JP6427210B2 - カップリング、電力発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静止状態で停止維持トルクを生じる二つの磁力回転装置それぞれの回転軸を連結するカップリングに関する。
永久磁石(界磁体)が配置された回転体(回転子)と、この回転体の永久磁石の磁極に対して反発する磁力を生じさせる電磁石(固定子)とを備えた磁力回転装置が広く知られている(特許文献1及び2参照)。特許文献1及び2に記載の磁力回転装置は、一つの回転軸を中心に回転可能なように設けられた2枚の円盤状の回転体と、各回転体に取り付けられた永久磁石と、各回転体の永久磁石それぞれに向けて磁束を発生する電磁石とを備えている。回転体が回転することによって電磁石に最接近する位置に永久磁石が到達すると、電磁石が通電されて電磁石に磁束が発生する。これにより、電磁石と永久磁石との間に反発力が発生する。この力が回転体を回転させる方向に作用することによって回転体に対して回転トルクが発生し、回転体の回転軸から所望の回転力が得られる。
また、前記磁力回転装置を駆動源とし、前記磁力回転装置と略同じ構造の永久磁石式の発電機を回転させて、前記発電機から交流電力を取り出すようにした電力変換システムが知られている(特許文献3参照)。前記電力変換システムでは、磁力回転装置の回転軸と発電機の回転軸とがカップリングによって連結されている。
特開2006−187080号公報 特許第3713327号公報 特開2009−118706号公報
しかしながら、前記電力変換システムでは、カップリングによって各回転軸を連結した後に、各回転軸における回転方向の連結位置を変更しようとした場合、一旦カップリングによる各回転軸の連結を解除する必要がある。その後に、回転方向の位置を任意にずらして各回転軸をカップリングで連結する場合、磁力回転装置及び発電機それぞれにおける停止維持トルクの影響を受ける。そのため、各回転軸を任意の回転位置にずらす作業が困難であり、各回転軸を望ましい位置に容易に連結することができない。ここで、停止維持トルクは、永久磁石と電磁石の強磁性体との間で発生する磁気吸着力によって停止状態を維持しようとする力のことである。特に、前記電力変換システムのような電力発生装置において、磁力回転装置及び発電機それぞれの回転軸の連結位置を任意に調整して、電力の発生効率のよい条件を見いだす実験をする場合、各回転軸を回転方向に微小角度ずつずらして前記発生効率を確認する作業を行うのであるが、従来のカップリングでは、前記停止維持トルクがあるため、この作業が極めて困難である。
本発明の目的は、静止状態で停止維持トルクを生じる二つの磁力回転装置それぞれの回転軸を任意の方向へ容易に角度調整することが可能なカップリングを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、非励磁状態で停止維持トルクを生じる発電機駆動用磁力回転装置と、静止状態で前記停止維持トルクを生じる永久磁石式の発電機と、前記発電機駆動用磁力回転装置の第1回転軸と前記発電機の第2回転軸とを連結するカップリングと、を備える電力発生装置において、発電機駆動用磁力回転装置及び発電機それぞれの回転軸の連結位置を任意の方向に容易に調整可能にすることにある。
(1) 本発明は、静止状態で停止維持トルクを生じる二つの磁力回転装置それぞれの回転軸を連結するカップリングであって、一方の第1回転軸を固定するための第1固定部、及び前記第1固定部を中心に備える板状樹脂材からなる第1円盤部材を有する第1連結部と、他方の第2回転軸を固定するための第2固定部、及び前記第2固定部を中心に備える板状樹脂材からなる第2円盤部材を有する第2連結部と、前記第1円盤部材に形成され、軸中心から径方向へ所定間隔を隔てた位置に軸周り方向へ等角度に配置された複数の第1貫通孔と、前記第2円盤部材に形成され、軸中心から径方向へ前記所定間隔を隔てた位置に軸周り方向へ等角度に配置されており、前記複数の第1貫通孔の孔数Nとは異なる孔数Nの複数の第2貫通孔と、前記第1円盤部材及び前記第2円盤部材それぞれの側面が対向された状態で、前記複数の第1貫通孔のうちのいずれかの前記第1貫通孔から前記複数の前記第2貫通孔のうちのいずれかの前記第2貫通孔に挿通された少なくとも二つの固定ボルトと、を備えることを特徴とする。
これにより、固定ボルトを各貫通孔から抜き取り、一方の円盤部材を回転させて任意の貫通孔同士を位置合わせした後に、位置合わせされた各貫通孔に再び固定ボルトを挿通させることで、回転軸の固定を解除することなく、カップリングによる各回転軸の連結位置を容易に調整することが可能となる。
つまり、前記第1貫通孔の孔数Nと前記第2貫通孔の孔数Nとは異なるので、固定ボルトが挿通されている位置の両方向に隣接する前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とは、両回転方向に僅かに位置ずれすることになる。このため、固定ボルトを貫通孔から抜き取る前、又は、固定ボルトを抜き取る最中に、どちらか一つの隣接する他の貫通孔に別の固定ボルトを挿通させると、他の貫通孔は位置ずれをしているため、別の固定ボルトは、その位置ずれに対応した分だけ斜めに傾きつつ途中まで挿通される。その後、抜け落ちの心配がある場合には別の固定ボルトにナットなどの固定具を取り付け、更にその後に、固定ボルトを貫通孔から抜き取る。そして、固定具をレンチなどで回して締め付けることにより、別の固定ボルトを第1円盤部材に対して垂直に配置する。以上が一つの作業工程であり、この作業を行うことによって、第1円盤部材及び第2円盤部材が軸周りに相対的に移動する。1回の作業での回転方向への移動量は僅かであり、また、固定ボルトなどが治具の働きをしていることもあって、その作業負荷は軽減し、作業の失敗も減少する。また、前記作業工程を繰り返し行うことによって、各円盤部材を所望の位置まで容易に移動させることができる。
(2) また、本発明のカップリングにおいて、前記複数の第1貫通孔の角度間隔をσ、前記複数の第2貫通孔の角度間隔をσ、前記孔数Nと前記孔数Nの最大公約数をGとした場合に、各角度間隔の差Δσが0.5度以上1.0度以下の範囲内であり、且つ、前記最大公約数Gが前記孔数Nと前記孔数Nとの差ΔNと同じであることが好ましい。
孔数N,Nの最大公約数Gは固定ボルトの最大数となる。固定ボルトの数、つまり前記最大公約数Gの値は、カップリングにおけるトルク値によって決定される事項である。前記最大公約数Gと前記差ΔNの関係は、△N=kGとなる。ただし、kは自然数である。一方、一回転あたりのパターン数は360/{(360/N1)−(360/N)}=N/△N=N/kG となる。ここで、前記パターン数とは、360度当たりの両円盤の各孔が連結可能に一致する組合せ数(両円盤連結組合せ数)のことであり、換言すると、360度当たりの両円盤連結形態数である。例えば、k=1を採用した場合の前記パターン数は、N/Gとなり、前記パターン数は最大となる。したがって、1回の作業工程での両円盤部材の相対的移動角度(移動量)は360G/N〔°〕となり、最小となる。そのため、1回の作業工程での作業負荷は軽減し、作業性が更に良好となる。また、孔数N,Nの小さな値の選択が可能となるから、第1貫通孔及び第2貫通孔の孔数の選択幅が増えて、カップリングの設計の自由度が増す。
(3) 本発明は、非励磁状態で停止維持トルクを生じる発電機駆動用磁力回転装置と、静止状態で前記停止維持トルクを生じる永久磁石式の発電機と、前記発電機駆動用磁力回転装置の第1回転軸と前記発電機の第2回転軸とを連結するカップリングと、を備え、前記発電機駆動用磁力回転装置によって回転される前記発電機から交流電力を発生させる電力発生装置であって、前記カップリングは、前記第1回転軸を固定するための第1固定部、及び前記第1固定部を中心に備える板状樹脂材からなる第1円盤部材を有する第1連結部と、前記第2回転軸を固定するための第2固定部、及び前記第2固定部を中心に備える板状樹脂材からなる第2円盤部材を有する第2連結部と、前記第1円盤部材に形成され、軸中心から径方向へ所定間隔を隔てた位置に軸周り方向へ等角度に配置された複数の第1貫通孔と、前記第2円盤部材に形成され、軸中心から径方向へ前記所定間隔を隔てた位置に軸周り方向へ等角度に配置されており、前記複数の第1貫通孔の孔数Nとは異なる孔数Nの複数の第2貫通孔と、前記第1円盤部材及び前記第2円盤部材それぞれの側面が対向された状態で、前記複数の第1貫通孔のうちのいずれかの前記第1貫通孔から前記複数の前記第2貫通孔のうちのいずれかの前記第2貫通孔に挿通された少なくとも二つの固定ボルトと、を備えることを特徴とする。
これにより、当該電力発生装置において、磁力回転装置及び発電機それぞれの回転軸の連結位置を任意に調整して、電力の発生効率のよい条件を見いだす実験をする場合であっても、各回転軸を任意の回転方向に相対的に微小角度ずつずらして前記発生効率を確認する作業を行う際に、磁力回転装置及び発電機それぞれの回転軸の連結位置を任意の方向に容易に調整することが可能となる。
本発明のカップリングによれば、二つの磁力回転装置それぞれの回転軸を任意の方向へ容易に角度調整することが可能である。
また、本発明の電力発生装置によれば、電力の発生効率のよい条件を見いだす実験をする場合であっても、各回転軸を任意の回転方向に相対的に微小角度ずつずらして前記発生効率を確認する作業を行う際に、発電機用磁力回転装置及び発電機それぞれの回転軸の連結位置を任意の方向に容易に調整することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る磁力回転装置10の構成を示す斜視図である。 図2は、磁力回転装置10及び発電機11を備える電力発生装置100の構成を示す平面図である。 図3は、永久磁石19及び電磁石17の配置を示す図であり、図2における切断線III−IIIの模式断面図である。 図4は、カップリング50の中央断面図である。 図5は、カップリング50を側方から見た図である。 図6は、カップリング50による連結位置の調整方法及び調整動作を説明するための図である。 図7は、カップリング50による連結位置の調整方法及び調整動作を説明するための図である。 図8は、カップリング50による連結位置の調整方法及び調整動作を説明するための図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[磁力回転装置10]
図1及び図2に示されるように、本発明の実施形態に係る磁力回転装置10は、主として、複数の電磁石17を有する固定子12と、複数の永久磁石19を有する回転体14(回転子の一例)と、を備えている。磁力回転装置10は制御装置21(図2参照)に電気的に接続されており、制御装置21によって磁力回転装置10の回転駆動が制御される。
電磁石17は、二つの磁極34を有する。制御装置21は、回転体14のシャフト37(回転軸の一例)に取り付けられたロータリーエンコーダーなどの位置検出センサー46(図2参照)からの信号に基づいて、シャフト37の回転角度を算出し、永久磁石19が電磁石17の磁極34に接近したタイミングでコイル32に電流を一時的に供給する。なお、図1では、位置検出センサー46の図示が省略されている。このように構成された磁力回転装置10では、電磁石17の磁極34の磁界と永久磁石19の磁界とが相互に作用することにより磁気反発力(磁極34の磁荷と永久磁石19の磁荷との磁気反発力)が生じる。そして、この磁気反発力が回転体14の回転方向へ作用することによって、回転体14が回転する。
本実施形態では、磁力回転装置10は、駆動電圧が供給されることによって電動機(モーター)として動作する。一方、駆動電圧が供給されずに、外力が供給されて回転体14が回転されることによって、交流電力を発生させる永久磁石式の発電機11(図2参照)としても動作する。ただし、発電機11においては、図3のγは0度に設定される。以下、磁力回転装置10の各構成要素について詳細に説明する。
[回転体14]
図2に示されるように、回転体14は、シャフト37と、シャフト37が中心を貫通する二つの支持円盤39(39A,39B)とを備えている。それぞれの支持円盤39は同形同大に形成されており、これらはシャフト37に固定されている。それぞれの支持円盤39は、図示しないスペーサーを介して所定間隔を隔てて、互いに平行を維持した状態でシャフト37に固定されている。シャフト37は、後述する一対の側板25(25A,25B)によって回転可能に支持されており、これにより、回転体14は、シャフト37を中心に回転可能となる。なお、各支持円盤39の間隔は、電磁石17の各磁極34の間隔や永久磁石19の間隔によって決定される。
図3に示されるように、各支持円盤39の一方の側面(片面)の外縁部付近には複数の永久磁石19が取り付けられている。それぞれの支持円盤39には4個の永久磁石19が取り付けられている。4個の永久磁石19は、支持円盤39の一方の側面のみに配置されている。全ての支持円盤39において、4個の永久磁石19は、シャフト37の円周に沿う周方向に沿って等ピッチに配置されている。具体的には、永久磁石19は、シャフト37を中心にして支持円盤39を周方向に4分割した角度間隔α(=90度)で取り付けられている。
また、図3に示されるように、永久磁石19は、各支持円盤39の各面において、周方向に4分割した角度間隔α(=90度)に対して40〜70%の割合の角度βを占めるように配置されている。つまり、角度間隔αが90度の場合は、角度βが36度〜63度になるように永久磁石19が配置される。図3では、角度βが36度のときの状態が示されている。なお、シャフト37の周方向に隣接する永久磁石19同士による減磁を考慮すると、角度間隔αに対して永久磁石19の占める割合、つまり角度間隔αにおける角度βの割合を70%以下にすることが好ましい。
なお、本実施形態では、二つの支持円盤39それぞれに永久磁石19が取り付けられた回転体14を例示するが、回転体14は、上述の構成のものに限られない。例えば、両端に回転軸を有する円柱体又は筒状体を備え、その外周面に回転軸の周方向に沿って4個の永久磁石が取り付けられ、更にこの4個の永久磁石19からなる永久磁石群が前記回転軸の軸方向に所定間隔を隔てて二つ設けられた構成の回転体(回転子)であってもかまわない。また、本実施形態では、シャフト37の周方向に4個の永久磁石19が配置されているが、永久磁石19の配置数は4個以上でも4個未満でも良く、6個でも5個でも3個でもよく、少なくとも1個の永久磁石19が設けられていればよい。ただし、支持円盤39に永久磁石19が1個だけ取り付けられた構成の場合は、回転体14の重量バランスを保つべく、シャフト37を挟んで反対側に同質量のバランサーを設けることが望ましい。
永久磁石19は、表面及び裏面に磁極が形成された概ね正方形の平板状のものである。この永久磁石19は、その一方の側端部が支持円盤39の外周縁において数mm程度埋め込まれることにより支持円盤39に固定されている。
また、各永久磁石19は、図3に示されるように、支持円盤39の中心Oから永久磁石19の重心を結ぶ直線L1と、永久磁石19の磁極方向すなわち永久磁石19の表面及び裏面を貫く法線方向を示す直線L2とが交わる角度γが、30度以上60度以下となるように配置されている。
永久磁石19は、N極又はS極のいずれかが支持円盤39の外方へ向けられた状態で支持円盤39の側面に取り付けられている。本実施形態では、一方の支持円盤39Aでは、S極が回転体14の径方向の外側の方(外方)へ向けられた状態で永久磁石19が取り付けられている。また、他方の支持円盤39Bでは、N極が回転体14の径方向の外側の方(外方)へ向けられた状態で永久磁石19が取り付けられている。このように永久磁石19が取り付けられているため、回転体14が所定の回転角度まで回転して、永久磁石19が電磁石17の磁極34に最接近すると、永久磁石19の磁極は、同じ極性の電磁石17の磁極34に対向する状態となる(図3参照)。
また、図1に示されるように、各支持円盤39A,39Bに設けられた永久磁石19は、シャフト37の軸方向に並んで配置されている。図1では、二つの永久磁石19がシャフト37の軸方向に並んで配置されている。回転体14が所定の回転角度になると、前記軸方向に並設された複数の永久磁石19のうち、所定の永久磁石19のS極が電磁石17の磁極34(S極)に対向し、他の永久磁石19のN極が電磁石17の磁極34(N極)に対向する。このように配置された永久磁石19は、鉄などの強磁性体で構成された継鉄43によって連結されている。具体的には、図1及び図2に示されるように、各永久磁石19の裏面側に継鉄43が設けられている。継鉄43の一方端は支持円盤39Aに埋め込まれることによって支持円盤39Aに支持されている。また、継鉄43は支持円盤39Bに形成された図示しない貫通孔を前記軸方向に挿通されて、支持円盤39Bに設けられた永久磁石19の裏面まで延びている。このように配置された継鉄43に各永久磁石19の裏面が結合している。これにより、軸方向に並ぶ二つの永久磁石19が、継鉄43によって連結されている。なお、本実施形態では、四つの継鉄43が支持円盤39A,39Bに支持されており、一つの継鉄43に、支持円盤39Aが有する一つの永久磁石19と、支持円盤39Bが有する一つの永久磁石19とが結合されている。
[固定子12]
図1及び図2に示されるように、固定子12は、回転体14の外側に設けられている。言い換えると、回転体14が固定子12の内側に設けられている。つまり、本実施形態の磁力回転装置10は、所謂インナーロータタイプの回転装置である。なお、本発明は、インナーロータタイプのものに限られず、アウターロータタイプのものやフラットロータタイプのものにも適用可能である。
固定子12は、フレーム23と、フレーム23に保持された電磁石17とを備えている。フレーム23は、支持円盤39A及び支持円盤39Bそれぞれの更に外側に設けられた互いに平行な一対の側板25と、一対の側板25間に架け渡されて側板25同士を前記軸方向に固定する四つの支持プレート31とを有する。シャフト37は、各側板25それぞれの中央に形成された軸孔(不図示)にベアリング(不図示)を介して支持されており、これにより、回転体14が回転可能となる。
フレーム23には、全部で4個の電磁石17が取り付けられている。後述するように、電磁石17は、側板25間に架け渡された四つの支持プレート31に固定されている。なお、本実施形態では、フレーム23に4個の電磁石17が取り付けられた固定子12を例示するが、固定子12はこのような構成に限られず、少なくとも一つの電磁石17がフレーム23に設けられていればよい。
図2に示されるように、シャフト37の一方端には、ロータリーエンコーダーなどの位置検出センサー46が設けられている。位置検出センサー46によって、回転体14の永久磁石19の回転位置が制御装置21に通知される。制御装置21は、この回転位置に基づいて電磁石17のコイル32に通電する。
[電磁石17]
図2に示されるように、シャフト37の軸方向に沿って二つの磁極34が一列に並ぶように四つ電磁石17が配置されている。本実施形態では、四つの支持プレート31のそれぞれに一つの電磁石17が固定されている。支持プレート31は、樹脂や非磁性金属などで形成された厚みのある長尺状の板状部材であり、その長手方向の両端は、一対の側板25それぞれにネジ等の連結具によって固定されている。図3に示されるように、四つの電磁石17は、シャフト37の周方向に角度間隔90度のピッチで等角度に取り付けられている。なお、各電磁石17は、配置位置が異なる以外は全て同じ構成である。
図4に示されるように、電磁石17は、コア30を有する。コア30は強磁性体で構成されており、本実施形態では、板状のケイ素鋼板が複数枚重ね合わされたものが用いられている。各ケイ素鋼板には、通電時に渦電流が発生し難いように絶縁塗料が塗布されている。コア30は、一方の側面(図4に示される面)から見た形状がアルファベットのC字形状、U字形状、又は片仮名のコの字状に形成されたものであり、C型コア又はU型コアとも称されている。コア30は、シャフト37の軸方向に隔てた二つの脚部を有しており、各脚部それぞれには、電線が巻回されてなるコイル32が設けられている。各脚部には、同じ巻回数(ターン数)のコイル32が設けられている。このコイル32が通電されると、コア30の一方側の脚部の端面に磁極34(S極)が現れ、コア30の他方側の脚部の端面に磁極34(N極)が現れる。
[電力発生装置100]
次に、図2を参照して、電力発生装置100について説明する。ここで、図2は、電力発生装置100の構成を示す模式図である。図2に示されるように、電力発生装置100は、電動機としての磁力回転装置10(発電用磁力回転装置の一例)と、発電機11と、これらを連結するカップリング50と、を備えている。電力発生装置100は、カップリング50によって磁力回転装置10と発電機11とが連結された構成であるため、連結磁力回転装置とも称される。
発電機11は、磁力回転装置10からの回転駆動力を受けて回転して、交流電力を発生するものであり、その構成は磁力回転装置10と略同じである。したがって、ここでは、磁力回転装置10に付した符号と同じ符号を発電機11に付し示すことにより、発電機11の構成の説明を省略する。なお、発電機11は、発電機11の永久磁石19が磁極34に対して真正面に対向して配置されている点において、磁力回転装置10とは構成が異なっている。
カップリング50は、磁力回転装置10のシャフト37G(第1回転軸の一例)と、発電機11のシャフト37M(第2回転軸の一例)とを連結する連結部材である。カップリング50によって、回転駆動される磁力回転装置10のシャフト37Mから回転駆動力が発電機11のシャフト37Gに伝達する。
ところで、磁力回転装置10は、非通電時、つまり非励磁状態において停止時に停止維持トルクを生じる。また、発電機11は、停止時に、前記停止維持トルクを生じる。なお、前記停止維持トルクは、永久磁石19と電磁石17のコア30の脚部との間で発生する磁気吸着力によって固定子12の停止状態を維持しようとする力に起因する。
従来のカップリングは、固定ボルトなどを挿通して固定するための多数の貫通孔は設けられていない。このため、電力発生装置100に従来のカップリングを用いて、各シャフト37M,37Gを連結した後に、各シャフト37M,37Gにおける回転方向の連結位置を変更しようとした場合、一旦、従来のカップリングによる各シャフト37M,37Gの連結を解除する必要がある。その後に、各シャフト37M,37Gの回転方向の位置を任意にずらして各シャフト37M,37Gを再び従来カップリングで連結する場合、磁力回転装置10及び発電機11それぞれにおける停止維持トルクの影響を受けるため、各シャフト37M,37Gを任意の回転位置にずらすことが困難であり、各シャフト37M,37Gを任意の回転位置で容易に連結することができない。特に、電力発生装置100を用いて、磁力回転装置10のシャフト37M及び発電機11のシャフト37Gそれぞれの連結位置を回転方向に任意に調整して、電力の発生効率のよい条件を見いだす実験をする場合、各シャフト37M,37Gを回転方向に微小角度ずつずらして前記発生効率を確認する作業を行うのであるが、従来カップリングでは、前記停止維持トルクがあるため、この作業が極めて困難である。これに対して、本実施形態のカップリング50は、後述するように構成されているため、各シャフト37M,37Gをカップリング50の各連結部51,52から取り外さずに固定したままの状態で、各シャフト37M,37Gを任意の方向へ容易に角度調整することが可能である。つまり、各シャフト37M,37Gの連結位置を任意の方向に容易に調整することが可能である。
以下、図4乃至図8参照して、カップリング50について説明する。ここで、図4は、カップリング50の中央断面図であり、図5は、カップリング50を軸方向において発電機11側から見た図であり、図6乃至図8は、カップリング50による連結位置の調整方法及び調整動作を説明するための図である。
図4に示されるように、カップリング50は、第1連結部51と、第2連結部52と、複数の固定ボルト53(固定ボルトの一例)と、を備える。
第1連結部51は、磁力回転装置10のシャフト37Mに取り付けられるものであり、シャフト37Mを固定するための軸固定部55M(第1固定部の一例)と、軸固定部55Mを中心に備える板状の円盤部材56M(第1円盤部材の一例)とを有する。
軸固定部55Mは、例えば炭素鋼などの鋼材で形成されている。軸固定部55Mは、中心にシャフト37Mが挿通可能な断面円形状の貫通孔57を有し、円筒形状に形成されている。軸固定部55Mの直径は概ね35mmであり、貫通孔57の内径は概ね12.0mmである。軸固定部55Mにおいて、貫通孔57の貫通方向の一方側の端部には、円盤部材56Mが固定されるフランジ58が一体に形成されている。フランジ58は、直径55mmのサイズに形成されている。フランジ58には、複数の固定用のネジ穴59が形成されている。本実施形態では、四つのネジ穴59がフランジ58に形成されている。また、軸固定部55Mには、その外周面から貫通孔57に貫通するネジ穴60が形成されている。このネジ穴60に、シャフト37Mを固定するための固定ビス61が螺着されている。なお、本実施形態で示す軸固定部55Mの直径や貫通孔57の内径、また、以下に述べるその他の部分の寸法の具体的な数値は単なる一例であり、これらの寸法は、カップリング50に求められる強度やサイズに応じて適宜定められる。
円盤部材56Mは、樹脂材料で一定厚みの円盤状に形成された部材である。具体的には、エンジニアリングプラスチックの一種であるポリアセタール(POM)で形成されている。なお、円盤部材56Mの材質はポリアセタールに限られず、エンジニアリングプラスチックであるポリカーボネートなどを用いることも可能である。また、円盤部材56Mが透明であれば、後述の固定ボルト53の緩みなどを確認し易くなり、保守又は点検における作業性が向上する。本実施形態の円盤部材56Mは、直径が120mm、厚みが3mmに形成されている。円盤部材56Mには、軸中心から径方向へ所定間隔を隔てた位置に軸周り方向へ等角度に配置された複数の取り付け穴65M(第1貫通孔の一例)が形成されている。複数の取り付け穴65Mは、円盤部材56Mの中心から径方向へ50mm隔てた位置に形成されている。本実施形態では、32個の取り付け穴65Mが円盤部材56Mに形成されている。各取り付け穴65Mは、周方向へ等角度の間隔を開けて形成されている。本実施形態では、前記等角度は、例えば、360°/32(≒11.25度)である。円盤部材56Mの中央には、軸固定部55Mが挿通される挿入穴66が形成されている。また、円盤部材56Mにおいて、挿入穴66よりも径方向外側の位置に複数の固定用穴67が形成されている。本実施形態では、四つの固定用穴67は、フランジ58のネジ穴59に対応する位置に形成されている。
第1連結部51は、円盤部材56Mの挿入穴66に軸固定部55Mが挿入されて、フランジ58が円盤部材56Mの側面に当接した状態で、固定用穴67からネジ穴59に固定用ビスが螺合されることにより構成されている。これにより、円盤部材56Mと軸固定部55Mとが一体とされた第1連結部51が組み立てられる。第1連結部51は、シャフト37Mに取り付けられている。具体的には、固定ビス61がネジ穴60から抜き出された状態で、シャフト37Mが貫通孔57に挿通され、その後に固定ビス61がネジ穴60に螺合される。このとき、固定ビス61の先端が貫通孔57内のシャフト37Mの外周面に強く当接する。これにより、軸固定部55Mにシャフト37Mが回転不能に固定される。
第2連結部52は、発電機11のシャフト37Gに取り付けられるものであり、シャフト37Gを固定するための軸固定部55G(第2固定部の一例)と、軸固定部55Gを中心に備える板状の円盤部材56G(第2円盤部材の一例)とを有する。軸固定部55Gは、上述した軸固定部55Mと同じ構成である。また、円盤部材56Gは、上述した円盤部材56Mと略同じ構成である。円盤部材56Gには、その中心から径方向へ50mm隔てた位置に複数の取り付け穴65G(第2貫通孔の一例)が形成されている。本実施形態では、34個の取り付け穴65Gが円盤部材56Gに形成されている。各取り付け穴65Gは、周方向へ等角度の間隔を開けて形成されている。本実施形態では、前記等角度は、例えば、360°/34(≒10.56度)である。
円盤部材56Mの取り付け穴65Mの孔数をN(=32個)、円盤部材56Gの取り付け穴65Gの孔数をN(=34個)とした場合に、上述したように、孔数Nと孔数Nとが異なっている。すなわち、第2連結部52は、取り付け穴65Gの孔数Nが取り付け穴65Mの孔数Nと異なっている点を除き、上述した第1連結部51と同じ構成である。したがって、以下においては、第2連結部52において共通する構成については、第1連結部51に付した符号と同じ符号を第2連結部52に付し示すことにより、第2連結部52の構成の説明を省略する。
複数の固定ボルト53は、第1連結部51と第2連結部52とを互いに対向配置された状態で、それぞれを固定するためのものである。本実施形態では、二つの固定ボルト53を用いて、第1連結部51と第2連結部52とを固定している。二つの固定ボルト53は、二分割線上に位置している。なお、固定ボルト53の数は単なる一例であり、孔数Nと孔数Nの適切な値の選択によって少なくとも二つ以上の固定ボルト53を用いることができる。例えば、孔数Nが32であり、孔数Nが34の場合は、それらの最大公約数G(=2)に等しい数の固定ボルト53を用いることができる。この場合、各固定ボルト53は、前記最大公約数Gで分割した分割線上に位置する。
固定ボルト53は、図4に示されるように、先端がテーパー加工されており、つまり、先端が先細り形状に形成されている。つまり、固定ボルト53はテーパー付きのボルトである。固定ボルト53は、先端形状が円錐台形状のものが適用されるが、先端形状は円錐台形状に限られず、円錐形状であってもよい。要するに、固定ボルト53の先端は、ネジが切られているネジ部分の外径よりも小さい外径に形成されていればよい。本実施形態では、固定ボルト53は、その頭部にフランジ(座金)が一体に形成されたものを用いてもよい。または、固定ボルト53の頭部の直径の大きなトルクスネジを用いてもよい。
本実施形態のカップリング50において、第1連結部51の外側面51Aと、第2連結部52の外側面52Aとが対向するように配置させ、外側面51A,52A間に、互いのフランジ58が接触しないように金属製又は樹脂製の環状スペーサー75を介在させた状態で、二つの固定ボルト53を第2連結部52の取り付け穴65Gから第1連結部51の取り付け穴65Mに挿通させる。具体的には、図5に示されるように、複数の取り付け穴65Gのうち、180度の間隔を隔てたいずれか二つの取り付け穴65Gに固定ボルト53を挿通させる。その後、緩み止め加工が施されたフランジ(座金)付きのナット76を固定ボルト53に螺合する。これにより、第1連結部51の円盤部材56Mと第2連結部52の円盤部材56Gとが互いに回転方向にズレ無いように固定される。
以下、図6乃至図8を参照して、カップリング50によるシャフト37M,37Gの連結位置の調整方法及び調整動作を説明する。なお、説明の便宜上、図6では、全ての固定ボルト53は示されておらず、一つの固定ボルト53が示されている。図6(A)は、第1連結部51と第2連結部52とが固定ボルト53によりしっかりと連結された状態を示す。カップリング50によってシャフト37Mとシャフト37Gとが連結された状態(図6(A)参照)では、図7(A)に示すように、円盤部材56Mの取り付け穴65Mが32個(=N)であり、円盤部材56Gの取り付け穴65Gが34個(=N)であるため、固定ボルト53が実際に取り付けられている取り付け穴65M,65Gに隣接する両隣の他の取り付け穴65M,65Gそれぞれは、微小であるが回転方向に位置ずれをしている。
円盤部材56M及び円盤部材56Gを相対的に回転させたい方向を、図7(A)の矢印D1と仮定する。この場合、固定ボルト53を取り付け穴65M,65Gから取り外す前に、別の固定ボルト53A(固定ボルトの一例)を図7(B)において左隣の取り付け穴65M,65Gに挿通する(図6(B)参照)。このとき、別の固定ボルト53Aが挿通された取り付け穴65M,65Gは、互いに位置ずれをしているため、図7(B)に示すように、斜めに傾斜した状態となる。この状態で、次に、元の固定に用いられていた全ての固定ボルト53のナット76を緩めて固定ボルト53を取り外し、全ての固定ボルト53を取り付け穴65M,65Gから抜き出す(図6(C)、図7(C)参照)。仮に、この状態で、円盤部材56M及び円盤部材56Gのいずれかに回転トルクがかかって回転しようとしても、別の固定ボルト53Aが取り付け穴65M,65Gに挿通されているため、別の固定ボルト53Aが仮止めとして作用し、回転が制止される。なお、別の固定ボルト53Aの抜け落ちを防止するために、別の固定ボルト53Aの先端にナットを付けておいてもよい。
続いて、図8(A)に示すように、円盤部材56M側からナット76で固定する。具体的には、ナット76を固定ボルト53に螺合して締め付ける。この締め付け過程において、別の固定ボルト53Aに対するナット76の締め付けトルクを受けて別の固定ボルト53Aが円盤部材56G,56Mに対して垂直になろうとする。具体的には、別の固定ボルト53Aが取り付け穴65Gの内面に当接して、円盤部材56Gを矢印D1に示す周方向へ押す力を付与し、また、取り付け穴65Mの内面に当接して、円盤部材56Mを矢印D1に示す周方向へ押す力を付与し、円盤部材56G,56Mが回転方向へ沿って徐々に回転する。ナット76が別の固定ボルト53Aに完全に螺着されると、図8(B)に示すように、別の固定ボルト53Aが円盤部材56G,56Mに対して垂直になる。
このようにして円盤部材56G,56Mが回転方向に相対的に回転することができるが、一度の作業で所望する連結位置に回転させることができない場合は、円盤部材56M,56Gが所望する連結位置に到達するまで上述の作業行程を繰り返し行う。これにより、停止維持トルクがあって円盤部材56G,56Mを回転させるのが困難である場合であっても、円盤部材56M,56Gからシャフト37M,37Gを取り外すことなく、カップリング50による各シャフト37M,37Gの連結位置を容易に調整することが可能となる。
[実施例]
以下、上述した実施形態に係るカップリング50の具体的な実施例について説明する。上述の実施例では、円盤部材56Mに32個の取り付け穴65Mが形成され、円盤部材56Gに34個の取り付け穴65G形成された例について説明した。しかしながら、本発明は、以下に述べる各条件を満たした場合は、表1に示す孔数N,Nとなるように各取り付け穴65M,65Gが各円盤部材56M,56Gに形成された実施例であってもよい。
具体的には、上述したカップリング50において、第1連結部51の軸固定部55Mおよび第2連結部52の軸固定部55Gそれぞれの直径が35mmあり、軸固定部55Mおよび軸固定部55Gそれぞれの貫通孔57の内径が12.0mmであり、軸固定部55Mおよび軸固定部55Gそれぞれのフランジ58の直径が55mmであり、円盤部材56M及び円盤部材56Gの直径が120mmであり厚みが3mmであり、円盤部材56Mにおける中心から取り付け穴65Mまでの距離が50mmであり、円盤部材56Gにおける中心から取り付け穴65Gまでの距離が50mmであり、円盤部材56Mと円盤部材56Gとの間隔が5.0mmであり、固定ボルト53,53Aのネジ部分の有効径が約2.7mm(JISで定められるM3相当)であり、取り付け穴65M,65Gの直径が3.0mm、である場合に、各取り付け穴65M,65Gの孔数N,Nは、下記の表1に示す組合せとなることが好ましい。各取り付け穴65M,65Gが下記表1に示す孔数N,Nに定められたカップリング50であれば、カップリング50による各シャフト37M,37Gの連結位置の調整作業が良好であることが、出願人が実施した実験によって確認済みである。なお、表1において、Gは、孔数NとNの最大公約数であって、円盤部材56Mと円盤部材56Gとが相対的に回転されたときに取り付け穴65M,65Gが一致する最大数を示す。また、Δσは、取り付け穴65Mの角度間隔をσとし、取り付け穴65Gの角度間隔をσとした場合に、各角度間隔の角度差(=σ−σ)を示す。また、上述したように、パターン数は、360度当たりの取り付け穴65M及び取り付け穴65Gが連結可能に一致する組合せ数(両円盤連結組合せ数)を示す。また、ΔNは、孔数NとNの差(=|N−N|)を示す。
Figure 0006427210
なお、上記表1においてΔσ=360°/パターン数である。Δσが0.5度程度になると、孔数N,Nが増えて、隣接する取り付け穴65M,65Gの壁間の距離が小さくなり強度が低下する。角度差Δσが0.5度以上であり1.0度以下である場合に、カップリング50による各シャフト37M,37Gの連結位置の調整作業性が良好であることが分かる。更にまた、孔数N,Nの最大公約数Gが、孔数NとNの差ΔN(=|N−N|)と同じ場合は、孔数N,Nの組合せ数が多いほど、カップリング50における各取り付け穴65M,65Gの孔数の選択幅が増えるため、カップリング50の設計の自由度が向上する。
10:磁力回転装置
11:発電機
12:固定子
14:回転体
17:電磁石
19:永久磁石
30:コア
32:コイル
34:磁極
37M,37G・・・シャフト
50:カップリング
51:第1連結部
52:第2連結部
56M,56G:円盤部材

Claims (2)

  1. 静止状態で停止維持トルクを生じる二つの磁力回転装置それぞれの回転軸を連結するカップリングであって、
    一方の第1回転軸を固定するための第1固定部、及び前記第1固定部を中心に備える板状樹脂材からなる第1円盤部材を有する第1連結部と、
    他方の第2回転軸を固定するための第2固定部、及び前記第2固定部を中心に備える板状樹脂材からなる第2円盤部材を有する第2連結部と、
    前記第1円盤部材に形成され、軸中心から径方向へ所定間隔を隔てた位置に軸周り方向へ等角度に配置された複数の第1貫通孔と、
    前記第2円盤部材に形成され、軸中心から径方向へ前記所定間隔を隔てた位置に軸周り方向へ等角度に配置されており、前記複数の第1貫通孔の孔数N1とは異なる孔数N2の複数の第2貫通孔と、
    前記第1円盤部材及び前記第2円盤部材それぞれが前記回転軸の軸方向に対向された状態で、前記複数の第1貫通孔のうちのいずれかの前記第1貫通孔から前記複数の前記第2貫通孔のうちのいずれかの前記第2貫通孔に挿通された少なくとも二つの固定ボルトと、を備え
    前記複数の第1貫通孔の角度間隔をσ 1 、前記複数の第2貫通孔の角度間隔をσ 2 、前記孔数N 1 と前記孔数N 2 の最大公約数をGとした場合に、各角度間隔の差Δσが0.5度以上1.0度以下の範囲内であり、且つ、前記最大公約数Gが前記孔数N 1 と前記孔数N 2 との差ΔNと同じであることを特徴とするカップリング。
  2. 非励磁状態で停止維持トルクを生じる発電機駆動用磁力回転装置と、
    静止状態で前記停止維持トルクを生じる永久磁石式の発電機と、
    前記発電機駆動用磁力回転装置の第1回転軸と前記発電機の第2回転軸とを連結するカップリングと、を備え、前記発電機駆動用磁力回転装置によって回転される前記発電機から交流電力を発生させる電力発生装置であって、
    前記カップリングは、
    前記第1回転軸を固定するための第1固定部、及び前記第1固定部を中心に備える板状樹脂材からなる第1円盤部材を有する第1連結部と、
    前記第2回転軸を固定するための第2固定部、及び前記第2固定部を中心に備える板状樹脂材からなる第2円盤部材を有する第2連結部と、
    前記第1円盤部材に形成され、軸中心から径方向へ所定間隔を隔てた位置に軸周り方向へ等角度に配置された複数の第1貫通孔と、
    前記第2円盤部材に形成され、軸中心から径方向へ前記所定間隔を隔てた位置に軸周り方向へ等角度に配置されており、前記複数の第1貫通孔の孔数N1とは異なる孔数N2の複数の第2貫通孔と、
    前記第1円盤部材及び前記第2円盤部材それぞれが前記回転軸の軸方向に対向された状態で、前記複数の第1貫通孔のうちのいずれかの前記第1貫通孔から前記複数の前記第2貫通孔のうちのいずれかの前記第2貫通孔に挿通された少なくとも二つの固定ボルトと、を備え
    前記複数の第1貫通孔の角度間隔をσ 1 、前記複数の第2貫通孔の角度間隔をσ 2 、前記孔数N 1 と前記孔数N 2 の最大公約数をGとした場合に、各角度間隔の差Δσが0.5度以上1.0度以下の範囲内であり、且つ、前記最大公約数Gが前記孔数N 1 と前記孔数N 2 との差ΔNと同じであることを特徴とする電力発生装置。

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