JP6418164B2 - 無線通信システム、基地局、ネットワーク管理装置、ハンドオーバ制御方法及びプログラム - Google Patents

無線通信システム、基地局、ネットワーク管理装置、ハンドオーバ制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、無線通信システムが備える基地局及びネットワーク管理装置、無線通信システムのハンドオーバ制御方法、並びにコンピュータを基地局及びネットワーク管理装置として機能させるためのプログラムに関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されたW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)やLTE(Long Term Evolution)、またはIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)で標準化されたWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等に代表される無線セルラシステムでは、屋外に設置された基地局が管理するカバレッジの大きい屋外セル(例えばマクロセル)によってモバイルデータトラヒックが収容される。しかしながら、近年、屋内で発生するモバイルデータトラヒックが増大しており、その対策としてカバレッジが比較的小さい屋内セル(例えばフェムトセル)を管理する屋内用の基地局の設置が進められている。したがって、今後、無線セルラシステムでは、従来から設けられている屋外セルと新たに設けられる屋内セルとが混在する通信環境が増大すると考えられる。
無線セルラシステムでは各基地局が1つ以上のセルをそれぞれ管理しており、移動局は、自局が在圏するセルと無線接続(正確には、該セルを管理する基地局と接続)することで、該セルを介して上位ネットワークとの通信が可能になる。移動局が接続中のセルから隣接するセルへ移動する際には、ハンドオーバ(Handover:HO)と呼ばれる接続するセルの切り替え処理が実行される。ここで、接続中のセルはソースセルと呼ばれ、ハンドオーバによる接続の切り替え先のセルはターゲットセルと呼ばれる。
上記LTEでは、ハンドオーバを実現するため、ソースセルを管理するソース基地局が、所定のイベントが発生した場合に測定報告を送信するよう接続中の各移動局に対して指示する。所定のイベントとは、例えばソースセルの無線品質よりも該ソースセルと隣接するセル(以下、隣接セルと称す)の無線品質が良好となる場合である。セルの無線品質の判定には、移動局が測定する下りリファレンス信号の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)や下りリファレンス信号の受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)が用いられる。
移動局で生成する測定報告には、ソースセル及びその隣接セル毎に測定された無線品質の測定結果が含まれる。ソース基地局は、移動局から測定報告を受信すると、該測定報告に基づいてターゲットセルを決定する。そして、該ターゲットセルを管理するターゲット基地局及び移動局との間で所要の制御情報を送受信するシグナリングを含むハンドオーバ処理を実行する。多くの場合、ターゲットセルは隣接セルから選択される。
以下、3GPP技術仕様書(非特許文献1)で規定された、LTEにおける測定報告の送信契機となる報告条件の一例について説明する。
当該技術仕様書では、測定報告の送信契機の1つとしてイベントA3(Neighbor becomes offset better than serving)が規定されている。イベントA3では測定報告の報告条件が以下の式(1)で定義されている。
Mn+Ofn+Ocn−Hys>Mp+Ofp+Ocp+Off…(1)
式(1)は、隣接セルの無線品質(左辺)がソースセルの無線品質(右辺)よりも良好であることを意味する。式(1)のMnは移動局が測定した隣接セルの無線品質であり、Mpはソースセルの無線品質である。Ofnは隣接セルの周波数帯のオフセット(offsetFreq)であり、Ofpはソースセルの周波数帯のオフセットである。Ocnは隣接セルのセル固有オフセットであり、Ocpはソースセルのセル固有オフセットである。Hysは、無線品質に付加する、イベントA3の報告条件で用いるヒステリシスパラメータであり、Offは、無線品質に付加する、イベントA3の報告条件で用いるオフセットパラメータである。
なお、上記Ocn及びOcpは、ソースセルとその隣接セルとのセルペア毎に設定される。したがって、隣接セルが複数存在する場合、ソース基地局は隣接セル毎にOcn及びOcpを設定する。また、ソース基地局はOcn及びOcpから下記式(2)で算出されるセル個別オフセット(CIO:Cell Individual Offset)をセルペア毎に管理する。CIOが大きいほど、Ocpに対してOcnが相対的に大きな値となるため、ソースセルから隣接セルへのハンドオーバが促進される。
CIO=Ocn−Ocp…(2)
ソース基地局は、上記式(1)で示す報告条件を決定すると、自局に接続された各移動局に対して決定した報告条件をそれぞれ通知する。各移動局へ通知する報告条件には、該報告条件の種類(イベントの種類)や使用するパラメータの値が含まれる。
移動局は、ソースセル及び隣接セルの無線品質の測定結果が上記式(1)の報告条件を満たし、かつ該報告条件を満たす状態が予め設定された所定期間TTT(Time to Trigger)以上継続する場合にソース基地局へ測定報告を送信する。TTTは保護時間(guard time)とも呼ばれる。
ソース基地局は、移動局から測定報告を受信すると、該測定報告に基づいてハンドオーバ先のターゲットセルを決定し、該セルを管理するターゲット基地局にハンドオーバを要求する(Handover Request)。ハンドオーバを要求する際、ソース基地局はハンドオーバ対象となる移動局を特定するための移動局情報をターゲット基地局へ送信する。移動局情報は、LTEではUE contextと呼ばれ、ハンドオーバ時にソースセルとターゲットセルを管理する基地局間で移動局を特定するために用いられる情報である。
移動局情報としては、例えば非特許文献1に記載されたAS-Config及び非特許文献2に記載されたUE history informationがある。AS-Configは、移動局のID(identification data)やソースセルのシステム設定情報等を含む。UE history informationは、移動局の通信履歴に関する情報であり、移動局が最後に接続したセルのIDや滞在時間等が含まれる。
ところで、上述したハンドオーバは、無線品質の劣化を検出してから必要な処理を開始する後追い処理であるため、無線品質が急激に変化すると、処理が追いつかずに失敗する可能性がある。ハンドオーバが失敗すると、移動局は無線品質が劣化したソースセルとの通信を継続する。そのため、移動局が他のセルと接続する前にソースセルの無線品質が通信可能な品質よりも低下すると、該移動局では通信が不能になる期間(瞬断)が発生する。
このようなハンドオーバ失敗を低減する方法としては、上記CIOやTTT等のハンドオーバ・パラメータを動的に調整する方法が知られている。
LTEでは、ハンドオーバ失敗として、Too Late Handover、Too Early Handover、Handover to Wrong Cell、Ping-Pong Handoverが規定されている。Too Late Handoverはターゲットセルに対するハンドオーバのタイミングが遅すぎて失敗する場合であり、Too Early Handoverはターゲットセルに対するハンドオーバのタイミングが早すぎて失敗する場合である。Handover to Wrong Cellは、無線品質が良好と判断してターゲットセルに接続し、接続後に該ターゲットセルの無線品質が劣化してハンドオーバを失敗する場合である。Ping-Pong Handoverとは、ソースセルが同一の隣接セルとの間で短期間にハンドオーバを頻繁に繰り返す場合である。
上述したように、移動局は、例えば式(1)の報告条件を満たす状態が予め設定された保護時間TTT以上継続した場合に測定報告を送信する。すなわち、TTTとして大きな値を設定すれば、ハンドオーバの開始タイミングが遅くなるため、ハンドオーバが発生し難くなる。
上述した移動局の測定報告に基づいてハンドオーバ・パラメータ(TTT,CIO等)を調整することでハンドオーバ失敗(Too Late Handover,Too Early Handover)を低減する方法は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、Too Late Handoverを低減する場合はCIOの値を大きくすることでハンドオーバのタイミングを早めている。また、CIOを予め設定された上限値まで大きくしてもハンドオーバ失敗が解消されない場合は、TTTを小さな値に変更してハンドオーバの開始タイミングを早めることでハンドオーバ失敗を低減している。
図1は、ハンドオーバ・パラメータ(CIO)を調整することでハンドオーバ失敗が低減する理由を模式的に示すグラフである。図1(a)及び(b)に示すRSRP及びRSRQの特性は同一である。
図1(a)は、ハンドオーバ処理の開始が遅すぎるためにハンドオーバ失敗が発生する様子を示している。図1(a)では、ソースセルの無線品質(RSRP)が低下して上記式(1)の報告条件を満たし、その後、TTTが経過する前にソースセルの無線品質(RSRQ)が予め設定された所定の閾値(所要品質)よりも低下して無線リンク障害(RLF:Radio Link Failure)が発生している。
このような場合、隣接セルの無線品質(RSRP)に設定するCIOの値を大きくすれば、図1(b)で示すように式(1)の報告条件を満たすタイミングを早めることができるため、RLFの発生を抑制できる。
上述したように、無線セルラシステムでは、従来から設けられている屋外セルと新たに設けられる屋内セルとが混在する通信環境が増大すると考えられる。このような屋外セルと屋内セルとが混在する通信環境では、移動局が屋外と屋内との間で移動した場合に当該移動局における無線品質が急激に変化するため、上述したハンドオーバ・パラメータを調整するだけではハンドオーバ失敗を低減できない場合がある。
この背景技術の課題について図2を用いて説明する。以下では、屋外セルと屋内セルとが混在する通信環境において、屋外セルがソースセルであり、屋内セルがターゲットセルの例で説明する。
図2は、屋外セルから屋内セルへ移動する移動局の無線品質(RSRP,RSRQ)の変化の様子を模式的に示すグラフである。
移動局が屋外から屋内へ移動すると、屋外と屋内とは建物の壁等で仕切られているため、図2に示すように、ソースセル(屋外セル)のRSRPは電波が壁等に侵入する際の侵入損(Penetration loss)によって急激に劣化する。一方、ソースセル(屋外セル)のRSRQも上記侵入損に加えてターゲットセル(屋内セル)からの干渉波が大きくなることで急激に劣化する。なお、「急激な劣化」とは、無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下することであり、例えば数百ミリ秒程度以内にRSRPやRSRQが10dB以上低下することを指す。
通常、LTEにおいてハンドオーバに要する時間(式(1)の報告条件を満たして移動局が測定報告を基地局へ送信し、該移動局が接続先をソースセルからターゲットセルへ切り替えるまでの期間)は数百ミリ秒程度である。また、3GPPでは、上記侵入損の指標として10dBあるいは20dBの値が用いられる。
一方、上述したハンドオーバ・パラメータを調整する背景技術では、一般的にCIOの調整上限値を6dB程度に設定している。その理由は、CIOの調整上限値を6dB以上に設定すると、移動局が通信可能な無線品質(所要品質)を満たさないセルと接続する可能性があるからである。移動局が所要品質を満たさないセルと接続すると、該移動局はセルとのシグナリングが困難になり、上りリンクの同期はずれが起きてRLFが発生してしまう。
すなわち、移動局が屋外セルから屋内セルへ移動した場合、CIOを調整上限値まで変更しても、該調整上限値よりも侵入損の方が大きいため、RLFが発生してハンドオーバ失敗(Too Late Handover)が発生してしまう。
なお、LTEにおけるRLF判定は、基地局から通知されるRLF判定用のパラメータである判定回数N310及び判定タイマT310を用いて移動局が実施する。移動局は、ソースセルの無線品質が予め設定された所定の閾値(RLF判定閾値)以下になると、その状態が判定タイマT310の設定時間を超えるか否かを確認する。そして、判定タイマT310の設定時間を超えて無線品質がRLF判定閾値よりも低下した回数を計数し、該回数が上記判定回数N310に到達した場合にRLFと判定する。
そこで、本発明は、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間の低減に寄与する無線通信システム、無線通信システムが備える基地局及びネットワーク管理装置、無線通信システムのハンドオーバ制御方法、並びにコンピュータを基地局及びネットワーク管理装置として機能させるためのプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の無線通信システムは、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、複数の基地局を備えた無線通信システムであって、
前記基地局は、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される前記測定報告に基づいて前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、ハンドオーバが必要な移動局を検出し、該移動局のハンドオーバ処理を実施するハンドオーバ処理部と、
を備え、
前記報告条件で用いるA3イベントとして、それぞれが異なる複数のパラメータから成るA3 offset、セル個別オフセット(CIO)及び保護時間(TTT)を含み、
前記測定報告設定部は、
前記移動局から前記測定報告が送信されると、該移動局における報告条件を前記無線品質の測定結果を周期的に送信させる周期報告条件に変更し、
前記ハンドオーバ処理部は、
前記移動局から送信される複数の測定報告から前記無線品質の劣化量を求め、該劣化量が予め設定された所定値よりも大きい場合、前記ハンドオーバが必要な移動局として検出する構成である。
または、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
を有し、
前記基地局は、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を前記ネットワーク管理装置へ通知する通信品質記憶部と、
を備え、
前記測定報告設定部は、
前記報告条件として、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを前記移動局に通知し、
前記ネットワーク管理装置は、
前記基地局から通知された、前記第1の報告条件及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された総測定報告数に対する前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数から、前記第2の報告条件を満たすことで送信される測定報告の発生確率を求め、該発生確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアを検出するセルペア検出部を備える構成である。
または、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
を有し、
前記基地局は、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を前記ネットワーク管理装置へ通知する通信品質記憶部と、
を備え、
前記ネットワーク管理装置は、
前記基地局から通知された、前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数から、該無線品質が前記所要品質よりも低下する確率を求め、該確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアを検出するセルペア検出部を備える構成である。
本発明の基地局は、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される前記測定報告に基づいて前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、ハンドオーバが必要な移動局を検出し、該移動局のハンドオーバ処理を実施するハンドオーバ処理部と、
を有し、
前記報告条件で用いるA3イベントとして、それぞれが異なる複数のパラメータから成るA3 offset、セル個別オフセット(CIO)及び保護時間(TTT)を含み、
前記測定報告設定部は、
前記移動局から前記測定報告が送信されると、該移動局における報告条件を前記無線品質の測定結果を周期的に送信させる周期報告条件に変更し、
前記ハンドオーバ処理部は、
前記移動局から送信される複数の測定報告から前記無線品質の劣化量を求め、該劣化量が予め設定された所定値よりも大きい場合、前記ハンドオーバが必要な移動局として検出する構成である。
または、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
前記上位装置からの指示にしたがって、送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、
を有し、
前記測定報告設定部は、
前記報告条件として、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを前記移動局に通知し、
前記通信品質記憶部は、
前記第1の報告条件を満たすことで送信された測定報告数及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数をそれぞれ前記上位装置へ送信する構成である。
または、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
前記上位装置からの指示にしたがって、送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、
を有し、
前記通信品質記憶部は、
前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数をそれぞれ前記上位装置へ送信する構成である。
または、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、
を有し、
前記測定報告設定部は、
前記報告条件として、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを前記移動局に通知し、
前記通信品質記憶部は、
前記第1の報告条件を満たすことで送信された測定報告数及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数をそれぞれ前記上位装置へ送信する構成である。
または、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、
を有し、
前記通信品質記憶部は、
前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数をそれぞれ前記上位装置へ送信する構成である。
本発明のネットワーク管理装置は、セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置であって、
前記移動局と接続中の基地局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を該移動局から前記基地局へ送信させるための第1の報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数及び前記第1の報告条件とは異なる第2の報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数を受信すると、
前記第1の報告条件及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された総測定報告数に対する前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数から、前記第2の報告条件を満たすことで送信される測定報告の発生確率を求め、該発生確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアとして検出するセルペア検出部を備え、
前記第2の報告条件が、
前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い値に設定された構成である。
または、セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置であって、
前記移動局と接続中の基地局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を該移動局から前記基地局へ送信させるための報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数、並びに該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数を前記基地局から受信すると、
前記測定報告の報告回数及び前記無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数から、該無線品質が前記所要品質よりも低下する確率を求め、該確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアとして検出するセルペア検出部を備える構成である。
本発明のハンドオーバ制御方法は、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、複数の基地局を備えた無線通信システムによるハンドオーバ制御方法であって、
前記基地局が、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知し、
前記報告条件で用いるA3イベントとして、それぞれが異なる複数のパラメータから成るA3 offset、セル個別オフセット(CIO)及び保護時間(TTT)を含み、
前記移動局から前記測定報告が送信されると、該移動局における報告条件を前記無線品質の測定結果を周期的に送信させる周期報告条件に変更し、
前記移動局から送信される前記測定報告に基づき、前記移動局から送信される複数の測定報告から前記無線品質の劣化量を求め、該劣化量が予め設定された所定値よりも大きい場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、ハンドオーバが必要な移動局として検出する方法である。
または、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
を有する無線通信システムによるハンドオーバ制御方法であって、
前記基地局が、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知し、
前記報告条件は、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを含み、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を前記ネットワーク管理装置へ通知し、
前記ネットワーク管理装置が、
前記基地局から通知された、前記第1の報告条件及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された総測定報告数に対する前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数から、前記第2の報告条件を満たすことで送信される測定報告の発生確率を求め、該発生確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアを検出する方法である。
または、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
を有する無線通信システムによるハンドオーバ制御方法であって、
前記基地局が、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知し、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を前記ネットワーク管理装置へ通知し、
前記ネットワーク管理装置が、
前記基地局から通知された、前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数から、該無線品質が前記所要品質よりも低下する確率を求め、該確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアを検出する方法である。
本発明のプログラムは、コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される前記測定報告に基づいて前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、ハンドオーバが必要な移動局を検出し、該移動局のハンドオーバ処理を実施するハンドオーバ処理部と、して機能させ、
前記測定報告設定部として、
前記移動局から前記測定報告が送信されると、該移動局における報告条件を前記無線品質の測定結果を周期的に送信させる周期報告条件に変更させ、
前記報告条件で用いるA3イベントとして、それぞれが異なる複数のパラメータから成るA3 offset、セル個別オフセット(CIO)及び保護時間(TTT)を含み、
前記ハンドオーバ処理部として、
前記移動局から送信される複数の測定報告から前記無線品質の劣化量を求め、該劣化量が予め設定された所定値よりも大きい場合、前記ハンドオーバが必要な移動局として検出させるためのものである。
または、コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
前記上位装置からの指示にしたがって、送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、して機能させ、
前記測定報告設定部として、
前記報告条件として、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを前記移動局に通知させ、
前記通信品質記憶部として、
前記第1の報告条件を満たすことで送信された測定報告数及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数をそれぞれ前記上位装置へ送信させるためのものである。
または、コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
前記上位装置からの指示にしたがって、送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、して機能させ、
前記通信品質記憶部として、
前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数をそれぞれ前記上位装置へ送信させるためのものである。
または、コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、して機能させ、
前記測定報告設定部として、
前記報告条件として、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを前記移動局に通知させ、
前記通信品質記憶部として、
前記第1の報告条件を満たすことで送信された測定報告数及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数をそれぞれ前記上位装置へ送信させるためのものである。
または、コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、して機能させ、
前記通信品質記憶部として、
前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数をそれぞれ前記上位装置へ送信させるためのものである。
または、コンピュータを、セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記移動局と接続中の基地局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を該移動局から前記基地局へ送信させるための第1の報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数及び前記第1の報告条件とは異なる第2の報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数を受信すると、
前記第1の報告条件及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された総測定報告数に対する前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数から、前記第2の報告条件を満たすことで送信される測定報告の発生確率を求め、該発生確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアとして検出するセルペア検出部として機能させ、
前記第2の報告条件が、
前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い値に設定されたものである。
または、コンピュータを、セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記移動局と接続中の基地局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を該移動局から前記基地局へ送信させるための報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数、並びに該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数を前記基地局から受信すると、
前記測定報告の報告回数及び前記無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数から、該無線品質が前記所要品質よりも低下する確率を求め、該確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアとして検出するセルペア検出部として機能させるためのものである。
図1は、ハンドオーバ・パラメータ(CIO)を調整することでハンドオーバ失敗が低減する理由を模式的に示すグラフである。 図2は、屋外セルから屋内セルへ移動する移動局の無線品質(RSRP,RSRQ)の変化の様子を模式的に示すグラフである。 図3は、第1の実施の形態の無線通信システムの一構成例を示すブロック図である。 図4は、第1の実施の形態の基地局の一構成例を示すブロック図である。 図5は、第1の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図6は、第1の実施の形態で用いる2種類の報告条件を模式的に示すグラフである。 図7は、第2の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図8は、第2の実施の形態で用いる報告条件を模式的に示すグラフである。 図9は、第3の実施の形態の無線通信システムの一構成例を示すブロック図である。 図10は、第3の実施の形態の基地局及びネットワーク管理装置の一構成例を示すブロック図である。 図11は、第3の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図12は、第3の実施の形態のネットワーク管理装置で保存される統計情報の一例を示すグラフである。 図13は、第4の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図14は、第4の実施の形態のネットワーク管理装置で保存される無線品質の統計情報の一例を示すグラフである。 図15は、第5の実施の形態の基地局及びネットワーク管理装置の一構成例を示すブロック図である。 図16は、第5の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
次に本発明について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、各移動局からの測定報告に基づきソースセルとの無線品質が急激に劣化している移動局を検出する。ソース基地局は、該移動局を検出すると、ハンドオーバ処理の開始を要求するハンドオーバ要求(Handover Request)を、検出した移動局のターゲットセルを管理するターゲット基地局に直ちに送信する。第1の実施の形態では、各移動局からソース基地局へ送信させる測定報告に2種類の報告条件を設定する。
なお、第1の実施の形態では、無線通信システムとして上記LTEに対応する無線セルラシステムを想定する。この点については後述する第2〜第5の実施の形態も同様である。
図3は、第1の実施の形態の無線通信システムの一構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、第1の実施の形態の無線通信システムは、複数の基地局10と複数の移動局20とを有する。各基地局10は、それぞれ1つ以上のセル11を管理する。移動局20は自局が在圏するセル11を管理する基地局10と無線接続することで該基地局10と双方向の無線通信が可能である。
基地局10は、不図示の上位ネットワークと接続され、移動局20と上位ネットワーク間のトラヒックを中継する。上位ネットワークには無線アクセスネットワーク及びコアネットワークが含まれる。また、基地局10には無線信号を中継するリレー基地局等も含まれる。
図3では無線通信システムが3台の基地局10を備える構成例を示しているが、無線通信システムを構成する基地局10の数は何台でもよい。また、図3では各基地局10がそれぞれ1つのセル11を管理する構成例を示しているが、基地局10は複数のセルを管理する構成もある。
図4は、第1の実施の形態の基地局の一構成例を示すブロック図である。
図4ではソースセル11Aを管理する基地局に符号10Aを付与し、隣接セル(ターゲットセル)11Bを管理する基地局に符号10Bを付与している。図3に示した各基地局10は、それぞれ同一の構成であり、ソース基地局として動作する場合は図4に示す基地局10Aとなり、ターゲット基地局として動作する場合は図4に示す基地局10Bとなる。
図4に示すように、基地局10Aは、測定報告設定部100A、通信品質記憶部101A及びハンドオーバ処理部102Aを備える。基地局10Bは、測定報告設定部100B、通信品質記憶部101B及びハンドオーバ処理部102Bを備える。基地局10Aと基地局10Bとは周知の通信インタフェースを介して互いに情報の送受信が可能な構成である。例えばLTEの場合、基地局10Aと基地局10Bとは有線インタフェースであるX2インタフェースを用いて必要な情報を送受信する。
測定報告設定部100Aは、自局と接続する各移動局20から送信させる測定報告の報告条件を決定する。報告条件には、対応する測定報告の種類(イベントの種類)や使用するパラメータ(A3 offset、CIO、TTT)の値が含まれる。A3 offsetはイベントA3で用いる上記オフセットパラメータOffである。LTEでは、測定指標に応じてイベントA1〜A6、B1〜B2の測定報告が定義されている(非特許文献1参照)。例えば、ハンドオーバに用いられるイベントA3は、隣接セルの無線品質がソースセルの無線品質よりも良好となった場合に測定報告を送信するイベントである。
通信品質記憶部101Aは、各移動局20から送信された測定報告を保存し、移動局20毎の測定報告をハンドオーバ処理部102Aに出力する。
ハンドオーバ処理部102Aは、通信品質記憶部101Aから受け取った測定報告に基づき移動局20毎にハンドオーバが必要か否かを判定し、ハンドオーバを行う場合はターゲットセル11Bを管理する基地局10Bに移動局20のハンドオーバ要求を送信する。ハンドオーバ要求を受信した基地局10Bは、ハンドオーバ処理部102Bにより該ハンドオーバ要求を認めるか否かを判定し、その判定結果を基地局10Aに返送する。
図4に示す基地局10Aが備える測定報告設定部100A、通信品質記憶部101A及びハンドオーバ処理部102Aは、例えばメモリ、各種の論理回路、制御プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)等を備えた情報処理装置(コンピュータ)によって実現できる。CPUは、制御プログラムにしたがって処理を実行することで測定報告設定部100A、通信品質記憶部101A及びハンドオーバ処理部102Aの機能を実現する。図4に示す基地局10Bが備える測定報告設定部100B、通信品質記憶部101B及びハンドオーバ処理部102Bも同様である。
次に第1の実施の形態の無線通信システムの動作について図5を用いて説明する。
図5は、第1の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図5に示すように、基地局10A(以下、ソース基地局)は、まず自局が管理するソースセル内の全ての移動局20に設定する、測定報告を送信すべき2種類の報告条件を決定する(ステップS100)。
図6を用いて各移動局20に設定する報告条件について説明する。
図6は、第1の実施の形態で用いる2種類の報告条件を模式的に示すグラフである。
第1の報告条件(Config1)は、イベントA3で用いるパラメータを、例えば3GPP技術仕様書(非特許文献3)で規定された、ハンドオーバの評価に用いる一般的な値に設定する。また、第2の報告条件(Config2)は、イベントA3で用いるパラメータを無線品質(RSRP)の大きな劣化を検出できる値に設定する。
ここで、第1の報告条件として設定するオフセットパラメータOffをOff1、保護時間TTTをTTT1とし、第2の報告条件として設定するオフセットパラメータOffをOff2、保護時間TTTをTTT2とすると、これらのパラメータを以下の式(3)及び(4)を満たすように設定する。
Off1<<Off2…(3)
TTT1>>TTT2…(4)
例えば、第1の報告条件では、Off1を1dBに設定し、TTT1を128ミリ秒に設定する。第1の報告条件は、無線品質(RSRP)が急激に劣化しないと考えられる移動局20において、上記式(1)を満たして測定報告を送信する場合を想定した報告条件である。第2の報告条件では、Off2を第1の報告条件よりも大きな値である、例えば10dBに設定し、TTT2を第1の報告条件よりも小さな値である、例えば0ミリ秒に設定する。このように第2の報告条件を設定すると、移動局20は、ソースセルの無線品質(RSRP)の大きな劣化(Off2=10dB)を検出したとき、直ちに(TTT2=0)ソース基地局10Aへ測定報告を送信することになる。
なお、第1の報告条件及び第2の報告条件として設定する上記Off及びTTTの値は、上記式(3)及び(4)を満たせば自由に設定してよい。ここでは、Off2をOff1よりも大きな値に設定する例を示したが、代わりに上記式(2)で定義されるCIOを小さな値に設定してもよい。
次に、ソース基地局10Aは、ステップS100で決定した第1及び第2の報告条件を自局と接続された全ての移動局20へ通知する(ステップS101)。移動局20は、無線品質(RSRP、RSRQ)を測定し、第1の報告条件または第2の報告条件の少なくとも一方を満たすとき、ソース基地局10Aに測定報告を送信する(ステップS102)。
ソース基地局10Aは、移動局20から送信される測定報告に基づいてターゲットセルを決定し、該ターゲットセルを管理する基地局10B(以下、ターゲット基地局)にハンドオーバ要求(Handover Request)を送信する。このとき、ソース基地局10Aは、受信した測定報告が第1の報告条件または第2の報告条件のどちらの要因で送信された場合でもターゲット基地局10Bにハンドオーバ要求を送信する(ステップS103)。なお、移動局20は、測定報告が第1の報告条件を満たして送信したのか、または第2の報告条件を満たして送信したのかがソース基地局10Aで判別できるように、測定報告に報告条件を識別するための識別子を含める。ソース基地局10Aは、第2の報告条件に基づく測定報告を受信した場合、無線品質の急激な劣化を検出したことによるハンドオーバ要求をターゲット基地局10Bへ送信することになる。
ターゲット基地局10Bは、ハンドオーバ要求を受信すると、該ハンドオーバ要求を認めるか否かを判定し、認める場合はソース基地局10Aにハンドオーバ要求の肯定応答(Handover Request ACK)を返送する(ステップS104)。ターゲット基地局10Bは、例えば自局の処理負荷が高く、ハンドオーバによって自局と接続される移動局20のユーザスループットが低下する場合、ソース基地局10Aにハンドオーバ要求の否定応答(Handover Request NACK)を返送する。
ハンドオーバ要求の肯定応答を受信したソース基地局10Aは、移動局20にハンドオーバ処理の開始を指示するハンドオーバ指示を送信する(ステップS105)。ハンドオーバ指示のメッセージにはターゲットセルのセルIDや該移動局20のID等が含まれる。
ハンドオーバ指示を受信した移動局20は、セルの接続先をソースセルからターゲットセルに切り替え、以降、ターゲットセルを介して上位ネットワークとの通信を継続する(ステップS106)。
第1の実施の形態によれば、ソースセルにて無線品質の大きな劣化を検出した場合、直ちにソース基地局10Aへ測定報告を送信させるための報告条件(第2の報告条件)を各移動局20に設定する。そのため、ソース基地局10Aは、該第2の報告条件に基づく測定報告を移動局20から受信すると、直ちにターゲット基地局10Bに該移動局20のハンドオーバ要求を送信する。したがって、図2に示した背景技術のように、移動局20が測定報告を送信する前にRSRQ劣化を原因とするRLFが発生することがない。そのため、ハンドオーバ失敗の発生が低減して通信の瞬断時間を低減できる。
なお、第1の実施の形態では、各基地局10が、測定報告設定部、通信品質記憶部及びハンドオーバ処理部をそれぞれ備える構成例を示したが、本発明の目的(ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間の低減に寄与する)は各基地局10が測定報告設定部及びハンドオーバ処理部を備えていれば達成することが可能である。すなわち、各基地局10が測定報告設定部及びハンドオーバ処理部を備えていれば、作用・効果が生じて本発明の課題を解決することができる。
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施の形態では、2種類の報告条件を用いて移動局20から測定報告を送信させる例を示した。第2の実施の形態では、報告条件を1種類とし、該報告条件に基づく測定報告を送信した移動局20に無線品質の測定結果を周期的に報告させることで無線品質の急激な劣化を検出する。無線通信システムの構成は第1の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図7は、第2の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図8は、第2の実施の形態で用いる報告条件を模式的に示すグラフである。
図7に示すように、ソース基地局10Aは、まずソースセル内の全ての移動局20に設定する報告条件を決定する(ステップS200)。ここでは無線品質が急激に劣化する前に移動局20から測定報告が送信されるように、オフセットパラメータOff及びTTTを上記第1の報告条件として示した一般的な値よりも小さい値に設定する。例えば、オフセットパラメータOffを−3dBに設定し、TTTを80ミリ秒に設定する。なお、報告条件として設定する上記Off及びTTTの値は、上記目的「無線品質が急激に劣化する前に測定報告を送信する」が達成できればどのような値に設定してもよい。ここでは、オフセットパラメータOffを小さな値に設定する例を示したが、代わりに上記式(2)で定義されるCIOを大きな値に設定してもよい。
次に、ソース基地局10Aは、ステップS200で決定した報告条件を自局が管理する全ての移動局20へ通知する(ステップS201)。移動局20は、ソース基地局10Aから通知された報告条件を満たすとき、ソース基地局10Aに測定報告を送信する(ステップS202)。
ソース基地局10Aは、移動局20から測定報告を受信すると、該移動局20の報告条件の変更を決定する(ステップS203)。図8に示すように、例えばステップS200では上記式(1)で示した報告条件(以下、イベント報告条件と称す)に決定し、ステップS203では予め設定された所定の周期毎に無線品質(RSRQ)の測定結果を送信させる報告条件(以下、周期報告条件と称す)に決定する。なお、周期報告条件に基づく測定報告(以下、周期報告と称す)は、無線品質の急激な劣化が検出できるように、短い周期(例えば120ミリ秒等)で送信させることが望ましい。
ソース基地局10Aは、ステップS203で決定した変更後の報告条件を移動局20へ通知する(ステップS204)。変更後の報告条件を受信した移動局20は該報告条件にしたがって無線品質の測定結果を所定の周期毎にソース基地局10Aへ送信する(ステップS205)。ここでは、無線品質の変化から該無線品質が急激に劣化している移動局20を検出するため、上記イベント報告条件に基づく測定報告(以下、イベント報告と称す)の他に、少なくとも1回の周期報告条件に基づく測定報告(以下、周期報告と称す)が必要となる。
ソース基地局10Aは、所定の周期毎に報告される無線品質(RSRQ)の劣化量に基づき、ハンドオーバが必要な移動局20を検出する(ステップS206)。ソース基地局10Aは、先に報告されたRSRQと最新のRSRQとを比較し、最新のRSRQの方が小さい場合、RSRQが劣化していると判定する。このとき先に報告されたRSRQと最新のRSRQとの差をRSRQの劣化量とする。ソース基地局10Aは、RSRQの劣化量が予め設定された所定値よりも大きい場合、無線品質が急激に劣化していると判定し、当該移動局20のハンドオーバを決定する。以降、ターゲットセルに対するハンドオーバの処理(ステップS103〜S106)は、図5で示した第1の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
なお、移動局20からソース基地局10Aに対する不要な測定報告を避けるため、ソース基地局10Aは、RSRQが予め設定された所定の閾値よりも大きい移動局20の報告条件を周期報告条件からイベント報告条件へ戻すことが望ましい。
また、上記説明では、移動局20からのイベント報告を契機に報告条件を周期報告条件に変更する例を示したが、イベント報告で得られた測定報告から無線品質が予め設定された所定値よりも低下している移動局20のみ報告条件を周期報告条件に変更してもよい。
第2の実施の形態によれば、イベント報告を契機に報告条件を周期報告条件へ変更し、周期的に報告される無線品質の変化から移動局20の無線品質の急激な劣化を検出する。そのため、各移動局20に設定する報告条件が1種類で済み、ソース基地局10Aから移動局20へ通知する報告条件に要するシグナリング量を第1の実施の形態よりも低減できる。
なお、第2の実施の形態では、各基地局10が、測定報告設定部、通信品質記憶部及びハンドオーバ処理部をそれぞれ備える構成例を示したが、第1の実施の形態と同様に、本発明の目的(ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間の低減に寄与する)は、各基地局10が測定報告設定部及びハンドオーバ処理部を備えていれば達成することが可能である。すなわち、各基地局10が測定報告設定部及びハンドオーバ処理部を備えていれば、作用・効果が生じて本発明の課題を解決することができる。
(第3の実施の形態)
上述した第1及び第2の実施の形態では、ソース基地局が各移動局から通知される測定報告に基づいて無線品質が急激に劣化している移動局を検出し、当該移動局のハンドオーバ処理を実施する例を示した。第3の実施の形態では、各移動局から通知される無線品質の測定結果を統計処理し、その統計情報を用いて無線品質が急激に劣化しているセルペアを検出する。さらに、第3の実施の形態では、検出したセルペアの送信電力やアンテナチルト角等の無線パラメータを調整することで、該セルペアのソースセルからターゲットセルへの移動局のハンドオーバ失敗の発生を抑制する。
図9は、第3の実施の形態の無線通信システムの一構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、第3の実施の形態の無線通信システムは、図3に示した第1の実施の形態の無線通信システムに複数の基地局10を管理するネットワーク管理装置30を追加した構成である。
本実施形態の基地局10は、自局が管理するセル内の各移動局20から通知される無線品質の測定結果を統計処理し、その処理結果である統計情報をネットワーク管理装置30へ通知する。ネットワーク管理装置30は、基地局10から通知された統計情報に基づき無線品質が急激に劣化しているセルペアを検出する。また、ネットワーク管理装置30は、検出したセルペアの基地局20の無線パラメータ(例えば、送信電力)を調整することで、該セルペアにおけるハンドオーバ失敗の発生を抑制する。
図10は、第3の実施の形態の基地局及びネットワーク管理装置の一構成例を示すブロック図である。
図10ではソースセル11Aを管理する基地局に符号10Aを付与し、隣接セル(ターゲットセル)11Bを管理する基地局に符号10Bを付与している。図9に示した各基地局10は、それぞれ同一の構成であり、ソース基地局として動作する場合は図10に示す基地局10Aとなり、ターゲット基地局として動作する場合は図10に示す基地局10Bとなる。
図10に示すように、第3の実施の形態の基地局10Aは、測定報告設定部100A、通信品質記憶部101A、ハンドオーバ処理部102A及び無線パラメータ制御部103Aを備える。基地局10Bは、測定報告設定部100B、通信品質記憶部101B、ハンドオーバ処理部102B及び無線パラメータ制御部103Bを備える。基地局10Aと基地局10Bとは周知の通信インタフェースを介して互いに情報の送受信が可能な構成である。例えばLTEの場合、基地局10Aと基地局10Bとは有線インタフェースであるX2インタフェースを用いて必要な情報を送受信する。
通信品質記憶部101Aは、ソースセル11A内の各移動局20から通知される測定報告を保存すると共にそれらの値を集計し、集計した無線品質の統計情報を所定の周期毎にネットワーク管理装置30へ報告する。
無線パラメータ制御部103Aは、ネットワーク管理装置30の指示にしたがって無線パラメータを調整する。調整する無線パラメータは、例えば送信電力とする。調整する無線パラメータは、送信電力に限定する必要はなく、例えばアンテナチルト角やRLF用の判定タイマ(T310)等でもよい。RLF用の判定タイマ(T310)は、上述したLTEで規定された、移動局20と基地局10間の無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマである。
ハンドオーバ処理部102Aは、図4に示した第1の実施の形態と同様に、通信品質記憶部101Aから受け取った測定報告に基づき移動局20毎にハンドオーバを行うか否かを判定し、ハンドオーバを行う場合はターゲットセル11Bを管理する基地局10Bに移動局20のハンドオーバ要求を送信する。ハンドオーバ要求を受信した基地局10Bは、ハンドオーバ処理部102Bにより該ハンドオーバ要求を認めるか否かを判定し、その判定結果を基地局10Aへ返送する。
図10に示すように、ネットワーク管理装置30は、品質統計記憶部300、セルペア検出部301及び無線パラメータ調整部302を備える。ネットワーク管理装置30は、基地局10A及び基地局10Bと周知の通信インタフェースを介して互いに情報の送受信が可能な構成である。
品質統計記憶部300は、ソース基地局10Aから報告される無線品質の統計情報を保存すると共に、該統計情報をセルペア検出部301に出力する。
セルペア検出部301は、無線品質の統計情報に基づき無線品質が急激に劣化しているセルペアを検出し、その検出結果を無線パラメータ調整部302に出力する。
無線パラメータ調整部302は、セルペア検出部301で検出されたセルペアにて調整する無線パラメータを決定し、該無線パラメータの変更指示をソース基地局10Aに送信する。
図10に示す基地局10Aが備える測定報告設定部100A、通信品質記憶部101A、ハンドオーバ処理部102A及び無線パラメータ制御部103Aは、例えばメモリ、各種の論理回路、制御プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU等を備えた情報処理装置(コンピュータ)によって実現できる。CPUは、制御プログラムにしたがって処理を実行することで測定報告設定部100A、通信品質記憶部101A及び無線パラメータ制御部103Aの機能を実現する。図10に示す基地局10Bが備える測定報告設定部100B、通信品質記憶部101B、ハンドオーバ処理部102B及び無線パラメータ制御部103Bも同様である。
また、図10に示すネットワーク管理装置30が備える品質統計記憶部300、セルペア検出部301及び無線パラメータ調整部302も、例えばメモリ、各種の論理回路、制御プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU等を備えた情報処理装置(コンピュータ)によって実現できる。
図11は、第3の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図11に示すステップS100〜S102の処理は、図5で示した第1の実施の形態のステップS100〜S102の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。但し、第3の実施の形態では、測定報告を統計処理するため、ステップS102において、ソース基地局10Aは複数の移動局20からの測定報告を受信する必要がある。
第3の実施の形態の無線通信システムでは、第1の実施の形態と同様に、測定報告を送信すべき2種類の報告条件を設定する。第1の報告条件(Config1)は、イベントA3で用いるパラメータを、例えば3GPP技術仕様書(非特許文献3)で規定された、ハンドオーバの評価に用いる一般的な値に設定する。また、第2の報告条件(Config2)は、イベントA3で用いるパラメータを、無線品質(RSRP)の大きな劣化を検出できる値に設定する。
ソース基地局10Aは、複数の移動局20から測定報告を受信すると、それらを集計して無線品質の統計情報を生成する(ステップS300)。無線品質の統計情報は、第1の報告条件(Config1)または第2の報告条件(Config2)に基づいて送信される、予め設定された所定の期間内に受信したそれぞれの測定報告数である。
次に、ソース基地局10Aは、ステップS300で生成した無線品質の統計情報をネットワーク管理装置30に通知する(ステップS301)。このとき、ソース基地局10Aは、統計情報を予め設定された所定の周期毎にネットワーク管理装置30へ通知する。
ネットワーク管理装置30は、ソース基地局10Aから通知された統計情報に基づき、無線品質が急激に劣化しているセルペアを検出する(ステップS302)。本実施形態では、第1及び第2の報告条件に基づく測定報告の受信数をセルペア毎に集計する。そして、測定報告の総受信数に対する第2の報告条件に基づく測定報告の発生確率が高いセルペアを、無線品質が急激に劣化しているセルペアとして検出する。
無線品質が急激に劣化しているセルペアであるか否かは以下の式(5)を満たすか否かで判定する。
Pm,n>Pth…(5)
ここで、Pm,nは、セル#mとセル#nのセルペアにおいて、第2の報告条件を満たすことで送信される測定報告の発生確率であり、Pthは検出閾値である。すなわち、第2の報告条件に基づく測定報告の発生確率が検出閾値Pthよりも大きい場合、無線品質が急激に劣化していると判定する。
図12は、第3の実施の形態のネットワーク管理装置で保存される統計情報の一例を示すグラフである。
図12に示すように、本実施形態の統計情報には、セルペア毎の測定報告回数(総測定報告回数)、第1の報告条件(Config1)に基づく測定報告回数、第2の報告条件(Config2)に基づく測定報告回数が含まれる。イベントA3に基づく測定報告では、ソースセルとセルペアを形成する隣接セル毎の無線品質がそれぞれ報告されるため、測定報告回数をセルペア毎に集計して保存する。
ここで、検出閾値Pthを50%とすると、図12に示す例では、セル#0(ソースセル)とセル#1のセルペアにおける第2の報告条件に基づく測定報告の発生確率が60/100×100=60%であり、上記式(5)で示す条件を満たしている。上述したように、第2の報告条件ではイベントA3で用いるパラメータを無線品質(RSRP)の大きな劣化を検出できる値に設定する。そのため、図12に示す例では、ソースセル(セル#0)に接続された多くの移動局20で無線品質が急激に劣化していることが分かる。
次に、ネットワーク管理装置30は、検出したセルペアのソースセルを管理するソース基地局10Aの調整後の送信電力を決定する(ステップS303)。具体的には、ソース基地局10Aの送信電力を予め設定された所定の調整単位であるステップサイズだけ増加させる。ここではステップサイズを、例えば1dBとする。ステップサイズの値はその他の値でもよい。
第3の実施の形態では、図11に示したステップS300〜S305の処理を繰り返し実行することで、ソース基地局10Aの送信電力を最適な値に設定する。
以下では、ソース基地局10Aの送信電力を増加させる理由について説明する。
移動局20において上記第2の報告条件を満たす場合、該移動局20と接続するソースセルの無線品質がターゲットセルの無線品質と比べて大きく劣化している状態である。すなわち、ソースセルの無線品質(RSRQ)の劣化により無線リンク障害(RLF:Radio Link Failure)が発生し、ハンドオーバ失敗(Too Late Handover)が発生すると考えられる。
そこで、ソース基地局10Aの送信電力を増加させることでソースセルの無線品質(RSRQ)を向上させる。ソース基地局10Aの送信電力は、例えば移動局20でRLFが発生しないレベルまで増加させればよい。ソース基地局10Aの送信電力を増加させると、ソースセルとターゲットセルの無線品質の差が小さくなるため、第2の報告条件を満たす回数が低減する。
なお、上記説明ではソース基地局10Aの送信電力を増加させて移動局20でRLFを発生させない例を示したが、ターゲットセルを管理するターゲット基地局10Bの送信電力を下げることで、移動局20でRLFが発生しないようにしてもよい。このターゲット基地局10Bの送信電力を下げる処理をソース基地局10Aの送信電力を増加させる処理と併用すれば、セルペアを形成する2つのセルのうち、所望のセルを管理する基地局10の送信電力を制御できる。
例えば、ピコセルとフェムトセルのように、セルペアを形成する2つのセルの大きさ(カバレッジ)が異なる場合、カバレッジが小さいセルの送信電力を変更することが望ましい。その理由は、カバレッジが小さいセルの方が該セルと接続する移動局数が少ないため、該セルペアを利用する全移動局30に与える影響が少ないと考えられるからである。上述したソース基地局10Aの送信電力を増加させる処理とターゲット基地局10Bの送信電力を下げる処理とを併用すれば、送信電力を調整するセルとしてカバレッジが小さい方のセルを選択できる。
また、上記説明では、ソース基地局10Aまたはターゲット基地局10Bの送信電力を調整する例を示したが、上述したように調整する無線パラメータは、例えばアンテナチルト角や判定タイマ(T310)等でもよい。
アンテナチルト角を調整する場合は、送信電力の増加に代えてアンテナをアップチルトさせ(主放射面を天空方向へ向けて電波の放射領域を拡大させる)、送信電力の低下に代えてアンテナをダウンチルトさせ(主放射面を地上方向へ向けて電波の放射領域を縮小させる)ればよい。送信電力を調整する場合と同様に、図11に示したステップS300〜S305の処理を繰り返し実行することで、基地局10のアンテナチルト角を最適な値に設定する。
また、判定タイマ(T310)を調整する場合は、送信電力の増加や低下に代えて判定タイマ(T310)の値を小さくしてハンドオーバ失敗時の再接続時間を短縮することで、再接続処理を早く実施させればよい。上記説明では、ソース基地局10Aまたはターゲット基地局10Bの送信電力、アンテナチルト角または判定タイマ(T310)のいずれか1つを調整する例を示したが、これらの無線パラメータは2つ以上組み合わせて調整してもよい。このように複数の無線パラメータを組み合わせて調整すれば、それぞれの調整量が少なくて済む。
さらに、上記説明では、ソース基地局10Aまたはターゲット基地局10Bのいずれか一方の無線パラメータを調整する例を示したが、ソース基地局10A及びターゲット基地局10Bの両方の無線パラメータを調整してもよい。例えば、ソース基地局10Aの送信電力を増加させると共に、ターゲット基地局10Bの送信電力を下げれば、それぞれの調整量が少なくて済む。
ネットワーク管理装置30は、調整後の無線パラメータの値(ここではソース基地局の送信電力)を決定すると、該調整後の無線パラメータの値を含む無線パラメータ情報をソース基地局10Aに通知する(ステップS304)。ソース基地局10Aは、通知された無線パラメータ情報にしたがって、例えば送信電力を変更する(ステップS305)。
なお、ステップS302の処理でセルペアが検出されない場合、ネットワーク管理装置30は、無線品質が急激に劣化しているセルペアが存在しないと判定してステップS303及びS304の処理を省略する。その場合、ソース基地局10AではステップS305の処理が省略される。
第3の実施の形態によれば、各移動局20から報告される無線品質の統計情報を用いて無線品質が急激に劣化しているセルペアを検出し、検出したセルペアの無線パラメータを調整することで、ソースセルとターゲットセル間の無線品質の差を小さくできる。そのため、移動局20におけるRLFの発生確率が低減し、当該セルペアの平均的なハンドオーバ失敗率が低減される。したがって、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間を低減できる。
なお、上述した第3の実施の形態で示した処理は、第1及び第2の実施の形態で示した処理と併用してもよい。例えば、第1の実施の形態または第2の実施の形態で示した処理を実行し、所要のハンドオーバ失敗率が達成できない場合に第3の実施の形態で示した処理を実行すれば、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間をさらに低減できる。
なお、第3の実施の形態では、各基地局10が、測定報告設定部、通信品質記憶部、ハンドオーバ処理部及び無線パラメータ制御部をそれぞれ備え、ネットワーク管理装置30が品質統計記憶部、セルペア検出部及び無線パラメータ調整部を備える構成例を示したが、本発明の目的(ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間の低減に寄与する)は、各基地局10が測定報告設定部及び通信品質記憶部を備え、ネットワーク管理装置30がセルペア検出部を備えていれば達成することが可能である。すなわち、各基地局10が測定報告設定部及び通信品質記憶部を備え、ネットワーク管理装置30がセルペア検出部を備えていれば、作用・効果が生じて本発明の課題を解決することができる。
(第4の実施の形態)
上述した第3の実施の形態では、2種類の報告条件に基づく測定報告の発生確率を用いて無線品質の急激な劣化が発生するセルペアを検出する例を示した。第4の実施の形態では、報告条件を1種類とし、測定報告に含まれるRSRQが予め設定された所定値よりも低下する確率を用いて無線品質が急激に劣化しているセルペアを検出する。無線通信システムの構成は第3の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図13は、第4の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図13に示すように、ソース基地局10Aは、まずソースセル内の全ての移動局20に設定する報告条件を決定する(ステップS200)。ここでは第2の実施の形態と同様に、無線品質が急激に劣化する前に移動局20から測定報告が送信されるように、オフセットパラメータOff及びTTTを、上記第1の報告条件として示した一般的な値よりも小さい値に設定する。
次に、ソース基地局10Aは、ステップS200で決定した報告条件を自局が管理する全ての移動局20に通知する(ステップS201)。移動局20は、ソース基地局10Aから通知された報告条件を満たすとき、ソース基地局10Aへ測定報告を送信する(ステップS202)。
ソース基地局10Aは、複数の移動局20から測定報告を受信すると、それらを集計して無線品質の統計情報を生成する(ステップS400)。無線品質の統計情報には、測定報告の報告回数及び報告されたRSRQが所要品質(RLFの判定閾値)よりも低下している回数が含まれる。このとき、ソース基地局10Aは、第2の実施の形態と同様に、移動局20に設定する報告条件を、イベント報告を契機に周期報告条件に変更してもよい。
次に、ソース基地局10Aは、ステップS400で生成した無線品質の統計情報をネットワーク管理装置30へ通知する(ステップS401)。このとき、ソース基地局10Aは、統計情報を予め設定された所定の周期毎にネットワーク管理装置30へ通知する。
ネットワーク管理装置30は、ソース基地局10Aから報告された集計結果に基づき、無線品質が急激に劣化しているセルペアを検出する(ステップS402)。
無線品質が急激に劣化しているセルペアであるか否かは以下の式(6)を満たすか否かで判定する。
Qm,n>Qth…(6)
ここで、Qm,nは、セル#mとセル#nのセルペアにおいて、RSRQが予め設定された所定品質よりも低下する確率であり、Qthは検出閾値である。すなわち、RSRQが所定値よりも低下する確率が検出閾値Qthよりも大きい場合、無線品質が急激に劣化していると判定する。
図14は、第4の実施の形態のネットワーク管理装置で保存される無線品質の統計情報の一例を示すグラフである。
図14に示すように、本実施形態の統計情報には、各セルペアの測定報告回数、報告されたRSRQが所要品質(RLFの判定閾値)よりも低下した回数が含まれる。
ここで、検出閾値Qthを30%とすると、図14に示す例では、セル#0(ソースセル)とセル#1のセルペアのRSRQが所要品質よりも低下する確率が40/100×100=40%であり、上記式(6)で示す条件を満たしている。したがって、ネットワーク管理装置30は、セル#0とセル#1のセルペアを無線品質が急激に劣化しているセルペアとして検出する。
以降、ネットワーク管理装置30は、第3の実施の形態と同様に、検出したセルペアのソースセルを管理するソース基地局10Aの調整後の送信電力を決定し(ステップS303)、該調整後の無線パラメータの値を含む無線パラメータ情報をソース基地局10Aに通知する(ステップS304)。ソース基地局10Aは通知された無線パラメータ情報にしたがって送信電力を変更する(ステップS305)。
第4の実施の形態によれば、移動局20に設定する報告条件が1種類であるため、ソース基地局10Aから移動局20へ通知する報告条件に要するシグナリング量を第3の実施の形態よりも低減できる。
なお、上述した第4の実施の形態で示した処理は、第1及び第2の実施の形態で示した処理と併用してもよい。例えば、第1の実施の形態または第2の実施の形態で示した処理を実行し、所要のハンドオーバ失敗率が達成できない場合に第4の実施の形態で示した処理を実行することで、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間をさらに低減できる。
また、第4の実施の形態では、各基地局10が、測定報告設定部、通信品質記憶部、ハンドオーバ処理部及び無線パラメータ制御部をそれぞれ備え、ネットワーク管理装置30が品質統計記憶部、セルペア検出部及び無線パラメータ調整部を備える構成例を示したが、第3の実施の形態と同様に、本発明の目的(ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間の低減に寄与する)は、各基地局10が測定報告設定部及び通信品質記憶部を備え、ネットワーク管理装置30がセルペア検出部を備えていれば達成することが可能である。すなわち、各基地局10が測定報告設定部及び通信品質記憶部を備え、ネットワーク管理装置30がセルペア検出部を備えていれば、作用・効果が生じて本発明の課題を解決することができる。
(第5の実施の形態)
上述した第3及び第4の実施の形態では、無線品質が急激に劣化しているセルペアのソースセルを管理するソース基地局の無線パラメータを変更することでハンドオーバ失敗を抑制して通信の瞬断時間を低減する方法を示した。第5の実施の形態では、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間を低減できるその他の方法について説明する。
無線セルラシステムにおいて、Too Late Handoverによるハンドオーバ失敗が発生した場合、ターゲット基地局にはハンドオーバ対象である移動局の移動局情報が未だ転送されていない可能性がある。その場合、該移動局は、RRC Idle状態からRRC接続セットアップ(rrcConnectionSetup)処理を実行して該ターゲット基地局との接続を再度試行する必要がある。その結果、移動局ではハンドオーバ失敗後にターゲット基地局と接続するまでの時間が長くなってしまう。そこで、第5の実施の形態では、移動局と接続しているソース基地局からターゲット基地局へ予め該移動局の移動局情報を転送しておく。この場合、移動局20は、ハンドオーバ失敗後にターゲット基地局との接続を再度試行すると、RRC Connectedの継続状態からターゲット基地局とRRC接続を再確立(rrcConnectionReestablishment)できる。そのため、ハンドオーバ失敗後にターゲット基地局と接続するまでの時間が短縮され、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間が低減される。無線通信システムの構成は第3の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図15は、第5の実施の形態の基地局及びネットワーク管理装置の一構成例を示すブロック図である。
図15に示すように、第5の実施の形態のネットワーク管理装置30は、品質統計記憶部300及びセルペア検出部301を備える。基地局10Aは、測定報告設定部100A、通信品質記憶部101A、ハンドオーバ処理部102A及び移動局情報転送部104Aを備えている。基地局10Bは、測定報告設定部100B、通信品質記憶部101B、ハンドオーバ処理部102B及び移動局情報転送部104Bを備えている。
移動局情報転送部104Aは、ネットワーク管理装置30のセルペア検出部301から無線品質が急激に劣化しているセルペアが通知されると、該セルペアのターゲットセル11Bを管理する基地局10Bの移動局情報転送部104Bへ移動局情報を転送する。
基地局10Aが備える測定報告設定部100A、通信品質記憶部101A及びハンドオーバ処理部102、並びに基地局10Bが備える測定報告設定部100B、通信品質記憶部101B及びハンドオーバ処理部102Bの構成は、第3の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
また、ネットワーク管理装置30が備える品質統計記憶部300及びセルペア検出部301の構成も、第3の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図15に示す基地局10Aが備える測定報告設定部100A、通信品質記憶部101A、ハンドオーバ処理部102A及び移動局情報転送部104Aは、例えばメモリ、各種の論理回路、制御プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU等を備えた情報処理装置(コンピュータ)によって実現できる。CPUは、制御プログラムにしたがって処理を実行することで測定報告設定部100A、通信品質記憶部101A及び移動局情報転送部104Aの機能を実現する。図15に示す基地局10Bが備える測定報告設定部100B、通信品質記憶部101B、ハンドオーバ処理部102B及び移動局情報転送部104Bも同様である。
また、図15に示すネットワーク管理装置30が備えるセルペア検出部301及び無線パラメータ調整部302も、例えばメモリ、各種の論理回路、制御プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU等を備えた情報処理装置(コンピュータ)によって実現できる。
図16は、第5の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。なお、図16に示す移動局Aはソースセルに接続中の移動局20であり、移動局Bは該ソースセルに新たに接続を開始する移動局である。
図16に示すステップS100〜S102の処理は、図5で示した第1の実施の形態のステップS100〜S102の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。但し、第5の実施の形態では、測定報告を統計処理するため、ステップS102において、ソース基地局10Aは複数の移動局20からの測定報告を受信する必要がある。
第5の実施の形態の無線通信システムでは、例えば第1の実施の形態と同様に、各移動局2に測定報告を送信すべき2種類の報告条件を設定する。
ソース基地局10Aは、複数の移動局20から測定報告を受信すると、それらを集計して無線品質の統計情報を生成する(ステップS300)。無線品質の統計情報は、第1の報告条件(Config1)または第2の報告条件(Config2)を満たすことで送信される、予め設定された所定の期間内に受信したそれぞれの測定報告数である。
次に、ソース基地局10Aは、ステップS300で生成した無線品質の統計情報をネットワーク管理装置30に通知する(ステップS301)。このとき、ソース基地局10Aは、統計情報を予め設定された所定の周期毎にネットワーク管理装置30へ通知する。
ネットワーク管理装置30は、ソース基地局10Aから通知された統計情報から無線品質が急激に劣化しているセルペアを検出する(ステップS302)。
なお、図16に示すステップS101〜S102及びS301〜S302の処理は、第4の実施の形態で示したステップS201〜S202及びS401〜S402の処理に置き換えてもよい。
次に、ネットワーク管理装置30は、ステップS302で検出したセルペアの情報をソース基地局10Aへ通知する(ステップS500)。ソース基地局10Aへ通知するセルペアの情報とは、ソースセルとセルペアとなるターゲットセルのPCI(Physical Cell ID)である。
ターゲットセルのPCIが通知されたソース基地局10Aは、該ターゲットセルを管理するターゲット基地局10Bへ移動局Aの移動局情報を転送する(ステップS501)。このとき移動局Aの他にソースセルと接続している移動局(不図示)がある場合は、それらの移動局情報も併せてターゲット基地局10Bへ転送する。なお、移動局情報を転送する移動局20は制限してもよい。例えば、測定報告に基づき無線品質が予め設定された所定値よりも低下している移動局20の移動局情報のみをターゲット基地局10Bへ転送することが考えられる。
以下、移動局Aの無線品質(RSRQ)が急激に劣化し、該移動局Aでソース基地局10Aへ測定報告を送信する前にRLFが検出された場合の処理について説明する。
移動局Aは、ソースセルの無線品質(RSRQ)が急激に劣化してRLFを検出し(ステップS502)、ハンドオーバ失敗(Too Late Handover)が発生すると、無線品質が最良のセルに対する接続を試みる。ここでは、Too Late Handoverが発生し、ソースセルではなくターゲットセルの無線品質が最良であるため、移動局Aはターゲット基地局10BへRRC接続の再確立要求(rrcConnectionReestablishmentRequest)を送信する(ステップS503)。
ターゲット基地局10Bは、ステップS501でソース基地局10Aから移動局Aの移動局情報が転送されているため、移動局AとRRC接続の再確立が可能である。したがって、ターゲット基地局10Bは、移動局Aに再確立通知(rrcConnectionReestablishment)を送信する(ステップS504)。移動局Aは、ターゲット基地局10BとのRRC接続の再確立が完了すると、該ターゲット基地局10Bへ再確立完了通知(rrcConnectionReestablishmentComplete)を送信する(ステップS505)。
以下、ステップS505以降で移動局Bがソースセルと接続を開始し、その後、RSRQが急激に劣化してソース基地局10Aへ測定報告を送信する前にRLFが検出された場合の処理について説明する。
移動局Bは、新たに通信を開始するためソース基地局10AへRRC接続セットアップ要求(rrcConnectionSetupRequest)を送信すると(ステップS506)、ソース基地局10Aは移動局BにRRC接続セットアップ通知(rrcConnectionSetup)を返信する(ステップS507)。その後、移動局Bはソース基地局10AにRRC接続セットアップ完了通知(rrcConnectionSetupComplete)を送信して該ソース基地局10Aとの通信を開始する(ステップS508)。ソース基地局10Aは、移動局Bと接続されると、該移動局Bの移動局情報をステップS500で報告されたセルペアのターゲット基地局10Bへ転送する(ステップS509)。
移動局BでRSRQが急激に劣化することでRLFが検出され(ステップS510)、ハンドオーバ失敗(Too Late Handover)が発生すると、移動局Bは無線品質が最良のセルに対する接続を試みる。ここでは、Too Late Handoverが発生し、ソースセルではなくターゲットセルの無線品質が最良であるため、移動局Bは該ターゲットセルを管理するターゲット基地局10BへRRC接続の再確立要求(rrcConnectionReestablishmentRequest)を送信する(ステップS511)。
ターゲット基地局10Bは、ステップS509で移動局Bの移動局情報がソース基地局10Aから既に転送されているため、移動局BとRRC接続の再確立が可能である。したがって、ターゲット基地局10Bは、移動局Bへ再確立通知(rrcConnectionReestablishment)を送信する(ステップS514)。移動局Bは、ターゲット基地局10BとのRRC接続の再確立が完了すると、該ターゲット基地局10Bへ再確立完了通知(rrcConnectionReestablishmentComplete)を送信する(ステップS513)。
第5の実施の形態によれば、ハンドオーバに必要な移動局情報を予めソース基地局からターゲット基地局に転送しておくため、ハンドオーバ失敗(Too Late Handover)の発生時、移動局20はRRC Idle状態からRRC接続セットアップ(rrcConnectionSetup)処理を実行して該ターゲット基地局と接続する必要がない。移動局20は、ハンドオーバ失敗後にターゲット基地局と接続するとき、RRC Connectedの継続状態からターゲット基地局とRRC接続を再確立できる。その結果、ハンドオーバ失敗後の再接続に要する時間が短縮されるため、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間を低減できる。
なお、上述した第5の実施の形態で示した処理は、第1及び第2の実施の形態で示した処理と併用してもよい。または、上述した第5の実施の形態の処理は、第3の実施の形態または第4の実施の形態と第5の実施の形態は併用してもよい。例えば、第1の実施の形態または第2の実施の形態で示した処理を実行し、所要のハンドオーバ失敗率が達成できない場合に第5の実施の形態で示した処理を実行することで、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間をさらに低減できる。
また、上述した第1〜第5の実施の形態で示した処理は、ハンドオーバ・パラメータを動的に調整する背景技術と併用してもよい。例えば、背景技術で示したハンドオーバ・パラメータであるCIOを調整しても所要のハンドオーバ失敗率が達成できない場合に、上述した第1〜第5の実施の形態で示した方法を実行すればよい。
上述した第1〜第5の実施の形態で示した方法は、屋外セルと屋内セルが混在する通信環境で実施すると、無線品質が急激に変化する場合が多いため、より効果が期待できる。
また、セルサイズ(マクロセル、フェムトセルなど)が異なるセルが混在する通信環境であっても本願発明の効果が期待できる。これは、一般的に屋外にはサイズの大きいマクロセルを設置し、屋内にはサイズに小さいフェムトセルを設置することが多いためである。
さらに、上述した第1〜第5の実施の形態では、同一の無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)において、同じ周波数帯を利用するセル間のハンドオーバを例にして説明したが、本発明は、それに限らず、異なる無線アクセス技術間のハンドオーバや異なる周波数帯間のハンドオーバにも適用できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細は本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更が可能である。
この出願は、2013年11月26日に出願された特願2013−244001号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (36)

  1. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、複数の基地局を備えた無線通信システムであって、
    前記基地局は、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される前記測定報告に基づいて前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、ハンドオーバが必要な移動局を検出し、該移動局のハンドオーバ処理を実施するハンドオーバ処理部と、
    を備え、
    前記報告条件で用いるA3イベントとして、それぞれが異なる複数のパラメータから成るA3 offset、セル個別オフセット(CIO)及び保護時間(TTT)を含み、
    前記測定報告設定部は、
    前記移動局から前記測定報告が送信されると、該移動局における報告条件を前記無線品質の測定結果を周期的に送信させる周期報告条件に変更し、
    前記ハンドオーバ処理部は、
    前記移動局から送信される複数の測定報告から前記無線品質の劣化量を求め、該劣化量が予め設定された所定値よりも大きい場合、前記ハンドオーバが必要な移動局として検出する無線通信システム。
  2. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
    前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
    を有し、
    前記基地局は、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を前記ネットワーク管理装置へ通知する通信品質記憶部と、
    を備え、
    前記測定報告設定部は、
    前記報告条件として、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを前記移動局に通知し、
    前記ネットワーク管理装置は、
    前記基地局から通知された、前記第1の報告条件及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された総測定報告数に対する前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数から、前記第2の報告条件を満たすことで送信される測定報告の発生確率を求め、該発生確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアを検出するセルペア検出部を備える無線通信システム。
  3. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
    前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
    を有し、
    前記基地局は、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を前記ネットワーク管理装置へ通知する通信品質記憶部と、
    を備え、
    前記ネットワーク管理装置は、
    前記基地局から通知された、前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数から、該無線品質が前記所要品質よりも低下する確率を求め、該確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアを検出するセルペア検出部を備える無線通信システム。
  4. 前記ネットワーク管理装置は、
    前記検出したセルペアのうち、少なくとも一方のセルを管理する基地局の送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局と前記基地局間の無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つの調整を決定する無線パラメータ調整部を有し、
    前記基地局は、
    前記ネットワーク管理装置の指示にしたがって前記送信電力、前記アンテナのチルト角または前記判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部を有する請求項または記載の無線通信システム。
  5. 前記基地局は、
    自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部を備える請求項または記載の無線通信システム。
  6. 前記所定のタイミングは、
    前記ネットワーク管理装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知されたときである請求項記載の無線通信システム。
  7. 前記所定のタイミングは、
    前記ネットワーク管理装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知され、その後、自局に新たな移動局の接続が開始されたときである請求項記載の無線通信システム。
  8. 前記セルペアは、
    一方が屋外に設置された前記基地局が管理する屋外セルであり、他方が屋内に設置された前記基地局が管理する屋内セルである請求項からのいずれか1項記載の無線通信システム。
  9. 前記セルペアは、
    互いにセルサイズが異なるセルから成る請求項からのいずれか1項記載の無線通信システム。
  10. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される前記測定報告に基づいて前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、ハンドオーバが必要な移動局を検出し、該移動局のハンドオーバ処理を実施するハンドオーバ処理部と、
    を有し、
    前記報告条件で用いるA3イベントとして、それぞれが異なる複数のパラメータから成るA3 offset、セル個別オフセット(CIO)及び保護時間(TTT)を含み、
    前記測定報告設定部は、
    前記移動局から前記測定報告が送信されると、該移動局における報告条件を前記無線品質の測定結果を周期的に送信させる周期報告条件に変更し、
    前記ハンドオーバ処理部は、
    前記移動局から送信される複数の測定報告から前記無線品質の劣化量を求め、該劣化量が予め設定された所定値よりも大きい場合、前記ハンドオーバが必要な移動局として検出する基地局。
  11. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
    前記上位装置からの指示にしたがって、送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、
    を有し、
    前記測定報告設定部は、
    前記報告条件として、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを前記移動局に通知し、
    前記通信品質記憶部は、
    前記第1の報告条件を満たすことで送信された測定報告数及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数をそれぞれ前記上位装置へ送信する基地局。
  12. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
    前記上位装置からの指示にしたがって、送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、
    を有し、
    前記通信品質記憶部は、
    前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数をそれぞれ前記上位装置へ送信する基地局。
  13. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
    自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、
    を有し、
    前記測定報告設定部は、
    前記報告条件として、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを前記移動局に通知し、
    前記通信品質記憶部は、
    前記第1の報告条件を満たすことで送信された測定報告数及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数をそれぞれ前記上位装置へ送信する基地局。
  14. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
    自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、
    を有し、
    前記通信品質記憶部は、
    前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数をそれぞれ前記上位装置へ送信する基地局。
  15. 前記所定のタイミングは、
    前記上位装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知されたときである請求項13または14記載の基地局。
  16. 前記所定のタイミングは、
    前記上位装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知され、その後、自局に新たな移動局の接続が開始されたときである請求項13または14記載の基地局。
  17. セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置であって、
    前記移動局と接続中の基地局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を該移動局から前記基地局へ送信させるための第1の報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数及び前記第1の報告条件とは異なる第2の報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数を受信すると、
    前記第1の報告条件及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された総測定報告数に対する前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数から、前記第2の報告条件を満たすことで送信される測定報告の発生確率を求め、該発生確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアとして検出するセルペア検出部を備え、
    前記第2の報告条件が、
    前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い値に設定されたネットワーク管理装置。
  18. セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置であって、
    前記移動局と接続中の基地局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を該移動局から前記基地局へ送信させるための報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数、並びに該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数を前記基地局から受信すると、
    前記測定報告の報告回数及び前記無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数から、該無線品質が前記所要品質よりも低下する確率を求め、該確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアとして検出するセルペア検出部を備えるネットワーク管理装置。
  19. 前記検出したセルペアのうち、少なくとも一方のセルを管理する基地局の送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局と前記基地局間の無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つの調整を決定する無線パラメータ調整部を有する請求項17または18記載のネットワーク管理装置。
  20. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、複数の基地局を備えた無線通信システムによるハンドオーバ制御方法であって、
    前記基地局が、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知し、
    前記報告条件で用いるA3イベントとして、それぞれが異なる複数のパラメータから成るA3 offset、セル個別オフセット(CIO)及び保護時間(TTT)を含み、
    前記移動局から前記測定報告が送信されると、該移動局における報告条件を前記無線品質の測定結果を周期的に送信させる周期報告条件に変更し、
    前記移動局から送信される前記測定報告に基づき、前記移動局から送信される複数の測定報告から前記無線品質の劣化量を求め、該劣化量が予め設定された所定値よりも大きい場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、ハンドオーバが必要な移動局として検出するハンドオーバ制御方法。
  21. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
    前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
    を有する無線通信システムによるハンドオーバ制御方法であって、
    前記基地局が、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知し、
    前記報告条件は、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを含み、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を前記ネットワーク管理装置へ通知し、
    前記ネットワーク管理装置が、
    前記基地局から通知された、前記第1の報告条件及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された総測定報告数に対する前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数から、前記第2の報告条件を満たすことで送信される測定報告の発生確率を求め、該発生確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアを検出するハンドオーバ制御方法。
  22. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
    前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
    を有する無線通信システムによるハンドオーバ制御方法であって、
    前記基地局が、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知し、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を前記ネットワーク管理装置へ通知し、
    前記ネットワーク管理装置が、
    前記基地局から通知された、前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数から、該無線品質が前記所要品質よりも低下する確率を求め、該確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアを検出するハンドオーバ制御方法。
  23. 前記ネットワーク管理装置が、
    前記検出したセルペアのうち、少なくとも一方のセルを管理する基地局の送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局と前記基地局間の無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つの調整を決定し、
    前記基地局が、
    前記ネットワーク管理装置の指示にしたがって前記送信電力、前記アンテナのチルト角または前記判定タイマの少なくとも1つを変更する請求項21または22記載のハンドオーバ制御方法。
  24. 前記基地局が、
    自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する請求項21または22記載のハンドオーバ制御方法。
  25. 前記所定のタイミングが、
    前記ネットワーク管理装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知されたときである請求項24記載のハンドオーバ制御方法。
  26. 前記所定のタイミングが、
    前記ネットワーク管理装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知され、その後、自局に新たな移動局の接続が開始されたときである請求項24記載のハンドオーバ制御方法。
  27. コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される前記測定報告に基づいて前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、ハンドオーバが必要な移動局を検出し、該移動局のハンドオーバ処理を実施するハンドオーバ処理部と、して機能させ、
    前記報告条件で用いるA3イベントとして、それぞれが異なる複数のパラメータから成るA3 offset、セル個別オフセット(CIO)及び保護時間(TTT)を含み、
    前記測定報告設定部として、
    前記移動局から前記測定報告が送信されると、該移動局における報告条件を前記無線品質の測定結果を周期的に送信させる周期報告条件に変更させ、
    前記ハンドオーバ処理部として、
    前記移動局から送信される複数の測定報告から前記無線品質の劣化量を求め、該劣化量が予め設定された所定値よりも大きい場合、前記ハンドオーバが必要な移動局として検出させるためのプログラム。
  28. コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
    前記上位装置からの指示にしたがって、送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、して機能させ、
    前記測定報告設定部として、
    前記報告条件として、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを前記移動局に通知させ、
    前記通信品質記憶部として、
    前記第1の報告条件を満たすことで送信された測定報告数及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数をそれぞれ前記上位装置へ送信させるためのプログラム。
  29. コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
    前記上位装置からの指示にしたがって、送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、して機能させ、
    前記通信品質記憶部として、
    前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数をそれぞれ前記上位装置へ送信させるためのプログラム。
  30. コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
    自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、して機能させ、
    前記測定報告設定部として、
    前記報告条件として、第1の報告条件と、前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い第2の報告条件とを前記移動局に通知させ、
    前記通信品質記憶部として、
    前記第1の報告条件を満たすことで送信された測定報告数及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数をそれぞれ前記上位装置へ送信させるためのプログラム。
  31. コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    自局と接続中の各移動局に、自局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を送信させるための報告条件を通知する測定報告設定部と、
    前記移動局から送信される測定報告を集計し、該集計した統計情報を、自局を管理する上位装置へ通知する通信品質記憶部と、
    自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、して機能させ、
    前記通信品質記憶部として、
    前記報告条件を満たすことで送信された測定報告の報告回数及び該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数をそれぞれ前記上位装置へ送信させるためのプログラム。
  32. 前記所定のタイミングは、
    前記上位装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知されたときである請求項30または31記載のプログラム。
  33. 前記所定のタイミングは、
    前記上位装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知され、その後、自局に新たな移動局の接続が開始されたときである請求項30または31記載のプログラム。
  34. コンピュータを、セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記移動局と接続中の基地局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を該移動局から前記基地局へ送信させるための第1の報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数及び前記第1の報告条件とは異なる第2の報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数を受信すると、
    前記第1の報告条件及び前記第2の報告条件を満たすことで送信された総測定報告数に対する前記第2の報告条件を満たすことで送信された測定報告数から、前記第2の報告条件を満たすことで送信される測定報告の発生確率を求め、該発生確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアとして検出するセルペア検出部として機能させ、
    前記第2の報告条件が、
    前記無線品質の測定結果に付加するオフセット値が前記第1の報告条件よりも大きく、報告条件を満たしてから前記測定報告を送信するまでの時間である保護時間が前記第1の報告条件よりも短い値に設定されたプログラム。
  35. コンピュータを、セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記移動局と接続中の基地局が管理するセル及び該セルと隣接する隣接セル毎の無線品質の測定結果を含む測定報告を該移動局から前記基地局へ送信させるための報告条件を満たすことで前記基地局から送信された測定報告数、並びに該測定報告で報告された無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数を前記基地局から受信すると、
    前記測定報告の報告回数及び前記無線品質が予め設定された所要品質よりも低下している回数から、該無線品質が前記所要品質よりも低下する確率を求め、該確率が予め設定された検出閾値を超える場合、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下する、前記セルと前記隣接セルの組み合わせから成るセルペアとして検出するセルペア検出部として機能させるためのプログラム。
  36. コンピュータを、
    前記検出したセルペアのうち、少なくとも一方のセルを管理する基地局の送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局と前記基地局間の無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つの調整を決定する無線パラメータ調整部として機能させるための請求項34または35記載のプログラム。
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