JP6419082B2 - リコンビナーゼに基づく論理/メモリシステム - Google Patents
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Description
本出願は、35U.S.C.§119(e)の下で、2012年12月13日に出願された米国仮出願第61/736,792号、および2013年1月26日に出願された米国仮出願第61/757,113号の利益を主張する;これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は、政府の支援により、National Institutes of Healthによる助成金番号OD008435、およびSpace and Naval Warfare Systems Centerによる契約番号N66001-12-C-4016のもとでなされた。政府は本発明に一定の権利を有する。
合成生物学の中心的目標は、意思決定のための入力信号と動作を統合する細胞ネットワークを作り出すことである[1]。近年、人工的な論理ゲート[2〜4]とメモリデバイス[5,6]が、独立して構築されてきた。細胞論理の以前の実装においては、複雑なゲートは複数の遺伝子回路の階層化を必要とし[2,7]、したがって回路構成とチューニングに多大な努力が必要であった。これらの複雑な論理ゲートは、組合せ論理のみを実現することができる。
いくつかの態様において、少なくとも2つのリコンビナーゼは、不可逆的リコンビナーゼである。いくつかの態様において、少なくとも2つの不可逆的リコンビナーゼは、セリンリコンビナーゼである。いくつかの態様において、セリンリコンビナーゼは、Bxb1およびphiC31である。
いくつかの態様において、論理ゲートは、NOR、AND、OR、NAND、A、NOT A、B、NOT B、A IMPLY B、A NIMPLY B、B IMPLY A、B NIMPLY A、XORおよびXNORである。いくつかの態様において、本発明の合成論理/メモリシステムはさらに、TRUEおよび/またはFALSE論理ゲートを含み、ここでTRUE論理ゲートは、プロモーターに作動可能に連結された出力核酸配列の単一遺伝子回路構築物であり、およびFALSE論理ゲートは、反転プロモーターのすぐ下流の出力核酸配列の単一遺伝子回路構築物である。
いくつかの態様において、NOR論理ゲートは、(a)プロモーターに作動可能に連結された出力核酸、および(b)2つの一方向性ターミネーターの単一遺伝子回路構築物であり、ここで各ターミネーターは反転されており、異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、かつプロモーターと出力核酸との間に配置されている。
いくつかの態様において、AND論理ゲートは、プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで出力核酸とプロモーターはそれぞれ反転されており、かつ異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している。
いくつかの態様において、OR論理ゲートは、2つのプロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで各プロモーターは反転されており、かつ異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している。
いくつかの態様において、A論理ゲートは、プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで出力核酸は反転されており、かつフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している。
いくつかの態様において、B論理ゲートは、プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここでプロモーターは反転されており、かつフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している。
いくつかの態様において、NOT A論理ゲートは、プロモーターに作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで出力核酸はフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している。
いくつかの態様において、NOT B論理ゲートは、プロモーターに作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここでプロモーターはフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している。
いくつかの態様において、B IMPLY A論理ゲートは、第1プロモーターに条件付きで作動可能に連結され、および第2プロモーターに作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで第1プロモーターは反転されており、かつフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、第2プロモーターは異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、かつ第1プロモーターと出力核酸との間に配置されている。
いくつかの態様において、A NIMPLY B論理ゲートは、プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここでプロモーターはフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、および出力核酸は反転されており、かつ異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している。
いくつかの態様において、XOR論理ゲートは、プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここでプロモーターは反転されており、かつ2つの異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している。
いくつかの態様において、XNOR論理ゲートは、プロモーターに作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで出力核酸は2つの異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している。
別の側面において、本明細書で提供されるのは、本発明の合成論理/メモリシステムを含む細胞である。いくつかの態様において、細胞は、少なくとも2つの本発明の論理ゲートを含む。
さらに別の側面において、本明細書で提供されるのは、細胞を、少なくとも1つの不可逆的リコンビナーゼおよび少なくとも2つの本発明の論理ゲートを含むように操作することを含む、遺伝子発現または細胞分化を改変する方法である。
本明細書で提供されるのは、単一細胞内に、合成論理と、付随するDNAがコードするメモリの保存とをアセンブルするための、効率的戦略およびプログラミング言語である。本明細書に記載のモジュール式DNAアセンブリ戦略は、論理関数の簡単な「プラグアンドプレイ式」コード化と、DNAに情報を「書き込む」という、リコンビナーゼの能力から生じる付随するメモリを可能とする。DNAに基づくメモリは長期記憶装置の便利な実装であり、なぜならば、これは細胞の複数世代に渡って自然に伝播され、細胞死の後にも安定であり得るからである[9,10]。
本発明の統合論理/メモリシステムは、様々な向きで出力核酸(例えば、タンパク質産物をコードする遺伝子)に作動可能に連結された、または条件付きで作動可能に連結された少なくとも1つのプロモーター、および任意に少なくとも1つの一方向性ターミネーターを含む、単一の遺伝子回路構築物である、論理ゲートで構成されている(図1)。システムは、化学的誘導物質の入力を使用して、誘導性プロモーターからの直交リコンビナーゼの発現を駆動する。リコンビナーゼは、次に、DNAの反転または切除のための、遺伝子回路構築物におけるプロモーター、ターミネーターおよび/または出力核酸配列に隣接する認識部位を標的とし、出力核酸配列の条件付きの発現がもたらされる。
ブール論理関数は、想像可能な任意のデジタル構成要素を実行する関数の組み合わせをアセンブルするために使用可能な、論理ゲートに基づく。本発明は、任意のブール論理関数と、遺伝的事象(例えば、組換え)のDNAに基づく安定したメモリの、ワンステップのアセンブリを提供する。本発明は、生細胞における統合論理/メモリのための、2または3以上の遺伝子に基づく論理ゲートのアセンブリを企図する。論理ゲートの基本的な「遺伝子エレメント」は表1に列挙され、各論理ゲートは、これらの遺伝子エレメントの少なくとも2種の組み合わせを含む。
論理ゲートのセットを、図2に示す。図2の各パネルは、合成論理/メモリシステム(全16のシステム/パネル)の代表であり、各システムは以下を含む:(a)Bxb1リコンビナーゼをコードする核酸配列に作動可能に連結されたN−アシルホモセリンラクトン(AHL)誘導性プロモーターを含む遺伝子構築物(図示せず)、(b)phiC31リコンビナーゼをコードする核酸配列に作動可能に連結されたアンヒドロテトラサイクリン(aTc)誘導性プロモーターを含む遺伝子構築物(図示せず)、および(c)16の論理ゲートの1つ(図示)。図2の各パネルは、16の論理ゲートの1つを含む:NOT、AND、OR、NOT、NOR、NAND、XOR、XNOR、A IMPLY B、B IMPLY A、A NIMPLY B、B NIMPLY A、A、B、FALSEまたはTRUE。
本明細書において、プロモーターは、核酸配列の転写開始および/または発現を制御する(「駆動する」)ためにそれが調節する前記配列との関連で、正しい機能的位置および向きにある場合に、「作動可能に連結されている」と考えられる。プロモーターは、遺伝子組換え事象の際に、それが調節する核酸配列に対して正しい機能的位置および向きに配置されている場合、「条件付きで作動可能に連結されている」と言われる。
本明細書において、出力核酸配列が遺伝子エレメントの下流であると考えられるのは、出力核酸配列がコード(センス)鎖の3’末端近くに配置されており、遺伝子エレメントが5’末端近くに配置されている場合である。1つの遺伝子エレメントが別の遺伝子エレメントに対して「直ぐ下流」であると考えられるのは、2つの遺伝子エレメントが互いに近接している場合である(例えば、表1に列挙したような他の遺伝子エレメントが、この2つの間に存在しない)。
最も単純なブール論理ゲートは、NOTゲートと呼ばれる。これは、1つの入力を受け取り、出力としてその逆を生成する。本明細書に開示されるのは、典型的なNOT A論理ゲートおよびNOT B論理ゲートであり、ここでA(AHL)およびB(aTc)が入力である(図2)。図2のNOT Aゲートは、相補的リコンビナーゼ認識部位Bxb1 attBおよびBxb1 attPが隣接する出力核酸配列gfpに作動可能に連結された構成的プロモーター(簡略化のために本明細書において単にプロモーターと言及される)を含む。AHLがシステムに加えられると、Bxb1リコンビナーゼが発現され、Bxb1 attBとBxb1 attPが組換えられ、gfpの反転が生じて、その転写がもはやプロモーターによって制御されなくなる。逆に、AHLではなくaTcがシステムに加えられると、Bxb1リコンビナーゼは発現されず、Bxb1 attBとBxb1 attPは組換えられず、プロモーターはgfpの転写を制御する。したがってGFPは、AHLの不在下でのみ、発現される。
ANDゲートは、別の単純なブール論理ゲートである。これは、2つの入力AおよびBについて、論理「and」演算を行う。図2のANDゲートは、Bxb1 attBとBxb1 attPが隣接している反転gfpに条件付きで作動可能に連結された、phiC31 attBとphiC31 attPが隣接している反転プロモーターを含む。AHLのみがシステムに加えられると、Bxb1リコンビナーゼが発現され、Bxb1 attBとBxb1 attPが組換えられて、gfpをコード鎖に沿って5’から3’方向に配向させる;しかしphiC31 attBとphiC31 attPの組換えを活性化するaTcなしでは、プロモーターは反転のままであり、gfpの転写を制御できない。同様に、aTcのみがシステムに加えられると、phiC31リコンビナーゼが発現され、phiC31 attBとphiC31 attPが組換えられて、プロモーターをコード鎖に沿って5’から3’方向に配向させる;しかしBxb1 attBとBxb1 attPの組換えを活性化するAHLなしでは、gfpは反転のままである。したがってGFPは、AHLおよびaTc両方の存在下でのみ、発現される。
ORゲートは、入力Aまたは入力Bについて論理「or」演算を実行する。図2のORゲートは、phiC31 attBとphiC31 attPが隣接している反転プロモーターの上流に、Bxb1 attBとBxb1 attPが隣接している反転プロモーターを含み、各反転プロモーターは、gfpに条件付きで作動可能に連結されている。AHLがシステムに加えられると、Bxb1リコンビナーゼが発現され、Bxb1 attBとBxb1 attPが組換えられて、プロモーターをコード鎖に沿って5’から3’方向に配向させてgfpの転写を制御する。同様に、aTcがシステムに加えられると、phiC31リコンビナーゼが発現され、phiC31 attBとphiC31 attPが組換えられて、別のプロモーターをコード鎖に沿って5’から3’方向に配向させてgfpの転写を制御する;こうしてGFPは、AHLまたはaTcまたは両方の存在下で、発現される。
NORゲートは、ORゲートとNOTゲートの組み合わせである。図2のNORゲートは、gfpに作動可能に連結されたプロモーターと、それらの間に位置する2つの反転ターミネーターであって、それぞれのターミネーターが異なる相補的リコンビナーゼ認識部位に隣接しているものを含む。AHLがシステムに加えられると、Bxb1リコンビナーゼが発現され、Bxb1 attBとBxb1 attPが組換えられて、ターミネーターをコード鎖に沿って5’から3’方向に配向させ、これによってgfpの転写を終結させる。同様に、aTcがシステムに加えられると、phiC31リコンビナーゼが発現され、phiC31 attBとphiC31 attPが組換えられて、別のターミネーターをコード鎖に沿って5’から3’方向に配向させ、再度、gfpの転写を終結させる。したがって、GFPは、AHLとaTc両方の不在下においてのみ、発現される。
NANDゲートは、ANDゲートとNOTゲートの組み合わせである。図2のNANDゲートはgfpに作動可能に連結された2つのプロモーターを含み、各プロモーターには、異なる相補的リコンビナーゼ認識部位が隣接している。AHLのみがシステムに加えられると、Bxb1リコンビナーゼが発現され、Bxb1 attBとBxb1 attPが組換えられて上流プロモーターを反転させる;しかしphiC31 attBとphiC31 attPの組換えを活性化するaTcなしでは、下流プロモーターは作動可能に連結されたままであり、gfpの転写を制御している。同様に、aTcのみがシステムに加えられると、phiC31リコンビナーゼが発現され、phiC31 attBとphiC31 attPが組換えられて下流プロモーターを反転させる;しかしBxb1 attBとBxb1 attPの組換えを活性化するAHLなしでは、上流プロモーターは作動可能に連結されたままであり、gfpの転写を制御している。AHLとaTc両方がシステムに加えられると、両方のプロモーターが反転され、どちらもgfpの転写を制御しない。したがって、AHLおよびaTcが同時にシステムに存在しない限り、GFPは発現される。
XORゲートは、「排他的or」ゲートである。図2のXORゲートは、gfpに条件付きで作動可能に連結され、Bxb1 attBとBxb1 attPおよびphiC31 attBとphiC31 attPが隣接している、反転プロモーターを含む。AHLのみがシステムに加えられると、Bxb1リコンビナーゼが発現され、Bxb1 attBとBxb1 attPが組換えられ、プロモーターをコード鎖に沿って5’から3’方向に配向させて、gfpの転写を制御する。同様に、aTcのみがシステムに加えられると、phiC31リコンビナーゼが発現され、phiC31 attBとphiC31 attPが組換えられ、プロモーターをコード鎖に沿って5’から3’方向に配向させて、gfpの転写を制御する。対照的に、AHLとaTcの両方がシステムに加えられると、2つの組換え事象が起こる:1つ目はプロモーターをコード鎖に沿って5’から3’方向に配向させ、2番目はプロモーターを非コード鎖に沿った作動不能な位置に反転させて、gfpの転写の制御を不能にする。したがってGFPは、AHLまたはaTcがシステムに存在する場合にのみ発現されるが、両方が存在する場合は発現されない。
XNORゲートは、「排他的nor」ゲートである。図2のXNORゲートは、gfpに作動可能に連結されたプロモーターを含み、gfpにはBxb1 attBとBxb1 attPおよびphiC31 attBとphiC31 attPが隣接している。AHLのみがシステムに加えられると、Bxb1リコンビナーゼが発現され、Bxb1 attBとBxb1 attPが組換えられて、gfpを非コード鎖に沿って反転させ、ここでgfpはプロモーターによって制御されない。同様に、aTcのみがシステムに加えられると、phiC31リコンビナーゼが発現され、phiC31 attBとphiC31 attPが組換えられて、gfpを非コード鎖に沿って反転させる。対照的に、AHLとaTcの両方がシステムに加えられると、2つの組換え事象が起こる:1つ目はgfpを非コード鎖に沿って反転させ、2番目はgfpをコード鎖に沿った作動可能な位置に配向させて戻し、プロモーターによって制御されるようにする。したがってGFPは、AHLとaTc両方がシステムに存在する場合に、または両方がシステムに不在の場合に発現される。
本発明はまた、A IMPLY Bゲート(A AND NOT B)およびB IMPLY Aゲート(B AND NOT A)を提供する。図2のA IMPLY Bゲートは、(gfpに作動可能に連結され)Bxb1 attBとBxb1 attPが隣接しているプロモーター、および(gfpに条件付きで作動可能に連結され)それの間に位置する、phiC31 attBとphiC31 attPが隣接している反転プロモーターを含む。AHLのみがシステムに加えられると、上流プロモーターが反転され、gfpは転写されない。aTcがシステムに加えられると、下流プロモーターがコード鎖に沿って5’から3’方向に配向されて、gfpの転写を制御する。したがってGFPは、aTcが存在する場合、AHLとaTc両方が存在する場合、または両方が不在の場合に発現される;しかし、GFPは、AHLのみが存在する場合には発現されない。
対照的に、図2のB IMPLY Aゲートは、(gfpに作動可能に連結され)phiC31 attBとphiC31 attPが隣接しているプロモーターの上流に位置する、(gfpに条件付きで作動可能に連結され)Bxb1 attBとBxb1 attPが隣接している反転プロモーターを含む。AHLがシステムに加えられると、上流プロモーターがコード鎖に沿って5’から3’方向に配向されて、gfpの転写を制御する。aTcがシステムに加えられると、下流プロモーターが反転されて、gfpは転写されない。したがって、GFPは、AHLの存在下、AHLとaTc両方の存在下、または両方の不在の場合に発現される;しかし、GFPは、aTcのみが存在する場合には発現されない。
本発明はまた、A NIMPLY BゲートおよびB NIMPLY Aゲートも提供する。図2のA NIMPLY Bゲートは、phiC31 attBとphiC31 attPに隣接しており、Bxb1 attBとBxb1 attPが隣接している反転gfpに条件付きで作動可能に連結されたプロモーターを含む。aTcがシステムに加えられると、上流プロモーターが反転されて、gfpは転写されない。AHLがシステムに加えられると、gfpがコード鎖に沿って5’から3’方向に配向されて、転写される。したがって、GFPは、AHLのみの存在下で発現される。
対照的に、B NIMPLY Aゲートは、phiC31 attBとphiC31 attPが隣接しておりgfpに条件付きで作動可能に連結された反転プロモーター、およびその間に位置する、Bxb1 attBとBxb1 attPが隣接している反転ターミネーターを含む。aTcがシステムに加えられると、上流プロモーターがコード鎖に沿って5’から3’方向に配向されて、gfpが転写される。AHLがシステムに加えられると、ターミネーターコード鎖に沿って5’から3’方向に配向されて、gfpは転写されない。したがってGFPは、aTcのみの存在下で発現される。
本発明はまた、AゲートおよびBゲートを提供する。図2のAゲートは、Bxb1 attBとBxb1 attPに隣接している反転gfpに条件付きで作動可能に連結したプロモーターを含む。GFPは、AHLがシステムに存在する場合に発現される。図2のBゲートは、phiC31 attBとphiC31 attPに隣接しており、gfpに条件付きで作動可能に連結したプロモーターを含む。GFPは、aTcがシステムに加えられた場合に発現される。
本発明はまた、TRUEゲートおよびFALSEゲートを提供する。図2のTRUEゲートは、gfpに作動可能に連結したプロモーターを含む。GFPは、システムへの入力とは無関係に発現される。本発明のFALSEゲートは、反転プロモーターのすぐ下流の(例えば隣接している)gfpを含む。GFPが発現されることはなく、これも、システムへの入力とは無関係である。
本明細書で提供されるのは、本発明の論理/メモリシステムに対して安定したDNAベースのメモリを付与するために使用される、リコンビナーゼである。本明細書で使用する「リコンビナーゼ」は、短いDNA配列(単数または複数)を認識する部位特異的な酵素であり、ここでこの配列(単数または複数)は典型的には約30塩基対(bp)〜40bpの間であってこれらのリコンビナーゼ認識配列間の組換えを媒介し、これにより、リコンビナーゼ認識配列間でDNA断片の切除、統合、反転、または交換がもたらされる。本明細書で使用する「遺伝子エレメント」は、遺伝子発現における役割を有するDNAの配列を指す。例えば、プロモーター、転写ターミネーター、および、生成物(例えば、タンパク質産物)をコードする核酸は、それぞれ遺伝子エレメントであると考えられる。
逆に、統合(切除)組換えは、同一方向に配向された2つの短い反復DNA配列の間で起こる。この場合、介在DNAは切除/除去される。例えば、切除のために指向され、プロモーターとGFPコード配列などの出力が隣接しているリコンビナーゼ部位の2つの異なるセットのそれぞれの間にターミネーターを配置することによって、ANDゲートをアセンブルすることができる。この例において、両方のターミネーターは、プロモーターからGFPコード配列へのリードスルー(read through)を可能にするために、リコンビナーゼ(単数または複数)の入力に依存する作用によって切除されねばならない。このように、両方のターミネーターを切除して出力を生成するために、2つの入力が必要である。
不可逆的リコンビナーゼ、および不可逆的リコンビナーゼをコードする核酸は、当技術分野において記載されており、日常的な方法を用いて得ることができる。不可逆的なリコンビナーゼの例としては、限定はされないが、phiC31(φC31)リコンビナーゼ(配列番号11)、大腸菌ファージP4リコンビナーゼ[39]、大腸菌ファージラムダインテグラーゼ[40]、リステリアA118ファージリコンビナーゼ[41]、およびアクチノファージR4 Sreリコンビナーゼ[42]、HK101、HK022、pSAM2、Bxb1、TP901、TG1、φBT1、φRV1、φFC1、MR11、U153およびgp29が挙げられる。
本明細書で提供されるリコンビナーゼは、本発明の態様で使用することができるリコンビナーゼの排他的な例であることを意味しない。本発明の論理/メモリシステムの複雑さは、新しい直交リコンビナーゼのデータベースを利用すること、または定義されたDNA特異性を有する合成リコンビナーゼを設計することによって、拡張することができる[20,21]。本明細書に記載された合成論理/メモリシステムにおいて有用であるリコンビナーゼの他の例は、当業者に知られており、発見または生成される任意の新しいリコンビナーゼは、本発明の別の態様で使用可能であることが期待される。
いくつかの態様において、リコンビナーゼは、配列番号8(表2)に記載のBxb1リコンビナーゼの配列、および、それぞれ配列番号9と配列番号10に記載の、対応するBxb1 attBおよびBxb1 attPリコンビナーゼ認識配列を含む。
いくつかの態様において、リコンビナーゼは、配列番号11(表2)に記載のphiC31(φC31)リコンビナーゼの配列、および、それぞれ配列番号12と配列番号13に記載の、対応するphiC31 attBおよびphiC31 attPリコンビナーゼ認識配列を含む。
本明細書で提供されるのは、本発明の、リコンビナーゼに基づく合成論理/メモリシステムで使用するためのプロモーター配列(「プロモーター」)である。本明細書で使用する「プロモーター」は、核酸配列の調節領域であって、そこにおいて核酸配列の残りの転写の開始および速度が制御される領域を指す。プロモーターはまた、RNAポリメラーゼおよび他の転写因子などの調節タンパク質および分子が結合することができるサブ領域も、含んでよい。プロモーターは、構成的、誘導的、活性化可能、抑制性、組織特異的、またはそれらの任意の組み合わせであってよい。
プロモーターは、遺伝子または配列と天然に関連するものであってもよく、例えば、所与の遺伝子または配列のコードセグメントおよび/またはエクソンの上流に位置する5’非コード配列を、単離することによって得られるものである。かかるプロモーターは、「内因性」と呼ぶことができる。同様にエンハンサーは、その配列の下流または上流のいずれかに位置する、核酸配列と天然に関連するものであってよい。
本明細書で使用する「誘導性プロモーター」とは、誘導物質または誘導剤が存在する場合、またはその影響によるかもしくはそれとの接触がある場合に、転写活性を開始するかまたは増強することを特徴とするものである。「誘導物質」または「誘導剤」とは、内因性であるか、または通常は外因性化合物もしくはタンパク質であって、誘導性プロモーターの転写活性の誘導に活性であるような方法で投与されるものでもよい。
本発明に従って使用するための誘導性プロモーターは、原核生物および真核生物両方の宿主生物において機能することができる。いくつかの態様において、哺乳動物の誘導性プロモーターが使用される。本明細書で使用するための哺乳動物誘導性プロモーターの例は、限定はされないが、以下を含む:プロモーター型PAct:PAIR、PART、PBIT、PCR5、PCTA、PETR、PNIC、PPIP、PROP、PSPA/PSCA、PTET、PTtgR、プロモーター型PRep:PCuO、PETR ON8、PNIC、PPIR ON、PSCA ON8、PTetO、PUREX8、プロモーター型PHyb:tetO7-ETR8-PhCMVmin、tetO7-PIR3-ETR8-PhCMVmin、およびscbR8-PIR3-PhCMVmin。いくつかの態様において、他の生物由来の誘導性プロモーター、ならびに原核生物または真核生物の宿主内で機能するように設計された合成プロモーターを使用することができる。本明細書で使用するための非哺乳動物誘導性プロモーターの非限定的例としては、レンチウイルスプロモーター(例えば、EFα、CMV、ヒトシナプシンI(hSynI)、CaMKIIα、hGFAPおよびTPH-2)およびアデノ随伴ウイルスプロモーター(例えば、CaMKIIα(AAV5)、hSynI(AAV2)、hThy1(AAV5)、fSST(AAV1)、hGFAP(AAV5、AAV8)、MBP(AAV8)、SST(AAV2))。本発明の誘導性プロモーターの1つの重要な機能的特徴は、外部から適用される誘導物質への曝露による、それらの誘導能である。
本発明に従って使用するための誘導性プロモーターは、1または2以上の生理学的条件、例えばpH、温度、放射線、浸透圧、生理食塩水勾配、細胞表面結合、および1または2以上の外因性もしくは内因性の誘導剤の濃度などの変化により、誘導され得る(または抑制され得る)。外因性誘導物質または誘導剤は、限定はされないが、以下を含むことができる:アミノ酸およびアミノ酸類似体、糖類および多糖類、核酸、タンパク質転写アクチベーターおよびリプレッサー、サイトカイン、毒素、石油系化合物、金属含有化合物、塩類、イオン、酵素基質類似体、ホルモン、またはこれらの組み合わせ。誘導性プロモーターを誘導または抑制する状態(単数または複数)および/または薬剤(単数または複数)は、本明細書に記載の論理ゲートの入力(単数または複数)とすることができる。
いくつかの態様において、本発明に従って使用される誘導物質はアンヒドロテトラサイクリン(aTc)であり、これは、抗生物質活性を示さないテトラサイクリン誘導体であり、例えば細菌などの、テトラサイクリン制御型遺伝子発現系での使用が設計されている。
他の誘導性プロモーター系も、本発明に従って使用してよい。
本発明に提供されるのは、本発明のいくつかの態様において使用するためのターミネーター配列である。本明細書で使用する「ターミネーター」または「ターミネーター配列」は、転写を停止させる核酸配列である。ターミネーターは、一方向性または二方向性であってよい。これは、RNAポリメラーゼによるRNA転写物の特異的終結に関与するDNA配列から構成される。ターミネーター配列は、上流のプロモーターによる下流の核酸配列の転写活性化を防ぐ。したがって、一定の態様において、RNA転写物の産生を終了させるターミネーターが企図される。ターミネーターは、望ましい出力発現レベル(例えば、低出力レベル)を達成するために、in vivoで必要となり得る。
ターミネーターの最も一般的に使用されるタイプは、フォワードターミネーターである。通常に転写される核酸配列の下流に置かれた場合、フォワード転写ターミネーターは、転写の中止を引き起こす。いくつかの態様において、二方向性転写ターミネーターが提供され、これは通常、フォワード鎖およびリバース鎖両方での転写の終結を引き起こす。いくつかの態様において、リバースターミネーターが提供され、これは通常、リバース鎖での転写のみを終結させる。
真核生物系では、ターミネーター領域は、新しい転写物の部位特異的切断を可能にしてポリアデニル化部位を露出させる、特定のDNA配列を含むことができる。これは、特殊な内因性ポリメラーゼに、転写物の3’末端に約200A残基(ポリA)のストレッチを追加するためのシグナルを送る。このポリAテールで修飾されたRNA分子は、より安定しているようであり、より効率的に翻訳される。したがって、真核生物に関連するいくつかの態様において、ターミネーターは、RNAの切断のためのシグナルを含むことができる。いくつかの態様において、ターミネーターシグナルは、メッセージのポリアデニル化を促進する。ターミネーターおよび/またはポリアデニル化部位エレメントは、出力核酸レベルを増強し、かつ/または核酸間のリードスルーを最小限に抑えるのに役立ち得る。
他の誘導性プロモーター系も、本発明に従って使用することができる。
様々な出力核酸配列および出力産物が、本発明に従って使用するために提供される。本明細書で使用する場合、「出力産物」は、本明細書に記載の論理ゲートおよびシステムの特定の状態のマーカーとして使用できる遺伝子産物を指す。本発明の出力核酸配列は、特定の入力を受けて細胞の状態を追跡またはマークするために用いられるタンパク質またはRNAを、コードすることができる。かかる出力産物は、細胞の種々の状態(例えば、「オン」または「オフ」)を区別するために使用することができる。本発明の論理/メモリシステムのための代表的な出力産物としては、限定はされないが、レポータータンパク質、転写リプレッサー、転写アクチベーター、選択マーカー、酵素、受容体タンパク質、リガンドタンパク質、RNA、リボスイッチ、ショートヘアピンRNAおよびリコンビナーゼが挙げられる。本発明の側面は、複数の論理ゲート(例えば、少なくとも2つの論理ゲート)を含む論理/メモリシステムに関する。かかるシステムにおいて、各論理ゲートは、1または2種以上の異なる出力核酸(例えば、異なるかまたは固有の出力産物(単数または複数)をコードするもの)を含んでもよいことが理解されるべきである。したがって、単一の細胞またはシステムは、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10または11種以上の異なる出力核酸を含むことができる。
いくつかの態様において、本発明の出力核酸配列は「レポーター」をコードできてもよい。本明細書で使用する場合、レポーターとは、遺伝子発現を測定し、蛍光、発光または色などの測定可能なシグナルを通常生成するために用いることができる、タンパク質を指す。細胞または生物中のレポーターの存在は、容易に観察される。例えば、蛍光タンパク質(例えばGFP)は、特定の波長の光で励起されると細胞の蛍光を引き起こし、ルシフェラーゼは、細胞に、光を生成する反応を触媒させ、βガラクトシダーゼなどの酵素は、基質を着色生成物に変換する。いくつかの態様において、レポーターは、本発明のシステムが受領した入力の強度または活性を定量するために使用してもよい。いくつかの態様において、レポーターを他のタンパク質のコード配列にインフレームで融合させて、タンパク質が細胞または生物中に位置する場所を特定することができる。本発明に従って使用するためのレポーターは、本明細書に記載のまたは当業者に知られている任意のレポーターを含む。
蛍光タンパク質を使用して、論理ゲート/システムの出力を視覚化または定量化することができる。蛍光は、適当な波長の光で蛍光タンパク質を励起するように装備された、顕微鏡、プレートリーダーまたはフローサイトメーターを用いて、容易に定量することができる。いくつかの異なる蛍光タンパク質が利用可能であり、したがって複数の遺伝子発現の測定を並列に行うことができる。本発明に従って使用され得る蛍光タンパク質をコードする遺伝子の例としては、限定することなく、米国特許出願第2012/0003630号(表59参照)に提供されているタンパク質を含み、この文書は参照により本明細書に組み込まれる。
着色された基質を生成する酵素(「比色酵素」)もまた、論理ゲート/システムの出力を視覚化または定量化するために使用することができる。酵素産物は、分光光度計またはプレートリーダーなどの吸光度測定が可能な他の機器を用いて、定量することができる。ルシフェラーゼと同様に、βガラクトシダーゼなどの酵素は、それらが低信号を増幅する傾向があるため、低レベルの遺伝子発現の測定に使用することができる。本発明に従って使用することができる比色酵素をコードする遺伝子の例としては、限定はされないが、lacZαフラグメント、lacZ(βガラクトシダーゼをコードするもの、完全長)、およびxylEを含む。
いくつかの態様において、本発明の出力核酸配列は、転写アクチベーターまたはリプレッサーをコードすることができ、出力遺伝子によるその産生は、細胞状態にさらなる変化をもたらすことができ、その後のまたは追加の論理ゲートに付加的な入力信号を提供する。転写調節因子は、同族プロモーターからの転写を活性化するか、または抑制する。転写アクチベーターは、典型的には、近くの転写プロモーターに結合し、RNAポリメラーゼを募集して、直接転写を開始する。リプレッサーは、転写プロモーターに結合し、RNAポリメラーゼによる転写開始を立体的に妨げる。その他の転写調節因子は、それが結合する場所および細胞状態に応じて、アクチベーターまたはリプレッサーのいずれかとして機能する。本発明に従って使用するための転写調節因子は、本明細書に記載のまたは当業者に知られている任意の転写調節因子を含む。本発明に従って使用され得る転写調節因子をコードする遺伝子の例としては、限定することなく、米国特許出願第2012/0003630号(表63参照)に提供されている調節因子を含み、この文書は参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの態様において、本発明の出力核酸配列は、選択マーカーをコードできてもよい。本明細書で使用する場合、「選択マーカー」とは、細胞などの生物学的ユニットに選択的利点や欠点を付与する、タンパク質コード配列を指す。例えば、原核生物の選択マーカーの一般的な種類は、特定の抗生物質に対する耐性を付与するものである。こうして、この選択マーカーを有する細胞は、抗生物質の存在にもかかわらず、培地中で増殖することができる。例えば、ほとんどのプラスミドは抗生物質選択マーカーを含み、プラスミドが細胞複製および分裂の間に維持されることが保証されるが、これは、プラスミドのコピーを失う細胞は、抗生物質を補充した培地中においてすぐに死滅するかまたは増殖に失敗するかの、どちらかとなるからである。選択マーカーの第2の一般的な種類であって、多くの場合ポジティブ選択マーカーとも呼ばれるものは、細胞に対して毒性である。ポジティブ選択マーカーは、クローニングの間に、クローニングベクターで形質転換された細胞を選択するためにしばしば使用され、挿入物を含むプラスミドで形質転換された細胞のみとすることを確実にする。本発明に従って使用するための選択マーカーは、本明細書に記載のまたは当業者に知られている任意の選択マーカーを含む。本発明に従って使用することができる選択マーカーをコードする遺伝子の例としては、限定することなく、米国特許出願第2012/0003630号において提供されるマーカーを含み(表64参照)、この文書は参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの態様において、本発明の出力核酸配列は、酵素をコードすることができる。いくつかの態様において、酵素は、特定の入力に対する応答として使用される。例えば、本発明の論理/メモリシステムが受領した特定の入力、例えば環境中に存在する一定範囲の毒素濃度などに応答して、システムは、毒素を分解または他の方法で破壊することができる酵素をコードする出力核酸配列を含む論理ゲートを、「オン」にすることができる。
いくつかの態様において、出力産物は、基質の生成物への変換を触媒する「生合成酵素」であってよい。例えば、かかる生合成酵素を本発明に従って使用して、特定のシグナルに応答して有用な化学物質および材料を生産または分解する経路を組み立てることができる。これらの酵素の組み合わせは、天然または合成のいずれかの生合成経路を再構成することができる。これらの酵素は、特殊化学品、バイオ燃料やバイオレメディエーションにおける用途を有する。本発明に従って使用するための酵素は、本明細書に記載のまたは当業者に知られている任意の酵素を含む。本発明に従って使用することができる酵素をコードする遺伝子の例としては、限定はされないが、米国特許出願第2012/0003630号に提供されるものを含み、この文書は参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの態様において、本発明の出力核酸配列は、受容体、リガンドまたは溶解性タンパク質をコードすることができる。受容体は3つのドメインを有する傾向がある:タンパク質、ペプチドまたは小分子などのリガンドを結合するための細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、およびリン酸化などのある種のシグナル伝達事象に頻繁に関与することができる、細胞内または細胞質ドメイン。いくつかの態様において、輸送体、チャネルまたはポンプは、出力産物として使用される。輸送体は、細胞膜を横切って物質の輸送を担う膜タンパク質である。チャンネルは、選択されたイオンがこれを通して拡散することができる、貫通孔を形成するタンパク質で構成される。ポンプは、能動輸送として知られているエネルギー依存プロセスにおいて、その勾配に抵抗して物質を移動させることができる膜タンパク質である。いくつかの態様において、その主な目的が他のタンパク質、イオン、小分子、および他のリガンドに結合することであるタンパク質およびタンパク質ドメインをコードする核酸配列は、本発明に従って使用することができる。本発明に従って使用するための受容体、リガンドおよび溶解性タンパク質は、本明細書に記載のまたは当業者に知られている任意の受容体、リガンドおよび溶解タンパク質を含む。本発明に従って使用することができる受容体、リガンドおよび溶解性タンパク質をコードする遺伝子の例としては、限定はされないが、米国特許出願第2012/0003630号に提供されるものを含み(表73を参照)、この文書は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の合成論理/メモリシステムでの使用のために操作される細胞は、任意の細胞または宿主細胞であってよい。本明細書中で定義されるように、「細胞」または「細胞系」とは、全ての既知の独立した生物の基本的な構造的および機能的単位である。それは、生物として分類される生命の最小単位である。例えば、ほとんどの細菌など一部の生物は、単細胞である(単一の細胞で構成されている)。ヒトなどの他の生物は、多細胞である。
いくつかの態様において、本発明に従って使用するための細胞は原核細胞であり、細胞エンベロープと、細胞のゲノム(DNA)およびリボソームおよび様々な種類の介在物を含む細胞質領域とを含むことができる。いくつかの態様において、細胞は細菌細胞である。本明細書で使用する場合、用語「細菌」は、例えば、原核生物およびシアノバクテリアなど、細菌の全ての変異体を包含する。細菌は、小さく(典型的な直線寸法は約1ミクロン)、非区画化され、環状DNAおよび70Sのリボソームを有する。細菌という用語はまた、真正細菌と古細菌の細菌亜門を含む。真正細菌は、細胞壁の構造の違いに依存して、グラム陽性とグラム陰性真正細菌にさらに細分することができる。本明細書にさらに含まれるのは、全体的形態のみに基づいて分類されるものである(例えば、球菌、桿菌)。いくつかの態様において、細菌細胞は、グラム陰性細胞であり、いくつかの態様において、細菌細胞はグラム陽性細胞である。
いくつかの態様において、ウイルスまたはファージなどの非細胞系を、本発明に従って使用してもよい。例えば、合成論理/メモリシステムの任意の1または2以上の構成要素を、論理システムの核酸を例えばウイルスゲノムに直接統合することによって、導入することができる。本明細書に記載のように使用するためのウイルスは、以下であってよい:二本鎖DNA(dsDNA)ウイルス(例えば、アデノウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス)、一本鎖DNA(ssDNA)ウイルス((+)センスDNA)(例えば、パルボウイルス);二本鎖RNA(dsRNA)ウイルス(例えば、レオウイルス);(+)ssRNAウイルス((+)センスRNA)(例えばピコルナウイルス、トガウイルス);(−)ssRNAウイルス((−)センスRNA)(例えば、オルソミクソウイルス、ラブドウイルス);一本鎖RNA(ssRNA)−逆転写酵素ウイルス(ライフサイクルにおけるDNA中間体を有する(+)センスRNA)(例えば、レトロウイルス);またはdsDNA−逆転写ウイルス(例えば、ヘパドナウイルス)。
いくつかの態様において、細胞または細胞系は、「天然の細胞」である(例えば、天然に見出され、人工または合成ではない)。いくつかの態様において、細胞または細胞系は、人工細胞または合成細胞である。本明細書で使用する場合、「人工細胞」または「合成細胞」は、天然の細胞が機能することができる方法で機能することができる(例えば、タンパク質を転写および翻訳し、ATPを生成する)、人工的な部品から形成された、最小限の細胞である。
いくつかの態様において、本発明の合成論理/メモリシステムの1または2以上の構成要素は、ベクターまたはプラスミドを用いて、細胞系または非細胞系に導入することができる。本明細書で使用する場合、「ベクター」は「プラスミド」と互換的に使用されて、それが連結している別の核酸を輸送できるところの核酸分子を指す。それらが作動可能に連結された遺伝子および/または核酸配列の発現を指向し得るベクターは、本明細書において「発現ベクター」と呼ばれる。一般に本明細書に記載の発現ベクターは、多くの場合プラスミドの形態であり、これは、染色体に結合していない円形の二本鎖DNAループである。発現ベクターは、DNAの安定なまたは一過性発現のためのベクターであってよい。ベクターは、自己複製する染色体外のベクターまたは宿主ゲノムに組み込まれるベクターのいずれでもよい。他の発現ベクターも本発明に従って使用することができ、これには、限定するものではないが、エピソーム、バクテリオファージおよびウイルスベクターを含み、かかるベクターは、宿主のゲノムに組み込まれるか、使用される特定の細胞系中で自律的に複製することができる。同等の機能を果たす、当業者に知られている発現ベクターの他の形態を使用してもよい。
AGCTGTCACCGGATGTGCTTTCCGGTCTGATGAGTCCGTGAGGACGAAACAGCCTCTACAAATAATTTTGTTTAA[配列番号16])を出力核酸の上流(例えば、直接上流)に挿入して、遺伝子の発現を向上させることができる。RiboJは、例えば、自己開裂して上流RRSの下流遺伝子の翻訳への影響を低減する。いくつかの態様において、細菌がクラスタ化され定期的に間隔をとった短いパリンドローム反復(CRISPR)経路を用いて、mRNAを処理して下流遺伝子から5’UTRを分離することができる[70]。いくつかの態様において、上流の「使い捨て」オープンリーディングフレーム(ORF)と下流ORFを有する結合翻訳系を用いて、下流のより信頼性の高いプログラム可能な翻訳を有するmRNAを、生成することができる[71]。他の合成RNA処理プラットフォームもまた、本明細書中で企図されている。
本発明の、リコンビナーゼに基づく合成論理/メモリシステムは、原核細胞、真核細胞および合成細胞などの細胞系において、または試験管、ウイルスおよびファージを含む非細胞系において、複雑な挙動の表現型を操作するために、特に有用である。本明細書に記載の論理/メモリシステムは、核酸に基づく操作方法の力を、治療的、診断的および基礎科学的用途のための、細胞のまたは生物学的な状態機械、挙動および経路のプログラミングを行うための、計算機およびシステム生物学アプローチと組み合わせる。本明細書で使用する場合、「状態機械」とは、所定の時間における何かの状況(status)(または状態)を保管(記憶)し、入力(単数または複数)によって状況を変化させるよう、および/または所与の変化に対して行動(単数または複数)または出力(単数または複数)を引き起こすように動作することができる、任意のツールを指す。典型的には、状態機械は以下を含む:入力事象のセット、出力事象のセット、状態のセット、状態と入力(単数または複数)を出力(単数または複数)にマッピングする関数、状態と入力を新しい状態にマッピングする関数(状態遷移関数と呼ばれる)、および初期状態の記述。
さらに、いくつかの態様において、本発明の合成論理/メモリシステムは、飲料水中のヒ素、および/または一定範囲の毒素および/または重金属を検出するために使用することができる。システムは、毒素および重金属を消化し中和することができる、遺伝子操作された細菌に結合することができる。これは、例えば、特定の毒素または重金属を検知する細菌によって実現され、センサーはリコンビナーゼ発現を制御する誘導性プロモーターのための入力として直接連結され、次に、遺伝子、プロモーターまたはターミネーターをフリップする(例えば活性化または脱活性化する)ことによって、論理/メモリシステムを活性化させる。その結果、毒素および重金属の消化および中和を制御する経路がオンとなる。
attBとattPとして知られている非同一の認識部位を標的とするセリンリコンビナーゼBxb1およびphiC31を用いて、認識部位の周囲の対の向きに基づき、DNAを不可逆的に反転または切除した[11]。入力の不在のもとで低い漏れを確実にするために、Bxb1[12]およびphiC31[13]を、それぞれN−アシルホモセリンラクトン(AHL)およびアンヒドロテトラサイクリン(aTc)誘導性リボレギュレーター[14]の制御下でクローニングした。全ての細胞は、これらのリコンビナーゼ発現構築物の両方を含んでいた。ここで、AHLを介したBxb1発現は入力Aとして、およびaTcを介したphiC31発現は入力Bと呼ぶ。本発明の論理/メモリシステムの出力は、緑色蛍光タンパク質(gfp)をレポーター遺伝子として用いてアッセイした。本明細書に示したデータは、Bxb1およびphiC31が、互いに直交して動作することを示す(図2の「A」および「B」ゲートを参照)。
リコンビナーゼが触媒する、カスケード接続一方向性ターミネーターの反転は(リコンビナーゼ−ターミネーター論理)、ターミネーターの最初の向きに応じて、AND論理およびNOR論理を実現することができる(図1および図2)。2つのターミネーターが直立して、プロモーターと出力遺伝子の間に配置されている場合、入力AおよびBによる両プロモーターの反転は、高出力をもたらす(OUT=A AND B)。2つの一方向性ターミネーターが最初に反転している場合、入力AおよびBによるどちらかのターミネーターの反転は、低出力をもたらす(OUT=A NOR B)。
リコンビナーゼ反転可能プロモーター、ターミネーター、および出力核酸配列の異なる組み合わせを構築することにより、全ての2入力ブール論理関数が、マルチ論理ゲートのカスケードを必要とすることなく、個々の細胞において作製された(図1および図2)。これは、再利用可能なリコンビナーゼ反転可能構成要素を使用した、モジュール式ワンステップギブソン・アセンブリ戦略を用いて実施された[18]。簡単なプログラミング言語が、指定された設計によって実現される論理関数を、[プロモーター(単数または複数)]−[ターミネーター(単数または複数)]−[出力]の構造として定義する(図2)。具体的には、出力核酸発現が生じる可能性があるのは、(少なくとも1つの上流プロモーターが直立である)AND(どのターミネーターも直立ではない)AND(出力核酸は直立である)場合のみである。
さらに、複雑なXORゲートおよびXNORゲートは、両方のリコンビナーゼのリコンビナーゼ認識部位の間に構成要素を配置することにより、他の論理ゲートの単純さを有して実現することができる(図2および図3)。図2のXORゲートにおいて、プロモーターは、最初反転されている。AHLまたはaTcのいずれかによるプロモーターの任意の1つの反転は、GFPの発現をもたらし、一方で、AHLおよびaTcの不在によるプロモーターの反転なし、またはAHLおよびaTc両方の存在によるプロモーターの二重反転は、GFP発現の不在をもたらす(図2)。図3のXORゲートにおいて、gfp遺伝子は最初に反転されており、単一の入力によるこの遺伝子の単一の反転は、GFP発現をもたらす。XNORゲートにおいて、gfp遺伝子は、最初に直立している(図2)。したがって、単一の入力の存在はgfp遺伝子を反転させ、それ以外の場合に存在するであろうGFP発現を消失させる(図2)。
要約すると、本発明は、単一の細胞内に、統合された論理/メモリのための効率的なプラットフォームを提供する。このモジュール式DNAアセンブリ戦略は、論理関数の簡単なプラグアンドプレイのコード化と、DNAの情報を「書き込む」リコンビナーゼの能力から生じる付随メモリを可能にする。一方向性のリコンビナーゼが使用されるため、本発明の論理ゲートは、時間の経過とともにその入力のメモリを維持し、所定の時間におけるそれらの入力に条件付けられない。この特性は、順序論理と安定した細胞状態を実現する、生物学的状態機械の構築を可能にする。
リコンビナーゼを、例えば、aTc、IPTG、銅およびガラクトースにより制御可能なものを含む、S. cerevisiaeにおける誘導性プロモーターの制御下に置く。使用するリコンビナーゼは、phiC31、Bxb1、TP901-1、A118およびU15353を含む。リコンビナーゼ活性を、プロモーター(例えば、pCYC1、pADH1、pPGK1)および反転リコンビナーゼ認識部位の対(RRS)の間に配置された酵母強化gfp(yEGFP)などの下流反転遺伝子を含有するレポーター構築物を用いて、試験する(図32、左)。同族リコンビナーゼによるRRSの認識による遺伝子反転の際に、yEGFPが発現される。リコンビナーゼ効率をフローサイトメトリーを用いて経時的にモニターし、測定をPCR(例えば、遺伝子が最初に反転される場合にのみ増幅する特定のプライマー、および遺伝子がフリップされた後にのみ増幅するプライマーを用いて)およびDNA配列決定で確認する。リコンビナーゼ反転効率は、90%よりも高くなり得る[46]。リコンビナーゼの互いのRRSに対する直交性は、全てのリコンビナーゼを全てのレポーター構築物を用いてクロスすることにより特徴付けられる(図32、右)。これらのリコンビナーゼは、それらのRRS間の配列の違いを考えると、一般に高度に特異的である。反転に加えて、リコンビナーゼの切除効率と直交性を試験する。ターミネーターを、構成的プロモーターおよび下流yegfp遺伝子との間に配置する(図33)。このターミネーターは同じ方向に向いている2つのRRSの間に配置され、したがって切除をもたらす。酵母ターミネーターの例としては、限定はされないが、CYC1およびADH1ターミネーターを含む。リコンビナーゼの反転/切除活性および直交性を検証した後、統合論理/メモリ回路を構成する。AND、OR、NAND、NOR、XOR、およびXNORなどの論理ゲートを、図2に示すものと同様の戦略を使用して構築する。これは、リコンビナーゼを、反転可能または切除可能なプロモーター、ターミネーター、および遺伝子の異なる組み合わせを含む、独立した誘導性の制御および標的化回路下に配置することにより、達成される。これらの回路の動作は、フローサイトメトリーを用いて、誘導性因子入力の異なる組み合わせによる蛍光出力に基づき、特徴付けられる。
S. cerevisiaeにおいて効率的ではないリコンビナーゼのために(例えば、温度またはその他の要因により)、遺伝子はコドン最適化され、指向進化を実施して、高い活性を有するリコンビナーゼの変異体を同定する。リコンビナーゼの発現も調整することができ、これはいくつかの例において、リコンビナーゼに分解タグを追加することにより[50]、合成上流オープンリーディングフレームを調整することにより[51]、5’UTR配列を改変することにより[52]、またはプロモーターを変異誘発して、漏れや乏しい分解からの不要な活性の問題を最小化することによる。
統合論理/メモリのためのリコンビナーゼに基づく回路は、単純な設計ルールによって記述することができる。例えば、RRSが互いに重ならず、遺伝子構築物が単純な[プロモーター(単数または複数)]−[ターミネーター(単数または複数)]−[出力]構造を有する場合(図1)、遺伝子発現が起こるのは、(少なくとも1つの上流プロモーターが直立であり)AND(ターミネーターが全て直立しておらず)AND(出力遺伝子が直立である)場合のみである。RRSが重複するものなどの、より複雑な遺伝子構築物では、潜在的な順列の複雑さが非常に急速に増加するが、それでも簡単なルールを介して別個の状態遷移に分解することができ、例えば、リコンビナーゼ発現は、一対の反転RRS間でのDNAの反転、および一対の同方向に配向するRRS間でのDNAの切除をもたらす。
設計のボトルネックに対処するために、目的の状態図(例えば、HSC分化ネットワーク、図37)を、合成部を有する生物学的な実装(図34)へと直接変換可能な計算アルゴリズムが作成されて、例えばMatlabに実装されている。基本的なソフトウェア構造を、以下に説明する。
文法を適用して、プログラムは、提供されたネットワークの動作を達成するために必要な部品の最小集合を評価する(図34C)。プログラムに初期化される遺伝子モジュールの数は、ネットワーク内の全出力の固有のセットに応じて選択され、一方で調節エレメントの数は、ネットワーク内の全ての出力で同時に発現される遺伝子の最大数によって決定される。並行して、プログラムは、ユーザーにより指定された固有の入力数に基づいて、必要とされるリコンビナーゼの数を決定する。
RRSの場合には、論理演算は、RRSの組み合わせの現在の状態Qn、および、可能なユニークな入力Iの全ての組み合わせの全セットの後に得られる状態Qn+1を追跡するテーブルの作成が伴う(図34F)。後者は、ネストされた部位のユニークな条件付き性質を説明し、例えば、1→2の入力は、RRSが互いの内部にネストされている場合、同じ入力の逆の順序(例えば2→1)とは異なるRRSの配向をもたらし得る。したがって、2つのみのリコンビナーゼ入力を有するシステムについて、可能な入力のフルセットは、I=[1,2,1→2,2→1]となる。
最終的に、このアルゴリズムは、RRSの異なる順列および調節部品を含み、与えられた所望の状態図を満たすであろう、リコンビナーゼに基づく回路のリストを生成する。このアルゴリズムは、逆のプロセスを経て検証することができる。すなわち、得られた各リコンビナーゼに基づく回路に対して、全ての可能な状態を異なる識別(identity)および入力のタイミングに基づいて遷移させ、対応する状態図を描いてアルゴリズムの精度を確認する。
コアアルゴリズムを改善して、そのフレキシビリティ、パワーおよび効率を高めることができる。他のリコンビナーゼ反応(例えば、統合または双方向反転)を加えることができ、またはさらなる調節エレメントの種類を定義することができる。ツールを、生物学的負荷を制限しつつ計算効率を最大化する、ランクソート設計に精緻化することができる。全ての状態図は、通常、多くの可能性ある回路実装を有するであろうため、様々な実装を、期待される性能に基づいて採点することができる。例えば、非常に短いDNA配列は、リコンビナーゼ活性に必要なDNAループ上のDNAの剛性の影響のために、より長い配列よりも非効率的に反転される[54]。また、別のリコンビナーゼは異なる効率を示す可能性があり、これは、例えば例2からのデータによる採点基準に組み込むことができる。
多能性幹細胞状態は、高等生物の生物学の中心であるが、単細胞Saccharomyces cerevisiae(S. cerevisiae)には存在しない。幹細胞および分化ネットワークのモデルを構築するために、幹細胞の挙動を有するS. cerevisiaeにおける合成回路を、ギブソンおよびゴールデンゲートDNAアセンブリ戦略を使用して設計し、これらの回路を酵母人工染色体(YAC)にゲノム的に組み込むか、またはこれに配置した(図35)。これらの回路は、PSCW11などの娘特異的プロモーターを利用して[55,56]、幹細胞の特徴的な非対称細胞分裂を可能にする。リコンビナーゼは、娘細胞においてのみ非対称的に発現されることができるように、娘特異的プロモーターの制御下で発現される。これらのリコンビナーゼは、酵母幹細胞状態から下流状態への遷移を誘発する(下記参照)。娘特異的回路は、「幹細胞」実験を外部的に開始して制御することを誘導するように設計されている。これは、娘特異的プロモーターの出力を、誘導性合成転写因子(sTF)として設計することにより達成され(例えば、TetRに基づく、またはLacIに基づくsTF)、該因子は、下流のリコンビナーゼの発現を制御し、娘特異的プロモーターを改変して誘導性リプレッサー(例えば、TetRまたはLacI)に対する結合部位を含有させ、および/または誘導性リコンビナーゼを使用する(例えば、エストラジオール誘導性Cre)。
合成分化ネットワークの設計。上述した非対称回路は、外部誘導物質を添加すると、酵母幹細胞の娘においてのみ、分化カスケードを活性化する。合成ネットワークは、これらの「前駆」細胞を特定の分化経路の下に導くように操作されている。2つのプルーフ・オブ・コンセプト分化ネットワークを、モデル系として使用する:(1)2対4マルチプレクサ回路、ここで、2つの外部入力のタイミングおよび識別は、4つの異なる蛍光タンパク質出力をもたらす(図36)、および(2)HSCの分化経路を模倣するネットワーク(図37)。
本明細書で提供されるのは、生物学的回路を構築するために使用することができ、単純な状態機械表現(例えば、コンピュータサイエンスから)で複雑なシステムのモデル化を可能にする、論理/メモリシステムである。例えば、本発明の論理/メモリシステムは、入力(例えば、化学物質に基づく、またはリコンビナーゼに基づく入力)の順序および識別に応じて、固有状態間の細胞の遷移のために使用することができる。これの1つの非限定的な例は、n個入力−2n個出力回路であり、これは、使用されるn個の入力の組み合わせに基づいて、2n個の出力のうちの1つの選択を可能にする(図38A〜38E、39A〜39C)。一般に、状態機械の概念はスケーラブルであり、n個入力から2n個出力を可能にする。
本例で用いた論理ゲートを、図38Aに図式化する。論理ゲート1は、2つの出力核酸:1つは青色蛍光タンパク質(BFP)をコードし、および他の1つは黄色蛍光タンパク質(YFP)をコードする、を含む。同族phiC31リコンビナーゼ認識部位(RRS)は括弧で表され、同族Bxb1 RRSは三角形で表されている。論理ゲート2も同様に、2つの出力核酸:1つは赤色蛍光タンパク質(RFP)をコードし、および他の1つは緑色蛍光タンパク質(GFP)をコードする、を含む。論理ゲート1および2は、本明細書において「4色システム」として言及される。
aTcで一晩誘導した細胞を、次に、遠心分離し、洗浄し、1:2000に希釈し、別の誘導物質AHLの1μM、10μM、50μM、100μMの濃度に、それぞれ2、4、6、8、10、12および14時間暴露した。次にYFPの発現を、フローサイトメトリーを用いて測定した。出力核酸の発現は、PCRによっても確認した(データは示さず)。図41A〜41Eは、種々の入力濃度におけるYFP発現細胞のパーセンテージを、継時的にプロットしたグラフである。
全ての実験は、Luria-Bertani(LB)-Miller培地(Fisher#BP1426-2)中、適切な抗生物質を次の濃度で使用して実施した:カルベニシリン(50μg/ml)、カナマイシン(30μg/ml)、およびクロラムフェニコール(25μg/ml)。
リコンビナーゼに基づく計算プラスミド構築
全てのプラスミドは、基本的な分子クローニング技術[27]およびギブソン・アセンブリ[28]を用いて構築した。New England Biolab (NEB)制限エンドヌクレアーゼ、T4 DNAリガーゼ、およびPHUSION(登録商標)PCRキットを使用した。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、Bio-Rad S1000(商標)Thermal Cycler With Dual 48/48 Fast Reaction Modules(BioRad)で行った。リコンビナーゼ認識部位を含むカスタム配列は、Integrated DNA Technologies(Coralville, IA)から構築した。
pZA31Gに存在するプロモーターPLtet0-1およびリボソーム結合部位(RBS)は、XhoIおよびKpnIによる切除を介して除去し、同じRBSとのEagI制限部位で置換した。プロモーターおよび/または認識部位間に配置されたターミネーター、および認識部位間に配置されていない下流のgfp、から構成される、リコンビナーゼに基づく計算デバイスの全構成要素を、次に、pZA31G CmR内のAatIIおよびXhoI制限部位の間にギブソン・アセンブルした。他の全ての設計物(すなわち、認識部位の間に位置するgfpを含んだもの)は、AatIIおよびAvrII制限部位の間にギブソン・アセンブルした。
phiC31遺伝子は、Addgeneプラスミド18941(Cambridge, MA)から入手した。phiC31遺伝子を、Callura et al.からのリボレギュレーターベクターrrjt12(11)gの変異体に、制限部位KpnIとPstIの間にクローニングした[29,30]。この中コピー数のプラスミドは、カルベニシリン耐性および、taRNAバージョンtaR12とphiC31の両方の転写を駆動するPLtet0-1プロモーターを含む。phiC31遺伝子は、RBSの上流にcrR12シス抑制配列を有する。
ギブソン・アセンブリを用いて、プロモーター(proD)[5]、ターミネーター(T1)[6]、および出力遺伝子(gfp)[6]モジュール(表2)を一緒に結合して、単一ステップ反応で、統合論理/メモリプラスミドを実現した。
〜40塩基が配列中に重複するDNA断片を、PCRにより、隣接する断片との配列の重複を提供する「オーバーハング」を含むPCRプライマーの設計を介して、構築した。Gibson et al.によるプロトコルに従った[28]。簡単に言えば、ギブソン・アセンブリマスターミックスを、以下を添加して調製した:320μLの5X ISOバッファ、0.64μLの10U/μL T5エキソヌクレアーゼ、20μLの2U/μL PHUSION(登録商標)ポリメラーゼ、160μLの40U/μL Taqリガーゼ、および水を加えて1.2mLとする。15μLのアリコートを調製し、単一のギブソン反応に使用した。次に、100ngの線状化ベクター骨格および等モル量の他のアセンブリの部分を、15μLのマスターミックスに添加し、20μLの総容量のアセンブリ反応混合物とした。アセンブリ反応物は、50℃で60分間インキュベートし、次に5μLのアセンブリ反応物を、100μLのコンピテント大腸菌中に形質転換した。
フローサイトメーター測定を実行する前に、細胞を誘導物質を含まない培地中で一晩増殖させ、次いで、誘導物質アンヒドロテトラサイクリン(Sigma)を20ng/mLの最終濃度で、および/またはN−アシルホモセリンラクトン(AHL)を1μMの最終濃度で含む培地中に、1:1000希釈した。細胞を、誘導物質中(単数または複数)で4時間増殖させ、洗浄し、1:1000希釈し、誘導物質中(単数または複数)37℃および300rpmで一晩増殖させた。次に、細胞を遠心分離し、誘導物質を含まない培地で洗浄した。細胞を次に1:100希釈して、新鮮な1×リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を含有する新しい96ウェルプレートに入れ、直ちにBD FACS-LSRFortessa-HTS細胞分析装置(BD biosciences, CA)を用いてアッセイした。FlowJo(Treestar、OR)を、データ解析と可視化のために使用した。蛍光は、488nmのアルゴンレーザー励起および515nm〜545nmの発光フィルターで測定した。試料間の一貫性を確保するために、50,000個の細胞を各試料について収集し、ゲーティングした。一貫性のある閾値を適用して、GFP陽性(オン状態)またはGFP陰性(オフ状態)とみなされる細胞の割合を決定した(図5)。GFPを発現する細胞のパーセンテージは、3回の独立した実験について平均した。エラーバーは平均値の標準誤差を表わす。
我々のリコンビナーゼに基づくメモリデバイスの経時安定性を試験するために、上記のように、ANDゲートを含む細胞をオフからオンに誘導した。これらの細胞を次に、誘導物質を含まない培地中で9日間繰り返し増殖させ、毎日1:2000希釈して、1日あたり11世代を達成した。それらの状態を維持する細胞の能力は、それぞれ、本明細書に記載のように、フローサイトメトリーを使用して緑色蛍光タンパク質の発現を測定することによりモニタリングした。本発明の論理/メモリシステムは、少なくとも〜90回の細胞倍加について状態を保持した。これらのデータは、システムの長期的な操作安定性を示す。
NORゲートを含む細胞は、一晩、入力なし、AHLのみ、aTcのみ、およびAHLとaTcの両方に暴露し、遠心分離し、洗浄した後、これらを90℃で30分間暴露することによって死滅させた。PCRは、製造業者の説明書に従ってPHUSION(登録商標)PCRキット(New England Biolab)を用いて、死細胞から単離されたDNAに対して実施した。PCRは、Bio-Rad S1000(商標)Thermal Cycler With Dual 48/48 Fast Reaction Modules(BioRad)で実施した。PCR産物を1%アガロースゲル上での電気泳動により分析した。
図4で使用した具体的プライマー:
P1:GGC GCG TAC TCC TAA GAA AC(配列番号1)
P2:TCT CCG TCG TCA GGA TCA TC(配列番号2)
P3:ATT AAA GAG GAG AAA GGT ACC ATG C(配列番号3)
P4:AAA GTT AAA CAA AAT TAT TTG TAG AGG G(配列番号4)
いくつかの発明の態様を本明細書に記載および例示してきたが、当業者は容易に、本明細書に記載された機能を実行する、および/または結果および/もしくは1または2以上の利点を得るための、種々の他の手段および/または構造を構想し、かかる変形および/または修正のそれぞれは、本明細書に記載の本発明の態様の範囲内であるとみなされる。より一般的に、当業者は、本明細書に記載の全てのパラメータ、寸法、材料、および構成が例示的であること、および実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成は、特定の用途または本発明の教示が使用されるところの用途に依存することを、容易に理解するであろう。当業者は、日常的な実験のみを用いて、本明細書に記載の本発明の特定の態様の均等物を認識し、または確認することができる。したがって、前述の態様は、ほんの一例として提示され、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内であり、本発明の態様は、具体的に説明され特許請求の範囲に記載された以外の方法で実施可能であることが、理解されるべきである。本開示の発明の態様は、個々の特徴、システム、物品、材料、キット、および/または本明細書に記載の方法に向けられている。さらに、2または3以上のかかる特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組み合わせも、かかる特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が互いに矛盾しない場合には、本開示の発明の範囲内に含まれる。
明細書および特許請求の範囲において本明細書中で使用される、不定冠詞「a」および「an」は、明確に逆が示されない限り、「少なくとも1つ」を意味すると理解されるべきである。
明細書および特許請求の範囲において本明細書中で使用される用語「および/または」は、そのように結合された要素、すなわち、いくつかの場合においては連結的に(conjunctively)存在し、他の場合においては離接的に(disjunctively)存在する要素の、「いずれかまたは両方」であると理解されるべきである。「および/または」で複数列挙された要素は同様に解釈されるべきであり、すなわち、そのように結合された要素の「1または2以上」である。他の要素も、「および/または」節によって具体的に識別された要素以外に、具体的に識別された要素に関連するかまたは非関連かに関わらず、任意に存在してよい。したがって、非限定的な例として、「Aおよび/またはB」への言及は、例えば「含む」などのオープンエンドの言葉と組み合わせて使用される場合には、一態様においてはAのみを(任意にB以外の要素を含む);別の態様においてはBのみを(任意にA以外の要素を含む);さらに別の態様においてはAとBの両方を(任意に別の要素を含む);などを指す。
本明細書中に開示される全ての参考文献、特許および特許出願は、それぞれが引用されている主題に関連して参照により組み込まれ、いくつかの場合においては、文書の全体が包含され得る。
特許請求の範囲において、および上記の明細書において、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「担持する」、「有する」、「含有する」、「関与する」、「保持する」、「構成される」などの全ての移行句は、オープンエンドである理解されるべきであり、すなわち、これらを含むがこれらに限定されないことを意味する。「からなる」および「から本質的になる」の移行句のみは、米国特許庁の特許審査手続マニュアル、セクション2111.03に記載されているように、それぞれクローズまたは半クローズの句である。
Claims (25)
- 単一細胞内で作動可能な合成論理/メモリシステムであって、システムが、以下:
少なくとも2つの誘導性プロモーターおよび少なくとも2つのリコンビナーゼをコードする複数の核酸配列、ここでリコンビナーゼをコードする複数の核酸配列の各々は、異なる誘導性プロモーターに作動可能に連結されている、
(1)プロモーターおよび/または(2)一方向性ターミネーターに作動可能に連結されているかまたは条件付きで作動可能に連結されている出力核酸配列の単一遺伝子回路構築物である、複数の論理ゲート、ここで出力核酸、プロモーターおよび一方向性ターミネーターの少なくとも1つは、リコンビナーゼの少なくとも1つのフォワード認識部位およびリバース認識部位に隣接している、
を含み、
ここで前記論理ゲートが、TRUE論理ゲートおよびFALSE論理ゲートを除く全ての2入力ブール論理関数を提供する、前記合成論理/メモリシステム。 - 少なくとも2つのリコンビナーゼが、不可逆的リコンビナーゼである、請求項1に記載の合成論理/メモリシステム。
- 少なくとも2つの不可逆的リコンビナーゼが、セリンリコンビナーゼである、請求項2に記載の合成論理/メモリシステム。
- セリンリコンビナーゼが、Bxb1およびphiC31である、請求項3に記載の合成論理/メモリシステム。
- 論理ゲートが、NOR、AND、OR、NAND、A、NOT A、B、NOT B、A IMPLY B、A NIMPLY B、B IMPLY A、B NIMPLY A、XORおよびXNORである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の合成論理/メモリシステム。
- TRUEおよび/またはFALSE論理ゲートをさらに含み、
ここでTRUE論理ゲートが、プロモーターに作動可能に連結された出力核酸配列の単一遺伝子回路構築物であり、および
ここでFALSEゲートが、反転プロモーターのすぐ下流の出力核酸配列の単一遺伝子回路構築物である、
請求項1に記載の合成論理/メモリシステム。 - 出力核酸が出力産物をコードする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の合成論理/メモリシステム。
- 出力産物が、レポータータンパク質、転写リプレッサー、転写アクチベーター、選択マーカー、酵素、受容体タンパク質、リガンドタンパク質、RNA、リボスイッチ、ショートヘアピンRNAまたはリコンビナーゼである、請求項7に記載の合成論理/メモリシステム。
- NOR論理ゲートが、(a)プロモーターに作動可能に連結された出力核酸、および(b)2つの一方向性ターミネーターの、単一遺伝子回路構築物であり、ここで各ターミネーターは反転されており、異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、かつプロモーターと出力核酸との間に配置されている、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- AND論理ゲートが、プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで出力核酸およびプロモーターはそれぞれ反転されており、かつ異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- OR論理ゲートが、2つのプロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで各プロモーターは反転されており、かつ異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- NAND論理ゲートが、2つのプロモーターに作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで各プロモーターは異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- A論理ゲートが、プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで出力核酸は反転されており、かつフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- B論理ゲートが、プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここでプロモーターは反転されており、かつフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- NOT A論理ゲートが、プロモーターに作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで出力核酸はフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- NOT B論理ゲートが、プロモーターに作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここでプロモーターはフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- A IMPLY B論理ゲートが、第1プロモーターに作動可能に連結され、および第2プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで第1プロモーターはフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、第2プロモーターは反転されており、異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、かつ第1プロモーターと出力核酸との間に配置されている、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- B IMPLY A論理ゲートが、第1プロモーターに条件付きで作動可能に連結され、および第2プロモーターに作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで第1プロモーターは反転されており、かつフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、第2プロモーターは異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、かつ第1プロモーターと出力核酸との間に配置されている、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- A NIMPLY B論理ゲートが、プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここでプロモーターはフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、および出力核酸は反転されており、かつ異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- B NIMPLY A論理ゲートが、プロモーターおよび一方向性ターミネーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここでプロモーターは反転されており、かつフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、およびターミネーターは反転されており、異なるフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接しており、かつプロモーターと出力核酸との間に配置されている、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- XOR論理ゲートが、プロモーターに条件付きで作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここでプロモーターは反転されており、かつ2つのフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- XNOR論理ゲートが、プロモーターに作動可能に連結された出力核酸の単一遺伝子回路構築物であり、ここで出力核酸は2つのフォワードおよびリバースリコンビナーゼ認識部位に隣接している、請求項5に記載の合成論理/メモリシステム。
- 請求項1〜22のいずれか一項に記載の合成論理/メモリシステムを含む、細胞。
- 少なくとも1つの不可逆的リコンビナーゼ、および請求項1〜22のいずれか一項に記載の少なくとも2つの論理ゲートを含む、細胞。
- 細胞をex vivoで操作して、少なくとも1つのリコンビナーゼおよび請求項1〜22のいずれか一項に記載の少なくとも2つの論理ゲートを含むようにすることを含む、遺伝子発現または細胞分化を改変する方法。
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