JP6423496B1 - ダイアフラムポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイアフラム体とロッド部材との接続を維持しやすくすることができるダイアフラムポンプを提供する。
【解決手段】ダイアフラム体7A、7Bの爪部741が補強部材8に係止されることで、センターロッド6が往復移動した場合に補強部材8を外れにくくすることができる。さらに、筒部74と補強部材8とのX方向における相対移動を許容することができ、センターロッド6の往復移動によって補強部材8が本体部2に衝突した場合に、爪部741の損傷を抑制し、筒部74から補強部材8を外れにくくすることができる。これにより、筒部74が開き変形しにくく、ダイアフラム体7A、7Bとセンターロッド6との接続を維持しやすくすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、送液室と作動流体室とを区画する隔膜状のダイアフラム体と、ダイアフラム体に接続されるロッド部材と、ロッド部材を往復移動させる駆動手段と、を備えたダイアフラムポンプに関する。
一般に、ダイアフラム体によって送流体室と作動流体室とを区画し、ダイアフラム体に接続されたロッド部材を往復移動させることにより、液体等の流体を吐出するダイアフラムポンプが知られている。このようなダイアフラム体は、軟質な部材によって構成されることにより変形可能な膜部を有している。このとき、ダイアフラム体のうちロッド部材との接続部分を、膜部と同じ部材によって構成するとともに雌ネジ部を形成してロッド部材と螺合させると、接続部分が開き変形してロッド部材が抜けてしまうことがあった。
そこで、センターロッド(ロッド部材)のダイアフラム体からの抜けを抑制するために、リング状の補強部材が設けられたダイアフラムポンプが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたダイアフラムポンプでは、ダイアフラム体の雌ネジ部とセンターロッドの雄ネジ部とが螺合するとともに、センターロッドの先端がダイアフラム体の筒部に挿入されており、さらにこの筒部の外周部に補強部材が螺合している。補強部材が設けられていることで、筒部の開き変形が抑制され、これにより雌ネジ部の開きも抑制される。このように、雄ネジ部と雌ネジ部との螺合が維持されるようになっている。
特開2003−172267号公報
しかしながら、特許文献1に記載のダイアフラムポンプでは、センターロッドが往復移動を繰り返すことにより、軟質なダイアフラム体における筒部の外周のねじ山が削れたり変形したりすることがあり、補強部材がダイアフラム体から外れてしまうことがあった。そこで、補強部材をダイアフラム体から外れにくくすることにより、ダイアフラム体とロッド部材との接続を維持しやすくすることが望まれていた。
本発明の目的は、ダイアフラム体とロッド部材との接続を維持しやすくすることができるダイアフラムポンプを提供することにある。
本発明のダイアフラムポンプは、送流体室と作動流体室とを区画するダイアフラム体と、該ダイアフラム体に交差するように延びるとともに接続されるロッド部材と、該ロッド部材を軸方向に沿って往復移動させる駆動手段と、を備えたダイアフラムポンプであって、前記ダイアフラム体は、前記ロッド部材の往復移動に伴って変形する膜部と、前記ロッド部材の端部が接続される接続部と、を一体に有し、前記接続部は、内周面に雌ネジ部を有して前記端部の雄ネジ部と螺合する凹部と、該凹部を囲みつつ前記ロッド部材側に突出した筒部と、を有するとともに、前記筒部の外周を囲むように環状またはC字状の補強部材が設けられ、前記筒部は、外周側に突出することで前記補強部材に係止される爪部を有し、前記補強部材の開口部の内周面には、前記筒部が挿入される側が小径となる段部が形成され、前記筒部は、その突出寸法が前記補強部材の挿入方向寸法以下であり、前記爪部が前記段部に係止されることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、ダイアフラム体における筒部の爪部が補強部材に係止されることで、筒部から補強部材が外れることを抑制することができる。このとき、爪部の突出寸法(補強部材の開口部の径方向寸法)を容易に大きくすることができ、ロッド部材が往復移動した場合に補強部材を外れにくくすることができる。さらに、補強部材と筒部とを螺合させる構成と異なり、ロッド部材の往復移動方向における筒部と補強部材との相対移動を許容することができ、ロッド部材の往復移動によって補強部材が周辺部材に衝突した場合に、この衝撃が筒部に伝達されにくい。即ち、衝突による負荷が爪部に加わりにくく、爪部の損傷を抑制し、筒部から補強部材を外れにくくすることができる。以上のように筒部から補強部材が外れにくいことで、筒部が開き変形しにくく、その内側の雌ネジ部とロッド部材の雄ネジ部との螺合が解除されにくく、ダイアフラム体とロッド部材との接続を維持しやすくすることができる。また、筒部が、補強部材のうち筒部が挿入される側とは反対側の面(ロッド部材が挿入される側の面)から突出しない。これにより、この反対側の面が、ロッド部材の往復移動によって周辺部材に衝突しても、爪部が周辺部材に衝突しにくく、爪部の損傷を抑制することができる。
この際、本発明のダイアフラムポンプでは、前記筒部の内周面と前記端部の外周面との少なくとも一方には、当該筒部の先端側に向かうにしたがって大径となるテーパ部が形成され、前記端部と前記雌ネジ部とを螺合させていくことにより、前記筒部が、径方向外側に向かって変形し、前記補強部材の開口部の内周面と前記ロッド部材の外周面との間に挟み込まれることが好ましい。このような構成によれば、筒部が補強部材の開口部の内周面とロッド部材の外周面との間に挟み込まれることで、ロッド部材の往復移動時に生じる外力によって筒部が変形しにくくなり、爪部による係止が解除されにくい。
以上のような本発明のダイアフラムポンプによれば、ダイアフラム体における筒部の爪部が環状の補強部材に係止されることで、ダイアフラム体とロッド部材との接続を維持しやすくすることができる。
本発明の第1実施形態に係るダイアフラムポンプのポンプ本体を示す断面図である。 前記ポンプ本体を示す側面図である。 前記ポンプ本体の要部を示す断面図である。 前記ポンプ本体の要部を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るダイアフラムポンプのポンプ本体の要部を示す断面図である。 本発明の第1の変形例に係るダイアフラムポンプのポンプ本体の要部を示す断面図である。 本発明の第2の変形例に係るダイアフラムポンプのポンプ本体の要部を示す断面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。尚、第2実施形態においては、第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材及び同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態と同じ符号を付すとともに説明を省略する。
[第1実施形態]
本実施形態のダイアフラムポンプ1は、図1に示すポンプ本体10と図示しない切換装置とを備え、例えば空気等の気体を作動流体として用い、液体等の流体を吐出するものである。尚、ダイアフラムポンプ1が吐出する流体は気体であってもよい。本実施形態では、後述するセンターロッド6の往復移動方向をX方向とし、X方向と略直交する2方向をそれぞれY方向およびZ方向とする。
ポンプ本体10は、本体部2と、一対のケーシング部材3A、3Bと、吸入側連結部材(マニホールド)4と、吐出側連結部材(マニホールド)5と、ロッド部材としてのセンターロッド6と、一対のダイアフラム体7A、7Bと、を備える。
本体部2は、ポンプ本体10全体においてX方向中央部に配置される部材であって、例えばステンレス等の金属部材によって構成される。本体部2は、X方向に延びてセンターロッド6が挿通される貫通穴21と、X方向の両側に形成された凹部22A、22Bと、を有する。
一対のケーシング部材3A、3Bは、例えばステンレス等の金属部材によって構成され、本体部2をX方向から挟み込むように配置される。一対のケーシング部材3A、3Bは、それぞれ、Z方向に沿って延びる流路部31と、X方向内側において本体部2の凹部22A、22Bに対向するように形成された凹部32と、を有し、流路部31と凹部32とが連通している。流路部31の両端(吸入側端部および吐出側端部)には、それぞれ吸入側逆止弁33および吐出側逆止弁34が設けられる。
吸入側連結部材4は、一対のケーシング部材3A、3Bにおける流路部31の吸入側端部同士を連結する部材であって、例えばステンレス等の金属部材によって構成される。吸入側連結部材4は、X方向に沿って延びる流路部41を有する。流路部41は、その一端において開口した吸入口42と、流路部31の吸入側端部に接続される接続口43A、43Bと、を有する。
吐出側連結部材5は、一対のケーシング部材3A、3Bにおける流路部31の吐出側端部同士を連結する部材であって、例えばステンレス等の金属部材によって構成される。吐出側連結部材5は、X方向に沿って延びる流路部51を有する。流路部51は、その一端において開口した吐出口52と、流路部31の吐出側端部に接続される接続口53A、53Bと、を有する。
センターロッド6は、例えばステンレス等の金属部材によってX方向を軸方向として延びる棒状(円柱状又は円筒状)に形成され、本体部2の貫通穴21に挿通される。センターロッド6と貫通穴21との間にはOリングが設けられ、凹部22A、22B同士が連通しないようになっている。センターロッド6のX方向両側の端部6A、6Bは、ダイアフラム体7A、7Bにそれぞれ接続される。
ダイアフラム体7A、7Bは、全体としてYZ平面に沿って延びるとともに、X方向から見て円状となっている。ダイアフラム体7A、7Bは、本体部2と一対のケーシング部材3A、3Bとの間に配置される。これにより、凹部22A、22Bとダイアフラム体7A、7Bとによって、それぞれ作動流体室20A、20Bが形成され、凹部32とダイアフラム体7A、7Bとによって、それぞれ送流体室30A、30Bが形成される。即ち、ダイアフラム体7A、7Bは、作動流体室20A、20Bと送流体室30A、30Bとを区画するものである。
ここで、ダイアフラムポンプ1の動作について説明する。ポンプ本体1の作動流体室20A、20Bに対し、切換装置によって交互に作動流体が供給される。作動流体が供給されない方の作動流体室20A、20Bからは作動流体が排出される。これにより、一対の作動流体室20A、20Bの一方が膨張すると同時に他方が収縮し、各作動流体室20A、20Bが膨張と収縮とを繰り返す。
作動流体室20A、20Bが膨張又は収縮することにより、ダイアフラム体7A、7Bが変形し、これに伴ってセンターロッド6がX方向に往復移動する。即ち、作動流体を供給する切換装置が駆動手段として機能する。
作動流体室20A、20Bが収縮すると、ダイアフラム体7A、7Bによって区画された送流体室30A、30Bが膨張し、流体を吸入しようとする。これにより、吸入側逆止弁33が弁開し、流路部41を介して吸入口42から流体が吸入される。作動流体室20A、20Bが膨張すると、ダイアフラム体7A、7Bによって区画された送流体室30A、30Bが収縮し、流体を吐出しようとする。これにより、吐出側逆止弁34が弁開し、流路部51を介して吐出口52から流体が吐出される。
次に、センターロッド6とダイアフラム体7A、7Bとの詳細な接続構造について、図3に基づいて説明する。以下では、一方側のダイアフラム体7Aおよびセンターロッド6の一方側の端部6Aについて説明するが、他方側のダイアフラム体7Bおよびセンターロッド6の他方側の端部6Bも同様の形状を有している。また、以下に説明する各部の寸法は、特に説明がない限り、自然状態における寸法とする。センターロッド6の端部6Aは中央部よりも縮径されて段差部61を有しており、小径な部分の外周面に雄ネジ部62が形成されている。端部6Aの大径な部分には、先端側に向かうにしたがって小径となる(即ち、ダイアフラム体7Aの後述する筒部74の先端側に向かうにしたがって大径となる)テーパ部63が形成されている。
ダイアフラム体7Aは、センターロッド6の往復移動に伴って変形する膜部71と、センターロッド6の端部6A、6Bが接続される接続部72と、が同一の部材によって一体に形成されている。ダイアフラム体7Aを構成する部材は、膜部71が変形可能な程度に軟質であるとともに、吐出する流体や作動流体等に応じた性質(耐油性や耐薬品性等)を有したものであればよく、フッ素樹脂等の樹脂やゴム等が例示される。
膜部71は接続部72を囲むように円環状に形成され、外側(本体部2とは反対側)に向かって凸に屈曲されており、その外周縁が本体部2とケーシング部材3Aとによって挟み込まれて固定される。センターロッド6の往復移動に伴って接続部72が移動することにより、膜部71が変形し、上記のように作動流体室20Aおよび送流体室30Aの容積が変化する。
接続部72は、内周面に雌ネジ部731を有してセンターロッド6の雄ネジ部62と螺合する凹部73と、凹部73を囲みつつセンターロッド6側(本体部2側)に突出した筒部74と、を有する。
凹部73は、本体部2側に開口してX方向に沿って延び、開口側が大径となるように段差部732を有している。凹部73の内周面のうち小径な部分に雌ネジ部731が形成され、大径な部分はX方向に沿って平坦に形成されている。凹部73の内周面のうち大径な部分には、センターロッド6の端部6Aの外周面のうち大径な部分が当接する。また、段差部732および段差部61におけるYZ平面に沿った段差面同士がX方向から当接し、端部6A、6Bの過挿入が規制される。
筒部74は、X方向に沿って延びる円筒状に形成され、その先端近傍には、外周側に突出した爪部741が形成されている。本実施形態では、図4に示すように爪部741は筒部74の全周に亘って形成され、円環状に形成されているものとするが、爪部は筒部の全周のうち一部にのみ形成されていてもよい。また、X方向に沿って先端まで延びるスリットを筒部に形成することにより、爪部を径方向内側に移動しやすくしてもよい。
接続部72には、筒部74の外周を囲むように環状の補強部材8が設けられる。尚、補強部材は、一部が切り欠かれてC字状に形成されたものであってもよい。補強部材8は、ダイアフラム体7Aよりも硬質な部材によって構成されていればよく、例えばPPやPVC等の樹脂によって構成されていればよい。また、補強部材8は、本体部2側(センターロッド6が挿入される側)の内面81と、ケーシング部材3A側(筒部74が挿入される側)の外面82と、X方向の両側に開口した開口部83と、を有する。開口部83は、段部831を有し、本体部2側の大径部832と、ケーシング部材3A側の小径部833と、が形成されている。段部831は、X方向において段差部732よりも本体部2側に形成されている。
筒部74に形成された爪部741が段部831に係止される。また、筒部74の突出寸法(X方向寸法)は、補強部材8の挿入方向寸法(X方向寸法)と略等しい。従って、筒部74の先端が補強部材8の内面81から突出しない。尚、補強部材8の挿入方向寸法とは、X方向における最大寸法(厚さ)を意味しており、補強部材8は、中心側のX方向寸法が大きくなるように内面81が傾斜を有している。また、内面81は、作動流体室20Aが収縮した際に、本体部2の凹部22Aの底面に衝突する。
筒部74のうち爪部741よりも基端側の部分のX方向寸法は、補強部材8の小径部833のX方向寸法と略等しいか、或いは、若干大きい。即ち、補強部材8がダイアフラム体7Aに対してX方向に多少移動したり回転したりすることができるようになっていてもよい。また、筒部74のうち爪部741よりも基端側の部分の外径は、補強部材8の小径部833の内径と略等しい。筒部74のうち爪部741を含む先端部分のX方向寸法は、補強部材8の大径部832のX方向寸法と略等しいか、或いは、若干小さい。また、爪部741の外径は、補強部材8の小径部833の内径よりも大きく、且つ、大径部832の内径よりも若干小さい。
センターロッド6とダイアフラム体7Aとは、以下に説明する手順で接続される。まず、補強部材8の開口部83に対し、ダイアフラム体7Aの筒部74をケーシング部材3A側から本体部2側に向かって挿入する。このとき、爪部741が小径部833を通過する際に筒部74が縮径されるように変形し、爪部741が大径部832にまで到達すると、筒部74が復元して爪部741が段部831に係止される。
次に、センターロッド6の端部6Aを凹部73に挿入し、雄ネジ部62と雌ネジ部731とを螺合させていく。このとき、センターロッド6の端部6Aの外径は、テーパ部63の基端側(大径側)において、筒部74のうち段差部732よりも先端側の部分の内径よりも大きく、テーパ部63の先端側(小径側)において、筒部74のうち段差部732よりも先端側の部分の内径よりも小さい。従って、雄ネジ部62と雌ネジ部731とを螺合させていくことにより、筒部74が拡径されるように(径方向外側に)変形して開口部83の内周面に押し付けられる。即ち、端部6Aの外周面と、開口部83の内周面と、によって筒部74が径方向から挟み込まれる。段差部61の段差面と段差部732の段差面とが当接することにより、雄ネジ部62と雌ネジ部731との螺合が完了する。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、ダイアフラム体7A、7Bにおける筒部74の爪部741が補強部材8に係止されることで、筒部74から補強部材8が外れることを抑制することができる。このとき、爪部741の突出寸法(径方向寸法)を容易に大きくすることができ、センターロッド6が往復移動した場合に補強部材8を外れにくくすることができる。さらに、補強部材と筒部とを螺合させる構成と異なり、筒部74と補強部材8とのX方向における相対移動を許容することができ、センターロッド6の往復移動によって補強部材8が本体部2に衝突した場合に、この衝撃が筒部74に伝達されにくい。即ち、衝突による負荷が爪部741に加わりにくく、爪部741の損傷を抑制し、筒部74から補強部材8を外れにくくすることができる。以上のように筒部74から補強部材8が外れにくいことで、筒部74が開き変形しにくく、その内側における雌ネジ部731とセンターロッド6の雄ネジ部62との螺合が解除されにくく、ダイアフラム体7A、7Bとセンターロッド6との接続を維持しやすくすることができる。
また、筒部74が補強部材8の開口部83に挿入されて爪部741が係止された後に、筒部74の内側の凹部73にセンターロッド6が挿入されることで、筒部74の内側への変形が抑制され、爪部741の係止が解除されにくい。
また、センターロッド6の端部6Aがテーパ部63を有し、筒部74が補強部材8の開口部83の内周面と端部6Aの外周面との間に挟み込まれることで、センターロッド6の往復移動時に生じる外力によって筒部74が変形しにくくなり、爪部741による係止が解除されにくい。
また、筒部74の先端が補強部材8の内面81から突出しないことにより、センターロッド6の往復移動によって補強部材8の内面81が本体部2に衝突しても、爪部741が本体部2に衝突せず、爪部741の損傷を抑制することができる。
[第2実施形態]
本実施形態のダイアフラムポンプは、第1実施形態のダイアフラムポンプ1において、ダイアフラム体7A、7Bおよび補強部材8に代えて、図5に示すようなダイアフラム体7Cおよび補強部材8Bを備えたものである。
ダイアフラム体7Cは、膜部71と接続部72とを有し、接続部72は、凹部73と筒部74Bとを有する。筒部74Bは、第1実施形態における筒部74と異なり、爪部741を有しておらず、代わりに、その外周面に雄ネジ部742を有する。
補強部材8Bの開口部84の内周面には雌ネジ部841が形成されている。開口部84には、段部が形成されていない。雄ネジ部742と雌ネジ部841とが螺合することにより、補強部材8Bが筒部74Bに取り付けられるようになっている。
本実施形態でも前記第1実施形態と同様に、補強部材8Bがダイアフラム体7Cに取り付けられた後に、センターロッド6の端部6Aがダイアフラム体7Cに接続される。このとき、端部6Aがテーパ部63を有しており、筒部74Bが、補強部材8Bの開口部84の内周面に押し付けられ、補強部材8の開口部84の内周面と端部6Aの外周面との間に挟み込まれる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、筒部74Bが補強部材8Bの開口部84の内周面と端部6Aの外周面との間に挟み込まれることで、雄ネジ部742と雌ネジ部841との螺合が解除されにくい。さらに、雄ネジ部742のねじ山が削れにくく、損傷を抑制することができる。従って、補強部材8Bを筒部74Bから外れにくくすることができ、筒部74Bが開き変形しにくく、その内側における雌ネジ部731と雄ネジ部62との螺合が解除されにくく、ダイアフラム体7Cとセンターロッド6との接続を維持しやすくすることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1実施形態では、センターロッド6の端部6Aにテーパ部63が形成されているものとしたが、第1の変形例として図6に示すように、端部6Aにテーパ部63がされ、且つ、筒部74Cの内周面にテーパ部743が形成されていてもよい。また、第2の変形例として図7に示すように、センターロッド6の端部6Aにテーパ部が形成されず、筒部74Cの内周面にのみテーパ部743が形成されてもよい。第1、第2の変形例のいずれにおいても、端部6Aの最大径を筒部74Cの内径よりも大きくすることにより、前記第1実施形態と同様に、筒部が補強部材8の開口部の内周面と端部6Aの外周面との間に挟み込まれる。従って、センターロッド6の往復移動によって生じる外力によって筒部74Cが変形しにくく、爪部741による係止が解除されにくい。
また、例えば筒部の壁が充分に厚く(径方向寸法が大きく)形成されたり、筒部の内径とセンターロッドの端部の外径とが略等しく設定されたりすることにより、筒部が変形しにくい場合には、センターロッドおよび筒部のいずれにもテーパ部が形成されない構成としてもよい。
また、前記第1実施形態では、補強部材8が段部831を有し、この段部831に爪部741が係止されるものとしたが、補強部材の開口部に段部が形成されず、補強部材の内面に爪部が係止される構成としてもよい。このとき、筒部が補強部材の内面から突出することとなるが、例えば本体部2の凹部22A、22Bの底面を適宜に凹状に形成し、爪部との衝突を避けるようにすればよい。
また、前記第1実施形態では、一対の作動流体室20A、20Bおよび一対の送流体室30A、30Bを備えたダイアフラムポンプ1においてセンターロッド6とダイアフラム体7A、7Bとが接続されるものとしたが、1つの作動流体室および送流体室を備えたダイアフラムポンプにおいて、同様のロッド部材とダイアフラム体とが接続されてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 ダイアフラムポンプ
6 センターロッド(ロッド部材)
6A、6B 端部
63 テーパ部
7A〜7C ダイアフラム体
71 膜部
72 接続部
73 凹部
731 雌ネジ部
74 筒部
741 爪部
743 テーパ部
8、8B 補強部材
83 開口部
831 段部

Claims (2)

  1. 送流体室と作動流体室とを区画するダイアフラム体と、該ダイアフラム体に交差するように延びるとともに接続されるロッド部材と、該ロッド部材を軸方向に沿って往復移動させる駆動手段と、を備えたダイアフラムポンプであって、
    前記ダイアフラム体は、前記ロッド部材の往復移動に伴って変形する膜部と、前記ロッド部材の端部が接続される接続部と、を一体に有し、
    前記接続部は、内周面に雌ネジ部を有して前記端部の雄ネジ部と螺合する凹部と、該凹部を囲みつつ前記ロッド部材側に突出した筒部と、を有するとともに、前記筒部の外周を囲むように環状またはC字状の補強部材が設けられ、
    前記筒部は、外周側に突出することで前記補強部材に係止される爪部を有し、
    前記補強部材の開口部の内周面には、前記筒部が挿入される側が小径となる段部が形成され、
    前記筒部は、その突出寸法が前記補強部材の挿入方向寸法以下であり、前記爪部が前記段部に係止されることを特徴とするダイアフラムポンプ。
  2. 前記筒部の内周面と前記端部の外周面との少なくとも一方には、当該筒部の先端側に向かうにしたがって大径となるテーパ部が形成され、
    前記端部と前記雌ネジ部とを螺合させていくことにより、前記筒部が、径方向外側に向かって変形し、前記補強部材の開口部の内周面と前記ロッド部材の外周面との間に挟み込まれることを特徴とする請求項1に記載のダイアフラムポンプ。
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