JP6418886B2 - スロープデータ処理方法、スロープデータ処理装置および計測装置 - Google Patents

スロープデータ処理方法、スロープデータ処理装置および計測装置 Download PDF

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Description

本発明は、光の波面または物体の形状を計測して得られたスロープデータから該波面または形状を算出する技術に関する。
レンズ等の光学素子の光学面をより高精度に加工するために、光学面の形状や光学素子を透過した光の波面の高周波成分まで計測したいという要望がある。これら形状や波面を計測するためには、シャック・ハルトマンセンサやシアリング干渉計が用いられる。シャック・ハルトマンセンサやシアリング干渉計によって形状や波面を計測して得られるデータは、xy直交座標系の格子点(計測点)でのx方向およびy方向のスロープ(傾斜)を示すデータ(以下、x,yスロープデータという)である。これらx,yスロープデータから形状や波面を求めるためには二次元の積分演算を行う必要があり、その方法として非特許文献1には、modal法とzonal法が開示されている。
modal法は、ある複数の基底関数(例えばZernike関数)のxとyの導関数を用いて計測データであるx,yスロープデータに対してフィッティングを行うことで該導関数の係数を求め、その係数と基底関数を掛け合わせることで積分する方法である。このmodal法は、計測データと複数の導関数の線形和との差を最小にするように積分するので、計測データに含まれるノイズ等の誤差による積分誤差が小さい。また、zonal法は、ある領域毎に二次元に逐次加算することで積分する方法であり、形状や波面の高周波数成分まで得られる。zonal法には、非特許文献1にて開示された反復法や、特許文献1および非特許文献2にて開示された経路積分がある。
特開2007−33263号公報
W.H.Southwell,"Wave-front estimation from wave-front slope measurement"J.Opt.Soc.Am.70,pp998-1006,1980 Daniel Malacara,"光学実験・測定法I Optical Shop Testing" p356
しかしながら、modal法で得られる波面は基底関数で表わされる成分だけであるため、modal法によって形状や波面の高周波成分を求めるには、高周波成分を表わす基底関数の導関数を作成し、フィッティングしなければならない。これは必要なメモリ容量や計算時間の増大を招くので好ましくない。
また、zonal法のうち経路積分を用いた方法には、計測データに含まれる誤差が蓄積されていくため、積分誤差が大きくなり易いという問題がある。さらに、反復法には収束に長時間を要するという問題がある。
本発明は、二次元のスロープデータに含まれる誤差に起因する積分誤差を低減しつつ、波面や形状の高周波数成分をも高速で算出できるようにしたスロープデータ処理方法およびスロープデータ処理装置を提供する。
本発明の一側面としてのスロープデータ処理方法は、光の波面または物体の形状である解析対象のスロープをx方向およびy方向において互いに離間した複数の計測点で計測点ごとに計測して得られたスロープデータを用いて、解析対象のデータを取得する方法である。該方法は、互いに隣り合う2以上の計測点のスロープデータを用いて、該隣り合う計測点間でのx方向およびy方向での解析対象の差であるDおよびDを計算する第1のステップと、複数の計測点の中から、解析対象のデータの算出を開始する開始位置を複数設定する第2のステップと、1つの開始位置から解析対象のデータを求める位置までの経路上にあるDおよびDをそれぞれ加算する第3のステップと、該1つの開始位置以外の各開始位置について第3のステップを繰り返す第4のステップと、第3および第4のステップで得られた全ての開始位置からのDおよびDをそれぞれ加算して得られた複数の加算結果のx方向およびy方向での平均である平均加算結果を算出する第5のステップと、x方向およびy方向の平均加算結果から、該x方向およびy方向の平均加算結果の平均を引くことで、解析対象のデータを生成する第6のステップとを有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としてのスロープデータ処理装置は、光の波面または物体の形状である解析対象のスロープをx方向およびy方向において互いに離間した複数の計測点で計測点ごとに計測して得られたスロープデータを用いて、解析対象のデータを取得する。該装置は、互いに隣り合う2以上の計測点のスロープデータを用いて、該隣り合う計測点間でのx方向およびy方向での解析対象の差であるDおよびDを計算する第1のステップと、複数の計測点の中から、解析対象のデータの算出を開始する開始位置を複数設定する第2のステップと、1つの開始位置から解析対象のデータを求める位置までの経路上にあるDおよびDをそれぞれ加算する第3のステップと、該1つの開始位置以外の各開始位置について第3のステップを繰り返す第4のステップと、第3および第4のステップで得られた全ての開始位置からのDおよびDをそれぞれ加算して得られた複数の加算結果のx方向およびy方向での平均である平均加算結果を算出する第5のステップと、x方向およびy方向の平均加算結果から、該x方向およびy方向の平均加算結果の平均を引くことで、解析対象のデータを生成する第6のステップとを含む処理を行うことを特徴とする。
なお、被検物に照明光を照射する光源と、照明光のうち被検物で透過または反射した被検光のスロープを計測してスロープデータを取得するスロープ取得手段と、上記スロープデータ処理装置とを有する計測装置も、本発明の他の一側面を構成する。さらに、上記計測装置により計測された被検面の形状のデータを用いて被検面を加工する加工装置や、該形状のデータに基づいて製作された光学素子も本発明の他の一側面を構成する。また、上記スロープデータ処理方法により得られた光学系のデータを用いて加工された光学系を含む光学装置も本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明の他の一側面としてのスロープデータ処理プログラムは、コンピュータに、光の波面または物体の形状である解析対象のスロープをx方向およびy方向において互いに離間した複数の計測点で計測点ごとに計測して得られたスロープデータを用いて解析対象のデータを取得する処理を実行させるコンピュータプログラムである。該処理は、互いに隣り合う2以上の計測点のスロープデータを用いて、該隣り合う計測点間でのx方向およびy方向での解析対象の差であるDおよびDを計算する第1のステップと、複数の計測点の中から、解析対象のデータの算出を開始する開始位置を複数設定する第2のステップと、1つの開始位置から解析対象のデータを求める位置までの経路上にあるDおよびDをそれぞれ加算する第3のステップと、該1つの開始位置以外の各開始位置について第3のステップを繰り返す第4のステップと、第3および第4のステップで得られた全ての開始位置からのDおよびDをそれぞれ加算して得られた複数の加算結果のx方向およびy方向での平均である平均加算結果を算出する第5のステップと、x方向およびy方向の平均加算結果から、該x方向およびy方向の平均加算結果の平均を引くことで、解析対象のデータを生成する第6のステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、二次元のスロープデータに含まれる誤差に起因する積分誤差を低減して、解析対象(形状や波面)の高周波成分をも高精度かつ高速で算出することができる。
本発明の実施例1におけるスロープデータを有する有効領域と無効領域とを示す図。 実施例1の波面解析方法の手順を示すフローチャート。 実施例1の波面解析方法において局所的に波面の差DおよびDyを求める手順を示すフローチャート。 実施例1における積分開始位置の分布を示す図。 実施例1において積分開始位置から波面を計算する位置までの積分経路を示す図。 実施例1において積分開始位置から波面を計算する位置までの全ての最短経路を示す図。 実施例1において積分開始位置から波面を計算する位置までの全ての最短経路上にある波面の差DおよびDyを積分する方法を示すフローチャート。 本発明の実施例2である波面解析装置の構成を示す図。 本発明の実施例3である形状解析装置の構成を示す図。 本発明の実施例4である加工装置の構成を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本実施例のスロープデータ処理方法では、被検物(物体)であるレンズ(光学素子)を透過した光の波面(解析対象)のスロープをx方向およびy方向にて互いに離間した複数の計測点で計測点ごとに計測して得られたスロープデータを用意する。そして、このスロープデータを用いて上記波面のデータを生成する。なお、被検物からの光は、該被検物の面で反射した光であってもよい。
まず、本実施例における用語の定義について説明する。本実施例において扱うスロープデータは、任意の計測装置によって、xy直交座標系(二次元格子)における格子点に相当する計測点(以下、格子点という)で計測されたx方向およびy方向でのスロープ(傾斜)を示すデータである。各格子点でのx方向およびy方向におけるスロープのデータをそれぞれ、xスロープデータおよびyスロープデータといい、これらをまとめてx,yスロープデータという。また、xスロープデータおよびyスロープデータをそれぞれS(i,j)およびS(i,j)と表し、xスロープデータおよびyスロープデータが計測された格子点をそれぞれx(i,j)およびy(i,j)と表す。iは1〜Nまでの整数、jは1〜Nまでの整数であり、i,jはスロープデータの並び順を表す。Nはx方向におけるスロープデータの数であり、Nはy方向におけるスロープデータの数である。
また、図1には、外形が円形であるレンズで透過または反射した光の波面を上記計測装置で計測して有効なスロープデータが得られたデータ配置面を示している。このデータ配置面に対して上述したxy直交座標系が設定されている。
データ配置面のうち円点線で囲まれた領域は、この領域内に存在する格子点ごとに有効なスロープデータが保持された有効データ領域である。また、該有効データ領域の外側の領域は、スロープ(つまりは光)が検出されず、有効なスロープデータが保持されていない格子点が存在する無効データ領域である。
図2のフローチャートには、本実施例のスロープデータ処理方法としての波面解析方法の手順を示している。この波面解析方法を用いた実際の処理は、パーソナルコンピュータやマイクロコンピュータ等のコンピュータにより構成されるスロープデータ処理装置としての波面解析装置がコンピュータプログラムとしてのスロープデータ処理プログラムに従って実行する。以下の説明では、処理の主体をコンピュータとする。
ステップS101(第1のステップ)では、コンピュータは、図1に示した有効データ領域において互いに隣り合う2以上(ここでは2つとする)の格子点でのスロープデータを用いて、該隣り合う格子点間(計測点間)での波面の差であるDおよびDを計算する。例えば、2つの格子点x(i,j)およびx(i+1,j)でのxスロープデータS(i,j)およびS(i+1,j)を用いて、式(1)によりD(i,j)を計算する。
また、互いに隣り合う3つの格子点のスロープデータを用いて、該隣り合う格子点間におけるDおよびDを計算することもできる。例えば、3つの格子点x(i,j)、x(i+1,j)およびx(i+2,j)でのxスロープデータS(i,j)、S(i+1,j)およびS(i+2,j)を用いて、式(2)に示すxの二次関数fの係数a,b,cを求める。
これを行列で表わすと、式(3)のようになる。
次に、二次関数fの積分値Fを式(4)により計算する。
ここで、kは整数1、2または3である。Fの定数項については後に隣り合う格子点の値同士を引き算するので必要はない。積分値Fから式(5)によってDが求められる。
なお、D(i+1,j)については、x(i+1,j)、x(i+2,j)、x(i+3,j)でのS(i+1,j)、S(i+2,j)、S(i+3,j)を用いて上記計算を行って得られたD(i+1,j)との平均値を、最終的なD(i+1,j)としてもよい。
式(1)は台形積分を表す。このため、計測される波面の成分として、1周期当たりにデータ数50以上の比較的高周波の成分が含まれるときは、積分誤差が大きくなる。このため、式(2)〜(5)によりDを計算する方が積分誤差は小さくなり、好ましい。
計測される波面にさらに高周波成分(1周期当たりのデータ数7以上)があるとき、3つのデータを用いて式(2)〜(5)の計算によってDを求めても積分誤差が大きくなる。このため、互いに隣り合う4以上のN個の格子点のスロープデータを用いてxの(N−1)次関数を示す多項式でのxの次数の係数を求めるフィッティングを行い、その多項式の積分値を計算し、該N個の格子点間での積分値の差を計算してDを求めることが好ましい。
また、Dを以下の方法で求めてもよい。互いに隣り合う3以上のN個の格子点でのスロープデータを用いて式(2)〜(5)の計算によりDに相当する第1の差Dx1を求める(このときの(N−1)次の多項式を第1の多項式とする)。また、互いに隣り合う(N+1)個の格子点でのスロープデータを用いてxのN次関数を示す第2の多項式でのxの次数の係数を求め、その第2の多項式の積分値を計算し、該(N+1)個の格子点間での積分値の差からDに相当する第2の差Dx2を求める。そして、Dx1とDx2の平均をDとする。
なお、上述した多項式はxについての多項式に限らず、xのcos関数やexp関数等、積分できる関数であればどのようなものでもよい。特に、計測される波面にできるだけ近い値を表現できる関数がよい。
また、局所的に波面の高周波成分が計測された場合には、そのデータを局所的に選択し、該高周波成分に応じたxの多項式を用いてDを算出してもよい。以下、その算出方法について、図3のフローチャートを用いて説明する。
ステップT1では、コンピュータは、波面の高周波成分の位置を特定するために、スロープの微分値の閾値を決定する。
ステップT2では、コンピュータは、互いに隣り合う格子点間のスロープの差を計算してスロープの微分値(変化量)を求める。
ステップT3では、コンピュータは、ステップT1で決定した閾値より大きい微分値を持つスロープを示すスロープデータを抽出する。
ステップT4では、コンピュータは、Dを計算するために使用するスロープデータの数Nを決定する。NはステップT3で抽出したスロープの微分値の大きさに比例した値とすることが好ましい。
ステップT5では、コンピュータは、ステップT3で抽出したスロープデータのうちステップT4で決定したN個のスロープデータを用いてxの(N−1)次関数の多項式におけるxの次数の係数を求める。そして、その多項式の積分値を計算し、互いに隣り合う格子点間の積分値の差からDを計算する。
このような算出方法によって、局所的に波面の高周波成分が計測された場合でも、誤差が小さい波面の差Dが得られる。
以上、Dの算出について説明したが、xをyに、SをSに、DをDに、Dx1およびDx2をDy1およびDy2にそれぞれ読み替えることで、DについてもDと同様に算出することができる。こうして、コンピュータは、有効データ領域内の全ての格子点に対するDおよびDを求める。
なお、以下の説明において、互いに隣り合う2つの格子点間で算出されたDおよびDと該2つの格子点のうち一方とこれに隣り合う他の格子点間で算出されたDおよびDを、互いに隣り合うDおよびDという。
続いて、ステップS102(第2のステップ)では、コンピュータは、波面のデータを算出する開始位置を複数設定する。本実施例では、後述するように経路積分を行うため、開始位置は有効なスロープデータを保持している格子点に設定する必要がある。また、複数の開始位置の分布に偏りがあると、計測誤差を平均化する効果が小さくなるため、積分誤差が大きくなる。このため、図4(a)に示すように、複数の開始位置の配置密度が均一になるように設定することが好ましい。また、開始位置の配置密度を均一とした場合に、有効データ領域の無効データ領域との境界近傍では積分経路の方向が分散していない。このため、平均化する効果が小さく、積分誤差が大きくなる。積分経路の方向を分散させるために、図4(b)に示すように、有効データ領域内でその境界に近い側の方が該境界から遠い側よりも高密度になるように設定するとより好ましい。
次に、ステップS103(第3のステップ)では、コンピュータは、図5に示すように1つの開始位置(s,s)から波面のデータを計算する位置(以下、波面算出位置という)(t,t)までの経路上にあるDおよびDを順次加算する。ここで、s,tは1以上N以下の整数であり、s,tは1以上N以下の整数である。ただし、s<tおよびs<tとする。例えば、図5中に示す経路1上での加算(積分)は、式(6)により計算できる。
また、同図中の経路2上での加算(積分)は、式(7)により計算できる。
これら式(6),(7)で得られた加算値(積分値)は互いに同じになるべきものであるので、これらの平均値を加算結果としてもよい。
さらに、図6に示すように、開始位置(s,s)から波面算出位置(t,t)までの全ての最短経路についてDおよびDを加算し、それぞれの加算した値の平均値を加算結果としてもよい。この方法は多くのデータを用いて積分を行うため、平均化の効果が大きく、計測誤差に起因する積分誤差を低減できる。上記全ての最短経路の数gは式(8)で表わされる。
なお、以下の説明において、DおよびDのそれぞれの順次加算において前と後(次)の加算位置(互いに隣り合う加算位置)で得られる2つの積分値を、互いに隣り合う積分値という。
全ての最短経路の数gは有効なスロープデータの数が大きくなると、指数関数的に増加するため、この結果、膨大な計算時間を要することになり、好ましくない。そこで、互いに互いに隣り合う2つの積分値を用いる方法について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップU1では、コンピュータは、開始位置(s,s)からx方向およびy方向において、それぞれDおよびDを用いて式(9)により積分値(逐次加算データ)Wを逐次計算する。この際、W(s,s)=0にする。
ただし、i,jは1以上の整数である。
ステップU2では、コンピュータは、式(8)によって全ての最短経路の数(以下、全最短経路数という)gを計算する。
ステップU3では、コンピュータは、全最短経路数gと、ステップU1で計算されたxおよびy方向で互いに隣り合う2つの積分値Wと、これらの積分値Wに次の加算位置で加算されるDおよびDとを用いて、式(10)の計算を行う。これにより、位置(i,j)での積分値W(i,j)を計算する。すなわち、開始位置から波面算出位置までの全ての最短経路上にあるDおよびDを加算した結果を、該最短経路の数で除算する。
ただし、i,jは1以上の整数である。
なお、波面算出位置にxおよびy方向においてそれぞれ互いに隣り合う加算位置での逐次加算データにDおよびDをそれぞれ加算し、該加算により得られた2つのデータを最短経路の数で重み付けして加算してもよい。
ステップU4では、コンピュータは、有効なスロープデータを有する全ての格子点に対して、ステップU3の計算を行う。
以上の計算により、開始位置(s,s)から波面算出位置(t,t)までの全ての最短経路についてDおよびDを加算した積分値(加算結果)Wのデータを取得することができる。
ステップS104(第4のステップ)では、コンピュータは、上記開始位置以外の各開始位置についてステップS103の計算を繰り返す。開始位置を変えて経路積分を行うことで、積分の経路が変わり、計測データに含まれる誤差による積分誤差が平均化されるため、積分誤差を低減することができる。
ステップS105(第5のステップ)では、コンピュータは、ステップS103およびステップS104で得られた全ての開始位置からの積分値Wのx方向およびy方向での平均を計算して、x方向およびy方向での平均積分値(平均加算結果)を求める。
そして、ステップS106(第6のステップ)では、コンピュータは、ステップS105で得られたxおよびy方向での平均積分値を平均して、その平均結果であるピストンを得る。最後に、コンピュータは、このピストンをステップS104で得られたxおよびy方向での平均積分値から差し引く。これにより、解析対象である二次元波面のデータを得ることができる。
以上の波面解析方法によって、積分誤差を低減した高精度な波面のデータを高速で算出することができる。
上述したピストンについて説明を補足する。積分開始位置を変えて積分すると、その積分したデータWj(x,y)が得られる。jは1〜Nであり、Nは積分を行った回数である。Wjを誤差(ノイズ)を含んだ積分値とし、Wtを求めたい積分値とすると、
Wj(x,y)=Aj+Wt(x,y)+Wj(x,y)
となる。このうちAjがピストンであり、x,yに依存しない一定値である。
本実施例では、上述した第5のステップにおいて、積分値Wjの平均値(平均積分値)Wja(x,y)を、
Wja(x,y)=ΣWj(x,y)/N
のように計算する。これによって誤差を小さくしている。
そして、第6のステップでは、ピストンであるΣAj/Nを求める。具体的には、Wja(x,y)のxy平均値をピストンWpとして、
Wp=ΣΣWja(x,y)/n
により求める。ただし、nは(x,y)データの数である。
最後に、
Wt(x,y)=Wja(x,y)−Wp
のように、第5のステップで求めた平均積分値Wja(x,y)からピストンWpを引くことで求めたい積分値Wtを得ることができる。ピストンWpを引くのは、積分においてxy二次元データに対して一定値であるピストンの項は意味がない項だからである。
図8には、本発明の実施例2である波面計測装置の構成を示している。この波面計測装置は、光源1と、集光レンズ2と、ピンホール板3と、センサ5と、実施例1で説明した波面解析装置6とを含む。ピンホール板3とセンサ5との間には、被検物である被検レンズ4が配置されている。
光源1からの照明光は、集光レンズ2によってピンホール板3のピンホールに向けて集光される。ピンホールから出射した球面波は、被検レンズ4に照射され、該被検レンズ4を透過した被検光はセンサ5により受光される。光源1は、単色のレーザ、レーザダイオードまたは発光ダイオード(LED)により構成される。ピンホール板3は、収差が小さい球面波を作ることが可能であれば、シングルモードファイバで代替してもよい。
センサ(スロープ取得手段)5は、多数のマイクロレンズをマトリックス状に配置したマイクロレンズアレイと、CCD等の受光素子とにより構成され、一般的にはシャック・ハルトマンセンサと称されている。マイクロレンズアレイを透過した光は、マイクロレンズ毎に受光素子上に集光される。センサ5に入射する光のスロープSは、マイクロレンズによって集光されることで形成されるスポットの位置と、予め校正された位置(例えば平行光を入射させたときのスポットの位置)との差Δpを検出することで求められる。この差ΔpとスロープSとは、マイクロレンズアレイと受光素子との間の距離をLとすると、
S=Δp/L
という関係にある。全てのマイクロレンズに対してスロープSを求めることで、センサ5により受光される光のスロープの分布を計測することができる。また、実施例1におけるxおよびyはマイクロレンズの位置に相当し、SおよびSはマイクロレンズ毎に得られるxおよびy方向でのスロープデータである。また、Nはx方向でのマイクロレンズの数に相当し、Nはy方向でのマイクロレンズの数に相当する。
なお、センサ5は、シャック・ハルトマンセンサに限られず、微分波面あるいはスロープ分布が計測できれば、ハルトマン法を用いるセンサや、回折格子とCCD等の受光素子により構成されるシアリング干渉計やTalbot干渉計を用いてもよい。
また、センサ5によって受光する光の径がセンサ5のサイズよりも大きい場合は、センサ5をその受光面内で移動させて光のスロープの分布を計測し、得られたスロープの分布のデータをつなぎ合わせればよい。このことは、後述する実施例3でも同じである。
波面解析装置6は、センサ5による計測によって得られたスロープデータを用いて被検レンズ4を透過した光の波面を算出する。算出された波面を用いて、被検レンズ4の収差を求めることができる。
図9には、本発明の実施例3である形状計測装置の構成を示している。この形状計測装置は、光源1と、集光レンズ2と、ピンホール板3と、ハーフミラー7と、投光レンズ8と、結像レンズ11と、センサ5と、実施例1で説明した波面解析装置と同様の処理を行う形状解析装置(スロープデータ処理装置)6′とにより構成されている。投光レンズ8を挟んでハーフミラー7と反対側には基準レンズ9が配置されている。基準レンズ9における投光レンズ8側の面9aは基準面である。また、基準レンズ9に代えて、被検物としての被検レンズ10を配置することができる。被検レンズ10における投光レンズ8側の面10aは被検面である。
光源1からの光は、集光レンズ2によってピンホール板3のピンホールに向けて集光される。ピンホールから出射した球面波は、ハーフミラー7で反射して投光レンズ8により収束光に変換される。該収束光は、基準面9aまたは被検面10aで反射し、投光レンズ8、ハーフミラー7および結像レンズ11を透過してセンサ(シャック・ハルトマンセンサ)5に入射する。
本実施例では、投光レンズ8や結像レンズ11等を含む光学系の校正のために面形状が既知である基準レンズ9の基準面9aを計測する。そして、基準面9aの計測結果と被検レンズ10の被検面10aの計測結果との差から、被検面10aの形状を求める。
形状解析装置6′は、前述したように実施例1で説明した波面解析装置と同様の処理を行う。ただし、形状解析装置6′は、まずセンサ5上のマイクロレンズの位置に相当するx,yと、マイクロレンズ毎に得られる被検面10aのスロープデータSa,Sayおよび基準面9aのスロープデータSb,Sbyとを以下のように変換する。変換は、例えば変換テーブルを用いて行う。
x,y→基準面9a上での位置(座標)X,Y
Sa,Say,Sb,Sby→基準面9a上でのスロープSa’,Say’,Sb’,Sby
そして、形状解析装置6′は、スロープの差Sa’−Sb’、Say’−Sby’およびX,Yを用いて、実施例1で説明した波面解析方法における波面を形状に置き換えて同様の処理を行う。これにより、基準面9aと被検面10aとの形状差を算出することができ、被検面10aの形状は、基準面9aの形状に上記形状差を加算することで求めることができる。
図10には、本発明の実施例4として、実施例3にて説明した形状解析装置6′により得られた形状のデータを用いてレンズの加工を行う加工装置200の構成を示している。なお、形状解析装置6′に代えて、実施例2で説明した波面計測装置6を用いることもできる。
図10において、20はレンズの材料(素材)であり、201は該材料20に対して切削、研磨等の加工を行って光学素子としての被検レンズ10を製作する加工部である。
加工部201で加工された被検レンズ10の被検面10aの形状は、計測部としての形状解析装置6′により計測される。そして、形状計測装置100は、被検面10aを目標の形状に仕上げるために、被検面10aの形状の計測データと目標データとの差に基づいて被検面10aに対する修正加工量を計算し、これを加工部201に出力する。これにより、加工部201による被検面10aに対する修正加工が行われ、目標とする形状の被検面10aを有する被検レンズ10が完成する。
また、実施例1にて説明したスロープデータ処理方法を用いて、光学系を含む光学装置(例えば、レンズ装置、撮像装置および露光装置)を製造してもよい。すなわち、光源から発して光学系を透過または反射した被検光のスロープを計測してスロープデータを取得し、取得されたスロープデータを用いて実施例1にて説明したスロープデータ処理方法により該光学系のデータを取得する。そして、取得された光学系のデータに基づいて該光学系を加工することで光学装置を製造してもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
2 集光レンズ
3 ピンホール板
4 被検レンズ
5 センサ
6 波面解析装置
6′形状解析装置

Claims (14)

  1. 光の波面または物体の形状である解析対象のスロープをx方向およびy方向において互いに離間した複数の計測点で計測点ごとに計測して得られたスロープデータを用いて、前記解析対象のデータを取得する方法であって、
    互いに隣り合う2以上の前記計測点の前記スロープデータを用いて、該隣り合う計測点間でのx方向およびy方向での前記解析対象の差であるDおよびDを計算する第1のステップと、
    前記複数の計測点の中から、前記解析対象のデータの算出を開始する開始位置を複数設定する第2のステップと、
    1つの前記開始位置から前記解析対象のデータを求める位置までの経路上にあるDおよびDをそれぞれ加算する第3のステップと、
    前記1つの開始位置以外の前記各開始位置について前記第3のステップを繰り返す第4のステップと、
    前記第3および第4のステップで得られた全ての前記開始位置からのDおよびDをそれぞれ加算して得られた複数の加算結果のx方向およびy方向での平均である平均加算結果を算出する第5のステップと、
    前記x方向およびy方向の平均加算結果から、該x方向およびy方向の平均加算結果の平均を引くことで、前記解析対象のデータを生成する第6のステップとを有することを特徴とするスロープデータ処理方法。
  2. 前記第1のステップにおいて、前記x方向または前記y方向において互いに隣り合う4以上のN個の前記計測点の前記スロープデータを用いて、(N−1)次のxまたはyについての多項式のフィッティングを行い、前記隣り合う計測点間での前記多項式の積分値の差を計算することで、DおよびDを計算することを特徴とする請求項1に記載のスロープデータ処理方法。
  3. 前記第1のステップは、
    前記x方向または前記y方向において互いに隣り合う3以上のN個の前記計測点の前記スロープデータを用いて、(N−1)次のxまたはyについての第1の多項式のフィッティングを行い、前記隣り合う計測点間での前記第1の多項式の積分値の差を計算することで、前記解析対象の第1の差であるDx1およびDy1を計算するステップと、
    前記x方向または前記y方向において互いに隣り合う(N+1)個の前記計測点の前記スロープデータを用いて、N次のxまたはyについての第2の多項式のフィッティングを行い、前記隣り合う計測点間での前記第2の多項式の積分値の差を計算することで、前記解析対象の第2の差であるDx2およびDy2を計算するステップと、
    とDx2の平均値とDy1とDy2の平均値をそれぞれDおよびDとするステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載のスロープデータ処理方法。
  4. 前記Nを前記スロープデータの変化量の大きさに応じて設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のスロープデータ処理方法。
  5. 前記第2のステップにおいて、前記複数の開始位置を、前記スロープデータを有する前記計測点が存在する領域内で密度が均一になるように設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のスロープデータ処理方法。
  6. 前記第2のステップにおいて、前記複数の開始位置を、前記スロープデータを有する前記計測点が存在する領域内で該領域の境界に近い側の方が該境界から遠い側よりも高密度になるように設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のスロープデータ処理方法。
  7. 前記第3のステップにおいて、前記開始位置から前記解析対象を求める位置までの全ての最短経路上にあるDおよびDを加算した結果を、該最短経路の数で除算することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のスロープデータ処理方法。
  8. 前記第3のステップは、
    前記開始位置から前記xおよびy方向のそれぞれにおいて前記差DおよびDを逐次加算して、加算位置ごとの逐次加算データを生成するステップと、
    前記開始位置から前記解析対象を求める位置までの全ての最短経路の数を計算するステップと、
    前記解析対象を求める位置に前記xおよびy方向においてそれぞれ互いに隣り合う2つの前記加算位置での前記逐次加算データに前記差DおよびDをそれぞれ加算し、該加算により得られた2つのデータを前記最短経路の数で重み付けして加算するステップとを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のスロープデータ処理方法。
  9. 光の波面または物体の形状である解析対象のスロープをx方向およびy方向において互いに離間した複数の計測点で計測点ごとに計測して得られたスロープデータを用いて、前記解析対象のデータを取得するスロープデータ処理装置であって、
    互いに隣り合う2以上の前記計測点の前記スロープデータを用いて、該隣り合う計測点間でのx方向およびy方向での前記解析対象の差であるDおよびDを計算する第1のステップと、
    前記複数の計測点の中から、前記解析対象のデータの算出を開始する開始位置を複数設定する第2のステップと、
    1つの前記開始位置から前記解析対象のデータを求める位置までの経路上にあるDおよびDをそれぞれ加算する第3のステップと、
    前記1つの開始位置以外の前記各開始位置について前記第3のステップを繰り返す第4のステップと、
    前記第3および第4のステップで得られた全ての前記開始位置からのDおよびDをそれぞれ加算して得られた複数の加算結果のx方向およびy方向での平均である平均加算結果を算出する第5のステップと、
    前記x方向およびy方向の平均加算結果から、該x方向およびy方向の平均加算結果の平均を引くことで、前記解析対象のデータを生成する第6のステップとを含む処理を行うことを特徴とするスロープデータ処理装置。
  10. 被検物に照明光を照射する光源と、
    前記照明光のうち前記被検物で透過または反射した被検光のスロープを計測してスロープデータを取得するスロープ取得手段と、
    請求項9に記載のスロープデータ処理装置とを有することを特徴とする計測装置。
  11. 請求項10に記載の計測装置により得られた前記解析対象のデータを用いて前記被検物を加工することを特徴とする加工装置。
  12. 請求項10に記載の計測装置により得られた解析対象のデータに基づいて製作されたことを特徴とする光学素子。
  13. 光学系を含む光学装置を製造する方法であって、
    光源から発して前記光学系を透過または反射した被検光のスロープを計測してスロープデータを取得するステップと、
    取得された前記スロープデータを用いて、請求項1から8のいずれか一項に記載のスロープデータ処理方法により前記光学系のデータを取得するステップと、
    取得された前記光学系のデータに基づいて前記光学系を加工する第3のステップとを有することを特徴とする光学装置の製造方法。
  14. コンピュータに、光の波面または物体の形状である解析対象のスロープをx方向およびy方向において互いに離間した複数の計測点で計測点ごとに計測して得られたスロープデータを用いて前記解析対象のデータを取得する処理を実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記処理は、
    互いに隣り合う2以上の前記計測点の前記スロープデータを用いて、該隣り合う計測点間でのx方向およびy方向での前記解析対象の差であるDおよびDを計算する第1のステップと、
    前記複数の計測点の中から、前記解析対象のデータの算出を開始する開始位置を複数設定する第2のステップと、
    1つの前記開始位置から前記解析対象のデータを求める位置までの経路上にあるDおよびDをそれぞれ加算する第3のステップと、
    前記1つの開始位置以外の前記各開始位置について前記第3のステップを繰り返す第4のステップと、
    前記第3および第4のステップで得られた全ての前記開始位置からのDおよびDをそれぞれ加算して得られた複数の加算結果のx方向およびy方向での平均である平均加算結果を算出する第5のステップと、
    前記x方向およびy方向の平均加算結果から、該x方向およびy方向の平均加算結果の平均を引くことで、前記解析対象のデータを生成する第6のステップとを含むことを特徴とするスロープデータ処理プログラム。
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