JP6421764B2 - 移動体位置検出装置、移動体位置検出方法 - Google Patents
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Description
また、推測航法によって得られた自車の移動経路の情報を、地図情報から得られる道路形状と照合することによって、誤差の蓄積による位置ずれを補正する「マップマッチング」と呼ばれる技術も開発されている(特許文献1)。そして、これらの技術を用いて自車の現在位置を正確に検出することができれば、例えば交差点で車を減速させるなどの高度な運転支援を行うことも可能と考えられる。
A.第1実施例 :
A−1.第1実施例の装置構成 :
図1には、第1実施例の移動体位置検出装置100を搭載した車両1の大まかな構成が示されている。図示されるように、車両1には、移動体位置検出装置100に加えて、方位センサー10と、距離センサー12と、受信装置16と、表示装置14と、外部記憶装置20などが搭載されている。
尚、これらの「部」は、移動体位置検出装置100が車両1の現在位置を検出するために備える機能に着目して、移動体位置検出装置100の内部を便宜的に分類した抽象的な概念である。従って、移動体位置検出装置100がこれらの「部」に物理的に区分されることを表すものではない。これらの「部」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして実現することもできるし、LSIやメモリーを含む電子回路として実現することもできるし、更にはこれらを組合せることによって実現することもできる。
これは次のような処理である。先ず、方位センサー10および距離センサー12の出力には誤差が含まれている。従って、現在位置検出部105によって得られる車両1の現在位置には、これらの誤差が蓄積される。たとえば、距離センサー12の出力が少しだけ小さく出るとすると、たとえその誤差が小さな値であっても、長い距離では大きな誤差となって現れる。
方位センサー10の出力についても全く同様なことが当て嵌まる。すなわち、方位センサー10の出力に誤差が含まれていると、現在位置検出部105によって得られる車両1の現在位置には、これらの誤差が蓄積される。また、車両1の現在位置として、車両1の進行方向を示す方位を検出している場合には、検出された方位にも大きな誤差が現れることがある。
道路形状読出部108は、外部記憶装置20に記憶されている地図情報の中から道路形状(および道路の位置)を読み出して、修正現在位置取得部107に出力する。
ここで、センサー特性を修正して得られた車両1の現在位置を、更に道路形状を考慮して修正するのは、次のような理由による。先ず、センサー特性は測位結果に基づいて補正するが、この測位結果にも誤差が含まれている。従って、測位結果に基づいてセンサー特性を補正したとしても、現在位置検出部105で得られる現在位置には、ある程度の誤差が残ってしまう。そこで、道路形状を考慮して修正することによって、車両1の現在位置の誤差を更に小さくしている。
図3および図4には、第1実施例の移動体位置検出装置100が実行する現在位置検出処理のフローチャートが示されている。
図示されるように、第1実施例の現在位置検出処理では、先ず始めに、車両1の初期位置および初期方向を取得する(S100)。本実施例では、車両1の運転を終了する際に、車両1の現在位置と車両1の向き(方位)とを、図示しないメモリーに記憶しておき、運転を開始する際には、記憶しておいた現在位置および向きを読み出して、それぞれ初期位置および初期方向とする。
尚、これに限らず、複数地点での測位結果に基づいて、車両1の初期位置および初期方向を検出するようにしても良い。すなわち、車両1を走行させることによって複数地点での測位を行い、複数地点での測位結果に基づいて車両1の現在位置および進行方向を求めて、それぞれ初期位置および初期方向としてもよい。
また、車両1の現在位置としては、高度(高さ位置)の情報も含めることができる。この場合は、車両1の運転を終了する際に、車両1が存在する高度を含めた現在位置と、車両1の向き(方位)とを記憶しておく。そして、運転を開始する際には、高度を含む現在位置と向きとを読み出して、それぞれ初期位置および初期方向とすればよい。
尚、こうして得られた移動軌跡は、一定距離(例えば5km)あるいは一定時間(例えば10分)程度あれば十分であり、それ以前の軌跡は破棄しても構わない。また、図5(a)中に示した星印や、破線で表示した円形や、黒塗りの矢印の意味するところについては後述する。
その結果、測位結果が得られている場合は(S104:yes)、受信装置16から測位結果を取得する(S105)。そして、取得した測位結果と、S102で得られた車両1の現在位置とを比較することによって、方位センサー10あるいは距離センサー12のセンサー特性の補正が必要か否かを判断する(S106)。この判断について、図5(a)を参照して説明する。
これらの測位結果に対しては、その測位結果が得られた時点での車両1の現在位置を考えることができる。例えば、測位結果g1が得られる直前には、図5(a)の黒塗りの矢印a1で示すように現在位置が更新されていたとすると、測位結果g1に対応する車両1の現在位置は、黒塗りの矢印a1の先端が示す位置となる。測位結果g2についても同様に、測位結果g2に対応する車両1の現在位置は、黒塗りの矢印a2の先端が示す位置となる。以下の測位結果g3〜g9についても同様である。
あるいは、次のようにしても良い。先ず、測位結果が得られたタイミングと、その直前および直後で車両1の現在位置が更新されたタイミングとの時間差を算出する。そして、時間差が閾値時間よりも小さくなる現在位置が存在する場合には、その現在位置を、測位結果が得られたタイミングでの車両1の現在位置として採用する。これに対して、時間差が閾値時間よりも小さくなる現在位置が存在しない場合には、直前および直後で車両1の現在位置から、測位結果が得られたタイミングでの車両1の現在位置を推定しても良い。
しかし、測位信号にも誤差が含まれているので、測位結果にも何某かの誤差が含まれている。測位結果の誤差の大きさは、測位に用いる測位信号の種類や、測位に用いることができた測位信号の数によって予測することができる。そして、車両1の現在位置と測位結果とが一致していなくても、予測された誤差(以下、「予測誤差」と称する)の範囲内であれば、車両1の現在位置がずれているということはできない。換言すれば、車両1の現在位置(あるいは現在方位)が、測位結果を中心とする予測誤差の範囲内にあれば、車両1の現在位置と測位結果とが一致していなくても、大きな問題が生じる虞は少ないと考えられる。
これに対して、車両1の現在位置が、測位結果を中心とする予測誤差の範囲外にある場合には、車両1の現在位置が正しい位置からずれていると考えられるので、方位センサー10や距離センサー12のセンサー特性を補正する必要があると判断できる。
尚、以上の説明では、個々の測位結果に含まれる誤差が予測誤差であるものとして説明した。しかし、複数回の測位結果を平均するなどすれば、予測誤差の大きさを、個々の測位結果に含まれる誤差よりも小さくすることもできる。従って、このように複数回の測位結果を用いて求めた予測誤差の範囲内に、S102で取得した現在位置が存在するか否かを判断することによって、センサー特性の補正の要否を判断しても良い。
尚、S107でセンサー特性を補正する際には、単にセンサー特性を補正するだけでなく、S102で得られた現在位置についても、S105で取得した測位結果に近付くように所定量ずつ補正してもよい。
また、S104で測位結果が得られていないと判断した場合は(S104:no)、測位結果を取得して、センサー特性を補正するまでの上述した一連の処理(S105〜S107)は省略する。
図3に示した現在位置検出処理のS109では、S102で得られた車両1の現在位置に対して以上のようなマップマッチングを行うことにより、現在位置を修正した修正現在位置を生成する。
その結果、センサー出力が正常範囲内に無いと判断した場合は(S110:no)、方位センサー10や距離センサー12で何らかの問題が発生しており、それらセンサーの出力に基づいて得られた修正現在位置は信用できないと考えられる。そこで、この場合(S110:no)は、その時点で得られている測位結果で修正現在位置を置き換えた後(S111)、修正現在位置に付与する信頼度を「低」に設定する(S115)。
更に、方位センサー10および距離センサー12のセンサー特性は、図5(a)を用いて前述したように、S102で得られる車両1の現在位置が、S105で取得した測位結果の予測誤差の範囲内となるように補正されている。従って、ある瞬間で測位結果が得られなかったとしても、S102で得られる車両1の現在位置を中心として予測誤差の範囲内に測位結果が存在すると考えて良い。そこで、S112では、測位結果が得られるであろう範囲として、S102で得られた車両1の現在位置を中心とする予測誤差の範囲を設定している。
これに対して、修正現在位置が予測誤差の範囲内であった場合は(S112:yes)、センサー特性の学習が十分か否かを判断する(S113)。すなわち、前述したように現在位置検出処理では、センサー特性の補正を要すると判断すると(図3のS106:yes)、センサー特性(例えば方位センサー10の感度や、距離センサー12の1パルスあたりの距離)を、一定量ずつ補正していく(S107)。これは、一度に多くの補正を行うと過補正になってしまう可能性があるので、一回の補正量を小さくすることで、センサー特性を少しずつ適切な特性に近付けるためである。しかし、このことは、補正回数が少ない場合には、未だ適切なセンサー特性が得られていない可能性が高いということでもある。
そこで、図4のS113では、それまでにセンサー特性を補正した回数が十分な回数に達しているか否かを判断する。そして、十分な回数に達していれば、センサー特性の学習が十分と判断し(S113:yes)、十分な回数に達していなければ、センサー特性の学習が十分ではないと判断する(S113:no)。
これに対して、センサー特性の学習が十分と判断した場合は(S113:yes)、センサー出力が正常範囲内であり(S110:yes)、修正現在位置が予測誤差範囲内であり(S112:yes)、更に、センサー特性も十分に学習が進んでいる(S113:yes)ことになる。このような場合は、マップマッチングの結果が、測位信号に基づく測位結果によって裏付けられていると考えて良い。そこで、修正現在位置に付与する信頼度を「高」に設定する(S114)。
例えば、道路を走行中の車両1が、道路脇の駐車場に乗り入れる場合を考える。図7には、マップマッチングによって得られた車両1の位置(すなわち、修正現在位置)が表示装置14の画面上に表示されている様子が示されている。図中に太い実線で示した車両1および移動軌跡は、マップマッチングによって得られた車両1の位置(すなわち、図3のS109で生成した修正現在位置)および移動軌跡を表している。また、図中に細い破線で示した車両1および移動軌跡は、方位センサー10および距離センサー12の出力を累積して得られた車両1の現在位置(すなわち、図3のS102で得られた現在位置)および移動軌跡(すなわち、S103で生成した移動軌跡)を表している。尚、以下では、S102で得られた現在位置を「推測航法による現在位置」と称する。更に、図中に細い破線で示した円形は、推測航法による現在位置を中心とする予測誤差範囲を表している。
しかし、このような場合でも、マップマッチングによって得られた車両1の現在位置(すなわち、修正現在位置)が、推測航法による現在位置を中心とした予測誤差範囲の範囲外になると、表示装置14の画面に表示されている車両1が、信頼度「高」から信頼度「低」の表示態様に変化する。このため運転者は、実際には道路を走行していない(従って、道路から逸れている)ことを認識することができる。
しかし、このような場合でも、マップマッチングによって得られた車両1の現在位置(すなわち、修正現在位置)は、推測航法による現在位置を中心とした予測誤差範囲の範囲内に存在しているので、表示装置14の画面上での表示は信頼度「高」のままとなる。このため運転者は、画面上での車両1の位置が道路から外れていても、本当に道路外を走行していることを認識することが可能となる。
上述した第1実施例では、測位信号の誤差に起因して生じる予測誤差に基づいて、マップマッチングによって得られた車両1の修正現在位置に信頼度を付与するものとして説明した。こうして信頼度を付与しておけば、マップマッチングによって得られた車両1の修正現在位置を、より一層活用することができる。
もっとも、車両1の現在位置を検出する方法としては、マップマッチング以外にも種々の方法が存在しており、それらの方法で検出した現在位置に対しても、上述した方法を適用することができる。以下では、このような第2実施例について説明する。
このうちの進行方向検出部101、移動距離検出部102、センサー特性補正部103、測位結果取得部104、現在位置検出部105については、前述した第1実施例の移動体位置検出装置100と同様であるため、ここでは説明を省略する。
こうすれば、表示装置14に車両1の現在位置として表示された現在位置(あるいは方位)を信じて良いのか、参考程度に止めておくべきなのかを判断することができるので、表示装置14に表示された車両1の現在位置をより一層活用して運転することが可能となる。
図9および図10には、第2実施例の移動体位置検出装置200が実行する現在位置検出処理のフローチャートが示されている。
図示されるように、第2実施例の現在位置検出処理においても、前述した第1実施例の現在位置検出処理と同様に、先ず始めに車両1の初期位置および初期方向を取得する(S200)。
続いて、方位センサー10の出力に基づいて車両1の進行方向を取得し、距離センサー12の出力に基づいて車両1の移動距離を取得する(S201)。そして、取得した進行方向に向かって、取得した距離だけ移動したものとして、車両1の現在位置を更新する(S202)。
その結果、測位結果が得られている場合は(S203:yes)、受信装置16から測位結果を取得して(S204)、方位センサー10あるいは距離センサー12のセンサー特性の補正が必要か否かを判断する(S205)。この判断については、図5(a)を用いて前述した第1実施例と同様であるため説明を省略する。
これに対して、センサー特性の補正を要しないと判断した場合は(S205:no)、センサー特性の補正は行わない。
その結果、センサー出力が正常範囲内に無いと判断した場合は(S207:no)、センサー自体の破損やセンサーからの配線の断線など、何らかの問題が発生しており、現在位置は信用できないと考えられる。そこで、この場合(S207:no)は、その時点で得られている測位結果で現在位置を置き換えた後(S208)、現在位置に付与する信頼度を「低」に設定する(S212)。
これに対して、センサー特性の学習が十分と判断した場合は(S210:yes)、センサー出力が正常範囲内であり(S207:yes)、現在位置が予測誤差範囲内であり(S209:yes)、更に、センサー特性も十分に学習が進んでいる(S210:yes)ことになる。このような場合は、方位センサー10および距離センサー12の出力を累積して得られた現在位置(すなわち、推測航法による現在位置)が、測位信号に基づく測位結果によって裏付けられていると考えて良い。そこでこの場合は、現在位置に付与する信頼度を「高」に設定する(S213)。
更に、現在位置p4を、測位結果g4の位置に近付けた位置m4に補正した後、補正した位置m4から方位センサー10および距離センサー12の出力を累積することによって、推測航法による現在位置の検出を継続する。
このようにすれば、表示装置14の画面上に表示された車両1の現在位置(あるいは方位)を信じて良いのか、あるいは参考程度に止めておくべきなのかを判断することができる。図11に示した例では、m4〜p5の間の車両1の位置は参考程度に止めておくべきだが、それ以外については、画面上の表示を信頼して良いと判断することができる。こうすれば、車両1の現在位置の検出結果を、より一層有効に活用することが可能となる。
前述した第1実施例では、修正現在位置に付与する信頼度が「高」または「低」の何れかであるものとして説明した。また、上述した第2実施例では、現在位置に付与する信頼度が「高」または「低」の何れかであるものとして説明した。しかし、付与する信頼度は「高」または「低」の2段階である必要は無く、3段階以上の多段階で信頼度を付与してもよく、更には、連続的に変化するような信頼度を付与しても良い。
また、第2実施例であれば、車両1の現在位置が何れの領域に存在するかによって、修正現在位置に付与する信頼度を決定する。
こうすれば、車両1の修正現在位置(あるいは現在位置)と測位結果との偏差に応じて、4段階の信頼度を設定することができる。もちろん、信頼度の段数は4段階に限らず、より多くの段数を設定しても良い。
例えば、上述した実施例および変形例では、車両1の現在位置の検出結果に付与した信頼度の利用方法は、表示装置14の画面上での車両1の表示態様を変更することによって、運転者に提示するものとして説明した。しかし、運転者に提示することに限らず、運転支援などの制御に活用してもよい。すなわち、高い信頼度が付与された現在位置の検出結果については、従来では適用できなかった高度な運転支援に対しても、現在位置の検出結果を適用することが可能となる。
16…受信装置、 20…外部記憶装置、 100…移動体位置検出装置、
101…進行方向検出部、 102…移動距離検出部、
103…センサー特性補正部、 104…測位結果取得部、
105…現在位置検出部、 106…移動軌跡生成部、
107…修正現在位置取得部、 108…道路形状読出部、
109…信頼度付与部、 200…移動体位置検出装置、
209…信頼度付与部。
Claims (5)
- 進行方向を検出するための方位センサー(10)と、移動距離を検出するための距離センサー(12)と、測位衛星(50)からの測位信号を受信する受信装置(16)とを備える移動体(1)に搭載されて、該移動体の現在位置を検出する移動体位置検出装置(100)であって、
前記進行方向および前記移動距離を累積することによって前記移動体の現在位置を検出する現在位置検出部(105)と、
複数の前記測位衛星から受信した前記測位信号に基づく前記移動体の現在位置の測位結果を取得する測位結果取得部(104)と、
前記現在位置検出部によって得られた前記現在位置の検出結果と、前記測位結果取得部によって取得した前記現在位置の測位結果とを比較することによって、前記方位センサーまたは前記距離センサーの少なくとも一方の特性を補正するセンサー特性補正部(103)と、
前記現在位置検出部によって得られた前記現在位置の検出結果を蓄積することによって前記移動体の移動軌跡を生成する移動軌跡生成部(106)と、
予め記憶されている地図情報の中から道路形状を読み出す道路形状読出部(108)と、
前記移動体の移動軌跡と前記道路形状とを照合することによって、該移動体の前記現在位置を修正した修正現在位置を取得する修正現在位置取得部(107)と、
前記修正現在位置と、前記現在位置検出部によって検出された前記現在位置との間の偏差に基づいて、前記修正現在位置に信頼度を付与する信頼度付与部(109)と
を備える移動体位置検出装置。 - 請求項1に記載の移動体位置検出装置であって、
前記現在位置検出部は、前記移動体の高さ位置を含めた前記現在位置を検出する検出部であり、
前記測位結果取得部は、前記移動体の高さ位置を含めた前記現在位置の前記測位結果を取得する取得部である
移動体位置検出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の移動体位置検出装置であって、
前記現在位置検出部は、前記移動体の進行方向を示す現在方位を含めた前記現在位置を検出する検出部である
移動体位置検出装置。 - 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の移動体位置検出装置であって、
前記信頼度付与部は、前記偏差を、前記測位信号に含まれる誤差に起因して前記現在位置検出部の前記検出結果に生じる予測誤差と比較することによって、前記修正現在位置に信頼度を付与する付与部である
移動体位置検出装置。 - 進行方向を検出するための方位センサー(10)と、移動距離を検出するための距離センサー(12)と、測位衛星(50)からの測位信号を受信する受信装置(16)とを備える移動体(1)に適用されて、該移動体の現在位置を検出する移動体位置検出方法であって、
前記進行方向および前記移動距離を累積することによって前記移動体の現在位置を検出する現在位置検出工程(S102)と、
複数の前記測位衛星から受信した前記測位信号に基づく前記移動体の現在位置の測位結果を取得する測位結果取得工程(S105)と、
前記現在位置検出工程で得られた前記現在位置の検出結果と、前記測位結果取得工程で得られた前記現在位置の測位結果とを比較することによって、前記方位センサーまたは前記距離センサーの少なくとも一方の特性を補正するセンサー特性補正工程(S107)と、
前記現在位置検出工程で得られた前記現在位置の検出結果を蓄積することによって前記移動体の移動軌跡を生成する移動軌跡生成工程(S103)と、
予め記憶されている地図情報の中から道路形状を読み出す道路形状読出工程(S108)と、
前記移動体の移動軌跡と前記道路形状とを照合することによって、該移動体の前記現在位置を修正した修正現在位置を取得する修正現在位置取得工程(S109)と、
前記修正現在位置と、前記現在位置検出工程で検出された前記現在位置との間の偏差に基づいて、前記修正現在位置に信頼度を付与する信頼度付与工程(S114、S115)と
を備える移動体位置検出方法。
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