JP6422566B2 - モータの回転子及びこれを用いた圧縮機用モータ並びに圧縮機 - Google Patents

モータの回転子及びこれを用いた圧縮機用モータ並びに圧縮機 Download PDF

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Description

この発明は、密閉型圧縮機に使用される永久磁石埋め込み型のモータ回転子及びこれを用いた圧縮機用モータ並びに圧縮機に関するものである。
密閉型圧縮機用の電動要素であるモータとして、いわゆる永久磁石埋め込み型モータが用いられている。永久磁石埋め込み型モータは、密閉容器に固定された固定子と、固定子内に配置され、積層された複数の電磁鋼板からなる永久磁石が挿入された回転子と、回転子に固定され、圧縮要素に連結された回転軸とを有している。固定子に電流が印加されることにより固定子から回転磁界が発生する。回転磁界と回転子の永久磁石との吸引反発作用により回転子が回転し、回転子に固定されたクランクシャフトが回転する。そして、クランクシャフトの偏心軸部に接続された圧縮機の圧縮要素により冷媒が圧縮される。
圧縮機中の冷媒は、吸入部から吸入され圧縮要素で圧縮された後、電動要素であるモータとシェルとの隙間又は固定子に設けられた冷媒流路を通過して吐出部から吐出される。この際、回転子においても冷媒が軸方向に貫通する冷媒流路を設けることがある。回転子に設けられた冷媒流路は、圧縮された冷媒が圧縮機吐出部に移動するための経路であると同時に、駆動時に発熱を伴う圧縮機内モータ回転子を冷却する作用を有する。すなわち、回転磁界が永久磁石と鎖交する際に発生する磁石表面渦電流により、回転子が発熱する。また、永久磁石の磁束量、減磁耐力は温度依存性を持ち、一般的に高温になるほど減磁耐力は低下する傾向にある。そこで、回転子内に冷媒を流通させることにより、回転子の放熱性を高めることが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1には、冷媒流路による回転子の冷却効果を高めるため、回転子の軸方向の冷媒流路穴の位置に正方向と負方向の位相差が設けられた回転子が開示されている。そして、正方向と負方向の穴が連通するように位相を180°毎に変化させながら電磁鋼板を積層させることにより、流路表面に凹凸が設けられる。特許文献2には、電磁鋼板が回転子内径側に軸方向の流路と、回転子外周から半径方向の内側に向かって延びる流路とを有し、電磁鋼板の内径側の流路と外周から半径方向に延びる流路とが連通するように位相をずらして積層された回転子が開示されている。
特開2011−254576号公報 特開2014−138543号公報
特許文献1、2のモータの回転子において、冷媒流路の軸方向においては貫通するほぼ直線状の流路が形成された状態になっている。しかしながら、このような流路の形状の場合、流路表面積が小さいため、上述した永久磁石の減磁耐力の低下を抑制するほどの放熱性を得るのが難しい。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、回転子における流路を拡大し放熱性を向上させることができるモータの回転子及びこれを用いた圧縮機用モータ並びに圧縮機を提供することを目的とするものである。
本発明のモータの回転子は、永久磁石が挿入される複数の磁石挿入穴と、前記磁石挿入穴の内周側に設けられ、流体が流通する流路と、前記流路の内周側に設けられ回転軸が挿入される軸挿入穴とが形成された回転子鉄心と、を有し、前記回転子鉄心は、複数の電磁鋼板を積層して形成され、軸方向の両端面に設けられた前記流路の吸入口及び吐出口と、前記吸入口及び前記吐出口に通じ、内部において周方向に延びる流路穴とが設けられており、複数の前記電磁鋼板は、周方向に延びる貫通した前記流路穴を有する複数の長穴電磁鋼板を含み、複数の前記長穴電磁鋼板は、同一形状を有し、回転軸を中心として周方向に回転させて前記流路穴の位相をずらし、前記流路穴が互いに連通しながら周方向にずれた状態で積層されており、前記流路穴は、磁極数N、前記流路穴の個数M(M<N)、前記流路穴の回転軸に対する形成範囲の角度の合計角度をAとしたとき、下記式(2)を満たし、前記回転子鉄心には、(360/N)°×M度毎に周方向に位相をずらした(N/M)層の複数の前記長穴電磁鋼板が含まれているものである。
Figure 0006422566
本発明のモータの回転子によれば、回転子の内部において、回転軸の周方向に形成された流路を有することにより、流路の面積が拡大され、放熱性を向上させることができるため、永久磁石の温度を低下させることができる。
図1は本発明の実施の形態1における圧縮機用モータを用いた圧縮機を示す断面図である。 図1の圧縮機用モータにおける回転子の一例を示す平面図である。 図2の回転子における回転子鉄心のI−I断面を示す断面図である。 図3の貫通電磁鋼板の一例を示す平面図及びO−O断面を示す断面図である。 図3の長穴電磁鋼板の一例を示す平面図及びO−O断面を示す断面図である。 図3の長穴電磁鋼板の一例を示す平面図及びO−O断面を示す断面図である。 図3の回転子に冷媒が流れる様子を示す断面図である。 従来の回転子における回転子鉄心のI−I断面の一例を示す断面図である。 図8の従来の回転子にバランスウェイトが取り付けられた様子を示す断面図である。 本発明に係る実施の形態2のモータの回転子鉄心のI−I断面を示す断面図である。 図10の回転子鉄心に端板及びバランスウェイトを取り付けた回転子のI−I断面を示す断面図である。 本発明に係る実施の形態3の回転子鉄心の一例を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態3の回転子鉄心の一例を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態3の回転子鉄心の一例を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態3の回転子鉄心の一例を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態3の回転子鉄心の一例を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態3の回転子鉄心の一例を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態4の回転子鉄心における長穴電磁鋼板の一例を示す平面図である。 図18の長穴電磁鋼板を用いた回転子鉄心を示す平面図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら本発明のモータの回転子及びこれを用いた圧縮機用モータ並びに圧縮機の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態1における圧縮機用モータを用いた圧縮機を示す断面図である。圧縮機1は、例えば1シリンダ型の密閉型のロータリ圧縮機であって、密閉容器2と、密閉容器2内に収容され、冷媒を圧縮する圧縮要素10と、密閉容器2内に収容され、圧縮要素10を駆動する電動要素である圧縮機用モータ20と、圧縮要素10と圧縮機用モータ20とを連結するクランクシャフト3とを有している。
密閉容器2は、例えば軸方向(矢印Z方向)に延びて形成されており、上部容器2aと下部容器2bとを有する。密閉容器2の下部には圧縮要素10が収納されており、密閉容器2の上部には圧縮機用モータ20が収納されている(いわゆる縦型の圧縮機)。上部容器2aには、圧縮要素10において圧縮された冷媒を吐出する吐出管4が設けられている。下部容器2bには圧縮要素10が冷媒を吸入するための吸入口5が設けられており、吸入口5には吸入連結管6及び吸入マフラー7が接続されている。吸入マフラー7は液冷媒を貯留するアキュムレータとしての役割と冷媒音を消音する役割とを有し、吸入マフラー7は吸入連結管6を介して圧縮要素10に連結されている。
圧縮要素10は、冷媒を吸入口5から吸入して圧縮するものであり、シリンダ11、主軸受12、副軸受13、ローリングピストン14等を有している。シリンダ11は、密閉容器2の内壁面に固定されており、シリンダ11内には圧縮室になる空間が形成されている。シリンダ11には径方向に延びる図示しないシリンダ溝が形成されており、シリンダ溝にはシリンダ11に設けられた溝内を径方向に往復運動する図示しないベーンが配置されている。シリンダ11には吸入口5及び内部の空間に通じる吸入孔が形成されており、冷媒は吸入口5から内部の空間へ吸入される。
主軸受12および副軸受13は、クランクシャフト3を回転可能に支持するとともに、シリンダ11の軸方向(矢印Z方向)の両端に固定され、シリンダ11内の空間を閉塞している。ここで、クランクシャフト3は、回転軸3aと、偏心部3bと、副軸部3cとを有しており、回転軸3aが圧縮機用モータ20に固定されている。また、主軸受12は回転軸3aを回転可能に支持しており、副軸受13は副軸部3cを回転可能に支持している。主軸受12には、圧縮された冷媒が吐出される図示しない吐出口が設けられており、主軸受12上には吐出マフラー11aが配置されている。
ローリングピストン14は、シリンダ11内の空間に回転可能に収納されており、クランクシャフト3の偏心部3bに接続されている。そして、ベーンの一端がローリングピストン14の外周に当たることにより圧縮室が形成される。そして、ローリングピストン14の駆動により圧縮された冷媒ガスは、シリンダ11、主軸受12及び吐出マフラー11aを介して密閉容器2内に吐出され、圧縮機用モータ20を通り、吐出管4から冷凍サイクル装置へ送り出される。
圧縮機用モータ20は、例えばブラシレスDCモータからなっており、密閉容器2内に固定された固定子30と、固定子30の内周側に回転可能に収容された回転子40とを備える。固定子30には、密閉容器2の外部から電力を供給するためのリード線33が接続され、リード線33は上部容器2aに設けられたガラス端子8に接続される。
固定子30は、打抜き形成された薄板電磁鋼板が複数枚積層されたものであって、コイルが巻線される固定子鉄心31と、固定子鉄心31に巻線されたコイル32とを備える。固定子鉄心31は、外径が下部容器2bの内径より大きく形成されており、下部容器2bに焼嵌めされることにより固定される。
図2は図1の圧縮機用モータにおける回転子の一例を示す平面図である。図1及び図2の回転子40は、回転子鉄心41と、回転子鉄心41の磁石挿入穴41mに挿入された永久磁石42とを有する。回転子鉄心41には、クランクシャフト3の回転軸3aが挿入される軸挿入穴41CLが設けられている。軸挿入穴41CLは内径がクランクシャフト3の外径より小さく形成されており、回転子鉄心41はクランクシャフト3の回転軸3aに焼嵌めもしくは圧入等により固定されている。
図3は図2の回転子における回転子鉄心のI−I断面を示す断面図である。図1〜図3の回転子鉄心41には、永久磁石42が挿入される複数の磁石挿入穴41mと、複数の磁石挿入穴41mの内周側に設けられ、流体(例えば冷媒ガス)が流通する流路41FPと、流路41FPの内周側に設けられ、回転軸3aが挿入される軸挿入穴41CLとが形成されている。磁石挿入穴41mは磁極数N(4以上の偶数であって例えばN=6)だけ形成されており、複数の磁石挿入穴41mにそれぞれ永久磁石42が挿入されている。
流路41FPは、例えば圧縮要素10から吐出された冷媒ガスを密閉容器2の上部へ導くとともに、密閉容器2の上部に導かれた冷媒ガス及び冷凍機油を密閉容器2の下部に落下させるための通路である。さらに、流路41FPは、冷媒が流通することにより回転子鉄心41の放熱性を向上させる機能を有している。なお、密閉容器2と固定子30との間には、流路41FPと同様の役割を有し、上述した密閉容器2の上部と下部とを連通する通路が形成されている。
図1の回転子40は、回転子鉄心41の軸方向(矢印Z方向)の端面に配置され、永久磁石42が駆動時に飛び出すのを防止する端板41Eと、端板41E上に固定され、駆動時のトルクを安定させるためのバランスウェイト46、47とを有する(図7参照)。なお、端板41Eとバランスウェイト46、47とは別部品である場合について例示しているが、同一部材であってもよい。バランスウェイト46、47は、それぞれ回転子鉄心41にリベット48を用いて固定されている。
ここで、図3に示すように、回転子鉄心41は、軸方向(矢印Z方向)の両端面に設けられた流路41FPの吸入口41in及び吐出口41outと、吸入口41in及び吐出口41outに通じ、内部において周方向に延びる流路穴41p、41r、41qとが設けられている。回転子鉄心41は、薄板の電磁鋼板を打抜いて形成された複数の回転子鉄心シートを積層したものであり、電磁鋼板に打ち抜かれた穴によって吸入口41in及び吐出口41outと流路穴41p、41r、41qとが形成される。
具体的には、複数の電磁鋼板には、貫通電磁鋼板41Xと長穴電磁鋼板41Y1、41Y2とが含まれている。貫通電磁鋼板41Xと長穴電磁鋼板41Y1、41Y2とは、それぞれ所定の枚数分を束ねて積層されており、例えば貫通電磁鋼板41Xの群α、長穴電磁鋼板41Y1の群β、長穴電磁鋼板41Y2の群γの順に積層されている。そして、貫通電磁鋼板41Xの群αと長穴電磁鋼板41Y1の群β及び長穴電磁鋼板41Y2の群γとは、貫通穴41a〜41fと流路穴41p、41q、41rとが互いに軸方向(矢印Z方向)に連通するように積層される。また、長穴電磁鋼板41Y1の群β及び長穴電磁鋼板41Y2の群γは、流路穴41p、41q、41r同士が互いに軸方向(矢印Z方向)に連通するように積層される。
図4は図3の貫通電磁鋼板の一例を示す平面図及びO−O断面を示す断面図である。図4の貫通電磁鋼板41Xは、上述した永久磁石42が挿入される磁極数N個分の複数の磁石挿入穴41mと、磁石挿入穴41mの内周側に軸方向(矢印Z方向)に貫通する複数の貫通穴41a〜41fとが形成されている。なお、図4においては、例えば6個の貫通穴41a〜41fが回転中心に対し(360/N)°=60°間隔で形成されている場合について例示する。
貫通穴41a〜41fは、例えば円形状に形成されており、冷媒を軸方向(矢印Z方向)に流通させる流路になる。なお、貫通穴41a〜41fは、軸方向に貫通しているものであればその形状は問わず、例えば多角形状もしくは楕円状等であってもよい。そして、回転子鉄心41の軸方向の端面に位置する貫通電磁鋼板41Xの複数の貫通穴41a〜41fが流路41FPの吸入口41inを形成している。
図5及び図6は図3の長穴電磁鋼板の一例を示す平面図及びO−O断面を示す断面図である。図5と図6との長穴電磁鋼板41Y1、41Y2は、同一形状を有するものであり、回転軸3aを中心に位相が所定角度(例えば180°)ずれたものである。長穴電磁鋼板41Y1、41Y2には、周方向に延びる複数(例えば3個)の流路穴41p、41q、41rが形成されている。なお、図3の回転子鉄心41の軸方向の端面に位置する長穴電磁鋼板41Y2の複数の流路穴41p、41q、41rは流路41FPの吐出口41outを形成している。
ここで、貫通電磁鋼板41Xと長穴電磁鋼板41Y1、41Y2とは、磁石挿入穴41mの位置合わせをしたときに、貫通穴41a〜41f及び流路穴41p、41q、41rに互いに連通するような位置及び大きさに形成されている。つまり、長穴電磁鋼板41Y1、41Y2は、回転中心に対し周方向に(360/N)°の倍数だけ回転して位相がずれれば、磁石挿入穴41mの位置が合う。この位相をずらした状態において1つの流路41FPを形成するためには、貫通穴41a〜41fと流路穴41p、41q、41r同士が互いに連通する必要がある。
貫通電磁鋼板41X及び長穴電磁鋼板41Y1、41Y2が積層されるとき、磁石挿入穴41mの位置を位置合わせしながら、貫通穴41a〜41f及び流路穴41p、41q、41rを連通させるという条件を満たす流路穴41p、41q、41rは、下記式(1)のようになる。
Figure 0006422566
上記式(1)において、Nは磁極数(4以上の偶数)であり、Mは流路穴の個数であってM<Nを満たす整数であり、Aは複数の流路穴の形成角度の総和である。つまり、式(1)は、複数の流路穴41p、41q、41rの合計角度Aが、磁石挿入穴41mの形成間隔である(360/N)°に対し、M極分以上であって(M+1)極分未満の長さを有することを意味している。また、合計角度Aが(360/N)°×M未満である場合、磁石挿入穴41mが一致するように長穴電磁鋼板41Y1、41Y2を回転させて位相をずらしたときに、長穴電磁鋼板41Y1、41Y2の流路穴41p、41q、41r同士が互いに連通することができない。
式(1)を満たす流路穴41p、41q、41rを有する図4の長穴電磁鋼板41Y1が、磁石挿入穴41mが配置される間隔である(360/N)°×Mだけ回転させ位相をずらすと、図5の長穴電磁鋼板41Y2の状態になる。そして、図3のように、長穴電磁鋼板41Y1の群βと長穴電磁鋼板41Y2の群γとが積層される。つまり、位相をずらした(N/M)種類の長穴電磁鋼板41Y1、41Y2が積層される。すると、位相の異なる長穴電磁鋼板41Y1、41Y2同士の流路穴41p、41q、41rが(360/N)°以下で重なり、長穴電磁鋼板41Y1と長穴電磁鋼板41Y2との間に互いに連通する流路41FPが形成される。
より詳細には、図4及び図5の長穴電磁鋼板41Y1、41Y2は、磁極数N=6、整数(穴数)M=3、合計角度A=180°の場合について例示しており、長穴電磁鋼板41Y1は、回転軸3aを中心に周方向に角度(A/M)°だけ延びる長穴形状を(360/N)°間隔で配置している。つまり、長穴電磁鋼板41Y1には、(A/M)°=180°/3=60°だけ周方向に延びた流路穴41p、41q、41rが(360/N)°=360/6=60°間隔で形成されている。なお、図4及び図5においては、流路穴41p、41q、41rは60°よりも所定の角度だけ広く形成されている。そして、(360/N)°×M=(360/6)×3=180度だけ位相をずらした(N/M)=(6/3)=2種類(小数点以下繰り上げ)の長穴電磁鋼板41Y1と長穴電磁鋼板41Y2とが積層される。
図7は図3の回転子に冷媒が流れる様子を示す断面図である。図7に示すように、回転子40の内部において、回転軸3aの周方向に形成された流路41FPを有することにより、流路41FPの面積が拡大され、放熱性を向上させることができるため、永久磁石42の温度を低下させることができる。よって、温度依存性を持つ永久磁石の磁束量、減磁耐力を改善することができる。
すなわち、図8は従来の回転子における回転子鉄心のI−I断面の一例を示す断面図である。図8の従来の回転子鉄心は軸方向(矢印Z方向)のみに冷媒流路をもつ貫通電磁鋼板41Xが積層された群αのみで構成されている。軸方向(矢印Z方向)に直線状に貫通した冷媒流路が形成された状態になっている。このように、冷媒流の流路表面積が小さいため、上述した永久磁石の減磁耐力の低下を抑制するほどの放熱性を得るのが難しい。
その他の方法として、流路表面積を拡大させ放熱性を向上させるために、冷媒流路に凹凸形状等を設けることが考えられる。さらに、冷媒流路拡大のために、軸方向の冷媒流路の本数を増やす、もしくは軸方向以外に半径方向にも冷媒流路を形成する方法が考えられる。しかしながら、冷媒流路が、磁石挿入穴付近もしくは磁石挿入穴よりも外周部に形成されている場合、電磁鋼板の磁路が縮小するために磁束密度が高くなる。このため、磁気飽和を起こす、もしくは固定子の作る回転磁界と回転子磁石による吸引反発作用に磁気的なアンバランスが生じる場合があり、性能低下もしくは騒音の増大に繋がる場合がある。一方、図3の回転子40においては、周方向に流路41FPを有するものであるため、有効表面積を図8の従来の回転子40よりも向上させることができる。
また、回転子鉄心41が、上記長穴電磁鋼板41Y1、41Y2に加えて、軸方向に貫通した複数の貫通穴41a〜41fが形成された貫通電磁鋼板41Xを有することにより、流路の有効表面積を増加させながら、回転子40の軸方向(矢印Z方向)の厚みを調整することができる。
この際、貫通電磁鋼板41Xは、軸方向(矢印Z方向)の端面に積層されており、複数の貫通穴41a〜41fがいずれも流路穴41p、41q、41rのいずれかに連通している場合、バランスウェイト46、47により吸入口41in(貫通穴41a〜41f)の一部が塞がれた場合においても(図7参照)、他の貫通穴から流路穴へ冷媒が流路に流入する。このため、回転子40の端面に形成された冷媒の流入口が塞がれたことによる流路の有効表面積の減少を抑制することができる。
具体的には、図9は図8の従来の回転子にバランスウェイトが取り付けられた様子を示す断面図である。図9のように、回転子に端板41E及びバランスウェイト46、47が取り付けられた場合、複数の流路のうち、1つもしくは複数の塞がれてしまう流路が存在する。すると、塞がれた流路内には冷媒が流通しないため、流路の有効表面積が減少してしまう場合がある。
一方、図7の回転子40において、端板41E及びバランスウェイト46、47が回転子40の鉄心の端面に配置され、バランスウェイト46、47により吸入口41in(貫通穴41a〜41f)又は吐出口41out(流路穴41p、41q、41r)の一部が塞がれた場合においても、他の吸入口41in又は吐出口41outから1つの流路41FP内全体に冷媒を流通させることができる。これにより、流路41FPの有効表面積が増大することになり、放熱性のよい回転子40を得ることができる。
また、流路穴の合計角度Aが上記式(1)を満たすように形成されている場合、磁石挿入穴41mの位置が一致するように、複数の長穴電磁鋼板41Y1、41Y2同士が位相をずらして積層された際に、長穴電磁鋼板41Y1、41Y2間の流路穴41p、41q、41r同士を確実に連通させることができる。
実施の形態2.
本発明に係る実施の形態2のモータの回転子鉄心のI−I断面を示す断面図、図11は図10の回転子鉄心に端板及びバランスウェイトを取り付けた回転子のI−I断面を示す断面図であり、図10及び図11を参照して回転子140について説明する。なお、図10及び図11の回転子140において図3の回転子40と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図10の回転子140が図3の回転子40と異なる点は、貫通電磁鋼板41Xを用いずに、長穴電磁鋼板41Y1、41Y2を用いて流路41FPが形成されている点である。
図10及び図11に示すように、回転子140は、長穴電磁鋼板41Y1、41Y2を交互に積層させ形成されている。つまり、長穴電磁鋼板41Y1が、回転中心に対し(360/N)°×Mずつ回転させて位相をずらした状態で(N/M)種類分(小数点以下繰り上げ)積層されたものである。すると、積層された長穴電磁鋼板41Y1、41Y2の流路穴41p、41q、41r同士が軸方向において連通した状態になり、流路41FPは段差形状を有しながら周方向にほぼ螺旋状に延びるように形成される。
回転子鉄心141の軸方向の端面に端板41E及びバランスウェイト46、47が配置される場合、バランスウェイト46、47により端面に位置する長穴電磁鋼板41Y1の一部の流路穴41r、41p、41qが塞がれることになる。一方で、長穴電磁鋼板41Y1、41Y2は、複数の流路穴を有するものであるため、冷媒は回転子の端面に位置する長穴電磁鋼板41Y1、41Y2の開いている吸入口41in(流路穴41p、41q、41r)から流路41FP全体へ冷媒が流入し、吐出口41out(流路穴41p、41q、41r)から流出することになる。
上記実施の形態2の場合であっても、実施の形態1と同様、回転子40が回転軸3aの周方向に形成された流路41FPを有することにより、流路41FPの面積が拡大され、放熱性を向上させることができるため、永久磁石42の温度を低下させることができる。また、バランスウェイト46、47が取り付けられた場合であっても、回転子140に形成された流路全体に冷媒を流通させることができ、流路の有効表面積を従来の回転子(図8参照)よりも向上させることができる。
実施の形態3.
図12〜図17は本発明に係る実施の形態3の回転子鉄心の一例を示す平面図であり、図12〜図17を参照して回転子鉄心241、341、441について説明する。なお、図12〜図17の回転子鉄心241、341、441において実施の形態1の回転子鉄心41と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図12〜図17の回転子鉄心241、341、441が実施の形態1の回転子鉄心41と異なる点は、磁極数N、整数M、合計角度Aである。
図12及び図13の回転子鉄心241の長穴電磁鋼板241Y〜241Y4は、磁極数N=4、整数(流路穴の個数)M=1であって、上記式(1)を満たす流路穴241pの合計角度A=120°に設定されたものである。なお、整数M=1であるため、流路穴241pが形成される角度の範囲はA/M=120°になっている。そして、図13(A)〜(D)に示すように、長穴電磁鋼板241Y1が360/N×M=360/4×1=90°毎に回転軸3aに対し回転して位相がずれた状態で積層されていく。つまり、回転子鉄心241は、N/M=4つの位相がずれた状態の長穴電磁鋼板241Y1〜241Y4が積層された状態になっている。
図14及び図15の回転子鉄心341の長穴電磁鋼板341Y1〜341Y3は、磁極数N=6、整数(流路穴の個数)M=2であって、上記式(1)を満たす流路穴241pの合計角度A=150°に設定したものである。なお、整数M=2であるため、流路穴241pが形成される角度の範囲は(A/M)=75°になっている。そして、図15(A)〜(C)に示すように、長穴電磁鋼板341Y1が(360/N)°×M=360/6×2=120°毎に回転軸3aに対し回転して位相がずれた状態で積層されていく。つまり、回転子鉄心341は、(N/M)=3つの位相がずれた状態の長穴電磁鋼板341Y1〜341Y3が積層された状態になっている。
図16及び図17の回転子鉄心441の長穴電磁鋼板441Y1は、磁極数N=6、整数(穴数)M=1であって、上記式(1)を満たす流路穴441pの合計角度A=60°に設定したものである。なお、整数M=1であるため、流路穴441pが形成される角度の範囲はA/M=60°になっている。また、実施の形態1と同様、長穴電磁鋼板441Y1の流路穴441pが他の長穴電磁鋼板の流路穴441pに連通するように、流路穴441pが形成される角度の範囲は60°よりも所定の角度だけ広く形成されている。そして、図17に示すように、長穴電磁鋼板441Y1が360/N×M=360/6×1=60°毎に回転軸に対し回転して位相がずれた状態で積層されていく。つまり、回転子鉄心441は、N/M=6つの位相がずれた状態の長穴電磁鋼板441Y1が積層された状態になっている。
上記実施の形態3の場合であっても、実施の形態1と同様、回転子鉄心241、341、441が回転軸3aの周方向に形成された流路41FPを有することにより、流路41FPの面積が拡大され、放熱性を向上させることができるため、永久磁石42の温度を低下させることができる。また、バランスウェイト46、47が取り付けられた場合であっても、回転子鉄心241、341、441に形成された流路全体に冷媒を流通させることができ、流路の有効表面積を従来の回転子(図8参照)よりも向上させることができる。
なお、図12〜図17において、長穴電磁鋼板241Y1〜241Y4、341Y1〜341Y3、441Y1が積層される場合について例示しているが、実施の形態1のように、貫通電磁鋼板41Xが介在するように積層されたものでもよいし、実施の形態2のように、貫通電磁鋼板41Xを用いずに、長穴電磁鋼板241Y1〜241Y4、341Y1〜341Y3、441Y1が積層されたものでもよい。
実施の形態4.
図18は本発明に係る実施の形態4の回転子鉄心における長穴電磁鋼板の一例を示す平面図、図19は図18の長穴電磁鋼板を用いた回転子鉄心を示す平面図であり、図18を参照して回転子鉄心541について説明する。なお、図18の回転子鉄心541において実施の形態1の回転子鉄心41と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図18の回転子鉄心541が実施の形態1の回転子鉄心41と異なる点は、複数の流路541FP1、541FP2が形成される点である。
回転子鉄心541において、複数の流路541FP1、541FP2が形成される際、整数Mは、N<Mという条件だけでなく、整数M≦(N/2)−1(Mは2以上)という条件が加えられる。図16及び図17において、長穴電磁鋼板541Y1は磁極数N=6、整数M=2(小数点繰り上げ)に設定されており、2つの流路穴541p、541qを設けた場合について例示している。そして、上記式(1)を満たす流路穴541p、541qの合計角度A=120°に設定したものである。なお、整数M=2であるため、流路穴541pが形成される角度の範囲はA/M=60°になっている。
この長穴電磁鋼板541Y1が360/N×M=360/6×2=120°毎に回転軸に対し回転して位相がずれた状態で積層されていく。つまり、回転子鉄心541は、N/M=3つの位相がずれた状態の長穴電磁鋼板541Y1が積層された状態になっている。すると、長穴電磁鋼板541Y1の穴数=2つの互いに独立した流路541FP1、541FP2が形成されることになる。
上記実施の形態4の場合であっても、実施の形態1と同様、回転子鉄心541が回転軸3aの周方向に形成された複数の流路541FP1、541FP2を有することにより、流路41FPの面積が拡大され、放熱性を向上させることができるため、永久磁石42の温度を低下させることができる。なお、実施の形態4においても、実施の形態1のように、貫通電磁鋼板41Xが介在するように積層されたものでもよい。
本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。例えば、図1の密閉型圧縮機1がいわゆる1シリンダ型の圧縮機からなる場合について例示しているが、圧縮要素10を2つ有する2シリンダ型のロータリ圧縮機であってもよい。また、図1の密閉型圧縮機1において、圧縮要素10と圧縮機用モータ20とが鉛直方向(矢印Z方向)に配列された場合について例示しているが、水平方向に配列されたものでもよい。また、図1において、密閉型圧縮機がロータリ型圧縮機の場合について例示しているが、スクロール型、レシプロ型等、電動機が密閉容器内に配置される密閉型圧縮機であればその圧縮構造を問わない。
さらに、上記実施の形態1〜4において、同一形状の長穴電磁鋼板が回転して位相をずらした状態で積層される場合について例示しているが、周方向に流路穴が互いに連通した状態で形成されているものであればよく、異なる形状を有する長穴電磁鋼板を積層するようにしてもよい。例えば図3に示すような群α、β、γの積層構造が2つある場合、一方の群β、γには図4及び図5に示すような長穴電磁鋼板41Y1、41Y2が用いられ、他方の一方の群β、γには図16及び図17に示すような長穴電磁鋼板441Y1が用いられても良い。すると、回転子が軸方向において異なる温度分布を有するような場合、軸方向に流路面積を変えることができ、回転子の温度特性に合致した流路を形成することができる。
1 圧縮機、2 密閉容器、2a 上部容器、2b 下部容器、3 クランクシャフト、3a 回転軸、3b 偏心部、3c 副軸部、4 吐出管、5 吸入口、6 吸入連結管、7 吸入マフラー、8 ガラス端子、10 圧縮要素、11 シリンダ、11a 吐出マフラー、12 主軸受、13 副軸受、14 ローリングピストン、15 吐出マフラー、20 圧縮機用モータ、30 固定子、31 固定子鉄心、32 コイル、33 リード線、40、140 回転子、41、141、241、341、441、541 回転子鉄心、41CL 軸挿入穴、41E 端板、41FP、541FP1、541FP2 流路、41X 貫通電磁鋼板、41Y1、41Y2、241Y1、341Y1、441Y1、541Y1 長穴電磁鋼板、41a〜41f 貫通穴、41in 吸入口、41m 磁石挿入穴、41out 吐出口、41p、41q、41r、241p、441p、541p、541q 流路穴、42 永久磁石、46、47 バランスウェイト、48 リベット、A 合計角度、M 整数(流通穴の個数)、N 磁極数。

Claims (7)

  1. 永久磁石が挿入される複数の磁石挿入穴と、前記磁石挿入穴の内周側に設けられ、流体が流通する流路と、前記流路の内周側に設けられ回転軸が挿入される軸挿入穴とが形成された回転子鉄心と、
    を有し、
    前記回転子鉄心は、複数の電磁鋼板を積層して形成され、
    軸方向の両端面に設けられた前記流路の吸入口及び吐出口と、前記吸入口及び前記吐出口に通じ、内部において周方向に延びる流路穴とが設けられており、
    複数の前記電磁鋼板は、周方向に延びる貫通した前記流路穴を有する複数の長穴電磁鋼板を含み、
    複数の前記長穴電磁鋼板は、同一形状を有し、回転軸を中心として周方向に回転させて前記流路穴の位相をずらし、前記流路穴が互いに連通しながら周方向にずれた状態で積層されており、
    前記流路穴は、磁極数N、前記流路穴の個数M(M<N)、前記流路穴の回転軸に対する形成範囲の角度の合計角度をAとしたとき、下記式(2)を満たし、
    前記回転子鉄心には、(360/N)°×M度毎に周方向に位相をずらした(N/M)層の複数の前記長穴電磁鋼板が含まれているモータの回転子。
    Figure 0006422566
  2. 前記流路穴の個数Mは、M≦(N/2)−1の関係を有するものであり、
    前記回転子鉄心は、互いに独立した複数の前記流路を有する請求項に記載のモータの回転子。
  3. 前記回転子鉄心は、積層された複数の前記長穴電磁鋼板の前記流路穴が連通された1つの前記流路を有する請求項に記載のモータの回転子。
  4. 複数の前記電磁鋼板は、前記磁石挿入穴と、前記磁石挿入穴の内周側に設けられ、軸方向に貫通する複数の貫通穴とが形成された貫通電磁鋼板を含み、
    前記貫通電磁鋼板は、前記貫通穴が前記長穴電磁鋼板の流路穴に連通するように積層されている請求項のいずれか1項に記載のモータの回転子。
  5. 前記貫通電磁鋼板は、軸方向の端面に積層されており、
    端面に積層された前記貫通電磁鋼板のすべての前記貫通穴は、それぞれ前記長穴電磁鋼板の前記流路穴に連通している請求項に記載のモータの回転子。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のモータの回転子と、
    前記回転子の外周に配置され、コイルを有する固定子とを備えた圧縮機用モータ。
  7. 請求項に記載の圧縮機用モータと、
    前記圧縮機用モータに接続され、前記圧縮機用モータの駆動により回転するクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトに接続され、流体を圧縮する圧縮要素と
    を備えた圧縮機。
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