JP6419748B2 - 遠心ファン - Google Patents

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Description

本発明は遠心ファンに係り、特に薄型化を可能とする技術に関する。
家電機器、OA機器、産業機器の冷却、換気、空調、車両用の空調、送風などに広く用いられている送風機として、遠心ファンが知られている。従来の遠心ファンとして、ケーシングが上ケーシングと下ケーシングとからなり、上ケーシングと下ケーシングの間にインペラを収納し、インペラの回転に伴って吸い込み口から吸入した空気を上ケーシングと下ケーシングの間の側面に形成された吹き出し口から外方に向けて排出する遠心ファンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、特許文献1に記載の遠心ファン100であり、四角形のケーシング120が上ケーシング121と下ケーシング122からなり、上ケーシング121と下ケーシング122の間にインペラ130を収納している。インペラ130は環状のシュラウド131を備えている。インペラ130の高速回転により、吸い込み口110から吸い込まれた空気は、羽根135の間を通過してインペラ130の外周から外方に吹き出され、上ケーシング121と下ケーシング122の間の側面に形成された吹き出し口111から外方に向けて排出される。
特開2012−207600号公報
特許文献1のような構造の遠心ファンでは、遠心ファンの取り付け空間が狭い場合、遠心ファンの軸方向寸法すなわち全高を小さくして薄型化する必要がある。しかしその場合にはインペラも薄型になり、結果としてインペラの空気吸い込み側の流路断面積が小さくなって通気抵抗が増大するため、騒音の増大を招くことになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、薄型化しても騒音の増大を抑えることができる遠心ファンを提供することを目的とする。
本発明の遠心ファンは、ロータヨークを有するロータと、ステータとを備え、前記ロータを回転駆動するように構成されたモータと、羽根を有し前記ロータヨークの外周に結合されたインペラと、吸い込み口および吹き出し口を有し、前記ロータ、前記インペラおよび前記モータを収納するケーシングと、を具備し、前記ロータとともに回転する前記インペラにより、前記吸い込み口から吸入した空気を前記吹き出し口から前記ケーシングの外方に向けて排出する遠心ファンにおいて、前記ロータヨークは、天板部と、円筒状の胴部と、前記天板部と前記胴部とをつなぐ外周に向かって下り傾斜となる円錐部とを備え、前記羽根は、前記ロータヨークの前記円錐部上に延在して前記ロータヨークの軸方向に重なる内周部を有し、軸方向において、前記羽根の前記内周部の上端位置が、前記ロータヨークの前記天板部の上端位置と同じか、または低く設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、上記のようにインペラの羽根の内周部をロータヨークの円錐部上に重なる状態に内周側に向けて延在させることにより、インペラが同一外径である構成において延在させていない場合よりも羽根の翼弦長を大きくすることができる。羽根の翼弦長の増大は運転時の羽根の負荷が低減することにつながり、その結果、インペラを薄型化しても騒音の増大を抑えることができる。また、羽根の翼弦長が増大することにより、風量が効率的に増大して風量特性の向上が図られる。また、軸方向において、羽根の内周部の上端位置が、ロータヨークの天板部の上端位置と同じか、または低く設定されていることにより、吸い込み口から流入した空気が羽根の内周部に衝突して騒音発生の原因となることが防止される。
本発明は、前記羽根の前記内周部における前記ロータヨークの前記円錐部に対する対向面が該円錐部に沿って形成されるとともに、該対向面と該円錐部との間に所定のクリアランスが形成されている形態を含む。そのクリアランスは、なるべく騒音を抑える観点から、一定であり、かつ0.75〜1.5mmの範囲であることが好ましい。また本発明は、羽根の内周部は、羽根の翼弦長の1/3であることを特徴とする。
本発明によれば、薄型化しても騒音の増大を抑えることができる遠心ファンが提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る遠心ファンの分解斜視図である。 同遠心ファンの断面図である。 図2の一部拡大図である。 同遠心ファンが具備するインペラの平面図である。 同遠心ファンの断面一部拡大図であって、インペラの羽根の内周部の下面とロータヨークの外周面との間に形成されるクリアランスを示す図である。 本発明の実施形態に係る遠心ファンの変形例を示す断面図である。 実施例で行った上記クリアランスと騒音との関係を示す図である。 従来の遠心ファンの一例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
[1]遠心ファンの基本構造について
図1および図2は、一実施形態に係る遠心ファン1を示している。また、図3は図2の一部を拡大した図である。遠心ファン1の基本構造は、特許文献1に記載された構造と略同じである。遠心ファン1は、ケーシング2と、ケーシング2内に収納されたモータ21と、ケーシング2内に収納されモータ21によって回転させられるインペラ8とを備えている。
ケーシング2は、環状の上ケーシング3と矩形状の下ケーシング4とから構成されている。上ケーシング3と下ケーシング4の間にはインペラ8が回転可能な状態で収納されている。インペラ8の回転に伴い、上ケーシング3に形成された吸い込み口35からインペラ8内に空気が吸入される。そしてその空気は、インペラ8の羽根10の間を通過し、ケーシング2の側面に形成された吹き出し口36からケーシング2の外方(径外方向)に向けて排出される。吹き出し口36は、上下のケーシング3,4の間に介装された複数(この場合、4つ)の円筒状の支柱7間に形成されている。
下ケーシング4は、中央部に矩形状の凹部5aが形成されている金属製(例えば、鉄板)のモータベース5と、樹脂製のベースプレート6とから構成されており、両者を重ね合わせて下ケーシング4が構成される。モータベース5の中心には、略筒形状の軸受保持部26が固定されている。軸受保持部26の内側には、回転軸となるシャフト16が軸受27,28を介して回転可能に支持されている。
図2および図3に示すように、モータベース5の凹部5aの底面には、アウタロータ型のブラシレスDCモータであるモータ21が装着されている。モータ21は、後述するインシュレータ24を構成する下インシュレータ24bを備え、下インシュレータ24bの下面には、回路基板30が固定されている。回路基板30は、下インシュレータ24bに一体成形され下方に突出する複数のピンの先端を熱カシメすることで、下インシュレータ24bに接合されている。
軸受保持部26の外側には、モータ21を構成するステータ22が固定されている。ステータ22は、軟磁性材料からなる鋼板等の薄板状のコアを所定枚数積層してなるステータコア23と、ステータコア23の軸方向両側から装着された樹脂製の上インシュレータ24aおよび下インシュレータ24bからなるインシュレータ24と、インシュレータ24を介してステータコア23のティースに巻回されたコイル25とから構成されている。
ステータコア23を構成する薄板状のコアは、環状ヨークから径外方に延在する複数のティース(図1では6個のティースを有している)を備えており、複数のコアを積層させてステータコア23が構成されている。ステータコア23の中央には開口が形成され、その開口に軸受保持部26が嵌合している。ステータ22の下部(コイル25の下側部分)と上記回路基板30は、上記モータベース5の凹部5a内に収納された状態となっており、これにより軸方向寸法の低減すなわち薄型化が図られている。
図1に示すように、ベースプレート6の外周端の4箇所には下方に延在する側部6aが形成されており、この側部6aの内側がモータベース5の4辺の外周に当接し、モータベース5とベースプレート6相互の位置決めがなされている。
モータ21は、上記ステータ22とロータ15とから構成されている。図2および図3に示すように、ロータ15は、上記シャフト16と、シャフト16に装着されたボス部17と、ボス部17にカシメにより固定された円筒カップ状のロータヨーク18と、ロータヨーク18の内側に固着された環状のマグネット19とから構成されている。
図5に示すように、ロータヨーク18は、上記ボス部17に固定される円板状の天板部18bと、円筒状の胴部18cと、天板部18bと胴部18cとをつなぐ外周に向かって下り傾斜となる円錐部18dとを備え、胴部18cの下端に、径外方に突出するフランジ18aが形成されている。ロータ15はモータ21によって駆動されてステータ22に対して回転する。
ロータ15に結合されるインペラ8は、環状のシュラウド9と、複数の羽根10と、円板状の主板11とから構成されている。図4は、インペラ8の平面図(上から見た状態の図)である。羽根10と主板11は樹脂の一体成形にて形成されており、これらがシュラウド9に接合されている。
羽根10は、主板11から軸方向に立設して形成されている。羽根10は回転方向に対して後向きに湾曲傾斜した形状を有し、回転方向に対して後向き羽根の構造(いわゆる、ターボ型)を有している。羽根10はすべて同じ形状で、羽根10とシュラウド9との接合は、例えば溶着によって行われている。なお、インペラ8は異種の樹脂材料による2色成形技術を用いて成形したものであってもよい。
図3に示すように、シュラウド9の上面には、第1の環状の段部9bと第2の環状の段部9cとが形成されている。各段部9b、9cは略平面で、各段部9b、9cの間は傾斜面9dとなっている。シュラウド9の軸方向上端には環状凸部9aが形成されており、その環状凸部9aは、上ケーシング3の下面に形成された環状溝3d内に嵌り込んでいる。
インペラ8の主板11は内周側部分と外周側部分とを有し、内周側が外周側より軸方向上方に位置している。そして、内周側部分と外周側部分とは傾斜部11aでつながっている。羽根10は、外周側部分に立設されている。また、主板11の最内周には内周円筒部11bが垂下する状態に形成されている。この内周円筒部11bの内側にロータヨーク18の胴部18cが固着され、これによりインペラ8はロータ15と一体に結合され、ロータ15とともに回転可能となっている。
図3に示すように、主板11の内周円筒部11bの下端には複数のピン11bが形成されている。これらピン11bをロータヨーク18のフランジ18aに形成した貫通孔に嵌合させ、フランジ18aから突出したピン11bの先端を熱カシメや赤外線カシメを行うことで、ロータヨーク18と主板11とが接合され、これによりロータ15とインペラ8とが一体に結合されている。すなわちインペラ8は、モータ21の駆動によって回転するロータ15とともにシャフト16を回転軸として回転する。
図1に示すように、上ケーシング3の上面側には複数の凹部3a(肉盗み部分)が形成されている。上ケーシング3の外周の円周等分複数箇所(この場合4箇所)に、上記支柱が形成されている。支柱7は、上ケーシング3と樹脂の一体成形にて形成されている。一方、下ケーシング4を構成する矩形状のモータベース5およびベースプレート6の四隅であって支柱7に対応する箇所には、貫通孔5d,6dがそれぞれ形成されている。これら貫通孔5d,6dに下側からタッピングねじ40(図2参照)を貫通させ、その先端部を円筒状の支柱7内にねじ込んで締め付けることにより、上ケーシング3と下ケーシング4とが結合される。なお、締結手段はこれに限定されず、例えば、下ケーシング4側から支柱7内に挿通したボルトを上ケーシング3側からナットで締め込むといった手段であってもよい。
図1および図2に示すように、上記回路基板30上には、モータ21を駆動制御するための部品や制御ICなどの電子部品31が実装されている。このため、限られた空間で電子部品31とインペラ8との接触を防止するために、主板11には上記傾斜部11aが形成されており、この傾斜部11aの位置に電子部品31の一部が収納されることで、電子部品31とインペラ8との接触を防止することができるとともに薄型化が図られている。
上ケーシング3の中央には、吸い込み口35となる開口が形成されている。上ケーシング3の吸い込み口35の周縁には、図3に示すように、上記凹部3aが形成された外周上面から吸い込み口35に向かって軸方向上方に突出する2段の段部:外側段部3cと内側段部3bが階段状に形成されている。これら段部3c,3bは、当該遠心ファン1を取り付け対象物に取り付ける際に利用される。すなわち、取り付け対象物(例えば装置や機器の筺体)に形成された取り付け孔やダクトに、外側段部3cと内側段部3bをインローとして嵌合させることで遠心ファン1の位置決めがなされる。
[2]本発明の特徴
次に、本発明の特徴を示す一具体例を説明する。
上記基本構造を有する遠心ファン1においては、インペラ8を薄型化した場合、インペラ8の空気吸い込み側の流路断面積が小さくなって通気抵抗が増加するため、騒音が大きくなる。そこで、インペラ8の羽根10の翼弦長を大きくすることで羽根10の負荷を低減して風量特性の向上並びに騒音の低減化を図ることが考えられるが、インペラ8の外径寸法に制約がある場合、内周側に羽根10を伸長することが有効である。しかし、インペラ8をロータヨーク18と接合する際、内周側に伸長した羽根10とロータヨーク18との接合構造が難しいという問題がある。このような背景に基づき、羽根10を内周側に伸長させる場合の羽根10とロータヨーク18との関係を本実施形態では以下のようにした。
図5に示すように、インペラ8の羽根10は、その内周側の部分(以下、内周部10a)が、ロータヨーク18の外周面に対して軸方向に重なるように内周側に延在している。すなわちこの場合には、羽根10の内周部10aはロータヨーク18の胴部18cから円錐部18dの上側に延在し、その内周側の先端は円錐部18dと天板部18bとの境付近に達している。羽根10の内周部10aの下面(円錐部18dへの対向面)10bは胴部18cから天板部18b方向にわたり円錐部18dに沿って斜めに形成されており、その下面10bとロータヨーク18の円錐部18dの上面(ロータヨーク18の外周面の一部)18eとの間には、一定のクリアランスtが形成されている。
羽根10はすべて同じ形状であり、周方向に等間隔をおいてこの場合11枚が配置されている。羽根10の翼弦長は約30mmとされ、翼弦長の約1/3がロータヨーク18の円錐部18dの上面18eに重なる内周部10aとなっている。羽根10の内周部10aの下面10bは円錐部18dの上面18eに沿った形状、すなわち円錐状に形成されている。例えば円錐部18dが外側に凸の曲面形状であった場合には、そこに重なる羽根の内周部10aもそれに応じて同様の曲面形状に形成され、クリアランスtは一定に保持される。
羽根10の内周部10aは、側面から見て、内周側に向かうにしたがい細くなる略三角形状に形成され、羽根10の外周側よりも高い位置に形成されている。内周部10aの高さは、ロータヨーク18の天板部18bと略同じ高さに設定されている。羽根10の内周部10aが天板部18bよりも高いと、その突出部分に吸い込み口から流入する空気が衝突して渦が生じ騒音発生を招くが、本実施形態ではそのような不具合は抑えられる。
本実施形態の遠心ファン1によれば、上記のようにインペラ8の羽根10の内周部10aをロータヨーク18の円錐部18dの上面18eに重なる状態に内周側に向けて延在させることにより、インペラ8が同一外径である構成において延在させていない場合よりも羽根10の翼弦長を大きくすることができる。羽根10の翼弦長の増大は運転時の羽根10の負荷が低減することにつながり、その結果、インペラ8を薄型化しても騒音の増大を抑えることができ、ひいてはファン全体の薄型化を実現することができる。また、羽根10の翼弦長が増大することにより、風量が効率的に増大して風量特性の向上が図られる。
[3]他の実施形態の構造
図6は、上記遠心ファン1の変形例の遠心ファン50を示している。上記遠心ファン1では、金属製の板(例えば、鉄板)をプレス加工したモータベース5と樹脂製のベースプレート6とを重ね合わせて下ケーシング4が構成されているが、図6の遠心ファン50における下ケーシング4は、金属製の板(例えば、鉄板)をプレス加工したモータベース5のみで構成されている。その他の構成は遠心ファン1と同一であり、この遠心ファン50にも、上記実施形態で説明した本発明に係る羽根10の内周部10aの構成が適用されている。遠心ファン50によれば、樹脂製のベースプレート6の部品点数の削減に伴いコストを低減することができる。
(適切なクリアランスtの検証)
図1〜図5に示した上記実施形態の遠心ファン1と同一構造であって上記クリアランスtが可変構造の遠心ファンを作製し、静圧:485Pa、風量:35m/hの条件下で、羽根10の内周部10aの下面10bとロータヨーク18の円錐部18dの上面18eとの間に形成されるクリアランスtを変えて騒音(dB)を測定した。その結果を図6に示す。
図6によれば、クリアランスtが0.75mmを下回る場合には、騒音低減の抑制効果が見られない。これは、吸い込み口からケーシング内に流入した空気の粘性によってロータヨークの外周面(上記実施形態における円錐部18dの上面18e)に境界層が形成され、吸い込み口での速度分布の勾配による境界層剥離によって渦が発生することに起因するものと考えられる。
次に、クリアランスtが0.75mmよりも大きくなると騒音の低減効果が見られ、クリアランスtが1mmの場合には、クリアランスtが0.5mmの場合に比べて騒音が約3dB低減している。これは、吸い込み口から流入した空気による噴流が生じ、この噴流によってロータヨークの外周面の境界層剥離による渦の発生が抑制され、その結果、騒音が低減すると考えられる。また、クリアランスtが1mmを超えてさらに大きくなると、クリアランスtからの噴流が多くなるため、羽根の外周側への空気の流れが悪化して送風性能が低下し、騒音が大きくなる傾向となる。
図6からも明らかなように、羽根の内周部の下面とロータヨークの外周面との間に形成されたクリアランスtの大小は騒音量に影響を及ぼし、クリアランスtが0すなわち全くない場合よりもクリアランスtがある場合の方が騒音低減効果がより得られることが認められる。特に0.75〜1.5mmといった所定の範囲内にクリアランスtを形成することによって、効果的に騒音を低減できることが判る。
本発明は、特に薄型化が求められる遠心ファンとして好適である。
1,50…遠心ファン
2…ケーシング
8…インペラ
10…羽根
10a…羽根の内周部
10b…羽根の内周部の下面(対向面)
15…ロータ
18…ロータヨーク
18e…ロータヨークの円錐部の上面(ロータヨークの外周面)
21…モータ
35…吸い込み口
36…吹き出し口
t…クリアランス

Claims (4)

  1. ロータヨークを有するロータと、ステータとを備え、前記ロータを回転駆動するように構成されたモータと、
    羽根を有し前記ロータヨークの外周に結合されたインペラと、
    吸い込み口および吹き出し口を有し、前記ロータ、前記インペラおよび前記モータを収納するケーシングと、
    を具備し、
    前記ロータとともに回転する前記インペラにより、前記吸い込み口から吸入した空気を前記吹き出し口から前記ケーシングの外方に向けて排出する遠心ファンにおいて、
    前記ロータヨークは、天板部と、円筒状の胴部と、前記天板部と前記胴部とをつなぐ外周に向かって下り傾斜となる円錐部とを備え、
    前記羽根は、前記ロータヨークの前記円錐部上に延在して前記ロータヨークの軸方向に重なる内周部を有し、
    軸方向において、前記羽根の前記内周部の上端位置が、前記ロータヨークの前記天板部の上端位置と同じか、または低く設定されていることを特徴とする遠心ファン。
  2. 前記羽根の前記内周部における前記ロータヨークの前記円錐部に対する対向面が該円錐部に沿って形成されるとともに、該対向面と該円錐部との間に所定のクリアランスが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心ファン。
  3. 前記クリアランスは0.75〜1.5mmであることを特徴とする請求項2に記載の遠心ファン。
  4. 前記羽根の内周部は、該羽根の翼弦長の1/3であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遠心ファン。
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