後壁部
323 蓋部
323a 張出部
323b スリット
324 ボルト
326 切欠き部
33 ハンドル
33a 溝部
33I 傾斜面
33V 垂直面
34 スライダ
34a 前端面
34I 傾斜面
35 遮蔽部材
36 引張ばね
37 リンク
4 ストレージシステム
40 本体
41 ディスクアレイ装置
410 シャーシ
411 天板
42 HDDユニット
421 HDD
422 活性枠
E 外気
G 隙間

Claims (5)

  1. 記憶装置を収納するとともに前記記憶装置をストレージ装置において活性状態で支持する収納ユニットであって、
    前記記憶装置が取り付けられる本体部と、
    前記ストレージ装置に係合するように前記本体部の一端に設けられる係合部と、を備え、
    前記係合部には、
    前記収納ユニットが前記ストレージ装置に挿入されたときに前記ストレージ装置の外側に露出する前記係合部の露出端に対して出没可能な第1の可動部と、
    前記収納ユニットが前記ストレージ装置に挿入されたときに、前記第1の可動部の前記係合部内への没入に連動して、前記係合部の露出端に接する側面の1つから、隣接する他の収納ユニット又は前記ストレージ装置の内壁面に向かって突出する第2の可動部と、が設けられており、
    前記第2の可動部は、前記第2の可動部の突出時に前記第2の可動部に向かって流れる気流を阻害する形状に形成されており、
    前記第1の可動部は、前記第2の可動部に向かって傾斜する第1の傾斜面を有し、
    前記第2の可動部は、前記第1の可動部に向かって傾斜する第2の傾斜面を有し、
    前記第1の傾斜面及び前記第2の傾斜面は、互いに滑り接触することによって前記第1の可動部の没入方向の運動を前記第2の可動部の突出方向の運動に変換するように形成されており、
    前記第1の可動部は、前記第1の傾斜面と連続している前記第2の可動部の突出方向に垂直な第1の垂直面を有し、
    前記第2の可動部は、前記第2の傾斜面と連続している前記第2の可動部の突出方向に垂直な第2の垂直面を有し、
    前記第1の垂直面と前記第2の垂直面は、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面の前記滑り接触の終了後に面接触することによって、前記第2の可動部が突出方向と逆方向への移動を阻止するように形成されている、収納ユニット。
  2. 前記第2の可動部は、前記第1の可動部の没入方向と逆方向への移動に連動して、前記係合部に没入する方向に移動する、請求項1に記載の収納ユニット。
  3. 前記係合部には、前記第2の可動部を前記係合部内に没入させる方向に付勢する付勢部材がさらに設けられる、請求項1または2に記載の収納ユニット。
  4. 前記記憶装置から放出されて前記係合部の前記露出端に向かう電磁波を遮断する遮断部材をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納ユニット。
  5. 記憶装置を収納する収納ユニットを複数格納するストレージ装置であって、
    前記収納ユニットの各個が、請求項1〜4のいずれか1項に記載の収納ユニットである、ストレージ装置。
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