JP3778826B2 - 光制御素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光制御素子に関し、より詳細には、波長多重光ネットワークにおいて、任意波長の入力光の強度に応じて他の入力光を変調する光制御素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の異なる波長の光信号を伝送する光伝送システムとして、前記複数の異なる波長の光信号を1本の光ファイバに結合して伝送する、波長多重を利用した光伝送システム(WDMシステム)が知られている。このWDMシステムでは、1対1の伝送のみならず、ネットワーク化に関する技術の開発が急速に進みつつある。
【0003】
ネットワーク化に対応可能なWDMシステムにおいては、光ファイバを伝送する光信号の波長を同一または異なる波長へと変換する、いわゆる波長変換を行う光制御素子が重要になってくる。
【0004】
図1は、従来の光制御素子として採用されている波長変換回路の構成を示す。この波長変換回路は、半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier、SOA)101と、このSOA101の両側に設けられたMMIカプラ(マルチモード干渉カプラ)102、103と、このMMIカプラ102、103の間に設けられたループ型干渉回路109とから構成されている。
【0005】
この波長変換回路の動作原理について説明する。波長λの連続光(CW光)105が、MMIカプラ103のポート111に入射し、MMIカプラ103により2つに分岐した後、ループ型干渉回路109へと導かれる。このループ型干渉回路109では、MMIカプラ103からSOA101に至る一方の回路長は、MMIカプラ103からSOA101に至る他方の回路長に比較して、ΔLだけ長くなるように設計されている。
【0006】
MMIカプラ103により分岐した波長λの2つの連続光は、各々、右回りの光107又は左回りの光106としてループ型干渉回路109を一周した後にMMIカプラ103で合波され、ポート111から出射される。
【0007】
一方、この波長変換回路に、波長λの信号光104をMMIカプラ102から入射しSOA101へと導くと、信号光104による誘導放出が生じ、キャリア密度が減少する。このキャリア密度の減少に対応して、SOA101内の屈折率が変化する。ループ型干渉回路109中を導波する波長λの連続光は、SOA101内を通過する際に、この屈折率変化の影響を受けて位相が変化する。
【0008】
波長λの信号光104は、MMIカプラ102とSOA101との間の導波路長に対応するタイムラグΔt後に、SOA101中のキャリア密度の減少に伴って屈折率が変化する。
【0009】
ループ型干渉回路109中を導波中に、屈折率が変化したSOA101内を通過する波長λの連続光は位相が変化し、その位相変化量は、一旦、急峻に立ち上がり、その後SOA101内のキャリア濃度が熱平衡状態に回復するのに伴って、元の位相へと戻る。
【0010】
図2は、波長変換回路の動作原理を説明するための図である。
【0011】
ここで、図2(a)は、図1に示したループ型干渉回路109中を導波してMMIカプラ103に入射する波長λの連続光の位相変化の様子を説明するための図であり、この図に示すように、この場合の位相変化量の時間依存性は、右回りの光107、左回りの光106ともに同様の振る舞いを示すが、右回りの光107は、SOA101とMMIカプラ103の間の導波路長に対応する伝播時間Δt’後にMMIカプラ103に入射する。左回りの光106は、右回りの光107に比較して、SOA101を通過してからMMIカプラ103に入射するまでに伝播する回路長がΔLだけ長いため、この回路長差ΔLに対応する伝播時間差Δτだけ遅れてMMIカプラ103へと入射することになる。その結果、MMIカプラ103に入射する波長λの連続光の、右回りの光107の位相変化の立上がり時刻と左回りの光106の位相変化の立上がり時刻が、Δτだけずれることになる。同一の波長λをもつこれらの2つの連続光は、MMIカプラ103中で干渉するが、時間間隔Δτの間だけ互いの位相が異なっており、その後は両者の位相はほぼ一致している。
【0012】
図2(b)は、図1に示したポート110から出射される波長λの連続光の光強度変化の様子を説明するための図であり、図2(a)に示した位相変化をなす左回りの光106と右回りの光107とがMMIカプラ103内で干渉した後に、互いの位相が異なっている時間間隔Δτの間だけポート110から出射される、波長λの連続光の光強度Pの時間変化を示す図である。この図において、横軸は、波長λの信号光104が、MMIカプラ102に入射した時刻をゼロとした後の経過時間tを示している。
【0013】
図2(b)に示すように、入力した波長λの光信号の内容は、波長λの光信号へと移り、互いの位相が異なっている時間間隔Δτの間だけ、ポート110から出力されることとなる。
【0014】
このようなループ型干渉回路を有する波長変換回路では、SOA101中のキャリア濃度の回復に対応して光の位相変化量が漸近的に回復するまでの時間領域のうち、時間間隔Δτ以外の領域における左回りの光106と右回りの光107の位相変化量は同一であるために、相互に干渉を生じた結果、SOA101内の屈折率変化の効果はキャンセルされる(キャンセルアウト)ため、高速波長変換が可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図1に示したループ型干渉回路を有する波長変換装置を用いた場合には、SOA101の長さLSOAがΔLに比較して充分に短いことが必要であった。
【0016】
すなわち、右回りの連続光107は、信号光104と同一方向に伝搬するために、信号光104により屈折率が変化した状態でのSOA101内を伝播することとなる。その結果、右回りの連続光107は、SOA101の長さLSOA全体にわたり位相変化を受けることとなる。
【0017】
一方、左回りの連続光106は、信号光104とは逆方向に伝搬するために、SOA101内において信号光104と出会うまではSOA101内の屈折率変化の影響を受けることがない。従って、左回りの連続光106がSOA101に入射してから位相変化量が立上がるまでには、t=2・LSOA/(c/neq)を要する。ここで、cは光速、neqはSOAの等価屈折率である。
【0018】
図3は、図1に示した波長変換回路の動作原理を説明するための図である。
【0019】
ここで図3(a)は、SOA101の長さLSOAがΔLと同程度の場合の、MMIカプラ103に入射する波長λの連続光の位相変化の様子を示しており、図3(b)は、ポート110から出射される波長λの連続光の光強度変化の様子を示している。
【0020】
図3(a)に示す通り、右回りの光107の位相変化量は、MMIカプラ102とSOA101との間の導波路長、および、SOA101とMMIカプラ103との間の導波路長に対応するタイムラグΔt+Δt’後に急峻な立上がりを示す一方、左回りの光106の位相変化量は、時間間隔tに亘るなだらかな立上がりとなる。そのため、右回りの光107と左回りの光106との干渉の結果としてポート110から出射される被変換光の波形は、図3(b)のように変形してしまう。このように、Δτがtよりも小さくなる条件での波長変換動作は事実上不可能であった。
【0021】
また、Δτとして10ps程度を実現するためには
Figure 0003778826
が要求され、SOA長LSOAを200μm程度以下にする必要があった。光の位相変化量は、伝播する媒質の屈折率変化の絶対値と長さとの積で決まるため、LSOAの小さなSOAにおいて所望の位相変化量を得るためには、媒質の屈折率変化の絶対値を大きくせざるを得ず、波長変換のための消費電力(動作パワー)が増大したり、SOAの飽和により所望の屈折率変化が得られない等の問題が生じていた。
【0022】
また、図1に示した従来型の波長変換回路においては、入力した波長λの信号光が、波長λの波長変換出力光と同一のポート110から出射されることとなるため、入力光と出力光とを分離する必要が生じ、出力ポートに波長フィルタを設置しなければならなかった。
【0023】
更に、信号光の波長λと被波長変換光の波長λとが同一の場合には、波長変換前の光と波長変換後の光を上述した波長フィルタでは分離できず、波長変換前の光が雑音となって出力光に混入してしまい、同一波長変換ができないという問題点もあった。
【0024】
よって本発明の目的は、このような問題に鑑み、低電力動作を可能にすると共に、波長フィルタが不要であり、かつ、同一波長変換が可能な、高速波長変換機能を有する光制御素子を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る本発明は、任意波長の第1の入力光の強度に応じて該第1の入力光の波長と同一または異なる波長の第2の入力光を変調する光制御素子として、2つの第1のポートを有し、一方の該第1のポートから入力した前記第2の入力光を第1の方向に向かう分岐光および第2の方向に向かう分岐光に分岐させ、それぞれ2つの第2のポートの一方および他方から出力する第1の光合分岐手段と、前記第1の方向に向かう分岐光を遅延させる遅延手段と、前記第1の入力光と前記遅延手段により遅延を受けた前記第1の方向に向かう分岐光とをそれぞれ入力し、2つのポートに分岐出力させる第2の光合分岐手段と、前記第2の光合分岐手段における前記2つのポートに接続されており、前記第1の入力光の光強度に応じて屈折率が変化する媒質を備えた2つの位相変調手段と、前記位相変調手段を通過した前記第1の入力光を合波処理して第1の出力ポートへ導くと共に、前記位相変調手段を通過した前記第1の方向に向かう分岐光を合波処理して第2の出力ポートに導く第3の光合分岐手段と、を備え、前記第2の出力ポートから出力された前記第1の方向に向かう分岐光を、前記第2のポートの他方に入力することにより、前記第2の方向に向かう分岐光と合波し、前記第1のポートの他方から変調された第2の入力光を出力する光制御素子において、前記位相変調手段は、該媒質の屈折率を制御する手段を備え、前記第2の光合分波手段を介して前記位相変調手段に入力する前記第1の方向に向かう分岐光と、前記第3の光合分波手段を介して前記位相変調手段に入力する前記第2の方向に向かう分岐光との間の位相関係を制御することを特徴とするものである。
請求項2に係る本発明は、請求項1に記載の光制御素子において、前記第1の入力光の光強度に応じて屈折率が変化する媒質として半導体光増幅器を用い、且つ、前記媒質の屈折率を制御する手段として該半導体光増幅器に設けた複数の電極を用いる。
請求項3に係る本発明は、請求項1または2に記載の光制御素子において、前記第2の光合分岐手段と、前記位相変調手段と、前記第3の光合分岐手段とを有する光回路は、対称型マッハツェンダ光回路である。
請求項4に係る本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の光制御素子において、前記第1の光合分岐手段として、マルチモード干渉カプラあるいは方向性結合器を用いる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明を適用した波長変換回路の構成を示す。この波長変換回路は、フィルタ付き位相変調器415と、このフィルタ付き位相変調器415とループ型干渉回路413により接続されたMMIカプラ405とから構成されている。
【0030】
フィルタ付き位相変調器415は、2つのSOA401、402を備え、これらのSOAの両側には、それぞれのSOAに接続されたMMIカプラ403、404が設けられている。
【0031】
波長λの連続光407が、ポート412からMMIカプラ405へと入射し、MMIカプラ405により2つの連続光に分割されてループ型干渉回路413へと導かれる。
【0032】
MMIカプラ405により分割された2つの連続光は、右回りの光409および左回りの光408に別れてループ型干渉回路413を伝播し、フィルタ付き位相変調器415を経て、ループ型干渉回路413を一周した後、MMIカプラ405で合波されてポート412から出射される。
【0033】
フィルタ付き位相変調器415には、フィルタ機能を有する素子として対称型マッハツェンダ回路を採用することとし、その回路は、MMIカプラ403と404とが、SOA401と402とを含む2つの導波路(アーム)で結ばれた構成となっている。
【0034】
一般に、対称型マッハツェンダ回路では、入射した光が、カップラ内で分波され、それぞれ2つの導波路(アーム)を通り、再びカップラで合波され、入射ポートとクロスの位置にある出射ポートに出力される仕組みになっている。本実施例では、マッハツェンダ回路が有するそのような性質を利用してフィルタとして使用している。
【0035】
波長λの信号光406を、ポート417を介して、フィルタ付き位相変調器415内に備えるMMIカプラ403に入射させる。入射された信号光406は、2つに分割され、各々の信号光はSOA401、402を通過し、MMIカプラ404で合波されて、信号光が入射するポート417とクロスの位置にあるポート414へと抜ける。すなわち、この入力信号光406は、マッハツェンダ回路がもつフィルタ機能により、ループ型干渉回路413内に入ることはない。
【0036】
入力信号光406がSOA401およびSOA402内を通過する際には、上述した理由によりSOA401およびSOA402内の屈折率が変化する。ループ型干渉回路413内を導波している波長λの光は、フィルタ付き位相変調器415内のSOA401又はSOA402を通過する際に、これらのSOA内の屈折率変化の影響を受け、図2(a)に示したのと同様の位相変化が生じる。
【0037】
右回りの光409は、時刻Δtにおいて急峻な位相変化をおこし、その後はSOA内のキャリア濃度の回復速度に応じた時間で元の位相へと戻り、MMIカプラ405に入射する。
【0038】
左回りの光408も同様の位相変化を受けるが、ループ型干渉回路413を伝播する回路長差ΔLに対応する時間Δτだけ、右回りの光409に遅れてMMIカプラ405へと入射する。その結果、MMIカプラ405中では、右回り、および左回りの光の位相変化が起きる時間が、Δτの間だけずれることになる。
【0039】
左回りの光408と右回りの光409とが、MMIカプラ405中で干渉を起こす結果として、図2(b)に示したのと同様に、左回りの光408と右回りの光409の位相が互いに異なっている時間間隔Δτで、光強度を有する波長λの光がポート411から出射される。
【0040】
このように、入力した波長λの光信号の内容は、波長λの光信号へと移り、ポート411から出力されることとなる。
【0041】
このようなループ型干渉回路を有する波長変換回路では、SOA401,402中のキャリア濃度の回復に対応して光の位相変化量が漸近的に回復するまでの時間領域のうち、時間間隔Δτ以外の領域における左回りの光408と右回りの光409の位相変化量は同一であるために相互に干渉を生じた結果、SOA401、402内の屈折率変化の効果はキャンセル(キャンセルアウト)されるため、高速波長変換が可能となる。
【0042】
上述したように、本実施の形態による波長変換回路では、フィルタ付き位相変調器415に、フィルタ機能を有する対称型マッハツェンダ回路を採用することとしているので、入力光406はポート414に抜け、ポート411に出力されることはない。すなわち、入力光と出力光を分離するために、出力側のポート411に波長フィルタを設置する必要がない。このため、信号光の波長λと被波長変換光の波長λとが同一の場合でも、波長変換前の光が雑音となって出力光に混入してしまい雑音が生じてしまうという問題が回避される。
【0043】
本実施の形態においては、高速動作を実現するために、SOA401および402は電極分離構造を有する。従来例として知られているSOAでは、p側およびn側それぞれ1電極で構成されるのに対し、本SOAでは、n基板を用いた場合にはp電極を、p基板を用いた場合にはn電極を、また半絶縁性基板を用いた場合にはpnの電極のうち少なくとも片方を複数有している。
【0044】
図5は、n基板を用いた場合の本SOAの構造例を示す。図5中、501はn−InP基板、502はInGaAsP活性層、503A,503Bおよび504はp−InP層、505A,505Bはp−InGaAsPキャップ層、506A,506Bはp側電極、507はn側電極、508A,508Bはn−InP層である。
【0045】
図5に示した構造では、p側電極ならびにp−InGaAsPキャップ層が分割されており、2つの領域に独立に電流注入することが可能である。換言すると、本実施の形態によるSOAは、図5に示すような2電極構造になっていることから、2つの領域に注入電流レベルを変化させることにより、次のような動作が可能となる。すなわち、本構成ではループ内を右回りの伝搬する光409と、左回りに伝搬する光408が2電極構造のSOA401,402に互いに逆方向から入射し、互いに逆方向に出射される。そのため、2つの領域の注入電流レベルを変化させることにより、ループ内を右回りに伝搬する光409と左回りに伝搬する光408の飽和特性が変化する。その結果、右回りに伝搬する光409と左回りに伝搬する光408の位相関係が変化し、MMI(3dB)カプラ405中で干渉効果によりポート411に出射される被変換光の波形が変化する。
【0046】
従って、2つの電極506A,506Bに流す電流値を調整することにより、図3(b)に示したような「すそ」を生じない、図2(b)のような出力波形を得ることができる。
【0047】
なお、上述した実施の形態ではSOAとして図5に示すようなInGaAsPバルク活性層を用いたpn埋め込み構造のSOAを用いた場合について説明したが、SOAの活性層に関してはGaAs,AlGaAs,InGaAs,GaInNAs等任意の材質について同様な効果が期待できる。活性層構造に関してもバルク,MQW,量子細線,量子ドットを問わず、またSOAの導波路構造に関してもpn埋め込みに限定されるものではなく、リッジ構造,半絶縁埋め込み構造,ハイメサ構造等を用いた場合でも同様な効果が期待できる。
【0048】
また、上述した実施の形態では、カプラとして、MMIカプラを用いた例を挙げたが、替わりに、方向性結合器を用いてもよい。また、第1の入力光の光強度に応じて屈折率が変化する媒質からなる構造として、SOAを用いた例を示したが、EA変調器等、光強度に応じて屈折率が変化する構造であれば、すべて適用可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力信号光と被波長変換光とを分離するに際して、出力側のポートに波長フィルタを設置する必要がなくなる。また、入力信号光の波長λと被波長変換光の波長λとが同一の場合でも、波長変換前の光が雑音となって出力光に混入してしまい雑音が生じてしまうという問題が回避される。これにより、同一波長変換が可能な高速の波長変換機能を有する光制御素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光制御素子に採用されている波長変換回路の構成を説明するための図である。
【図2】従来の光制御素子に採用されている波長変換回路の動作原理を説明するための図であり、(a)は、図1に示した波長変換回路での、ループ型干渉回路109中を導波してMMIカプラ103に入射する波長λの連続光の位相変化の様子を説明するための図、(b)は、図1に示した波長変換回路での、ポート110から出射される波長λの連続光の光強度変化の様子を説明するための図である。
【図3】従来の光制御素子に採用されている波長変換回路の動作原理を説明するための図であり、(a)は、図1に示した波長変換回路において、SOA101の長さLSOAがΔLと同程度の場合の、MMIカプラ103に入射する波長λの連続光の位相変化の様子を説明するための図、(b)は、図1に示した波長変換回路において、ポート110から出射される波長λの連続光の光強度変化の様子を説明するための図である。
【図4】本発明を適用した波長変換回路の構成を説明するための図である。
【図5】n型基板を用いて作成したSOAの構造を説明する図である。
【符号の説明】
101 SOA
102 MMIカプラ
103 MMIカプラ
104 信号光
105 CW光
106 左回りの光
107 右回りの光
108 出力光(被波長変換光)
109 ループ型干渉回路
110 ポート
111 ポート
401 SOA
402 SOA
403 MMIカプラ
404 MMIカプラ
405 MMIカプラ
406 信号光
407 CW光
408 左回りの光
409 右回りの光
410 出力光(被波長変換光)
411 ポート
412 ポート
413 ループ型干渉回路
414 ポート
415 フィルタ付き位相変調器
416 ポート
417 ポート
501 n−InP基板
502 InGaAsP活性層
503A,503B p−InP層
504 p−InP層
505A,505B p−InGaAsPキャップ層
506A,506B p側電極
507 n側電極
508A,508B n−InP層

Claims (4)

  1. 任意波長の第1の入力光の強度に応じて該第1の入力光の波長と同一または異なる波長の第2の入力光を変調する光制御素子として
    2つの第1のポートを有し、一方の該第1のポートから入力した前記第2の入力光を第1の方向に向かう分岐光および第2の方向に向かう分岐光に分岐させ、それぞれ2つの第2のポートの一方および他方から出力する第1の光分岐手段と、
    前記第1の方向に向かう分岐光を遅延させる遅延手段と、
    前記第1の入力光と前記遅延手段により遅延を受けた前記第1の方向に向かう分岐光とをそれぞれ入力し、2つのポートに分岐出力させる第2の光分岐手段と、
    前記第2の光合分岐手段における前記2つのポートに接続されており、前記第1の入力光の光強度に応じて屈折率が変化する媒質を備えた2つの位相変調手段と、
    前記位相変調手段を通過した前記第1の入力光を合波処理して第1の出力ポートへ導くと共に、前記位相変調手段を通過した前記第1の方向に向かう分岐光を合波処理して第2の出力ポートに導く第分岐手段と、
    を備え、前記第2の出力ポートから出力された前記第1の方向に向かう分岐光を、前記第2のポートの他方に入力することにより、前記第2の方向に向かう分岐光と合し、前記第1のポートの他方から変調された第2の入力光を出力する光制御素子において、
    前記位相変調手段は、該媒質の屈折率を制御する手段を備え、前記第2の光合分波手段を介して前記位相変調手段に入力する前記第1の方向に向かう分岐光と、前記第3の光合分波手段を介して前記位相変調手段に入力する前記第2の方向に向かう分岐光との間の位相関係を制御することを特徴とする光制御素子。
  2. 請求項1に記載の光制御素子において、
    前記第1の入力光の光強度に応じて屈折率が変化する媒質として半導体光増幅器を用い、且つ、前記媒質の屈折率を制御する手段として該半導体光増幅器に設けた複数の電極を用いることを特徴とする光制御素子。
  3. 請求項1または2に記載の光制御素子において、前記第2の光分岐手段と、前記位相変調手段と、前記第分岐手段とを有する光回路は、対称型マッハツェンダ光回路であることを特徴とする光制御素子。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の光制御素子において、前記第1の光分岐手段として、マルチモード干渉カプラあるいは方向性結合器を用いることを特徴とする光制御素子。
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