JP6421503B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本件は、電子機器に関する。
スマートフォン、タブレットなどのモバイル系電子機器には、タッチパネルが使われている。前記タッチパネルの操作面には、それを保護するためのカバーガラスが貼られている。前記カバーガラスは、接着剤、OCA(Optical Clear Adhesive)テープと呼ばれる透明な両面テープなどで、前記タッチパネルに貼られている。前記カバーガラスには、化学強化した強化ガラスが用いられている。
前記カバーガラスには、各種の特性を付与するために、種々の膜が設けられる。
例えば、前記カバーガラスには、反射防止性、及び耐擦傷性を改良するために、反射防止膜、及びハードコート膜が設けられることがある(例えば、特許文献1参照)。
また、電子機器に備えられている光学フィルムの破損を防止するために、保護パネル(例えば、ガラス)と、画像表示用パネルとの間に透明充填材を密着配置させる技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この提案の技術では、前記透明充填材により応力を吸収することで、光学フィルムの破損を防止している。
前記カバーガラスである前記強化ガラスは、割れにくいものの、実際には、電子機器を落下させたり、電子機器の表示面に物をぶつけたりした際には、割れることがある。そこで、前記カバーガラスには、割れた際の破片の飛散を防止する飛散防止フィルムが貼られていることがある。
しかし、前記飛散防止フィルムは、ガラスの破片の飛散を防止できるものの、前記カバーガラスの割れを防ぐ効果は小さい。なお、前記カバーガラスが割れてしまうと、前記飛散防止フィルムによりガラス片の飛散を防止できても、視認性が低下してしまう。
また、反射防止性、耐擦傷性、又は光学フィルムの破損防止を付与する前述の技術は、前記カバーガラスの割れを防止する目的を有さないため、前記カバーガラスの割れを防止する点においては、十分な技術であるとは言えない。
したがって、ガラス基板の割れを防止できる電子機器の提供が求められているのが現状である。
特開2001−290005号公報 特開2008−241727号公報
本件は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本件は、ガラス基板の割れを防止できる電子機器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
開示の電子機器は、
本体の表面に配設されるパネルと、
前記パネルの前記本体側と反対側の面に配設されるガラス基板と、
前記ガラス基板の前記パネル側の表面に形成され、ビッカース硬度が100以下の第1の膜と、
を有する。
開示の電子機器によれば、従来における前記諸問題を解決することができ、ガラス基板の割れを防止できる。
図1は、落球試験の概略図である。 図2Aは、開示の電子機器の一例の平面図である。 図2Bは、図2AのA−A矢視断面図である。 図3は、車両の室内のドライバーズシートの周りを示す図である。
(電子機器)
開示の電子機器は、パネルと、ガラス基板と、第1の膜とを少なくとも有し、更に必要に応じて、本体、第2の膜などのその他の部材を有する。
<パネル>
前記パネルとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、タッチパネル、ディスプレイパネルなどが挙げられる。前記パネルは、タッチパネル及びディスプレイパネルの少なくともいずれかを有することが好ましい。
前記パネルは、前記電子機器の本体の表面に配設される。
<<タッチパネル>>
前記タッチパネルとしては、物体の接触あるいは近接を検出するものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式などが挙げられる。
<<ディスプレイパネル>>
前記ディスプレイパネルとしては、画像を表示できる表示部材であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置などが挙げられる。
前記パネルは、タッチパネルのみであってもよいし、ディスプレイパネルのみであってもよいし、タッチパネルとディスプレイパネルとを併用してもよい。
前記電子機器における、前記パネルの配置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
例えば、本体の表面に、タッチパネルのみが配設されている態様、ディスプレイパネルのみが配設されている態様、ディスプレイパネルとタッチパネルとがこの順で配設されている態様などが挙げられる。
<ガラス基板>
前記ガラス基板は、前記パネルの前記本体側と反対側の面に配設される。
前記ガラス基板の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、ボロシリケートガラス、結晶化ガラスなどが挙げられる。これらは、強化ガラスであることが好ましい。
前記強化ガラスとしては、イオン交換法により強化されたガラス、風冷強化法により強化されたガラスなどが挙げられる。前記強化ガラスは、一般的なフロート板ガラスに比べ3〜5倍程度の強度を持つ。前記強化ガラスは、ビッカース硬度が、650〜700程度である。
前記イオン交換法は、ナトリウム(Na)イオンを含有したガラスを、カリウム(K)イオンを含有した水溶液に浸けて、ガラス表面のNaイオンと溶液中のKイオンとを交換する方法である。この方法により、Kイオンがガラスの表面層に進入していく。
前記強化ガラスは、市販品であってもよい。前記市販品としては、例えば、Gorilla、Gorilla2、Gorilla3(いずれも、Corning社製)、ドラゴントレイル(旭硝子社製)などが挙げられる。
前記ガラス基板の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.3mm〜2.0mmが好ましく、0.5mm〜0.8mmがより好ましい。
前記ガラス基板の大きさ(面積)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<第1の膜>
前記第1の膜は、ビッカース硬度が100以下である。
前記第1の膜は、前記ガラス基板の前記パネル側の表面に形成される。
前記ガラス基板の前記パネル側の表面には、前記第1の膜のみが形成されていることが好ましい。
前記第1の膜のビッカース硬度は、100以下である。前記ビッカース硬度が、100を超えると、ガラス基板の割れを防ぐ効果は、ほとんどない。
前記第1の膜のビッカース硬度は、ガラス基板の割れを防ぐ効果の点で、1〜100が好ましく、5〜90がより好ましく、5〜20が特に好ましい。
前記ビッカース硬度とは、試料に対して対面角約136°の正四角錐のダイヤモンド圧子を押し込んだときの、荷重と、くぼみの表面積との比から定義される硬さである。
前記ビッカース硬度は、具体的には、以下のように求めることができる。対面角約136°の正四角錐のダイヤモンド圧子を試料表面に押し込み、荷重を除いたあとに前記試料表面に残ったへこみの対角線の長さdから表面積Sを算出する。試験荷重Fを算出した表面積Sで割った値がビッカース硬度(HV)であり、以下の式で求められる。
前記ビッカース硬度は、例えば、マイクロビッカース硬さ試験機HM200(ミツトヨ社製)により測定できる。
前記第1の膜としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ビッカース硬度を100以下にしやすい点で、有機膜が好ましい。
前記第1の膜に用いる材質を適宜選択することにより、前記第1の膜のビッカース硬度を制御することができる。
前記第1の膜の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5μm〜30μmが好ましく、1.0μm〜30μmがより好ましく、3.0μm〜25μmが特に好ましい。
前記第1の膜の平均厚みは、前記第1の膜の任意の10箇所の厚みの算術平均値である。
前記第1の膜は、前記ガラス基板の前記パネル側の面の全面に形成されていることが好ましい。
前記第1の膜は、コーティング剤を前記ガラス基板上に塗布して形成されることが好ましい。そうすることにより、粘着剤等の接着剤を要せずに、前記第1の膜を前記ガラス基板の前記パネル側の面の上に直接に形成することができる。
<第2の膜>
前記第2の膜は、前記ガラス基板の外側(前記パネル側と反対側)の表面に形成される。
前記電子機器が前記第2の膜を有することにより、前記ガラス基板の割れを防ぐ効果はより優れる。
前記電子機器において、前記第2の膜のビッカース硬度は、前記第1の膜のビッカース硬度以上であることが、ガラス基板の割れを防ぐ効果がより顕著になる点で、好ましい。
前記第2の膜としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記第2の膜に用いる材質を適宜選択することにより、前記第2の膜のビッカース硬度を制御することができる。
前記第2の膜の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5μm〜30μmが好ましく、1.0μm〜30μmがより好ましく、3.0μm〜25μmが特に好ましい。
前記第2の膜の平均厚みは、前記第2の膜の任意の10箇所の厚みの算術平均値である。
前記第2の膜は、前記ガラス基板の外側の面の全面に形成されていることが好ましい。
前記第2の膜は、コーティング剤を前記ガラス基板上に塗布して形成されることが好ましい。そうすることにより、粘着剤等の接着剤を要せずに、前記第2の膜を前記ガラス基板の外側の面の上に直接に配することができる。
<本体>
前記本体としては、前記電子機器の本体であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、筐体を有し、更に必要に応じて、基板などを有する。
前記筐体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記基板としては、例えば、前記パネルの駆動に必要な回路が実装された基板などが挙げられる。
前記電子機器においては、例えば、筐体の表面にパネルが配設される。
前記電子機器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、パソコン(ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン)、電話機、タブレット端末、携帯電話、スマートフォン、コピー機、ファクシミリ、各種プリンター、デジタルカメラ、テレビ、ビデオ、CD装置、DVD装置、エアコン、リモコン装置、車載用入力装置などが挙げられる。これらの中でも、携帯して使用する点でノート型パソコン、タブレット端末、携帯電話、スマートフォン、車載用入力装置が好ましく、スマートフォン、タブレット端末、車載用入力装置がより好ましい。
以下、実施例を挙げて開示の技術をより具体的に説明するが、開示の技術は、これらの実施例に何ら制限されるものではない。
以下の実施例、比較例において、表面に、第1の膜と、更に必要に応じて第2の膜とが形成されたガラス基板を、カバー部材と称することがある。
以下の実施例、比較例においては、ガラス基板として、Corning社製の強化ガラスGorilla2(平均厚み0.55mm)を用いた。
(比較例1)
<カバー部材の作製>
前記ガラス基板上に、コーティング剤(A)(NSC−5000、日本精化株式会社製)をスピンコート法により塗布し、140℃で30分間加熱し、平均厚み1.5μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
<<ビッカース硬度>>
評価する膜のビッカース硬度を、マイクロビッカース硬さ試験機(ミツトヨ社製)により測定した。結果を表1に示した。
<<落球試験>>
落球試験により、ガラスの割れにくさを評価した。この落球試験は、電子機器の表示面に物が衝突した場合を想定している。
試験の概略図を図1に示す。
SUS製定盤1の上に、試験対象であるカバー部材2を置いた。カバー部材2は、ガラス基板上に形成された膜がSUS製定盤1に接するように置いた。カバー部材2に所定の高さから鋼球3を落下させた。鋼球3には、直径40mm、重さ286gのベアリング球を用いた。ガイド用のアクリルパイプ4(内径45mm)の長さを落球高さhとした。アクリルパイプ4の長さを変えて、試験を行った。鋼球3は、アクリルパイプ4の上面に鋼球3が半分入った状態から落下させた。
試験は、落球高さh=10cmから始めた。同一の高さで5回試験を行い、その高さでガラス基板が一度も割れなければ、5cm高さを上げた。そして、ガラスが一度でも割れた最初の落球高さhを、「割れた高さ」とした。以下の評価基準で評価した。「割れた高さ」及び評価結果を表1に示した。
〔評価基準〕
◎:割れた高さが、40cm超
○:割れた高さが、20cm超40cm以下
△:割れた高さが、10cm超20cm以下
×:割れた高さが、10cm
なお、落球試験において、SUS製定盤1の上に、試験対象であるカバー部材2を置く際、SUS製定盤1に接するガラス基板の面を第1面(内側面)、その反対側の面を第2面(外側面)と称する。
(比較例2)
<カバー部材の作製>
前記ガラス基板上に、コーティング剤(A)(NSC−5000、日本精化株式会社製)をスピンコート法により塗布し、140℃で30分間加熱し、平均厚み1.5μmの膜を得た。更に、反対側の面に、コーティング剤(A)(NSC−5000、日本精化株式会社製)をスピンコート法により塗布し、140℃で30分間加熱し、平均厚み1.5μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
作製したカバー部材について、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(比較例3)
<カバー部材の作製>
前記ガラス基板上に、コーティング剤(E)(リオデュラスLCH、東洋インキ株式会社製)をスピンコート法により塗布し、80℃で1分間加熱し、高圧水銀灯により365nmの紫外線を600mJ/cm照射し、平均厚み3.0μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
<<ビッカース硬度>>
比較例1と同様にしてビッカース硬度を測定した。結果を表1に示した。
<<落球試験>>
作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(実施例1)
<カバー部材の作製>
前記ガラス基板上に、コーティング剤(B)(リオデュラスEFC、東洋インキ株式会社製)をスピンコート法により塗布し、80℃で1分間加熱し、高圧水銀灯により365nmの紫外線を400mJ/cm照射し、平均厚み10μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
<<ビッカース硬度>>
比較例1と同様にしてビッカース硬度を測定した。結果を表1に示した。
<<落球試験>>
作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(比較例4)
<評価>
<<落球試験>>
実施例1で作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(実施例2)
<カバー部材の作製>
前記ガラス基板上に、コーティング剤(B)(リオデュラスEFC、東洋インキ株式会社製)をスピンコート法により塗布し、80℃で1分間加熱し、高圧水銀灯により365nmの紫外線を400mJ/cm照射し、平均厚み5.0μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
<<ビッカース硬度>>
比較例1と同様にしてビッカース硬度を測定した。結果を表1に示した。
<<落球試験>>
作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(実施例3)
<カバー部材の作製>
前記ガラス基板上に、コーティング剤(B)(リオデュラスEFC、東洋インキ株式会社製)をスピンコート法により塗布し、80℃で1分間加熱し、高圧水銀灯により365nmの紫外線を400mJ/cm照射し、平均厚み10μmの膜を得た。更に、反対側の面に、コーティング剤(B)(リオデュラスEFC、東洋インキ株式会社製)をスピンコート法により塗布し、80℃で1分間加熱し、高圧水銀灯により365nmの紫外線を400mJ/cm照射し、平均厚み10μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
<<ビッカース硬度>>
比較例1と同様にしてビッカース硬度を測定した。結果を表1に示した。
<<落球試験>>
作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(実施例4)
前記ガラス基板上に、コーティング剤(C)(アラポール、荒川化学工業株式会社製)をスピンコート法により塗布し、120℃で30分間加熱し、平均厚み0.8μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
<<ビッカース硬度>>
比較例1と同様にしてビッカース硬度を測定した。結果を表1に示した。
<<落球試験>>
作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(実施例5)
前記ガラス基板上に、コーティング剤(C)(アラポール、荒川化学工業株式会社製)をスピンコート法により塗布し、120℃で30分間加熱し、平均厚み0.8μmの膜を得た。更に、反対側の面に、コーティング剤(C)(アラポール、荒川化学工業株式会社製)をスピンコート法により塗布し、120℃で30分間加熱し、平均厚み0.8μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
<<ビッカース硬度>>
比較例1と同様にしてビッカース硬度を測定した。結果を表1に示した。
<<落球試験>>
作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(実施例6)
前記ガラス基板上に、コーティング剤(D)(自己治癒クリヤー、ナトコ株式会社製)をスピンコート法により塗布し、80℃で50分間加熱し、平均厚み20μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
<<ビッカース硬度>>
比較例1と同様にしてビッカース硬度を測定した。結果を表1に示した。
<<落球試験>>
作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(比較例5)
<評価>
<<落球試験>>
実施例6で作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(実施例7)
前記ガラス基板上に、コーティング剤(D)(自己治癒クリヤー、ナトコ株式会社製)をスピンコート法により塗布し、80℃で50分間加熱し、平均厚み20μmの膜を得た。更に、反対側の面に、コーティング剤(D)(自己治癒クリヤー、ナトコ株式会社製)をスピンコート法により塗布し、80℃で50分間加熱し、平均厚み20μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
<<ビッカース硬度>>
比較例1と同様にしてビッカース硬度を測定した。結果を表1に示した。
<<落球試験>>
作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(実施例8)
前記ガラス基板上に、コーティング剤(D)(自己治癒クリヤー、ナトコ株式会社製)をスピンコート法により塗布し、80℃で50分間加熱し、平均厚み20μmの膜を得た。更に、反対側の面に、コーティング剤(B)(リオデュラスEFC、東洋インキ株式会社製)をスピンコート法により塗布し、80℃で1分間加熱し、高圧水銀灯により365nmの紫外線を400mJ/cm照射し、平均厚み5.0μmの膜を得た。
以上により、カバー部材を作製した。
<評価>
<<ビッカース硬度>>
比較例1と同様にしてビッカース硬度を測定した。結果を表1に示した。
<<落球試験>>
作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(実施例9)
<評価>
<<落球試験>>
実施例8で作製したカバー部材について、表1に記載の膜の配置になるようにして、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
(比較例6)
<<落球試験>>
前記ガラス基板自体について、比較例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
ガラス基板の表面に膜を配しない場合には、落球試験10cmで割れが生じた(比較例6)。
比較例1、及び3では、ガラス基板の第1面側に膜を配しても、ガラス基板の割れを防止する効果は見られなかった。これは、前記膜のビッカース硬度が高い(100を超えている)ためである。
比較例2では、ガラス基板の両面に膜を配しても、ガラス基板の割れを防止する効果は見られなかった。これは、前記膜のビッカース硬度が高い(100を超えている)ためである。
ガラス基板の第1面側にビッカース硬度が70の膜を配した場合、ガラス基板の割れを防止する効果が確認できた(実施例1)。
実施例1と同じビッカース硬度が70の膜を、ガラス基板の第2面側に配したが、ガラス基板の割れを防止する効果は見られなかった(比較例4)。
ガラス基板の第1面側にビッカース硬度が90の膜を配した場合、ガラス基板の割れを防止する効果が確認できた(実施例2)。
なお、実施例1及び2において、ビッカース硬度は、膜の厚みにより調整した。平均厚み5.0μm〜10μm程度では、ガラスの割れを防ぐ効果は、膜の厚みよりもビッカース硬度自体が影響していると考えられる。
ガラス基板の両面にビッカース硬度が70の膜を配した場合(実施例3)、ガラス基板の第1面側にビッカース硬度が70の膜を配した場合(実施例1)よりも、ガラス基板の割れを防止する効果は向上した。
ガラス基板の第1面に配する膜の平均厚みが1.0μm未満であると、ガラス基板の割れを防止する効果は見られるものの、小さかった(実施例4及び5)。
実施例1及び2と、実施例6とを対比すると、実施例6の方が、ガラス基板の割れを防止する効果が高かった。これは、実施例6の方が、ビッカース硬度が低いためである。
実施例6と同じビッカース硬度が8の膜を、ガラス基板の第2面側に配したが、ガラス基板の割れを防止する効果は見られなかった(比較例5)。
ガラス基板の両面に膜を配する場合、第2面上の膜のビッカース硬度が、第1面上の膜のビッカース硬度以上であることにより、ガラス基板の割れを防止する効果はより向上した(実施例3、7及び8)。
(実施例10)
実施例1のカバー部材を電子機器に配した実施例を図を用いて説明する。
図2Aは、電子機器としての入力装置100を示す平面図であり、図2Bは、図2Aに示す入力装置100のA−A矢視断面を示す図である。なお、図2A及び図2Bでは、図示するように直交座標系であるXYZ座標系を定義する。
入力装置100は、筐体110、カバー部材としてのトップパネル120、両面テープ130、タッチパネル140、ディスプレイパネル150、及び基板160を有する。
入力装置100は、車両に搭載され、タッチパネル140を入力操作部とする入力インターフェースである。入力装置100は、ナビゲーション装置、オーディオコントローラ、空調コントローラ、パワーウィンドウコントローラ、ミラーコントローラ等の操作部として用いることができる。
筐体110は、例えば、樹脂製であり、図2Bに示すように凹部111に基板160、ディスプレイパネル150、及びタッチパネル140が配設されるとともに、両面テープ130によってトップパネル120が接着されている。
トップパネル120は、ガラス基板と、第1の膜とを有する。第1の膜は、前記ガラス基板のタッチパネル140側の表面に形成されている。
トップパネル120の表面(Z軸正方向側の面)は、入力装置100の利用者が操作入力を行う操作面の一例である。
トップパネル120は、平面視における四辺が両面テープ130によって筐体110に接着されている。なお、両面テープ130は、トップパネル120の四辺を筐体110に接着できればよく、図2Bに示すように矩形環状である必要はない。
トップパネル120のZ軸負方向側にはタッチパネル140が配設される。トップパネル120は、タッチパネル140の表面を保護するために設けられている。
タッチパネル140は、ディスプレイパネル150の上(Z軸正方向側)で、トップパネル120の下(Z軸負方向側)に配設されている。タッチパネル140は、入力装置100の利用者がトップパネル120に触れる位置(以下、操作入力の位置と称す)を検出する座標検出部の一例である。
タッチパネル140の下にあるディスプレイパネル150には、GUIによる様々なボタン等(以下、GUI操作部と称す)が表示される。このため、入力装置100の利用者は、通常、GUI操作部を操作するために、指先でトップパネル120に触れる。
タッチパネル140は、利用者のトップパネル120への操作入力の位置を検出できる座標検出部であればよく、例えば、静電容量型又は抵抗膜型の座標検出部であればよい。ここでは、タッチパネル140が静電容量型の座標検出部である形態について説明する。タッチパネル140とトップパネル120との間に隙間があっても、静電容量型のタッチパネル140は、トップパネル120への操作入力を検出できる。
ディスプレイパネル150は、例えば、液晶ディスプレイパネル又は有機EL(Electroluminescence)パネル等の画像を表示できる表示部であればよい。ディスプレイパネル150は、筐体110の凹部111の内部で、不図示のホルダ等によって基板160の上(Z軸正方向側)に設置される。
ディスプレイパネル150は、不図示のドライバIC(Integrated Circuit)によって駆動制御が行われ、入力装置100の動作状況に応じて、GUI操作部、画像、文字、記号、図形等を表示する。
基板160は、筐体110の凹部111の内部に配設される。基板160の上には、ディスプレイパネル150及びタッチパネル140が配設される。ディスプレイパネル150及びタッチパネル140は、不図示のホルダ等によって基板160及び筐体110に固定されている。
基板160には、駆動制御装置の他に、入力装置100の駆動に必要な種々の回路等が実装される。
(実施例11)
実施例10の電子機器を車両に車載した実施例を図を用いて説明する。
図3は、車両10の室内のドライバーズシート11の周りを示す図である。車両10の室内には、ドライバーズシート11、ダッシュボード12、ステアリングホイール13、センターコンソール14、ドアの内張15等が配設される。なお、車両10は、例えば、ハイブリッド自動車(HV(Hybrid Vehicle))、電気自動車(EV(Electric Vehicle))、ガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車、燃料電池車(FCV(Fuel Cell Vehicle))、水素自動車等であればよい。
電子機器としての入力装置100は、例えば、ダッシュボード12の中央部12A、ステアリングホイール13のスポーク部13A、センターコンソール14のシフトレバー16の周囲14A、及びドアの内張15の凹部15A等に配設することができる。
また、図3には示さないが、電子機器としての入力装置100は、車両10の外側に設けられてもよい。例えば、ドアハンドルの周囲に設けて、電子錠の操作部として用いてもよい。
開示に電子機器において、ガラス基板の割れを防止できる理由について、発明者らは以下のように考察している。
ガラスは引張応力には弱いことが知られている。水平に置いたガラスに上側から力が加わると、力が加わった部分ではガラスが下側に凸の状態になる。即ち、下側ではガラスに引張応力がかかる。ガラスの下側の面に膜を施すことで、この引張応力を緩和することができ、その結果、ガラスの割れを防止できる。なお、硬い膜よりも、柔らかく弾力性がある膜が、引張応力を緩和する作用が大きいと考えられる。
更に、下側に凸になった次の瞬間には、反作用でガラスは上側に凸になる。それゆえ、上側にも膜があると上側に働いた引張応力を緩和でき、ガラスの割れの防止効果は更に高くなる。
1 SUS製定盤
2 カバー部材
3 鋼球
4 アクリルパイプ
h 落球高さ
10 車両
11 ドライバーズシート
12 ダッシュボード
12A 中央部
13 ステアリングホイール
13A スポーク部
14 センターコンソール
14A 周囲
15 ドアの内張
15A 凹部
100 電子機器
110 筐体
111 凹部
120 トップパネル
130 両面テープ
140 タッチパネル
150 ディスプレイパネル
160 基板

Claims (6)

  1. 本体の表面に配設されるパネルと、
    前記パネルの前記本体側と反対側の面に配設されるガラス基板と、
    前記ガラス基板の前記パネル側の表面に形成され、ビッカース硬度が100以下の第1の膜と、
    を有し、
    前記第1の膜の前記パネル側の表面には、反射防止膜が形成されていない、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 本体の表面に配設されるパネルと、
    前記パネルの前記本体側と反対側の面に配設されるガラス基板と、
    前記ガラス基板の前記パネル側の表面に形成され、ビッカース硬度が5〜20の第1の膜と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  3. 前記パネルが、タッチパネル及びディスプレイパネルの少なくともいずれかを有する請求項1から2のいずれかに記載の電子機器。
  4. 前記第1の膜の平均厚みが、1.0μm〜30μmである請求項1から3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 更に、前記ガラス基板の外側の表面に形成された第2の膜を有する請求項1から4のいずれかに記載の電子機器。
  6. スマートフォン、タブレット端末、及び車載用入力装置のいずれかである請求項1から5のいずれかに記載の電子機器。
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