JP6426527B2 - 光回路 - Google Patents

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本発明は、高速カオス光信号生成光回路もしくは光信号バッファメモリ回路などの光回路の調整を行う際に光出力パワーをモニタするための半導体受光検出回路を備えた光回路に関するものである。
カオス信号を生成する技術は、デバイスモデリング、金融デリバティブ計算、気象シミュレーション等の計算を行う計算器に用いられる乱数や、秘密鍵共有の暗号システムに用いられる乱数、あるいは量子暗号通信に用いられる乱数などを生成するために必須のものである。特に10Gb/sを越える高速なカオス信号を生成する、簡便かつ小型な高速カオス光信号生成光回路が求められている。
図4は特許文献1に開示された従来の高速カオス光信号生成光回路の構成を説明するブロック図である。図4の高速カオス光信号生成光回路は、マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1と、マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の後述する光出力ポートP−MZ−1−crossから出力されたRZ(Return to Zero)型クロック信号光を2系統に分波する光分波部SP−1と、光分波部SP−1で分波された2系統のRZ型クロック信号光がマッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1内の後述する光位相変調部R1,L1に到達するまでの光伝搬遅延差に相当する遅延を、光位相変調部R1,L1に入力される2系統のRZ型クロック信号光の内、光位相変調部R1,L1に到達するまでの光伝搬遅延が長い方のRZ型クロック信号光に付与する光伝搬遅延差付与部D−D−1とから構成される。
マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1は、図示しないクロック信号光源から出力される、ピーク光パワーが一定のRZ型のクロック信号光を受ける光入力ポートP−MZ−1−1と、光入力ポートP−MZ−1−1に入力されたRZ型クロック信号光を伝送する2つの光干渉アームと、この2つの光干渉アームの端部に設けられた2つの光出力ポートP−MZ−1−cross,P−MZ−1−barと、光分波部SP−1で分波された2つの光信号をマッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の2つの光干渉アーム内の後述する光位相変調部R1,L1へ入力するための位相変調制御用の光入力ポートP−R1,P−L1と、2つの光干渉アームに1つずつ設けられ、光干渉アームにより伝送されるRZ型クロック信号光を、光入力ポートP−R1,P−L1から入力されるRZ型クロック信号光の光強度に応じて位相変調する光位相変調部R1,L1とから構成される。
図4における100は一端が光入力ポートP−MZ−1−1に接続され他端が光位相変調部L1の入力に接続された光導波路、101は一端が光導波路100に近接して配置され他端が光位相変調部R1の入力に接続された光導波路、102は一端が光位相変調部L1の出力に接続され他端が光出力ポートP−MZ−1−barに接続された光導波路、103は一端が光位相変調部R1の出力に接続され他端が光出力ポートP−MZ−1−crossに接続され、一部が光導波路102と近接して配置された光導波路である。
光導波路100,102がマッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の一方の光干渉アームを構成し、光導波路101,103がマッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の他方の光干渉アームを構成している。光導波路100と光導波路101との間では、光信号の漏洩が発生し、光導波路100に入力された光信号は光導波路101にも入力される。光導波路102と光導波路103との間では、相互に光信号の漏洩が発生する。
また、104は一端が光出力ポートP−MZ−1−crossに接続され他端が光分波部SP−1の入力に接続された光導波路、105は一端が光分波部SP−1の第1の出力に接続され他端が光伝搬遅延差付与部D−D−1の入力に接続された光導波路、106は一端が光分波部SP−1の第2の出力に接続され他端が光入力ポートP−R1に接続された光導波路、109は一端が光伝搬遅延差付与部D−D−1の出力に接続され他端が光入力ポートP−L1に接続された光導波路である。
光入力ポートP−MZ−1−1に入力されるクロック信号光の光パワー変化を図5に示す。このように、図示しないクロック信号光源から光入力ポートP−MZ−1−1に入力されるクロック信号光は、ピーク光パワーが一定のRZ型の信号光である。
標準的なマッハツェンダー干渉型光強度変調部においては、干渉器を構成する2つの光干渉アームを光が伝搬する際に位相差が生じない状態が変調駆動が行われていない状態であり、このとき入力側の光干渉アームに対して異なる側の光干渉アームの光出力ポートから光信号が100%出力される。また、2つの光干渉アームを光が伝搬する際に位相差がπとなる状態においては、光入力ポートと同じ側の光干渉アームの光出力ポートから光信号が100%出力される。
したがって、図4に示した高速カオス光信号生成光回路にクロック信号光が光入力ポートP−MZ−1−1から入力される場合、最初のクロック光パルスp0は、光入力ポートP−MZ−1−1と異なる側の光干渉アームの光出力ポートP−MZ−1−crossから100%出力され、光分波部SP−1によりクロック光パルスp0−1,p0−2の2つに分波され、引き続き光伝搬遅延差付与部D−D−1により遅延を付与された後、それぞれ光入力ポートP−R1,P−L1から光位相変調部R1,L1へと入力される。
図6(A)は光入力ポートP−MZ−1−1への入力クロック信号光の入力タイミングを示す図、図6(B)は光位相変調部R1への入力信号光の入力タイミングを示す図、図6(C)は光位相変調部L1への入力信号光の入力タイミングを示す図である。
図6(B)に示すように、光入力ポートP−MZ−1−1に入力されたクロック光パルスp0と次の時間ステップのクロック光パルスp1との間のタイミングで、光伝搬遅延差付与部D−D−1による光伝搬遅延が付与されていない方のクロック光パルスp0−1が光位相変調部R1に入力される。一方、図6(C)に示すように、クロック光パルスp1と次の時間ステップのクロック光パルスp2との間のタイミングで、光伝搬遅延差付与部D−D−1による光伝搬遅延が付与された方のクロック光パルスp0−2が光位相変調部L1に入力される。
光位相変調部R1においては、光入力ポートP−MZ−1−1から光導波路100,101を介してクロック光パルスp1が入力される直前に、光入力ポートP−R1からクロック光パルスp0−1が入力されると、このクロック光パルスp0−1の光強度に応じて屈折率が変化する。こうして、光位相変調部R1は、クロック光パルスp0−1の光強度に応じて、クロック光パルスp1の位相を変調する(相互位相変調)。
一方、光位相変調部L1においては、光入力ポートP−MZ−1−1から光導波路100を介してクロック光パルスp1が入力された直後に、光入力ポートP−L1からクロック光パルスp0−2が入力されると、このクロック光パルスp0−2の光強度に応じて屈折率が変化する。こうして、光位相変調部L1は、クロック光パルスp0−2の光強度に応じて、クロック光パルスp2の位相を変調する(相互位相変調)。
結果として、クロック光パルスp0−1が光位相変調部R1に入力されてから、クロック光パルスp0−2が光位相変調部L1に入力されるまでの間、マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の2つの光干渉アームで位相差が生じることとなり、光出力ポートP−MZ−1−crossから出力されるクロック光パルスp1の光出力強度が変調されることとなる。
同様に、光入力ポートP−MZ−1−1に入力されたクロック光パルスp1と次の時間ステップのクロック光パルスp2との間のタイミングで、光分波部SP−1によって分波されたクロック光パルスp1−1,p1−2のうち光伝搬遅延差付与部D−D−1による光伝搬遅延が付与されていない方のクロック光パルスp1−1が光位相変調部R1に入力される。一方、クロック光パルスp2と次の時間ステップのクロック光パルスp3との間のタイミングで、光伝搬遅延差付与部D−D−1による光伝搬遅延が付与された方のクロック光パルスp1−2が光位相変調部L1に入力される。
光位相変調部R1は、光入力ポートP−MZ−1−1から光導波路100,101を介してクロック光パルスp2が入力される直前に、クロック光パルスp1の分波光であるクロック光パルスp1−1が光入力ポートP−R1から入力されると、このクロック光パルスp1−1の光強度に応じて、クロック光パルスp2の位相を変調する。
光位相変調部L1は、光入力ポートP−MZ−1−1から光導波路100を介してクロック光パルスp2が入力された直後に、クロック光パルスp1の分波光であるクロック光パルスp1−2が光入力ポートP−L1から入力されると、このクロック光パルスp1−2の光強度に応じて、クロック光パルスp3の位相を変調する。結果として、光出力ポートP−MZ−1−crossから出力されるクロック光パルスp2の光出力強度が変調されることとなる。
以上のようにして、クロック光パルスp(t)(t=0,1,2,3,・・・・)と次の時間ステップのクロック光パルスp(t+1)との間のタイミングで、光出力ポートP−MZ−1−crossから出力され光分波部SP−1によって分波された一方のクロック光パルスp(t)が光位相変調部R1に入力され、クロック光パルスp(t+1)と次の時間ステップのクロック光パルスp(t+2)との間のタイミングで、光出力ポートP−MZ−1−crossから出力され光分波部SP−1によって分波された他方のクロック光パルスp(t)が光位相変調部L1に入力される。その結果、光出力ポートP−MZ−1−crossから出力されるクロック光パルスp(t+1)の光出力強度が変調される。こうして、クロック光パルスp1,p2,p3,・・・・の変調が連続して行われる。
図7はマッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の光出力ポートP−MZ−1−crossから出力されるクロック光パルスの光強度を規格化した規格化光出力強度を示す図であり、光出力ポートP−MZ−1−crossから出力されたクロック光パルスが次の時間ステップのクロック光パルスに生じさせる位相変調の量が1.8261πである場合を示している。
マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の光出力ポートP−MZ−1−crossから100%出力される状態にある条件下で、光出力ポートP−MZ−1−crossから出力されたクロック光パルスが次の時間ステップのクロック光パルスに生じさせる位相変調の量が十分且つ適当な大きさとなるように光位相変調部R1,L1を設定することにより、例えば図7に示した場合のように光出力ポートP−MZ−1−crossから出力されるクロック光パルスの強度が時系列でカオス状態となり、同時に、光出力ポートP−MZ−1−barから出力されるクロック光パルスの強度も時系列でカオス状態となる。
このように、従来の高速カオス光信号生成光回路は、高速なカオス信号の生成が可能であった。さらに従来の高速カオス光信号生成回路は、工学上必須となる再現性と制御性の実現のため、図8の構成をとる。
ここで、図8は光位相変調部R1の構成例を示すブロック図である。光位相変調部R1は、マッハツェンダー干渉回路であり、マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の光干渉アーム(図4の101)により伝送され光入力ポート1007に入力されたRZ型クロック信号光(以下、被位相変調信号光とする)と光分波部SP−1で分波され光入力ポート1008(図4のP−R1)に入力されたRZ型クロック信号光(以下、位相変調制御信号光とする)とを合波して、合波した信号光を2系統に分波する光干渉型合分岐手段であるマルチモード干渉カプラ(MMI)b1と、マルチモード干渉カプラb1から出力される2つの信号光を伝送する2つの光導波路アームと、2つの光導波路アームにより伝送される2つの信号光を合波して、合波した信号光を2系統に分波する光干渉型合分岐手段であるマルチモード干渉カプラb2と、2つの光導波路アームに1つずつ設けられ、被位相変調信号光を位相変調制御信号光の光強度に応じて位相変調する光位相変調制御部c1,c2と、2つの光導波路アームの一方に設けられ、外部から供給される注入電流量に応じて、信号光の位相を調整することが可能な位相調整部d1と、マルチモード干渉カプラb2の一方の光出力ポートに接続された受光部f1とから構成される。図8における1009は図4に示した光導波路103と接続される光位相変調部R1の光出力ポートである。光位相変調部L1の構成も光位相変調部R1と同じである。
位相調整部d1は、外部から供給される注入電流量に応じて、信号光の位相を調整することが可能である。光位相変調制御部c1から出力された信号光の位相を位相調整部d1で調整することにより、被位相変調信号光がマルチモード干渉カプラb2の第2の光出力ポート(光導波路1019と接続された光出力ポート)から選択的に出力され、位相変調制御信号光がマルチモード干渉カプラb2の第1の光出力ポート(光導波路1018と接続された光出力ポート)から選択的に出力されるように、2つの光導波路アーム間の位相差を製造後に調整することができる。その結果、光位相変調部R1,L1における十分な光位相変調を実現することができる。
調整のためには光出力ポートP−MZ−1−crossからの光出力パワーを測定評価すると共に、光位相変調部R1の受光部f1で検出された光出力パワーを評価することで、被位相変調信号光が光位相変調部R1のマルチモード干渉カプラb2の第2の光出力ポートから選択的に出力され、位相変調制御信号光が光位相変調部R1のマルチモード干渉カプラb2の第1の光出力ポートから選択的に出力されるように、光位相変調部R1の位相調整部d1を調整することができる。
このように調整することで、従来の高速カオス光信号生成回路は、工学上必須となる再現性と制御性の実現が可能であった。
また、光信号に遅延を付与して出力する、高速な光信号バッファメモリ回路も、光プロセッシング並びに光コンピュータで重要な技術である。
図9は特許文献2に開示された従来の光信号バッファメモリ回路の構成を説明するブロック図、図10は光信号バッファメモリ回路における各種光信号列のタイミングチャートである。
図9に示す光信号バッファメモリ回路において、P−OCLK−Inは、図10の「OC source」に示されるようなクロック信号光CLK−1の外部光入力ポートである。クロック信号光CLK−1は、クロック信号光源から出力されるクロック光パルスであって、ピーク光パワーが一定のRZ型のクロック信号光である。
P−Data−Inは、図10の「OD source」に示されるような光信号列Data−1の外部光入力ポートである。光信号列Data−1は、光信号バッファメモリ回路へ格納する目的で入力されるデータ用光信号列である。
P−FF−Inは、図10の「F.F.cntl.」に示されるような光信号列FF−1の外部光入力ポートである。光信号列FF−1は、光信号バッファメモリ回路へ格納されたデータ用光信号列の情報のマーク(1)とスペース(0)をすべて反転させる、いわゆる、フリップフロップ操作を行う際に入力されるフリップフロップ制御用光信号列である。
P−ERS−Inは、図10の「ERS cntl.」に示されるような光信号列ERS−1の外部光入力ポートである。光信号列ERS−1は、光信号バッファメモリ回路へ格納された情報をリセットさせる際に入力される消去制御用光信号列である。
C−2は、光入力ポートP−C2−1,P−C2−2と光出力ポートP−C2−3,P−C2−4とを有し、外部光入力ポートP−Data−Inから光導波路16を介して光入力ポートP−C2−1へ入力された入力光信号列Data−1と外部光入力ポートP−ERS−Inから光導波路17を介して光入力ポートP−C2−2へ入力された入力光信号列ERS−1とを同一の光出力ポートP−C2−4から出力し、後段の2×2光分岐部C−1の一方の光入力ポートP−C1−1へと導く光導波路18へ結合させるための2×1光合波部である。
また、R1−1,R1−2,L1−1,L1−2は、外部光入力ポートP−OCLK−Inからマッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1に入力され、マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の左右2つの光干渉アーム(光導波路11R,12R,13Rによって構成される光干渉アームと光導波路11L,12L,13Lによって構成される光干渉アーム)を伝搬するクロック光信号列の位相を変調する光位相変調部である。
光位相変調部R1−1,R1−2,L1−1,L1−2は2つの方向性結合器の間に配置されており、具体的には、光位相変調部R1−1は光導波路11Rと光導波路12Rとの間に、光位相変調部R1−2は光導波路12Rと光導波路13Rとの間に、光位相変調部L1−1は光導波路11Lと光導波路12Lとの間に、光位相変調部L1−2は光導波路12Lと光導波路13Lとの間に配置されている。つまり、光位相変調部R1−2は光位相変調部R1−1の後段側に、光位相変調部L1−2は光位相変調部L1−1の後段側に位置している。
また、C−1は、光入力ポートP−C1−1,P−C1−2と光出力ポートP−C1−3,P−C1−4とを有し、光合波部C−2の光出力ポートP−C2−4からの光信号列を、光導波路18を介して、光入力ポートP−C1−1から入力させるとともに分岐させて、光出力ポートP−C1−3とP−C1−4とから出力させ、又、マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の光出力ポートP−MZ−1−barからの光信号列を、光導波路14を介して、光入力ポートP−C1−2から入力させるとともに分岐させて、光出力ポートP−C1−3とP−C1−4とから出力させるための光分岐部である。
P−R1−1,P−L1−1は、光分岐部C−1の光出力ポートP−C1−4,P−C1−3から出力される光信号列を、光導波路15R,15Lを介してマッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の2つの光干渉アーム内の光位相変調部R1−1,L1−1へ入力するための光入力ポートである。
C−3は、光入力ポートP−C3−1,P−C3−2と光出力ポートP−C3−3,P−C3−4とを有し、外部光入力ポートP−FF−Inから光導波路21を介して入力された光信号列を分岐させ、光出力ポートP−C3−3ならびにP−C3−4から出力させるための光分岐部である。
P−R1−2,P−L1−2は、光分岐部C−3の光出力ポートP−C3−4,P−C3−4から出力される光信号列を、光導波路22R,22Lを介してマッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の2つの光干渉アーム内の光位相変調部R1−2,L1−2へ入力するための光入力ポートである。
D−D−1は、光分岐部C−1で分岐され、光出力ポートP−C1−3ならびにP−C1−4から出力される2つの光信号列にそれぞれ光位相変調部R1−1,L1−1に到達するまでの光伝搬遅延差を「クロック光信号CLK−1のパルス幅以上かつパルス繰り返し周期未満」となるように付与するための光伝搬遅延差付与部であり、ここでは、光伝搬遅延差を生じる光路長の光導波路部を光導波路15Lに配置している。
D−D−2は、光分岐部C−3で分岐され光出力ポートP−C3−3ならびにP−C3−4から出力される2つの光信号列にそれぞれ光位相変調部R1−2,L1−2に到達するまでの光伝搬遅延差を『クロック光信号CLK−1のパルス幅以上かつパルス繰り返し周期未満』となるように付与するための光伝搬遅延差付与部であり、ここでは、光伝搬遅延差を生じる光路長の光導波路部を光導波路22Lに配置している。
次に、光信号バッファメモリ回路における動作、具体的には、データ保持(バファリング)の動作について図9を参照して説明する。
光信号バッファメモリ回路にクロック信号光CLK−1が外部光入力ポートP−OCLK−Inから入力される場合、クロック光信号CLK−1は100%光出力ポートP−MZ−1−crossから出力され、光出力ポートP−MZ−1−barからは何らの光出力も得られない状態(光信号バッファメモリ回路が何ら情報を保持していない空の状態:初期状態)となる。
このとき、図10の「OD source」に示されるように、クロック信号光CLK−1と同期している光信号列Data−1が外部光入力ポートP−Data−Inから入力されると、光位相変調部R1−1ならびにL1−1が駆動される。光位相変調部R1−1,L1−1は、マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の2つの光干渉アーム中を伝搬している第1のクロック光信号列(クロック信号光CLK−1)の位相を、光信号列Data−1に応じてπ変調して、第1のクロック光信号列の各パルスのオン又はオフを行う。
このような動作により、光信号列Data−1のMark(1)となっている位置のパルスに対応した第1のクロック光信号列のクロックパルスのみにπ位相変調が付与され、光信号列Data−1のSpace(0)となっている位置のパルスに対応した第1のクロック光信号列のクロックパルスは位相変調が付与されないため、光信号列Data−1と同じデータパターンが、マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の光出力ポートP−MZ−1−barから出力される。なお、図10では、光信号列Data−1の一例として、「10101010」の8ビットの光信号列を入力している。
そして、この光信号列Data−1と同じデータパターンである光信号列CLK−1−out−DMZ1がマッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の光出力ポートP−MZ−1−barから光分岐部C−1を介して光位相変調部R1−1,L1−1へと入力され光位相変調を誘起させる。
このため、次の周回においても、マッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の2つの光干渉アーム中を伝搬している第1のクロック光信号列は、光信号列Data−1と同じデータパターンの光信号列CLK−1−out−DMZ1により、上記と同様の光位相変調を受け、光信号列Data−1と同じデータパターンがマッハツェンダー干渉型光強度変調部MZ−1の光出力ポートP−MZ−1−barから出力されることが繰り返される。結果として、図10の「Buffering State」に示されるように、光信号列Data−1と同じデータパターンが光信号バッファメモリ回路に、一連の駆動状態として保持されることとなる。
ここで光位相変調部R1−1,R1−2,L1−1,L1−2は化合物半導体基板上に形成される。図11(A)、図11(B)、図11(C)は光位相変調部R1−1の構成例を示すブロック図である。図11(A)、図11(B)、図11(C)において、a1,a2は光位相変調部R1−1の一方側の2つの光入出力ポート、a3,a4は光位相変調部R1−1の他方側の2つの光入出力ポート、b1,b2はマルチモード干渉カプラ(第1、第2の光干渉型合分岐手段)、a9,a10はマルチモード干渉カプラb1の一方の光入出力ポート、a5,a6はマルチモード干渉カプラb1の他方の光入出力ポート、a7,a8はマルチモード干渉カプラb2の一方の光入出力ポート、a11,a12はマルチモード干渉カプラb2の他方の光入出力ポート、e1,e2は光位相変調部R1−1の一方側の2つの光入出力導波路、e3,e4は光位相変調部R1−1の他方側の2つの光入出力導波路、c1,c2は2つの光位相変調制御部、d1,d2は位相調整部である。光導波路e5,e7は光位相変調部R1−1内の一方の光導波路アームを構成し、光導波路e6,e8は光位相変調部R1−1内の他方の光導波路アームを構成している。
光位相変調部R1−1の光入出力ポートa1,a2は、光入出力導波路e1,e2を介してマルチモード干渉カプラb1の光入出力ポートa9,a10にそれぞれ接続されている。マルチモード干渉カプラb1の光入出力ポートa5,a6は、光導波路e5,e6を介して光位相変調制御部c1,c2の一方のポートにそれぞれ接続されている。光位相変調制御部c1,c2の他方のポートは、光導波路e7,e8を介してマルチモード干渉カプラb2の光入出力ポートa7,a8にそれぞれ接続されている。すなわち、光位相変調制御部c1,c2は、光位相変調部R1−1の2つの光導波路アームのそれぞれに設けられている。マルチモード干渉カプラb2の光入出力ポートa11,a12は、2つの光入出力導波路e3,e4を介して光位相変調部R1−1の光入出力ポートa3,a4にそれぞれ接続されている。
位相調整部d1,d2は、注入電流量に応じて信号光の位相を調整できるものであり、光位相変調部R1−1の2つの光導波路アームの何れか一方又は両方に設けられている。すなわち、図11(A)に示す光位相変調部R1−1の構成例では、位相調整部d1が光導波路e7に設けられ、図11(B)に示す光位相変調部R1−1の別の構成例では、位相調整部d2が光導波路e8に設けられ、図11(C)に示す光位相変調部R1−1の別の構成例では、位相調整部d1,d2が光導波路e7,e8にそれぞれ設けられている。
マルチモード干渉カプラb1は、光位相変調制御信号光である光信号列Data−1または光信号列CLK−1−out−DMZ1が光位相変調部R1−1の光入出力ポートa1(図9のP−R1−1)を介して光入出力ポートa9に入力され、被光位相変調信号光であるクロック信号光CLK−1が光位相変調部R1−1の光入出力ポートa2を介して光入出力ポートa10に入力されると、被光位相変調信号光ならびに光位相変調制御信号光をそれぞれ分岐し、分岐した被光位相変調信号光の一方と光位相変調制御信号光の一方とを合波して光入出力ポートa5から出力し、分岐した被光位相変調信号光の他方と光位相変調制御信号光の他方とを合波して光入出力ポートa6から出力する。
マルチモード干渉カプラb2は、例えば光位相変調制御部c1,c2から出力される2つの信号光Sig−1,Sig−2がそれぞれ光入出力ポートa7,a8に入力されると、信号光Sig−1ならびに信号光Sig−2をそれぞれ分岐し、分岐した信号光Sig−1の一方と信号光Sig−2の一方とを合波して光入出力ポートa11から出力し、分岐した信号光Sig−1の他方と信号光Sig−2の他方とを合波して光入出力ポートa12から出力する。光入出力ポートa12から出力された信号光は、光位相変調部R1−1の光入出力ポートa4を介して光導波路12Rに出力される。
光位相変調制御部c1,c2は、光位相変調制御信号光の光強度に応じて屈折率が変化する性質を持つ光導波路構造のものであり、光導波路構造の光半導体増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)であるか、或いは、量子ドット層を含む光導波路構造であるか、或いは、定電圧駆動状態の半導体EA(Electro-Absorption)変調器であるかの何れかである。光位相変調制御部c1は光導波路e5と光導波路e7との間に配置され、光位相変調制御部c2は光導波路e6と光導波路e8との間に配置されている。
このように光位相変調部R1−1は、2つのマルチモード干渉カプラ(MMI)b1,b2が、光位相変調制御部c1,c2を含む2つの光導波路アームで結ばれたマッハツェンダー干渉回路を構成している。このマッハツェンダー干渉回路の2つの光導波路アームの光路長は、位相調整部d1,d2を用いて使用時に厳密に調整される。
光位相変調部R1−2,L1−1,L1−2の構成も光位相変調部R1−1と同様である。
光位相変調部R1−1では、光位相変調制御信号光となる光信号列Data−1または光信号列CLK−1−out−DMZ1は、光入出力ポートa1(図9のP−R1−1)に入力される。被光位相変調信号光となる第1のクロック光信号列(CLK−1)は、光位相変調部R1−1の光入出力ポートa2(光導波路11Rと接続された光入出力ポート)に入力される。位相調整部d1,d2を調整することにより、光位相変調部R1−1の光入出力ポートa4(光導波路12Rと接続された光入出力ポート)からは光位相変調を受けた第1のクロック光信号列のみが選択的に出力される。また、光位相変調部R1−1の光入出力ポートa3からは光位相変調制御信号光である光信号列Data−1または光信号列CLK−1−out−DMZ1のみが選択的に出力される。
同様に、光位相変調部L1−1では、光位相変調制御信号光となる光信号列Data−1または光信号列CLK−1−out−DMZ1は、光入出力ポートa1(図9のP−L1−1)に入力される。被光位相変調信号光となる第1のクロック光信号列(CLK−1)は、光位相変調部L1−1の光入出力ポートa2(光導波路11Lと接続された光入出力ポート)に入力される。位相調整部d1,d2を調整することにより、光位相変調部L1−1の光入出力ポートa4(光導波路12Lと接続された光入出力ポート)からは光位相変調を受けた第1のクロック光信号列のみが選択的に出力される。また、光位相変調部L1−1の光入出力ポートa3からは光位相変調制御信号光である光信号列Data−1または光信号列CLK−1−out−DMZ1のみが選択的に出力される。
光位相変調部R1−2では、光位相変調制御信号光となるフリップフロップ制御用の光信号列FF−1は、光入出力ポートa1(図9のP−R1−2)に入力される。被光位相変調信号光は、光位相変調部R1−1で光位相変調を受けた後の第1のクロック光信号列(第2のクロック光信号列)である。被光位相変調信号光は、光位相変調部R1−2の光入出力ポートa4(光導波路12Rと接続された光入出力ポート)に入力される。位相調整部d1,d2を調整することにより、光位相変調部R1−2の光入出力ポートa2(光導波路13Rと接続された光入出力)からは光位相変調を受けた第2のクロック光信号列のみが選択的に出力される。また、光位相変調部R1−2の光入出力ポートa3からは光位相変調制御信号光である光信号列FF−1のみが選択的に出力される。
光位相変調部L1−2では、光位相変調制御信号光となるフリップフロップ制御用の光信号列FF−1は、光入出力ポートa1(図9のP−L1−2)に入力される。被光位相変調信号光は、光位相変調部L1−1で光位相変調を受けた後の第1のクロック光信号列(第2のクロック光信号列)である。被光位相変調信号光は、光位相変調部L1−2の光入出力ポートa4(光導波路12Lと接続された光入出力ポート)に入力される。位相調整部d1,d2を調整することにより、光位相変調部L1−2の光入出力ポートa2(光導波路13Lと接続された光入出力)からは光位相変調を受けた第2のクロック光信号列のみが選択的に出力される。また、光位相変調部L1−2の光入出力ポートa3からは光位相変調制御信号光である光信号列FF−1のみが選択的に出力される。
次に、光位相変調部R1−1,R1−2,L1−1,L1−2に設ける受光部f1について説明する。光位相変調部R1−1,R1−2,L1−1,L1−2において所望の「信号光−制御光分離動作」、例えば光入出力ポートa2から入力されたクロック光信号列などの被光位相変調信号光を光入出力ポートa4から選択的に出力させ、かつ光入力ポートa1から入力された光信号列CLK−1−out−DMZ1などの光位相変調制御信号光を光入出力ポートa3から選択的に出力させるためには、干渉系を構成する2つの光導波路アームの信号光に対する実効長のバランスが精密に調整されている必要がある。
そこで、図11(A)〜図11(C)に示した構成では、光強度変調を被った光信号列CLK−1−out−DMZ1などの光位相変調制御信号光の出力ポートとなる光入出力ポートa3に受光部f1を設けている。この受光部f1で検出された光パワーを基に、光位相変調部R1−1,R1−2,L1−1,L1−2の光導波路アームの実効長の初期調整を行うことが可能である。
以上のように、図4に示した高速カオス光信号生成光回路、図9に示した光信号バッファメモリ回路共に、マッハツェンダー干渉回路である光位相変調部R1,L1,R1−1,R1−2,L1−1,L1−2内の位相調整部d1,d2の調整のために受光部f1を設けている。
受光部f1としては、例えば、光回路の動作波長領域が光通信波長帯である1.5μm帯であった場合には図12(B)、図12(C)に示すように、当該通信波長光の波長帯において光吸収特性を示すInGaAs結晶を受光層とする受光部が用いられる(非特許文献1参照)。図12(A)は光位相変調部R1−1の受光部f1が設けられている部分の平面図、図12(B)は図12(A)のI−I線断面図、図12(C)は図12(A)のII−II線断面図である。
光導波路e3は、図12(B)に示すように、n−InPからなる下部クラッド層Lyr−01と、InGaAsPからなるコア層Lyr−02と、n−InP層Lyr−03と、p−InPからなる上部クラッド層Lyr−05と、InGaAsからなるコンタクト層Lyr−06とから構成される。
受光部f1は、図12(C)に示すように、n−InP層Lyr−03と上部クラッド層Lyr−05との間に受光層Lyr−04を追加し、コンタクト層Lyr−06の上にAuからなるパッド電極Lyr−07を形成した構成となっている。
特開2014−052948号公報 特開2014−174303号公報
M.Kohtoku,H.Sanjoh,S.Oku,Y.Kadota,and Y.Yoshikuni,"Packaged Polarization-Insensitive WDM Monitor with Low Loss (7.3 dB) and Wide Tuning Range (4.5 nm)",IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS,VOL.10,NO.11,NOVEMBER 1998,pp.1614-1616
しかしながら、受光部に光回路の動作波長領域において効率の良い光吸収特性を示す受光層を用いた場合には、極めて良好な受光特性が得られる反面、初期調整時のみならず光回路を駆動動作させる際においても、駆動動作に影響を与えずに廃棄されることが望まれる信号光が、当該受光部において効率よく吸収され、この吸収に伴い電流が発生することにより当該受光部に熱が生じることとなる。
特に駆動動作時の信号光パワーが大きな場合においては、このような当該受光部からの発熱が原因で、光回路内で局所的かつ時間的変動を伴う熱膨張や屈折率変化が誘起されることにより、マッハツェンダー干渉回路である光位相変調部のバランスが損なわれ、当該光位相変調部の所望特性を劣化させ、ひいては当該光位相変調部を内包する高速カオス光信号生成光回路や光信号バッファメモリ回路の所望動作特性を劣化させてしまうという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、信号光を受光することにより生じる熱を低減することができる光回路を提供することを目的とする。
本発明の光回路は、RZ型クロック信号光を入力するマッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1と、このマッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1の2つの光出力ポートP−MZ−1−cross,P−MZ−1−barの内のいずれか一方から出力されたRZ型クロック信号光を2系統に分波する光分波手段SP−1と、この光分波手段SP−1で分波された2系統のRZ型クロック信号光を位相変調制御用のクロック信号光として前記マッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1内の光位相変調手段へと導く第3の光導波路とを備え、前記マッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1は、前記RZ型クロック信号光を受ける光入力ポートP−MZ−1−1と、この光入力ポートP−MZ−1−1に入力されたRZ型クロック信号光を伝送する2つの光干渉アームと、この2つの光干渉アームの端部に設けられた前記2つの光出力ポートP−MZ−1−cross,P−MZ−1−barと、前記2つの光干渉アームに1つずつ設けられ、前記光干渉アームにより伝送されるRZ型クロック信号光を、前記第3の光導波路から入力されるRZ型クロック信号光の光強度に応じて位相変調する前記光位相変調手段R1,L1とから構成され、前記光位相変調手段R1,L1は、それぞれ前記光干渉アームにより伝送されるクロック信号光と前記位相変調制御用のクロック信号光とを合波して、合波した信号光を2系統に分波する第1の光干渉型合分岐手段と、この第1の光干渉型合分岐手段から出力された2系統の信号光を伝送する2つの光導波路アームと、この2つの光導波路アームにより伝送される2系統の信号光を合波して、合波した信号光を2系統に分波する第2の光干渉型合分岐手段と、前記2つの光導波路アームに1つずつ設けられ、前記光干渉アームにより伝送されるクロック信号光を前記位相変調制御用のクロック信号光の光強度に応じて位相変調する光位相変調制御手段と、前記2つの光導波路アームの内の少なくとも一方に設けられ、外部から供給される注入電流量に応じて、信号光の位相を調整することが可能な位相調整手段と、前記第2の光干渉型合分岐手段の2つの光出力ポートの内、前記光干渉アームと接続されていない方から出力された波長λの信号光を受光する半導体受光検出回路とから構成され、さらに、前記第3の光導波路に設けられ、前記光分波手段SP−1で分波された2系統のRZ型クロック信号光が前記光位相変調手段R1,L1に到達するまでの光伝搬遅延差に相当する遅延を、前記光位相変調手段R1,L1に入力される2系統のRZ型クロック信号光の内、前記光位相変調手段R1,L1に到達するまでの光伝搬遅延が長い方のRZ型クロック信号光に付与する光伝搬遅延差付与手段D−D−1を備え、前記光位相変調手段R1,L1の各々に設けられた第2の光干渉型合分岐手段の2つの光出力ポートの内、前記半導体受光検出回路と接続されていない方から前記位相変調されたクロック信号光が出力され、前記マッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1の2つの光出力ポートP−MZ−1−cross,P−MZ−1−barの内のいずれか一方から出力信号光を得る高速カオス光信号生成光回路として機能し、前記半導体受光検出回路は、逆バイアスが印加されたときに入射した前記波長λの信号光の少なくとも一部を吸収して電流に変換し、逆バイアスが印加されないときには入射した信号光を透過させる半導体からなる受光検出部g1を備え、この受光検出部g1は、下部クラッド層、下部クラッド層の上に形成されたコア層、およびコア層の上に形成された上部クラッド層を含む光導波路構造と、この光導波構造の上に形成された、前記逆バイアスを印加するための電極とを備え、前記コア層のPL波長が、前記波長λより100〜200nm短波長側にピークを持つことを特徴とするものである。
また、本発明の光回路は、クロック信号光源から出力されたクロック信号光CLK−1を入力するための外部光入力ポートP−OCLK−Inと、前記外部光入力ポートP−OCLK−Inに対してbar側に位置する光出力ポートP−MZ−1−barならびにcross側に位置する光出力ポートP−MZ−1−crossとを有する2つの光干渉アームと、一方の前記光干渉アームの光導波路上に位置し同光干渉アーム中を伝搬する光信号列の位相に変調を与えるための光位相変調手段L1−1と、他方の前記光干渉アームの光導波路上に位置し同光干渉アーム中を伝搬する光信号列の位相に変調を与えるための光位相変調手段R1−1とを有し、マッハツェンダー型の干渉器として機能するマッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1と、格納する情報を有する光信号列Data−1を入力するための外部光入力ポートP−Data−Inと直接又は間接に接続され、前記光信号列Data−1を導く第3の光導波路18と、前記第3の光導波路18と接続されて前記外部光入力ポートP−Data−Inからの光信号列Data−1が入力される光入力ポートP−C1−1、前記光出力ポートP−MZ−1−bar又は前記光出力ポートP−MZ−1−crossのいずれか一方からの光信号列が入力されるP−C1−2ならびに光出力ポートP−C1−3、P−C1−4とを有し、前記光入力ポートP−C1−2、P−C1−1から入力した光信号列を前記光出力ポートP−C1−3、P−C1−4へと分岐出力させるための光分岐手段C−1と、前記光出力ポートP−MZ−1−bar又は前記光出力ポートP−MZ−1−crossのいずれか一方からの光信号列を前記光入力ポートP−C1−2へと導く第4の光導波路14と、光位相変調作用を誘起させるための光信号列を前記光位相変調手段R1−1に入力するための光入力ポートP−R1−1に接続されて前記光出力ポートP−C1−4からの光信号列を導く第5の光導波路15Rと、光位相変調作用を誘起させるための光信号列を前記光位相変調手段L1−1に入力するための光入力ポートP−L1−1に接続されて前記光出力ポートP−C1−3からの光信号列を導く第6の光導波路15Lと、前記第6の光導波路15L又は前記第5の光導波路15R上に設けられ、前記光出力ポートP−C1−3ならびにP−C1−4から同時に出力される光信号列が前記光入力ポートP−L1−1ならびにP−R1−1へと到達するタイミングを、前記クロック信号光CLK−1のパルス幅以上かつパルス繰り返し周期未満となるように調整するための光遅延を生み出す光伝搬遅延差付与手段D−D−1とを備え、前記クロック信号光CLK−1として、RZ型の信号光を前記外部光入力ポートP−OCLK−Inから入力しておき、前記クロック信号光CLK−1のクロックに同期した前記光信号列Data−1が前記外部光入力ポートP−Data−Inから入力されると、最初は、入力された前記光信号列Data−1を用いて、前記光位相変調手段R1−1、L1−1を駆動させて、2つの前記光干渉アーム中を伝搬している前記クロック信号光CLK−1に位相差を生じさせて、前記クロック信号光CLK−1の各パルスのオン又はオフを行うことにより、前記光出力ポートP−MZ−1−bar又は前記光出力ポートP−MZ−1−crossのいずれか一方から出力される光信号列CLK−1−out−DMZ1を、前記光信号列Data−1のデータパターンと同一のデータパターンとして、前記光分岐手段C−1へ周回させ、以降の周回は、前記光出力ポートP−MZ−1−bar又は前記光出力ポートP−MZ−1−crossのいずれか一方から出力された前の周回の前記光信号列CLK−1−out−DMZ1を用いて、前記光位相変調手段R1−1、L1−1を駆動させて、2つの前記光干渉アーム中を伝搬している前記クロック信号光CLK−1に位相差を生じさせて、前記クロック信号光CLK−1の各パルスのオン又はオフを行うことにより、前記光出力ポートP−MZ−1−bar又は前記光出力ポートP−MZ−1−crossのいずれか一方から出力される当該周回の前記光信号列CLK−1−out−DMZ1を、前記光信号列Data−1のデータパターンと同一のデータパターンとして、前記光分岐手段C−1へ周回させて、当該データパターンを当該回路内に維持する構成であって、前記光位相変調手段R1−1、L1−1は、それぞれ光位相変調制御信号光である光信号列Data−1または光信号列CLK−1−out−DMZ1と被光位相変調信号光であるクロック信号光CLK−1とを合波して、合波した信号光を2系統に分波する第1の光干渉型合分岐手段と、この第1の光干渉型合分岐手段から出力された2系統の信号光を伝送する2つの光導波路アームと、この2つの光導波路アームにより伝送される2系統の信号光を合波して、合波した信号光を2系統に分波する第2の光干渉型合分岐手段と、前記2つの光導波路アームに1つずつ設けられ、前記被光位相変調信号光を前記光位相変調制御信号光の光強度に応じて位相変調する光位相変調制御手段と、前記2つの光導波路アームの内の少なくとも一方に設けられ、外部から供給される注入電流量に応じて、信号光の位相を調整することが可能な位相調整手段と、前記第2の光干渉型合分岐手段の2つの光出力ポートの内、前記光干渉アームと接続されていない方から出力された波長λの信号光を受光する半導体受光検出回路とから構成され、光信号バッファメモリ回路として機能し、前記半導体受光検出回路は、逆バイアスが印加されたときに入射した前記波長λの信号光の少なくとも一部を吸収して電流に変換し、逆バイアスが印加されないときには入射した信号光を透過させる半導体からなる受光検出部g1を備え、この受光検出部g1は、下部クラッド層、下部クラッド層の上に形成されたコア層、およびコア層の上に形成された上部クラッド層を含む光導波路構造と、この光導波構造の上に形成された、前記逆バイアスを印加するための電極とを備え、前記コア層のPL波長が、前記波長λより100〜200nm短波長側にピークを持つことを特徴とするものである。
また、本発明の光回路の1構成例は、さらに、前記第2の光干渉型合分岐手段の2つの光出力ポートの内、前記光干渉アームと接続されていない方から出力された前記波長λの信号光を前記受光検出部g1に導波する第1の光導波路a3−inと、この第1の光導波路a3−inと反対側の受光検出部g1の端部と結合するように形成され、前記受光検出部g1を通過した信号光を光回路の端面まで導波する第2の光導波路a3−outと、この第2の光導波路a3−outによって導かれた信号光が出射する光回路の端面に形成された無反射コート膜AR−1とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の光回路の1構成例において、前記第1の光導波路a3−inのコア層と前記受光検出部g1のコア層と前記第2の光導波路a3−outのコア層とは、同一の組成からなることを特徴とするものである。
また、本発明の光回路の1構成例において、前記第1の光導波路a3−inと前記受光検出部g1の光導波路構造と前記第2の光導波路a3−outとは、同一の組成からなることを特徴とするものである。
また、本発明の光回路の1構成例において、前記第1の光導波路a3−inと前記受光検出部g1の光導波路構造とは、導波路幅が同一であることを特徴とするものである。
本発明によれば、光回路の初期調整時において、受光検出部g1に逆バイアスを印加することにより信号光波長領域の調整用モニタ光を受光しその光パワー強度の増減を評価することが可能となると共に、光回路の駆動動作時においては受光検出部g1の電極をオープンにするか、またはグランドに接地させることにより、受光検出部g1を信号光波長領域の光に対して透明な光導波路として機能させることが可能となる。そして、本発明では、受光検出部g1を、下部クラッド層、コア層、および上部クラッド層を含む光導波路構造と、電極とから構成することにより、効率の良い光吸収特性を示す受光層を使用しないので、信号光を受光することによって受光検出部g1で生じる熱を低減することができる。
また、本発明では、第2の光導波路a3−outを、第1の光導波路a3−inと反対側の受光検出部g1の端部と結合するように形成し、受光検出部g1で受光されなかった信号光を第2の光導波路a3−outにより光回路の端面まで導いて、この端面から外部に出射させる。そして、本発明では、信号光が出射する光回路の端面に無反射コート膜AR−1を形成するので、受光検出部g1で受光されなかった信号光を光回路の端面において反射させることなく光回路外に出射(廃棄)させることが可能となり、信号光が反射して光回路への戻り光となって光回路の特性が損なわれることを抑制できる。
また、本発明では、第1の光導波路a3−inのコア層と受光検出部g1のコア層と第2の光導波路a3−outのコア層とを同一の組成とすることにより、製造プロセスを簡単化することができる。
また、本発明では、第1の光導波路a3−inと受光検出部g1の光導波路構造と第2の光導波路a3−outとを同一の組成とすることにより、製造プロセスを簡単化することができる。
また、本発明では、第1の光導波路a3−inと受光検出部g1の光導波路構造の導波路幅を同一とすることにより、製造プロセスが容易になると共に、光の反射を防ぐことができる。
また、本発明では、高速カオス光信号生成光回路、もしくは光信号バッファメモリ回路の駆動動作時において、受光検出部g1での廃棄信号光の吸収に伴う発熱ならびに当該受光検出部g1からの発熱が原因で、光回路内で局所的かつ時間的変動を伴う熱膨張や屈折率変化が誘起されてしまうことにより、光回路内のマッハツェンダー干渉型の光位相変調手段のバランスが損なわれ、光位相変調手段の所望特性を劣化させ、ひいては当該光位相変調手段を内包する光回路の所望動作特性を劣化させてしまう、という問題を解消することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る光位相変調部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る光位相変調部の半導体受光検出回路が設けられている部分の平面図および断面図である。 本発明の実施の形態において光位相変調部から出射される光のスペクトルを示す図である。 従来の高速カオス光信号生成光回路の構成を説明するブロック図である。 従来の高速カオス光信号生成光回路におけるクロック信号光の光パワー変化の模式図である。 従来の高速カオス光信号生成光回路における光入力ポートへの入力クロック信号光の入力タイミングおよび位相変調部への入力信号光の入力タイミングを示す図である。 従来の高速カオス光信号生成光回路における光出力ポートから出力されるクロック光パルスの規格化光出力強度の例を示す図である。 従来の高速カオス光信号生成光回路における位相変調部の構成例を示すブロック図である。 従来の光信号バッファメモリ回路の構成を説明するブロック図である。 従来の光信号バッファメモリ回路における各種光信号列のタイミングチャートである。 従来の光信号バッファメモリ回路における位相変調部の構成例を示すブロック図である。 従来の光信号バッファメモリ回路における位相変調部の受光部が設けられている部分の平面図および断面図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1(A)、図1(B)、図1(C)は本発明の実施の形態に係る光位相変調部の構成例を示すブロック図であり、図11(A)、図11(B)、図11(C)と同一の構成には同一の符号を付してある。
なお、以下の説明では、図1(A)、図1(B)、図1(C)に示した構成を、図9に示した光信号バッファメモリ回路で用いる光位相変調部R1−1の構成として説明するが、光位相変調部R1−2,L1−1,L1−2の構成も光位相変調部R1−1と同じである。また、光導波路および光入出力ポートの符号が図8と異なるが、図1(A)、図1(B)、図1(C)に示した構成を、図4に示した高速カオス光信号生成光回路の光位相変調部R1,L1として適用することも可能である。
図1(A)、図1(B)、図1(C)において、a1,a2,a4は光位相変調部R1−1の光入出力ポート、b1,b2は3dB分岐型のマルチモード干渉カプラ(第1、第2の光干渉型合分岐手段)、a5,a6,a9,a10はマルチモード干渉カプラb1の光入出力ポート、a7,a8,a11,a12はマルチモード干渉カプラb2の光入出力ポート、a3−in,a3−out,e1,e2,e3,e4,e5,e6,e7,e8は光導波路、c1,c2は光位相変調制御部、d1,d2は位相調整部、F1は半導体受光検出回路、g1は受光検出部、AR−1は無反射コート膜である。光導波路e5,e7は光位相変調部R1−1内の一方の光干渉アームを構成し、光導波路e6,e8は光位相変調部R1−1内の他方の光干渉アームを構成している。
光位相変調部R1−1の光入出力ポートa1,a2は、光導波路e1,e2を介してマルチモード干渉カプラb1の光入出力ポートa9,a10にそれぞれ接続されている。マルチモード干渉カプラb1の光入出力ポートa5,a6は、光導波路e5,e6を介して光位相変調制御部c1,c2の一方のポートにそれぞれ接続されている。光位相変調制御部c1,c2の他方のポートは、光導波路e7,e8を介してマルチモード干渉カプラb2の光入出力ポートa7,a8にそれぞれ接続されている。マルチモード干渉カプラb2の光入出力ポートa11は、光導波路e3に接続されている。この光導波路e3は、後述する半導体受光検出回路F1の光導波路a3−inと一体で形成されている。マルチモード干渉カプラb2の光入出力ポートa12は、光導波路e4を介して光位相変調部R1−1の光入出力ポートa4に接続されている。
なお、図1(A)、図1(B)、図1(C)のいずれかの構成を光位相変調部R1−1として用いる場合、光入出力ポートa1(図9のP−R1−1)は図9の光導波路15Rに接続され、光入出力ポートa2は光導波路11Rに接続され、光入出力ポートa4は光導波路12Rに接続される。また、図1(A)、図1(B)、図1(C)のいずれかの構成を光位相変調部L1−1として用いる場合、光入出力ポートa1(図9のP−L1−1)は光導波路15Lに接続され、光入出力ポートa2は光導波路11Lに接続され、光入出力ポートa4は光導波路12Lに接続される。
また、図1(A)、図1(B)、図1(C)のいずれかの構成を光位相変調部R1−2として用いる場合、光入出力ポートa1(図9のP−R1−2)は光導波路22Rに接続され、光入出力ポートa2は光導波路13Rに接続され、光入出力ポートa4は光導波路12Rに接続される。また、図1(A)、図1(B)、図1(C)のいずれかの構成を光位相変調部L1−2として用いる場合、光入出力ポートa1(図9のP−L1−2)は光導波路22Lに接続され、光入出力ポートa2は光導波路13Lに接続され、光入出力ポートa4は光導波路12Lに接続される。
また、図1(A)、図1(B)、図1(C)のいずれかの構成を光位相変調部R1として用いる場合、光入出力ポートa1は図4の光導波路101に接続され、光入出力ポートa2(図4のP−R1)は光導波路106に接続され、光入出力ポートa4は光導波路103に接続される。また、図1(A)、図1(B)、図1(C)のいずれかの構成を光位相変調部L1として用いる場合、光入出力ポートa1は光導波路100に接続され、光入出力ポートa2(図4のP−L1)は光導波路109に接続され、光入出力ポートa4は光導波路102に接続される。
位相調整部d1,d2は、光位相変調部R1−1の2つの光干渉アームの何れか一方又は両方に設けられている。図1(A)に示す光位相変調部R1−1の構成例では、位相調整部d1が光導波路e7に設けられ、図1(B)に示す光位相変調部R1−1の別の構成例では、位相調整部d2が光導波路e8に設けられ、図1(C)に示す光位相変調部R1−1の別の構成例では、位相調整部d1,d2が光導波路e7,e8にそれぞれ設けられている。
光位相変調制御部c1,c2は、光位相変調制御信号光の光強度に応じて屈折率が変化する性質を持つ光導波路構造のものである。この光位相変調制御部c1,c2は、光導波路構造の光半導体増幅器(SOA)であるか、或いは、量子ドット層を含む光導波路構造であるか、或いは、定電圧駆動状態の半導体EA変調器であるかの何れかである。
半導体受光検出回路F1を除く他の構成は図4〜図11で説明したとおりであるので、説明は省略する。
次に、本実施の形態の特徴である半導体受光検出回路F1について説明する。図2(A)は本実施の形態の光位相変調部R1−1の半導体受光検出回路F1が設けられている部分の平面図、図2(B)は図2(A)のI−I線断面図、図2(C)は図2(A)のII−II線断面図、図2(D)は図2(A)のIII−III線断面図である。
半導体受光検出回路F1は、信号光を導波する光導波路a3−inと、光導波路a3−inと結合するように形成された受光検出部g1と、光導波路a3−inと反対側の受光検出部g1の端部と結合するように形成され、受光検出部g1を通過した信号光を光回路の端面まで導波する光導波路a3−outと、光導波路a3−outによって導かれた信号光が出射する光回路の端面に形成された無反射コート膜AR−1とから構成される。
光導波路a3−inは、図2(B)に示すように、n−InPからなる下部クラッド層Lyr−01(化合物半導体基板)と、下部クラッド層Lyr−01の上に形成された、PL(Photo Luminescence)波長特性が信号光波長λよりも100nmから200nm程短波長側にピークをもつInGaAsP(本実施の形態ではPL波長は1.4μm)からなるコア層Lyr−02と、コア層Lyr−02の上に形成されたp−InPからなる上部クラッド層Lyr−05と、上部クラッド層Lyr−05の上に形成されたInGaAsからなるコンタクト層Lyr−06とから構成される。本実施の形態では、コア層Lyr−02のPL波長を信号光波長λ=1.5μmよりも100nmから200nm程短波長、すなわちコア層Lyr−02のPL波長を1.3〜1.4μmとすることで、光導波路として十分に損失の小さなものが実現できると同時に、受光検出部g1において逆バイアス時には波長λ=1.5μmの信号光の光吸収・受光が実現できる。
受光検出部g1は、光導波路構造を有し、半導体受光検出回路F1が使用される平面基板型光回路(光位相変調部R1,L1,R1−1,R1−2,L1−1,L1−2を含む高速カオス光信号生成光回路または光信号バッファメモリ回路)の初期調整時において逆バイアスが印加された場合のみ光導波路a3−inから入力された信号光を受光して受光強度に応じた電流を出力することができ、初期調整時以外の逆バイアスを印加されない場合には透明な光導波路として機能する。
この受光検出部g1は、図2(C)に示すように、下部クラッド層Lyr−01(化合物半導体基板)と、下部クラッド層Lyr−01の上に形成されたコア層Lyr−02と、コア層Lyr−02の上に形成された上部クラッド層Lyr−05と、上部クラッド層Lyr−05の上に形成されたコンタクト層Lyr−06と、コンタクト層Lyr−06の上に形成されたAuからなるパッド電極Lyr−07とから構成される。光回路の初期調整時には、パッド電極Lyr−07と下部クラッド層Lyr−01との間に逆バイアスを印加して、受光強度に応じた電流をパッド電極Lyr−07から取り出すことができる。
光導波路a3−outは、受光検出部g1に逆バイアスが印加された場合に吸収されずに受光検出部g1を通過した信号光または受光検出部g1に逆バイアスが印加されない場合に受光検出部g1を透過した信号光を、光回路の端面まで導波する。光導波路a3−outの断面構造は、図2(D)に示すように光導波路a3−inと同じである。
無反射コート膜AR−1は、光導波路a3−outにより導かれた信号光が光回路の端面から出射する際に、当該端面において反射して光回路への反射戻り光となることを抑制するために、信号光が出射する光回路の端面(光導波路a3−outの端面を含む)に形成される。
こうして、本実施の形態では、平面基板型光回路の初期調整時に受光検出部g1に逆バイアスを印加した場合のみ受光検出部g1の受光特性が発現し、受光検出部g1に逆バイアスを印加しない、平面基板型光回路の通常の駆動動作時においては信号光に対して透明な光導波路として受光検出部g1を機能させることが可能となる。
図3(B)は、半導体受光検出回路F1が使用される光位相変調部として図1(C)に示した構成を用いた場合に光位相変調部の端面から出射される光のスペクトルを示す図である。図3(B)では、受光検出部g1に印加する逆バイアスを0Vから−10Vの範囲で変化させた場合の光のスペクトルを示している。
ここでは、SOAからなる光位相変調制御部c1,c2に電流を流すことにより発生し、光導波路a3−outを伝搬して光位相変調部の外部に出射された光のスペクトルを、光スペクトルアナライザで測定した。図3(A)は光位相変調制御部c1,c2(SOA)のASE(Amplified Sponteneous Emission)スペクトルを示している。なお、SOAについては、例えば文献「小川育夫他,“PLCハイブリッド集積型半導体光増幅器モジュール”,IEICE technical report. EMD 102(283),7-11,2002-08-22,The Institute of Electronics,Information and Communication Engineers」に記載されている。
図3(B)に示される実測評価結果によれば、受光検出部g1に逆バイアスが印加されていない状態(逆バイアス0V)においては光位相変調制御部c1,c2(SOA)のASEスペクトルと同様の出射光スペクトルが観測されることから、受光検出部g1は信号光に対して透明な光導波路として機能していることが確認できる。
また、受光検出部g1に逆バイアスを大きく印加するに従い、受光検出部g1における光吸収が短波長成分から長波長成分へと拡大し、平面基板型光回路の信号光波長領域と合致するSOAの利得波長領域(すなわちASEスペクトル波長領域)において十分な光吸収効果が得られることが実験的に確認された。
受光検出部が例えば非特許文献1に示されているような終端構造となっている場合、受光検出部に逆バイアスを印加しない通常の駆動動作時において受光検出部は信号光に対して透明な導波路として機能するため、信号光の入射方向の延長上に位置する受光検出部とそれ以外の領域との境界面において信号光が反射し、この信号光が反射戻り光として光回路本体に混入する。このようにして発生してしまった反射戻り光は光回路本体にとって擾乱光として働き、光回路の特性を大きく損なってしまうこととなる。
これに対して、本実施の形態では、光導波路a3−outを、光導波路a3−inと反対側の受光検出部g1の端部と結合するように形成し、受光検出部g1で受光されなかった信号光を光導波路a3−outにより光回路の端面まで導いて、この端面から外部に出射させる。さらに、本実施の形態では、信号光が出射する光回路の端面(光導波路a3−outの端面)に無反射コート膜AR−1を形成することにより、受光検出部g1で受光されなかった信号光が光回路の端面で反射して光回路への戻り光となって光回路の特性が損なわれることを抑制できる。
半導体受光検出回路F1の構造は図2(A)〜図2(D)で説明したとおりであるが、本実施の形態では、光導波路a3−inと受光検出部g1と光導波路a3−outの、パッド電極Lyr−07を除く組成を同一にすることにより、製造プロセスを簡単化することができる。
また、本実施の形態では、上部クラッド層Lyr−05の材料をp−InPとしているが、上部クラッド層Lyr−05の光損失を減らしたい場合には、上部クラッド層Lyr−05としてn−InPもしくはi−InPを用いても構わない。
また、本実施の形態では、光導波路a3−inと受光検出部g1と光導波路a3−outの導波路幅(図2(A)の上下方向の寸法)が全て同じになるようにしている。これにより、製造プロセスが容易になると共に、光の反射を防ぐことができる。ただし、導波路幅が同じであることは必須ではなく、受光検出部g1や光導波路a3−outの導波路幅を広くしても、あるいは狭くしても構わない。また、受光検出部g1や光導波路a3−outはシングルモード導波路でも、マルチモード導波路でも構わない。
また、受光検出部g1だけでなく、光導波路a3−inや光導波路a3−outにもコンタクト層Lyr−06を設けているが、光損失を減らしたい場合には、光導波路a3−inや光導波路a3−outのコンタクト層Lyr−06をなくしても構わない。
また、本実施の形態では、コア層Lyr−02の材料をInGaAsPとしているが、これに限るものではなく、InGaAs、InAlAs、InGaAlAs、InAlAsP、GaAlP、AlGaAs、AlGaAsSb、InAlGaN、InGaNAs、InGaNP、AlGaNAs、AlGaNP、AlInNAs、AlInNP等であっても構わない。
また、図2(B)〜図2(D)に示した例では、光導波路a3−inと受光検出部g1と光導波路a3−outの導波路構造を、コア層Lyr−02よりも深くメサを作製するハイメサ(ディープリッジ)型の導波路構造として説明しているが、コア層Lyr−02よりもメサが浅いリッジ型の導波路構造、もしくはリッジの周囲を埋め込んだ埋め込み型の導波路構造でも構わない。
また、通常は半導体受光検出回路F1を含む光位相変調部R1,L1,R1−1,R1−2,L1−1,L1−2のみを化合物半導体基板上に作製し、光位相変調部R1,L1,R1−1,R1−2,L1−1,L1−2を除く光回路(高速カオス光信号生成光回路または光信号バッファメモリ回路)の部分は、石英系プレーナ光波回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)もしくはシリコン平面基板上に作製するが、光回路の全てを化合物半導体基板上に作製しても構わない。シリコン平面基板に関しては、文献「板橋 聖一,“シリコンフォトニクスの研究開発動向”,NTT技術ジャーナル,pp.12− 15,2009.12」に記載されている。
また、本実施の形態では、半導体受光検出回路F1を適用する光回路の例として、図4に示した高速カオス光信号生成光回路や、図9に示した光信号バッファメモリ回路を例に挙げているが、これに限るものではなく、光回路の調整時に信号光のパワーを半導体受光検出回路F1で測定することが必要で、かつ光回路の通常の動作時には測定の必要がなく、半導体受光検出回路F1に入射した信号光を廃棄してしまうことが望ましい光回路であれば、本実施の形態を適用可能である。
本発明は、光回路に適用することができる。
a1〜a12…光入出力ポート、b1,b2…マルチモード干渉カプラ、c1,c2…光位相変調制御部、d1,d2…位相調整部、a3−in,a3−out,e1〜e8…光導波路、F1…半導体受光検出回路、g1…受光検出部、AR−1…無反射コート膜、Lyr−01…下部クラッド層、Lyr−02…コア層、Lyr−05…上部クラッド層、Lyr−06…コンタクト層、Lyr−07…パッド電極、R1,L1,R1−1,R1−2,L1−1,L1−2…光位相変調部。

Claims (6)

  1. RZ型クロック信号光を入力するマッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1と、
    このマッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1の2つの光出力ポートP−MZ−1−cross,P−MZ−1−barの内のいずれか一方から出力されたRZ型クロック信号光を2系統に分波する光分波手段SP−1と、
    この光分波手段SP−1で分波された2系統のRZ型クロック信号光を位相変調制御用のクロック信号光として前記マッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1内の光位相変調手段へと導く第3の光導波路とを備え、
    前記マッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1は、
    前記RZ型クロック信号光を受ける光入力ポートP−MZ−1−1と、
    この光入力ポートP−MZ−1−1に入力されたRZ型クロック信号光を伝送する2つの光干渉アームと、
    この2つの光干渉アームの端部に設けられた前記2つの光出力ポートP−MZ−1−cross,P−MZ−1−barと、
    前記2つの光干渉アームに1つずつ設けられ、前記光干渉アームにより伝送されるRZ型クロック信号光を、前記第3の光導波路から入力されるRZ型クロック信号光の光強度に応じて位相変調する前記光位相変調手段R1,L1とから構成され、
    前記光位相変調手段R1,L1は、
    それぞれ前記光干渉アームにより伝送されるクロック信号光と前記位相変調制御用のクロック信号光とを合波して、合波した信号光を2系統に分波する第1の光干渉型合分岐手段と、
    この第1の光干渉型合分岐手段から出力された2系統の信号光を伝送する2つの光導波路アームと、
    この2つの光導波路アームにより伝送される2系統の信号光を合波して、合波した信号光を2系統に分波する第2の光干渉型合分岐手段と、
    前記2つの光導波路アームに1つずつ設けられ、前記光干渉アームにより伝送されるクロック信号光を前記位相変調制御用のクロック信号光の光強度に応じて位相変調する光位相変調制御手段と、
    前記2つの光導波路アームの内の少なくとも一方に設けられ、外部から供給される注入電流量に応じて、信号光の位相を調整することが可能な位相調整手段と、
    前記第2の光干渉型合分岐手段の2つの光出力ポートの内、前記光干渉アームと接続されていない方から出力された波長λの信号光を受光する半導体受光検出回路とから構成され、
    さらに、前記第3の光導波路に設けられ、前記光分波手段SP−1で分波された2系統のRZ型クロック信号光が前記光位相変調手段R1,L1に到達するまでの光伝搬遅延差に相当する遅延を、前記光位相変調手段R1,L1に入力される2系統のRZ型クロック信号光の内、前記光位相変調手段R1,L1に到達するまでの光伝搬遅延が長い方のRZ型クロック信号光に付与する光伝搬遅延差付与手段D−D−1を備え、
    前記光位相変調手段R1,L1の各々に設けられた第2の光干渉型合分岐手段の2つの光出力ポートの内、前記半導体受光検出回路と接続されていない方から前記位相変調されたクロック信号光が出力され、前記マッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1の2つの光出力ポートP−MZ−1−cross,P−MZ−1−barの内のいずれか一方から出力信号光を得る高速カオス光信号生成光回路として機能し、
    前記半導体受光検出回路は、
    逆バイアスが印加されたときに入射した前記波長λの信号光の少なくとも一部を吸収して電流に変換し、逆バイアスが印加されないときには入射した信号光を透過させる半導体からなる受光検出部g1を備え、
    この受光検出部g1は、
    下部クラッド層、下部クラッド層の上に形成されたコア層、およびコア層の上に形成された上部クラッド層を含む光導波路構造と、
    この光導波構造の上に形成された、前記逆バイアスを印加するための電極とを備え、
    前記コア層のPL波長が、前記波長λより100〜200nm短波長側にピークを持つことを特徴とする光回路
  2. クロック信号光源から出力されたクロック信号光CLK−1を入力するための外部光入力ポートP−OCLK−Inと、前記外部光入力ポートP−OCLK−Inに対してbar側に位置する光出力ポートP−MZ−1−barならびにcross側に位置する光出力ポートP−MZ−1−crossとを有する2つの光干渉アームと、一方の前記光干渉アームの光導波路上に位置し同光干渉アーム中を伝搬する光信号列の位相に変調を与えるための光位相変調手段L1−1と、他方の前記光干渉アームの光導波路上に位置し同光干渉アーム中を伝搬する光信号列の位相に変調を与えるための光位相変調手段R1−1とを有し、マッハツェンダー型の干渉器として機能するマッハツェンダー干渉型光強度変調手段MZ−1と、
    格納する情報を有する光信号列Data−1を入力するための外部光入力ポートP−Data−Inと直接又は間接に接続され、前記光信号列Data−1を導く第3の光導波路18と、
    前記第3の光導波路18と接続されて前記外部光入力ポートP−Data−Inからの光信号列Data−1が入力される光入力ポートP−C1−1、前記光出力ポートP−MZ−1−bar又は前記光出力ポートP−MZ−1−crossのいずれか一方からの光信号列が入力されるP−C1−2ならびに光出力ポートP−C1−3、P−C1−4とを有し、前記光入力ポートP−C1−2、P−C1−1から入力した光信号列を前記光出力ポートP−C1−3、P−C1−4へと分岐出力させるための光分岐手段C−1と、
    前記光出力ポートP−MZ−1−bar又は前記光出力ポートP−MZ−1−crossのいずれか一方からの光信号列を前記光入力ポートP−C1−2へと導く第4の光導波路14と、
    光位相変調作用を誘起させるための光信号列を前記光位相変調手段R1−1に入力するための光入力ポートP−R1−1に接続されて前記光出力ポートP−C1−4からの光信号列を導く第5の光導波路15Rと、
    光位相変調作用を誘起させるための光信号列を前記光位相変調手段L1−1に入力するための光入力ポートP−L1−1に接続されて前記光出力ポートP−C1−3からの光信号列を導く第6の光導波路15Lと、
    前記第6の光導波路15L又は前記第5の光導波路15R上に設けられ、前記光出力ポートP−C1−3ならびにP−C1−4から同時に出力される光信号列が前記光入力ポートP−L1−1ならびにP−R1−1へと到達するタイミングを、前記クロック信号光CLK−1のパルス幅以上かつパルス繰り返し周期未満となるように調整するための光遅延を生み出す光伝搬遅延差付与手段D−D−1とを備え、
    前記クロック信号光CLK−1として、RZ型の信号光を前記外部光入力ポートP−OCLK−Inから入力しておき、
    前記クロック信号光CLK−1のクロックに同期した前記光信号列Data−1が前記外部光入力ポートP−Data−Inから入力されると、最初は、入力された前記光信号列Data−1を用いて、前記光位相変調手段R1−1、L1−1を駆動させて、2つの前記光干渉アーム中を伝搬している前記クロック信号光CLK−1に位相差を生じさせて、前記クロック信号光CLK−1の各パルスのオン又はオフを行うことにより、前記光出力ポートP−MZ−1−bar又は前記光出力ポートP−MZ−1−crossのいずれか一方から出力される光信号列CLK−1−out−DMZ1を、前記光信号列Data−1のデータパターンと同一のデータパターンとして、前記光分岐手段C−1へ周回させ、
    以降の周回は、前記光出力ポートP−MZ−1−bar又は前記光出力ポートP−MZ−1−crossのいずれか一方から出力された前の周回の前記光信号列CLK−1−out−DMZ1を用いて、前記光位相変調手段R1−1、L1−1を駆動させて、2つの前記光干渉アーム中を伝搬している前記クロック信号光CLK−1に位相差を生じさせて、前記クロック信号光CLK−1の各パルスのオン又はオフを行うことにより、前記光出力ポートP−MZ−1−bar又は前記光出力ポートP−MZ−1−crossのいずれか一方から出力される当該周回の前記光信号列CLK−1−out−DMZ1を、前記光信号列Data−1のデータパターンと同一のデータパターンとして、前記光分岐手段C−1へ周回させて、当該データパターンを当該回路内に維持する構成であって、
    前記光位相変調手段R1−1、L1−1は、
    それぞれ光位相変調制御信号光である光信号列Data−1または光信号列CLK−1−out−DMZ1と被光位相変調信号光であるクロック信号光CLK−1とを合波して、合波した信号光を2系統に分波する第1の光干渉型合分岐手段と、
    この第1の光干渉型合分岐手段から出力された2系統の信号光を伝送する2つの光導波路アームと、
    この2つの光導波路アームにより伝送される2系統の信号光を合波して、合波した信号光を2系統に分波する第2の光干渉型合分岐手段と、
    前記2つの光導波路アームに1つずつ設けられ、前記被光位相変調信号光を前記光位相変調制御信号光の光強度に応じて位相変調する光位相変調制御手段と、
    前記2つの光導波路アームの内の少なくとも一方に設けられ、外部から供給される注入電流量に応じて、信号光の位相を調整することが可能な位相調整手段と、
    前記第2の光干渉型合分岐手段の2つの光出力ポートの内、前記光干渉アームと接続されていない方から出力された波長λの信号光を受光する半導体受光検出回路とから構成され、
    光信号バッファメモリ回路として機能し、
    前記半導体受光検出回路は、
    逆バイアスが印加されたときに入射した前記波長λの信号光の少なくとも一部を吸収して電流に変換し、逆バイアスが印加されないときには入射した信号光を透過させる半導体からなる受光検出部g1を備え、
    この受光検出部g1は、
    下部クラッド層、下部クラッド層の上に形成されたコア層、およびコア層の上に形成された上部クラッド層を含む光導波路構造と、
    この光導波構造の上に形成された、前記逆バイアスを印加するための電極とを備え、
    前記コア層のPL波長が、前記波長λより100〜200nm短波長側にピークを持つことを特徴とする光回路。
  3. 請求項1または2記載の光回路において、
    さらに、前記第2の光干渉型合分岐手段の2つの光出力ポートの内、前記光干渉アームと接続されていない方から出力された前記波長λの信号光を前記受光検出部g1に導波する第1の光導波路a3−inと、
    この第1の光導波路a3−inと反対側の受光検出部g1の端部と結合するように形成され、前記受光検出部g1を通過した信号光を光回路の端面まで導波する第2の光導波路a3−outと、
    この第2の光導波路a3−outによって導かれた信号光が出射する光回路の端面に形成された無反射コート膜AR−1とを備えることを特徴とする光回路
  4. 請求項記載の光回路において、
    前記第1の光導波路a3−inのコア層と前記受光検出部g1のコア層と前記第2の光導波路a3−outのコア層とは、同一の組成からなることを特徴とする光回路
  5. 請求項または記載の光回路において、
    前記第1の光導波路a3−inと前記受光検出部g1の光導波路構造と前記第2の光導波路a3−outとは、同一の組成からなることを特徴とする光回路
  6. 請求項乃至のいずれか1項に記載の光回路において、
    前記第1の光導波路a3−inと前記受光検出部g1の光導波路構造とは、導波路幅が同一であることを特徴とする光回路
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