JP6422363B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒と熱交換した空調用空気を空調対象空間へ供給する空調運転を行う空気調和システムに関する。
冷媒と熱交換した空調用空気を空調対象空間へ供給する空調運転を行う空気調和システムとして、エンジンによって駆動されて冷媒を圧縮する複数台の圧縮機を備えるヒートポンプを利用するものがある。
特許文献1に記載の空気調和システムでは、エンジンによって駆動されて冷媒を圧縮する複数台の圧縮機は、ヒートポンプにおける冷媒の循環経路において並列に設けられている。つまり、各圧縮機から送出される冷媒は、合流された上で、共通の冷媒流路を流れることになる。
特開2006−125660号公報
従来の空気調和システムでは、エンジンによって駆動される複数台の圧縮機のそれぞれに何か専用の役割がある訳ではなく、単に併用されているだけ、即ち、負荷の大きさに応じた圧縮機の運転台数制御が行われているだけである。
つまり、エンジンによって駆動される複数台の圧縮機から送出される冷媒を、状況に応じてどのような流路に流し、どのように使い分けるのが良いのかが考慮されていない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数台の圧縮機から送出される冷媒の流路が最適化された空気調和システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る空気調和システムの特徴構成は、エンジンと、前記エンジンによって駆動されて冷媒を圧縮する第1圧縮機と、前記エンジンによって駆動されて冷媒を圧縮する第2圧縮機と、前記エンジンから前記第1圧縮機への駆動力の伝達を仲介する第1駆動力伝達機構と、前記エンジンから前記第2圧縮機への駆動力の伝達を仲介する第2駆動力伝達機構と、冷媒から放熱させる凝縮器と、冷媒を膨張させる第1膨張弁と、冷媒を膨張させる第2膨張弁と、冷媒を膨張させる第3膨張弁と、冷媒に吸熱させる第1蒸発器と、冷媒に吸熱させる第2蒸発器と、前記エンジンから回収した排熱を冷媒に吸熱させる第3蒸発器と、前記エンジンの動作を制御するエンジン制御手段、及び、前記第1駆動力伝達機構及び前記第2駆動力伝達機構の動作を制御する伝達機構制御手段、及び、冷媒の循環経路を切り替える循環経路制御手段を有する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記エンジン制御手段と前記伝達機構制御手段と前記循環経路制御手段とによる制御によって、前記エンジンから前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機への駆動力の伝達状態並びに冷媒の循環状態を切り替えながら前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した空調用空気を空調対象空間へ供給する空調運転を行うように構成され、
冷媒の循環状態の一つは、前記エンジンの駆動力を前記第1圧縮機に伝達させ且つ前記エンジンの駆動力を前記第2圧縮機に伝達させる状態で、冷媒が前記凝縮器を通流した後で分流され、当該分流された冷媒の一方が前記第1膨張弁と前記第1蒸発器と前記第1圧縮機とを順に通流した後で前記凝縮器に帰還し、及び、前記分流された冷媒の他方が前記第2膨張弁と前記第2蒸発器と前記第2圧縮機とを順に通流した後で前記凝縮器に帰還する第1暖房循環状態であり、
冷媒の循環状態の別の一つは、前記エンジンの駆動力を前記第1圧縮機に伝達させ且つ前記エンジンの駆動力を前記第2圧縮機に伝達させる状態で、冷媒が前記凝縮器を通流した後で分流され、当該分流された後の冷媒の一方が前記第1膨張弁と前記第1蒸発器と前記第1圧縮機とを順に通流した後で前記凝縮器に帰還し、及び、前記分流された後の冷媒の他方が前記第3膨張弁と前記第3蒸発器と前記第2圧縮機とを順に通流した後で前記凝縮器に帰還する第2暖房循環状態である点にある。
上記特徴構成によれば、冷媒が上記第1暖房循環状態で循環された状態で空調運転が行われた場合、第1圧縮機から送出する冷媒及び第2圧縮機から送出する冷媒が合流された上で凝縮器に供給され、その凝縮器を通流する冷媒と熱交換した空調用空気が空調対象空間へ供給される空調運転、即ち、暖房運転が行われる。
つまり、凝縮器に対して第1圧縮機及び第2圧縮機は並列に設けられるので、凝縮器で必要とされる冷媒量(即ち、空調負荷に必要な冷媒量)を第1圧縮機及び第2圧縮機で分担して送出することができる。
加えて、冷媒が第2暖房循環状態で循環された状態で空調運転が行われた場合、凝縮器の下流側で分流された後の冷媒の一方は、第1膨張弁と第1蒸発器と第1圧縮機とを順に通流した後で凝縮器に帰還し、及び、凝縮器の下流側で分流された後の冷媒の他方は、第3膨張弁と第3蒸発器と第2圧縮機とを順に通流した後で凝縮器に帰還する。つまり、第3蒸発器では、冷媒に吸熱させるために、エンジンから回収した排熱を有効に活用することができる。特に、エンジンから回収した排熱は、大気等から回収できる熱よりも高温であるので、第3蒸発器での冷媒の蒸発温度を高くすることができ、第2圧縮機の動力を低減できる。このように、第1圧縮機及び第2圧縮機を併用すると共に第3蒸発器による冷媒の吸熱によって空調能力を稼ぐことができるので、例えば第1圧縮機から送出される冷媒量を相対的に少なく(即ち、ガスエンジンの回転速度を相対的に遅く)して、大きいトルクが得られる状態でエンジンを動作させることができる。その結果、エンジンを効率的に運転させることができる。
従って、複数台の圧縮機から送出される冷媒の流路が最適化された空気調和システムを提供できる。
本発明に係る空気調和システムの別の特徴構成は、前記制御装置は、前記空調運転を行っている間の所定のタイミングで冷媒を前記第2暖房循環状態で循環させながら冷媒の温度を検証する冷媒温度検証処理を行い、
前記冷媒温度検証処理において、前記第3蒸発器での冷媒の温度が前記第1蒸発器での冷媒の温度より高いと判定したとき、冷媒の循環状態を前記第2暖房循環状態にしてその後の前記空調運転を行わせ、
前記冷媒温度検証処理において、前記第3蒸発器での冷媒の温度が前記第1蒸発器での冷媒の温度以下であると判定したとき、冷媒の循環状態を前記第1暖房循環状態にしてその後の前記空調運転を行わせる点にある。
冷媒が上記第2暖房循環状態で循環しているときに上記第3蒸発器での冷媒に対する加熱の効果の方が大きいときは、その第3蒸発器での冷媒の温度が、同じく冷媒に対する加熱が行われる上記第1蒸発器での冷媒の温度より高くなる。従って、冷媒温度検証処理において、第3蒸発器での冷媒の温度が第1蒸発器での冷媒の温度より高いと判定したとき、冷媒の循環状態を前記第2暖房循環状態にしてその後の空調運転を行わせることで、上記第3蒸発器による冷媒の加熱の効果を得ることができる。
これに対して、冷媒が上記第2暖房循環状態で循環しているときに上記第1蒸発器による冷媒に対する加熱の効果の方が大きいとき或いは両者による冷媒に対する加熱の効果が同等であるときは、第3蒸発器での冷媒の温度が、同じく冷媒に対する加熱が行われる上記第1蒸発器での冷媒の温度以下になる。従って、冷媒温度検証処理において、第3蒸発器での冷媒の温度が第1蒸発器での冷媒の温度以下であると判定したとき、冷媒の循環状態を第1暖房循環状態にしてその後の空調運転を行わせることで、上記第1蒸発器による冷媒の加熱の効果を得ることができる。
本発明に係る空気調和システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置が前記空調運転を行うときの冷媒の循環状態の更に別の一つは、前記エンジンの駆動力を前記第1圧縮機に伝達させず且つ前記エンジンの駆動力を前記第2圧縮機に伝達させる状態で、前記第2圧縮機から送出される冷媒が、前記凝縮器と前記第2膨張弁と前記第2蒸発器とを順に通流した後で前記第2圧縮機に帰還する第3暖房循環状態であり、
前記制御装置は、前記空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷以上のとき、冷媒を前記第1暖房循環状態又は前記第2暖房循環状態で循環させながら前記空調運転を行い、及び、前記要求負荷が前記基準負荷未満のとき、冷媒を前記第3暖房循環状態で循環させながら前記空調運転を行う点にある。
上記特徴構成によれば、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷以上のとき、第1圧縮機及び第2圧縮機の両方を動作させて、冷媒を上記第1暖房循環状態又は上記第2暖房循環状態で循環させる。このように、空調運転に要求されている要求負荷が相対的に大きいとき、即ち、空調用空気と冷媒との熱交換を行う凝縮器に通流させる冷媒量が相対的に多く必要になるとき、駆動されるエンジンには相対的に大きな出力が要求される。つまり、効率が高くなる状態でエンジンを動作させながら空調運転を行うことができる。
これに対して、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷未満のとき、エンジンによって第2圧縮機のみを駆動して冷媒を上記第3暖房循環状態で循環させることで、循環する冷媒量を少なくした状態で空調運転に要求されている要求負荷を賄うことができる。
本発明に係る空気調和システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置が前記空調運転を行うときの冷媒の循環状態の更に別の一つは、前記エンジンの駆動力を前記第1圧縮機に伝達させ且つ前記エンジンの駆動力を前記第2圧縮機に伝達させない状態で、前記第1圧縮機から送出される冷媒が、前記凝縮器と前記第1膨張弁と前記第1蒸発器とを順に通流した後で前記第1圧縮機に帰還する第4暖房循環状態である点にある。
上記特徴構成によれば、エンジンによって第1圧縮機のみを駆動して冷媒を上記第4暖房循環状態で循環させることで、循環する冷媒量を少なくした状態で空調運転に要求されている要求負荷を賄うことができる。
本発明に係る空気調和システムの更に別の特徴構成は、冷媒を膨張させる第4膨張弁と、前記エンジンから回収した排熱を冷媒に吸熱させる第4蒸発器とを備え、
前記制御装置が前記空調運転を行うときの冷媒の循環状態の更に別の一つは、前記エンジンの駆動力を前記第1圧縮機に伝達させ且つ前記エンジンの駆動力を前記第2圧縮機に伝達させる状態で、冷媒が前記凝縮器を通流した後で分流され、当該分流された冷媒のうち、前記第1膨張弁と前記第1蒸発器とを順に通流した冷媒と、前記第4膨張弁と前記第4蒸発器とを順に通流した冷媒とが合流して更に前記第1圧縮機を通流した後で前記凝縮器に帰還し、及び、前記分流された冷媒のうち、前記第3膨張弁と前記第3蒸発器と前記第2圧縮機とを順に通流した冷媒が前記凝縮器に帰還する第5暖房循環状態である点にある。
上記特徴構成によれば、冷媒が第5暖房循環状態で循環された状態で空調運転が行われた場合、凝縮器の下流側で分流された後の冷媒の一方は、第1圧縮機を通流した後で凝縮器に帰還し、及び、凝縮器の下流側で分流された後の冷媒の他方は、第2圧縮機を通流した後で凝縮器に帰還する。
更に、第1圧縮機を通流する冷媒の一部は、エンジンから回収した排熱を用いて冷媒を加熱する第4蒸発器を順に通流した冷媒である。つまり、第4蒸発器では、冷媒に吸熱させるために、エンジンから回収した排熱を有効に活用することができる。特に、エンジンから回収した排熱は、大気等から回収できる熱よりも高温であるので、第4蒸発器での冷媒の蒸発温度を高くすることができ、第1圧縮機の動力を低減できる。
本発明に係る空気調和システムの更に別の特徴構成は、前記凝縮器は、前記空調対象空間内に供給する前記空調用空気と熱交換する室内用熱交換器であり、
前記第1蒸発器及び前記第2蒸発器は、前記空調対象空間外に存在する外気と熱交換する室外用熱交換器である点にある。
上記特徴構成によれば、室内用熱交換器で構成される上記凝縮器と、室外熱交換器で構成される上記第1蒸発器及び上記第2蒸発器とを用いて、空調対象空間の暖房運転を行うことができる。
空気調和システムの構成を示す図である。 第1冷房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。 第2冷房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。 第3冷房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。 第4冷房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。 第1暖房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。 第2暖房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。 第3暖房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。 第4暖房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。 第5暖房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。 別実施形態の空気調和システムの構成を示す図である。
以下に図面を参照して本発明に係る空気調和システムの構成について説明する。
図1は、空気調和システムの構成を示す図である。図示するように、空気調和システムは、エンジンEと、第1圧縮機CP1と、第2圧縮機CP2と、第1駆動力伝達機構20と、第2駆動力伝達機構30と、室外用熱交換器H1と、室内用熱交換器H2とを有する。そして、空気調和システムは、エンジンEによって駆動される第1圧縮機CP1が冷媒を送出するエンジン駆動ヒートポンプと、同じくエンジンEによって駆動される第2圧縮機CP2が冷媒を送出するエンジン駆動ヒートポンプとを併用して空調運転を行うことになる。
エンジンEは、ガスや軽油などの燃料を消費して運転される。第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2は、エンジンEによって駆動されて冷媒を圧縮して送出する。加えて、第1駆動力伝達機構20は、エンジンEから第1圧縮機CP1への駆動力の伝達を仲介する。第2駆動力伝達機構30は、エンジンEから第2圧縮機CP2への駆動力の伝達を仲介する。第1駆動力伝達機構20は、エンジンEと同期して回転する一次側プーリー21と、第1圧縮機CP1と同期して回転する二次側プーリー23と、それら一次側プーリー21及び二次側プーリー23とにまたがって巻回されることで両者を回転させるベルト22と、二次側プーリー23と第1圧縮機CP1との間に設けられるクラッチ24とを有する。これら一次側プーリー21の直径と二次側プーリー23の直径との差、及び、クラッチ24の入切状態により、エンジンEから第1圧縮機CP1への駆動力の伝達状態が調節される。第2駆動力伝達機構30は、エンジンEと同期して回転する一次側プーリー31と、第2圧縮機CP2と同期して回転する二次側プーリー33と、それら一次側プーリー31及び二次側プーリー33とにまたがって巻回されることで両者を回転させるベルト32と、二次側プーリー33と第2圧縮機CP2との間に設けられるクラッチ34とを有する。これら一次側プーリー31の直径と二次側プーリー33の直径との差、及び、クラッチ34の入切状態により、エンジンEから第2圧縮機CP2への駆動力の伝達状態が調節される。エンジンEの動作(例えば回転速度など)は、制御装置10が有するエンジン制御手段11が制御する。また、第1駆動力伝達機構20及び第2駆動力伝達機構30の動作は、制御装置10が有する伝達機構制御手段12が制御する。尚、第1駆動力伝達機構20における一次側プーリー21と二次側プーリー23とのプーリー比や、第2駆動力伝達機構30における一次側プーリー31と二次側プーリー33とのプーリー比は適宜設定可能である。
第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2から送出された冷媒は、冷媒流路L1を流れる。冷媒流路L1の途中には複数の弁が設けられており、それらの弁の開閉状態が切り替わることで、冷媒流路L1における冷媒の循環経路が切り替わる。この冷媒の循環経路の切り替え(即ち、上記弁の開閉状態の切り替え)は、制御装置10が有する循環経路制御手段13が制御する。
冷媒流路L1の途中には、空調対象空間外に存在する外気と熱交換する室外用熱交換器H1と、空調対象空間内に供給する空調用空気と熱交換する室内用熱交換器H2とが設けられている。後述するように、冷媒の循環経路を変更することで、室外用熱交換器H1及び室内用熱交換器H2が、冷媒から放熱させる凝縮器又は冷媒に吸熱させる蒸発器として機能する。その結果、空調対象空間の冷房運転又は暖房運転が行われる。
熱交換器H4は二つの冷媒同士を混合せずに熱交換する装置であり、例えば、室内用熱交換器H2に供給される冷媒の温度を更に低下させる過冷却器として機能させることもできる。
室内用熱交換器H2には、空調運転に関する使用者による指令を受け付ける操作スイッチSWが設けられている。例えば、操作スイッチSWは、冷房運転又は暖房運転といった運転種別や設定温度や風量などに関する指令を使用者から受け付け、その指令を制御装置10へ伝達する。加えて、制御装置10へは、温度センサT6で測定された、室内用熱交換器H2に吸い込まれる室内空気の温度も伝達される。そして、制御装置10は、室内機(室内用熱交換器H2)の運転容量、上記温度情報等から空調運転に要求されている要求負荷に関する情報を得る。この場合、制御装置10の機能の一部は、室内機(室内用熱交換器H2)が有する室内機マイコンや室外機(室外用熱交換器H1)が有する室外機マイコンなどの演算処理装置等の機能を用いて実現される。そして、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷に応じて、エンジンEの回転速度及び第1圧縮機CP1、及び、第2圧縮機CP2に対する駆動力の伝達状態、及び、冷媒の循環経路を切り替える。
エンジンEを運転することで放出される熱は、冷却水流路L2を流れる冷却水によって回収される。冷却水流路L2は、エンジンEと排熱回収用熱交換器H3とを冷却水が順に通流するように配置されている。そして、排熱回収用熱交換器H3に冷媒が通流したとき、冷却水と冷媒との間での熱交換が行われることで、エンジンEから回収した排熱が冷媒に伝達されることになる。つまり、排熱回収用熱交換器H3は、後述するように、エンジンEから回収した排熱を冷媒に吸熱させる第3蒸発器及び第4蒸発器として機能する。
〔冷房運転〕
次に、空気調和システムが冷房運転を行うときの動作について説明する。例えば、使用者が室内用熱交換器H2に設けられている操作スイッチSWを操作して空気調和システムが冷房運転することを指令したとき、その指令は制御装置10に伝達され、後述するような冷房運転が行われる。空気調和システムが冷房運転を行うとき、室外用熱交換器H1は凝縮器として機能し、室内用熱交換器H2は蒸発器として機能する。
つまり、冷房運転時の空気調和システムは、エンジンEと、第1圧縮機CP1と、第2圧縮機CP2と、第1駆動力伝達機構20と、第2駆動力伝達機構30と、冷媒から放熱させる第1凝縮器(室外用熱交換器H1)と、冷媒から放熱させる第2凝縮器(室外用熱交換器H1)と、冷媒を膨張させる第1膨張弁(弁V4)と、冷媒を膨張させる第2膨張弁(弁V3)と、冷媒に吸熱させる蒸発器(室内用熱交換器H2)と、二つの冷媒同士を混合せずに熱交換させる熱交換器H4と、制御装置10とを備える。
そして、本実施形態において制御装置10は、エンジン制御手段11と伝達機構制御手段12と循環経路制御手段13とによる制御によって、冷媒の循環状態を切り替えながら室内用熱交換器(蒸発器)H2を通流する冷媒と熱交換した空調用空気を空調対象空間へ供給する空調運転(冷房運転)を行う。
図2は、第1冷房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。図中では、第1圧縮機CP1から送出される冷媒を太実線で描き、第2圧縮機CP2から送出される冷媒を太破線で描いている。この場合、エンジンEは動作し、エンジンEの駆動力は第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2に伝達される。
この第1冷房循環状態では、四方弁V7は、第1圧縮機CP1から送出された冷媒が先ず室外用熱交換器H1に流入するように切り替えられる。四方弁V8は、第2圧縮機CP2から送出された冷媒が先ず室外用熱交換器H1に流入するように切り替えられる。弁V1は開放され、弁V2は開放され、弁V3は閉止され、弁V4は開放されて膨張弁(第1膨張弁)として機能し、弁V5は閉止され、弁V6は閉止され、弁V9は開放される。そして、冷媒が弁(第1膨張弁)V4と室内用熱交換器(蒸発器)H2とを順に通流した後で分流され、当該分流された冷媒の一方が第1圧縮機CP1と室外用熱交換器(第1凝縮器)H1とを順に通流した後で弁(第1膨張弁)V4に帰還し、及び、上記分流された冷媒の他方が第2圧縮機CP2と室外用熱交換器(第2凝縮器)H1とを順に通流した後で弁(第1膨張弁)V4に帰還する。
冷媒が図2に示す第1冷房循環状態で循環された状態で空調運転が行われた場合、第1圧縮機CP1から送出する冷媒及び第2圧縮機CP2から送出する冷媒が合流された上で、弁(第1膨張弁)V4と室内用熱交換器(蒸発器)H2とを順に通流し、その室内用熱交換器H2を通流する冷媒と熱交換した空調用空気が空調対象空間へ供給される空調運転、即ち、冷房運転が行われる。つまり、弁(第1膨張弁)V4と室内用熱交換器(蒸発器)H2とに対して第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2は並列に設けられるので、室内用熱交換器(蒸発器)H2で必要とされる冷媒量(即ち、空調負荷に必要な冷媒量)を第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2で分担して送出すればよい。
図3は、第2冷房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。エンジンEは動作し、エンジンEの駆動力は第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2に伝達される。
この第2冷房循環状態では、四方弁V7は、第1圧縮機CP1から送出された冷媒が先ず室外用熱交換器H1に流入するように切り替えられる。四方弁V8は、第2圧縮機CP2から送出された冷媒が先ず室外用熱交換器H1に流入するように切り替えられる。弁V1は開放され、弁V2は閉止され、弁V3は開放されて膨張弁(第2膨張弁)として機能し、弁V4は開放されて膨張弁(第1膨張弁)として機能し、弁V5は閉止され、弁V6は閉止され、V9は閉止される。そして、第1圧縮機CP1から送出される冷媒が、室外用熱交換器(第1凝縮器)H1と熱交換器H4と弁(第1膨張弁)V4と室内用熱交換器(蒸発器)H2とを順に通流した後で第1圧縮機CP1に帰還し、及び、第2圧縮機CP2から送出される冷媒が、室外用熱交換器(第2凝縮器)H1と弁(第2膨張弁)V3と熱交換器H4とを順に通流した後で第2圧縮機CP2に帰還する。尚、室外用熱交換器H1では、第1圧縮機CP1から送出される冷媒と第2圧縮機CP2から送出される冷媒とは混合されない。
このように、冷媒が第2冷房循環状態で循環された状態で空調運転が行われた場合、第1圧縮機CP1と室外用熱交換器(第1凝縮器)H1とを順に通流した冷媒は熱交換器H4に流入し、第2圧縮機CP2と室外用熱交換器(第2凝縮器)H1と弁(第2膨張弁)V3とを順に通流した冷媒は熱交換器H4に流入し、熱交換器H4ではそれら二つの冷媒同士を混合せずに熱交換させる。つまり、熱交換器H4は、第1圧縮機CP1と室外用熱交換器(第1凝縮器)H1とを順に通流した冷媒を、第2圧縮機CP2と室外用熱交換器(第2凝縮器)H1と弁(第2膨張弁)V3とを順に通流した冷媒によって更に冷却する過冷却器として作用する。このとき、制御装置10は、弁(第2膨張弁)V3の動作を制御して、弁(第2膨張弁)V3よりも下流側の温度センサT1で測定される冷媒の温度を調節することで過冷却の効果を制御できる。
このように、第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2を併用すると共に熱交換器H4による過冷却によって空調能力を稼ぐことができるので、例えば第1圧縮機CP1から送出される冷媒量を相対的に少なく(即ち、エンジンEの回転速度を相対的に遅く)して、大きいトルクが得られる状態でエンジンEを動作させることができる。その結果、エンジンEを効率的に運転させることができる。
従来のシステムでは、過冷却用の専用回路を用いるのではなく、一つの圧縮機から送出される冷媒の一部を分岐させて過冷却に用い、その後で再び冷媒を合流させる方式(従来方式)を採用するものがあった。ところが本実施形態では、冷媒が第2冷房循環状態で循環された状態で空調運転が行われた場合、冷媒が第2圧縮機CP2から送出されて室外用熱交換器(第2凝縮器)H1と弁(第2膨張弁)V3と蒸発器としての熱交換器(過冷却器)H4とを順に通流する過冷却回路は、第1圧縮機CP1から送出された冷媒が通流する回路とは別の専用回路となる。この場合、蒸発器としての熱交換器(過冷却器)H4で、第1圧縮機CP1から送出された冷媒と熱交換する冷媒の温度(即ち、第2圧縮機から送出されてきた冷媒の温度)を、従来方式で一部の冷媒を分岐させて熱交換器(過冷却器)H4に流した場合の冷媒の温度よりも高くすることができ、その差分だけ第2圧縮機CP2の動力を低減できる。
上述した第1冷房循環状態と第2冷房循環状態との切り替えは制御装置10が行う。具体的には、制御装置10は、空調運転を行っている間の所定のタイミングで冷媒を第2冷房循環状態で循環させながら冷媒の温度を検証する冷媒温度検証処理を行う。本実施形態では、温度センサT1で計測される熱交換器H4での冷媒の温度と、温度センサT2で計測される室内用熱交換器(蒸発器)H2での冷媒の温度とが比較される。ここで、温度センサT2で計測される室内用熱交換器(蒸発器)H2での冷媒の温度は、第1圧縮機CP1から送出された冷媒が、室外用熱交換器H1と弁V1と熱交換器H4と弁V4とを経て室内用熱交換器(蒸発器)H2に至り、その後、第1圧縮機CP1を流れる冷媒の温度である。また、温度センサT1で計測される熱交換器H4での冷媒の温度は、第2圧縮機CP2から送出された冷媒が、室外用熱交換器H1と弁V3とを経て熱交換器H4に至り、その後、第2圧縮機CP2を流れる冷媒の温度である。
そして、制御装置10は、冷媒温度検証処理において、室内用熱交換器(蒸発器)H2での冷媒の温度(温度センサT2で測定された冷媒の温度)が熱交換器H4での冷媒の温度(温度センサT1で測定された冷媒の温度)より低いと判定したとき、即ち、過冷却運転を行うことができると判定したとき、冷媒の循環状態を第2冷房循環状態にしてその後の空調運転を行わせる。これに対して、制御装置10は、冷媒温度検証処理において、室内用熱交換器(蒸発器)H2での冷媒の温度(T2)が熱交換器H4での冷媒の温度(T1)以上であると判定したとき、即ち、過冷却運転を行うことができないと判定したとき、冷媒の循環状態を第1冷房循環状態にしてその後の空調運転を行わせる。このように、上記第2冷房循環状態で冷媒を循環させているときに温度センサT1で計測される熱交換器H4での冷媒の温度が低くなって温度センサT2で計測される室内用熱交換器(蒸発器)H2での冷媒の温度以下になると第2圧縮機CP2の動力が相対的に大きくなるが、上述のように冷媒の循環状態を第1冷房循環状態に切り替えることでそのような動力の上昇を抑えることができる。
尚、図中では、熱交換器H4での冷媒の温度を計測する温度センサT1は弁V3よりも下流側且つ熱交換器H4よりも上流側に描いており、及び、室内用熱交換器(蒸発器)H2での冷媒の温度を計測する温度センサT2は弁V4よりも下流側且つ室内用熱交換器(蒸発器)H2よりも上流側に描いているが、温度センサT1を熱交換器H4よりも下流側に設けてもよく、温度センサT2を室内用熱交換器(蒸発器)H2よりも下流側に設けてもよい。但し、温度センサT1を熱交換器H4よりも上流側に設けるのであれば温度センサT2も室内用熱交換器(蒸発器)H2よりも上流側に設け、温度センサT1を熱交換器H4よりも下流側に設けるのであれば温度センサT2も室内用熱交換器(蒸発器)H2よりも下流側に設ける必要がある。或いは、各温度センサをそれぞれの上流側及び下流側の両方に設けて平均値を導出してもよい。
図4は、第3冷房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。この場合、エンジンEは動作し、エンジンEの駆動力は第2圧縮機CP2に伝達されるが、第1圧縮機CP1には伝達されない。つまり、制御装置10は、クラッチ24によって第1圧縮機CP1と二次側プーリー23とを切り離している。
この第3冷房循環状態では、四方弁V8は、第2圧縮機CP2から送出された冷媒が先ず室外用熱交換器(第2凝縮器)H1に流入するように切り替えられる。弁V1は閉止され、弁V2は開放され、弁V3は閉止され、弁V4は開放されて膨張弁(第1膨張弁)として機能し、弁V5は閉止され、弁V6は閉止され、V9は開放される。そして、第2圧縮機CP2から送出される冷媒が、室外用熱交換器(第2凝縮器)H1と弁(第1膨張弁)V4と室内用熱交換器(蒸発器)H2とを順に通流した後で第2圧縮機CP2に帰還する。よって、第2圧縮機CP2のみから送出される冷媒量で、空調運転に要求されている要求負荷が賄われることになる。
図5は、第4冷房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。この場合、エンジンEは動作し、エンジンEの駆動力は第1圧縮機CP1に伝達されるが、第2圧縮機CP2には伝達されない。つまり、制御装置10は、クラッチ34によって第2圧縮機CP2と二次側プーリー33とを切り離している。
この第4冷房循環状態では、四方弁V7は、第1圧縮機CP1から送出された冷媒が先ず室外用熱交換器H1に流入するように切り替えられる。弁V1は開放され、弁V2は閉止され、弁V3は閉止され、弁V4は開放されて膨張弁(第1膨張弁)として機能し、弁V5は閉止され、弁V6は閉止され、V9閉止される。そして、第1圧縮機CP1から送出される冷媒が、室外用熱交換器(第1凝縮器)H1と弁(第1膨張弁)V4と室内用熱交換器(蒸発器)H2とを順に通流した後で第1圧縮機CP1に帰還する。よって、第1圧縮機CP1のみから送出される冷媒量で、空調運転に要求されている要求負荷が賄われることになる。
次に、制御装置10が、空調運転(冷房運転)に要求されている要求負荷がどのような値であるとき、上記各冷房循環状態の何れを実施するのかを説明する。表1は、制御装置10が、上述した冷媒温度検証処理を行った結果、第2圧縮機CP2を過冷却運転させることができると判定した場合の例であり、表2は、第2圧縮機CP2を過冷却運転させることができないと判定した場合の例である。
Figure 0006422363
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・空調負荷が基準負荷未満
表1及び表2に示すように、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷未満(例えば、要求負荷が「定格の30%未満」)のとき、エンジンEを動作させ、そのエンジンEの駆動力を第2圧縮機CP2にのみ伝達させて、冷媒を上記第3冷房循環状態で循環させる。この場合、第2圧縮機CP2のみから送出される冷媒量で、空調運転に要求されている要求負荷が賄われる。
・空調負荷が基準負荷以上
表1及び表2に示すように、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷以上のとき(例えば、要求負荷が定格〜定格の30%のとき)、冷媒を上記第1冷房循環状態又は上記第2冷房循環状態で循環させながら空調運転を行う。加えて、上述したように、制御装置10は、冷媒温度検証処理での検証結果に基づいて、冷媒を上記第1冷房循環状態で循環させるのか、或いは、冷媒を上記第2冷房循環状態で循環させるのかを切り替える。
尚、表2に示すように、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷以上であり、且つ、第2圧縮機CP2を過冷却運転させることができない場合のとき、上記第1冷房循環状態に代えて、冷媒を上記第4冷房循環状態で循環させながら空調運転を行ってもよい。つまり、エンジンEの駆動力を第2圧縮機CP2には伝達させず(第2圧縮機CP2を停止させて)、第1圧縮機CP1のみで冷媒を循環させてもよい。この場合、第1圧縮機CP1のみから送出される冷媒量で、空調運転に要求されている要求負荷が賄われる。具体的には、表2において、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷以上(定格の30%以上)であり、且つ、第2圧縮機CP2を過冷却運転させることができない場合のとき、第1圧縮機CP1のみで冷媒を循環させる。これに対して、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷未満(定格の30%未満)であり、且つ、第2圧縮機CP2を過冷却運転させることができない場合のとき、第2圧縮機CP2のみで冷媒を循環させる。
〔暖房運転〕
次に、空気調和システムが暖房運転を行うときの動作について説明する。例えば、使用者が室内用熱交換器H2に設けられている操作スイッチSWを操作して空気調和システムが暖房運転することを指令したとき、その指令は制御装置10に伝達され、後述するような暖房運転が行われる。空気調和システムが暖房運転を行うとき、室外用熱交換器H1は蒸発器として機能し、室内用熱交換器H2は凝縮器として機能する。
つまり、暖房運転時の空気調和システムは、エンジンEと、第1圧縮機CP1と、第2圧縮機CP2と、第1駆動力伝達機構20と、第2駆動力伝達機構30と、冷媒から放熱させる凝縮器(室内用熱交換器H2)と、冷媒を膨張させる第1膨張弁(弁V1)と、冷媒を膨張させる第2膨張弁(弁V2)と、冷媒を膨張させる第3膨張弁(弁V5)と、冷媒に吸熱させる第1蒸発器(室外用熱交換器H1)と、冷媒に吸熱させる第2蒸発器(室外用熱交換器H1)と、エンジンEから回収した排熱を冷媒に吸熱させる第3蒸発器(排熱回収用熱交換器H3)と、制御装置10とを備える。
加えて、暖房運転時の空気調和システムは、冷媒を膨張させる第4膨張弁(弁V6)と、エンジンEから回収した排熱を冷媒に吸熱させる第4蒸発器(排熱回収用熱交換器H3)とを備える。
そして、本実施形態において制御装置10は、エンジン制御手段11と伝達機構制御手段12と循環経路制御手段13とによる制御によって、冷媒の循環状態を切り替えながら室内用熱交換器(凝縮器)H2を通流する冷媒と熱交換した空調用空気を空調対象空間へ供給する空調運転(暖房運転)を行う。
図6は、第1暖房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。この場合、エンジンEは動作し、エンジンEの駆動力は第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2の双方に伝達される。
この第1暖房循環状態では、四方弁V7は、第1圧縮機CP1から送出された冷媒が先ず室内用熱交換器H2に流入するように切り替えられる。四方弁V8は、第2圧縮機CP2から送出された冷媒が先ず室内用熱交換器H2に流入するように切り替えられる。弁V1は開放されて膨張弁(第1膨張弁)として機能し、弁V2は開放されて膨張弁(第2膨張弁)として機能し、弁V3は閉止され、弁V4は開放され、弁V5は閉止され、弁V6は閉止され、V9は開放される。そして、冷媒が室内用熱交換器(凝縮器)H2を通流した後で分流され、当該分流された冷媒の一方が弁(第1膨張弁)V1と室外用熱交換器(第1蒸発器)H1と第1圧縮機CP1とを順に通流した後で室内用熱交換器(凝縮器)H2に帰還し、及び、上記分流された冷媒の他方が弁(第2膨張弁)V2と室外用熱交換器(第2蒸発器)H1と第2圧縮機CP2とを順に通流した後で室内用熱交換器(凝縮器)H2に帰還する。
冷媒が図6に示す上記第1暖房循環状態で循環された状態で空調運転が行われた場合、第1圧縮機CP1から送出する冷媒及び第2圧縮機CP2から送出する冷媒が合流された上で室内用熱交換器(凝縮器)H2に供給され、その室内用熱交換器(凝縮器)H2を通流する冷媒と熱交換した空調用空気が空調対象空間へ供給される空調運転、即ち、暖房運転が行われる。つまり、室内用熱交換器(凝縮器)H2に対して第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2は並列に設けられるので、室内用熱交換器(凝縮器)H2で必要とされる冷媒量(即ち、空調負荷に必要な冷媒量)を第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2で分担して送出することができる。
図7は、第2暖房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。この場合、エンジンEは動作し、エンジンEの駆動力は第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2の双方に伝達される。
この第2暖房循環状態では、四方弁V7は、第1圧縮機CP1から送出された冷媒が先ず室内用熱交換器H2に流入するように切り替えられる。四方弁V8は、第2圧縮機CP2から送出された冷媒が先ず室内用熱交換器H2に流入するように切り替えられる。弁V1は開放されて膨張弁(第1膨張弁)として機能し、弁V2は閉止され、弁V3は閉止され、弁V4は開放され、弁V5は開放されて膨張弁(第3膨張弁)として機能し、弁V6は閉止され、V9は閉止される。そして、冷媒が室内用熱交換器(凝縮器)H2を通流した後で分流され、当該分流された後の冷媒の一方が弁(第1膨張弁)V1と室外用熱交換器(第1蒸発器)H1と第1圧縮機CP1とを順に通流した後で室内用熱交換器(凝縮器)H2に帰還し、及び、上記分流された後の冷媒の他方が弁(第3膨張弁)V5と排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3と第2圧縮機CP2とを順に通流した後で室内用熱交換器(凝縮器)H2に帰還する。
冷媒が第2暖房循環状態で循環された状態で空調運転が行われた場合、室内用熱交換器(凝縮器)H2の下流側で分流された後の冷媒の一方は、弁(第1膨張弁)V1と室外用熱交換器(第1蒸発器)H1と第1圧縮機CP1とを順に通流した後で室内用熱交換器(凝縮器)H2に帰還し、及び、室内用熱交換器(凝縮器)H2の下流側で分流された後の冷媒の他方は、弁(第3膨張弁)V5と排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3と第2圧縮機CP2とを順に通流した後で室内用熱交換器(凝縮器)H2に帰還する。つまり、排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3では、冷媒に吸熱させるために、エンジンEから回収した排熱を有効に活用することができる。特に、エンジンEから回収した排熱は、大気等から回収できる熱よりも高温であるので、排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒の蒸発温度を高くすることができ、第2圧縮機CP2の動力を低減できる。
このように、第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2を併用すると共に排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3による冷媒の吸熱によって空調能力を稼ぐことができるので、例えば第1圧縮機CP1から送出される冷媒量を相対的に少なく(即ち、エンジンEの回転速度を相対的に遅く)して、大きいトルクが得られる状態でエンジンEを動作させることができる。その結果、エンジンEを効率的に運転させることができる。
上述した第1暖房循環状態と第2暖房循環状態との切り替えは制御装置10が行う。具体的には、制御装置10は、空調運転を行っている間の所定のタイミングで冷媒を第2暖房循環状態で循環させながら冷媒の温度を検証する冷媒温度検証処理を行う。本実施形態では、温度センサT3で計測される排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒の温度と、温度センサT4で計測される室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の温度とが比較される。ここで、温度センサT4で計測される室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の温度は、弁V1を経て室外用熱交換器(第1蒸発器)H1に至り、その後、第1圧縮機CP1を流れる冷媒の温度である。また、温度センサT3で計測される排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒の温度は、弁V5を経て排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3に至り、その後、第2圧縮機CP2を流れる冷媒の温度である。
そして、制御装置10は、冷媒温度検証処理において、排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒の温度(温度センサT3で測定された冷媒の温度)が室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の温度(温度センサT4で測定された冷媒の温度)より高いと判定したとき、即ち、排熱回収運転を行うことができると判定したとき、冷媒の循環状態を第2暖房循環状態にしてその後の空調運転を行わせる。これに対して、制御装置10は、冷媒温度検証処理において、排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒の温度(温度センサT3で測定された冷媒の温度)が室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の温度(温度センサT4で測定された冷媒の温度)以下であると判定したとき、即ち、排熱回収運転を行うことができないと判定したとき、冷媒の循環状態を第1暖房循環状態にしてその後の空調運転を行わせる。
尚、図中では、排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒の温度を計測する温度センサT3は弁V5よりも下流側且つ排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3よりも上流側に描いており、及び、室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の温度を計測する温度センサT4は弁V1よりも下流側且つ室外用熱交換器(第1蒸発器)H1よりも上流側に描いているが、温度センサT3を排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3よりも下流側に設けてもよく、温度センサT4を室外用熱交換器(第1蒸発器)H1よりも下流側に設けてもよい。但し、温度センサT3を排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3よりも上流側に設けるのであれば温度センサT4も室外用熱交換器(第1蒸発器)H1よりも上流側に設け、温度センサT3を排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3よりも下流側に設けるのであれば温度センサT4も室外用熱交換器(第1蒸発器)H1よりも下流側に設ける必要がある。或いは、各温度センサをそれぞれの上流側及び下流側の両方に設けて平均値を導出してもよい。
冷媒が図7に示す上記第2暖房循環状態で循環しているときに上記排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒に対する加熱の効果の方が大きいときは、その排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒の温度(T3)が、同じく冷媒に対する加熱が行われる上記室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の温度(T4)より高くなる。従って、冷媒温度検証処理において、排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒の温度(T3)が室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の温度(T4)より高いと判定したとき、冷媒の循環状態を第2暖房循環状態にしてその後の空調運転を行わせることで、上記排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3による冷媒の加熱の効果を得ることができる。
これに対して、冷媒が上記第2暖房循環状態で循環しているときに上記室外用熱交換器(第1蒸発器)H1による冷媒に対する加熱の効果の方が大きいとき或いは両者による冷媒に対する加熱の効果が同等であるときは、排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒の温度(T3)が、同じく冷媒に対する加熱が行われる上記室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の温度(T4)以下になる。従って、冷媒温度検証処理において、排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3での冷媒の温度(T3)が室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の温度(T4)以下であると判定したとき、冷媒の循環状態を第1暖房循環状態にしてその後の空調運転を行わせることで、上記室外用熱交換器(第1蒸発器)H1による冷媒の加熱の効果を得ることができる。
図8は、第3暖房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。この場合、エンジンEは動作し、エンジンEの駆動力は第2圧縮機CP2にのみ伝達される。つまり、制御装置10は、クラッチ24によって第1圧縮機CP1と二次側プーリー23とを切り離している。
この第3暖房循環状態では、四方弁V8は、第2圧縮機CP2から送出された冷媒が先ず室内用熱交換器H2に流入するように切り替えられる。弁V1は閉止され、弁V2は開放されて膨張弁(第2膨張弁)として機能し、弁V3は閉止され、弁V4は開放され、弁V5は閉止され、弁V6は閉止され、V9は開放される。そして、第2圧縮機CP2から送出される冷媒が、室内用熱交換器(凝縮器)H2と弁(第2膨張弁)V2と室外用熱交換器(第2蒸発器)H1とを順に通流した後で第2圧縮機CP2に帰還する。よって、第2圧縮機CP2のみから送出される冷媒量で、空調運転に要求されている要求負荷が賄われることになる。
図9は、第4暖房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。この場合、エンジンEは動作し、エンジンEの駆動力は第1圧縮機CP1にのみ伝達される。つまり、制御装置10は、クラッチ34によって第2圧縮機CP2と二次側プーリー33とを切り離している。
この第4暖房循環状態では、四方弁V7は、第1圧縮機CP1から送出された冷媒が先ず室内用熱交換器H2に流入するように切り替えられる。弁V1は開放されて膨張弁(第1膨張弁)として機能し、弁V2は閉止され、弁V3は閉止され、弁V4は開放され、弁V5は閉止され、弁V6は閉止される。そして、第1圧縮機CP1から送出された冷媒は、先ず室内用熱交換器(凝縮器)H2に至り、その後、冷媒は弁(第1膨張弁)V1と室外用熱交換器(第1蒸発器)H1とを通流した後で第1圧縮機CP1に帰還する。よって、第1圧縮機CP1のみから送出される冷媒量で、空調運転に要求されている要求負荷が賄われることになる。
図10は、第5暖房循環状態での冷媒の循環状態を説明する図である。第5暖房循環状態は、第1圧縮機CP1から送出される冷媒の流路が上記第2暖房循環状態と異なっており、第2圧縮機CP2から送出される冷媒の流路は上記第2暖房循環状態と同じである。この場合、エンジンEは動作し、エンジンEの駆動力は第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2の双方に伝達される。
この第5暖房循環状態では、四方弁V7は、第1圧縮機CP1から送出された冷媒が先ず室内用熱交換器H2に流入するように切り替えられる。四方弁V8は、第2圧縮機CP2から送出された冷媒が先ず室内用熱交換器H2に流入するように切り替えられる。弁V1は開放されて膨張弁(第1膨張弁)として機能し、弁V2は閉止され、弁V3は閉止され、弁V4は開放され、弁V5は開放されて膨張弁(第3膨張弁)として機能し、弁V6は開放されて膨張弁(第4膨張弁)として機能し、V9は閉止される。そして、冷媒が室内用熱交換器(凝縮器)H2を通流した後で分流され、当該分流された冷媒のうち、弁(第1膨張弁)V1と室外用熱交換器(第1蒸発器)H1とを順に通流した冷媒と、弁(第4膨張弁)V6と排熱回収用熱交換器(第4蒸発器)H3とを順に通流した冷媒が合流して更に第1圧縮機CP1を通流した後で室内用熱交換器(凝縮器)H2に帰還し、及び、上記分流された冷媒のうち、弁(第3膨張弁)V5と排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3と第2圧縮機CP2とを順に通流した冷媒が室内用熱交換器(凝縮器)H2に帰還する。
冷媒が図10に示す第5暖房循環状態で循環された状態で空調運転が行われた場合、室内用熱交換器(凝縮器)H2の下流側で分流された後の冷媒の一方は、第1圧縮機CP1を通流した後で室内用熱交換器(凝縮器)H2に帰還し、及び、室内用熱交換器(凝縮器)H2の下流側で分流された後の冷媒の他方は、第2圧縮機CP2を通流した後で室内用熱交換器(凝縮器)H2に帰還する。更に、第1圧縮機CP1を通流する冷媒の一部は、エンジンEから回収した排熱を用いて冷媒を加熱する排熱回収用熱交換器(第4蒸発器)H3を順に通流した冷媒である。つまり、排熱回収用熱交換器(第4蒸発器)H3では、冷媒に吸熱させるために、エンジンEから回収した排熱を有効に活用することができる。特に、エンジンEから回収した排熱は、大気等から回収できる熱よりも高温であるので、排熱回収用熱交換器(第4蒸発器)H3での冷媒の蒸発温度を高くすることができ、第1圧縮機CP1の動力を低減できる。
次に、制御装置10が、空調運転(暖房運転)に要求されている要求負荷がどのような値であるとき、上記各暖房循環状態の何れを実施するのかを説明する。表3は、制御装置10が、上述した冷媒温度検証処理を行った結果、第2圧縮機CP2を排熱回収運転させることができると判定した場合の例であり、表4は、第2圧縮機CP2を排熱回収運転させることができないと判定した場合の例である。
Figure 0006422363
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・空調負荷が基準負荷未満
表3及び表4に示すように、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷未満(例えば、要求負荷が「定格の30%未満」)のとき、エンジンEを動作させ、そのエンジンEの駆動力を第2圧縮機CP2にのみ伝達させて、冷媒を上記第3暖房循環状態で循環させる。この場合、第2圧縮機CP2のみから送出される冷媒量で、空調運転に要求されている要求負荷が賄われる。
・空調負荷が基準負荷以上
表3及び表4に示すように、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷以上のとき(例えば、要求負荷が定格〜定格の30%のとき)、冷媒を上記第1暖房循環状態又は上記第2暖房循環状態で循環させながら空調運転を行う。加えて、上述したように、制御装置10は、冷媒温度検証処理での検証結果に基づいて、冷媒を上記第1暖房循環状態で循環させるのか、或いは、冷媒を上記第2暖房循環状態で循環させるのかを切り替える。
尚、表4に示すように、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷以上であり、且つ、第2圧縮機CP2を排熱回収運転させることができない場合のとき、上記第1暖房循環状態に代えて、冷媒を上記第4暖房循環状態で循環させながら空調運転を行ってもよい。つまり、エンジンEの駆動力を第2圧縮機CP2には伝達させず(第2圧縮機CP2を停止させて)、第1圧縮機CP1のみで冷媒を循環させてもよい。この場合、第1圧縮機CP1のみから送出される冷媒量で、空調運転に要求されている要求負荷が賄われる。具体的には、表4において、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷以上(定格の30%以上)であり、且つ、第2圧縮機CP2を排熱回収運転させることができない場合のとき、第1圧縮機CP1のみで冷媒を循環させる。これに対して、制御装置10は、空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷未満(定格の30%未満)であり、且つ、第2圧縮機CP2を排熱運転させることができない場合のとき、第2圧縮機CP2のみで冷媒を循環させる。
更に、表3及び表4には示していないが、制御装置10は、冷媒が室外用熱交換器(第1蒸発器)H1で充分な熱を回収できているか否かに基づいて、上記第2暖房循環状態に代えて、上記第5暖房循環状態で冷媒を循環させながら空調運転を行ってもよい。
例えば、制御装置10は、室外用熱交換器(第1蒸発器)H1に供給される外気の温度(温度センサT7で測定された空気の温度)が基準外気温度以上であれば第2暖房循環状態で冷媒を循環させ、室外用熱交換器(第1蒸発器)H1に供給される外気の温度が基準外気温度未満であれば第5暖房循環状態で冷媒を循環させるといった切り替えを行う。
或いは、制御装置10は、例えば、室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の蒸発温度(温度センサT4で計測される冷媒の温度)が基準冷媒温度以上であれば、冷媒が室外用熱交換器(第1蒸発器)H1で充分な熱を回収できていると判定して、第2暖房循環状態で冷媒を循環させ、室外用熱交換器(第1蒸発器)H1での冷媒の蒸発温度(温度センサT4で計測される冷媒の温度)が基準冷媒温度未満であれば、冷媒が室外用熱交換器(第1蒸発器)H1で充分な熱を回収できていないと判定して、第5暖房循環状態で冷媒を循環させる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明の空気調和システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。例えば、冷媒が流れる冷媒流路L1の取り回しや、各弁の設置場所などは適宜変更可能である。上述した表には、空調負荷の状態を4段階に分けた例を説明したが、それらは例示目的で記載したものであり、適宜変更可能である。
他にも、第1圧縮機CP1を複数台の圧縮機で構成してもよい。図11は、別実施形態の空気調和システムの構成を示す図である。この別実施形態では、第1圧縮機CP1が2台の圧縮機CP1a,CP1bで構成された場合を例示する。第1圧縮機CP1aと第1圧縮機CP1bとは、冷媒流路L1の途中で並列に設けられている。このように、エンジンEの駆動力は、一次側プーリー21及びベルト22及び二次側プーリー23を介して第1圧縮機CP1aに伝達され、及び、一次側プーリー21及びベルト22及び二次側プーリー25を介して第1圧縮機CP1bに伝達される。また、二次側プーリー23と第1圧縮機CP1aとの間にはクラッチ24が設けられ、二次側プーリー25と第1圧縮機CP1bとの間にはクラッチ26が設けられる。そして、これら一次側プーリー21と、ベルト22と、二次側プーリー23と、クラッチ24と、二次側プーリー25と、クラッチ26とによって第1駆動力伝達機構20が構成される。そして、制御装置10が、クラッチ24とクラッチ26との動作状態を切り替えて圧縮機の運転台数を変更することで、冷媒流路L1での冷媒の循環量を調節することができる。
この場合、制御装置10が、2台の圧縮機CP1a,CP1bをどのように使い分けるのかを示す例を記載する。
冷房運転に関して、表5は、制御装置10が、上述した冷媒温度検証処理を行った結果、第2圧縮機CP2を過冷却運転させることができると判定した場合の例であり、表6は、第2圧縮機CP2を過冷却運転させることができないと判定した場合の例である。
暖房運転に関して、表7は、制御装置10が、上述した冷媒温度検証処理を行った結果、第2圧縮機CP2を排熱回収運転させることができると判定した場合の例であり、表8は、第2圧縮機CP2を排熱回収運転させることができないと判定した場合の例である。
Figure 0006422363
Figure 0006422363
Figure 0006422363
Figure 0006422363
表5〜表8に示すように、何れの場合も、空調運転に要求されている要求負荷が大きい状態(例えば、要求負荷が「定格」及び「定格未満〜定格の50%」である状態)では第1圧縮機CP1a及び第1圧縮機CP1bの両方を運転させることで充分な冷媒量を確保している。また、空調運転に要求されている要求負荷が中程度の状態(例えば、要求負荷が「定格の50%未満〜定格の30%」である状態)では第1圧縮機CP1aのみを運転させることで、要求負荷に見合った冷媒量を確保している。
<2>
制御装置10が、エンジンEから排熱を回収した後の冷却水の温度を計測する温度センサT5の測定結果を参照して、冷媒の循環状態を切り替えてもよい。例えば、エンジンEの始動時では、エンジンEから高温の排熱を回収することができないため、冷媒は排熱回収用熱交換器H3で熱交換を行っても、充分に高温の熱を回収することができない。従って、制御装置10は、温度センサT5で計測される冷却水温度(排熱温度)が下限温度以下のとき、冷媒を排熱回収用熱交換器H3には通流させないようにする。つまり、制御装置10は、温度センサT5で計測される冷却水温度(排熱温度)が下限温度以下のとき、冷媒の循環状態を、上述した第1暖房循環状態にして空調運転を行い、温度センサT5で計測される冷却水温度(排熱温度)が下限温度より高いとき、冷媒の循環状態を、上述した第2暖房循環状態又は第5暖房循環状態にして空調運転を行ってもよい。
<3>
上記実施形態では、室内用熱交換器H2が1台だけ設けられた例を説明したが、室内用熱交換器H2が複数台設けられていてもよい。そして、上記実施形態で説明した室内用熱交換器H2での冷媒の温度(温度センサT2で計測される冷媒の温度)として、それら複数台の室内用熱交換器H2での冷媒温度の平均値などを採用してもよい。
<4>
上記実施形態において、制御装置10は、第1冷房循環状態と第2冷房循環状態とを別の判定基準に基づいて切り替えてもよい。
例えば、制御装置10は、室内用熱交換器H2に吸い込まれる室内空気の温度(温度センサT6で測定された室内空気の温度)が、室外用熱交換器H1に吸い込まれる外気の温度(温度センサT7で測定された空気の温度)より低いと判定したとき、冷媒の循環状態を第2冷房循環状態にしてその後の空調運転を行わせる。これに対して、制御装置10は、室内用熱交換器H2に吸い込まれる室内空気の温度(T6)が外気の温度(T7)以上であると判定したとき、冷媒の循環状態を第1冷房循環状態にしてその後の空調運転を行わせる。ここで、室内用熱交換器H2が複数台設けられている場合には、それら複数台の室内用熱交換器H2のそれぞれに吸い込まれる室内空気の温度の平均値を、上述した室内空気の温度として採用してもよい。
他にも、制御装置10は、過冷却効果が得られるか否かに基づいて、第1冷房循環状態と第2冷房循環状態とを切り替えてもよい。
例えば、制御装置10は、空調運転を行っている間の所定のタイミングで冷媒を第2冷房循環状態で循環させながら冷媒の温度を検証する冷媒温度検証処理を行う。この冷媒温度検証処理では、制御装置10は、第1圧縮機CP1から送出される冷媒の循環系統の途中で、室外用熱交換器H1と熱交換器(過冷却器)H4との間を流れる冷媒の温度(温度センサT4で測定される冷媒の温度)と、熱交換器H4と弁V4との間を流れる冷媒の温度(温度センサT8で測定される冷媒の温度)とを比較する。ここで、室外用熱交換器H1と熱交換器(過冷却器)H4との間を流れる冷媒温度(T4)は過冷却が施される前の冷媒温度であり、熱交換器H4と弁V4との間を流れる冷媒の温度(T8)は過冷却が施された後の冷媒の温度である。つまり、制御装置10は、熱交換器(過冷却器)H4による過冷却が施される前後での冷媒の温度を比較している。そして、制御装置10は、熱交換器H4と弁V4との間を流れる冷媒の温度(T8)が、室外用熱交換器H1と熱交換器(過冷却器)H4との間を流れる冷媒温度(T4)よりも所定温度以上低くなっているときには、相対的に大きな過冷却効果が得られていると判定して、冷媒を第2冷房循環状態で循環させた状態で空調運転を行う。これに対して、制御装置10は、熱交換器H4と弁V4との間を流れる冷媒の温度(T8)が、室外用熱交換器H1と熱交換器(過冷却器)H4との間を流れる冷媒温度(T4)よりも所定温度以上低くなっていないときには、相対的に大きな過冷却効果が得られていないと判定して、冷媒を第1冷房循環状態で循環させた状態で空調運転を行う。
<5>
表1及び表5の場合において(即ち、過冷却運転させることもできる場合において)第2圧縮機CP2を非過冷却運転させるような運用例を説明したが、第2圧縮機CP2による過冷却運転及び非過冷却運転の同時実行を行うような変更も可能である。例えば、非過冷却運転が行われている第3冷房循環状態において弁V3を追加で開放して、第2圧縮機CP2から送出される冷媒の一部を分岐させて弁(膨張弁)V3を介して熱交換器H4に流入させることで、熱交換器H4を過冷却器として機能させる(即ち、過冷却運転を行わせる)ような変更も可能である。
同様に、表3及び表7の場合において(即ち、排熱回収運転させることもできる場合において)第2圧縮機CP2を非排熱回収運転させるような運用例を説明したが、第2圧縮機CP2による排熱回収運転及び非排熱回収運転の同時実行を行うような変更も可能である。例えば、非排熱回収運転が行われている第3暖房運転状態において弁V5を追加で開放して、第2圧縮機CP2から送出される冷媒の一部を分岐させて弁(膨張弁)V5を介して排熱回収用熱交換器H3に流入させることで、排熱回収用熱交換器H3を蒸発器として機能させる(即ち、排熱回収運転を行わせる)ような変更も可能である。
<6>
上記実施形態では、空気調和システムで冷房運転を行うとき、第2圧縮機CP2を非過冷却運転させる例(第1冷房循環状態、第3冷房循環状態)を説明したが、第2圧縮機CP2を過冷却運転専用で用いて(即ち、過冷却運転させる、又は、停止させる)、非過冷却運転では用いないように改変してもよい。例えば、上記表1及び上記表2の改変例は、以下の表9及び表10になる。
Figure 0006422363
Figure 0006422363
同様に、空気調和システムで暖房運転を行うとき、第2圧縮機CP2を非排熱回収運転させる例(第1暖房循環状態、第3暖房循環状態)を説明したが、第2圧縮機CP2を排熱回収運転専用で用いて(即ち、排熱回収運転させる、又は、停止させる)、非排熱回収運転では用いないように改変してもよい。例えば、上記表3及び上記表4の改変例は、以下の表11及び表12になる。
Figure 0006422363
Figure 0006422363
<7>
上記実施形態では、第1駆動力伝達機構20の一次側プーリー21と、第2駆動力伝達機構30の一次側プーリー31とを別々に設ける例を説明したが、それらを一つのプーリーで共通化してもよい。例えば、エンジンEの駆動力が伝達される一つのプーリーに巻回されたベルトが第1圧縮機CP1側の二次側プーリー23と第2圧縮機CP2側の二次側プーリー33に巻回されることで、第1圧縮機CP1及び第2圧縮機CP2にエンジンEの駆動力が伝達されるように構成してもよい。
<8>
上記第3暖房循環状態及び上記第4暖房循環状態では、冷媒が排熱回収用熱交換器(第3蒸発器,第4蒸発器)H3を通流しない状態を説明したが、上記第5暖房循環状態と同様に、一部の冷媒を排熱回収用熱交換器(第3蒸発器,第4蒸発器)H3に通流させるような改変を行ってもよい。
例えば、第3暖房循環状態において、全ての冷媒が室外用熱交換器(第2蒸発器)H1で熱回収を行うのではなく、一部の冷媒が排熱回収用熱交換器(第3蒸発器)H3で熱回収を行うように冷媒の循環状態を切り替えてもよい。
同様に、第4暖房循環状態において、全ての冷媒が室外用熱交換器(第1蒸発器)H1で熱回収を行うのではなく、一部の冷媒が排熱回収用熱交換器(第4蒸発器)H3で熱回収を行うように冷媒の循環状態を切り替えてもよい。
本発明は、冷媒の流路が最適化された空気調和システムに利用できる。
10 制御装置
11 エンジン制御手段
12 伝達機構制御手段
13 循環経路制御手段
CP1 第1圧縮機
CP1a 第1圧縮機
CP1b 第1圧縮機
CP2 第2圧縮機
E エンジン
H1 室外用熱交換器(蒸発器、凝縮器)
H2 室内用熱交換器(蒸発器、凝縮器)
H3 排熱回収用熱交換器(蒸発器)
H4 過冷却器(熱交換器)
V1 弁(膨張弁)
V2 弁(膨張弁)
V3 弁(膨張弁)
V4 弁(膨張弁)
V5 弁(膨張弁)
V6 弁(膨張弁)

Claims (6)

  1. エンジンと、前記エンジンによって駆動されて冷媒を圧縮する第1圧縮機と、前記エンジンによって駆動されて冷媒を圧縮する第2圧縮機と、前記エンジンから前記第1圧縮機への駆動力の伝達を仲介する第1駆動力伝達機構と、前記エンジンから前記第2圧縮機への駆動力の伝達を仲介する第2駆動力伝達機構と、冷媒から放熱させる凝縮器と、冷媒を膨張させる第1膨張弁と、冷媒を膨張させる第2膨張弁と、冷媒を膨張させる第3膨張弁と、冷媒に吸熱させる第1蒸発器と、冷媒に吸熱させる第2蒸発器と、前記エンジンから回収した排熱を冷媒に吸熱させる第3蒸発器と、前記エンジンの動作を制御するエンジン制御手段、及び、前記第1駆動力伝達機構及び前記第2駆動力伝達機構の動作を制御する伝達機構制御手段、及び、冷媒の循環経路を切り替える循環経路制御手段を有する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記エンジン制御手段と前記伝達機構制御手段と前記循環経路制御手段とによる制御によって、前記エンジンから前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機への駆動力の伝達状態並びに冷媒の循環状態を切り替えながら前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した空調用空気を空調対象空間へ供給する空調運転を行うように構成され、
    冷媒の循環状態の一つは、前記エンジンの駆動力を前記第1圧縮機に伝達させ且つ前記エンジンの駆動力を前記第2圧縮機に伝達させる状態で、冷媒が前記凝縮器を通流した後で分流され、当該分流された冷媒の一方が前記第1膨張弁と前記第1蒸発器と前記第1圧縮機とを順に通流した後で前記凝縮器に帰還し、及び、前記分流された冷媒の他方が前記第2膨張弁と前記第2蒸発器と前記第2圧縮機とを順に通流した後で前記凝縮器に帰還する第1暖房循環状態であり、
    冷媒の循環状態の別の一つは、前記エンジンの駆動力を前記第1圧縮機に伝達させ且つ前記エンジンの駆動力を前記第2圧縮機に伝達させる状態で、冷媒が前記凝縮器を通流した後で分流され、当該分流された後の冷媒の一方が前記第1膨張弁と前記第1蒸発器と前記第1圧縮機とを順に通流した後で前記凝縮器に帰還し、及び、前記分流された後の冷媒の他方が前記第3膨張弁と前記第3蒸発器と前記第2圧縮機とを順に通流した後で前記凝縮器に帰還する第2暖房循環状態である空気調和システム。
  2. 前記制御装置は、前記空調運転を行っている間の所定のタイミングで冷媒を前記第2暖房循環状態で循環させながら冷媒の温度を検証する冷媒温度検証処理を行い、
    前記冷媒温度検証処理において、前記第3蒸発器での冷媒の温度が前記第1蒸発器での冷媒の温度より高いと判定したとき、冷媒の循環状態を前記第2暖房循環状態にしてその後の前記空調運転を行わせ、
    前記冷媒温度検証処理において、前記第3蒸発器での冷媒の温度が前記第1蒸発器での冷媒の温度以下であると判定したとき、冷媒の循環状態を前記第1暖房循環状態にしてその後の前記空調運転を行わせる請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記制御装置が前記空調運転を行うときの冷媒の循環状態の更に別の一つは、前記エンジンの駆動力を前記第1圧縮機に伝達させず且つ前記エンジンの駆動力を前記第2圧縮機に伝達させる状態で、前記第2圧縮機から送出される冷媒が、前記凝縮器と前記第2膨張弁と前記第2蒸発器とを順に通流した後で前記第2圧縮機に帰還する第3暖房循環状態であり、
    前記制御装置は、前記空調運転に要求されている要求負荷が基準負荷以上のとき、冷媒を前記第1暖房循環状態又は前記第2暖房循環状態で循環させながら前記空調運転を行い、及び、前記要求負荷が前記基準負荷未満のとき、冷媒を前記第3暖房循環状態で循環させながら前記空調運転を行う請求項1又は2に記載の空気調和システム。
  4. 前記制御装置が前記空調運転を行うときの冷媒の循環状態の更に別の一つは、前記エンジンの駆動力を前記第1圧縮機に伝達させ且つ前記エンジンの駆動力を前記第2圧縮機に伝達させない状態で、前記第1圧縮機から送出される冷媒が、前記凝縮器と前記第1膨張弁と前記第1蒸発器とを順に通流した後で前記第1圧縮機に帰還する第4暖房循環状態である請求項1〜3の何れか一項に記載の空気調和システム。
  5. 冷媒を膨張させる第4膨張弁と、前記エンジンから回収した排熱を冷媒に吸熱させる第4蒸発器とを備え、
    前記制御装置が前記空調運転を行うときの冷媒の循環状態の更に別の一つは、前記エンジンの駆動力を前記第1圧縮機に伝達させ且つ前記エンジンの駆動力を前記第2圧縮機に伝達させる状態で、冷媒が前記凝縮器を通流した後で分流され、当該分流された冷媒のうち、前記第1膨張弁と前記第1蒸発器とを順に通流した冷媒と、前記第4膨張弁と前記第4蒸発器とを順に通流した冷媒とが合流して更に前記第1圧縮機を通流した後で前記凝縮器に帰還し、及び、前記分流された冷媒のうち、前記第3膨張弁と前記第3蒸発器と前記第2圧縮機とを順に通流した冷媒が前記凝縮器に帰還する第5暖房循環状態である請求項1〜4の何れか一項に記載の空気調和システム。
  6. 前記凝縮器は、前記空調対象空間内に供給する前記空調用空気と熱交換する室内用熱交換器であり、
    前記第1蒸発器及び前記第2蒸発器は、前記空調対象空間外に存在する外気と熱交換する室外用熱交換器である請求項1〜5の何れか一項に記載の空気調和システム。
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