JP6423256B2 - 仮設足場用階段枠 - Google Patents

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Description

本発明は、建築作業現場等で構築される仮設足場に作業者昇降のために設けられる仮設足場用階段枠に係り、例えば、建築作業現場、土木作業現場、解体作業現場、塗装作業現場等の各種作業現場の仮設足場に利用できるものである。
建築物の建築作業等を行う際には、その周囲に仮設足場が構築され、この仮設足場の上下各段に敷設される足場布板に作業者が昇降するために、仮設足場に階段枠が設置される。下記の特許文献1に示されている仮設足場用階段枠は、一対の側桁間に複数の踏板が所定間隔で取り付けられ、側桁の上端には上段足場の横架材に掛止するフック部材が設けられ、側桁の下端には足場布板載置用のベース体が設けられている。
また、この仮設足場用階段枠では、ベース体に棒状の係止部材を上下動自在に設け、この係止部材を足場布板に上から下に貫通させた後に、係止部材を鉛直軸を中心に回動させることにより、係止部材の下端に設けられたフック部を足場布板の下面と上下に対向させ、係止部材に巻回させたコイルばねのばね力による上昇力により、フック部を足場布板の下面に係止し、これにより、仮設足場用階段枠の下端を、足場布板に、この足場布板の幅方向に位置決めして連結するようにしている。
特開2010−126874号公報
このため、特許文献1の仮設足場用階段枠では、この仮設用階段枠の下端を、足場布板に、この足場布板の幅方向に位置決めして連結するためには、ベース体に、コイルばねを巻回させた棒状の係止部材を上下動自在に設けるとともに、この係止部材の下端にフック部を設け、係止部材を足場布板に上から下に貫通させた後に、係止部材を鉛直軸を中心に回動させ、係止部材の下端のフック部を、コイルばねのばね力による上昇力により足場布板の下面に係止させるという作業を行うことになる。
本発明の目的は、足場布板に、この足場布板の幅方向に位置決めして連結することを、構造の簡単化と作業の容易化を図って行えるようになる仮設足場用階段枠を提供するところにある。
本発明に係る仮設足場用階段枠は、一対の側桁間に複数の踏板が所定間隔で取り付けられ、前記側桁の上端に上段足場の横架材に掛止するフック部材が設けられ、前記側桁の下端に足場布板載置用のベース体が設けられている仮設足場用階段枠において、前記ベース体に、前記足場布板の幅方向の端面の外側からこの足場布板の下面に係止される係止部材と、前記足場布板に上から挿入され、この足場布板に対して前記係止部材を前記幅方向に位置決め状態とするための位置決め部材とが設けられていることを特徴とするものである。
この仮設足場用階段枠では、係止部材が、足場布板に上から挿入される位置決め部材により、足場布板の幅方向に位置決め状態とされるため、係止部材を足場布板の幅方向の端面の外側から足場布板の下面に係止させても、この係止部材が足場布板の幅方向の端面から外側に脱出することはなく、これにより、仮設足場用階段枠の下端を足場布板に係止部材の係止作用により連結することができる。
また、この仮設足場用階段枠によると、側桁の下端に設けられているベース体に、足場布板の幅方向の端面の外側からこの足場布板の下面に係止される係止部材と、足場布板に上から挿入され、この足場布板に対して係止部材を前記幅方向に位置決め状態とするための位置決め部材とを設ければよいため、構造の簡単化を図ることができ、また、仮設足場用階段枠の下端を足場布板に、この足場布板の幅方向に位置決めして連結するためには、係止部材を足場布板の幅方向の端面の外側からこの足場布板の下面に係止する作業と、位置決め部材を足場布板に上から挿入することにより、足場布板に対して係止部材を足場布板の幅方向に位置決め状態とするための作業とを行えばよいため、作業の容易化を図ることができる。
以上の本発明において、ベース体に、足場布板の幅方向の端面の外側からこの足場布板の下面に係止される係止部材を設けることは、各種の態様により実施することができる。その一例は、係止部材を、ベース体に設けられていて前記幅方向を軸方向とする中心軸を中心に回動可能な回動部材とすることである。また、他の例は、ベース体に案内部材を設け、この案内部材の案内作用により、係止部材をベース体に対して前記幅方向にスライド自在とすることである。
しかし、前者によると、ベース体に、足場布板の幅方向の端面の外側からこの足場布板の下面に係止される係止部材を設けることを、簡単な構造により実現できる。
また、係止部材を、この係止部材における足場布板の下面に係止される下端部がベース体の下端部と同じ高さ位置になるまで又はベース体の下端部よりも高い位置になるまで、前記中心軸を中心に回動可能とすることが好ましい。
これによると、本発明に係る足場布板用階段枠を、仮設足場の構築現場へ搬送するときや保管するとき等において、係止部材を、この係止部材における足場布板の下面に係止される下端部がベース体の下端部と同じ高さ位置になるまで又はベース体の下端部よりも高い位置になるまで、前記中心軸を中心に回動させておくことにより、係止部材を格納された状態にできることになるため、搬送や保管等を大きなスペースをとらずに有効に行えることになる。
また、前記位置決め部材はベース体に固定状態で設けてもよいが、この位置決め部材を上下方向に高さ位置が調整可能なものとし、この位置決め部材を上下方向に調整された高さ位置に固定するための固定手段を仮設足場用階段枠に設けてもよい。
これによると、位置決め部材を足場布板に上から挿入するための作業を、固定手段による固定を解除して位置決め部材を上から下へ移動させることにより、容易に行えるようになる。
また、位置決め部材を、この位置決め部材の下端部がベース体の下端部と同じ高さ位置になるまで又はベース体の下端部よりも高い位置になるまで、上下方向に高さ位置調整可能とすることが好ましい。
これによると、前述の係合部材についての場合と同様に、本発明に係る足場布板用階段枠を、仮設足場の構築現場へ搬送するときや保管するとき等において、位置決め部材を、この位置決め部材の下端部がベース体の下端部と同じ高さ位置になるまで又はベース体の下端部よりも高い位置になるまで、上方へ移動させておくことにより、位置決め部材を格納された状態にできることになり、これにより、搬送や保管等を大きなスペースをとらずに有効に行えることになる。
また、位置決め部材を、この位置決め部材の下端部がベース体の下端部と同じ高さ位置になるまで又はベース体の下端部よりも高い位置になるまで、上下方向に高さ位置調整可能とすることも、各種の態様により実施することができる。その一例は、位置決め部材を板状の部材とし、前記固定手段をボルトとナットによるものとし、板状の位置決め部材に、ボルトの軸部を挿通させる孔を上下に長い長孔として形成することである。他の例は、位置決め部材を板状の部材とし、前記固定手段をボルトとナットによるものとし、板状の位置決め部材に、ボルトの軸部を挿通させる孔を上下に間隔をあけて複数個形成することである。
しかし、前者によると、位置決め部材の上下方向の高さ位置調整作業を無段階に行えるという効果を得られるとともに、固定手段による固定を解除することにより、位置決め部材を自重で下へ移動させることができる。
また、本発明に係る仮設足場用階段枠の下端に設けられたベース体が載置される足場布板は、位置決め部材を上から挿入することができるものであれば任意の構造のものでよく、その一例の足場布板は、隙間をあけて足場布板の幅方向に並設された2個の踏面部材を有するものであり、位置決め部材がこの足場布板に上から挿入されることを、位置決め部材が隙間に上から挿入されることとしてもよい。
さらに、本発明に係る仮設足場用階段枠の下端に設けられたベース体は、前記係止部材と前記位置決め部材を設けることができるものであれば、任意の形状、構造で構成されたものでよく、このベース体は、1個の部材からなるものでもよく、複数個の部材からなるものでもよい。
そして、本発明に係る仮設足場用階段枠は、任意の作業現場で構築される仮設足場に用いることができ、この仮設足場は、建築作業現場や土木作業現場、さらには解体作業現場、塗装作業現場等で用いることができる。
本発明によると、仮設足場用階段枠の下端を足場布板に、この足場布板の幅方向に位置決めして連結することを、構造の簡単化と作業の容易化を図って行えるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る階段枠が用いられている仮設足場を示す正面図である。 図2は、図1の仮設足場の要部を示す斜視図である。 図3は、階段枠を示す正面図である。 図4は、階段枠を斜め上から見た側面図である。 図5は、階段枠の下端と足場布板とを示す拡大の正面図である。 図6は、図5のS6矢視図である。 図7は、図5のS7−S7線断面図である。 図8は、係止部材と位置決め部材が格納された状態となったときを示す正面図である。 図9は、階段枠の下端にベース体を取り付けるための別実施形態を示す図5と同様の図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る階段枠が用いられている仮設足場を示す。この仮設足場は、建築物の建築作業現場で構築されたものであって、それぞれの下端がジャッキベース1で支持されて作業現場に多数立設された支柱2と、互いに左右に隣接している2本の支柱2の間に架設された水平材3と、最下部から2段目以降の水平材3に上端が回動自在に連結され、下端が支柱2に連結されたブレース4と、互いに左右に隣接している2本の支柱2の間において、水平に配置されている足場布板5と、上下2段の足場布板5の間に斜めに架設された階段枠20とを含んで構成されている。なお、下端がジャッキベース1で支持された支柱2の上端には、この支柱2の上に継ぎ足し用の支柱2を連結するための連結部2Aが設けられている。
図2は、階段枠20の箇所について示す図1の要部の拡大斜視図であり、この図2では水平材3及びブレース4が省略されている。支柱2は、図1の左右方向には建築物の左右寸法に応じた本数だけ立設されているとともに、図1の奥行き方向(建築物に対する遠近方向)には2本立設されており、これら2本の支柱2の間には横架材6が架設されている。それぞれの支柱2には、所定の上下間隔をあけて複数のフランジ7が固着されており、これらのフランジ7には、支柱2の円周方向に90度間隔で4個の孔7Aが設けられている。横架材6の両端部には楔状部材8が上下に挿通される開口部が形成されており、フランジ7の孔7Aに上から打ち込まれるこの楔状部材8により、横架材6のそれぞれの端部は支柱2に連結されている。
図1で示す水平材3の両端部にも楔状部材9が上下に挿通される開口部が形成されており、フランジ7の孔7Aに上から打ち込まれるこの楔状部材9により、水平材3のそれぞれの端部は支柱2に連結されている。また、図1で示すブレース4の下端には、楔状部材11が上下に挿通されるコ字状の連結部材10が設けられ、この連結部材10が外側から嵌合されたフランジ7の孔7Aに上から打ち込まれた楔状部材11により、ブレース4の下端は支柱2に連結されている。
なお、本実施形態の仮設足場は、以上のように水平材3や横架材6等が連結される継手がフランジ7となっている支柱2が用いられて構築されているが、支柱は、水平材3や横架材6等が連結される継手が上下長さを有するポケット部材となっているものでもよい。また、仮設足場は、支柱2を用いずに建枠を用いたものでもよい。
図2に示されているように、仮設足場に上下に複数段設けられていて、作業者が乗って作業等を行うための足場は、図1でも示されている足場布板5により形成されている。これらの上下の各段の足場において、足場布板5は、足場布板5の長さ方向と直交する水平方向となっている足場布板5の幅方向に2個並設されている。それぞれの足場布板5の長さ方向の両端部には、フック部材12が設けられ、これらのフック部材12が横架材6に掛止されることにより、それぞれの足場布板5は、互いに足場布板5の長さ方向に隣接して仮設足場に配置されている2本の横架材6の間に架設されている。
図3と図4は、作業者が上下2段の足場を昇降するための階段枠20を示す正面図と斜め上から見た側面図であり、この階段枠20は、下段の足場と上段の足場との間に斜めに架設される。階段枠20は、溝型材からなる一対の側桁21の間に複数の踏板22を所定間隔で取り付けたものであり、それぞれの側桁21の上端には、上段の足場の横架材6に掛止されるフック部材23が設けられており、また、側桁21の下端には、下段の足場を形成している足場布板5に載置されるベース体24が設けられており、このベース体24は、図4に示されているように、一対の側桁21の間に架設されている。
なお、前述したように上下の各段の足場において、足場布板5は幅方向に2個並設されるが、図2に示されているように、これらの足場布板5のうち、ベース体24は一方の足場布板5Aに載置されるため、階段枠20は、2個の足場布板5のうち、1個の足場布板5Aだけにセットされるものとなっている。
本実施形態のベース体24は一枚の厚板の折り曲げで形成されたものであって、階段枠20の幅方向両端部には鉛直に起立した起立部24Aが設けられたものとなっており、これらの起立部24Aが、それぞれの側桁21の内側面にボルト及びナットによる上下2個の結合具25,26によって結合されている。これらの結合具25,26は、ベース体24を下段の足場布板5Aに載置することによって階段枠20をこの足場布板5Aにセットした状態を示す図5と、図5のS7−S7線断面図である図7にも示されている。これらの図5及び図7に示されているように、一方の起立部24Aには係止部材30が取り付けられており、この取り付けはボルト及びナットによる止着具31により行われている。係止部材30は帯状の厚板を折り曲げたものであり、図7に示されているように、止着具31で起立部24Aに取り付けられた上部30Aと、この上部30Aの下端から階段枠20の幅方向外側へ延出した第1延出部30Bと、この第1延出部30Bの先端から下向きに延びている第2延出部30Cと、この第2延出部30Cの先端から階段枠20の幅方向内側へ延びている係止部30Dとからなる。第1延出部30Bと、係止部材30の下端部である係止部30Dとの間の内面間寸法は、足場布板5Aの上下の厚さ寸法と同じ又はこの厚さ寸法よりも少し大きくなっている。
そして、本実施形態では、係止部材30をベース体24の起立部24Aに取り付けているボルト及びナットによる止着具31のうち、ボルトの軸部31Aは、ベース体24に設けられていて足場布板5Aの幅方向に延びる軸となっており、この軸部31Aを中心軸にして係止部材30は、ベース体24に回動可能に取り付けられている。そして、止着具31のボルト及びナットを締め付けることにより、係止部材30を軸部31Aを中心とする任意の回動角度で固定することができる。
図5に示されているように、ベース体24には、起立部24Aから足場布板5の長さ方向内側へ延出した延出部24Bが設けられており、この延出部24Bの先端は上向きに立ち上がった立上り部24Cとなっており、この立上り部24Cには、位置決め部材32を上下に移動可能に保持するための保持部材33が溶接等により結合されている。図6は、図5のS6矢視図であり、厚板の折り曲げで形成されている保持部材33と立上り部24Cとにより、位置決め部材32が上下に移動可能に挿入された開口部34が上下の長さを有して形成されている。
図7から分かるように、位置決め部材32は板材で形成されたものであり、上端部には折り曲げによってストップ部32Aが設けられ、このストップ部32Aが保持部材33の上面に当接することにより、位置決め部材32の下降限位置が規定されるようになっている。また、保持部材33には、上下の高さ位置が調整された位置決め部材32をその高さ位置で固定するための固定手段35が設けられている。この固定手段35はボルト及びナットによるものであり、図5に示されているように、板材で形成されている位置決め部材32には、固定手段35のボルトの軸部35Aが挿通する長孔32Bが上下方向に長く形成されている。
このため、固定手段35のボルト及びナットを緩めると、位置決め部材32は、長孔32Bの案内作用により無段階で上下に移動可能となり、そして、固定手段35のボルト及びナットを締め付けることにより、位置決め部材32を任意の高さ位置で固定することができる。また、固定手段35のボルト及びナットを緩めてストップ部32Aを摘まむことにより、位置決め部材32を上下に移動させることもできる。
なお、足場布板5の幅方向でもある階段枠20の幅方向における位置決め部材32の配置位置は、図7に示されているように、階段枠20の幅方向中央の位置となっている。
本実施形態に係る足場布板5は、図7に示されているように、隙間Sをあけて足場布板5に幅方向に並設された2個の踏面部材40を有するものとなっており、これらの踏面部材40同士は、図2に示されているように、足場布板5の長さ方向両端部に設けられている端部部材41により連結されており、また、図7に示されているように、足場布板5の裏面にこの足場布板5の長さ方向に間隔をあけて複数個設けられている帯状の連結部材42でも、踏面部材40同士は連結されている。
次に、仮設足場に階段枠20をセットするための作業について説明する。
仮設足場が構築される作業現場に搬入されるときの階段枠20の位置決め部材32は、この位置決め部材32の下端部がベース体24の下端部と同じ高さ位置に又はベース体24の下端部よりも高い位置まで引き上げられている(図8を参照)。また、このときには、図5及び図7に示されているように、階段枠20のベース体24に設けられている係止部材30の下端部である係止部30Dは、止着具31の真下の位置に配置されている。
このような階段枠20がセットされる仮設足場の下段の足場では、図2に示されているように、2個の足場布板5が既にこれらの足場布板5の幅方向に配置されており、これらの足場布板5は、足場布板5のフック部材12が掛止されている横架材6に沿ってスライド可能であるため、作業者は足場布板5を少しスライドさせることにより、2個の足場布板5の間に、係止部材30の係止部30Dを上から挿入可能となる間隔を設ける。次いで、作業者は、この間隔に係止部材30の係止部30Dを上から挿入しながら、階段枠20のベース体24を2個の足場布板5のうちの一方の足場布板5Aの上に載置するとともに、階段枠20のフック部材23を上段の足場の横架材6に掛止する。
この後、作業者は、フック部材23を横架材6に沿って滑らせることにより、階段枠20全体を上記足場布板5Aの側へスライドさせ、これにより、この足場布板5Aの幅方向の端面の外側から係止部材30の係止部30Dを足場布板5Aの下面に係止させる。
なお、以上のように作業を行うのではなく、階段枠20が仮設足場にセットされるときには、図2で示した下段の足場に2個の足場布板5のうち、一方の足場布板5Aだけを配置しておき、まだ配置されていない他方の足場布板5を配置すべき箇所に階段枠20を配置して、フック部材23を上段の足場の横架材6に掛止し、フック部材23を横架材6に沿って滑らせることにより、階段枠20全体を足場布板5Aの側へスライドさせて、足場布板5Aの幅方向の端面の外側から係止部材30の係止部30Dを足場布板5Aの下面に係止させるようにしてもよい。
以上のように係止部材30の係止部30Dを足場布板5Aの下面に係止させたときには、図7に示されているように、位置決め部材32の位置は、足場布板5Aにこの足場布板5Aの長さ方向の長さを有して形成されている前述の隙間Sの位置と一致しており、この後に、固定手段35のボルト及びナットを緩めることにより位置決め部材32を下降させ、これにより、位置決め部材32を足場布板5Aに上から挿入する作業を、位置決め部材32の下部を隙間Sに上から挿入する作業として行う。
この作業によると、係止部材30が、位置決め部材32により、足場布板5Aの幅方向に位置決め状態とされたことになり、このため、係止部材30の係止部30Dを足場布板5Aの幅方向の端面の外側からこの足場布板5Aの下面に係止させても、この係止部材30が足場布板5Aの幅方向の端面から外側に脱出することはなくなり、このため、階段枠20の下端を足場布板5Aに係止部材30の係止作用により連結することができる。
また、本実施形態によると、階段枠20の側桁21の下端に設けられているベース体24に、足場布板5Aの幅方向の端面の外側からこの足場布板5Aの下面に係止される係止部材30と、足場布板5Aに上から挿入され、この足場布板5Aに対して係止部材30を足場布板5Aの幅方向に位置決め状態とするための位置決め部材32とを設ければよいため、構造の簡単化を図ることができる。
また、階段枠20の下端を足場布板5Aに、この足場布板5Aの幅方向に位置決めして連結するためには、係止部材30を足場布板5Aの幅方向の端面の外側からこの足場布板5Aの下面に係止する作業と、位置決め部材32を足場布板5Aに上から挿入することにより、足場布板5Aに対して係止部材30を足場布板5Aの幅方向に位置決め状態とするための作業とを行えばよいため、作業の容易化を図ることができる。
さらに、前述したように位置決め部材32の下部を隙間Sに上から挿入する作業は、固定手段35のボルトの軸部35Aが位置決め部材32に上下に長く形成された長孔32Bに挿通されているため、固定手段35のボルト及びナットを緩めるだけにより、位置決め部材32を自重で下降させて自ずと行うことができ、これらのボルト及びナットの取り付け、取り外し作業を行うことを必要としない。
図8は、仮設足場の構築現場へ搬送されるときや保管されているとき等における階段枠20を示す。このときには、係止部材30は、ベース体に設けられていて前述の中心軸となっている止着具31のボルトの軸部31Aを中心に回動可能となっているため、この係止部材30における足場布板5Aの下面に係止される下端部となっている係止部30Dがベース体24の下端部と同じ高さ位置になるまで又はベース体24の下端部よりも高い位置になるまで、係止部材30を軸部31Aを中心に回動させておき、また、位置決め部材32は上下方向に高さ位置が調整可能となっているため、位置決め部材32の下端部がベース体24の下端部と同じ高さ位置になるまで又はベース体24の下端部よりも高い位置になるまで、位置決め部材32を上方へ引き上げておく。
これによると、係止部材30と位置決め部材32とを階段枠20に対して格納された状態にできることになるため、上述の搬送や保管等を大きなスペースをとらずに有効に行える。
また、本実施形態では、図2から分かるように、ベース体24から上方へ延びる長さを有している位置決め部材32の配置位置が、階段枠20に複数設けられている踏板22のうち、最下段の踏板22よりも下側の位置であって、この最下段の踏板22についての足場布板5Aの長さ方向の寸法内の位置となっているため、言い換えると、位置決め部材32の上方は最下段の踏板22によって覆われた状態になっているため、この最下段の踏板22を踏んで階段枠20を昇降する作業者にとって位置決め部材32は気になる存在にはならず、作業者は、最下段の踏板22を踏むときに、位置決め部材32に足が当たってしまうのではないかなどという危惧を感じることなく、最下段の踏板22を安心して踏むことができる。
図9は、ベース体24のそれぞれの起立部24Aを階段枠20の側桁21に、1個の結合具50で結合した実施形態を示している。この実施形態によると、ベース体24は、ボルト及びナットによる結合具50のうち、階段枠20の幅方向を軸方向とするボルトの軸部50Aを中心に回動可能となる。このため、階段枠20が斜めに架設される上下2段の足場の上下高さ寸法が異なっている仮設足場についても、階段枠20の傾斜角度を変更することにより、この階段枠20を共通して用いることができるようになる。
本発明は、建築作業現場、土木作業現場、解体作業現場、塗装作業現場等の各種作業現場で構築される仮設足場に作業者昇降のために設けられる階段枠に利用することができる。
2 支柱
3 水平材
4 ブレース
5,5A 足場布板
6 横架材
7 フランジ
20 階段枠
21 側桁
22 踏板
23 フック部材
24 ベース体
30 係止部材
30D 係止部材の下端部である係止部
31A 中心軸であるボルトの軸部
32 位置決め部材
32B 長孔
35 固定手段
35A ボルトの軸部
40 踏面部材
S 隙間

Claims (6)

  1. 一対の側桁間に複数の踏板が所定間隔で取り付けられ、前記側桁の上端に上段足場の横架材に掛止するフック部材が設けられ、前記側桁の下端に足場布板載置用のベース体が設けられている仮設足場用階段枠において、
    前記ベース体に、前記足場布板の幅方向の端面の外側からこの足場布板の下面に係止される係止部材と、前記足場布板に上から挿入され、この足場布板に対して前記係止部材を前記幅方向に位置決め状態とするための位置決め部材とが設けられ
    前記位置決め部材は上下方向に高さ位置が調整可能となっており、この位置決め部材を上下方向に調整された高さ位置に固定するための固定手段を有することを特徴とする仮設足場用階段枠。
  2. 請求項1に記載の仮設足場用階段枠において、前記位置決め部材は、この位置決め部材の下端部が前記ベース体の下端部と同じ高さ位置になるまで又は前記ベース体の下端部よりも高い位置になるまで、上下方向に高さ位置調整可能となっていることを特徴とする仮設足場用階段枠。
  3. 請求項1又は2に記載の仮設足場用階段枠において、前記位置決め部材は板状の部材になっているとともに、前記固定手段はボルトとナットによるものであり、前記板状の位置決め部材に、前記ボルトの軸部が挿通する孔が上下に長い長孔として形成されていることを特徴とする仮設足場用階段枠。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の仮設足場用階段枠において、前記係止部材が、前記ベース体に設けられていて前記幅方向を軸方向とする中心軸を中心に回動可能な回動部材となっていることを特徴とする仮設足場用階段枠。
  5. 請求項4に記載の仮設足場用階段枠において、前記係止部材は、この係止部材における前記足場布板の下面に係止される下端部が前記ベース体の下端部と同じ高さ位置になるまで又は前記ベース体の下端部よりも高い位置になるまで、前記中心軸を中心に回動可能となっていることを特徴とする仮設足場用階段枠。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の仮設足場用階段枠において、前記足場布板は、隙間をあけて前記幅方向に並設された2個の踏面部材を有し、前記位置決め部材が前記足場布板に上から挿入されることは、前記位置決め部材が前記隙間に上から挿入されることであることを特徴とする仮設足場用階段枠。

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