JP6419415B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線CT装置に関する。
X線CT装置は、被検体にX線を照射する。また、X線CT装置は被検体を透過したX線に基づいて、被検体の所定断面の画像データ(以下、単にデータという)を取得する。
X線を照射する方式の一例としては、シャトルスキャンがある。シャトルスキャンにおいてX線CT装置は、設定されたスキャン範囲の始端と終端との間で天板を往復移動させながらスキャンする(例えば、特許文献1)。
X線CT装置において、スキャン間隔が設定される場合がある。スキャン間隔は、X線を照射させながら天板を往復移動させるときの時間である。スキャン間隔としては、加速時間、定速時間、及び、減速時間、並びに、天板を停止させるときの待ち時間(休止時間)等が含まれる。なお加速時間は、X線CT装置により天板を加速して移動させるときの時間である。また、定速時間は、X線CT装置により天板を定速で移動させるときの時間である。また減速時間は、X線CT装置により天板を減速して移動させるときの時間である。また、待ち時間には、X線CT装置により、データに対するオフセット補正、天板の方向変換、制御信号の入力及び出力、軌道の一致(後述)、及び被検体による荷重測定等が行われる。
X線CT装置において、ADCT(Area Detector CT)を用いることにより、ある程度のスキャン範囲を一括でスキャンするダイナミックスキャンを行うことが可能である。ただし、ADCTを用いなくても、シャトルスキャンを用いることにより、擬似的なダイナミックスキャンを行うことが可能である。このシャトルスキャンは、主に、被検体の時系列変化を観察するために用いられる。
シャトルスキャンにおいて、スキャン範囲における始端から終端への移動時sにデータを取得する。またシャトルスキャンにおいて終端から始端への移動時tにデータを取得する。さらにシャトルスキャンにおいては、時系列変化の観察のため、異なる移動時にそれぞれ取得されたデータ同士の差分画像が生成される。差分画像により時系列変化を観察するためには、移動時s、t等、異なる移動時の各データの差分の精度が必要とされる。
ADCTのようなダイナミックスキャンにおいては、一括して被検体の所定範囲をカバーするデータを取得することができ、さらにその円軌道は異なる時点においても同様である。これに対し、シャトルスキャンにおいては、一般的に移動時sに取得されるデータと、移動時tに取得されるデータとでは、スキャン軌道が異なる。例えば、始端から終端への移動方向でスキャン軌跡が右回りである場合、終端から始端への移動方向ではスキャン軌跡が左回りとなる。したがって、移動時sのデータと、移動時tのデータとの差分画像を生成すると、当該画像には時系列以外の要因によって生じる差分が描画される場合がある。この差分が後工程の解析アルゴリズムに悪影響を及ぼす。
例えば、スキャン軌道が異なるデータ同士の差分処理を行なった場合、一方の時点のデータに生じるアーチファクトと、他方の時点のデータに生じるアーチファクトとが差分画像に残ってしまう。差分画像に表れる差分が微小であったり、差分以外の部分と僅かな輝度差である場合、画像の閲覧者にとって差分画像に表れるアーチファクトと差分との区別が困難となる。
特開2007−275314号公報
差分画像において、時系列以外の要因によって生じる差分をなるべく発生させないように、次の二つの手法が用いられる。
(1)時系列以外の要因によって生じる差分をソフトウェアを用いた処理によって除去する。
(2)スキャン範囲における始端から終端への天板の移動方向であるIN動作同士で軌道を一致させる。さらに、終端から始端への天板の移動方向であるOUT動作同士で軌道を一致させる。
ここでは、(2)の手法に注目する。この手法では、シャトルスキャンにおける天板の反復的な往復移動の始端側で回転機構を制御することにより毎回軌道を一致させる。この場合、軌道を一致させるための時間を要する。したがって待ち時間が長くなる。
しかしながら、待ち時間を長くすると、長くした分だけ、天板を往復移動させながらデータを取得するときの時間間隔が増大する。データ取得の時間間隔が大きいと、例えば、スキャン周期が増大する。また、データ取得の時間間隔が大きいと、被曝量が増加する。また、シャトルスキャンを毛細血管系における血流の分析(パフュージョン(perfusion))などへ応用する場合、差分画像を用いた解析精度を悪化させる要因になるという問題点があった。
この実施形態は、上記の問題を解決するものであり、シャトルスキャンの待ち時間を低減させることが可能なX線CT装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、実施形態のX線CT装置は、天板移動部、旋回移動部、データ収集部、及び、制御部を有する。天板移動部は、天板を予め定められた始点から予め定められた終点への方向と、終点から前記始点への方向とに往復移動させる。旋回移動部は、被検体に対してX線を照射するX線照射部を旋回移動させる。データ収集部は、被検体を透過したX線を検出して投影データを収集する。制御部は、X線によるスキャンにおいて、X線照射部を旋回移動させながら天板を始点と終点との間を一往復させて、投影データを収集させるとき、天板を一往復させるときの天板が終点に移動してから始点に移動を開始するまでの待ち時間を含む所要時間を、X線照射部を旋回移動させるときの旋回周期の整数倍にするように、少なくとも天板移動部を制御する。
一実施形態に係るX線CT装置の構成ブロック図。 天板を一往復移動させるときの所要時間とスキャン範囲との関係を示す図。 被検体のスキャノ画像に重なって表示された複数のスキャン範囲を示す図。 比較例においてスキャノ画像に重なって表示されたスキャン範囲を示す図。 変形例において、選択可能に表示された複数のスキャン範囲を示す図。 X線CT装置がスキャン範囲を求めてから、画像再構成するまでの一連の動作の流れを示すフローチャート。
X線CT装置の一実施形態について各図を参照して説明する。
〔構成〕
X線CT装置の構成について図1を参照して簡単に説明する。図1は、X線CT装置の構成ブロック図である。
X線CT装置10は、システム制御部11、スキャン制御部12、記憶部13、テーブル14、天板移動部15、旋回移動部16、X線制御装置17、高電圧発生装置19、X線照射部21、天板22、X線検出器23、回転機構25、データ収集部27、再構成処理部31、及び、インターフェース32を有している。
システム制御部11は、中央処理装置(CPU)等から構成されている。また、システム制御部11は、スキャン制御部12、記憶部13、テーブル14、再構成処理部31、及び、インターフェース32を統括制御する。なお、システム制御部11、スキャン制御部12、及び、後述する表示制御部35の一つまたは二以上の組合わせが制御部の一例に相当する。
スキャン制御部12は、被検体Pを撮影するときの撮影条件に基づく制御信号を、天板移動部15、旋回移動部16、X線制御装置17、高電圧発生装置19、X線照射部21、X線検出器23、回転機構25、データ収集部27に対して出力する。データ収集部27が、「データ収集部」の一例に相当する。
ここで、撮影条件には、ヘリカルシャトルスキャンにおけるX線照射部21を旋回移動させながら天板22を予め定められた始点から予め定められた終点への方向と、終点から始点の方向とに往復移動させるときの条件が含まれる。また、撮影条件には、ヘリカルシャトルスキャンにおいて天板22を往復移動させて投影データを収集するときのスキャン範囲及び旋回周期が含まれる。スキャン範囲とは、始点から終点までの距離である。旋回周期とは、X線照射部21を旋回させる周期である。なお、ヘリカルシャトルスキャンを単に「スキャン」という場合がある。
スキャン範囲(始点及び終点)はユーザによりインターフェース32を介して設定される。また、旋回周期は、X線照射部21を一回転させるときに要する時間[sec/rot]で表される。旋回周期は、初期設定されているか、あるいは、ユーザによりインターフェース32を用いて設定される。
図2は、天板22を一往復移動させるときの所要時間と、スキャン範囲(距離)との関係を示す図である。図2においては、横軸には所要時間t[sec]が示される。また、図2において縦軸にはスキャン範囲[mm]が示される。また、図2においては、当該所要時間が”SS”で示される。なお、以下の説明において所要時間を「スキャン間隔」と記載する場合がある。また、図2においては、当該スキャン範囲が”SR”で示される。
天板22を始点から終点に移動させるとき、まず天板22を加速させて移動させ、さらに加速から定速に切り替えて移動させ、さらに定速から減速に切り替えて移動させる。また、終点から始点に移動させるときも同様である。図2において、天板22を加速で移動させる加速度の領域(加速領域)及び減速で移動させるときの減速度の領域(減速領域)を破線で示す。また図2において、天板22を定速で移動させるときの定速度の領域(定速領域)を実線で示す。
したがって、所要時間SSには、加速時間,定速時間、及び減速時間が含まれている。なお加速時間は、X線CT装置により天板を加速して移動させるときの時間である。また、定速時間は、X線CT装置により天板を定速で移動させるときの時間である。また減速時間は、X線CT装置により天板を減速して移動させるときの時間である。図2においては、加速時間及び減速時間が”VS”で示される。また、図2においては加速領域及び減速領域が”VR”で示される。なお、これらの加速時間と減速時間とは同じであってもよく、異なっていてもよい。また、これらの加速領域と減速領域とは同じであってもよく、異なっていてもよい。
さらに、所要時間SSには待ち時間(休止時間)が含まれている。待ち時間とは、天板22が始点から終点に移動された後、さらに天板22が終点から始点に移動される前の、天板22を停止させるときの時間である。図2においては待ち時間が”PS”で示される。さらに所要時間SSには、天板22が終点から始点に移動された後の、次の天板22の往復移動の開始までの待ち時間PSが含まれている。この往復移動の開始までの待ち時間PSとは、天板22が始点から終点へ移動される前の待ち時間PSである。なお、これらの待ち時間PSは、同じであってもよく、異なっていてもよい。なお、以下において待ち時間PSというときは、天板22の往路と復路の間の時間、及び復路と往路の間の時間の少なくともいずれかを示すこととする。
天板22を定速で移動させるときの範囲である定速領域は、スキャン範囲SRから加速領域VR及び減速領域VRを減算したものである(CR=SR−2*VR)。
なお、CRは定速領域を示す。
したがって、スキャン範囲SR、及び加速領域VR等を用いると、定速時間は、次の式(1)で表される。
定速時間=(SR−2*VR)/CS (1)
ここで、CSは、天板22を定速領域における天板移動速度[mm/sec]を示す。なお、定速領域の天板移動速度は、1)再構成可能条件、2)天板移動速度の上限のうちの小さい方とする。
なお、シャトルスキャンにおいてX線CT装置は、天板22を移動させながらX線照射部21を回転させて被検体にX線を照射する。また照射されたX線は、移動中の天板22に載置された被検体を透過して、X線検出器23に検出される。さらにX線CT装置は、このようにして検出されたX線に基づいて再構成処理を行う。ただし、再構成処理は、天板移動速度の影響を受ける場合がある。例えば再構成処理は補間処理を伴うので、天板移動速度が速ければ速いほど補間する範囲が大きくなり、被検体の体軸方向の空間分解能に影響する場合がある。また、X線CT装置の再構成処理能力に応じて、再構成処理に要する時間が異なるため、天板移動速度に再構成処理が対応できない場合がある。つまり、再構成可能条件とは、X線CT装置が天板22の移動に応じて再構成処理を行いうる、天板22の移動速度の上限である。
所要時間SSは、これらの加速時間VS、定速時間、減速時間VS、及び、待ち時間PSを合計した時間となる。
したがって、所要時間SSは次の式(2)で表される。
SS=4*VS+2*PS+2*(SR−2*VR)/CS (2)
制御部は、ユーザにより設定されたスキャン範囲の情報を受ける。制御部はこのスキャン範囲にしたがって、天板移動部15を制御する。この制御により、天板22を一往復させるときの所要時間がX線照射部21の旋回周期の整数倍に対応する。その結果、シャトルスキャンにおいて、天板22が一往復してから次の往復移動開始までの待ち時間に、軌道を一致させるための時間を含める必要がない。すなわち上述したシャトルスキャンにおけるIN動作によるデータ同士の差分画像を生成する場合において、IN動作同士で軌道を一致させるための時間を、OUT動作と次のIN動作の間に含めなくても、先のIN動作と次のIN動作とで軌道が一致する。同様にシャトルスキャンにおけるOUT動作によるデータ同士の差分画像を生成する場合において、軌道を一致させるための時間を意図的に確保しなくても、先のOUT動作と次のOUT動作とで軌道が一致する。
このような構成によれば、天板22を一往復させるときの所要時間をより短くすることができる。したがって、往復移動のそれぞれにおいてデータを取得するときの時間間隔が短くなる。その結果、被曝量を低減させることが可能である。またスキャン周期が短くなるため、差分されるIN動作同士の時間間隔が短くなる。同様に差分されるOUT動作同士の時間間隔が短くなる。それにより差分画像を用いた解析精度を向上させることが可能となる。
なお、天板22を一往復させるときの所要時間のうち、加速時間VS、減速時間VS、及び待ち時間PSは、予め定められている。すなわち、各時間の値は、設定を変更する等、意図的に変更されるまでは固定されている。したがって、所要時間は、天板22を定速で移動させるときの時間である定速時間を調整することにより定められる。または、所要時間は天板22を定速で移動させるときの距離(定速領域)を調整することにより定められる。
制御部は、天板22を一往復させるときの所要時間がX線照射部21の旋回周期の整数倍になるように、天板移動部15を制御する。
(所要時間を旋回周囲の整数倍にする方法)
次に、所要時間をX線照射部21の旋回周期の整数倍にする方法について説明する。
所要時間SSを、旋回周期RSの整数倍に対応させる例について、次の式(3)により表す。なお、次式において旋回周期は”RS”で示される。また、次式において定速領域は”CR”で示される。
(4*VS+2*PS+2*CR/CS)=RS*n (n=1,2,…) (3)
加速時間VS、減速時間VS、待ち時間PSを固定すると、定速領域CRは、次の式(4)で表される。
CR=(RS*n-4*VS-2*PS)*CS/2 (4)
上式(4)から、スキャン範囲SRは、次の式(5)で表される。
SR=2*VR+CR=2*VR+(RS*n-4*VS-2*PS)*CS/2 (5)
上式(5)から次のことがわかる。
スキャン範囲SR[mm]の設定では、連続的な値でなく、整数nの値に応じた複数の離散的な値が選択されることによりスキャン範囲SRが設定される。
なお、「旋回周期の整数倍」という制約を外した場合、スキャン範囲SR[mm]は、連続的な値により設定される。ただしその場合には、軌道の一致のために待ち時間PSを調整する必要がある。その結果、天板22を一往復させるときの所要時間が増大するため、例えば被曝量が増加する。さらに当該所要時間が増加するため、往復移動のそれぞれにおいてデータを取得するときの時間間隔が長くなる。それによって、差分画像を用いた解析精度が低下するおそれがある。
これに対して、本実施形態のようにスキャン範囲SRを離散的に選択させるように構成すれば、与えられたスキャン範囲SRにおいて、データを取得するためのスキャン周期を短くすることが可能となる。結果的に、被曝量を低減させることが可能となる。また、結果的にシャトルスキャンにおいてIN動作のデータ同士及びOUT動作のデータ同士の取得時間の間隔を短くすることができる。したがって、差分画像を用いた解析精度を向上させることが可能となる。
前述したように、スキャン範囲SRnは整数nの値に応じて離散的な値をとる。そのため、整数n(=1、2、…)に対するスキャン範囲SRを予め定めておくことが可能となる。
記憶部13は、天板22を一往復させるときの所要時間SSがX線照射部21の旋回周期RSの整数倍になるような複数のスキャン範囲SRを予め記憶する。
また、テーブル14は、スキャン範囲SRに対応させて加速時間VS、定速時間、減速時間VS、待ち時間PSを記憶する。定速時間は、例えば式(1)で表される。
上記構成において、例えば次のようにスキャン範囲SRが求められる。まずユーザにより仮のスキャン範囲が入力される。スキャン範囲は、ユーザがスキャンの始点及び終点を入力することにより設定されてもよい。また、始点及び終点が入力される構成に限らず、単に仮のスキャン範囲の数値情報(長さ等)が入力されてもよい。制御部は、入力された仮のスキャン範囲を受けて、当該スキャン範囲(始点から終点までの長さ)と、記憶部13に記憶された複数のスキャン範囲SR(長さ)とを対比する。さらに制御部は、仮のスキャン範囲に近いスキャン範囲の選択候補となる一または二つのスキャン範囲SRを求める。さらに制御部は、スキャン範囲SRの選択候補を表示させる制御を行う。さらに制御部は、スキャン範囲SRの選択候補から、ユーザによりスキャン範囲SRが選択される操作がなされると、そのスキャン範囲SRを受け付ける。制御部は受け付けたスキャン範囲SRを以下の制御に用いる。なお、制御部は仮のスキャン範囲に近い一の選択候補を求める場合には、仮のスキャン範囲と対比して、より大きいスキャン範囲の選択候補を表示させる制御を行う。
次に、制御部は、選択されたスキャン範囲SRに基づいて、テーブル14を用いて、加速時間VS、定速時間(式(1)で示す)、減速時間VS、待ち時間PSを求める。制御部は、求めたそれらの時間に基づいて、天板移動部15、旋回移動部16、X線制御装置17、高電圧発生装置19、X線照射部21、X線検出器23、回転機構25、及び、データ収集部27を制御する。なお、制御部は、求めた加速時間VS、定速時間、減速時間VS、及び待ち時間PSに基づいて、少なくとも天板移動部15及びX線照射部21のいずれか一方を制御してもよい。
次に、上記方法を実行するための構成について図1を参照して簡単に説明する。
天板移動部15は、システム制御部11からの制御信号を受けて、天板22を被検体Pの体軸方向に沿って、往復移動させる。すなわち天板移動部15は、天板22を予め定められた始点から予め定められた終点への方向と、終点から始点への方向とに移動させる。
旋回移動部16は、システム制御部11からの制御信号を受けて、回転機構25を回転させる。
X線制御装置17は、システム制御部11から出力されたX線ビーム発生制御信号に基づき、高電圧発生装置19による高電圧発生のタイミングを制御する。高電圧発生装置19は、X線制御装置17からの制御信号に従ってX線ビームを曝射させるための高電圧をX線照射部21に供給する。
X線照射部21は、高電圧発生装置19から供給された高電圧を受け、扇状のX線ビームを被検体Pに向けて曝射する。このX線ビームは、スライス方向に厚みを有する。X線検出器23は、X線照射部21から曝射され、被検体Pを透過したX線ビームを検出する。
X線検出器23は、複数チャンネルの検出素子を有する。またX線検出器23では、検出素子がX線照射部21の焦点を中心として円弧状に配置される。
回転機構25は、X線照射部21とX線検出器23とを被検体Pの体軸を中心にして回転可能に保持する。
データ収集部27は、システム制御部11から出力されたデータ収集制御信号に基づき被検体Pの複数スライスの投影データを収集して出力する。
再構成処理部31は、データ収集部27によって収集された被検体Pの複数スライスの投影データに基づき被検体Pの複数の断層画像を同時に再構成する。表示制御部35は、再構成された被検体Pの複数の断層画像を表示部33に表示させる。
インターフェース32は、表示部33、入力部34、及び、表示部33を制御する表示制御部35を有している。
入力部34は、マウス、キーボード等であり、各種の情報を入力する。
表示制御部35は、記憶部13に記憶された複数のスキャン範囲を選択可能に表示部33に表示させる。
次に、本実施形態のX線CT装置において、ユーザがインターフェース32を用いて、スキャン範囲SRを選択するときのX線CT装置の動作の概要について図3を用いて説明する。まずユーザにより、インターフェース32を介して天板22を一往復させるときの所要時間SSが旋回周期RSの整数倍となるように設定される。そして、X線CT装置の制御部により設定された所要時間SSに基づいて複数のスキャン範囲SRの選択候補が求められる。また、制御部は、ユーザによるスキャン範囲SRの選択操作に応じて、複数のスキャン範囲SRの中から選択されたスキャン範囲SRの情報を受け付ける。当該選択の具体的な一例について、以下説明する。なお、以下の説明においては上記「仮のスキャン範囲が設定される構成」とは別の実施形態について説明する。
図3は、被検体Pのスキャノ画像に重なって表示された複数のスキャン範囲を示す図である。図3に、スキャノ画像について”G”を用いて示す。また、複数のスキャン範囲について”SR1”、”SR2”、”SR3”を用いて示す。また、各スキャン範囲の一端について”E0”を用いて示す。また、各スキャン範囲の他端について”E11”、”E12”、”E13”を用いて示す。なお、図3に示すSR1、SR2、SR3は一例であり、スキャン範囲の選択候補は、スキャン周期に応じた設定可能な数(SR1、SR2、SR3...SRn)だけ表示される。また、図3に示されるスキャン範囲SR1、SR2及びSR3はそれぞれ、E0を、スキャン範囲の一端(始端又は終端)とする範囲を示している。
表示制御部35は、ユーザにより入力部34を用いて入力された一端の情報を受ける。表示制御部35は、当該一端の情報に対応する一端の位置E0をスキャノ画像Gの座標上で特定する。また表示制御部35は、スキャン範囲SR1、SR2、SR3を記憶部13から読み出す。さらに、表示制御部35は、特定した一端の位置E0を始点とする複数のスキャン範囲の選択候補である、SR1、SR2、SR3のそれぞれをスキャノ画像Gに重ねて選択可能に表示させる。
本実施形態においては、各スキャン範囲SR1、SR2、SR3の長さの調整について、連続値において設定するのではなく、あらかじめ設定された離散的に変化する値(長さ)のいずれかを選択するように構成されている。すなわち、各スキャン範囲SR1、SR2、SR3の長さはそれぞれ固定である。表示制御部35は、特定した一端の位置E0の情報を受けて、スキャン範囲の他端の位置を求める。例えば、各スキャン範囲SR1、SR2、SR3の長さをそれぞれL1、L2、L3とすると、表示制御部35は、他端の位置E11(=E0+L1)、E12(=E0+L2)、E13(=E0+L3)を求める。すなわち、上記例示した式により求められた各スキャン範囲SR1〜SR3に対応する長さL1〜L3の変化は、離散的な変化である。したがって、他端の位置E11、E12、E13も離散的な値となる。
表示制御部35は、特定した一端の位置E0、及び、求めた他端の位置E11、E12、E13を用いて、枠状で表された各スキャン範囲SR1、SR2、SR3を表示部33に表示させる。なお、離散的な値で表示されたスキャン範囲SR1、SR2、SR3、及び、他端の位置E11、E12、E13の例として図3を示す。図3に示すスキャン範囲の設定方法は、スキャン範囲の一端の位置E0を基準(不動)とする場合に有効である。すなわち、図3に示すスキャン範囲の設定方法では、スキャン範囲の始点又は終点に相当する一端の位置E0が固定される。その上で、一端の位置E0に対する他端の位置を、スキャン範囲の選択候補SR1、SR2、SR3...SRnのいずれかを選択することにより動かすことができる。したがって、図3の例においてはスキャン範囲の一端の位置を固定しつつ、離散的に設定された複数のスキャン範囲の候補を選択するだけで、スキャン範囲の他端側の位置を容易に変更できる。
図3に示す上記スキャン範囲の設定方法においては、ユーザにより入力部34を用いてスキャン範囲の設定をすることができるように、表示制御部35はスキャン範囲の設定画面を呈示する。例えば表示制御部35は、スキャノ画像Gを利用した設定画面を表示部33に表示させる。したがって、この構成においてX線CT装置は、シャトルスキャンを開始する前にスキャノ画像(scannogram/スカウト画像(scout image))を取得する。例えば表示制御部35は、ユーザがマウスを用いて表示部33に表されたスキャノ画像G上でカーソルを移動させると、それに応じてマウスポインタ(カーソル)を移動させる。制御部は、マウスポインタが設定画面上の所定位置にあるとき、ユーザによりマウスがクリックされると、設定画面上におけるクリックされた位置の座標を取得する。さらに制御部は、設定画面上のその座標をスキャン範囲の一端の位置として特定する。例えば制御部は、スキャノグラムにおける各座標と、天板22等により特定される実空間上の位置と対応関係に基づき、スキャン範囲の一端の位置として特定された座標を、実空間上の位置に対応付ける。なお、キーボードを用いた数値入力により、スキャン範囲の一端の位置を特定するようにしてもよい。
表示制御部35は、ユーザによる入力部34の操作を受けて、複数のスキャン範囲SR1、SR2、SR3のうちから、一つのスキャン範囲を選択する。
上記構成においては、表示制御部35は、スキャノ画像Gの座標上でスキャン範囲の一端の位置E0を特定し、位置E0を固定して、各スキャン範囲SR1、SR2及びSR3を求めて、設定画面に表示させる。ただし本実施形態はこれ限られない。例えば、ユーザが入力部34を介して、スキャン範囲の一端の位置E0を移動させる操作を行うと、表示制御部35は、移動後の一端の位置E0の座標を取得する。さらに表示制御部35は、移動後の一端の位置E0の座標から長さL1、L2及びL3だけそれぞれ離れた他端の位置E11、E12及びE13の座標をそれぞれ求める。さらに表示制御部35は、求めた各座標に基づき、移動後の一端の位置E0と、その位置から長さL1、L2及びL3だけそれぞれ離れた他端の位置E11、E12及びE13とを設定画面に表示させる。言い換えれば、設定画面において、スキャン範囲の一端の位置E0並びに他端の位置E11、E12及びE13が操作に応じて共に移動されて表示される。
同様に、ユーザが入力部34を介して、スキャン範囲の他端の位置E13を移動させる操作を行うと、表示制御部35は、移動後の他端の位置E13の座標を取得する。さらに表示制御部35は、他端の位置E13の座標から長さL3だけ離れた一端の位置E0の座標を求める。さらに表示制御部35は、求めた各座標に基づき、移動後の他端の位置E13と、その位置から長さL3だけ離れた一端の位置E0とを設定画面に表示させる。さらに、移動後の一端の位置E0の座標から長さL1及びL2だけそれぞれ離れた他端の位置E11及びE12の座標を求める。さらに表示制御部35は、求めた各座標に基づき、移動後の他端の位置E11及びE12を設定画面に表示させる。言い換えれば、設定画面上、スキャン範囲の一端の位置E0及び他端の位置E11、E12及びE13が操作に応じて共に移動されて表示される。なお、スキャン範囲の他端の位置E13でなく、E11又はE12が移動された場合も同様である。
このように、スキャン範囲の一端及び他端の位置を共に動かす構成では、各スキャン範囲SR1、SR2及びSR3それぞれの長さL1、L2及びL3のみが離散的な値となる。すなわち、ユーザは各スキャン範囲SR1、SR2及びSR3それぞれの一端の位置E0及び他端の位置E11、E12及びE13を、連続的な値として変更することが可能である。この構成では、スキャン範囲の一端の位置E0を固定しないで、一端の位置E0及び他端の位置を共に動かしてもよい場合に有効である。
(比較例)
次に、比較例の手法について図4を参照して説明する。図4は、比較例においてスキャノ画像に重なって表示されたスキャン範囲を示す図である。図4では、スキャノ画像が”G”として示される。また、比較例の手法により設定されたスキャン範囲が”SR’”として示される。また、スキャン範囲の始点が”E0”として示される。また、スキャン範囲の終点が、”E1”として示される。
また、図4に、本実施形態により求められ、表示されたスキャン範囲SR2、SR3を示す。図4では、スキャン範囲SR2の一端の位置E12、及び、スキャン範囲SR3の一端の位置E13が破線でそれぞれ示される。例えば、スキャン範囲SR2は整数nを2にしたとき(n=2)の範囲であり、スキャン範囲SR3は整数nを3にしたとき(n=3)の範囲である。
スキャン範囲SR2、SR3、SR’の長さ[mm]の関係は、次の式(6)で表される。
SR2<SR’<SR3 (6)
また、スキャン範囲SR2における、所要時間SSの長さ[sec]をT2とし、さらに、スキャン範囲SR3における所要時間SSの長さをT3とした場合、T2とT3の関係は、次の式(7)で表される。なお上述の通り、所要時間SSは、設定された各スキャン範囲において、天板22が一往復するのに要する時間である。
T2<T3 (7)
なお、比較例の説明においては、表示制御部35が複数のスキャン範囲SR’を表示させるとき、スキャン範囲の一端の位置E0が固定された場合について説明する。
比較例において、本実施形態と異なるのは、スキャン範囲SR’の設定において、連続的な値で変更可能な点である。すなわち、スキャン範囲SR’は離散的な値に基づいて設定されない。したがって、表示制御部35は、ユーザによる設定操作に応じて、スキャン範囲SR’の他端の位置E1を連続的に移動させて表示させる。すなわち、スキャン範囲SR’の他端の位置E1は連続的な値として設定変更される。
比較例においては、スキャン範囲SR’を連続的に設定することが可能である。そのため、待ち時間PSに複数のIN動作における軌道同士を一致させるための時間を含ませる必要があり、同様に、待ち時間PSに、複数のOUT動作における軌道同士を一致させるための時間を含ませる必要がある。すなわち、シャトルスキャンにおいて天板を一往復させるときの所要時間が増大する。その結果、複数のIN動作それぞれに対応するデータの取得にかかる時間間隔が、軌道を一致させるための時間だけ長くなり、同様に複数のOUT動作それぞれに対応するデータの取得にかかる時間間隔が、軌道を一致させるための時間だけ長くなる。そのことによって差分画像を用いた解析精度を低下させるおそれがある。
上述の通り、比較例においては待ち時間PSに軌道を一致させるための時間が含まれており、所要時間SSは当該時間だけ長くなっている。これに対して、本実施形態においては待ち時間PSに軌道を一致させるための時間が含まれていない分、所要時間SSが短くなる。したがって比較例と本実施形態との所要時間SSの時間差だけスキャン範囲を拡大することができる。つまり本実施形態においては、その時間差をスキャン範囲の拡大に割り当てることができる。例えば本実施形態では、同じ所要時間SS(=T3)を使って、スキャン範囲SR’より広い範囲であるスキャン範囲SR3をスキャンすることが可能となる。
また、ユーザがスキャンしようとする所望の撮像対象がスキャン範囲SR2の範囲内に全て含まれている場合、SR2はスキャン範囲として十分であるため、それより広いスキャン範囲SR’は余分な範囲を含むことになる。したがって、スキャン範囲SR2をスキャンするときの所要時間SSは、スキャン範囲SR’ をスキャンするときの所要時間より短いので(T2<T3)、所要時間SSを短くすることが可能である。
(変形例)
次に、変形例について図5を参照して説明する。図5は、変形例において、選択可能に表示された複数のスキャン範囲を示す図である。
上記構成において表示制御部35は、スキャン範囲SR1、SR2及びSR3を記憶部13から読み出して、特定した一端の位置E0を始点とする複数のスキャン範囲SR1、SR2及びSR3のそれぞれをスキャノ画像Gに重ねて選択可能に表示させたる。しかしながら本実施形態はこれに限らず例えば以下のように構成することが可能である。
表示制御部35は、スキャン範囲を選択するためのプルダウンメメニューを表示部33に表示させる。例えば表示制御部35は、プルダウンメニューの表示領域の一端側に「スキャン範囲」の文字を表示させ、かつその文字表示領域からプルダウンメニューの他端側に向かって複数のスキャン範囲SR1、SR2、SR3...SRnを配列表示する。一例として、ユーザが入力部34を用いてプルダウンメニューの「スキャン範囲」の表示領域の指定操作を行うと、表示制御部35は、表示上、隠されていた複数のスキャン範囲の選択候補を配列表示させる。また入力部34を介して選択候補からスキャン範囲の指定操作を受けると、表示制御部35は、指定されたスキャン範囲に対応したスキャン範囲を記憶部13から読み出す。また図5に示すように、プルダウンメニューに表示させるスキャン範囲の選択候補を、スキャン範囲SR1、SR2、SR3...SRnでなく各スキャン範囲の長さ[mm]で表示させてもよい。例えばこの場合は、図5に示すように、プルダウンメニューには、スキャン範囲の長さ[mm]が、”10”、”15”、…”45”、”50”というような数値示される。この例においてスキャン範囲の選択候補は、5[mm]間隔の離散的な値で示される。
(動作手順)
次に、図6を参照して、X線CT装置によりスキャン範囲が求められ、スキャン範囲が表示されるときの動作について図6を参照して説明する。図6は、X線CT装置がスキャン範囲を求めてから、画像再構成するまでの一連の動作の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、ユーザによりX線CT装置が起動されると、スキャンプロトコルが設定される(ステップS101)。なお、被検体Pのスキャノ画像は、予め取得されて、記憶部13、その他の記憶装置に記憶されている。
プロトコル設定においては、インターフェース32を介して、ユーザにより、X線照射部21に含まれるX線管の管電圧、X線管から照射されるX線の線量、及びX線照射部21の旋回周期(回転速度)などの基本条件が入力される。さらに、プロトコル設定において、ユーザにより、天板移動部15が天板22を一往復させるときの所要時間(周期)が入力される場合がある。
このとき、本実施形態におけるX線CT装置においては、プロトコル設定において上記天板22の往復移動の所要時間が、X線照射部21の旋回周期の整数倍に相当するようにしか選択されないように設定されている。たとえばプロトコル設定において、プルダウンメニューに表示されるスキャン範囲SRそれぞれは、天板22の往復移動の所要時間が、X線照射部21の旋回周期の整数倍となるように設定される。あるいはX線CT装置におけるプロトコル設定として、上記所要時間を入力させるように設定画面を構成してもよい。この場合当該設定画面は、天板22の往復移動に要する所要時間を、選択肢でなく数値を入力可能に構成される。ただし、制御部又は表示制御部35は、当該設定画面においてユーザにより入力された所要時間の数値と、X線照射部21の旋回周期とを対比する。対比の結果、入力された所要時間が当該旋回周期の整数倍に対応していない場合、表示制御部35は、警告メッセージを表示するためのデータを図示しない記憶部から読み出し、表示部33に対応する警告メッセージを表示させる。一例において、警告メッセージは「所要時間は、旋回周期(速度)の整数倍で入力して下さい」などの文字として表示される。なお、警告は文字表示に限られず、音声等であってもよい。
さらに、プロトコル設定の設定画面において、スキャン範囲の数値を入力する構成としてもよい。この設定画面は、ユーザにより、スキャン範囲の始点及び終点を入力されるように構成される。この構成の場合、制御部は入力されたスキャン範囲の長さから求められる所要時間と、X線照射部21の旋回周期とを対比する。スキャン範囲の長さは、被検体の体軸方向又は天板の移動方向の長さである。対比の結果、制御部は、入力されたスキャン範囲の長さから求められる所要時間が、X線照射部21の旋回周期整数倍に相当するか判断する。制御部により所要時間が旋回周期の整数倍に相当しないと判断された場合、X線CT装置は、上記所要時間の入力の例と同様に、警告を出力する。
他の例として、プロトコル設定における設定画面において、ユーザがスキャン範囲の始点及び終点を入力する際、始点の入力に制約を設けず、終点の入力に制約を設けてもよい。制約の設け方は、入力した値の切り上げ、切り捨て、四捨五入して近い数値など、制約を設けられるものであれば何でもよい。
次に、表示制御部35は、スキャノ画像の座標上でスキャン範囲を求め、表示部33に表示させる(ステップS102)。
この前に、または、これに並行して、表示制御部35によりスキャン範囲が求められる(ステップS105)。すなわち、表示制御部35は、記憶部13に記憶された複数のスキャン範囲を読出し、スキャノ画像の一端の位置E0を基準として、各スキャン範囲SR1、SR2及びSR3それぞれの他端の位置E11,E12及びE13をそれぞれ求める。表示制御部35は、求めた他端の位置E11,E12及びE13それぞれに基づいて各スキャン範囲SR1、SR2及びSR3を表示部33に表示させる。ユーザにより、表示された複数のスキャン範囲のうちの一つが選択される操作がなされると、制御部は、選択に応じたスキャン範囲をシャトルスキャンにおけるスキャン範囲として設定する。スキャン範囲の一端の位置E0に対する他端の位置E11,E12及びE13の変化は離散的な変化である。
次に、制御部は、上記のように設定されたスキャン範囲に基づいて天板移動部15等を制御して、天板22を移動させつつ、スキャンを実行する(ステップS103)。
次に、制御部は、被検体Pを透過したX線を検出し、投影データの再構成処理を行う。再構成処理を経て断層画像が生成される。表示制御部35は、断像画像を表示部33に表示させる(ステップS104)。
上記説明した本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記説明した本実施形態及びその変形例においては、シャトルスキャンにおけるスキャン範囲の設定において、スキャン範囲が離散的に設定されるように構成されている。このような構成によれば、シャトルスキャンにおいて、天板22が一往復してから次の往復移動開始までの待ち時間に、軌道を一致させるための時間を含める必要がない。すなわち上述したシャトルスキャンにおけるIN動作によるデータ同士の差分画像を生成する場合において、IN動作同士で軌道を一致させるための時間を、OUT動作と次のIN動作の間に含めなくても、先のIN動作と次のIN動作とで軌道が一致する。同様にシャトルスキャンにおけるOUT動作によるデータ同士の差分画像を生成する場合において、軌道を一致させるための時間を意図的に確保しなくても、先のOUT動作と次のOUT動作とで軌道が一致する。
したがって、設定されたスキャン範囲において、データを取得するためのスキャン周期を短くすることが可能となる。結果的に、被曝量を低減させることが可能となる。また、結果的にシャトルスキャンにおいてIN動作のデータ同士及びOUT動作のデータ同士の取得時間の間隔を短くすることができる。したがって、差分画像を用いた解析精度を向上させることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるととともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 X線CT装置
11 システム制御部
12 スキャン制御部
13 記憶部
14 テーブル
15 天板移動部
16 旋回移動部
17 X線制御装置
19 高電圧発生装置
21 X線照射部
22 天板
23 X線検出器
25 回転機構
27 データ収集部
31 再構成処理部
32 インターフェース
33 表示部
34 入力部
35 表示制御部

Claims (5)

  1. 被検体が載置される天板と、
    前記天板を予め定められた始点から予め定められた終点への方向と、前記終点から前記始点への方向とに往復移動させる天板移動部と、
    前記被検体に対してX線を照射するX線照射部を旋回移動させる旋回移動部と、
    前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを収集するデータ収集部と、
    前記X線によるスキャンにおいて、前記X線照射部を旋回移動させながら前記天板を前記始点と前記終点との間を一往復させて、前記投影データを収集させるとき、前記天板を前記一往復させるときの前記天板が前記終点に移動してから前記始点に移動を開始するまでの待ち時間を含む所要時間を、前記X線照射部を旋回移動させるときの旋回周期の整数倍にするように、少なくとも前記天板移動部を制御する制御部と、
    を有する
    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記所要時間が前記旋回周期の整数倍になるように前記始点から前記終点までの距離である複数のスキャン範囲を予め定め記憶する記憶部と、
    入力部、表示部、及び、前記表示部を制御する表示制御部を有するインターフェースと、
    をさらに有し、
    前記表示制御部は、前記記憶部に記憶された前記複数のスキャン範囲を選択可能に前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記表示制御部は、前記入力部により入力された一端の情報を受けて、前記一端の位置を前記被検体のスキャノ画像の座標上で特定し、前記特定した前記一端の位置を前記始点とする前記複数の前記スキャン範囲のそれぞれを前記スキャノ画像に重ねて選択可能に表示させることを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記制御部は、選択された前記スキャン範囲に基づいて、前記所要時間に含まれる、前記天板を加速度で移動させるときの時間である加速時間、定速度で移動させるときの時間である定速時間、及び減速度で移動させるときの時間である減速時間を求め、さらに前記天板を停止させるときの時間である待ち時間を求め、
    さらに、前記制御部は、求めた前記加速時間、前記定速時間、前記減速時間、及び、前記待ち時間に基づいて、少なくとも前記天板移動部及び前記X線照射部のいずれか一方を制御する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のX線CT装置。
  5. 前記スキャン範囲に対応させて前記加速時間、前記定速時間、前記減速時間、及び、前記待ち時間を記憶するテーブルをさらに有することを特徴とする請求項4に記載のX線CT装置。
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