JP6420785B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、当り判定手段が当りと判定した場合に、当該当り遊技の実行中に入賞口が開放して遊技球が入賞可能となる入賞手段を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技店に設けられた設置枠台に固定される枠部材である外枠と、該外枠に対して着脱および開閉可能に枢支され、遊技盤が交換可能に配設される枠部材である中枠と、中枠の前面側に該中枠に着脱および開閉可能に枢支され、中枠に配設した遊技盤を透視保護する透明板が配設される枠部材としての前枠とを備えている。前枠には、透明板が配設される窓口の下方に、遊技球を貯留可能な上球貯留部や下球貯留部が配設されると共に、下球貯留部の右方に、上球貯留部から供給される遊技球を遊技盤に向けて発射させる打球発射装置を作動させる操作ハンドルが設けられている。
前記遊技盤は、その前面に遊技領域が画成されていると共に該遊技領域内には前後に貫通する開口が形成されて、枠状に構成された枠状装飾部材が該開口の開口縁に取り付けられて、該枠状装飾部材の内側には、遊技領域と区画された演出領域が画成されている。前記遊技領域には、案内釘や、図柄表示装置による図柄変動演出の契機となる始動入賞装置および普通入賞口や、大当りの実行時に入賞口を開口して多数の入賞球を発生させる特別入賞装置や、その他の遊技部品等が配設されている。また、演出領域には、遊技盤の後側に配設された図柄表示装置の表示部や可動演出装置等が臨んでおり、該図柄表示装置の表示部での図柄変動演出や可動演出装置の可動体による演出が当該演出領域内で視認可能となっている。
前述のように構成されたパチンコ機は、操作ハンドルの操作により遊技盤の遊技領域へ打ち込まれた遊技球が始動入賞装置に入賞して入賞球検知手段により検知されると、演出領域に臨む図柄表示装置の表示部での図柄変動演出が開始され、制御手段における当り判定に基づいて該表示部に図柄が所定の組み合わせで停止することにより遊技者に有利な特別遊技(例えば「大当り」)に当選すると、特別入賞装置における遊技領域に開口した入賞口が開放されて多数の賞球を獲得し得るよう構成される。このようなパチンコ機は、特許文献1に開示されている。
特開2012−20070号公報
ところで、従来のパチンコ機は、前記遊技盤の遊技領域に前記特別入賞装置を配設した態様が多く、また前記枠状装飾体の演出開口内に特別入賞装置を配設した態様もある。ここで、前記遊技領域に特別入賞装置を配設した態様では、該遊技領域における遊技球の流下範囲が狭くなる課題がある。また、前記枠状装飾体の演出開口内に特別入賞装置を配設した態様では、該演出領域が狭くなり、前記図柄表示装置の視認性が低下する課題がある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、入賞手段に入賞した遊技球が減速、減勢された状態で該入賞手段内を移動するよう構成した遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、
遊技盤(20)の遊技領域(24)に対して開口する入賞口(62)と、該入賞口(62)を開閉する開閉部材(63)とを有する入賞手段(60)を備え、当り判定手段(170a)が当りと判定した場合に、当該当り判定に基づく当り遊技の実行中に前記開閉部材(63)が変位して前記入賞手段(60)の入賞口(62)への遊技球入賞を許容するよう構成された遊技機において、
前記入賞手段(60)は、前記入賞口(62)から入賞した遊技球を案内する球導入路(90)と、該球導入路(90)から分岐した第1領域(91)および第2領域(92)とが設けられ、
前記第1領域(91)へ遊技球が誘導されることで、当該当り遊技が終了後に遊技者に有利な特定遊技状態が付与されるよう設定され、
前記球導入路(90)には、遊技球の移動方向を変向する導入屈曲部(111,112,113)が設けられており、
前記入賞手段(60)は、前記遊技領域(24)に配設されて表示手段(80)を前側から視認可能とする枠状装飾体(40)における側部に設けられ
前記遊技領域(24)を流下する遊技球が通過可能なゲート部と、該ゲート部を通過した遊技球を前記入賞手段(60)が位置する側へ案内する壁部とを有するゲート部材(73)を備え、
前記開閉部材(63)は、前記入賞口(62)を閉鎖する第1姿勢から前記ゲート部材(73)の下方位置に向けて揺動することで前記入賞口(62)を開放して、揺動先端が前記壁部の下端側に向く第2姿勢に変位するよう構成されると共に、前記遊技領域(24)を流下する遊技球を受けて前記入賞口(62)に案内する受け面(63b)が、前記第2姿勢にある当該開閉部材(63)の揺動先端側から揺動中心側に近づくにつれて傾斜が緩やかとなる凹曲面状に形成され、
前記開閉部材(63)における揺動中心よりも揺動先端側に連係して該開閉部材(63)の揺動範囲を規制可能な規制手段(116,120)を備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、入賞手段における入賞口から球導入路へ入賞した遊技球が、導入屈曲部を通過する際に減速、減勢されるので、第1領域または第2領域へ適切に分岐される。また、枠状装飾体における開口部の側部に入賞手段が設けられているので、遊技盤の遊技領域における遊技球の流下範囲が狭くなることが回避され、遊技球の動きを多様化させて遊技の興趣を向上させ得る。また、枠状装飾体に入賞手段を設けても、該枠状装飾体の開口に臨む表示手段の視認性が低下することを防止し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記第1領域(91)へ遊技球を振分ける姿勢および前記第2領域(92)へ遊技球を振分ける姿勢に変位可能な振分け手段(95)を備え、
前記振分け手段(95)を特定の作動条件に基づいて姿勢変位して、当該振分け手段(95)を作動制御する期間における前記第1領域(91)へ振分けられる遊技球および第2領域(92)へ振分けられる遊技球の割合を異ならせるよう構成され、
前記第1領域(91)および第2領域(92)のうち遊技球が多く振分けられる領域は、他方の領域よりも、前記遊技球の移動方向を変向する屈曲部(114)が多く設けられていることを要旨とする。
上記構成によれば、入賞手段における第1領域および第2領域のうち遊技球が多く振分けられる領域は、他方の領域よりも屈曲部が多く設けられているので、該遊技球が多く振分けられる領域へ誘導された遊技球が減速、減勢され易い。従って、遊技球が多く振分けられる領域を画成する壁部は、遊技球の衝突による衝撃が軽減されるので、該遊技球が衝突する頻度が高くても摩損や破損が抑制される。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記入賞口(62)から導入された前記遊技球の移動速度を低減させる減速手段(66)が前記球導入路(90)に配設され、
前記導入屈曲部(114)は、少なくとも前記減速手段(66)の下流側に設けられていることを要旨とする。
上記構成によれば、入賞口から球導入路へ導入された遊技球は、減速手段より下流側に設けられた導入屈曲部に到達する前に該減速手段により減速、減勢されるので、前記導入屈曲部を画成する壁部の摩損や破損を抑制し得る。
本発明に係る遊技機によれば、入賞手段に入賞した遊技球が減速、減勢した状態で該入賞手段内を移動するようにし得る。
実施例に係るパチンコ機の正面図である。 実施例のパチンコ機の遊技盤の正面図である。 遊技盤の前側に取り付けられる枠状装飾体と該遊技盤の後側に取り付けられる設置部材とを分離して示す斜視図である。 第2特別入賞装置が配設された枠状装飾体の左側部の部分斜視図である。 枠状装飾体に配設された第2特別入賞装置の第2特別入賞口が第2特別開閉部材により閉成された状態で示す遊技盤の部分断面図であって、パチンコ球がシャッタにより球導入路から非特定領域へ振分けられることを示している。 枠状装飾体に配設された第2特別入賞装置の第2特別入賞口が開放された状態で示す遊技盤の部分断面図であって、パチンコ球が球導入路から特定領域へ振分けられることを示している。 (a)は、図5のX1−X1線断面図であって、第2特別開閉部材が第2特別入賞口を閉成する場合にシャッタが第1振分け姿勢となることを示し、(b)は、図6のX2−X2線断面図であって、第2特別開閉部材が第2特別入賞口を開放する場合にシャッタが第2振分け姿勢となることを示している。 後方右斜め上方から見た第2特別入賞装置の分解斜視図である。 前方左斜め上方から見た状態で示す第2特別入賞装置の第2装置本体の分解斜視図である。 前方左斜め上方から見た状態で示す第2特別入賞装置の開閉機構の分解斜視図である。 前方左斜め上方から見た状態で示す第2特別入賞装置の振分け機構の分解斜視図である。 第2特別入賞装置における開閉機構の第2特別入賞ソレノイドおよび振分け機構の振分けソレノイドの作動態様の一例を示すタイミングチャートである。 実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 各大当り遊技における規定回数のラウンドにおいて作動制御される特別入賞装置を示す図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技機として、遊技媒体としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に説明がなければ、図1に示すようにパチンコ機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2、図3参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体13aを備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、上球受け皿14は、前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また上下の球受け皿の一方を省略して1つの球受け皿のみ設ける構成であってもよい。
(中枠12について)
前記中枠12は、図1に示すように、上縁をなす上枠部と、下縁をなして打球発射装置等が設置された下枠部と、左側縁をなす左枠部と、右側縁をなす右枠部とから構成され、全体が外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。中枠12には、遊技盤20を前側から着脱可能に設置し得る遊技盤保持部が設けられている。そして中枠12は、外枠11の左上および左下に設けられたヒンジ17,17を介して該外枠11に枢支され、該外枠11に対して左側端部を中心として開閉し得るようになっている。なお中枠12は、上下左右の各枠部が一体成形されたものであってもよい。
(前枠13について)
前記前枠13は、図1に示すように、中枠12の外郭形状に略合致する板状に形成されると共に前後方向に開口する窓口18が開設された枠本体の前側に、該窓口18を囲むように複数の装飾部材19が取り付けられている。窓口18には、前記透視保護体13aが配設されている。そして、装飾部材19内には、LEDチップを実装しランプ装置28が配設され、該発光基板のLEDチップが発光制御されることで装飾部材19の光透過部分が明輝されるようになっている。また、前枠13の上部には、効果音等を発生可能なスピーカ29が配設されている。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2および図3に示すように、中枠12に設けられた遊技盤保持部の内縁形状に整合する外形形状に形成された略矩形の平板状の板材である。遊技盤20は、ベニア等を貼り合わせた木製合板または透明な合成樹脂板から形成されている。そして、遊技盤20の後側には、後述する設置部材75が配設されており、該設置部材75には、可動演出装置85(図13参照)や球排出路部材(図示せず)等が配設されている。遊技盤20の前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール21と、この外レール21の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール22と、外レール21の右上部から内レール22の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材23等が配設されており、両レール21,22および盤面飾り部材23で囲まれた内側が遊技領域24として構成されている。遊技盤20には、前後に貫通する複数の装着口20a〜20cが遊技領域24内に開設されて、各装着口20a〜20cに対して各種の遊技盤構成部品が前側から取り付けられる。また、遊技領域24の最下部位置には、該遊技領域24に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口25が開設されている。更に、遊技盤20には、遊技領域24内に多数の遊技釘26や回転体27が配設されており、遊技領域24を流下するパチンコ球が、遊技釘26や回転体27に接触することで流下方向を不規則に変化したり誘導されるようになっている。なお、遊技盤20に開設される装着口20a〜20cの形成数や大きさは、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
図2および図3に示すように、前記遊技盤20に開設された装着口20a〜20cには、後述する枠状装飾体40や、遊技領域24を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置30および普通入賞具70が取り付けられている。すなわち、枠状装飾体40は、遊技領域24の中央に開口形成された装着口20aに取り付けられ、左側の第1遊技領域24aおよび右側の第2遊技領域24bに遊技領域24を分けている。なお、第2遊技領域24bは、枠状装飾体40と外レール21および盤面飾り部材23との間隔がパチンコ球の直径の2倍以下である通路状となっている。また、枠状装飾体40には、第1特別入賞装置50、第2特別入賞装置60およびゲート部材73、1つの普通入賞具70などが取り付けられている。一方、前記始動入賞装置30は、枠状装飾体40が取り付けられる装着口20aの下方に開口形成された装着口20bに取り付けられている。更に、複数(実施例では3つ)の前記普通入賞具70は、第1遊技領域24aの下部に設けられた装着口20cに取り付けられている。
(始動入賞装置30について)
前記始動入賞装置30は、図2に示すように、上方に設けられた第1始動入賞口31と、該第1始動入賞口31の下方に設けられた第2始動入賞口32とを備えている。第1始動入賞口31は、該第1始動入賞口31に入賞したパチンコ球(入賞球)を検出すると共に検出信号をメイン制御手段としてのメイン制御基板170(図13参照)へ送信する第1始動入賞検出センサ33(図13参照)を備えている。この第1始動入賞口31は、遊技領域24内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口であり、該遊技領域24を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。そして、第1始動入賞検出センサ33からの検出信号を受信したメイン制御基板170は、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信すると共に、入賞時情報(各種乱数情報)を取得して、該入賞時情報に基づいて大当り(当り)判定(抽選)を行うようになる。
前記第2始動入賞口32は、該第2始動入賞口32に入ったパチンコ球(入賞球)を検出すると共に検出信号をメイン制御基板170へ送信する第2始動入賞検出センサ34(図13参照)を備えている。また、第2始動入賞口32は、左右方向へ揺動して該第2始動入賞口32を開閉する始動開閉部材35と、該始動開閉部材35,35を開閉動作させる作動手段としての始動入賞ソレノイド36(図13参照)とを備え、始動開閉部材35,35は、該始動入賞ソレノイド36の作動により第2始動入賞口32を閉鎖する閉鎖位置および開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、実施例の第2始動入賞口32は、始動開閉部材35,35が変位することで、第2始動入賞口32に対するパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。そして、第2始動入賞検出センサ34からの検出信号を受信したメイン制御基板170は、前述したように、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信すると共に、入賞時情報(各種乱数情報)を取得して、該入賞時情報に基づいて大当り(当り)判定(抽選)を行うようになる。
(枠状装飾体40について)
図2および図3に示すように、前記枠状装飾体40は、環状に形成された枠本体41と、該枠本体41に配設された装飾部材42とを備えている。そして、枠本体41に、前記第1特別入賞装置50および第2特別入賞装置60が配設されており、該枠本体41内において、前記装飾部材42および各特別入賞装置50,60で囲まれた内側が、前後に開口する演出窓口40aとなっている。枠本体41は、遊技盤20の前面から前方へ突出して形成された区画板44と、該区画板44の外側面から遊技盤20の盤面に沿う方向へ延出した取付板45とを備えている。これにより、枠状装飾体40は、該遊技盤20に設けられた前記装着口20aに対して該遊技盤20の前側から取り付けることで、枠本体41の区画板44が該装着口20aの開口内面を覆うと共に、取付板45が遊技盤20の前面に当接する。そして、取付板45を遊技盤20にネジにより固定することで、枠状装飾体40が該遊技盤20に固定される。この枠状装飾体40の枠本体41の区画板44は、第1遊技領域24aおよび第2遊技領域24bを流下するパチンコ球が枠状装飾体40の演出窓口40a側へ流入することを規制する。
前記枠状装飾体40の枠本体41には、図2および図3に示すように、前記第1特別入賞装置50を設置する第1設置部46と、前記第2特別入賞装置60を設置する第2設置部47とが設けられている。第1設置部46は、枠本体41の区画板44の内側において、上部略中央に設けられている。また、第2設置部47は、枠本体41の区画板44の内側において、左側部に設けられている。更に、枠本体41の区画板44の内側における右側部に、前記装飾部材42を固定する固定部48が設けられている。なお、前記枠本体41の区画板44は、第1設置部46に設置された前記第1特別入賞装置50の第1特別入賞口52に対応する部分で分断されており、遊技領域24から該第1特別入賞口52へのパチンコ球の入賞を可能とする。同様に、枠本体41の区画板44は、第2設置部47に設置された前記第2特別入賞装置60の第2特別入賞口62に対応する部分で分断されており、遊技領域24から該第2特別入賞口62へのパチンコ球の入賞を可能とする。
ここで、図2に示すように、前記遊技領域24の略中央において遊技盤20の後側に配設された図柄表示装置80は、左右および上下の寸法を大きくして表示領域を広くした矩形状の大型画面の表示部81を備えている。このため、前記枠状装飾体40は、表示部81の視認性を確保するために大型の環状部材とならざるを得ない。しかし、枠状装飾体40の左右寸法および上下寸法が大きくなると、該枠状装飾体40と外レール21および内レール22との間に画成される前記第1遊技領域24aが相対的に狭くなってしまう。従って、枠状装飾体40は、第1遊技領域24aを可能な限り広くするため、枠本体41の上側左部の上下寸法を小さくすると共に、該枠本体41の左側部の左右寸法を可能な限り小さくする必要がある。このため、特に枠本体41の左側部に設けられた前記第2設置部47は、前記枠本体41の区画板44と前記図柄表示装置80の表示部81の左縁との間において、上下寸法よりも左右寸法が小さい縦長となっている。
(第1特別入賞装置50について)
前記第1特別入賞装置50は、図2および図3に示すように、第1遊技領域24aに開口した第1特別入賞口52が設けられた第1装置本体51と、左右方向へ揺動して該第1特別入賞口52を開閉自在に閉鎖する第1特別開閉部材53とを備えている。また、第1特別入賞装置50は、第1特別開閉部材53を開閉する開閉手段としての第1特別入賞ソレノイド54(図13参照)と、第1特別入賞口52に入賞したパチンコ球(入賞球)を検出すると共に検出信号をメイン制御基板170へ送信する第1特別入賞検出センサ55(図13参照)とを備えている。この第1特別入賞ソレノイド54は、メイン制御基板170のメイン制御CPU170aにより励磁、非励磁制御される。第1特別開閉部材53は、第1装置本体51に回転自在に配設され、第1特別入賞ソレノイド54の作動に伴って、第1特別入賞口52が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置とに揺動する。そして、第1特別入賞検出センサ55からの検出信号を受信したメイン制御基板170は、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信する。ここで、第1始動入賞口31へパチンコ球が入賞して第1始動入賞検出センサ33から検出信号がメイン制御基板170へ送信されたことを契機として、または第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞して第2始動入賞検出センサ34から検出信号がメイン制御基板170へ送信されたことを契機として、メイン制御基板170が行う大当り抽選の結果として所定の大当り遊技が生起された場合に、該大当り遊技に設定された規定回数のラウンド遊技における決められたラウンドにおいて、第1特別入賞装置50の第1特別開閉部材53を動作させて第1特別入賞口52を所定の回数で開放するようになっている。すなわち、メイン制御基板170は、所定の判定条件の成立を契機として当り判定を実行する当り判定手段としての機能を備えている。
(第2特別入賞装置60について)
前記第2特別入賞装置60は、図2および図3に示すように、前記第2設置部47に設置可能に構成され、左右の寸法よりも上下の寸法が大きい縦長に構成されている。第2特別入賞装置60は、第1遊技領域24aに開口した第2特別入賞口62が設けられた第2装置本体61と、左右方向へ揺動して該第2特別入賞口62を開閉自在に閉鎖する第2特別開閉部材63とを備える。また、第2特別入賞装置60は、第2特別開閉部材63を開閉する開閉手段としての第2特別入賞ソレノイド64(図13参照)と、第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球(入賞球)を検出すると共に検出信号をメイン制御基板170へ送信する第2特別入賞検出センサ65(図13参照)とを備えている。この第2特別入賞ソレノイド64は、メイン制御基板170のメイン制御CPU170aにより励磁、非励磁制御される。第2特別開閉部材63は、第2装置本体61に揺動自在に配設され、第2特別入賞ソレノイド64の作動に伴って、第2特別入賞口62が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置とに揺動する。そして、第2特別入賞検出センサ65からの検出信号を受信したメイン制御基板170は、前述したように、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信する。ここで、第1始動入賞口31へパチンコ球が入賞して第1始動入賞検出センサ33から検出信号がメイン制御基板170へ送信されたことを契機として、または第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞して第2始動入賞検出センサ34から検出信号がメイン制御基板170へ送信されたことを契機として、メイン制御基板170が行う大当り抽選の結果として所定の大当り遊技が生起された場合に、該大当り遊技に設定された規定回数のラウンド遊技における決められたラウンドにおいて、第2特別入賞装置60の第2特別開閉部材63を動作させて第2特別入賞口62を所定の回数で開放するようになっている。なお、第2特別入賞装置60の詳細については、後述する。
(普通入賞具70)
図2に示す前記各普通入賞具70は、パチンコ球が入賞可能に遊技領域24内で常に上方へ開口する常時開口タイプの普通入賞口71を備え、遊技領域24を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。また、各普通入賞具70は、普通入賞口71に入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての普通入賞検出センサ72(図13参照)を備えている。各普通入賞検出センサ72は、前記メイン制御基板170(メイン制御CPU170a)に配線接続されている(図13参照)。普通入賞検出センサ72は、パチンコ球を検出すると検出信号をメイン制御基板170に出力し、該メイン制御基板170の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、実施例では、各普通入賞具70の普通入賞口71へパチンコ球が入球した際の賞球数が5個に設定されている。
(ゲート部材73について)
図2および図4に示す前記ゲート部材73は、そのゲート部を通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ74(図13参照)が設けられている。このゲートセンサ74は、前記メイン制御基板170(メイン制御CPU170a)に配線接続されており(図13参照)、該ゲートセンサ74からメイン制御基板170への球検出信号の入力(すなわちゲートセンサ74のパチンコ球の検出)に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞口32の始動入賞ソレノイド36が駆動制御され、始動開閉部材35,35が開閉動作するようになっている。
前述のように構成された遊技盤20では、打球発射装置から発射されたパチンコ球が外レール21と内レール22との間を通って遊技領域24の左側上部に打ち出された際に、該打球発射装置による打球力を弱く調整した所謂左打ちの場合は、パチンコ球は主に遊技領域24の第1遊技領域24aを流下する。また、打球発射装置とによる打球力を強く調整した場合は、パチンコ球は、遊技領域24の第2遊技領域24bへ移動するようになっている。そして、遊技領域24に打ち出されたパチンコ球が始動入賞装置30の第1始動入賞口31または第2始動入賞口32に入賞して第1始動入賞検出センサ33または第2始動入賞検出センサ34が検出すると、当該パチンコ機10を総合的に制御するメイン制御基板170に対して該始動入賞検出センサ33,34から検出信号が送信される。これに基づいてメイン制御基板170は、大当り判定を行うと共に、当該大当り判定の判定結果に基づいてサブ制御手段としての演出制御基板175に制御信号を出力して、後述する図柄表示装置80の表示部81において図柄変動演出を行わせるようになっている。そして、図柄表示装置80での図柄変動演出の結果、表示部81に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の3つ揃い等)で図柄が確定的に停止表示されると所謂大当り遊技が生起され、当該大当り遊技の規定回数の各ラウンド遊技において、第1特別入賞装置50の第1特別入賞口52または第2特別入賞装置60の第2特別入賞口62が開放し、遊技者が多数の賞球を獲得可能な機会が与えられる。なお、前述した各始動入賞口31,32、各特別入賞口52,62および普通入賞口71の何れにも入賞することなく遊技領域24の下部まで流下したパチンコ球は、アウト口25を介して遊技盤20の裏側へ回収される。
(大当り遊技について)
実施例のパチンコ機10では、前記メイン制御基板170のメイン制御CPU170aが大当り判定により大当りと判定した場合に、複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定される。実施例では、図14に示すように、大当り遊技として、規定回数が15回のラウンド遊技から構成される第1大当り遊技と、規定回数が7回のラウンド遊技から構成される第2大当り遊技との2種類が設定されている。各大当り遊技は、大当り遊技の開始を示すオープニング演出OPと、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では7ラウンドまたは15ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出EDとにより構成されている。そして、各大当り遊技におけるラウンド遊技においては、第1特別入賞口52または第2特別入賞口62の何れか一方が開放されて、該第1特別入賞口52または第2特別入賞口62に規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで、当該のラウンド遊技が終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ第1特別開閉部材53または第2特別開閉部材63が閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。
前記第1大当り遊技は、規定回数が15回のラウンド遊技が設定されている。そして、第1〜第3ラウンド遊技および第5〜第15ラウンド遊技では、前記第1特別入賞装置50が作動制御されて、第1特別入賞口52が開放するようになっている。また、第4ラウンド遊技では、前記第2特別入賞装置60が作動制御されて、第2特別入賞口62が開放するようになっている。一方、前記第2大当り遊技は、規定回数が7回のラウンド遊技が設定されている。そして、第1〜第3ラウンド遊技および第5〜第7ラウンド遊技では、前記第1特別入賞装置50が作動制御されて、第1特別入賞口52が開放するようになっている。また、第4ラウンド遊技では、前記第2特別入賞装置60が作動制御されて、第2特別入賞口62が開放するようになっている。
(確変状態の付与について)
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、特典遊技状態としては、前記第1特別入賞装置50の第1特別入賞口52および第2特別入賞装置60の第2特別入賞口62へのパチンコ球の入賞契機が、当該特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、特典遊技状態として、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口52,62へのパチンコ球の入賞契機を増加する「確変状態」が付与される。そして、実施例のパチンコ機10では、前記第2特別入賞装置60の第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球が、該第2装置本体61内に設けられた特定領域91へ振分けられて、該特定領域91に配設された検出手段である特定入賞検出センサ66(図5、図13参照)で検出された場合に、当該大当り遊技の終了後に特定遊技状態として前記「確変状態」が付与されるように構成されている。
(設置部材75について)
前記遊技盤20の後側に配設される設置部材75は、図3に示すように、遊技盤20の外郭形状より僅かに小さい形状に形成された略矩形状の設置壁部76と、該設置壁部76の外周縁部から前方に突出する外周壁部77とを備え、設置壁部76から前方に開口した箱状に形成されている。そして、外周壁部77の開口前端部に設けられた取付片部77aを、遊技盤20の後面に当接させた状態で遊技盤20にネジ止め固定することで、設置部材75は該遊技盤20に取り付けられる。設置部材75における設置壁部76の前側には、遊技盤20の後面との間に空間が画成され、該空間には、可動演出装置85(図13参照)を含む演出装置および球排出路部材等(図示せず)が配設される。設置壁部76は、その後面に図柄表示装置80が着脱自在に取り付けられると共に、前記枠状装飾体40の演出窓口40aと前後に整列する位置に、略矩形状の表示開口78が前後に開口するよう開設される。表示開口78には、設置壁部76の後面に取り付けた図柄表示装置80の表示部81が後方から臨むようになり、図柄表示装置80の表示部81は、表示開口78および演出窓口40aを介して遊技盤20の前側から視認可能となる。
(図柄表示装置80について)
前記図柄表示装置80は、各種図柄を表示可能な表示部81をなす液晶パネルが収容ケースに収容されたユニット部材であって、該収容ケースの後面には、該図柄表示装置80の表示部81の表示制御を行う表示制御基板180(図13参照)を収容した図柄表示基板ケースと、当該パチンコ機10の遊技演出を統括的に制御する演出制御基板175(図13参照)を収容した演出制御基板ケースとが配設されている。図柄表示装置80の表示部81には、図2に示すように、飾図を変動表示可能な図柄列82a,82b,82cが複数列(例えば3列)設定されており、始動入賞装置30の第1始動入賞口31または第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞を契機として、各図柄列82a,82b,82cの飾図が変動開始されると共に背景画像等が表示され、選択された図柄変動演出(リーチ演出や外れ演出等)を行った後に、予め決定された最終停止図柄を、入賞ライン83上に停止表示するようになっている。なお実施例では、図柄表示装置80として、表示部81が液晶パネルである液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置も採用可能である。
(第2特別入賞装置60について)
次に、前記第2特別入賞装置60について、図4〜図11を引用して説明する。この第2特別入賞装置60は、図5および図6に示すように、第2装置本体61が上下寸法よりも左右寸法が小さい縦長の装置である。そして、第2特別入賞装置60は、前記第2設置部47に設置した際に、第2装置本体61の左側縁が枠本体41の区画板44に右側から近接すると共に、該第2装置本体61の右側縁が前記図柄表示装置80の表示部81の左縁と前後方向で略一致している。このような第2特別入賞装置60は、第2装置本体61内に、前記第2特別開閉部材63により開閉される前記第2特別入賞口(入賞口)32から入賞したパチンコ球を案内する球導入路90と、該球導入路90から2つに分岐した第1領域としての特定領域91および第2領域としての非特定領域92とが設けられている。球導入路90は第2装置本体61内の上側に設けられ、特定領域91および非特定領域92は、該球導入路90の下側に設けられている。また、前記球導入路90の下流部には、振分け手段としてのシャッタ95が配設されており、該球導入路90を通過したパチンコ球が、該シャッタ95により特定領域91または非特定領域92の何れか一方へ振分けられるよう構成されている。前記シャッタ95により前記特定領域91または非特定領域92へ振分けられたパチンコ球は、各々の領域91,92の下流部に設けられた球通出口を介して、遊技盤20の後側へ通出された後に機外へ排出される。
前記第2特別入賞装置60は、図8および図9に示すように、前記球導入路90、特定領域91および非特定領域92が画成された第2装置本体61に、前記第2特別開閉部材63を備えた開閉機構93と、前記シャッタ95を備えた振分け機構94とを備えている。前記開閉機構93および振分け機構94は、前記第2装置本体61の後部に設けられた取付部に、上下に隣接して配設されている。また、第2特別入賞装置60は、前記第2特別入賞口62から入賞して前記球導入路90を通過するパチンコ球を検出する前記第2特別入賞検出センサ(減速手段)65と、前記特定領域91に案内されたパチンコ球を検出する特定入賞検出センサ(検出手段)66とを備えている。
(第2装置本体61について)
前記第2装置本体61は、複数の部材を互いに組み付けることで、内部に前記球導入路90、特定領域91および非特定領域92が画成されている。実施例の第2装置本体61は、図8および図9に示すように、前本体部材100および後本体部材101の2部材を前後に組み付けることで、前記球導入路90が当該装置本体61の内部上側に画成され、前記特定領域91および非特定領域92が、該球導入路90の下方において横並びに画成されている。
(前本体部材100について)
前記前本体部材100は、図8および図9に示すように、上下に長い前板部102と、該前板部102の後面から後方へ延出した壁部103とを備えている。前本体部材100は、透明な合成樹脂製の成形部材であり、前記球導入路90、特定領域91および非特定領域92を通過するパチンコ球を、前記前板部102を介して前側から視認可能になっている。また、前板部102の前面には、特定領域91および非特定領域92を通過するパチンコ球を視認可能な状態で、印刷または塗装およびシール104による加飾が施されている。そして、前本体部材100には、前記第2特別開閉部材63を回転可能に支持する支持軸115(図8参照)の前部を支持する軸支持部105が形成されている。更に、前本体部材100には、前記第2特別入賞検出センサ65を設置する第1センサ設置部106と、前記特定入賞検出センサ66を設置する第2センサ設置部107とが設けられている。
前記壁部103は、図5、図6および図8に示すように、前記球導入路90を画成する導入壁部108と、前記特定領域91を画成する特定壁部109と、前記非特定領域92を画成する非特定壁部110とから構成されている。これら導入壁部108、特定壁部109および非特定壁部110は、前記前板部102の後面から後方への延出長が同じで、パチンコ球の直径より僅かに大きい延出長となっている。
(導入壁部108について)
前記導入壁部108は、図5および図6に示すように、複数の壁部(実施例では4つ)108a,108b,108c,108dとからなる。第1導入壁部108aは、前記前板部102の左上部から右下がりに延在すると共に下方へ湾曲して、該前板部102の右縁部に沿って下方へ延在するように形成されている。第2導入壁部108bは、第1導入壁部108aの下縁から下方へ延在すると共に左方へ湾曲して、前板部102の左右略中央部まで左下がりに延在するように形成されている。第3導入壁部108cは、前板部102の左右略中央部から右下がりに延在すると共に下方へ折曲して下方へ延在するように形成されている。この第3導入壁部108cは、パチンコ球の直径より大きくかつ直径の2倍以下の間隔で前記第1導入壁部108aから離間した位置に形成されている。また、第1導入壁部108aの左端部と第3導入壁部108cの左端部との間に、前記第2特別入賞口62が形成されていると共に、前記第2特別開閉部材63が位置している。前記第4導入壁部108dは、前記第3導入壁部108cの下端部に隣接した位置から左下がりに延在すると共に下方へ湾曲して、前板部102の左縁部に沿って下方へ延在するように形成されている。
(球導入路90について)
図5および図6に示すように、前記導入壁部108と、前記前板部102および後述する後板部117とより画成された前記球導入路90は、1つ以上の屈曲部が形成されている。実施例の球導入路90は、該第1導入壁部108aおよび第3導入壁部108cにより形成された第1導入屈曲部111と、前記第2導入壁部108bにより形成された第2導入屈曲部112と、前記第4導入壁部108dにより形成された第3導入屈曲部113とを有している。すなわち、球導入路90は、左上部に形成された前記第2特別入賞口62から右下がりに延在し、第1導入屈曲部111により下方へ湾曲し、第2導入屈曲部112により左方へ湾曲し、第3導入屈曲部113により下方へ延在している。ここで、前記第1導入屈曲部111と第2導入屈曲部112との間は、略垂直に延在する第1直線部90aとなっている。そして、第2導入屈曲部112と第3導入屈曲部113との間は、左下がりに延在する第2直線部90bとなっている。また、第3導入屈曲部113の出口部は、略垂直下方に向いていると共に、前記第2特別開閉部材63の配設位置の略垂直下方に位置している。そして、第3導入屈曲部113の出口部の直下に、前記シャッタ95が配設されている。
また、図5、図6および図8に示すように、前記第1導入屈曲部111と第2導入屈曲部112に夫々連通する前記第1直線部90aの下流部に、前記第1センサ設置部106が設けられている。更に、前記第1直線部90aにおいて、前記第1センサ設置部106の直上となる位置に、球導入路90内へ突出した突起121が設けられている。この突起121は、前記前板部102の裏面に横長に突出しており、第1直線部90aを下方へ移動するパチンコ球と接触可能となっている。すなわち、突起121は、第1直線部90aを下方へ移動するパチンコ球が接触することで、該パチンコ球の速度、勢いを減速、減勢させるためのものである。なお、後板部117には、前記突起121と前後に対向する位置に、後方へ凹んだ凹部122が設けられており(図9参照)、該突起121に接触したパチンコ球の下方への移動が規制されないように構成されている。
従って、第2特別入賞口62から入賞したパチンコ球は、球導入路90を移動する間に、右方へ移動した後に第1導入屈曲部111により下方へ変向され、下方へ移動した後に第2導入屈曲部112により右方へ変向され、更に右方へ移動した後に第3導入屈曲部113により下方へ変向されるようになっている。すなわち、球導入路90は、第2特別入賞口62から勢いよく入賞したパチンコ球が前記第1〜第3導入屈曲部111,112,113を順次通過する際に変向することで、該パチンコ球を減速、減勢させ得る構造となっている。更に、球導入路90は、前記第1直線部90aが垂直に延在しているが、該第1直線部90aに前記突起121を設けたことで、第1直線部90aを下方へ移動するパチンコ球を減速、減勢させ得る。また、球導入路90が前記第1〜第3導入屈曲部111,112,113を備えていることで、該球導入路90が前記第1〜第3導入屈曲部111,112,113を備えていない場合よりも、第2特別入賞口62から入賞したパチンコ球が当該球導入路90を通過するのに要する時間が長くなるようになっている。
(特定壁部109について)
前記特定壁部109は、図5および図6に示すように、複数の壁部(実施例では2つ)109a,109bからなる。前記第1特定壁部109aは、前記第4導入壁部108dの左下部に連なり、前板部102の左縁部に沿って下方へ直線状に延在するように形成されている。第2特定壁部109bは、前記第3導入壁部108cの左縁部に対してパチンコ球の直径より僅かに大きい間隔で下方に離間した位置から、下方へ略直線に延在するように形成されている。また、第2特定壁部109bは、前記第1特定壁部109aにおける上下に延在する部分に対して、パチンコ球の直径より僅かに大きい間隔で右方に離間して形成されている。
(特定領域91について)
図5および図6に示すように、前記特定壁部109と、前記前板部102および後板部117とより画成された実施例の特定領域91は、前記球導入路90の下部から下方へ直線状に延在している。そして、特定領域91は、球導入路90の前記第3導入屈曲部113の出口部の真下に設けられており、前記第2特別開閉部材63の下方に位置している。従って、球導入路90から特定領域91へ振分けられたパチンコ球は、下方へ直線状に移動するようになっている。
(非特定壁部110について)
前記非特定壁部110は、図5および図6に示すように、複数の壁部(実施例では3つ)110a,110b,110cからなる。第1非特定壁部110aは、前記第3導入壁部108cの左縁部から右下がりに延在すると共に下方へ湾曲して、該前板部102の右縁部に沿って下方へ延在するように形成されている。第2非特定壁部110bは、前記第1非特定壁部110aの上縁部から右下がりに延在している。第2非特定壁部110bは、前記第1非特定壁部110aに対してパチンコ球の直径より僅かに大きい間隔で離間して形成されている。第3非特定壁部110cは、前記第2非特定壁部110bの右縁部から、下方へ略直線に延在するように形成されている。また、第3非特定壁部110cは、前記第1非特定壁部110aにおける上下に延在する部分に対して、パチンコ球の直径より僅かに大きい間隔で左方に離間して形成されている。
(非特定領域92について)
図5および図6に示すように、前記非特定壁部110と、前記前板部102および後板部117とより画成された前記非特定領域92は、屈曲部が形成されている。実施例の非特定領域92は、該第1非特定壁部110aにより形成された1つの非特定屈曲部114を有している。すなわち、非特定領域92は、球導入路90の下部から右下がりに延在し、非特定屈曲部114により下方へ湾曲して下方へ直線状に延在している。そして、非特定領域92の右下がりに延在する部分は、前記球導入路90の第2直線部90bの真下に位置し、該球導入路90の垂直下方へ直線状に延在する部分は、前記球導入路90の第1直線部90aの真下において下方に離間して位置している。また、前記非特定屈曲部114は、前記第2導入屈曲部112の真下に位置している。従って、球導入路90から非特定領域92へ振分けられたパチンコ球は、非特定領域92を移動する際に、右方へ移動した後に非特定屈曲部114により下方へ変向されるようになっている。すなわち、非特定領域92は、球導入路90を通過したパチンコ球が前記非特定屈曲部114を通過する際に変向することで、該パチンコ球を減速、減勢させ得る構造となっている。
(後本体部材101について)
前記後本体部材101は、図8および図9に示すように、後板部117と、該後板部117の右縁部から後方へ延出すると共に下方へ延出する側板部118とを備えている。後本体部材101は、透明な合成樹脂製の成形部材であり、前記球導入路90、特定領域91および非特定領域92の後壁を構成する。そして、後本体部材101には、前記第2特別開閉部材63を回転可能に支持する前記支持軸115(図8参照)が挿通する軸支持孔119が形成されている。更に、後本体部材101には、連係ピン116(図8参照)の挿通をする弧状貫通孔120が設けられている。この、弧状貫通孔120は、前記軸支持孔119を中心とする円弧に沿って湾曲している。
(開閉機構93について)
前記開閉機構93は、図8および図10に示すように、前記第2特別開閉部材63と、該第2特別開閉部材63を姿勢変位させる前記第2特別入賞ソレノイド64と、該第2特別入賞ソレノイド64に連結された第1連係部材123と、該第1連係部材123に連係されると共に第2特別開閉部材63に連係された第2連係部材124とを備えている。第2特別開閉部材63は、第2特別入賞ソレノイド64の非励磁時には図5に示す第1姿勢となり、該第2特別入賞ソレノイド64の励磁に伴って図6に示す第2姿勢となり、第1姿勢および第2姿勢の間を姿勢変位する。そして、第2特別開閉部材63の第1姿勢では前記第2特別入賞口62が閉鎖し、該第2特別入賞口62へのパチンコ球の入賞が規制され、該第2特別開閉部材63の第2姿勢では第2特別入賞口62が開放し、該第2特別入賞口62へのパチンコ球の入賞が許容される。
(第2特別開閉部材63について)
前記第2特別開閉部材63は、図5、図8および図10に示すように、湾曲した羽根状部材であって、長手の一方の端部側(固定端部)に設けた軸支孔63cに前記支持軸115が嵌入することで、該支持軸115に回転可能に支持されている。この支持軸115は、スリーブを介して前記後本体部材101に設けられた前記軸支持孔119に支持されている。これにより第2特別開閉部材63は、該後本体部材101の後板部117から前方へ延出した支持軸115を中心として他方の端部側(移動端部)が移動することで、該支持軸115から上方へ起立した前記第1姿勢および該支持軸115から左斜め上方に向くように倒れた第2姿勢の間を回転変位する。ここで、第2特別開閉部材63は、前記第1姿勢において前記第2特別入賞口62から遊技領域24(第1遊技領域24a)に向いた第1当受け面63aと、前記第2姿勢においてパチンコ球を前記球導入路90へ案内する第2当受け面63bとを備えている。すなわち第2特別開閉部材63は、第1姿勢において、第1当受け面63aで第2特別入賞口62を塞ぐことで、遊技領域24を流下するパチンコ球が第2特別入賞口62へ入賞することを規制し得るようになっている。一方、第2特別開閉部材63は、第2姿勢において、第2特別入賞口62を開放すると共に、第2当受け面63bが第3導入壁部108cに連なるように延在することで、該第2当受け面63bで当て受けたパチンコ球を球導入路90内へ誘導し得るようになっている。
また、図5、図8および図10に示すように、前記第2特別開閉部材63には、該第2特別開閉部材63と前記第2連係部材124とを連係する前記連係ピン116が連結されている。この連係ピン116は、第2特別開閉部材63において、前記支持軸115による支持位置から移動端部側へ所要距離離間した位置に連結されている。また、第2特別開閉部材63に連結した連係ピン116は、前記後本体部材101に形成された前記弧状貫通孔120に挿通されて後板部117の後側へ延出して、前記第2連係部材124に連結されている。
(第2特別入賞ソレノイド64について)
前記第2特別入賞ソレノイド64は、図8および図10に示すように、鉄線を巻回して構成されたコイル126と、該コイル126の一方端部から延出したロッド127と、該ロッド127に配設された圧縮コイルバネ128とからなる。第2特別入賞ソレノイド64は、図13に示すように、前記メイン制御基板170のメイン制御CPU170aにより、コイル126が励磁、非励磁制御されてロッド127が進退移動する。すなわち、第2特別入賞ソレノイド64は、コイル126の非励磁状態において、圧縮コイルバネ128の弾性力により、ロッド127がコイル126から延出した状態に保持される。一方、第2特別入賞ソレノイド64は、コイル126に電流を印加して該コイル126が励磁した状態において、ロッド127がコイル126内へ引き込まれた状態に保持される。そして、第2特別入賞ソレノイド64が非励磁状態(ロッド127がコイル126から延出した状態)では、前記第2特別開閉部材63が前記第1姿勢となり、該第2特別入賞ソレノイド64が励磁状態(ロッド127がコイル126に引き込まれた状態)では、該第2特別開閉部材63が前記第2姿勢となる。このような第2特別入賞ソレノイド64は、ロッド127を下向きとした姿勢で開閉ケース体130に収容され、後本体部材101の後板部117の後側に配設される。
(第1連係部材123について)
前記第1連係部材123は、図8および図10に示すように、前記第2特別入賞ソレノイド64のロッド127の先端に固定され、前記開閉ケース体130にスライド移動可能に配設される。第1連係部材123は、第2特別入賞ソレノイド64のロッド127の先端に係止される基部123aと、該基部123aから下方へ延出した係止部123bとから構成され、側面視において略「L」形を呈している。前記係止部123bには、前記第2連係部材124に設けられた係止受部124b(図8参照)下方から当接する第1係止部123cと、該係止受部124bに上方から当接する第2係止部123dとを備えている。第1係止部123cは、第2特別入賞ソレノイド64が励磁することでロッド127が上方へ移動して第1連係部材123が上方へ移動する際に、第2連係部材124の係止受部124bに下方から当接して、該第2連係部材124を姿勢変位させる。また、第2係止部123dは、第2特別入賞ソレノイド64が励磁状態から非励磁状態となることでロッド127が下方へ移動して第1連係部材123が下方へ移動する際に、第2連係部材124の係止受部124bに上方から当接して、該第2連係部材124を姿勢変位させる。
(第2連係部材124について)
前記第2連係部材124は、図8および図10に示すように、レバー状の部材であって、長手の一方の端部側(固定端部)に形成された軸支孔124aに貫通した支持ピン125に対して回転可能に支持されている。この支持ピン125は、その前端部および後端部が、前記開閉ケース体130に支持されている。これにより第2特別開閉部材63は、支持ピン125を中心として他方の端部側(移動端部)が移動することで、第1姿勢および第2姿勢の間を回転変位する。また、第2連係部材124には、該第2連係部材124と前記第2特別開閉部材63とを連係する前記連係ピン116が連結されている。この連係ピン116は、第2連係部材124において、前記支持ピン125による支持位置から移動端部側へ所要距離離間した位置に形成した連係孔124cに係合している。従って、第2連係部材124が支持ピン125を中心として第1姿勢および第2姿勢の間を回転変位することで、連係ピン116により連結された第2特別開閉部材63が、前記第1姿勢および第2姿勢の間を回転変位するようになっている。なお、連係ピン116は、第2連係部材124が回転変位に伴い、前記弧状貫通孔120に貫通した状態で、該弧状貫通孔120に沿って円弧上に移動する。
(開閉ケース体130について)
図8および図10に示すように、前記開閉機構93を構成する前記第2特別入賞ソレノイド64、第1連係部材123および第2連係部材124は、開閉ケース体130に収容されている。この開閉ケース体130は、前記後本体部材101に支持される第1開閉ケース部材131と、該第1開閉ケース部材131に後側から組み付けられる第2開閉ケース部材132とからなり、第1開閉ケース部材131および第2開閉ケース部材132を組み付けることで内部に空間が画成される。開閉ケース体130は、第2特別入賞ソレノイド64を配設する第1配設部133と、第1連係部材123をスライド移動可能に配設する第2配設部134と、第2連係部材124を回転可能に配設される第3配設部135とを備えている。なお、第2配設部134には、前記ロッド127の移動方向に沿って延在するガイド溝134aが形成されていると共に、第1連係部材123には、該ガイド溝134aに係合するガイド片123eが形成されている。これにより、ロッド127の移動に伴って、ガイド片123eがガイド溝134aに沿って移動することで、スライド移動する第1連係部材123の姿勢が保持されるようになっている。
前述のように構成された開閉機構93は、前記第2特別入賞ソレノイド64が非励磁状態では、前記圧縮コイルバネ128の弾性力により前記ロッド127が下方へ延出した状態に保持されることで、図5に示すように、第1連係部材123および第2連係部材124を介して前記第2特別開閉部材63が前記第1姿勢に保持される。従って、第2特別開閉部材63が第2特別入賞口62を閉鎖して、該第2特別入賞口62から球導入路90へのパチンコ球の入賞が規制される。一方、前記第2特別入賞ソレノイド64が励磁状態では、前記ロッド127が上方へ移動してコイル126内へ引き込まれた状態となることで、図6に示すように、第1連係部材123および第2連係部材124の姿勢変位に伴って前記第2特別開閉部材63が前記第2姿勢に変位して保持される。従って、第2特別開閉部材63が第2特別入賞口62を開放して、該第2特別入賞口62から球導入路90へのパチンコ球の入賞が許容される。
(振分け機構94について)
前記振分け機構94は、図8および図11に示すように、前記シャッタ95と、該シャッタ95を姿勢変位させる振分けソレノイド140と、該振分けソレノイド140に連結された第3連係部材141と、該第3連係部材141に連係されると共にシャッタ95に連係された第4連係部材142とを備えている。シャッタ95は、振分けソレノイド140の非励磁時には図7(a)に示す第1振分け姿勢となり、該振分けソレノイド140の励磁に伴って図7(b)に示す第2振分け姿勢となり、第1振分け姿勢および第2振分け姿勢の間を姿勢変位する。そして、シャッタ95の第1振分け姿勢では、前記特定領域91へのパチンコ球の移動を規制すると共に、前記非特定領域92へのパチンコ球の移動を許容する。一方、シャッタ95の第2振分け姿勢では、前記特定領域91へのパチンコ球の移動を許容する。
(シャッタ95について)
前記シャッタ95は、図8および図11に示すように、球受け部144と、該球受け部144を前部に設けたシャッタ本体部145と、該シャッタ本体部145の後部に設けた検出片146とを備えている。シャッタ95は、振分け機構94を収容する振分けケース体155に、前後にスライド移動が可能に配設されている。前記球受け部144は、シャッタ本体部145の前部から前方へ延出した平面視で矩形状の舌片状部であり、前側から見て右下がりに傾斜している(図5参照)。すなわち、球受け部144は、その上面に落下したパチンコ球を右方へ変向させるように機能する。換言すると、球受け部144は、前記球導入路90を流下したパチンコ球が上方から衝突した際に、該パチンコ球が前記特定領域91へ移動するのを規制すると共に、該パチンコ球を前記非特定領域92に向けて誘導する。
また、図7(b)に示すように、前記シャッタ95の球受け部144は、前記第1振分け姿勢において、前記後板部117の前面から前方への延出した長さを、該後板部117と前板部102との前後間隔よりも短くしてある。すなわち、シャッタ95の第1振分け姿勢となった場合には、球受け部144の前端と前板部102の後面との間に隙間が形成される。但し、シャッタ95の第1振分け姿勢において、球受け部144の前端と前板部102の後面との間に形成される隙間の前後幅はパチンコ球の直径よりも小さく、該シャッタ95が第1振分け姿勢となることで、パチンコ球が前記特定領域91へ移動することを規制する。なお実施例では、前記隙間の前後幅を、パチンコ球の直径の1/4程度に設定してあるが、該隙間の前後幅は、パチンコ球の直径より小さければ様々に設定可能である。このように、球受け部144の延出長さを短くすることで、シャッタ95が第1振分け姿勢から第2振分け姿勢へ姿勢変位するのに要する時間を、姿勢変位速度を変えずに短くすることが可能である。
更に、図11に示すように、前記シャッタ95の球受け部144は、上下の厚みが、シャッタ本体部145に連なる基端よりも延出端(前端)のほうが薄くなっている。具体的には、球受け部144は、その上面が、前後略中間部から前側部分が前下がりに傾斜しており、これにより基端よりも延出端が薄くなっている。このように球受け部144の延出端が薄くなっていることで、例えばシャッタ95が第2振分け姿勢から第1振分け姿勢に姿勢変位する際に、球受け部144の先端と前記前板部102の後面との間にパチンコ球が挟み込まれることが防止され、該シャッタ95の姿勢変位が規制されて振分けソレノイド140や各連係部材141,142の破損や故障が発生することを防止する。
前記シャッタ本体部145は、図7および図8に示すように、前記第4連係部材142と係合する係合孔145aが設けられている。これにより、第4連係部材142が姿勢変位することに伴い、該第4連係部材142に連係したシャッタ95が、前記第1振分け姿勢および第2振分け姿勢の間を姿勢変位する。また、前記検出片146は、シャッタ95が前記第2振分け姿勢となった際に、前記振分けケース体155に配設した位置検出センサ147(図11参照)により検出されるように形成されている。
(振分けソレノイド140について)
前記振分けソレノイド140は、図8および図11に示すように、鉄線を巻回して構成したコイル150と、該コイル150の一方端部から延出したロッド151と、該ロッド151に配設された圧縮コイルバネ152とからなる。振分けソレノイド140は、図13に示すように、前記メイン制御基板170のメイン制御CPU170aにより励磁、非励磁制御される。振分けソレノイド140は、コイル150の非励磁状態において、圧縮コイルバネ152の弾性力により、ロッド151がコイル150から延出した状態に保持される。一方、振分けソレノイド140は、コイル150に電流を印加して該コイル150が励磁した状態において、ロッド151がコイル150内へ引き込まれた状態に保持される。そして、振分けソレノイド140が非励磁状態(ロッド151がコイル150から延出した状態)では、前記シャッタ95が前記第1振分け姿勢となり、該振分けソレノイド140が励磁状態(ロッド151がコイル150に引き込まれた状態)では、該シャッタ95が前記第2振分け姿勢となる。このような振分けソレノイド140は、ロッド151を横向きとした姿勢で前記振分けケース体155に収容され、後本体部材101の後板部117の後側に配設される。
(第3連係部材141について)
前記第3連係部材141は、図8および図11に示すように、前記振分けソレノイド140のロッド151の先端に固定され、前記振分けケース体155内にスライド移動可能に配設される。第3連係部材141は、振分けソレノイド140のロッド151の先端に係止される基部141aと、該基部141aから横方向へ延出した係合部141bとから構成され、正面視において略「L」形を呈している。前記係合部141bには、前記第4連係部材142に設けられた第1係合凸部142b(図11参照)に係合する係合凹部141cが設けられている。この係合凹部141cは、振分けソレノイド140の励磁、非励磁に伴うロッド151の進退移動に伴い、第3連係部材141がスライド移動することで左右方向へ移動する。
(第4連係部材142について)
前記第4連係部材142は、図8および図11に示すように、レバー状の部材であって、上下方向に軸心が向いた状態で振分けケース体155に支持された支軸154に回転自在に支持されている。第4連係部材142は、前記支軸154が挿通する支持孔142aに対して前記第3連係部材141の係合部141b側に位置する第1係合凸部142bと、該支持孔142aに対して前記シャッタ95のシャッタ本体部145側に位置する第2係合凸部142cとを備えている。そして、振分けソレノイド140のロッド151に進退に伴って第3連係部材141が左右方向へスライド移動することで、第1係合凸部142bが左右方向へ円弧状に移動し、これにより当該第4連係部材142が支軸154を中心として回転変位する。一方、第4連係部材142の回転変位に伴って前記第2係合凸部142cが前後方向へ円弧状に移動する。
(振分けケース体155について)
図8および図11に示すように、前記振分け機構94を構成する前記振分けソレノイド140、第3連係部材141および第4連係部材142は、振分けケース体155に収容されている。この振分けケース体155は、第1振分けケース部材156と、該第1振分けケース部材156に上側から組み付けられる第2振分けケース部材157とからなり、第1振分けケース部材156および第2振分けケース部材157を組み付けることで内部に空間が画成される。振分けケース体155は、振分けソレノイド140を配設する第4配設部158と、第3連係部材141をスライド移動可能に配設する第5配設部159と、第4連係部材142が回転可能に配設される第6配設部160と、シャッタ95が配設される第7配設部161とを備えている。なお、第5配設部159には、前記ロッド151の移動方向に沿って延在するガイド溝159aが形成されていると共に、第3連係部材141には、該ガイド溝159aに係合するガイド片141cが形成されている。これにより、ロッド151の移動に伴って、ガイド片141cがガイド溝159aに沿って移動することで、スライド移動する第3連係部材141の姿勢が安定する。また、第7配設部161には、前記シャッタ95の移動方向に沿って延在するガイド溝161a,161aが形成されていると共に、該シャッタ95のシャッタ本体部145には、夫々のガイド溝161a,161aに係合するガイド片145b,145bが形成されている。これにより、ロッド151の移動に伴って、ガイド片145bがガイド溝161aに沿って移動することで、スライド移動するシャッタ95の姿勢が安定する。
そして、前記振分け機構94は、前記振分けソレノイド140とシャッタ95とが、上下方向で隣接して第2装置本体61に配設されている。しかも、振分けソレノイド140は、ロッドが左右方向に往復移動する向きに配設され、シャッタ95は、球受け部144が前後方向に往復移動するように配設されている。これにより、第2特別入賞装置60の振分け機構94は、左右寸法および前後寸法が抑えたコンパクトに構成されており、第2装置本体61の左右寸法や前後寸法が大きくなることが防止される。
前述のように構成された振分け機構94は、前記振分けソレノイド140が非励磁状態では、前記圧縮コイルバネ152の弾性力により前記ロッド151が横方へ延出した状態に保持されることで、図7(a)に示すように、第3連係部材141および第4連係部材142を介して前記シャッタ95が前記第1振分け姿勢に保持される。従って、シャッタ95の球受け部144が特定領域91の上開口を閉成し、球導入路90から特定領域91へのパチンコ球の入賞が規制され、該パチンコ球が非特定領域92へ誘導される。一方、前記振分けソレノイド140が励磁すると、前記ロッド151がコイル150内へ引き込まれた状態となることで、図7(b)に示すように、第3連係部材141および第4連係部材142の姿勢変位に伴って前記シャッタ95が前記第2振分け姿勢に変位して保持される。従って、シャッタ95の球受け部144が特定領域91の上開口から退避して該上開口を開放し、球導入路90から特定領域91へパチンコ球が誘導される。
(第1センサ設置部106について)
図5および図8に示すように、前記第2特別入賞検出センサ65を設置する前記第1センサ設置部106は、前記球導入路90において、前記第2導入屈曲部112よりも第2特別入賞口62側(上流側)に設けられている。そして、第1センサ設置部106に配設された第2特別入賞検出センサ65は、パチンコ球が通過する検出孔65aが上下に開口している。これにより、第2特別入賞口62から導入されたパチンコ球が検出孔65aを通過する際に、該検出孔65aの内壁面に該パチンコ球が適宜接触するので、当該パチンコ球の移動速度が遅くなる。従って、第2特別入賞検出センサ65は、検出孔65aを通過するパチンコ球の移動速度を減速させ得るので、減速手段としての機能を有している。そして、第2特別入賞検出センサ65は、前記メイン制御CPU170aに電気的に接続されており(図13参照)、パチンコ球の検出信号を該メイン制御CPU170aに出力する。
(第2センサ設置部107について)
図5および図8に示すように、前記特定入賞検出センサ66を設置する前記第2センサ設置部107は、前記特定領域91の中途部分に設けられている。そして、第2センサ設置部107に配設された特定入賞検出センサ66は、パチンコ球が通過する検出孔66aが上下方向に開口すると共に、センサケースの長手が前後方向に向いている。これにより、特定領域91へ導入されたパチンコ球が検出孔66aを通過する際に、該検出孔66aの内壁面にパチンコ球が適宜接触するので、当該パチンコ球の移動速度が遅くなる。従って、特定入賞検出センサ66は、検出孔66aを通過するパチンコ球の移動速度を減速させ得るので、減速手段としての機能を有している。そして、特定入賞検出センサ66は、前記メイン制御CPU170aに電気的に接続されており(図13参照)、パチンコ球の検出信号を該メイン制御CPU170aに出力する。
(第2特別入賞装置60の作動について)
図12は、前記メイン制御CPU170aの制御に基づく実施例の第2特別入賞装置60の作動態様の一例を示している。第2特別入賞装置60における前記第2特別開閉部材63の第1姿勢および第2姿勢の間の姿勢変位は、前記第2特別入賞ソレノイド64をメイン制御CPU170aで制御することで実行される。また、前記シャッタ95の第1振分け姿勢および第2振分け姿勢の間の姿勢変位は、前記振分けソレノイド140を該メイン制御CPU170aで制御することで実行される。そして、図14に示すように、メイン制御CPU170aの大当り判定において所定の大当り遊技が生起した場合に、当該大当り遊技の規定回数のラウンド演出における第4回目の第4ラウンド遊技において、メイン制御CPU170aにより、第2特別入賞装置60が作動制御される。なお、大当り遊技において、第2特別入賞装置60が作動制御されないラウンド(第4ラウンド以外)においては、前記第1特別入賞装置50が作動制御されるようになっている。すなわち、大当り遊技の各ラウンド遊技では、第1特別入賞装置50または第2特別入賞装置60の何れか一方だけが作動制御される。
ここで、前記メイン制御CPU170aは、第2特別入賞装置60が作動制御されるラウンド遊技において、当該ラウンドの開始から終了までの間(第2特別入賞口62に規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、あるいはラウンド遊技時間が経過するまで)、第2特別入賞ソレノイド64をON状態に維持する。これにより、第2特別入賞ソレノイド64が当該ラウンド遊技の開始から終了までの間に亘り励磁されるので、第2特別開閉部材63が当該ラウンド遊技中は前記第2姿勢に保持され、多数のパチンコ球が開放した第2特別入賞口62から入賞可能となる。
一方、図12に示すように、前記メイン制御CPU170aは、前記第4ラウンド遊技において、前記第2特別入賞ソレノイド64の作動により開放した第2特別入賞口62に前述した規定個数(9個)のパチンコ球の入賞が可能な時間に設定されたラウンド遊技時間T1および該ラウンド遊技時間T1が経過してから所定のインターバル時間T2が経過するまでの間に、前記特定入賞検出センサ66からの検出信号が入力されない場合に、前記振分けソレノイド140をOFF状態に制御するようになっている(2点鎖線で表示)。ここで、前記インターバル時間T2は、前記第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球が、球導入路90を移動して特定領域91と非特定領域92の分岐部(前記シャッタ95の球受け部144の配設位置)に到来するのに要する時間より長く設定された時間である。すなわち、前記インターバル時間T2が設定されていることで、前記ラウンド遊技時間T1の経過に伴って前記第2特別開閉部材63が開放位置から閉鎖位置に向けて姿勢変位するタイミングで前記第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球が発生した場合に、当該パチンコ球が、シャッタ95が第2振分け姿勢にあるタイミングで特定領域91と非特定領域92の分岐部に到来して該特定領域91へ移動することを可能にする。従って、ラウンド遊技の開始から、前記ラウンド遊技時間T1およびインターバル時間T2を合計した時間(T1+T2)が、振分け手段である前記振分けソレノイド140を作動制御する期間である。また、特定入賞検出センサ66からの球検出信号は、ラウンド遊技の開始から、前記ラウンド遊技時間T1およびインターバル時間T2が経過して更に前記残存球処理時間T3が経過するまでの間において有効になるよう構成されている。この残存球処理時間T3が設定されていることで、前記ラウンド遊技時間T1の経過に伴って前記第2特別開閉部材63が第2姿勢から第1姿勢に向けて姿勢変位するタイミングで前記第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球が特定領域91に移動した際に、該パチンコ球を特定入賞検出センサ66で確実に検知することができる。なお、実施例では、例えば前記ラウンド遊技時間T1が25000ms程度に設定され、前記インターバル時間T2が2000msに設定され、前記残存球処理時間T3が2000msに設定されている。
また、図12に示すように、実施例では、前記第1大当り遊技および第2大当り遊技における第4ラウンド遊技の開始により第2特別入賞装置60が作動開始して、第2特別入賞ソレノイド64のON制御が開始すると、前記振分けソレノイド140がON制御されるようになっており、第2特別入賞ソレノイド64のON制御開始が、シャッタ95が第1振分け姿勢から第2振分け姿勢へ姿勢変位する開放作動条件となっている。また、シャッタ95が第2振分け姿勢に保持されている状態において、パチンコ球を検出した第2特別入賞検出センサ65からの球検出信号がメイン制御CPU170aに入力されると、前記振分けソレノイド140がOFF制御されるようになっており、第2特別入賞センサ65の遊技球検知が、シャッタ95が第2振分け姿勢から第1振分け姿勢へ姿勢変位する閉鎖作動条件(特定の作動条件)となっている。これにより、前記第2特別入賞ソレノイド64がON状態に制御されて前記第2特別開閉部材63が第2姿勢に保持されている間の適時に、開放した前記第2特別入賞口62から入賞したパチンコ球が前記第2特別入賞検出センサ65で検出されて、該第2特別入賞検出センサ65からの球検出信号がメイン制御CPU170aに入力された場合は、該メイン制御CPU170aは、前記振分けソレノイド140をON状態からOFF状態に制御する(図12に実線で表示)。すなわち、前記第2特別入賞口62から入賞したパチンコ球が、前記球導入路90から前記特定領域91へ移動しないことで第2特別入賞検出センサ65が球検出信号を出力しない場合(特定の作動条件が成立しない場合)は、前記シャッタ95が前記第2振分け姿勢に継続して保持される。これにより、第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球は、前記特定領域91へ移動することが許容されて該特定領域91へ移動する。一方、前記第2特別入賞口62から入賞したパチンコ球が、前記球導入路90から前記特定領域91へ移動して第2特別入賞検出センサ65が球検出信号を出力した場合(特定の作動条件が成立した場合)には、前記シャッタ95が前記第1振分け姿勢に姿勢変位する。これにより、シャッタ95が第1振分け姿勢に姿勢変位した以降に該シャッタ95に到来したパチンコ球は、その全てが前記非特定領域92へ移動する。
そして、実施例の第2特別入賞装置60は、前記球導入路90の球流出部から真下に前記特定領域91が設けられた構造である。このため、ラウンド遊技が開始されて、前記第2特別入賞ソレノイド64がON状態に制御されて前記第2特別開閉部材63が第2姿勢に姿勢変位すると共に、振分けソレノイド140がON状態に制御されて前記シャッタ95が第2振分け姿勢に姿勢変位すると、第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球は、球導入路90から特定領域91へ移動し易い。このため、第4ラウンド遊技が開始されると、第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球が特定領域91に移動して前記特定入賞検出センサ66で検出され易くなる。そして、該特定入賞検出センサ66がパチンコ球を検出したことを契機として振分けソレノイド140がOFF状態に制御され、前記シャッタ95が前記第2振分け姿勢から第1振分け姿勢へ姿勢変位する。これにより、シャッタ95が第1振分け姿勢へ姿勢変位するタイミングで第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球および該シャッタ95が第1振分け姿勢へ姿勢変位した後に該第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球は、第1振分け姿勢に保持されている当該シャッタ95により、前記特定領域91への移動が規制されて前記非特定領域92へ移動するようになる。ここで、実施例では、前述したように、ラウンド遊技において第2特別入賞口62に入賞可能なパチンコ球の規定個数を9個に設定してあることで、1個のパチンコ球が特定領域91へ移動した場合に、該特定領域91へ移動した当該パチンコ球を除く最大8個のパチンコ球は非特定領域92へ移動するようになる。すなわち、第2特別入賞装置60は、前記第2特別入賞口62から規定個数のパチンコ球が入賞した場合に、特定領域91へ振分けられるパチンコ球および非特定領域92へ振分けられるパチンコ球の割合を異ならせてある。そして、実施例では、前記シャッタ95の姿勢変位に基づき、前記特定領域91へ振分けられるパチンコ球よりも、前記非特定領域92へ振分けられるパチンコ球の割合が高くなっている。
そして、実施例の第2特別入賞装置60は、前記特定領域91および非特定領域92のうちパチンコ球が多く振分けられる領域に、他方の領域よりも、パチンコ球の移動方向を変向する屈曲部が多く設けられている。実施例の第2特別入賞装置60は、前述したように、前記シャッタ95を姿勢変位させる振分けソレノイド140を作動制御する期間において、前記特定領域91よりも非特定領域92の方がパチンコ球が多く振分けられるよう構成されている。すなわち、球導入路90から振分けられるパチンコ球が多い非特定領域92に、パチンコ球の移動方向を変向する非特定屈曲部114が設けられ、該非特定領域92よりも振分けられるパチンコ球が少ない特定領域91には、パチンコ球の移動方向を変向する屈曲部が設けられていない。従って、非特定領域92へ振分けられたパチンコ球は、非特定屈曲部114を通過する際に減速、減勢される。これにより、特定領域91よりも振分けられるパチンコ球が多い非特定領域92では、該非特定領域92を画成する非特定壁部110、前板部102および後板部117へのパチンコ球の衝突頻度が高いとしても、当該パチンコ球の移動速度や勢いが減速、減勢されているので、非特定壁部110、前板部102および後板部117への衝撃が緩和される。従って、非特定領域92へ振分けられるパチンコ球が多くても、該パチンコ球の衝突による非特定壁部110、前板部102および後板部117の摩損や破損を抑制し得る。
また、実施例の第2特別入賞装置60は、図5および図6に示すように、前記球導入路90に、パチンコ球の移動方向を変向する第1〜第3の3つの導入屈曲部111,112,113が設けられているので、パチンコ球の移動速度や勢いが各導入屈曲部111,112,113を通過する際に順次減速、減勢される。これにより、球導入路90を画成する導入壁部108、前板部102および後板部117へのパチンコ球の衝突頻度が高いが、当該パチンコ球の移動速度や勢いが各導入屈曲部111,112,113により減速、減勢されているので、導入壁部108、前板部102および後板部117への衝撃が緩和される。これにより、球導入路90を移動するパチンコ球の衝突による導入壁部108、前板部102および後板部117の摩損や破損を抑制し得る。また、パチンコ球がシャッタ95の球受け部144に衝突する際の衝撃も緩和されるので、該シャッタ95の破損や振分け機構94の故障も抑制し得る。
また、球導入路90を移動するパチンコ球は、各導入屈曲部111,112,113を通過することで順次減速、減勢されるので、第2特別入賞口62からシャッタ95に到来するまで時間がかかるようになっている。更に、球導入路90を移動するパチンコ球は、前記第2特別入賞検出センサ65の検出孔65aを通過する際にも減速、減勢される。
(メイン制御基板170について)
実施例のパチンコ機10の遊技を総合的に制御する前記メイン制御基板170を収容したメイン制御基板ケースは、前記図柄表示装置80の下方において、前記設置部材75の設置壁部76に取り付けられる。メイン制御基板170は、図13に示すように、制御動作を所定の手順で実行することができるメイン制御CPU170aと、メイン制御CPU170aの制御プログラムを格納するメイン制御ROM170bと、必要なデータの書き込みおよび読み出しができるメイン制御RAM170cを備えている。メイン制御基板170は、大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数、変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数等の各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をメイン制御RAM170cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行するようになっている。例えば、メイン制御基板170では、前記第1始動入賞検出センサ33または第2始動入賞検出センサ34から検出信号が入力されると、メイン制御CPU170aがメイン制御ROM170bから大当り判定用乱数を取得し、この大当り判定用乱数とメイン制御ROM170bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りとするか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。またメイン制御基板170では、大当り判定の結果が肯定の場合には、変動パターンテーブルから大当り演出用の変動パターンを決定する。これに対して、大当り判定の結果が否定の場合には、変動パターンテーブルからはずれ演出用の変動パターンを決定する。大当り演出用およびはずれ演出用の変動パターンの決定は、大当り判定と同様に、メイン制御CPU170aがメイン制御ROM170bから取得した乱数により行う。なお、変動パターンテーブルから決定される大当り演出およびはずれ演出の変動パターンは、少なくとも図柄変動ゲームの変動時間および演出内容を特定するものである。そして、パチンコ機10では、メイン制御基板170の大当り判定の結果に応じて該メイン制御基板170から演出制御基板175へ制御信号が出力され、演出制御基板175から出力される演出用の制御信号に基づいて、表示制御基板180が図柄表示装置80に所定の演出表示を行わせると共に、図示しない球払出装置によって所定数の賞球が上球受け皿14へ払い出される。
(演出制御基板175について)
前記演出制御基板175には、図13に示すように、演出制御CPU175aが備えられると共に、該演出制御CPU175aには、演出制御ROM175bおよび演出制御RAM175cが接続されている。また、演出制御CPU175aは、実行可否判定用乱数や動作演出パターン抽選用乱数等の各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM175cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。更に、演出制御ROM175bには、図柄表示装置80の表示部81における演出内容を制御する表示制御基板180(図13参照)、前記ランプ装置28等を制御するランプ制御基板182(図13参照)を演出的に制御するプログラムや、前記スピーカ29を制御する音制御基板184(図13参照)等を演出的に制御するプログラムや、前記可動演出装置85およびその他の演出装置を作動制御するプログラム等が記憶されている。演出制御CPU175aは、各種制御コマンドを入力すると、演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。例えば、演出制御基板175では、メイン制御基板170のメイン制御CPU170aから変動パターン指定コマンドが入力されると、演出制御CPU175aが演出制御ROM175bから実行可否判定用乱数を取得し、この実行可否判定用乱数と演出制御ROM175bに記憶されている実行可否判定値とを比較し、可動演出装置85の可動体演出を実行するか否かの実行可否判定を行う。そして、演出制御基板175は、実行可否判定の結果が肯定の場合において可動演出装置85を動作させる。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
(第2特別入賞装置60の作動について)
当選した前記各大当り遊技における規定回数のラウンド遊技において、前記第2特別入賞装置60が作動する第4ラウンド遊技では、図12に示すように、メイン制御CPU170aの制御により、第2特別入賞ソレノイド64が当該第4ラウンド遊技の開始から終了までON状態に制御され、第2特別開閉部材63が、当該第4ラウンド遊技の実行中において第2姿勢に保持される。これにより、第2特別入賞口62が開放され、遊技領域24の第1遊技領域24aからパチンコ球が入賞可能となる。また、図12に示すように、メイン制御CPU170aの制御により、前記第2特別入賞ソレノイド64の作動開始と同時に、前記振分けソレノイド140がON状態に制御されて、前記シャッタ95が、第1振分け姿勢から第2振分け姿勢へ姿勢変位して該第2振分け姿勢に姿勢保持される。更に、メイン制御CPU170aの制御により、第2特別入賞ソレノイド64の作動開始と同時に、前記特定入賞検出センサ66が検出有効状態となる。なお、図12に示すように、第4ラウンド遊技において、前記ラウンド遊技時間T1およびインターバル時間T2が経過するまでの間(作動制御の期間)において、前記特定入賞検出センサ65からの検出信号が前記メイン制御CPU170aに送信されない場合(作動条件が成立しない場合)は、前記振分けソレノイド140はON状態に継続して制御され、前記シャッタ95は第2振分け姿勢に保持される。そして、前記ラウンド遊技時間T1およびインターバル時間T2が経過した時点(作動制御の期間が終了した時点)において前記特定入賞検出センサ65からの検出信号が前記メイン制御CPU170aに送信されなかった場合(作動条件が成立しなかった場合)は、メイン制御CPU170aは前記振分けソレノイド140をOFF状態に制御し、これにより前記シャッタ95が第2振分け姿勢から第1振分け姿勢へ姿勢変位する。
前記第2特別入賞装置60の作動開始すると、前記操作ハンドル16の操作レバーを回転操作に基づいて打球発射装置によるパチンコ球の打出し力を調整し、前記遊技領域24に打ち出されたパチンコ球が第1遊技領域24aを流下するようにする。これにより、第1遊技領域24aを流下するパチンコ球の一部は、枠状装飾体40の左側部に沿って流下する際に、第2姿勢に保持されている前記第2特別開閉部材63の第2当受け面63bで受け止められて、第2特別入賞口62を介して球導入路90内へ誘導される。
前記第2特別入賞口62に入賞して球導入路90を移動したパチンコ球がシャッタ95の上方に到来したタイミングにおいて、該シャッタ95が図7(a)に示す第2振分け姿勢となっていた場合には、図5に示すように、該パチンコ球が、シャッタ95の球受け部144に当受けられることなく特定領域91へ移動する。そして、特定領域91へ振分けられたパチンコ球は、前記特定入賞検出センサ66の検出孔66aを通過する際に適宜減速、減勢された後、第2特別入賞装置60から遊技盤20の後側へ排出される。そして、特定入賞検出センサ66による球検出信号がメイン制御CPU170aに入力されることで前記振分けソレノイド140の作動条件が成立し、該メイン制御CPU170aが前記振分けソレノイド140をOFF状態に制御し、これにより前記シャッタ95は前記第2振分け姿勢から第1振分け姿勢へ姿勢変位する(図12参照)。また、特定入賞検出センサ66による球検出信号がメイン制御CPU170aに入力されることにより、前述したように、当該大当り遊技の終了後に、特定遊技状態である「確変状態」が付与される条件が成立する。
一方、第2特別入賞口62に入賞して球導入路90を移動したパチンコ球がシャッタ95の上方に到来したタイミングにおいて、該シャッタ95が図7(b)に示す第1振分け姿勢となっていた場合には、図6に示すように、該パチンコ球が、シャッタ95の球受け部144に当受けられて非特定領域92に向けて移動する。そして、非特定領域92へ振分けられたパチンコ球は、非特定屈曲部114を通過する際に変向することで減速、減勢された状態で下方へ移動し、第2特別入賞装置60から遊技盤20の後側へ排出される。
このように、実施例の第2特別入賞装置60は、第4ラウンド遊技の開始と同時に前記シャッタ95が前記第2振分け姿勢に姿勢変位するので、第2特別入賞口62から最初に入賞して球導入路90を通過したパチンコ球は、前記特定領域91へ振分けられるようになる。そして、特定領域91に振分けられたパチンコ球が前記特定入賞検出センサ66で検出されて検出信号がメイン制御CPU170aに送信されることで、前記振分けソレノイド140の作動条件が成立して該振分けソレノイド140がOFF状態に制御され、前記シャッタ95が前記第1振分け姿勢に姿勢変位する。そして、作動条件の成立により、振分けソレノイド140がOFF状態に制御されると、第4ラウンド遊技が終了するまで該振分けソレノイド140がOFF状態に保持され、これによりシャッタ95は第1振分け姿勢に保持される。従って、実施例の第2特別入賞装置60は、第2特別入賞口62から最初に入賞してパチンコ球が球導入路90からが特定領域91へ振分けられられるが、前記振分けソレノイド140の作動条件が成立してシャッタ95が第1振分け姿勢に姿勢変位した時点で球導入路90内を移動中のパチンコ球や、該シャッタ95が第1振分け姿勢に保持された以降に第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球は、非特定領域92へ振分けられるようになるので、特定領域91へ振分けられるパチンコ球よりも非特定領域92へ振分けられるパチンコ球の割合が高くなる。
そして、前記球導入路90に、前記第1〜第3の導入屈曲部111,112,113が設けられているので、前記第2特別入賞口62に入賞して該球導入路90を移動するパチンコ球が、第1〜第3の導入屈曲部111,112,113を通過して変向する際に減速、減勢される。更に、球導入路90に、前記第2特別入賞検出センサ65が設置されているので、該球導入路90を移動するパチンコ球は、該第2特別入賞検出センサ65の検出孔65aを通過する際も適宜減速、減勢される。更に、球導入路90に、突起121が設けられているので、該球導入路90を移動するパチンコ球は、該突起121に接触した際も適宜減速、減勢される。これにより、球導入路90を移動したパチンコ球は、前記シャッタ95が前記第1振分け姿勢に保持されていれば、減速、減勢された状態でシャッタ95の球受け部144に落下した後に前記非特定領域92へ振分けられる。また、球導入路90を移動したパチンコ球は、前記シャッタ95が前記第2振分け姿勢に保持されていれば、減速、減勢された状態で前記特定領域91へ振分けられる。
また、前記非特定領域92に前記非特定屈曲部114が設けられているので、前記シャッタ95により該非特定領域92へ振分けられたパチンコ球が、該非特定屈曲部114を通過して変向する際に減速、減勢される。一方、前記特定領域91に前記特定入賞検出センサ66が設置されているので、該特定領域91へ振分けられたパチンコ球は、該特定入賞検出センサ66の検出孔66aを通過する際に適宜減速、減勢される。
前述のように構成された実施例のパチンコ機10によれば、第2特別入賞装置60における特定領域91および非特定領域92において、シャッタ95による振分けによりパチンコ球が誘導される割合が高い非特定領域92が、非特定屈曲部114が形成されていることで特定領域91よりも屈曲部が多く設けられている。従って、第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球のうち非特定領域92へ誘導された多数のパチンコ球は、非特定屈曲部114を追加する際に減速、減勢され易い。従って、非特定領域92を画成する非特定壁部110、前板部102および後板部117は、パチンコ球の衝突による衝撃が軽減されて、該パチンコ球が衝突する頻度が高くても摩損や破損が抑制される。
また、前記第2特別入賞装置60は、第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球が球導入路90を移動する際に、第1〜第3の3つの導入屈曲部111,112,113を通過することで該パチンコ球の移動速度および勢いが減速、減勢されるので、シャッタ95の姿勢に応じて当該パチンコ球が特定領域91または非特定領域92へ適切に振分けられる。また、球導入路90を画成する導入壁部108、前板部110および後板部117にパチンコ球が衝突した際の衝撃が緩和され、該導入壁部108、前板部110および後板部117の摩損や破損を抑制し得る。更に、球導入路90には、第2特別入賞検出センサ65の下流側に第2導入屈曲部112および第3導入屈曲部113が設けられているので、該第2特別入賞検出センサ65の検出孔65aを通過したパチンコ球の移動速度および勢いを、各導入屈曲部112,113で更に減速、減勢させ得る。
また、実施例のパチンコ機10は、第2特別入賞装置60を、枠状装飾体40における演出窓口40aを囲む枠本体41において、左右の寸法を大きくすることができない左側部に設置するために、第2装置本体61が左右の寸法よりも上下の寸法を大きくした縦長であるにも拘わらず、前記球導入路90および非特定領域92に屈曲部(第1〜第3導入屈曲部111,112,113および非特定屈曲部114)を設けたことで、第2特別入賞口62に入賞したパチンコ球の速度、勢いを好適に減速、減勢させ得る。更に、前記球導入路90に設置した前記第2特別入賞検出センサ65や突起121により、該球導入路90を移動するパチンコ球の速度、勢いを更に減速、減勢させ得る。また更に、前記特定領域91に設置した前記特定入賞検出センサ66により、該特定領域91を移動するパチンコ球の速度、勢いを減速、減勢させ得る。
また、前記第2特別入賞装置60は、枠状装飾体40の枠本体41における左側部の左右の寸法に合わせて、第2装置本体61の左右の寸法が設定されているので、当該第2特別入賞装置60を枠状装飾体40の左側部に設置することで遊技盤20の遊技領域24(第1遊技領域24a)が狭くなることを回避し得るので、遊技領域24を流下するパチンコ球の動きを多様化させて遊技の興趣を向上させ得る。また、当該第2特別入賞装置60を枠状装飾体40の左側部に設置しても、前記設置部材75に配設されて該枠状装飾体40の演出窓口40aに臨む図柄表示装置80の表示部81や可動演出装置等の視認性が低下することを防止し得る。
また、前記シャッタ95の球受け部144は、非特定領域92の上流入部に向けて下方傾斜しているので、該球受け部144で受けた遊技球を該非特定領域92へスムーズかつ迅速に振分けることができる。一方、シャッタ95の球受け部144は、その基端から延出端にいくにつれて前端)厚みが徐々に小さくなっており、例えばシャッタ95が第2振分け姿勢から第1振分け姿勢に姿勢変位する際に、球受け部144の先端と前記前板部102の後面との間にパチンコ球が挟み込まれることが防止される。これにより、シャッタ95の姿勢変位が規制されることで振分けソレノイド140や各連係部材141,142の破損や故障が発生することを防止する。
〔変更例〕
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)枠状装飾体に対する入賞手段の配設位置は、該枠状装飾体の左側部に限るものではなく、該枠状装飾体の開口部の周囲における右側部や下側部等であってもよい。
(2)実施例では、大当り遊技において、第4ラウンド遊技以外のラウンド遊技において第1特別入賞装置が作動制御されると共に該第4ラウンド遊技において第2特別入賞装置が作動制御される構成を例示したが、第1大当り遊技および第2大当り遊技における全てのラウンド遊技において前記第2特別入賞装置が作動制御されるようにして、該第2特別入賞装置だけを備えた構成であってもよい。
(3)入賞手段は、枠状装飾体に配設されたものに限らず、遊技盤の遊技領域に設置したものであってもよい。例えば、遊技盤の遊技領域に配設した枠状装飾体の右側に位置する第2遊技領域に入賞手段を配設して、該第2遊技領域を移動した遊技球が入賞可能となるよう構成することが可能である。
(4)振分け手段は、スライド式のシャッタタイプに限るものではなく、揺動式や回転式等であってもよい。
(5)実施例では、振分けられる遊技球の割合が高い非特定領域に屈曲部を1つだけ設けた構成を例示したが、屈曲部は2つ以上設けてもよい。また、振分けられる遊技球の割合が少ない特定領域に屈曲部を設けない場合を例示したが、該特定領域に、非特定領域に設けた屈曲部より少ない数の屈曲部を設けてもよい。
(6)実施例では、球導入路に3つの導入屈曲部を設けた構成を例示したが、該導入屈曲部の数は2つ以下または4つ以上であってもよい。
(7)実施例では、球導入路に設けた減速手段としての入賞検出センサ(第2特別入賞検出センサ)を、遊技球が通過する検出孔が上下方向に開口する向きに設置した態様を例示したが、該入賞検出センサは、当該球導入路の球移動方向に合わせて検出孔が横方向または斜め方向に開口する向きで設置するようにしてよい。
(8)実施例では、大当り遊技の実行中において、入賞手段の第1領域に振分けられた遊技球を検出手段で検出したことを、振分け手段が第2振分け姿勢から第1振分け姿勢へ姿勢変位する特定の作動条件としたが、該振分け手段の姿勢変位の契機となる特定の作動条件はこれに限るものではない。例えば、前記振分け手段を作動制御する期間の開始からの経過時間を計測する計時手段を備えると共に、所定の作動判定時間を設定しておき、前記計時手段が前記作動判定時間を計時したことを、振分け手段が第2振分け姿勢から第1振分け姿勢へ姿勢変位する作動条件としてもよい。すなわち、振分け手段を作動制御する期間の開始に基づいて該振分け手段を前記第2振分け姿勢に姿勢変位し、該期間の開始から前記作動判定時間が経過するまでに前記特定入賞検出センサによる検出信号が制御手段に入力されない場合に、当該作動判定時間が経過したことを契機として、振分け手段を前記第1振分け姿勢に姿勢変位させる。
(9)振分け手段の作動制御の期間は、当り遊技(大当り遊技)の特定のラウンド遊技の実行中に限るものではない。例えば、当り遊技の生起前の遊技状態において、始動入賞装置の始動入賞口に遊技球が入賞することを契機として入賞口が開放するよう入賞手段を構成する。そして、当り遊技の生起前の遊技状態中に始動入賞口に遊技球が入賞した際に、小当り遊技として、前記入賞口が開放すると共に振分け手段が姿勢変位する作動制御の期間を設定してもよい。また、入賞手段が作動して遊技球が該入賞手段に入賞した際に、第1領域へ該遊技球が誘導された場合には所定数の賞球が払い出されるようにし、第2領域へ該遊技球が誘導された場合には賞球が払い出されないようにしてもよい。
(10)第1領域へ遊技球が誘導されることで、当該当り遊技の終了後に遊技者に付与される有利な特定遊技状態は、当該当り遊技の終了後に付与される確変状態に限らない。例えば、第1領域へ遊技球が誘導されることで、当該当り遊技の終了後に、遊技者に有利な特定遊技状態として変短(変動短縮)状態が付与されるようにしてもよい。
(11)特定の作動条件の成立に基づく振分け手段の姿勢変位は、第1領域へ遊技球を振分ける第2振分け姿勢から第2領域へ遊技球を振分ける第1振分け姿勢への姿勢変位に限るものではなく、該第1振分け姿勢から該第2振分け姿勢への姿勢変位であってもよい。
(12)振分け手段の作動態様は、特定入賞検出センサがパチンコ球を検出したことを契機として振分け手段が第2振分け姿勢から第1振分け姿勢に姿勢変位する態様に限らず、前記特定入賞検出センサの検出有無に関係なく該振分け手段が姿勢変位する態様であっても、第1領域に振分けられる遊技球および第2領域へ振分けられる遊技球の割合を異ならせることができる。
例えば、振分け手段を作動制御する期間において、振分け手段が第2振分け姿勢に保持されている期間と、該振分け手段が第1振分け姿勢に保持されている期間を設定する。ここで、振分け手段が第2振分け姿勢に保持されている期間は、該振分け手段が第1振分け姿勢に保持されている期間よりも短い時間に設定する。そして、振分け手段を作動制御する期間が開始した際に、先ず振分け手段を第2振分け姿勢に所定時間に亘り保持して第1領域への遊技球の移動を可能とし、該第1領域へ移動した遊技球の発生有無に関係なく、当該所定時間が経過したら該振分け手段を当該作動制御する期間の終了まで第1振分け姿勢に保持して遊技球が第2領域へ移動するようにする。このように作動態様によれば、振分け手段が第2振分け姿勢に保持される時間よりも第1振分け姿勢に保持される時間のほうが長いので、第1領域へ振分けられる遊技球および第2領域へ振分けられる遊技球の割合を異ならせることができる。
一方、別の作動態様として、振分け手段を作動制御する期間において、振分け手段を第1振分け姿勢と第2振分け姿勢とに一定の周期で切り替わるように設定する。ここで、振分け手段が第1振分け姿勢に保持される時間のほうが、該振分け手段が第2振分け姿勢に保持される時間よりも長く設定する。このような作動態様によれば、振分け手段を作動制御する期間においては、第1領域へ振分けられる遊技球および第2領域へ振分けられる遊技球の割合を異ならせることができる。
(13)当り遊技の生起前の遊技状態において、遊技球がゲート部材を通過することにより実施される普図当り判定によって当りが判定されたことを契機として入賞口が開放するよう入賞手段を構成して、当り遊技の生起前の遊技状態中にゲート部材を遊技球が通過して普図当り判定により当りが判定された際に、前記入賞口が開放すると共に振分け手段が姿勢変位する作動制御の期間を設定してもよい。
(14)実施例では、2種類の大当りのみを例示したが、大当りの種類はこれに限るものではなく、ラウンド遊技の規定回数や遊技内容が異なる種々の大当りを設定することができる。
(15)大当り遊技のラウンド遊技において第1特別入賞装置または第2特別入賞装置を作動させるラウンドは、実施例で例示した態様に限らない。例えば一例として、各大当り遊技において、偶数回目のラウンド遊技では第1特別入賞装置を作動させる共に奇数回数目のラウンド遊技では第2特別入賞装置を作動させるようにしてもよい。
(16)第1始動入賞口への遊技球の入賞を契機とした当り判定において当り判定手段が大当りと判定した場合に生起される大当り遊技では、第1特別入賞装置が規定回数のラウンド遊技に作動するようにし、第2始動入賞口への遊技球の入賞を契機とした当り判定において当り判定手段が大当りと判定した場合に生起される大当り遊技では、第2特別入賞装置が規定回数のラウンド遊技に作動するように構成してもよい。
(17)メイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして、各実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、各実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、各実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(18)実施例では、遊技媒体としてパチンコ球を使用したパチンコ機を例示したが、アレンジボール機であってもよい。
20 遊技盤
40 枠状装飾体
60 第2特別入賞装置(入賞手段)
62 第2特別入賞口(入賞口)
63 第2特別開閉部材(開閉部材)
63b 第2当受け面(受け面)
65 第2特別入賞センサ(減速手段)
73 ゲート部材
80 図柄表示装置(表示手段)
90 球導入路
91 特定領域(第1領域)
92 非特定領域(第2領域)
95 シャッタ(振分け手段)
111 第1導入屈曲部(導入屈曲部)
112 第2導入屈曲部(導入屈曲部)
113 第3導入屈曲部(導入屈曲部)
116 連係ピン(規制手段)
120 弧状貫通孔(規制手段)
170a メイン制御CPU(当り判定手段)

Claims (1)

  1. 遊技盤の遊技領域に対して開口する入賞口と、該入賞口を開閉する開閉部材とを有する入賞手段を備え、当り判定手段が当りと判定した場合に、当該当り判定に基づく当り遊技の実行中に前記開閉部材が変位して前記入賞手段の入賞口への遊技球入賞を許容するよう構成された遊技機において、
    前記入賞手段は、前記入賞口から入賞した遊技球を案内する球導入路と、該球導入路から分岐した第1領域および第2領域とが設けられ、
    前記第1領域へ遊技球が誘導されることで、当該当り遊技が終了後に遊技者に有利な特定遊技状態が付与されるよう設定され、
    前記球導入路には、遊技球の移動方向を変向する導入屈曲部が設けられており、
    前記入賞手段は、前記遊技領域に配設されて表示手段を前側から視認可能とする枠状装飾体における側部に設けられ
    前記遊技領域を流下する遊技球が通過可能なゲート部と、該ゲート部を通過した遊技球を前記入賞手段が位置する側へ案内する壁部とを有するゲート部材を備え、
    前記開閉部材は、前記入賞口を閉鎖する第1姿勢から前記ゲート部材の下方位置に向けて揺動することで前記入賞口を開放して、揺動先端が前記壁部の下端側に向く第2姿勢に変位するよう構成されると共に、前記遊技領域を流下する遊技球を受けて前記入賞口に案内する受け面が、前記第2姿勢にある当該開閉部材の揺動先端側から揺動中心側に近づくにつれて傾斜が緩やかとなる凹曲面状に形成され、
    前記開閉部材における揺動中心よりも揺動先端側に連係して該開閉部材の揺動範囲を規制可能な規制手段を備えた
    ことを特徴とする遊技機。
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