JP2003121893A - 光制御素子 - Google Patents

光制御素子

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JP2003121893A
JP2003121893A JP2001311998A JP2001311998A JP2003121893A JP 2003121893 A JP2003121893 A JP 2003121893A JP 2001311998 A JP2001311998 A JP 2001311998A JP 2001311998 A JP2001311998 A JP 2001311998A JP 2003121893 A JP2003121893 A JP 2003121893A
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wavelength
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soa
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JP2001311998A
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Yasuo Shibata
泰夫 柴田
Yasuhiro Suzuki
安弘 鈴木
Yoshihisa Sakai
義久 界
Yasumasa Suzaki
泰正 須崎
Akira Okada
顕 岡田
Kazuto Noguchi
一人 野口
Rieko Satou
里江子 佐藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長フィルタが不要であり、かつ、同一波長
変換が可能な、高速波長変換機能を有する光制御素子を
提供すること。 【解決手段】 光制御素子の波長変換回路に、フィルタ
付き位相変調器115を備える構成とした。また、フィ
ルタ付き位相変調器115に備えるSOA101、10
2の長さを最適化することとし、Δτよりもtが小さ
くなるようにSOA長LSOAを設定した。これによ
り、入力信号光と被波長変換光とを分離するために、出
力側のポート111に波長フィルタを設置する必要がな
くなり、入力信号光の波長λと被波長変換光の波長λ
とが同一の場合でも波長変換が可能な光制御素子を提
供することが可能で、高速かつ高消光比のフィルタ・フ
リーの波長変換動作が可能な光制御素子を提供すること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光制御素子に関
し、より詳細には、波長多重光ネットワークにおいて、
任意波長の入力信号光強度に応じて、その入力信号光の
波長と同一波長または別波長の光を変調するための光制
御素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、波長の異なる複数の光信号を
1本の光ファイバに結合して伝送するシステムとして、
波長多重を利用した光伝送システム(WDMシステム)
が知られており、このWDMシステムは、1対1の光伝
送のみならず、ネットワーク化に対応した光伝送技術と
しての開発が急速に進められている。
【0003】ネットワーク化に対応可能なWDMシステ
ムでは、光ファイバ中を伝送する信号光を、これと同一
波長または別波長の信号光へと波長変換するための、光
制御素子の開発が重要となる。
【0004】図3は、従来の光制御素子に採用されてい
る波長変換回路の構成を説明するための図で、この波長
変換回路は、半導体光増幅器(Semiconductor Optical
Amplifier、SOA)301と、このSOA301の両
側に設けられたMMIカプラ(マルチモード干渉カプ
ラ)302、303と、このMMIカプラ302、30
3の間に設けられたループ型干渉回路309とから構成
されている。
【0005】波長λの連続光(CW光)305が、M
MIカプラ303のポート311に入射し、MMIカプ
ラ303により2つに分割された後、ループ型干渉回路
309へと導かれる。このループ型干渉回路309で
は、MMIカプラ303からSOA301に至る一方の
回路長は、MMIカプラ303からSOA301に至る
他方の回路長に比較して、ΔLだけ長くなるように設計
されている。
【0006】MMIカプラ303により分割された波長
λの2つの連続光は、各々、右回りの光307又は左
回りの光306としてループ型干渉回路309を一周し
た後にMMIカプラ303で合波され、ポート311か
ら出射される。
【0007】一方、この波長変換回路に、波長λの信
号光304をMMIカプラ302から入射しSOA30
1へと導くと、信号光304による誘導放出が生じ、S
OA301内のキャリア密度が減少し、これに対応し
て、SOA301内の屈折率が変化する。そして、ルー
プ型干渉回路309中を導波する波長λの連続光は、
SOA301内を通過する際に、この屈折率変化の影響
を受けて位相が変化することとなる。そして、入力した
波長λの光信号の内容は、波長λの光信号へと移
り、出力光308がポート310から出力されることと
なる。
【0008】図4(a)、(b)は、図3に示した構成
の波長変換回路の動作原理を説明するための図で、図4
(a)は、ループ型干渉回路309中を導波した後にM
MIカプラ303へと入射する波長λの連続光の位相
変化の様子を説明するための図であり、図4(b)は、
MMIカプラ303に備えられたポート310から出射
される波長λの連続光の光強度変化の様子を説明する
ための図である。
【0009】図4(a)に示すように、右回りの光30
7がSOA301内を通過する際には、上述したSOA
301の屈折率変化の影響を受けて位相が変化し、その
位相変化量は、一旦、急峻に立ち上がり、その後SOA
301内のキャリア濃度が熱平衡状態に回復するのに伴
って、元の位相へと回復し、その状態でMMIカプラ3
03へと入射する。
【0010】左回りの光306もこれと同様の位相変化
を受けるが、左回りの光306は、右回りの光307に
比較して、SOA301を通過してからMMIカプラ3
03に入射するまでに伝播する回路長がΔLだけ長く設
定されているため、この回路長差ΔLに対応する遅延時
間である伝播時間差Δτ(=ΔL/(c/neq0);
cは真空中の光速度、neq0はループ型干渉回路30
9を構成する導波路の等価屈折率)だけ遅れてMMIカ
プラ303へと入射することとなる。その結果、MMI
カプラ303に入射する右回りの光307の位相変化の
立上がり時刻と左回りの光306の位相変化の立上がり
時刻が、Δτだけずれることになる。
【0011】図4(b)は、MMIカプラ303に入射
した左回りの光306と右回りの光307とがMMIカ
プラ303内で干渉した結果として、ポート310から
出射される波長λの連続光の光強度Pの時間変化を示
しており、左回りの光306と右回りの光307の互い
の位相が異なっている時間間隔Δτの間だけ波長λ
光強度Pが得られ、入力した波長λの光信号の内容
は、波長λの光信号へと移り、出力光308がポート
310から出力されることとなる。
【0012】このようなループ型干渉回路を有する波長
変換回路では、SOA301中のキャリア濃度の回復に
対応して光の位相変化量が漸近的に回復するまでの時間
領域のうち、時間間隔Δτ以外の領域における左回りの
光306と右回りの光307の位相変化量は同一である
ために、相互に干渉を生じてSOA301内の屈折率変
化の効果がキャンセル(キャンセルアウト)され、高速
波長変換を可能としている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示した構成のループ型干渉回路を備える波長変換装置で
は、入力信号光と出力光とが同一のポートから出射され
ることとなるため、入力光と出力光とを分離するための
波長フィルタを出力ポートに設置する必要があった。
【0014】また、信号光の波長λと被波長変換光の
波長λが同一となる場合には、波長変換前後の光を波
長フィルタで分離することができず、波長変換前の光が
出力光に混入して雑音となり、同一波長変換が困難であ
るという問題点もあった。
【0015】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、波長フィル
タが不要で、かつ、同一波長変換が可能な、高速波長変
換機能を有する光制御素子を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、任意波
長の第1の入力光の強度に応じて該第1の入力光の波長
と同一または異なる波長の第2の入力光を変調する光制
御素子であって、前記第2の入力光を2つに分岐させる
第1の光分岐手段と、該第1の光分岐手段によって分岐
された第2の入力光の一方を遅延させる遅延手段と、前
記第1の入力光と、前記遅延手段によって遅延を受けた
第2の入力光のそれぞれを2つの入力ポートに分岐させ
る第2の光分岐手段と、前記2つの入力ポートのそれぞ
れに接続された2つの位相変調手段と、該2つの位相変
調手段から出力される第1の入力光を合波して一方の出
力ポートに導くとともに、前記2つの位相変調手段から
出力される第2の入力光を合波して他方の出力ポートに
導く第1の合波手段と、該第1の合波手段から出力され
た第2の入力光と、前記第1の光分岐手段により分岐さ
れた第2の入力光の他方とを合波する第2の合波手段と
からなり、前記位相変調手段は、第1の入力光の光強度
に応じて屈折率が変化する媒質を備え、該媒質中を光が
伝播するに要する時間が、前記第2の入力光の遅延時間
の半分よりも短くなるように前記媒質の長さを設定した
ことを特徴とする。
【0017】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の光制御素子において、前記位相変調手段は半導
体増幅器であることを特徴とする。
【0018】更に、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の光制御素子において、前記第2の分岐手
段と前記位相変調手段と前記第1の合波手段とから構成
される光回路は、対称型マッハツェンダ光回路であるこ
とを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。
【0020】図1は、本発明の波長変換回路の構成例を
説明するための図で、この波長変換回路は、フィルタ付
き位相変調器115と、このフィルタ付き位相変調器1
15とループ型干渉回路113により接続されたMMI
カプラ105とから構成されている。
【0021】フィルタ付き位相変調器115は、2つの
SOA101、102を備え、これらのSOAの両側に
は、それぞれのSOAに接続されたMMIカプラ10
3、104が設けられている。
【0022】波長λの連続光107が、ポート112
からMMIカプラ105へと入射し、MMIカプラ10
5により2つの連続光に分割されてループ型干渉回路1
13へと導かれる。
【0023】MMIカプラ105により分割された2つ
の連続光は、右回りの光109及び左回りの光108に
別れてループ型干渉回路113を伝播し、フィルタ付き
位相変調器115を経て、ループ型干渉回路113を一
周した後、MMIカプラ105で合波されてポート11
2から出射される。
【0024】本実施例では、フィルタ付き位相変調器1
15には、フィルタ機能を有する素子として対称型マッ
ハツェンダ回路を採用することとし、その回路は、MM
Iカプラ103と104とが、SOA101と102と
を含む2つの導波路(アーム)で結ばれた構成となって
いる。
【0025】一般に、対称型マッハツェンダ回路では、
入射した光が、カップラ内で分波され、それぞれ2つの
導波路(アーム)を通り、再びカップラで合波され、入
射ポートとクロスの位置にある出射ポートに出力される
仕組みになっている。本実施例では、マッハツェンダ回
路が奏するかかる性質を利用してフィルタとして使用し
ている。
【0026】波長λの信号光106を、ポート117
を介してフィルタ付き位相変調器115内に備えるMM
Iカプラ103に入射させる。入射された信号光106
は、2つに分割され、各々の信号光はSOA101、1
02を通過し、MMIカプラ104で合波されて、信号
光が入射するポート117とクロスの位置にあるポート
114へと抜ける。すなわち、この入力信号光106
は、マッハツェンダ回路がもつフィルタ機能により、ル
ープ型干渉回路113内に入ることはない。
【0027】入力信号光106がSOA101及びSO
A102内を通過する際には、上述した理由によりSO
A101及びSOA102内の屈折率が変化する。ルー
プ型干渉回路113内を導波している左回りの光108
および右回りの光109は、フィルタ付き位相変調器1
15内のSOA101又はSOA102を通過する際
に、これらのSOA内の屈折率変化の影響をうけ、図4
(a)に示した左回りの光306および右回りの光30
7と同様の位相変化をおこす。
【0028】すなわち、右回りの光109は、急峻な位
相変化をおこし、その後はSOA内のキャリア濃度の回
復速度に応じた時間で元の位相へともどり、MMIカプ
ラ105へと入射する一方、左回りの光108もこれと
同様の位相変化を受けるものの、ループ型干渉回路11
3を伝播する回路長差ΔLに対応する時間Δτだけ右回
りの光109に遅れてMMIカプラ105へと入射する
結果、MMIカプラ105中では、右回りの光109と
左回りの光108の位相変化が起きる時間が、Δτの間
だけずれることになる。そして、このような位相状態の
左回りの光108と右回りの光109がMMIカプラ1
05中で干渉を起こす結果として、図4(b)に示した
光強度と同様に、左回りの光108と右回りの光109
の位相が互いに異なっている時間間隔Δτの間だけ光強
度を有する波長λの光がポート111から出射され、
入力した波長λの光信号の内容が、波長λの光信号
へと移り、ポート111から出力されることとなる。
【0029】このループ型干渉回路を有する波長変換回
路では、SOA101、102中のキャリア濃度の回復
に対応して光の位相変化量が漸近的に回復するまでの時
間領域のうち、時間間隔Δτ以外の領域における左回り
の光108と右回りの光109の位相変化量はキャンセ
ルアウトされ、SOA101、102内の屈折率変化の
影響を受けることがなくなるため、高速波長変換が可能
となる。
【0030】上述したように、本実施例に示した構成の
波長変換回路では、フィルタ付き位相変調器115に、
フィルタ機能を有する対称型マッハツェンダ回路を採用
することとしているので、入力光106はポート114
に抜け、ポート111に出力されることはない。すなわ
ち、入力光と出力光とを分離するために、出力側のポー
ト111に波長フィルタを設置する必要がない。このた
め、信号光の波長λと被波長変換光の波長λとが同
一の場合であっても、波長変換前の光が出力光に混入し
てしまい雑音が生じてしまうという問題を回避すること
が可能となる。
【0031】しかしながら、図1に示した構成のループ
型干渉回路を備える波長変換装置は、フィルタ機能を有
する対称型マッハツェンダ回路を備えることとしている
ため、以下の点に注意する必要がある。
【0032】すなわち、マッハツェンダ回路におけるス
イッチングは、干渉計のアームを構成する媒質の屈折率
変化Δnと、屈折率が変化する部分の長さLとの積が、
Δn×L=πとなったときに生じるため、低パワー動作
のためにはLが大きくなるように設計するのが一般的で
ある。
【0033】また、一般的な対称型マッハツェンダ回路
では、1つまたは2つの信号光を入射させる場合を想定
しており、2つの信号光が入射する場合には、互いの進
行方向は、同方向または逆方向の何れかとなる。そのた
め、信号光の進行方向が同方向または逆方向の何れかの
条件に対して最適な条件となるように設計することで充
分であり、アームの屈折率変化部分の長さは長い方が有
利となる。
【0034】しかしながら、本発明の波長変換回路の構
成では、入射光は、左回りの連続光108、右回りの連
続光109、および、信号光106の3つであり、右回
りの連続光109は信号光106と同一方向に伝搬する
のに対し、左回りの連続光108は信号光106とは逆
の方向に伝搬する。このため、マッハツェンダ回路内に
おいて、同方向と逆方向の光伝搬が同時に進行している
こととなる。
【0035】そして、右回りの連続光109は、信号光
106と同一方向に伝搬するために、信号光106によ
り屈折率が変化した状態でのSOA101内を伝播し
て、SOA101の長さLSOA全体にわたり位相変化
を受けることとなる一方、左回りの連続光108は、信
号光106とは逆方向に伝搬するために、SOA101
内において信号光106と出会うまではSOA101内
の屈折率変化の影響を受けず、SOA101に入射して
から位相変化量が立上がるまでには、t=2・L
SOA/(c/neq)の時間を要することとなる。こ
こで、cは真空中の光速度であり、neqはSOAの等
価屈折率である。
【0036】図2(a)〜(d)は、図1に示した構成
の波長変換回路の動作原理を説明するための図で、図2
(a)および(b)は、SOA101、102の長さL
SO がΔLと同程度以上の場合の連続光の位相変化
(図2(a))およびポート111より出射される被変
換光の光強度P(図2(b))を示し、図2(c)およ
び(d)は、SOA101、102の長さLSOAを後
述する条件に基づいて最適化した場合の連続光の位相変
化(図2(c))およびポート111より出射される被
変換光の光強度P(図2(d))を示している。
【0037】図2(a)に示すように、SOA101、
102の長さLSOAがΔLと同程度以上の場合には、
右回りの光109の位相変化量は急激な立上がりを示す
のに対して、左回りの光108の位相変化量は、時間間
隔tに亘る緩やかな立上がりを示し、このような位相
状態の左回りの光108と右回りの光109とが干渉し
た結果としてポート111から出射される波長λの被
変換光の波形は、図2(b)に示すように変形してしま
う。このため、高速動作が困難となるのみならず、被変
換光の強度低下によって消光比も低下し、更には、信号
光のクロストーク成分との強度比を充分大きく確保する
ことが困難となるためにフィルタ・フリー動作が困難と
なる。
【0038】すなわち、高速かつ高消光比のフィルタ・
フリーの波長変換動作を実現するためにはSOA長L
SOAを最適化する必要があり、Δτよりもtが小さ
くなるように設計することが重要である。
【0039】具体的には、 LSOA=(c/neq)・t/2<(c/neq
・Δτ/2=(c/neq)・ΔL/(c/neq0) すなわち、 LSOA<(neq0/neq)・ΔL/2 なる条件を満足するようにLSOAを設定することが必
要である。
【0040】SOA長LSOAを上述の条件の基で最適
化した場合には、図2(c)に示すように、左回りの光
108の位相変化量の立上がり時間間隔tが狭くなる
結果、左回りの光108と右回りの光109の位相変化
量は、共に急峻な立上がりを示すようになり、その結
果、ポート111に出射される被変換強度波形も、図2
(d)に示すように変形のない、かつ、光強度の強い波
形が得られるようになり、これにより高速動作が実現可
能となる。
【0041】本実施例では、第1の入力光の光強度に応
じて屈折率が変化する媒質によりSOAを構成すること
としたが、SOAの構造は任意であり、例えば、InG
aAsP、GaAs、AlGaAs、InGaAs、G
aInNAs等の材質を用いて活性層を形成することと
してもよい。
【0042】また、活性層構造に関しても、バルク構
造、MQW構造、量子細線構造、量子ドット構造等のい
ずれの構造であってもよく、導波路構造に関しても、p
n埋め込み構造、リッジ構造、半絶縁埋め込み構造、ハ
イメサ構造等のいずれの構造を採用した場合でも同様な
効果が期待できる。
【0043】また、上述した実施例では、カプラとして
MMIカプラを用いているが、方向性結合器を用いるこ
ととしてもよい。
【0044】更に、導波する連続光の位相を変化させる
素子はSOAに限定されるものではなく、光強度に応じ
て屈折率を変化させ得る素子であれば、位相変調器や強
度変調器等の適用も可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光制御素
子には、フィルタ付き位相変調器を備えることとし、か
つ、フィルタ付き位相変調器に備えるSOAの長さを最
適化することとしたので、入力信号光と被波長変換光と
を分離するために、出力側のポートに波長フィルタを設
置する必要がなく、入力信号光の波長λと被波長変換
光の波長λとが同一の場合でも波長変換が可能な光制
御素子を提供することが可能となる。
【0046】また、Δτよりもtが小さくなるように
SOA長LSOAを最適化したので、高速かつ高消光比
のフィルタ・フリーの波長変換動作が可能な光制御素子
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光制御素子に採用されている波長変換
回路の構成を説明するための図である。
【図2】本発明の光制御素子に採用されている波長変換
回路の動作原理を説明するための図で、(a)および
(b)は、SOA長LSOAがΔLと同程度以上の場合
の連続光の位相変化およびポートより出射される被変換
光の光強度を説明するための図であり、(c)および
(d)は、SOA長さLSOAを最適化した場合の連続
光の位相変化およびポートより出射される被変換光の光
強度を説明するための図である。
【図3】従来の光制御素子に採用されている波長変換回
路の構成を説明するための図である。
【図4】従来の光制御素子に採用されている波長変換回
路の動作原理を説明するための図で、(a)は、ループ
型干渉回路中を導波してMMIカプラに入射する波長λ
の連続光の位相変化の様子を説明するための図であ
り、(b)は、ポートから出射される波長λの連続光
の光強度変化の様子を説明するための図である。
【符号の説明】
101、102 SOA 103、104、105 MMIカプラ 106 信号光 107 CW光 108 左回りの光 109 右回りの光 110 出力光 111、112、114、117 ポート 113 ループ型干渉回路 115 フィルタ付き位相変調器 301 SOA 302、303 MMIカプラ 304 信号光 305 CW光 306 左回りの光 307 右回りの光 308 出力光 309 ループ型干渉回路 310、311 ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/152 H04J 14/00 14/02 (72)発明者 界 義久 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 須崎 泰正 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 岡田 顕 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 野口 一人 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 佐藤 里江子 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AA02 AB12 BA02 DA11 EA30 GA10 HA16 5K002 AA02 AA06 BA02 BA04 DA02 FA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意波長の第1の入力光の強度に応じて
    該第1の入力光の波長と同一または異なる波長の第2の
    入力光を変調する光制御素子であって、 前記第2の入力光を2つに分岐させる第1の光分岐手段
    と、 該第1の光分岐手段によって分岐された第2の入力光の
    一方を遅延させる遅延手段と、 前記第1の入力光と、前記遅延手段によって遅延を受け
    た第2の入力光のそれぞれを2つの入力ポートに分岐さ
    せる第2の光分岐手段と、 前記2つの入力ポートのそれぞれに接続された2つの位
    相変調手段と、 該2つの位相変調手段から出力される第1の入力光を合
    波して一方の出力ポートに導くとともに、前記2つの位
    相変調手段から出力される第2の入力光を合波して他方
    の出力ポートに導く第1の合波手段と、 該第1の合波手段から出力された第2の入力光と、前記
    第1の光分岐手段により分岐された第2の入力光の他方
    とを合波する第2の合波手段とからなり、 前記位相変調手段は、第1の入力光の光強度に応じて屈
    折率が変化する媒質を備え、 該媒質中を光が伝播するに要する時間が、前記第2の入
    力光の遅延時間の半分よりも短くなるように前記媒質の
    長さを設定したことを特徴とする光制御素子。
  2. 【請求項2】 前記位相変調手段は半導体増幅器である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光制御素子。
  3. 【請求項3】 前記第2の分岐手段と前記位相変調手段
    と前記第1の合波手段とから構成される光回路は、対称
    型マッハツェンダ光回路であることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の光制御素子。
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