JP6427926B2 - 色再現補正方法、色再現補正装置及び撮像装置 - Google Patents

色再現補正方法、色再現補正装置及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は色再現補正方法、色再現補正装置及び撮像装置に関し、より詳細には、撮影時の被写体の照明条件によらずに、撮像装置個体間の特性ばらつきを補正して良好な色再現を行うことが可能な色再現補正方法、色再現補正装置及び撮像装置に関する。
近年広く普及しているデジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置においては、搭載されたCMOSやCCDからなる固体撮像素子から出力されるR、G、Bの各信号に対して、種々の画像処理を施したものを画像データとして記録している。これらの画像処理のうち、白色の再現を行うのがホワイトバランス処理である。
このホワイトバランス補正処理とは、照明光源によっては肉眼で観察した被写体像と、撮影された画像との間に色彩上の差異が生じるが、特に白色の被写体が純白に再現されるようにするための補正処理である。例えば、日光などの自然光と、蛍光灯などの人工光とでは、両光源の色温度に相違があり、この結果、撮影された画像の白色再現性に大きな影響を及ぼすこととなるため、ホワイトバランス補正処理を施すことにより再現される画像に違和感が生じないようにするものである。
ここで、撮像装置に搭載される固体撮像素子には、その分光感度特性等に個体ばらつきがあることが知られている。そのため、良好なホワイトバランス処理を行うためには、その特性ばらつきまで考慮に入れて補正を行う必要がある。
例えば、特許文献1に開示の発明では、光学系を介した被写体光を電気信号に変換してカラー画像信号として出力するCCD201と、カラー画像信号の所定の色のゲインを調整することによりAWB調整を可変利得増幅器203と、AWB初期ゲイン値に基づいて、可変利得増幅器203のゲインを制御する制御部206と、複数種類の色温度フィルタを備えたフィルタ部材303と、フィルタ部材303の指定の色温度フィルタを撮影光軸上に配置するフィルタ移動用モータ302と、を備え、AWB調整モードにおいて、各色温度フィルタを介した撮影を、AE及びAWB調整機能を停止させて、各色温度フィルタに対応するAEデータを各々設定して行う構成としている。
これにより、撮像装置個体間の特性ばらつきを補正するAWB調整を自動で行なうことが可能な撮像システムを提供できる、としている。
また、特許文献2に開示の発明では、操作部材の操作に基づいて光源種を選択し、該選択した光源種に適したホワイトバランス補正値を第1の記憶手段から読み出すとともに、電子カメラの撮像光学系及びカラー撮像素子のバラツキに伴うホワイトバランスの微調整値を第2の記憶手段から読み出し、前記読み出したホワイトバランス補正値及び微調整値に基づいて前記カラー撮像素子から得られるR,G,B信号のホワイトバランス調整を行う電子カメラのホワイトバランス調整方法であって、(a)ホワイトバランス調整用の所定のチャートを所定の光源種の下で撮影するとともに、前記第1の記憶手段から前記所定の光源種に対応するホワイトバランス補正値に基づいて前記カラー撮像素子から得られたR,G,B信号のホワイトバランス調整を行うステップと、(b)前記ステップ(a)で得られるR,G,B信号の各色の積算値の比を求めるステップと、(c)前記ステップ(b)で求めたR,G,B信号の各色の積算値の比を、前記所定のチャートを所定の光源種の下で撮影したときに得られる目標のR,G,B信号の各色の積算値の比(目標値)に一致させるための微調整値を求めるステップと、(d)前記ステップ(c)で求めたホワイトバランスの微調整値を前記第2の記憶手段に記憶させるステップと、を含む構成としている。
実際の撮影時には、操作部材の操作によって予め決定されたホワイトバランス補正値と前記微調整値とを使用してカラー撮像素子から得られたR,G,B信号のホワイトバランス調整を行い、これにより撮影光学系、撮像素子の分光感度バラツキまでを考慮したホワイトバランス調整が行われる。
これにより、各電子カメラの撮影レンズのバラツキやカラー撮像素子の分光特性の感度バラツキ等があっても実際の撮影時に得られる最終出力に色ずれやバラツキが生じないように補正することができる、としている。
特開平11−168732号公報 特開2004−304695号公報 特開2006−270135号公報
ところで、撮影時の被写体の照明光源には様々なものがあり、さらに被写体自体の持つ色も様々である。このため、ホワイトバランスの調整値に基づく補正のみでは、照明条件によって被写体の有彩色の色再現性が得られない場合があった。
ホワイトバランス処理と色再現処理の双方に注目した発明としては、例えば特許文献3がある。特許文献3に開示の発明では、光学系から入射した被写体像を、撮像素子2により画像信号として取り出し、該画像信号を処理して電子的に画像記録を行う電子的撮像装置の色再現補正装置であって、撮像画像の色再現を補正する色再現信号算出部5と、ホワイトバランスゲイン係数、及び色再現マトリクス係数を算出する映像信号処理部4とを具備し、色再現信号算出部5には、撮像素子2の画像信号に基づいて被写体の照明光源の種類を推定する光源推定処理手段52が設けられ、光源推定処理手段52の推定結果に基づいて、映像信号処理部4に対し補正信号を出力し、ホワイトバランスゲイン係数、及び色再現マトリクス係数を算出する、構成としている。
これにより、撮影時の被写体の照明条件、例えば複数の光源が混じり合ったような環境下においても、最適なホワイトバランス補正処理、並びに色再現補正処理を的確に行うことができ、しかも色再現補正処理を短時間で行うことが可能な色再現補正装置を提供することができる、としている。
ただし、特許文献3では分光感度特性等の個体ばらつきには言及しておらず、ホワイトバランス処理と色再現処理に限界がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、撮影時の被写体の照明条件に関わらず、撮像装置個体間の特性ばらつきを補正して良好な色再現を行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明を実施の色再現補正方法は、透過型フィルタを少なくとも2種類以上有する透過型チャートを介して、光源装置からの照射光を補正対象である撮像装置に設けられた撮像素子で光電変換し、RGB信号から成る画像データを取得するチャート撮影ステップと、前記光源装置の光源色温度を、少なくとも2以上の所定の色温度から選択し変更する変更ステップと、前記各光源色温度に対応する前記各画像データのRGB信号値と、予め設定された基準信号値とをそれぞれ比較し、RGB各信号の差分の絶対値が最小となるような3行3列の補正マトリクスをそれぞれ算出する算出ステップと、前記画像データを取得した際の前記光源色温度と、前記画像データから算出された前記補正マトリクスとを、それぞれ対応させて前記撮像装置内のメモリ部に記録する記録ステップと、通常撮影における被写体を前記撮像装置で撮影し、撮影画像データを取得する被写体撮影ステップと、前記被写体の撮影シーンの推定色温度を推定する光源推定ステップと、前記推定色温度と前記各光源色温度とをそれぞれ比較し、前記推定色温度に近接する前記光源色温度と対応する前記補正マトリクスから、前記推定色温度に対応する前記補正マトリクスを補間算出する補間ステップと、補間により算出された前記補正マトリクスを用いて、前記撮影画像データの色再現に係る色再現マトリクスを補正する補正ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の色再現補正方法によれば、2種類以上の光源光で2種類以上の透過型フィルタを有するチャートを撮影した画像データを用いて補正マトリクスを算出するので、撮影時の被写体の様々な照明条件に対応でき、撮像装置個体間の特性ばらつきを補正して良好な色再現を行うことが可能となる。
さらに本発明を実施の色再現補正方法は、上記発明において、透過型フィルタは、透明フィルタと少なくとも1種類以上の有色フィルタであり、取得した画像データの内、透明フィルタの透過光を光電変換して得られたRGB信号値のホワイトバランス調整に用いる個体調整用ゲインを算出し、前記個体調整用ゲインを、前記1種類以上の有色フィルタの透過光を光電変換して得られた各RGB信号値に適用するホワイトバランス個体調整ステップをさらに含み、前記ホワイトバランス個体調整ステップでホワイトバランス調整された各RGB信号値に対して前記算出ステップを適用することを特徴とする。
本発明の色再現補正方法によれば、透過型フィルタとして透明フィルタを有するで、透明フィルタを透過した光源光を用いた撮像装置のホワイトバランス個体調整を行うことにより、より精度の高い色再現を行うことが可能となる。
上記目的を達成するために、本発明を実施の色再現補正装置は、少なくとも2種類の色温度の光を選択して発生することのできる光源装置と、透過型フィルタを少なくとも2種類以上有する透過型チャートと、被写体を撮像してRGB信号値から成る画像データを取得する撮像装置と、通常撮影における被写体を補正対象である前記撮像装置で撮影し、取得した撮影画像データの色再現に係る色再現マトリクスを補正するための補正マトリクスの算出を行う算出部と、基準となるRGB信号値から成る基準信号値を記録する第1の記憶部と、算出された前記補正マトリクスを記録する第2の記憶部と、通常撮影における被写体の撮影シーンの推定色温度を推定する光源推定処理部と、前記推定色温度に対応する前記補正マトリクスを補間算出する補正マトリクス補間部と、補間により算出された前記補正マトリクスを用いて、前記色再現マトリクスを補正して色再現処理を行う色再現処理部と、を有し、前記撮像装置は、前記光源装置の発生する全ての光源色温度において、前記透過型チャートを透過した光源光を撮影して前記各画像データを取得し、前記算出部は、前記各画像データと前記基準信号値のRGB信号値をそれぞれ比較して、RGB各信号の差分の絶対値が最小となるような3行3列の前記補正マトリクスをそれぞれ算出し、前記第2の記憶部は、前記画像データを取得した際の前記光源色温度と対応付けて、前記画像データから算出された前記各補正マトリクスを記録し、前記補正マトリクス補間部は、前記推定色温度と前記各光源色温度とをそれぞれ比較し、前記推定色温度に近接する前記光源色温度と対応する前記補正マトリクスから、前記推定色温度に対応する前記補正マトリクスを補間算出することを特徴とする。
本発明の色再現補正装置によれば、2種類以上の光源光で2種類以上の透過型フィルタを有するチャートを撮影した画像データを用いるので、撮影時の被写体の様々な照明条件に対応でき、撮像装置個体間の特性ばらつきを良好に補正できる補正マトリクスを算出することが可能となる。
上記目的を達成するために、本発明を実施の撮像装置は、被写体を撮像してRGB信号値から成る画像データを取得する撮像素子と、前記被写体の撮影シーンの推定色温度を推定する光源推定処理部と、取得した前記画像データのホワイトバランスゲインと色再現マトリクスとを設定するパラメータ設定部と、前記色再現マトリクスを補正するための補正マトリクスを、予め定められた複数種類の光源色温度とそれぞれ対応付けて記録する記録部と、前記補正マトリクスを、前記推定色温度に基づいて補間する補間部と、補間により得られた前記補正マトリクスと前記色再現マトリクスとを用いて前記画像データの色再現処理を行う色再現処理部と、を有し、前記補間部は、前記推定色温度と前記各光源色温度とをそれぞれ比較し、前記推定色温度に近接する前記光源色温度と対応する前記補正マトリクスから、線形補間により前記推定色温度に対応する前記補正マトリクスを算出することを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、補正マトリクスに対応する光源色温度と撮影シーンの推定色温度を比較して補間するので、実際の撮影シーンに対応する補正マトリクスを用いて色再現マトリクスの補正を行うことが可能となる。
本発明を実施の色再現補正方法、色再現補正装置及び撮像装置によれば、撮影時の被写体の照明条件によらずに、撮像装置個体間の特性ばらつきを補正して良好な色再現を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態である色再現補正装置の主要な構成を示すブロック図である。 透過型チャートのフィルタ配置の一例を示す模式図である。 図1に示した撮像装置の主要な構成を示すブロック図である。 図1に示したPCの主要な構成を示すブロック図である。 補正マトリクスを算出するまでの処理を説明するフローチャートである。 図3に示した画像処理部の主要な構成を示すブロック図である。 撮影画像データに補正マトリクスが適用されるまでの色再現処理を説明するフローチャートである。
以下、添付の図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係る色再現補正方法が適用された色再現補正装置の主要な構成を示すブロック図である。本図に示す通り、色再現補正装置100は、光源装置200と、透過型チャート300と、撮像装置400と、コンピュータ(PC)500と、を備えている。
光源装置200は、所定の色温度の光を発生することのできる照射装置である。この光源装置200は、発生する光の色温度を予め設定された複数の色温度から選択することができる。本実施形態の光源装置200は、3種類の色温度の光を切り替えて発生することができる。以降では、光源装置200の発生する光の色温度を光源色温度とも表記する。
発生可能な光源色温度としては、例えば、晴れ(5400K)、曇り(6500K)、タングステン電球(3000K)、白色蛍光灯(4200K)、昼白色蛍光灯(5000K)、昼光色蛍光灯(6500K)等が考えられる。
透過型チャート300は、透過型フィルタとして、ガラス等で構成された透明フィルタ(CLR)と、それぞれ異なる透過波長帯域を有する複数の有色フィルタとを有している。本実施形態では、フィルタ配置の一例として、図2に示す、赤(R)、緑(G)、青(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の6色を用いている。ただし、フィルタの種類、配置は共にこれに限られるものではない。
撮像装置400には、色再現の補正を行うために、補正対象である撮像装置400が1台ずつ配置される。
光源装置200、透過型チャート300、撮像装置400は、概ね一直線上に配置されており、透過型チャート300を透過した光源光を撮像装置400で撮影できる構成となっている。すなわち、撮像装置400は、透過型チャート300の透明フィルタ(CLR)を透過した光源色を含めて、合計7色の透過光を撮影する。上記の構成は、暗室等の周辺光の影響が抑えられた環境に設置されるのが望ましい。
PC500は、撮像装置400と電気的に接続されており、種々のデータをやり取りする。このPC500を光源装置200と電気的に接続することで、PC500から光源の点灯消灯や色温度の切り替えを行える構成とすることも可能である。
次に、撮像装置400について説明する。
図3は、撮像装置400の主要な構成を示すブロック図である。本図に示す撮像装置400は、撮影光学系401と、撮像素子402と、A/Dコンバータ403と、データ保持部404と、画像表示部405と、通信インターフェース(I/F)406と、画像処理部407と、カメラCPU408と、ユーザインターフェース(I/F)409と、を備えている。
撮影光学系401は、フォーカスレンズ群やズームレンズ群を含む、複数の不図示のレンズ群で構成されている。本図においては、簡単のために1枚のレンズのみ記載している。
撮像素子402は、撮影光学系401により集光された光線を受光して光電変換し、アナログ画像データを出力する。この撮像素子402としては、CCDやCMOSイメージセンサを使用することができる。
撮像素子402の受光面は無数の画素から構成されている。これらの画素は、それぞれ赤色、緑色、青色のカラーフィルタいずれかを有しており、それらが公知のベイヤー配列で配置されることによって、R信号、G信号、B信号の3種類の信号で構成される画像データが出力されることになる。
また、カラーフィルタを用いずに、画素内部において、入射光の波長により光電変換される深さの違いを用いることで、単一画素からRGBの各信号を出力可能な垂直色分離タイプのイメージセンサであってもよい。
A/Dコンバータ403、データ保持部404、画像表示部405、通信I/F406、画像処理部407、及び、カメラCPU408は、バス410を介して互いに接続されている。
A/Dコンバータ403は、撮像素子402から出力されるアナログ画像データをデジタル変換する。デジタル変換された画像データは一旦データ保持部404に記録される。
画像処理部407は、データ保持部404に記録された画像データに対して各種の画像処理を行う。ホワイトバランス処理及び色再現処理もこの画像処理部407で行われる。
カメラCPU408は、撮像装置400全体の包括的な制御を行う。このカメラCPU408にはユーザI/F409が接続されている。ユーザI/F409は、例えば、レリーズボタン、電源ボタン、コマンドダイヤル、十字キー等の操作部材を有しており、ユーザがこれらの操作部材を操作すると、カメラCPU408は所定の動作を行う指示を出す。
画像表示部405は、画像処理部407で処理された画像データや、データ保持部404に記録された画像データ等を表示する。
通信I/F406は、PC500との間で不図示の通信ケーブルにより電気的に接続されている。これにより、PC500と画像データ等の送受信を行うことができる。なお、通信I/F406としては、有線による接続に限らず、無線LANを用いた接続であってもよい。
次に、PC500について説明する。
図4は、PC500の主要な構成を示すブロック図である。本図に示すPC500は、通信インターフェース(I/F)501と、データ保持部502と、モニタ503と、算出部504と、PCCPU505と、ユーザインターフェース(I/F)506と、を備えている。
通信I/F501は、撮像装置400との間で不図示の通信ケーブルにより電気的に接続されている。これにより、撮像装置400と画像データ等の送受信を行うことができる。なお、通信I/F501としては、有線による接続に限らず、無線LANを用いた接続であってもよい。撮像装置400で取得された画像データは通信I/F501を介して転送され、データ保持部502に記録される。
通信I/F501、データ保持部502、モニタ503、及び、PCCPU505は、バス507を介して互いに接続されている。
PCCPU505は、PC500全体の包括的な制御を行う。このPCCPU505にはユーザI/F506が接続されている。ユーザI/F506は、キーボードやマウス等で構成され、ユーザの操作によりPCCPU505は所定の動作を行う指示を出す。
また、PCCPU505には、不図示の内部メモリ部に本発明に係る色再現補正方法を実施するためのプログラムが予め記録されている。このプログラムを読み出して実行することにより、PCCPU505は撮像装置400に対して静止画撮影の指示を出したり、補正マトリクス算出の指示を出したりする。
データ保持部502には、基準となるRGB信号から成る基準信号値が予め記録されている。
PCCPU505には、さらに算出部504が接続されている。算出部504はPCCPU505からの指示に従って補正マトリクスの算出を行う。
ここで、算出される補正マトリクスについて説明する。図5は、本発明に係る色再現補正装置100において補正マトリクスを算出するまでの処理を説明するフローチャートである。この処理は撮像装置出荷前に工場における調整工程で行われる。
本フローチャートは、図1に示す色再現補正装置100に補正対象である撮像装置400が配置された後、PC500のユーザI/F506を介して、PCCPU505に記録されている本発明を実施するプログラムが実行されると開始する。撮像装置400の電源は予めONになっているものとする。光源装置200は不図示の通信ケーブルを介してPC500と接続し、PC500からの指示で点灯等の制御をするようにしてもよい。
プログラムが開始されると、まず、PCCPU505からカメラCPU408に対して、チャート撮影時の撮影条件(ISO感度、シャッタスピード、F値、フォーカス位置等)が不図示の通信ケーブルを介して伝達される。これを受けて、カメラCPU408は各撮影条件を受信した値に設定する。(ステップS101)
続けてPCCPU505は、通信I/F501を介して、カメラCPU408に対して透過型チャート300の撮影開始の指示を出す。これを受けて、カメラCPU408は撮像素子402に駆動信号を送信し、静止画の撮影を行わせる。(ステップS103)
撮影により取得された透過型チャート300の画像データは、撮像装置400内のデータ保持部404に記録される。光源装置200とPC500とが不図示の通信ケーブルにより接続されている構成であれば、透過型チャート300の撮影終了後に、PC500を介して光源装置200を消灯させる設定としてもよい。
PCCPU505は、撮像装置400のデータ保持部404内に記録された透過型チャート300の画像データをPC500に転送するように、カメラCPU408に指示を出す。指示を受けたカメラCPU408は、通信I/F406を介してPC500に画像データを転送する。(ステップS105)そして、PCCPU505は受信した画像データを、チャート撮影時の光源装置200の光源色温度と対応付けてデータ保持部502に記録する。光源装置200とPC500とが不図示の通信ケーブルにより接続されている構成であれば、チャート撮影時の光源色温度を自動で記録することも可能である。
次にPCCPU505は、光源装置200の所定の種類の色温度全てに対して、透過型チャート300を撮影したかどうかを判断する。(ステップS107)本実施形態の光源装置200では、上述したように3種類の光源色温度の光を発生することができる。従って、PCCPU505は、それら3種類の光源色温度全てに対して画像データを取得したかどうかを判断する。
まだ3種類全ての画像データを取得していなかった場合はステップS109に進み、光源装置200の光源色温度の切り替えが行われる。(ステップS109)光源装置200とPC500とが不図示の通信ケーブルにより接続されている構成であれば、PC500からの指示で光源装置200の光源色温度を切り替えるようにしてもよい。光源色温度の切り替えが完了したらステップS101に戻り、再度透過型チャート300の撮影が行われる。
3種類全ての光源色温度に対応した画像データの取得が完了していた場合はステップS111に進み、取得された3種類の画像データから補正マトリクスの算出が行われる。(ステップS111)
ここで、補正マトリクスの算出について説明する。算出部504は、透過型チャート300の撮影により取得した3種類の画像データのRGB信号値(RGBcha)(以下、取得信号値とも称す)と、基準となるRGB信号値(RGBref)(以下、基準信号値とも称す)とを、データ保持部502からそれぞれ読み出し、RGB各信号値において基準信号値と取得信号値との間の差分の絶対値(誤差)(ΔRGB)が最小となるような係数を算出する演算を行う。
以下に詳しく説明する。取得信号値RGBchaは、CLRを含む7色の透過光を光電変換し、それらをRGB信号値で表した画像データであり、それらの画像データが透過型チャート300撮影時の各光源色温度に対してそれぞれ取得されたものである。これらの値は、以下のような3行7列の行列式として表すことができる。
Figure 0006427926
ここで、本実施形態においてはn=3であり、これが透過型チャート300の撮影時に使用した光源装置200の光源色温度の種類に対応している。
補正の対象である撮像装置400は、色再現に関する個体ばらつきだけでなく、ホワイトバランスに関する個体ばらつきもそれぞれ有している。そのため、7色のカラーフィルタに対応する各RGB信号値もまた、それぞれホワイトバランス個体ばらつきを含んでいることになる。
そこで、まず算出部504は、光源装置200の各光源色温度下において取得した画像データの内、CLRに対応するデータRGBCLRに対してホワイトバランス個体調整を行い、各光源色温度について、RGB信号値のバランスが概ね1:1:1となるような個体調整用ゲインをそれぞれ算出する。そして、算出した各個体調整用ゲインをそれぞれの7色のRGB信号値全てに掛け合わせることで、7色の出力からホワイトバランス個体ばらつきが取り除かれる。
なお、予めホワイトバランス個体調整が行われた撮像装置400を、補正対象として色再現補正装置100に配置した場合には、上記の処理は不要となる。ホワイトバランス個体調整後の撮像装置400が用意できるのであれば、透過型チャート300を構成する透過型フィルタのうち、透明フィルタ(CLR)は不要となる。その場合には透過型チャート300は2種類以上の有色フィルタのみで構成すればよい。
ホワイトバランス個体調整が行われた7色の出力ではCLRの画像データを基準に個体調整用ゲインが算出されているので、ホワイトバランス個体調整後のCLRのRGB信号値をW(白)と表記することとする。W以外の6色の出力値の表記については、便宜上変更しないこととすると、CLRのホワイトバランス個体調整後の透過型チャート300の取得信号値RGBchaは、次のような3行7列の行列式として表すことができる。
Figure 0006427926
データ保持部502に記録されている基準信号値RGBrefは、各光源色温度における各信号値の基準値を定めている。これらの値も、取得信号値RGBchaと対応するように、以下のような3行7列の行列式として表すことができる。
Figure 0006427926
ここでもnは光源色温度の種類に対応しており、本実施形態においてはn=3である。
続いて算出部504は、各RGB信号値において、基準信号値と、3行3列から成る係数が乗算された取得信号値との間の差分信号値ΔRGBが最小となるように3行3列から成る係数の値を適宜調節する。
Figure 0006427926
これにより算出された、差分の絶対値を最小とする係数が、その光源色温度に対応する補正マトリクスとなる。ここでもnは光源色温度の種類に対応しており、本実施形態においてはn=3である。
これにより、3種類の光源色温度にそれぞれ対応した補正マトリクスが算出される。PCCPU505は、算出された各補正マトリクスを一旦データ保持部502に記録する。
続いて、PCCPU505は通信I/F501を介して、記録した各補正マトリクスを撮像装置400に転送する。このとき、PCCPU505は各補正マトリクスに対応する光源色温度も同時に転送する。
カメラCPU408は、転送された補正マトリクスと光源色温度を画像処理部407内の補正マトリクス補間部414に設けられた不図示の内部メモリ部に記録する。(ステップS113)これにより、本フローチャートが終了する。引き続き、他の撮像装置400に対応した補正マトリクスを算出する場合には、改めて、補正対象である別の撮像装置400を配置し、本フローチャートを実行すればよい。
なお、PC500のデータ保持部502に記録されている基準信号値RGBrefは、予め計算により求めておく。若しくは、基準となるRGB信号を出力することができる撮像装置400を基準カメラとして設定し、その基準カメラに対して、図5に示したフローチャートの一部を適用することにより取得することもできる。具体的には、基準カメラとなる撮像装置が配置された色再現補正装置において、本フローチャートのステップS101からステップS109までを実行して各光源色温度におけるRGB信号を取得し、得られたRGB信号値を基準信号値としてデータ保持部502に記録すればよい。
次に、撮像装置400内の画像処理部407について説明する。
図6は、画像処理部407の主要な構成を示すブロック図である。本図に示す画像処理部407は、ホワイトバランス処理部411と、色再現処理部412と、光源推定処理部413と、補正マトリクス補間部414と、パラメータ設定部415と、を備えている。
図3に示した撮像装置400で取得した被写体の撮影画像データは、上述したようにデジタルデータに変換された後、バス410を介して画像処理部407に入力される。画像処理部407において、撮影画像データはホワイトバランス処理部411と光源推定処理部413とにそれぞれ供給される。
ホワイトバランス処理部411では撮影画像データに対してホワイトバランスゲイン演算による公知のホワイトバランス処理を施し、次いで、色再現処理部412では色再現マトリクス演算による色再現処理を施す。色再現処理まで施された撮影画像データは、その他の各種画像処理が施された後、画像処理部407から出力される。
光源推定処理部413は、供給された撮影画像データに基づいて、被写体が撮影されたシーンの光源種(色温度)を推定する。光源推定処理部413による推定結果は、推定色温度として補正マトリクス補間部414とパラメータ設定部415とに供給される。光源推定の方法としては、例えば特開2006−270135が利用できる。
パラメータ設定部415は、光源推定処理部413から供給された推定色温度に応じて画像処理用のパラメータを設定する。詳しくは、パラメータ設定部415は取得した推定色温度に応じて、ホワイトバランスゲインをホワイトバランス処理部411に供給するとともに、色再現マトリクスを色再現処理部412に供給する。
ここで、ホワイトバランスゲインは、RGB各信号に対応した3つのゲイン(Kr、Kg、Kb)からなる行ベクトルである。また、色補正マトリクスは、3行3列の9つの要素(CC11乃至CC33)からなる行列である。これらのパラメータの設定方法としては、例えば特開2006−270135が利用できる。
ホワイトバランス処理部411は、供給された撮影画像データに、パラメータ設定部415から供給されたホワイトバランスゲインを掛け合わせることによりホワイトバランス処理を行う。すなわち、RGB信号からなる列ベクトルの撮影画像データ(Rin、Gin、Bin)に対してホワイトバランスゲインである列ベクトル(Kr、Kg、Kb)を掛け合わせることで、新たなRGB信号を算出する。
上述したように、図5のフローチャートで算出した3種類の補正マトリクスが、補正マトリクス補間部414に設けられた不図示の内部メモリ部に記録されている。これらの補正マトリクスはそれぞれに対応した光源色温度と共に記録されている。
補正マトリクス補間部414は、光源推定処理部413から供給された推定色温度に対応する補正マトリクスを、記録されている3種類の補正マトリクスから補間して算出する。算出された補正マトリクスは、パラメータ設定部415から出力された色再現マトリクスと共に色再現処理部412に供給される。
色再現処理部412には、ホワイトバランス処理部411によりホワイトバランス処理が施された撮影画像データと、パラメータ設定部415により設定された色再現マトリクスと、補正マトリクス補間部414により算出された補正マトリクスとが供給される。そして、ホワイトバランス処理後の撮影画像データのRGB列ベクトルに対して、3行3列の色再現マトリクス及び3行3列の補正マトリクスを掛け合わせることで、新たな撮影画像データ(Rout、Gout、Bout)を算出する。算出された撮影画像データは、ガンマ補正等の不図示の後段の処理に送られる。
次に、補正マトリクスの補間及び、その補正マトリクスを用いた色再現処理について説明する。図7は、ユーザが撮影した撮影画像データに補正マトリクスが適用されるまでの色再現処理を説明するフローチャートである。
ユーザにより通常の撮影が行われると、図6にも示したように、補正マトリクス補間部414は、光源推定処理部413から推定色温度を取得する。(ステップS201)
次に、補正マトリクス補間部414は、不図示の内部メモリ部に記録されている補正マトリクスに対応する光源色温度を読み出し、推定色温度に対応する補正マトリクスを線形補間により算出する。(ステップS203)
詳しくは、補正マトリクス補間部414は、取得した推定色温度と、読み出した各光源色温度とを比較し、推定色温度に近接する2つの光源色温度を特定する。そして、補正マトリクス補間部414は、特定した2つの光源色温度にそれぞれ対応する補正マトリクスから、推定色温度に対応する補正マトリクスを線形補間により算出する。
特定する光源色温度としては、推定色温度よりも高いものと低いものの中から、最も推定色温度に近いものをそれぞれ1つずつ選ぶのが望ましい。また、推定色温度が、読み出した各光源色温度の最も高いものよりも高温側、若しくは最も低いものよりも低温側にある場合には、どちらも場合も最も近い光源色温度に対応する補正マトリクスを採用するのが望ましい。
色温度の比較に際しては、直接色温度を比較してもよいし、ミレッド値を用いて比較するようにしてもよい。ミレッド値を用いる場合、工場において補正マトリクスを算出する段階で色温度の替わりにミレッド値を対応付けて記録するようにしてもよいし、読み出した光源色温度を補正マトリクス補間部414等においてミレッド値に変換するようにしてもよい。
続いて、補正マトリクス補間部414は、補間により算出された推定色温度に対応する補正マトリクスを色再現処理部412に出力する。出力された補正マトリクスは、パラメータ設定部415から出力された色再現マトリクスと共に色再現処理部412に供給される。
色再現処理部412では、ホワイトバランス処理部411から出力された撮影画像データのRGB列ベクトルに対して、3行3列の色再現マトリクス及び3行3列の補正マトリクスを掛け合わせることで、新たな撮影画像データ(Rout、Gout、Bout)を算出する。(ステップS205)
Figure 0006427926
これにより、撮影画像の色再現処理フローチャートが終了する。算出された撮影画像データは、ガンマ補正等の不図示の後段の処理に送られる。
以上で説明したように、本発明に記載の色再現補正方法、色再現補正装置及び撮像装置によれば、撮影時の被写体の照明条件によらずに、撮像装置個体間の特性ばらつきを補正して良好な色再現を行うことが可能となる。
なお、光源装置200による光源色温度の変更は、光源装置200内の光発生装置自体を切り替える構成によってもよいし、光源装置200内の色温度変換フィルタを切り替える構成によってもよい。
また、上述した実施形態では、図5に示すフローチャートのステップS105にあるように、撮像装置400により取得した透過型チャート300の画像データを、その都度PC500に転送するような構成としているが、これを、全ての光源色温度におけるチャート撮影終了後に、得られた画像データをまとめてPC500に転送するような構成としてもよい。この場合、ステップS105とステップS107の順番が逆となる。
また、上述した実施形態では、図5に示すフローチャートのステップS109にあるように、光源色温度の切り替えが完了したらステップS101に戻る構成としているが、全ての光源色温度を共通の撮影条件で撮影するようにしてもよい。この場合、ステップS109で光源色温度の切り替えが完了したらステップS103に進めばよい。
また、上述した実施形態では、図2にも示したように、透過型チャート300を構成する透過型フィルタとして、透明フィルタ(CLR)と6色の有色フィルタとを有しているが、透明フィルタと有色フィルタとで合計2種類以上を有していればよい。また、上述したように、ホワイトバランス個体調整後の撮像装置400を補正対象とするならば、透明フィルタ(CLR)は不要であり、2種類以上の有色フィルタのみで構成すればよい。
なお、有色フィルタの種類を増やすことで、光源装置200の発する光源色温度に対応する各補正マトリクスの精度自体を向上させることが可能となる。
一方、上述した実施形態では、光源装置200の発生する光源色温度は3種類としているが、これは2種類以上であればよい。光源色温度の種類を増やすことで、推定色温度を線形補間する際に用いる参照ポイントが増えることになるので、色再現マトリクスの補正に用いる補正マトリクスの補間精度自体を向上させることが可能となる。
100 色再現補正装置、200 光源装置、300 透過型チャート、400 撮像装置、401 撮影光学系、402 撮像素子、403 A/Dコンバータ、404 データ保持部、405 画像表示部、406 通信インターフェース(I/F)、407 画像処理部、408 カメラCPU、409 ユーザインターフェース(I/F)、410 バス、411 ホワイトバランス処理部、412 色再現処理部、413 光源推定処理部、414 補正マトリクス補間部、415 パラメータ設定部、500 コンピュータ(PC)、501 通信インターフェース(I/F)、502 データ保持部、503 モニタ、504 算出部、505 PCCPU、506 ユーザインターフェース(I/F)、507 バス

Claims (4)

  1. 透過型フィルタを少なくとも2種類以上有する透過型チャートを介して、光源装置からの照射光を補正対象である撮像装置に設けられた撮像素子で光電変換し、RGB信号から成る画像データを取得するチャート撮影ステップと、
    前記光源装置の光源色温度を、少なくとも2以上の所定の色温度から選択し変更する変更ステップと、
    前記各光源色温度に対応する前記各画像データのRGB信号値と、予め設定された基準信号値とをそれぞれ比較し、RGB各信号の差分の絶対値が最小となるような3行3列の補正マトリクスをそれぞれ算出する算出ステップと、
    前記画像データを取得した際の前記光源色温度と、前記画像データから算出された前記補正マトリクスとを、それぞれ対応させて前記撮像装置内のメモリ部に記録する記録ステップと、
    通常撮影における被写体を前記撮像装置で撮影し、撮影画像データを取得する被写体撮影ステップと、
    前記被写体の撮影シーンの推定色温度を推定する光源推定ステップと、
    前記推定色温度と前記各光源色温度とをそれぞれ比較し、前記推定色温度に近接する前記光源色温度と対応する前記補正マトリクスから、前記推定色温度に対応する前記補正マトリクスを補間算出する補間ステップと、
    補間により算出された前記補正マトリクスを用いて、前記撮影画像データの色再現に係る色再現マトリクスを補正する補正ステップと、を含むことを特徴とする色再現補正方法。
  2. 前記透過型フィルタは、透明フィルタと少なくとも1種類以上の有色フィルタであり、
    取得した前記画像データの内、前記透明フィルタの透過光を光電変換して得られたRGB信号値のホワイトバランス調整に用いる個体調整用ゲインを算出し、前記個体調整用ゲインを、前記1種類以上の有色フィルタの透過光を光電変換して得られた各RGB信号値に適用するホワイトバランス個体調整ステップをさらに含み、
    前記ホワイトバランス個体調整ステップでホワイトバランス調整された各RGB信号値に対して前記算出ステップを適用することを特徴とする請求項1に記載の色再現補正方法。
  3. 少なくとも2種類の色温度の光を選択して発生することのできる光源装置と、
    透過型フィルタを少なくとも2種類以上有する透過型チャートと、
    被写体を撮像してRGB信号値から成る画像データを取得する撮像装置と、
    通常撮影における被写体を補正対象である前記撮像装置で撮影し、取得した撮影画像データの色再現に係る色再現マトリクスを補正するための補正マトリクスの算出を行う算出部と、
    基準となるRGB信号値から成る基準信号値を記録する第1の記憶部と、
    算出された前記補正マトリクスを記録する第2の記憶部と、
    通常撮影における被写体の撮影シーンの推定色温度を推定する光源推定処理部と、
    前記推定色温度に対応する前記補正マトリクスを補間算出する補正マトリクス補間部と、
    補間により算出された前記補正マトリクスを用いて、前記色再現マトリクスを補正して色再現処理を行う色再現処理部と、
    を有し、
    前記撮像装置は、前記光源装置の発生する全ての光源色温度において、前記透過型チャートを透過した光源光を撮影して前記各画像データを取得し、
    前記算出部は、前記各画像データと前記基準信号値のRGB信号値をそれぞれ比較して、RGB各信号の差分の絶対値が最小となるような3行3列の前記補正マトリクスをそれぞれ算出し、
    前記第2の記憶部は、前記画像データを取得した際の前記光源色温度と対応付けて、前記画像データから算出された前記各補正マトリクスを記録し、
    前記補正マトリクス補間部は、前記推定色温度と前記各光源色温度とをそれぞれ比較し、前記推定色温度に近接する前記光源色温度と対応する前記補正マトリクスから、前記推定色温度に対応する前記補正マトリクスを補間算出することを特徴とする色再現補正装置。
  4. 被写体を撮像してRGB信号値から成る画像データを取得する撮像素子と、
    前記被写体の撮影シーンの推定色温度を推定する光源推定処理部と、
    取得した前記画像データのホワイトバランスゲインと色再現マトリクスとを設定するパラメータ設定部と、
    前記色再現マトリクスを補正するための補正マトリクスを、予め定められた複数種類の光源色温度とそれぞれ対応付けて記録する記録部と、
    前記補正マトリクスを、前記推定色温度に基づいて補間する補間部と、
    補間により得られた前記補正マトリクスと前記色再現マトリクスとを用いて前記画像データの色再現処理を行う色再現処理部と、を有し、
    前記補間部は、前記推定色温度と前記各光源色温度とをそれぞれ比較し、前記推定色温度に近接する前記光源色温度と対応する前記補正マトリクスから、線形補間により前記推定色温度に対応する前記補正マトリクスを算出することを特徴とする撮像装置。
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