JP7222730B2 - 飛行ロボット - Google Patents

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本発明は、対象物を把持するためのハンド機構を備える飛行ロボットに関する。
近年では、無人飛行体が様々な用途に利用され、その開発が盛んに行われている。無人飛行体としては、無線操縦される無人ヘリコプタや、いわゆるドローンが例示できる。そして、このようなドローンに、対象物を把持するために人間の手の構造を模したハンド機構を設置する技術が開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2018-8320号公報
ドローン等の飛行ロボットにハンド機構が備えられることで、様々な対象物を把持することができるようになり、飛行ロボットが把持動作と飛行動作を兼ね備えその有用性が高められる。一方で、ハンド機構は、一般に、対象物を把持する動作においてその把持のための指部を開き、対象物を挟み込む動作を行う必要がある。そして、把持動作の際の対象物へのアクセス性を高めるために、ハンド機構そのものがある程度の大きさを有することとなり、ハンド機構自体が、飛行ロボットの飛行性に好ましくない影響を及ぼすおそれがある。特に、飛行ロボットの飛行中やその離着陸のタイミングには、その周囲に何らかの障害物が存在し得るため、ハンド機構との接触や衝突の可能性がある。また、ハンド機構の大きさ故に、飛行ロボットの飛行に対して一定の抵抗が生じ得るため、その飛行の安定性が阻害されるおそれも拭い去れない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、ハンド機構を有する飛行ロボットにおいて、当該ハンド機構が飛行ロボットの飛行性能に影響を及ぼしにくくする技術を提供することを目的とする。
本発明において、上記課題を解決するために、本発明の飛行ロボットは、その飛行中であってハンド機構により対象物を把持しないときには、ハンド機構を構成する指部を拡開させた状態とする構成を採用した。これにより、ハンド機構の指部と飛行ロボットの周囲に存在する物との干渉を可及的に回避することができる。
詳細には、本発明は、ボディと、回転翼の駆動により推進力を発生させる推進ユニットを複数有し、該複数の推進ユニットは前記ボディに設けられている推進部と、ベース部に開閉可能に取り付けられた少なくとも2つの指部を有するハンド機構と、前記ハンド機構における前記少なくとも2つの指部の開閉動作を制御する制御部と、を備え、前記推進部によって飛行可能に構成された飛行ロボットであって、前記飛行ロボットの飛行中であって前記ハンド機構により対象物を把持しないときに、前記制御部は、前記ハンド機構を、前記少なくとも2つの指部を拡開させた所定の開状態に維持する。
ハンド機構を有する飛行ロボットにおいて、ハンド機構が飛行ロボットの飛行性能に影響を及ぼしにくくなる。
実施形態に係る飛行ロボットの概略構成を示す第1の図である。 実施形態に係る飛行ロボットに搭載されるハンド機構の概略構成、特にハンド機構が閉動作を行っているときの状態を示す第1の図である。 実施形態に係る飛行ロボットに搭載されるハンド機構の概略構成、特にハンド機構が閉動作を行っているときの状態を示す第2の図である。 実施形態に係る飛行ロボットに搭載されるハンド機構の概略構成、特にハンド機構が開動作を行っているときの状態を示す第1の図である。 実施形態に係る飛行ロボットに搭載されるハンド機構の概略構成、特にハンド機構が開動作を行っているときの状態を示す第2の図である。 実施形態に係るハンド機構に組み込まれている伝達機構の構成を示す図である。 実施形態に係るハンド機構の開度を検出するためのセンサ構成を示す図である。 実施形態に係るハンド機構の開閉動作による、対象物の把持の推移を示す図である。 実施形態に係るハンド機構に設けられた圧力センサの配置を示す図である。 実施形態に係る飛行ロボットにおいて形成される機能部をイメージ化した機能ブロック図である。 実施形態に係る飛行ロボットが、そのハンド機構によって対象物を把持し、該飛行ロボットが対象物に吊り下がった状態に至る過程を示した図である。 実施形態に係る飛行ロボットの飛行中に行われるハンド機構に関する制御のフローチャートである。 実施形態に係る飛行ロボットの概略構成を示す第2の図である。 実施形態に係る飛行ロボットの概略構成を示す第3の図である。
本実施形態の飛行ロボットは、ボディに設けられている推進部が有する複数の推進ユニットによって、飛行のための推進力が発生される。推進ユニットのそれぞれは回転翼を有し、当該回転翼が回転駆動されることでその推進ユニットによる推進力が決まる。好ましくは、推進ユニットのそれぞれの推進力は独立して制御可能である。ボディへの複数の推進ユニットの配置は任意に設計できる。ボディに設けられている推進ユニットそれぞれの推進力のバランスによって、飛行ロボットの飛行状態(上昇、下降、旋回等)が制御される。ボディに設けられている複数の推進ユニットは、全て同じ種類のものでもよく、異なる種類のものが混在していてもよい。
また、上記飛行ロボットは、少なくとも2つの指部を有するハンド機構を備えている。これらの指部はベース部に取り付けられ、指部の構造、形状、大きさ等のパラメータは、ハンド機構による把持が想定される対象物の大きさや形状等に従って、適宜設計される。ハンド機構の指部は、対象物の把持やその解放が可能な程度にベース部に対して開閉動作が行われるように構成されればよく、指部における関節の数等も対象物の把持を考慮して適宜設定され得る。そして、ハンド機構による指部の開閉動作は制御部によって制御される。制御部は、飛行ロボットの置かれる状況や対象物に対するハンド機構の作用等を踏まえて、好適にハンド機構の指部の開閉動作を制御する。
ここで、ハンド機構は、上記の通り本来的には対象物を把持するためのものであるから、対象物へのアクセスが可能なように構成される。一方で、ハンド機構がこのような観点で設計されることで、飛行ロボットの飛行中にその周囲に存在する障害物や地面等にハンド機構が干渉しやすくなり、飛行ロボットの飛行性能が脅かされるおそれがある。このよ
うに推進ユニットの推進力により飛行する飛行ロボットでは、飛行ロボットの応用力を高めるハンド機構は、その飛行性能に何らかの影響を及ぼし得る存在でもある。そこで、上記の飛行ロボットにおいては、飛行ロボットが飛行中であって対象物の把持を行う必要が無いときには、制御部は、ハンド機構の指部が所定の開状態に維持されるようにその開閉動作を制御する。当該所定の開状態は、ベース部に対して指部が拡開されることで、ベース部の一部が露出された状態である。そのため、所定の開状態では、ベース部に対して指部が寝た状態となりハンド機構の高さを小さくすることができる。
この結果、所定の開状態に置かれたハンド機構は、飛行ロボットの飛行中においてその周囲に存在する障害物等と干渉しにくくなり、飛行ロボットの飛行性能を安定したものとすることができる。また、所定の開状態では、ハンド機構の高さが縮小されるため、飛行中にハンド機構が受ける空気抵抗を軽減することができる。このことは飛行ロボットの飛行性能をより好適なものとし得る。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施形態>
図1に、本実施形態の飛行ロボット50を示す。飛行ロボット50は、複数の推進ユニット53を有している。なお、図1に示す例では、4つの推進ユニット53が搭載されているが、飛行ロボット50の飛行が可能な限りにおいては、推進ユニット53の搭載数は複数であれば4つに限られない。推進ユニット53は、回転翼であるプロペラ51とそれを回転駆動するためのアクチュエータ52を有している。飛行ロボット50に搭載されている推進ユニット53は、全て同種類のユニットであるが、それぞれの推進ユニット53においてアクチュエータ52は独立して制御可能である。そのため、各推進ユニット53により得られる推進力を適宜制御することが可能であり、以て、飛行ロボット50における飛行姿勢や飛行速度等を適宜制御することが可能となる。
ここで飛行ロボット50では、概ねその中央にボディ55を有し、そこから放射状にブリッジ54を介して、その先端側に推進ユニット53が設けられている。4つの推進ユニット53は、ボディ55を中心として円周上に等間隔で配列されている。また、ボディ55には、各推進ユニット53のアクチュエータ52に駆動電力を供給するためのバッテリや、当該バッテリからアクチュエータ52への電力供給等を制御する制御装置が搭載されている。更に、後述するように飛行ロボット50に搭載されるハンド機構1や圧力センサ16、可変抵抗器15等のための電力を供給する別のバッテリや、これらの制御に関する制御装置もボディ55に搭載されている。
また、ボディ55の下方から4本の脚部56が延在し、それぞれの先端には接地部57が設けられている。接地部57は、飛行ロボット50が接地する際に地面に接触し、飛行ロボット50自体を支持する部位である。
そして、このような飛行ロボット50のボディ55の下方部位にハンド機構1が設置される。なお、飛行ロボット50においては、ハンド機構1の「前方」が飛行ロボット50の「下方」と一致する。また、ハンド機構1はボディ55に対して直接設置されており、ボディ55に対してハンド機構1の相対的な位置の変更は行われない。以下に、飛行ロボット50に設置されているハンド機構1の詳細について説明する。
図2は、ハンド機構1の前方からの斜視図、特に、指部2、3が閉状態にある場合の前方からの斜視図であり、図3は、指部2、3が閉状態にある場合の、ハンド機構1の後方
からの斜視図である。また、図4は、指部2、3が最大開状態にある場合の、ハンド機構1の前方からの斜視図であり、図5は、指部2、3が最大開状態にある場合の、ハンド機構1の後方からの斜視図である。ここで、図2及び図3に示す閉状態は、モータ12の駆動により指部2、3が閉じた状態であり、両指部の間に対象物を把持するための把持空間20が形成されている状態である。当該把持空間20は、把持される対象物の形状、構造、大きさ等に応じて変化し得る。また、図4及び図5に示す最大開状態は、モータ12の駆動により指部2、3が最大限開いた状態である。以下に、ハンド機構1の構成について説明する。
ベース部10は、ハンド機構1を構成する基本部材の1つであり、ハンド機構1の構成部品を設置するための場所を提供する。なお、本明細書においては、ハンド機構1における相対的な部位は、ベース部10を基準に定義される。例えば、ベース部10のうち、把持空間20に面する側を「前方」と定義し、その反対を「後方」と定義する。したがって、図2及び図4は、ハンド機構1を前方から見た場合の斜視図であり、図3及び図5は、ハンド機構1を後方から見た場合の斜視図である。また、図2及び図4においては、図の上側がハンド機構1の「上方」と定義され下側がその「下方」と定義される。なお、図3及び図5においては、ハンド機構1の表示が図2及び図4と比べて上下逆となっており、図の上側がハンド機構1の「下方」となり下側がその「上方」となることに留意されたい。また、図1に示したように、本実施形態においては、ハンド機構1の「前方」は、飛行ロボット50の「下方」に一致している。
ハンド機構1は、ベース部10に回転可能に取り付けられた一対の指プレート2a、2bで形成される指部2と、同じくベース部10に回転可能に取り付けられた一対の指プレート3a、3bで形成される指部3とを有する。詳細には、指部2については、一方の指プレート2aがベース部10の上方に配置されるように、ベース部10に対して回転可能に配置された回転軸4に対して取り付けられ、他方の指プレート2bがベース部10の下方に配置されるように回転軸4に対して取り付けられている。すなわち、一対の指プレート2a、2bは、ベース部10を上下方向から挟むように回転軸4に取り付けられている。また、指プレート2a、2bは、概ね凹形状に湾曲している平面状の凹プレートで形成されており、図2に示すハンド機構1の閉状態では、指プレート2a、2bのそれぞれの先端2c、2dは、概ねベース部10の前方中央に位置している。そして、指プレート2a、2bは、それぞれの凹状の略中央位置で連結部材2eによって連結されることで、指部2として剛性が高められている。
同じように、指部3については、一方の指プレート3aがベース部10の上方に配置されるように、ベース部10に対して回転可能に配置された回転軸5に対して取り付けられ、他方の指プレート3bがベース部10の下方に配置されるように回転軸5に対して取り付けられている。すなわち、一対の指プレート3a、3bは、ベース部10を上下方向から挟むように回転軸5に取り付けられている。また、指プレート3a、3bも、指プレート2a、2bと同じように、概ね凹形状に湾曲している平面状の凹プレートで形成されている。そして、図2に示すハンド機構1の閉状態では、指プレート3a、3bのそれぞれの先端3c、3dは、指プレート2a、2bのそれぞれの先端2c、2dと重なるようにして概ねベース部10の前方中央に位置している。そして、指プレート3a、3bは、それぞれの凹状の略中央位置で連結部材3eによって連結されることで、指部3として剛性が高められている。
ここで、指プレート2a、2bが連結される回転軸4は、ベース部10内に配置されている伝達機構30に繋がれている。図6に基づいて、伝達機構30について説明する。図6の上段(a)は、伝達機構30の外観を示す斜視図であり、下段(b)は、上段(a)で示すAA断面における断面図である。概略的には、伝達機構30は、入力部30aに入
力された駆動力を、出力部30bに伝達しそこから外部へ出力する機構を有する。本実施形態では、入力部30aに入力される駆動力はモータ12による駆動力であり、モータ12の出力軸に繋がれたウォーム33を介して、その駆動力が伝達機構30へと入力される。なお、モータ12は、入力部30a近傍の、ベース部10に形成されたフランジ部に対して取り付けられる。
伝達機構30はケース32を有し、その内部に、シャフト31、ウォーム33、ウォームホイール34等の構成部材が設けられている。シャフト31に対して固定されているウォームホイール34は、ウォーム33と係合している。そして、このシャフト31は、回転支持部材35によってケース32に対して回転支持されている。また、シャフト31は図6に示すように中空部分36を有し、ここに回転軸4が嵌合され固定される。そのため、モータ12からウォーム33を介して駆動力が入力されると、ウォームホイール34とともにシャフト31の回転を伴い回転軸4へと駆動力が出力される。したがって、シャフト31が伝達機構30の出力部30bに相当する。なお、回転支持部材35は、シャフト31に作用するアキシアル、ラジアル、モーメントの荷重を支持可能な部材であり、クロスローラベアリングを例示できる。
また、図2、図4に示すように、回転軸4にはピニオン6も設けられており、回転軸4の回転に伴ってピニオン6も回転される。そして、指部3を構成する指プレート3a、3bが連結される回転軸5は、ベース部10内に配置されている回転支持部材(不図示)によって回転可能に支持されている。そして、回転軸5には、ピニオン6と噛み合うピニオン7が設けられている。そのため、回転軸4の回転に伴ってピニオン6が回転されると、ピニオン7を介して回転軸5が回転される。
このようにハンド機構1においては、モータ12によって直接に駆動される回転軸4を主動軸として指部2(指プレート2a、2b)が回転され、且つその回転に従動する形で回転軸5を従動軸として指部3(指プレート3a、3b)が回転される。この結果、モータ12の作動により、指部2、3を有するハンド部の開閉動作が実現される。また、伝達機構30では、ウォーム33とウォームホイール34との間の減速比を比較的大きく確保できる。例えば、減速比を1/32~1/50程度にするのが好ましい。そのため、モータ12を小型化しても、指部2、3の開閉動作を実現するのに十分なトルクを各指部に伝達することができる。
更に、伝達機構30ではウォーム33とウォームホイール34を利用しているため、両者間に比較的大きい所定の摩擦力を発生させることができる。上記の通り、ウォーム33は伝達機構30の入力部30a側に繋がれ、ウォームホイール34は伝達機構30の出力部30b側に繋がれているため、上記の所定の摩擦力は、回転軸4、5が不用意に回転しないように、換言すれば、指部2、3のそれぞれが不用意に変位しないように、両者の相対的な位置関係を保持するための保持力として機能することになる。そのため、モータ12が指部2、3を回転させるためには、この所定の摩擦力を越える駆動力を伝達機構30に入力する必要がある。なお、上記の伝達機構30における保持力(所定の摩擦力)の詳細については、更に後述する。
ここで、ベース部10には、ハンド機構1の開度を検出するためのセンサ機構が設けられている。ハンド機構1の開度は、指部2と指部3の開き具合を示すパラメータであり、回転軸4、5のそれぞれの回転角に関連付けられる。当該センサ機構について、図3と図7に基づいて説明する。これらの図に示すように、従動軸である回転軸5に対して、ベース部10の下方に更にピニオン13が設けられている。なお、図7においては、その上側がベース部10の「下方」であり、その下側がベース部10の「上方」である。そして、ベース部10において回転軸5の近傍に可変抵抗器15が設置されており、更に、回転す
ることでその可変抵抗を調整可能な回転軸15aに対して、上記のピニオン13に係合するピニオン14が設けられている。したがって、モータ12の作動により、回転軸4及び回転軸5が回転すると、ピニオン13、14を介して可変抵抗器15の回転軸15aが回転され、可変抵抗器15により検出される抵抗値が変動することになる。このような構成により、可変抵抗器15により検出される抵抗値と、回転軸4、5の回転角、すなわちハンド機構1の開度とが関連付けられることになるため、当該抵抗値を利用してハンド機構1の開度を検知することが可能となる。
このように構成されるハンド機構1における開閉動作について説明する。上記の通り、図2及び図3に示す状態では、ハンド機構1の指部2、3が閉状態にある。一方で、図4及び図5に示す状態では、ハンド機構1の指部2、3は最大限開いた状態、すなわち最大開状態にある。当該最大開状態は、上述した可変抵抗器15の検出抵抗値が、最大開状態の開度に対応した抵抗値となるようにモータ12によって指部2、3が駆動されることで形成される。この最大開状態では、指部2、3の回転面において、回転軸4の位置と回転軸5の位置とを結ぶ直線上に、指プレート2a、2bの先端である2c、2dが位置し、且つ、指プレート3a、3bの先端である3c、3dが位置する。すなわち、ハンド機構1の開度が180度となっている。このとき、各指プレートの先端2c、2d、3c、3dは、ベース部10の前方端面11よりも後退した位置、すなわち前方端面11よりも後方の位置に至っている。
この結果、図4等に示すように、最大開状態では、ハンド機構1の前方においてベース部10の前方端面11を最も前側に露出させた状態となっている。このような最大開状態を形成することで、ハンド機構1の前方に対象物を位置させてそれを指部2、3によって把持しようとするときに、対象物に対して各指部を周りから大きく寄せることができるため、対象物の形状や構造に影響されにくくなる。このことは、ハンド機構1の把持能力の向上に資するものである。
次に、ハンド機構1による対象物45の把持動作について、図8に基づいて説明する。図8には、ハンド機構1が対象物45を把持する際に辿る4つの過程が順次示されている。最上段(a)は、最大開状態にあるハンド機構1の前方に対象物45が位置している状態を表している。
続いて、(b)に示す状態では、ベース部10の前方端面11に対象物45が接触した状態、又は近接した状態となっている。なお、前方端面11への対象物の接触は、図9に示すように前方端面11に配置された複数の圧力センサ16の検出値を利用して検知してもよい。図9に示す構成では、ハンド機構1における指部2(対応する回転軸4)と指部3(対応する回転軸5)の並びに沿って、複数の圧力センサ16が直列に設けられている。なお、各圧力センサ16の出力は、何れの圧力センサからの出力であるかが判別可能な状態で出力される。このように複数の圧力センサ16を配置することで、ベース部10と対象物45との相対的な位置関係が把握できる。そのため、仮にベース部10の前方端面11の略中央に対して対象物45がずれて位置している場合には、ハンド機構1の位置や姿勢を調整することで、ベース部10と対象物45の位置関係をその把持動作に適した関係へと調整することができる。なお、前方端面11に設けられる圧力センサ16は1つであっても構わない。また、このような圧力センサ16をベース部10に配置しない場合でも、外部に設置されたカメラ等の撮像装置を利用して、対象物45とベース部10との位置関係を調整してもよい。
このように対象物45とベース部10との位置関係が調整されると、続いて、(c)に示すように、モータ12が作動して指部2、3を閉動作させる。そして、最終的には、最下段(d)に示すように、指部2、3と、ベース部10の前方端面11により対象物45
を包むように把持する。上述したように、(a)、(b)で示す最大開状態では、各指プレートの先端2c、2d、3c、3dはベース部10の前方端面11よりも後退した位置にあるため、(d)に示すように対象物45の形状等に影響されにくい状態で対象物45を把持することができる。
また、(d)に示すように指部2、3によって対象物を把持したときは、指部2、3から受ける把持力により、対象物45はベース部10の前方端面11に押し付けられることになる。すなわち、対象物45は、指部2、3及び前方端面11との接触により把持されることになる。このとき、前方端面11に一又は複数の圧力センサ16が配置されている場合には、その把持により対象物45から受ける圧力を検出することができるため、圧力センサ16の検出値に基づいて、対象物45の把持に適した把持力が対象物45に掛かっているか否かを判断することができる。
このようにハンド機構1によれば、対象物を好適に把持でき、その把持能力も高い。また、モータ12の駆動力は伝達機構30を介して指部2、3へと伝達されるが、上述したように伝達機構30の内部においてウォーム33とウォームホイール34との間に所定の摩擦力が発生し、それが伝達機構30の入力部30aと出力部30bとの相対変位を抑制する保持力として機能する。そのため、仮に図8(d)に示すように対象物45を把持した状態で、モータ12への給電が停止した場合でも、当該保持力によって指部2、3はその位置(把持位置)を維持することが可能となる。特に、ハンド機構1において設定される、把持可能な最大荷重の対象物を把持しているときに給電停止が生じ指部2、3に最大の荷重が掛かったときでも、指部2、3の把持位置が維持されるように、伝達機構30による保持力、すなわちウォーム33とウォームホイール34との間の所定の摩擦力を調整するのが好ましい。この結果、モータ12への給電停止により対象物45を落下するおそれを回避できる。
上述までのハンド機構1のハンド部は、指部2を2つの指プレート2a、2bで形成し、指部3を2つの指プレート3a、3bで形成している。これに代えて、ハンド部の各指部を形成する指プレートの枚数を、指部ごとに違えてもよい。例えば、指部2を2つの指プレートで形成するままとし、一方で指部3を1つの指プレートで形成してもよい。この場合、ハンド機構1が閉状態にある場合には、指部3の指プレートが、指部2の2つの指プレートの間に収まるように配置してもよい。
<飛行ロボット50の制御部>
次に、飛行ロボット50の制御的な構成について、図10に基づいて説明する。図10は、ボディ55に含まれる各機能部を示すブロック図である。具体的には、ボディ55は、飛行ロボット50の動作、すなわち推進ユニット53による飛行に関する飛行制御やハンド機構1による把持制御等を行うために制御装置200を有している。制御装置200は、演算処理装置及びメモリを有するコンピュータであり、機能部として、飛行制御部210とハンド制御部211を有している。各機能部は、制御装置200において所定の制御プログラムが実行されることで形成される。
飛行制御部210は、飛行ロボット50が飛行する場合に、その飛行のための推進力を発生すべく推進ユニット53を制御する機能部である。飛行制御部210は、飛行ロボット50の飛行状態に関連する情報であって不図示のセンサによって検出される環境情報に基づいて、4つの推進ユニット53の推進力を制御する。当該環境情報としては、不図示の3軸(ヨー軸、ピッチ軸、ロール軸)に対応したジャイロセンサにより検出されるボディ55の角速度や、不図示の同3軸に対応した加速度センサにより検出されるボディ55の傾き等に関する情報が例示できる。飛行制御部210は、これらのセンサから取得された環境情報を利用して、飛行ロボット50のボディ55の傾きを、その飛行に適した状態
となるようにフィードバック制御する。更に、環境情報には、地軸の向きを基準としたときに、絶対座標系におけるボディ55の向きである方位角を含めてもよく、当該方位角は、方位角センサにより検出できる。
ここで、飛行ロボット50のボディ55を前後左右に移動させる場合には、飛行制御部210は、進行方向の推進ユニット53のアクチュエータ52の回転数を下げて、進行方向とは反対側の推進ユニット53のアクチュエータ52の回転数を上げることで、飛行ロボット50のボディ55は進行方向に対して前かがみの姿勢となり、所望の方向に進行する。また、飛行ロボット50のボディ55を回転移動させる場合には、飛行制御部210は、プロペラ51の回転方向による出力を、飛行ロボット50のボディ55の回転方向に基づいて行う。例えば、飛行ロボット50のボディ55を右回転させる場合には、飛行制御部210は、右回転しているプロペラ51に対応するアクチュエータ52の出力を下げるとともに、左回転しているプロペラ51に対応するアクチュエータ52の出力を上げる。
次に、ハンド制御部211は、ハンド機構1の開閉動作を制御するための機能部である。例えば、図8に示すように、ハンド制御部211は、ハンド機構1で対象物45を把持するために、ハンド機構1の指部2、3の開閉動作を制御する。このとき、ハンド制御部211は、可変抵抗器15からの検出信号に基づいてハンド機構1の開度を確認しながら、モータ12に対して駆動指令を出す。また、ハンド制御部211は、圧力センサ16からの検出信号に基づいてハンド機構1、特にベース部10に対する対象物45の位置を確認しながら、モータ12に対して駆動指令を出す。
また、ハンド制御部211と飛行制御部210とは、互いに信号の授受を行い連携して作動することが可能である。これにより、ハンド機構1による対象物の把持が好適に行えるように、対象物45に対するハンド機構1の相対位置を制御すべく、飛行制御部210によって複数の推進ユニット53が制御され得る。このようなハンド制御部211と飛行制御部210との連携の態様について、図11に基づいて説明する。
先ず、図11の(a)に示すように、飛行制御部210により飛行ロボット50が飛行しながら、接地部57に接触しないように対象物59をハンド機構1の前方に配置させて、ハンド制御部211によりハンド機構1により対象物59を把持する。このとき飛行制御部210は、ハンド機構1による把持を適切に実行するために、飛行ロボット50の位置、姿勢を維持する飛行(ホバリング)を行う。ハンド制御部211によりハンド機構1による対象物59の把持が完了すると、ハンド機構1が対象物59を把持した状態で、対象物59の周りを飛行ロボット50が回り落ちるように、飛行制御部210により4つの推進ユニット53のそれぞれの出力が調整される(図11の(b)、(c)の状態)。
そして、最終的には、図11の(d)に示すように、ハンド機構1が対象物59を把持した状態で、飛行ロボット50が対象物59に吊り下がった状態へと至る。この状態では、ハンド機構1におけるモータ12への給電は停止される。しかし、上述したようにハンド機構1に搭載される伝達機構30において、所定の摩擦力による保持力が、飛行ロボット50の自重がハンド機構に掛かった状態でも指部2と指部3の相対的な位置関係が変化しないように作用する。これにより、モータ12への給電が停止されても、飛行ロボット50の自重でハンド機構1が開いてしまうことはなく、以て、飛行ロボット50の落下を好適に回避することができる。また、飛行ロボット50は内部にバッテリを有しているもののその電力の容量は限られているので、対象物59に吊り下がった状態でモータ12への給電を停止できることは、そのバッテリに蓄電されている電力の浪費抑制に資するものである。
ここで、図11に示す形態では、最終的に飛行ロボット50が対象物59に吊り下がった状態となるが、代替の態様として、飛行中の飛行ロボット50が、飛行しながら対象物を把持し(実質的には、図11(a)に示すように)、その対象物を把持したまま飛行ロボット50が別の場所へ飛行していく場合にも、ハンド制御部211と飛行制御部210との連携が行われる。なお、本実施形態では、図1に示すようにハンド機構1がボディ55に直接設置されているため、飛行時において対象物の重心位置を飛行ロボット50の重心位置に近づけることが可能となる。このことは、飛行ロボット50が対象物を把持したまま飛行を行う際の安定性向上に大きく寄与するものと考える。
更に、飛行制御部210による推進ユニット53の駆動によって飛行ロボット50が飛行を行う際に、ハンド制御部211は、ハンド機構1が飛行ロボット50の飛行性能に及ぼし得る影響を可及的に抑えるための制御を実行することができる。そこで、当該制御である飛行時ハンド制御について、図12に基づいて説明する。飛行時ハンド制御は、飛行制御部210とハンド制御部211とが連携して実現される。先ず、S101では、飛行ロボット50が飛行を開始したか否かが判定される。当該判定のために、飛行制御部210が取得する飛行ロボット50の飛行状態に関連する情報(上記の環境情報)や、推進ユニット53の駆動状態に関連する情報が利用できる。S101で肯定判定されるとS102へ進み、否定判定されると本制御を終了する。
続いてS102では、飛行中の飛行ロボット50において対象物の把持動作が必要か否かが判定される。この把持動作の要求は、飛行前に飛行ロボット50に対して与えられていてもよく、又は、飛行中に無線通信などを経て飛行ロボット50に対して与えてもよい。S102で肯定判定されるとS107へ進み、否定判定されるとS103へ進む。
先ず、S103以降の処理について説明する。S103では、ハンド制御部211によりハンド機構1を最大開状態とする。最大開状態は、図4及び図5に示すハンド機構1の開閉状態である。そして、上記の通り、最大開状態では、各指部2、3の指プレートの先端2c、2d、3c、3dは、ベース部10の前方端面11よりも後退した位置に置かれ、ベース部10の前方端面11が最も前側に露出した状態となっている。なお、図1に示す飛行ロボット50では、ハンド機構1が当該最大開状態となっており、指部2、3が、ボディ55の底面に沿って拡開された状態となっている。このように飛行中の飛行ロボット50においてハンド機構1を最大開状態とすると、ハンド機構1がボディ55に沿った形状になるため、飛行中の飛行ロボット50に対する空気抵抗を軽減することができる。特に、図1に示す状態で飛行ロボット50が図中の左側に向かって飛行している場合、より好適な空気抵抗の軽減が見込まれる。
更に、図11に示すようにハンド機構1は、飛行ロボット50の周囲に存在する対象物を把持するためのマニピュレータ装置であることから、当該対象物に対してアクセスできるように構成されている。このことはハンド機構1の本来の目的を達成するために必要な要素であるが、一方で、飛行ロボット50においてはその飛行中に不用意に周囲の障害物にハンド機構1が干渉してしまうおそれがある。しかし、S103の処理が行われハンド機構1が最大開状態とされると、ハンド機構1が取り付けられているボディ55の底面からのハンド機構1の高さが小さくなり、障害物との干渉を回避しやすくなる。このことは飛行ロボット50の飛行性能の安定化に有用である。
そして、S103でハンド機構1が最大開状態とされると、その後S104では、ハンド機構1のモータ12への給電は停止される。ここで、上述したようにハンド機構1に搭載される伝達機構30においては所定の摩擦力による保持力が作用しているため、給電停止後も指部2と指部3の相対的な位置関係は変化せず、最大開状態は維持される。これにより、飛行ロボット50における電力消費も好適に抑制される。
そして、S105では飛行ロボット50が着陸し飛行を終了したか否かが判定される。当該判定にも、飛行ロボット50の飛行状態に関連する情報等が利用できる。S105で肯定判定されるとS106へ進み、否定判定されるとS102以降の処理が繰り返される。S106では、ハンド機構1による所定動作(対象物の把持等)が可能となるように、それまで給電が停止されていたモータ12に対して給電が再開され、ハンド機構1がスタンバイ状態に置かれる。スタンバイ状態とは、ハンド制御部211からの駆動指令に応じて、ハンド機構1が作動可能な状態を表す。
また、上記のS102で肯定判定され処理がS107へ進むと、必要とされる把持動作のために、それまで給電が停止されていたモータ12に対して給電が再開される。なお、それまでモータ12に対して給電が行われていた場合には、その給電状態が維持される。S107の処理が終了すると、S105へ進む。このように、本制御では飛行ロボット50の飛行中において対象物を把持する必要が無いときには、ハンド機構1は最大開状態とされることで障害物とハンド機構1との干渉回避や、飛行中の空気抵抗の軽減が図られることになる。なお、別法として、飛行ロボット50が飛行を開始する前に、ハンド機構1を最大開状態としてから飛行を開始してもよい。
<変形例1>
ハンド機構1の第1の変形例について、図13に基づいて説明する。図13の上段(a)には飛行ロボット50の概略構成を示し、下段(b)にはハンド機構1によって、飛行ロボット50が棒状の対象物75に吊り下がった状態を示している。この飛行ロボット50では、ハンド機構1はボディ55の上方に直接設置されている。そのため、ボディ55に対してハンド機構1の相対的な位置は変更されない。このような形態でも、対象物75をハンド機構1で把持し、そこに飛行ロボット50を吊り下げた状態とすることができる。そのときモータ12への給電を停止しても、上述したようにハンド機構1による把持状態を維持でき、以て、飛行ロボット50の落下を抑制できる。
また、本変形例でも、飛行ロボット50が飛行している間であって把持動作を必要としないときは、図13(a)に示すようにハンド機構1は最大開状態とされ、ハンド機構1がボディ55に沿った形状になるため、飛行中の飛行ロボット50に対する空気抵抗を軽減できるとともに、ハンド機構1の高さが小さくなり周囲の障害物との干渉を回避しやすくなる。
<変形例2>
ハンド機構1の第2の変形例について、図14に基づいて説明する。図14の上段(a)には飛行ロボット50の概略構成を示し、下段(b)にはハンド機構1が棒状の対象物65を把持している状態を示している。この飛行ロボット50では、ハンド機構1はボディ55に対して、ロボットアーム60、61を介して取り付けられている。なお、ロボットアーム60、61は、不図示の関節部によって相対的に変位が可能な構成物であり、公知の技術を適用することで実現可能であるからその詳細の説明は割愛する。そして、このようにハンド機構1がロボットアーム60、61を介してボディ55に取り付けられることで、ボディ55に対してハンド機構1の相対的な位置や姿勢を変更することができ、より柔軟に対象物65を把持することが可能となる。
また、本変形例では、飛行ロボット50が飛行している間であって把持動作を必要としないときは、ロボットアーム60、61をボディ55の周囲で折りたたんだ状態でハンド機構1は最大開状態とされ、以てハンド機構1がボディ55に沿った形状になる。この結果、飛行中の飛行ロボット50に対する空気抵抗を軽減できるとともに、ハンド機構1の高さが小さくなり周囲の障害物との干渉を回避しやすくなる。
1・・・ハンド機構、2、3・・・指部、2a、2b、3a、3b・・・指プレート、10・・・ベース部、11・・・前方端面、12・・・モータ、16・・・圧力センサ、30・・・伝達機構、30a・・・入力部、30b・・・出力部、33・・・ウォーム、34・・・ウォームホイール、50・・・飛行ロボット、53・・・推進ユニット、200・・・制御装置、210・・・飛行制御部、211・・・ハンド制御部

Claims (10)

  1. ボディと、
    回転翼の駆動により推進力を発生させる推進ユニットを複数有し、該複数の推進ユニットは前記ボディに設けられている推進部と、
    ベース部に開閉可能に取り付けられた少なくとも2つの指部を有するハンド機構と、
    前記ハンド機構における前記少なくとも2つの指部の開閉動作を制御する制御部と、
    を備え、前記推進部によって飛行可能に構成された飛行ロボットであって、
    前記飛行ロボットの飛行中であって前記ハンド機構により対象物を把持しないときに、前記制御部は、前記ハンド機構を、前記少なくとも2つの指部を閉状態よりも前記ボディに近付けるように前記ボディに沿って拡開させた所定の開状態に維持する、
    飛行ロボット。
  2. ボディと、
    回転翼の駆動により推進力を発生させる推進ユニットを複数有し、該複数の推進ユニットは前記ボディに設けられている推進部と、
    ベース部に開閉可能に取り付けられた少なくとも2つの指部を有するハンド機構と、
    前記ハンド機構における前記少なくとも2つの指部の開閉動作を制御する制御部と、
    を備え、前記推進部によって飛行可能に構成された飛行ロボットであって、
    前記飛行ロボットの飛行中であって前記ハンド機構により対象物を把持しないときに、前記制御部は、前記ハンド機構を、前記少なくとも2つの指部を前記ボディに沿って拡開させた所定の開状態に維持し、
    前記所定の開状態は、前記少なくとも2つの指部のそれぞれの先端が前記ベース部の所定部位より後退した位置に至る最大開状態である、
    飛行ロボット。
  3. 前記ハンド機構は、一又は複数の関節部を有するロボットアームを介して前記ボディに取り付けられ、
    前記制御部は、前記ロボットアームを前記ボディの周囲で折りたたんだ状態で、前記少なくとも2つの指部を、前記ボディに沿って拡開させた前記所定の開状態とする、
    請求項1または2に記載の飛行ロボット。
  4. 前記所定の開状態は、前記少なくとも2つの指部のそれぞれの先端が前記ベース部の所定部位より後退した位置に至る最大開状態である、
    請求項に記載の飛行ロボット。
  5. 前記ハンド機構は、
    前記少なくとも2つの指部の前記開閉動作のための駆動力を供給するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動力が入力部に入力され、出力部から該駆動力を前記少なくとも2つの指部に出力する伝達部と、
    を更に有し、
    前記伝達部は、前記アクチュエータが作動していない状態でも前記所定の開状態が維持されるように、前記入力部と前記出力部との間に所定の保持力を発生させる、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の飛行ロボット。
  6. 前記ハンド機構は、
    前記少なくとも2つの指部の前記開閉動作のための駆動力を供給するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動力が入力部に入力され、出力部から該駆動力を前記少なくとも2つの指部に出力する伝達部と、
    を更に有し、
    前記伝達部は、前記アクチュエータが作動していない状態でも前記所定の開状態が維持されるように、前記入力部と前記出力部との間に所定の保持力を発生させる、
    請求項4に記載の飛行ロボット。
  7. 前記ハンド機構は、前記少なくとも2つの指部が所定の閉状態になることで対象物の把持が可能とされ、
    前記伝達部は、前記アクチュエータが作動していない状態でも、前記所定の閉状態において前記対象物による荷重が前記少なくとも2つの指部に掛かったときに該少なくとも2つの指部が相対的に変位しないように、前記入力部と前記出力部との間に前記所定の保持力を発生させる、
    請求項6に記載の飛行ロボット。
  8. 前記少なくとも2つの指部が前記所定の閉状態となったときに、該少なくとも2つの指部及び前記ベース部の前記所定部位と前記対象物との接触によって、該対象物が把持された状態が形成され、
    前記所定部位に、前記対象物との接触を検知可能な少なくとも1つの圧力センサが設けられる、
    請求項7に記載の飛行ロボット。
  9. 前記所定部位に、複数の前記圧力センサが、前記ベース部における前記少なくとも2つの指部の並びに沿って直列に設けられる、
    請求項8に記載の飛行ロボット。
  10. 前記伝達部は、
    前記入力部であるウォームと、
    前記ウォームと係合し、前記出力部であるウォームホイールと、
    を含み、
    前記ウォームと前記ウォームホイールとの間の係合により前記所定の保持力が発生する、
    請求項5から請求項9の何れか1項に記載の飛行ロボット。
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