JP6423057B1 - シェード構造体への着脱が自在な電動昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たなシェード構造体用後付電動昇降装置の提供。
【解決手段】シェード構造体のヘッドレール内に配設される水平軸を従動的に回転させてシェードを昇降する駆動力を発生させるための電動駆動部と、該電動駆動部を該ヘッドレールの開口部に挿嵌する接続部と、該水平軸へ挿嵌し該電動駆動部から伝達された駆動力を得て該水平軸を回転させシェードを昇降するための水平軸回転駆動部と、該電動駆動部からの駆動力を該水平軸回転駆動部に伝達し該水平軸を回転させるための動力伝達部とを有することを特徴とする、シェード構造体への着脱が自在なシェード後付電動昇降装置とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、シェード昇降のために既設の手動昇降用プーリーセットを用いることが不要となるシェード構造体用後付電動昇降装置に関するものであって、ヘッドレール内の水平軸を回転させてシェードを昇降するための駆動力を発生させる電動駆動部と、該電動駆動部を該ヘッドレールの開口部に挿嵌し後付可能とする接続部と、該水平軸へ挿嵌し該電動駆動部から伝達された駆動力を得て該水平軸を回転させシェードを昇降するための水平軸回転駆動部と、該電動駆動部からの駆動力を該水平軸回転駆動部に伝達し該水平軸を回転させるための動力伝達部とを有する、シェード構造体への着脱が自在な電動昇降装置に関する。
ホテルのロビー、公共施設のホールや国際会議場のような大規模施設の室内空間、飲食店やカットサロンなどの各種店舗のような中規模施設の室内空間、並びに、住宅のリビングのような小規模施設の室内空間では、外からの光を室内空間へと多く取り入れるとともに室内空間のデザイン性を高めるため、大型の窓や縦長の窓や出窓が広く採用されている。そして、通常の窓よりもより多くの開口部の面積を確保するため、天井付近から配設したり一部突出させた壁面部に配設するような構造の窓が採用されることも多い。また、室内への出入口においても、外からの光を室内空間へと多く取り入れるとともに室内空間のデザイン性を高めるため、ガラスを嵌め込んだ開き戸などの扉がしばしば採用されている。このような形状を有する窓や扉は、いずれも採光性を優先するものであることから、直射日光が室内に過度に入り込む状況も生じやすくなっている。そこで、室内環境が悪化することを防止するため、入射する光を適宜遮断する手段を同時に設けることが必須となっている。
ガラス窓や扉からの過度の入射光を遮断する手段としては、ガラス自体を一部減光可能な機構を有するものとする方法があるが、コストが掛かる。また窓上部に貼付する減光フィルムがあるが、通常時に暗くなってしまうとともにデザイン性に劣る問題がある。遮光性とデザイン性が両立するものとしては、カーテンやレースカーテンのほか、スクリーンプリーツスクリーン、ブラインド、すだれ等からなる被覆材を用いたローマンシェード、ロールスクリーン、ブラインドなどのシェード構造体などの窓装飾エレメントがある。
カーテンは幕体を横方向に動かす構造のものである。そのため、入射光を遮断する際は、幕体を一部閉じて遮断するか、幕体の上部を閉じ中央部や下方は左右にたぐり寄せて留めて入射光の一部を遮断するしかなく、また、大型であったり縦に長い構造のガラス窓や扉では部屋の奥まで光が入り込みやすく、調節がしにくい。さらに、上記のような大型の窓や扉、または天井部近くに配設される窓に設置する場合、幕体が大きすぎるために、開閉操作が困難なものとなっている。
そこで、上記のような特殊な形状の窓や扉には、巻き上げもしくはたぐり上げることができ、かつ、デザイン性も高く保持できる、スクリーン、プリーツスクリーン、ブラインド、すだれ等からなる被覆材を用いた手動のローマンシェード、ロールスクリーン、ブラインドなどのシェード構造体が広く用いられている。大型や縦に長い構造の窓や扉が用いられていても、その上部のみを該被覆材で覆うことができるため、部屋の奥まで光が入り込むことを効果的に防ぐことができる。
上記シェード構造体は、ヘッドレールの上部にスクリーン、プリーツスクリーン、ブラインド、すだれ等からなる被覆材が取り付けられ、該被覆材には昇降用の紐体の一端が固定され、該ヘッドレール内に設けられた水平軸となるシャフトを回転させて、該シャフトに取り付けられた巻き取りドラムへと該被覆材に取り付けられた昇降用の紐体を巻きとり、または巻き取られた紐体を巻き取りドラムから巻きほぐすことにより、該被覆材を昇降させる構造となっている。そして、該シャフトの回転操作は、手動プーリーセットと該プーリーセットに組み合わされるボールチェーンなど紐状のリング状部材により行われる。シェード構造体が配設される箇所が天井付近の壁面であっても、作業者の操作部位となるボールチェーンなど紐状の部材の長さを、作業者の手が届く床付近の位置に配設された状態となるように長く設定することが可能であるため、昇降時の作業性は確保される。
ところが、上記のような手動式のシェード構造体は、ボールチェーンなど紐状のリング状部材が、作業者の手が届く床付近の位置にまで常に垂れ下がっている状態となっており、美観に劣る。また、長い紐状のものであることから、作業時や窓から入る風などにより揺れるなどして途中で絡まることがある。さらには、床付近の位置にまで常に垂れ下がった紐状のリング状部材に子供などの首部が絡まるなどの事故が発生したため、シェード構造体におけるボールチェーンなど紐状のリング状部材の使用については、特別に慎重な配慮と構造の改善が求められることとなった。
一つの改善策として、ボールチェーンの強度を下げ、また、ボールチェーンジョイントなどの接続部材を途中に配設するようにして、いずれの場合においても強い力が掛かるとボールチェーンが途中で外れるようにすることが提案されている(特許文献1)。しかしながら、シェード構造体が天井近くなど高い壁面部位に配設されると、強い力が掛かってボールチェーンが外れてしまうと、元通りの昇降可能な状態に戻しにくい。また、ボールチェーンなど紐状のリング状部材が途中で絡まる点や常に垂れ下がっている状態で美観を妨げている点については改善されていない。そのため、さらなる改善が求められていた。
そこで、既設の手動式のプーリーセットによりシェードの被覆材の巻き上げを行うのではなく、ベース部材とともに回転駆動源を装置内の端部カバー部位に設けてシャフトを電動回転させる駆動ユニットをロールスクリーン装置やブラインド等の装置に設けることが提案されている(特許文献2)。
しかしながら、通常のシェード構造体のヘッドレール内には、水平軸となるシャフト、巻き取りドラムに加え、プーリーセットなどの部材が密接して配設されており、該装置内に新たな電動の駆動ユニットを併設することは困難である。ヘッドレール等の部材ごと、回転駆動源を内蔵できる大型のヘッドレール、巻き取りドラム、プーリーセットなどの部材からなるものに交換しようとしても、設置箇所にスペースの余裕が無い場合には交換不可能であり、また、交換できたとしてもコストが高くつく。また、既設の装置そのものを改造してしまうため、賃貸物件などにおいて、当初の状態にまで現状復帰させることができない。
また、シェード構造体は、クロス貼りがされた石膏ボードやそれを裏面で支える木製のパネルや柱、またはコンクリートの壁面に、シェード構造体のヘッドレールを支えるブラケットをネジ止めすることで固定している。しかし、1度止めたネジを緩める場合には、慎重に作業を行っても、クロス貼りがされた石膏ボード、木製の柱ならびにコンクリートが損壊したり、ネジ穴が拡がるなどして、再度同じ箇所にネジ止めしようとしても、ネジが緩んでしまったり、ネジによる固定そのものが不可能になるという事態が生じやすく、重量のあるカーテン生地やレースカーテン生地を用いたスクリーンやプリーツスクリーン、ブラインド、すだれ等からなる被覆材を備えたシェード構造体を所定の位置に保持することが出来なくなってしまうため、一度壁面にネジ止めして設置したブラケットはできる限り外さない。そこで通常、重量のある被覆材を備えたシェード構造体の設置においては、それを支えるブラケットの設置箇所の選定は、必ずしもヘッドレールにおいて一定の位置にブラケットが設定されるわけではなく、窓や扉の枠体の位置や、窓や扉に付属する開閉制御機構の位置、壁面及び壁面内部を構成する部材の種類や位置を考慮しながら慎重に行われ、設置する現場の壁面状況により、ヘッドレールの端部付近、巻き取りドラム付近、またはプーリーセット付近にブラケットが配設されることも多々ある。
そのため、特許文献2のように装置内にベース部材とともに回転駆動源を設置しようとしても、ブラケットの固定具と干渉し、設置が出来ないことも多い。さらに、ヘッドレールを1本のみ用いる1枚の被覆材からなるシェード構造体ではなく、ヘッドレールを並列して複数本用い、複数枚の被覆材をそれぞれ個別に巻き上げ並びに巻き下ろしするシェード構造体の場合には、ヘッドレール内部へそれぞれ回転駆動源を設置することは困難であり、ブラケットを交換することなく、内部へ回転駆動源を設置可能な大型ヘッドレールに交換しようとしても、それぞれの大型ヘッドレール同士が干渉してしまうため、設置が出来ない。そこで、さらなる改善が求められていた。
他方、既設のシェード構造体の部材を用い、昇降のための既設の手動プーリーセットのみ用いずにシャフトを電動回転させる駆動ユニットをベース部材とともに装置内の端部カバー部位に内蔵可能な程度に小型の回転駆動源にしようとしても、重量のある被覆材を備えたシェードを巻き上げるために必要となる水平軸となるシャフトを回転させるトルクを得ることができず、シェード構造体を電動で駆動させることができなくなる。そこで、さらなる改善が求められていた。
特許第6019057号公報 特許第5134235号公報
本発明が解決しようとする課題は、スクリーン、プリーツスクリーン、ブラインド、すだれ等からなる被覆材を備えた手動昇降式のシェード構造体において、昇降のための既設の手動プーリーセットを用いることなくヘッドレール内の水平軸となるシャフトを回転させてシェードの昇降を可能とするとともに、窓枠の位置や壁面及び壁面内部を構成する部材の種類や位置を考慮して慎重に設置された、シェード構造体を支える既設のブラケットに干渉することなくシェード用ヘッドレールの所望の箇所に後付可能とするための、新たな装置を提供することである。
本発明が解決しようとするさらなる課題は、シェード昇降のための水平軸を有するヘッドレールを並列して複数本用い、複数枚の被覆材をそれぞれ個別に昇降するシェード構造体においても、昇降のための既設の手動プーリーセットを用いることなく水平軸となるシャフトをそれぞれ回転させてシェードの昇降を可能とするとともに、該手段を、窓枠の位置や、壁面及び壁面内部を構成する部材の種類や位置を考慮して慎重に設置されたシェード構造体を支える既設のブラケットと既設の各ヘッドレールとに干渉することなく、ヘッドレールの所望の箇所に後付可能とするための、新たな装置を提供することである。
さらに本発明が解決しようとする課題は、上記新たな装置を、取り外しが容易かつ昇降のための既設の手動プーリーセットとボールチェーンなど紐状のリング状部材とを再度設置した手動昇降式シェード構造体の初期状態に戻すことが容易なものとすることである。
本願の発明者は、上記課題を解決するため、昇降用の紐体の一端を被覆材へ固定し、昇降用の紐体の他端をヘッドレール内の水平軸または水平軸に挿嵌された巻き取りドラムへ固定して、該昇降用の紐体を該水平軸または該水平軸に挿嵌された巻き取りドラムへと巻取自在に配した被覆材を備えたプーリーセットにより昇降自在のシェード構造体において、新たに該プーリーセットにより昇降自在のシェード構造体のヘッドレールの開口部を介して、シェードを昇降させる後付電動駆動装置を、該シェード構造体の水平軸の所望の位置にて該水平軸を回転駆動可能な状態にて装着せしめることにより、昇降のための既設の手動プーリーセットとボールチェーンなど紐状のリング状部材を用いることなく、従来の駆動軸としての水平軸を新たに従動軸として利用し、後付電動駆動装置からの駆動力を該水平軸に伝達して従動的に回転駆動させて、シェードを後付で電動にて昇降可能とすることにより、本願発明を完成させた。
上記の課題を解決するための本発明の第1の手段は、シェード構造体(50)のヘッドレール内に配設される水平軸(54)を従動的に回転させてシェードを昇降する駆動力を発生させるための電動駆動部(10)と、該電動駆動部(10)を該ヘッドレールの開口部に挿嵌する接続部(20)と、該水平軸(54)へ挿嵌し該電動駆動部(10)から伝達された駆動力を得て該水平軸(54)を回転させシェードを昇降するための水平軸回転駆動部(30)と、該電動駆動部(10)からの駆動力を該水平軸回転駆動部(30)に伝達し該水平軸(54)を回転させるための動力伝達部(40)とを有することを特徴とする、シェード構造体(50)からの着脱が自在なシェード用後付電動昇降装置(1)である。
上記の課題を解決するための本発明の第2の手段は、電動駆動部(10)が、水平軸(54)の回転角度が制御可能な電動駆動装置を用いるものであることを特徴とする、本発明の第1の手段に記載のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)である。
上記の課題を解決するための本発明の第3の手段は、さらに電動駆動部(10)が遠隔操作が可能な通信手段により制御される遠隔制御部を有するものであることを特徴とする、本発明の第1の手段または第2の手段に記載のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)である。
上記の課題を解決するための本発明の第4の手段は、光センサー、音センサー、人感センサー、煙センサー、熱センサー、振動センサー等のセンサーにより制御されるセンサー制御部を有するものであることを特徴とする、本発明の第1〜第3の手段のいずれか1に記載の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)である。
上記の課題を解決するための本発明の第5の手段は、プログラム可能な機器により電動駆動部(10)の動作が制御されるプログラム制御部を有するものであることを特徴とする、本発明の第1〜第4の手段のいずれか1に記載の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)である。
上記の課題を解決するための本発明の第6の手段は、電源駆動部(10)が、太陽電池及び蓄電池を含む直流電源または交流電源から供給される電力により駆動されるものであることを特徴とする、本発明の第1〜第5の手段のいずれか1に記載の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)である。
上記の課題を解決するための本発明の第7の手段は、水平軸(54)を配置したヘッドレール(52)と、カーテン、レースカーテン、スクリーン、プリーツスクリーン、ブラインド、すだれ、のれん等からなる被覆材(64)の一端を該ヘッドレール(52)に固定し、昇降用の紐体(62)の他端をヘッドレール内の水平軸(54)または水平軸に挿嵌された巻き取りドラム(56)へ固定して、該昇降用の紐体(62)を該水平軸(54)または該水平軸に挿嵌された巻き取りドラム(56)へと巻取自在に配した被覆材(64)が備わる昇降自在のシェードを有するシェード構造体(50)において、本発明の第1〜第6の手段のいずれか1に記載の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)が1つ以上着脱自在に挿嵌されシェードが電動昇降自在となったものであることを特徴とする、電動昇降可能なシェードを有するシェード構造体(50)である。
上記の課題を解決するための本発明の第8の手段は、第1水平軸と第2水平軸を離間平行して配置したヘッドレール(52)と、カーテン、レースカーテン、スクリーン、プリーツスクリーン、ブラインド、すだれ、のれん等からなる第1および第2の被覆材(64)の一端を該ヘッドレール(52)に固定し、昇降用の紐体(62)の他端をヘッドレール内の第1水平軸または第1水平軸に嵌合された巻き取りドラム(56)へ固定して、該昇降用の紐体(62)を該第1水平軸または該第1水平軸に嵌合された巻き取りドラム(56)へと巻取自在に配した第1の被覆材(64)と、昇降用の紐体(62)の一端をカーテン、レースカーテン、スクリーン、プリーツスクリーン、ブラインド、すだれ、のれん等からなる被覆材(64)へ固定し、昇降用の紐体(62)の他端をヘッドレール内の第2水平軸または第2水平軸に嵌合された巻き取りドラム(56)へ固定して、該昇降用の紐体(62)を該第2水平軸または該第2水平軸に嵌合された巻き取りドラム(56)へと巻取自在に配した第2の被覆材(64)と、が備わる昇降自在の二重シェードを有するシェード構造体(50)において、本発明の第1〜第6の手段のいずれか1に記載の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)が両水平軸または何れか1つの水平軸に対して1つ以上着脱自在に挿嵌されシェードが電動昇降自在となったものであることを特徴とする、電動昇降可能なシェードを有するシェード構造体(50)である。
従来のシェード構造体では、シェードの昇降にヘッドレール(52)の端部に配設されている既設の手動プーリーセット(58)を用いている。この場合、水平軸(54)となるシャフトを駆動軸としてシャフト端部から回転させることとなるが、シャフトの偏心によるぶれやぐらつきが強く生じることから、巻き取りドラム(56)のプラスチック部材が偏心により摩耗しやすく操作時に異音が生じることがあり、高級感を損ねていた。しかしながら、本発明の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)を用いることで、設置箇所が水平軸(54)となるシャフトの端部ではなく、より中央側となっていることから安定してシャフトを保持することが可能となり、さらに、ヘッドレール(52)の中に配設されているシャフトを軸端部から駆動する駆動軸としてではなく、従動軸として軸の中央部よりの位置にて回転のための駆動力を伝達するようにして用いることにより、シェードの昇降のためのより安定した水平軸(54)の回転を実現することが可能となった。巻き取りドラム(56)の回転部分のプラスチックパーツの摩耗が防止され、長寿命化する効果も得られる。そして、水平軸(54)となるシャフトの回転が安定することにより、巻き取りドラム(56)のプラスチック部材の摩耗が生じにくく異音の発生が防止されるものとなり、操作時の高級感が保持されるものとなる。さらに、既設の手動プーリーセット(58)の使用により巻き取りドラム(56)の摩耗が生じているものであっても、水平軸(54)となるシャフトの回転が安定することにより異音の発生が防止されて電動による昇降に伴う高級感をより高めることも可能となった。
また、本発明の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)では、昇降のための既設の手動プーリーセット(58)を用いないものとなることにより、巻取昇降式窓装飾側面に配設されていたボールチェーン(60)など紐状のリング状部材を取り外すことが可能となり、該紐状のリング状部材が切断されたり絡まることでシェード構造体(50)が動かなくなったり、人に絡まって首が締まる事故の発生を未然に防止することが可能となった。さらに、紐状のリング状部材が無くなることにより、デザイン性が考慮されている店舗や住宅のリビングなど室内における優れた美観を保持することが可能となった。
そして、本発明の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)は、ヘッドレール内に配設される水平軸(54)に挿嵌し、左右にスライドさせて調整しながらヘッドレール(52)並びに水平軸(54)上での設置部位を決定できるものであることから、既設のブラケット(68)に干渉しない任意の位置に後付電動昇降装置(1)を設置することが可能になっている。また、開閉制御機構であるクローザーが左右上部箇所に付属している窓や扉の窓枠や扉枠に設置され、後付の電動化が困難な手動式のシェード構造体(50)においても、本発明の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)を用いることにより、水平軸(54)を駆動させる電動駆動部(10)の設置箇所を、クローザーに干渉しない位置にまでスライドさせながら設置することが可能となり、手動で昇降を行っていたシェード構造体(50)を、後付にて容易に電動昇降できるようになった。このように、本発明の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)は、設置の自由度が大幅に高まっている。
さらに、本発明の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)は、水平軸(54)を駆動させる電動駆動部(10)を、ブラケット(68)と干渉しない任意の箇所において1以上備えたものとすることも容易であるため、大型施設などにおいて重量のある被覆材(64)を用いても、水平軸(54)を回転させるに足りるトルクを容易に得ることができ、シェードをスムーズに昇降させることが可能となった。
また、ヘッドレール(52)を並列させて設置して複数の被覆材(64)の昇降を別々に昇降させる手動式のシェード構造体(50)においても、本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)は、それぞれのヘッドレール内の水平軸(54)に挿嵌して設置時にする際に、双方の後付電動昇降装置(1)が干渉しないように左右にスライドさせて調整できるので、複数の被覆材(64)の昇降を別々に電動昇降制御することが可能となっている。
そして、遠隔操作が可能な無線・有線の通信手段を用いることにより、部屋の高い位置や操作が困難な位置にあるシェードを含む複数のシェードの巻き上げ、巻き戻しを、一箇所で容易に行うことが出来るようになったため、被覆材(64)の種類と外部の光量に応じてシェードの巻き上げ、巻き戻しを行うことにより、室内への入光量を自在に制御することが極めて容易になった。さらに、本発明の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)を、光センサーやプログラム可能な機器により制御することで、被覆材(64)の種類と外部の光量に応じたよりきめ細やかな対応が可能となっている。さらに音センサー、人感センサー、煙センサー、熱センサー、振動センサー等のセンサーにより制御することで、室内外の様々な環境変化に応じたシェードの昇降の制御を可能としている。そして、これらの通信手段や制御手段を用いることで、被覆材(64)のデザインに合わせて複数のシェードの開閉操作を自在にコントロールすることが容易になり、デザイン性が考慮されているホテルのロビー、公共施設のホールや国際会議場のような大規模施設の室内空間、飲食店やカットサロンなどの各種店舗のような中規模施設の室内空間、並びに、住宅のリビングのような小規模施設の室内空間における優れた美観や室内環境を保持しやすくなった。
さらに、本発明の手段のシェード構造体用後付電動昇降装置(1)は、電源駆動部(10)が直流電源または交流電源で駆動可能な様々な種類のものが選択でき、既設の電源の種類や電源供給箇所に合わせて、本発明の手段の後付電動昇降装置(1)の電源駆動部(10)の種類を選択し、後付電動昇降装置の設置部位をヘッドレール内に配設される水平軸(54)に挿嵌し左右にスライドさせて調整しながら調整でき、設置の自由度が極めて高いものとなっている。さらに、太陽電池及び蓄電池の利用も可能であることから、新たな電源の確保が困難な既設の設備に後付する際や災害時における停電時においても、動作を可能とする手段が確保できるものとなっている。
そして、本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)は、ヘッドレール内に配設される水平軸(54)に挿嵌し左右にスライドさせて設置するものであることから、着脱が自在であり、設置後に装置が不要となった際にも、適宜挿嵌した本発明の手段のシェード後付電動昇降装置(1)をヘッドレール(52)と水平軸(54)とから取り外し、既設プーリーセット(58)にボールチェーン(60)など紐状のリング状部材を再度取り付けることで、手動の昇降装置の状態に戻すことが可能である。そのため、賃貸物件などにおける利用機会を大幅に拡大することが可能となった。
図1は、本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)の正面からの状態を説明する図であり、該シェード用後付電動昇降装置(1)をヘッドレール(52)内の水平軸(54)に挿嵌し左右にスライドさせて設置する手順を説明する図である。太矢印は、本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)がヘッドレール(52)と水平軸(54)から着脱可能であることを示している。 図2は、本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)の側面の状態を説明する図である。 図3は、本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)の側面にある接続部(20)の最側面にある部材を取り外して、水平軸(54)に挿嵌された水平軸回転駆動部(30)の状態と、動力伝達部(40)、電動駆動部(10)との接続の状態を説明する図である。 図4は、本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)の窓の窓枠上部に配設されたシェード構造体に後付して設置する時の使用方法を説明する図である。太矢印は、本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)がヘッドレール(52)と水平軸(54)から着脱可能であることを示している。 図5は、本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)をクローザー(76)を有する開閉式の窓の窓枠上部に配設されたシェード構造体に後付して設置した状態の一例を説明図である。被覆材(64)は一部切断した状態を表示し、シェード用後付電動昇降装置(1)とクローザー(76)付近の設置状態を説明できる図としている。
本発明を実施するための最良の形態について以下の記載を参照しつつ、本発明の手段のシェード構造体からの着脱が自在なシェード後付電動昇降装置(1)について説明する。
<本発明の手段におけるシェード構造体からの着脱が自在なシェード用後付電動昇降装置について>
本発明の手段におけるシェード構造体からの着脱が自在なシェード用後付電動昇降装置(1)は、電動駆動部(10)、接続部(20)、水平軸回転駆動部(30)および動力伝達部(40)とを、構成要素として有している。該シェード用後付電動昇降装置には、さらに、遠隔制御部、センサー制御部および/またはプログラム制御部を有するものとしても良い。以下、各部について説明する。
電動駆動部(10)は、手動式のシェード構造体(50)のヘッドレール内に配設されている駆動軸としての水平軸(54)を、電動駆動部(10)から伝達される動力で従動的に回転させることにより、手動式にプーリーセット(58)を用いることなく、シェードを昇降する駆動力を発生させるためのものである。既設の手動式シェード構造体(50)のヘッドレール(52)の開口部から挿嵌して後付する際や該装置のシェードの昇降動作に干渉しないよう、ヘッドレール(52)の幅にほぼ収まる程度に装置を小型化することが好ましい(図2〜図4)。
電動駆動部(10)の駆動には、モーターを用いる。用いるモーターは、直流電源用または交流電源用の何れであっても良いが、既設の手動式シェード構造体(50)のヘッドレール(52)の開口部から挿嵌して後付する際や該装置のシェードの昇降動作に干渉しないよう、ヘッドレール(52)の幅に収まる程度に装置を小型化する必要があることを考慮して、直流電源用モーターを用いることが好ましい。そして、シェードの昇降度合いをきめ細かく制御することを可能とするよう、ステッピングモーターやサーボモーターなどの、回転角度制御機構を有するモーターを使用することが好ましい。そして、該モーターの駆動軸には、軸の回転により発生する駆動力を動力伝達部(40)と水平軸回転駆動部(30)へ伝える動力伝達手段を有する部材が嵌合される。動力伝達手段を有する部材は、駆動力を伝達する先の動力伝達部(40)がギヤの構造を有するものであれば、同様にギヤの構造とし、動力伝達部(40)がベルト構造を有するものであれば、プーリー機構を有するものとしてもよい。モーターとの組合せにより、昇降に関わる制動性が優れる機構を選択することができる。電動駆動部(10)は、接続部(20)に固定用ネジ(20a)を用いて固定するとよい(図1)。
接続部(20)は、ヘッドレール(52)の開口部に噛み合う形状の部材を用い、手動式のシェード構造体(50)のヘッドレール(52)の開口部から後付する際に、電動駆動部(10)をヘッドレール(52)の端部から開口部を介して挿嵌し、ヘッドレール(52)の端部から所望の位置にまで電動駆動部(10)を横方向にスライドさせて装着状態とすることができ、かつ、再び電源駆動部(10)を逆の方向にスライドさせてヘッドレール(52)から外すことが可能になる程度に大きさに余裕を持たせたものとする(図1〜図3)。金属やプラスチック樹脂等を用いて作成される。これにより、設置時に、電動駆動部(10)をヘッドレール上の仮の位置に設置してから、窓や扉の設置箇所の状況に合わせて電源駆動部(10)を左右に動かして位置調整をすることが可能となり、設置の容易度が各段に向上する。また、シェードの被覆材(64)の種類を異なるものに変える場合に昇降に用いる紐体(62)の位置が変化することがあり、巻き取りドラム(56)や水平軸(54)への紐体(62)の固定位置を変更する必要があるが、その際にも、上記の接続部(20)を用いることで、容易に電動駆動部(10)をヘッドレール上を左右に移動して位置調整をすることが可能となる。
水平軸回転駆動部(30)は、水平軸(54)に挿嵌するための穴と、その周囲に設けられた電動駆動部(10)から動力伝達部(40)によって伝達された駆動力を受けとる部位とからなっている(図1〜図3)。金属、プラスチック樹脂等を用いたものとすることができる。駆動力を受けとる部位は、動力伝達部(40)がギヤの構造を有するものであれば、同様にギヤの構造とし(図3)、動力伝達部(40)がベルト構造を有するものであれば、プーリー機構を有するものとしてもよい。水平軸(54)は、六角柱、五角柱、四角柱などの角柱状または円柱状の形状を有しているものが用いられているが、水平軸回転駆動部(30)はそれらの形状を有する水平軸(54)にほぼ嵌まるよう穴が設けられているが、その穴の大きさは、水平軸(54)の端部から差し込み水平軸(54)の所望の位置にスライドさせることができるとともに、その周囲に設けられた電動駆動部(10)から伝達された駆動力を受けとる部位に、電動駆動部(10)からの駆動力が動力伝達部(40)により伝達されると、平軸回転駆動部に伴って、水平軸(54)が穴の中で空転することなく回転できる程度に、水平軸(54)より大きい穴を有するものとなっている(図3)。
この水平軸(54)は、本来、手動式のプーリーセット(58)から直接伝達される駆動力を直接回転運動に変換する駆動軸として用いられるものであるところ、本発明のシェード用後付電動昇降装置(1)の電動駆動部(10)からの駆動力を動力伝達部(40)によって水平軸回転駆動部(30)に伝達されることで、この水平軸(54)は、従動軸としての回転軸として、シェードの昇降のために用いられるものとなる(図1、図3)。また、手動式のプーリーセット(58)を用いる場合のように、水平軸(54)の端部に駆動力が伝えられる場合には、軸の偏心により軸回転時のぶれ幅が拡大しやすく、巻き取りドラム(56)が摩耗したり異音が生じるなどの問題が発生しやすくなるが、本発明の装置では、水平軸回転駆動部(30)が、水平軸(54)の端部ではなく、挿嵌によりスライドされてより中央寄りの位置に配置される(図1、図5)ことから、軸の偏心により軸回転時のぶれが生じる余地が極めて少なくなり、安定して軸の回転が行われるとともに、既設の摩耗した巻き取りドラム(56)から生じる異音の発生も抑止され、より高級感のある静音化したシェードの昇降操作が可能となっている。
また、水平軸回転駆動部(30)は、水平軸(54)を受動軸として回転させることができ、かつ、水平軸に挿嵌できる程度、すなわち、水平軸(54)の所望の位置にスライドさせることができる程度に水平軸(54)より大きい穴を有するものとなっているので、本来の手動式のシェード構造体(50)として利用するので本発明のシェード用後付電動昇降装置(1)が不要となった際には、容易に水平軸(54)から抜き取り、本発明のシェード用後付電動昇降装置(1)を取り外すことができるものとなっている(図1)。
動力伝達部(40)は、電動駆動部(10)のモーターからの駆動力を、水平軸回転駆動部(30)へと伝達するためのものであり、動力伝達手段を有する部材は、駆動力の伝達がギヤの構造を有するものにより行われるのであれば、同様にギヤの構造とし(図3)、動力の伝達がベルト構造を有するものにより行われるのであれば、プーリー機構を有するものとしてもよい。モーターとの組合せにより、昇降時の制動性が優れる機構を選択することができる。
遠隔制御部は、電動駆動部(10)のモーターの回転速度や角度の調節を行うための機構であり、遠隔操作が可能な通信手段により制御する。通信手段は、装置から離れた箇所に設けられ、モーターの回転速度や角度の調節のための信号を送る信号送信部と、制御手段からの制御信号を無線、赤外線、レーザーまたは有線により伝達する信号伝達部と、該制御信号を受信し電動駆動部(10)に伝える信号受信部を有している。光センサー、音センサー、人感センサー、煙センサー、熱センサー、振動センサー等のセンサーを有するセンサー制御部をさらに有していても良い。無線、赤外線、レーザーなどの通信リモコンなどの形式のものを用いることが好ましい。
センサー制御部は、光センサー、音センサー、人感センサー、煙センサー、熱センサー、振動センサー等のセンサーを有し、該センサーからの信号が電動駆動部(10)、遠隔制御部および/またはプログラム制御部に伝えられ、電動駆動部(10)のモーターの回転速度や角度の調節が行われる制御部となっている。
プログラム制御部は、プログラム可能な機器を有し、機器に保存されたプログラムされたデータに基づいて電動駆動部(10)のモーターに送る信号を制御することで、電動駆動部(10)のモーターの回転速度や角度を変更してシェードの昇降を制御するものとなっている。
<本発明の手段におけるシェード構造体からの着脱が自在なシェード用後付電動昇降装置(1)を、既設の手動式シェード構造体に設置する手順について>
本発明の手段におけるシェード用後付電動昇降装置(1)の使用手順の一例を、以下に説明する(図1、図4、図5も参照)。
1.水平軸(54)を配置したヘッドレール(52)と、カーテン、レースカーテン、スクリーン、プリーツスクリーン、ブラインド、すだれ、のれん等からなる被覆材(64)の一端を該ヘッドレール(52)に固定し、昇降用の紐体(62)の一端を被覆材(64)の他端へ固定し、昇降用の紐体(62)の他端をヘッドレール内の水平軸(54)または水平軸(54)に挿嵌された巻き取りドラム(56)へ固定して、該昇降用の紐体(62)を該水平軸(54)または該水平軸(54)に挿嵌された巻き取りドラム(56)へと巻取自在に配した被覆材(64)が備わる昇降自在のシェードを有するシェード構造体(50)における、被覆材(64)に固定された昇降用の紐体(62)の一端を被覆材(64)から取り外す。
2.次いで、ヘッドレール(52)に固定された被覆材(64)を、ヘッドレール(52)から取り外す。
3.ブラケット(68)に固定されているヘッドレール(52)は、ブラケット(68)から取り外す。
4.手動プーリーセット(58)に配されているボールチェーン(60)など紐状のリング状部材を取り外し、再使用するまで、別所に保管する。
5.ヘッドレール(52)の他端に配されたヘッドレールカバー(66)を取り外す。
6.必要に応じて、巻き取りドラム(56)を取り外す。
7.水平軸(54)を配置したヘッドレールカバー(66)を取り外した箇所から、本発明のシェード構造体(50)のヘッドレール内に配設される水平軸(54)を従動的に回転させてシェードを昇降する駆動力を発生させるための電動駆動部(10)と、該電動駆動部を該ヘッドレール(52)の開口部に挿嵌する接続部(20)と、該水平軸(54)へ挿嵌し該電動駆動部(10)から伝達された駆動力を得て該水平軸(54)を回転させシェードを昇降するための水平軸回転駆動部(30)と、該電動駆動部(10)からの駆動力を該水平軸回転駆動部(30)に伝達し該水平軸(54)を回転させるための動力伝達部(40)とを有することを特徴とする、シェード構造体からの着脱が自在なシェード用後付電動昇降装置(1)を挿嵌する。その際、ヘッドレール内に配設される水平軸(54)が、水平軸回転駆動部(30)の中心に配された水平軸(54)に挿嵌するための穴に嵌まるように、かつ、ヘッドレール(52)の開口部の形状に合わせるように接続部(20)の位置を合わせてから、ゆっくりとシェード用後付電動昇降装置(1)を挿し入れてスライドさせながら嵌め込んでいく。
8.取り外した巻き取りドラム(56)を水平軸(54)に挿嵌し、ヘッドレールカバー(66)を取り付ける。
9.シェード用後付電動昇降装置(1)が挿嵌されたヘッドレール(52)を、ブラケット(68)に再度取り付ける。
10.シェード用後付電動昇降装置を中央側へとスライドし、巻き取りドラム(56)を所定の位置に固定する。さらに、窓、扉、枠体、ブラケット(68)、クローザーに干渉しない位置で、電源を確保しやすい位置にシェード用後付電動昇降装置(1)をスライドさせる。さらに、電源を接続する。
11.カーテン、レースカーテン、スクリーン、プリーツスクリーン、ブラインド、すだれ、のれん等からなる被覆材(64)の一端をヘッドレール(52)に固定し、昇降用の紐体(62)の一端を被覆材(64)の他端へ固定する。
本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)を製造した(アクシスコントロール株式会社、日本)(図1〜図3)。後付電動昇降装置(1)はヘッドレール(52)の太さ程度の幅を有するものとした。電動駆動部(10)の長さは23cmとし、直流電源を使用するステッピングモーターを使用し、その制御を無線による遠隔操作が可能な通信手段であるリモコンで行うものを採用した。た。モーターの駆動軸には、軸の回転により発生する駆動力を動力伝達部(40)と水平軸回転駆動部(30)へ伝える動力伝達手段を有する部材として、ギヤの構造のものを嵌合した。動力伝達部(40)と、水平軸回転駆動部(30)も同様にギヤの構造のものを採用した。
また、シェードとして、製品幅60cm、製品高さ90cmのスクリーンからなるシェード用の被覆材(64)を製造した(廣田縫工株式会社、日本)。
従来製品である長期間使用しているボールチェーン(60)を用いた手動プーリーセット(58)により昇降するヘッドレール(52)の長さが60cmの手動式のシェード構造体(50)に、製造したスクリーンを取り付け、ヘッドレール(52)を右上部と右下部にクローザーを有する開閉式の窓(幅58cm、高さ90cm)の窓枠上部に配設したブラケット(68)に固定して、スクリーンの昇降を繰り返したところ、ボールチェーン(60)を引いて手動によって昇降を行うこと自体は問題なく行えるが、水平軸(54)の回転時に軸芯のぶれが生じて巻き取りドラム(56)付近から異音が発生することが確認された。また、急な動作を行うとボールチェーン(60)が絡まることがあった。
次に、上記段落0048に説明した手順にしたがって、取り付けた被覆材(64)であるスクリーンを取り外し、さらにヘッドレール(52)をブラケット(68)から取り外した後、手動プーリーセット(58)のボールチェーン(60)を取り外して保管し、上記で製造した本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)を挿嵌し、該装置をスライドさせて位置を調整した後、取り外した被覆材(64)であるスクリーンを取り付けた。
本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)は、窓枠、ブラケット(68)、クローザー(76)に干渉せず、また、所定の巻き取りドラム(56)の設置位置を邪魔することなく、配設することが可能であった(図5)。そして、リモコンによる指示にしたがって静かに昇降を繰り返すことができた。本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)が水平軸(54)の端部ではなく中央部分に近い側に配設されることから、水平軸(54)の回転時に軸芯のぶれは僅かであり、巻き取りドラム(56)からの異音の発生は無くなった。
段落0052の逆の手順で本発明の手段のシェード用後付電動昇降装置(1)を取り外し、保管していたボールチェーン(60)を手動プーリーセット(58)に取り付けた後、窓枠(幅64cm、高さ94cm)上部に配設したブラケット(68)に再度固定した。従前通りの使用状態が復元された。
ヘッドレール(52)と水平軸(54)に挿嵌してヘッドレール上の任意の場所に自在に配置でき、巻き取りドラム(56)の回転部分のプラスチックパーツの摩耗防止効果と動作時の静音効果が共に得られ、かつ、装置不要時には容易に取り外して現状復帰が可能な、汎用性の極めて高いシェード構造体からの着脱が自在なシェード用後付電動昇降装置(1)ならびに該電動昇降可能なシェードを有するシェード構造体の製品が供給できることとなる。さらに、手動操作用のボールチェーン(60)など紐状のリング状部材を取り外すことが可能となり、動作不良や事故の発生を未然に防止しながら、デザイン性が考慮されている店舗や住宅のリビングなど室内における優れた美観を保持する製品が供給できることとなる。そして、被覆材(64)のデザインに合わせてシェード構造体(50)の開閉操作を自在にコントロールでき、デザイン性が考慮されているホテルのロビー、公共施設のホールや国際会議場のような大規模施設の室内空間、飲食店やカットサロンなどの各種店舗のような中規模施設の室内空間、並びに、住宅のリビングのような小規模施設の室内空間における優れた美観を保持できる製品の供給が可能となる。また、既設の電源の種類や電源供給箇所に合わせた調整が可能で、太陽電池及び蓄電池の利用も可能であることから、新たな電源の確保が困難な既設の設備に後付する際や災害時における停電時においても、動作を可能とする手段が確保できる製品が供給できることとなる。
1 シェード用後付電動昇降装置
10 電動駆動部
10a 固定用ネジ
20 接続部
20a 固定用ネジ
30 水平軸回転駆動部
40 動力伝達部
50 シェード構造体
52 ヘッドレール
52a 面ファスナー
52b ブラケット固定部
52c ブラケットの開口部
54 水平軸
56 巻き取りドラム
58 手動プーリーセット
60 ボールチェーン
62 紐体
64 被覆材
64a ループ
64b 面ファスナー
66 ヘッドレールカバー
68 ブラケット
70 壁
72 サッシ
74 窓ガラス
76 クローザー

Claims (8)

  1. 被覆材、該被覆材昇降用の紐体と、開口部を有するヘッドレールと、該ヘッドレール内部に該被覆材昇降用の紐体を巻き取るための水平軸を配設してなる手動式シェード構造体用の後付電動昇降装置であって、
    該ヘッドレールの開口部を介して当該開口部の外に着脱自在に配設され、該水平軸を従動的に回転させて該被覆材を昇降する駆動力を発生させるための電動駆動部と、
    該水平軸へ挿嵌し該駆動力により該水平軸を従動的に回転させる穴を有する水平軸回転駆動部と、
    該電動駆動部と該水平軸回転駆動部との間に配され、該駆動力を水平軸回転駆動部に伝達するギヤ、ベルトまたはプーリー機構を有する動力伝達部と、
    該ヘッドレールの開口部と水平軸とに挿嵌して該電動駆動部を該ヘッドレールの開口部の外に着脱自在に配設するための、該ヘッドレールの開口部に噛み合う形状の部位と水平軸への挿嵌穴とを有する接続部と、
    を有することを特徴とする、手動式シェード構造体用の後付電動昇降装置。
  2. 前記電動駆動部が、回転角度制御機構を有するモーターを用いたものであることを特徴とする、請求項1に記載の手動式シェード構造体用の後付電動昇降装置。
  3. さらに電動駆動部が遠隔操作が可能な通信手段により制御される遠隔制御部を有するものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の手動式シェード構造体用の後付電動昇降装置。
  4. さらに電動駆動部が光センサー、音センサー、人感センサー、煙センサー、熱センサー、振動センサーのセンサーにより制御されるセンサー制御部を有するものであることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の手動式シェード構造体用の後付電動昇降装置。
  5. さらに電動駆動部のモーターに送る信号を制御することで電動駆動部のモーターの回転速度や角度を変更してシェードの昇降を制御するプログラムされたデータを保存し、電動駆動部のモーターに送る信号を制御するプログラム可能な機器を有するプログラム制御部を有することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の手動式シェード構造体用の後付電動昇降装置。
  6. 駆動部が、太陽電池及び蓄電池を含む直流電源または交流電源から供給される電力により駆動されるものであることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の手動式シェード構造体用の後付電動昇降装置。
  7. 前記被覆材が、カーテン、レースカーテン、スクリーン、プリーツスクリーン、ブラインド、すだれ、のれんからなるものであることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の手動式シェード構造体用の後付電動昇降装置。
  8. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の手動式シェード構造体用の後付電動昇降装置が1つ以上着脱自在に挿嵌されシェードが電動昇降自在となったものであることを特徴とする、電動昇降可能なシェードを有するシェード構造体。
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