JP6425466B2 - 飛行装置 - Google Patents

飛行装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6425466B2
JP6425466B2 JP2014176994A JP2014176994A JP6425466B2 JP 6425466 B2 JP6425466 B2 JP 6425466B2 JP 2014176994 A JP2014176994 A JP 2014176994A JP 2014176994 A JP2014176994 A JP 2014176994A JP 6425466 B2 JP6425466 B2 JP 6425466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
links
flight
rotor
link
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014176994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016049900A (ja
Inventor
雅幸 稲葉
雅幸 稲葉
漠居 趙
漠居 趙
慧 岡田
慧 岡田
川崎 宏治
宏治 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Tokyo NUC
Original Assignee
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Tokyo NUC filed Critical University of Tokyo NUC
Priority to JP2014176994A priority Critical patent/JP6425466B2/ja
Publication of JP2016049900A publication Critical patent/JP2016049900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6425466B2 publication Critical patent/JP6425466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数のロータを用いた飛行装置に関するものである。
下記において、右肩の[n]は、明細書末尾の参考文献番号を示す。
近年、マルチロータを用いた飛行体(以下単に「マルチロータ」と略称することがある)に関する研究が盛んに行われている[1]。しかし、その殆どは不変な機体構造を持つため、それ自身のサイズより小さい隙間を通過することは困難である。
マルチロータの応用として災害現場での自動探索が挙げられる。災害現場では、半開きの扉や、傾いた壁などにより、狭隘な飛行経路が存在すると予想される。マルチロータ自身の形状よりも小さい隙間を通過するのは、剛構造の躯体を持つ機体にとっては非常に難しいと考えられる。
過去には、機体自身を縦方向に傾かせることによって、隙間を高速で通過するという研究[2]がなされた。しかしながら、複数ロータの回転軸が平行となっているマルチロータにとっては、縦方向に傾くのは非常に不安定な状態であり、安定した飛行は難しいと考えられる。
そこで、本発明者らは、蛇のように隙間を潜り抜けるという動作に着目し、機体を水平状態に保ちながら、縦長の隙間を通過する方法について考察した。その結果、水平面上で変形できる多節リンク構造を持つマルチロータによりこの問題を解決しうるとの知見を得た。特に、本発明者らは、4つのプロペラを有するクワッドロータの多節リンク構造と飛行制御の研究に取り組んだ。
従来は、地上および水中で移動する多節リンク構造を持つロボットの研究が多くなされてきたが、空中での試みは行われてこなかった。本発明者らは、プロペラを中央に内蔵しているリンクを、回転軸方向が統一したサーボモータでつなぎ、2次元平面上で変形できるマルチロータの構成法について研究した。特に本研究においては4つのプロペラから構成される3関節を持つクワッドロータの実現を目指した。
ところで、機体構造が不変であるマルチロータに関する研究自体は従前から存在する。その中でも、Oungら[3]は、シングルプロペラモジュールが任意の数で地上で合体し、任意の形を空中で保ちながら定位飛行する研究を行ってきた。この研究において、任意の2次元形状下で水平を保つための姿勢制御理論が述べられているが、空中での変形が飛行制御にもたらす影響については言及していない。
本発明者らは、機体構造不変であるクワッドロータの姿勢および位置の制御理論[4]を元に、空中変形を伴う機体の飛行制御を実現可能であるという知見も得た。
本発明は、前記した知見に基づいてなされたものである。本発明の目的は、フレーム(構造体)を変形させることによって、狭隘な空間でも安定して通過することが可能な飛行装置を提供することである。
前記した課題を解決する手段は、以下の項目のように記載できる。
(項目1)
フレームと、揚力生成部とを備えた飛行装置であって、
前記フレームは、M≧2であるM個のリンクと、これらのリンクどうしを接続する可動のジョイント部とを備えており、
前記揚力生成部は、N≧2であるN個のロータを備えており、
前記M個のリンクには、それぞれ、少なくとも一つの前記ロータが取り付けられており、
前記揚力生成部は、ロータにより、少なくとも前記フレームを鉛直方向に上昇させる揚力を発生する構成となっており、
前記M個のリンクは、前記フレームが飛行している間に、前記リンク間の連結角度を、前記ジョイント部を介して変化させることができる構成となっている
飛行装置。
(項目2)
前記ロータは、プロペラと、回転軸とを備えており、
前記回転軸は、前記リンクに取り付けられており、
前記プロペラは、前記回転軸を中心に回転することによって、前記リンクに対して揚力を発生させる構成となっている
項目1に記載の飛行装置。
(項目3)
前記M及びNは4以上の整数であり、
前記ジョイント部は、このジョイント部における前記リンクどうしの接続角度を変化させるジョイント駆動部を備えており、
前記ロータの回転軸は、鉛直方向にそって配置されており、
かつ、前記回転軸どうしは平行とされており、
前記リンクは、水平面内において、前記ジョイント部を介して回動可能となっている
項目2に記載の飛行装置。
(項目4)
前記揚力生成部は、前記ロータの回転軸の角度を変更するためのチルト機構を備えている
項目2に記載の飛行装置。
(項目5)
前記揚力生成部は、前記プロペラのピッチを変更する可変ピッチ機構を備えている
項目2又は4に記載の飛行装置。
(項目6)
前記N個のロータは、全体として少なくとも3自由度での姿勢角制御が可能な構成となっている
項目1〜5のいずれか1項に記載の飛行装置。
(項目7)
項目1〜6のいずれか1項に記載の飛行装置を制御する方法であって、
前記ロータの回転軸が一直線上に並ぶ状態、又はそれに近い状態を検出した場合には、そのような状態を避けるように、前記リンク間の接続角度を制御するステップを備える
制御方法。
本発明に係る飛行装置によれば、主要な構造体であるフレームを変形させることによって、狭隘な空間でも安定して通過することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る飛行装置の平面図である。 図1の飛行装置を構成する一つのリンクのみを取り出した状態での斜視図である。 図2に相当する動作説明図である。 図1の飛行装置において、姿勢を変化させた状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る飛行装置の平面図である。 図5の飛行装置において、姿勢を変化させた状態を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る飛行装置において、図2に相当する箇所の斜視図である。 飛行装置の具体的な実施例を説明するための、ノーマルモードにおける物理モデルの説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態に係る飛行装置を、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の飛行装置は、フレーム1と、揚力生成部(ロータ)2とを備えており、コントローラ3によって全体的な制御を行う構成となっている(図1参照)。
フレーム1は、M≧2であるM個のリンク11と、これらのリンク11どうしを接続する可動のジョイント部12とを備えている。ここで、本実施形態では、リンク11の個数は4となっている。以降の説明では、リンク全体を参照するときは符号11を用い、個別のリンクに対しては111〜11Mのように添え字を付することで識別する。
リンク11は、本実施形態では、一方向に延長された長尺状とされている。また、本実施形態のリンク11としては、剛性のある材質が用いられている。ただし、リンクの形状及び材質は、主に飛行制御の容易性により決定されるので、飛行が可能であれば、特に制約されない。
本実施形態のリンク11は、水平面内において、ジョイント部12を介して回動可能となっている。つまり、本実施例におけるリンク11の回動軸線は、鉛直方向に延びている。
ジョイント部12は、各リンク間を、相対的に回動可能な状態で接続する要素である。これにより、M個のリンク11は、フレーム1が飛行している間に、リンク間の連結角度を、ジョイント部12を介して変化させることができる構成となっている。なお、本実施形態の説明では、複数のジョイント部に対して全体として符号12を用いる。
より具体的には、本実施形態のジョイント部12は、このジョイント部12におけるリンク11どうしの接続角度を変化させるジョイント駆動部121を備えている(図2参照)。ジョイント駆動部121としては、例えば、コントローラ3によって回転角度を制御できるサーボモータを用いることができる。
図2では、リンク11の一端側(図2において左端側)にジョイント駆動部121としてのサーボモータが記載されている。このジョイント駆動部121は、隣接する別のリンク11の端部に形成されたジョイント部12に接続されるようになっている。図2におけるリンク11の右端には、別のリンク11におけるジョイント駆動部121に接続されるジョイント部12が記載されている。
本実施形態の揚力生成部2は、N≧4であるN個のロータ21を備えている。より具体的には、本実施形態の揚力生成部2は、4個のロータ21を備えている。なお、本実施形態の説明においては、複数のロータ全体をロータ21と称し、個別のロータを参照するときは符号211〜21Nのように添え字を用いる。
本実施形態における各ロータ21は、プロペラ22と、回転軸23とを備えている(図2参照)。
各回転軸23は、各リンク11にそれぞれ取り付けられている。本実施形態における各ロータ21の回転軸は、鉛直方向に沿って配置されており、かつ、回転軸どうしは相互に平行とされている。したがって、本実施形態におけるプロペラ22の回転面は、ほぼ水平面に沿うものとなっている。
より詳しくは、本実施形態における各回転軸23には、回転軸23を回転駆動させるための回転モータ231が取り付けられている。この実施形態における回転モータ231の底面は、リンク11の上面に固定されており、回転軸23は、回転モータ231を介してリンク11に取り付けられている。もちろん、回転モータ231の取付形態に特に制約はない。
本実施形態における各回転軸23は、隣接する回転軸23との間で、回転方向が異なるように設定されている。この点は、いわゆるマルチロータにおける従来の飛行制御と同様なので、詳しい説明は省略する。
プロペラ22は、回転軸23を中心に回転することによって、リンク11に対して揚力を発生させる構成となっている。
本実施形態では、4個のリンク11のそれぞれに、1個のロータ21が取り付けられている(図1参照)。
本実施形態の揚力生成部2は、ロータ21により、フレーム1を少なくとも鉛直方向に上昇させる揚力を発生する構成となっている。ここで、本実施形態における4個のロータは、ロータ全体として少なくとも3自由度での姿勢角制御が可能な構成となっている。
コントローラ3は、ジョイント部12におけるジョイント駆動部121と、回転軸23における回転モータ231との回転制御を行うことができる構成となっている。コントローラ3は、例えばPCと適宜なプログラムとの組み合わせにより構成することができる。ここで、本実施形態の飛行装置では、フレーム1の位置/姿勢を計測するセンサ(図示せず)をさらに備えており、そのセンサの出力を元に、コントローラ3が制御指令を生成する構成となっている。位置/姿勢センサとしては、例えば、
・三軸ジャイロセンサと三軸加速度センサとを用いた慣性計測装置;
・外部から飛行装置の位置や姿勢を特定できる、いわゆるモーションキャプチャ装置;
・フレーム自体に搭載されて、自己位置を推定できるカメラ
のいずれか又はその組み合わせを用いることができる。他のセンサ(例えばフレームに取り付けられる地磁気センサ)を用いることも可能である。
コントローラ3と各制御対象やセンサとの接続は、有線でも無線でもよい。
コントローラ3における制御の具体例については、後述の実施例において説明する。
(第1実施形態の動作)
次に、前記した第1実施形態に係る飛行装置の動作を、図3及び図4をさらに参照しながら説明する。
まず、初期姿勢として、特に制約されないが、例えば図1のような状態を考える。この状態で、コントローラ3からの指令により、各ロータ21を回転させる(図3参照)。これにより、本実施形態では、上方(図1において紙面に対して上方)への揚力を発生させ、フレーム1と揚力生成部2とを含めた全体を上昇させることができる。
本実施形態の飛行装置では、ジョイント部12のジョイント駆動部121を、コントローラ3からの制御指令によって駆動することができる。これにより、例えば、図4に示すようなリンク配置をとることができる。
本実施形態では、飛行装置が通過すべき幅が狭いときには、リンク配置を適宜に変更することにより、飛行装置自体の幅を狭くすることができる。このため、本実施形態では、安定な飛行を維持しつつ、災害現場のような狭隘な場所での飛行が容易になるという利点がある。したがって、この飛行装置によれば、例えば飛行空間が狭い災害現場での、空中からの情報収集を行うこともできる。
ここで、本実施形態の飛行装置では、四つのロータ21を持つことにより3自由度、ジョイント部12でリンク11(つまりロータ21)を水平面内で回動可能とすることによって1自由度の飛行制御(つまり推力ベクトルの制御)が可能となる。このため、この装置によれば、ほぼ同じ姿勢(水平姿勢)を保ちつつ、飛行が可能になるという利点がある。
また、本実施形態の飛行装置によれば、リンク11の位置を変化させることにより、リンク間で物を挟むことが可能になる。したがって、本実施形態の装置は、物を運ぶ用途にも利用可能である。
なお、第1実施形態では、ロータ21の回転軸23が一直線上に並ぶと、制御できる自由度が一つ減り、制御不能になる恐れがある。このような姿勢を特異姿勢と呼ぶ。そこで、この実施形態のコントローラ3は、ロータ21の回転軸23が一直線上に並ぶ状態、又はそれに近い状態を検出した場合には、そのような状態を避けるように、ジョイント駆動部121を駆動して、リンク間の接続角度を制御するようにすることが好ましい。これは、リンク間の回動角を検出するなどの適宜な手段により実現できる。これにより、飛行装置が特異姿勢をとることを未然に防止して、飛行の安全を向上させることができる。
また、前記実施形態では、リンク数を4としたが、1リンクに少なくとも1ロータが取り付けられていることを前提にすれば、リンク数の最小個数は2となる。たとえば、第1のリンクに2個又は3個のロータ、第2のリンクに2個又は1個のロータを配置することは可能である。
(第2実施形態)
つぎに、図5及び図6を参照して、本発明の第2実施形態に係る飛行装置を説明する。この第2実施形態の説明においては、前記した第1実施形態と基本的に共通する要素については、同一符号を用いることにより、重複する記載を避ける。
前記した第1実施形態では、4個のリンク11(リンク111〜114)を用いてフレームを構成していた。これに対して、この第2実施形態では、6個のリンク11(リンク111〜116)を用いてフレームを構成する。また、本実施形態では、ロータ21の数も、6個となっており、リンク数とロータ数とが同じとなっている。
第2実施形態の飛行装置においても、図6に示すように、飛行姿勢を変化させることができ、狭隘な場所の通過が容易になるという利点がある。
第2実施形態における他の構成及び利点は、前記した第1実施形態と同様なので、これ以上詳細な説明は省略する。
(第3実施形態)
つぎに、図7を参照して、本発明の第3実施形態に係る飛行装置を説明する。この第3実施形態の説明においては、前記した第1実施形態と基本的に共通する要素については、同一符号を用いることにより、重複する記載を避ける。
前記した第1実施形態では、プロペラ22の回転軸23の方向は一定であった。これに対して、第3実施形態では、チルト機構24により、回転軸23の方向を変化させることができるようになっている。具体的には、本実施形態のチルト機構24は、第1の軸(リンク両端のジョイント部12どうしを接続する方向の軸)に沿う回転軸241と、これに交差(直交)する軸に沿う回転軸242とを備えるジンバル機構(図7参照)となっている。また、本実施形態では、コントローラ3によって、これらの軸241及び242を中心として所望の角度に回転制御することができるようになっている。
また、第3実施形態では、プロペラ22のピッチ角度(傾斜角度)を変化させる可変ピッチ機構25が取り付けられている。本実施形態では、コントローラ3からの制御指令に基づいて、可変ピッチ機構25により、プロペラ22のピッチ角を制御できるようになっている。可変ピッチ機構25は、プロペラ22による排気の方向を変化させることができるので、プロペラ22によって得られる推進力の方向を変化させるという制御を行うことができる。
第3実施形態によれば、一つのロータ21自体で制御できる自由度が3となるので、飛行に必要な最小のロータの数を減らすことができるという利点がある。1リンクに1ロータであることを前提とすると、最小のロータ数は、この実施形態では、2となる。
また、第3実施形態では、一つのロータで制御できる自由度が多いので、第1実施形態におけるようなジョイント駆動部121を省略することができる。ただし、この場合でも、ジョイント部12において自由な回動を行えることが好ましい。
さらに、第3実施形態では、チルト機構24を備えるので、第1実施形態で説明した特異姿勢を持たないという利点もある。
また、第3実施形態のように構成すると、リンク11を立体的に変形させることも可能になる。
なお、図7の例では、ジョイント部12における回動軸の方向を、リンクの一端と他端とで異ならせており、図示例では直交配置としている。
第3実施形態における他の構成及び利点は、前記した第1実施形態と同様なので、これ以上詳細な説明は省略する。
(実施例)
以下、第1実施形態の構成を前提とした具体的な実施例について説明する。
実施例におけるジョイント駆動部(サーボモータ)121の可動範囲は−90°〜+90°である。すべてのサーボモータの回転軸方向は同じであるため、多節リンク11は2次元平面内で変形する。なお、各リンクの長さは480[mm]であり、重さは380[g]とした。
また、機体の姿勢に関しては、IMUボード(慣性計測装置)をフレームの中央付近に設置し、その点での3自由度の姿勢(roll, pitch, yaw)を推定する。本例の多節リンクは2次元平面でしか変形できないため、IMUボードで推定したrollとpitchの値はフレーム1全体のものとみなす。
本実施例では、機体構造不変であるクワッドロータの飛行制御理論[4]を元に、空中変形を伴う飛行制御を実現する。
(姿勢制御)
図8に示されている飛行装置(以下クワッドロータ」と称する)の形態をノーマルモードと呼び、このときの関節角度は全て90°となっている。本実施例では、−45°≦θ≦90°、−45≦θ3≦90°の範囲内で関節角度を変化させることが空中での姿勢制御にどのような影響を及ぼすかについて論じる。文献[4]に述べられた制御理論により、ノーマルモードにおけるクワッドロータの回転運動モデルは式1で記述できる。
Figure 0006425466
なお、ノーマルモードにおいては、
Figure 0006425466
及び
Ixy = Ixz = Iyz = 0 が成立する。
−45°≦θ≦90°、−45≦θ3≦90°の条件下で変形する場合、Ixyが0にならないことがあるが、Ixx, Iyyの方が支配的であるため、Ixy≒0とみなせる。また、
Figure 0006425466
であるため、
Figure 0006425466
と近似する。よって、空中変形時の姿勢は式2のようなPID制御器を用いて制
御することができる。
Figure 0006425466
(位置制御)
クワッドロータの並進運動モデルは式3となる。
Figure 0006425466
本実施例において、多節リンクは
Figure 0006425466
という前提条件の元でゆっくりと変形していくため、変形時も、多節リンク全体を一つの剛体とみなせる。よって、定位制御に関しては、式4のようなPID制御器を用いることができる。
Figure 0006425466
なお、本発明の内容は、前記各実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に記載された範囲内において、具体的な構成に対して種々の変更を加えうるものである。
例えば、前記ジョイント部としては、リンク部材どうしの位置関係を変更させることができ、かつ、制御可能な機構ないし材質であれば、さまざまなものを用いることができる。
(本明細書中で引用した参照文献一覧)
[1] Vijay Kumar and Nathan Michael. Opportunities and challenges with autonomous micro aerial vehicles.
Vol. 31, pp. 1279 {1291, 2012.
[2] D. Mellinger and V. Kumar. Minimum snap trajectory generation and control for quadrotors. In Robotics and Automation (ICRA), 2011 IEEE International Conference on, pp. 2520{2525, May 2011.
[3] R. Oung, F. Bourgault, M. Donovan, and R. D'Andrea. The distributed flight array. In Robotics and Automation (ICRA), 2010 IEEE International Conference on, pp. 601{607, May 2010.
[4] S. Bouabdallah and R. Siegwart. Full control of a quadrotor. In Intelligent Robots and Systems, 2007. IROS 2007. IEEE/RSJ International Conference on, pp. 153{158, Oct 2007.
1 フレーム
11 リンク
12 ジョイント部
121 ジョイント駆動部
2 揚力生成部
21 ロータ
22 プロペラ
23 回転軸
231 回転モータ
24 チルト機構
241・242 チルト機構の回転軸
25 可変ピッチ機構
3 コントローラ

Claims (7)

  1. フレームと、揚力生成部とを備えた飛行装置であって、
    前記フレームは、M≧2であるM個のリンクと、これらのリンクの端部どうしを接続して、前記M個のリンク全体として直列リンク構造とする可動のジョイント部とを備えており、
    前記揚力生成部は、N≧2であるN個のロータを備えており、
    前記M個のリンクには、それぞれ、少なくとも一つの前記ロータが取り付けられており、
    前記揚力生成部は、ロータにより、少なくとも前記フレームを鉛直方向に上昇させる揚力を発生する構成となっており、
    前記M個のリンクは、前記フレームが飛行している間に、前記リンク間の連結角度を、前記ジョイント部を介して変化させることができる構成となっており、
    前記ジョイント部は、少なくとも一つの、鉛直方向に配置された回動軸を有しており、これによって、前記M個のリンクどうしは、前記ジョイント部を中心として、少なくとも水平面内で回動できるようになっている
    飛行装置。
  2. 前記ロータは、プロペラと、回転軸とを備えており、
    前記回転軸は、前記リンクに取り付けられており、
    前記プロペラは、前記回転軸を中心に回転することによって、前記リンクに対して揚力を発生させる構成となっている
    請求項1に記載の飛行装置。
  3. 前記M及びNは4以上の整数であり、
    前記ジョイント部は、このジョイント部における前記リンクどうしの接続角度を変化させるジョイント駆動部を備えており、
    前記ロータの回転軸は、鉛直方向にそって配置されており、
    かつ、前記回転軸どうしは平行とされてい
    請求項2に記載の飛行装置。
  4. 前記揚力生成部は、前記ロータの回転軸の角度を変更するためのチルト機構を備えている
    請求項2に記載の飛行装置。
  5. 前記揚力生成部は、前記プロペラのピッチを変更する可変ピッチ機構を備えている
    請求項2又は4に記載の飛行装置。
  6. 前記N個のロータは、全体として少なくとも3自由度での姿勢角制御が可能な構成となっている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の飛行装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の飛行装置を制御する方法であって、
    前記ロータの回転軸が一直線上に並ぶ状態、又はそれに近い状態を検出した場合には、そのような状態を避けるように、前記リンク間の接続角度を制御するステップを備える
    制御方法。
JP2014176994A 2014-09-01 2014-09-01 飛行装置 Active JP6425466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014176994A JP6425466B2 (ja) 2014-09-01 2014-09-01 飛行装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014176994A JP6425466B2 (ja) 2014-09-01 2014-09-01 飛行装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016049900A JP2016049900A (ja) 2016-04-11
JP6425466B2 true JP6425466B2 (ja) 2018-11-21

Family

ID=55657730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014176994A Active JP6425466B2 (ja) 2014-09-01 2014-09-01 飛行装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6425466B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016209030B4 (de) * 2016-05-24 2020-03-26 Andreas Freudenhammer Modulares Fluggerät
CN107585298A (zh) * 2016-07-06 2018-01-16 珠海天空速递有限公司 空中可变形的多旋翼无人机
WO2018037796A1 (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 株式会社Soken 飛行装置
JP6557883B2 (ja) * 2016-08-22 2019-08-14 株式会社Soken 飛行装置
JP6603186B2 (ja) * 2016-08-22 2019-11-06 株式会社Soken 飛行装置
JP2018144732A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 株式会社Soken 飛行装置
WO2019083197A1 (ko) 2017-10-25 2019-05-02 정승환 로봇의 자세제어 장치 및 이를 구비한 로봇
KR101994947B1 (ko) * 2018-07-09 2019-07-01 정승환 로봇의 자세제어 장치 및 이를 구비한 로봇
KR101965071B1 (ko) * 2017-10-25 2019-04-02 정승환 추진력을 이용한 로봇 동작구현장치
CN107963204B (zh) * 2017-11-13 2020-09-22 西北工业大学 一种基于模块化组合涵道式旋翼无人机
CN112384443B (zh) * 2018-07-17 2021-09-10 株式会社爱隆未来 旋翼机系统
JP7156703B2 (ja) * 2019-09-10 2022-10-19 株式会社エアロネクスト 連結可能な複数の飛行体を備える飛行体システム
JP6860948B2 (ja) * 2021-01-22 2021-04-21 株式会社エアロネクスト 連結可能な複数の飛行体を備える飛行体システム

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2632667B2 (ja) * 1991-04-22 1997-07-23 俊彦 清水 ロータ保護フレーム付ヘリコプタ
JP2005206015A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Toyota Motor Corp 垂直離着陸機の姿勢制御装置
DE102005014949A1 (de) * 2005-04-01 2006-10-05 Dolch, Stefan, Dipl.-Ing. (FH) Hubschrauber mit variablen Abmessungen
JP2008094278A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Osaka Prefecture Univ 二重反転回転翼機
WO2008054234A1 (en) * 2006-11-02 2008-05-08 Raposo Severino Manuel Oliveir System and process of vector propulsion with independent control of three translation and three rotation axis
US8453962B2 (en) * 2007-02-16 2013-06-04 Donald Orval Shaw Modular flying vehicle
DE102008014853B4 (de) * 2008-03-18 2010-11-18 Ascending Technologies Gmbh Drehflügelfluggerät
US20100044499A1 (en) * 2008-08-22 2010-02-25 Draganfly Innovations Inc. Six rotor helicopter
CN102947179A (zh) * 2010-04-22 2013-02-27 威罗门飞行公司 无人飞行器和操作方法说明书
SG186459A1 (en) * 2010-05-26 2013-02-28 Aerovironment Inc Reconfigurable battery-operated vehicle system
PT2551190E (pt) * 2011-07-29 2014-01-23 Agustawestland Spa Avião convertível
JP6037100B2 (ja) * 2012-03-14 2016-11-30 株式会社Ihi 垂直離着陸機
US8794564B2 (en) * 2012-08-02 2014-08-05 Neurosciences Research Foundation, Inc. Vehicle capable of in-air and on-ground mobility
CN103921933A (zh) * 2013-01-10 2014-07-16 深圳市大疆创新科技有限公司 飞行器变形结构及微型飞行器
US10407162B2 (en) * 2014-01-20 2019-09-10 Robodub Inc. Multicopters with variable flight characteristics
CN104002963B (zh) * 2014-05-12 2017-03-15 国家电网公司 一种输电线路无人巡视机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016049900A (ja) 2016-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6425466B2 (ja) 飛行装置
US11708160B2 (en) Unmanned aerial vehicle with protective outer cage
EP3529683B1 (en) Thrust vectored multicopters
JP7374517B2 (ja) 衝突耐性のある推進力およびコントローラを備えた無人航空機
Lippiello et al. Exploiting redundancy in Cartesian impedance control of UAVs equipped with a robotic arm
Heredia et al. Control of a multirotor outdoor aerial manipulator
US11518489B2 (en) Systems and methods for an origami-inspired foldable quad-rotor
JP6536043B2 (ja) 飛行体
US9308986B2 (en) Floating mobile object and floating mobile system using the same
CN106985159B (zh) 一种带有柔性抓取器的飞行机械臂
WO2021039209A1 (ja) モーフィング翼、飛行制御装置、飛行制御方法、及びプログラム
Phang et al. Systematic design and implementation of a micro unmanned quadrotor system
JP6536042B2 (ja) 飛行体
KR20160102826A (ko) 다중회전익 무인비행체
Tahar et al. Control of an under-actuated x4-flyer using integral backstepping controller
De Martini et al. Design and modeling of a quadcopter with double axis tilting rotors
Li et al. BioTetra: a bioinspired multi-rotor aerial vehicle
JP2023023440A (ja) ロボットアームおよび飛行ロボット
Lim et al. Mechanism and control of coaxial double contra-rotation flying robot
Paul et al. Adaptively Leveling a UAV with Three-arm Aerial Manipulator System on Shifting Ground
Das A comparative study between a cant angle hexacopter and a conventional hexacopter
Barrientos et al. Rotary-wing MAV modeling & control for indoor scenarios
JP6922370B2 (ja) 飛行体
JP7222730B2 (ja) 飛行ロボット
Villagomez et al. Backstepping and sliding-mode techniques applied to an underactuated camera onboard a rotorcraft mav

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180529

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6425466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250