JP6420795B2 - 船舶旅客搭乗橋 - Google Patents

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Description

本発明は、ターミナルビルなどの建物と船舶とを繋ぐ船舶旅客搭乗橋に関する。
従来、港湾に設けられたターミナルビルの搭乗口と岸壁に停泊中の船舶の乗船口とに架け渡され、それらを繋ぐ渡船通路を形成する船舶旅客搭乗橋が知られている。一般に、船舶旅客搭乗橋では、乗船口と連結される先端部分が、潮汐や波浪による船体の変位に追従して変位できるように構成されている。特許文献1では、この種の船舶旅客搭乗橋に係る技術が開示されている。
特許文献1に記載の船客乗降設備(船舶旅客搭乗橋)は、ターミナルビル側の乗降通路と同一高さレベルに配置され且つ該乗降通路に接続可能な固定通路ユニットと、船舶の乗船口の高さレベルに合わせて昇降可能に配設され且つ乗船口に接続可能な先端通路ユニットと、固定通路ユニットと先端通路ユニットとの中間の高さレベルとなるよう昇降可能に配設される中間通路ユニットと、固定通路ユニットと先端通路ユニットとを中間通路ユニットを介して繋ぐ折り返し通路ユニットとを備えている。先端通路ユニットは、傾動可能なトンネル状通路と、このトンネル状通路から伸縮可能なプラットホームとを備えており、トンネル状通路の傾動とプラットホームの伸縮とによって、船舶の乗船口の変位に対応することができる。
特開2007−9423号公報
上記特許文献1に記載の船客乗降設備では、折り返し通路ユニットの通路が岸壁と平行に設置されることにより、ターミナルビルの搭乗口から岸壁までの直線距離よりも長い連絡通路を形成することができる。これにより、通路の勾配をバリアフリー法の規定値(1/12(約8%)、又は、水平面からの傾斜角度約5度)以下に抑えることが容易となっている。
ところで、本願の発明者らは、高さレベルの異なる複数の搭乗口を有するターミナルビルにおいて、複数の搭乗口のうち任意の搭乗口と乗船口とを一基の船舶旅客搭乗橋で接続することを検討している。
しかしながら、特許文献1の記載の船客乗降設備は、固定通路ユニットを高さレベルの異なる複数の搭乗口に選択的に接続できるようには構成されていない。また、仮に、特許文献1の記載の船客乗降設備において、固定通路ユニットをターミナルビルの1フロア分だけ上又は下に移動させれば、折り返し通路ユニットの勾配を抑えるために、固定通路ユニットと先端通路ユニットとの高さの差異が大きくなるに連れて折り返し通路ユニットの通路が長くなる。このように折り返し通路ユニットが長くなれば、渡船通路が長くなるばかりでなく、設備の規模が大きくなる。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、ターミナルビルなどの建物の高さレベルの異なる複数の搭乗口に選択的に接続可能な、船舶旅客搭乗橋を提供することである。
本発明の一態様に係る船舶旅客搭乗橋は、
嵌合された外筒及び内筒を含みその長手方向に伸縮可能建物側トンネル、船舶の乗船口と接続される船側トンネル、及び、前記建物側トンネルと前記船側トンネルとの間に介挿された複数の中間トンネルを含む、複数のトンネルと、
前記建物側トンネルの長手方向の先端部に回動可能に連結されたフラップと、
連なる前記建物側トンネルと前記中間トンネルとに連結されそれらを連絡する建物側連絡体、連なる2つの前記中間トンネルを連絡する中間連絡体、及び、連なる前記中間トンネルと前記船側トンネルとを連絡する船側連絡体とを含む、複数の連絡体と、
前記連絡体の各々を独立して昇降させる複数の昇降装置と、
前記建物側トンネルを前記建物側連絡体との連結部を中心として俯仰させることにより前記建物側トンネルの長手方向の傾きを変化させる俯仰装置とを備え
前記昇降装置で前記建物側連絡体を昇降させ、前記俯仰装置で前記建物側トンネルの長手方向の傾きを変化させ、前記建物側トンネルを伸縮させることにより、前記建物側トンネルと前記フラップを介して接続される搭乗口を建物の高さレベルの異なる複数の搭乗口の間で切り替えることを特徴としている。
上記において、前記建物側トンネルの長手方向と前記船側トンネルの長手方向とが平行であり、且つ、前記建物側トンネルの長手方向及び前記船側トンネルの長手方向と前記中間トンネルの長手方向とが平面視において直交していてよい
上記構成の船舶旅客搭乗橋によれば、建物の搭乗口と搭乗橋の建物側連絡体との間に設けられた建物側トンネルが伸縮可能且つ俯仰可能である。よって、建物側トンネルを俯仰させるとともに伸縮させて当該建物側トンネルの開口部の高さレベルを変えることにより、1基の搭乗橋を建物の高さレベルの異なる複数の搭乗口と接続可能となる。逆に、このような搭乗橋を採用することにより、建物に高さレベルの異なる複数の搭乗口を設けることが可能となる。
また、上記の船舶旅客搭乗橋において、前記昇降装置が、前記中間連絡体の通路の高さレベルが、前記建物側連絡体の通路の高さレベルと前記船側連絡体の通路の高さレベルとの間になるように、前記中間連絡体を昇降させる昇降装置を含んでいてよい。ここで、前記中間連絡体を昇降させる昇降装置が、前記中間連絡体の通路の高さレベルが、前記建物側連絡体の通路の高さレベルと前記船側連絡体の通路の高さレベルとの中央になるように、前記中間連絡体を昇降させてよい。
また、上記の船舶旅客搭乗橋において、連なる2つの前記中間トンネルの各々がその長手方向に伸縮可能に構成されており、それらを連絡する前記中間連絡体が水平方向へ移動可能に構成されていてよい。
また、上記の船舶旅客搭乗橋において、前記建物側連絡体及び前記船側連絡体を支持するメインフレームと、前記中間連絡体を支持するサブフレームとを備え、前記メインフレーム及び前記サブフレームのうち少なくとも一方が走行装置を有していてよい。
本発明によれば、ターミナルビルなどの建物の高さレベルの異なる複数の搭乗口に選択的に接続可能な、船舶旅客搭乗橋を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る搭乗橋の概略側面図である。 図2は、搭乗橋の通路体の平面図である。 図3は、搭乗橋を岸壁延在方向のうち一方から見た図である。 図4は、搭乗橋を岸壁延在方向のうち他方から見た図である。 図5は、搭乗橋の制御系統の構成を示すブロック図である。 図6は、建物の3階フロアの搭乗口と接続された搭乗橋の全体的な構成を示す概略側面図である。 図7は、建物の3階フロアの搭乗口と接続された搭乗橋を岸壁延在方向のうち一方から見た図である。 図8は、伸縮可能な中間トンネルを備えた搭乗橋の通路体の平面図である。 図9は、3以上の複数の中間トンネルを備えた搭乗橋の通路体の平面図である。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る船舶旅客搭乗橋(以下、単に「搭乗橋1」と称する)の概略側面図、図2は搭乗橋1の通路体20の平面図、図3は搭乗橋1を岸壁11の延びる方向(以下、「岸壁延在方向」と称する)のうち一方から見た図、図4は搭乗橋1を岸壁延在方向のうち他方から見た図、である。なお、図3では、メインフレーム30及びそれに支持されたトンネル21,27などが主に示され、メインフレーム30に設けられた階段39などは省略されている。また、図4では、サブフレーム40及びそれに支持された中間連絡体24が主に示され、他は省略されている。
図1〜4に示すように、本実施形態に係る搭乗橋1は、船客ターミナルビルなどの建物5に設けられた搭乗口50と、船舶6に設けられた乗船口60とに架け渡されている。建物5には高さレベルの異なる複数の搭乗口50が設けられている。本実施形態に係る建物5には、2階フロアと3階フロアのそれぞれに搭乗口50が設けられており、搭乗橋1は乗船口60と接続される搭乗口50をそれらの間で切り替えることができる。
搭乗橋1は、渡船通路を形成する通路体20と、通路体20を支持するフレーム30,40と、通路体20を昇降させる複数の昇降装置61〜63(図5、参照)などとから構成されている。
通路体20は、搭乗口50側から乗船口60側へ一連に並んだ複数のトンネル21,23,25,27と、トンネル同士の間に配置され、それらのトンネルを連絡する連絡体22,24,26とによって、分割構成されている。隣り合うトンネルと連絡体とは回動可能に連結されている。トンネルと連絡体との連結部は、蛇腹幌で覆われている。本実施形態において、各トンネル21,23,25,27は内部に直線状の通路が形成されており、各連絡体22,24,26は内部に水平な通路が形成されている。
上記の複数のトンネルには、建物5の搭乗口50と接続される建物側トンネル21、乗船口60と接続される船側トンネル27、及び、建物側トンネル21と船側トンネル27との間に介挿された複数の中間トンネル23,25とが含まれている。
水平姿勢の建物側トンネル21と水平姿勢の船側トンネル27とは共に第1方向Xに延在している。また、水平姿勢の第1中間トンネル23と水平姿勢の第2中間トンネル25とは共に第2方向Yに延在している。なお、第1方向X及び第2方向Yは共に水平方向であり、第1方向Xと第2方向Yは直交する。搭乗橋1は、第2方向Yが船舶6が接岸している岸壁11の岸壁延在方向と平行であり、第1方向Xが岸壁延在方向と直交する水平方向(以下、「岸壁法線方向」と称する)と平行であるように設置される。
また、上記の複数の連絡体には、建物側トンネル21と中間トンネル23とを連絡する建物側連絡体22、連なる2つの中間トンネル23,25を連絡する中間連絡体24、及び、中間トンネル25と船側トンネル27とを連絡する船側連絡体26とが含まれている。
建物側連絡体22は、建物側トンネル21及び第1中間トンネル23と連結されている。建物側連絡体22の内部には、水平且つ直角に曲がった通路が形成されている。中間連絡体24は、第1中間トンネル23及び第2中間トンネル25と連結されている。中間連絡体24の内部には、水平且つC字状に折れ曲がった通路が形成されている。船側連絡体26は、第2中間トンネル25及び船側トンネル27と連結されている。船側連絡体26の内部には、水平且つ直角に曲がった通路が形成されている。このようにして、渡船通路は、平面視において、岸壁法線方向と平行な第1方向Xに延びる直線通路に、岸壁延在方向と平行な第2方向Yへ延びる折り返し通路が介挿された形状を呈している。
建物側トンネル21は、テレスコピック式に嵌合された外筒211及び内筒212によって、その長手方向(即ち、第1方向X)へ伸縮可能に構成されている。建物側トンネル21には、外筒211に対し内筒212を相対的に移動させる伸縮装置51が設けられている。伸縮装置51は、例えば、ラックアンドピニオン機構、ボールねじ機構、ベルト伝動機構などの直動機構と、電動モータなどのアクチュエータとにより構成されていてよい。建物側トンネル21の建物5側の開口部にはフラップ213が回転可能に連結されている。このフラップ213は、建物側トンネル21の開口部の床と搭乗口50の床とを段差なく接続するスロープを形成する。
建物側トンネル21の建物5と反対側の開口部は、建物側連絡体22の開口部と連結されている。建物側トンネル21と建物側連絡体22との連結部では、建物側連絡体22に対し建物側トンネル21が回動可能に連結されている。本実施形態においては、建物側連絡体22の下部と建物側トンネル21の下部とがピン接合されている。
建物側トンネル21は、建物側連絡体22との連結部を中心として俯仰(即ち、上下方向へ揺動)することができる。建物側連絡体22には、建物側トンネル21を俯仰させるための俯仰装置52が設けられている。本実施形態に係る俯仰装置52は、建物側連絡体22に支持された電動又は油圧シリンダと、建物側トンネル21に連結され且つ前記シリンダから進退するピストンとから構成されている。但し、俯仰装置52は本実施形態に限定されず、例えば、建物側トンネル21に連結されたワイヤと、建物側連絡体22に支持され且つ前記ワイヤを巻き取る電動ウインチとから構成されてもよい。
建物側連絡体22と第1中間トンネル23との連結部では、建物側連絡体22に対し第1中間トンネル23が回動可能に連結されている。本実施形態においては、建物側連絡体22の下部と第1中間トンネル23の下部とがピン接合されている。
第1中間トンネル23と中間連絡体24との連結部では、中間連絡体24に対し第1中間トンネル23が上下方向へ回動可能且つ水平方向へスライド可能に連結されている。本実施形態では、第1中間トンネル23と中間連絡体24との連結部において、第1中間トンネル23の下部にローラが設けられ、中間連絡体24の下部に第2方向Yに延びるレールが設けられている。ローラがレール上を転動することにより、中間連絡体24に対し第1中間トンネル23が第2方向Yへスライドする。また、第1中間トンネル23がローラを中心として中間連絡体24に対し上下方向へ揺動することにより、第1中間トンネル23の傾きが変化する。
中間連絡体24と第2中間トンネル25との連結部では、中間連絡体24に対し第2中間トンネル25が上下方向へ回動可能に連結されている。本実施形態では、中間連絡体24の下部と第2中間トンネル25の下部とがピン接合されている。
第2中間トンネル25と船側連絡体26との連結部では、建物側連絡体22に対し第1中間トンネル23が上下方向へ回動可能に連結されている。本実施形態においては、建物側連絡体22の下部と第1中間トンネル23の下部とがピン接合されている。
建物側連絡体22と中間連絡体24との高さレベルの差に応じて両者の距離が変化し、中間連絡体24と船側連絡体26との高さレベルの差に応じて両者の距離が変化する。これらの距離の変化を吸収するために、本実施形態においては、中間連絡体24に対し第1中間トンネル23がスライドする。但し、本実施形態に限定されず、第1中間トンネル23が、建物側連絡体22又は中間連絡体24に対しスライド可能に連結されていればよい。また、それに加えて/代えて、第2中間トンネル25が中間連絡体24又は船側連絡体26に対しスライド可能に連結されていてもよい。或いは、第1中間トンネル23及び第2中間トンネル25のうち少なくとも一方が、上記の距離の変化を吸収するために、その長手方向に伸縮するように構成されていてもよい。
船側連絡体26と船側トンネル27との連結部では、船側連絡体26に対し船側トンネル27が水平方向(本実施形態では、第1方向X)へスライド可能に連結されている。船側トンネル27は、テレスコピック式に嵌合された外筒271及び内筒272によって、その長手方向へ伸縮可能に構成されている。船側連絡体26又は船側トンネル27には、外筒271に対し内筒272を相対的に移動させる伸縮装置53が設けられている。船側トンネル27の船舶6側の開口部の床には、フラップ273が回転可能に連結されている。このフラップ273は、船側トンネル27の開口部の床と乗船口60の床とを段差なく接続するスロープとなる。また、フラップ273が回動することによって、船舶6の揺れによる乗船口60の高さレベルの変動を吸収することができる。
上記の建物側連絡体22及び船側連絡体26は、メインフレーム30に支持されている。メインフレーム30には、メインフレーム30に対し建物側連絡体22を昇降移動させる第1昇降装置61と、メインフレーム30に対し船側連絡体26を昇降移動させる第2昇降装置62とが設けられている。また、上記の中間連絡体24は、メインフレーム30から独立したサブフレーム40に支持されている。サブフレーム40には、サブフレーム40に対し中間連絡体24を昇降移動させる第3昇降装置63が設けられている。第1昇降装置61、第2昇降装置62、及び第3昇降装置63の動作は、制御装置64により制御される。
メインフレーム30は、鋼製の柱や梁で組まれた塔状の構造物である。メインフレーム30の下部には、車輪33と、その駆動装置としての電動モータ34とを含む走行装置35が設けられている。この走行装置35によって、メインフレーム30は走行移動可能である。
メインフレーム30には、建物側連絡体22の昇降領域31と、船側連絡体26の昇降領域32とが、第1方向Xに並んで形成されている。各昇降領域31,32は上下方向に延びる空洞部であって、各空洞部が連絡体22,26の昇降通路となる。メインフレーム30は2組の門形部を有する。なお、2組の門形部を構成する柱や梁が共用されていてもよい。それらの門形部のうち、昇降領域31の周囲に設けられた一方には第1昇降装置61(図5、参照)が設けられ、昇降領域32の周囲に設けられた他方には第2昇降装置62(図5、参照)が設けられている。
サブフレーム40は、鋼製の柱や梁で組まれており、中間連絡体24を跨ぐ門形部41を有する。サブフレーム40の下部には、車輪43と、その駆動装置としての電動モータ44とを含む走行装置45が設けられている。この走行装置45によって、サブフレーム40は走行移動可能である。サブフレーム40の門形部41には、第3昇降装置63が設けられている。
本実施形態に係る搭乗橋1では、第1昇降装置61、第2昇降装置62、及び第3昇降装置63は、実質的に同様の構成を有している。そこで、第3昇降装置63について詳細に説明し、第1昇降装置61及び第2昇降装置62についての説明を省略する。
図4に詳細に示されるように、第3昇降装置63は、ネジ軸47及びボールナット48から成るボールねじ機構と、ネジ軸47を駆動する電動モータ49とから構成されている。ネジ軸47は、サブフレーム40の門形部41の両脚に上下方向に延びるように設けられている。各ネジ軸47を回転駆動する電動モータ49は、サブフレーム40に支持されている。ネジ軸47にはボールナット48が螺入されている。各ボールナット48は、昇降梁46の両端部に固定されている。
この昇降梁46は、門形部41の両脚に架け渡された態様となっている。昇降梁46には、中間連絡体24が吊り下げられている。よって、上記構成の第3昇降装置63では、ネジ軸47の回転によって昇降梁46が上下に移動することにより、中間連絡体24が昇降する。
中間連絡体24には適宜箇所にガイドローラが設けられており、各ガイドローラに対応するガイドレールがサブフレーム40に設けられている(いずれも図示略)。そして、各ガイドローラが対応するガイドレールを走行することにより、中間連絡体24が振れることなく昇降移動するように案内される。
第1昇降装置61及び第2昇降装置62は、上述の第3昇降装置63と同様に少なくとも1本の昇降梁を利用している。第1昇降装置61によって移動する昇降梁には、建物側連絡体22が固定されており、その昇降梁の上下方向への移動に伴い、建物側連絡体22が昇降する。第2昇降装置62によって移動する昇降梁には、船側連絡体26が吊り下げられており、その昇降梁の上下方向への移動に伴い、船側連絡体26が昇降する。
なお、第1昇降装置61、第2昇降装置62、及び第3昇降装置63の構成は、対応する連絡体を昇降移動させることができれば、本実施形態に限定されない。例えば、昇降装置61,62,63のうち少なくとも一つが、ワイヤケーブルとそれ巻き上げる電動ウインチ、電動式又は油圧式ジャッキ、ラックアンドピニオン機構などを利用するものであってもよい。
第1昇降装置61、第2昇降装置62、及び第3昇降装置63は、互いに独立した構成を有し、互いに独立して動作可能である。但し、渡船通路を形成する際には、第1昇降装置61、第2昇降装置62、及び第3昇降装置63は関連して動作するように、制御装置64によって制御される。制御装置64の操作盤65(図5、参照)は操作室29に設置されている。操作室29は、建物側連絡体22に設けられており、この操作室29へはメインフレーム30に設けられた階段39を利用してアクセスすることができる。
図5は搭乗橋1の制御系統の構成を示すブロック図である。図5に示すように、制御装置64には、第1昇降装置61、第2昇降装置62、第3昇降装置63、伸縮装置51、俯仰装置52、伸縮装置53、操作盤65、その他各種センサなどが有線又は無線で電気的に接続されている。制御装置64は、所謂コンピュータであって、各種センサや操作盤から情報や指令を取得し、予め記憶されたプログラムに従って第1昇降装置61、第2昇降装置62、第3昇降装置63、伸縮装置51、俯仰装置52、及び伸縮装置53に指令に応じた動作をさせる。
ここで、上記構成の搭乗橋1の動作方法の一例について説明する。以下において、特に記載しないが、トンネルの「高さレベル」とは、当該トンネル内に形成された通路の高さレベルのことであり、連絡体の「高さレベル」とは、当該連絡体内に形成された通路の高さレベルのことである。なお、高さレベルは、搭乗橋1が設置されたエプロンの高さレベルを基準としてよい。
搭乗橋1を動作させるにあたり、制御装置64は、乗船口60の高さレベル、及び、建物5の搭乗口50の高さレベルを含む、乗船口60、搭乗口50、及び搭乗橋1の位置情報を取得する。それらの位置情報は、オペレータが操作盤65を操作することにより制御装置64へ入力された情報、各種センサ(図示略)で検出されて制御装置64へ出力された情報、制御装置64に接続された記憶装置(図示略)に予め記憶された情報などのうち少なくとも1つから構成されていてよい。なお、建物5の2階フロア及び3階フロアの搭乗口50の高さレベルは一定であり、乗船口60の高さレベルは変動する。
この例では、搭乗口50の高さレベルと乗船口60の高さレベルの差異(以下、「レベル差」と称することがある)が所定の閾値以下のときは、建物側連絡体22と搭乗口50の高さレベルを一致させ、船側連絡体26と乗船口60の高さレベルを一致させる。なお、「所定の閾値」とは、例えば、第1中間トンネル23及び第2中間トンネル25の勾配をバリアフリー法の規定値(水平面に対し1/12)以下に収めることのできる、搭乗口50と乗船口60のレベル差の最大値とすることができる。
また、この例では、搭乗口50と乗船口60のレベル差が所定の閾値より大きいときは、船側連絡体26と乗船口60の高さレベルを一致させ、建物側連絡体22の高さレベルを搭乗口50の高さレベルよりも上又は下とする。
図1及び図3に示す搭乗橋1は、建物5の2階フロアの搭乗口50と乗船口60とを繋ぐ渡船通路を形成している。この例では、2階フロアの搭乗口50と乗船口60のレベル差は第1の閾値より小さい。そこで、制御装置64は、建物側連絡体22と搭乗口50の高さレベルが実質的に同一となるように第1昇降装置61を動作させ、船側連絡体26と乗船口60の高さレベルが実質的に同一となるように第2昇降装置62を動作させ、中間連絡体24の高さレベルが建物側連絡体22の高さレベルと船側連絡体26の高さレベルとの間となるように第3昇降装置63を動作させる。なお、中間連絡体24の高さレベルは、建物側連絡体22の高さレベルから船側連絡体26の高さレベルまでの間であればよいが、建物側連絡体22の高さレベルと船側連絡体26の高さレベルの中央であれば第1中間トンネル23と第2中間トンネル25の勾配が等しくなるので望ましい。
上記において、第1昇降装置61、第2昇降装置62、及び第3昇降装置63は、中間連絡体24の高さレベルが常に建物側連絡体22の高さレベルと船側連絡体26の高さレベルとの間にあるように、連係して動作する。例えば、制御装置64は、第1昇降装置61及び第2昇降装置62のうち少なくとも一方が動作しているときに、建物側連絡体22と船側連絡体26の高さレベル又はその予測値を取得し、中間連絡体24の高さレベルが、建物側連絡体22の高さレベルと船側連絡体26の高さレベルの間(望ましくは、中央)となるように第3昇降装置63を動作させる。また、例えば、制御装置64は、中間連絡体24の高さレベルが、建物側連絡体22の高さレベルと船側連絡体26の高さレベルの間(望ましくは、中央)となるように、第1昇降装置61、第2昇降装置62、及び第3昇降装置63のうち少なくとも一つにおいて連絡体の移動の速度やタイミングを調整する。
続いて、制御装置64は、建物側トンネル21が水平姿勢となるように俯仰装置52を動作させ、建物側トンネル21が略水平姿勢で搭乗口50に届く長さまで伸長するように、伸縮装置51を動作させる。オペレータは建物側トンネル21を搭乗口50に係留させ、フラップ213を下して、建物側トンネル21と搭乗口50とを連通させる。
また、制御装置64は、船側トンネル27を乗船口60に届く長さまで伸長するように、伸縮装置53を動作させる。オペレータは船側トンネル27を乗船口60に係留させ、フラップ273を下して船側トンネル27と乗船口60とを連通させる。
以上の搭乗橋1の動作によって、建物5の2階フロアの搭乗口50と乗船口60とを繋ぐ渡船通路が形成される。この態様の搭乗橋1では、建物側連絡体22と2階フロアの搭乗口50の高さレベルが実質的に同一であり、船側連絡体26と乗船口60の高さレベルが実質的に同一である。中間連絡体24の高さレベルは建物側連絡体22の高さレベルと船側連絡体26の高さレベルとの間にある。第1中間トンネル23は、建物側連絡体22から中間連絡体24へ向かって上向きに傾斜している。第2中間トンネル25は、中間連絡体24から船側連絡体26へ向かって上向きに傾斜している。第1中間トンネル23及び第2中間トンネル25の通路の勾配は、バリアフリー法の規定値以下である。
上記のように建物5の2階フロアの搭乗口50と乗船口60とを繋いでいる搭乗橋1を、図6及び図7に示すように、建物5の3階フロアの搭乗口50と乗船口60とを繋ぐように変態させる場合には、例えば、次の手順で搭乗橋1を動作させる。この例では、3階フロアの搭乗口50と乗船口60のレベル差は所定の閾値より大きい。
制御装置64は、先ず、建物5の3階フロアの搭乗口50の高さレベル及び乗船口60の高さレベルを含む位置情報を取得し、乗船口60の高さレベルより上方(又は下方)へ所定の値だけ離れた高さレベルを算定レベルとする。なお、この「所定の値」とは、例えば、第1中間トンネル23及び第2中間トンネル25の勾配をバリアフリー法の規定値(1/12)に収めることのできる、乗船口60と搭乗口50のレベル差の範囲に含まれる値である。
オペレータは、フラップ213を上げて、建物側トンネル21と搭乗口50との係留を解除し、制御装置64は、建物5側へ張り出していた建物側トンネル21を引込むように伸縮装置51を動作させる。
制御装置64は、建物側連絡体22の高さレベルが算定レベルとなるように第1昇降装置61を動作させ、中間連絡体24の高さレベルが建物側連絡体22と船側連絡体26の中間の高さレベルとなるように第3昇降装置63を動作させる。この例では、船側連絡体26は変位させなくてよい。
続いて、制御装置64は、建物側トンネル21の建物5側の端部が搭乗口50の高さレベルに届くように俯仰装置52を動作させるとともに、建物側トンネル21が搭乗口50に届く長さまで伸長するように伸縮装置51を動作させる。オペレータは建物側トンネル21を搭乗口50に係留させ、フラップ213を下して建物側トンネル21と搭乗口50とを連通させる。
なお、建物側トンネル21は、高さレベルの異なる複数のフロアに設けられた搭乗口50(例えば、2階フロアの搭乗口と3階フロアの搭乗口)と連結できるように、その基端部に対する先端部の高さレベルの可動域をより大きくするために、限られた岸壁11のエプロンの岸壁法線方向寸法の中で建物側トンネル21の長手方向寸法を十分に大きく確保している。一例として、建物側トンネル21の長手方向寸法を14m以上とすることができる。そして、一般的なターミナルビルの2階フロアの搭乗口50の高さレベルは9m程度であるから、3階フロアに搭乗口50を設けるとすれば、3階フロアの搭乗口50の高さレベルは12〜15m程度である。従って、建物側連絡体22の昇降及び建物側トンネル21の俯仰によって、建物側トンネル21の先端部の高さレベルの可動域が15m以上となることが望ましい。
以上の搭乗橋1の動作によって、建物5の3階フロアの搭乗口50と乗船口60とを繋ぐ渡船通路が形成されるように、搭乗橋1が変態する。この態様の搭乗橋1では、建物側連絡体22の高さレベルは3階フロアの搭乗口50よりも低く、船側連絡体26と乗船口60の高さレベルが実質的に同一である。中間連絡体24の高さレベルは建物側連絡体22と船側連絡体26の中間の高さレベルである。建物側トンネル21は、搭乗口50から建物側連絡体22へ向かって下向きに傾斜している。第1中間トンネル23は、建物側連絡体22から中間連絡体24へ向かって下向きに傾斜している。第2中間トンネル25は、中間連絡体24から船側連絡体26へ向かって下向きに傾斜している。建物側トンネル21、第1中間トンネル23及び第2中間トンネル25の通路の勾配は、いずれもバリアフリー法の規定値以下である。
以上に説明したように、本実施形態の搭乗橋1は、複数のトンネル21,23,25,27と、連なるトンネル21,23,25,27の間を連絡する複数の連絡体22,24,26と、連絡体22,24,26を昇降させる複数の昇降装置61,62,63とを備えている。トンネルには、長手方向に伸縮可能であって建物5の搭乗口50と接続される建物側トンネル21、乗船口60と接続される船側トンネル27、及び、建物側トンネル21と船側トンネル27との間に介挿された複数の中間トンネル23,25が含まれている。建物側トンネル21の長手方向と船側トンネル27の長手方向は平面視において平行であり、且つ、建物側トンネル21の長手方向及び船側トンネル27の長手方向と中間トンネル23,25の長手方向とが平面視において直交している。また、連絡体には、連なる建物側トンネル21と中間トンネル23とに連結されそれらを連絡する建物側連絡体22、連なる2つの中間トンネル23,25を連絡する中間連絡体24、及び、連なる中間トンネル25と船側トンネル27とを連絡する船側連絡体26とを含まれている。そして、搭乗橋1は、建物側トンネル21を建物側連絡体22との連結部を中心として俯仰させることにより建物側トンネル21の傾きを変化させる俯仰装置52を備えることを特徴としている。
上記の昇降装置は、建物側連絡体22を昇降させる第1昇降装置61と、船側連絡体26を昇降させる第2昇降装置62と、中間連絡体24を昇降させる第3昇降装置63を含んでいる。なお、各連絡体22,24,26は内部の通路の水平を維持したまま、上又は下へ移動する。これらの昇降装置は、各連絡体22,24,26を独立して昇降させることができる。これにより、建物側連絡体22と船側連絡体26とを独立して動作させることができる。つまり、建物側連絡体22を下げて船側連絡体26を上げたり、その逆としたり、船側連絡体26を停止させて建物側連絡体22を移動させたり、その逆としたり、建物側連絡体22と船側連絡体26との移動速度に差を設けたりすることができる。このようにして、建物側連絡体22と船側連絡体26とを速やかに目標の高さレベルへ到達させることができる。
上記構成の搭乗橋1では、建物5の搭乗口50と搭乗橋1の建物側連絡体22との間に設けられた建物側トンネル21が伸縮可能且つ俯仰可能である。よって、建物側トンネル21を俯仰させるとともに伸縮させて当該建物側トンネル21の開口部の高さレベルを変えることにより、1基の搭乗橋1を建物5の高さレベルの異なる複数の搭乗口50と接続可能となる。逆に、このような搭乗橋1を採用することにより、建物5に高さレベルの異なる複数の搭乗口50を設けることが可能となる。
更に、上記構成の搭乗橋1では、建物側トンネル21及び船側トンネル27をその長手方向が岸壁法線方向と平行であり、中間トンネル23,25をその長手方向が岸壁延在方向と平行となるように搭乗橋1を配置すれば、岸壁法線方向の長さの短いエプロンにおいて十分に勾配の小さい渡船通路を形成することが容易となる。
また、本実施形態において、上記の昇降装置が、中間連絡体24の通路の高さレベルが、建物側連絡体22の通路の高さレベルと船側連絡体26の通路の高さレベルとの間になるように、中間連絡体24を昇降させる第3昇降装置63を含んでいる。望ましくは、第3昇降装置63は、中間連絡体24の通路の高さレベルが、建物側連絡体22の通路の高さレベルと船側連絡体26の通路の高さレベルとの中央になるように、中間連絡体24を昇降させる。
これにより、中間連絡体24の高さレベルを変化させて、第1中間トンネル23と第2中間トンネル25の勾配をバリアフリーの規定値以下に抑えることができる。とりわけ、中間連絡体24の通路の高さレベルを建物側連絡体22の通路の高さレベルと船側連絡体26の通路の高さレベルとの中央とすることで、第1中間トンネル23と第2中間トンネル25の勾配が等しくなる。
また、上記実施形態の搭乗橋1では、第1中間トンネル23と中間連絡体24又は連絡体22との連結部において第1中間トンネル23がその長手方向の水平成分の方向にスライド可能、或いは、中間連絡体24又は船側連絡体26と第2中間トンネル25との連結部において第2中間トンネル25がその長手方向の水平成分の方向にスライド可能である。
これにより、建物側連絡体22と中間連絡体24の距離、及び、中間連絡体24と船側連絡体26との距離が変化しても、第1中間トンネル23が建物側連絡体22又は中間連絡体24に対しスライドし、或いは、第2中間トンネル25が中間連絡体24又は船側連絡体26に対しスライドすることで、上記距離の変化を吸収することができる。
また、上記実施形態の搭乗橋1は、建物側連絡体22及び船側連絡体26を支持するメインフレーム30と、中間連絡体24を支持するサブフレーム40とを備え、メインフレーム30及びサブフレーム40が走行装置35,45を有している。なお、上記実施形態では、メインフレーム30及びサブフレーム40が走行装置35,45を有しているが、メインフレーム30及びサブフレーム40のうち少なくとも一方が走行装置35,45を有していればよい。
これにより、搭乗橋1を岸壁11のエプロンで移動させることができる。また、建物側連絡体22及び船側連絡体26に対する中間連絡体24の相対的位置を変化させることができ、これにより中間トンネル23,25の勾配を調整することが可能となる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記搭乗橋1の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態において、中間トンネル23,25のその長手方向の寸法は一定であるが、中間トンネル23,25がその長手方向に伸縮可能に構成されていてもよい。例えば、図8に示すように、中間トンネル23,25が、テレスコピック式に嵌合された外筒及び内筒とによって、その長手方向(即ち、第2方向Y)へ伸縮可能に構成されていてもよい。
このように、連なる2つの中間トンネル23,25の各々がその長手方向に伸縮可能に構成されており、それらを連絡する中間連絡体24がサブフレーム40の走行により水平方向へ移動可能であるので、中間トンネル23,25の勾配がバリアフリーの規定値以下に収まる範囲で、中間トンネル23,25をその長手方向に短縮すれば、旅客の歩行道程を減らすことができる。
また、上記実施形態において、搭乗橋1は2本の中間トンネル23,25を備えているが、中間トンネル23,25の数はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、搭乗橋1が、建物側トンネル21から船側トンネル27までの間に4本の中間トンネル23,23a,23b,25を備え、連なる中間トンネルの間がそれぞれ中間連絡体24a,24b,24cで連絡されていてもよい。
また、上記実施形態において、搭乗橋1は制御装置64によって自動運転されるが、搭乗橋1の各動作部(即ち、昇降装置61〜63、伸縮装置51,53、及び俯仰装置52)がオペレータによって手動操作されてもよい。
また、上記実施形態において示した搭乗橋1の動作例では、搭乗口50と乗船口60のレベル差が所定の閾値以下のときは、建物側連絡体22と搭乗口50の高さレベルを一致させ、船側連絡体26と乗船口60の高さレベルを一致させるようにした。但し、搭乗口50と乗船口60のレベル差が所定の閾値以下であっても、建物側連絡体22の高さレベルを搭乗口50の高さレベルより上又は下としてもよい。この場合、搭乗口50から乗船口60までのレベル差を、建物側トンネル21、第1中間トンネル23、及び第2中間トンネル25で移動することとなるので、各トンネル21,23,25の勾配を抑えることができる。また、各トンネル21,23,25の勾配がバリアフリーの規定値以下に収まる範囲で、中間トンネル23,25をその長手方向に短縮すれば、旅客の歩行道程を減らすことができる。
1 :搭乗橋
5 :建物
50 :搭乗口
6 :船舶
60 :乗船口
11 :岸壁
20 :通路体
21 :建物側トンネル
22 :建物側連絡体
23 :第1中間トンネル
24 :中間連絡体
25 :第2中間トンネル
26 :船側連絡体
27 :船側トンネル
29 :操作室
30 :メインフレーム
31,32 :昇降領域
33 :車輪
34 :電動モータ
35 :走行装置
39 :階段
40 :サブフレーム
41 :門形部
43 :車輪
44 :電動モータ
45 :走行装置
51,53 :伸縮装置
52 :俯仰装置
61,62,63 :昇降装置
64 :制御装置

Claims (5)

  1. 嵌合された外筒及び内筒を含みその長手方向に伸縮可能建物側トンネル、船舶の乗船口と接続される船側トンネル、及び、前記建物側トンネルと前記船側トンネルとの間に介挿された複数の中間トンネルを含み、前記建物側トンネルの長手方向と前記船側トンネルの長手方向とが平行であり、且つ、前記建物側トンネルの長手方向及び前記船側トンネルの長手方向と前記中間トンネルの長手方向とが平面視において直交している、複数のトンネルと、
    前記建物側トンネルの長手方向の先端部に回動可能に連結されたフラップと、
    連なる前記建物側トンネルと前記中間トンネルとに連結されそれらを連絡する建物側連絡体、連なる2つの前記中間トンネルを連絡する中間連絡体、及び、連なる前記中間トンネルと前記船側トンネルとを連絡する船側連絡体とを含む、複数の連絡体と、
    前記連絡体の各々を独立して昇降させる複数の昇降装置と、
    前記建物側トンネルを前記建物側連絡体との連結部を中心として俯仰させることにより前記建物側トンネルの長手方向の傾きを変化させる俯仰装置とを備え
    前記昇降装置で前記建物側連絡体を昇降させ、前記俯仰装置で前記建物側トンネルの長手方向の傾きを変化させ、前記建物側トンネルを伸縮させることにより、前記建物側トンネルと前記フラップを介して接続される搭乗口を建物の高さレベルの異なる複数の搭乗口の間で切り替える、
    船舶旅客搭乗橋。
  2. 前記昇降装置が、前記中間連絡体の通路の高さレベルが、前記建物側連絡体の通路の高さレベルと前記船側連絡体の通路の高さレベルとの間になるように、前記中間連絡体を昇降させる昇降装置を含む、
    請求項1に記載の船舶旅客搭乗橋。
  3. 前記中間連絡体を昇降させる昇降装置が、前記中間連絡体の通路の高さレベルが、前記建物側連絡体の通路の高さレベルと前記船側連絡体の通路の高さレベルとの中央になるように、前記中間連絡体を昇降させる、
    請求項2に記載の船舶旅客搭乗橋。
  4. 連なる2つの前記中間トンネルの各々がその長手方向に伸縮可能に構成されており、それらを連絡する前記中間連絡体が水平方向へ移動可能に構成されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶旅客搭乗橋。
  5. 前記建物側連絡体及び前記船側連絡体を支持するメインフレームと、
    前記中間連絡体を支持するサブフレームとを備え、
    前記メインフレーム及び前記サブフレームのうち少なくとも一方が走行装置を有する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の船舶旅客搭乗橋。
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