JP6422089B2 - 柱体の補強方法及び被覆樹脂材で被覆された柱体 - Google Patents
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一方で、街路灯(12)や道路標識支柱(22)等の柱体(11、21)はΓ字型であり、柱体(11、21)の埋設部分の近傍に大きな負荷がかかるため、柱体(11、21)が様々な要因で劣化した場合、特に、これらの柱体(11、21)の埋設部分の近傍が劣化した場合、柱体(11、21)が倒壊又は折損するリスクが高くなる。
〔1〕柱体(11、21)の末端が基台(13、23)に埋設されて前記柱体(11、21)が前記基台(13、23)に固定されている柱体(11、21)の補強工法であって、 前記柱体(11、21)は、前記基台(13、23)上に露出する前記柱体(11、21)の側面に劣化部分(12、22)を有し、 前記柱体(11、21)の前記劣化部分(12、22)を含む部分から前記基台(13、23)中の埋設部分までの前記柱体(11、21)の側面を、 被覆樹脂材(14−1及び2、24−1及び2)で被覆して、前記基台(13、23)に埋設して前記基台(13、23)に固定する柱体(11、21)の補強工法。(以下、本発明1ともいう)、及び、〔2〕前項〔1〕又は〔2〕記載の柱体(11、21)の補強工法で製造されうる、 前項〔1〕又は〔2〕記載の基台(13、23)に埋設して固定される前項〔1〕又は〔2〕の被覆樹脂材(14−1及び2、24−1及び2)で被覆された柱体(11、21)(以下、本発明2ともいう)に関する。
本発明1は、柱体(11、21)の末端が基台(13、23)に埋設して前記柱体(11、21)が前記基台(13、23)に固定されている柱体(11、21)の補強工法である。
本発明1が対象とする柱体(11、21)(以下、柱体(11、21)ともいう)は、柱体(11、21)の末端が基台(13、23)に埋設して固定されているものである(図1及び5の街路灯(12)と道路標識支柱の例を示す)。 以下では、柱体(11、21)の基台(13、23)に埋設された末端を固定末端(11−3、21−3)、柱体(11、21)の基台(13、23)に埋設されていない方の末端を支持末端、柱体(11、21)の外部に露出した部分で、埋設部分の近傍の部分を根元という。
本発明1の対象となる柱体(11、21)は側面に劣化部分(12、22)を有する。 劣化部分(12、22)は、柱体(11、21)の表面の材質が、大気中の塩;硫黄ガス;炭酸ガス等の有害ガス;硫酸等の酸;これらを含む黄砂や雨が接触することによって化学的に損傷が進行する場合や、人、自転車、車等の接触・衝突による物理的な損傷を受けた場合が挙げられる。
本発明1が対象とする基台(13、23)は、柱体(11、21)の固定末端(11−3、21−3)側が埋設され、柱体(11、21)を固定する。 基台(13、23)は、土で構成される大地そのもの、又は一定の型枠に充填された土で形成されたものでよく、この場合は、柱体(11、21)の固定末端(11−3、21−3)側は土に直接埋め込まれていることになる。 基台(13、23)は、硬化性樹脂組成物の硬化体又は水硬性組成物の硬化体又はその硬化体状に化粧レンガ等の歩道用敷石が敷き詰められていてよく、産業・生活基盤用の支柱では、コンクリート等の水硬性組成物の硬化体である場合が多い。
本発明1は、柱体(11、21)の劣化部分(12、22)を含む部分から基台(13、23)中の埋設部分までの柱体(11、21)の側面を、 被覆樹脂材(14−1及び2、24−1及び2)で被覆して、基台(13、23)に埋設して基台(13、23)に固定する柱体(11、21)の補強工法である。
繊維ネット、樹脂フィルム、繊維強化樹脂(FRP(Fiber Reinforced Plastics))シート等であることが好ましく、樹脂フィルム及び/又は繊維強化樹脂シートであることがより好ましく、繊維強化樹脂シートであることが更に好ましい。
東洋紡社「ザイロン」(登録商標)等のPBO(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサザール)繊維;
東レ社「トレカ」(登録商標)、東邦テナックス社「テナックス」(登録商標)、三菱レイヨン社「パイロフィル」(登録商標)等の炭素繊維からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の繊維で構成されるネットが好ましい。
FRPの場合、合成樹脂はポリエステル、エポキシ樹脂及びビニルエステルであり、繊維はガラス繊維であることがより好ましい。
柱体(11、21)が管体である場合、柱体(11、21)の劣化部分(12、22)の近傍の強度を確保してから、劣化部分の補修をすることが好ましく、向上する観点から、柱体(11、21)の管内に、 基台(13、23)中の埋設部分から柱体(11、21)の劣化部分(12、22)を含む部分の高さまで硬化性組成物を充填して硬化させることが好ましい。
硬化性組成物の充填高さは、少なくとも基台(13、23)表面から柱体(11、21)の劣化部分(12、22)の最高端の高さであることが好ましく、最高端よりも少なくとも10cm高いことがより好ましく、最高端よりも少なくとも20cm高いことが更に好ましい。
少なくとも硬化性組成物の充填高さと同じであることが好ましく、
柱体(11、21)の靭性・弾性が硬化性組成物の充填高さよりも高い部分と低い部分とで異なることによる硬化性組成物の充填高さ近傍柱体(11、21)に加わる負荷に対する補強の観点から、硬化性組成物の充填高さよりも少なくとも10cm高いことがより好ましく、少なくとも20cm高いことが更に好ましく、劣化部分が、柱体(11、21)の根元近傍の低位置にある場合であっても、基台表面(1−1、23−1)上の硬化性組成物の充填高さの、好ましくは10〜100%、より好ましくは20〜80%、更に好ましくは40〜60%程度の高さまであることである。
本発明1によれば、柱体(11、21)の劣化部分(12、22)を、柱体(11、21)の倒壊又は折損を抑止するために十分な補強を、簡易に行うことができる。
本発明2は、本発明1で製造されうる、本発明1における基台(13、23)に埋設して固定される被覆樹脂材(14−1及び2、24−1及び2)で被覆された柱体(11、21)である。
(3)パッチ部材(15−2、25−2):メス型上に離型剤を塗布し、その上に、硬化性樹脂を塗布し、その上に重ねて繊維ネットを配置し、さらに重ねて硬化性樹脂を塗布してパッチ部材(15−2、25−2)シートを形成させる。硬化性樹脂が硬化した後、パッチ部材(15−2、25−2)シートをメス型から剥離させ、長さ約15cm、幅約10cm、厚み約2.5mmに切断してパッチ部材(15−2、25−2)とした。
実施態様例1と同じ原材料を使用した。
11−1 柱体の金属外管部分
11−2 アンカー用リブ
11−3 固定末端
11−4 底板
12 劣化部分
13 基台
13−1 基台の表面
13−2 基台下の埋設部分を露出させるために形成された基台の掘削孔
14−1 第1の被覆樹脂材
14−2 第2の被覆樹脂材
15−1 劣化部分充填樹脂
15−2 パッチ部材
21−1 柱体の金属外管部分
21−2 アンカー用リブ
21−3 固定末端
21−4 底板
21−5 硬化性組成物投入孔
22 劣化部分
23 基台(コンクリート硬化体)
23−1 基台の表面
23−2 基台下の埋設部分を露出させるために形成された基台の掘削孔
24 被覆樹脂材
25−1 劣化部分充填樹脂
25−2 パッチ部材
25−2 鉄筋
25−3 充填されたコンクリート
25−4 硬化性組成物投入孔封鎖用金属キャップ
Claims (5)
- 柱体の末端が基台に埋設されて前記柱体が前記基台に固定されている柱体の補強工法であって、
前記柱体は、金属製であり、前記基台上に露出する前記柱体の側面に劣化部分を有し、
前記柱体の前記劣化部分を含む部分から前記基台中の埋設部分までの前記柱体の側面を、被覆樹脂材で被覆して、前記基台に埋設して前記基台に固定する柱体の補強工法(但し、前記補強工法から、前記被覆樹脂材のさらに上側を前記柱体の断面に対応した筒状の補強材で覆って補修する態様、及び被覆樹脂材がフィラメント繊維を使用した繊維強化樹脂シートである場合に前記繊維強化樹脂シートを、前記柱体の外表面の周囲にその軸方向に前記フィラメント繊維を配向させて被覆する態様を除く)。 - 前記柱体が管体である請求項1記載の柱体の補強工法。
- 前記柱体の管内に、
前記基台中の埋設部分から前記柱体の前記劣化部分を含む部分の高さまで硬化性組成物を充填して硬化させる請求項2記載の柱体の補強工法。 - 前記被覆樹脂材が繊維強化樹脂シートである請求項1〜3のいずれか1項記載の柱体の補強工法。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の柱体の補強工法で製造されうる、
請求項1〜4のいずれか1項記載の基台に埋設して固定されている請求項1〜4記載の被覆樹脂材で被覆された柱体。
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